JP2015141018A - 電子式指示計器 - Google Patents

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Abstract

【課題】電圧監視を容易に行える電子式指示計器を得る。
【解決手段】被計測電路の電圧をもとに電圧実効値を演算する計測演算部21と、計測結果を表示する表示部23と、正常電圧範囲および正常の目安となる設定値を設定する条件設定部24と、計測演算部21で演算して得た計測値が正常電圧範囲か否かを判定する判定部25と、表示部23への表示内容を制御する表示制御部22とを有し、表示制御部22は、判定部25において計測値が正常電圧範囲にあると判定した場合は設定値を、正常電圧範囲にないと判定した場合は計測値を、表示部23に表示させるようにした。
【選択図】図2

Description

この発明は、電力系統における電圧監視に使用される電子式指示計器に関するものである。
従来の電気量の監視技術として、電気回路の電圧、電流を入力し、その電圧と電流とに基づいて演算した電気量をデジタル表示部およびバーグラフ表示部に表示させ、デジタル値による直接数値による監視とバーグラフ表示による視覚的な監視とを両立させるようにした電子式指示計器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、調節計において測定値と設定値の偏差が大きいときに測定値の表示を見やすくする技術として、複数の表示桁を有し測定値を表示する表示部と、表示部を駆動する表示駆動部と、表示桁数を設定する設定部とを有し、測定値が概略表示帯にあるときは下位桁を空白にするか又は符号を固定表示させ、その測定値が全桁表示帯にあるときは下位桁まで可変表示させるように表示部を制御する表示桁数可変装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2010−8269号公報(第2頁、図1) 実開平5−25501号公報(第2頁、図1−3)
電力系統における工場、ビル等の受電点より下流側の受配電系統、フィーダ系統、負荷系統の電圧監視には指示計器が用いられる。指示計器は指針により表示を行う機械式指示計器と、特許文献1に示すとおり、液晶表示装置などのデジタル表示により表示を行う電子式指示計器が一般的に使用されており、電子式指示計器が主流になってきている。
同系統に設置された電子式指示計器の電圧計測値は、同一電圧であっても完全に一致しない。これは組み合わせて使用する計器用変圧器および電子式指示計器の固体誤差によるものである。このため、管理者は正常であるにもかかわらず異常ではないかと感じてしまうという問題があった。
機械式指示計器を用いた電圧監視は、精度が低く、指針による表示のため、電圧の傾向や相関関係を確認する方法で行っており、同系統の計測値のばらつきが問題になることはなかった。これに対し、電子式指示計器は、精度が高く、表示値がデジタル表示のため、同系統の計測値のばらつきが表面化する。
更に、表示値が詳細のため、値が変動しやすく、表示値の読み取りおよび記録が困難という問題もある。
上記特許文献2に示すものは、表示器の小数点以下を含む下位桁が高速で変化し、表示が見にくい欠点に対し、表示器の表示方法として全桁表示させる全桁表示帯および小数点以下を空白または符号に変えて表示させる概略表示帯を設定している。
これを電子式指示計器に応用した場合、概略表示帯では表示値の読み取りおよび記録は容易になるが、計測精度が悪化する。また、全桁表示帯では、同系統の計測値のばらつきの問題が解決できない。
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、電力系統における電圧監視システムに使用される電子式指示計器において、固体誤差などによる計測値のばらつきがあるような状態でも、管理者が誤って正常を異常と判断することなく、電圧監視を容易に行える電子式指示計器を得ることを目的とする。
この発明に係る電子式指示計器は、電力系統における電圧監視のために使用される電子式指示計器であって、被計測電路の電圧を直接または計器用変圧器を介して取り込み電圧実効値を演算する計測演算部と、計測結果を表示する表示部と、正常電圧範囲および正常の目安となる設定値を設定する条件設定部と、計測演算部で演算して得た計測値が正常電圧範囲か否かを判定する判定部と、表示部への表示内容を制御する表示制御部とを有し、表示制御部は、判定部において計測値が正常電圧範囲にあると判定した場合は設定値を、正常電圧範囲にないと判定した場合は計測値を、表示部に表示させるものである。
この発明の電子式指示計器によれば、表示制御部は、判定部において計測値が正常電圧範囲にあると判定した場合は設定値を、正常電圧範囲にないと判定した場合は計測値を、表示部に表示させるようにしたので、計測値が正常電圧範囲を外れた場合の異常を容易に判断でき、また、正常範囲内にあるときは表示が一定になるため、管理者が正常であるにもかかわらず異常と判断するような誤認を防止でき、読み取りや記録も容易となる。
この発明の実施の形態1における電子式指示計器を設置した電力系統の一例を示す系統図である。 この発明の実施の形態1における電子式指示計器の内部構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1における電子式指示計器の、計測値を表示する動作を示すフローチャートである。 図2の表示部において、計測電圧が正常電圧範囲にあるときの表示画面を示す図である。 図2の表示部において、計測電圧が正常電圧範囲にないときの表示画面を示す図である。 この発明の実施の形態2における電子式指示計器の、計測値を表示する動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3における電子式指示計器の表示部の表示画面を示す図である。 この発明の実施の形態4における電子式指示計器の表示部の表示画面を示す図である。 この発明の実施の形態5における電子式指示計器の内部構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態5における電子式指示計器の、計測値を表示する動作を示すフローチャートである。 図10の中の一部のステップの詳細を示すフローチャートである。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1における電子式指示計器について、図1〜図5に基づき説明する。
図1は、負荷系統を有し監視装置として電子式指示計器を設置した電力系統の一例を示す系統図である。工場,ビル等の電力使用者の電力設備の受電点1より下流側の受配電系統、フィーダ系統、負荷系統には、複数の電子式指示計器を使用して、電圧を監視装置に読み込んで監視を行っている。
受配電系統の受電トランス2は、例えば、22kVを6.6kVに降圧するものであり、この1次側に、計器用変圧器3の出力を入力する電子式指示計器4が設置され、この電子式指示計器4によって、受電トランス2の1次側の電圧が計測されて表示される。
同様に、受電トランス2の2次側において、計器用変圧器5の出力を入力する電子式指示計器6が設置され、この電子式指示計器6によって、受電トランス2の2次側の電圧が計測されて表示される。
フィーダ系統のフィーダトランス7は、例えば、6.6kVを200Vに降圧して負荷系統へ供給する。このフィーダトランス7の2次側に、計器用変圧器8の各出力を入力する電子式指示計器9が設置され、この電子式指示計器9によって、2次側の電圧が計測されて表示される。
負荷系統では、フィーダトランス7の2次側に複数の負荷が並列に接続されている。負荷の一例として、例えば、空調(空気調和機)10、照明11、モータ12を示している。これらの各負荷に対して、計器用変圧器(図示省略)の出力を入力する電子式指示計器13,14,15が設置され、電子式指示計器13,14,15によって、それぞれの系統の電圧が計測され表示されるようになっている。
なお、計器用変圧器は、被測定電路の電圧によっては省略されて、被測定電路の電圧がそのまま電子式指示計器に取り込まれる場合がある。
図2は、実施の形態1における電子式指示計器の構成を示すブロック図である。図1で説明した各電子式指示計器は、基本的に同様に構成されているので、以下の説明では、実施の形態1における電子式指示計器は、電子式指示計器20として説明する。
電子式指示計器20は、被計測電路の電圧または被計測電路の電圧を降圧した計器用変圧器の出力を入力し電圧実効値を演算する計測演算部21と、計測演算部21での演算結果の表示を制御する表示制御部22と、計測結果を表示する表示部23と、正常電圧範囲及び設定値を設定する条件設定部24と、演算結果の値が正常かどうかを判定する判定部25と、定格電圧を設定する定格電圧設定部26を有している。
なお、定格電圧設定部26は、実施の形態1の範囲では必須ではないので、ここでは説明を省略し、詳細は実施の形態2で説明する。
次に各部の詳細について説明する。
表示制御部22には、運転モードと監視モードの2つの表示モードを有しており、両モードは切り替え可能になっている。このうちの監視モードには、計測値が正常あるいは異常の判定をする判定部25が設けられている。
条件設定部24には、あらかじめ、被計測電路の電圧の許容範囲とする「正常電圧範囲」の値と、正常電圧の目安とするための「設定値」が用意されている。
計測演算部21において入力した電圧を実効値演算し、演算して得られた電圧値は「計測値」として表示制御部22に送られる。一方、条件設定部24に設定される「設定値」はユーザが設定可能になっており、例えば定格電圧を設定値としてもよい。本実施の形態では、ユーザが設定するものとして「ユーザ設定値」呼ぶことにする。
運転モードの場合は、計測演算部21で得られた「計測値」を表示部23に表示する。監視モードの場合は、計測演算部21で得られた計測値が正常か異常かを、判定部25で判定する。このときの判定条件は、条件設定部24において設定しておいた「正常電圧範囲」を使用し、計測演算部21で得られた計測値が正常電圧範囲内であれば、正常と判定して、条件設定部24で設定した「ユーザ設定値」を表示部23に表示する。正常電圧範囲外であれば異常と判定し、計測演算部21で得られた「計測値」、すなわち、正常電圧範囲を外れた異常の値そのままを表示部23に表示する。
次に、監視モードの動作を、更に図3のフローチャートによって説明する。
先ず、最初のステップS51(以下、S51のように略す)では、計測演算部21において入力された電圧を実効値演算し、演算結果を「計測値」として、表示制御部22に送られる。
次に、S52では、表示制御部22において、表示モードが運転モードであるか監視モードであるかを判断し、滞在モードによって遷移する。
監視モードでない場合、すなわち運転モードの場合は、S55へ進み、計測演算部21で得られた「計測値」を表示部23に表示する。
監視モードの場合は、S53へ進み、計測演算部21で得られた計測値が条件設定部24で設定された正常電圧範囲内かどうかを判定部25にて判定する。
ここで正常電圧範囲内と判定されれば、S54へ進み、条件設定部24で設定した「ユーザ設定値」を表示部23に表示する。
S53において正常範囲外と判定されれば、S55へ進み、計測演算部21で得られた「計測値」を表示部23に表示する。
次いで、実施の形態1における電子式指示計器で電圧を計測した場合の表示画面について説明する。図4は、表示画面の一例を示す図である。電気方式が6.6kV系統の三相3線式であり、RS相の計測値が6589V、ST相の計測電圧が6588V、TR相の計測電圧が6585V、正常電圧範囲を6534V〜6666V(6600V±1%)、ユーザ設定値を6600Vとした場合の、計測電圧が正常電圧範囲内の表示画面例である。図の(a)は運転モードの表示画面であり、(b)は監視モードの表示画面を示す。
運転モードの場合は、(a)のように計測電圧、すなわち計測値を表示する。
監視モードの場合は、各相の計測値が正常電圧範囲内であるため、(b)のようにユーザ設定値を表示する。
図5は、電気方式及び条件設定部24での設定条件が図4と同じとし、RS相の計測値が6530V、ST相の計測電圧が6588V、TR相の計測電圧が6585Vの場合である。すなわち、計測演算部21で得た計測値が正常電圧範囲外(この例では、RSの計測値が正常電圧範囲を下回っている)のときの表示画面例である。(a)は運転モードの表示画面であり、(b)は監視モードの表示画面を示す。
運転モードの場合は、(a)のように計測値を表示する。監視モードの場合は、RS相の計測電圧が正常電圧範囲外であるため、(b)のようにRS相の表示を計測値6530Vとし、ST相とTR相は正常電圧範囲内なのでユーザ設定値の6600Vを表示する。
このような表示とすることで、監視モードにおいて、表示画面がユーザ設定値になっていれば正常であると確認でき、ユーザ設定値以外が表示されていれば異常であると、容易に確認することができる。
なお、上記では、正常電圧範囲外にある相のみ計測値を表示させたが、いずれかの相が正常電圧範囲外であれば、全ての相に対して計測値を表示させるようにしてもよい。
以上のように、実施の形態1による電子式指示計器によれば、電力系統における電圧監視のために使用される電子式指示計器であって、被計測電路の電圧を直接または計器用変圧器を介して取り込み電圧実効値を演算する計測演算部と、計測結果を表示する表示部と、正常電圧範囲および正常の目安となる設定値を設定する条件設定部と、計測演算部で演算して得た計測値が正常電圧範囲か否かを判定する判定部と、表示部への表示内容を制御する表示制御部とを有し、表示制御部は、判定部において計測値が正常電圧範囲にあると判定した場合は設定値を、正常電圧範囲にないと判定した場合は計測値を、表示部に表示させるようにしたので、計測値が正常電圧範囲を外れた場合の異常を容易に判断でき、また、正常範囲内にあるときは表示が一定になるため、管理者が正常であるにもかかわらず異常と判断するような誤認を防止でき、読み取りや記録も容易となる。
実施の形態2.
図6は、実施の形態2における電子式指示計器の計測値を表示する動作を示すフローチャートである。電子式指示計器の構成は、実施の形態1の図2と同じである。但し、実施の形態1では省略可能とした定格電圧設定部26は必須とする。定格電圧設定部26には被測定電路の定格電圧が設定されている。表示部の画面は実施の形態1と同等である。以下では同等部分の説明は省き、相違点を中心に説明する。
図6において、S61では、計測演算部21において、入力された電圧を実効値演算して計測値を算出し、算出した計測値は表示制御部22へ送られる。
次に、S62では、表示制御部22において、表示モードが運転モードであるか監視モードであるかを判断する。ここで、監視モードでない場合はS65に進み、実施の形態1と同様に表示部23に計測値を表示させる。
監視モードの場合はS63に進み、計測演算部21で得た計測値が正常電圧範囲内かどうかを判定部25で判定し、正常電圧範囲内でない場合はS65に進む。
正常電圧範囲内の場合は、図2に示す定格電圧設定部26で設定した定格電圧を自動的に条件設定部24の設定値とし、表示部23に表示する。すなわち、表示部23に表示させるのは定格電圧値である。電子式指示計器は、使用する上で、計測点に合った定格電圧を設定する必要があるため、この値を設定値に利用するものである。
また、これまでの説明では、正常電圧範囲をユーザが設定するものとしたが、あらかじめ分かっている電子式指示計器の計測精度と、定格電圧設定部26に設定した定格電圧値から自動で算出するようにしてもよい。
以上のように、実施の形態2の電子式指示計器によれば、実施の形態1の構成に加え、更に、被計測電路の電圧に応じた定格電圧を設定する定格電圧設定部を有し、条件設定部の設定値には定格電圧設定部で設定した定格電圧値を使用し、判定部において計測値が正常電圧範囲にあると判定した場合は、定格電圧値を表示するようにしたので、実施の形態1の効果に加え、設定が増えることによる煩わしさを防ぎ、設定を簡略化できる。
また、条件設定部で設定する正常電圧範囲は、電子式指示計器の計測精度と定格電圧設定部で設定した定格電圧値とに基づき自動的に設定するようにしたので、更に設定を簡略化でき、また、電力系統内に複数の電子式指示計器計が設置されている場合に、計測精度内で一定の表示が可能となる。
実施の形態3.
図7は実施の形態3における電子式指示計器の監視モードの表示画面例である。電子式指示計器の構成は、実施の形態1の図2と同等である。以下では、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
本実施の形態では、監視モードにおいて、計測値が正常電圧範囲外の場合は、実施の形態1の図5で説明したように計測値を表示するのに加え、異常を示す固有表示として、異常判断情報を付加するものである。異常判断情報の一例として、計測値が正常電圧範囲を上回る場合は「HIGH」、下回る場合は「LOW」の固有表示を付加し、計測値と交互に表示する。
図7はいずれも監視モードの画面であり、(a)は計測値をそのまま表示させた表示画面、(b)は異常判断情報を付加した表示画面である。この例の場合では、RS相の計測電圧が正常電圧範囲を下回っているので、「LOW」を表示している。この(a)画面と(b)画面を交互に表示させるものである。
以上のように、実施の形態3の電子式指示計器によれば、判定部において正常電圧範囲にないと判定した場合は、計測値と異常を示す固有表示とをと交互に表示するようにしたので、異常判断情報を付加することで、例えば、電圧上昇による異常なのか電圧降下による異常なのかが一目瞭然となり、更に、交互表示により視認性が増し、電圧監視における異常判断が容易になる。
実施の形態4.
図8は実施の形態4における電子式指示計器の表示画面例である。電子式指示計器の構成は、実施の形態1の図2と同等である。以下では、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
図8(A)は運転モードの表示画面、(b)は監視モードの表示画面である。実施の形態1の図4と同様の計測電圧値とした場合、運転モードでは(a)のように計測値を表示する。監視モードでは、各相の計測値が正常電圧範囲内であるため、(b)のように設定値を表示するのは実施の形態1と同様であるが、本実施の形態ではこれに加えて、正常電圧範囲内の場合、正常電圧範囲に対する計測値を付加するものである。
一般的に電子式指示計器はバーグラフを備えており、これを利用した場合を例に示す。バーグラフに付加する計測値としては、バーグラフ表示の範囲を条件設定部で設定した正常電圧範囲として正常電圧範囲の最大と最小を示し、それに計測値を三角印で表示した例を示している。また、設定値も表示させてもよい。
なお、バーグラフに付加する計測値として、各相全ての相電圧の計測値、最も正常電圧範囲から離れた相電圧の計測値、各相電圧の平均値を表示してもよい。
以上のように、実施の形態4の電子式指示計器によれば、表示部にはバーグラフ表示の機能を備え、バーグラフ表示の範囲を条件設定部で設定した正常電圧範囲とし、判定部により正常電圧範囲にあると判定した場合は、バーグラフ表示に計測値を表示するようにしたので、正常電圧範囲に対する、余裕率が確認でき、異常発生の未然防止に役立つなど木目細かな電圧監視が容易になる。
実施の形態5.
実施の形態1では、監視モードにおいて計測値を正常と判定した場合、ユーザが設定した固定値を表示したが、本実施の形態では、計測値に応じた設定電圧値で表示させることを可能にしたものである。
図9は、実施の形態5における電子式指示計器の構成を示すブロック図である。また、図10は、図9における計測値を表示する動作を示すフローチャートであり、図11は、更に図10の中の処理部の詳細を示すフローチャートである。
図9において、電子式指示計器30は、被計測電路の電圧または被計測電路の電圧を降圧した計器用変圧器の出力を計測演算部31に入力して実効値演算し、演算して得られた計測値が表示制御部32に送られる。表示制御部32には、運転モードと監視モードとを有し切り替えられるようになっている。運転モードの場合は、計測演算部31で演算して得られた計測値を表示部33で表示する。監視モードの場合は、後述する同一系統平均電圧演算処理を行う。
計測演算部31から判定部35までは、ハードウェア的には実施の形態1の計測演算部21から判定部25と同等である。本実施の形態では、更に、通信アドレス設定部36、通信制御部37、同一系統判定部38、同一系統データ保存部39および同一系統平均電圧演算部40を備えている。
条件設定部34ではあらかじめ正常電圧範囲を設定しておく。
条件設定部34の設定値は次のような同一系統平均電圧演算処理により決定する。
まず、通信制御部37では、同一系統に設置された複数の電子式指示計器の計測値を通信アドレス設定部36で設定したアドレスの順に通信にて収集する。電子式指示計器同士の接続方法は有線、無線などがある。
次に、収集した計測値を、設定した条件である正常電圧範囲に基づいて、同一系統判定部38において正常あるいは異常の判定を行う。正常電圧範囲内で正常と判定した計測値を同一系統データ保存部39に演算候補として保存し、次いで、同一系統平均電圧演算部40において保存データの平均値を算出し、これを「設定値」とする。
同一系統平均電圧演算処理の後、計測演算部31で演算して得られた計測値が、正常か異常かを、表示制御部32内の判定部35で判定を行う。判定条件は条件設定部34の正常電圧範囲を使用し、計測演算部31で演算して得られた計測値が正常電圧範囲内であれば正常と判定し、上記の「設定値」を表示部33で表示する。正常電圧範囲外であれば異常と判定し、計測演算部31で演算して得られた「計測値」を表示部33に表示する。
次に、上記の動作を図10,11のフローチャートにより更に詳しく説明する。
図10のS71において、計器用変圧器の出力を計測演算部31に入力し、入力した電圧を計測演算部31で実効値演算して計測値を算出し、表示制御部32に送られる。
次にS72では、表示制御部32の表示モードが、監視モード中であるかどうかを判断し、滞在モードによって遷移する。
監視モードではない場合、すなわち運転モードの場合は、S76に進み、計測演算部31で得られた計測値を表示部33に表示する。
監視モードの場合は、S73へ進み、設定値を算出する同一系統平均電圧演算処理を行う。
図11は、S73での演算処理の詳細を示すフローチャートである。図11により、同一系統平均電圧演算処理について説明する。
演算処理を開始すると、先ずS81では、通信制御部37において、同一系統に設置された電子式指示計器の計測値を通信アドレス設定部36で設定した通信アドレスの順に収集する。
次に、S82では、同一系統判定部38において、収集した計測値が条件設定部34で設定された正常電圧範囲内かどうかを判定する。
S82にて正常電圧範囲内と判定されれば、S83に進み、同一系統データ保存部39に演算候補として保存し、S85へ移る。
S82にて正常電圧範囲外と判定されれば、演算候補とせずに、S85へ進む。
S85では、同一系統に設置された全ての電子式指示計器の計測値を、収集が完了するまで、S81からS84を繰り返す。
次に、S86では、同一系統に設置された全ての電子式指示計器の計測値を収集後、同一系統平均電圧演算部40において、同一系統データ保存部39に保存された演算候補の平均値を算出し、この値を条件設定部34の設定値として設定して、同一系統平均電圧演算処理を終了する。
図10に戻り、S74では、計測演算部31で得られた計測値が条件設定部34で設定された正常電圧範囲内かどうかを判定部35において判定する。
S74で計測値が正常電圧範囲内と判定されれば、図11のS86で条件設定部34に設定した設定値を表示部33に表示する。
S74において正常電圧範囲外と判定されれば、S76に進み、計測演算部31で得られた計測値を表示部33に表示する。
上記説明では、同一系統に設置された電子式指示計器で平均値を算出し設定値を設定したが、同一系統でも、空調、照明またはモータなど負荷が異なり電圧変動が異なる場合もあるので、どの範囲を同一系統とするかは、ユーザが任意の電子式指示計器を選択して決定してもよい。
また、判定部35と同一系統判定部38の判定条件は共通にしているが、固体誤差などによる計測値のばらつきがあるため、別々の判定条件が設定できるようにしてもよい。
以上のように、実施の形態5の電子式指示計器によれば、更に、同一系統に設置された電子式指示計器の計測値を収集する通信制御部と、通信制御部によって収集した計測値が正常電圧範囲か否かを判定する同一系統判定部と、同一系統判定部により正常電圧範囲にあると判定した場合に、収集した計測値を演算候補として保存する同一系統データ保存部と、同一系統データ保存部に保存された演算候補の平均値を演算する同一系統平均電圧演算部とを有し、同一系統平均電圧演算部により算出した平均値を条件設定部の設定値とするようにしたので、同一系統に設置された複数の電子式指示計器の計測値に応じた設定値とすることで、発電機などが設置された電圧変動が激しい箇所においても、実際の計測値に近い値で同一系統に設置された電子式指示計器の表示値を一致させることができる。
なお、本願発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変更、省略したりすることが可能である。
1 受電点、2受電トランス、3 計器用変圧器、4 電子式指示計器、5 計器用変圧器、6 電子式指示計器、7 フィーダトランス、8 計器用変圧器、9 電子式指示計器、10 空調、11 照明、12 モータ、13〜15 電子式指示計器、20 電子式指示計器、21 計測演算部、22 表示制御部、23 表示部、24 条件設定部、25 判定部、26 定格電圧設定部、30 電子式指示計器、31 計測演算部、32 表示制御部、33 表示部、34 条件設定部、35 判定部、36 通信アドレス設定部、37 通信制御部、38 同一系統判定部、39 同一系統データ保存部、40
同一系統平均電圧演算部。

Claims (6)

  1. 電力系統における電圧監視のために使用される電子式指示計器であって、
    被計測電路の電圧を直接または計器用変圧器を介して取り込み電圧実効値を演算する計測演算部と、
    計測結果を表示する表示部と、
    正常電圧範囲および正常の目安となる設定値を設定する条件設定部と、
    前記計測演算部で演算して得た計測値が前記正常電圧範囲か否かを判定する判定部と、
    前記表示部への表示内容を制御する表示制御部と、を有し、
    前記表示制御部は、前記判定部において前記計測値が前記正常電圧範囲にあると判定した場合は前記設定値を、前記正常電圧範囲にないと判定した場合は前記計測値を、前記表示部に表示させることを特徴とする電子式指示計器。
  2. 請求項1に記載の電子式指示計器において、
    更に、前記被計測電路の電圧に応じた定格電圧を設定する定格電圧設定部を有し、
    前記条件設定部の設定値には前記定格電圧設定部で設定した定格電圧値を使用し、
    前記判定部において前記計測値が前記正常電圧範囲にあると判定した場合は、前記定格電圧値を表示するようにしたことを特徴とする電子式指示計器。
  3. 請求項2に記載の電子式指示計器において、
    前記条件設定部で設定する前記正常電圧範囲は、前記電子式指示計器の計測精度と前記定格電圧設定部で設定した前記定格電圧値とに基づき自動的に設定するようにしたことを特徴とする電子式指示計器。
  4. 請求項1に記載の電子式指示計器において、
    前記判定部において前記正常電圧範囲にないと判定した場合は、前記計測値と異常を示す固有表示とをと交互に表示するようにしたことを特徴とする電子式指示計器。
  5. 請求項1記載の電子式指示計器において、
    前記表示部にはバーグラフ表示の機能を備え、前記バーグラフ表示の範囲を前記条件設定部で設定した前記正常電圧範囲とし、前記判定部により前記正常電圧範囲にあると判定した場合は、前記バーグラフ表示に前記計測値を表示するようにしたことを特徴とすることを特徴とする電子式指示計器。
  6. 請求項1に記載の電子式指示計器において、
    更に、同一系統に設置された前記電子式指示計器の前記計測値を収集する通信制御部と、前記通信制御部によって収集した前記計測値が前記正常電圧範囲か否かを判定する同一系統判定部と、
    前記同一系統判定部により前記正常電圧範囲にあると判定した場合に、収集した前記計測値を演算候補として保存する同一系統データ保存部と、
    前記同一系統データ保存部に保存された前記演算候補の平均値を演算する同一系統平均電圧演算部と、を有し、
    前記同一系統平均電圧演算部により算出した平均値を前記条件設定部の前記設定値とすることを特徴とする電子式指示計器。
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