JP2015140151A - 車両外板支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易に、外板パネルの制振効果を維持しつつ、外板パネルの歪みを抑制することが可能な車両外板支持構造を得る。
【解決手段】傾斜面部36はルーフパネル14に対して傾斜配置されている。傾斜面部36とルーフパネル14の間には、マスチック接着剤40が配置されている。マスチック接着剤40は、傾斜面部36と第1接着領域35で接着されると共に、ルーフリインフォース30と第2接着領域15で接着され、ルーフパネル14とルーフリインフォース30とを接合している。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両の外板パネルを車体骨格部材で支持する車両外板支持構造に関する。
車両のルーフパネル等の外板パネルは、車体骨格部材であるルーフサイドレールやルーフパネルリインフォースメント等で支持されており、当該支持構造について種々の技術が提案されている。近年、ルーフパネルには、軽量化のためにアルミ材等の軽量材が使用されることがある。その場合、熱膨張率が高くなるが、ルーフパネルと車体骨格部材との熱膨張率の違いが大きくなると、高温環境下の製造工程において(例えば、塗装乾燥焼き付け工程)、ルーフパネルの熱膨張によりルーフパネルと車体骨格部材との隙間が広がる。そして、その後に冷却されたときに、ルーフパネルが膨張状態から収縮するが、車体骨格部材との間に塗布されたマスチック接着剤から反発力を受けて、設定された元の位置へ戻ることができず、外板パネルに歪みが生じる可能性がある。
そこで、特許文献1では、ルーフボウとルーフパネルとの間にクリアランスを形成し、マスチック接着剤の厚みを確保してマスチック接着剤を弾性変形しやすくしている。このように、マスチック接着剤の厚みを確保することにより、製造工程において、ルーフパネルの熱膨張後の冷却で生じやすい熱歪みを抑制することが可能となると共に、支持対象であるルーフパネルの制振効果も得られる。しかしながら、ルーフボウとルーフパネルとの間のクリアランスを所望の間隔にすることは容易でなく製造誤差や組み付け誤差が生じやすい。これらの誤差が生じた場合には、マスチック接着剤が所望の厚みを超えて厚すぎたり薄すぎたりする。その結果、マスチック接着剤の性能が発揮されず、充分な制振効果を得られない可能性、或いは、製造工程における歪みを抑制することができない可能性がある。
特表2008−189066号
本発明は上記事実を考慮し、簡易に、外板パネルの制振効果を確保しつつ、外板パネルの歪みを抑制することが可能な車両外板支持構造を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係る車両外板支持構造は、車両の外板を構成する外板パネルと、前記外板パネルの車両内側に配置され、前記外板パネルを支持する車体骨格部材と、前記車体骨格部材に形成され、前記外板パネルに対して傾斜して配置された傾斜面部と、前記傾斜面部と前記外板パネルの間に介在して前記傾斜面部と第1接着領域で接着されると共に前記外板パネルと第2接着領域で接着されて前記外板パネルと前記車体骨格部材とを接合し、前記第1接着領域と前記第2接着領域との間の中間部が前記第1接着領域の外縁及び前記第2接着領域の外縁よりも外側に膨らんだ接着剤と、を備えている。
請求項1に記載の本発明に係る車両外板支持構造では、外板パネルと車体骨格部材の傾斜面部との間に接着剤が介在している。具体的には、接着剤は、傾斜面部と第1接着領域で接着されると共に、外板パネルと第2接着領域で接着されて外板パネルと車体骨格部材とを接合している。ここで、傾斜面部は、外板パネルに対して傾斜配置されているので、接着剤の厚みの厚い部分と薄い部分とが形成され、全体として接着剤の圧縮率は平均化される。したがって、簡易に、外板パネルの歪みを抑制することができる。また、接着剤は、第1接着領域と第2接着領域との間の中間部が第1接着領域の外縁及び第2接着領域の外縁よりも外側に膨出しているので、接着剤の弾性力を確保して、外板パネルの制振効果を発揮させることができる。
請求項2に記載の本発明に係る車両外板支持構造は、前記傾斜面部に、前記外板パネルから遠ざかる向きに凹む凹部が形成されている、ものである。
請求項2に記載の本発明に係る車両外板支持構造では、傾斜面部に形成された凹部に接着剤が入り込む。したがって、接着剤を配置する際の液垂れを抑制することができると共に、凹部においても接着剤の厚みを厚くすることができる。
請求項3に記載の本発明に係る車両外板支持構造は、前記車体骨格部材は、断面がU字状の本体部と該本体部の両端から外側に延出されて前記外板パネルと対向して配置されるフランジ部とを有し、前記傾斜面部は、前記フランジ部と前記本体部とに跨って形成され、前記本体部へ近づくにつれて前記外板パネルから遠ざかるように傾斜している、ことを特徴とする。
請求項3に記載の本発明に係る車両外板支持構造では、接着剤の厚みは比較的大きな荷重を受ける傾斜面部の本体部側で厚くなる。したがって、断面がU字状の車体骨格部材を支持する際に、接着剤の減衰性能を発揮して、効果的に外板パネルを制振することができる。
請求項4に記載の本発明に係る車両外板支持構造は、前記外板パネルはルーフパネルであり、前記車体骨格部材はルーフリインフォースである、ことを特徴とする。
本発明に係る車両外板支持構造は、ルーフリインフォースによるルーフパネルの支持構造に、好適である。
請求項1に係る車両外板支持構造によれば、簡易に、外板パネルの制振効果を確保しつつ、外板パネルの歪みを抑制することができる。
請求項2に係る車両外板支持構造によれば、接着剤の液垂れを抑制することができると共に、凹部において接着剤の厚みを厚くして減衰性能を向上させることができる。
請求項3に係る車両外板支持構造によれば、効果的に外板パネルを制振することができる。
請求項4に係る車両外板支持構造によれば、簡易に、ルーフパネルの制振効果を維持しつつ、ルーフパネルの歪みを抑制することができる。
第1実施形態の車両上部を示す斜視図である。 図1のA−A線に沿って切断したときのルーフリインフォースとルーフパネルの接合位置の縦断面図である。 第1実施形態のルーフリインフォースの傾斜面部付近の斜視図である。 ルーフパネルが通常位置に配置されている時における、図2の傾斜面部付近の拡大断面図である。 ルーフパネルが膨張位置に配置されている時における、図2の傾斜面部付近の拡大断面図である。 図2の断面部分におけるマスチック接着剤の位置と減衰力の関係を示すグラフである。 図2の断面部分におけるマスチック接着剤の位置と荷重の関係を示すグラフである。 第2実施形態のフロントサイドドアの側面図である。 図8のB−B線に沿って切断したときのフロントサイドドアの断面図である。 図9の剛性用リインフォースメントでの支持部分の拡大断面図である。 図9のインパクトビームでの支持部分の拡大断面図である。
[第1実施形態]
以下、図面を用いて、本発明に係る車両外板支持構造の実施形態について説明する。なお、図中に示される矢印UPは車両上方側を示しており、矢印OUTは車両幅方向外側を示し、矢印FRは車両前方側を示している。
図1には、本実施形態に係る車両外板支持構造が適用された車両の上部が斜視図で示されている。また、図2には、図1のA−A線断面図が示されている。図1に示されるように、車両ルーフ10は、キャビンを覆うルーフパネル14及び車両幅方向の両サイドに設けられたルーフサイドレール12を有している。ルーフサイドレール12は、左右一対で車両前後方向に沿って配設されている。一対のルーフサイドレール12間には、鋼板等の金属で形成されたフロントヘッダ20、リアヘッダ22、及びルーフリインフォース30が、車両幅方向に沿って架け渡されている。フロントヘッダ20は、車両前後方向の前端部に配置され、リアヘッダ22は、車両前後方向の後端部に配置され、ルーフリインフォース30は、フロントヘッダ20とリアヘッダ22の間に配置されている。
ルーフリインフォース30は、断面が略ハット状とされ、図3にも示されるように、本体部32、及びフランジ部34を備えている。本体部32は、断面が略U字状とされ、U字の底を形成する底部32A及び底部32Aの両端から立ち上がる側壁部32Bを有し、U字の開放側をルーフパネル14に向けて配置されている。底部32Aの幅方向中央には、上側に凸となる凸部32Cが形成されている。
フランジ部34は、本体部32のU字の両端から外側へ各々延出され、ルーフパネル14と対向配置されている。フランジ部34には、傾斜面部36が形成されている。傾斜面部36は、車両幅方向に間隔をあけて複数形成されている。傾斜面部36の詳細については後述する。
ルーフパネル14は、車両幅方向両端から中央にかけて車両上側へ膨らむように湾曲した矩形状のパネルであり、キャビンを車両上方側から覆っている。ルーフパネル14は、軽量材(アルミ製)で形成されている。ルーフパネル14は、常温下で外力が作用していない状態においては、図4に示されるように、ルーフリインフォース30のフランジ部34との間隔がS1となる通常位置P1に配置されている。一方、例えば、塗装工程等における高温下では、図5に示されるように、フランジ部34との間隔がS1よりも大きいS2となる膨張位置P2に配置される。
傾斜面部36は、フランジ部34と側壁部32Bとに跨って形成され、フランジ部34の端部側から側壁部32Bの下方側にかけて傾斜させて形成されている。傾斜面部36は、フランジ部34の外側から側壁部32Bに近づくにつれてルーフパネル14から遠ざかるように、ルーフパネル14に対して傾斜配置されている。傾斜面部36の車両幅方向両側には、横壁39が形成されている。なお、傾斜面部36とルーフパネル14とがなす角度θは、45度程度とされている。また、傾斜面部36は、平坦状であってもよいし、凸または凹に湾曲していてもよい。
傾斜面部36の中央には、凹部38が形成されている。凹部38は、ルーフパネル14と対向する側が凹むように(ルーフパネル14から遠ざかる向きに凹むように)形成され、ルーフパネル14と略平行となる対向面38Aを有している。
傾斜面部36とルーフパネル14の間には、マスチック接着剤40が配置されている。マスチック接着剤40は、凹部38を埋めると共に凹部38周りにも配置されている。マスチック接着剤40は、傾斜面部36と第1接着領域35で接着すると共にルーフパネル14と第2接着領域15で接着している。これにより、マスチック接着剤40は、ルーフパネル14とルーフリインフォース30とを接合しており、ルーフパネル14はルーフリインフォース30上に弾性的に支持されている。
図4に示されるように、マスチック接着剤40は、ルーフパネル14が通常位置P1に配置されている時には、ルーフパネル14と傾斜面部36との間で外側に膨出し、上下方向の断面が樽形状となっている。そして、マスチック接着剤40の中間部42(ルーフパネル14と傾斜面部36との間の中間部分)で水平方向の断面が最も大きい部分42Aが、第1接着領域35の外縁及び第2接着領域15の外縁の外側に配置されている。すなわち、マスチック接着剤40は、第1接着領域35の外縁及び第2接着領域15の外縁から中間部42の部分42Aへ向かうにつれて、第1接着領域35の外縁及び第2接着領域15の外縁よりも外側へ膨らむ形状となっている。マスチック接着剤40は、傾斜面部36の外側へはみ出すことなく配置されている。
図4に示すように、本実施形態のマスチック接着剤40へのルーフパネル14からの荷重の中心点をM0とし、ルーフリインフォース30の本体部32の底部32Aと側壁部32Bの間の稜線部分を32Rとし、32RとM0の距離L0で示す。一方、従来技術のように、ルーフパネル14と平行に配置されたフランジ部34上にマスチック接着剤を配置した場合のマスチック接着剤へのルーフパネル14からの荷重の中心点をM1とし、ルーフリインフォース30の本体部32の底部32Aと側壁部32Bの間の稜線部分を32Rとし、32RとM1の距離L1で示す。距離L0は、距離L1よりも短くなっている。
図6には、図4の断面部分におけるマスチック接着剤40の位置と減衰力の関係が示されている。ここでの減衰力は、マスチック接着剤40の厚みに対応付けたものとしている。マスチック接着剤40のフランジ部34の端辺側40Aにおいては、マスチック接着剤40の厚みが薄いため減衰力は小さく(C1)、本体部32に近い側40Bにおいては、マスチック接着剤40の厚みが厚いため減衰力は大きく(C2)なっている。また、凹部38に対応する部分において、マスチック接着剤40の厚みが厚くなっているため、減衰力は大きくなっている。
次に、本実施形態の車両外板支持構造の作用効果について説明する。
ルーフリインフォース30とルーフパネル14とを接合する際には、ルーフリインフォース30の傾斜面部36にマスチック接着剤40を塗布する。このとき、マスチック接着剤40は、図4の二点鎖線で示されるように、山形とされている。ルーフパネル14を組み付けることにより、マスチック接着剤40は荷重を受けて外側へ膨らみ、断面樽型となる。
この状態で、塗装工程において塗装炉内に搬送されると、高温により熱膨張して、図5に示されるように、比較的厚みが薄く熱膨張率の高いアルミで形成されたルーフパネル14が膨張位置P2に配置される。この時、マスチック接着剤40は、ルーフパネル14の移動に追随して伸張され、中間部42がくびれるように変形し、熱硬化する。
塗装工程が終了して、常温に戻ると、ルーフパネル14は膨張状態から収縮して通常位置P1へ戻る。この時、マスチック接着剤40は、ルーフパネル14の移動に追随して圧縮変形して断面樽型に戻り、ルーフパネル14を弾性的に支持する。
図7には、図4の断面部分におけるマスチック接着剤40の位置とルーフパネル14に作用する荷重の関係が示されている。ここでの荷重は、マスチック接着剤40の厚み対応付けたものとしている。マスチック接着剤40のフランジ部34の端辺側40Aにおいては、マスチック接着剤40の厚みが薄いため荷重が大きく(F1)、本体部32に近い側40Bにおいては、マスチック接着剤40の厚みが厚いため荷重が小さく(F2)なっている。また、凹部38に対応する部分において、マスチック接着剤40の厚みが厚くなっているため、荷重が小さくなっている。
本実施形態の車両外板支持構造では、傾斜面部36にマスチック接着剤40を配置することにより、ルーフパネル14を支持するマスチック接着剤40の厚みが位置によって変化している。したがって、マスチック接着剤40の圧縮率は全体として平均化される。これにより、マスチック接着剤40の厚みを所望の一定厚みに形成するという難しい調整を行うことなく、簡易にルーフパネル14への荷重を低減することができる。また、マスチック接着剤40の減衰力も平均化することができ、簡易にマスチック接着剤40の性能を発揮させてルーフパネル14に対する制振効果を向上させることができ、更に騒音の低減を図ることも可能となる。
また、本実施形態では、稜線部分32Rとマスチック接着剤40の荷重中心M0との距離L0が、従来の距離L1よりも短くなっている。マスチック接着剤40を介してのルーフリインフォース30への荷重入力により、稜線部分32Rを中心とする回転モーメントが生じるが、モーメント長さに対応する距離L0が距離L1よりも短くなっているので、ルーフリインフォース30に対する変形荷重を小さくすることができる。
なお、本実施形態では、傾斜面部36に凹部38を形成したが、凹部38は必ずしも形成する必要はない。本実施形態のように凹部38を形成することにより、傾斜面部36にマスチック接着剤40を塗布した後の液垂れを抑制することができる。また、凹部38においてマスチック接着剤40の厚みを厚くすることができ、凹部38の深さや形状により、マスチック接着剤40の圧縮率を調整することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明に係る車両外板支持構造の第2実施形態について説明する。本実施形態では、車両外板支持構造がドアアウタパネルに適用された例について説明する。なお、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図8及び図9に示されるように、車両のフロントサイドドア50は、車両の外板を構成するドアアウタパネル52と、ドアアウタパネル52よりも車両内側に配置されるドアインナパネル51を備えている。ドアアウタパネル52は、車両上下方向両端から中央にかけて車幅外側へ膨らむように湾曲した矩形状のパネルである。ドアアウタパネル52の内面には、ドアベルトラインを補強するベルトラインリーンフォース54が車両前後方向に沿って配設されている。また、ベルトラインリーンフォース54の下方には、剛性用リインフォース56が、車両前後方向に沿って配設されている。さらに、剛性用リインフォース56の下方には、インパクトビーム60が車両前後方向に沿って配設されている。
ベルトラインリーンフォース54は、ドアアウタパネル52の上端に配置され、ドアアウタパネル52との間に閉断面を構成している。図9に示されるように、剛性用リインフォース56は、断面が略ハット状とされ、本体部57、及びフランジ部58を備えている。本体部57は、断面が略U字状とされ、U字の開放側をドアアウタパネル52に向けて車両前後方向に配置されている。図10にも示されるように、フランジ部58は、本体部57のU字の両端から外側へ延出されている。フランジ部58は、ドアアウタパネル52と対向配置されている。フランジ部58には、第1実施形態と同様の傾斜面部36、凹部38が形成されている。傾斜面部36は、車両前後方向に間隔をあけて複数形成されている。
インパクトビーム60は、断面が円形状とされ、車両前後方向に間隔をあけて複数の傾斜面部62が形成されている。図11に示されるように、傾斜面部62は、ドアアウタパネル52側に面してドアアウタパネル52に対して傾斜する平坦面で形成されている。傾斜面部62には、ドアアウタパネル52側に凹状となるように円形の内側に凹む凹部63が形成されている。傾斜面部62は、車両前後方向に間隔をあけてインパクトビーム60に複数形成されている。
図10に示されるように。ドアアウタパネル52と傾斜面部36の間には、第1実施形態と同様に、マスチック接着剤40が配置されている。マスチック接着剤40は、凹部38を埋めると共に凹部38周りにも配置されている。マスチック接着剤40は、傾斜面部36と第1接着領域35で接着すると共にドアアウタパネル52と第2接着領域53で接着している。これにより、マスチック接着剤40は、ドアアウタパネル52と剛性用リインフォース56とを接合しており、ドアアウタパネル52は剛性用リインフォース56に弾性的に支持されている。
マスチック接着剤40は、ドアアウタパネル52が通常位置P3に配置されている時には、ドアアウタパネル52と傾斜面部36との間で外側に膨出し、上下方向での断面が樽形状となっている。そして、マスチック接着剤40の中間部42(ドアアウタパネル52と傾斜面部36との間の中間部分)でドアアウタパネル52に沿った方向の断面が最も大きい部分42Aが、第1接着領域35の外縁及び第2接着領域53の外縁の外側に配置されている。すなわち、マスチック接着剤40は、第1接着領域35の外縁及び第2接着領域53の外縁から中間部42の部分42Aへ向かうにつれて、第1接着領域35の外縁及び第2接着領域53の外縁よりも外側へ膨らむ形状となっている。マスチック接着剤40は、傾斜面部36の外側へはみ出すことなく配置されている。
ドアアウタパネル52とインパクトビーム60の傾斜面部62との間には、マスチック接着剤70が配置されている。マスチック接着剤70は、凹部63を埋めるように傾斜面部62に配置されている。マスチック接着剤70は、傾斜面部62と第1接着領域64で接着すると共にドアアウタパネル52と第2接着領域66で接着している。これにより、マスチック接着剤70は、ドアアウタパネル52とインパクトビーム60とを接合している。
マスチック接着剤70は、ドアアウタパネル52が通常位置P3に配置されている時には、ドアアウタパネル52と傾斜面部62との間で外側に膨出し、上下方向での断面が樽形状となっている。そして、マスチック接着剤70の中間部72(ドアアウタパネル52と傾斜面部62との間の中間部分)でドアアウタパネル52に沿った方向の断面が最も大きい部分72Aが、第1接着領域64の外縁及び第2接着領域66の外縁の外側に配置されている。すなわち、マスチック接着剤70は、第1接着領域64の外縁及び第2接着領域66の外縁から中間部72の部分72Aへ向かうにつれて、第1接着領域64の外縁及び第2接着領域66の外縁よりも外側へ膨らむ形状となっている。マスチック接着剤70は、傾斜面部62の外側へはみ出すことなく配置されている。
本実施形態の車両外板支持構造においても、ドアアウタパネル52を支持するマスチック接着剤40、70の厚みが位置によって変化している。したがって、マスチック接着剤40、70の圧縮率は全体として平均化される。これにより、マスチック接着剤40、70の厚みを所望の一定厚みに形成するという難しい調整を行うことなく、簡易にドアアウタパネル52への荷重を低減することができる。また、マスチック接着剤40、70の減衰力も平均化することができ、ドアアウタパネル52に対する制振効果を向上させることができると共に騒音の低減を図ることも可能となる。
なお、上記第1、第2実施形態では、各々ルーフパネル、ドアアウタパネルを支持する構成を外板パネルの例として本発明を説明したが、本発明に係る車両外板支持構造は、他の外板パネルに適用することもできる。例えば、エンジンフードのアウタパネル、バックドアのアウタパネル、ラゲージドアのアウタパネル等の、マスチック接着剤を使用するものに適用することができる。
14 ルーフパネル(外板パネル)
15 第2接着領域
30 ルーフリインフォース(車体骨格部材)
32B 側壁部
32A 底部
32 本体部
34 フランジ部
35 第1接着領域
36 傾斜面部
38 凹部
40 マスチック接着剤(接着剤)
42 中間部
52 ドアアウタパネル(外板パネル)
53 第2接着領域
56 剛性用リインフォース(車体骨格部材)
57 本体部
58 フランジ部
60 インパクトビーム(車体骨格部材)
62 傾斜面部
63 凹部
64 第1接着領域
66 第2接着領域
70 マスチック接着剤
72 中間部

Claims (4)

  1. 車両の外板を構成する外板パネルと、
    前記外板パネルの車両内側に配置され、前記外板パネルを支持する車体骨格部材と、
    前記車体骨格部材に形成され、前記外板パネルに対して傾斜して配置された傾斜面部と、
    前記傾斜面部と前記外板パネルの間に介在して前記傾斜面部と第1接着領域で接着されると共に前記外板パネルと第2接着領域で接着されて前記外板パネルと前記車体骨格部材とを接合し、前記第1接着領域と前記第2接着領域との間の中間部が前記第1接着領域の外縁及び前記第2接着領域の外縁よりも外側に膨らんだ接着剤と、
    を備えた車両外板支持構造。
  2. 前記傾斜面部には、前記外板パネルから遠ざかる向きに凹む凹部が形成されている、請求項1に記載の車両外板支持構造。
  3. 前記車体骨格部材は、断面がU字状の本体部と該本体部の両端から外側に延出されて前記外板パネルと対向して配置されるフランジ部とを有し、
    前記傾斜面部は、前記フランジ部と前記本体部とに跨って形成され、前記本体部へ近づくにつれて前記外板パネルから遠ざかるように傾斜している、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両外板支持構造。
  4. 前記外板パネルはルーフパネルであり、前記車体骨格部材はルーフリインフォースである、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両外板支持構造。
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