JP2015140092A - 分割補強材の接続構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の内装材の折れを防止できる分割補強材の接続構造を提供する。
【解決手段】車両の内装材3の裏面側3Aに配設される分割補強材の接続構造であって、少なくとも、長尺の第1分割補強材5と、長尺の第2分割補強材7とが備えられ、第1分割補強材には、長尺方向の一端部に鈎状の突出部9が備えられ、突出部は、第1分割補強材の一面から立ち上がる形態の立ち上がり部11と、立ち上がり部から延びるとともに、立ち上がり部の立ち上がり方向に対して曲がった屈曲部13と、が備えられ、第2分割補強材には、長尺方向の一端部に、屈曲部を挿入可能な開口部15(又は切り欠き部)が備えられ、開口部又は切り欠き部に第1分割補強材の屈曲部が挿入されて、開口部(又は切り欠き部)の先端側縁部15Aに突出部が係止され、第1分割補強材の突出部よりも先端側の上面部5Aは、開口部又は切り欠き部の後端側縁部15Bの下面部15Cに重なり合っている。
【選択図】図5

Description

本発明は、分割補強材の接続構造に関し、さらに詳しくは、上下両方向からの荷重に対しても補強材の剛性を高めることができ、車両の内装材の折れを防止できる分割補強材の接続構造に関する。
従来から、車両の内装材の裏面側には、内装材の剛性を上げて補強するための補強材が設けられている。例えば、この補強材としては、樹脂成形体等が知られており、通常、内装材に対してホットメルト等の接着剤を用いて固定されている。
ところで、内装材に対して、長尺の補強材を用いた場合には、内装材と補強材との熱膨張率が異なるため、これらの温度変化によって熱膨張や熱収縮が生じたときには、両者の膨張量や収縮量に差が生じる。一般的に、補強材には、内装材よりも熱膨張率の大きい材料(樹脂等)が使用されるため、補強材の膨張量や収縮量が内装材よりも大きくなり、その結果、内装材に折れが発生するおそれがある。
そこで、上記問題を解決する技術として、図22の符号101、103に示すように、長尺の補強材を複数に分割し、長手方向に隙間を設けて配設することが提案されている(例えば、特許文献1等参照)。
しかしながら、このものでは、内装材100が図23に示すように、下側面が凸になる方向への荷重が掛かった場合に、分割された補強材101、103の接続部位の剛性が弱くなるおそれがある。その結果、内装材の製造工程や、内装材の車両への組付工程で、内装材の取り回しの際に折れが発生するおそれがある。
特開2010−23694号公報
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、上下両方向からの荷重に対しても補強材の剛性を高めることができ、車両の内装材の折れを防止できる分割補強材の接続構造を提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
車両の内装材の裏面側に配設され、複数に分割された分割補強材の接続構造であって、
少なくとも、長尺の第1分割補強材と、長尺の第2分割補強材とが備えられ、
前記第1分割補強材には、長尺方向の一端部に鈎状の突出部が備えられ、
前記突出部は、前記第1分割補強材の一面から立ち上がる形態の立ち上がり部と、前記立ち上がり部から延びるとともに、前記立ち上がり部の立ち上がり方向に対して曲がった屈曲部と、が備えられ、
前記第2分割補強材には、長尺方向の一端部に、前記第1分割補強材の前記屈曲部を挿入可能な開口部又は切り欠き部が備えられ、
前記第2分割補強材の前記開口部又は前記切り欠き部に前記第1分割補強材の前記屈曲部が挿入されて、前記第2分割補強材の前記開口部又は前記切り欠き部の先端側縁部に前記突出部が係止され、
前記第1分割補強材の突出部よりも先端側の上面部は、前記第2分割補強材の前記開口部又は前記切り欠き部の後端側縁部の下面部に重なり合っていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載において、
前記第1分割補強材が前記内装材の裏面側に予め取り付けられた状態で、前記第2分割補強材が取り付けられ、
前記立ち上がり部と、前記屈曲部と、は鈍角にて斜めの位置関係とされていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2記載において、前記突出部は、前記第1分割補強材に1つ設けられていることを要旨とする。
本発明の分割補強材の接続構造では、第1分割補強材には、長尺方向の一端部に鈎状の突出部が備えられている。突出部は、立ち上がり部と、立ち上がり部から延びるとともに、立ち上がり部の立ち上がり方向に対して曲がった屈曲部と、が備えられている。一方、第2分割補強材には、長尺方向の一端部に、第1分割補強材の屈曲部を挿入可能な開口部又は切り欠き部が備えられている。
そして、第2分割補強材の開口部又は切り欠き部に第1分割補強材の屈曲部が挿入されて、第2分割補強材の開口部又は切り欠き部の先端側縁部に突出部が係止されている。更に、第1分割補強材の突出部よりも先端側の上面部は、第2分割補強材の開口部又は切り欠き部の後端側縁部の下面部に重なり合っている。
このような構造では、内装材の下方からの荷重に対しては、内装材が上方に凸状に曲げられる力を受けることになる。この場合において、本発明の分割補強材の接続構造では、第1分割補強材の突出部は、第2分割補強材の開口部又は切り欠き部に引っ掛けられるようにして、開口部又は切り欠き部の先端側縁部に係止されているから、第1分割補強材と第2分割補強材とが分離しにくくなる。
一方、内装材の上方からの荷重に対しては、内装材が下方に凸状に曲げられる力を受ける。本発明の分割補強材の接続構造では、第1分割補強材の突出部よりも先端側の上面部は、第2分割補強材の開口部又は切り欠き部の後端側縁部の下面部に重なり合っている。この構造では、内装材が下方に凸状に曲げられる力を受けると、第1分割補強材の上面部が、第2分割補強材の下面部と接触して干渉するから、第1分割補強材と第2分割補強材とが分離しにくくなる。
よって、本発明の分割補強材の接続構造によれば、上下両方向からの荷重に対しても補強材の剛性を高めることができ、車両の内装材の折れを防止できる。
また、第1分割補強材が内装材の裏面側に予め取り付けられた状態で、第2分割補強材が取り付けられる場合において、立ち上がり部と、屈曲部と、は鈍角にて斜めの位置関係とされているときは以下の効果を奏する。すなわち、この場合には、立ち上がり部と、屈曲部と、は鈍角にて斜めの位置関係とされているので、第2分割補強材の開口部又は切り欠き部に、斜め方向から屈曲部を挿入することができ、第2分割補強材の組み付けが容易となる。
また、突出部は、第1分割補強材に一つ設けられている場合は、複数設けられている場合と比べて以下の作用効果を奏する。突出部が複数設けられている場合には、複数の突出部が第2分割補強材の開口部又は切り欠き部に係止されるので、第1分割補強材と第2分割補強材との相対的な位置関係がズレにくくなる。このため、内装材と補強材の熱膨張率が異なることに起因する内装材のシワの発生を抑制しにくい。これに対して、突出部が1つ設けられている場合には、1つの突出部のみが第2分割補強材の開口部又は切り欠き部に係止されるので、第1分割補強材と第2分割補強材との相対的な位置関係に自由度が生じるから、内装材と補強材の熱膨張率が異なることに起因する内装材の折れの発生を効果的に抑制できる。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
実施例に係る分割補強材の接続構造を適用した車両の天井材の概略図である。 実施例1に係る分割補強材の接続構造の分解斜視図である。 実施例1に係る分割補強材の接続構造の斜視図である。 実施例1に係る分割補強材の接続構造の平面図である。 図4のI−I線断面図である。 実施例2に係る分割補強材の接続構造の分解斜視図である。 実施例2に係る分割補強材の接続構造の斜視図である。 実施例2に係る分割補強材の接続構造の縦断面図である。 実施例3に係る分割補強材の接続構造の分解斜視図である。 実施例3に係る分割補強材の接続構造の斜視図である。 実施例3に係る分割補強材の接続構造の縦断面図である。 実施例3に係る分割補強材の接続構造の取り付け工程を示す説明図である。 実施例3に係る分割補強材の接続構造の取り付け工程を示す説明図である。 実施例3に係る分割補強材の接続構造の取り付け工程を示す説明図である。 実施例4に係る分割補強材の接続構造の分解斜視図である。 実施例5に係る分割補強材の接続構造の分解斜視図である。 実施例5に係る分割補強材の接続構造の縦断面図である。 実施例6に係る分割補強材の接続構造の分解斜視図である。 実施例7に係る分割補強材の接続構造の分解斜視図である。 実施例7に係る分割補強材の接続構造の縦断面図である。 実施例8に係る分割補強材の接続構造の分解斜視図である。 従来技術を説明するための説明図である。 従来技術を説明するための説明図である。
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
本実施形態に係る分割補強材の接続構造(1)は、車両の天井材(3)等の内装材の裏面側に配設され、複数に分割された分割補強材の接続構造である。
この接続構造(1)には、少なくとも、長尺の第1分割補強材(5)と、長尺の第2分割補強材(7)とが備えられている。
第1分割補強材(5)には、長尺方向の一端部(第2分割補強材と接続される端部の先端寄りの位置)に鈎状の突出部(9)が備えられている。突出部(9)は、第1分割補強材(5)の一面から立ち上がる形態の立ち上がり部(11)と、立ち上がり部(11)から延びるとともに、立ち上がり部(11)の立ち上がり方向に対して曲がった屈曲部(13)と、が備えられている。
第2分割補強材(7)には、長尺方向の一端部(第1分割補強材と接続される端部の先端寄りの位置)に、第1分割補強材(5)の屈曲部(13)を挿入可能な開口部(15)又は切り欠き部(17)が備えられている。
第2分割補強材(7)の開口部(15)又は切り欠き部(17)に第1分割補強材(5)の屈曲部(13)が挿入されて、第2分割補強材(7)の開口部(15)又は切り欠き部(17)の先端側縁部(15A、17A)に突出部(9)が係止されている。
第1分割補強材(5)の突出部(9)よりも先端側の上面部(5A)は、第2分割補強材(7)の開口部(15)又は切り欠き部(17)の後端側縁部(15B、17B)の下面部(15C、17C)に重なり合っている。
立ち上がり部(11)と、屈曲部(13)とのなす角度θは、特に限定されない。この角度θは、例えば、90度であることができる。また、立ち上がり部(11)と屈曲部(13)とのなす角度θは、例えば、鈍角であることができる。第1分割補強材(5)が内装材の裏面側(3A)に予め取り付けられた状態で、第2分割補強材(7)が取り付けられる場合には、立ち上がり部(11)と、屈曲部(13)と、は鈍角にて斜めの位置関係とされていることが好ましい。この場合、角度θは、鈍角であれば特に限定されないが、例えば、90度<θ<180度であり、90度<θ≦135度であることが好ましい。
突出部(9)の個数は特に限定されず、1つであっても複数であってもよい。
本発明では、以下の観点から、突出部(9)は1つであることが好ましい。すなわち、突出部9が1つ設けられている場合には、1つの突出部(9)のみが第2分割補強材(7)の開口部(15)又は切り欠き部(17)に係止されるので、第1分割補強材(5)と第2分割補強材(7)との相対的な位置関係に自由度が生じるから、内装材の折れの発生を効果的に抑制できる。
車両用の内装材としては、特に限定されない。例えば、天井材、ドアトリム、ルーフトリム、フロアトリムが挙げられる。また、内装材を構成する材料は、特に限定されない。例えば、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂と木質繊維、ガラス繊維等の繊維との混合物等を用いることができる。
第1分割補強材(5)、及び第2分割補強材(7)を構成する材料は、特に限定されない。例えば、樹脂や金属等が用いられる。樹脂としては、特に限定されないが、ABS、PP、ノリル、ポリカ、ポリカABS、PE等を用いることができる。
樹脂を用いる場合には、第1分割補強材(5)、及び第2分割補強材(7)の配設場所や必要とされる性能等に応じた樹脂が使用される。この際に、1分割補強材(5)、及び第2分割補強材(7)の樹脂を異なる樹脂としても、同一の樹脂としてもよい。例えば、内装材としての天井材(3)において、剛性を向上させたい部位に配される場合は、剛性の高い樹脂(例えば、ABS樹脂等)を用いてもよく、特に衝撃吸収が必要となる部位に配される場合には、衝撃に対して変形・破壊し易く、比較的剛性の低い樹脂(例えば、PP(ポリプロピレン)樹脂等)を用いることができる。
第1分割補強材(5)、及び第2分割補強材(7)の長さは、長尺状であれば特に限定されず、例えば300〜700mm、好ましくは300〜500mmとすることができる。第1分割補強材(5)、及び第2分割補強材(7)の幅は、特に限定されず、例えば40〜70mm、好ましくは50〜60mmとすることができる。
なお、上記実施形態で記載した各構成の括弧内の符号は、後述する実施例に記載の具体的構成との対応関係を示すものである。
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。なお、図面において、車両の上下方向を「上側」及び「下側」として示す。
<実施例1>
(1)分割補強材の接続構造の構成
分割補強材の接続構造1を車両の天井構造19に適用した例を実施例1として説明する。図1に示すように、天井材3の両側には、それぞれ、長尺の第1分割補強材5、及び第2分割補強材7が前後方向に配設されている。なお、天井材3には、図1に示されるように、アシストグリップ固定部3B、ルームランプ固定部3C、サンバイザー固定部3Dが備えられている。
天井材3の材質は特に限定されないが、例えば熱可塑性樹脂と木質繊維との混合物よりなる。
実施例1では、図2〜図5に示されるように、天井材3に対する補強材が一体的に構成されているわけではなく、第1分割補強材5と、第2分割補強材7に分割されて構成されている。よって、天井材3に補強材を配設した後、温度変化によって熱膨張又は熱収縮が生じうる状況であっても、第1分割補強材5及び第2分割補強材7が、それぞれ熱膨張又は熱収縮する。
第1分割補強材5、及び第2分割補強材7は、天井材3に対してホットメルト接着剤により接着されている。ホットメルト接着剤としては、例えば、ポリアミド系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、合成ゴム系の各種ホットメルト接着剤を用いることができる。
第1分割補強材5、及び第2分割補強材7のいずれも樹脂製とされている。第1分割補強材5や第2分割補強材7は、天井材3とは、熱膨張率が異なる材料で構成されている。
また、第1分割補強材5、及び第2分割補強材7には図2に示されるように、リブ構造が採用されている。
第1分割補強材5は、長尺方向の一端部に鈎状の突出部9が1つ備えられている。突出部9は、第1分割補強材5の上面から略垂直に立ち上がる形態の立ち上がり部11と、立ち上がり部11から延びるとともに、立ち上がり部11の立ち上がり方向11Aに対して略直角に曲がった屈曲部13と、が備えられている。屈曲部13は、第1分割補強材5の後端側(図5における左側)に向かって延びる形態をしている。
第1分割補強材5は、突出部9よりも更に先端側にも延びている。
第2分割補強材7は、長尺方向の一端部に、第1分割補強材5の屈曲部13を挿入可能な開口部15が備えられている。開口部15は、突出部9の屈曲部13よりもやや大きく形成されている。
本実施例1の接続構造1では、第2分割補強材7の開口部15に、第1分割補強材5の屈曲部13が挿入された状態とされている。第1分割補強材5の突出部9は、第2分割補強材7の開口部15に引っ掛けられるようにして、開口部15の先端側縁部15Aに係止されている。
第1分割補強材5の突出部9よりも先端側の上面部5Aは、第2分割補強材7の開口部15の後端側縁部15Bの下面部15Cに重なり合っている。
(2)分割補強材の接続構造の作用効果
本実施例1の分割補強材の接続構造1によれば、以下の作用効果を奏する。
天井材3の下方からの荷重に対しては、天井材3が上方に凸状に曲げられる力を受けることになる。この場合において、分割補強材の接続構造1では、第1分割補強材5の突出部9は、第2分割補強材7の開口部15に引っ掛けられるようにして、開口部15の先端側縁部15Aに係止されているから、第1分割補強材5と第2分割補強材7とが分離しにくくなる。
一方、天井材3の上方からの荷重に対しては、天井材3が下方に凸状に曲げられる力を受ける。実施例1の分割補強材の接続構造1では、第1分割補強材5の突出部9よりも先端側の上面部5Aは、第2分割補強材7の開口部15の後端側縁部15Bの下面部15Cに重なり合っている。この構造では、天井材3が下方に凸状に曲げられる力を受けると、第1分割補強材5の上面部5Aが、第2分割補強材7の下面部15Cと接触して干渉するから、第1分割補強材5と第2分割補強材7とが分離しにくくなる。
このように、実施例1の分割補強材の接続構造1によれば、上下両方向からの荷重に対しても補強材の接続部位の剛性を高めることができ、車両の天井材3の折れを防止できる。
その結果、天井材3の製造工程や、天井材3の車両への組付工程において、天井材3の取り扱いが容易になる。
また、本実施例1では、突出部9は、第1分割補強材5に1つのみ設けられているので、複数設けられている場合と比べて以下の作用効果を奏する。すなわち、突出部9が複数設けられている場合には、複数の突出部9が第2分割補強材7の開口部15に係止されるので、第1分割補強材5と第2分割補強材7との相対的な位置関係がズレにくくなる。このため、天井材3と、補強材(第1分割補強材5及び第2分割補強材7)との熱膨張率が異なることに起因する天井材3のシワの発生を抑制しにくい。これに対して、本実施例1では、突出部9が1つ設けられているので、1つの突出部9のみが第2分割補強材7の開口部15に係止され、第1分割補強材5と第2分割補強材7との相対的な位置関係に自由度が生じるから、天井材3と補強材の熱膨張率が異なることに起因する天井材3のシワの発生を効果的に抑制できる。
また、実施例1では、第1分割補強材5及び第2分割補強材7は、リブ構造を採用している。よって、第1分割補強材5及び第2分割補強材7は、天井材3の剛性を向上させる補強材としての役割を果たすと共に、例えば車内の乗員の頭部が天井材3に衝突したときに加わる衝撃に対して変形や破壊されて、衝撃を吸収する衝撃吸収材としての役割も果たす。
<実施例2>
次に、実施例2に係る分割補強材の接続構造1を図6〜図8を参照しつつ説明する。なお、実施例2の分割補強材の接続構造1において、上記実施例1の分割補強材の接続構造と略同じ構成部位には同符号を付けて、構造、作用及び効果の説明は省略する。実施例2では、次の点が、実施例1と相違している。すなわち、実施例2では、第1分割補強材5には、突出部9が2つ備えられている。第2分割補強材7には、上記実施例1の開口部15に代えて、切り欠き部17が備えられている。切り欠き部17は、2つの突出部9に対応して2つ備えられている。
本実施例2の接続構造1では、第2分割補強材7の切り欠き部17に、第1分割補強材5の屈曲部13が挿入された状態とされている。第1分割補強材5の2つの突出部9は、それぞれ第2分割補強材7の2つの切り欠き部17に引っ掛けられるようにして、切り欠き部17の先端側縁部17Aに係止されている。そして、第1分割補強材5の突出部9よりも先端側の上面部5Aは、第2分割補強材7の切り欠き部17の後端側縁部17Bの下面部17Cに重なり合っている。
実施例2の分割補強材の接続構造1によれば、以下の作用効果を奏する。天井材3の下方からの荷重に対しては、天井材3が上方に凸状に曲げられる力を受けることになる。この場合において、分割補強材の接続構造1では、第1分割補強材5の突出部9は、第2分割補強材7の切り欠き部17に引っ掛けられるようにして、切り欠き部17の先端側縁部17Aに係止されているから、第1分割補強材5と第2分割補強材7とが分離しにくくなる。
<実施例3>
次に、実施例3に係る分割補強材の接続構造1を、図9〜図14を参照しつつ説明する。なお、実施例3の分割補強材の接続構造1において、上記実施例1の分割補強材の接続構造と略同じ構成部位には同符号を付けて、構造、作用及び効果の説明は省略する。実施例3では、次の点が、実施例1と相違している。すなわち、実施例3では、突出部9において、立ち上がり部11と、屈曲部13と、は鈍角にて斜めの位置関係とされている。
次に、実施例3の作用効果について説明する。実施例3では、まず、図12に示されるように、第1分割補強材5を天井材3の裏面側にホットメルト接着剤等を用いて予め取り付ける。その後、第2分割補強材7を天井材3の裏面側にホットメルト接着剤等を用いて取り付ける。
この第2分割補強材7の取り付けの際に、図13及び図14に示されるように、第2分割補強材7の開口部15に、斜め方向から屈曲部13を挿入することができるので、第2分割補強材7の組み付けが容易となる。
<実施例4>
次に、実施例4に係る分割補強材の接続構造1を、図15を参照しつつ説明する。なお、実施例4の分割補強材の接続構造1において、上記実施例3の分割補強材の接続構造と略同じ構成部位には同符号を付けて、構造、作用及び効果の説明は省略する。実施例4では、次の点が、実施例3と相違している。すなわち、実施例4では、第1分割補強材5には、突出部9が2つ備えられている。第2分割補強材7には、上記実施例3の開口部15に代えて、切り欠き部17が備えられている。切り欠き部17は、2つの突出部9に対応して2つ備えられている。
<実施例5>
次に、実施例5に係る分割補強材の接続構造1を図16及び図17を参照しつつ説明する。なお、実施例5の分割補強材の接続構造1において、上記実施例1の分割補強材の接続構造と略同じ構成部位には同符号を付けて、構造、作用及び効果の説明は省略する。実施例5では、次の点が、実施例1と相違している。すなわち、実施例5では、第1分割補強材5及び第2分割補強材7が共に金属から構成されている。
実施例5では、第1分割補強材5及び第2分割補強材7が共に金属から構成されているから、薄くても剛性を高めることができ、天井材3の裏面側にコンパクトに取り付けることができる。
<実施例6>
次に、実施例6に係る分割補強材の接続構造1を、図18を参照しつつ説明する。なお、実施例6の分割補強材の接続構造1において、上記実施例2の分割補強材の接続構造と略同じ構成部位には同符号を付けて、構造、作用及び効果の説明は省略する。実施例6では、次の点が、実施例2と相違している。すなわち、実施例6では、第1分割補強材5及び第2分割補強材7が共に金属から構成されている。
実施例6では、第1分割補強材5及び第2分割補強材7が共に金属から構成されているから、薄くても剛性を高めることができ、天井材3の裏面側にコンパクトに取り付けることができる。
<実施例7>
次に、実施例7に係る分割補強材の接続構造1を、図19及び図20を参照しつつ説明する。なお、実施例7の分割補強材の接続構造1において、上記実施例3の分割補強材の接続構造と略同じ構成部位には同符号を付けて、構造、作用及び効果の説明は省略する。実施例7では、次の点が、実施例3と相違している。すなわち、実施例6では、第1分割補強材5及び第2分割補強材7が共に金属から構成されている。
実施例7では、第1分割補強材5及び第2分割補強材7が共に金属から構成されているから、薄くても剛性を高めることができ、天井材3の裏面側にコンパクトに取り付けることができる。
<実施例8>
次に、実施例8に係る分割補強材の接続構造1を、図21を参照しつつ説明する。なお、実施例8の分割補強材の接続構造1において、上記実施例4の分割補強材の接続構造と略同じ構成部位には同符号を付けて、構造、作用及び効果の説明は省略する。実施例8では、次の点が、実施例4と相違している。すなわち、実施例8では、第1分割補強材5及び第2分割補強材7が共に金属から構成されている。
実施例8では、第1分割補強材5及び第2分割補強材7が共に金属から構成されているから、薄くても剛性を高めることができ、天井材3の裏面側にコンパクトに取り付けることができる。
尚、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。
上記実施例では、第2分割補強材7の開口部15の形状は、略矩形状としたが、その形状は、第1分割補強材5の屈曲部13を挿入可能な形状であれば特に限定されない。
上記実施例では、第1分割補強材5、及び第2分割補強材7は、天井材3に対してホットメルト接着剤により接着されていることとしたが、取り付け方法は特に限定されない。例えば、各種の接着剤による接着や、ネジによる取り付け等が挙げられる。
上記実施例では、突出部9は、1つ又は2つとしているが、その個数は特に限定されず、3つ以上であってもよい。また、突出部9の形状、配置形態等は、開口部15や切り欠き部17への差込性等を考慮して適宜選択できる。
上記実施例では、天井材としての内装材に本発明を適用した場合を説明したが、天井材に限らず、ドアトリム、ルーフトリム、フロアトリム等の内装材に適用してもよい。
上記実施例では、第1分割補強材5、及び第2分割補強材7は、特定の材質からなるものを例示して説明したが、これらの補強材は、配設場所や必要とされる性能等に応じて種類の異なる材質を使い分けることができ、様々な構成に対応することができる。
上記実施例では、樹脂製の第1分割補強材5、及び第2分割補強材7を用いる場合には、リブ構造が採用されたものを例示したが、リブ構造の有無は、目的に応じて適宜選択できる。
上記実施例では、第1分割補強材5、及び第2分割補強材7の2つの分割補強材を用いた場合を説明したが、分割補強材の個数は、3以上であってもよく、適宜選択できる。
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
乗用車、バス、トラック等の他、列車、汽車等の鉄道車両、建設車両、農業車両、産業車両などの車両の内装材に関する技術として広く利用される。
1;接続構造、3;天井材、3A;裏面側、3B;アシストグリップ固定部、3C;ルームランプ固定部、3D;サンバイザー固定部、5;第1分割補強材、5A;先端側の上面部、7;第2分割補強材、9;突出部、11;立ち上がり部、11A;立ち上がり方向、13;屈曲部、15;開口部、15A;先端側縁部、15B;後端側縁部、15C;下面部、17;切り欠き部、17A;先端側縁部、17B;後端側縁部、17C;下面部、19;天井構造、100;内装材、101;補強材、103;補強材。

Claims (3)

  1. 車両の内装材の裏面側に配設され、複数に分割された分割補強材の接続構造であって、
    少なくとも、長尺の第1分割補強材と、長尺の第2分割補強材とが備えられ、
    前記第1分割補強材には、長尺方向の一端部に鈎状の突出部が備えられ、
    前記突出部は、前記第1分割補強材の一面から立ち上がる形態の立ち上がり部と、前記立ち上がり部から延びるとともに、前記立ち上がり部の立ち上がり方向に対して曲がった屈曲部と、が備えられ、
    前記第2分割補強材には、長尺方向の一端部に、前記第1分割補強材の前記屈曲部を挿入可能な開口部又は切り欠き部が備えられ、
    前記第2分割補強材の前記開口部又は前記切り欠き部に前記第1分割補強材の前記屈曲部が挿入されて、前記第2分割補強材の前記開口部又は前記切り欠き部の先端側縁部に前記突出部が係止され、
    前記第1分割補強材の突出部よりも先端側の上面部は、前記第2分割補強材の前記開口部又は前記切り欠き部の後端側縁部の下面部に重なり合っていることを特徴とする分割補強材の接続構造。
  2. 前記第1分割補強材が前記内装材の裏面側に予め取り付けられた状態で、前記第2分割補強材が取り付けられ、
    前記立ち上がり部と、前記屈曲部と、は鈍角にて斜めの位置関係とされていることを特徴とする請求項1に記載の分割補強材の接続構造。
  3. 前記突出部は、前記第1分割補強材に1つ設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の分割補強材の接続構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102525565B1 (ko) * 2021-11-29 2023-04-25 (주)대한솔루션 선루프를 갖춘 자동차용 헤드 라이너에 장착되는 오프닝 브래킷

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