JP2015140035A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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太輔 泉岡
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Yoshihito Sugano
善仁 菅野
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Abstract

【課題】過給応答遅れを原因とした駆動力の変動が大きくなることを抑制できるハイブリッド車両の制御装置を提供する。【解決手段】本発明の制御装置は、ターボチャージャ15が設けられたエンジン3と、第1モータ・ジェネレータ4と、エンジン3及び第1モータ・ジェネレータ4が連結された動力分割機構6とを備えたハイブリッド車両1に適用され、エンジン回転数が目標回転数となるように第1モータ・ジェネレータ4をフィードバック制御する際に、タービン回転数が小さいほどフィードバックゲインが小さくなるように変更する。【選択図】図1

Description

本発明は、ターボチャージャが設けられたエンジンと、モータ・ジェネレータと、エンジン及びモータ・ジェネレータが連結された差動機構とを備えたハイブリッド車両に適用される制御装置に関する。
ハイブリッド車両の制御装置として、差動機構に連結されたモータ・ジェネレータを操作してエンジン回転数を目標回転数に制御する際に、フィードフォワード項に含まれるエンジントルクの推定値の計算に用いる無駄時間及び一次遅れの時定数をエンジンの過給応答遅れを見込んで設定することによって、制御精度の向上を図るものが知られている(特許文献1)。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2及び3が存在する。
特開2009−137350号公報 特開2000−220501号公報 特開2007−263127号公報
エンジンの過給応答遅れが生じると、目標エンジントルクと実エンジントルクとの乖離が大きくなる。このような状況においてフィードバック制御を行う場合、フィードバック項が大きくなり駆動力の変動が大きくなるおそれがある。
そこで、本発明は、過給応答遅れを原因とした駆動力の変動が大きくなることを抑制できるハイブリッド車両の制御装置を提供することを目的とする。
本発明の制御装置は、ターボチャージャが設けられたエンジンと、モータ・ジェネレータと、前記エンジン及び前記モータ・ジェネレータが連結された差動機構とを備えたハイブリッド車両に適用されるハイブリッド車両の制御装置において、エンジン回転数が目標回転数となるように前記モータ・ジェネレータをフィードバック制御するフィードバック制御手段と、前記ターボチャージャのタービン回転数又は前記エンジンの空燃比の少なくともいずれか一方に応じてフィードバックゲインを変更するゲイン変更手段と、を備え、前記ゲイン変更手段は、前記タービン回転数が小さいほど又は前記空燃比が大きいほど、前記フィードバックゲインが小さくなるように変更するものである(請求項1)。
この制御装置によれば、過給応答遅れが見込まれるタービン回転数が小さい時又は空燃比が大きい時にはフィードバックゲインが小さくなる。そのため、モータ・ジェネレータに与える制御量の変動が小さくなる結果、過給応答遅れを原因とした駆動力の変動が大きくなることを抑制できる。
本発明の一形態に係る制御装置が適用されたハイブリッド車両の全体構成を示した図。 本発明の一形態に係る制御ルーチンのメインルーチンの一例を示したフローチャート。 図2で定義されたフィードフォワード項を算出するためのサブルーチンの一例を示したフローチャート。 無駄時間及び時定数を算出するための算出マップの一例を示した図。 図2で定義されたフィードバック項を算出するためのサブルーチンの一例を示したフローチャート。 比例ゲインを算出するための算出マップの一例を示した図。 フィードバック項の時間的変化を比較例とともに示した図。 第2の形態に係るフィードフォワード項を算出するためのサブルーチンの一例を示したフローチャート。 無駄時間及び時定数を算出するための算出マップの一例を示した図。 第2の形態に係るフィードバック項を算出するためのサブルーチンの一例を示したフローチャート。 比例ゲインを算出するための算出マップの一例を示した図。
(第1の形態)
図1に示すように、車両1は複数の動力源を組み合わせたハイブリッド車両として構成されている。車両1は、エンジン3と、2つのモータ・ジェネレータ4、5とを走行用の動力源として備えている。エンジン3は4つの気筒10を備えた直列4気筒型の内燃機関である。
エンジン3の各気筒10には吸気通路11と排気通路12とがそれぞれ接続されている。吸気通路11には各気筒10に吸気を分配する吸気マニホールド11aが含まれ、排気通路12には各気筒10の排気を集合する排気マニホールド12aが含まれている。吸気通路11には、空気濾過用のエアクリーナ13、空気流量を調整可能なスロットルバルブ14、ターボチャージャ15のコンプレッサ15a、及びインタークーラ16がそれぞれ設けられている。排気通路12には、ターボチャージャ15のタービン15b、主に冷間時の排気浄化を行うスタート触媒17、及び排気中の有害成分を浄化するNOx触媒18がそれぞれ設けられている。NOx触媒18は周知の吸蔵還元型のNOx触媒である。
エンジン3には排気の一部を吸気系に還流するEGR装置20が設けられている。EGR装置20は、排気通路12と吸気通路11とを結ぶEGR通路21と、EGR通路21に導かれる排気を冷却するEGRクーラ22と、EGRガスの流量を調整するEGRバルブ23とを備えている。EGR通路21は、その排気側の一端がスタート触媒17とNOx触媒18との間の排気通路12に接続され、吸気側の一端がスロットルバルブ14とターボチャージャ15のコンプレッサ15aとの間の吸気通路11に接続されている。
エンジン3と第1モータ・ジェネレータ4とは差動機構としての動力分割機構6に接続されている。動力分割機構6の出力は出力ギア30に伝達される。出力ギア30と第2モータ・ジェネレータ5とは互いに連結されていて一体回転する。出力ギア30から出力した動力は減速装置31及び差動装置32を介して駆動輪33に伝達される。第1モータ・ジェネレータ4はステータ4aとロータ4bとを有する。第1モータ・ジェネレータ4は、動力分割機構6にて分割されたエンジン3の動力を受けて発電する発電機として機能するとともに、交流電力にて駆動される電動機としても機能する。同様に、第2モータ・ジェネレータ5はステータ5aとロータ5bとを有し、電動機及び発電機としてそれぞれ機能する。各モータ・ジェネレータ4、5はモータ用制御装置35を介してバッテリ36に接続される。モータ用制御装置35は各モータ・ジェネレータ4、5が発電した電力を直流変換してバッテリ36に蓄電するとともにバッテリ36の電力を交流変換して各モータ・ジェネレータ4、5に供給する。
動力分割機構6はシングルピニオン型の遊星歯車機構として構成されており、サンギアSと、リングギアRと、これらのギアS、Rに噛み合うピニオンPを自転及び公転可能な状態で保持するプラネタリキャリアCとを有している。サンギアSは第1モータ・ジェネレータ4のロータ4aに連結され、リングギアRは出力ギア30に連結され、プラネタリキャリアCはエンジン3のクランク軸7に連結される。なお、クランク軸7とプラネタリキャリアCとの間にはダンパ8が介在し、そのダンパ8はエンジン3のトルク変動を吸収する。
車両1の制御は電子制御装置(ECU)40にて制御される。ECU40はエンジン3及び各モータ・ジェネレータ4、5に対して各種の制御を行う。以下、本発明に関連してECU40が行う主要な制御について説明する。ECU40には、多数のセンサの信号が入力されるが、本発明に関連するものとしては、不図示のアクセルペダルの踏み込み量(アクセル開度)に応じた信号を出力するアクセル開度センサ41、車両1の速度(車速)に応じた信号を出力する車速センサ42、バッテリ36の蓄電率に応じた信号を出力するSOCセンサ43、第1モータ・ジェネレータ4のモータ回転数に応じた信号を出力する第1レゾルバ44、第2モータ・ジェネレータ5のモータ回転数に応じた信号を出力する第2レゾルバ45、エンジン3のエンジン回転数に応じた信号を出力するクランク角センサ46、及びターボチャージャ15のタービン回転数に応じた信号を出力するタービン回転数センサ47の各信号がECU40に入力される。
ECU40は、アクセル開度センサ41の出力信号と車速センサ42の出力信号とを参照して運転者が要求する要求トルクを計算し、その要求トルクに対するシステム効率が最適となるように各種のモードを切り替えながら車両1を制御する。例えば、エンジン3の熱効率が低下する低負荷領域ではエンジン3の燃焼を停止して第2モータ・ジェネレータ5を駆動するEVモードが選択される。また、エンジン3だけではトルクが不足する場合は、エンジン3とともに第2モータ・ジェネレータ5を走行用駆動源とするハイブリッドモードが選択される。ハイブリッドモードが選択された場合、要求トルクはエンジン3のエンジントルクと、第2モータ・ジェネレータ5のモータトルクとの合算により出力される。すなわち、エンジントルクをTe、モータトルクをTmとした場合、要求トルクTqは、Tq=Te×1/(1+ρ)+Tmで定義される。なお、ρは動力分割機構6のプラネタリギア比である。要求トルクTqに対するエンジントルクTeとモータトルクTmとの配分は、エンジン回転数とエンジントルクとで定義されたエンジン3の動作点の変化とともに変化する。
本形態の制御は第1モータ・ジェネレータ4を操作してエンジン3のエンジン回転数を目標回転数に制御する際にエンジン3の過給応答遅れを考慮する点に特徴がある。以下、図2〜図7を参照しながら本形態に係る制御について説明する。
図2の制御ルーチンのプログラムは、ECU40に記憶されており適時に読み出されて所定間隔で繰り返し実行される。ステップS1において、ECU40はエンジン3からサンギアSに伝達されるトルクを打ち消すためのフィードフォワード項Iffを計算する。この処理の詳細を図3に示す。なお、第1モータ・ジェネレータ4に与える制御量はこのフィードフォワード項Iffと後述のフィードバック項Ifbとを含む。つまり、本形態の制御ではフィードフォワード制御とフィードバック制御とが併用される。
図3に示すように、ステップS11において、ECU40はターボチャージャ15のタービン回転数Ntbをタービン回転数センサ47の信号を参照することによって取得する。次に、ステップS12において、ECU40はエンジン3の応答性を表すパラメータとして、エンジン3の無駄時間td及び一次遅れの時定数tcをステップS11で取得したタービン回転数Ntbに基づいて算出する。ECU40は図4の算出マップM1に基づいて無駄時間td及び時定数tcをそれぞれ算出する。算出マップM1はタービン回転数Ntbを変数として無駄時間td及び時定数tcをそれぞれ与える。算出マップM1はタービン回転数Ntbが小さいほど無駄時間td及び時定数tcのそれぞれが大きくなるように設定されている。このことはタービン回転数Ntbが小さいほどエンジン3の応答性が低いことを意味する。
ステップS13において、ECU40は予め設定された目標エンジントルクに無駄時間tc及び時定数tcの一次遅れを加えることによって推定エンジントルクTesを算出する。次に、ステップS14において、ECU40はフィードフォワード項Iffを式1に基づいて算出し、図2のメインルーチンに戻る。
Iff=−Tes×ρ/(1+ρ) ………………1
図2のステップS2において、ECU40はエンジン3の現在のエンジン回転数と目標回転数との偏差を解消するためのフィードバック項Ifbを算出する。この処理の詳細を図5に示す。
図5に示すように、ステップS21において、ECU40は、エンジン3の目標回転数Netから第1モータ・ジェネレータ4の目標回転数Nmtを式2に基づいて算出する。なお、式2において、Nrは動力分割機構6のリングギアRの回転数であり、第2レゾルバ45の信号に基づいてECU40にて特定される。
Nmt=Net×(1+ρ)/ρ−Nr/ρ ………………2
ステップS22において、ECU40は第1レゾルバ44の信号に基づいて第1モータ・ジェネレータ4の実際のモータ回転数Nmを取得し、そのモータ回転数NmとステップS21で算出した目標回転数Nmtとの偏差ΔNmgを算出する。次に、ステップS23において、ECU40はターボチャージャ15のタービン回転数Ntbをタービン回転数センサ47の信号を参照することによって取得する。
ステップS24において、ECU40はフィードバック項Ifbに含まれる比例項の比例ゲインKpをステップS23で取得したタービン回転数Ntbに基づいて算出する。ECU40は図6の算出マップM2に基づいてフィードバックゲインとしての比例ゲインKpを算出する。算出マップM2はタービン回転数Ntbを変数として比例ゲインKpを与え、タービン回転数Ntbが小さいほど比例ゲインKpが小さくなるように設定されている。
ステップS25において、ECU40はフィードバック項Ifbを式3に基づいて算出して、図2のメインルーチンに戻る。式3において、f(ΔNmg)は積分項である。すなわち、本形態ではフィードバック制御としてPI制御が実施される。積分項に含まれる積分ゲインは所定の定数である。
Ifb=Kp×ΔNmg+f(ΔNmg) ………………3
図2のステップS3において、ECU40は第1モータ・ジェネレータ4に与える指令トルクTmdを式4に基づいて算出する。
Tmd=Iff+Ifb ………………4
ステップS4において、ECU40はステップS3で算出した指令トルクTmdで駆動するように、第1モータ・ジェネレータ4を制御する。これにより、エンジン3のエンジン回転数が目標回転数となるように制御される。そして、今回のルーチンを終了する。
以上の制御を実行することにより、エンジン3の過給応答遅れを原因とした駆動力の変動が大きくなることを抑制できる。図7に示したように、比例ゲインKpを一定値とした比較例と、本形態との間でフィードバック項Ifbの時間変化を比較すると、実線で示した本形態は破線で示した比較例よりもフィードバック項Ifbの変動が小さい。タービン回転数が小さい時、つまり過給応答遅れが大きい時には第1モータ・ジェネレータ4の実際の回転数と目標回転数との偏差が大きくなるが、本形態は比較例よりも小さな比例ゲインKpが設定されるため、比較例よりもフィードバック項Ifbの変動が小さくなる。これにより、過給応答遅れを原因とした駆動力の変動が大きくなることを抑制できる。
ECU40は、図2の制御ルーチンを実行することにより本発明に係るフィードバック制御手段及びフィードフォワード制御手段として機能し、図5のステップS24を実行することにより本発明に係るゲイン変更手段として機能する。
(第2の形態)
次に、図8〜図11を参照しながら本発明の第2の形態を説明する。第2の形態は基本的にはエンジン3の回転数の制御を除いて第1の形態と同一であり、車両の物理的構成については図1が参照される。但し、第2の形態の制御は、エンジン3の燃焼モードが理論空燃比又はその近辺の空燃比を目標とするストイキ燃焼モードと、ストイキ燃焼モードの空燃比の目標よりもリーン側に設定された空燃比を目標とするリーン燃焼モードとの間で切り替えられ、かつこれらの燃焼モードが切り替わる間に空燃比が過渡的に変化することを前提とする。リーン燃焼モードの場合はストイキ燃焼モードの場合に比べて排気エネルギーが小さくてタービン回転数が低下するため、エンジン3の過給の応答性が低下する。つまり、空燃比A/Fが大きいほど過給応答遅れが大きくなる。本形態はこのようなエンジン3の過給応答特性を考慮した制御が実施される。
第2の形態の制御のメインルーチンは第1の形態の図2と共通するが、図2のステップS1及びステップS2のそれぞれのサブルーチンが第1の形態と異なる。図8の制御ルーチンは図2のステップS1のサブルーチンであり、図10の制御ルーチンは図2のステップS2のサブルーチンである。
図8に示すように、ステップS211において、ECU40は、エンジン3の現在の燃焼モードがストイキ燃焼モードであるか、リーン燃焼モードであるかを特定する。ステップS212において、燃焼モードがリーン燃焼モードである場合はステップS213に進み、燃焼モードがストイキ燃焼モードである場合はステップS214に進む。
ステップS213において、ECU40はエンジン3の無駄時間td及び一次遅れの時定数tcをリーン燃焼モード用に設定する。すなわち、無駄時間tdをリーン燃焼モード用の設定値tdlに、時定数tcをリーン燃焼モード用の設定値tclにそれぞれ設定する。一方、ステップS214において、ECU40はエンジン3の無駄時間td及び一次遅れの時定数tcをストイキ燃焼モード用に設定する。すなわち、無駄時間tdをストイキ燃焼モード用の設定値tdsに、時定数tcをストイキ燃焼モード用の設定値tcsにそれぞれ設定する。なお、これらの設定値には、tdl>tds、tcl>tcsの大小関係が成立している。
ステップS215及びステップS216の処理は、第1の形態の図3のステップS13及びステップS14の処理と同じである。すなわち、ステップS215において、ECU40は予め設定された目標エンジントルクにステップS213又はステップS214で設定した無駄時間td及び時定数tcの一次遅れを加えることによって推定エンジントルクTesを算出する。次に、ステップS216において、ECU40はフィードフォワード項Iffを式1に基づいて算出し、図2のメインルーチンに戻る。
図8のルーチンでは、燃焼モードに応じて、無駄時間td及び時定数tcのそれぞれについて2つの設定値を切り替えているが、本形態の制御を、燃焼モードの切替え時の過渡的な空燃比の変化にも対応できるように、空燃比A/Fを変数として無駄時間td及び時定数tcをそれぞれ与える図9の算出マップM3に基づいてこれらを設定するように変更することもできる。この算出マップM3は空燃比A/Fが大きいほど無駄時間td及び時定数tcのそれぞれが大きくなるように設定されている。
図10に示したように、ステップS221において、ECU40は、エンジン3の目標回転数Netから第1モータ・ジェネレータ4の目標回転数Nmtを式2に基づいて算出する。ステップS222において、ECU40は第1レゾルバ44の信号に基づいて第1モータ・ジェネレータ4の実際のモータ回転数Nmを取得し、そのモータ回転数NmとステップS21で算出した目標回転数Nmtとの偏差ΔNmgを算出する。
次に、ステップS223において、ECU40はエンジン3の空燃比を不図示の空燃比センサの出力信号に基づいて取得する。ステップS224において、ECU40はフィードバック項Ifbに含まれる比例項の比例ゲインKpをステップS223で取得した空燃比A/Fに基づいて算出する。ECU40は図11の算出マップM4に基づいてフィードバックゲインとしての比例ゲインKpを算出する。算出マップM3はA/Fを変数として比例ゲインKpを与え、空燃比A/Fが大きいほど比例ゲインKpが小さくなるように設定されている。
ステップS225において、ECU40はフィードバック項Ifbを式3に基づいて算出する。なお、第1の形態と同様に、積分項に含まれる積分ゲインは所定の定数である。その後、図2のメインルーチンに戻り、図2のステップS3及びステップS4をそれぞれ実行する。
以上の制御を実行することにより、第1の形態と同様に、エンジン3の過給応答遅れを原因とした駆動力の変動が大きくなることを抑制できる。空燃比A/Fが大きい時(リーン燃焼モードの時)、つまり過給応答遅れが大きい時には第1モータ・ジェネレータ4の実際の回転数と目標回転数との偏差が大きくなるが、そのような時には空燃比A/Fが小さい時(ストイキ燃焼モードの時)よりも小さな比例ゲインKpが設定される。このため、空燃比A/Fが小さい時よりもフィードバック項Ifbの変動が小さくなる。これにより、過給応答遅れを原因とした駆動力の変動が大きくなることを抑制できる。
ECU40は、図2の制御ルーチンを実行することにより本発明に係るフィードバック制御手段及びフィードフォワード制御手段として機能し、図10のステップS224を実行することにより本発明に係るゲイン変更手段として機能する。
ただし、本発明は上記各形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内において種々の形態にて実施できる。上記各形態では、フィードバック制御の一例としてPI制御を採用し、比例ゲインKpをタービン回転数Ntb又は空燃比A/Fに基づいて変更する一方で、積分ゲインは定数としたが、比例ゲインとともに積分ゲインもタービン回転数Ntb又は空燃比A/Fに基づいて変更する形態に変更することもできる。この場合には、比例ゲイン及び積分ゲインが本発明のフィードバックゲインに相当する。さらに、フィードバックゲインとしての積分ゲインのみをタービン回転数Ntb又は空燃比A/Fに基づいて変更する形態で本発明を実施することも可能である。
また、フィードバック制御として、PID制御を採用し、比例ゲイン、積分ゲイン及び微分ゲインの少なくとも一つをタービン回転数Ntb又は空燃比A/Fに基づいて変更する形態に変更することもできる。この形態では、これらのゲインのうち、タービン回転数Ntb又は空燃比A/Fに基づいて変更されるゲインがフィードバックゲインに相当する。さらに、フィードバック制御としてP制御を採用してフィードバックゲインとしての比例ゲインをタービン回転数Ntb又は空燃比A/Fに基づいて変更する形態に変更することもできる。
また、第1の形態の制御と第2の形態の制御とを組み合わせて、タービン回転数Ntb及び空燃比A/Fの両者に基づいてフィードバックゲインを変更してもよい。
上記各形態では、フィードバック制御とフィードフォワード制御とを併用しているが、これらを併用することは必須ではない。したがって、フィードフォワード制御を行わずにフィードバック制御を行う形態で本発明を実施することも可能である。
1 ハイブリッド車両
3 エンジン
4 第1モータ・ジェネレータ(モータ・ジェネレータ)
6 動力分割機構(差動機構)
15 ターボチャージャ
40 ECU(フィードバック制御手段、ゲイン変更手段、フィードフォワード制御手段)

Claims (1)

  1. ターボチャージャが設けられたエンジンと、モータ・ジェネレータと、前記エンジン及び前記モータ・ジェネレータが連結された差動機構とを備えたハイブリッド車両に適用されるハイブリッド車両の制御装置において、
    エンジン回転数が目標回転数となるように前記モータ・ジェネレータをフィードバック制御するフィードバック制御手段と、
    前記ターボチャージャのタービン回転数又は前記エンジンの空燃比の少なくともいずれか一方に応じてフィードバックゲインを変更するゲイン変更手段と、
    を備え、
    前記ゲイン変更手段は、前記タービン回転数が小さいほど又は前記空燃比が大きいほど、前記フィードバックゲインが小さくなるように変更する、
    ことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
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