JP2015139607A - 担架運搬補助装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】担架を少人数の運搬者によって階段で下ろすことに対応させることができ、階段の落差があっても担架の傾きを抑えることができる担架運搬補助装置を提供すること。【解決手段】担架運搬補助装置1は、一対の平行な支持棒110の一端部110aに着脱自在に装着される本体部10と、他端部110bに着脱自在に装着されるブレーキ制御部20と、から構成される。本体部10は、支持棒110に装着される装着部11と、装着部11に回動自在に配設され、ブレーキ制御部20に接続されるブレーキ12dを有する車輪12cを備えた脚部12と、支持する担架100の位置が低くなる第一の位置と、支持する担架100の高さが高くなる第二の位置とに、脚部12を回動させて位置付ける位置付け手段13と、を備え、階段を下りる時は、脚部12を第一の位置に位置付けることで階段の落差に対応する高低差L1を形成する。【選択図】図2

Description

本発明は、担架を運搬する際に用いられる補助装置に関する。
災害時に建物から屋外へと避難する際に、受傷者や自力で移動できない人(運搬対象者)などを移動させる手段として、二本の支持棒の間に運搬対象者を乗せるための布などを張った担架が用いられる。担架においては、支持棒の両端を複数の人(運搬者)が支えて、一人の運搬対象者を運搬するため、長時間の移動の場合、運搬者側にかかる労力は多大となり、多くの運搬対象者を運搬することは実際には困難であるという問題がある。このようなことから、キャスターを取付可能な担架が考案されている(例えば、特許文献1参照)。このような担架では、キャスターを取り付けることにより、平地において、一人の運搬者により担架を運搬することができる。
特開2005−245563号公報
しかしながら、災害時でエレベーターが使用できない場合に担架に乗せた運搬対象者を高層ビルから屋外へと避難させるには、何段もの階段を下りる必要があるが、キャスターを取り付けた担架では、階段の落差(段差)で担架が傾きすぎないように運搬者側で高さを調整することに関して、キャスターが対応していない。また、キャスターを取り付けた担架では、キャスターを用いて階段を下りると、担架が階段の段差を落下するので、一人の運搬者によって階段を下りることには対応していない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、担架を少人数の運搬者によって階段で下ろすことに対応させることができ、階段の落差があっても担架の傾きを抑えることができる担架運搬補助装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、一対の平行な支持棒と、支持棒の間に張架したシートとを有する担架に装着され、平地の移動時及び階段を下りる時に移動を補助する担架運搬補助装置であって、一対の支持棒の一方の端部に着脱自在に装着される本体部と、少なくとも片方の支持棒の他方の端部に着脱自在に装着されるブレーキ制御部と、から構成され、本体部は、一対の支持棒に装着される装着部と、装着部に回動自在に配設され、ブレーキ制御部に接続されるブレーキを有する車輪を備えた脚部と、支持する担架の位置が低くなる第一の位置と、支持する担架の高さが高くなる第二の位置とに、脚部を回動させて位置付ける位置付け手段と、を備え、階段を下りる時は、脚部を第一の位置に位置付けることで階段の落差に対応する高低差を形成することを特徴とする。
本発明によれば、位置付け手段によって、支持する担架の位置が低くなる第一の位置と、支持する担架の高さが高くなる第二の位置とに、ブレーキを有する車輪を備えた脚部を回動させて位置付けることができるので、階段を下りる時には、脚部を第一の位置に位置付けることで階段の落差(段差)に対応する高低差を形成することができる。また、本発明によれば、ブレーキ制御部によりブレーキの動作を制御し、車輪を制動することができるので、階段を下りる時には、ブレーキによって車輪の回転を制動することができる。つまり、本発明によれば、脚部を回動させて第一の位置に位置付けることで、階段での担架の傾きを抑えることができ、ブレーキにより車輪の回転を制動することで、ブレーキをかけながら階段を一人の運搬者によって下りることができる。したがって、本発明によれば、担架を少人数の運搬者によって階段で下ろすことに対応させることができ、階段の落差があっても担架の傾きを抑えることができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る担架運搬補助装置の概略構成例を示す斜視図である。 図2は、実施形態に係る担架運搬補助装置の構成例を示す図である。 図3は、実施形態に係る担架運搬補助装置の平地での使用例を示す図である。 図4は、実施形態に係る担架運搬補助装置の平地での使用例を示す図である。 図5は、実施形態に係る担架運搬補助装置の階段での使用例を示す図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換または変更を行うことができる。
〔実施形態〕
図1は、実施形態に係る担架運搬補助装置の概略構成例を示す斜視図である。図2は、実施形態に係る担架運搬補助装置の構成例を示す図である。図3は、実施形態に係る担架運搬補助装置の平地での使用例を示す図である。図4は、実施形態に係る担架運搬補助装置の平地での使用例を示す図である。図1に示す担架運搬補助装置1は、担架100に装着され、平地G(図2参照)の移動時及び階段S(図5参照)を下りる時に移動を補助するものである。本実施形態では、担架運搬補助装置1は、担架100が運搬される階段Sに基づいて、各構成部材の寸法が設定されている。担架運搬補助装置1は、図1に示すように、本体部10と、ブレーキ制御部20と、を含んで構成されている。
ここで、担架100は、一般的な成人の身長よりも長い一対の平行な支持棒110と、一対の平行な支持棒110の間に張架され、運搬対象者が乗せられるシート120と、を有し、複数の運搬者Mが一対の平行な支持棒110の両端側を把持し、シート120に乗せた運搬対象者を支持しつつ運搬するためのものである。なお、担架100は、運搬対象者の体をシート120上に固定するためのベルトを有していてもよい。運搬対象者及び運搬者Mは、一般的な成人を想定しており、例えば、身長が170cm程度、体重が60kg程度である場合を想定している。階段Sは、一般的なオフィスビルにおける階段と同等、またはそれよりも踏面寸法L3(図5参照)が狭小で、かつ落差(蹴上寸法)L2(図5参照)が大きい場合を想定している。
本体部10は、一対の支持棒110の一方の端部(以下、単に「一端部」と称す)110aに着脱自在に装着されるものであって、一対の支持棒110の一端部110aを支持するものである。本体部10は、図1及び図2に示すように、装着部11と、脚部12と、位置付け手段13と、を備えている。
装着部11は、一対の支持棒110の対向する方向に対して平行に二つ並んで配設され、一対の支持棒110のそれぞれの軸線上に配設されている。装着部11は、一対の支持棒110の一端部110aのそれぞれが挿通可能な円筒状に形成されている。装着部11は、締緩可能なボルト等の締結部材と螺合する図示しない貫通穴が形成されており、一端部110aが挿通された後、締結部材を貫通穴に対して締め付けることにより、一端部110a側に装着され、一端部110a側に固定される。
脚部12は、位置付け手段13を挟んで、一対の支持棒110の対向する方向に二つ並んで配設されている。脚部12は、脚部12の対向する方向に対して平行に延在されて位置付け手段13を貫通する回動軸12aにより、位置付け手段13に対して回動軸12a周りに回動自在(図2に示す矢印a)に配設されている。脚部12は、後述する第二の位置(図2に点線で示す脚部12の位置)に位置付けられると、一対の支持棒110が水平方向に対して平行状態で、通常の立位姿勢の運搬者Mの腰付近に他端部110b側を位置付ける長さに形成されている。脚部12は、回動軸12aと同じ方向に延在されて回動軸12aとは反対側に配設された回転軸12bにより、脚部12に対して回転軸12b周りに回転自在な車輪12cを備えている。
車輪12cは、対向する脚部12の内側に配設されており、脚部12の対向する方向に間隔をおいて二つ並んで配設されている。車輪12cは、互いに独立して回転可能に間隔をおいて配設されている。車輪12cは、後述する階段Sの踏面Sa(図5参照)の縁に接触しながら下りるように、落差(蹴上寸法)L2に対して直径が大きいことが好ましい。本実施形態では、車輪12cは、落差L2に対して三倍程度の大きさの直径となっている。車輪12cは、ブレーキ12dを有している。ブレーキ12dは、二つの脚部12のうちの一方に配設されている。ブレーキ12dとしては、特に限定されないが、例えば、車輪12cを挟み込んだり、車輪12cに押し付けたりすることで、車輪12cに対して制動力を効かせるカンチレバーブレーキ等のブレーキ機構を用いることができる。
位置付け手段13は、本体部10が支持する担架100の位置(平地Gに対する鉛直方向の高さ)が低くなる第一の位置(図2に実線で示す脚部12の位置)と、本体部10が支持する担架100の高さが高くなる第二の位置(図2に点線で示す脚部12の位置)とに、回動軸12a周りに脚部12を回動(図2に示す矢印a)させて位置付けるものである。本実施形態では、位置付け手段13は、階段Sを下りる時には、脚部12を第一の位置に位置付けることで、階段Sの落差L2(図5参照)に対応する高低差L1を形成する。なお、本実施形態では、第一の位置は、階段を下りる際に、階段Sの落差L2に対応する高低差L1を形成するための位置である。また、第二の位置は、一対の支持棒110が水平方向に対して平行状態で、通常の立位姿勢の運搬者Mの腰付近に他端部110bを位置付けるための位置である。また、高低差L1は、脚部12を第二の位置に位置付けた状態(高い状態)での車輪12cが当接する平地Gに対する担架100の高さと、脚部12を第一の位置に位置付けた状態(低い状態)での車輪12cが当接する平地Gに対する担架100の高さとの差である。
位置付け手段13は、回動軸12aを支持する支持部13aと、脚部12と当接するピン13bと、ピン13bが挿通される第一係合穴13cと、第一係合穴13cと同様にピン13bが挿通される第二係合穴13dと、脚部12と当接する第一突当て部13eと、第一突当て部13eと同様に脚部12と当接する第二突当て部13fと、を備えている。
支持部13aは、立方体形状に形成され、一対の支持棒110の間に配設されている。支持部13aの鉛直方向の上部には、回動軸12aの軸方向に対して直交する方向の両端のそれぞれに、装着部11が取り付けられている。ピン13bは、回動軸12aの軸方向に延在され、その両端のそれぞれが支持部13aから突出し、脚部12と当接可能な長さに形成されている。ピン13bは、運搬者Mにより、第一係合穴13c及び第二係合穴13dのそれぞれに対して、挿抜可能な棒状に形成されている。ピン13bは、第一係合穴13c及び第二係合穴13dのそれぞれと係合する図示しない係合部(例えば係合溝など)を有している。ピン13bは、第一係合穴13cまたは第二係合穴13dに挿入されて係合された状態において、脚部12と当接することで、脚部12が回動軸12a周りに回動することを規制する。
第一係合穴13cは、回動軸12aの軸方向に対して平行に貫通しており、運搬者Mがピン13bを挿抜することができる円形状に形成されている。第一係合穴13cは、ピン13bの係合溝と係合する図示しない係合部(例えば係合突起など)を有している。第一係合穴13cは、脚部12を第一の位置に位置付けた際に、第一係合穴13cに挿入されて係合されたピン13bが脚部12に当接するように配置されている。第二係合穴13dは、第一係合穴13cと同様に円形状に形成され、図示しない係合部(例えば係合突起など)を有している。第二係合穴13dは、脚部12を第二の位置に位置付けた際に、第二係合穴13dに挿入されて係合されたピン13bが脚部12に当接するように配置されている。なお、図4に示すように、第一係合穴13c及び第二係合穴13dのそれぞれにピン13bを挿入して係合し、二つのピン13bの間に脚部12を挟み込むことによって、平地Gに対する鉛直方向の高さを、第二の位置と同じ高さに位置付けることもできる。つまり、第一係合穴13c及び第二係合穴13dのそれぞれに挿入・係合された二つのピン13bにより脚部12を挟み込むことにより、平地Gに対して担架100を第二の位置に位置付けることができる。また、第一係合穴13cに挿入されるピン13bには、担架100を運搬する際の荷重がかかるため、車輪12cや脚部12の振動が担架100に伝わることを抑制するように、脚部12に当接する箇所に硬質ゴム等の弾性部材が取り付けられている。
第一突当て部13eは、脚部12を第一の位置に位置付けた際に、脚部12を挟んで、第一係合穴13cに挿入されて係合されたピン13bとは反対側で脚部12に当接するように配置されている。第一突当て部13eは、脚部12を第一の位置に位置付けた状態で担架100を運搬する際に荷重がかかるため、車輪12cや脚部12の振動が担架100に伝わることを抑制するように、例えば、硬質ゴム等の弾性部材で構成されている。第二突当て部13fは、脚部12を第二の位置に位置付けた際に、脚部12を挟んで、第二係合穴13dに挿入されて係合されたピン13bとは反対側で脚部12に当接するように配置されている。第二突当て部13fは、脚部12を第二の位置に位置付けた際に、図2及び図3に示すように、一対の支持棒110の軸方向において回動軸12aよりも回転軸12bが他方の端部(以下、単に「他端部」と称する)110b側に位置し、鉛直方向に対して脚部12が傾くように配置されている。第二突当て部13fは、脚部12を第二の位置に位置付けた状態で担架100を運搬する際に荷重がかかるため、車輪12cや脚部12の振動が担架100に伝わることを抑制するように、例えば、硬質ゴム等の弾性部材で構成されている。
ブレーキ制御部20は、少なくとも片方の支持棒110の他端部110b側に着脱自在に装着されるものであって、一対の支持棒110の他端部110b側を把持する運搬者Mによって操作されることで、ブレーキ12dの動作を制御するものである。ブレーキ制御部20は、ブレーキレバー21と、装着部22と、ブレーキケーブル23と、を備えており、ブレーキケーブル23を介してブレーキ12dと接続されている。ブレーキレバー21は、例えば、運搬者Mが一対の支持棒110の他端部110b側を把持した状態で、運搬者Mが操作可能な部材であり、例えば梃子状可動部材(カンチレバー)である。ブレーキレバー21は、装着部22に対して端部側が回動自在に取り付けられている。装着部22は、支持棒110の他端部110b側の外周面を挟持するクランプと、外周面に対してクランプを締緩可能な締緩部材と、を有している。締緩部材としては、運搬者Mなどが手作業で外周面に対してクランプを締緩することで、装着部22を他端部110b側に対して着脱することができるように、例えば、蝶ボルトとナットなどを用いることができる。ブレーキケーブル23は、例えば、合成樹脂等のフレキシブルチューブ等で構成されたアウターケーブルと、アウターケーブル内に挿通され、鋼撚線等で構成されたインナーケーブル(いわゆるブレーキワイヤー)と、を有している。アウターケーブルは、例えば、図示しない着脱自在な留め具等により、脚部12及び支持棒110に沿って配索されている。インナーケーブルは、一端がブレーキレバー21の装着部22側の端部側に連結され、他端がブレーキ12dに連結されている。インナーケーブルには、カンチレバーブレーキ等のブレーキ12dによって、運搬者Mがブレーキレバー21を操作することができる程度の張力がかけられている。
次に、担架運搬補助装置1の動作について説明する。図5は、実施形態に係る担架運搬補助装置の階段での使用例を示す図である。なお、予め担架運搬補助装置1は、図1に示すように、運搬者Mによって、一対の支持棒110の一端部110aが装着部11に挿通された後、装着部11の貫通穴に螺合する締結部材を締め付けることで、担架100に装着される。
平地Gにおいて、他端部110b側から一端部110a側に向かって(図3に示す矢印b)、担架運搬補助装置1が装着された担架100を運搬する場合、図3に示すように、担架100の高さが第二の位置となるように脚部12を位置付けた状態で、運搬者Mにより一対の支持棒110の他端部110b側が把持されつつ、運搬者Mにより他端部110b側から一端部110a側へ向かう方向(同図に示す矢印b)に押され、担架100が運搬者Mにより押される方向に運搬される。ここで、担架100は、担架運搬補助装置1により一対の支持棒110の一端部110a側が支持されており、一対の支持棒110の他端部110b側が立位姿勢の運搬者Mにより把持されると、一対の支持棒110が水平方向に対して平行となる。また、担架運搬補助装置1は、第二突当て部13fに脚部12が当接した状態(突き当てられた状態)で、第二係合穴13dにピン13bが挿通・係合されており、脚部12が第二突当て部13fとピン13bとの間に位置付けられる。また、担架運搬補助装置1は、平地Gと接地している車輪12cが回転軸12b周りに回転し、運搬者Mが押す方向に担架100が移動することを補助する。また、担架運搬補助装置1は、回動軸12aよりも回転軸12bが他端部110b側に位置するように脚部12が傾斜しており、運搬者Mが押す方向(つまり進行方向(図3に示す矢印b))において回動軸12aが回転軸12bよりも前側に位置し、進行方向において回動軸12aと回転軸12bとが前後に配置(キャスタートレールに相当)されるので、運搬者Mが押す方向と担架100が車輪12cを引っ張る方向とが同方向となり、直進性が向上する。このため、担架100は、一人の運搬者Mが押す方向に安定に運搬される。
また、平地Gにおいて、一端部110a側から他端部110b側に向かって(図4に示す矢印c)、担架運搬補助装置1が装着された担架100を運搬する場合、図4に示すように、担架100の高さが第二の位置となるように脚部12を位置付けた状態で、運搬者Mにより一対の支持棒110の他端部110b側が把持されつつ、運搬者Mにより一端部110a側から他端部110b側へ向かう方向(同図に示す矢印c)に引っ張られ、担架100が運搬者Mにより引っ張られる方向に運搬される。ここで、担架100は、運搬者Mが押す方向に運搬される場合と同様に、運搬者Mにより他端部110b側が把持されると、一対の支持棒110が水平方向に対して平行となる。また、担架運搬補助装置1は、脚部12が二つのピン13bの間に位置付けられる。また、担架運搬補助装置1は、平地Gと接地している車輪12cが回転軸12b周りに回転し、運搬者Mが引っ張る方向に担架100が移動することを補助する。また、担架運搬補助装置1は、回動軸12aよりも回転軸12bが一端部110a側に位置するように脚部12が傾斜しており、運搬者Mが引っ張る方向(つまり進行方向(図4に示す矢印c))において回動軸12aが回転軸12bよりも前側に位置し、進行方向において回動軸12aと回転軸12bとが前後に配置(キャスタートレールに相当)されるので、運搬者Mが引っ張る方向と担架100が車輪12cを引っ張る方向とが同方向となり、直進性が向上する。このため、担架100は、一人の運搬者Mが引っ張る方向に安定に運搬される。
一方、階段Sにおいて、担架運搬補助装置1が装着された担架100を運搬する場合、図5に示すように、担架100の高さが第一の位置となるように脚部12を位置付けた状態で、運搬者Mにより一対の支持棒110の他端部110b側が把持されつつ、運搬者Mにより一端部110a側から他端部110b側へ向かう方向(同図に示す矢印d)に引っ張られ、階段Sの踏面Saに当接している車輪12cが回転軸12b周りに回転し、踏面Sa上で担架100が運搬者Mにより引っ張られる方向に移動する。ここで、担架100は、担架100の高さが低くなる第一の位置に脚部12を位置付けた担架運搬補助装置1により一端部110aが支持されており、担架運搬補助装置1が階段Sの落差L2に対応する高低差L1を形成しているので、運搬者Mが他端部110b側を把持すると、担架100の傾斜が階段Sの落差L2を斜面に見立てた場合の勾配(傾斜)よりも抑制される。また、担架運搬補助装置1は、第一突当て部13eに脚部12が当接した状態(突き当てられた状態)で、第一係合穴13cにピン13bが挿通・係合されており、脚部12が第一突当て部13eとピン13bとの間に位置付けられる。また、鉛直方向において、車輪12cが当接する踏面Saと運搬者Mが踏む踏面Saとの間には、階段Sの落差L2と段数とにより高低差が生じるが、一人の運搬者Mにより、担架100が水平方向に対して傾きすぎないように調整される。
担架運搬補助装置1は、運搬者Mが引っ張る方向に担架100がさらに移動され、車輪12cが当接していた踏面Saの縁を越えると、車輪12cが一段下の踏面Saに向かって下りる。ここで、担架運搬補助装置1は、運搬者Mがブレーキレバー21を操作することによって、ブレーキ12dが車輪12cの回転軸12b周りの回転を制動し、車輪12cが一段下の踏面Saに向かって下りる速度を抑制する。また、担架運搬補助装置1は、車輪12cの直径が落差L2よりも大きいので、当接していた踏面Saの縁に接触しながら一段下の踏面Saに向かって下りるようになり、車輪12cが一段下の踏面Saに向かって下りる速度を抑制する。また、担架100は、車輪12cが一段下の踏面Saに当接することで、階段Sを一段下りる。
このように、担架運搬補助装置1は、階段Sにおいて運搬者Mが担架100を引っ張ると、担架100が階段を移動する(下りる)ことを補助する。このため、担架100は、一人の運搬者Mが引っ張る方向に階段Sを下りる。また、担架100は、担架運搬補助装置1の車輪12cが二つ並んで配設されているため、階段Sを下りる際、運搬時の安定性がよい。
なお、階段Sにおいて、担架運搬補助装置1が装着された担架100を方向転換する場合、例えば、車輪12c(ここでは二つの車輪12c)が図示しない踊り場や回り階段等の踏面に当接した状態で、二つの車輪12cのそれぞれが回転可能なため、回転軸12b付近を鉛直方向に対して平行となる回動中心として、一人の運搬者Mにより担架100を方向転換することができる。
以上のように、実施形態に係る担架運搬補助装置1は、位置付け手段13によって、本体部10が支持する担架100の高さが低くなる第一の位置と、本体部10が支持する担架100の高さが高くなる第二の位置とに、脚部12を回動軸12a周りに回動させて位置付けることができる。また、担架運搬補助装置1によれば、他端部110b側に装着されたブレーキ制御部20のブレーキレバー21を、他端部100b側を把持する運搬者Mが操作することにより、車輪12cの回転軸12b周りの回転を制動することができる。また、担架運搬補助装置1によれば、階段Sを下りる時には、脚部12を第一の位置に位置付けることで階段Sの落差L2に対応する高低差L1を形成することができる。つまり、担架運搬補助装置1によれば、担架100の高さが低くなる第一の位置に脚部12を位置付けると、階段Sの落差L2に対応する高低差L1によって、階段Sでの担架100の水平面に対する傾きを抑制することができる。また、担架運搬補助装置1によれば、運搬者Mがブレーキレバー21を操作することで、車輪12cが踏面Saから一段下の踏面Saに下りる時の車輪12cの回転を制動するので、車輪12cの回転を制動しながら、一人の運搬者Mにより階段Sを下りることができる。したがって、担架運搬補助装置1によれば、担架100を少人数の運搬者Mによって階段Sで下ろすことに対応させることができ、階段の落差(段差)L2があっても担架100の傾きを抑えることができるという効果を奏する。
なお、上記の実施形態では、ブレーキ制御部20は、片方の支持棒110の他端部110bに装着されていたが、これに限定されず、両方の支持棒110の他端部110bに装着されていてもよい。このような場合、二つの脚部12のそれぞれにブレーキ12dを配設し、一方のブレーキ制御部20により一方のブレーキ12dの動作を制御し、他方のブレーキ制御部20により他方のブレーキ12dの動作を制御するようにしてもよいし、一方または他方のブレーキ制御部20により両方のブレーキ12dの動作を制御するようにしてもよい。これにより、運搬者Mが二つのブレーキ制御部20のうち、ブレーキ操作の必要時に操作しやすいブレーキ制御部20を操作することができる。
また、上記の実施形態では、担架運搬補助装置1が装着された担架100は、平地Gにおいて、運搬者Mによって運搬される際、一対の支持棒110が水平方向に対して平行となっていたが、水平方向に対する一対の支持棒110の傾き、つまり担架100の傾きが運搬対象者を運搬する際に許容できる範囲内であればよい。このため、運搬者Mの身長が想定しているものよりも高い場合であっても低い場合であっても、一人の運搬者Mにより、担架運搬補助装置1が装着された担架100を運搬することができる。
1 担架運搬補助装置
10 本体部
11 装着部
12 脚部
12c 車輪
12d ブレーキ
13 位置付け手段
20 ブレーキ制御部
100 担架
110 支持棒
110a 一端部(一方の端部)
110b 他端部(他方の端部)
120 シート
G 平地
L1 高低差
L2 落差
S 階段

Claims (1)

  1. 一対の平行な支持棒と、前記支持棒の間に張架したシートとを有する担架に装着され、平地の移動時及び階段を下りる時に移動を補助する担架運搬補助装置であって、
    一対の前記支持棒の一方の端部に着脱自在に装着される本体部と、
    少なくとも片方の前記支持棒の他方の端部に着脱自在に装着されるブレーキ制御部と、から構成され、
    前記本体部は、
    前記一対の前記支持棒に装着される装着部と、
    前記装着部に回動自在に配設され、前記ブレーキ制御部に接続されるブレーキを有する車輪を備えた脚部と、
    支持する担架の位置が低くなる第一の位置と、支持する担架の高さが高くなる第二の位置とに、前記脚部を回動させて位置付ける位置付け手段と、を備え、
    階段を下りる時は、前記脚部を前記第一の位置に位置付けることで階段の落差に対応する高低差を形成する担架運搬補助装置。
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