JP2015138373A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】指紋が傷付いた場合には指紋認証による機能の実行ができず、仮に異なる指の指紋を登録していてもどの指に同じ機能を割り当てたかがわかりにくい。
【解決手段】
ユーザからの指示に基づいて複数の機能処理を実行する電子機器において、指紋読み取りセンサと、登録手段と、実行手段とを備える。登録手段は、指紋読み取りセンサで読み取った指紋を左右いずれかの手のいずれかの指として認識するとともに、認識した指および反対側の手の対応する指に対して複数の機能処理のいずれかの機能を割り当て、認識された指と割り当てられた機能とを対応づけて登録する。実行手段は、指紋読み取りセンサで読み取った指紋と、登録手段に登録されている指紋とを照合し、照合されたときは、当該指に割り当てられている機能処理を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子機器に関する。
近年は、模倣が難しく使用が容易なため指紋による認証が広く用いられている。また、指ごとに指紋が異なることを利用して、指紋を照合することにより特定の機能を実行する発明も知られている。特許文献1には、電子機器の有する機能の実行を指示するための指による入力の過程で指紋認証を行い、機器の不正使用を防止する発明が開示されている。
特開2005−149516
しかし、指紋が傷付いた場合には指紋認証による機能の実行ができず、仮に異なる指の指紋を登録していてもどの指に同じ機能を割り当てたかがわかりにくい。
本願発明に係る電子機器は、ユーザからの指示に基づいて複数の機能処理を実行する電子機器において、指紋読み取りセンサと、指紋読み取りセンサで読み取った指紋を左右いずれかの手のいずれかの指として認識するとともに、認識した指および反対側の手の対応する指に対して複数の機能処理の少なくとも1つの機能処理を割り当て、認識された指と割り当てられた機能とを対応づけて登録する登録手段と、指紋読み取りセンサで読み取った指紋を登録手段に登録されている指紋と照合し、照合されたときは当該指に割り当てられている機能処理を実行する実行手段とを備える。
本発明によれば、機能を割当てた指紋が傷ついても左右逆の指により迷うことなく代替させることができる。
第1の実施の形態におけるデジタルカメラのブロック図 指紋センサの位置を示すデジタルカメラの外観図 第1の実施の形態における指紋関連情報の構成 第1の実施の形態における指紋の登録処理を示すフローチャート 図4に示すフローチャートから呼ばれるサブルーチンのフローチャート 第1の実施の形態における指への機能割当て処理を示すフローチャート 図6に示すフローチャートから参照される指への機能割り当てを選択するインタフェース 図6に示すフローチャートから参照される指への機能割り当て状態を示すインタフェース 第1の実施の形態における指紋照合による機能の実行を示すフローチャート 第2の実施の形態における指紋関連情報の構成 第2の実施の形態における指への機能割当て処理を示すフローチャート 図11に示すフローチャートから呼ばれるサブルーチンのフローチャート 図11に示すフローチャートから参照される、指への機能割り当てを選択するインタフェース 図12に示すフローチャートから参照される、ユーザを指定するインタフェース 図12に示すフローチャートから参照される、指を指定するインタフェース 変形例3における指への機能割当て処理を示すフローチャート 変形例3におけるタイムチャート
(第1の実施の形態)
以下、図1〜図9を参照して、本発明をデジタルカメラに適用する第1の実施の形態を説明する。
図1は本実施の形態におけるデジタルカメラ10のブロック図である。デジタルカメラ10は、制御部11と、指紋読取りセンサ12と、圧力センサ13と、データ保存部14と、入力部15と、表示部16と、撮影動作部17と、を備える。
デジタルカメラ10は、入力部15からのユーザの指令に基づき様々な処理を実行する。たとえば、デジタルカメラ10の撮影設定を、オートモード、シャッター優先モード、絞り優先モード、夜景モード、マクロモードに切り替えたり、撮影時のフラッシュ発光を自動判別/強制発光/発光禁止に切り替えたり、シャッタボタンの動作を静止画撮影/動画撮影/セルフタイマー開始に切り替えることができる。
制御部11は、不図示のCPU、ROM、RAMを備え、ROMに記憶されている後述するフローチャートで示すプログラムをRAMに展開して実行する。また、そのプログラムの実行の過程では各構成部に動作の指令を送るほか、各構成部とデータの受け渡しをすることができる。また、制御部11は指紋読取りセンサ12で読取った分割された指紋のデータ(以下、指紋読取りデータ)を結合して指紋全体の隆線の形状を表すデータ(以下、指紋の生データ)を生成し、さらに制御部11の有する指紋照合アルゴリズムに対応するデータ(以下、照合用指紋データ)に変換することができる。
指紋読取りセンサ12のセンサ部は指紋よりも小さい矩形であり、制御部11から指令を受けると光を照射し、その反射により得られた指紋読取りデータを制御部11に出力する。この指紋読取りデータはイメージデータであり、センサ部と同様に矩形である。ただし、ユーザは矩形の指紋読取りセンサ12の上で短手方向に指をスライドさせて連続的に指紋全体を読み込ませるため、指紋読取りセンサ12はいったん制御部11から動作指令を受けると、次に停止指令を受けるまでは指紋読取りデータを出力し続ける。そして、その指紋読取りデータを受け取った制御部11は複数の矩形読取りデータをつなぎ合わせることにより指紋の生データが得られる。
指紋読取りセンサ12は様々な位置に取り付けることができるが、デジタルカメラ10を保持する際に隠れることがなく、なおかつデジタルカメラ10を保持する指に近い位置に設置することが好ましい。そのため、たとえば図2に示すようにカメラのレンズ面を正面と考えると、グリップ部であるデジタルカメラ10の左側面に沿って設けられたシャッタボタンの隣や、グリップ部とは反対側の右側面、さらには背面の表示部16の脇、の少なくとも1箇所に設けられる。
圧力センサ13は、指紋読取りセンサ12に加えられる圧力を検出し、制御部11に出力する。後述のように、ユーザが指を指紋読取りセンサ12に押し当てたことを圧力により検出し、その圧力検出の出力を受けた制御部11は指紋読取りセンサ12に動作開始指令を送信する。
データ保存部14は不図示のフラッシュメモリにより構成され、データ保存部14には、デジタルカメラ10で撮影したデータ、図3に示す指紋機能割当て表18、および後述する照合用指紋データを格納しているファイルが保存される。指紋機能割当て表18は、10本の指それぞれの指紋についてその指紋の特徴を記録した照合用指紋データと、各指に割当てた機能から構成される。後述のとおり、照合用指紋データは必ずしも短い文字列で記述できるものではないため、図3では便宜上、各照合用指紋データを格納しているファイル名の例を記述している。また、左右の同じ指には同一の機能が割り当てられるので、割当て機能には左右の区別がない。
入力部15は不図示のシャッタボタン、機能設定ダイヤル、機能設定ボタンを備え、ユーザの操作を制御部11に出力する。
表示部16はディスプレイを備え、制御部11の指令によりユーザへ情報を提示する。
撮影動作部17は、不図示のレンズ駆動機構、撮像素子、AD変換器、およびフラッシュを備える。制御部11からの指令に基づきレンズを動作させ、撮像素子に結像した映像をAD変換器によりデジタルデータに変換する。また、制御部11からの指令に基づきフラッシュを動作させる。
次に第1の実施の形態におけるデジタルカメラ10の動作を説明する。主な動作として、指紋の登録、機能の割り当て、指紋照合による機能の実行、の3つがあるが、これらを説明する前に指紋の照合アルゴリズムについて説明する。
指紋の照合アルゴリズムとして、パターンマッチング方式、マニューシャ方式、周波数解析方式などが知られている。パターンマッチング方式は、比較する2つの指紋の生データ同士を照合してそれらが一致するか否かを判断する。パターンマッチング方式を採用する場合には、指紋の生データがそのまま照合用指紋データとして保存される。マニューシャ方式は、比較する2つの指紋について、指紋を形成する細かい起伏における端点や分岐点の相対的な位置関係が一致するか否かを判断する。マニューシャ方式を採用する場合には、指紋の生データから抽出した、指紋を形成する細かい起伏における端点や分岐点の相対的な位置関係が照合用指紋データとして保存される。周波数解析方式は、比較する2つの指紋について、指紋の生データを短冊状に分割して周波数解析し、その周波数解析の結果が一致するか否かを判断する。周波数解析方式を採用する場合には、指紋の生データを短冊状に分割して周波数解析した結果が、照合用指紋データとして保存される。
次に指紋の登録について図4および図5を用いて説明する。
図4は制御部11がユーザの入力部15からの操作により実行するプログラムの処理を表すフローチャートである。
ステップS101では制御部11は、変数iに1を代入してステップS102に進む。この変数iは指の番号を表すものであり、1〜5の順に、親指、人差し指、中指、薬指、小指、を表す。ステップS102以降の<指i>の表記は、変数iの値に応じて親指、人差し指、中指、薬指、小指、に読み替える。
ステップS102では制御部11は、登録する指を表示する旨の指令を表示部16に出してステップS103に進む。
ステップS103では制御部11は、右手の指を指紋読取りセンサ12に読取らせるようユーザに促す表示を出力する旨の指令を表示部16に出してステップS104に進む。
ステップS104では制御部11は、後述する図5に示す処理により照合用指紋データを生成し、データ保存部14に保存してステップS105に進む。ただし、ユーザの指紋読取りセンサ12への指の押しつけが弱く指紋の隆線がほとんど認識されていない場合や、指をスライドさせる速さが不適切なために指紋の生データが生成できない場合は照合用指紋データを生成しない。
続くステップS105では制御部11は、ステップS104において照合用指紋データが生成できたかを判断し、生成できたと判断する場合はステップS106に進み、生成できたと判断しない場合はステップS103に戻り再度右手の指紋を読み取らせる。
ステップS106〜ステップS108は、それぞれステップS103〜ステップS105と同様の処理を左手に対して行い、ステップS109に進む。
ステップS109では制御部11は、ステップS104およびステップS107にて保存した照合用指紋データのファイル名をデータ保存部14の指紋機能割当て表18に登録して(以後、指紋の登録と呼ぶ)ステップS110に進む。照合用指紋データが登録されると、制御部11は指紋読み取りセンサ12で読取った指紋の照合用指紋データを作成して登録済みの照合用指紋データと照合することにより、左右いずれかの手のいずれかの指であるかを認識できる。
ステップS110では制御部11は、変数iが5であるか否か、すなわち親指から小指までの指紋の登録が完了したかを判断する。制御部11は、変数iが5であると判断する場合は図4に示すフローチャートを終了し、変数iが5ではないと判断する場合はステップS111に進む。
ステップS111では制御部11は、変数iに1加算して処理対象の指を変更しステップS102に戻る。
次に、照合用指紋データを生成するサブルーチンについて図5を用いて説明する。
図5は、図4のフローチャートのステップS104、S107に対応するサブルーチンを表しており、図4と同様に制御部11が実行する。
ステップS201では、制御部11は、指紋読取りセンサ12の下に設置された圧力センサ13の出力が既定値以上であるかを判断する。ユーザが指紋読取りセンサ12に指を押しあてると圧力センサ13がその圧力を検出するため、ステップS201の判断により実質的にユーザが指を押し当てている状態にあるかを判断する。ただし、圧力センサ13の出力には個体差があるので、その個体差にあわせてステップS201における既定値を設定する。制御部11は指紋読取りセンサ12の出力が既定値であると判断する場合はステップS202に進み、指紋読取りセンサ12の出力が既定値よりも小さいと判断する場合は、ステップS201に戻り圧力が既定値以上になるのを待つ。
ステップS202では、制御部11は、指紋読取りセンサ12に対して動作指令を出力し、ステップS203に進む。制御部11から動作指令を受けた指紋読取りセンサ12は、これ以後停止指令を受けるまで光を照射し、その反射により得られた指紋読取りデータを制御部11に出力し続ける。
ステップS203では、制御部11は、指紋読取りセンサ12から出力される指紋読取りデータを受信して制御部11のRAMにある一時保存領域に保存し、ステップS204に進む。
ステップS204では、制御部11は、ステップS203において指紋読取りセンサ12から受信したデータが真っ黒であるか否かを判断する。真っ黒であると判断する場合はステップS205に進み、真っ黒ではないと判断するとステップS203に戻って読取りデータの受信を続ける。もしもユーザが指紋読取りセンサ12から指を離すと、指紋読取りセンサ12から照射した光が全く反射されず真っ黒なデータが得られるため、ステップS204では実質的にはユーザが指紋読取りセンサ12から指を離したか否かを判断している。
ステップS205では、制御部11は、指紋読取りセンサ12に対して動作停止指令を送信し、ステップS206に進む。
ステップS206では、制御部11は、ステップS203において制御部11のRAMの一時保存領域に保存した複数の指紋読取りデータをつなぎ合わせて、指紋の生データを生成してステップS207に進む。前述のとおり、ユーザは矩形の指紋読取りセンサ12の上で短手方向に指をスライドさせるので、指紋読取りセンサ12のデータ取得がユーザの指の動作に比べて十分高速であれば、連続して得られた指紋読取りデータには指紋の同じ部分のデータが含まれる。そのため、複数の指紋読取りデータを取得順に短手方向に並べて、隣接する指紋読取りデータの指紋の同一部分が重なるように貼り合わせ位置や回転角度を微調整すると、指紋の生データが得られる。ただし、ユーザが指紋読取りセンサ12の上を指をスライドさせる速度が速すぎる場合や、指紋読取りセンサ12と指が密着しておらず鮮明な指紋読取りデータが得られていなかった場合などは、指紋の生データを生成せずにステップS207に進む。
ステップS207では、制御部11は、ステップS206にて得られた指紋の生データを用いて、制御部11が採用する指紋の照合アルゴリズムにあわせて、照合用指紋データを生成する。そして、図5に示すフローチャートを終了して、図4のステップS105または、ステップS108に進む。ただし、ステップS206において前述のように指紋の生データが生成できなかった場合や、指紋の生データが少なすぎるために照合用指紋データの生成に支障が生じる場合は、ステップS207では照合用指紋データを生成しない。
次に指紋を登録した指への機能の割り当てを図6〜図8を用いて説明する。
図6は制御部11がユーザの入力部15からの操作により実行されるプログラムの処理を表すフローチャートである。ただし、図4に示した指紋の登録処理に続けて自動的に実行してもよい。
ステップS301では制御部11は、図7に示すような、指に割り当てることのできる機能の一覧と指を選択するカーソルCを有するインタフェース、および入力を促すメッセージを表示部16に表示させ、ステップS302に進む。図7に示すカーソルCは入力部15からの入力にしたがって移動し、もしくはいずれかの項目を選択するとカーソルCが出現し、図7に示す「決定」ボタンの選択などにより入力が完了する。
なお、図7に示すように指に割当てることのできる機能は、デジタルカメラ10の撮影モードや動作などの設定変更機能に限定されず、シャッタボタンと同様の撮影機能も含まれる。さらに、セルフタイマーの設定時間を変更するとともにセルフタイマーの動作を開始させるような、設定変更機能と撮影機能を兼ねさせることもできる。また、ある設定のオン状態とオフ状態を切り替えるトグル動作や、発光の禁止/強制/自動の3状態を順に切り替える機能なども割当てることができる。
ステップS302では制御部11は、ユーザが指および指に割り当てる機能の両方の選択が完了したか否かを判断し、両方の選択があると判断する場合はステップS303に進み、いずれかでも選択がないと判断する場合はステップS302に戻りユーザの選択を待つ。指および指に割当てる機能の選択は、例えば図7に示すカーソルCが指しているものが選択されていると判断し、選択の完了はたとえば図7に示す「決定」ボタンが選択されたことにより判断する。
ステップS303では制御部11は、指への機能割り当てを続けるか否かを問いかけるメッセージ、および“続ける”もしくは“終了”を選択できるインタフェースを表示部16に表示させてステップS304に進む。
ステップS304では制御部11はユーザの選択を判断し、ユーザが“続ける”を選択したと判断する場合はステップS301に戻り、ユーザが“終了”を選択したと判断する場合はステップS305に進む。
ステップS305では制御部11は、ユーザがステップS301において割り当てた機能、およびすでに指紋機能割当て表18に登録されている機能を指との関係を明示し、さらに確認のための“OK”もしくは“NG”を選択できる、たとえば図8に示すようなインタフェースを表示部16に表示し、ステップS306に進む。ただし、対応する左右の指には同じ機能が割り当てられるため、ステップS305において表示される機能は最大でも5つである。
ステップS306では制御部11はユーザの選択を判断し、ユーザが“NG”を選択したと判断する場合はステップS301に戻り、ユーザが“OK”を選択したと判断する場合はステップS307に進む。
ステップS307では制御部11は、指紋機能割当て表18の割当て機能欄においてステップS301においてユーザが選択した指に、ステップS301においてユーザが選択した機能を登録し、図6に示すフローチャートを終了する。
次に指紋照合による機能の実行を図9を用いて説明する。
デジタルカメラ10の制御部11は、特定の機能を実行していない時は常に指紋照合を受け付けている。図9は制御部11が定常的に実行しているプログラムの処理を表すフローチャートである。
ステップS401では、制御部11は、照合用指紋データを生成するために、前述の図5に示したサブルーチンを実行する。すなわち、指紋読取りセンサ12に加えられる圧力を検出して指紋読取りセンサ12に動作開始指令を送信し、指紋読取りセンサ12から指紋読取りデータを受信する。その後、受信した複数の指紋読取りデータから指紋の生データを生成し、さらに照合用指紋データを生成する。
続くステップS402では、制御部11は、ステップS401において照合用指紋データの生成が成功したかを判断し、成功したと判断する場合はステップS403に進み、失敗したと判断する場合はステップS404に進む。
ステップS403では、制御部11は、ステップS401において生成した照合用指紋データを、指紋機能割当て表18に登録されている照合用指紋データと照合して一致する照合用指紋データを探し、ステップS405に進む。
ステップS404では、制御部11は、照合用指紋データが生成できなかったことから、指紋の読取りが失敗した旨の表示を表示部16に出力し、図9に示すフローチャートを終了する。
ステップS405では、制御部11は、ステップS403における照合により、一致する指紋照合データが存在したか否かを判断し、存在したと判断する場合はステップS406に進み、存在しないと判断する場合はステップS407に進む。
ステップS406では、制御部11は、ステップS403における照合により一致すると判断した指紋照合データに割当てられた機能があるか否かを判断し、割当てられた機能があると判断する場合はステップS408に進み、割当てられた機能がないと判断する場合はステップS409に進む。
ステップS407では、制御部11は、読取った指紋が指紋機能割当て表18に登録されていない旨の表示を表示部16に出力し、図9に示すフローチャートを終了する。
ステップS408では、制御部11は、ステップS403における照合により一致した指紋照合データが登録されている指を特定し、その指に登録されている割当て機能を実行し、図9に示すフローチャートを終了する。
たとえば、図3に示すとおりにステップS403において右手の薬指の照合用指紋データと一致した場合には、指紋機能割当て表18が登録されいれば、デジタルカメラ10の撮影モードがオートモードに変更される。これは、ステップS403において左手の薬指の商業用指紋データと一致した場合にも同様である。
ステップS409では、制御部11は、読取った指紋に機能が割り当てられていない旨の表示を表示部16に出力し、図9に示すフローチャートを終了する。
以上説明した第1の実施の形態によれば、次の作用効果を奏する。
(1)ユーザからの指示に基づいて複数の機能処理を実行するデジタルカメラ10は、指紋読み取りセンサ12と、図6のステップ307に示す指紋機能割当て表18への登録処理、および図9のステップS408に示す実行処理を行う制御部11と、を備える。登録処理では、図4のステップS109に示すように指紋読み取りセンサ12で読み取った指紋を左右いずれかの手のいずれかの指として認識されて、認識された指および反対側の手の対応する指に対してデジタルカメラ10の実行する複数の機能処理の少なくとも1つの機能が割り当てられ、認識された指と割り当てられた機能とが対応づけられて指紋機能割当て表18へ登録される。実行処理では、指紋読み取りセンサ12で読み取られた指紋が指紋機能割当て表18に登録されている照合用指紋データと照合され、照合されたときは、当該指に割り当てられている機能処理が実行される。
そのため、機能を割当てた指の指紋が傷ついても左右逆の指により迷うことなく代替させることができる。これは、左右逆の指に同一の機能が割り当てられているためである。また、指紋が傷ついた場合だけでなく、デジタルカメラ10を保持するために片手が自由に使えない場合でも、もう片方の指により同じ機能を実行することができる。
(2)デジタルカメラ10は、表示部16と、入力部15と、をさらに備える。表示部16は、デジタルカメラ10の実行する複数の機能処理に含まれる2以上の機能処理であって指に割り当てることのできる機能処理をユーザへ提示する。入力部15は、表示部16に表示された2以上の機能処理から1つの機能処理を選択する選択信号を出力する。また、制御部11が実行する登録処理は、2以上の機能処理を表示部16に出力し、認識した指および反対側の手の対応する指に対して入力部15の操作により出力された選択信号にしたがって機能処理を割り当てる。
そのため、ユーザは表示部16に表示された指に割当てることのできる機能を見ながら入力部15からの入力により機能を選択することができる。
(3)デジタルカメラ10は、映像撮影用のシャッタボタンをさらに備え、指紋読み取りセンサ12をシャッタボタンの隣、またはシャッタボタンから遠い側の電子機器の側面に設置している。
そのため、シャッタボタンの隣に設置した指紋読取りセンサ12は、シャッタボタンと同じ指の指紋を読み取らせることが容易である。また、シャッタボタンから遠い側の電子機器の側面に設置した指紋読取りセンサ12は、デジタルカメラ10を保持する手により覆われることがないので、デジタルカメラ10を保持していない手の指の指紋を容易に読取らせることができる。
(変形例1)
第1の実施の形態では指紋の登録において、10本の指全てについて指紋を読み取り、照合用指紋データを登録したが、使用する指の左右の指についてのみ指紋を読み取り、照合用指紋データを登録してもよい。たとえば、人差し指と中指だけを使用するのであれば、左右の人差し指、および左右の中指の合計4つの指紋を読み取り、照合用指紋データを登録する。
この変形例1によれば、使用する指の指紋だけを登録すればよいので使用が簡便である。また、怪我などにより特定の指が使用できない場合であっても、使用できる左右の指を用いて本発明を使用することができる。
(変形例2)
第1の実施の形態では指紋の登録において、右手の指紋を読取った後に必ず左手の指紋を読み取っていたが、右手のみや左手のみの任意の指のみ指紋を読み取らせて照合用指紋データを指紋機能割当て表18に登録し、その後その指に機能を割り当ててもよい。これにより、怪我などにより特定の指が使用できない場合であっても、その時に使用できる指について照合用指紋データを登録し、怪我の治癒後など指が使用できる状態になった際に追加で照合用指紋データを登録して本発明を使用することができる。
また、任意の指の照合用指紋データのみを登録した後に機能を割り当てる場合において、指紋機能割当て表18に指への機能割当てを登録する際にその指の左右いずれか片方の指にでも照合用指紋データが登録されていなければ、制御部11はその旨の警告を表示部16に出力してもよい。さらに照合用指紋データが登録されていない指について、照合用指紋データの登録処理を開始してもよい。
以上説明した変形例2によれば、次の作用効果を奏する。
指紋機能割当て表18のいずれかの指に機能を割り当てた際に、その指の左右いずれかの指の照合用指紋データが指紋機能割当て表18に登録されていないとき、その旨の警告を表示部16に出力する。
そのため、怪我などにより特定の指が使用できない場合であっても、その時に使用できる指について照合用指紋データを登録し、怪我の治癒後など指が使用できる状態になった際に追加で照合用指紋データを登録して本発明を使用することができる。また、指へ機能を割り当てる際にその指の左右いずれか片方の指にでも照合用指紋データが登録されていなければ表示部16に警告が表示されるので、照合用指紋データの登録を忘れることがないという利点がある。
(第2の実施の形態)
図10〜15を参照して、本発明をデジタルカメラに適用する第2の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、複数のユーザがデジタルカメラ10を使用する点で、第1の実施の形態と異なる。
第2の実施の形態におけるデジタルカメラ10の構成の、第1の実施の形態との主な差異は、データ保存部14に保存されていた指紋機能割当て表18の代わりに指紋機能割当てデータベース18aが保存されている点である。指紋機能割当てデータベース18aは図10に示すようにユーザごとの情報を1レコードとし、複数のユーザの情報を保存できる点が指紋機能割当て表18と異なる。また、後述するように制御部11のROMに保存されるプログラムの処理内容が異なっている。
複数のユーザの情報を保存できる指紋機能割当てデータベース18aは、1人のユーザの情報しか保存できない指紋機能割当て表18に比べて、インデックスと名前のデータが増えている。インデックスはユーザごとに自動的に割り振られる一意な番号である。名前は指紋の登録処理の際にユーザ自身が入力するものである。
次に第2の実施の形態におけるデジタルカメラ10の動作を説明する。第1の実施の形態と同様に主な動作として、指紋の登録、機能の割り当て、指紋照合による機能の実行、の3つがあるが、機能の割り当ての動作のみ第1の実施の形態と大きく異なる。以下、指紋の登録、機能の割り当て、指紋照合による機能の実行、の順番に説明する。
指紋の登録について説明する。
第1の実施の形態と同様に、ユーザの入力部15からの操作により図4に示すフローチャートを実行するプログラムが動作し、指紋の登録処理がなされる。ただし、前述のとおり複数のユーザがデジタルカメラ10を使用するので、指紋の登録処理に先立って、もしくは指紋の登録の際にユーザの名前の入力を受け、その名前を指紋機能割当てデータベース18aに保存する。例えば、図4に示すフローチャートのステップS101の直前、もしくはステップS110の直後にユーザの名前の入力を受ける。
次に、指紋を登録した指への機能の割当てを図11〜図15を用いて説明する。
第2の実施の形態においては複数のユーザがデジタルカメラ10を使用するので、登録した指への機能の割り当てに先立って、指へ機能を割当てるユーザを特定する必要がある。
1つの実現方法として、図7に示した指へ割当てる機能の選択と同様に、指紋機能割当てデータベース18aに保存されているユーザを明示的に選択することにより、指へ機能を割当てるユーザを指定することもできる。しかし、以下のような処理により、指へ割当てる機能の選択と同時に指へ機能を割当てるユーザを特定してもよい。
図11は、ユーザの入力部15からの操作により、第1の実施の形態における図6のフローチャートで表されるプログラムに替わって、制御部11において実行されるプログラムの処理を表すフローチャートである。
ステップS501では制御部11は、表示部16に図13に示すような指に割当てることのできる機能の一覧と、その機能の1つを指し示すカーソルCとが表されたインタフェースを表示する。そして、指紋読取りセンサ12に動作開始指令を送信してステップS502に進む。
ステップS502では制御部11は、指紋読取りセンサ12から受信する指紋読取りデータを保存しつつ、連続して取得した複数の指紋読取りデータから指を上下どちらの方向にスライドさせているかを判断する。そして、その方向に応じて表示部16に表示しているカーソルCを移動させ、ステップS503に進む。すなわち、指紋読取りセンサ12が表示部16に表示されるカーソルCを動作させる信号も出力している。
すなわち、ユーザの指の動きに応じて表示部16のカーソルCが上下に移動するので、ユーザは表示部16のカーソルCを見ながら指紋読取りセンサ12に当てた指を動かすことにより、割当てたい機能を選択することができる。
また、制御部11による指のスライド方向の判別は、連続して取得した指紋読取りデータに共通する領域を探索し、その領域が時系列順に移動する方向により判別することができる。
ステップS503では制御部11はユーザの入力が完了したか否かを判断し、ユーザの入力が完了したと判断する場合はステップS504に進み、ユーザの入力が完了していないと判断する場合はステップS502に戻る。ユーザの入力が完了したことは、たとえば
ユーザの指の動きが止まったことにより、すなわち指紋読取りセンサ12から受信する指紋読取りデータに変化がなくなったことにより判断できる。また、ユーザの指の動きが止まった際に表示部16に表示しているカーソルCが指している機能がユーザの選択した機能なので、ステップS504に進む際には後の処理で使用することに備えて、この機能の名称を一時的に保存する。
ステップS504では制御部11は、ステップS502にて保存していた指紋読取りデータを用いて指紋の生データを生成し、ステップS505に進む。この指紋の生データの生成方法は図5のステップS206とほぼ同様であるが、ユーザが指紋読取りセンサ12に指を当てて往復させていることもあるので、ユーザの指の動かす方向に応じて指紋読取りデータを重ね合わせる。ただし、ユーザが指紋読取りセンサ12の上を指をスライドさせる速度が速すぎる場合や、指紋読取りセンサ12と指が密着しておらず鮮明な指紋読取りデータが得られていなかった場合などは、指紋の生データを生成せずにステップS505に進む。
ステップS505では制御部11は、ステップS504にて得られた指紋の生データを用いて、制御部11が採用する指紋の照合アルゴリズムにあわせて、照合用指紋データを生成しステップS506に進む。ただしステップS504において前述のように指紋の生データが生成できなかった場合や、指紋の生データが少なすぎるために照合用指紋データの生成に支障が生じる場合は、ステップS505では照合用指紋データを生成しない。
ステップS506では制御部11は、ステップS505において照合用指紋データが生成できたかを判断し、生成できたと判断する場合はステップS507に進み、生成できたと判断しない場合はステップS508に進む。
ステップS507では制御部11は、ステップS505において生成した照合用指紋データを、指紋機能割当てデータベース18aに保存されている全ユーザの照合用指紋データと照合してステップS509に進む。ここで全ユーザの照合用指紋データと照合するのは、指へ機能を割り当てるユーザを特定するためである。
ステップS508では制御部11は、表示部16に指紋読取りのために指をスライドさせてほしい旨の表示を出力し、ステップS504に戻る。
ステップS509では制御部11は、ステップS507における照合の結果、ステップS505において生成した照合用指紋データと一致する照合用指紋データが指紋機能割当てデータベース18aに保存されていたか否かを判断する。一致するものが保存されていたと判断する場合はステップS510に進み、一致するものが保存されていなかったと判断する場合はステップS511に進む。
ステップS510では制御部11は、ステップS503においてユーザの指が止まったと判断した際に表示部16のカーソルCが指示していた機能、ならびにステップS507における照合で一致したユーザの名称、および指の名称を表示部16に表示し、あわせて“OK”または“NG”を選択できるインタフェースを表示する。
たとえば、ステップS503においてユーザの指が止まったと判断した際に表示部16のカーソルCが“セルフタイマー5秒”を指しており、ステップS507における照合で指紋機能割当てデータベース18aのインデックス1の左の人差し指と一致した場合は、「“太郎”の“中指”に“セルフタイマー5秒”を割当てます OK/NG」という旨の表示を表示部16に出力し、ステップS512に進む。
ステップS511では制御部11は、図12に示す、機能割当て中の指紋登録処理を行うサブルーチンを実行し、図11に示すフローチャートを終了する。図12に示すサブルーチンは機能割当て中の指紋登録処理であり、詳細は後述する。なお、ステップS503においてユーザの指が止まったと制御部11が判断した際に表示部16のカーソルCが指示していた機能の名称、およびステップS505において生成した照合用指紋データは制御部11のRAMに保存されており、図12に示すサブルーチンから参照できる。
ステップS512では制御部11は、ステップS510において表示部16に出力した“OK”または“NG”を選択できるインタフェースに対する、ユーザの入力部15からの入力を判断し、“OK”が選択されたと判断する場合はステップS513に進み、“NG”が選択されたと判断する場合はステップS502に戻る。
ステップS513では制御部11は、ステップS510において表示部16に出力したように、ステップS507における照合で一致した指について、ステップS503においてユーザの指が止まったと判断した際に表示部16のカーソルCが指示していた機能を割当てて、図11に示すフローチャートを終了する。
ステップS511から呼び出される、機能割当て中の指紋登録処理を行うサブルーチンを、図12を参照して説明する。
ステップS601では制御部11は、このサブルーチンが呼び出される直前に指紋読取りセンサ12により指紋を読み取らせた有する者を入力するインタフェースを表示部16に表示し、ステップS602に進む。表示するインタフェースは、たとえば図14に示すようなものであり、指紋機能割当てデータベース18aに保存されているユーザ名の一覧と、新規入力用の空欄と、入力完了を示す決定ボタンと、を備える。
ステップS602では制御部11は、ユーザによる入力が完了したかを判断し、入力が完了したと判断する場合はステップS603に進み、入力が完了していないと判断する場合はステップS602に戻ってユーザの入力を待つ。入力の完了はたとえば図14に示す「決定」ボタンが選択されたことにより判断する。
ステップS603では制御部11は、指紋読取りセンサ12において読取った指紋を有する指を入力部15から入力するためのインタフェースを表示部16に表示し、ステップS604に進む。表示するインタフェースは、たとえば図15に示すようなものであり、手を左右から1を選択でき、指を親指、人差し指、中指、薬指、小指から選択できるものである。
ステップS604では制御部11は、ユーザによる入力が完了したかを判断し、入力が完了したと判断する場合はステップS605に進み、入力が完了していないと判断する場合はステップS604に戻ってユーザの入力を待つ。入力の完了はたとえば図15に示す「決定」ボタンが選択されたことにより判断する。
ステップS605では制御部11は、ステップS602およびステップS604において入力があったと判断した際のユーザの入力部15からの入力から、インデックス番号および機能を割り当てる指を決定する。そして、制御部11のRAMに保存されているユーザが選択した指に割当てる機能の名称を、指紋機能割当てデータベース18aの当該インデックス番号の当該指に割当てた機能として登録する。さらに制御部11のRAMに保存されている照合用指紋データを、指紋機能割当てデータベース18aの当該インデックス番号の当該指の照合用指紋データとして登録する。ただし、ステップS602においてユーザが指紋機能割当てデータベース18aに保存されている名前ではなく新たにユーザ名を入力した場合は、既存の最大のインデックス番号より1大きい番号をインデックスとして用い、レコードを新たに作成する。
続くステップS606では制御部11は、左右逆の指の指紋を指紋読取りセンサ12により読取らせる旨の表示を、表示部16に出力してステップS607に進む。
ステップS607では制御部11は、第1の実施の形態における図5に示したサブルーチンを実行し、ステップS608に進む。
ステップS608では制御部11は、ステップS607において照合用指紋データが生成できたかを判断し、生成できたと判断する場合はステップS610に進み、生成できたと判断しない場合はステップS609に進む。
ステップS609では制御部11は、再度同じ指の指紋を指紋読取りセンサ12により読取らせる旨の表示を、表示部16に出力してステップS607に戻る。
ステップS610では制御部11は、ステップS607において生成した照合用指紋データを、ステップS605において指紋機能割当てデータベース18aに照合用指紋データを登録した指とは左右逆の手の同じ指の照合用指紋データとして登録し、図12に示すサブルーチンおよび図11に示すフローチャートを終了する。たとえば、ステップS605においてインデックス番号3の右手小指の照合用指紋データを登録していた場合は、ステップS610においては、インデックス番号3の左手小指の照合用指紋データとしてステップS607において生成した照合用指紋データを登録する。
次に、指紋照合による機能の実行について説明する。
第2の実施の形態においては、デジタルカメラ10を使用するユーザが複数人存在するが、指紋照合による機能の実行のための動作は第1の実施の形態と同様である。ただし、指紋機能割当てデータベース18aには複数人の照合用指紋データが登録されているので、図9のステップ403において照合する対象となる照合用指紋データが増える。
以上説明した第2の実施の形態によれば、次の作用効果を奏する。
(1)照合用指紋データと指に割当てる機能はユーザ単位に指紋機能割当てデータベース18aの1レコードとして登録される。指紋読取りセンサ12は入力部15として表示部16に表示されるカーソルCを動作させる信号も制御部11に出力する。制御部11は、ユーザが機能選択のために指紋読み取りセンサ12に触れた指の指紋を、指紋機能割当てデータベース18aを参照していずれかのユーザの左右いずれかの手のいずれかの指として認識するとともに、指紋読取りセンサ12の出力するカーソルCを動作させる信号により表示部16に出力された機能の一覧から選択された機能処理をユーザの指に割り当てる。
そのため、デジタルカメラ10を複数のユーザが使用する場合であっても、ユーザの切換え処理やユーザの指定をすることなく、指を指紋読取りセンサ12に読取らせることにより、機能を割当てる指を特定することができる。さらに指紋読取りセンサ12の上で指をスライドさせることにより、その指に割当てる機能を選択することができるので、機能を割り当てる指の特定と機能の選択を兼ねており、ユーザの操作の負担が小さいという利点がある。
(変形例3)
第2の実施の形態における、指紋を登録した指への機能の割当てについて、ユーザが指紋読取りセンサ12の上で指を動かすと、指紋の読取りと機能の選択を同時に処理していたが、これらを順番に処理してもよい。たとえば、指紋の読取りが完了した後に機能の選択を行う場合の処理を図16〜17を参照して説明する。
図16は、第2の実施の形態における図11に示すフローチャートを実行するプログラムに替わって、変形例3において制御部11で実行されるプログラムの動作を示すフローチャートである。ただし図11と図16との処理内容はほぼ同一であり実行される順番が異なるため、図11と同じ構成要素には同じ符号を付し、相違点を主に説明する。
ステップS701では、制御部11は、機能を割り当てる指を指紋読取りセンサ12の上でスライドさせる旨の表示を表示部16に出力し、指紋読取りセンサ12に動作開始指令を出力してステップS504に進む。
ステップS504〜ステップS506では、制御部11は、指紋読取りセンサ12からの出力された指紋読取りデータを用いて指紋の生データを生成し、さらに照合用指紋データを生成する。照合用指紋データの生成が成功するとステップS501に進み、照合用指紋データの生成が失敗するとステップS701に戻る。
ステップS501〜ステップS503では、制御部11は、図13に示すインタフェースを表示部16に出力し、ユーザの指の動きに応じて表示部16のカーソルCを移動させる。指紋読取りセンサ12からの出力された指紋読取りデータに変化がないことから、ユーザの指が止まったと判断するとステップS507に進む。
ステップS507では、制御部11は、ステップS505において生成した照合用指紋データを、指紋機能割当てデータベース18aに登録されている全ユーザの照合用指紋データと照合してステップS509に進む。
ステップS509以降は図11と同一なので説明を省略する。ただし、ステップS512においてユーザの入力をNGと判断するとステップS502に戻る。
図16を用いて説明した処理のステップS507までのタイムチャートを図17に示す。
図17は指紋読取りセンサ12に当てている指の動き、および表示部16に出力されている画像のイメージを時系列的に表しており、左から右に時間が経過している。
ユーザの入力部15からの操作により指紋を登録した指への機能の割当て処理が開始された時刻t0に、表示部16には機能を割り当てる指を指紋読取りセンサ12の上でスライドさせる旨の表示が出力される。
ユーザは指紋読取りセンサ12の上で指をスライドさせ始めるが、少し指をスライドさせただけでは得られる指紋読取りデータが少なく、制御部11は照合用指紋データが生成できないと判断する(ステップS506:NO)。そのため表示部16の表示に変化はなく、指に割当てる機能の選択はまだできない。
ユーザが指のスライドを継続すると指紋読取りデータが蓄積され、制御部11が照合用指紋データが生成できたと判断する(ステップS506:YES)時刻t1に、表示部16の表示は図13に示すような機能選択のインタフェースに切り替わる。その後ユーザが指をスライドさせると、そのスライドさせる方向に応じて表示部16のカーソルCが移動する(ステップS502)。
ユーザの指が止まったと判断された(ステップS503:YES)時刻t2にステップS507が開始され、以後機能の割当て処理がなされる。
第2の実施の形態においては、ユーザの入力部15からの操作により指紋を登録した指への機能の割当て処理が開始された時刻t0に、図13に示す機能選択のインタフェースが表示部16に表示されたが、本変形例3では制御部11が照合用指紋データが生成できたと判断する時刻t1までは機能選択のインタフェースが表示されない点が異なる。
なおこの変形例3では、指紋の読取りが完了した後に機能の選択を行ったが、これとは順番を逆にして機能の選択が完了した後に指紋の読取りを行ってもよい。
(変形例4)
第1および第2の実施の形態、ならびに変形例1−3において、指紋読取りセンサ12はセンサ部が指紋よりも小さく、ユーザが指紋読取りセンサ12の上で短手方向に指をスライドさせて連続的に指紋全体を読み込ませる指紋読取りセンサ(以下、ライン型の指紋読取りセンサ)を使用していたが本発明の適用対象はこれに限定されない。センサ部が指紋よりも大きく、センサ部に指を押し当てるだけで指紋全体を読み込むことのできる指紋読取りセンサ(以下、エリア型の指紋読取りセンサ)も本願発明に使用することができる。
エリア型の指紋読取りセンサを使用する場合には、図11のステップS504に示したような指紋の生データ生成の処理を省略できるため、データ処理を軽減できる利点がある。
また、第2の実施の形態、および変形例4ではライン型の指紋読取りセンサの使用方法に着目して、指紋の読取り動作と機能選択の入力動作を兼ねて指紋読取りセンサ12の上で指をスライドさせたが、エリア型の指紋読取りセンサを使用する場合にも同様に使用することができる。
なお、エリア型の指紋読取りセンサは指を押し当てるだけで指紋全体を読み込むことができるが、センサ部の淵に指紋の一部がかかる状態では指紋全体を認識することができない。そのため、ライン型の指紋読取りセンサと同様に、指の動きは認識できるが指紋を認識できないという状態も想定され、図11のステップS506のような照合用指紋データの生成の成否判定はエリア型の指紋センサを採用した際にも意義がある。
(変形例5)
上述した実施の形態、および変形例においては指に割当てる機能を1つのみとしていたが、1つの指に複数の機能を割り当ててもよい。たとえば、指へ割当てる機能の選択に先立って割当てる機能処理の個数を選択するインタフェースを表示部16に表示し、ユーザによる入力部15からの入力にしたがって、指へ割当てる機能を選択するインタフェースを複数回表示することにより複数の機能を割当ててもよい。
また、たとえば撮影モードの変更、フラッシュの発光の設定の変更、および撮影の実行を1つの指に割当て、その指を指紋読取りセンサ12が認識すると撮影モードおよびフラッシュの発光の設定を変更して撮影するが、撮影終了後はもとの撮影モードおよびフラッシュの発光の設定に戻してもよい。
(変形例6)
上述した実施の形態、および変形例においては本発明をデジタルカメラに適用したが、本発明の適用対象はこれに限定されず、テレビ受像機、携帯電話、音楽再生装置などユーザからの指示に基づいて複数の機能処理を実行する様々な電子機器に本発明を適用することができる。たとえばテレビ受像機に本発明を適用する場合には、テレビ受像機のリモコンに設置した指紋読取りセンサにより複数の機能を実行させることができる。指に割当てる機能としては、特定のチャンネルへの切換え機能もあるが、音量と画面の明るさと外部入力を所定の設定値に設定する機能など、通常では複数回の操作が必要な機能を割当てると操作がより簡便になる。
上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
さらに、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における機器構成に何ら限定されない。
10…デジタルカメラ、11…制御部、12…指紋読取りセンサ、13…圧力センサ、14…データ保存部、15…入力部、16…表示部、17…撮影動作部、18…指紋機能割当て表、18a…指紋機能割当てデータベース

Claims (5)

  1. ユーザからの指示に基づいて複数の機能処理を実行する電子機器において、
    指紋読み取りセンサと、
    前記指紋読み取りセンサで読み取った指紋を左右いずれかの手のいずれかの指として認識するとともに、認識した指および反対側の手の対応する指に対して前記複数の機能処理の少なくとも1つの機能処理を割り当て、認識された指と割り当てられた機能とを対応づけて登録する登録手段と、
    前記指紋読み取りセンサで読み取った指紋を前記登録手段に登録されている指紋と照合し、照合されたときは、当該指に割り当てられている機能処理を実行する実行手段とを備える電子機器。
  2. 請求項1に記載の電子機器において、
    前記複数の機能処理に含まれる2以上の機能処理であって前記指に割り当てることのできる機能処理を前記ユーザへ提示する表示手段と、
    前記表示手段に表示された前記2以上の機能処理から1つの機能処理を選択する選択信号を出力する選択手段と、をさらに備え、
    前記登録手段は、前記2以上の機能処理を前記表示手段に出力し、前記認識した指および反対側の手の対応する指に対して前記選択手段により出力された前記選択信号にしたがって機能処理を割り当てることを特徴とする電子機器。
  3. 請求項2に記載の電子機器において、
    前記登録手段により対応づけられた前記認識された指と前記機能処理はユーザ単位に登録され、
    前記指紋読み取りセンサは前記選択手段として前記選択信号も出力するように構成され、
    前記登録手段が、前記ユーザが機能選択のために前記指紋読み取りセンサに触れた指の指紋をいずれかのユーザの左右いずれかの手のいずれかの指として認識するとともに、前記表示手段に出力された前記機能処理の一覧から前記指紋読み取りセンサの出力する前記選択信号により選択された機能処理を前記認識したユーザの指に割り当てることを特徴とする電子機器。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の電子機器において、
    前記登録手段でいずれかの指に機能処理を割り当てた際に、当該指の左右いずれかの指の認識が完了していないとき、その旨を警告する警告手段をさらに備える電子機器。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の電子機器において、
    映像撮影用のシャッタボタンをさらに備え、
    前記指紋読み取りセンサを前記シャッタボタンの隣、または前記シャッタボタンから遠い側の電子機器の側面に設置した電子機器。


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