JP2015138110A - 光変調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】サブキャリア生成と変調を同時に行うことが可能な小型な光変調器を用いた光変調装置を提供すること。
【解決手段】入力用光ポート11と、入力用光ポート11に光学的に接続された光振幅変調部12と、光振幅変調部12に光学的に接続された光位相変調部13と、光位相変調部13に光学的に接続された出力用光ポート14と、電気信号発生部15と、電気信号発生部15に電気的に接続された電気位相変調部16と、アナログ演算部17を備えている。アナログ演算部17の出力は電気位相変調部16及び光位相変調部13に電気的に接続されており、電気位相変調部16の出力は光振幅変調部12に電気的に接続されている。データはアナログ演算部17に入力され、アナログ演算部17の出力は電気位相変調部16および光位相変調部13に入力さる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光信号を生成するための光変調器を用いた光変調装置に関し、より詳細には、複数サブキャリアを生成し変調する光変調器を用いた光変調装置に関する。
旺盛な通信需要を背景として、基幹網の大容量化に向けた検討が精力的に行われている。伝送容量の大容量化においては、1波長あたりのシンボルレート(変調符号創出速度)を高めるとともに、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)を用いて波長軸上に多重化する技術が用いられる。使用できる波長域はエルビウムドープ光増幅器の帯域などにより制限されるため、限られた波長資源を有効活用する技術が必要となる。
直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)は、限られた波長資源を有効活用するために用いられる技術であり、無線の分野では汎用の技術である。
光信号をOFDM変調する技術としては、無線と同様に電気的にOFDM信号を生成して光変調器を駆動する方法がある(特許文献1、非特許文献1および2を参照)。この手法を用いると光学系はシンプルであるが、変調器および変調器駆動部にはシンボルレートのN倍程度の帯域が要求されるため、これらの帯域が制限要因になる問題がある。
一方、サブキャリア光を光変調器で変調して合波する全光型OFDM変調器が提案されている(特許文献2および3を参照)。図15に、従来の全光型OFDM変調器の構成を示す。まずマルチキャリア発生回路101で複数のサブキャリア光を生成し、次にそれらサブキャリア光を光分波部102で各サブキャリア光に弁別し、それぞれ光直交変調器103aおよび103bでデータ変調したのちに合波部104により合波して変調出力を得る。特許文献3に開示しているように、光分波部102は遅延干渉計105、106aおよび106bにより構成すると良い。このようにするとWDM信号の光周波数グリッド(WDM光信号間の光周波数間隔)とサブキャリア間隔がある程度異なる場合にも高い消光比を得ることができる。図1に示したのはサブキャリア数が2の場合であるが、この場合には送信側の光学回路も比較的シンプルであるために次世代の高速伝送技術として有望である。
特開2005−311722号公報 特開2009−017320号公報 特開2009−198914号公報
Sander L. Jansen, et al., "Coherent Optical 25.8-Gb/s OFDM Transmission Over 4160-km SSMF", JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY, VOL. 26, NO. 1, pp. 6-16, 2008. Hiroshi Yamazaki, et al., "Dual-carrier IQ modulator with a complementary frequency shifter", OPTICS EXPRESS Vol. 19, No. 26, B69-B74, 2011.
しかしながら、この従来の全光OFDM変調器の構成では、サブキャリア弁別のための光分波部102に遅延干渉計105、106aおよび106bを用いる必要があり、このため回路サイズが大きくなるという課題があった。WDMの光周波数グリッドを100GHzとするためには、遅延干渉計の自由スペクトルレンジ(FSR:Free Spectrum Range)を50GHz程度にする必要がある(特許文献3を参照)。この遅延干渉計を石英系光導波路(N=1.49程度)で作製すれば遅延干渉計の光路長差は約4mmとなる。波長チャネルの周波数間隔を、最近適用が進んでいる50GHz間隔にするためには、光路長差は倍の約8mmとなり、回路サイズの大きな光分岐部が必要となる。
また一般に、遅延干渉計を構成するニオブ酸リチウム導波路あるいは石英系光導波路は屈折率の温度依存性を有するために、環境温度で遅延干渉計の中心波長が変化するという課題があった。これを解決するためには、遅延干渉計を温度調整する、あるいは温度無依存化する必要があるが、温度調整は変調器モジュールの実装を複雑にし、また消費電力が大きくなる(一般に数W)課題があり、温度無依存化は損失増加(一般に〜1dB)を引き起こす問題がある。
さらに、遅延干渉計のFSRは光周波数グリッドおよびサブキャリア間隔にあわせて設定する必要があるために、異なる光周波数グリッドに対しては遅延干渉計の設計を変える必要があり、異なる光分岐部が必要になるという課題があった。
本発明は、上述のような従来技術に鑑みてなされたもので、その目的は、サブキャリア生成と変調を同時に行うことが可能な小型な光変調器を用いた光変調装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、光変調装置であって、入力用光ポートと、出力用光ポートと、前記入力用光ポートと前記出力用光ポートとの間に配設された、光学的に直列接続された光振幅変調部及び光位相変調部と、前記光振幅変調部に電気的に接続された電気位相変調部と、前記電気位相変調部に電気的に接続され、電気周期信号を発生する電気信号発生部と、前記光位相変調部および前記電気位相変調部に電気的に接続されたアナログ演算部と、前記アナログ演算部に電気的に接続された2個以上の入力用電気ポートと、を備え、前記アナログ演算部は、前記2個以上の入力用電気ポートから入力された2個以上のバイナリ信号を演算して、第1の電気変調信号、および、前記第1の電気変調信号と対をなす第2の電気変調信号を生成し、前記電気位相変調部は、前記電気周期信号を前記第2の電気変調信号で位相変調した電気周期変調信号を前記光振幅変調部に出力し、前記光位相変調部は、前記第1の電気変調信号により駆動され、前記光位相変調部に入力された光の搬送波の位相をシフトさせ、前記光振幅変調部は、前記電気周期信号を前記第2の電気変調信号で位相変調した電気周期変調信号により駆動され、前記光振幅変調部に入力された光の搬送波の強度を変調することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光変調装置において、前記第1の電気変調信号および前記第2の電気変調信号は、極座標系の電気信号であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の光変調装置において、前記アナログ演算部は、第1および第2の差動増幅器と第1および第2の加算器を備え、前記第1の差動増幅器の正相出力信号と前記第2の差動増幅器の正相出力信号を第1の加算器で加算して前記第1の電気変調信号を生成し、前記第1の差動増幅器の正相出力信号と前記第2の差動増幅器の逆相出力信号を第2の加算器で加算して前記第2の電気変調信号を生成することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の光変調装置において、前記光位相変調部は、直交座標系の電気信号により制御されるネスト型マッハツェンダ干渉計であり、前記アナログ演算部は、前記第1の電気変調信号を極座標系から直交座標系に変換する第1の座標変換部を含み、直交座標系に変換した前記第1の電気変調信号を前記光位相変調部に出力することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項2乃至4のいずれかに記載の光変調装置において、前記電気位相変調部は、直交座標系の電気信号により制御されるベクトル合成型の位相変調回路であり、前記アナログ演算部は、前記第2の電気変調信号を極座標から直交座標に変換する第2の座標変換部を含み、直交座標系に変換した前記第2の電気変調信号を前記電気位相変調部に出力することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の光変調器において、前記第1の座標変換部および前記第2の座標変換部の少なくとも一方は、4個以上の差動増幅器からなる回路であることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の光変調器において、前記アナログ演算部及び前記電気位相変調部は、1個のICに集積されていることを特徴とする。
本発明は、サブキャリア生成と変調を同時に行うことで小型化させる効果を奏する。
本発明の第1実施形態に係る光変調装置の構成を示す図である。 各サブキャリアのQPSKの位相推移量(φおよびφ)と、本発明における光および電気での位相変調量(θおよびθ)の関係を示す図である。 本発明において用いたアナログ演算部の構成を示す図である。 光位相変調部で変調する位相θ(左側)および電気位相変調部で変調する位相θ(右側)について、図3に示したアナログ演算部によってデジタル信号を多値の電圧信号に変換した結果(上段)及び要求される信号(下段)を示す図である。 本発明の第1の実施形態の光変調装置の構成をより詳細に示す図である。 (a)は、図5に示した本発明の第1の実施形態に係る光変調装置によって生成した2サブキャリアOFDM−QPSK信号の光信号スペクトルを示す図であり、(b)は、従来のOFDM変調器によって生成した2サブキャリアOFDM−QPSK信号の光信号スペクトルを示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る光変調装置の構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る光変調装置の構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る光変調装置の構成を示す図である。 本発明の第5の実施形態に係る光変調装置を示す図である。 本発明の第5の実施形態におけるアナログ演算部の座標変換部の構成を示す図である。 本発明の第5の実施形態におけるアナログ演算部の座標変換部の入出力関係を示す図である。 本発明の第6の実施形態に係る光変調装置の構成を示す図である。 本発明の第7の実施形態に係る光変調装置の構成を示す図である。 従来の全光型OFDM変調器の構成を示す図である。
図面および数式を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、図面においては同一の機能を有する部分は同一の番号を付することで、説明の明瞭化を図っている。
(第1の実施形態)
図1に、本発明の第1の実施形態に係る光変調装置の構成を示す。本発明の第1の実施形態の光変調装置は、入力用光ポート11と、入力用光ポート11に光学的に接続された光振幅変調部12と、光振幅変調部12に光学的に接続された光位相変調部13と、光位相変調部13に光学的に接続された出力用光ポート14と、電気信号発生部15と、電気信号発生部15に電気的に接続された電気位相変調部16と、アナログ演算部17を備えている。
アナログ演算部17の出力は電気位相変調部16及び光位相変調部13に電気的に接続されており、電気位相変調部16の出力は光振幅変調部12に電気的に接続されている。データはアナログ演算部17に入力され、アナログ演算部17の出力は電気位相変調部16および光位相変調部13に入力さる。
入力用光ポート11に入力された光の振幅は、光振幅変調部12で、最終的に出力させる2サブキャリアの中心光角周波数の差の1/2(後述する角周波数「Ω」に相当)の角周波数で、かつ、最終的に出力させる2サブキャリアの各位相推移量の差に相当する位相推移量(後述する位相推移量「θ」に相当)を有する、正弦波状の波形に変調される。光振幅変調部12からの出力光の位相は、続いて光位相変調部13で、最終的に出力させる2サブキャリアの各位相推移量の和に相当する位相推移量(後述する位相推移量「θ」に相当)で位相変調されて、出力用光ポート14より出力される。
以下、数式を用いて上記動作原理の詳細を説明する。
位相推移変調(PSK)された2つの光信号により構成された光信号の光電界Eは、第1の光信号の位相推移量をφ(t)、第2の光信号の位相推移量をφ(t)、第1の光信号の光角周波数をω+Ω、第2の光信号の光角周波数をω−Ωとして次式で表すことができる。
Figure 2015138110
この数式(1)は次式のように変形される。
Figure 2015138110
ここでθおよびθは次式で定義される量である。
Figure 2015138110
数式(2)は、2サブキャリア光信号が、expの項で表される光位相変調(θ)と、cosの項で表される電気位相変調(θ)された角周波数Ωの電気周期変調信号による光振幅変調で実現されることを示している。
一方、図1に示す本発明の第1の実施形態に係る光変調装置では、電気信号発生部15が生成する電気周期信号をMcos(Ωt)として、光振幅変調部12の電気入力に対する出力関数を正弦波とすると、
Figure 2015138110
となる。数式(4)はさらにベッセル関数により展開できて次式を得る。
Figure 2015138110
数式(5)について基本波(n=0)の項をみると、数式(2)と係数を除いて一致することが分かる。したがって、図1に示す構成の光変調装置によって、2サブキャリアのPSK信号が生成できることが分かる。図1に示す構成の光変調装置では、図1に示す従来の光変調器と比較して光回路が大幅に簡略化されているため、小型で低コストな光変調装置を提供することができる。
図2に、図1に示した構成の光変調装置によって2サブキャリアQPKSを生成するときの、数式(3)に基づく各サブキャリアのQPSKの位相推移量(φおよびφ)と、本発明における光および電気での位相変調量(θおよびθ)の関係を表している。それぞれは7レベルの変調になっている。
図3に、本発明において用いたアナログ演算部の構成を示す。図3のアナログ演算部は、生成する2サブキャリア光信号がともに四位相推移変調(QPSK:Quadrature Phase Shift Keying)の場合である。図3のアナログ演算部は、入力用電気ポート18a、18b、18c、18dの内、入力用電気ポート18bと18dに6dB減衰器22a、22bがそれぞれ電気的に接続されている。入力用電気ポート18aと、6dB減衰器22aの出力とは加算器23aに電気的に接続され、入力用電気ポート18cと、6dB減衰器22bの出力とは加算器23bに電気的に接続されている。
加算器23a、23bの出力は、それぞれ差動増幅器24a、24bに電気的に接続されており、差動増幅器24aは正相信号φ/2及び逆相信号−φ/2を出力し、24bは正相信号φ/2及び逆相信号−φ/2を出力する。差動増幅器24aの正相出力と、差動増幅器24bの正相出力とは加算器23cに電気的に接続され、差動増幅器24aの正相出力と、差動増幅器24bの逆相出力とは加算器23dに電気的に接続されている。
加算器23c、23dの出力は、それぞれ出力用電気ポート25a、25bに電気的に接続されている。
入力用電気ポート18a〜18dにはそれぞれ2値のバイナリ信号#1、#2、#3、#4が入力され、バイナリ信号#2及び#4は6dB減衰器22aおよび22bにより半分の振幅に減衰される。その後、加算器23aによりバイナリ信号#1及び半分の振幅に減衰されたバイナリ信号#2が加算され、加算器23bによりバイナリ信号#3及び半分の振幅に減衰されたバイナリ信号#4が加算され、加算器の出力はそれぞれ4値信号となる。
差動増幅器24aは加算器23aの出力4値信号を増幅し正相信号φ/2及び逆相信号−φ/2を出力する。同様に、差動増幅器24bは加算器23bの出力4値信号を増幅し正相信号φ/2及び逆相信号−φ/2を出力する。
差動増幅器24aの正相出力信号φ/2及び差動増幅器24bの正相出力信号φ/2は加算器23cにより加算されθ=(φ+φ)/2の信号となる。この信号は、光位相変調部13に入力された光の搬送波の位相をθだけシフトさせることに対応した電圧信号として出力用電気ポート25aより出力される。また、差動増幅器24aの正相出力信号φ/2及び差動増幅器24bの逆相出力信号−φ/2は加算器23dにより加算されθ=(φ−φ)/2の信号となる。この信号は、電気位相変調部16に入力された、電気信号発生部15で発生された電気信号(角周波数Ωの正弦波信号)の位相をθだけシフトさせることに対応した電圧信号として出力用電気ポート25bより出力される。これらは数式(3)に示したφとθの関係そのものである。
上記の例ではQPSKの場合で説明したが、二位相推移変調(BPSK:Binary Phase Shift Keying)、八位相推移変調(8PSK:Eight Phase Shift Keying)でも同様の原理によりθ及びθ(の位相シフトをもたらす電圧信号)をアナログ演算部で生成することが可能である。
ただし、BPSKの場合は入力用電気ポート18b及び18dには信号を入力せずに図3のアナログ演算部の構成を用いるか、図3のアナログ演算部の構成から、入力用電気ポート18b、18d及び6dB減衰器22a、22b及び加算器23a、23bを取り外し、入力用電気ポート18a及び18cを差動増幅器24a及び24bの入力に直結して用いる。
8PSKの場合には、図3のアナログ演算部の構成に入力用電気ポートを増やし適切な減衰量で加算し、差動増幅器24a及び24bの入力部において8値信号になるような構成とする。
いずれの場合にも、差動増幅器24a、24bの入力部において入力されるバイナリ信号数(ビット数)に応じたレベル数(BPSKの場合には2値、QPSKの場合には4値、8PSKの場合には8値)の信号になっていれば良い。
ここで、上記のアナログ演算回路を用いる利点について説明する。
例えば、光変調装置から最終的に出力したい変調光信号が、2サブキャリアのそれぞれにQPSK変調(4値=2bitの位相情報を持たせられる変調方式)されている2サブキャリアOFDM−QPSK信号の場合、図2に示したように、この変調光信号に重畳させられるデータは4bitであるから、入力されるバイナリ信号数は4チャネルとなる。
さて、本実施形態に係る光変調装置では、第1のサブキャリアに対して変調される位相φと、他のサブキャリアに対して変調される位相φとは、数式(3)の関係で表されるθとθに変換されるが、図2に示すように、θとθはそれぞれ7値の位相をとることになる。このような7値の位相情報を得るためには、IQ変調器にてI軸とQ軸とに対して別々に4値の振幅変調を行う必要がある。
4値の振幅変調を行うためには、2チャネル(=2bit)のバイナリ信号が必要になるため、I軸とQ軸とで合わせて4チャネルのバイナリ信号が必要になる。そしてθとθとでそれぞれ4チャネルのバイナリ信号が必要になるため、合計8チャネルのバイナリ信号が必要になる。そうすると、そもそもの入力バイナリ信号は4チャネルであるので、この4チャネルをデジタル信号処理によりプリエンコーディングし、冗長なチャネルを加えて8チャネル(8bit)のバイナリ信号を生成し、この信号で光変調装置を駆動しなければならない。
このような冗長性を回避するために、本発明の光変調装置では、アナログ電子回路中の演算処理を利用して、最終的に変調光信号に重畳したい4チャネル(4bit)のバイナリ信号を入力するだけで、所望の2サブキャリアOFDM−QPSK信号を生成する光変調装置を実現できるようになる。すなわち、光変調装置への入力信号をデジタル信号処理によりプリエンコーディングする必要のない、簡易な構成の光変調装置を実現することができる。
上記に説明したアナログ演算により、本発明では、光変調装置外部で冗長なチャネルを加えるための付加的なデジタル信号処理が不要であり、本発明に係る光変調器は従来構成と同一特性かつ簡易な構成を実現できる。また、上記の演算は加減乗除の簡易なものであるため実装は容易である。特に、図3のアナログ演算部の構成を集積回路(IC:Integration Circuit)化することでより容易に実装可能である。
図4に、図1における光位相変調部13で変調する位相θ(左側)および電気位相変調部15で変調する位相θ(右側)について、図3に示したアナログ演算部によってデジタル信号を多値の電圧信号に変換した結果(上段)及び要求される信号(下段)を示す。図4の上段と下段を比較すると良く一致していることからも、本発明に係るアナログ演算部が十分に機能し得ることが分かる。
図5に、本発明の第1の実施形態の光変調装置の構成をより詳細に示す。光変調器は、ニオブ酸リチウムの基板31が搭載された筐体44からなり、入力用光ポート11と出力用光ポート14とが光ファイバ32a、32b、接続強度を確保するための光ファイバブロック33a、33bによって基板31に光学的に接続されている。基板31上には、1×2光カプラ34、低速制御電極35a、35b、高速制御電極36a、36b、2×2カプラ39、高速制御電極36cが形成されている。
2本の導波路を介して1×2カプラ34の2出力と2×2カプラ39の2入力とが光学的に接続されており、その2本の導波路上に低速制御電極35a、35bおよび高速制御電極36a、36bが設けられ、光振幅変調部12を構成している。
また、2×2光カプラ39の一方の出力と光ファイバ32bとを光学的に接続する導波路上には高速制御電極36cが設けられ、光位相変調部13を構成している。
低速制御電極35a、35bの一方の端子は、電気配線37により筐体44に設けられたDC端子41a、41bにそれぞれ電気的に接続されており、低速制御電極35a、35bの他方の端子はグランドに落とされている。
高速制御電極36a、36b、36cの一方の端子は、同じく電気配線37により筐体44に設けられたRF端子42a、42b、42cに電気的に接続されており、高速制御電極36a、36b、36cの他方の端子は終端抵抗38a〜38cに電気的に接続されている。
さらに、2x2光カプラ39の光ファイバ32bに接続されない側の出力はモニタPD40と光学的に接続されており、モニタPD40からの電気信号は筐体44に設けられたDC端子41c、41dから取り出すことができる。
一方、電気信号発生部15で発生された電気信号は、電気位相変調部16によって位相変調されて、RFドライバ43aを介してRF端子42a、42bを互いに逆相で駆動する。また、光位相信号はRFドライバ43bを介してRF端子36cを駆動する。
本実施形態では、基板31の材料としてニオブ酸リチウムを用いるとしたが、これはこの材料が低損失、低チャープで高効率な光変調素子を提供できるからである。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、材料としてはInPやGaAs、GaN、Siなどの半導体を用いても良いし、電気光学ポリマーなどの有機材料を用いても構わない。
また、本実施形態では、1×2光カプラ34、低速制御電極35、高速制御電極36、2x2光カプラ39がすべて1枚の基板31上に設けられるとしたが、これは、この構成が工程の少ない光変調装置を提供できるからである。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、1×2光カプラ34および2x2光カプラ39を石英系PLC上に、低速制御電極35および高速制御電極36をニオブ酸リチウム上に実現して、これをマルチチップ接続する構成をとっても構わない。
また、本実施形態では、光振幅変調部12はマッハツェンダ干渉計で構成するとしたが、本発明はこの例に限定されるものではなく、EA変調器など直接振幅を調整する構成でも構わない。
さらに、本実施形態では、マッハツェンダ干渉計の両アームの電極を逆相で駆動する所謂プッシュプル構成としたが、ニオブ酸リチウムの一部を分極反転してシングル電極化しても構わない。
また、本実施形態では、マッハツェンダ干渉計はバイアス調整用の低速制御電極35a、35bを備え、さらに、この制御を行うためのモニタPD40を備えた。しかしながら、本発明はこの例に限定されるものではなく、熱光学ヒータなど別の手段でバイアス調整を行っても良いし、モニタPD40はなくても、あるいは光半導体変調器などでは低速制御電圧の電流値モニタでこれを代用しても、もちろん構わない。
また、本実施形態では、高速制御電極36a、36b、36cの入力側と逆側に終端抵抗38a、38b、38cを設けるとした。これは、この構成で進行波型電極を構成することができ、電気信号と光信号の相互作用の大きな、高効率の変調が行えるからである。しかしながら、本発明はこの例に限定されるものではなく、集中定数型電極を用いる、あるいは多段の集中定数型電極をCMOSで順次駆動する進行駆動型の電極を用いるなどすることで、終端抵抗がなくても構わない。
また、本実施形態では、RFドライバ43a、43bで駆動する電気信号を増幅するとしたが、半波長電圧の小さな変調素子を用いるときには、これは不要であることは言うまでもない。
図6(a)に、図5に示した本発明の第1の実施形態に係る光変調装置によって生成した2サブキャリアOFDM−QPSK信号の光信号スペクトルを示し、図6(b)に、従来のOFDM変調器によって生成した2サブキャリアOFDM−QPSK信号の光信号スペクトルを示す。図5に示した光変調装置は、従来のOFDM変調器と同等の光信号スペクトルが得られていることが分かる。
(第2の実施形態)
図7に、本発明の第2の実施形態に係る光変調装置の構成を示す。図7では、光振幅変調部12と光位相調整部13の順序が入れ替えられており、光位相調整部13の後に光振幅変調部12が設けられている構成となっている。このような構成でも本発明の効果を奏することができる。
(第3の実施形態)
図8に、本発明の第3の実施形態に係る光変調装置の構成を示す。図8では、光振幅変調部12としてマッハツェンダ干渉計ではなく、EA変調素子を用いている。このような構成であっても、本発明の効果を奏することができる。
(第4の実施形態)
図9に、本発明の第4の実施形態に係る光変調装置の構成を示す。図9では、光振幅変調部12としてマッハツェンダ干渉計ではなく、直接変調レーザー(LD)を用いている。このような構成であっても、本発明の効果を奏することができる。
(第5の実施形態)
図10に、本発明の第5の実施形態に係る光変調装置を示す。本発明の第5の実施形態に係る光変調装置は、入力用光ポート11と、入力用光ポートに光学的に接続された光振幅変調部12と、光振幅変調部12に光学的に接続された光位相調整部13と、光位相変調部13に光学的に接続された出力用光ポート14と、電気信号発生部15と、電気信号発生部15と電気的に接続された電気位相変調部16と、電気位相変調部16と電気的に接続されたアナログ演算部17と、アナログ演算部17と電気的に接続された入力用電気ポート18a〜18dを備えている。また、アナログ演算部17は光位相変調部13に電気的に接続される座標変換部55aを備える。
光位相調整部13は、1×2光カプラ51と、1×2光カプラ51の2出力にそれぞれ光学的に接続された2つの1×2光カプラ52a、52bと、2つの1×2光カプラ52a、52bのそれぞれ2つの出力に光学的に接続された2つの2×1光カプラ53a、53bと、2つの2×1光カプラ53a、53bの出力に光学的に接続された2×1光カプラ54から構成されている。
ここで、2つの1×2光カプラ52a、52bのそれぞれ2つの出力、計4つの出力のうち、いずれか1つの出力にπ/2あるいは‐π/2の光位相差がつくようにバイアス調整されている。また、2つの2×1光カプラ53a、53bの出力のいずれか1つの出力にπ/2あるいは‐π/2の光位相差がつくようにバイアス調整されている。
入力用電気ポート18a〜18dから入力されたバイナリ信号はアナログ演算部17により演算され、演算された位相φ及びφの差の成分の演算結果θは電気位相変調部16に入力される。また、演算された位相φ及びφの和の成分の演算結果θはアナログ演算部17中の座標変換部55aによりcos(θ)およびsin(θ)に座標変換されて光位相変調部13に入力される。
ここで、光位相変調部13は、光信号の実軸と虚軸の振幅を個別に制御して加算した結果、変調された信号が複素平面上の任意の点を取るように駆動される所謂ネスト型マッハツェンダ干渉計を用いた変調部である。光位相変調部13でθの位相変調を施す場合には、1×2光カプラ52aおよび2×1光カプラ53aから構成されるマッハツェンダ干渉計はcos(θ)で駆動され、1×2光カプラ52bおよび2×1光カプラ53bから構成されるマッハツェンダ干渉計はsin(θ)で駆動される。
図11に、本発明の第5の実施形態におけるアナログ演算部17の座標変換部55aの構成を示す。図11に示す座標変換部55aは、入力用電気ポート61と、少なくとも2個の出力用電気ポート62と、入力用電気ポート62と一方の入力が電気的に接続された少なくとも4個の差動増幅器63a〜63dと、差動増幅器63a〜63dの他方の入力が電気的に接続され、差動増幅器63a〜63dに入力される電圧差をつけるための抵抗65a〜65eおよび電流源66から構成される電圧発生器64から構成される。入力用電気ポート61から入力される電圧信号θ(光信号の位相をθだけシフトさせることに対応する電圧信号)から座標変換をして、差動増幅器63a、63bからcos(θ)を、差動増幅器63c、63dからsin(θ)を出力用電気ポート62から出力する。
尚、座標変換部55は差動回路であるので、出力用電気ポート62から正相信号だけではなく逆相信号も同時に出力することは、もちろん可能である。図11に示した4個の差動増幅器から構成される座標変換部の、出力用電気ポート62からsin(θ)が出力される場合を例に動作原理を説明する。
差動増幅器63c及び63dのバイアスレベルV及びVは電圧発生器64における電流源66の電流値IEEと抵抗65bの抵抗値Rと抵抗65dの抵抗値2Rにより決められる。バイアスレベルVとVの電圧値間隔Vは、差動増幅器63のオフレベルとオンレベルの電圧差をVで与える。すなわち、
Figure 2015138110
の関係が成り立つ。
入力用電気ポート61に入力される電気信号θの電圧レベルがV−V/2より低いときは、差動増幅器63c及び63dへの入力電圧はオフレベルである。θがV−V/2より大きくV+V/2=V−V/2より小さいときは差動増幅器63dが動作し、出力用電気ポートから出力される信号は位相0°から180°に相当するsin(θ)となる。θがV−V/2より大きくV+V/2より小さいときは差動増幅器63cが動作し、出力用電気ポートから出力される信号は位相180°から360°に相当するsin(θ)となる。
差動増幅器63a及び53bについても上記と同様の動作をし、バイアスレベルVとVの差V/2によりsin(θ)と90°の位相差が生じてcos(θ)の出力信号が得られる。
図12に、本発明の第5の実施形態におけるアナログ演算部17の座標変換部55aの入出力関係を示す。図12から、入力信号θに対して出力信号sin(θ)及びcos(θ)へと演算処理が施されていることがわかる。
このような構成により、本発明の第5の実施形態に係る光変調装置は、最小の入力バイナリ信号数から2サブキャリアのQPSK変調信号を、一般的なネスト型マッハツェンダ変調器により生成することができる。
(第6の実施形態)
図13に、本発明の第6の実施形態に係る光変調装置の構成を示す。図13に示す光変調装置は、入力用光ポート11、入力用光ポートに光学的に接続された光振幅変調部12、光振幅変調部に光学的に接続された光位相調整部13、光位相変調部13に光学的に接続された出力用光ポート14、電気信号発生部15、電気信号発生部15と電気的に接続された電気位相変調部16、電気位相変調部16と電気的に接続されたアナログ演算部17、アナログ演算部17と電気的に接続された入力用電気ポート18a〜18dを備えている。また、アナログ演算部17は電気位相変調部16に電気的に接続される座標変換部55bを備える。
電気位相変調部16は、90°移相器71、90°移相器71の一方の出力に電気的に接続された乗算器72a、90°移相器71の他方の出力に電気的に接続された乗算器72b、乗算器72a及び72bの出力に電気的に接続された加算器73から構成されている。
入力用電気ポート18a〜18dから入力されたバイナリ信号は、アナログ演算部17により演算される。演算された位相φ及びφの和の成分の演算結果θは光位相変調部13に入力され、演算された位相φ及びφの差の成分の演算結果θはアナログ演算部17中の座標変換部55bによりcos(θ)およびsin(θ)に座標変換され電気位相変調部16に入力される。
ここで、電気位相変調部16は、電気信号の実軸と虚軸の振幅を個別に制御して加算した結果、変調された電気信号が複素平面上の任意の点を取るように駆動されるベクトル合成型の電気位相変調部であり、電気位相変調部16でθの位相変調を施す場合には、乗算器73aはcos(θ)で駆動され、乗算器73bはsin(θ)で駆動される。
このような構成により、本発明の第2の実施形態に係る変調器は最小の入力バイナリ信号数から2サブキャリアのQPSK変調信号を、一般的なベクトル合成型の電気位相変調器により生成することができる。
(第7の実施形態)
図14に、本発明の第7の実施形態に係る光変調装置の構成を示す。図14に示す光変調装置は、入力用光ポート11、入力用光ポートに光学的に接続された光振幅変調部12、光振幅変調部12に光学的に接続された光位相調整部13、電気信号発生部15、電気信号発生部15と電気的に接続された電気位相変調部16、電気位相変調部16と電気的に接続されたアナログ演算部17、アナログ演算部と電気的に接続された入力用電気ポート18を備えている。
光位相変調部13はネスト型マッハツェンダ干渉計を用いた光位相変調部であり、電気位相変調部16はベクトル合成型の電気位相変調部であり、アナログ演算部17は光位相変調部13及び電気位相変調部16に電気的に接続される座標変換部55a及び35bを備える。
入力用電気ポート18から入力されたバイナリ信号はアナログ演算部17により演算される。演算された位相φ及びφの和の成分の演算結果θはアナログ演算部17中の座標変換部55aによりcos(θ)およびsin(θ)に座標変換され光位相変調部13に入力され、演算された位相φ及びφの差の成分の演算結果θはアナログ演算部17中の座標変換部55bによりcos(θ)およびsin(θ)に座標変換され電気位相変調部16に入力される。
このような構成により、本発明の第2の実施形態に係る変調器は最小の入力バイナリ信号数から2サブキャリアのQPSK変調信号を、一般的なネスト型マッハツェンダ干渉計を用いた光位相変調部及びベクトル合成型の電気位相変調器により生成することができる。
11 入力用光ポート
12 光振幅変調部
13 光位相調整部
14 出力用光ポート
15 電気信号発生部
16 電気位相変調部
17 アナログ演算部
18 入力用電気ポート
22 6dB減衰器
23 加算器
24 差動増幅器
25 出力用電気ポート
31 基板
32 光ファイバ
33 光ファイバブロック
34 1×2光カプラ
35 低速制御電極
36 高速制御電極
37 電気配線
38 終端抵抗
39 2×2光カプラ
40 モニタPD
41 DC端子
42 RF端子
43 RFドライバ
44 筐体
51、52 1×2光カプラ
53、54 2×1光カプラ
55 座標変換部
61 入力用電気ポート
62 出力用電気ポート
63 差動増幅器
64 電圧発生器
65 抵抗
66 電流源
71 90°移相器
72 乗算器
73 加算器

Claims (7)

  1. 入力用光ポートと、
    出力用光ポートと、
    前記入力用光ポートと前記出力用光ポートとの間に配設された、光学的に直列接続された光振幅変調部及び光位相変調部と、
    前記光振幅変調部に電気的に接続された電気位相変調部と、
    前記電気位相変調部に電気的に接続され、電気周期信号を発生する電気信号発生部と、
    前記光位相変調部および前記電気位相変調部に電気的に接続されたアナログ演算部と、
    前記アナログ演算部に電気的に接続された2個以上の入力用電気ポートと、
    を備え、
    前記アナログ演算部は、前記2個以上の入力用電気ポートから入力された2個以上のバイナリ信号を演算して、第1の電気変調信号、および、前記第1の電気変調信号と対をなす第2の電気変調信号を生成し、
    前記電気位相変調部は、前記電気周期信号を前記第2の電気変調信号で位相変調した電気周期変調信号を前記光振幅変調部に出力し、
    前記光位相変調部は、前記第1の電気変調信号により駆動され、前記光位相変調部に入力された光の搬送波の位相をシフトさせ、
    前記光振幅変調部は、前記電気周期信号を前記第2の電気変調信号で位相変調した電気周期変調信号により駆動され、前記光振幅変調部に入力された光の搬送波の強度を変調することを特徴とする光変調装置。
  2. 前記第1の電気変調信号および前記第2の電気変調信号は、極座標系の電気信号であることを特徴とする請求項1に記載の光変調装置。
  3. 前記アナログ演算部は、第1および第2の差動増幅器と第1および第2の加算器を備え、前記第1の差動増幅器の正相出力信号と前記第2の差動増幅器の正相出力信号を前記第1の加算器で加算して前記第1の電気変調信号を生成し、前記第1の差動増幅器の正相出力信号と前記第2の差動増幅器の逆相出力信号を前記第2の加算器で加算して前記第2の電気変調信号を生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の光変調装置。
  4. 前記光位相変調部は、直交座標系の電気信号により制御されるネスト型マッハツェンダ干渉計であり、
    前記アナログ演算部は、前記第1の電気変調信号を極座標系から直交座標系に変換する第1の座標変換部を含み、直交座標系に変換した前記第1の電気変調信号を前記光位相変調部に出力することを特徴とする請求項2又は3に記載の光変調装置。
  5. 前記電気位相変調部は、直交座標系の電気信号により制御されるベクトル合成型の位相変調回路であり、
    前記アナログ演算部は、前記第2の電気変調信号を極座標から直交座標に変換する第2の座標変換部を含み、直交座標系に変換した前記第2の電気変調信号を前記電気位相変調部に出力することを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の光変調装置。
  6. 前記第1の座標変換部および前記第2の座標変換部の少なくとも一方は、4個以上の差動増幅器からなる回路であることを特徴とする請求項4又は5に記載の光変調装置。
  7. 前記アナログ演算部及び前記電気位相変調部は、1個のICに集積されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の光変調装置。
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