JP2015137921A - 外観検査装置、外観検査方法、およびプログラム - Google Patents

外観検査装置、外観検査方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電子部品の良否判定を高精度に行うことが可能な外観検査装置等を提供する。
【解決手段】照明ユニット29は、ドーム照明29Aおよび同軸落射照明29Bから構成され、白色LEDの光を電子部品1の表面に照射する。照射ユニット30は、ドーム照明30Aおよび同軸落射照明30Bから構成され、青色LEDの光を電子部品1の表面に照射する。照射ユニット31は、ドーム照明31A、同軸落射照明31B、透過照明31Cから構成され、白色LEDの光を電子部品1の裏面に照射する。画像処理ユニット37〜39は、ラインセンサカメラ26〜28により撮像された画像と膨張収縮処理した画像との差分処理、および、撮像画像と基準画像との差分処理をそれぞれ実施し、差分画像から得られた欠陥候補の面積(画素数)から良否判定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子部品の外観検査を行う外観検査装置等に関するものである。
近年、ICチップモジュールにおけるICチップの実装方法としては、導電性のダイパッドをハーフエッチングしたメタル基材(メタルサブストレート)上にICチップをマウントし、ボンディング線にてメタルサブストレートの端子部へ接続する形態が提案されている。この実装方法によって、実装厚を薄くでき、かつ、量産にも対応することができる。
このような形態のICチップモジュールにおいて、一般に、メタルサブストレートは、ICチップを搭載するための領域(ダイパッド部)、アンテナ回路との接続用の領域や入出力端子の領域に分かれている。
通常、メタルサブストレートの作製には、薄い銅素材等を用いたエッチング加工方法が採られる。そして、メタルサブストレートを面付けしてエッチング加工後、面付け状態のまま、順に、銀メッキ処理、ICチップマウント、ワイヤボンディング、個別樹脂封止等の処理がリール方式で行われることにより、ICチップモジュールが作製される。
ところが、作製されるICチップモジュールは、エッチング加工不良や銀メッキ処理不良が発生する場合がある。
そこで、例えば、特許文献1には、検査対象画像に対して、二値化処理、膨張処理、膨張処理における膨張の回数よりも多い回数の収縮処理を順に実施することで、膨張収縮処理が施された画像データと、膨張収縮前の二値化された画像データとを比較して、二値化された画像データに対応するリードに生じた欠けを検出する技術が提案されている。
また特許文献1には、検査対象画像に対して、二値化処理、収縮処理、収縮処理における収縮の回数よりも多い回数の膨張処理を順に実施することで、収縮膨張処理が施された画像データと、収縮膨張前の二値化された画像データとを比較して、二値化された画像データに対応するリードに生じた突起を検出する技術も提案されている。
特開平11−224892公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、膨張収縮処理や収縮膨張処理において製品輪郭部分が残ってしまうため、輪郭部分の小さな欠けや突起を検出することができない課題があった。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたもので、その目的とすることは、電子部品の良否判定を高精度に行うことが可能な外観検査装置などを提供することである。
前述した目的を達成するための第1の発明は、電子部品の外観を検査する外観検査装置であって、青色LEDドーム照明および青色LED同軸落射照明により、前記電子部品の表面を照射する第1の照射手段と、前記第1の照射手段により照射された前記電子部品を撮像し、第1の検査対象画像を得る第1の撮像手段と、前記第1の撮像手段により得られた前記第1の検査対象画像の明部を抽出し、抽出した第1の明部抽出画像の明部を膨張し、膨張した画像を収縮して第1の膨張収縮画像を得る第1の膨張収縮手段と、前記第1の明部抽出画像と前記第1の膨張収縮画像との差分を算出し、第1の差分画像を得る第1の差分手段と、前記第1の差分手段により得られた前記第1の差分画像に基づいて、良否を判定する第1の判定手段と、を備えることを特徴とする外観検査装置である。
第1の発明によって、電子部品表面の製品輪郭部分に存在する小さな欠けや突起等も高精度に検出することが可能となる。青色LEDを使用することで、製品の銀メッキ上の汚れ、メッキ欠け不良を検査対象とすることができる。ドーム照明と同軸照明を備えることで、製品上のムラ、汚れといった比較的淡い欠陥を高精度に検出することができる。
前記第1の差分手段は、前記第1の検査対象画像と良品の基準となる第1の基準画像との差分を算出し、第2の差分画像を更に得て、前記第1の判定手段は、前記第1の差分手段により得られた前記第2の差分画像に基づいて、良否を更に判定することが望ましい。
これによって、電子部品表面の比較的サイズの大きな欠陥も検出することができる。
白色LEDドーム照明および白色LED同軸落射照明により、前記電子部品の表面を照射する第2の照射手段と、前記第2の照射手段により照射された前記電子部品を撮像し、第2の検査対象画像を得る第2の撮像手段と、前記第2の撮像手段により得られた前記第2の検査対象画像の明部を抽出し、抽出した第2の明部抽出画像の明部を膨張し、膨張した画像を収縮して第2の膨張収縮画像を得る第2の膨張収縮手段と、前記第2の明部抽出画像と前記第2の膨張収縮画像との差分を算出し、第3の差分画像を得る第2の差分手段と、前記第2の差分手段により得られた前記第3の差分画像に基づいて、良否を判定する第2の判定手段と、を更に備えることが望ましい。
これによって、白色LEDを使用することで、製品の表面素材部の汚れ、素材部の欠け不良を検査対象とすることができ、これらを高精度に検出することが可能となる。
前記第2の差分手段は、前記第2の検査対象画像と良品の基準となる第2の基準画像との差分を算出し、第4の差分画像を更に得て、前記第2の判定手段は、前記第2の差分手段により得られた前記第4の差分画像に基づいて、良否を更に判定することが望ましい。
これによって、電子部品表面の比較的サイズの大きな欠陥も検出することができる。
白色LEDドーム照明、白色LED同軸落射照明、および透過照明により、前記電子部品の裏面を照射する第3の照射手段と、前記第3の照射手段により照射された前記電子部品を撮像し、第3の検査対象画像を得る第3の撮像手段と、前記第3の撮像手段により得られた前記第3の検査対象画像の明部を抽出し、抽出した第3の明部抽出画像の明部を膨張し、膨張した画像を収縮して第3の膨張収縮画像を得るとともに、前記第3の検査対象画像の暗部を抽出し、抽出した暗部抽出画像の明部を膨張し、膨張した画像を収縮して第4の膨張収縮画像を得る第3の膨張収縮手段と、前記第3の明部抽出画像と前記第3の膨張収縮画像との差分を算出し、第5の差分画像を得るとともに、前記暗部抽出画像と前記第4の膨張収縮画像との差分を算出し、第6の差分画像を得る第3の差分手段と、前記第3の差分手段により得られた前記第5の差分画像および前記第6の差分画像に基づいて、良否を判定する第3の判定手段と、を更に備えることが望ましい。
これによって、製品の裏面素材部の汚れ、素材部の欠け、メッキ、素材部の突起不良を検査対象とすることができ、これらを高精度に検出することが可能となる。
前記第3の差分手段は、前記第3の検査対象画像と良品の基準となる第3の基準画像との差分を算出し、第7の差分画像を更に得て、前記第3の判定手段は、前記第3の差分手段により得られた前記第7の差分画像に基づいて、良否を更に判定することが望ましい。
これによって、電子部品表面の比較的サイズの大きな欠陥も検出することができる。
第2の発明は、青色LEDドーム照明および青色LED同軸落射照明により、前記電子部品の表面を照射する第1の照射手段と、前記第1の照射手段により照射された前記電子部品を撮像し、第1の検査対象画像を得る第1の撮像手段と、を備える、電子部品の外観を検査する外観検査装置における外観検査方法であって、前記第1の撮像手段により得られた前記第1の検査対象画像の明部を抽出し、抽出した第1の明部抽出画像の明部を膨張し、膨張した画像を収縮して第1の膨張収縮画像を得る第1の膨張収縮ステップと、前記第1の明部抽出画像と前記第1の膨張収縮画像との差分を算出し、第1の差分画像を得る第1の差分ステップと、前記第1の差分ステップにより得られた前記第1の差分画像に基づいて、良否を判定する第1の判定ステップと、を含むことを特徴とする外観検査方法である。
第2の発明によって、電子部品表面の製品輪郭部分に存在する小さな欠けや突起等も高精度に検出することが可能となる。青色LEDを使用することで、製品の銀メッキ上の汚れ、メッキ欠け不良を検査対象とすることができる。ドーム照明と同軸照明を備えることで、製品上のムラ、汚れといった比較的淡い欠陥を高精度に検出することができる。
第3の発明は、青色LEDドーム照明および青色LED同軸落射照明により、前記電子部品の表面を照射する第1の照射手段と、前記第1の照射手段により照射された前記電子部品を撮像し、第1の検査対象画像を得る第1の撮像手段と、を備える、電子部品の外観を検査する外観検査装置のプログラムであって、コンピュータを、前記第1の撮像手段により得られた前記第1の検査対象画像の明部を抽出し、抽出した第1の明部抽出画像の明部を膨張し、膨張した画像を収縮して第1の膨張収縮画像を得る第1の膨張収縮手段、前記第1の明部抽出画像と前記第1の膨張収縮画像との差分を算出し、第1の差分画像を得る第1の差分手段、
前記第1の差分手段により得られた前記第1の差分画像に基づいて、良否を判定する第1の判定手段、として機能させるためのプログラムである。
第3の発明のプログラムをコンピュータにインストールすることによって、第1の発明の外観検査装置を得ることができる。
本発明により、製品上のムラ、汚れといった比較的淡い欠陥を高精度に検知することができる。また、製品の輪郭部分に存在する欠け、突起などの欠陥を高精度に検知することができる。さらに、サイズの大きな欠陥も検知することができる。
本発明の実施の形態の外観検査に用いられる電子部品の概要を説明する模式図である。 本発明の実施の形態に係る外観検査整装置の構成例を示す図である。 電子部品の積載の様子を説明する図である。 外観検査装置の基本動作処理を説明するフローチャートである。 検査ステージ1における良否判定処理を説明するフローチャートである。 図5の良否判定処理における具体的な処理内容を説明するための画像例である。 検査ステージ2における良否判定処理を説明するフローチャートである。 図7の良否判定処理における具体的な処理内容を説明するための画像例である。 検査ステージ3における良否判定処理を説明するフローチャートである。 図9の良否判定処理における具体的な処理内容を説明するための画像例である。 メイン処理PCにおける総合良否判定処理を説明するフローチャートである。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
[本発明の実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態の外観検査に用いられる電子部品1の概要を説明する模式図である。
電子部品1は、銅板1a上に、メタルサブストレート1bが、縦に10面付された状態のものである。
メタルサブストレート1bには、領域Aの部分拡大図に示すように、銅素材に一部銀メッキが施されている。
本実施の形態では、これら、銅素材および銀メッキの欠け、抜け、突起等の不良を検査することを目的とするものである。
図2は、本発明の実施の形態に係る外観検査整装置11の構成例を示す図である。尚、図2のハードウェア構成は一例であり、用途、目的に応じて様々な構成を採ることが可能である。
マガジンチェンジャ21は、図1に示した電子部品1が数百枚積載されたものが収納されるマガジン(ボックス)を予め複数個セットしており、1セット毎、L/F供給マガジン22に供給する。
電子部品1の積載の際には、図3に示すように、電子部品1−1と電子部品1−2の間に間紙31−1が挿入され、電子部品1−2と電子部品1−3の間に間紙31−2が挿入される。つまり、間紙31−1、31−2は、部品と部品との擦れにより傷がつくことを防止するための役割を果たす。
L/F(Lead/Frame)供給マガジン22は、マガジンチェンジャ21より供給されたマガジンをセットする。
供給ユニット23は、図示せぬ吸着部を制御し、L/F供給マガジン22内の電子部品1を吸着(ピックアップ)させ、搬送台24に搬送させる。
また供給ユニット23は、図示せぬ吸着部を制御し、L/F供給マガジン22内の間紙31を吸着させ、間紙収納BOX25に搬出させる。
搬送台24は、供給ユニット23の制御の下、図中矢印B方向に、電子部品1を、所定の速度で搬送する。図2の例では、搬送台24上に電子部品1−1〜1−5が図示されている。
間紙収納BOX25は、L/F供給マガジン22内から搬出された間紙31を収納する。
ラインセンサカメラ26〜28は、搬送台24により搬送されてきた電子部品1を、それぞれ撮像する。
照明ユニット29は、ドーム照明29Aおよび同軸落射照明29Bから構成されている。
ドーム照明29Aは、ドーム内面に白色LEDを照射し、拡散光を用いて電子部品1に照射させる無影照明であって、全方向からの光で、電子部品1を均一に照射する。
同軸落射照明29Bは、白色LEDからの拡散光を、ハーフミラーを使用してカメラ軸に対して同軸上に落射させる照明であって、鏡面や反射率の高い電子部品1を均一に照射する。
これら2種類の照明を組み合わせることによって、電子部品1の素材部の圧延筋による影の写り込みを防止し、製品表面素材部の汚れや素材部の欠け不良等(例えばメタルサブストレートの素材である銅の表面や形状)を高精度に検出することができる。
なお、素材部が128階調となるように照明ボリュームを調整することにより、背景は0〜5階調程度、メッキ部は素材部同等で128階調程度となる。
照明ユニット30は、ドーム照明30Aおよび同軸落射照明30Bから構成されている。
ドーム照明30Aは、ドーム内面に青色LEDを照射し、拡散光を用いて電子部品1を均一に照射する。
同軸落射照明30Bは、青色LEDからの拡散光を、ハーフミラーを使用してカメラ軸に対して同軸上に落射させ、電子部品1を均一に照射する。
これら2種類の照明を組み合わせることによって、電子部品1の素材部の圧延筋による影の写り込みを防止し、製品表面銅素材部と銀メッキ部のコントラストが得られ、製品銀メッキ上の汚れやメッキ欠け不良等(例えば、Ag表面やAg形状)を高精度に検出することができる。
なお、メッキ部が128階調となるように照明ボリュームを調整することにより、背景は0〜5階調程度、素材部は50階調程度となる。
照明ユニット31は、ドーム照明31A、同軸落射照明31B、および透過照明31Cから構成されている。
ドーム照明31Aは、ドーム内面に白色LEDを照射し、拡散光を用いて電子部品1を均一に照射する。
同軸落射照明31Bは、白色LEDからの拡散光を、ハーフミラーを使用してカメラ軸に対して同軸上に落射させ、電子部品1を均一に照射する。
透過照明31Cは、電子部品1の背後から照明を与え、電子部品1からの透過光、または電子部品1の影を観測する。
これら3種類の照明を組み合わせることによって、電子部品1の素材部の圧延筋による影の写り込みを防止し、製品裏面素材部の汚れ、素材部の欠け、メッキ部や素材部の突起不良等(例えばメタルサブストレートの素材である銅表面や透過形状)を高精度に検出することができる。
なお、透過照明31Cは、エッチング部が255階調となるように設定することにより、製品部とエッチング部の明るさの差が生じるようにしておく。素材部は、128階調になるように調整する。
搬出ユニット32は、メイン処理PC41の制御の下、図示せぬ吸着部を制御し、搬送台24を搬送されてきた、OK品(良品)と判定された電子部品1を吸着(ピックアップ)させ、OK品搬出マガジン33に搬出させる。
また搬出ユニット32は、メイン処理PC41の制御の下、図示せぬ吸着部を制御し、搬送台24を搬送されてきた、NG品(欠陥品)と判定された電子部品1を吸着させ、NG品搬出マガジン34に搬出させる。
さらに搬出ユニット32は、メイン処理PC41の制御の下、図示せぬ吸着部を制御し、間紙収納BOX35に収納されている図示せぬ間紙(間紙収納BOX25に収納される間紙31とは異なる)を吸着させ、OK品搬出マガジン33およびNG品搬出マガジン34に搬出された電子部品1上に当該間紙を挿入させる。
OK品搬出マガジン33は、OK品(良品)と判定された電子部品1を予めセットされたマガジンに積載する。
NG品搬出マガジン34は、NG品(欠陥品)と判定された電子部品1を予めセットされたマガジンに積載する。
間紙収納BOX35は、図示せぬ間紙(間紙収納BOX25に収納される間紙31とは異なる)を収納する。
マガジンチェンジャ36は、OK品搬出マガジン33またはNG品搬出マガジン34にセットされたマガジン内に所定枚数の電子部品1が積載されると、当該マガジンを次の工程へ搬送し、新しい(空の)マガジンをセットする。
画像処理ユニット37、38は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等からなるコンピュータシステムである。
画像処理ユニット37、38は、ラインセンサカメラ26、27で撮像された画像をそれぞれ入力し、明部抽出処理、白膨張処理、白収縮処理、差分処理、ラベリング処理、面積判定処理等を行い、良否判定結果を、シーケンサ40を介してメイン処理PC41に出力する。
明部抽出処理は、検査対象となる画像から製品部を抽出するために、例えば、撮像画像を二値化する。
白膨張処理は、膨張フィルタにより白領域を膨張し、黒く写る素材部の汚れや欠けが除去された画像を生成する。
白収縮処理は、白膨張された画像に対し、白膨張処理と同じフィルタサイズおよび回数により、白領域を収縮した画像を生成する。
差分処理は、撮像画像と白収縮処理された画像との差分画像を生成する。
ラベリング処理は、差分画像に含まれる欠陥候補の座標値および面積(画素数)を算出し、番号付与を行う。
面積判定処理は、ラベリング処理された欠陥候補の面積が所定の閾値より大きいか否かを判定し、判定結果を付与番号とともにメインPC41に出力する。
画像処理ユニット39は、CPU、ROM、RAM、HDD等からなるコンピュータシステムである。
画像処理ユニット39は、ラインセンサカメラ28で撮像された画像を入力し、明部抽出処理、白膨張処理、白収縮処理、暗部抽出処理、黒膨張処理、黒収縮処理、差分処理、ラベリング処理、面積判定処理等を行い、良否判定結果を、シーケンサ40を介してメイン処理PC41に出力する。
暗部抽出処理は、検査対象となる画像からエッチング部を抽出するために、例えば、撮像画像を二値化する。
黒膨張処理は、膨張フィルタにより黒領域を膨張し、メッキ部や素材部の突起が除去された画像を生成する。
黒収縮処理は、膨張された画像に対し、膨張処理と同じフィルタサイズおよび回数により白領域を収縮した画像を生成する。
メイン処理PC41は、CPU、ROM、RAM、HDD等からなるコンピュータシステムである。
メイン処理PC41は、画像処理ユニット37〜39からの良否判定結果を入力し、電子部品1を1枚毎に良否判定し、その判定結果を、シーケンサ40を介して検査結果確認PC42に出力する。
またメイン処理PC41は、判定結果に基づいて、搬出ユニット32を制御する。
検査結果確認PC42は、メイン処理PC41からの判定結果を入力し、操作部44からの表示指示に基づいて、良否判定結果を表示させる。
操作部43は、タッチパネル43Aおよびメインスイッチ43Bから構成され、ユーザによる指示入力を受け付け、入力情報をメイン処理PC41または検査結果確認PC42に出力する。
以下、本実施の形態において、照明ユニット29、ラインセンサカメラ26、および画像処理ユニット37を、「検査ステージ1」と称し、照明ユニット30、ラインセンサカメラ27、および画像処理ユニット38を、「検査ステージ2」と称し、照明ユニット31、ラインセンサカメラ28、および画像処理ユニット39を、「検査ステージ3」と称する。
(基本動作処理)
次に、図4のフローチャートを参照して、外観検査装置11の基本動作処理について説明する。
ステップS1において、外観検査装置11のメイン処理PC41の図示せぬCPUは、操作部43およびシーケンサ40を介して、作業者によって検査開始が指示されたか否かを判定し、検査開始が指示されるまで待機する。そして、メイン処理PC41のCPUは、検査開始が指示されると、ステップS2に進む。
ステップS2において、外観検査装置11の供給ユニット23は、図示せぬ吸着部を制御し、L/F供給マガジン22内の電子部品1を吸着(ピックアップ)させる。
ステップS3において、外観検査装置11の供給ユニット23は、ステップS2の処理でピックアップさせた電子部品1を、搬送台24に搬送させる。
ステップS4において、外観検査装置11の供給ユニット23は、図示せぬ吸着部を制御し、L/F供給マガジン22内の間紙31を吸着させ、間紙収納BOX25に搬出させる。
ステップS5において、外観検査装置11の供給ユニット23は、搬送台24を制御し、ステップS3の処理で搬送台24に搬送された電子部品1を図2の図中矢印B方向へ搬送開始させる。
ステップS6において、外観検査装置11の検査ステージ1〜3は、電子部品1の良否検査をそれぞれ開始する。
具体的には、ラインセンサカメラ26〜28が、搬送されてきた電子部品1を、それぞれ撮像し、画像処理ユニット37〜39が、ラインセンサカメラ26〜28で撮像された画像を、それぞれ入力し、良否判定する。
検査ステージ1〜3における良否判定処理は、後述する。
ステップS7において、外観検査装置11の画像処理ユニット37〜39の図示せぬCPUは、良否判定結果(検査結果)を、シーケンサ40を介してメイン処理PC41に出力する。
ステップS8において、外観検査装置11のメイン処理PC41のCPUは、ステップS7の処理で出力された画像処理ユニット37〜39からの良否判定結果を入力し、電子部品1を1枚毎に良否判定する。
ステップS9において、外観検査装置11のメイン処理PC41のCPUは、ステップS8の処理による良否判定結果に基づいて、シーケンサ40を介して搬出ユニット32を制御する。
ステップS10において、外観検査装置11の搬出ユニット32は、図示せぬ吸着部を制御し、OK品(良品)またはNG品(欠陥品)と判定された電子部品1を吸着(ピックアップ)させる。
ステップS11において、外観検査装置11の搬出ユニット32は、メイン処理PC41の制御の下、ステップS10の処理で吸着させたOK品(良品)をOK品搬出マガジン33に搬出させ、NG品(欠陥品)をNG品搬出マガジン34に搬出させる。
ステップS12において、外観検査装置11の搬出ユニット32は、図示せぬ吸着部を制御し、間紙収納BOX35に収納されている図示せぬ間紙(間紙収納BOX25に収納される間紙31とは異なる)を吸着させ、OK品搬出マガジン33およびNG品搬出マガジン34に搬出された電子部品1上に挿入させる。
ステップS13において、メイン処理PC41のCPUは、操作部43およびシーケンサ40を介して、作業者によって検査終了が指示されたか否かを判定し、検査終了が指示されていないと判定した場合、ステップS2に戻り、上述した検査処理を繰り返し実行する。そして、ステップS13において、メイン処理PC41のCPUは、検査終了が指示されたと判定した場合、ステップS14に進む。
ステップS14において、外観検査装置11のメイン処理PC41のCPUは、検査結果確認PC42へ判定結果を出力する。
(検査ステージ1の良否判定処理)
図5は、検査ステージ1における良否判定処理を説明するフローチャートである。図5の説明に当たり、図6を参照し、具体的な処理内容も説明する。
ステップS21、S22において、画像処理ユニット37の図示せぬCPUは、ラインセンサカメラ26で撮像された画像を入力するとともに、予め良品と判定された基準画像を入力する。
これにより、例えば、図6に示すような、撮像画像101および基準画像102が入力される。撮像画像101には、欠け101A、101B、抜け101C、および突起101D、101Eを確認することができる。
ステップS23において、画像処理ユニット37のCPUは、ステップS21の処理で入力された撮像画像101から製品部を抽出するために、例えば、二値化処理を用いて明部抽出処理(素材部表面抽出処理)を行う。
これにより、例えば、図6に示すように、明部抽出画像103が生成される。明部抽出画像103には、欠け103A、103B、抜け103C、および突起103D、103Eを確認することができる。
ステップS24において、画像処理ユニット37のCPUは、ステップS23の明部抽出処理で生成された明部抽出画像103における白色領域を膨張する処理を行う。
膨張処理には、例えば、3ピクセル×3ピクセルの膨張フィルタが用いられ、1ピクセルの白色領域が3ピクセル×3ピクセルに膨張される。
これにより、例えば、図6に示すように、黒く写る素材部の汚れや素材部の欠けが除去された膨張画像104が生成される。膨張画像104には、抜け104C、および突起104D、104Eを確認することができるものの、明部抽出画像103で確認された欠け103A、103Bは、消失している。
ステップS25において、画像処理ユニット37のCPUは、ステップS24の白色領域膨張処理で生成された膨張画像104における白色領域を収縮する処理を行う。
収縮処理には、例えば、膨張フィルタと同サイズの3ピクセル×3ピクセルの収縮フィルタが用いられ、1ピクセルの白色領域が3ピクセル×3ピクセルに収縮される。
これにより、例えば、図6に示すように、収縮画像105が生成される。収縮画像105には、抜け105C、および突起105D、105Eを確認することができる。
ステップS26において、画像処理ユニット37のCPUは、ステップS23の明部抽出処理で生成された明部抽出画像103と、ステップS25の白色領域収縮処理で生成された収縮画像105との差分処理を行う。
これにより、例えば、図6に示すように、差分画像106が生成される。差分画像106には、白色領域膨張処理で除去された欠け106A、106Bを確認することができる。
ステップS27において、画像処理ユニット37のCPUは、ステップS26の差分処理で生成された差分画像106から欠け106A、106Bを抽出し、欠陥候補としてラベリング(番号付与)を行う。
ステップS28において、画像処理ユニット37のCPUは、ステップS27の処理でラベリングされた欠陥候補の座標および面積(画素数)を算出し、算出した面積が所定の閾値より大きいか否かを判定する。
ステップS29において、画像処理ユニット37のCPUは、ステップS21の処理で入力された撮像画像101とステップS22の処理で入力された基準画像102との差分処理を行う。
これにより、例えば、図6に示すように、差分画像107が生成される。差分画像107には、欠け107B、抜け107D、突起107E、および製品輪郭部分107F、107Gを確認することができる。
つまり、電子部品1のようにエッチング加工によって微小な変形がある場合、差分処理後に製品輪郭部分107F、107Gが残ってしまう。そこで、画像処理ユニット37は、差分画像107における製品輪郭部分107F、107Gを除去し、欠陥のみを抽出するための収縮膨張処理をさらに行う。
これにより、例えば、図6に示すように、収縮膨張画像108が生成される。収縮膨張画像108には、抜け108Dを確認することができる。
ステップS30において、画像処理ユニット37のCPUは、ステップS29の差分処理および収縮膨張処理で生成された収縮膨張画像108から抜け108Dを抽出し、欠陥候補としてラベリング(番号付与)を行う。
ステップS31において、画像処理ユニット37のCPUは、ステップS30の処理でラベリングされた欠陥候補の座標および面積(画素数)を算出し、算出した面積が所定の閾値より大きいか否かを判定する。
ステップS32において、画像処理ユニット37のCPUは、ステップS28およびステップS31の処理で、1つでもNG(欠陥)であると判定すれば、ステップS21の処理で入力された撮像画像101は、欠陥であるとする判定結果を、シーケンサ40を介してメイン処理PC41に出力する。すなわち、OK(良品)と判定されるのは、ステップS28およびステップS31の処理でいずれもOKと判定された場合のみである。
以上の検査ステージ1の良否判定処理によって、サイズの小さな欠陥に関しては、撮像画像における白色領域の膨張処理と収縮処理を実施して元画像と収縮画像との差分処理を実施し、サイズの大きな欠陥に関しては、撮像画像と基準画像との差分処理を実施することによって、製品表面素材部の汚れ、素材部の欠け不良等を高精度に抽出することができる。
(検査ステージ2の良否判定処理)
図7は、検査ステージ2における良否判定処理を説明するフローチャートである。図7の説明に当たり、図8を参照し、具体的な処理内容も説明する。
ステップS41、S42において、画像処理ユニット38の図示せぬCPUは、ラインセンサカメラ27で撮像された画像を入力するとともに、良品と判定された基準画像を予め入力する。
これにより、例えば、図8に示すような、撮像画像111および基準画像112が入力される。撮像画像111には、欠け111A、抜け111B、抜け111C、および突起111D、111Eを確認することができる。
ステップS43において、画像処理ユニット38のCPUは、ステップS41の処理で入力された撮像画像111から製品部を抽出するために、例えば、二値化処理を用いて明部抽出処理(メッキ部表面抽出処理)を行う。
これにより、例えば、図8に示すように、明部抽出画像113が生成される。明部抽出画像113には、欠け113A、抜け113C、および突起113Eを確認することができる。
ステップS44において、画像処理ユニット38のCPUは、ステップS43の明部抽出処理で生成された明部抽出画像113における白色領域を膨張する処理を行う。
膨張処理には、例えば、3ピクセル×3ピクセルの膨張フィルタが用いられる。
これにより、例えば、図8に示すように、黒く写るメッキ部の汚れやメッキ部の欠けが除去された膨張画像114が生成される。膨張画像114には、抜け114C、および突起114Eを確認することができるものの、明部抽出画像1113で確認された欠け113Aは、消失している。
ステップS45において、画像処理ユニット38のCPUは、ステップS44の白色領域膨張処理で生成された膨張画像114における白色領域を収縮する処理を行う。
収縮処理には、例えば、膨張フィルタと同サイズの3ピクセル×3ピクセルの収縮フィルタが用いられる。
これにより、例えば、図8に示すように、収縮画像115が生成される。収縮画像115には、抜け115C、および突起115Eを確認することができる。
ステップS46において、画像処理ユニット38のCPUは、ステップS43の明部抽出処理で生成された明部抽出画像113と、ステップS45の白色領域収縮処理で生成された収縮画像115との差分処理を行う。
これにより、例えば、図8に示すように、差分画像116が生成される。差分画像116には、白色領域膨張処理で除去された欠け116Aを確認することができる。
ステップS47において、画像処理ユニット38のCPUは、ステップS46の差分処理で生成された差分画像116から欠け116Aを抽出し、欠陥候補としてラベリング(番号付与)を行う。
ステップS48において、画像処理ユニット38のCPUは、ステップS47の処理でラベリングされた欠陥候補の座標および面積(画素数)を算出し、算出した面積が所定の閾値より大きいか否かを判定する。
ステップS49において、画像処理ユニット38のCPUは、ステップS41の処理で入力された撮像画像111とステップS42の処理で入力された基準画像112との差分処理を行う。
これにより、例えば、図8に示すように、差分画像117が生成される。差分画像117には、抜け117C、および製品輪郭部分117F、117Gを確認することができる。
上述したように、電子部品1のようにエッチング加工によって微小な変形がある場合、差分処理後に製品輪郭部分117F、117Gが残ってしまう。そこで、画像処理ユニット38は、差分画像117における製品輪郭部分117F、117Gを除去し、欠陥のみを抽出するための収縮膨張処理をさらに行う。
これにより、例えば、図8に示すように、収縮膨張画像118が生成される。収縮膨張画像118には、抜け118Cを確認することができる。
ステップS50において、画像処理ユニット38のCPUは、ステップS49の差分処理および収縮膨張処理で生成された収縮膨張画像118から抜け118Cを抽出し、欠陥候補としてラベリング(番号付与)を行う。
ステップS51において、画像処理ユニット38のCPUは、ステップS50の処理でラベリングされた欠陥候補の座標および面積(画素数)を算出し、算出した面積が所定の閾値より大きいか否かを判定する。
ステップS52において、画像処理ユニット38のCPUは、ステップS48およびステップS51の処理で、1つでもNG(欠陥)であると判定すれば、ステップS41の処理で入力された撮像画像111は、欠陥であるとする判定結果を、シーケンサ40を介してメイン処理PC41に出力する。すなわち、OK(良品)と判定されるのは、ステップS48およびステップS51の処理でいずれもOKと判定された場合のみである。
以上の検査ステージ2の良否判定処理によって、サイズの小さな欠陥に関しては、撮像画像における白色領域の膨張処理と収縮処理を実施して元画像と収縮画像との差分処理を実施し、サイズの大きな欠陥に関しては、撮像画像と基準画像との差分処理を実施することによって、銀メッキ上の汚れ、メッキ欠け不良等を高精度に抽出することができる。
(検査ステージ3の良否判定処理)
図9は、検査ステージ3における良否判定処理を説明するフローチャートである。図9の説明に当たり、図10を参照し、具体的な処理内容も説明する。
ステップS61、S62において、画像処理ユニット39の図示せぬCPUは、ラインセンサカメラ28で撮像された画像を入力するとともに、良品と判定された基準画像を予め入力する。
これにより、例えば、図10に示すような、撮像画像121および基準画像122が入力される。撮像画像121には、欠け121A、121B、抜け121C、および突起121D、121Eを確認することができる。
ステップS63において、画像処理ユニット39のCPUは、ステップS61の処理で入力された撮像画像121から製品部を抽出するために暗部抽出処理(裏面素材部裏面抽出処理)を行う。
これにより、例えば、図10に示すように、暗部抽出画像123が生成される。暗部抽出画像123には、欠け123B、抜け123C、および突起123D、123Eを確認することができる。
ステップS64において、画像処理ユニット39のCPUは、ステップS63の暗部抽出処理で生成された暗部抽出画像123における白色領域を膨張する処理を行う。
膨張処理には、例えば、3ピクセル×3ピクセルの膨張フィルタが用いられる。
これにより、例えば、図10に示すように、素材部の欠けが除去された膨張画像124が生成される。膨張画像124には、抜け124C、および突起124D、124Eを確認することができるものの、暗部抽出画像123で確認された欠け123Bは、消失している。
ステップS65において、画像処理ユニット39のCPUは、ステップS64の白色領域膨張処理で生成された膨張画像124における白色領域を収縮する処理を行う。
収縮処理には、例えば、膨張フィルタと同サイズの3ピクセル×3ピクセルの収縮フィルタが用いられる。
これにより、例えば、図10に示すように、収縮画像125が生成される。収縮画像125には、抜け125C、および突起125D、125Eを確認することができる。
ステップS66において、画像処理ユニット39のCPUは、ステップS63の暗部抽出処理で生成された暗部抽出画像123と、ステップS65の白色領域収縮処理で生成された収縮画像125との差分処理を行う。
これにより、例えば、図10に示すように、差分画像126が生成される。差分画像126には、白色領域膨張処理で除去された欠け126Bを確認することができる。
ステップS67において、画像処理ユニット39のCPUは、ステップS66の差分処理で生成された差分画像126から欠け126Bを抽出し、欠陥候補としてラベリング(番号付与)を行う。
ステップS68において、画像処理ユニット39のCPUは、ステップS67の処理でラベリングされた欠陥候補の座標および面積(画素数)を算出し、算出した面積が所定の閾値より大きいか否かを判定する。
ステップS69において、画像処理ユニット39のCPUは、ステップS61の処理で入力された撮像画像121から製品部を抽出するために明部抽出処理(エッチング部表面抽出処理)を行う。
これにより、例えば、図10に示すように、明部抽出画像127が生成される。明部抽出画像127には、欠け127B、および突起127D、127Eを確認することができる。
ステップS70において、画像処理ユニット39のCPUは、ステップS69の明部抽出処理で生成された明部抽出画像127における白色領域を膨張する処理を行う。
膨張処理には、例えば、3ピクセル×3ピクセルの膨張フィルタが用いられる。
これにより、例えば、図10に示すように、メッキ部や素材部の突起が除去された膨張画像128が生成される。膨張画像128には、抜け128Bを確認することができるものの、明部抽出画像127で確認された突起127D、127Eは、消失している。
ステップS71において、画像処理ユニット39のCPUは、ステップS70の白色領域膨張処理で生成された膨張画像128における白色領域を収縮する処理を行う。
収縮処理には、例えば、膨張フィルタと同サイズの3ピクセル×3ピクセルの収縮フィルタが用いられる。
これにより、例えば、図10に示すように、収縮画像129が生成される。収縮画像129には、欠け129Bを確認することができる。
ステップS72において、画像処理ユニット39のCPUは、ステップS69の明部抽出処理で生成された明部抽出画像127と、ステップS71の白色領域収縮処理で生成された収縮画像129との差分処理を行う。
これにより、例えば、図10に示すように、差分画像130が生成される。差分画像130には、白色領域膨張処理で除去された欠け130D、130Eを確認することができる。
ステップS73において、画像処理ユニット39のCPUは、ステップS72の差分処理で生成された差分画像130から欠け130D、130Eを抽出し、欠陥候補としてラベリング(番号付与)を行う。
ステップS74において、画像処理ユニット39のCPUは、ステップS73の処理でラベリングされた欠陥候補の座標および面積(画素数)を算出し、算出した面積が所定の閾値より大きいか否かを判定する。
ステップS75において、画像処理ユニット39のCPUは、ステップS61の処理で入力された撮像画像121とステップS62の処理で入力された基準画像122との差分処理を行う。
これにより、例えば、図10に示すように、差分画像131が生成される。差分画像131には、欠け131B、抜け131C、突起131E、および製品輪郭部分131F、131Gを確認することができる。
つまり、電子部品1のようにエッチング加工によって微小な変形がある場合、差分処理後に製品輪郭部分131E、131Fが残ってしまう。そこで、画像処理ユニット39は、差分画像131における製品輪郭部分131F、131Gを除去し、欠陥のみを抽出するための収縮膨張処理をさらに行う。
これにより、例えば、図10に示すように、収縮膨張画像132が生成される。収縮膨張画像132には、抜け132Cを確認することができる。
ステップS76において、画像処理ユニット39のCPUは、ステップS75の差分処理および収縮膨張処理で生成された収縮膨張画像132から抜け132Cを抽出し、欠陥候補としてラベリング(番号付与)を行う。
ステップS77において、画像処理ユニット39のCPUは、ステップS76の処理でラベリングされた欠陥候補の座標および面積(画素数)を算出し、算出した面積が所定の閾値より大きいか否かを判定する。
ステップS78において、画像処理ユニット39のCPUは、ステップS68、ステップS74、およびステップS77の処理で、1つでもNG(欠陥)であると判定すれば、ステップS61の処理で入力された撮像画像121は、欠陥であるとする判定結果を、シーケンサ40を介してメイン処理PC41に出力する。すなわち、OK(良品)と判定されるのは、ステップS68、ステップS74、およびステップS77の処理でいずれもOKと判定された場合のみである。
以上の検査ステージ3の良否判定処理によって、サイズの小さな欠陥に関しては、撮像画像における白色領域の膨張処理と収縮処理を実施して元画像と収縮画像との差分処理を実施し、サイズの大きな欠陥に関しては、撮像画像と基準画像との差分処理を実施することによって、製品裏面素材部の汚れ、素材部の欠け、メッキおよび素材部の突起不良等を高精度に抽出することができる。
(メイン処理PCの総合良否判定処理)
図11は、メイン処理PC41における総合良否判定処理を説明するフローチャートである。
ステップS91において、メイン処理PC41の図示せぬCPUは、検査ステージ1の画像処理ユニット37で出力された判定結果、検査ステージ2の画像処理ユニット38で出力された判定結果、および検査ステージ3の画像処理ユニット39で出力された判定結果を入力する。
ステップS92において、メイン処理PC41のCPUは、ステップS91の処理で入力した判定結果が全て良品(OK品)であるか否かを判定し、全て良品であると判定した場合、ステップS93に進む。
ステップS93において、メイン処理PC41のCPUは、搬出ユニット32を制御し、図示せぬ吸着部に検査対象の電子部品1をピックアップさせ、OK品搬出マガジン33に搬出させる。
ステップS92において、メイン処理PC41のCPUは、ステップS91の処理で入力した判定結果が全て良品ではない、つまり、欠陥品(NG品)であると判定した場合、ステップS94に進む。
ステップS94において、メイン処理PC41のCPUは、搬出ユニット32を制御し、図示せぬ吸着部に検査対象の電子部品1をピックアップさせ、NG品搬出マガジン34に搬出させる。
以上の総合良否判定処理によって、1つでもNGと判定されれば、欠陥品とすることにより、より高精度に検査を行うことが可能となる。
[本発明の実施の形態における効果]
以上のように、本実施の形態によれば、製品表裏面素材部の汚れや欠け、および製品銀メッキの汚れ、欠け、突起等を高精度に検出することができる。
また、撮像画像と膨張収縮処理した画像とを差分処理することで、製品輪郭部分に存在する小さな欠けや突起等も高精度に検出することができる。
さらに、撮像画像と基準画像とを差分処理することで、比較的サイズの大きな欠陥も検出することができる。
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る外観検査装置等の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1………電子部品
11………外観検査装置
26〜28………ラインセンサカメラ
29〜31………照明ユニット
37〜39………画像処理ユニット

Claims (8)

  1. 電子部品の外観を検査する外観検査装置であって、
    青色LEDドーム照明および青色LED同軸落射照明により、前記電子部品の表面を照射する第1の照射手段と、
    前記第1の照射手段により照射された前記電子部品を撮像し、第1の検査対象画像を得る第1の撮像手段と、
    前記第1の撮像手段により得られた前記第1の検査対象画像の明部を抽出し、抽出した第1の明部抽出画像の明部を膨張し、膨張した画像を収縮して第1の膨張収縮画像を得る第1の膨張収縮手段と、
    前記第1の明部抽出画像と前記第1の膨張収縮画像との差分を算出し、第1の差分画像を得る第1の差分手段と、
    前記第1の差分手段により得られた前記第1の差分画像に基づいて、良否を判定する第1の判定手段と、
    を備えることを特徴とする外観検査装置。
  2. 前記第1の差分手段は、前記第1の検査対象画像と良品の基準となる第1の基準画像との差分を算出し、第2の差分画像を更に得て、
    前記第1の判定手段は、前記第1の差分手段により得られた前記第2の差分画像に基づいて、良否を更に判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の外観検査装置。
  3. 白色LEDドーム照明および白色LED同軸落射照明により、前記電子部品の表面を照射する第2の照射手段と、
    前記第2の照射手段により照射された前記電子部品を撮像し、第2の検査対象画像を得る第2の撮像手段と、
    前記第2の撮像手段により得られた前記第2の検査対象画像の明部を抽出し、抽出した第2の明部抽出画像の明部を膨張し、膨張した画像を収縮して第2の膨張収縮画像を得る第2の膨張収縮手段と、
    前記第2の明部抽出画像と前記第2の膨張収縮画像との差分を算出し、第3の差分画像を得る第2の差分手段と、
    前記第2の差分手段により得られた前記第3の差分画像に基づいて、良否を判定する第2の判定手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の外観検査装置。
  4. 前記第2の差分手段は、前記第2の検査対象画像と良品の基準となる第2の基準画像との差分を算出し、第4の差分画像を更に得て、
    前記第2の判定手段は、前記第2の差分手段により得られた前記第4の差分画像に基づいて、良否を更に判定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の外観検査装置。
  5. 白色LEDドーム照明、白色LED同軸落射照明、および透過照明により、前記電子部品の裏面を照射する第3の照射手段と、
    前記第3の照射手段により照射された前記電子部品を撮像し、第3の検査対象画像を得る第3の撮像手段と、
    前記第3の撮像手段により得られた前記第3の検査対象画像の明部を抽出し、抽出した第3の明部抽出画像の明部を膨張し、膨張した画像を収縮して第3の膨張収縮画像を得るとともに、前記第3の検査対象画像の暗部を抽出し、抽出した暗部抽出画像の明部を膨張し、膨張した画像を収縮して第4の膨張収縮画像を得る第3の膨張収縮手段と、
    前記第3の明部抽出画像と前記第3の膨張収縮画像との差分を算出し、第5の差分画像を得るとともに、前記暗部抽出画像と前記第4の膨張収縮画像との差分を算出し、第6の差分画像を得る第3の差分手段と、
    前記第3の差分手段により得られた前記第5の差分画像および前記第6の差分画像に基づいて、良否を判定する第3の判定手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の外観検査装置。
  6. 前記第3の差分手段は、前記第3の検査対象画像と良品の基準となる第3の基準画像との差分を算出し、第7の差分画像を更に得て、
    前記第3の判定手段は、前記第3の差分手段により得られた前記第7の差分画像に基づいて、良否を更に判定する
    ことを特徴とする請求項5に記載の外観検査装置。
  7. 青色LEDドーム照明および青色LED同軸落射照明により、前記電子部品の表面を照射する第1の照射手段と、
    前記第1の照射手段により照射された前記電子部品を撮像し、第1の検査対象画像を得る第1の撮像手段と、
    を備える、電子部品の外観を検査する外観検査装置における外観検査方法であって、
    前記第1の撮像手段により得られた前記第1の検査対象画像の明部を抽出し、抽出した第1の明部抽出画像の明部を膨張し、膨張した画像を収縮して第1の膨張収縮画像を得る第1の膨張収縮ステップと、
    前記第1の明部抽出画像と前記第1の膨張収縮画像との差分を算出し、第1の差分画像を得る第1の差分ステップと、
    前記第1の差分ステップにより得られた前記第1の差分画像に基づいて、良否を判定する第1の判定ステップと、
    を含むことを特徴とする外観検査方法。
  8. 青色LEDドーム照明および青色LED同軸落射照明により、前記電子部品の表面を照射する第1の照射手段と、
    前記第1の照射手段により照射された前記電子部品を撮像し、第1の検査対象画像を得る第1の撮像手段と、
    を備える、電子部品の外観を検査する外観検査装置のプログラムであって、
    コンピュータを、
    前記第1の撮像手段により得られた前記第1の検査対象画像の明部を抽出し、抽出した第1の明部抽出画像の明部を膨張し、膨張した画像を収縮して第1の膨張収縮画像を得る第1の膨張収縮手段、
    前記第1の明部抽出画像と前記第1の膨張収縮画像との差分を算出し、第1の差分画像を得る第1の差分手段、
    前記第1の差分手段により得られた前記第1の差分画像に基づいて、良否を判定する第1の判定手段、
    として機能させるためのプログラム。
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