JP2015137893A - 電流センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】感度の高い磁気検出素子が使用可能であり、精度の高い測定が可能な電流センサを提供する。
【解決手段】並列配置された複数のバスバ2と、少なくともバスバ2の本数以上の磁気検出素子3と、磁気検出素子3が出力した電圧に基づき各バスバ2に流れる電流を演算する演算部7と、を備え、演算部7は、磁気検出素子3が出力した電圧から磁束密度を演算する磁束密度演算部9と、各磁気検出素子3の磁束密度をB1〜Bm、各バスバ2に流れる電流をI1〜Inとしたとき、

の関係式に基づき、各バスバ2に流れる電流を演算する電流演算部10と、を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、電流センサに関するものである。
従来より、バスバに流れる電流により発生する磁界の強度を磁気検出素子で検出し、その検出した磁界の強度を基に、バスバに流れる電流を演算により求める電流センサが知られている。
磁気検出素子としては、MR(Magneto Resistance)センサや、GMR(Giant Magneto Resistive effect)センサが知られている。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、特許文献1,2がある。
特許第5153481号公報 特開2013−170878号公報
ところで、精度の高い測定を行うためには、より感度の高いGMRセンサ等の磁気検出素子を用いることが望まれる。
しかしながら、例えば3相モータの各相に流れる電流を検出する場合には、感度の高いGMRセンサ等の磁気検出素子を用いると、検出対象のバスバで発生した磁界だけでなく、当該バスバに隣接したバスバを流れる電流で発生した磁界も検出してしまい、十分な検出精度が得られない場合がある、という問題があった。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、感度の高い磁気検出素子が使用可能であり、精度の高い測定が可能な電流センサを提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために創案されたものであり、並列配置された複数のバスバと、少なくとも前記バスバの本数以上備えられ、前記バスバに流れる電流により発生する磁界の強度を検出すると共に、検出した磁界の強度に応じた電圧を出力する複数の磁気検出素子と、前記複数の磁気検出素子が出力した電圧に基づき前記各バスバに流れる電流を演算する演算部と、を備え、前記演算部は、前記複数の磁気検出素子が出力した電圧から磁束密度を演算する磁束密度演算部と、前記磁束密度演算部が求めた前記各磁気検出素子の磁束密度をB1〜Bm、前記各バスバに流れる電流をI1〜Inとしたとき、[数1]に示す式(1)の関係式に基づき、前記各バスバに流れる電流I1〜Imを演算する電流演算部と、を備えた電流センサである。
少なくとも1つの前記バスバには、該バスバを貫通する貫通孔が形成され該貫通孔の両側に電流路が形成され、少なくとも1つの前記磁気検出素子は、前記貫通孔に配置され、前記貫通孔の両側の前記電流路を流れる電流によりそれぞれ発生する磁界を合成した合成磁界の強度を検出するようにされてもよい。
前記貫通孔に配置される前記磁気検出素子は、前記合成磁界の強度が0となる位置に配置されてもよい。
3相交流の各相の電流を流す3本の前記バスバを備え、前記バスバは、その長手方向が互いに平行となるように幅方向に離間して整列配置され、整列方向の両側に配置される前記バスバに前記貫通孔を形成すると共に、該貫通孔にそれぞれ前記磁気検出素子を配置し、さらに、前記3本のバスバの少なくとも一側に前記磁気検出素子を配置してもよい。
前記複数のバスバは、その長手方向が互いに平行となるように厚さ方向に離間して整列配置され、前記複数のバスバのそれぞれに前記貫通孔を形成すると共に、当該貫通孔のそれぞれに前記磁気検出素子を配置してもよい。
前記複数の磁気検出素子が、1枚の回路基板に搭載されていてもよい。
前記磁気検出素子が、GMRセンサであってもよい。
前記磁気検出素子を搭載する回路基板の温度を測定する温度センサを備え、前記演算部の前記磁束密度演算部は、前記複数の磁気検出素子が出力した電圧から磁束密度を演算する際に、前記温度センサで測定した温度により補正を行うよう構成されてもよい。
前記演算部は、前記各磁気検出素子が出力した電圧を監視し、該電圧が予め設定した上限閾値以上または下限閾値以下であるとき、異常信号を出力する素子異常判定部をさらに備えてもよい。
3相交流の各相の電流を流す3本の前記バスバを備え、前記演算部は、前記電流演算部が求めた前記各バスバを流れる電流を監視し、前記各バスバを流れる電流が3相交流となっていない場合に、異常信号を出力する電流異常判定部をさらに備えてもよい。
本発明によれば、感度の高い磁気検出素子が使用可能であり、精度の高い測定が可能な電流センサを提供できる。
本発明の電流センサの原理を説明する図である。 本発明の第1の実施形態に係る電流センサの斜視図である。 図2の電流センサにおける演算部の入出力構成を示すブロック図である。 図2の電流センサにおけるバスバと磁気検出素子の位置関係を説明する平面図である。 図4における5A−5A線断面図および当該断面における磁束密度の分布を示す図である。 図2の電流センサにおける演算部の制御フローを示すフロー図である。 本発明の第2の実施形態に係る電流センサの斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る電流センサの斜視図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面にしたがって説明する。
まず、本発明の電流センサの原理について説明する。
図1は、本発明の電流センサの原理を説明する図である。
図1に示すように、電流センサ1は、並列配置された複数のバスバ2と、少なくともバスバ2の本数以上備えられ、バスバ2に流れる電流により発生する磁界の強度を検出すると共に、検出した磁界の強度に応じた電圧を出力する複数の磁気検出素子3と、複数の磁気検出素子3が出力した電圧に基づき各バスバ2に流れる電流を演算する演算部7と、を備えている。
ここでは、n本のバスバ2それぞれを流れる電流を検出する場合を説明する。この場合、n個以上の磁気検出素子3が必要になる。ここではm個(m≧n)の磁気検出素子3を用いることとする。図1では、便宜上、3つの磁気検出素子3のみを代表して示している。
各磁気検出素子3は、各バスバ2を流れる電流によりそれぞれ発生した磁界を合成した磁界を検出することになる。このとき、各磁気検出素子3で検出される磁界の強度、すなわち磁束密度B1〜Bmは、各バスバ2を流れる電流の大きさI1〜Inと、各バスバ2からの距離や周波数等により変化する。バスバ2からの距離や周波数等による影響を係数a11〜amnで表すと、[数2]に示す式(1)の関係式が得られる。
磁束密度B1〜B3は磁気検出素子3の出力値より演算でき、係数a11〜amnは、各磁気検出素子3とバスバ2の位置関係や電流の周波数により決定できるものであり、実測により予め設定可能である。よって、式(1)の連立方程式を解くことで、各バスバ2を流れる電流I1〜Inを求めることができる。
そこで、本発明の電流センサ1では、演算部7に、複数の磁気検出素子3が出力した電圧から磁束密度B1〜Bmを演算する磁束密度演算部9と、上述の式(1)の関係式に基づき、各バスバ2に流れる電流I1〜Inを演算する電流演算部10と、を備えるようにしている。
このように構成することで、感度の高いGMRセンサ等の磁気検出素子3を用いた場合であっても、各バスバ2で発生した磁界の干渉に関係なく電流I1〜Imを検出することが可能になると考えられ、検出精度を高めることが可能になる。また、バスバ2の間隔を比較的狭くし磁界の干渉が大きくなった場合でも精度良く電流I1〜Imを検出可能となるため、電流センサ1の小型化にも寄与する。
次に、本発明の第1の実施形態を説明する。
図2,3に示すように、第1の実施形態に係る電流センサ21は、3相交流の各相の電流を流す3本のバスバ2と、3本のバスバ2に対応した3つの磁気検出素子3と、を備えている。バスバ2は、例えば、自動車のインバータとモータ間の電流路である。
バスバ2は、板状の導体であり、電流を流す電流路となるものである。バスバ2を流れる電流は、例えば、定常時で最大200A程度、異常時等の突入電流で最大800A程度であり、周波数は、例えば最大100kHz程度である。3本のバスバ2は、同一平面上に配置され、その長手方向が平行となるように、幅方向に等間隔に整列配置されている。
磁気検出素子3は、検出軸Dに沿った方向の磁界の強度(磁束密度)に応じた電圧の出力信号を出力するように構成されている。第1の実施形態では、磁気検出素子3として、高い感度を有するGMRセンサを用いる。
図2,4,5に示すように、電流センサ21では、バスバ2に、バスバ2を貫通する貫通孔4を形成し、貫通孔4に磁気検出素子3を配置している。磁気検出素子3は、その検出軸Dがバスバ2の厚さ方向に沿うように配置される。すなわち、磁気検出素子3は、その検出軸Dがバスバ2の表面に対して直交するように配置される。ここで、磁気検出素子3がGMRセンサである場合、検出軸が2軸以上となるので、この場合、ある特定の1軸がバスバ2の表面に対して垂直となる。なお、磁気検出素子3の検出軸Dは、バスバ2の表面に対する直交方向に対して−10°〜10°程度傾いてもよい。
貫通孔4は、バスバ2の中央部を貫通するように形成され、貫通孔4の周囲はバスバ2で囲まれている。つまり、貫通孔4は、その一部がバスバ2の側方に開口する切欠き状に形成されるものではない。このように貫通孔4を形成することで、貫通孔4の両側に電流路5,6が形成されることになる。
貫通孔4の両側に電流路5,6が形成されることにより、貫通孔4内では、両電流路5,6で発生した磁界の厚さ方向の成分が互いに相殺し合うようになる。貫通孔4内に配置された磁気検出素子3は、貫通孔4の両側の電流路5,6を流れる電流によりそれぞれ発生する磁界を合成した合成磁界の強度、すなわち両電流路5,6で発生し互いに相殺し合った磁界の強度を検出することになるため、磁気検出素子3を配置する位置を調整することで、相殺の程度を調整し、磁気検出素子3が配置されたバスバ2で発生した磁界の強度をどの程度検出させるかを調整可能になる。
つまり、電流センサ1では、バスバ2に流れる電流が大きく、電流路5,6それぞれで発生する磁界の強度が大きい場合であっても、それらを相殺して適切な強度の磁界を磁気検出素子3で検出させることが可能であり、磁気検出素子3として感度の高いGMRセンサ等を用いた場合でも、測定を行うことが可能になる。
磁気検出素子3としてGMRセンサを用いる場合、磁気検出素子3は、検出する磁界(3本のバスバ2で発生する磁界を合成した磁界)の磁束密度が0より大きく5mT以下となる位置に配置されることが望ましい。これは、一般的なGMRセンサでは、5mTを超える磁束密度のもとでは出力が飽和してしまい、測定が困難となってしまうためである。なお、ここでいう磁束密度の大きさとは定常状態におけるものであり、異常時や過渡状態において一時的に5mTを超えてしまうような場合は除外するものとする。
また、GMRセンサでは、精度良く磁束密度を検出可能な領域(磁束密度と出力電圧が線形となる領域)が通常2mT以下であるため、より好ましくは、検出する磁界の磁束密度(定常状態における磁束密度)が0より大きく2mT以下となる位置に磁気検出素子3を配置することが望ましい。
なお、本明細書において、貫通孔4に磁気検出素子3を配置するということは、磁気検出素子3の少なくとも一部が貫通孔4内に収容されていること、換言すれば、横断面視(あるいは側面視)で磁気検出素子3の少なくとも一部がバスバ2に重なっていることを意味している。電流センサ1では、磁気検出素子3の中心(バスバ2の厚さ方向(図2の上下方向)における中心)が、バスバ2の厚さ方向の中心と一致するように磁気検出素子3を配置している。これにより、磁気検出素子3としてGMRセンサを用いる場合、磁気検出素子3に入ってくる磁界の方向が磁気検出素子3の検出軸Dに平行な方向のみとなるので、容易に精度の高い電流検出が可能となる。
貫通孔4の長手方向の端部の近傍では幅方向の成分を有する電流が流れて誤差の原因となるため、この幅方向の成分を有する電流の影響を受けない程度に、貫通孔4の長手方向の端部から離れた位置に磁気検出素子3を配置することが望ましく、バスバ2の長手方向における貫通孔4の中央部に磁気検出素子3を配置することが好ましい。貫通孔4の長さLhは、バスバ2を流れる電流の大きさ等を考慮し、貫通孔4の長手方向の端部近傍で発生する磁界の影響を受けない位置に磁気検出素子3を配置可能な長さとすればよい。
第1の実施形態では、貫通孔4をバスバ2の中心軸Oに対して対称形状に形成し、貫通孔4の両側の電流路5,6を対称形状に形成している。このように構成することで、両電流路5,6で対称な磁界が発生することになる。
図5に示すように、電流路5により発生する磁束密度Baと、電流路6により発生する磁束密度Bbの貫通孔4内での分布は、ほぼ電流路5,6からの距離に反比例したものとなり、かつ、両電流路5,6で発生する磁束密度Ba,Bbの向きは逆方向となる。貫通孔4の両側の電流路5,6を対称形状に形成することで、バスバ2の中心軸O上では両電流路5,6で発生した磁界が完全に相殺し合い、磁束密度(Ba+Bb)は0となる。図5のグラフでは、図示左側の電流路5で発生する磁束密度Baの分布を細線破線、図示右側の電流路6で発生する磁束密度Bbの分布を細線一点鎖線、両電流路5,6で発生する磁束密度を合成した磁束密度(Ba+Bb)の分布を太線実線で示している。
したがって、磁気検出素子3を、その幅方向の中心がバスバ2の中心軸Oからずれた適宜な位置に配置することで、最適な大きさの磁束密度(Ba+Bb)を磁気検出素子3で検出させ、精度の高い測定を行うことが可能になる。さらに、磁気検出素子3を、その幅方向の中心がバスバ2の中心軸Oと重なる位置に配置することで、磁気検出素子3を配置したバスバ2で発生した磁界を検出しないようにすることができる。
第1の実施形態に係る電流センサ1では、各磁気検出素子3は、その幅方向の中心がバスバ2の中心軸Oと重なる位置、すなわち、両電流路5,6を流れる電流によりそれぞれ発生する磁界を合成した合成磁界の強度が0となる位置に配置されている。これにより、各磁気検出素子3は、自身が配置されたバスバ2以外の2本のバスバ2で発生した磁界の強度のみを検出することになる。
その結果、各磁気検出素子3で検出対象となるのは自身が配置されたバスバ2以外のバスバ2となるため、検出対象のバスバ2からの距離が遠くなり、バスバ2に流れる電流が大きい場合であっても、感度の高いGMRセンサ等を磁気検出素子3として使用可能となる。また、検出対象のバスバ2からの距離が遠くなることで、表皮効果による電流密度の偏りの影響も小さくすることが可能になる。
また、電流センサ21では、バスバ2の中心軸Oの近傍において、両電流路5,6で発生する磁束密度を合成した磁束密度(Ba+Bb)の分布が比較的フラットに近くなるため、外乱による誤差を小さくすることが可能であり、ロバスト性に優れている。貫通孔4の幅Whが大きいほど、中心軸Oの近傍の磁束密度(Ba+Bb)の分布がフラットに近づくため、ロバスト性を向上させる観点からは、貫通孔4の幅Whはなるべく大きくすることが望ましい。
また、電流路5,6の幅Wは、バスバ2を流れる電流の周波数を考慮して表皮効果の影響を抑制できる厚さにすることが好ましい。バスバ2として銅または銅合金を用いる場合、周波数100kHzでの表皮厚は0.2mm程度となるので、第1の実施形態においては、電流路5,6の幅Wは0.5mm以下、より好ましくは0.2mm以下とすることが望ましい。なお、周波数10kHzでの表皮厚は1mm程度となるので、この場合、電流路5,6の幅Wは2mm以下、より好ましくは1mm以下とすることが望ましい。
ただし、電流路5,6の幅Wを極端に小さくすると、電流路5,6の断面積が減少して抵抗が増加し損失が大きくなり、発熱も大きくなってしまう。よって、表皮効果による影響と許容される損失や発熱等を考慮して、電流路5,6の幅Wと貫通孔4の幅Whを適宜設定するとよい。
電流路5,6の厚さ(バスバ2の厚さ)についても、バスバ2を流れる電流の周波数を考慮して表皮効果の影響を抑制できる厚さにすることが好ましく、バスバ2として銅または銅合金を用い、バスバ2を流れる電流の周波数が100kHz以下である場合には、電流路5,6の厚さは0.5mm以下、より好ましくは0.2mm以下とすることが望ましい。また、バスバ2を流れる電流の周波数10kHz以下である場合には、電流路5,6の厚さは2mm以下、より好ましくは1mm以下とすることが望ましい。
なお、第1の実施形態では、貫通孔4をバスバ2の中心軸Oに対して対称形状に形成し、貫通孔4の両側の電流路5,6を対称形状に形成したが、貫通孔4の両側の電流路5,6を非対称形状としたり、貫通孔4の形状を非対称形状としてもよい。例えば、電流路5、6の一方の幅Wを、電流路5,6の他方の幅Wよりも大きくした場合、バスバ2の中心軸O上に磁気検出素子3を配置したり、貫通孔4の幅方向の中心に磁気検出素子3を配置することも可能である。ただし、電流路5,6の幅Wの差が大きくなると、電流の逆流等の現象が発生し誤差の原因となるため、電流路5,6の幅Wが極端に異ならないように調整する必要がある。
また、電流路5,6を非対称形状としたり貫通孔4の形状を非対称形状とした場合には、両電流路5,6に流れる電流に差が生じ、両電流路5,6で発生する磁界の強度に差が生じることになるので、磁束密度の分布が図5に示したような均一な分布とはならず偏った分布となり、特定の方向からの外乱の影響を受けやすくなるおそれがある。よって、ロバスト性を高めるという観点からは、貫通孔4をバスバ2の中心軸Oに対して対称形状に形成し、貫通孔4の両側の電流路5,6を対称形状に形成することがより望ましい。
また、第1の実施形態では、貫通孔4を平面視で矩形状に形成しているが、貫通孔4の形状はこれに限定されるものではなく、例えば、貫通孔4を楕円形状としたり、貫通孔4を多角形状としてもよい。ただし、貫通孔4を楕円形状や多角形状とした場合、電流路5,6にて幅方向の成分を有する電流が発生し誤差の原因となるので、より好ましくは、貫通孔4の両側の電流路5,6は、バスバ2の長手方向に沿った直線状に形成されるとよい。
また、第1の実施形態に係る電流センサ21では、複数(ここでは3つ)の磁気検出素子3が、1枚の回路基板8に搭載されている。図1では、便宜上、磁気検出素子3と演算部7とが直接接続されているように記載しているが、実際には、両者は回路基板8に形成された配線パターンを介して接続される。演算部7は、回路基板8に搭載されていてもよい。
1枚の回路基板8に全ての磁気検出素子3を搭載することで、各磁気検出素子3を別の回路基板に搭載した場合と比較して組み付けが容易になる。また、例えば、予め各バスバ2の相対的な位置を固定した状態とすれば、1枚の回路基板8の位置合わせを行うのみで全ての磁気検出素子3のバスバ2に対する位置合わせが可能であり、位置合わせの作業も容易に行うことが可能になる。
磁気検出素子3は、回路基板8の同じ面に搭載されることが望ましい。これは、回路基板8の両面それぞれに磁気検出素子3を搭載する場合、一方の面に磁気検出素子3を搭載した後、他方の面に磁気検出素子3を搭載する必要があり、磁気検出素子3の搭載作業に手間と時間がかかってしまうためである。
磁気検出素子3は、回路基板8に一直線状に等間隔に整列して配置される。ここでは、回路基板8を細長い形状とし、回路基板8の長手方向とバスバ2の長手方向とが直交するように回路基板8を配置すると共に、回路基板8に、その長手方向に沿って一直線状かつ等間隔に磁気検出素子3を配置している。磁気検出素子3は、その検出軸Dが回路基板8の表面に対して垂直方向となるように配置される。なお、回路基板8の形状はこれに限定されるものではなく、磁気検出素子3の間隔は等間隔でなくともよい。
なお、電流センサ21では、貫通孔4に磁気検出素子3を配置することで、回路基板8の磁気検出素子3を搭載した側の面にバスバ2を配置しているため、回路基板8の一方の面側にバスバ2と磁気検出素子3をまとめて配置することが可能になり、電流センサ1の小型化(薄型化)が可能になる。
次に、演算部7について説明する。
図3に示すように、演算部7は、CPU、ROMやRAMからなるメモリ、およびソフトウェアを組み合わせて実現される。演算部7には、各磁気検出素子3から出力される電圧V1〜V3の信号が入力される。また、第1の実施形態では、回路基板8の温度を測定する温度センサ11を備えており、この温度センサ11が出力する温度Tの信号が演算部7に入力される。
演算部7の磁束密度演算部9は、磁気検出素子3が検出する磁束密度と出力電圧が線形となる領域(磁気検出素子3がGMRセンサである場合には検出する磁束密度Bが−0.5mT以上0.5mT以下の領域)である場合には、下式(2)
V=aB+b ・・・(2)
但し、a,b:係数
V:磁気検出素子の出力電圧
B:磁束密度
を用いて、磁束密度Bを求める。また、磁気検出素子3が検出する磁束密度と出力電圧が線形とならない領域(磁気検出素子3がGMRセンサである場合には検出する磁束密度Bが−0.5mT未満あるいは0.5mTを超える領域)である場合には、下式(3)
V=asin2(cB+d)+e ・・・(3)
但し、a〜e:係数
V:磁気検出素子の出力電圧
B:磁束密度
を用いて磁束密度Bを求める。
磁気検出素子3における磁束密度と出力電圧との関係は、温度依存性を有するため、ここでは、式(2),(3)における係数a〜eを温度Tにより変化させることで、補正を行うように構成されている。すなわち、磁束密度演算部9は、磁気検出素子3が出力した電圧から磁束密度を演算する際に、温度センサ11で測定した温度により補正を行うよう構成されている。
また、上述のように、電流センサ21では、自身が配置されたバスバ2の磁界を検出しないので、バスバ2それぞれに流れる電流をI1〜I3、対応する磁気検出素子3で検出される磁束密度をB1〜B3とすると、電流演算部10は、[数3]に示す式(4)を用いて、バスバ2それぞれに流れる電流I1〜I3を演算するように構成されている。
このように、磁気検出素子3を、自身が配置されたバスバ2で発生する磁界の強度が0となる位置に配置することによって、電流演算部10で演算を行う際の関係式を式(4)のように簡単化することが可能であり、演算の高速化に寄与する。
電流演算部10は、演算により求めた電流I1〜I3を出力する。ここでは、自動車のECU(電子制御ユニット)14に、求めた電流I1〜I3に応じた電圧のアナログ信号を出力するように構成した。なお、電流演算部10が出力する信号はデジタル信号であっても構わない。
また、演算部7は、各磁気検出素子3が出力した電圧を監視し、該電圧が予め設定した上限閾値以上または下限閾値以下であるとき、磁気検出素子3に異常が発生したと判定して、異常信号を出力する素子異常判定部12をさらに備えている。素子異常判定部12が磁気検出素子3の判定に用いる上限閾値と下限閾値は、磁気検出素子3が通常出力することが無く明らかに異常と判断できる値に設定される。
さらに、演算部7は、電流演算部10が求めた各バスバ2を流れる電流I1〜I3を監視し、各バスバ2を流れる電流が3相交流となっていない場合に、バスバ2を流れる電流または磁気検出素子3に異常が発生したと判定して、異常信号を出力する電流異常判定部13をさらに備えている。電流異常判定部13は、所定時間の電流I1〜I3の傾向を判定し、例えば、1相のみ明らかに位相がずれていたり、1相のみ電流値が明らかに異なる場合等に、異常信号を出力するように構成される。
素子異常判定部12および電流異常判定部13が出力する異常信号は、ECU14に入力される。ECU14には、異常報知部15が搭載されており、異常報知部15は、異常信号が入力されると、例えば、MIL(Malfunction Indicator Lamp)等の故障ランプ16を点灯させたり、ブザー17を鳴らす等して、光や音で運転者等に異常を通知する。
次に、演算部7における制御フローを図6を用いて説明する。
図6に示すように、まず、ステップS1にて、演算部7が、各磁気検出素子3から出力された電圧V1〜V3、および温度センサ11から出力された温度Tの信号を検出する。
その後、ステップS2にて、素子異常判定部12が、電圧V1〜V3のいずれかが上限閾値以上または下限閾値以下かを判定する。なお、ステップS2では、電圧V1〜V3のいずれかが上限閾値以上または下限閾値以下である時間が所定時間以上となったかを判定するように構成してもよい。
ステップS2にてYESと判定された場合、ステップS3にて、素子異常判定部12は、磁気検出素子3に異常があると判定し、ステップS11にてECU14に異常信号を出力した後、処理を中断する。
ステップS2にてNOと判定された場合、ステップS4にて、素子異常判定部12が、温度Tが予め設定した上限閾値以上または下限閾値以下かを判定する。なお、ステップS4では、温度Tが上限閾値以上または下限閾値以下である時間が所定時間以上となったかを判定するように構成してもよい。
ステップS4でYESと判定された場合、ステップS5にて、素子異常判定部12は、温度センサ11に異常があると判定し、ステップS11にてECU14に異常信号を出力した後、処理を中断する。
ステップS4にてNOと判定された場合、ステップS6にて、磁束密度演算部9が、電圧V1〜V3と温度Tに基づき、磁束密度B1〜B3を演算する。つまり、温度Tによる補正を加えつつ、磁気検出素子3の出力電圧V1〜V3を磁束密度B1〜B3に換算する。
その後、ステップS7にて、電流演算部10が、ステップS6で求めた磁束密度B1〜B3からバスバ2に流れる電流I1〜I3を演算し、ステップS8にて、求めた電流I1〜I3をECU14に出力する。
その後、ステップS9にて、電流異常判定部13が、電流I1〜I3が三相交流となっているかを判定する。ステップS9にてNOと判定された場合、ステップS10にて、電流異常判定部13が、バスバ2を流れる電流または磁気検出素子3に異常があると判定し、ステップS11にてECU14に異常信号を出力した後、処理を中断する。
ステップS9にてYESと判定された場合は、ステップS1に戻り、電流の検出を継続する。
なお、図6の制御フローでは、磁気検出素子3の1つに異常があると判定した場合に処理を中断したが、磁気検出素子3をバスバ2の本数よりも多く備えている場合には、磁気検出素子3の数がバスバ2の本数よりも少なくなるまでは電流の検出を継続することが可能である。
さらには、磁気検出素子3の数がバスバ2の本数よりも少なくなった場合であっても、電流I1〜I3が三相交流となっていると仮定して(例えば、電流I2は電流I1の位相が120度ずれたものであると仮定するなどして式(4)中の未知数を減じて)、電流I1〜I3の推定値を演算するように電流演算部10を構成してもよい。
また、図6の制御フローでは、温度センサ11が異常と判定したときに処理を中断するようにしたが、この場合、温度を任意の設定値として、電流I1〜I3の演算を継続するように電流演算部10を構成してもよい。なお、電流I1〜I3が三相交流となっていない場合には、バスバ2を流れる電流自体に異常が発生しているのか、磁気検出素子3に異常が発生しているのか判断がつかないため、処理を中断することが望ましい。
なお、第1の実施形態に係る電流センサ1では、対称性がよい場合に上述の式(4)(すなわち式(1))の解が不定形となる可能性もある。この場合、例えばバスバ2の間隔を異ならせる等して対称性を意図的に悪くしたり、あるいは、磁気検出素子3を追加し、追加した磁気検出素子3も加えて演算を行うことで解決可能である。
次に、第2の実施形態を説明する。
図7に示すように、第2の実施形態に係る電流センサ71は、3相交流の各相の電流を流す3本のバスバ2を備え、バスバ2は、その長手方向が互いに平行となるように幅方向に離間して整列配置され、整列方向の両側に配置されるバスバ2に貫通孔4を形成すると共に、該貫通孔4にそれぞれ磁気検出素子3を配置し、さらに、3本のバスバ2の少なくとも一側(ここでは両側にそれぞれ)に磁気検出素子3を配置したものである。
つまり、電流センサ71は、図2の電流センサ21において、中央に配置されるバスバ2の貫通孔4と該貫通孔4に配置される磁気検出素子3を省略し、バスバ2の両側に新たに磁気検出素子3を追加したものである。全ての磁気検出素子3は、共通の1枚の回路基板8に搭載されている。なお、図7では、演算部7を省略している。
図2の電流センサ21では、両側に配置された磁気検出素子3と比較して、中央に配置された磁気検出素子3で検出される磁界が大きくなり、特にバスバ2に大電流が流れる場合には、当該磁気検出素子3で検出する磁界の強度が大きくなりすぎるおそれがあり、3つの磁気検出素子3で一律に感度調整を行いにくい、という課題があった。
第2の実施形態に係る電流センサ71では、この課題を解決すべく、検出される磁界が大きくなりすぎる中央の磁気検出素子3を省略して、両側のバスバ2のさらに側方に磁気検出素子3を配置するように構成している。すなわち、第2の実施形態に係る電流センサ71によれば、バスバ2に大電流が流れる場合であっても、磁気検出素子3で検出される磁界の強度を小さくでき、また、全ての磁気検出素子3で検出される磁界の強度を同程度とし、一律に感度調整を行いやすくなる。
電流センサ71では、電流演算部10は、バスバ2それぞれに流れる電流をI1〜I3、バスバ2の貫通孔4に配置された磁気検出素子3が検出する磁束密度をB1,B3、バスバ2の側方に配置された磁気検出素子3の磁束密度をB4,B5とすると、[数4]に示す式(5)の関係式に基づき、各バスバ2に流れる電流I1〜I3を演算するように構成される。
なお、電流センサ71では、バスバ2の両側に磁気検出素子3を配置し合計4つの磁気検出素子3を用いているが、磁気検出素子3は最低3個あればよいので、そのいずれか一方を省略しても構わない。ただし、磁気検出素子3を4個用いることで、磁気検出素子3が1個故障した際にも検出が続行できるというメリットもある。
次に、第3の実施形態を説明する。
図8に示すように、第3の実施形態に係る電流センサ81では、複数のバスバ2は、その長手方向が互いに平行となるように厚さ方向に離間して整列配置され、複数のバスバ2のそれぞれに貫通孔4を形成すると共に、当該貫通孔4の少なくとも1つに磁気検出素子3を配置したものである。なお、図8では、演算部7を省略している。
電流センサ81では、図7の電流センサ71と同様に、整列方向の両側に配置されるバスバ2の貫通孔4にそれぞれ磁気検出素子3を配置すると共に、両側に配置されるバスバ2のさらに側方にそれぞれ磁気検出素子3を配置している。各磁気検出素子3は、一枚の回路基板8に搭載され、その回路基板8は、各バスバ2の貫通孔4を貫くように配置される。
電流センサ81の電流演算部10は、図7の電流センサ71と同様に、上述の式(5)の関係式に基づき、各バスバ2に流れる電流I1〜I3を演算するように構成される。
図8では、幅方向に整列配置されているバスバ2それぞれの一部を90度捻ることで、当該捻った部分のバスバ2が厚さ方向に整列配置されるように構成されているが、そもそもバスバ2が厚さ方向に整列配置されている場合は、捻りを加える必要はない。
図2や図7の電流センサ21,71のようにバスバ2を幅方向に整列配置した場合、バスバ2を流れる電流の周波数が高くなると、電流分布が表面部分に集中する表皮効果と、近接する電流同士が反発し合うという近接効果があらわれ、複雑な挙動を示し誤差の原因となる。
第3の実施形態に係る電流センサ81では、電流を検出する部分にてバスバ2を厚さ方向に整列配置させているので、バスバ2間の距離を大きく保ち、近接効果を抑制することが可能になる。その結果、バスバ2に流れる電流の周波数が高い場合であっても、検出精度を高く維持することが可能になる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
1 電流センサ
2 バスバ
3 磁気検出素子
4 貫通孔
5,6 電流路
7 演算部
8 回路基板
9 磁束密度演算部
10 電流演算部

Claims (10)

  1. 並列配置された複数のバスバと、
    少なくとも前記バスバの本数以上備えられ、前記バスバに流れる電流により発生する磁界の強度を検出すると共に、検出した磁界の強度に応じた電圧を出力する複数の磁気検出素子と、
    前記複数の磁気検出素子が出力した電圧に基づき前記各バスバに流れる電流を演算する演算部と、を備え、
    前記演算部は、
    前記複数の磁気検出素子が出力した電圧から磁束密度を演算する磁束密度演算部と、
    前記磁束密度演算部が求めた前記各磁気検出素子の磁束密度をB1〜Bm、前記各バスバに流れる電流をI1〜Inとしたとき、[数1]に示す式(1)
    の関係式に基づき、前記各バスバに流れる電流I1〜Imを演算する電流演算部と、
    を備えたことを特徴とする電流センサ。
  2. 少なくとも1つの前記バスバには、該バスバを貫通する貫通孔が形成され該貫通孔の両側に電流路が形成され、
    少なくとも1つの前記磁気検出素子は、前記貫通孔に配置され、前記貫通孔の両側の前記電流路を流れる電流によりそれぞれ発生する磁界を合成した合成磁界の強度を検出するようにされる
    請求項1記載の電流センサ。
  3. 前記貫通孔に配置される前記磁気検出素子は、前記合成磁界の強度が0となる位置に配置される
    請求項2記載の電流センサ。
  4. 3相交流の各相の電流を流す3本の前記バスバを備え、
    前記バスバは、その長手方向が互いに平行となるように幅方向に離間して整列配置され、
    整列方向の両側に配置される前記バスバに前記貫通孔を形成すると共に、該貫通孔にそれぞれ前記磁気検出素子を配置し、
    さらに、前記3本のバスバの少なくとも一側に前記磁気検出素子を配置した
    請求項2または3記載の電流センサ。
  5. 前記複数のバスバは、その長手方向が互いに平行となるように厚さ方向に離間して整列配置され、
    前記複数のバスバのそれぞれに前記貫通孔を形成すると共に、当該貫通孔のそれぞれに前記磁気検出素子を配置した
    請求項2または3記載の電流センサ。
  6. 前記複数の磁気検出素子が、1枚の回路基板に搭載されている
    請求項4または5記載の電流センサ。
  7. 前記磁気検出素子が、GMRセンサである
    請求項1〜6いずれかに記載の電流センサ。
  8. 前記磁気検出素子を搭載する回路基板の温度を測定する温度センサを備え、
    前記演算部の前記磁束密度演算部は、前記複数の磁気検出素子が出力した電圧から磁束密度を演算する際に、前記温度センサで測定した温度により補正を行うよう構成される
    請求項1〜7いずれかに記載の電流センサ。
  9. 前記演算部は、前記各磁気検出素子が出力した電圧を監視し、該電圧が予め設定した上限閾値以上または下限閾値以下であるとき、異常信号を出力する素子異常判定部をさらに備える
    請求項1〜8いずれかに記載の電流センサ。
  10. 3相交流の各相の電流を流す3本の前記バスバを備え、
    前記演算部は、前記電流演算部が求めた前記各バスバを流れる電流を監視し、前記各バスバを流れる電流が3相交流となっていない場合に、異常信号を出力する電流異常判定部をさらに備える
    請求項1〜9いずれかに記載の電流センサ。
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