JP2015137773A

JP2015137773A - 壁固定金具

Info

Publication number: JP2015137773A
Application number: JP2014007894A
Authority: JP
Inventors: 高地　正喜; Masaki Takachi; 正喜高地; 朋之米山; Tomoyuki Yoneyama; 真吾山崎; Shingo Yamazaki
Original assignee: Corona Corp
Current assignee: Corona Corp
Priority date: 2014-01-20
Filing date: 2014-01-20
Publication date: 2015-07-30

Abstract

【課題】筐体１と壁３を固定している壁固定金具４において、地震等の揺れのため、長穴６に螺着された固定具５が長穴寸法分スライドして筐体の揺れてしまうのを抑制する。【解決手段】天面または側面をもつ略直方体の筐体１と壁３の間を固定する、長い一片４ａと短い他片４ｂとを有したL字形状で、一片４ａの水平方向に平行に延びる長穴６を設け、長穴６を一定の間隔ごとに角度をつけてジグザグ状にしたことで、筐体設置時に筐体１の位置が変わっても確実に壁固定金具４を固定することができると共に、ジグザグ状の長穴６により地震等の揺れの時に固定具５が長穴寸法分スライドして筐体１が揺れてしまうのを抑制することができる。【選択図】図２

Description

本発明は、筐体と壁とを固定する壁固定金具の構造に関する。

従来よりこの種の、たとえば貯湯式給湯機の筐体と壁を固定する壁固定金具はL字型の形状をしており、前記L字の長い部分には長手方向に延びる長穴が開口されている。そして、壁固定金具の短い部分と壁とをネジ等の固定具で固定し、前記壁固定金具の前記長穴を介して長い部分と前記筐体の側面または天面とを前記固定金具で固定するようにしているため、前記筐体設置時に前記筐体と壁との距離を適宜変更しても、長穴寸法分だけ前記固定具の螺着位置を変更することで確実に固定することができる。（特許文献１、２参照）

しかし、特許文献１、２の従来例では地震等の大きな揺れで前記固定具が緩んでしまったときに、前記固定具で固定しきれなくなった前記筐体が長穴寸法分の範囲を揺れてしまうため、揺れを抑制することはできなかった。特に貯湯式給湯機のような重量のあるものであった場合は前記筐体脚部に負担がかかり、脚部の変形などの破損をしてしまうという問題があった。

また、前記固定金具の長手方向の長穴を短くすることで、揺れる範囲を狭め、揺れを抑制できることが知られている。

特許第３７７００７９号公報特開平１０―３２３２４９号公報

しかし、前記壁固定金具の長手方向に延びる長穴の寸法が短いと揺れを狭い範囲に抑制することができるが前記筐体と壁との距離を調整するのが難しく施工性が悪くなってしまうと共に、位置を変更するときに固定具を取り外して、つけ直す手間がかかるという問題があった。

本発明は上記課題を解決するため、天面または側面をもつ略直方体の筐体と壁の間を固定する、長い一片と短い他片とを有したL字形状で、前記一片の水平方向に平行に延びる少なくとも２本以上の長穴と、前記他片と前記壁とを螺着するための固定穴とを有した壁固定金具において、前記長穴を、一定の間隔ごとに角度をつけて前記長穴の高さ程度垂直方向にずらし、再び一定の間隔ごとに角度をつけて元の水平方向に延びる前記長穴の位置に戻すようなジグザグ状に開口させた。

また、前記固定穴は、前記長穴のジグザグ状の最大振幅以上の開口幅を有している。

本発明によれば、地震等の大きな揺れで前記固定具が緩んでしまっても、長穴の形状をジグザグにすることで長穴の範囲を狭くすることなく、揺れを抑えることができると共に、筐体設置時に壁固定金具を取り付ける際に、前記壁固定金具を適切な位置に取り付けるために固定具を取り外して、付け直す手間をなくすことで作業の効率化をすることができる。

本発明の実施形態の使用状態を説明する図本発明の実施形態の壁固定金具の斜視図本発明の別実施形態の壁固定金具の正面図及び側面図本発明の別実施形態の壁固定金具の正面図及び側面図

次に、本発明の実施形態の筐体と壁とを固定する壁固定金具の構成について図面にもとづいて説明する。
図１は筐体と壁を側面から見た図である。１は略直方体形状の筐体であり、例えば図示しない湯を貯湯する貯湯タンクを内側に備えた貯湯式給湯機の筐体である。２は貯湯式給湯機の筐体１を支えると共に図示しないアンカーボルトによって設置面に固定される脚部である。３は貯湯式給湯機の筐体１を設置したときの隣り合う家屋等の壁である。４は貯湯式給湯機の筐体１の側面または天面と壁３を固定するL字型の壁固定金具、５は貯湯式給湯機の筐体１と前記L字型の壁固定金具４とを螺着したネジ等の固定具である。

また、図２に基づいて本発明の実施形態の各部分の名称について説明する。
壁固定管具４は、貯湯式給湯機の筐体１と固定される長い一片４ａと、壁３と固定される短い他片４ｂとを有したＬ字状をしており、長い一片４ａには少なくとも２本以上の略水平に配置された長穴６が開口され、短い他片４ｂには少なくとも２本の固定穴７が開口されている。

次に本発明の実施形態の壁固定金具４の形状や配置について説明する。長い一片４ａに開口された長穴６は、一定の間隔ごとに角度をつけて長穴６の開口幅程度垂直方向にずらし、再び一定の間隔ごとに角度をつけて元の水平方向に延びる長穴６の位置に戻し、長穴６がジグザグ状になるように開口している。ここで、周期的なジグザグ状の最大振幅をＸとする。

また、短い他片４ｂの固定穴７の垂直方向の幅をＹとすると、固定穴７の幅Ｙは長穴６のジグザグ状の最大振幅Ｘ以上の長さとしている。

このように壁固定金具４の長穴６はジグザグ状になっているので、地震等の揺れの際に長穴寸法分の距離を筐体がスライドして揺れてしまうのを小さい範囲でとどめることができ、筐体設置時には、筐体と壁との距離を適宜変更しても、長穴寸法分だけ固定具の螺着位置をスライドしてずらすだけで変更することができるので確実に固定することができる。

また、短い他片４ｂには、ジグザグ状の最大振幅Ｘ以上の幅Ｙが開口された固定穴７を有しているので、筐体１と壁固定金具４を固定する固定具５がジグザグ状のどの範囲に変更されても固定穴７を介して、容易に壁３に固定することができる。

なお、本発明は実施形態に限定されるものではなく、要旨を変更しない範囲で改変することを妨げるものではなく、例えば、図３のように一定の間隔ごとに角度を付け、そのたびに折り返して逆方向へ折れ曲がる形状の長穴６や、図４のように一定の間隔ごとに小さい凹凸をつけた形状の長穴６のように、直線的に延びる長穴６ではないものならよいものである。

また、同様に図４に示したように、他片４ｂの水平方向に平行に延びていた固定穴７を、垂直方向に伸びる固定穴７にして設けてもよいものである。そして、図４の実施形態に限定されるものではなく、筐体１と壁３との位置関係や長穴６の形状に応じて、固定穴７の形状を適宜変更することができる。

今回の筐体は貯湯式給湯機を例にあげたが、他にも天面及び側面を有した電気温水器や温水ボイラ等でも良いものである。

１筐体
４壁固定金具
４ａ壁固定金具の一片
４ｂ壁固定金具の他片
６長穴
７固定穴

Claims

天面または側面をもつ略直方体の筐体と壁の間を固定する、長い一片と短い他片とを有したL字形状で、前記一片の水平方向に平行に延びる少なくとも２本以上の長穴と、前記他片と前記壁とを螺着するための固定穴とを有した壁固定金具において、前記長穴を、一定の間隔ごとに角度をつけて前記長穴の幅程度垂直方向にずらし、再び一定の間隔ごとに角度をつけて元の水平方向に延びる前記長穴の位置に戻すようなジグザグ状に開口させたことを特徴とする壁固定金具。
前記固定穴は、前記長穴のジグザグ状の最大振幅以上の開口幅を有していることを特徴とした請求項１記載の壁固定金具。