JP2015137601A - Egr制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】EGRシステムに煤や未燃燃料を除去する除去部を配置しなくても、排気ガス中に未燃燃料が含まれている状況でEGRガスを導入したとしてもEGRシステムへの煤堆積を抑制できるEGR制御装置を提供する。
【解決手段】EGRガスの導入を制御するECUは、排気ガス中の未燃燃料量を推定し(S1)、排気ガス温を推定する(S3)。DPF再生時には(S5:Yes)、EGRクーラによるEGRガスの冷却機能を停止させる(S6)。推定した未燃燃料量と排気ガス温とに基づいて、EGRシステムへの煤堆積を抑制するのに許容されるEGR許容量(上限、下限)を設定する(S11)。EGR許容量の上限は、未燃燃料量が多いほど減少し、かつ排気ガス温が低いほど減少するように設定される。EGR許容量の範囲内で目標EGR量を設定し(S4、S12〜S15)、EGRガス量が目標EGR量となるようにEGRバルブの開度を制御する(S16)。
【選択図】図5

Description

本発明は、内燃機関へのEGRガスの導入を制御するEGR制御装置に関する。
ディーゼルエンジン等の内燃機関においてはNOx生成を抑制するために排気ガスの一部を内燃機関の吸気に導入(還流)するEGR(Exhaust Gas Recirculation、排気再循環)が行われている。しかし、EGRガスを吸気に導入すると、EGRシステムのコンポーネント(EGRクーラ、EGRバルブ、EGR通路等)に煤が堆積し、EGRガスが流れにくくなったり、冷却されにくくなったりするという問題がある。その原因は、EGRガス中の未燃燃料がバインダとなって煤の付着、堆積を促進してしまうことである(例えば特許文献1参照)。特に、排気通路に備えられたDPF(Diesel Particulate filter)等の後処理装置の再生制御時、具体的にはポスト噴射等による未燃燃料供給時に、EGRシステム内の煤の堆積が顕著である。そのため、従来では、後処理装置の再生制御時はEGRガスの導入を停止することが一般的であった。
しかし、排気ガス規制の強化に伴い、後処理装置の再生制御時であってもEGRガスの導入に対する要求が高まってきている。そこで、EGR通路上に未燃燃料を酸化する酸化触媒や未燃燃料を吸着する未燃燃料吸着装置を配置する提案がある(特許文献1参照)。これによれば、排気ガス中に未燃燃料が含まれている状況でEGRガスを導入したとしても、EGRガス中の未燃燃料を酸化や吸着により除去できるので、EGRシステムへの煤堆積を抑制できる。
特許第4140636号公報
しかし、EGRシステム(EGR通路)に、煤や未燃燃料を除去(捕集)する除去部(酸化触媒、未燃燃料吸着装置、DPF等)を配置する手法では、その配置に伴うコストアップや、除去部を再生させる再生制御に伴う制御の複雑化、燃費悪化等が避けられない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、EGRシステムに煤や未燃燃料を除去する除去部を配置しなくても、排気ガス中に未燃燃料が含まれている状況でEGRガスを導入したとしてもEGRシステムへの煤堆積を抑制できるEGR制御装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明のEGR制御装置は、内燃機関から排出される排気ガスの一部をEGRガスとして前記内燃機関の吸気に導入するEGRシステムと、
排気ガス中の未燃燃料量を推定する第1の推定手段と、
排気ガス温を推定するガス温推定手段と、
前記第1の推定手段が推定した未燃燃料量と前記ガス温推定手段が推定した排気ガス温とに基づいて、前記EGRシステムへの煤堆積を抑制するのに許容されるEGRガス量であるEGR許容量を設定する許容量設定手段と、
前記許容量設定手段が設定したEGR許容量でEGRガスの導入を許可する一方で、前記EGR許容量から外れるEGRガスの導入を禁止するEGR制限手段と、
を備えることを特徴とする。
排気ガス温が高い時よりも低い時のほうが、EGRシステム内に未燃燃料が堆積(デポジット)しやすくなるので、堆積した未燃燃料をバインダとして煤も堆積しやすくなる。また、排気ガス中の未燃燃料量が多いほど、バインダとして機能する未燃燃料量、つまりEGRシステム内に堆積する未燃燃料量が多くなるので、煤も堆積しやすくなる。このように、EGRシステム内への煤堆積は、同じEGRガス量を導入したとしても、排気ガス中の未燃燃料量と排気ガス温とよって変わってくる。言い換えると、排気ガス中の未燃燃料量と排気ガス温とによっては、EGRシステム内への煤堆積が促進しないEGRガス量、つまり煤堆積を抑制するのに許容されるEGRガス量が存在する。本発明では、排気ガス中の未燃燃料量と排気ガス温とに基づいて煤堆積の抑制に許容されるEGR許容量を設定し、そのEGR許容量の範囲内でのみEGRガスの導入を許可する。したがって、排気ガス中に未燃燃料が含まれている状況でEGRガスを導入したとしてもEGRシステムへの煤堆積を抑制できる。また、EGRシステム内に煤や未燃燃料を除去する除去部を配置しなくても、煤堆積を抑制できる。
エンジンシステム1の構成図である。 未燃燃料量と排気ガス温とに対するEGR許容量の3次元マップ7である。 未燃燃料量に対するEGR許容量の2次元マップ71である。 排気ガス温に対するEGR許容量の2次元マップ72である。 EGR制御処理のフローチャートである。 目標EGR量のディレイ機能を説明する図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は、車両に搭載されてその車両の駆動を行うエンジンシステム1の構成図を示している。エンジンシステム1は、内燃機関としてのディーゼルエンジン2(以下、単にエンジンという)と、そのエンジン2の運転に必要な各種構成を備える形で構成されている。なお、エンジンシステム1が本発明の「EGR制御装置」に相当する。
エンジン2は、筒状のシリンダ21とそのシリンダ21内に設けられたピストン22とを備える。シリンダ21の上部にはシリンダ21を塞ぐ形でエンジンヘッド26が設けられている。そのエンジンヘッド26には、シリンダ21内(厳密にはピストン22の上面とエンジンヘッド26の間の空間である燃焼室211)に燃料(軽油)を噴射するインジェクタ23が設けられている。また、エンジンヘッド26には、燃焼室211に空気を吸入するための吸気ポート及び燃焼室211から燃焼後の空気(排気ガス)を排出するための排気ポートが燃焼室211に連通する形で形成されている。吸気ポートには、燃焼室211に吸入する空気が流れる吸気通路3(インテークマニホールドも含む)が接続されている。また、吸気ポートと燃焼室211とを繋ぐ開口にはその開口を開けたり閉じたりする吸気弁24が設けられている。排気ポートには、排気ガスが流れる排気通路4(エキゾーストマニホールドも含む)が接続されている。また、排気ポートと燃焼室211とを繋ぐ開口にはその開口を開けたり閉じたりする排気弁25が設けられている。
エンジン2は、燃焼室211に吸入された空気とインジェクタ23から噴射された燃料との燃焼(自然着火燃焼)によりピストン22を往復させる動力を生み出し、その動力によりピストン22に接続されたクランク(図示外)を介して車両を駆動する。
吸気通路3には、上流側から、吸気通路3を流れる空気(新気)に含まれる塵等の異物を除去するエアクリーナー31、エアクリーナー31を通過した空気を圧縮する過給器のコンプレッサ32、圧縮された空気を冷却するインタークーラ33、エンジン2に吸入する空気量を調節するスロットル34がこの順で配置されている。
また、吸気通路3には、吸気通路3を流れる空気流量(新気量)を検知するエアフロメータ35が設けられている。そのエアフロメータ35は、スロットル34よりも上流側(図1ではエアクリーナ31付近)に設けられている。また、吸気通路3のスロットル34よりも下流、つまりインテークマニホールドには、インテークマニホールド内の圧力を検知するインマニ圧センサ36と、ガス温を検知するインマニガス温センサ37とが設けられている。
排気通路4には、上流側から、過給器のコンプレッサ32を作動させるためのエネルギーを排気ガスから回収する過給器のタービン41(可変ノズルターボ(VNT))、排気ガス中のCO、HC等を酸化して除去する酸化触媒42(DOC:Diesel Oxidation Catalyst)、排気ガス中のPM(煤、粒子状物質)を除去するDPF43(Diesel Particulate Filter)、排気音を抑制するマフラー44がこの順で配置されている。
酸化触媒42は、例えば、ウォールスルータイプのセラミック製ハニカムや金属製のメッシュなどに、CO、HCの酸化反応を促進させる触媒成分(例えば、Pt(白金)やPd(パラジウム)など)を担持した構造となっている。酸化触媒42は、CO、HC等の酸化除去の他に、DPF43に堆積したPMを燃焼除去してDPF43を再生させるために、酸化反応により排気ガスを昇温する役割も担っている。
DPF43は、公知の構造のセラミック製フィルタであり、例えば、コーディエライト等の耐熱性セラミックスをハニカム構造に成形して、ガス流路となる多数のセルを入口側または出口側が互い違いとなるように目封じして構成される。排気ガスは、DPF43の多孔性の隔壁を通過しながら下流へ流れ、その間に排気ガス中のPMが捕集されて次第に堆積する。
DPF43は無尽蔵にPMを捕集できるわけではないので、DPF43に堆積したPMの量が多くなると、堆積したPMを燃焼除去してDPF43を再生させる再生処理が実行されるようになっている。その再生処理の詳細は後述する。なお、本実施形態では、酸化触媒42とDPF43とは別体で構成しているが、それらを一体化した酸化触媒付のDPFを採用しても良い。なお、DPF43が本発明の「捕集部」に相当する。
また、排気通路4の過給器のタービン41よりも上流、つまりエキゾーストマニホールドには、排気ガス温を検知するエキマニガス温センサ45が設けられている。さらに、排気通路4には、排気ガスの空燃比に応じた信号を出力するA/Fセンサ46が設けられている。
エンジンシステム1には、排気ガスの一部をEGRガスとして吸気通路3に導入(還流)するEGR(排気再循環)システム5が設けられている。そのEGRシステム5には、一端が排気通路4の過給器のタービン41よりも上流に接続され、他端が吸気通路3のスロットル34より下流に接続されて、排気通路4から吸気通路3にEGRガスを導くEGR通路51が設けられている。そのEGR通路51には、EGR通路51を流れるEGRガスの流量(EGRガス量)を調節するEGRバルブ52が設けられている。
また、EGR通路51は、EGR通路51の上流地点から分岐し、下流地点で再度合流する通路511(以下、クーラ通路という)を含む。そのクーラ通路511には、クーラ通路511を流れるEGRガスを冷却するEGRクーラ53が設けられている。また、EGR通路51の、クーラ通路511が分岐する地点には、クーラ通路511を流れるEGRガス量を調節するバルブ54(以下、クーラバイパスバルブという)が設けられている。そのクーラバイパスバルブ54は、例えばクーラ通路511の開通時に、EGR通路51におけるクーラ通路511と並列に配置された通路512(以下、バイパス通路という)を閉鎖し、クーラ通路511の閉鎖時にバイパス通路512を開通させる3方弁として構成されている。クーラバイパスバルブ54によりクーラ通路511を流れるEGRガス量を調節することで、EGRガスの温度を調節できるようになっている。なお、EGRクーラ53及びクーラ通路511はEGRバルブ52よりも上流に設けられている。
エンジンシステム1には、車両の運転者の要求トルクを車両側に知らせるためのアクセルペダルの操作量(踏み込み量)を検知するアクセルペダルセンサ61が設けられている。また、エンジンシステム1には、エンジン2の回転数を検知する回転数センサ62が設けられている。回転数センサ62は例えばクランク角を検知するクランク角センサである。
エンジンシステム1は、CPU、ROM、RAM等から構成されてエンジン2の運転を制御するECU10を備えている。そのECU10は、EEPROM等のメモリ11を備えている。そのメモリ11には、ECU10が実行する処理プログラムや、各種マップ(噴射量を決定するためのマップなど)が記憶されている。
ECU10は、例えばインジェクタ23で噴射させる燃料の噴射時期や噴射量を制御する。また、ECU10は、DPF43を再生させる再生処理を実行し、その再生処理として、DPF43で堆積したPMを燃焼除去するための未燃燃料(HC、炭化水素)を排気ガス中に供給する供給制御を実行する。具体的には、ECU10は、その供給制御として、エンジン2の動力を得る(出力トルクを生成する)ためになされるメインの燃料噴射(主噴射)から所定時間遅れた時期に1回又は多段噴射のポスト噴射を実行する。そのポスト噴射で噴射された燃料の大部分は燃焼されずに未燃燃料としてエンジン2から排出される。そして、酸化触媒42において未燃燃料の酸化反応が行われ、その酸化反応による反応熱で排気ガスが昇温する。そして、昇温した排気ガスがDPF43に供給されることで、DPF43に堆積したPMが燃焼除去される。
ECU10は、供給制御において、DPF43に堆積したPM量に応じて排気ガス中に供給する未燃燃料量を調整するようにしている。具体的には、メモリ11には、ポスト噴射の制御パラメータ(燃料噴射量、噴射時期、噴射回数等)に応じてどの程度の未燃燃料量がエンジン2から排出されるかの推定モデルが記憶されている。そして、ECU10は、DPF43を再生させるのに必要な未燃燃料量を決定して、その未燃燃料量を供給するためのポスト噴射の制御パラメータをメモリ11に記憶された推定モデルに基づき決定する。そして、決定した制御パラメータでポスト噴射を実行する。このように、ECU10は、排気ガス中のおよその未燃燃料量を把握している。
なお、本実施形態では、ポスト噴射で排気ガス中に未燃燃料を供給しているが、酸化触媒42の上流の排気通路4に燃料を噴射するインジェクタを設けて、そのインジェクタで排気通路4に直接未燃燃料を供給しても良い。ECU10が本発明の「未燃燃料供給手段」に相当する。
また、ECU10は、エンジン2でのNOx生成を抑制するために、エンジン2の運転状態に応じてEGRガスの導入を制御する。EGRガスは新気に比べて酸素濃度が低く、燃焼に寄与しない不活性成分が多い。そのため、EGRガスをエンジン2(燃焼室211)に導入すると、燃焼温度を下げることができ、その結果、NOx生成を抑制できる。ECU10は、エンジン2の運転状態(エンジン回転数、燃料噴射量等)に応じてEGRガスを導入するか否かを決定したり、EGRガスを導入する場合にはその導入量を決定したりする。また、ECU10は、車両の加速時など高いエンジン出力を必要とする時には、EGRバルブ52を閉じることでEGRガスの導入を停止させる(EGRカット)。なお、EGRカットを実行するECU10及びEGRバルブ52が本発明の「EGR停止手段」に相当する。
ところが、DPF43の再生処理時など、排気ガス中に未燃燃料が含まれている状況でEGRガスを導入すると、EGRシステム5のコンポーネント(EGRクーラ53、EGRバルブ52、EGR通路51等)において、未燃燃料がバインダとなって煤堆積を促進してしまう。EGRシステム5での煤の堆積量が多くなると、EGRガスが流れにくくなったり、冷却されにくくなったりするなどEGRシステム5の故障や性能低下が発生する。そこで、ECU10は、排気ガス中に未燃燃料が含まれている状況でEGRガスを導入する場合には、EGRシステム5の故障、性能低下の防止(煤堆積量の抑制)の観点で許容されるEGRガス量をEGR許容量として設定する。そして、ECU10は、そのEGR許容量の範囲内でのみEGRガスの導入を許可する。以下、EGR許容量の考え方について説明する。
図2は、排気ガス中の未燃燃料量と排気ガス温とに対するEGR許容量の3次元マップ7を示している。なお、図2のEGR許容量の軸は、EGR許容量の上限を示し、マップ7中のハッチング(ドット)の濃度が濃くなるほどその上限の値が大きくなる軸である。また、マップ7における未燃燃料量は、例えばエンジン2から排出される単位時間当たりの未燃燃料量である。また、マップ7における排気ガス温は、例えばエキゾーストマニホールド内の排気ガス温である。
未燃燃料が煤のバインダとして機能するのは特定温度以下になった場合に顕著である。すなわち、特定温度以下の低温のEGRガスがEGRシステム5に流入すると、EGRガス中の未燃燃料がEGRシステム5内に堆積(デポジット)しやすくなり、その堆積した未燃燃料をバインダとして煤の堆積を促進する。反対に、特定温度以上の高温のEGRガスがEGRシステム5に流入したとしても、バインダとして機能する未燃燃料はわずかであるので、煤の堆積を促進しない。また、当然、排気ガス中の未燃燃料量が多いほど、バインダとして機能する未燃燃料量も多くなるので、煤堆積量も多くなる。そこで、図2のマップ7では、排気ガス中の未燃燃料量が多いほど減少し、かつ排気ガス温が低いほど減少する上限を有したEGR許容量が設定されている。
さらに詳細にEGR許容量を説明すると、図3は、図2のマップ7を排気ガス温が一定の平面で切ったときのマップ、つまり、未燃燃料量に対するEGR許容量の2次元マップ71を示している。また、図4は、図2のマップ7を未燃燃料量が一定の平面で切ったときのマップ、つまり、排気ガス温に対するEGR許容量の2次元マップ72を示している。図3に示すように、EGR許容量は、排気ガス温を一定とした場合、未燃燃料量が多くなるほど減少する上限711を有している。また、図4に示すように、EGR許容量は、未燃燃料量を一定とした場合、排気ガス温が低くなるほど減少する上限721を有している。
また、EGRガスは、EGRシステム5内を通過する間に冷却されていく。そして、この冷却効率は、EGRシステム5内を流れるEGRガス量が少なくなるほど高まる。つまり、EGR許容量の上限以下であったとしても、EGRガス量が少なすぎるとEGRガスの通過に時間がかかるので、その通過の間にEGRガスの冷却がEGRシステム5内で進行してしまう。EGRガスの冷却が進行すると、そのEGRガス中の未燃燃料がEGRシステム5内に堆積しやすくなるので、煤堆積を促進してしまう。そのため、EGRシステム5内でのEGRガスの冷却を考慮して、EGR許容量は下限を有するのが好ましい。本実施形態では、図3、図4に示すように、EGR許容量には、未燃燃料量と排気ガス温とに応じて変化する下限712、722が設定されている。
具体的には、図3に示す下限712は、排気ガス温を一定とした場合に、未燃燃料量が多いほど増加するように設定されている。これは、排気ガス中の未燃燃料量が多いほど煤堆積量が増加しやすくなるので、その増加を抑えるために下限712を大きくしてEGRガスの冷却を抑える必要があるためである。なお、下限712は、未燃燃料量が少ないほど減少していき、未燃燃料量がゼロより大きいある値X(図3参照)のときにゼロとなる。つまり、未燃燃料量が値X以下の少量(ゼロを含む)のときには、EGR許容量の下限側の制限が無くなる。
また、図4に示す下限722は、未燃燃料量を一定とした場合に、排気ガス温が低いほど増加するように設定されている。これは、排気ガス温が低いほど未燃燃料がバインダとして機能して煤堆積量が増加しやすくなるので、その増加を抑えるために下限722を大きくしてEGRガスの冷却を抑える必要があるためである。
結局、図3のマップ71では、上限711以下でかつ下限712以上の範囲713にEGR許容量が設定されている。なお、上限711のラインと下限712のラインとが交わる点714より多い未燃燃料量の範囲では、EGR許容量は設定されないので(EGR許容量がゼロと考えることもできる)、EGRガスの導入は禁止されている。同様に、図4のマップ72では、上限721以下でかつ下限722以上の範囲724にEGR許容量が設定されている。なお、上限721のラインと下限722のラインとが交わる点725より低い排気ガス温の範囲では、EGR許容量は設定されないので、EGRガスの導入は禁止されている。
また、高温のEGRガスがEGRシステム5内を流れると、EGRシステム5のコンポーネント(EGRバルブ52、EGRクーラ53等)が故障するおそれがある。そのため、未燃燃料をバインダとした煤堆積を抑制するという観点に加え、高温のEGRガスが流れることによるコンポーネント故障を防止するという観点(EGRシステム5の製品保護の観点)でも、EGR許容量を設定するのが好ましい。
そこで、図4に示すマップ72は、EGRシステム5の製品保護の観点で設定されたEGR許容量の上限のライン723(以下、製品保護ラインという)を有している。その製品保護ライン723は、EGRシステム5の製品保護を実現するのに許容されるEGRガス量の上限を示し、上限721、下限722のラインよりも高温側に設定されている。製品保護ライン723は、排気ガス温が所定温度T1の場合にEGR許容量がゼロとなり、排気ガス温が所定温度T1から下がるにしたがってEGR許容量が次第に増加していくラインである。このように、製品保護ライン723は、排気ガス温が所定温度以上の場合にEGRガス量を制限するためのラインであり、具体的には排気ガス温が高くなるほど減少する、EGRシステム5の製品保護の観点で設定されたEGR許容量の上限である。図4のEGR許容量の範囲724は、上限721のライン、下限722のライン及び製品保護ライン723で囲まれた範囲に設定されている。
なお、EGRシステム5においては、未燃燃料がバインダとなって煤が堆積しやすい箇所があり、具体的には例えばEGRクーラ53の出口付近やEGRバルブ52の開口部周辺やEGR通路51の曲がり部に煤が堆積しやすい。EGRシステム5内の各箇所(特に、煤が堆積しやすい箇所)ごとに煤堆積を抑制できるEGR許容量を検討していき、得られた各箇所のEGR許容量を組み合わせることで図2のマップ7を作成するのが好ましい。これによって、EGRシステム5内のどの箇所でも煤堆積を抑制できるEGR許容量を得ることができる。
または、EGRシステム5内の各箇所のうち最も煤が堆積しやすい箇所(例えばEGRクーラ53の出口付近)のEGR許容量のマップを、図2のマップ7として採用しても良い。これによって、簡単にマップ7を得ることができる。
メモリ11には図2のマップ7が記憶されている。そして、ECU10は、そのマップ7を用いてEGRガスの導入を制御するEGR制御処理を実行している。以下、そのEGR制御処理の詳細を説明する。
図5はEGR制御処理のフローチャートを示している。図5の処理は、例えばエンジン2の始動と同時に開始し、以降、一定時間おきに繰り返し実行される。図5の処理を開始すると、先ず、排気ガス中の未燃燃料量を推定する(S1)。ここでは、例えばエンジン2から排出される単位時間当たりの未燃燃料量を推定する。具体的には、上述したように、ECU10は、ポスト噴射における制御パラメータ(燃料噴射量、噴射時期等)に応じてどの程度の未燃燃料量が排気ガス中に供給されるのかを把握したうえでポスト噴射を行っている。S1では、この把握している未燃燃料量を用いる。このように、S1では、ポスト噴射における制御パラメータに応じた未燃燃料量の推定モデルに基づき、今回の制御パラメータに応じた未燃燃料量を推定する。なお、S1の処理を実行するECU10が本発明の「第1の推定手段」に相当する。
次に、S1で推定した未燃燃料量に基づいて、EGRシステム5内に滞留している未燃燃料量である滞留燃料量を推定する(S2)。具体的には、例えば、S1で推定した未燃燃料量と、前回のS2の処理で推定した前回の滞留燃料量とに基づいて、最新の滞留燃料量に更新する。この際、EGRガス量に基づいてEGRシステム5へのガス流入、流出の応答性を考慮し、その応答性に応じてS1で推定した未燃燃料量のうちのEGRシステム5内に流入する分と、前回の滞留燃料量のうちのEGRシステム5から流出する分とを変える。具体的には、EGRガス量が多いほど上記応答性を速くする。EGRガス量は、例えばEGRバルブ52の開度から推定すれば良い。そして、応答性が速いほど、前回の滞留燃料量がS1で推定した未燃燃料量に置き換わる程度を大きくする。言い換えると、応答性が速いほど、S1で推定した未燃燃料量のうちのEGRシステム5内に流入する分と前回の滞留燃料量のうちのEGRシステム5から流出する分とを大きくする。
そこで、例えば、EGRガス量に基づいて決定される時定数を用いたフィルタを、滞留燃料量の演算モデルとして用いる。その時定数は、EGRシステム5へのガス流入、流出の応答性を示している。時定数が小さいほど応答性が速くなる。上記フィルタは、S1で推定した未燃燃料量のうち時定数に応じた分がEGRシステム5に流入し、前回のS2で推定した滞留燃料量のうち時定数に応じた分がEGRシステム5から流出するように構成したフィルタである。このようなフィルタを用いることで、滞留燃料量を簡単に演算することができる。
なお、S2では、S1で推定した未燃燃料量の全てが今回の時点にEGRシステム5内に流入すると考えて、S1で推定した未燃燃料量をEGRシステム5内の滞留燃料量として用いても良い。これによって、より簡単に滞留燃料量を得ることができる。なお、S2の処理を実行するECU10が本発明の「第2の推定手段」に相当する。
次に、排気ガス温を推定する(S3)。ここでは、EGRシステム5に排気ガスが流入する前での排気ガス温を推定し、具体的にはエキマニガス温センサ45が検知したエキゾーストマニホールド内の温度を排気ガス温として用いる。なお、S3の処理を実行するECU10及びエキマニガス温センサ45が本発明の「ガス温推定手段」に相当する。
なお、排気ガス温はエンジン2の運転状態(燃焼室211で燃焼状態)によって変わってくるので、エキマニガス温センサ45が設けられていないシステムの場合には、エンジン2の運転状態に基づいて排気ガス温を推定しても良い。エンジン2の運転状態とは、例えば、排気ガス流量(エアフロメータ35で検知される新気量から推定できる)、インジェクタ23の燃料噴射量、エンジン回転数等である。また、EGR通路51に、EGR通路51内の温度を検知する温度センサを設けて、その温度センサが検知した温度をS3で推定する排気ガス温として用いても良い。この場合には、図2のマップ7での排気ガス温も、EGR通路51内での排気ガス温とする。
次に、現在のエンジン2の運転状態(燃料噴射量、エンジン回転数等)に基づいて、NOx生成の抑制に必要な目標EGR量(EGRガス量の目標値)を演算する(S4)。具体的には、エンジン2の運転状態に応じてNOx生成量が変わってくるので、その運転状態に対する目標EGR量のマップを予めメモリ11に記憶しておき、このマップを用いて目標EGR量を演算する。また、S4では、EGRカットの要求がある場合には、目標EGR量をゼロに設定する。例えばアクセルペダルセンサ61(図1参照)の操作量が閾値以上の場合やアクセルペダルセンサ61の操作量が急に増加した場合にEGRカットの要求があるとする。なお、S4で演算する目標EGR量は後述の処理にて変更される場合があるので、図5のS4の部分には、「目標EGR量(基本量)」と図示している。
次に、現在がDPF43の再生時か否かを判断する(S5)。つまり、DPF43に堆積したPMを燃焼除去するための未燃燃料を排気ガス中に供給する供給制御(ポスト噴射)を現在実行しているか否かを判断する(S5)。
DPF43の再生時の場合には(S5:Yes)、クーラバイパスバルブ54(図1参照)を操作してクーラ通路511を閉鎖して、代わりにバイパス通路512を開通させる(S6)。これによって、EGRガスはバイパス通路512を通過するので、EGRクーラ53によるEGRガスの冷却機能を停止でき、EGRガスの冷却を抑制できる。その結果、未燃燃料がバインダとして機能するのを抑制でき、EGRシステム5内での煤堆積を抑制できる。なお、S6の処理を実行するECU10、クーラバイパスバルブ54及びバイパス通路512が本発明の「冷却停止手段」に相当する。S6の後、S7に移行する。
DPF43の非再生時の場合には(S5:No)、S7に移行する。この場合には、クーラバイパスバルブ54によりクーラ通路511が開通して、EGRガスはEGRクーラ53で冷却されることになる。これによって、高温のEGRガスがエンジン2に導入されるのを防止できる。
次に、EGRカットの要求があるか否かを判断する(S7)。具体的にはS4で演算した目標EGR量(基本量)がゼロの場合にEGRカットの要求ありとし、目標EGR量(基本量)がゼロではない場合にはEGRカットの要求なしとする。EGRカットの要求がない場合には(S7:No)、S11に移行する。
EGRカットの要求がある場合には(S7:Yes)、S2で推定した滞留燃料量が予め定められた閾値を超えたか否かを判断する(S8)。この閾値は、EGRバルブ52を直ちに閉じてS2の滞留燃料量を有したEGRガスがEGRシステム5内に滞留し続けた場合に、EGRシステム5内での未燃燃料及び煤の堆積量が問題になるか否かの観点で設定される。つまり、滞留燃料量が閾値を超えた場合には、その滞留燃料量を有したEGRガスがそのままEGRシステム5内に滞留し続けると、未燃燃料及び煤の堆積量が多くなって、EGRシステム5の故障、性能低下を引き起こす可能性が高いことを意味する。反対に、滞留燃料量が閾値未満の場合には、その滞留燃料量を有したEGRガスがそのままEGRシステム5内に滞留し続けてもEGRシステム5の故障、性能低下を引き起こす可能性は低いことを意味する。
滞留燃料量が閾値未満の場合には(S8:No)、S2の滞留燃料量がEGRシステム5内に滞留し続けても、EGRシステム5の故障、性能低下が問題にならないとして、S11の処理に移行する。この場合には、後述する図5のS16で、EGRバルブ52を直ちに閉じてEGRガスの導入を停止することになる。
一方、滞留燃料量が閾値を超えた場合には(S8:Yes)、未燃燃料供給手段としてのECU10は、排気ガス中に未燃燃料を供給するためのポスト噴射を有した燃焼を停止する(S9)。つまり、ポスト噴射を有した燃焼から、排気ガス中の未燃燃料をなくした通常燃焼に切り替える(S9)。これによって、エンジン2から未燃燃料の排出が抑えられるので、以降、EGRシステム5内に未燃燃料が流入するのを抑制できる。
次に、EGRカットをする前にS2で推定した滞留燃料量をEGRシステム5から排出させるために、目標EGR量をゼロにする時期を遅らせるディレイ機能を作動させる(S10)。ここで、図6は、このディレイ機能を説明する図であり、詳細には時間に対する目標EGR量の変化を示している。図6において、ライン101はディレイ機能を作動させた場合の目標EGR量の変化を示している。ライン102は、ディレイ機能を作動させない場合の目標EGR量の変化を示している。
時点t1でEGRカットの要求が出されたとすると、ディレイ機能を作動させない場合には、ライン102で示すようにEGRカットの要求時点t1から直ちに目標EGR量をゼロに落とす。この場合には、EGRバルブ52は要求時点t1から直ちに閉じられることになる。
これに対して、ディレイ機能を作動させた場合には、ライン101で示すように、目標EGR量をゼロにする時期を、要求時点t1よりも遅い時点t2まで遅らせる。言い換えると、目標EGR量を直ちにゼロに落とさないで、時間の経過にしたがって徐々にゼロまで落とす。この際、時点t2と要求時点t1の間隔Δtを、S2で推定した滞留燃料量が多いほど長い間隔に設定する。より具体的には、S2で推定した滞留燃料量がEGRシステム5から排出されるように必要最小限の間隔Δtを設定する。
図6のライン101で示すディレイ機能を実現するために、例えば、滞留燃料量に基づいて決定される時定数を用いたフィルタを用いる。その時定数は、EGRカットの要求時点t1から目標EGR量をゼロに落とすまでの応答性を示している。時定数が小さいほど応答性が速い、つまり目標EGR量をゼロに落とす時点t2が要求時点t1に近づいていくことを示している。このフィルタは、時間に対して目標EGR量がライン101のように変化するように構成されたフィルタである。このようなフィルタを用いることで、目標EGR量のディレイ機能を簡単に実現できる。
なお、滞留燃料量が多いほど図6の間隔Δtが長くなるマップを予めメモリ11に記憶しておき、このマップに基づいて今回の滞留燃料量に応じた間隔Δtを求める。そして、要求時点t1から間隔Δtだけ待った後、直ちに目標EGR量をゼロに落とすようにしても良い(図6のライン103参照)。この場合には、目標EGR量をゼロに落とす時点t2が経過するまでは、要求時点t1での目標EGR量が維持されるので、ライン101に比べてEGRカットの性能面で劣るものの、ディレイ機能をより簡単に実現できる。S10の後、S11に移行する。なおS10の処理を実行するECU10が本発明のEGR停止遅延手段に相当する。
S11では、EGRシステム5への煤堆積を抑制するなどの観点から許容されるEGRガス量(EGR許容量)を設定する。具体的には、図2のマップ7を用いて、S1、S3で推定した今回の未燃燃料量と排気ガス温とに応じたEGR許容量の上限及び下限を設定する。なお、未燃燃料の非供給時(DPF43の非再生時)には、S1で推定される未燃燃料量はゼロとなるので、図2のマップ7において未燃燃料量がゼロの平面で切ったマップ(排気ガス温に対するEGR許容量の2次元マップ)に基づき、EGR許容量の上限を設定する。このEGR許容量の上限は、未燃燃料をバインダとした煤堆積よりも、高温のEGRガスがEGRシステム5内を流れることによる故障防止の観点、つまりEGRシステム5の製品保護の観点が強く反映されたものである。また、未燃燃料の非供給時には、EGR許容量の下限=0に設定する。つまり、EGRガス量を少なくする方向には制限を設けない。
また、燃焼室211に多量のEGRガスが導入されると失火のおそれがあるので、S11で設定するEGR許容量には、未燃燃料の供給制御を実行しているか否かにかかわらず、EGRガスの導入による失火を防止するという観点も反映させる。失火のおそれの程度は、同じEGRガス量を導入したとしてもエンジン2の運転状態(燃料噴射量、エンジン回転数等)によって変わってくる。そこで、例えば、図2のマップ7から得られた上限が、現在のエンジン2の運転状態(燃料噴射量、エンジン回転数等)からみて失火のおそれがあるほど高すぎる場合には、その上限を失火が発生しない値に補正する。
結局、未燃燃料の供給時にS11で設定されるEGR許容量は、EGRシステム5への煤堆積の抑制と、EGRシステム5の製品保護と、失火の防止の全てを実現できるEGRガス量である。また、未燃燃料の非供給時に設定されるEGR許容量は、EGRシステム5の製品保護と、失火の防止の全てを実現できるEGRガス量である。なお、未燃燃料の非供給時に設定されるEGR許容量の範囲は、EGRシステム5への煤堆積の抑制という制限がない分、未燃燃料の供給時に設定されるEGR許容量の範囲よりも広い。なお、S11の処理を実行するECU10及び図2のマップ7が本発明の「許容量設定手段」に相当する。
次に、S11で設定したEGR許容量の範囲内で、目標EGR量を設定しなおす。具体的には、先ず、S4で演算した目標EGR量が、S11で設定したEGR許容量の上限を超えているか否かを判断する(S12)。超えている場合には(S12:Yes)、目標EGR量をEGR許容量の上限に設定しなおす(S13)。例えば、S4で演算した目標EGR量が図3、図4の点81で示す値であったとすると、S13では、目標EGR量を点81から上限711、721上の点82に設定しなおす。これによって、EGRシステム5への煤堆積を抑制でき、かつ、高温のガスが流れることによるEGRシステム5の故障を防止でき、かつ、失火を防止できる目標EGR量を得ることができる。また、目標EGR量をEGR許容量の上限に設定するので、その上限より小さい値に設定した場合に比べてNOx生成を抑制できる。S13の後、S16に移行する。
S12において、目標EGR量がEGR許容量の上限以下の場合には(S12:No)、次に、目標EGR量が、S11で設定したEGR許容量の下限未満か否かを判断する(S14)。目標EGR量がEGR許容量の下限未満の場合には(S14:Yes)、目標EGR量をゼロに設定しなおす(S15)。これによって、目標EGRがゼロとなって、後述のS16でEGRバルブ52が閉じられることになるので、EGRガスの導入が停止(禁止)され、EGRシステム5に未燃燃料を含むEGRガスが通過するのを停止できる。ゆえに、EGRシステム5への煤堆積を抑制できる。
また、S4で演算した目標EGR量がEGR許容量の下限未満ということは、エンジン2の運転状態がNOxがそれほど生成されない運転状態であるので、EGRガスの導入を停止したとしても、NOx生成への影響は少ない。また、本実施形態では、目標EGR量がEGR許容量の範囲から外れている場合には、S13、S15では、目標EGR量を減らす方向に設定しなおしているので、目標EGR量を増やす方向に設定しなおす場合に比べて、失火のリスクや、エンジン出力の低下を抑制できる。S15の後、S16に移行する。
S14において、目標EGR量がEGR許容量の下限以上の場合には(S14:No)、S16に移行する。この場合には、S4で演算した目標EGR量はEGR許容量の範囲内なので、その目標EGR量をそのまま用いる。なお、未燃燃料の非供給時(DPF43の非再生時)の場合には、EGR許容量の下限はゼロに設定されるので、S14の処理では常に否定判断がされる(S14:No)。
なお、EGRカットの要求があり、滞留燃料量が閾値未満の場合には(S7:Yes、S8:No)、S12〜S15の処理にかかわらず、図6のライン102で示すように、目標EGR量を直ちにゼロとする。また、EGRカットの要求があり、滞留燃料量が閾値を超えた場合には(S7:Yes、S8:Yes)、S12〜S15の処理にかかわらず、S10で目標EGR量のディレイ機能を作動、つまりEGRカットの要求時点での目標EGR量をその要求時点から遅らせてゼロに落とす。
S12〜S15で最終的な目標EGR量を設定した後、実際のEGRガス量がその目標EGR量となるようにEGRバルブ52の開度を調整する(S16)。実際のEGRガス量は例えば以下のようにして演算する。すなわち、エアフロメータ35の検知信号に基づき新気量を推定する。また、インマニ圧センサ36及びインマニガス温センサ37が検知したインテークマニホールド内の圧力及びガス温に基づいて、燃焼室211に吸入するガス量(吸入ガス量)を推定する。その吸入ガス量は新気量とEGRガス量とを含んだ値なので、吸入ガス量から新気量を差し引くことで、EGRガス量を演算できる。そのEGRガス量と目標EGR量との差異に応じた分だけEGRバルブ52の開度を閉じ側、又は開き側に制御することで、EGRガス量を目標EGR量に調整できる。
また、S16では、EGRカットの要求があり、滞留燃料量が閾値未満の場合には、EGRバルブ52を直ちに閉じる。また、S16では、EGRカットの要求があり、滞留燃料量が閾値を超えた場合には、図6のライン101又はライン103のように目標EGR量が変化するのに合わせて、EGRバルブ52を閉じる時期を、EGRカットの要求があった時点から遅らせる。これによって、EGRバルブ52を閉じた時にEGRシステム5内に未燃燃料が滞留してしまうのを抑制できる。その結果、EGRシステム5内において、未燃燃料及びその未燃燃料をバインダとした煤の堆積を抑制できる。S16の後、図5のフローチャートの処理を終了する。
なお、S4、S12〜S16の処理を実行するECU10が本発明の「EGR制限手段」に相当する。また、S4、S12〜S15の処理を実行するECU10が本発明の「目標EGR量設定手段」に相当する。また、S16の処理を実行するECU10が本発明の「バルブ制御手段」に相当する。また、図4の製品保護ライン723及びS11、S12、S13、S16において製品保護ライン723以下の範囲内にEGRガスの導入を制限するECU10が本発明の「高温時EGR制限手段」に相当する。
以上説明したように、本実施形態によれば、未燃燃料の供給時(DPF43の再生時)、つまり排気ガス中に未燃燃料が含まれている状況では、図2のマップ7で示すEGR許容量の範囲内でのみEGRガスの導入が許可されるので、バインダとして機能する未燃燃料がEGRシステム5を通過するのを抑制でき、その結果、EGRシステム5への煤堆積を抑制できる。また、DPF43の再生時であってもEGRガスを導入できるので、NOx生成を抑制できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく特許請求の範囲の記載を逸脱しない限度で種々の変更が可能である。例えば、DPF以外の後処理装置(例えばNOx吸蔵還元触媒)の再生時(NOx吸蔵還元触媒の場合には空燃比をリッチにする燃焼時)に、EGRガスの導入を、排気ガス中の未燃燃料量と排気ガス温とから定まるEGR許容量の範囲内に制限しても良い。
また、EGRシステムにEGRクーラが設けられていない場合も本発明を適用できる。この場合には、図5のS5、S6の処理を省略すれば良い。また、上記実施形態では、EGRクーラが配置された通路と並列に、バイパス通路を設けて、そのバイパス通路にEGRガスをバイパスさせることで、EGRクーラによる冷却機能を停止させていた。しかし、バイパス通路が設けられていないシステムの場合には、EGRクーラの作動をオフすることで、EGRクーラによる冷却機能を停止させても良い。また、上記実施形態では、S10において、滞留燃料量に応じて目標EGR量をゼロにする時期を決定していたが、その時期を滞留燃料量にかかわらず不変としても良い。これによっても、EGRシステム内に未燃燃料が滞留するのを抑制できるととともに、滞留燃料量を考慮する必要がないので制御が簡単になる。また、ガソリンエンジンのシステムに本発明を適用しても良い。
1 エンジンシステム(EGR制御装置)
2 ディーゼルエンジン(内燃機関)
5 EGRシステム
10 ECU
45 エキマニガス温センサ

Claims (13)

  1. 内燃機関(2)から排出される排気ガスの一部をEGRガスとして前記内燃機関の吸気に導入するEGRシステム(5)と、
    排気ガス中の未燃燃料量を推定する第1の推定手段(S1)と、
    排気ガス温を推定するガス温推定手段(S3、45)と、
    前記第1の推定手段が推定した未燃燃料量と前記ガス温推定手段が推定した排気ガス温とに基づいて、前記EGRシステムへの煤堆積を抑制するのに許容されるEGRガス量であるEGR許容量を設定する許容量設定手段(S11、7)と、
    前記許容量設定手段が設定したEGR許容量でEGRガスの導入を許可する一方で、前記EGR許容量から外れるEGRガスの導入を禁止するEGR制限手段(S4、S12〜S16)と、
    を備えることを特徴とするEGR制御装置(1)。
  2. 前記許容量設定手段は、前記未燃燃料量が多いほど減少する前記EGR許容量の上限(711)を設定し、
    前記EGR制限手段は、前記上限以下の範囲内でEGRガスの導入を許可する一方で、その範囲から外れるEGRガスの導入を禁止することを特徴とする請求項1に記載のEGR制御装置。
  3. 前記許容量設定手段は、前記排気ガス温が低いほど減少する前記EGR許容量の上限(721)を設定し、
    前記EGR制限手段は、前記上限以下の範囲内でEGRガスの導入を許可する一方で、その範囲から外れるEGRガスの導入を禁止することを特徴とする請求項1又は2に記載のEGR制御装置。
  4. 前記許容量設定手段は、前記未燃燃料量と前記排気ガス温とに基づいて前記EGR許容量の下限(712、722)を設定し、
    前記EGR制限手段は、前記上限以下でかつ前記下限以上の範囲内(713、724)でEGRガスの導入を許可する一方で、その範囲から外れるEGRガスの導入を禁止することを特徴とする請求項2又は3に記載のEGR制御装置。
  5. 前記許容量設定手段は、前記未燃燃料量が多いほど増加する前記下限(712)を設定することを特徴とする請求項4に記載のEGR制御装置。
  6. 前記許容量設定手段は、前記排気ガス温が低いほど増加する前記下限(722)を設定することを特徴とする請求項4又は5に記載のEGR制御装置。
  7. 前記EGRシステムは、前記内燃機関の排気通路から吸気通路にEGRガスを導くEGR通路(51)と、そのEGR通路を流れるEGRガス量を調節するEGRバルブ(52)とを備え、
    前記EGR制限手段は、
    EGRガス量の目標値である目標EGR量を前記EGR許容量の範囲内で設定する目標EGR量設定手段(S4、S12〜S15)と、
    実際のEGRガス量が前記目標EGR量となるように前記EGRバルブの開度を制御するバルブ制御手段(S16)とを備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のEGR制御装置。
  8. 排気ガス中に未燃燃料を供給する供給制御を実行する未燃燃料供給手段(10)を備え、
    前記EGR制限手段は、前記供給制御の実行時に前記EGR許容量でEGRガスの導入を許可する一方で、前記EGR許容量から外れるEGRガスの導入を禁止することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のEGR制御装置。
  9. 前記内燃機関の排気通路(4)には、排気ガス中の有害物質を捕集する捕集部(43)が設けられ、
    前記未燃燃料供給手段は、前記捕集部に堆積した有害物質を燃焼除去するために前記供給制御を実行することを特徴とする請求項8に記載のEGR制御装置。
  10. 所定条件が成立した場合に前記内燃機関へのEGRガスの導入を停止するEGR停止手段(10、52)と、
    前記EGRシステム内の未燃燃料量を滞留燃料量として推定する第2の推定手段(S2)とを備え、
    前記未燃燃料供給手段(S9)は、前記滞留燃料量が閾値を超えた状態で前記所定条件が成立した場合には前記供給制御の実行を停止し、
    前記EGR停止手段は、前記滞留燃料量が前記閾値を超えた状態で前記所定条件が成立した場合には、前記所定条件が成立した時点から遅らせてEGRガスの導入を停止するEGR停止遅延手段(S10)を備えることを特徴とする請求項8又は9に記載のEGR制御装置。
  11. 前記EGR停止遅延手段は、前記滞留燃料量が前記閾値を超えた状態で前記所定条件が成立した場合には、前記滞留燃料量が多いほど遅い時期にEGRガスの導入を停止することを特徴とする請求項10に記載のEGR制御装置。
  12. 前記EGRシステムは、EGRガスを冷却するEGRクーラ(53)を備え、
    前記供給制御の実行時に前記EGRクーラによるEGRガスの冷却機能を停止させる冷却停止手段(S6、54、512)を備えることを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載のEGR制御装置。
  13. 前記排気ガス温が所定温度より高温の場合にEGRガス量を制限する高温時EGR制限手段(S11、S12、S13、S16、723)を備えることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載のEGR制御装置。
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