JP2015135583A - 決定装置、決定方法、決定プログラム、配信装置、配信方法、配信プログラムおよび入札装置 - Google Patents

決定装置、決定方法、決定プログラム、配信装置、配信方法、配信プログラムおよび入札装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015135583A
JP2015135583A JP2014006292A JP2014006292A JP2015135583A JP 2015135583 A JP2015135583 A JP 2015135583A JP 2014006292 A JP2014006292 A JP 2014006292A JP 2014006292 A JP2014006292 A JP 2014006292A JP 2015135583 A JP2015135583 A JP 2015135583A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
content
advertisement
theater
unit
movie
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014006292A
Other languages
English (en)
Inventor
壮太郎 五十嵐
Sotaro Igarashi
壮太郎 五十嵐
周 青木
Shu Aoki
周 青木
勝彦 和賀
Katsuhiko Waga
勝彦 和賀
嘉男 猪飼
Yoshio Inokai
嘉男 猪飼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yahoo Japan Corp
Original Assignee
Yahoo Japan Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yahoo Japan Corp filed Critical Yahoo Japan Corp
Priority to JP2014006292A priority Critical patent/JP2015135583A/ja
Publication of JP2015135583A publication Critical patent/JP2015135583A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Information Transfer Between Computers (AREA)

Abstract

【課題】施設に実際に来場した観客の層に適した広告等のコンテンツを決定すること。
【解決手段】配信サーバ10は、取得部11aと、広告決定部11bと、を備える。取得部11aは、映画などの第1コンテンツを提供する劇場などの施設に所在する観客の情報を取得する。広告決定部11bは、取得部11aにより取得された情報に基づいて、施設で第1コンテンツとともに提供される広告等の第2コンテンツを決定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、決定装置、決定方法、決定プログラム、配信装置、配信方法、配信プログラムおよび入札装置に関する。
下記の特許文献1には、映画館の管理者などである運営者が、映画館で上映される主要作品および映画館で提供される広告のスケジュールを表す電子プレイリストを生成する技術が開示されている。すなわち、特許文献1では、どのような主要作品を上映するか、および、どのような広告を提供するかについては、運営者によって決定される。
特表2007−505393号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術では、例えば、実際に映画館に来場した観客の層とは無関係に、映画館で提供される広告が運営者によって決定される。このため、映画館で提供される広告のターゲット層と、実際に映画館に来場した観客の層とでミスマッチが生じてしまう場合があるという問題がある。
そこで、本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、映画館などの施設に実際に来場した観客の層に適した広告等のコンテンツを決定できるようにすることを目的とする。
また、上記特許文献1の技術では、例えば、オークションで落札された広告主の広告が定刻に映画館で提供されるように運営者が広告をスケジューリングする。このため、上記特許文献1の技術では、リアルタイムで映画館で提供される広告を決定して配信することができないという問題がある。
そこで、本発明は、リアルタイムで映画館などの施設で提供される広告等のコンテンツを配信できるようにすることを他の目的とする。
上記課題を解決するための本発明の第一の態様の決定装置は、例えば、第1コンテンツを提供する施設に所在する観客の情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された情報に基づいて、前記施設で前記第1コンテンツとともに提供される第2コンテンツを決定する決定部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の第二の態様の決定方法は、例えば、コンピュータが、第1コンテンツを提供する施設に所在する観客の情報を取得する取得工程と、前記取得工程により取得された情報に基づいて、前記施設で前記第1コンテンツとともに提供される第2コンテンツを決定する決定工程と、を実行することを特徴とする。
また、本発明の第三の態様の決定プログラムは、例えば、コンピュータに、第1コンテンツを提供する施設に所在する観客の情報を取得する取得手順と、前記取得手順により取得された情報に基づいて、前記施設で前記第1コンテンツとともに提供される第2コンテンツを決定する決定手順と、を実行させることを特徴とする。
また、本発明の第四の態様の配信装置は、例えば、第1コンテンツの提供タイミングに基づき所定の端末から送信される第2コンテンツの配信リクエストを取得する取得部と、前記取得部により取得された配信リクエストに基づいて、施設で前記第1コンテンツとともに提供される前記第2コンテンツを配信する配信部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の第五の態様の配信方法は、例えば、コンピュータが、第1コンテンツの提供タイミングに基づき所定の端末から送信される第2コンテンツの配信リクエストを取得する取得工程と、前記取得工程により取得された配信リクエストに基づいて、施設で前記第1コンテンツとともに提供される前記第2コンテンツを配信する配信工程と、を実行することを特徴とする。
また、本発明の第六の態様の配信プログラムは、例えば、コンピュータに、第1コンテンツの提供タイミングに基づき所定の端末から送信される第2コンテンツの配信リクエストを取得する取得手順と、前記取得手順により取得された配信リクエストに基づいて、施設で前記第1コンテンツとともに提供される前記第2コンテンツを配信する配信手順と、を実行させることを特徴とする。
また、本発明の第七の態様の入札装置は、例えば、第1コンテンツとともに提供される第2コンテンツを提供する権利を入札対象として、前記第1コンテンツを提供する施設に所在する観客の情報であって前記第2コンテンツが対象としている観客の情報を受け付ける入札部を備えることを特徴とする。
また、本発明の第八の態様の入札装置は、例えば、第1コンテンツを提供する施設に所在する観客の情報を提示する提示部と、前記第1コンテンツとともに提供される第2コンテンツを提供する権利を対象として入札を受け付ける入札部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、施設に実際に来場した観客の層に適した広告等のコンテンツを決定することができる。また、本発明によれば、リアルタイムで施設で提供される広告等のコンテンツを配信することができる。
図1は、第1の実施形態における処理の概略の一例を説明するための概念図である。 図2は、第1の実施形態に係る配信システムのシステム構成の一例を示す図である。 図3は、第1の実施形態に係る配信サーバの機能構成の一例を示す図である。 図4は、第1のテーブルのデータ構造の一例を示す図である。 図5は、第2のテーブルのデータ構造の一例を示す図である。 図6は、第3のテーブルのデータ構造の一例を示す図である。 図7は、第4のテーブルのデータ構造の一例を示す図である。 図8は、第5のテーブルのデータ構造の一例を示す図である。 図9は、広告決定部により広告が決定されるタイミングの一例を説明するための図である。 図10は、第1の実施形態における配信サーバの動作の一例を示すフローチャートである。 図11は、第2の実施形態における配信サーバの機能構成の一例を示すブロック図である。 図12は、第2の実施形態における配信サーバの動作の一例を示すフローチャートである。 図13は、第3の実施形態における配信サーバの機能構成の一例を示すブロック図である。 図14は、第6のテーブルのデータ構造の一例を示す図である。 図15は、観客が保持する携帯端末から観客が閲覧したい映画の情報を取得する処理の一例を説明するための図である。 図16は、第3の実施形態における配信サーバの動作の一例を示すフローチャートである。 図17は、配信サーバの機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[処理の概略]
図1は、第1の実施形態における処理の概略の一例を説明するための概念図である。
図1の例に示す第1の実施形態における配信サーバ10は、劇場に実際に来場した観客の情報に応じて、配信する広告を決定する。配信サーバ10は、広告決定装置の一例であるとともに、配信装置の一例である。図1に示すように、配信サーバ10は、劇場に実際に来場した観客の情報を取得する(S1)。ここで、第1の実施形態における劇場では、映画が上映され、観客は、上映される映画を閲覧するために劇場に来場した場合を想定する。配信サーバ10は、例えば、劇場に設けられたカメラにより撮像された個々の観客の顔の画像を観客の情報として取得する。他の例では、配信サーバ10は、劇場に設けられたアクセスポイントを介して、観客が保持するスマートフォンなどの携帯端末から送信された観客ID(Identification)を観客の情報として取得する。ここで、観客IDは、観客を識別するためのIDである。また、配信サーバ10は、劇場に設けられた網膜スキャナ装置によりスキャンされた個々の観客の網膜のスキャン結果を観客の情報として取得することもできる。また、配信サーバ10は、他にも、モーションキャプチャを用いて、個々の観客の動きから年齢および性別を観客の情報として取得することもできる。また、配信サーバ10は、観客が保持する、劇場のチェックイン機能を有するアプリを実行する携帯端末によってアプリが実行されてチェックインされた際に携帯端末から観客IDを観客の情報として取得することもできる。なお、上述のカメラ、アクセスポイント、網膜スキャナなどは、例えば、劇場内の観客席が備えられ、かつ、映画の映像が投影されるスクリーンが備えられた部屋の入口に設けられる。これにより、1上映ごとに、観客の情報を取得することができる。
そして、配信サーバ10は、取得した個々の観客の情報から、個々の観客の属性を取得する(S2)。ここで、観客の属性とは、例えば、観客の年齢層、観客の性別などである。なお、配信サーバ10は、観客の属性に加えて、映画のチケットを購入した観客のインターネットの閲覧履歴やインターネット上での購入履歴などのウェブ行動履歴を取得することができる。
そして、配信サーバ10は、取得した観客の属性に対応する広告を決定する(S3)。例えば、配信サーバ10は、観客の属性と広告とを対応付けて記憶する広告記憶部に記憶された複数の広告の中から、効果が高い広告を決定する。例えば、配信サーバ10は、広告記憶部に記憶された複数の広告の中から、取得した全ての観客の属性のうち最も多い属性に対応する広告を決定する。
そして、配信サーバ10は、決定した広告を劇場に配信する(S4)。そして、劇場は、配信された広告の映像を劇場のスクリーンに投影することにより、広告を観客に提供する(S5)。
上述したように、本実施形態に係る配信サーバ10は、実際に劇場に来場した観客の情報に基づき広告を決定する。したがって、配信サーバ10によれば、劇場に実際に来場した観客の層に適した広告を決定することができる。
[配信システム1のシステム構成]
図2は、第1の実施形態に係る配信システム1のシステム構成の一例を示す図である。図2の例に示すように、配信システム1は、配信サーバ10と、劇場端末21と、観客情報取得装置22とを有する。配信サーバ10と、劇場端末21および観客情報取得装置22とは、通信回線90を介して、通信可能に接続されている。図2に示すように、劇場端末21および観客情報取得装置22は、劇場20内に設けられている。
劇場端末21は、映画用のプロジェクタを含み、上映が開始される所定時刻に映画の上映が開始されるように、かかる所定時刻に合わせて、劇場20内のスクリーンへの映画の映像の投影を開始する。また、劇場端末21は、配信サーバ10から配信された広告の映像を、リアルタイムで、劇場20内のスクリーンへ投影する。
観客情報取得装置22は、劇場に実際に来場した観客の情報を取得する装置であり、カメラ、アクセスポイント、網膜スキャナ装置などの少なくとも一つ以上の機器を含む。観客情報取得装置22にカメラが含まれる場合には、このカメラは、例えば、劇場20内に設けられた座席に座った観客の顔の画像が撮像可能な位置に設けられ、個々の観客の顔の画像を撮像して取得し、取得した観客の顔の画像を観客の情報として配信サーバ10に送信する。また、観客情報取得装置22にアクセスポイントが含まれる場合には、このアクセスポイントは、Wifi(Wireless Fidelity)などの無線通信により、個々の観客が保持する携帯端末から送信された観客IDを取得し、取得した観客IDを観客の情報として配信サーバ10に送信する。また、観客情報取得装置22に網膜スキャナ装置が含まれる場合には、この網膜スキャナ装置は、個々の観客が利用可能な劇場20内の位置に設けられ、個々の観客の網膜のスキャン結果を観客の情報として配信サーバ10に送信する。なお、観客情報取得装置22は、例えば、劇場20内の観客席が備えられ、かつ、映画の映像が投影されるスクリーンが備えられた部屋の入口に設けられる。これにより、観客情報取得装置22は、1上映ごとに、観客の情報を取得することができる。
[配信サーバ10の構成]
図3は、第1の実施形態に係る配信サーバ10の機能構成の一例を示す図である。図3の例に示すように、配信サーバ10は、属性情報記憶部10aと、広告記憶部10bと、取得部11aと、広告決定部11bと、配信部11cとを有する。
配信サーバ10が有する機能のうち、属性情報記憶部10aおよび広告記憶部10bは、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置により実現される。また、配信サーバ10が有する機能のうち、取得部11a、広告決定部11b、配信部11cは、配信サーバ10内のCPU(Central Processing Unit)などの演算装置が広告決定プログラムを実行することにより実現される。
属性情報記憶部10aには、取得部11aが観客の属性を取得する際に参照する第1のテーブルおよび第2のテーブルが記憶されている。図4は、第1のテーブル12aのデータ構造の一例を示す図である。図4の例に示すように、第1のテーブル12aは、「観客ID」、「画像」、「性別」および「年齢」の各項目を有する。そして、第1のテーブル12aの1レコードには、1人の観客に関する各種の情報が登録されている。
「観客ID」の項目には、観客IDが登録される。例えば、図4の例は、1番目のレコードの「観客ID」の項目に、観客ID「A001」が登録された場合を示す。
「画像」の項目には、「観客ID」の項目に登録された観客IDが示す観客の顔の画像が登録されている。例えば、図4の例は、1番目のレコードの「画像」の項目に、観客ID「A001」が示す観客の顔の画像が登録された場合を示す。
「性別」の項目には、「観客ID」の項目に登録された観客IDが示す観客の性別が登録されている。例えば、図4の例は、1番目のレコードの「性別」の項目に、観客ID「A001」が示す観客の性別「男性」が登録された場合を示す。
「年齢」の項目には、「観客ID」の項目に登録された観客IDが示す観客の年齢が登録されている。例えば、図4の例は、1番目のレコードの「年齢」の項目に、観客ID「A001」が示す観客の年齢「25歳」が登録された場合を示す。
図5は、第2のテーブル12bのデータ構造の一例を示す図である。図5の例に示すように、第2のテーブル12bは、「属性ID」、「性別」および「年齢」の各項目を有する。そして、第2のテーブル12bの1レコードには、1つの属性に関する各種の情報が登録されている。
「属性ID」の項目には、属性を識別するためのIDである属性IDが登録されている。例えば、図5の例は、1番目のレコードの「属性ID」の項目に、属性ID「P001」が登録された場合を示す。
「性別」の項目には、「属性ID」の項目に登録された属性IDが示す属性に含まれる性別が登録されている。また、「年齢」の項目には、「属性ID」の項目に登録された属性IDが示す属性に含まれる年齢が登録されている。例えば、図5の例に示す1番目のレコードは、属性ID「P001」が示す属性が、20代前半の男性であることを示す。また、図5の例に示す2番目のレコードは、属性ID「P002」が示す属性が、20代後半の男性であることを示す。
図3の説明に戻り、広告記憶部10bには、広告決定部11bが広告を決定する際に参照する第3のテーブルおよび第5のテーブルが記憶されている。また、広告記憶部10bには、配信部11cが広告を配信する際に参照する第4のテーブルが記憶されている。図6は、第3のテーブル12cのデータ構造の一例を示す図である。図6の例に示すように、第3のテーブル12cは、「属性ID」および「広告ID」の各項目を有する。そして、第3のテーブル12cの1レコードには、1つの広告がターゲットとする属性の情報が登録されている。すなわち、第3のテーブル12cの1レコードには、1つの広告と、この広告のターゲット層に対応する属性とが対応付けられて登録されている。
「広告ID」の項目には、広告を識別するためのIDである広告IDが登録されている。また、「属性ID」の項目には、「広告ID」の項目に登録された広告IDが示す広告がターゲットとする属性の属性IDが登録されている。例えば、図6の例に示す1番目のレコードは、広告ID「E001」が示す広告のターゲット層が、属性ID「P001」が示す属性「20代前半の男性」、および、属性ID「P002」が示す属性「20代後半の男性」であることを示す。なお、第3のテーブル12cの登録内容は、広告主が広告の入稿時に設定することもでき、また、配信サーバ10が設定することもできる。
図7は、第4のテーブル12dのデータ構造の一例を示す図である。図7の例に示すように、第4のテーブル12dは、「広告ID」および「広告データ」の各項目を有する。そして、第4のテーブル12dの1レコードには、1つの広告に関する各種の情報が登録されている。
「広告ID」の項目には、広告IDが登録されている。また、「広告データ」の項目には、「広告ID」の項目に登録された広告IDが示す広告の動画データが登録されている。例えば、図7の例に示す1番目のレコードは、広告ID「E001」が示す広告の動画データが「DE001」であることを示す。
図8は、第5のテーブル12eのデータ構造の一例を示す図である。図8の例に示すように、第5のテーブル12eは、「映画ID」、「開始時刻」、「広告枠ID」および「配信時間」の各項目を有する。第5のテーブル12eの1レコードには、1回の上映における映画、および、映画とともに提供される広告などの各種の情報が対応付けられて後述の取得部11aにより登録される。ここで、本明細書において、「映画とともに」とは、いわゆる第1コンテンツの一例である映画が上映されている間、その前後、途中などに、第2コンテンツの一例である広告を提供(例えば上映)することを意味し、例えば映画本編を上映する際に、本編の前に予告編や広告などが流れるが、そのようなものも含まれる。また、映画等の第1コンテンツに、広告等の第2コンテンツがオーバーレイのように重ねて提供されるような形態も排除されない。
「映画ID」の項目には、映画を識別するためのIDである映画IDが登録されている。「広告枠ID」の項目には、「映画ID」の項目に登録された映画IDが示す映画の上映が開始される前、上映中、または、上映の終了後にスクリーンに広告の映像が投影される時間帯である広告枠を識別するためのIDである広告枠IDが登録されている。なお、以下、映画の上映が開始される前にスクリーンに広告の映像が投影される場合を例に挙げて説明する。「配信時間」の項目には、「広告枠ID」の項目に登録された広告枠IDが示す広告枠の時間の長さが登録されている。「開始時刻」の項目には、広告の配信が開始される時刻が登録されている。例えば、図8の例に示す1番目のレコードは、映画ID「V001」が示す映画の上映が開始される前には、3つの広告枠があり、それぞれ、30秒の長さである。これに加えて、図8の例に示す1番目のレコードは、広告枠ID「C11」が示す広告枠で広告の配信が開始される時刻が2014年1月10日午前9時0分0秒であることを示す。さらに、図8の例に示す1番目のレコードは、広告枠ID「C11」が示す広告枠の次に、広告枠ID「C12」が示す広告枠が設定され、広告枠ID「C12」が示す広告枠の次に、広告枠ID「C13」が示す広告枠が設定されていることを示す。したがって、図8の例では、広告枠ID「C12」が示す広告枠で広告の配信が開始される時刻が2014年1月10日午前9時0分30秒であり、広告枠ID「C13」が示す広告枠で広告の配信が開始される時刻が2014年1月10日午前9時1分0秒である。また、図8の例では、本編の映画が開始される時刻が、2014年1月10日午前9時1分30秒である。ここで、劇場端末21は、上述した劇場IDと、映画IDと、広告の配信が開始される時刻と、広告枠IDと、広告枠の時間の長さとが対応付けられた情報を広告配信リクエストとして配信サーバ10に送信する。例えば、劇場端末21は、配信予定時刻の所定時間(例えば、10秒や、本編である映画の上映が開始される10分)前に、広告配信リクエストを配信サーバ10に送信する。そして、かかる広告配信リクエストを受信した配信サーバ10の取得部11aは、受信した広告配信リクエストを第5のテーブル12eに登録する。このようにして、第5のテーブル12eの1レコードには、1回の上映における映画、および、映画とともに提供される広告などの各種の情報が対応付けられて取得部11aにより登録される。
なお、他の形態として、劇場端末21が実際に劇場で広告を上映するタイミングで広告配信リクエストを配信サーバ10へ送信し、配信サーバ10の配信部11cが、受信した広告配信リクエストをトリガーに、広告データを劇場端末21に配信してもよい。この場合、劇場端末21が、劇場で上映する広告の広告IDを広告配信リクエストとともに配信サーバ10へ送信し、配信サーバ10が、受信した広告IDに対応する広告データを劇場端末21へ配信してもよい。あるいは、劇場端末21が、広告配信リクエストを配信サーバ10へ送信し、配信サーバ10が、配信リクエストを受信した時点で、劇場端末21が設けられた劇場に来場している観客の情報に基づいて特定した広告データを、劇場端末21へ配信してもよい。あるいは、劇場端末21が、上映したい広告の長さの情報(例えば秒数)とともに広告配信リクエストを配信サーバ10へ送信し、配信サーバ10が、劇場端末21から受信した長さの広告の中から、配信リクエストを受信した時点で劇場端末21が設けられた劇場に来場している観客の情報に基づいて特定した広告データを、劇場端末21へ配信してもよい。あるいは、劇場端末21が、劇場内の観客の情報など、広告の上映に関連する情報とともに広告配信リクエストを配信サーバ10へ送信し、配信サーバ10が、劇場端末21から受信した関連情報と、配信リクエストを受信した時点で劇場端末21が設けられた劇場に来場している観客の情報と、に基づいて特定した広告データを、劇場端末21へ配信してもよい。
図3の説明に戻り、取得部11aは、劇場20で提供される映画に関連付けられて収集される観客の情報を取得する。本明細書において、映画は、第1コンテンツの一例である。取得部11aの一態様について説明する。
取得部11aは、観客情報取得装置22から送信された観客の情報を受信して取得するたびに、取得した観客の情報を用いて、観客の属性を取得する。例えば、取得した観客の情報が観客の顔の画像である場合には、取得部11aは、第1のテーブル12aのレコードの中から、取得した観客の顔の画像と一致する顔の画像が「画像」の項目に登録されたレコードを特定する。そして、取得部11aは、特定したレコードの「性別」および「年齢」の各項目に登録された観客の性別および年齢を取得する。そして、取得部11aは、第2のテーブル12bのレコードの中から、取得した観客の性別が「性別」の項目に登録され、取得した観客の年齢が「年齢」の項目に登録されたレコードを特定する。そして、取得部11aは、特定したレコードの「属性ID」の項目に登録された属性IDを取得する。このようにして、取得部11aは、観客情報取得装置22から送信された観客の顔の画像から、実際に劇場20に来場した観客の属性を示す属性IDを取得する。
また、取得した観客の情報が観客IDである場合には、取得部11aは、第1のテーブル12aのレコードの中から、取得した観客IDと一致する観客IDが「観客ID」の項目に登録されたレコードを特定する。そして、取得部11aは、特定したレコードの「性別」および「年齢」の各項目に登録された観客の性別および年齢を取得する。そして、取得部11aは、第2のテーブル12bのレコードの中から、取得した観客の性別が「性別」の項目に登録され、取得した観客の年齢が「年齢」の項目に登録されたレコードを特定する。そして、取得部11aは、特定したレコードの「属性ID」の項目に登録された属性IDを取得する。このようにして、取得部11aは、観客情報取得装置22から送信された観客IDから、実際に劇場20に来場した観客の属性を示す属性IDを取得する。
なお、取得した観客の情報が観客の網膜のスキャン結果である場合には、取得部11aは、観客の網膜のスキャン結果と性別と年齢とが予め対応付けられて登録されているテーブル(図示せず)を用いて、次の処理を行うことができる。すなわち、取得部11aは、観客の顔の画像から実際に劇場20に来場した観客の属性を示す属性IDを取得する上述した方法と同様の方法で、観客の網膜のスキャン結果から実際に劇場20に来場した観客の属性を示す属性IDを取得することができる。
広告決定部11bは、取得部11aにより取得された属性IDを用いて、劇場20で映画などのコンテンツとともに提供される広告を決定する。本明細書において、広告は、第2コンテンツの一例である。広告決定部11bの一態様について説明する。
広告決定部11bは、第5のテーブル12eを参照して、現在の時刻が、「広告枠ID」の項目に登録されたいずれかの広告枠IDが示す広告枠で配信される広告の配信が開始される時刻(配信予定時刻)の所定時間(例えば、10秒)前の時刻となったか否かを判定する。そして、現在の時刻が配信予定時刻の所定時間前の時刻となったと判定した場合に、広告決定部11bは、配信予定時刻の所定時間前までに取得部11aにより取得された属性IDのうち、最も数が多い属性IDを特定する。例えば、属性ID「P001」の数が最も多い場合には、広告決定部11bは、属性ID「P001」を特定する。このことは、劇場20には、現在の時刻が配信予定時刻の所定時間前の時刻となった時点において、「20代前半の男性」という属性を有する観客が多いことを意味する。
そして、広告決定部11bは、第3のテーブル12cを参照して、特定した属性IDに対応する広告IDを決定する。例えば、属性ID「P001」を特定した場合には、広告決定部11bは、第3のテーブル12cを参照して、属性ID「P001」に対応する広告ID「E001」を決定する。すなわち、広告決定部11bは、劇場20に来場した観客の属性の中から、最も人数が多い属性をターゲットとする広告を、配信する広告として決定する。したがって、本実施形態に係る広告決定部11bによれば、劇場20に実際に来場した観客の層に適した広告を決定することができる。また、本実施形態に係る広告決定部11bによれば、現在の時刻が配信予定時刻の所定時間前の時刻となった時点における観客の層に適した広告を決定することができる。さらに、本実施形態に係る広告決定部11bによれば、本編である映画の開始時刻に応じて劇場端末21から送信された広告配信リクエストが示す広告枠において、広告主により設定された配信条件(第3のテーブル12cの登録内容が示す広告のターゲットの条件)を満たすような最適な広告を配信することができる。
配信部11cは、第4のテーブル12dを参照して、広告決定部11bにより決定された広告IDに対応する広告データを取得する。そして、配信部11cは、第5のテーブル12eを参照して、現在の時刻が配信予定時刻となるまで繰り返し、現在の時刻が配信予定時刻となったか否かを判定し、現在の時刻が配信予定時刻となった場合に、取得した広告データを劇場端末21に配信する。例えば、配信部11cは、広告決定部11bにより広告ID「E001」が決定された場合には、広告データ「DE001」を劇場端末21に配信する。これにより、劇場端末21は、対象の広告枠において、広告データ「DE001」が示す広告の映像を劇場20のスクリーンに投影する。
取得部11a、広告決定部11bおよび配信部11cは、上述した各種の処理を、広告枠ごとに繰り返し行う。これにより、ある広告枠の所定時間前に、この広告枠で劇場20のスクリーンに表示される広告が決定される。それゆえ、この所定時間が10秒などの短時間である場合には、リアルタイムで、広告枠ごとに劇場20のスクリーンに表示される広告を決定することができる。
図9は、広告決定部11bにより広告が決定されるタイミングの一例を説明するための図である。図9の例は、広告枠ID「C11」が示す広告枠Aの次に広告枠ID「C12」が示す広告枠Bが設定され、広告枠ID「C12」が示す広告枠Bの次に広告枠ID「C13」が示す広告枠Cが設定され、広告枠Cの次に本編である映画が上映される時間帯が設定された場合を示す。また、図9の例では、上述の所定時間が10秒である場合を想定する。図9の例に示すように、広告決定部11bは、広告枠Aでの配信予定時刻より10秒前に広告枠Aでスクリーンに表示される広告を決定し、広告枠Bでの配信予定時刻より10秒前に広告枠Bでスクリーンに表示される広告を決定し、広告枠Cでの配信予定時刻より10秒前に広告枠Cでスクリーンに表示される広告を決定する。また、配信部11cは、広告枠Aでの配信予定時刻に、広告決定部11bにより決定された広告枠Aでスクリーンに表示される広告の広告データを劇場端末21に配信する。また、配信部11cは、広告枠Bでの配信予定時刻に、広告決定部11bにより決定された広告枠Bでスクリーンに表示される広告の広告データを劇場端末21に配信する。さらに、配信部11cは、広告枠Cでの配信予定時刻に、広告決定部11bにより決定された広告枠Cでスクリーンに表示される広告の広告データを劇場端末21に配信する。
[配信サーバ10の動作]
図10は、第1の実施形態における配信サーバ10の動作の一例を示すフローチャートである。配信サーバ10は、広告枠ごとに、本フローチャートに示す処理を行う。
図10に示すように、取得部11aは、観客情報取得装置22から送信された観客の情報を受信したか否かを判定する(S101)。観客の情報を受信していないと判定した場合(S101;No)には、取得部11aは、再び、S101に示す判定処理を行う。一方、受信したと判定した場合(S101;Yes)には、取得部11aは、取得した観客の情報を用いて、観客の属性を取得する(S102)。
そして、広告決定部11bは、第5のテーブル12eを参照して、現在の時刻が、配信予定時刻の所定時間(例えば、10秒)前の時刻となったか否かを判定する(S103)。現在の時刻が配信予定時刻の所定時間前の時刻となっていないと判定した場合(S103;No)には、取得部11aは、上述したS101の処理を再び行う。一方、現在の時刻が配信予定時刻の所定時間前の時刻となったと判定した場合(S103;Yes)には、広告決定部11bは、配信予定時刻の所定時間前までに取得部11aにより取得された属性IDのうち、最も数が多い属性IDを特定する(S104)。
そして、広告決定部11bは、第3のテーブル12cを参照して、特定した属性IDに対応する広告IDを決定する(S105)。
そして、配信部11cは、第4のテーブル12dを参照して、広告決定部11bにより決定された広告IDに対応する広告データを取得する。そして、配信部11cは、第5のテーブル12eを参照して、現在の時刻が配信予定時刻となるまで繰り返し、現在の時刻が配信予定時刻となったか否かを判定し、現在の時刻が配信予定時刻となった場合に、取得した広告データを劇場端末21に配信する(S106)。
以上、本発明の第1の実施形態について説明した。
上述したように、本実施形態に係る配信サーバ10は、実際に劇場20に来場した観客ごとの属性を示す情報を取得し、広告記憶部10bに記憶された広告の中から、取得した情報が示す属性に応じた広告を、劇場20で映画などのコンテンツとともに提供される広告として決定する。したがって、配信サーバ10によれば、劇場20に実際に来場した観客の層に適した広告を決定することができる。
また、配信サーバ10は、広告枠ごとに、リアルタイムで、劇場20に実際に来場した観客の層に適した広告を決定することができる。
なお、1つの劇場に対して広告を配信する場合について説明したが、配信サーバ10は、複数の劇場に対して、劇場ごとに、広告を配信することもできる。例えば、第3のテーブル12cの各レコードに、新たに、広告が配信される劇場のIDである劇場IDが登録される項目「劇場ID」を設けるとともに、第5のテーブル12eの各レコードに、新たに、広告が配信される劇場の劇場IDが登録される項目「劇場ID」を設ける。そして、広告決定部11bは、現在の時刻が配信予定時刻の所定時間前の時刻となったと判定した場合に、第5のテーブル12eのレコードの中から、「広告枠ID」の項目に、現在の時刻から上述の所定時間が経過した後の時刻に広告の配信が開始される広告枠を示す広告枠IDが登録されたレコードを特定する。そして、広告決定部11bは、特定したレコードの「劇場ID」の項目に登録された劇場IDを特定する。そして、広告決定部11bは、配信予定時刻の所定時間前までに取得部11aにより取得された属性IDの中から、特定した劇場IDが示す劇場内の観客の属性の属性IDを抽出し、抽出した属性IDのうち、最も数が多い属性IDを特定する。そして、広告決定部11bは、第3のテーブル12cを参照して、特定した劇場IDおよび特定した属性IDに対応する広告IDを決定する。これにより、広告決定部11bは、複数の劇場に対して、劇場ごとに、最適な広告を決定することができる。そして、配信部11cは、第4のテーブル12dを参照して、広告決定部11bにより決定された広告IDに対応する広告データを取得する。そして、配信部11cは、第5のテーブル12eを参照して、現在の時刻が配信予定時刻となるまで繰り返し、現在の時刻が配信予定時刻となったか否かを判定し、現在の時刻が配信予定時刻となった場合に、取得した広告データを、広告決定部11bにより特定された劇場IDが示す劇場の劇場端末21に配信する。これにより、配信サーバ10は、複数の劇場に対して、劇場ごとに、広告を配信することができる。
また、1つの劇場で1つの映画が上映される場合を想定して説明したが、1つの劇場において、複数の部屋のそれぞれで映画が上映される場合には、映画が上映されるそれぞれの部屋のIDである部屋IDが登録される項目「部屋ID」を第3のテーブル12cの各レコードおよび第5のテーブル12eの各レコードに設けておき、上述の処理と同様の処理を行うことで、部屋ごとに、広告を配信することができる。
また、配信サーバ10が、観客の情報に基づいて、配信する広告を決定する場合について説明したが、配信サーバ10は、これに限られない。例えば、配信サーバ10は、観客の情報に基づいて、配信する広告の候補を決定し、広告の候補の中から、上映する映画のカテゴリと一致する広告を、配信する広告として決定してもよい。さらに、配信サーバ10は、観客のインターネットの閲覧履歴やインターネット上での購入履歴などのウェブ行動履歴を加味して、配信する広告を決定してもよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明では、第1の実施形態と同様または同一の機能を有する構成については、第1の実施形態と同一の符号を付して説明を省略する場合がある。第2の実施形態の配信システムは、第1の実施形態の配信サーバ10に代えて、配信サーバ30を有する。
[配信サーバ30の構成]
図11は、第2の実施形態における配信サーバ30の機能構成の一例を示すブロック図である。本実施形態における配信サーバ30は、先の第1の実施形態における配信サーバ10と比較して、入札受付部31を有する点が異なる。
入札受付部31は、広告枠ごとに、配信予定時刻の所定時間(例えば、10秒)前まで広告の入札を受け付ける。入札受付部31は、受付部の一例である。
ここで、本実施形態では、広告主は、広告主のIDである広告主ID、劇場20のスクリーンに広告を表示させたい広告枠の広告枠ID、および、劇場20のスクリーンに表示させたい広告の広告ID並びに入札価格を広告入札用端末に入力する。広告入札用端末は、広告主ID、広告枠ID、広告IDおよび入札価格が入力されると、入力された広告主ID、広告枠ID、広告IDおよび入札価格を配信サーバ30へ送信する。
配信サーバ30が有する入札受付部31は、広告入札用端末から送信された広告主ID、広告枠ID、広告IDおよび入札価格を受信すると、次の処理を行う。すなわち、入札受付部31は、受信した広告主IDが示す広告主が、受信した広告枠IDが示す広告枠において、受信した広告IDが示す広告を受信した入札価格で入札したことを示す情報である入札情報を生成し、生成した入札情報を保持する。このようにして、入札受付部31は、入札を受け付ける。
なお、他の形態として、広告主は、広告入札用端末を操作して、広告主のIDである広告主ID、劇場20のスクリーンに広告を表示させたい広告枠の広告枠ID、劇場20のスクリーンに表示させたい広告の広告ID、当該広告の広告データ、当該広告が対象としている観客の属性を示す属性ID、および入札価格を、配信サーバ30へ送信してもよい。この場合、配信サーバ30が有する入札受付部31は、広告入札用端末から受信した広告データを、広告入札用端末から受信した広告IDに対応付けて広告記憶部10b内の第4のテーブル12d(図7参照)に格納する。このとき、入札受付部31は、入札価格を広告IDにさらに対応付けて第4のテーブル12dに格納してもよい。また、入札受付部31は、広告入札用端末から受信した属性IDを、広告入札用端末から受信した広告IDに対応付けて広告記憶部10b内の第3のテーブル12c(図6参照)に格納する。
また、広告主は、広告入札用端末を操作して、入札のリクエストを配信サーバ30へ送信する。配信サーバ30は、映画を上映する劇場内に設けられた観客情報取得装置22から劇場に実際に来場している観客の情報を取得しており、広告入札用端末から入札のリクエストを受信した場合に、劇場内に実際に来場している観客の情報を広告入札用端末へ提供する。広告入札用端末は、配信サーバ30から受信した観客の情報を表示する。広告主は、広告入札用端末に表示された観客の情報を参照し、映画とともに広告を上映する権利を入札対象として、広告入札用端末により入札を行う。具体的には、広告主は、広告入札用端末を操作して、広告主ID、広告枠ID、属性ID、および入札価格等を、配信サーバ30へ送信する。配信サーバ30が有する入札受付部31は、広告入札用端末から受信した広告主ID、広告枠ID、属性ID、および入札価格等のデータを、対応付けて記憶部に記憶する。
そして、本実施形態に係る広告決定部11bは、広告記憶部10bに記憶された広告の中から、取得部11aにより取得された情報が示す属性に応じた複数の広告を特定する。そして、本実施形態に係る広告決定部11bは、特定した複数の広告の中から、広告の配信予定時刻から所定時間前までに入札受付部31により受け付けられた入札価格に基づき、劇場20で映画などのコンテンツとともに提供される広告を決定する。本実施形態に係る広告決定部11bの一態様について説明する。
広告決定部11bは、第5のテーブル12eを参照して、現在の時刻が、配信予定時刻の所定時間(例えば、10秒)前の時刻となったか否かを判定する。そして、現在の時刻が配信予定時刻の所定時間前の時刻となったと判定した場合に、広告決定部11bは、第3のテーブル12cを参照して、配信予定時刻の所定時間前までに取得部11aにより取得された全ての属性IDのそれぞれに対応する広告IDのそれぞれを特定する。例えば、配信予定時刻の所定時間前までに取得部11aにより取得された全ての属性IDが「P001」、「P002」および「P003」である場合には、広告決定部11bは、属性ID「P001」、「P002」および「P003」のそれぞれについて対応する広告IDを特定する。
そして、広告決定部11bは、入札情報および第3のテーブル12cを参照し、取得した広告IDのうち、配信予定時刻の所定時間前までに入札受付部31により受け付けられた入札価格が最も大きい広告IDを、配信する広告の広告IDとして決定する。このように、広告決定部11bは、リアルタイムビッディングにより、リアルタイムで、配信する広告を決定することができる。したがって、本実施形態に係る広告決定部11bによれば、劇場20に実際に来場した観客の層に適した広告であり、かつ、広告を販売する会社にとって利益の大きい広告を、配信する広告として決定することができる。また、広告決定部11bは、広告配信リクエストを受信したタイミング(例えば、広告の配信が開始される時刻の10秒前や、本編である映画の上映が開始される時刻の10分前)で、広告主により設定された配信条件(第3のテーブル12cの登録内容が示す広告のターゲットの条件)を満たすような最適な広告を配信することができる。したがって、広告主は、入札価格と配信条件を設定しておくだけで、広告を劇場20に流すことができる。
なお、広告決定部11bは、他の方法でも、配信する広告を決定することができる。例えば、広告決定部11bは、現在の時刻が配信予定時刻の所定時間前の時刻となったと判定した場合に、配信予定時刻の所定時間前までに取得部11aにより取得された全ての属性IDから、全ての属性IDが示す男性および女性の比率を算出する。以下、男性と女性との比率が6:4であり、入札受付部31が男性用の広告を入札価格100万円で受け付け、女性用の広告を入札価格90万円で受け付けた場合を例に挙げて説明する。そして、過去の広告に対するアンケート結果から男性よりも女性のほうが広告の内容を覚えているというように、男性よりも女性のほうが広告に対する認知度が高いことが事前に分かっている場合には、広告決定部11bは、男性の係数0.5よりも大きい女性の係数0.9を用いて、男性の指標「100万×0.6(比率)×0.5(係数)=30万」と、女性の指標「90万×0.4(比率)×0.9(係数)=32.4万」とを算出する。そして、広告決定部11bは、指標が高いほうの性別向けの広告(上記の例では、女性向けの広告)を、配信する広告として決定する。
本実施形態に係る広告決定部11bは、上述した各種の処理を、広告枠ごとに繰り返し行う。これにより、所定時間が10秒などの短時間である場合には、広告枠ごとに、広告が配信される直前まで、劇場20のスクリーンに表示される広告の入札を行うことができる。
[配信サーバ30の動作]
図12は、第2の実施形態における配信サーバ30の動作の一例を示すフローチャートである。配信サーバ30は、広告枠ごとに、本フローチャートに示す処理を行う。
図12に示すように、取得部11aは、観客情報取得装置22から送信された観客の情報を受信したか否かを判定する(S201)。観客の情報を受信していないと判定した場合(S201;No)には、取得部11aは、再び、S201に示す判定処理を行う。一方、受信したと判定した場合(S201;Yes)には、取得部11aは、取得した観客の情報を用いて、観客の属性を取得する(S202)。
そして、広告決定部11bは、第5のテーブル12eを参照して、現在の時刻が、配信予定時刻の所定時間(例えば、10秒)前の時刻となったか否かを判定する(S203)。現在の時刻が配信予定時刻の所定時間前の時刻となっていないと判定した場合(S203;No)には、取得部11aは、上述したS201の処理を再び行う。一方、現在の時刻が配信予定時刻の所定時間前の時刻となったと判定した場合(S203;Yes)には、広告決定部11bは、第3のテーブル12cを参照して、配信予定時刻の所定時間前までに取得部11aにより取得された全ての属性IDのそれぞれに対応する広告IDのそれぞれを特定する(S204)。なお、S204では、複数の広告IDが特定される場合、および、1つの広告IDが特定される場合の2つの場合が考えられる。
そして、広告決定部11bは、S204で複数の広告IDが特定された場合には、入札情報を参照し、取得した広告IDのうち、配信予定時刻の所定時間前までに入札受付部31により受け付けられた入札価格が最も大きい広告IDを、配信する広告の広告IDとして決定する。また、広告決定部11bは、S204で1つの広告IDが特定された場合には、特定された1つの広告IDを、配信する広告の広告IDとして決定する(S205)。
そして、配信部11cは、第4のテーブル12dを参照して、広告決定部11bにより決定された広告IDに対応する広告データを取得する。そして、配信部11cは、第5のテーブル12eを参照して、現在の時刻が配信予定時刻となるまで繰り返し、現在の時刻が配信予定時刻となったか否かを判定し、現在の時刻が配信予定時刻となった場合に、取得した広告データを劇場端末21に配信する(S206)。
以上、本発明の第2の実施形態について説明した。
上述したように、本実施形態に係る配信サーバ30は、広告の入札価格を受け付け、広告記憶部10bに記憶された広告の中から、取得した情報が示す属性に応じた複数の広告を特定し、特定した複数の広告の中から、広告の配信予定時刻から所定時間前までに受け付けた入札価格に基づき、劇場20で映画などのコンテンツとともに提供される広告として決定する。したがって、配信サーバ30によれば、劇場20に実際に来場した観客の層に適した広告であり、かつ、広告を販売する会社にとって利益の大きい広告を、配信する広告として決定することができる。
また、配信サーバ30は、広告枠ごとに、広告が配信される直前まで、劇場20のスクリーンに表示される広告の入札を行うことができる。
なお、配信サーバ30が1つの劇場において、広告の入札価格を受け付け、入札価格に基づき、広告を配信する場合について説明したが、配信サーバ30は、複数の劇場に対して、劇場ごとに、広告の入札価格を受け付け、入札価格に基づき、広告を配信することもできる。例えば、第3のテーブル12cの各レコードに、新たに、広告が配信される劇場のIDである劇場IDが登録される項目「劇場ID」を設けるとともに、第5のテーブル12eの各レコードに、新たに、広告が配信される劇場の劇場IDが登録される項目「劇場ID」を設ける。そして、広告決定部11bは、現在の時刻が配信予定時刻の所定時間前の時刻となったと判定した場合に、第5のテーブル12eのレコードの中から、「広告枠ID」の項目に、現在の時刻から上述の所定時間が経過した後の時刻に広告の配信が開始される広告枠を示す広告枠IDが登録されたレコードを特定する。そして、広告決定部11bは、特定したレコードの「劇場ID」の項目に登録された劇場IDを特定する。そして、広告決定部11bは、配信予定時刻の所定時間前までに取得部11aにより取得されたすべての属性IDの中から、特定した劇場IDが示す劇場内の観客の属性の属性IDを抽出する。そして、広告決定部11bは、第3のテーブル12cおよび入札情報を参照して、抽出した属性IDのそれぞれについて、特定した劇場IDおよび抽出した属性IDに対応する広告IDを決定する。これにより、広告決定部11bは、複数の劇場に対して、劇場ごとに、受け付けた入札価格に基づき、最適な広告を決定することができる。そして、配信部11cは、第4のテーブル12dを参照して、広告決定部11bにより決定された広告IDに対応する広告データを取得する。そして、配信部11cは、第5のテーブル12eを参照して、現在の時刻が配信予定時刻となるまで繰り返し、現在の時刻が配信予定時刻となったか否かを判定し、現在の時刻が配信予定時刻となった場合に、取得した広告データを、広告決定部11bにより特定された劇場IDが示す劇場の劇場端末21に配信する。これにより、配信サーバ10は、複数の劇場に対して、劇場ごとに、受け付けた入札価格に基づき、広告を配信することができる。
なお、上記では、1つの劇場で1つの映画が上映される場合を想定して説明したが、1つの劇場において、複数の部屋のそれぞれで映画が上映される場合には、映画が上映されるそれぞれの部屋のIDである部屋IDが登録される項目「部屋ID」を第3のテーブル12cの各レコードおよび第5のテーブル12eの各レコードに設けておき、上述の処理と同様の処理を行うことで、部屋ごとに、受け付けた入札価格に基づき、広告を配信することができる。
また、配信サーバ30が、観客の情報などに基づいて、配信する広告を決定する場合について説明したが、配信サーバ30は、これに限られない。例えば、配信サーバ30は、観客の情報などに基づいて、配信する広告の候補を決定し、広告の候補の中から、上映する映画のカテゴリと一致する広告を、配信する広告として決定してもよい。さらに、配信サーバ30は、観客のインターネットの閲覧履歴やインターネット上での購入履歴などのウェブ行動履歴を加味して、配信する広告を決定してもよい。
(第3の実施形態)
ところで、配信サーバは、上述した第1の実施形態の機能または第2の実施形態の機能に加えて、実際に劇場20に来場した観客の情報を用いて、劇場20で上映される映画を決定する機能を有することもできる。そこで、このような機能を有する配信サーバについて第3の実施形態として説明する。なお、以下の説明では、第1の実施形態または第2の実施形態と同様または同一の機能を有する構成については、第1の実施形態または第2の実施形態と同一の符号を付して説明を省略する場合がある。また、以下の説明では、第1の実施形態の機能に加えて、実際に劇場20に来場した観客の情報を用いて劇場20で上映される映画を決定する機能を有する配信サーバについて説明する。第3の実施形態の配信システムは、第1の実施形態の配信サーバ10に代えて、配信サーバ50を有する。
[配信サーバ50の構成]
図13は、第3の実施形態における配信サーバ50の機能構成の一例を示すブロック図である。本実施形態における配信サーバ50は、先の第1の実施形態における配信サーバ10と比較して、映画決定部51および映画記憶部52を有する点が異なる。
映画記憶部52には、映画決定部51が映画を決定する際に参照する第6のテーブルが記憶されている。図14は、第6のテーブル53のデータ構造の一例を示す図である。図14の例に示すように、第6のテーブル53は、「属性ID」、「映画ID」および「映画データ」の各項目を有する。そして、第6のテーブル53の1レコードには、1つの映画がターゲットとする属性の情報が登録されている。
「映画ID」の項目には、映画IDが登録されている。また、「属性ID」の項目には、「映画ID」の項目に登録された映画IDが示す映画がターゲットとする属性の属性IDが登録されている。また、「映画データ」の項目には、「映画ID」の項目に登録された映画IDが示す映画の映像データが記憶されている。例えば、図14の例に示す1番目のレコードは、映画ID「V001」が示す映画のターゲット層が、属性ID「P001」が示す属性「20代前半の男性」、および、属性ID「P002」が示す属性「20代後半の男性」であることを示す。これに加えて、図14の例に示す1番目のレコードは、映画ID「V001」が示す映画の映像データが「V001.x」であることを示す。
本実施形態に係る取得部11aは、第1の実施形態の機能に加えて、実際に劇場20に来場した観客ごとに、観客が保持する携帯端末から観客が閲覧したい映画の情報を取得する。図15は、観客が保持する携帯端末70から観客が閲覧したい映画の情報を取得する処理の一例を説明するための図である。図15の例では、携帯端末70に、観客が閲覧したい4つの映画のタイトルのリスト(閲覧したいリスト)が登録された場合を示す。図15の例に示す「閲覧したいリスト」には、映画のタイトル「AAA」、「BBB」、「CCC」、「DDD」が登録されている。かかる携帯端末70は、劇場20において、観客情報取得装置20に含まれるアクセスポイントに対して、無線通信により、「閲覧したいリスト」に登録された4つの映画のタイトル「AAA」、「BBB」、「CCC」、「DDD」のそれぞれに対応する映画の映画IDを送信する。アクセスポイントは、4つの映画IDを受信すると、受信した4つの映画IDを配信サーバ50に送信する。なお、「閲覧したいリスト」にタイトルが登録された映画の映画IDは、観客の属性ともいえる。
映画決定部51は、取得部11aにより取得された観客の情報に基づいて、映画記憶部52に記憶された複数の映画の中から、劇場20で上映される映画を決定する。映画決定部51の一態様について説明する。
映画決定部51は、第5のテーブル12eを参照して、現在の時刻が、映画の上映が開始される時刻(上映予定時刻)の所定時間(例えば、15分)前の時刻となったか否かを判定する。そして、現在の時刻が上映予定時刻の所定時間前の時刻となったと判定した場合に、映画決定部51は、上映予定時刻の所定時間前までに取得部11aにより取得された映画IDのうち、最も数が多い映画IDを特定する。例えば、映画ID「V001」の数が最も多い場合には、映画決定部51は、映画ID「V001」を特定する。このことは、劇場20には、現在の時刻が上映予定時刻の所定時間前の時刻となった時点において、映画ID「V001」が示す映画を閲覧したい観客が多いことを意味する。
そして、映画決定部51は、第6のテーブル53を参照して、特定した映画IDに対応する映画データを、劇場20に配信する映画の映画データとして決定する。例えば、映画ID「V001」を特定した場合には、映画決定部51は、第6のテーブル53を参照して、映画ID「V001」に対応する映画データ「V001.x」を、劇場20に配信する映画の映画データとして決定する。すなわち、映画決定部51は、劇場20に来場した観客が閲覧したい映画の中から、閲覧したい観客の人数が最も多い映画を、劇場20に配信する映画として決定する。したがって、本実施形態に係る映画決定部51によれば、劇場20に来場した多くの観客が閲覧したい映画を、劇場20に配信する映画として決定することができる。
本実施形態に係る配信部11cは、第1の実施形態の機能に加え、以下で説明する各処理を実行する機能を有する。すなわち、本実施形態に係る配信部11cは、映画決定部51により映画データが決定されると、決定された映画データを映画決定部51から取得する。そして、本実施形態に係る配信部11cは、第5のテーブル12eを参照して、現在の時刻が上映予定時刻となるまで繰り返し、現在の時刻が上映予定時刻となったか否かを判定し、現在の時刻が上映予定時刻となった場合に、取得した映画データを劇場端末21に配信する。例えば、配信部11cは、映画決定部51により映画データ「V001.x」が決定された場合には、映画データ「V001.x」を劇場端末21に配信する。これにより、劇場端末21は、映画が上映される時間帯において、映画データ「V001.x」が示す映画の映像を劇場20のスクリーンに投影する。
[配信サーバ50の動作]
図16は、第3の実施形態における配信サーバ50の動作の一例を示すフローチャートである。配信サーバ50は、1つの映画が上映される際に、本フローチャートに示す処理を行う。
図16に示すように、取得部11aは、個々の観客の携帯端末70から送信された観客の情報である映画IDを受信したか否かを判定する(S301)。観客の情報である映画IDを受信していないと判定した場合(S301;No)には、取得部11aは、再び、S301に示す判定処理を行う。一方、受信したと判定した場合(S301;Yes)には、取得部11aは、取得した観客の情報である映画IDを観客の属性として取得する(S302)。
そして、映画決定部51は、第5のテーブル12eを参照して、現在の時刻が、上映予定時刻の所定時間(例えば、15分)前の時刻となったか否かを判定する(S303)。現在の時刻が上映予定時刻の所定時間前の時刻となっていないと判定した場合(S303;No)には、取得部11aは、上述したS301の処理を再び行う。一方、現在の時刻が上映予定時刻の所定時間前の時刻となったと判定した場合(S303;Yes)には、映画決定部51は、上映予定時刻の所定時間前までに取得部11aにより取得された観客の属性である映画IDのうち、最も数が多い映画IDを特定する(S304)。
そして、映画決定部51は、第6のテーブル53を参照して、特定した観客の属性である映画IDに対応する映画データを、劇場20に配信する映画の映画データとして決定する(S305)。
そして、配信部11cは、映画決定部51により決定された映画データを映画決定部51から取得する。そして、配信部11cは、第5のテーブル12eを参照して、現在の時刻が上映予定時刻となるまで繰り返し、現在の時刻が上映予定時刻となったか否かを判定し、現在の時刻が上映予定時刻となった場合に、取得した映画データを劇場端末21に配信する(S306)。
以上、本発明の第3の実施形態について説明した。
上述したように、本実施形態に係る配信サーバ50は、実際に劇場20に来場した観客の情報に基づいて、映画記憶部52に記憶された複数の映画の中から、劇場20で上映される映画を決定する。例えば、配信サーバ50は、観客が閲覧したい映画の映画IDに基づいて、最も多くの観客が閲覧したい映画を、映画記憶部52に記憶された複数の映画の中から、劇場20で上映される映画として決定する。したがって、配信サーバ50によれば、劇場20に来場した多くの観客が閲覧したい映画を、劇場20に配信する映画として決定することができる。なお、劇場20で上映される映画は、施設で提供されるコンテンツの一例である。
なお、配信サーバ50が1つの劇場において、映画を配信する場合について説明したが、配信サーバ50は、複数の劇場に対して、劇場ごとに、映画を配信することもできる。例えば、第3のテーブル12cの各レコードに、新たに、映画が配信される劇場のIDである劇場IDが登録される項目「劇場ID」を設け、第5のテーブル12eの各レコードに、新たに、映画が配信される劇場の劇場IDが登録される項目「劇場ID」を設け、第6のテーブル53の各レコードに、新たに、映画が配信される劇場の劇場IDが登録される項目「劇場ID」を設ける。そして、映画決定部51は、現在の時刻が上映予定時刻の所定時間前の時刻となったと判定した場合に、第5のテーブル12eのレコードの中から、「広告枠ID」の項目に、現在の時刻から上述の所定時間が経過した後の時刻に広告の配信が開始される広告枠を示す広告枠IDが登録されたレコードを特定する。そして、映画決定部51は、特定したレコードの「劇場ID」の項目に登録された劇場IDを特定する。そして、映画決定部51は、特定した劇場IDが示す劇場内の観客が保持する携帯端末70から、上映予定時刻の所定時間前までに取得部11aにより取得された映画IDのうち、最も数が多い映画IDを特定する。そして、映画決定部51は、第6のテーブル53を参照して、特定した劇場IDおよび特定した映画IDに対応する映画データを、特定した劇場IDが示す劇場に配信する映画の映画データとして決定する。これにより、映画決定部51は、複数の劇場に対して、劇場ごとに、映画を配信することができる。そして、配信部11cは、映画決定部51により映画データが決定されると、決定された映画データを映画決定部51から取得する。そして、配信部11cは、第5のテーブル12eを参照して、現在の時刻が上映予定時刻となるまで繰り返し、現在の時刻が上映予定時刻となったか否かを判定し、現在の時刻が上映予定時刻となった場合に、取得した映画データを、特定した劇場IDが示す劇場内の劇場端末21に配信する。これにより、配信サーバ50は、複数の劇場に対して、劇場ごとに、映画を配信することもできる。
なお、第3の実施形態において、1つの劇場で1つの映画が上映される場合を想定して説明したが、1つの劇場において、複数の部屋のそれぞれで映画が上映される場合には、映画が上映されるそれぞれの部屋のIDである部屋IDを第3のテーブル12cの各レコードおよび第5のテーブル12eの各レコードに設けておき、上述の処理と同様の処理を行うことで、部屋ごとに映画を配信することができる。
また、第3の実施形態において、配信サーバ50が、第1の実施形態の機能に加えて、実際に劇場20に来場した観客の情報を用いて劇場20で上映される映画を決定する機能を有する場合について説明したが、配信サーバ50は、これに限られない。例えば、配信サーバ50が、第2の実施形態の機能に加えて、実際に劇場20に来場した観客の情報を用いて劇場20で上映される映画を決定する機能を有するように構成することができる。
また、第3の実施形態において、配信サーバ50が、観客の情報に基づいて、配信する映画を決定する場合について説明したが、配信サーバ50は、これに限られない。例えば、配信サーバ50は、さらに、観客のインターネットの閲覧履歴やインターネット上での購入履歴などのウェブ行動履歴を加味して、配信する映画を決定することができる。
また、上記第1の実施形態、第2の実施形態および第3の実施形態の各実施形態における配信サーバは、例えば図17に示すような構成のコンピュータ40によって実現される。図17は、配信サーバの機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ40は、CPU41、RAM(Random Access Memory)42、ROM(Read Only Memory)43、HDD44、通信インターフェイス(I/F)45、入出力インターフェイス(I/F)46、およびメディアインターフェイス(I/F)47を備える。
CPU41は、ROM43またはHDD44に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM43は、コンピュータ40の起動時にCPU41によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ40のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD44は、CPU41によって実行されるプログラムおよびプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス45は、通信回線を介して他の機器からデータを受信してCPU41へ送り、CPU41が生成したデータを、通信回線を介して他の機器へ送信する。
CPU41は、入出力インターフェイス46を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、および、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU41は、入出力インターフェイス46を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU41は、生成したデータを、入出力インターフェイス46を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス47は、記録媒体48に格納された各種のプログラムまたはデータを読み取り、RAM42を介してCPU41に提供する。例えば、CPU41は、プログラムを、メディアインターフェイス47を介して記録媒体48からRAM42上にロードし、ロードしたプログラムを実行することもできる。記録媒体48は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
コンピュータ40が第1の実施形態、第2の実施形態または第3の実施形態における配信サーバとして機能する場合、コンピュータ40のCPU41は、RAM42上にロードされた広告決定プログラムを実行することにより、取得部11a、広告決定部11b、配信部11c、入札受付部31、映画決定部51の各機能を実現する。また、HDD44には、属性情報記憶部10a内のデータ、広告記憶部10b内のデータ、映画記憶部52内のデータなどが格納される。
コンピュータ40のCPU41は、広告決定プログラムを、記録媒体48から読み取って実行することもできるが、他の例として、他の装置から、通信回線を介して広告決定プログラムを取得してもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者には明らかである。また、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 配信システム
10 配信サーバ
10a 属性情報記憶部
10b 広告記憶部
11a 取得部
11b 広告決定部
11c 配信部
12a 第1のテーブル
12b 第2のテーブル
12c 第3のテーブル
12d 第4のテーブル
12e 第5のテーブル
20 劇場
21 劇場端末
22 観客情報取得装置

Claims (13)

  1. 第1コンテンツを提供する施設に所在する観客の情報を取得する取得部と、
    前記取得部により取得された情報に基づいて、前記施設で前記第1コンテンツとともに提供される第2コンテンツを決定する第2コンテンツ決定部と、
    を備えることを特徴とする決定装置。
  2. 観客の属性に応じた前記第2コンテンツを記憶する第2コンテンツ記憶部をさらに備え、
    前記取得部は、観客ごとの属性を示す情報を取得し、
    前記決定部は、前記コンテンツ記憶部に記憶された第2コンテンツの中から、前記取得部により取得された情報が示す属性に応じた第2コンテンツを、前記施設で前記第1コンテンツとともに提供される第2コンテンツとして決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の決定装置。
  3. 前記第2コンテンツの入札価格を受け付ける受付部をさらに備え、
    前記決定部は、前記取得部により取得された情報および前記受付部により受け付けられた前記入札価格に基づいて、前記コンテンツ記憶部に記憶された第2コンテンツの中から、前記施設で前記第1コンテンツとともに提供される第2コンテンツを決定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の決定装置。
  4. 複数の第1コンテンツを記憶する第1コンテンツ記憶部と、
    前記取得部により取得された観客の情報に基づいて、前記第1コンテンツ記憶部に記憶された複数の第1コンテンツの中から、前記施設で提供される第1コンテンツを決定する第1コンテンツ決定部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の決定装置。
  5. 前記取得部は、観客ごとに、該観客が保持する携帯端末から観客が閲覧したい第1コンテンツの情報を取得し、
    前記第1コンテンツ決定部は、前記取得部により取得された観客が閲覧したい第1コンテンツの情報に基づき、前記第1コンテンツ記憶部に記憶された複数の第1コンテンツの中から、前記施設で提供される第1コンテンツを決定する
    ことを特徴とする請求項4に記載の決定装置。
  6. コンピュータが、
    第1コンテンツを提供する施設に所在する観客の情報を取得する取得工程と、
    前記取得工程により取得された情報に基づいて、前記施設で前記第1コンテンツとともに提供される第2コンテンツを決定する決定工程と、
    を実行することを特徴とする決定方法。
  7. コンピュータに、
    第1コンテンツを提供する施設に所在する観客の情報を取得する取得手順と、
    前記取得手順により取得された情報に基づいて、前記施設で前記第1コンテンツとともに提供される第2コンテンツを決定する決定手順と、
    を実行させることを特徴とする決定プログラム。
  8. 第1コンテンツの提供タイミングに基づき所定の端末から送信される第2コンテンツの配信リクエストを取得する取得部と、
    前記取得部により取得された配信リクエストに基づいて、施設で前記第1コンテンツとともに提供される第2コンテンツを配信する配信部と、
    を備えることを特徴とする配信装置。
  9. コンピュータが、
    第1コンテンツの提供タイミングに基づき所定の端末から送信される第2コンテンツの配信リクエストを取得する取得工程と、
    前記取得工程により取得された配信リクエストに基づいて、施設で前記第1コンテンツとともに提供される第2コンテンツを配信する配信工程と、
    を実行することを特徴とする配信方法。
  10. コンピュータに、
    第1コンテンツの提供タイミングに基づき所定の端末から送信される第2コンテンツの配信リクエストを取得する取得手順と、
    前記取得手順により取得された配信リクエストに基づいて、施設で前記第1コンテンツとともに提供される第2コンテンツを配信する配信手順と、
    を実行させることを特徴とする配信プログラム。
  11. 第1コンテンツとともに提供される第2コンテンツを提供する権利を入札対象として、前記第1コンテンツを提供する施設に所在する観客の情報であって前記第2コンテンツが対象としている観客の情報を受け付ける入札部
    を備えることを特徴とする入札装置。
  12. 前記入札部が受け付けた、前記第2コンテンツが対象としている観客の情報を記憶する記憶部
    をさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の入札装置。
  13. 第1コンテンツを提供する施設に所在する観客の情報を提示する提示部と、
    前記第1コンテンツとともに提供される第2コンテンツを提供する権利を対象として入札を受け付ける入札部と、
    を備えることを特徴とする入札装置。
JP2014006292A 2014-01-16 2014-01-16 決定装置、決定方法、決定プログラム、配信装置、配信方法、配信プログラムおよび入札装置 Pending JP2015135583A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014006292A JP2015135583A (ja) 2014-01-16 2014-01-16 決定装置、決定方法、決定プログラム、配信装置、配信方法、配信プログラムおよび入札装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014006292A JP2015135583A (ja) 2014-01-16 2014-01-16 決定装置、決定方法、決定プログラム、配信装置、配信方法、配信プログラムおよび入札装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015135583A true JP2015135583A (ja) 2015-07-27

Family

ID=53767374

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014006292A Pending JP2015135583A (ja) 2014-01-16 2014-01-16 決定装置、決定方法、決定プログラム、配信装置、配信方法、配信プログラムおよび入札装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015135583A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019078038A1 (ja) * 2017-10-20 2019-04-25 emmmR株式会社 広告システム
JP2020098552A (ja) * 2018-12-19 2020-06-25 Kddi株式会社 広告媒体オークション装置、コンピュータプログラム及び広告媒体オークション方法
JP7038447B1 (ja) 2021-05-19 2022-03-18 株式会社刀 来場数予測装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002074160A (ja) * 2000-08-24 2002-03-15 Sony Corp 情報提供方法
JP2004502222A (ja) * 2000-06-27 2004-01-22 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 提示される情報のコンテンツを観客に合わせる方法及び装置
JP2008059479A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Eole Inc 広告決定システム
JP2010049423A (ja) * 2008-08-20 2010-03-04 Dainippon Printing Co Ltd デジタル写真プリントシステムおよびデジタル写真プリント方法
JP2011055378A (ja) * 2009-09-04 2011-03-17 Yahoo Japan Corp コンテンツ挿入管理装置、方法及びプログラム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004502222A (ja) * 2000-06-27 2004-01-22 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 提示される情報のコンテンツを観客に合わせる方法及び装置
JP2002074160A (ja) * 2000-08-24 2002-03-15 Sony Corp 情報提供方法
JP2008059479A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Eole Inc 広告決定システム
JP2010049423A (ja) * 2008-08-20 2010-03-04 Dainippon Printing Co Ltd デジタル写真プリントシステムおよびデジタル写真プリント方法
JP2011055378A (ja) * 2009-09-04 2011-03-17 Yahoo Japan Corp コンテンツ挿入管理装置、方法及びプログラム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019078038A1 (ja) * 2017-10-20 2019-04-25 emmmR株式会社 広告システム
JP2020098552A (ja) * 2018-12-19 2020-06-25 Kddi株式会社 広告媒体オークション装置、コンピュータプログラム及び広告媒体オークション方法
JP7062584B2 (ja) 2018-12-19 2022-05-06 Kddi株式会社 広告媒体オークション装置
JP7038447B1 (ja) 2021-05-19 2022-03-18 株式会社刀 来場数予測装置
JP2022178021A (ja) * 2021-05-19 2022-12-02 株式会社刀 来場数予測装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9699523B1 (en) Automated clip creation
US9147198B2 (en) Systems and methods for providing an interface for data driven media placement
WO2017045589A1 (zh) 公共场所的屏幕广告交易方法
US20120227073A1 (en) Methods and systems of providing a supplemental experience based on concurrently viewed content
US20190384746A1 (en) Information processing device, information processing method, and program
CA2830219A1 (en) System and method for marketing
US20180315096A1 (en) Method for showing multiple skippable ads
US11954706B2 (en) Online platform for out of home advertising
JP6023104B2 (ja) 配信装置、配信方法、配信プログラム、施設装置及び配信システム
US11941668B2 (en) Ad exchange bid optimization with reinforcement learning
JP5996502B2 (ja) サービス提供装置、サービス提供方法及びサービス提供プログラム
JP6038839B2 (ja) 算出装置、算出方法及び算出プログラム
JP5865880B2 (ja) サービス提供装置、サービス提供方法及びサービス提供プログラム
JP2015135583A (ja) 決定装置、決定方法、決定プログラム、配信装置、配信方法、配信プログラムおよび入札装置
JP6033810B2 (ja) 決定装置、決定方法及び決定プログラム
JP5936587B2 (ja) サービス提供装置、サービス提供方法及びサービス提供プログラム
US20210168423A1 (en) Systems and Methods for Delivery of a Service
JP5922692B2 (ja) サーバ装置、サービス提供方法及びサービス提供プログラム
JP6529572B2 (ja) 提供装置、提供方法及び提供プログラム
JP6087864B2 (ja) 配信装置、配信方法及び配信プログラム
JP2016167271A (ja) サービス提供装置、サービス提供方法及びサービス提供プログラム
JP6355667B2 (ja) 提供装置、提供方法、提供プログラム、算定装置、算定方法及び算定プログラム
JP5905039B2 (ja) 提供装置、提供方法及び提供プログラム
US9860608B2 (en) Advertisement distribution system
JP2024051489A (ja) 広告枠管理装置、広告枠管理方法、及び、記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160125

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160531

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160831

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20160908

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20161028