JP2002074160A - 情報提供方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、情報提供方法に関し、例えば映画
館等の会場において、コマーシャルを提供する場合に適
用して、ユーザーに適した情報を簡易かつ確実に提供す
ることができるようにする。 【解決手段】 本発明は、ユーザー３Ａのカード７等よ
り個人の識別情報を取得し、この識別情報を基準にした
データベース５のアクセスにより集団の属性を判定し、
この判定結果Ｄ２により集団に適した情報を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、情報提供方法に関
し、例えば映画館等の会場において、コマーシャルを提
供する場合に適用することができる。本発明は、ユーザ
ーのカード等より個人の識別情報を取得し、この識別情
報を基準にしたデータベースのアクセスにより集団の属
性を判定し、この判定結果により集団に適した情報を提
供することにより、例えば映画館等の施設において、ユ
ーザーに適した情報を簡易かつ確実に提供することがで
きるようにする。

【０００２】

【従来の技術】従来、不特定のユーザーが集合する施設
である映画館においては、上映の合間にコマーシャルを
上映するようになされており、このコマーシャルの内容
を提供する映画の内容、映画館の所在地等に応じて選定
することにより、ユーザーに適したコマーシャルを提供
するようになされている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところでこのような施
設においては、日によっても、時間帯によっても、来館
するユーザー層が異なることにより、従来の手法による
コマーシャルの提供方法によっては、必ずしもユーザー
に適した情報を提供できない問題がある。

【０００４】この問題を解決する１つの方法として、例
えば入場する観客に嗜好等を問い合わせて集計し、この
集計結果により適宜、ユーザーに提供する情報を切り換
えることが考えられる。しかしながらこのようにする
と、集計等の処理が煩雑になる欠点がある。またこのよ
うな問い合わせに対して、観客が素直に回答しない場合
も考えられることにより、集計結果が必ずしも正しくユ
ーザーの嗜好等を反映していない場合も考えられる。

【０００５】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、ユーザーに適した情報を簡易かつ確実に提供するこ
とができる情報提供方法を提案しようとするものであ
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め請求項１の本発明においては、所定の情報提供場所に
到来する複数のユーザーについて、個々のユーザーを特
定する識別情報を基準にして所定のデータベースをアク
セスし、複数のユーザーのそれぞれについて、嗜好を示
す個人情報を取得する個人情報取得のステップと、この
個人情報取得のステップにより取得した個人情報の統計
処理により、複数のユーザーによる集団としての嗜好を
示す属性情報を生成する属性情報取得のステップと、こ
の属性情報により、集団に最も優位な情報を選択的に提
供する情報提供のステップとを有するようにする。

【０００７】請求項１の構成によれば、所定の情報提供
場所に到来する複数のユーザーについて、個々のユーザ
ーを特定する識別情報を基準にして所定のデータベース
をアクセスし、複数のユーザーのそれぞれについて、嗜
好を示す個人情報を取得することにより、この情報提供
場所に到来する個々のユーザーについて、簡易かつ確実
に嗜好等を判定することができる。これにより個人情報
取得のステップにより取得した個人情報の統計処理によ
り、複数のユーザーによる集団としての嗜好を示す属性
情報を生成する属性情報取得のステップと、この属性情
報により、集団に最も優位な情報を選択的に提供する情
報提供のステップとを有するようにすれば、このような
集団に対して最も適したと考えられる情報を簡易かつ確
実に選択して提供することができる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。

【０００９】（１）第１の実施の形態 （１−１）第１の実施の形態の構成 図１は、本発明の第１の実施の形態に係る情報提供シス
テムを示すブロック図である。この情報提供システム１
は、映画館２の入場者３の集団について、上映回毎に趣
味、嗜好等の属性をサポートセンタ４で判定して判定結
果を映画館２に通知し、この通知に応じてコマーシャル
による情報を映画館２で上映する。

【００１０】ここでサポートセンタ４は、販売店６にお
けるクレジットカード７の販売においてユーザー３Ａか
ら取得した情報等をデータベース５に保持し、映画館２
からの問い合わせによりこのデータベース５をアクセス
してアクセス結果を処理することにより、集団の属性を
判定して判定結果を映画館２に通知する。

【００１１】すなわち販売店６は、ユーザー３Ａの申し
込みにより、ユーザー３Ａを特定する識別コードである
カードＩＤを磁気ストライプによりクレジットカード７
に記録してクレジットカード７を発行する。さらに販売
店６は、このユーザー３Ａによるクレジットカードの申
し込み時、ユーザーの年齢、職業、性別、趣味、期講読
雑誌、試聴する番組等の個人情報Ｄ１を取得し、クレジ
ットカード７に記録したカードＩＤと共にサポートセン
タ４に通知する。なお販売店６は、これらのカードＩＤ
等の情報等を暗号化してサポートセンタ４に通知する。

【００１２】また販売店６は、このようにして発行した
クレジットカード７をユーザーが使用すると、クレジッ
トカード７の使用をサポートセンタ４に通知する。なお
この実施の形態においては、このようにして取得した各
種個人情報を映画館２における情報の提供に利用するこ
とにより、このような利用をユーザーに事前に承諾して
おくことが考えられる。

【００１３】サポートセンタ４において、データセンタ
８は、販売店６、映画館２からのクレジットカード７の
使用の通知により与信機関との間で料金清算処理を実行
する。またデータセンタ８は、後述する嗜好分析装置９
による処理に適するように、販売店６より通知される個
人情報Ｄ１を数値化して各ユーザー毎にデータベース５
に記録する。またデータセンタ８は、街頭等におけるア
ンケート調査等により取得した個人情報を、同様に処理
してデータベース５の記録を更新する。さらに販売店
６、映画館２からのクレジットカード７の使用の情報を
同様に処理し、データベース５の記録を更新する。

【００１４】これらの処理において、データセンタ８
は、図２に示すように、映画館２、販売店６から通知さ
れるカードＩＤに対応し、かつ個々のユーザーを特定す
る識別情報である個人ＩＤを生成し、この個人ＩＤによ
りユーザーを特定して販売店６等からの情報をデータベ
ース５に記録する。

【００１５】データベース５は、図３に示すように、こ
のようにしてデータセンタ８により記録される個人情報
を個人ＩＤ毎に保持する。なお、この図３に示す記録に
おいて、個人ＩＤ（７ＧａＫＡ５７／ｖ５Ｂ＋４ｃｂＡ
Ｂｆ）のレコードは、この個人ＩＤのユーザーが車に関
して新車に興味を持っており、そのうち輸入車には比較
的興味を持っていないことを示すものである。また旅行
に関しては、国内旅行及び海外旅行の双方に興味を持っ
ており、特に海外旅行に著しく興味を持っていることを
示すものである。これに対して続く個人ＩＤのレコード
においては、車に関しては中古車に興味があり、若干、
輸入車にも興味を持っていることを示し、また旅行に関
しては国内旅行には興味が無く、海外旅行に大いに興味
を持っていることを示すものである。なおこのようなデ
ータベース５の構築においては、クレジットカードの販
売によるものに限らず、例えば各種会員証、プリペイド
カード、商品の購入によりポイントを蓄積するポイント
カード等による個人情報の収集によって構築することも
可能である。

【００１６】またデータベース５は、データセンタ８、
嗜好分析装置９によるアクセスによってのみ保持した個
人情報をデータセンタ８、嗜好分析装置９に出力し、こ
れにより重要な個人情報を外部に秘匿しつつこの個人情
報を更新し、さらには有意義に利用できるようになされ
ている。

【００１７】嗜好分析装置９は、上映回毎に映画館２よ
り通知される顧客ＩＤリストＬ１より個人ＩＤを検出
し、この個人ＩＤを基準にして映画館２におけるデータ
ベース５をアクセスする。さらに嗜好分析装置９は、こ
のアクセス結果を統計処理し、これにより映画館２にお
ける上映回毎に、この入場者全体の集団としての嗜好を
示す属性情報Ｄ２を検出し、この属性情報Ｄ２を映画館
２に通知する。なおこの統計処理は、例えば図３につい
て説明した項目毎の数値を平均値化して実行され、属性
情報Ｄ２は、例えばこのようにして得られた平均値のう
ちの値の大きな数値と、対応する項目とにより構成され
る。

【００１８】ここで顧客ＩＤリストＬ１は、データベー
ス５の記録との対応により映画館２の入場者を個々に特
定するリストであり、図４に示すように、入場者３Ａ
Ａ、３ＡＢ、３ＡＣ、……の保持するクレジットカード
７のカードＩＤを例えばＤＥＳ（Data Encryption Stan
dard）により暗号化して問い合わせ用ＩＤを生成した
後、この問い合わせ用ＩＤを順次配列して生成される。
これにより嗜好分析装置９は、この顧客ＩＤリストＬ１
より問い合わせ用ＩＤ、カードＩＤを順次復号した後、
図５に示すデータベース５への記録に対応する個人ＩＤ
の一覧を検出し、この個人ＩＤにより順次データベース
５をアクセスする。これによりこの情報提供システム１
では、映画館２とサポートセンタ４とを結ぶ回線におい
ては、カードＩＤ、個人ＩＤを特定困難にして情報を伝
送し、その分、システム全体のセキュリティーを向上す
るようになされている。

【００１９】映画館２において、入力装置１０は、入場
券の販売所に設置されたクレジットカード７の処理装置
であり、ユーザー３が提示したクレジットカード７より
カードＩＤを取得する。さらにこのようにして取得した
カードＩＤを、ユーザーが購入した入場券の購入金額、
この入場券によりユーザーが試聴する映画のカテゴリ等
の情報と共にデータセンタ８に通知する。さらに入力装
置１０は、このようにして取得したカードＩＤをデータ
処理装置１１に通知する。なお入力装置１０において
も、このようなカードＩＤ等の情報を暗号化してサポー
トセンタ４、データ処理装置１１に通知する。

【００２０】入力装置１０は、このような入場券の発行
の際に、クレジットカード以外の、例えば現金により決
裁するユーザーも考えられることにより、このようなユ
ーザーについては、嗜好分析装置９における判定に影響
を与えないように、ダミーによるカードＩＤをデータ処
理装置１１に通知する。

【００２１】データ処理装置１１は、入力装置１０より
通知されるカードＩＤを上映回の直前で区切って集計
し、これにより各上映回における入場者の各人を特定す
るリストを作成する。さらにデータ処理装置１１は、こ
のようにして作成したカードＩＤによるリストを図４に
ついて上述した問い合わせ用ＩＤによる顧客ＩＤリスト
Ｌ１に変換し、嗜好分析装置９に通知する。さらにデー
タ処理装置１１は、この顧客ＩＤリストＬ１の通知によ
り嗜好分析装置９から通知される属性情報Ｄ２を受け、
この属性情報Ｄ２の解析により広告データベース（広告
ＤＢ）１２をアクセスする。

【００２２】ここで広告データベース１２は、この映画
館２で提供するコマーシャルのデータベースであり、あ
らゆる趣味、嗜好の観客にも対応可能に、種々のコマー
シャルを蓄積して構成される。データ処理装置１１は、
属性情報Ｄ２により、該当する上映回の観客全体とし
て、最も多くの観客が興味を示し、最も宣伝効果が高い
と判断されるコマーシャルを広告データベース１２より
選択し、上映の間合いで上映する。なお広告データベー
ス１２は、各コマーシャル毎に、このようにサポートセ
ンタ４から通知される属性情報Ｄ２に対応する属性情報
を記録し、データ処理装置１１は、この各コマーシャル
の属性情報とサポートセンタ４から通知される属性情報
Ｄ２とのマッチングを判定することにより、ユーザーに
提供するコマーシャルを選択するようになされている。

【００２３】さらにデータ処理装置１１は、このような
コマーシャルの放映を記録に残し、一定の期間毎に、各
コマーシャル毎の上映回数、上映対象の観客数を集計す
る。データ処理装置１１は、この集計結果より、コマー
シャルの提供者との間で、広告放映料を決裁する。

【００２４】（１−２）第１の実施の形態の動作 以上の構成において、情報提供システム１では（図
１）、販売店６におけるクレジットカード７の発行時、
ユーザー３Ａの趣味等の個人情報Ｄ１が収集される。ま
た街頭アンケート等によっても個人情報が収集され、ま
たクレジットカード７の使用によっても、興味のある商
品等の個人情報が収集される。さらに映画館２からの通
知によっても、好みの映画のジャンルである個人情報が
取得され、これらの個人情報がデータセンタ８で処理さ
れ、クレジットカード７のカードＩＤに対応する個人Ｉ
Ｄ（図２）によりデータベース５に蓄積される。これに
よりこの情報提供システム１では、クレジットカード７
を使用する多くのユーザーについての個人情報が各個人
毎にデータベース５に記録される（図３）。

【００２５】この情報提供システム１では、このように
して個人情報を蓄積したデータベース５に対して、クレ
ジットカード７により映画館２で入場券を購入すると、
入力装置１０によりクレジットカード７のカードＩＤが
取得され、このカードＩＤはデータセンタ８に通知され
て決裁の処理が実行される。またこのカードＩＤが、デ
ータ処理装置１１に通知され、映画の上映を開始する直
前まで、このようなユーザーのカードＩＤが順次蓄積さ
れる。

【００２６】情報提供システム１では、このようにして
蓄積したカードＩＤが個人ＩＤに変換され、さらに問い
合わせ用ＩＤに変換されて顧客ＩＤリストＬ１が生成さ
れ、この顧客ＩＤリストＬ１のサポートセンタ４への通
知により、各上映回毎に、映画館の入場者について、第
３者に秘匿困難に、各個人ＩＤが通知される。さらにこ
のようにして通知された個人ＩＤによりデータベース５
がアクセスされ、これにより映画館に現在入場している
ユーザー３Ａの各人について、順次、嗜好を示す個人情
報が検出される。情報提供システム１では、このように
して検出される個人情報が嗜好分析装置９により統計処
理され、これにより映画館２に入場したユーザー３Ａの
集団について、嗜好を示す属性情報Ｄ２が生成される。
さらにこの属性情報Ｄ２が映画館２に通知され、この映
画館２のデータ処理装置１１による広告データベース１
２のアクセスにより、この集団に最も適していると判断
されるコマーシャルが選択されてユーザー３Ａに提供さ
れる。

【００２７】これらによりこの情報提供システム１で
は、映画館２の入場者の個人情報を個々に検出し、この
個人情報の統計処理結果に応じて選択的にコマーシャル
による情報をユーザーに提供するようになされ、従来に
比して格段的にユーザーに適した情報を選択して提供す
ることができるようになされている。

【００２８】特に、この実施の形態のように、上映回毎
に集計してコマーシャルを提供することにより、日にち
によって、時間帯によって、ユーザーの年齢層等が変化
する場合でも、これらの変化に対応してコマーシャルを
切り換えることができ、これにより宣伝効果の高いコマ
ーシャルを提供することができる。またこのように統計
処理された属性情報Ｄ２が映画館２に通知されてコマー
シャルが選択されることにより、重要な個人情報の漏洩
を防止することができる。

【００２９】このようにして個人ＩＤを通知して個人情
報によりユーザーに適したコマーシャルを提供するにつ
き、情報提供システム１では、データ処理装置１１にお
いて、カードＩＤより個人ＩＤ、問い合わせ用ＩＤが順
次生成されて蓄積され、さらにリスト化により識別情報
群としてサポートセンタ４に通知される。またサポート
センタ４からは、個々人の個人情報については、外部に
漏らすことなく、統計処理される。これらによりこの情
報提供システム１では、例えば第３者の盗聴、不正なア
クセス等に対して、重要な個人情報の漏洩を有効に回避
することができる。

【００３０】（１−３）第１の実施の形態の効果 以上の構成によれば、ユーザーのクレジットカードより
個人の識別情報であるカードＩＤを取得し、このカード
ＩＤによる個人ＩＤを基準にしたデータベースのアクセ
スにより集団の属性を判定し、この判定結果により集団
に適した情報を提供することにより、簡易かつ確実にユ
ーザーに適した情報を提供することができる。またこの
ように統計処理した属性情報を基準にして情報を選択す
ることにより、ユーザー個々人の個人情報の漏洩を防止
することができる。

【００３１】またこの識別情報を複数のユーザー分だけ
蓄積して識別情報群として通知することにより、このよ
うなカードＩＤ、個人ＩＤの流出を防止することがで
き、さらにはこれらの流出を防止できることにより、最
終的に、これらのＩＤを利用したデータベース５の改ざ
ん等を防止し、さらに個人情報の漏洩を防止することが
できる。

【００３２】（２）第２の実施の形態 図６は、本発明の第２の実施の形態に係る情報提供シス
テムを示すブロック図である。この情報提供システム２
１において、図１について上述した情報提供システム１
と同一の構成は、対応する符号を付して示し、重複した
説明は省略する。

【００３３】この情報提供システム２１においては、映
画館２２側に代えて、サポートセンタ２４側に広告デー
タベース３２が配置される。嗜好分析装置２９は、第１
の実施の形態に係る嗜好分析装置９と同様に、映画館２
２からの通知によりデータベース５をアクセスして個人
情報を取得し、この個人情報により属性情報を生成す
る。嗜好分析装置２９は、この属性情報により広告デー
タベース３２をアクセスし、映画館２の入場者に最も適
したコマーシャルを選択する。さらにこのようにして選
択したコマーシャルについて、ビデオデータによるファ
イルを映画館２２にダウンロードする。

【００３４】映画館２２において、データ処理装置３１
は、第１の実施の形態に係るデータ処理装置１１と同様
に、入力装置１０より得られるカードＩＤより顧客ＩＤ
リストＬ１を作成して嗜好分析装置２９に通知する。さ
らにデータ処理装置３１は、この通知により嗜好分析装
置２９から得られるビデオデータによるファイルを保持
し、このファイルの映像をユーザー３Ａに提供する。

【００３５】これによりこの実施の形態においては、広
告データベース３２をサポートセンタ２４側で一括して
管理し、その分映画館２２側の構成を簡略化して、第１
の実施の形態と同様の効果を得ることができるようにな
されている。

【００３６】（３）第３の実施の形態 この実施の形態においては、広告データベース１２、デ
ータ処理装置１１、嗜好分析装置９の構成が異なる点を
除いて、第１の実施の形態に係る情報提供装置と同一で
あることにより、図１を流用して説明する。なおこの実
施の形態では、理解を容易にするため、構成は異なるも
のの、広告データベース１２、データ処理装置１１、嗜
好分析装置９については、第１の実施の形態と同一の符
号により説明する。

【００３７】この実施の形態において、広告データベー
ス１２には、コマーシャルの映像に加えて、各コマーシ
ャルの特徴を示す情報であるコマーシャルの対象ユーザ
ー、商品を特定する情報等が各コマーシャル毎に記録さ
れる。

【００３８】データ処理装置１１は、第１の実施の形態
の場合と同様に、入力装置１０より得られるカードＩＤ
より顧客ＩＤリストＬ１を作成して嗜好分析装置９に通
知する。嗜好分析装置９は、このデータ処理装置１１か
らの顧客ＩＤリストによりデータベース５をアクセスし
て属性情報を検出し、属性情報を検出すると顧客ＩＤリ
ストの処理完了をデータ処理装置１１に通知する。

【００３９】データ処理装置１１は、この処理の完了が
通知されると、広告データベース１２に記録されたコマ
ーシャルの特徴を示す情報を順次嗜好分析装置９に通知
する。嗜好分析装置９においては、このようにして送出
されるコマーシャルの特徴を示す情報を属性情報により
判定し、入場者に適したコマーシャルか否かの判定結果
をデータ処理装置１１に通知する。データ処理装置１１
においては、この通知により広告データベース１２に記
録されたコマーシャルを選択してユーザー３Ａに提供す
る。

【００４０】これらによりこの実施の形態では、対話形
式によりデータ処理装置１１と嗜好分析装置９との間で
データ交換して、嗜好分析装置９によりユーザーに適し
たコマーシャルを選択するようになされている。従って
映画館２においては、必ずしも嗜好分析装置９、さらに
はデータ処理装置１１に対応する形式により広告データ
ベース１２を構築しなくても、第１の実施の形態と同様
の効果を得ることができ、その分、適用分野を種々の分
野に拡大してこの種のサービスを提供することができ
る。また第２の実施の形態に比して、映画館オリジナル
の広告を自由に展開することができ、さらには広告業務
の外部への漏洩を防止することができる。

【００４１】（４）第４の実施の形態 この実施の形態においては、クレジットカード７のカー
ドＩＤを基準にしたデータベース５の構築に代えて、非
接触型ＩＣカードに記録された識別コードを基準にして
データベースを構築する。さらにこの非接触型ＩＣカー
ドの識別コードを映画館の入場時に読み取り、この読み
取った識別コードにより属性情報を生成してコマーシャ
ルを選択する。

【００４２】ここで非接触型ＩＣカードは、非接触によ
りアクセス可能にメモリを保持した平板形状の記録媒体
であり、例えば定期券、部屋の入退出管理等に使用され
るものである。これによりこの実施の形態では、識別コ
ードにより年齢、性別等による個人情報を取得し、これ
らの情報により属性情報を生成する。

【００４３】この実施の形態によれば、クレジットカー
ド７のカードＩＤを基準にしたデータベース５の構築に
代えて、非接触型ＩＣカードに記録された識別コードを
基準にしてデータベースを構築し、属性情報を検出する
ことにより、非接触型ＩＣカードの有するセキュリティ
ーの機能を有効に利用してシステム全体としてのセキュ
リティーを向上し、第１の実施の形態と同様の効果を得
ることができる。

【００４４】（５）他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、コマーシャルの上映
によりユーザーに情報を提供する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、例えば看板等の広告による
情報提供の場合等についても、広く適用することができ
る。

【００４５】また上述の実施の形態においては、ユーザ
ーがクレジットカードを使用しない場合には個人ＩＤを
取得困難であることによりダミーの個人ＩＤを設定して
処理する場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、例えば店舗等においては、サンプリングにより顧客
の情報を処理することが考えられることにより、このよ
うな場合にはこのようなダミーの個人ＩＤを設定する処
理を省略するようにしてもよい。

【００４６】また上述の実施の形態においては、コマー
シャルによる情報をユーザーに提供する場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、例えば天気予報、ニュ
ース等、種々の情報を提供する場合に広く適用すること
ができる。

【００４７】また上述の実施の形態においては、映画館
で情報を提供する場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、例えば電車内の宣伝広告、ニュース等の提
供、さらには店舗における宣伝広告、各種イベントの案
内等に広く適用することができる。

【００４８】

【発明の効果】上述のように本発明によれば、ユーザー
のカード等より個人の識別情報を取得し、この識別情報
を基準にしたデータベースのアクセスにより集団の属性
を判定し、この判定結果により集団に適した情報を提供
することにより、例えば映画館等の施設において、ユー
ザーに適した情報を簡易かつ確実に提供することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態に係る情報提供シス
テムを示すブロック図である。

【図２】カードＩＤと個人ＩＤとの関係を示す図表であ
る。

【図３】データベースの構成を示す図表である。

【図４】カードＩＤ、問い合わせ用ＩＤ、顧客ＩＤリス
トとの関係を示す略線図である。

【図５】顧客ＩＤリストの処理による個人ＩＤのリスト
を示す図表である。

【図６】本発明の第３の実施の形態に係る情報提供シス
テムを示すブロック図である。

【符号の説明】

１、２１……情報提供システム、２、２２……映画館、
４、２４……サポートセンタ、５……データベース、
９、２９……嗜好分析装置、１０……入力装置、１１、
３１……データ処理装置、１２、３１……広告データベ
ース

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０６Ｆ 17/40 ３１０ Ｇ０６Ｆ 17/40 ３１０Ｚ

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】所定の情報提供場所に到来する複数のユー
   ザーについて、個々のユーザーを特定する識別情報を基
   準にして所定のデータベースをアクセスし、前記複数の
   ユーザーのそれぞれについて、嗜好を示す個人情報を取
   得する個人情報取得のステップと、 前記個人情報取得のステップにより取得した個人情報の
   統計処理により、前記複数のユーザーによる集団として
   の嗜好を示す属性情報を生成する属性情報取得のステッ
   プと、 前記属性情報により、前記集団に最も優位な情報を選択
   的に提供する情報提供のステップとを有することを特徴
   とする情報提供方法。
2. 【請求項２】前記個人情報取得のステップは、 前記識別情報を取得する識別情報の取得ステップと、 前記識別情報の取得ステップで取得した前記識別情報を
   前記複数のユーザー分だけ蓄積して識別情報群により通
   知する識別情報の通知ステップと、 前記通知ステップの通知より前記データベースをアクセ
   スするアクセスのステップとを有することを特徴とする
   請求項１に記載の情報提供方法。
3. 【請求項３】前記個人情報取得のステップは、 前記ユーザーの保持するクレジットカードより前記識別
   情報を取得することを特徴とする請求項１に記載の情報
   提供方法。
4. 【請求項４】前記情報提供のステップにより提供する情
   報が、コマーシャルであることを特徴とする請求項１に
   記載の情報提供方法。
5. 【請求項５】前記個人情報取得のステップは、 前記ユーザーの保持する非接触のＩＣカードより前記識
   別情報を取得することを特徴とする請求項１に記載の情
   報提供方法。
6. 【請求項６】前記情報提供のステップは、 前記属性情報を基準にして、所定の記憶手段をアクセス
   することにより、 前記属性情報により、前記集団に最も優位な情報を選択
   的に提供することを特徴とする請求項１に記載の情報提
   供方法。