JP2015135465A - 光源ユニット及び投影装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】蛍光板の蛍光体層にムラがあったとしても、投影画像に対する明るさのムラを抑制し、投影画像の安定化を図る。
【解決手段】蛍光光を用いて画像を表示する表示素子51に対して、蛍光光を照射する光源ユニット60は、励起光を出射する励起光源71と、励起光源71から出射された励起光を集光する集光部111と、集光部111によって集光された励起光を蛍光光に変換する蛍光板(蛍光ホイール101)とを備えている。蛍光板の位置は、蛍光光が最も明るくなる位置から集光部111の光軸方向に沿って所定距離だけずれている。これにより、蛍光板の蛍光体層にムラがあったとしても、投影画像に対する明るさのムラを抑制することができ、投影画像の安定化を図ることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、光源ユニット及び投影装置に関する。
投影装置としては、青色の励起光を発する励起光照射装置と、蛍光体層(蛍光発光領域)を有し、励起光照射装置から蛍光体層に向けて青色光が照射されることにより、緑色光に変換する蛍光板と、赤色光を発する赤色光源装置と、青色光を発する青色光源装置と、緑色光、赤色光、青色光を反射させることによりスクリーンに画像を投影する例えばDMDなどの表示素子とを含んだ光源ユニットを有する投影装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2011−095388号公報
しかしながら、蛍光板の蛍光体層にはムラがある場合が有り、そのような蛍光板の蛍光体層に対して青色光を照射し緑色光に変換したとしても、ムラによって緑色光の強度が変化してしまい、投影画像にも明るさにムラが生じるおそれがある。
そこで本発明の課題は、蛍光板の蛍光体層にムラがあったとしても、投影画像に対する明るさのムラを抑制し、投影画像の安定化を図ることである。
以上の課題を解決するため、本発明の一の態様によれば、
蛍光光を用いて画像を表示する表示素子に対して、蛍光光を照射する光源ユニットであって、
励起光を出射する励起光源と、
前記励起光源から出射された前記励起光を集光する集光部と、
前記集光部によって集光された前記励起光を前記蛍光光に変換する蛍光板と、
を備え、
前記蛍光板の位置は、前記蛍光光が最も明るくなる位置から前記集光部の光軸方向に沿って所定距離だけずれていることを特徴とする光源ユニットが提供される。
本発明によれば、蛍光板の蛍光体層にムラがあったとしても、投影画像に対する明るさのムラを抑制することができ、投影画像の安定化が可能である。
本実施形態の光源ユニットを備えた投影装置を示す外観斜視図である。 本実施形態の光源ユニットを備えた投影装置の機能回路ブロックを示す図である。 本実施形態の光源ユニットを備えた投影装置の内部構造を示す平面模式図である。 本実施形態に係る蛍光ホイールの正面模式図及び一部断面を示す平面模式図である。 本実施形態に係る励起光源から照射された励起光の照射エリアと、蛍光ホイールとの位置関係を示す説明図である。 投影スクリーン上の明るさの測定点を示す説明図である。 本実施形態に係る励起光照射装置及び二種類の光源装置の点灯期間を示すタイミングチャートである。 本実施形態に係る励起光照射装置及び二種類の光源装置の点灯期間を示すタイミングチャートである。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、投影装置10の外観斜視図である。なお、本実施例において、投影装置10における左右とは投影方向に対しての左右方向を示し、前後とは投影装置10のスクリーン側方向及び光線束の進行方向に対しての前後方向を示す。
そして、投影装置10は、図1に示すように、略直方体形状であって、プロジェクタ筐体の前方の側板とされる正面パネル12の側方に投影口を覆うレンズカバー19を有するとともに、この正面パネル12には複数の吸気孔18を設けている。さらに、図示しないがリモートコントローラからの制御信号を受信するIr受信部を備えている。
また、筐体の上面パネル11にはキー/インジケータ部37が設けられ、このキー/インジケータ部37には、電源スイッチキーや電源のオン又はオフを報知するパワーインジケータ、投影のオン、オフを切りかえる投影スイッチキー、投影モードを切り替えるための切り替えキー、光源ユニットや表示素子又は制御部等が過熱したときに報知をする過熱インジケータ等のキーやインジケータが配置されている。
さらに、筐体の背面には、背面パネルにUSB端子や画像信号入力用のD−SUB端子、S端子、RCA端子等を設ける入出力コネクタ部及び電源アダプタプラグ等の各種端子20が設けられている。また、背面パネルには、複数の吸気孔18が形成されている。なお、図示しない筐体の側板である右側パネル、及び、図1に示した側板である左側パネル15には、各々複数の排気孔17が形成されている。また、左側パネル15の背面パネル近傍の隅部には、吸気孔18も形成されている。さらに、図示しない下面パネルにおける正面、背面、左側及び右側パネルの近傍にも、吸気孔あるいは排気孔が複数形成されている。
次に、投影装置10の制御手段について図2のブロック図を用いて述べる。制御手段は、投影制御部38、入出力インターフェイス22、画像変換部23、表示エンコーダ24、表示駆動部26等から構成され、入出力コネクタ部21から入力された各種規格の画像信号は、入出力インターフェイス22、システムバス(SB)を介して画像変換部23で表示に適した所定のフォーマットの画像信号に統一するように変換された後、表示エンコーダ24に出力される。入力された画像信号の周波数は、そのまま表示時に用いられる場合もあれば、ティアリングの防止のため適切に変換される場合もある。画像信号の表示時の周波数を表示周波数とする。
また、表示エンコーダ24は、入力された画像信号をビデオRAM25に展開記憶させた上でこのビデオRAM25の記憶内容からビデオ信号を生成して表示駆動部26に出力する。
表示駆動部26は、表示素子制御手段として機能するものである。具体的に、表示駆動部26は、投影制御部38の制御に基づき、表示エンコーダ24から出力された画像信号に対応して適宜フレームレートで空間的光変調素子(SOM)である表示素子51を駆動する。表示駆動部26は、光源ユニット60から出射された光線束を、導光光学系を介して表示素子51に照射することにより、表示素子51の反射光で光像を形成し、後述する投影側光学系を介して図示しないスクリーンに画像を投影表示する。なお、この投影側光学系の可動レンズ群235は、レンズモータ45によりズーム調整やフォーカス調整のための駆動が行われる。
また、画像圧縮伸長部31は、画像信号の輝度信号及び色差信号をADCT及びハフマン符号化等の処理によりデータ圧縮して着脱自在な記録媒体とされるメモリカード32に順次書き込む記録処理を行う。さらに、画像圧縮伸長部31は、再生モード時にメモリカード32に記録された画像データを読み出し、一連の動画を構成する個々の画像データを1フレーム単位で伸長し、この画像データを、画像変換部23を介して表示エンコーダ24に出力し、メモリカード32に記憶された画像データに基づいて動画等の表示を可能とする処理を行なう。
投影制御部38は、投影装置10内の各回路の動作制御を司るものであって、CPUや各種セッティング等の動作プログラムを固定的に記憶したROM及びワークメモリとして使用されるRAM等により構成されている。
筐体の上面パネル11に設けられるメインキー及びインジケータ等により構成されるキー/インジケータ部37の操作信号は、直接に投影制御部38に送出され、リモートコントローラからのキー操作信号は、Ir受信部35で受信され、Ir処理部36で復調されたコード信号が投影制御部38に出力される。
ここで、キー/インジケータ部37は、本発明に係る指示入力部であり、ユーザによる指示に基づいて、画質を優先する画質優先モードか、明るさを優先する明るさ優先モードかを切り替えるものである。このキー/インジケータ部37への指示に基づいて投影制御部38は、それぞれのモードに対応するように各部を制御する。
なお、投影制御部38にはシステムバス(SB)を介して音声処理部47が接続されている。この音声処理部47は、PCM音源等の音源回路を備えており、投影モード及び再生モード時には音声データをアナログ化し、スピーカ48を駆動して拡声放音させる。
また、投影制御部38は、本発明に係る制御部としての制御部41を制御しており、この制御部41は、画像生成時に要求される所定波長帯域の光が光源ユニット60から出射されるように、光源ユニット60の励起光照射装置、赤色光源装置及び青色光源装置の発光を個別に制御する。制御部41は、システムバス(SB)を介してモータドライバ110Aを制御し、ホイールモータ110を同期するように回転させる(詳細は後述する)。
さらに、投影制御部38は、冷却ファン駆動制御部43に光源ユニット60等に設けた複数の温度センサによる温度検出を行わせ、この温度検出の結果から冷却ファンの回転速度を制御させている。また、投影制御部38は、冷却ファン駆動制御部43にタイマー等によりプロジェクタ本体の電源OFF後も冷却ファンの回転を持続させる、あるいは、温度センサによる温度検出の結果によってはプロジェクタ本体の電源をOFFにする等の制御も行う。
また、投影装置10は調整部180を備えるが、これについては後述する。
次に、この投影装置10の内部構造について述べる。図3は、投影装置10の内部構造を示す平面模式図である。投影装置10は、図3に示すように、右側パネル14の近傍に制御部基板241を備えている。この制御部基板241は、電源回路ブロックや光源制御ブロック等を備えてなる。また、投影装置10は、制御部基板241の側方、つまり、プロジェクタ筐体の略中央部分に光源ユニット60を備えている。さらに、投影装置10は、光源ユニット60と左側パネル15との間に光学系ユニット160を備えている。
光源ユニット60は、プロジェクタ筐体の左右方向における略中央部分であって背面パネル13近傍に配置される励起光照射装置70と、この励起光照射装置70から出射される光線束の光軸上であって正面パネル12の近傍に配置される蛍光発光装置100と、この蛍光発光装置100から出射される光線束と平行となるように正面パネル12の近傍に配置される青色光源装置300と、励起光照射装置70と蛍光発光装置100との間に配置される赤色光源装置120と、蛍光発光装置100からの出射光や赤色光源装置120からの出射光、青色光源装置300からの出射光の光軸が夫々同一の光軸となるように変換して各色光を所定の一面であるライトトンネル175の入射口に集光する光源側光学系140と、を備える。
励起光照射装置70は、背面パネル13と光軸が平行になるよう配置され、励起光を出射する励起光源71と、励起光源71からの出射光の光軸を正面パネル12方向に90度変換する反射ミラー群75と、反射ミラー群75で反射した励起光源71からの出射光を集光する集光レンズ78と、励起光源71と右側パネル14との間に配置されたヒートシンク81と、を備える。
励起光源71は、複数の青色レーザーダイオードがマトリクス状に配列されてなり、各青色レーザーダイオードの光軸上には、各青色レーザーダイオードから出射された励起光を平行光に変換するコリメータレンズ73が夫々配置されている。また、反射ミラー群75は、複数の反射ミラーが階段状に配列されてなり、励起光源71から出射される光線束の断面積を一方向に縮小して集光レンズ78に出射する。
ヒートシンク81と背面パネル13との間には冷却ファン261が配置されており、この冷却ファン261とヒートシンク81とによって励起光源71が冷却される。さらに、反射ミラー群75と背面パネル13との間にも冷却ファン261が配置されており、この冷却ファン261によって反射ミラー群75や集光レンズ78が冷却される。
蛍光発光装置100は、正面パネル12と平行となるように、つまり、励起光照射装置70からの出射光の光軸と直交するように配置された蛍光ホイール101と、この蛍光ホイール101を周方向に回転させるホイールモータ(駆動部)110と、蛍光ホイール101から背面パネル13方向に出射される蛍光光の光線束を集光する集光部111と、これら蛍光ホイール101及びホイールモータ110を、励起光照射装置70からの出射光の光軸方向に沿って移動させる調整部180とを備える。
制御部41は、ホイールモータ110の駆動(制御)回路であるモータドライバ110Aから出力された例えばTACH信号などの回転数パルスに基づいて、ホイールモータ110の回転周波数、つまり蛍光ホイール101の回転周波数を取得するようになっている。
蛍光ホイール101は、図4に示すように、円板状の金属基材であって、励起光を受けて蛍光発光する蛍光板として機能する。具体的に蛍光ホイール101には、励起光源71からの励起光を緑色波長帯域の蛍光発光光に変換する環状の蛍光発光領域が凹部として形成されている。また、蛍光発光領域を含む蛍光ホイール101の励起光源71側の表面は、銀蒸着等によってミラー加工されることで光を反射する反射面が形成され、この反射面上に緑色蛍光体層103が敷設されている。
そして、蛍光ホイール101の緑色蛍光体層103に照射された励起光照射装置70からの出射光は、緑色蛍光体層103における緑色蛍光体を励起する。緑色蛍光体から全方位に蛍光発光された光線束は、直接励起光源71側へ、あるいは、蛍光ホイール101の反射面で反射した後に励起光源71側へ出射される。また、蛍光体の層103の蛍光体に吸収されることなく、金属基材に照射された励起光は、反射面により反射されて再び蛍光体層103に入射し、蛍光体層103を励起することとなる。よって、蛍光ホイール101の凹部の表面を反射面とすることにより、励起光源71から出射される励起光の利用効率を上げることができ、より明るく発光させることができる。
なお、蛍光ホイール101の反射面で蛍光体層103側に反射された励起光において蛍光体に吸収されることなく励起光源71側に出射された励起光は、後述する第一ダイクロイックミラー141を透過し、蛍光光は第一ダイクロイックミラー141により反射されるため、励起光が外部に出射されることはない。そして、図3に示したように、ホイールモータ110と正面パネル12との間には冷却ファン261が配置されており、この冷却ファン261によって蛍光ホイール101が冷却される。
そして、蛍光ホイール101及びホイールモータ110は、調整部180によって励起光源71の光軸方向に沿って移動し、集光部111までの間隔が調整されるようになっている。この間隔が調整されることで、励起光源71から照射された励起光の照射エリアの面積が調整される。
図5は励起光源71から照射された励起光の照射エリアと、蛍光ホイール101との位置関係を示す説明図である。蛍光ホイール101がA1位置にある場合、励起光Lの焦点P1に蛍光体層103の表面が位置しているため、励起光の照射エリアAが最も小さくなっている。このA1位置から蛍光ホイール101を励起光源71から遠ざけた場合(A2位置)では、照射エリアAがA1位置の場合よりも大きくなる。調整部180は、蛍光ホイール101及びホイールモータ110を集光部111の光軸方向に移動させることによって、照射エリアAの面積を調整するようになっている。
この照射エリアAの面積が所定の大きさ以上であると、蛍光体層103に塗りムラがあったとしてもその影響が照射エリアA内で分散される(平均化される)ことになり、投影画像に対する明るさのムラを抑制することが可能である。
例えば、集光部111として、有効径15.0mmの平凸レンズと、有効径7.2mmのメニスカスレンズとからなるレンズ群を用いて、これらレンズ群の焦点位置までの距離が0.85mmとし、この位置を基準位置とする。この基準位置に蛍光ホイール101を配置した場合、蛍光ホイール101によって発せられる蛍光光が最も明るくなる。
このとき、図6に示すように、投影スクリーンS上の中央の九箇所(p1〜p9)及び角部の4箇所(p11〜p14)の明るさを測定する。
まず、測定点p1〜p9及び測定点p11〜p14の全13点については平均値(lm)を求める。これを平均の明るさとし、下記の表では最も明るい値を100%として、相対的な値として記載している。
また、この測定結果のうち、測定点p1〜p9については平均値(lm)を求める。測定点p11〜p14についてはこれらの最小値(lm)を求める。そして、最小値を平均値で割る。これらを明るさのばらつきとする。これにより、明るさのばらつきを評価する。明るさのばらつきがない場合は最小値/平均値=1となるため、1に近いほど投影スクリーンS上において明るさのばらつきが小さいことを意味する。
そして、蛍光ホイール101の位置を基準位置から0.1mm間隔で、集光部111に対して遠ざける方向、近づける方向にずらし、各位置で、平均の明るさ及び明るさのばらつきの評価を行った。以下の表は、その評価結果をまとめている。
Figure 2015135465
蛍光ホイール101を基準位置から集光部111に近づけた場合、基準位置での明るさのばらつき(0.546)よりも数値が低下していることがわかる。そして、集光部111に近づけば近づくほど低下量が大きくなっている。これは、蛍光ホイール101によって反射した蛍光光が平凸レンズ及びメニスカスレンズに取り込まれる際に、中心付近のみに分布してしまうため、明るさのばらつきが大きくなるものと推測される。
他方、蛍光ホイール101を基準位置に対して、集光部111から遠ざかる方向に配置した場合、基準位置での明るさのばらつき(0.546)よりもいずれの位置でも数値が向上していることがわかる。特に、蛍光ホイール101を基準位置から0.1mmだけ集光部111に対して離れる方向に遠ざけた場合に最も数値が大きい。集光部111から焦点位置までの距離8.5mmに対する割合は、0.1/8.5=0.118となる。つまり、蛍光ホイール101の位置は、蛍光光が最も明るくなる位置(基準位置)に対して、集光部111から焦点位置までの距離の10%以上分の距離だけずらすことが好ましい。
このように、蛍光ホイール101を基準位置に対して、集光部111から0.1mmだけ遠ざけるようにずらしたとしても、平均の明るさの低下程度は、最も明るくなる位置(基準位置)に対して、略3%に抑えられることが表1より読み取れる。
ここでは、蛍光ホイール101を基準位置から前記10%分だけ集光部111に対して離れる方向に遠ざけた場合の照射エリアAの大きさを所定の大きさとする。
なお、照射エリアAが所定の大きさよりも小さい場合には、それだけ励起光が集中するため、照射エリアAが所定の大きさ以上である場合よりも明るさを増すこととなる。
そして、キー/インジケータ部37に対して明るさ優先モードが入力されている場合には、制御部41は調整部180を制御して、照射エリアAが所定の大きさよりも小さくなるように蛍光ホイール101及びホイールモータ110の位置を調整する。具体的には蛍光ホイール101が基準位置(明るさ最高100%の位置、略焦点位置)に配置されるように、蛍光ホイール101及びホイールモータ110の位置を調整する。
他方、キー/インジケータ部37に対して画質優先モードが入力されている場合には、制御部41は調整部180を制御して、照射エリアAが所定の大きさ以上となるように蛍光ホイール101及びホイールモータ110の位置を調整する。具体的には蛍光ホイール101が基準位置から0.1mmだけ集光部111に対して離れる方向に遠ざけて配置されるように、蛍光ホイール101及びホイールモータ110の位置を調整する。
赤色光源装置120は、励起光源71と光軸が平行となるように配置された赤色光源121と、赤色光源121からの出射光を集光する集光レンズ群125と、を備える。そして、この赤色光源装置120は、励起光照射装置70からの出射光及び蛍光ホイール101から出射される緑色波長帯域光と光軸が交差するように配置されている。また、赤色光源121は、赤色の波長帯域光を発する半導体発光素子としての赤色発光ダイオードである。さらに、赤色光源装置120は、赤色光源121の右側パネル14側に配置されるヒートシンク130を備える。そして、ヒートシンク130と正面パネル12との間には冷却ファン261が配置されており、この冷却ファン261によって赤色光源121が冷却される。
青色光源装置300は、蛍光発光装置100からの出射光の光軸と平行となるように配置された青色光源301と、青色光源301からの出射光を集光する集光レンズ群305と、を備える。そして、この青色光源装置300は、赤色光源装置120からの出射光と光軸が交差するように配置されている。また、青色光源301は、青色の波長帯域光を発する半導体発光素子としての青色発光ダイオードである。さらに、青色光源装置300は、青色光源301の正面パネル12側に配置されるヒートシンク310を備える。そして、ヒートシンク310と正面パネル12との間には冷却ファン261が配置されており、この冷却ファン261によって青色光源301が冷却される。
そして、光源側光学系140は、赤色、緑色、青色波長帯域の光線束を集光させる集光レンズや、各色波長帯域の光線束の光軸を変換して同一の光軸とさせるダイクロイックミラー等からなる。具体的には、励起光照射装置70から出射される青色波長帯域光及び蛍光ホイール101から出射される緑色波長帯域光の光軸と、赤色光源装置120から出射される赤色波長帯域光の光軸と、が交差する位置に、青色及び赤色波長帯域光を透過し、緑色波長帯域光を反射してこの緑色光の光軸を左側パネル15方向に90度変換する第一ダイクロイックミラー141が配置されている。
また、青色光源装置300から出射される青色波長帯域光の光軸と、赤色光源装置120から出射される赤色波長帯域光の光軸と、が交差する位置に、青色波長帯域光を透過し、緑色及び赤色波長帯域光を反射してこの緑色及び赤色光の光軸を背面パネル13方向に90度変換する第二ダイクロイックミラー148が配置されている。そして、第一ダイクロイックミラー141と第二ダイクロイックミラー148との間には、集光レンズが配置されている。
光学系ユニット160は、励起光照射装置70の左側方に位置する照明側ブロック161と、背面パネル13と左側パネル15とが交差する位置の近傍に位置する画像生成ブロック165と、光源側光学系140と左側パネル15との間に位置する投影側ブロック168と、の3つのブロックによって略コの字状に構成されている。
この照明側ブロック161は、光源ユニット60から出射された光源光を画像生成ブロック165が備える表示素子51に導光する導光光学系170の一部を備えている。この照明側ブロック161が有する導光光学系170としては、光源ユニット60から出射された光線束を均一な強度分布の光束とするライトトンネル175や、このライトトンネル175の入射面に光源光を集光する集光レンズ173、ライトトンネル175から出射された光を集光する集光レンズ178、ライトトンネル175から出射された光線束の光軸を画像生成ブロック165方向に変換する光軸変換ミラー181等がある。
画像生成ブロック165は、導光光学系170として、光軸変換ミラー181で反射した光源光を表示素子51に集光させる集光レンズ183と、この集光レンズ183を透過した光線束を表示素子51に所定の角度で照射する照射ミラー185と、を有している。さらに、画像生成ブロック165は、表示素子51とするDMDを備え、この表示素子51と背面パネル13との間には表示素子51を冷却するためのヒートシンク190が配置されて、このヒートシンク190によって表示素子51が冷却される。また、表示素子51の正面近傍には、投影側光学系220としての集光レンズ195が配置されている。
投影側ブロック168は、表示素子51で反射されたオン光をスクリーンに放出する投影側光学系220のレンズ群を有している。この投影側光学系220としては、固定鏡筒に内蔵する固定レンズ群225と可動鏡筒に内蔵する可動レンズ群235とを備えてズーム機能を備えた可変焦点型レンズとされ、レンズモータにより可動レンズ群235を移動させることによりズーム調整やフォーカス調整を可能としている。
次に制御部41による励起光照射装置70、赤色光源装置120及び青色光源装置300の制御について述べる。制御部41は、励起光照射装置70、赤色光源装置120及び青色光源装置300の点滅動作を個別に時分割制御する。これにより、光源ユニット60から合成光又は単色光を出射することができる。なお、制御部41は、照射エリアAの場所が蛍光ホイール101の周回毎に異なるように、励起光源71及びホイールモータ110を制御している。
具体的には、図7に示すように、制御部41は、赤色、緑色及び青色波長帯域の光を別々に出射させる期間のみを含むように、赤色光源装置120、励起光照射装置70、青色光源装置300を1フレームにおいて別々に順次点灯させる制御を実行可能に構成される。
これにより、赤色光源装置120のみが点灯しているときには、赤色光が光源側光学系140を介してライトトンネル175に入射される。そして、励起光照射装置70のみが点灯しているときには、励起光が蛍光発光装置100の蛍光ホイール101に照射されることで、蛍光ホイール101から出射される緑色光が光源側光学系140を介してライトトンネル175に入射される。また、青色光源装置300のみが点灯しているときには、青色光が光源側光学系140を介してライトトンネル175に入射される。つまり、この光源ユニット60は、励起光照射装置70及び二種類の光源装置120,300を別々に発光させることで、各色(赤色、緑色、青色)の単色光を順次に出射することができる。そして、投影装置10の表示素子51であるDMDがデータに応じて各色の光を時分割表示することにより、スクリーンにカラー画像を投影することができる。
また、この制御部41は、励起光照射装置70及び二種類の光源装置120,300の発光を個別に制御することができるため、励起光照射装置70及び二種類の光源装置120,300のうち何れか二個若しくは三個を所定期間において同時に点灯させる制御を実行できる。
つまり、この制御部41は、例えば図8(a)に示すように、赤色、緑色及び青色波長帯域の光が合成されて生成される白色波長帯域の光を出射させる期間を含むように、赤色光源装置120、励起光照射装置70及び青色光源装置300の全てを点灯させる制御を実行可能に構成される。
さらに、この制御部41は、例えば図8(b)に示すように、赤色光源装置120の点灯中に励起光照射装置70の点灯を開始することで、赤色光源装置120及び励起光照射装置70の点灯期間をオーバーラップさせるように赤色光源装置120及び励起光照射装置70の同時点灯制御を実行可能に構成されてもよい。
なお、同時点灯させる組み合わせとしては、赤色光源装置120と励起光照射装置70との組み合わせに限らず、シアン(Cy)やマゼンタ(Mg)が出射されるように組み合わされる同時点灯駆動でもよい。
なお、光源装置の、図7、図8(a)、図8(b)に示されるような点灯制御の変更に応じて、表示駆動部26での表示制御も整合するように変更されることは言うまでもない。
これにより、この光源ユニット60は、赤色、緑色及び青色の単色光のみならず合成光である白色の波長帯域光を生成して出射することができる。即ち、この光源ユニット60は、順次赤色、白色、緑色、青色の波長帯域光を出射することができる。また、この光源ユニット60は、赤色及び緑色の合成光である黄色の波長帯域光を生成して出射することもできる。即ち、この光源ユニット60は、順次赤色、黄色、緑色、青色の波長帯域光を出射することもできる。したがって、投影装置10の表示素子51であるDMDがデータに応じて各色の光を時分割表示することにより、スクリーンに輝度の高いカラー画像を生成することができる。
図7、図8(a)、図8(b)に示されるような駆動の内、画質優先モードが指示される場合は、図7のように同時点灯が行われずに、色純度が高くなるような駆動が望ましい。
また、明るさ優先モードが指示される場合は、図8(a)、図8(b)に示されるように、同時点灯が行われ、明るくなるような駆動が望ましい。
そして、画像投影前、或いは画像投影中にユーザによってキー/インジケータ部37が操作されて明るさ優先モードが指示されると、制御部41は、調整部180を制御して、蛍光ホイール101が基準位置に配置されるように、蛍光ホイール101及びホイールモータ110の位置を調整する。これにより照射エリアAが所定の大きさよりも小さくなる。
そして、明るさ優先モードが指示される場合は、このような蛍光ホイール101の位置調整とともに、上述のように、図8(a)、図8(b)に示されるような同時点灯が行われる駆動が選択される。
他方、画像投影前、或いは画像投影中にユーザによってキー/インジケータ部37が操作されて画質優先モードが指示されると、制御部41は、調整部180を制御して、蛍光ホイール101が基準位置から0.1mmだけ集光部111に対して離れる方向に遠ざけて配置されるように、蛍光ホイール101及びホイールモータ110の位置を調整する。これにより、照射エリアAが所定の大きさ以上となる。
そして、画質優先モードが指示される場合は、このような蛍光ホイール101と集光部111間を遠ざけるような位置調整とともに、上述のように、図7に示されるような同時点灯が行われない駆動が選択される。
以上のように本実施形態によれば、明るさ優先モードが指示される場合は、蛍光ホイール101の位置が、照射エリアAが所定の大きさよりも小さくなるように調整されるとともに、図8(a)、図8(b)に示されるような同時点灯が行われる駆動が選択されるので、より明るい、明るさが優先される表示を行うことができる。
他方、画質優先モード時においては、蛍光ホイール101の位置が、基準位置から集光部111の光軸方向に所定距離だけずれているので、照射エリアAの面積を所定の大きさ以上にすることができる。照射エリアAの面積が所定の大きさ以上であると、蛍光体層103に塗りムラがあったとしてもその影響が照射エリアA内で分散される(平均化される)ことになり、投影画像に対する明るさのムラを抑制することができる。
また、蛍光ホイール101の位置が基準位置に対して集光部111から離れる方向にずれているので、近づける場合よりも確実に明るさのムラを抑制することができる。
また、蛍光ホイール101で反射された蛍光光を集光部111が集光するので、反射式の蛍光ホイール101に対しても好適に明るさのムラを抑制することができる。
また、蛍光ホイール101が周方向に回転するので、回転式の蛍光ホイール101に対しても好適に明るさのムラを抑制することができる。
また、照射エリアAの場所が蛍光ホイール101の周回毎に異なる非同期運転時に対しても好適に明るさのムラを抑制することができる。
このように、画質優先モード時においては、明るさのムラが抑制された画質の優れた表示を行うことができる。
そして、画質優先モードが指示される場合は、このような蛍光ホイール101と集光部111間を遠ざけるような位置調整とともに、図7に示されるような同時点灯が行われない駆動が選択されるので、さらに、明るさよりも画質(色再現性)が優先される表示を行うことができる。
なお、図7に示されるような同時点灯が行われない駆動に限らず、同時点灯が短くなるような駆動が選択されるようにしてもよい。
調整指示としての明るさ優先モード又は画質優先モードがキー/インジケータ部37に入力されることによって蛍光ホイール101の位置が調整されるので、ユーザの意図に応じたタイミングで、明るさを優先させるか又は明るさのムラを抑制するかを選択して表示させることができる。
そして、本発明は、以上の実施形態に限定されるものでなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で自由に変更、改良が可能である。
上記実施形態では、励起光源71を時分割に点灯させる単板式の投影装置の例で説明したが、例えば、表示素子を3枚備えるような3板式(多板式)の投影装置に対しても励起光の照射のされ方が限定されるので、本発明に係る構成を好適に用いることができる。
また、制御部41は、投影装置10に設けずに、光源ユニット60に個別に設けることとしてもよい。また、各光学系のレイアウトは上記したものに限定されることなく、様々な構成とすることができる。
また、上記の実施形態では、光軸方向の変換や、透過及び反射を波長に応じて選択するためにダイクロイックミラーを用いることとしたが、これに限らず、例えばダイクロイックプリズムなどの他の代替手段をもって上述のダイクロイックミラーを置換することとしてもよい。
さらに、上記の実施形態では、励起光照射装置70と二種類の光源装置としての赤色光源装置120及び青色光源装置300により光源ユニット60を構成したが、これに限定されることもない。また、例えば黄色やシアンなどの補色波長帯域光を発する光源装置を追設する構成としてもよい。そして、励起光照射装置70の励起光源71は、青色波長帯域光を出射するものに限定されることなく、例えば紫外領域の励起光を照射するレーザーダイオードを励起光源71としてもよい。
また、上述した光源ユニット60は、リアプロジェクション表示装置に適用してもよい。
また、本実施形態では、本発明に係る蛍光板として、回転する蛍光ホイール101を例示したが、回転しない蛍光体プレートを本発明に係る蛍光板として用いることも可能である。
なお、本実施形態では、制御部41は、照射エリアAの場所が蛍光ホイール101の周回毎に異なるように、励起光源71及びホイールモータ110を制御している場合で説明したが、周回毎に同じ領域になるように制御する場合でもかまわない。
また、本実施形態では、蛍光ホイール101と集光部111間が動的に調整される場合で説明したが、蛍光ホイール101の位置が、蛍光光が最も明るくなる位置から集光部111の光軸方向に沿って所定距離だけずれて固定されているような構成であってもよい。
また、本実施形態の調整部180の調整機構は、例えばリードスクリュー機構によって実現してもよいし、圧電素子によって実現してもよい。
また、本実施形態では、蛍光ホイール101側が位置調整される場合を例示して説明したが、蛍光ホイール101の位置は固定で、集光部111(集光部111をなすレンズ全体若しくはその一部)が光軸方向に位置調整可能な構成であってもよい。その場合、集光部111が上述の調整機構によって移動されることになる。
また、集光部111をなすレンズ全体若しくはその一部の焦点距離が変動する構成にすることで、集光部111と蛍光ホイール101との相対的な位置関係を調整自在としてもよい。これは例えば液体レンズを採用することにより実現できる。
また、本実施形態では、蛍光ホイール101側が光軸方向に移動することにより、蛍光ホイール101と集光部111との相対な位置関係が調整される場合を例示したが、蛍光ホイール101の厚みを複数の同心円状に段階的に異ならせていれば、蛍光ホイール101を径方向に移動させることでも、蛍光ホイール101と集光部111との相対位置を調整することが可能となる。なお、蛍光ホイール101の各段階における励起光源71側の表面には、反射面及び当該反射面上に敷設された緑色蛍光体層が設けられており、段階毎に、励起光照射装置70からの出射光により緑色蛍光体が励起されるようになっている。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
蛍光光を用いて画像を表示する表示素子に対して、蛍光光を照射する光源ユニットであって、
励起光を出射する励起光源と、
前記励起光源から出射された前記励起光を集光する集光部と、
前記集光部によって集光された前記励起光を前記蛍光光に変換する蛍光板と、
を備え、
前記蛍光板の位置は、前記蛍光光が最も明るくなる位置から前記集光部の光軸方向に沿って所定距離だけずれていることを特徴とする光源ユニット。
<請求項2>
請求項1記載の光源ユニットにおいて、
前記蛍光板の位置は、前記蛍光光が最も明るくなる位置に対して、前記集光部から離れる方向にずれていることを特徴とする光源ユニット。
<請求項3>
請求項1又は2記載の光源ユニットにおいて、
前記集光部は、前記蛍光板で反射された前記蛍光光を集光することを特徴とする光源ユニット。
<請求項4>
請求項1〜3のいずれか一項に記載の光源ユニットにおいて、
前記蛍光板を周方向に回転させる駆動部と、
前記励起光源及び前記駆動部を制御する制御部と、
をさらに備えることを特徴とする光源ユニット。
<請求項5>
請求項4記載の光源ユニットにおいて、
前記制御部は、前記励起光源から前記蛍光板に照射された励起光の照射エリアの場所が周回毎に異なるように、前記駆動部を制御することを特徴とする光源ユニット。
<請求項6>
請求項1〜5のいずれか一項に記載の光源ユニットにおいて、
ユーザから前記蛍光板の位置の調整指示が入力される指示入力部と、
前記指示入力部に前記調整指示が入力されると、前記蛍光板と前記集光部との相対的な位置関係を調整する調整部と、
をさらに備えることを特徴とする光源ユニット。
<請求項7>
請求項6に記載の光源ユニットにおいて、
前記蛍光光と異なる波長帯域の光を出射する他の光源をさらに備え、
前記指示入力部が前記調整指示を受け付けた場合、当該光源ユニットは、前記励起光源及び前記他の光源の発光タイミングを変更することを特徴とする光源ユニット。
<請求項8>
請求項7に記載の光源ユニットにおいて、
前記指示入力部に、前記蛍光板の位置を、前記蛍光光が最も明るくなる位置から前記集光部の光軸方向に沿って所定距離だけずらすような調整指示が入力された場合、当該光源ユニットは、前記励起光源及び前記他の光源の発光タイミングを、同時発光期間がない又は同時発光期間を短くするように変更することを特徴とする光源ユニット。
<請求項9>
請求項1〜8のいずれか一項に記載の光源ユニットにおいて、
前記蛍光板の位置は、前記蛍光光が最も明るくなる位置に対して、前記集光部から焦点位置までの距離の10%以上分の距離だけずれていることを特徴とする光源ユニット。
<請求項10>
請求項1〜9のいずれか一項に記載の光源ユニットと、
前記表示素子と、
前記光源ユニットからの光を前記表示素子に導光する導光光学系と、
前記表示素子から出射された画像をスクリーンに投影する投影側光学系と、
前記光源ユニット及び前記表示素子を制御する投影制御部とを備えることを特徴とする投影装置。
10 投影装置
37 キー/インジケータ部(指示入力部)
38 投影制御部
41 制御部
51 表示素子
60 光源ユニット
70 励起光照射装置
71 励起光源
100 蛍光発光装置
101 蛍光ホイール(蛍光板)
103 緑色蛍光体層
110 ホイールモータ(駆動部)
110A モータドライバ
111 集光部
120 赤色光源装置
121 赤色光源
160 光学系ユニット
170 導光光学系
180 調整部
220 投影側光学系
300 青色光源装置
301 青色光源

Claims (10)

  1. 蛍光光を用いて画像を表示する表示素子に対して、蛍光光を照射する光源ユニットであって、
    励起光を出射する励起光源と、
    前記励起光源から出射された前記励起光を集光する集光部と、
    前記集光部によって集光された前記励起光を前記蛍光光に変換する蛍光板と、
    を備え、
    前記蛍光板の位置は、前記蛍光光が最も明るくなる位置から前記集光部の光軸方向に沿って所定距離だけずれていることを特徴とする光源ユニット。
  2. 請求項1記載の光源ユニットにおいて、
    前記蛍光板の位置は、前記蛍光光が最も明るくなる位置に対して、前記集光部から離れる方向にずれていることを特徴とする光源ユニット。
  3. 請求項1又は2記載の光源ユニットにおいて、
    前記集光部は、前記蛍光板で反射された前記蛍光光を集光することを特徴とする光源ユニット。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の光源ユニットにおいて、
    前記蛍光板を周方向に回転させる駆動部と、
    前記励起光源及び前記駆動部を制御する制御部と、
    をさらに備えることを特徴とする光源ユニット。
  5. 請求項4記載の光源ユニットにおいて、
    前記制御部は、前記励起光源から前記蛍光板に照射された励起光の照射エリアの場所が周回毎に異なるように、前記駆動部を制御することを特徴とする光源ユニット。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の光源ユニットにおいて、
    ユーザから前記蛍光板の位置の調整指示が入力される指示入力部と、
    前記指示入力部に前記調整指示が入力されると、前記蛍光板と前記集光部との相対的な位置関係を調整する調整部と、
    をさらに備えることを特徴とする光源ユニット。
  7. 請求項6に記載の光源ユニットにおいて、
    前記蛍光光と異なる波長帯域の光を出射する他の光源をさらに備え、
    前記指示入力部が前記調整指示を受け付けた場合、当該光源ユニットは、前記励起光源及び前記他の光源の発光タイミングを変更することを特徴とする光源ユニット。
  8. 請求項7に記載の光源ユニットにおいて、
    前記指示入力部に、前記蛍光板の位置を、前記蛍光光が最も明るくなる位置から前記集光部の光軸方向に沿って所定距離だけずらすような調整指示が入力された場合、当該光源ユニットは、前記励起光源及び前記他の光源の発光タイミングを、同時発光期間がない又は同時発光期間を短くするように変更することを特徴とする光源ユニット。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の光源ユニットにおいて、
    前記蛍光板の位置は、前記蛍光光が最も明るくなる位置に対して、前記集光部から焦点位置までの距離の10%以上分の距離だけずれていることを特徴とする光源ユニット。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の光源ユニットと、
    前記表示素子と、
    前記光源ユニットからの光を前記表示素子に導光する導光光学系と、
    前記表示素子から出射された画像をスクリーンに投影する投影側光学系と、
    前記光源ユニット及び前記表示素子を制御する投影制御部とを備えることを特徴とする投影装置。
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