JP2015135108A - 液体ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂製のモータハウジングと金属製のケースとの間をシールするシール材の剥離を抑制する。【解決手段】ウォータポンプのシール構造100では、囲繞壁43の内周面に段差部43Aが形成されている。段差部43Aは段差面43Acを含んで構成されており、段差面43Acは基端側内周面43Aaから回路カバー98の開口端部98Cに対して離間する方向に延出されている。このため、高温環境下において囲繞壁43が回路カバー98の開口端部98Cに対して離間する方向へ伸びたときには、シール材104と段差面43Acとの間において、引張荷重が作用することが抑制されて、段差面43Acに沿う方向のせん断荷重が主に作用する。これにより、段差面43Acにおけるシール材104の剥離強度を、基端側内周面43Aaにおけるシール材104の剥離強度に比べて高くできる。その結果、シール材104の囲繞壁43に対する剥離強度を高くできる。【選択図】図1

Description

本発明は、液体ポンプに関する。
下記特許文献1に記載された液体ポンプでは、樹脂製のケース本体(モータハウジング)が略円筒形状に形成されており、ケース本体内にロータ及びステータが収容されている。また、ケース本体の長手方向一端部には、樹脂製のケースカバー(カバー)が固定されており、ケースカバーによって駆動回路基板が覆われている。そして、通常、ケース本体とケースカバーとの間には、シール性を確保するためにシール材等が塗布されている。
特許4428593号公報
ところで、上記ケースカバーは樹脂製に構成されているが、ケースカバーが板金等の金属で構成される場合がある。この場合、金属製のケースカバーの線膨張係数と、樹脂製のケース本体の線膨張係数と、が異なる。このため、例えば熱衝撃によってケース本体がケースカバーに対して相対変位すると、シール材がケース本体から剥離する可能性がある。
本発明は、上記事実を考慮し、樹脂製のモータハウジングと金属製のケースとの間をシールするシール材の剥離を抑制できる液体ポンプを提供することを目的とする。
請求項1に記載の液体ポンプは、内部にインペラが収容され、前記インペラが回転することで流入された液体を圧送するポンプ部と、樹脂により構成されると共に、前記インペラの回転軸線方向に延在され、前記インペラを回転させるモータ部を収容するモータハウジングと、金属により構成されると共に、前記モータハウジングの長手方向一方側に隣接し且つ前記モータハウジング側へ開口された有底筒状に形成され、前記モータ部を駆動制御する回路基板を覆うカバーと、前記モータハウジングの長手方向一端部に設けられ、当該一端部から前記モータハウジングの長手方向一方側へ突出されて前記カバーの開口端部を囲繞すると共に、前記カバーの開口端部との間にシール材が充填されるシール材充填部を形成する囲繞壁と、前記囲繞壁の内周面を構成すると共に、前記囲繞壁の基端側に配置された基端側内周面と、前記基端側内周面から前記カバーの開口端部に対して離間する方向に延出された段差面と、前記段差面に接続されて前記囲繞壁の先端側に配置された先端側内周面と、を含んで構成された段差部と、を備えている。
上記構成の液体ポンプによれば、液体ポンプが樹脂製のモータハウジングを備えている。モータハウジングは、ポンプ部に収容されたインペラの回転軸線方向に延在されており、モータハウジング内にモータ部が収容されている。また、モータハウジングの長手方向一方側には、金属製のカバーが隣接されている。このカバーは、モータハウジング側へ開口された有底筒状に形成されて、モータ部を駆動制御する回路基板を覆っている。そして、回路基板によってモータ部が駆動されることで、インペラが回転して、ポンプ部内に流入された液体が圧送される。
また、モータハウジングの長手方向一端部には、囲繞壁が設けられている。この囲繞壁は、当該一端部からモータハウジンの長手方向一方側へ突出されて、カバーの開口端部を囲繞している。そして、囲繞壁とカバーの開口端部との間がシール材充填部とされており、シール材充填部にシール材が充填されている。これにより、モータハウジングとカバーとの間のシール性が確保される。
ここで、囲繞壁の内周面が段差部で構成されている。この段差部は、囲繞壁の基端側に配置された基端側内周面と、基端側内周面からカバーの開口端部に対して離間する方向に延出された段差面と、段差面に接続されて囲繞壁の先端側に配置された先端側内周面と、を含んで構成されている。これにより、樹脂製のモータハウジングと金属製のカバーとの間をシールするシール材のモータハウジング(囲繞壁)に対する剥離を抑制できる。
すなわち、モータハウジング(囲繞壁)は樹脂により構成されており、カバーは金属により構成されている。このため、モータハウジング(囲繞壁)の線膨張係数がカバーの線膨張係数に比べて大きくなっている。これにより、例えば液体ポンプの環境温度が高温になると、囲繞壁がカバーの開口端部に対して離間する方向へ伸びる(相対的に変位する)。
そして、仮に囲繞壁の基端側内周面と先端側内周面とが面一に配置された場合(すなわち、段差面が省略された場合)には、高温環境下において囲繞壁がカバーの開口端部に対して離間する方向へ伸びることで、囲繞壁の内周面に対して略直交する方向の引張り荷重がシール材と囲繞壁の内周面との間に作用する。
これに対して、請求項1の発明では、囲繞壁の内周面が段差部で構成されている。そして、段差部は段差面を含んで構成されており、段差面は基端側内周面からカバーの開口端部に対して離間する方向に延出されている。このため、仮に囲繞壁の基端側内周面と先端側内周面とが面一に配置された場合と比べて、シール材と囲繞壁との接触面積を大きくできる。
しかも、高温環境下において囲繞壁がカバーの開口端部に対して離間する方向へ伸びた(相対的に変位した)ときには、シール材と段差面との間において、上記のような引張荷重が作用することが抑制されて、段差面に沿う方向のせん断荷重が主に作用する。これにより、基端側内周面におけるシール材の剥離強度に比べて、段差面におけるシール材の剥離強度を高くできる。その結果、仮に囲繞壁の内周面が面一に形成された場合と比べて、シール材の囲繞壁に対する剥離強度を高くできる。以上により、樹脂製のモータハウジングと金属製のカバーとの間をシールするシール材の剥離を抑制できる。
請求項2に記載の液体ポンプは、請求項1に記載の液体ポンプにおいて、前記基端側内周面と前記段差面との成す角度が、縦断面視で直角若しくは鋭角に設定されている。
上記構成の液体ポンプによれば、基端側内周面と段差面との成す角度が、縦断面視で直角若しくは鋭角に設定されているため、当該角度が鈍角に設定される場合と比べて、シール材の段差面における剥離強度を高くできる。
請求項3に記載の液体ポンプは、請求項1又は請求項2に記載の液体ポンプにおいて、前記段差面には、前記モータハウジングの長手方向一方側へ開放した凹部が形成されている。
上記構成の液体ポンプによれば、段差面に凹部が形成されており、凹部はモータハウジングの長手方向一方側へ開放されている。このため、段差面が縦断面視で凹凸状に形成されている。そして、高温環境下において囲繞壁がカバーに対して離間する方向(カバーの外側)へ伸びるときには、段差面の凹部に充填されたシール材が、段差面の凸部に引っ掛かるため、シール材と基端側内周面との間に生じる引張荷重が緩和される。これにより、シール材の囲繞壁に対する剥離を効果的に抑制できる。
請求項4に記載の液体ポンプは、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の液体ポンプにおいて、前記モータハウジングの長手方向一端部には、当該一端部から前記モータハウジングの長手方向一方側へ突出された位置決ピンが形成され、前記カバーには、前記カバーの開口端から前記囲繞壁側へ延びるカバー側フランジ部が形成されると共に、前記カバー側フランジ部には、前記位置決ピンが挿入される位置決孔が形成され、前記段差面が、前記位置決めピンの先端よりも前記モータハウジングの長手方向一方側に配置されている。
上記構成の液体ポンプによれば、モータハウジングの位置決ピンがカバーの位置決孔に挿入されている。これにより、モータハウジングに対するカバーの位置を決定することができる。
ここで、段差面が、位置決ピンの先端よりもモータハウジングの長手方向一方側に配置されている。このため、シール材を先端側内周面まで充填させることで、位置決ピンを被覆しつつモータハウジングとカバーとの間をシールできる。このため、シール材をシール材充填部に充填させるときの目印として段差面を活用できる。したがって、シール材をシール材充填部へ充填させる際の作業性を向上できる。
請求項5に記載の液体ポンプは、請求項4に記載の液体ポンプにおいて、前記モータハウジングには、前記モータ部を覆うと共に前記カバー側へ開放された有底筒状のホルダが収容され、前記ホルダの開口端には、前記囲繞壁側へ延びるホルダ側フランジ部が形成され、前記シール材充填部に頭部が配置された締結部材によって前記カバー側フランジ部がホルダ側フランジ部に締結されると共に、前記囲繞壁の先端が前記締結部材の頭部よりも前記モータハウジングの長手方向一方側に配置されている。
上記構成の液体ポンプによれば、モータハウジングにモータ部を覆うホルダが収容されており、ホルダはカバー側へ開放された有底筒状を成している。また、ホルダには、ホルダの開口端から囲繞壁側へ延びるホルダ側フランジ部が形成されており、カバー側フランジ部が締結部材によってホルダ側フランジ部に締結されている。ここで、締結部材の頭部がシール材充填部に配置されており、囲繞壁の先端が締結部材の頭部よりもモータハウジングの長手方向一方側に配置されている。これにより、シール材充填部にシール材を充填するときに、締結部材の頭部もシール材によって被覆することができる。したがって、締結部材の周辺における密閉性を確保することができると共に、締結部材の腐食を防止することができる。
請求項6に記載の液体ポンプは、請求項5に記載の液体ポンプにおいて、前記カバー側フランジ部には、前記モータハウジングの長手方向他方側へ段差状に屈曲され且つ前記締結部材の頭部が配置されるカバー側段差部が形成され、前記ホルダ側フランジ部には、前記カバー側段差部に対応して段差状に屈曲されたホルダ側段差部が形成されており、前記カバー側段差部の段差高さが、前記締結部材の頭部の高さよりも高く設定されている。
上記構成の液体ポンプによれば、モータハウジングの長手方向他方側へ段差状に屈曲されたカバー側段差部がカバー側フランジ部に形成されており、ホルダ側フランジ部には、カバー側段差部と対応するホルダ側段差部が形成されている。そして、カバー側段差部に締結部材の頭部が配置されている。ここで、カバー側段差部の段差高さが、締結部材の頭部の高さよりも高く設定されている。このため、締結部材の頭部がカバー側フランジ部に対してモータハウジングの長手方向一方側へ突出することが抑制される。その結果、例えば、締結部材の頭部を被覆するためのシール材の量が多くなることを抑制できる。
(A)は、本実施の形態に係るウォータポンプに適用されたシール構造を示す拡大した縦断面図(図3の1(A)−1(A)線断面図)であり、(B)は、シール材に作用する荷重を説明するための説明図である。 本実施の形態に係るウォータポンプの全体を示す縦断面図である。 図2に示されるウォータポンプをモータハウジングの長手方向一方側から見た平面図である。 図3に示されるネジの周辺部分を示す拡大した縦断面図(図3の4−4線断面図)である。 (A)は、図1(A)に示されるシール構造の変形例の一例を示す図1(A)に対応する縦断面図であり、(B)は、図1(A)に示されるシール構造の他の変形例を示す図1(A)に対応する縦断面図である。 図4に示されるカバー側フランジ部及びホルダ側フランジ部の変形例の一例を示す図4に対応する縦断面図である。
以下、図面を用いて本実施の形態に係る「液体ポンプ」としてのウォータポンプ10について説明する。
本実施の形態に係るウォータポンプ10は、例えば車両(自動車)のエアコンヒータ用の冷却水(液体)を圧送するためのポンプとして用いられている。図2に示されるように、ウォータポンプ10は、インペラ70が収容され且つ冷却水を圧送するポンプ部12と、インペラ70を回転させるためのモータ部60と、を備えている。また、ウォータポンプ10は、モータ部60を収容するモータハウジング30と、モータ部60を駆動制御するための回路装置90と、を備えている。さらに、ウォータポンプ10には、モータハウジング30と回路装置90の回路カバー98との間をシールするシール構造100が適用されている。
以下、上記各構成をポンプ部12、モータハウジング30、モータ部60、及び回路装置90の順で説明し、次いで、本発明の要部であるシール構造100について説明する。なお、以下の説明では、図面に適宜示される矢印A方向を上方とし、矢印B方向を下方としている。
(ポンプ部12について)
ポンプ部12はウォータポンプ10の上部を構成している。ポンプ部12はポンプケース14を備えており、ポンプケース14はポンプ部12の外周部分を構成している。このポンプケース14はケース本体部16を有しており、ケース本体部16は下方側へ開放された略有底円筒形状に形成されている。ケース本体部16の内部には、中央部において、インペラ70を収容するインペラ収容部18が形成されており、インペラ収容部18は、下方側へ開放された略凹状に形成されている。さらに、ケース本体部16の内部には、インペラ収容部18に対してケース本体部16の径方向外側において、流路20が形成されている。この流路20は、下方側へ開放された断面略U字形状に形成されると共に、ケース本体部16の周方向に沿って延在されている。
また、ケース本体部16の上壁には、中央部(ウォータポンプ10の軸心部)において、入口管22が一体に形成されている。入口管22は、管状に形成されて、ケース本体部16から上方側へ延出されている。また、入口管22はインペラ収容部18と連通されており、冷却水が入口管22からケース本体部16の内部へ流入されるようになっている。
さらに、ケース本体部16の外周部には、出口管24(図3参照)が一体に形成されている。この出口管24は、管状に形成されて、ケース本体部16の側壁からウォータポンプ10の軸線に対して直交する方向に延出されている。そして、出口管24は流路20と連通されており、ケース本体部16内に流入された冷却水が出口管24から流出されるようになっている。
また、ケース本体部16の開放端部には、ポンプ側フランジ部26が一体に形成されており、ポンプ側フランジ部26は、ケース本体部16からケース本体部16の径方向外側へ突出されると共に、ケース本体部16の全周に亘って略リング状に形成されている。このポンプ側フランジ部26の下面には、略円筒形状のリブ26Aが立設されており、リブ26Aはケース本体部16の全周に亘って形成されて、ポンプ側フランジ部26から下方側へ突出されている。
(モータハウジング30について)
モータハウジング30は、ウォータポンプ10の上下方向中間部を構成すると共に、ポンプ部12に対して下方側に配置されている。このモータハウジング30は、全体として下方側へ開放された略有底円筒状に形成されて、入口管22(ウォータポンプ10の軸線)と同軸上に配置されている。具体的には、モータハウジング30は、モータハウジング30の径方向外側部分を構成する外筒部32を有しており、外筒部32は下方側へ開放された略有底円筒状に形成されている。また、モータハウジング30は、モータハウジング30の径方向内側部分を構成する内筒部34を有している。この内筒部34は、上方側へ開放された略有底円筒状に形成されており、内筒部34の開放端(上端)が外筒部32の底壁に結合されている。
そして、外筒部32と内筒部34との間の空間が、後述するステータ80を収容するためのステータ収容部36とされており、ステータ収容部36は下方側へ開放された略円環状の空間に形成されている。さらに、内筒部34の内側の空間が、後述するロータ62を収容するためのロータ収容部38とされている。
また、外筒部32の外周部分を構成する外筒壁32Aの上端部には、第1結合部40が一体に形成されている。第1結合部40は、外筒壁32Aからモータハウジング30の径方向外側へ突出され、外筒壁32Aの全周に亘って略リング状に形成されると共に、前述したポンプ側フランジ部26と上下方向に対向して配置されている。また、第1結合部40の上面には、前述したポンプ側フランジ部26のリブ26Aと対応する位置において、リブ収容凹部40Aが形成されている。リブ収容凹部40Aは、上方側へ開放されると共に、モータハウジング30の軸方向から見て円環状(リング状)に形成されている。そして、リブ収容凹部40A内にポンプケース14のリブ26Aが収容された状態で、第1結合部40とポンプ側フランジ部26とが結合されている。また、この状態では、外筒部32の底壁がポンプケース14内に入り込むと共に、ポンプケース14内とロータ収容部38内とが連通されている。
一方、外筒壁32Aの下端部(モータハウジング30の長手方向一端部)には、第2結合部42が一体に形成されている。第2結合部42は、外筒壁32Aからモータハウジング30の径方向外側へ突出されると共に、外筒壁32Aの全周に亘って所定の形状に形成されている(図3参照)。また、第2結合部42の下面には、第2結合部42の外周部分において、囲繞壁43が一体に形成されている。囲繞壁43は、第2結合部42から下方側(モータハウジング30の長手方向一方側)へ突出されると共に、第2結合部42の全周に亘って枠状に形成されている。なお、囲繞壁43については、後述するシール構造100の説明において詳述する。
さらに、図3に示されるように、第2結合部42には、外部コネクタ(図示省略)と嵌合されるコネクタ部44が一体に形成されている。このコネクタ部44は、下方側へ開放された略有底矩形筒状に形成されて、第2結合部42から下方側へ突出されている。また、モータハウジング30には、外部コネクタと接続されるコネクタターミナル46が設けられており、コネクタターミナル46の一端部が、コネクタ部44の内部に配置されている。さらに、図示は省略するが、コネクタターミナル46は所定の形状に屈曲されており、コネクタターミナル46の他端部が、モータハウジング30から下方側へ延出されて、後述する回路基板96に接続されている。
また、図2に示されるように、内筒部34の底壁には、中央部において、略円筒形状の支持部48が一体に形成されている。支持部48は、ポンプ部12の入口管22と同軸上に配置されて、内筒部34の底壁から上方側へ突出されている。さらに、内筒部34内には、円柱状の回転軸50が設けられており、回転軸50は支持部48と同軸上に配置されている。そして、回転軸50の下端部が支持部48に固定支持されており、回転軸50は支持部48から上方側へ突出されている。
さらに、第2結合部42の下面には、一対の位置決ピン52(図3参照)が一体に形成されている。この位置決ピン52は、後述する回路カバー98の位置決め用のピンとして構成され、略円柱形状に形成されると共に、第2結合部42から下方側へ突出されている。
(モータ部60について)
図2に示されるように、モータ部60は、ロータ62とステータ80とを含んで構成されている。ロータ62は、モータハウジング30のロータ収容部38内に収容されている。また、ロータ62は、略円筒状に形成されると共に、回転軸50の径方向外側で且つ回転軸50と同軸上に配置されている。このロータ62の内部には、複数のマグネット(図示省略)が設けられており、マグネットはロータ62の周方向に沿って配置されている。また、図2に示されるように、ロータ62の径方向内側には、軸受64がロータ62とは離間して設けられている。この軸受64は、略円筒形状に形成されて、回転軸50に回転可能に支持されている。そして、軸受64とロータ62とが、樹脂材により構成されたモールド部66によって一体に成形されている。これにより、ロータ62が軸受64を介して回転軸50に回転可能に支持されている。
また、モールド部66の上端部には、インペラ70を構成する第1円盤部72及びブレード74が一体に形成されている。第1円盤部72は、略円板状に形成されて、板厚方向を回転軸50の軸方向にして回転軸50と同軸上に配置されている。また、ブレード74は、第1円盤部72から上方側へ突出されている。さらに、ブレード74の上側には、インペラ70を構成する第2円盤部76が設けられている。第2円盤部76は、略円板状に形成されると共に、第1円盤部72とブレード74を介して対向するように配置されて、ブレード74と一体に結合されている。
ステータ80は、環状に形成されたステータコア82と、導電性を有する巻線84と、を含んで構成されて、モータハウジング30のステータ収容部36内に収容されている。ステータコア82は、所定の形状に打ち抜かれた複数の鋼板によって構成されており、当該鋼板が板厚方向を上下方向にして上下方向に積層されている。そして、ステータコア82には、自身の径方向外側へ延びる複数のティース部82Aが形成されている。
巻線84は、ステータコア82のティース部82Aに巻回されている。これにより、ティース部82Aの外周部に沿って巻き回された巻線部84Aが形成されている。また、巻線84の端末部は、モータハウジング30(ステータ収容部36)から下方側へ延出されて、後述する回路基板96に接続されている。なお、巻線部84Aとティース部82Aとの間には、絶縁部材85(図2参照)が介装されている。
また、ステータ80は、「ホルダ」としてのステータホルダ86によって覆われている。ステータホルダ86は、鋼板で製作されると共に、下方側へ開放された略有底円筒形状に形成されている。また、ステータホルダ86の底壁には、円形状の配置孔86Aが上下方向に貫通形成されている。そして、ステータ80がステータホルダ86内に配置された状態で、ステータ80及びステータホルダ86がステータ収容部36内に収容されている。また、この状態では、モータハウジング30の内筒部34が配置孔86Aの内側に配置されている。
また、ステータホルダ86の開放端(下端)には、ホルダ側フランジ部86Bが一体に形成されている。このホルダ側フランジ部86Bは、ステータホルダ86の開放端からステータホルダ86の径方向外側へ延出されて、モータハウジング30の第2結合部42の下側で且つ囲繞壁43の内側に配置されている。また、図4に示されるように、ホルダ側フランジ部86Bには、後述する回路カバー98を締結固定するためのバーリング86Baが複数(本実施の形態では4箇所)形成されており、バーリング86Baは、略円筒状に形成されて、ホルダ側フランジ部86Bから上方側へ突出されている。さらに、モータハウジング30の第2結合部42には、バーリング86Baに対応する位置において、バーリングカバー部42Aが一体に形成されており、バーリングカバー部42Aは第2結合部42から下方側へ突出されている。そして、バーリングカバー部42Aには、下方側へ開放された凹部42Aaが形成されており、凹部42Aa内にバーリング86Baが配置されるようになっている。なお、便宜上、図4では、図2とは上下方向を逆にして記載している。
(回路装置90について)
図2に示されるように、回路装置90は、ウォータポンプ10の下部を構成すると共に、モータハウジング30の下方側に配置されている。また、回路装置90は、プレートユニット92と、回路基板96と、「カバー」としての回路カバー98と、を含んで構成されている。
プレートユニット92は、略円盤状に形成されて、モータハウジング30に対して下方側に配置されている。このプレートユニット92は、樹脂材で構成されたプレート本体93と、鋼板で構成され且つ略リング状に形成されたリングプレート94と、を有している。そして、リングプレート94がプレート本体93の上方側に配置された状態で、プレート本体93及びリングプレート94が一体に成形されている。
さらに、リングプレート94には、複数の固定孔(図示省略)が形成されている。そして、リングプレート94がステータホルダ86のホルダ側フランジ部86Bと上下方向に対向して配置されており、固定孔内にネジ等の締結部材が挿入されて、プレートユニット92がホルダ側フランジ部86Bに締結固定されている。
また、リングプレート94には、後述する回路基板96を固定するための複数の固定片94Bが一体に形成されている。この固定片94Bは、リングプレート94の外周部から下方側へ延出されており、固定片94Bの先端部がリングプレート94の径方向内側へ屈曲されている。そして、固定片94Bの先端部には、後述する回路基板96を締結するためのバーリング94Cが形成されており、バーリング94Cは下方側へ開放された略有底円筒状に形成されている。
さらに、プレートユニット92には、図示しないガイド孔が上下方向に貫通形成されており、ガイド孔内に、前述したコネクタターミナル46の他端部及び巻線84の端末部が挿入されるようになっている。
回路基板96は、略円板状に形成されて、板厚方向を上下方向にしてプレートユニット92の下方側に配置されている。そして、前述したリングプレート94のバーリング94Cにネジ(図示省略)が挿入されて、該ネジによって回路基板96がプレートユニット92に固定されている。また、回路基板96には、複数の回路素子96Aが実装されると共に、前述したコネクタターミナル46の他端部及び巻線84の端末部が接続されている。
回路カバー98は、鋼板で製作されると共に、上方側(モータハウジング30側)へ開口された略有底円筒形状に形成されて、回転軸50と同軸上に配置されている。また、回路カバー98の開口端(上端)には、カバー側フランジ部98Aが一体に形成されており、カバー側フランジ部98Aは、回路カバー98の開口端から回路カバー98の径方向外側へ突出されると共に、回路カバー98の全周に亘って形成されている。また、カバー側フランジ部98Aには、一対の位置決孔98B(図3参照)が形成されている。そして、回路カバー98は、回路基板96及びプレートユニット92を覆うと共に、モータハウジング30の下端部を閉塞している。具体的には、モータハウジング30の位置決ピン52がカバー側フランジ部98Aの位置決孔98B内に挿入され、カバー側フランジ部98Aが、モータハウジング30の囲繞壁43の内側に且つステータホルダ86のホルダ側フランジ部86Bと上下方向に対向して配置されている。
また、図4に示されるように、カバー側フランジ部98Aには、ホルダ側フランジ部86Bのバーリング86Baに対応する位置において、複数(本実施の形態では4箇所)の固定孔98Aaが貫通形成されている。そして、カバー側フランジ部98Aの固定孔98Aa内に「締結部材」としてのネジ99が挿入され、ネジ99がバーリング86Baの内周面に螺合されることによって、カバー側フランジ部98Aがホルダ側フランジ部86Bに締結固定されている。これにより、カバー側フランジ部98A及び回路カバー98の開口端部98C(図1(A)参照)が、モータハウジング30の囲繞壁43によって囲繞されている。なお、囲繞壁43の先端は、ネジ99の頭部99Aに対して下方側に配置されている。つまり、ネジ99の頭部99Aが囲繞壁43の先端よりも下方側へ突出しないように構成されている。また、上述したように、バーリング86Baは第2結合部42の凹部42Aa内に配置されているため、ネジ99をバーリング86Baに螺合するときに発生する鉄粉などが凹部42Aa内に溜まるように構成されている。
次に本発明の要部であるシール構造100についてする。図1(A)に示されるように、シール構造100は、回路カバー98の開口端部98Cとモータハウジング30の囲繞壁43との間の部位に適用されている。以下、囲繞壁43について説明する。なお、便宜上、図1では、図2とは上下方向を逆にして記載している。
囲繞壁43の内周面には、縦断面視で段差状に形成された段差部43Aが形成されている。この段差部43Aは、囲繞壁43の基端側(図1(A)の矢印A方向側)の部分を構成する基端側内周面43Aaと、囲繞壁43の先端側(図1(A)の矢印B方向側)の部分を構成する先端側内周面43Abと、基端側内周面43Aa及び先端側内周面43Abを連結する段差面43Acと、を含んで構成されている。具体的には、基端側内周面43Aaが縦断面視で回路カバー98の開口端部98Cと平行にモータハウジング30の長手方向(図1(A)の矢印A方向及び矢印B方向)に延びている。また、先端側内周面43Abは、縦断面視で基端側内周面43Aaよりも回路カバー98の径方向外側(回路カバー98の開口端部98Cに対して離間する方向側)に配置されると共に、回路カバー98の開口端部98Cと平行にモータハウジング30の長手方向に延びている。換言すると、先端側内周面43Abにおける囲繞壁43の板厚が、基端側内周面43Aaにおける囲繞壁43の板厚よりも薄く設定されている。そして、段差面43Acが、基端側内周面43Aaの下端から回路カバー98の開口端部98Cに対して離間する方向へ延びて、先端側内周面43Abの上端に接続されている。すなわち、段差面43Acは、モータハウジング30の長手方向に対して直交する方向に沿って配置されている。これにより、縦断面視で基端側内周面43Aaと段差面43Acとの成す角度θが、直角(90°)に設定されている。また、前述したモータハウジング30の位置決ピン52の先端よりも下方側(モータハウジング30の長手方向一方側)に段差面43Acが配置されるように、モータハウジング30の長手方向における段差面43Acの位置が設定されている。
そして、囲繞壁43、回路カバー98のカバー側フランジ部98A、及び回路カバー98の開口端部98Cによって囲まれた領域がシール材充填部102とされており、シール材充填部102内にシール材104が充填(塗布)されている。また、シール材充填部102内にシール材104が充填された状態では、シール材104が先端側内周面43Abまで充填されるようになっている。つまり、シール材104は、囲繞壁43の基端側内周面43Aa、段差面43Ac、及び先端側内周面43Abの各々に接触(密着)するように構成されている。
また、図4に示されるように、シール材充填部102内にネジ99の頭部99Aが配置されており、シール材充填部102内にシール材104が充填された状態では、ネジ99の頭部99Aがシール材104によって被覆されるように構成されている。具体的には、ネジ99の頭部99Aが段差面43Acよりもモータハウジング30側(上方側)に配置されている。
さらに、図1(A)に示されるように、シール構造100は、シール材流入防止リブ106(広義には、「シール材流入防止部」として把握される要素である)を備えている。このシール材流入防止リブ106は、モータハウジング30の第2結合部42に一体に形成されている。また、シール材流入防止リブ106は、囲繞壁43に対してモータハウジング30の径方向内側に近接して配置されて、第2結合部42から下方側(図1の矢印B方向側)へ突出されると共に、第2結合部42の全周に亘って枠状に形成されている。そして、シール材流入防止リブ106の先端部がホルダ側フランジ部86Bと対向して配置されている。これにより、ホルダ側フランジ部86Bと第2結合部42との間にシール材104が仮に流入された場合でも、シール材104のモータハウジング30内への流入を防止又は抑制するように構成されている。
次に本実施の形態の作用及び効果について説明する。
上記のように構成されたウォータポンプ10では、コネクタ部44に外部コネクタが接続されて、モータ部60を駆動制御する電力が外部コネクタから回路装置90へ供給される。これにより、モータ部60が駆動して、モータ部60のロータ62が回転軸50の軸線回りに回転されると共に、インペラ70が回転軸50の軸線回りに回転される。そして、インペラ70が回転されることで、ポンプ部12の入口管22からポンプケース14内に流入された冷却水が圧送されて出口管24から流出される。
また、モータハウジング30の下端部(第2結合部42)には、囲繞壁43が設けられている。この囲繞壁43は、モータハウジング30の下端部(第2結合部42)から下方側へ突出されると共に、略枠状に形成されて、回路カバー98の開口端部98Cを囲繞している。そして、囲繞壁43と回路カバー98の開口端部98Cとの間のシール材充填部102にシール材104が充填されている。これにより、モータハウジング30と回路カバー98との間のシール性が確保されている。
ここで、囲繞壁43の内周面には、段差部43Aが形成されている。また、段差部43Aは、基端側内周面43Aaと、先端側内周面43Abと、段差面43Acと、を含んで構成されており、段差面43Acが基端側内周面43Aaから回路カバー98の開口端部98Cに対して離間する方向に延出されている。これにより、樹脂製のモータハウジング30と金属製の回路カバー98との間をシールするシール材104のモータハウジング30(囲繞壁43)に対する剥離を抑制できる。
この点について詳述する。モータハウジング30(囲繞壁43)は樹脂により構成されており、回路カバー98は金属により構成されている。このため、モータハウジング30(囲繞壁43)の線膨張係数が回路カバー98の線膨張係数に比べて大きくなっている。これにより、例えば、ウォータポンプ10の環境温度が高温になると、囲繞壁43が回路カバー98の開口端部98Cに対して離間する方向(図1(B)の矢印C方向)へ伸びる(相対的に変位する)。
そして、仮に、囲繞壁43の基端側内周面43Aaと先端側内周面43Abとが面一に形成された場合(すなわち、段差面43Acが省略された場合であり、以下この場合を比較例という)には、囲繞壁43が回路カバー98の開口端部98Cに対して離間する方向へ伸びることで、囲繞壁43の内周面に対して略直交する方向の引張り荷重がシール材104と囲繞壁43の内周面との間に作用する(図1(B)の矢印F1参照)。これにより、当該引張り荷重がシール材104の囲繞壁43に対する剥離強度を上回ると、シール材104と囲繞壁43との間でシール材104の剥離が生じる。
これに対して、本実施の形態では、囲繞壁43の内周面に段差部43Aが形成されている。そして、段差部43Aは段差面43Acを含んで構成されており、段差面43Acは基端側内周面43Aaから回路カバー98の開口端部98Cに対して離間する方向に延出されている。このため、上記比較例と比べて、シール材104と囲繞壁43との接触面積を大きくできる。
しかも、高温環境下において囲繞壁43が回路カバー98の開口端部98Cに対して離間する方向へ伸びた(相対的に変位した)ときには、シール材104と段差面43Acとの間において、上記のような引張荷重が作用することが抑制されて、段差面43Acに沿う方向のせん断荷重が主に作用する(図1(B)の矢印F2参照)。これにより、段差面43Acにおけるシール材104の剥離強度を、基端側内周面43Aaにおけるシール材104の剥離強度に比べて高くできる。その結果、上記比較例と比べて、シール材104の囲繞壁43に対する剥離強度を高くできる。以上により、樹脂製のモータハウジング30と金属製の回路カバー98との間をシールするシール材104の剥離を抑制できる。
また、囲繞壁43の基端側内周面43Aaと段差面43Acとの成す角度θが、縦断面視で直角に設定されている。このため、当該角度θが鈍角に設定される場合と比べて、シール材104と段差面43Acとの間に作用する上記せん断荷重の成分を大きくできる。これにより、角度θが鈍角に設定される場合と比べてシール材104の段差面43Acにおける剥離を抑制できる。
さらに、段差面43Acが、モータハウジング30の位置決ピン52の先端よりも下方側に配置されている。このため、シール材104を先端側内周面43Abまで充填させることで、位置決ピン52の全体を被覆しつつモータハウジング30と回路カバー98との間をシールできる。このため、シール材104をシール材充填部102に充填させるときの目印として段差面43Acを活用できる。したがって、シール材104をシール材充填部102へ充填させる際の作業性を向上できる。
また、ステータホルダ86のホルダ側フランジ部86Bに形成されたバーリング86Baにネジ99が螺合されることで、回路カバー98のカバー側フランジ部98Aがホルダ側フランジ部86Bに締結固定されている。そして、シール材充填部102内にネジ99の頭部99Aが配置されており、囲繞壁43の先端がネジ99の頭部99Aよりも下方側に配置されている。これにより、シール材充填部102内にシール材104が充填された状態において、ネジ99の頭部99Aをシール材104によって被覆することができる。したがって、ネジ99の周辺における密閉性を確保することができると共に、ネジ99の腐食を防止することができる。
なお、本実施の形態では、囲繞壁43の基端側内周面43Aaと段差面43Acとの成す角度θが、縦断面視で直角に設定されているが、当該角度θを鋭角に設定してもよい。これにより、段差面43Acにおけるシール材104の剥離強度を一層高くすることができる。
また、本実施の形態では、段差面43Acが平面状に形成されているが、段差面43Acを凹凸状に形成してもよい。例えば、図5(A)に示されるように、下方側(モータハウジング30の長手方向一方側)に開放された凹部110を段差面43Acに形成してもよい。これにより、高温環境下において囲繞壁43が回路カバー98に対して離間する方向へ伸びるときには、段差面43Acの凹部110に充填されたシール材104が、段差面43Acの凸部に引っ掛かるため、シール材104と基端側内周面43Aaとの間に生じる引張荷重が緩和される。これにより、シール材104の囲繞壁43に対する剥離を効果的に抑制できる。
さらに、本実施の形態では、段差面43Acが、モータハウジング30の位置決ピン52の先端よりも下方側に配置されているが、各種仕様に応じて段差面43Acの位置を適宜変更してもよい。例えば、図5(B)に示されるように、段差面43Acの位置をカバー側フランジ部98Aの下面と面一に配置するように設定してもよい。
また、本実施の形態では、ネジ99の頭部99Aが段差面43Acよりもモータハウジング30側(上方側)に配置されているが、例えば、ネジ99の仕様などによって頭部99Aの一部が段差面43Acよりも下方側に突出するように構成してもよい。この場合には、シール材104によって頭部99Aを被覆するように、頭部99Aの周辺にシール材104をさらに塗布してもよい。
さらに、本実施の形態におけるホルダ側フランジ部86B及びカバー側フランジ部98Aは、上下方向を板厚方向とした板状に形成されているが、ホルダ側フランジ部86B及びカバー側フランジ部98Aの形状はこれに限らない。例えば、図6に示されるように、カバー側フランジ部98Aの先端側部分に、モータハウジング30側(上方側)へ段差状に屈曲されたカバー側段差部98Dを形成して、ネジ99の頭部99Aをカバー側段差部98Dに配置するように構成してもよい。この場合には、ホルダ側フランジ部86Bの先端側部分に、カバー側段差部98Dに対応した段差状のホルダ側段差部86Cが形成される。そして、図6に示される例では、カバー側段差部98Dの段差高さHがネジ99の頭部99Aの高さよりも高く設定されている。このため、ネジ99の頭部99Aがカバー側フランジ部98Aに対して下方側へ突出されることが抑制される。これにより、この例では、段差面43Acを本実施の形態よりも上方側に配置することができる。その結果、シール材充填部102内にシール材104を充填してネジ99の頭部99Aをシール材104によって被覆するときにおいて、シール材104の充填量が多くなることを抑制できる。
また、上記ホルダ側段差部86C及びカバー側段差部98Dを形成する場合には、ホルダ側フランジ部86B及びカバー側フランジ部98Aの周方向に亘ってホルダ側段差部86C及びカバー側段差部98Dを形成してもよい。又は、カバー側フランジ部98Aをホルダ側フランジ部86Bに締結する所定の位置において、カバー側段差部98D及びホルダ側段差部86Cを形成してもよい。さらに、上記図6に記載の例では、カバー側段差部98Dの段差高さHがネジ99の頭部99Aの高さよりも高く設定されているが、例えば、ネジ99の仕様などによってネジ99の頭部99Aの高さが段差高さHよりも高くなるように構成してもよい。
10・・・ウォータポンプ(液体ポンプ)、12・・・ポンプ部、30・・・モータハウジング、42・・・第2結合部(モータハウジングの長手方向一端部)、43・・・囲繞壁、43A・・・段差部、43Aa・・・基端側内周面、43Ab・・・先端側内周面
43Ac・・・段差面、52・・・位置決ピン、60・・・モータ部、86・・・ステータホルダ(ホルダ)、86B・・・ホルダ側フランジ部、86C・・・ホルダ側段差部、98・・・回路カバー(カバー)、98A・・・カバー側フランジ部、98B・・・位置決孔、98C・・・開口端部、98D・・・カバー側段差部、999・・・ネジ(締結部材)、99A・・・頭部、102・・・シール材充填部、104・・・シール材、110・・・凹部、θ・・・角度

Claims (6)

  1. 内部にインペラが収容され、前記インペラが回転することで流入された液体を圧送するポンプ部と、
    樹脂により構成されると共に、前記インペラの回転軸線方向に延在され、前記インペラを回転させるモータ部を収容するモータハウジングと、
    金属により構成されると共に、前記モータハウジングの長手方向一方側に隣接し且つ前記モータハウジング側へ開口された有底筒状に形成され、前記モータ部を駆動制御する回路基板を覆うカバーと、
    前記モータハウジングの長手方向一端部に設けられ、当該一端部から前記モータハウジングの長手方向一方側へ突出されて前記カバーの開口端部を囲繞すると共に、前記カバーの開口端部との間にシール材が充填されるシール材充填部を形成する囲繞壁と、
    前記囲繞壁の内周面を構成すると共に、前記囲繞壁の基端側に配置された基端側内周面と、前記基端側内周面から前記カバーの開口端部に対して離間する方向に延出された段差面と、前記段差面に接続されて前記囲繞壁の先端側に配置された先端側内周面と、を含んで構成された段差部と、
    を備えた液体ポンプ。
  2. 前記基端側内周面と前記段差面との成す角度が、縦断面視で直角若しくは鋭角に設定された請求項1に記載の液体ポンプ。
  3. 前記段差面には、前記モータハウジングの長手方向一方側へ開放した凹部が形成された請求項1又は請求項2に記載の液体ポンプ。
  4. 前記モータハウジングの長手方向一端部には、当該一端部から前記モータハウジングの長手方向一方側へ突出された位置決ピンが形成され、
    前記カバーには、前記カバーの開口端から前記囲繞壁側へ延びるカバー側フランジ部が形成されると共に、前記カバー側フランジ部には、前記位置決ピンが挿入される位置決孔が形成され、
    前記段差面が、前記位置決めピンの先端よりも前記モータハウジングの長手方向一方側に配置された請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の液体ポンプ。
  5. 前記モータハウジングには、前記モータ部を覆うと共に前記カバー側へ開放された有底筒状のホルダが収容され、
    前記ホルダの開口端には、前記囲繞壁側へ延びるホルダ側フランジ部が形成され、
    前記シール材充填部に頭部が配置された締結部材によって前記カバー側フランジ部がホルダ側フランジ部に締結されると共に、前記囲繞壁の先端が前記締結部材の頭部よりも前記モータハウジングの長手方向一方側に配置されている請求項4に記載の液体ポンプ。
  6. 前記カバー側フランジ部には、前記モータハウジングの長手方向他方側へ段差状に屈曲され且つ前記締結部材の頭部が配置されるカバー側段差部が形成され、
    前記ホルダ側フランジ部には、前記カバー側段差部に対応して段差状に屈曲されたホルダ側段差部が形成されており、
    前記カバー側段差部の段差高さが、前記締結部材の頭部の高さよりも高く設定されている請求項5に記載の液体ポンプ。
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