JP2015135087A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エンジントルクの低下をできるだけ回避しつつ、ノッキング等の異常燃焼を抑止する。
【解決手段】エンジン回転数が所定以下の低回転かつ負荷が所定以上の高負荷の運転領域において、吸気バルブタイミングの遅角補正量を、そのときの気筒へのデポジットの堆積量に応じて調整するものとし、推定されるデポジットの堆積量が多いほど吸気バルブタイミングを大きく遅角することとした。
【選択図】図3
【解決手段】エンジン回転数が所定以下の低回転かつ負荷が所定以上の高負荷の運転領域において、吸気バルブタイミングの遅角補正量を、そのときの気筒へのデポジットの堆積量に応じて調整するものとし、推定されるデポジットの堆積量が多いほど吸気バルブタイミングを大きく遅角することとした。
【選択図】図3
Description
本発明は、可変バルブタイミング(Variable Valve Timing)機構が付帯した内燃機関を制御する制御装置に関する。
内燃機関のシリンダブロックに設置した振動式のノックセンサを介して気筒におけるノッキングの発生を感知し、ノッキングが起こらなくなるまで点火タイミングを遅角させるとともに、ノッキングが起こらない限りにおいて点火タイミングを進角させるノックコントロールシステムが周知である(例えば、下記特許文献1を参照)。
近時では、燃費性能の一層の向上を目論み、内燃機関の気筒の圧縮比をより高める方向に研究開発が進んでいる。だが、圧縮比の向上は、ノッキングの発生リスクを高める。さらには、通常のノッキングよりも遙かに強いノッキングや、点火前に混合気に自着火するプレイグニッション等の異常燃焼を引き起こす懸念もある。
ノッキングその他の異常燃焼は、低回転かつ高負荷の運転領域で発生しやすい。そこで、低回転高負荷の運転領域において、VVT機構の操作を通じて吸気バルブタイミングを遅角化し、気筒に充填され圧縮される吸気の量を減らして実圧縮比(有効圧縮比)を低下させることが行われる(例えば、下記特許文献2を参照)。
吸気バルブタイミングの遅角化は、ノッキングやプレイグニッションを予防するために有効である反面、内燃機関が出力するエンジントルクの低下を招く。エンジントルクの低下はドライバビリティに悪影響を及ぼし得るので、好ましいとは言えない。
エンジントルクを低下させずにノッキングを抑制する方法として、燃料噴射量を増量し、その燃料の気化熱を利用して気筒の燃焼室内温度を下げることも考えられる。しかしながら、燃費が悪化する上、空燃比がリッチとなって有害物質の排出量が増加するきらいがある。
本発明は、エンジントルクの低下をできるだけ回避しつつ、ノッキング等の異常燃焼を抑止することを所期の目的としている。
本発明では、吸気バルブタイミング(吸気バルブの開タイミング及び/または閉タイミング)を変更可能な可変バルブタイミング機構が付帯した内燃機関を制御するものであって、エンジン回転数が所定以下の低回転かつ負荷が所定以上の高負荷の運転領域において、吸気バルブタイミングの遅角補正量を、そのときの気筒へのデポジットの堆積量に応じて調整するものとし、推定されるデポジットの堆積量が多いほど吸気バルブタイミングを大きく遅角する内燃機関の制御装置を構成した。
内燃機関の気筒には、経年劣化としてカーボンやカルボン酸塩、シリカ等のデポジットが徐々に付着し、堆積してゆく。このようなデポジットの堆積量が増すと、ノッキング等の異常燃焼が起こる可能性が高くなる。本発明では、推定されるデポジットの堆積量に応じて吸気バルブタイミングの遅角補正量を調整することで、エンジントルクの低下の抑制と異常燃焼の防止との両立を図ることとした。
本発明によれば、エンジントルクの低下をできるだけ回避しながら、ノッキング等の異常燃焼を抑止することができる。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1に、本実施形態における車両用内燃機関の概要を示す。本実施形態における内燃機関は、火花点火式の4ストロークガソリンエンジンであり、複数の気筒1(図1には、そのうち一つを図示している)を具備している。各気筒1の吸気ポート近傍には、燃料を噴射するインジェクタ11を設けている。また、各気筒1の燃焼室の天井部に、点火プラグ12を取り付けてある。点火プラグ12は、点火コイルにて発生した誘導電圧の印加を受けて、中心電極と接地電極との間で火花放電を惹起するものである。点火コイルは、半導体スイッチング素子であるイグナイタとともに、コイルケースに一体的に内蔵される。
吸気を供給するための吸気通路3は、外部から空気を取り入れて各気筒1の吸気ポートへと導く。吸気通路3上には、エアクリーナ31、電子スロットルバルブ32、サージタンク33、吸気マニホルド34を、上流からこの順序に配置している。
排気を排出するための排気通路4は、気筒1内で燃料を燃焼させたことで生じる排気を各気筒1の排気ポートから外部へと導く。この排気通路4上には、排気マニホルド42及び排気浄化用の三元触媒41を配置している。
本実施形態の内燃機関には、外部EGR(Exhaust Gas Recirculation)装置2が付帯している。EGR装置2は、いわゆる高圧ループEGRを実現するものであり、排気通路4における触媒41の上流側と吸気通路3におけるスロットルバルブ32の下流側とを連通するEGR通路21と、EGR通路21上に設けたEGRクーラ22と、EGR通路21を開閉し当該EGR通路21を流れるEGRガスの流量を制御するEGRバルブ23とを要素とする。EGR通路21の入口は、排気通路4における排気マニホルド42またはその下流の所定箇所に接続している。EGR通路21の出口は、吸気通路3におけるスロットルバルブ32の下流の所定箇所、具体的にはサージタンク33に接続している。
図2に示すように、本実施形態における内燃機関では、クランクスプロケット71、吸気側スプロケット72及び排気側スプロケット73にタイミングチェーン74を巻き掛け、このタイミングチェーン74により、クランクシャフトからもたらされる回転駆動力を吸気側スプロケット72を介して吸気カムシャフトに、排気側スプロケット73を介して排気カムシャフトに、それぞれ伝達している。
その上で、吸気側スプロケット72と吸気カムシャフトとの間に、VVT機構6を介設している。本実施形態のVVT機構6は、クランクシャフトに対する吸気カムシャフトの回転位相を変化させることにより吸気バルブの開閉タイミングを変化させるものである。
VVT機構6のハウジング61は、吸気側スプロケット72に固着しており、吸気側スプロケット72とハウジング61とは一体となってクランクシャフトに同期して回転する。これに対し、吸気カムシャフトの一端部に固着したロータ62は、ハウジング61内に収納され、吸気側スプロケット72及びハウジング61に対して相対的に回動することが可能である。ハウジング61の内部には、作動液が流出入する複数の流体室が形成され、各流体室は、ロータ62の外周部に成形されたベーン621によって進角室612と遅角室611とに区画されている。
VVT機構6の液圧(特に、油圧)回路には、オイルパン81内に蓄えられた作動液が液圧ポンプ82より供給される。液圧ポンプ82は、内燃機関からの動力で駆動される。液圧ポンプ82とVVT機構6との間には、切換制御弁であるOCV(Oil Control Valve)9を設けている。作動液の流量及び方向をこのOCV9を介して操作することで、オイルパン81から汲み上げた作動液を進角室612または遅角室611に選択的に供給することができる。さすれば、ハウジング61がロータ62に対して相対回動し、吸気バルブの開閉タイミングを進角または遅角させることができる。
OCV9は、いわゆる電磁式の四方向スプール弁である。図4に示すように、OCV9は、液圧ポンプ82の吐出口と接続する供給ポート91、ハウジング61の進角室612と接続するAポート92、ハウジング61の遅角室611と接続するBポート93、並びにオイルパン81と接続するドレインポート94、95を有している。OCV9のスプールは、進退動作により内部粒体経路を切り換えて、Aポート92及びBポート93をそれぞれ供給ポート91、ドレインポート94、95の何れかに連通させる。また、スプール96が中立位置をとるときには内部流体経路が断絶し、Aポート92及びBポート93を供給ポート91にもドレインポート94、95にも連通させない。図4では、スプール96が中立位置にある状態を示している。
スプール96はソレノイド97によって駆動する。即ち、制御信号mとしてソレノイド97に入力するパルス電流(または、電圧)のデューティ比に応じて、スプール96の進退の距離が変化する。
制御信号mのデューティ比が比較的大きい場合には、液圧ポンプ82から吐出される作動液圧がAポート92を通じて進角室612に供給される一方、既に遅角室611に貯留していた作動液がBポート93を通じてオイルパン81に向けて流下することとなり、進角室612の容積が拡大、遅角室611の容積が縮小するようにベーン621及びロータ62が回動する。結果、吸気カムシャフトの回転位相、換言すれば吸気カムシャフトのクランクシャフトに対する変位角が進角して、吸気バルブのバルブタイミングが進角化する。
逆に、制御信号mのデューティ比が比較的小さい場合には、液圧ポンプ82から吐出される作動液圧がBポート93を通じて遅角室611に供給される一方、既に進角室612に貯留していた作動液がAポート92を通じてオイルパン81に向けて流下することとなり、遅角室611の容積が拡大、進角室612の容積が縮小するようにベーン621及びロータ62が回動する。結果、吸気カムシャフトのクランクシャフトに対する変位角が遅角して、吸気バルブのバルブタイミングが遅角化する。
総じて言えば、制御信号mのデューティ比が中立より大きいほど吸気バルブのバルブタイミングが速く進角し、デューティ比が中立より小さいほど吸気バルブのバルブタイミングが速く遅角する。
本実施形態の内燃機関の制御装置たるECU(Electronic Control Unit)0は、プロセッサ、メモリ、入力インタフェース、出力インタフェース等を有したマイクロコンピュータシステムである。
入力インタフェースには、車両の実車速を検出する車速センサから出力される車速信号a、クランクシャフトの回転角度及びエンジン回転数を検出するエンジン回転センサから出力されるクランク角信号b、アクセルペダルの踏込量またはスロットルバルブ32の開度をアクセル開度(いわば、要求負荷)として検出するセンサから出力されるアクセル開度信号c、吸気通路3(特に、サージタンク33)内の吸気温及び吸気圧を検出する温度・圧力センサから出力される吸気温・吸気圧信号d、内燃機関の冷却水温を検出する水温センサから出力される冷却水温信号e、気筒1を内包するシリンダブロックの振動の大きさを検出するノックセンサから出力されるノック信号f、吸気カムシャフトまたは排気カムシャフトの複数のカム角にてカム角センサから出力されるカム角信号g、シフトレバーのレンジを知得するためのセンサ(または、シフトポジションスイッチ)から出力されるシフトレンジ信号h等が入力される。
出力インタフェースからは、点火プラグ12のイグナイタに対して点火信号i、インジェクタ11に対して燃料噴射信号j、スロットルバルブ32に対して開度操作信号k、EGRバルブ23に対して開度操作信号l、OCV9に対して制御信号m等を出力する。
ECU0のプロセッサは、予めメモリに格納されているプログラムを解釈、実行し、運転パラメータを演算して内燃機関の運転を制御する。ECU0は、内燃機関の運転制御に必要な各種情報a、b、c、d、e、f、g、hを入力インタフェースを介して取得し、要求される燃料噴射量、燃料噴射タイミング(一度の燃焼に対する燃料噴射の回数を含む)、燃料噴射圧、点火タイミング、要求EGR量(または、EGR率)等といった運転パラメータを決定する。ECU0は、運転パラメータに対応した各種制御信号i、j、k、l、mを出力インタフェースを介して印加する。
また、ECU0は、ノックセンサを介して取得されるノック信号fを参照して、各気筒1の膨張行程におけるノッキングやプレイグニッションの有無を、各気筒1毎に個別に判定する。ノッキングの有無の判定にあたり、ECU0は予め、統計処理によりノック判定値を算定しておく。具体的には、ノッキングが起こっていないと思しき状況下で、気筒1の膨張行程中のシリンダブロックの振動をノックセンサを介してサンプリングし、ノック信号fを得る。そして、このノック信号fのサンプリング値のある期間内の時系列から、平均値及び標準偏差、ひいてはノック判定値を算出する。平均値をX、標準偏差をσとおくと、ノック判定値Jは、
J=X+Uσ
として求められる。上式における係数Uは、そのときの運転領域、即ちエンジン回転数及び要求負荷に応じて設定する。係数Uを、空燃比の高低や要求EGR率等に応じて変えるようにしてもよい。また、ノック判定値は、各気筒1毎に個別に求めてもよいし、全気筒1で共通のものとしてもよい。
J=X+Uσ
として求められる。上式における係数Uは、そのときの運転領域、即ちエンジン回転数及び要求負荷に応じて設定する。係数Uを、空燃比の高低や要求EGR率等に応じて変えるようにしてもよい。また、ノック判定値は、各気筒1毎に個別に求めてもよいし、全気筒1で共通のものとしてもよい。
ECU0は、ノックセンサが出力するノック信号fの現在のサンプリング値(現在の振動の強度)を、ノック判定値と比較する。気筒1の膨張行程中にノックセンサを介して検出されたノック信号fのサンプリング値がノック判定値を上回ったならば、当該気筒1にてノッキング等の異常燃焼が起こったと判定する。逆に、ノック信号fのサンプリング値がノック判定値以下であるならば、当該気筒1にて異常燃焼は起こっていないと判定する。
ECU0は、混合気を燃焼させる際の点火タイミングを、そのときの内燃機関の運転領域[エンジン回転数,負荷(アクセル開度、サージタンク33内吸気圧(新気の分圧であることがある)、気筒1に充填される吸気量(新気量であることがある)または燃料噴射量)]に応じた基本点火タイミングに、気筒1におけるノッキングの有無の判定結果に基づいて増減させる遅角補正量を加味することにより決定する。そして、当該タイミングにて点火プラグ12による火花放電を惹起し、混合気に着火する。
さらに、本実施形態のECU0は、エンジン回転数が所定以下の低回転であり、なおかつ負荷が所定以上の高負荷である運転領域において、VVT機構6を通じて吸気バルブタイミングを遅角補正する。
吸気バルブの開タイミングを遅らせるほど、吸気通路3から気筒1に流入する吸気の量が減少し、吸気バルブの閉タイミングを遅らせるほど、一旦気筒1に流入したもののピストンにより再び吸気通路3に押し戻される吸気の量が増加する。何れも、気筒1にて圧縮される吸気量を減少させ、実圧縮比を低下させるように作用する。気筒1の実圧縮比が低下すれば、当該気筒1でノッキングやプレイグニッションが発生するリスクも低下する。低回転高負荷の運転領域で吸気バルブタイミングを遅角補正するのは、ノッキング等の異常燃焼を防止するためである。
その上で、本実施形態では、低回転高負荷域における吸気バルブタイミングの遅角補正量を、そのときのサージタンク33内吸気温、及び気筒1へのデポジットの堆積量に応じて調整することとしている。
図3に、吸気温及びデポジットの堆積量と、吸気バルブタイミングの遅角補正量との関係を示す。ノッキングやプレイグニッションといった異常燃焼は、吸気温が高いほど、また気筒1に堆積したデポジット量が多いほど発生しやすくなる。気筒1に堆積したデポジットは、圧縮行程の終期及び膨張行程の初期における気筒1の燃焼室内容積を圧迫する(燃焼室内容積を縮小させる)側面がある。よって、吸気温が高いほど遅角補正量を大きくし、並びに、気筒1に堆積したデポジット量が多いほど遅角補正量を大きくする。
気筒1の燃焼室内に堆積したデポジット量を直接計測することは難しい。故に、本実施形態のECU0は、内燃機関が搭載された車両の走行距離(または、当該車両若しくは内燃機関の稼働時間、気筒1における混合気の燃焼回数(気筒1で迎えた膨張行程の回数)等)及びスロットルバルブ32に付着し堆積したデポジットの量を基に推定する。
図4に、累積走行距離(または、累積稼働時間、累積燃焼回数等)及びスロットルバルブ32へのデポジットの堆積量と、気筒1へのデポジットの堆積量との関係を示す。気筒1へのデポジットの堆積量は、走行距離が長いほど多くなり、スロットルバルブ32のデポジットの堆積量が多いほど多くなる。
スロットルバルブ32に堆積したデポジット量は、例えば、内燃機関のアイドル運転中にエンジン回転数を目標アイドル回転数にフィードバック制御したときのスロットルバルブ32の開度(または、そのフィードバック補正量)から推測することが可能である。即ち、アイドル運転中のスロットルバルブ32開度が大きいほど、スロットルバルブ32に堆積したデポジット量が多いと見なされる。
本実施形態のECU0のメモリには予め、吸気の温度、累積走行距離及びスロットルバルブ32へのデポジットの堆積量と、低回転高負荷域における吸気バルブタイミングの遅角補正量との関係を規定したマップデータが格納されている。ECU0は、低回転高負荷域において、現在の吸気温、累積走行距離及びスロットルバルブ32へのデポジット堆積量をキーとして当該マップを検索し、吸気バルブタイミングの遅角補正量を知得する。そして、その遅角補正量の分だけ、吸気バルブタイミングを遅角させる操作を行う。
吸気温やデポジットの堆積量如何によっては、低回転高負荷域における吸気バルブの開くタイミングが、気筒1の排気上死点よりも遅れる。また、低回転高負荷域における吸気バルブの閉タイミングも、気筒1の吸気下死点より大きく遅れることがある。
本実施形態では、吸気バルブタイミングを変更可能な可変バルブタイミング機構6が付帯した内燃機関を制御するものであって、エンジン回転数が所定以下の低回転かつ負荷が所定以上の高負荷の運転領域において、吸気バルブタイミングの遅角補正量を、そのときの気筒1へのデポジットの堆積量に応じて調整するものとし、推定されるデポジットの堆積量が多いほど吸気バルブタイミングを大きく遅角する内燃機関の制御装置0を構成した。
本実施形態によれば、気筒1へのデポジットの堆積量が比較的少なく、ノッキング等の異常燃焼の発生リスクが必ずしも高くない状況下では、吸気バルブタイミングの遅角補正量を小さくして、エンジントルクの低下を抑制、ドライバビリティを高く保つことができる。翻って、気筒1へのデポジットの堆積量が多くなり、異常燃焼の発生リスクが高まった状況下では、吸気バルブタイミングの遅角補正量を大きくして、確実に異常燃焼を抑止することができる。
従って、気筒1の圧縮比を(例えば、11.5ないし13程度以上に)高めて熱機械変換効率の向上を実現しながら、低回転高負荷域における異常燃焼の発生を防ぎ、内燃機関の損傷を回避することが可能となる。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態には限られない。例えば、可変バルブタイミング機構6の具体的態様は任意であり、一意に限定されない。クランクシャフトに対する吸気カムシャフトの回転位相を液圧により進角/遅角させるもの以外にも、吸気カムシャフトの回転位相を電動モータにより進角/遅角させるもの(モータドライブVVT)や、吸気バルブを開弁駆動する吸気カムを複数用意しておきそれらカムを適宜使い分けるもの、ロッカーアームのレバー比を電動モータで変化させるもの、吸気バルブを電磁ソレノイドバルブとしたもの等が知られており、それら種々の機構の中から選択して採用することが許される。
その他各部の具体的構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明は、車両等に搭載される内燃機関の制御に適用することができる。
0…制御装置(ECU)
1…気筒
3…吸気通路
6…可変バルブタイミング機構
1…気筒
3…吸気通路
6…可変バルブタイミング機構
Claims (1)
- 吸気バルブタイミングを変更可能な可変バルブタイミング機構が付帯した内燃機関を制御するものであって、
エンジン回転数が所定以下の低回転かつ負荷が所定以上の高負荷の運転領域において、吸気バルブタイミングの遅角補正量を、そのときの気筒へのデポジットの堆積量に応じて調整するものとし、
推定されるデポジットの堆積量が多いほど吸気バルブタイミングを大きく遅角する内燃機関の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014007125A JP2015135087A (ja) | 2014-01-17 | 2014-01-17 | 内燃機関の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014007125A JP2015135087A (ja) | 2014-01-17 | 2014-01-17 | 内燃機関の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015135087A true JP2015135087A (ja) | 2015-07-27 |
Family
ID=53767067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014007125A Pending JP2015135087A (ja) | 2014-01-17 | 2014-01-17 | 内燃機関の制御装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015135087A (ja) |
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2014
- 2014-01-17 JP JP2014007125A patent/JP2015135087A/ja active Pending
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