JP2015134974A - カップ部を有する衣類 - Google Patents

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淳志 上家
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千春 高瀬
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真紀子 岩野
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Abstract

【課題】 モールドタイプのカップ部を有する衣類において、カップ部を含む部材と、バック布等の前記衣類を構成する他の部材との境界部分における肌触りが良好な、カップ部を有する衣類を提供することを目的とする。【解決手段】 本発明のカップ部を有する衣類は、一対のカップ部101を含む圧縮成型部材105を備え、前記衣類を構成する他の部材(例えば、バック布103)との取り付け部分Tにおいて、圧縮成型部材105の厚みが薄くなっていることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、カップ部を有する衣類に関する。
従来、ブラジャー等のカップ部を有する衣類では、ポリウレタン等の弾性体を成型した、いわゆるモールドタイプのカップやパッド(以下カップ部という)が用いられているものがある(例えば、特許文献1および2参照)。このような衣類においては、カップ部をシームレスにすることができるので、カップの縫着部の凹凸によるバストへの圧迫感や違和感を無くして肌触りを良好なものとすることができる。
特開2001−73203号公報 特開2006−124893号公報
しかし、従来のモールドタイプのカップ部を有するブラジャーは、カップ部自体はシームレス化されているものの、ブラジャーとする際には、カップ部以外の他の部材を取り付けることとなる。したがって、例えば、脇部分でバック布との連結部を、また、カップ部上部で肩ストラップとの連結部を有している。この連結部には、特段の配慮はなされておらず、縫着による段差が生じるため、肌触りへの影響は避けられなかった。
本発明は、モールドタイプのカップ部を有する衣類において、カップ部を含む部材と、バック布等の前記衣類を構成する他の部材との境界部分における肌触りが良好な、カップ部を有する衣類を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明のカップ部を有する衣類は、
一対のカップ部を含む圧縮成型部材を備え、前記衣類を構成する他の部材と前記圧縮成型部材との取り付け部分において、前記圧縮成型部材の厚みが薄くなっている
ことを特徴とする。
本発明のカップ部を有する衣類は、モールドタイプのカップ部を有する衣類において、カップ部を含む部材と、バック布等の前記衣類を構成する他の部材との境界部分における肌触りを良好にすることができる。また、カップ部を含む部材は一体成型可能であるので、製造効率の点でも優れている。
図1は、本発明のカップ部を有する衣類の一例である、第1の実施形態に係るブラジャーの背面図である。 図2は、前記第1の実施形態に係るブラジャーの、カップ部を含む圧縮成型部材にバック布を取り付けている取り付け部分の形成方法の一例を説明する図である。 図3は、前記取り付け部分の形成方法のその他の例を説明する図である。 図4は、本発明のカップ部を有する衣類の一例である、第2の実施形態に係るブラジャーの背面図である。 図5(a)は、本発明のカップ部を有する衣類の一例である、第3の実施形態に係るブラジャーの背面図である。図5(b)は、前記第3の実施形態に係るブラジャーの、カップ部を含む圧縮成型部材に肩ストラップを取り付けている取り付け部分付近の断面の拡大図である。 図6(a)は、本発明のカップ部を有する衣類の一例である、第4の実施形態に係るブラジャーの背面図である。図6(b)は、前記第4の実施形態に係るブラジャーの、カップ部を含む圧縮成型部材のカップ部上辺部分の断面の拡大図である。 図7は、本発明のカップ部を有する衣類のその他の例を示す斜視図である。(a)は、第5の実施形態に係るブラキャミソールの一例、(b)は、第6の実施形態に係るブラキャミソールの一例である。
本発明のカップ部を有する衣類について、例をあげて説明する。ただし、本発明は、以下の例に限定および制限されない。
(第1の実施形態)
図1に、本発明のカップ部を有する衣類の第1の実施形態に係るブラジャー100を示す。図1は、本実施形態のブラジャー100の背面図である。本実施形態のブラジャー100は、一対のカップ部101、一対のカップ部101を支持するカップ支持部102、一対のバック布103および一対の肩ストラップ104を備えたいわゆる3/4カップのブラジャーである。一対のカップ部101の下辺部には、一対のカップ支持部102が設けられ、一対のカップ支持部102の下辺部には、土台部110が設けられている。そして、一対のカップ支持部102は、バージスラインに沿うように形成されており、土台部110によって連結されている。一対のカップ部101、一対のカップ支持部102および土台部110は、成型部材によって一体に圧縮成型されている(圧縮成型部材105)。土台部110の両端となる圧縮成型部材105の脇側部分には、一対のバック布103の一端が取り付けられている。一対のバック布103の他端は、連結係止部106が取り付けられて、背中心付近で着脱自在になっている。
本実施形態では、バック布103の圧縮成型部材105への取り付け部分Tにおいて、圧縮成型部材105の厚みは、隣接する部分に比べて薄くなっている。このように、取り付け部分Tでの圧縮成型部材105の厚みを薄くすることにより、取り付け部分における圧縮成型部材105とバック布103とのトータルの厚みを、取り付け部分に隣接する部分と略同一にすることが可能となる。したがって、圧縮成型部材105とバック部103との境界部分に生じる段差を解消することができ、着用感を良好にすることが可能となる。また、長時間の着用によって、肌に跡がついてしまったりすることを防ぐこともできる。
バック布103は、前記取り付け部分に隣接する部分と平坦となるように取り付けられていることが好ましい。ここで、「平坦」とは、厳密なものに限られず、カップ部を有する衣類の着用時に、肌触りに影響が及ばない程度であることも含む。
圧縮成型部材105は、ウレタンフォーム、不織布、あるいはポリウレタンなどの高弾性糸から編成された厚手シート状の丸編素材(ダンボールニット)等を使用することができるが、成型性、耐久性等の点からウレタンフォームが好ましい。
圧縮成型部材105の取り付け部分Tの厚みは、圧縮成型、切り欠き部を形成する等により、部分的に薄くすることが好ましい。圧縮成型の場合は、例えば、均一な厚みの前記素材を用意し、所望の形状の金型を用いて行う。成型後の厚みが薄い部分は、強く圧縮されるため硬く、成型後の厚みが厚い部分は、弱い圧縮であるため柔らかくなり、好適な厚みと柔らかさを備えた圧縮成型部材105を得ることができる。このとき、取り付け部分Tの圧縮成型部材105は、厚みを薄くすることで硬くすることができるので、ブラジャーの脇部分を支えるボーンとしての効果を得ることができる。
本実施形態のブラジャーでは、連結係止部106として、ホック(例えば、フック・アンド・アイ(鈎ホック))を使用することができるが、他の種類の係止具を使用してもよい。また、バック布103が連結係止部を有していなくてもよい。例えば、連結係止部を前中心に設けてフロントホックタイプとしてもよい。また、連結係止部がないタイプ、バック布を結んで係止するタイプであってもよい。
連結係止部106としては、ホック(例えば、フック・アンド・アイ(鈎ホック))、グリッパー、ボタン、紐、面ファスナーなどを、デザインや用途に応じて適宜選択して使用することができる。なお、上記のフック・アンド・アイやグリッパー、ボタンを用いる場合には、複数の留め位置を予め設けておくことにより、締め付け具合を微調整できるようにしておくことも好ましい。なお、上記以外の他の種類の係止具を使用してもよい。
本実施形態においては、肩ストラップ104の一端はカップ部101に取り付けられ、他端はバック布103の上辺部に取り付けられた円環の係止具108Aを通って反転し、エイト環からなる長さ調節具108Bに導入されることによって、肩ストラップ104の長さ調整が可能な状態で、肩ストラップ104の他端側が、バック布103の上辺部に取り付けられている。肩ストラップ104の態様はこれに限定されず、例えば、前記一対のカップ部101の上部同士を互いに繋ぐように取り付けられている、いわゆる「ホルターネック」タイプであってもよい。肩ストラップ104の取り付け位置は、カップ部101の形状やブラジャーのデザインによって決定することができる。肩ストラップ104は、カップ部101を肩から吊り下げるものであればよい。紐や布テープであってもよいし、タンクトップのような幅の広い、いわゆるラウンドタイプのストラップであってもよい。肩ストラップ104の態様は一対のカップ部101に対応して一対の肩ストラップ104をそれぞれカップ部101上部とバック布103に取り付ける態様に限定されず、例えば、スポーツタイプのブラジャーの肩ストラップのように、背中側で2本の肩ストラップ104が一体となりバック布103に取り付けられる態様であってもよい。
本発明は、ワイヤータイプ、ノンワイヤータイプのいずれのタイプのブラジャーにも使用することができる。また、本実施形態では、カップ部101は、全体が成型部材によって形成されている例を挙げているが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、ブラジャーの仕様に応じて、カップ部101の肩ストラップ取り付け位置を含む脇側部分をマーキゼットやパワーネットといった布材で形成しても良い。
図2に、本発明のカップ部を有する衣類の第1の実施形態に係るブラジャー100の、カップ部を含む圧縮成型部材105にバック布103を取り付けている取り付け部分の形成方法の一例を説明する図を示す。同図では、取り付け時の図1における領域Sの断面を拡大して説明している。なお、ここでは、圧縮成型部材105の表側を覆う表布120を含む態様について説明するが、表布120を有していない場合も同様にして取り付け部分を形成することができる。
まず、取り付け部分Tにおいて厚みが薄くなっている圧縮成型部材105を用意する。この圧縮成型部材105の取り付け部分T上に、衣類の表側を覆う表布120とバック布103とを、この順に重ね合わせる(図2(a))。そして、取り付け部分Tにおいて、圧縮成型部材105に、表布120およびバック布103を取り付ける(図2(b))。表布120は、取り付け部分Tの端部で折り返し、圧縮成型部材105の表側を覆うようにする(図2(c))。
圧縮成型部材105における厚みが薄くなっている取り付け部分Tは、あらかじめ形成しておいてもよいが、圧縮成型を行って形成してもよいし、あるいは切り欠き部を後から設けることで形成してもよい。圧縮成型を行う場合、図3(a)に示すように、プレス型Pを用いて加熱圧縮(ヒートプレス)を行うことで、所望の形状および厚みとすることができる。取り付け部分Tの厚みは、隣接する圧縮成型部材105の部分に比べ、重ねあわされるバック布103等の厚みの分だけ薄いことが好ましい。
取り付け部分Tにおいて、圧縮成型部材105に、表布120およびバック布103を取り付けるには、接着、縫着のほか、熱圧着、超音波接着を行うこともできるし、ホットメルト型樹脂からなる接着剤等を用いた熱接着を行ってもよい。
熱接着を行う場合、熱接着性を有するシートを用いることも好ましい。前記シートは、熱接着性を有する樹脂をフィルム状にしたシート、熱接着性を有する樹脂を保持している繊維シート、シートを構成する繊維が熱融着性の繊維を含んでいる繊維シート等を使用することができる。熱融着性の繊維を用いる場合は、芯鞘構造を有した熱融着繊維であると、熱融着後も繊維の強度が保持できるのでより好ましい。ホットメルト型樹脂と呼ばれる加熱溶融型で固形分100%の樹脂を用いると、工程合理化をはかることができ、特に好ましい。ホットメルト型樹脂としては、EVA系、ポリアミド系、ポリエステル系、エラストマー系、アモルファスポリマー系のホットメルト型樹脂を挙げることができる。ホットメルト型樹脂の中でも、湿気硬化、酸素硬化、紫外線硬化、電子線硬化等の反応性を付与した反応性ホットメルト型樹脂は、硬化後の耐久性や耐熱性を向上させることができるので、好適に用いることができる。
熱接着性シート130を用いて、圧縮成型部材105に、表布120およびバック布103を取り付ける場合、圧縮成型部材105の取り付け部分T上に、衣類の表側を覆う表布120とバック布103とを、この順に重ね合わせ、圧縮成型部材105と表布120との間、および表布120とバック布103との間に、それぞれ熱接着性シート130を挟み込む(図3(b))。そして、取り付け部分Tに熱プレスを行い、圧縮成型部材105、表布120およびバック布103を接着させた後(図3(c))、表布120を取り付け部分Tの端部で折り返し、圧縮成型部材105の表側を覆うようにする(図3(d))。
圧縮成型部材105とバック布103との境界部分には、補強のための部材を設けてもよい。例えば、図3(b)において、圧縮成型部材105とバック布103との境界部分を覆うように、片面に熱接着面を有するテープ材を配置して熱プレスを行うと、補強部材の取り付けをバック布等の取り付けと同時に行うことができる。
以上、第1の実施形態では、ブラジャー100は、土台部110を介して、左右のカップ支持部102が連結されるとともに、カップ支持部102とバック布103とが連結されている例を挙げて説明した。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。
(第2の実施形態)
図4に、本発明のカップ部を有する衣類の第2の実施形態に係るブラジャー200を示す。図4は、本実施形態のブラジャー200の背面図である。本実施形態のブラジャー200は、いわゆるメガネタイプのブラジャーである。より具体的には、バック布103がカップ支持部102に直接連結されるように前方へ延び、左右のカップ支持部102の前中心側部分同士を連結する連結部材を別途備える態様とすることができる。本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、圧縮成型部材205にバック布103を取り付ける取り付け部分Tにおいて、圧縮成型部材205の厚みは、隣接する部分に比べて薄くなっている。このように、取り付け部分での圧縮成型部材205の厚みを薄くすることにより、取り付け部分の圧縮成型部材205とバック布103とのトータルの厚みを、取り付け部分に隣接する部分と略同一にすることが可能となる。したがって、圧縮成型部材205とバック布103との境界部分に生じる段差を解消することができ、着用感を良好にすることが可能となる。また、長時間の着用によって、肌に跡がついてしまったりすることを防ぐこともできる。
(第3の実施形態)
図5に、本発明のカップ部を有する衣類の第3の実施形態に係るブラジャー300を示す。図5(a)は、本実施形態のブラジャー300の背面図である。図5(b)は、本実施形態のブラジャー300の、一対の肩ストラップ304の圧縮成型部材305への取り付け部分T付近の断面(図5(a)における二点鎖線で囲む領域Sを矢印方向から見た断面)の拡大図である。本実施形態のブラジャー300では、一対の肩ストラップ304の圧縮成型部材305への取り付け部分Tにおいて、圧縮成型部材305の厚みは、隣接する部分に比べて薄くなっている。このように、取り付け部分での圧縮成型部材305の厚みを薄くすることにより、取り付け部分の圧縮成型部材305と肩ストラップ304とのトータルの厚みを、取り付け部分に隣接する部分と略同一にすることが可能となる。したがって、圧縮成型部材305と肩ストラップ304との境界部分に生じる段差を解消することができ、着用感を良好にすることが可能となる。また、長時間の着用によって、肌に跡がついてしまったりすることを防ぐこともできる。
(第4の実施形態)
図6に、本発明のカップ部を有する衣類の第4の実施形態に係るブラジャー400を示す。図6(a)は、本実施形態のブラジャー400の背面図である。図6(b)は、本実施形態のブラジャー400の、カップ部401を含む圧縮成型部材405のカップ部上辺部分の断面(図6(a)における二点鎖線で囲む領域Sを矢印方向から見た断面)の拡大図である。本実施形態のブラジャー400は、カップ部401の表側が表布420で覆われており、前記カップ部上辺部分において表布420がカップ部の裏側に折り返されて、圧縮成型部材405に取り付けられている。また、本実施形態においては、圧縮成型部材405の裏面(着用時に肌側となる面)に裏打ち布421が設けられている。
本実施形態のブラジャー400では、表布420の圧縮成型部材405への取り付け部分Tにおいて、圧縮成型部材405の厚みは、隣接する部分に比べて薄くなっている。このように、取り付け部分での圧縮成型部材405の厚みを薄くすることにより、取り付け部分の圧縮成型部材405と表布420とのトータルの厚みを、取り付け部分に隣接する部分と略同一にすることが可能となる。したがって、圧縮成型部材405と表布420との境界部分に生じる段差を解消することができ、着用感を良好にすることが可能となる。また、長時間の着用によって、肌に跡がついてしまったりすることを防ぐこともできる。
以上の実施形態においては、ブラジャーを構成するバック布、肩ストラップおよび表布と、圧縮成型部材との取り付け部分について本発明の適用を説明したが、本発明はこれに限られず、圧縮成型部材と他の部材とが重なりあう部分であれば適用することができる。すなわち、衣類を構成する部材であって、カップ部を含む圧縮成型部材に取り付けられる任意の部材についての取り付け部分についても適用することができる。例えば、第1の実施形態においては、圧縮成型部材105は一対のカップ部101、一対のカップ支持部102および土台部110で構成されていたが、カップ支持部や土台部が別部材である場合、別部材のカップ支持部や土台部を取り付ける圧縮成型部材(カップ部)の取り付け部分にも適用することができる。
(第5の実施形態)
次に、図7(a)に本発明のカップ部を有する衣類のその他の例として、ブラキャミソール500の斜視図を示す。
このブラキャミソール500のブラジャー相当部分は、図1で説明したブラジャー100とほぼ同一の概念のもとに設計されている。本態様においては、ブラキャミソール500が、土台部110の下側に、身頃501を有している。本例では、身頃501が本発明におけるバック布を兼ねている。バック布を別途設けてその下に身頃501を取りつけてもよい。その他の態様は図1に示したブラジャー100と実質上同一であり、同一部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略している。ここでは、第1の実施形態に係るブラジャー100とほぼ同一概念のもとに設計されたブラジャー相当部分を有するブラキャミソールについて説明したが、本発明はこれに限定されず、他の実施形態に係るブラジャー相当部分を有するブラキャミソールとすることもできる。
(第6の実施形態)
図7(b)に本発明のカップ部を有する衣類のその他の例として、ブラキャミソール600の斜視図を示す。このブラキャミソール600は、キャミソールの身頃内側にブラジャー相当部分が設けられており、前記ブラジャー相当部分は、図1で説明したブラジャー100とほぼ同一の概念のもとに設計されている。本態様においては、ブラキャミソール600は、ブラジャー相当部分を覆うように身頃601を有している。また、バック布103は連結係止部を有しておらず、連結係止部の操作をすることなく着脱ができる態様である。その他の態様は図1に示したブラジャー100と実質上同一であり、同一部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略している。ここでは、第1の実施形態に係るブラジャー100とほぼ同一概念のもとに設計されたブラジャー相当部分を有するブラキャミソールについて説明したが、本発明はこれに限定されず、他の実施形態に係るブラジャー相当部分を有するブラキャミソールとすることもできる。本例の構成にすることにより、カップ部101のデザインにかかわらず、着用時の外観のバリエーションを多様にすることができる。また、カップ部101を、よりアウターにひびかなくすることもできる。
以上、実施の形態の具体例として、ブラジャー、およびブラキャミソールをあげて本発明を説明したが、本発明のカップ部を有する衣類は、これらの具体例で記載されたもののみに限定されるものではなく、種々の態様が可能である。例えば、上記の実施形態のようなファンデーション衣類以外にも、ボディスーツ、ブラスリップ、セパレートタイプの水着のトップ部、レオタード、その他各種のカップ部を有する衣類に適用できる。また、前中心を係脱自在のホックで連結するフロントホックタイプの衣類にも適用できる。
本発明のカップ部を有する衣類は、種々の態様が可能である。例えば、上記の実施形態のようなファンデーション衣類以外にも、スポーツ衣類、アウターなど、各種のカップ部を有する衣類に適用できる。
100、200、300、400 ブラジャー
101、201、301、401 カップ部
102、202、302、402 カップ支持部
103、303 バック布
104、304 肩ストラップ
105、205、305、405 圧縮成型部材
106 連結係止部
108A 円環係止具
108B 長さ調節具
110、310、410 土台部
120、420 表布
421 裏打ち布
130 熱接着シート
500、600 ブラキャミソール
501、601 身頃

S 取り付け部分を含む領域
T 取り付け部分
P プレス型

Claims (9)

  1. カップ部を有する衣類であって、
    一対のカップ部を含む圧縮成型部材を備え、
    前記衣類を構成する他の部材と前記圧縮成型部材との取り付け部分において、前記圧縮成型部材の厚みが薄くなっている
    ことを特徴とするカップ部を有する衣類。
  2. 前記他の部材は、前記取り付け部分において、前記取り付け部分と隣接する前記圧縮成型部材と平坦となるように取り付けられている、請求項1記載のカップ部を有する衣類。
  3. 前記他の部材の取り付け部分において、前記圧縮成型部材が圧縮によって厚みが薄くなっている、請求項1または2記載のカップ部を有する衣類。
  4. 前記他の部材の取り付け部分において、前記圧縮成型部材に切り欠き部が設けられている、請求項1から3のいずれか一項に記載の記載のカップ部を有する衣類。
  5. 前記他の部材と前記圧縮成型部材とは、熱接着されている、請求項1から4のいずれか一項に記載のカップ部を有する衣類。
  6. さらに表布を有し、
    前記他の部材は、前記表布とともに前記圧縮成型部材に取り付けられている、請求項1から5のいずれか一項に記載のカップ部を有する衣類。
  7. 前記圧縮成型部材は、ウレタンフォームを含んでいる、請求項1から6のいずれか一項に記載のカップ部を有する衣類。
  8. 衣類がブラジャーである、請求項1から7のいずれか一項に記載のカップ部を有する衣類。
  9. 衣類が、さらに衣類本体部を有している、請求項1から7のいずれか一項に記載のカップ部を有する衣類。
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