JP2015134740A - 化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】隠蔽性、肌への付着性、肌の凹凸をぼかす光拡散性に大変優れた特性を示す化粧料を提供する。
【解決手段】本発明は、アクリル酸アルキル・スチレン共重合体からなるお椀状粒子、より好ましくは、そのガラス転移温度Tgが、80℃〜120℃であり、平均粒子径が0.5〜5μm、中空率が40〜60%であるお椀状粒子を配合する化粧料。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、アクリル酸アルキル・スチレン共重合体からなるお椀状粒子、より好ましくは、そのガラス転移温度Tgが、80℃〜120℃であり、平均粒子径が0.5〜5μm、中空率が40〜60%であるお椀状粒子を配合する化粧料。
【選択図】図1
Description
本発明は、エマルション中に分散した、またはスプレードライにより粉末化されたアクリル酸アルキル・スチレン共重合体からなるお椀状粒子を配合する化粧料に関する。
近年、シミやそばかすばかりでなく、毛穴や深い皮溝も、外観上の好ましくない部位として認識されているため、ファンデーションやコンシーラー等のアイテムでは、カバー力(隠蔽性)と同時に肌の凹凸を目立たなくするために光拡散効果を求められることが多い。
従来、隠蔽性や肌への密着力を高めるためには、固着性の良い油剤を多く配合したり、屈折率の高い粉体を多量に配合し、さらに粉体を肌に付着させるような表面被覆処理を施したりしていた(例えば、特許文献1〜4)。
また、肌の凹凸を目立たなくする技術としては、球状粒子を配合し、肌に当たった光を拡散反射させて、凹凸をぼかすものが殆どであり、用いる粒子の大きさは1〜20μm程度であることが多かった。
しかしながら、固着性の高い油剤や隠蔽性の高い酸化チタンなどの顔料を多量に配合した化粧料では、肌への付着性は向上するものの、不自然な仕上がりになりがちであった。また、光拡散効果の高い球状粒子は肌への付着性に乏しく、隠蔽性の点で満足のいくものではなく、隠蔽性、肌への付着性、肌の凹凸をぼかす光拡散性の全てに優れた素材の開発が望まれていた。
そこで、本発明人は鋭意検討した結果、アクリル酸アルキル・スチレン共重合体からなるお椀状粒子、より好ましくは、そのガラス転移温度Tgが、80℃〜120℃であり、平均粒子径が0.5〜5μm、中空率が40〜60%であるお椀状粒子を配合することで、隠蔽性、肌への付着性、肌の凹凸をぼかす光拡散性の全ての面において優れた化粧料を開発することに成功した。
すなわち、本発明は、アクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキル、アクリル酸、およびメタクリル酸から選ばれる1種類以上の成分とスチレンとのアクリル酸アルキル・スチレン共重合体からなるお椀状粒子を配合することを特徴とする化粧料にある。
第2の本発明は、前記アクリル酸アルキル・スチレン共重合体がアクリル酸アルキル・スチレン共重合体エマルション中に分散されたものであることを特徴とする上記の化粧料にある。
第3の本発明は、前記のお椀状粒子粉末が、アクリル酸アルキル・スチレン共重合体エマルションをスプレードライすることにより得られることを特徴とする上記の化粧料にある。
第4の本発明は、前記アクリル酸アルキル・スチレン共重合体のガラス転移温度Tgが、80℃〜120℃であることを特徴とする上記の化粧料にある。
第5の本発明は、前記のお椀状粒子の平均粒子径が0.5〜5μm、中空率が40〜60%であることを特徴とする上記の化粧料にある。
以上説明するように、本発明は、アクリル酸アルキル・スチレン共重合体からなるお椀状粒子、より好ましくは、そのガラス転移温度Tgが、80℃〜120℃であり、平均粒子径が0.5〜5μm、中空率が40〜60%であるお椀状粒子を、アクリル酸アルキル・スチレン共重合体エマルションとして、またはそれをスプレードライして得られた粉末として配合することで、その独特の粒子形状から、隠蔽性、肌への付着性、肌の凹凸をぼかす光拡散性に優れた化粧料を得られることは明らかである。また、液体であるアクリル酸アルキル・スチレン共重合体エマルションと、それをスプレードライして得られた粉末の2つの剤形を選択可能なため、液状、乳液状、クリーム状、固形状、ゲル状、ペースト状、スティック状等、種々の形態の化粧料に配合が可能である。
以下、上記本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられるお椀状粒子は、アクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキル、アクリル酸、およびメタクリル酸から選ばれる1種類以上の成分とスチレンとからなるアクリル酸アルキル・スチレン共重合体からなる。本発明で用いるアクリル酸アルキル・スチレン共重合体は、エマルションまたはそれをスプレードライして得られた粉末の形態で供給され、共重合体の組成は、共重合体100質量部当たり、メタクリル酸メチル1.0〜20.0質量部、アクリル酸0.1〜1.0質量部、メタクリル酸1.0〜10.0質量部、スチレン70.0〜90.0質量部からなることが好ましい。アクリル酸アルキル・スチレン共重合体エマルションは、共重合体固形分として20.0〜40.0質量部からなり、水、乳化剤、重合開始剤などを含む。また、アクリル酸アルキル・スチレン共重合体のガラス転移温度Tgが80℃〜120℃、平均粒子径が0.5〜5μm、中空率が、40〜60%であるものが好ましい。尚、ここで言う中空率とは、お椀状粒子を半球状とみなした場合に、内側の空洞部の体積が前記半球状粒子の体積に占める割合のことを指すものとする。中空率は走査型電子顕微鏡の観察結果から、内側の空洞部を半球と仮定して計算することにより求めることができる。
本発明に用いられるお椀状粒子は、アクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキル、アクリル酸、およびメタクリル酸から選ばれる1種類以上の成分とスチレンとからなるアクリル酸アルキル・スチレン共重合体からなる。本発明で用いるアクリル酸アルキル・スチレン共重合体は、エマルションまたはそれをスプレードライして得られた粉末の形態で供給され、共重合体の組成は、共重合体100質量部当たり、メタクリル酸メチル1.0〜20.0質量部、アクリル酸0.1〜1.0質量部、メタクリル酸1.0〜10.0質量部、スチレン70.0〜90.0質量部からなることが好ましい。アクリル酸アルキル・スチレン共重合体エマルションは、共重合体固形分として20.0〜40.0質量部からなり、水、乳化剤、重合開始剤などを含む。また、アクリル酸アルキル・スチレン共重合体のガラス転移温度Tgが80℃〜120℃、平均粒子径が0.5〜5μm、中空率が、40〜60%であるものが好ましい。尚、ここで言う中空率とは、お椀状粒子を半球状とみなした場合に、内側の空洞部の体積が前記半球状粒子の体積に占める割合のことを指すものとする。中空率は走査型電子顕微鏡の観察結果から、内側の空洞部を半球と仮定して計算することにより求めることができる。
本発明で言うお椀状粒子の市販製品の例としては、アクリル酸アルキル・スチレン共重合体エマルションであるDAITOSOL PLUS MT(大東化成工業社製)または、それをスプレードライして得られるお椀状粒子粉末DAITOSOL PLUS MTPW(大東化成工業社製)が挙げられる。図1に後者を走査型電子顕微鏡観察した写真の例を示す。
また、本発明の化粧料で用いるアクリル酸アルキル・スチレン共重合体からなるお椀状粒子は、従来公知の各種の表面処理がされていてもいなくても構わない。撥水化表面処理の例としては、例えばメチルハイドロジェンポリシロキサン処理、シリコーンレジン処理、シリコーンガム処理、アクリルシリコーン処理、フッ素化シリコーン処理などのオルガノシロキサン処理、ステアリン酸亜鉛、アシル化アミノ酸金属塩処理などの金属石鹸処理、シランカップリング剤処理、アルキルシラン処理などのシラン処理、有機チタネート処理、有機アルミネート処理、パーフルオロアルキルシラン、パーフルオロアルキルリン酸エステル塩、パーフルオロポリエーテル処理などのフッ素化合物処理、N‐ラウロイル‐L‐リジン処理などのアミノ酸処理、スクワラン処理などの油剤処理又はアクリル酸アルキル処理などのアクリル処理などが挙げられ、これらの1種以上を組み合わせて使用することが可能である。また、親水化表面処理の例としては、寒天処理、デオキシリボ核酸処理、レシチン処理、ポリアクリル酸処理、チタニア処理、シリカ処理、アルミナ処理又はジルコニア処理などが挙げられる。
本発明の化粧料では上記アクリル酸アルキル・スチレン共重合体からなるお椀状粒子を化粧料の総量に対して、0.1〜80質量%の範囲で配合することが好ましい。
本発明の化粧料では、通常、化粧料に用いられる油剤、界面活性剤、増粘剤、水性成分、顔料、防腐剤、香料、保湿剤、油剤、紫外線吸収剤、塩類、溶媒、樹脂、酸化防止剤、キレート剤、中和剤、pH調整剤、昆虫忌避剤、生理活性成分等の各種成分を、本発明の目的を損なわない範囲で使用することができる。
油剤の例としては、例えばアボガド油、アマニ油、アーモンド油、イボタロウ、エノ油、オリーブ油、カカオ脂、カポックロウ、カヤ油、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、キョウニン油、硬化油、小麦胚芽油、ゴマ油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サトウキビロウ、サザンカ油、サフラワー油、シアバター、シナギリ油、シナモン油、ジョジョバロウ、セラックロウ、タートル油、大豆油、茶実油、ツバキ油、月見草油、トウモロコシ油、ナタネ油、日本キリ油、ヌカロウ、胚芽油、パーシック油、パーム油、パーム核油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、ヒマワリ油、ブドウ油、ベイベリーロウ、ホホバ油、マカデミアナッツ油、ミツロウ、ミンク油、綿実油、綿ロウ、モクロウ、モクロウ核油、モンタンロウ、ヤシ油、硬化ヤシ油、トリヤシ油脂肪酸グリセライド、落花生油、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、硬質ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル、卵黄油等;炭化水素油として、オゾケライト、スクワラン、スクワレン、セレシン、パラフィン、パラフィンワックス、流動パラフィン、プリスタン、ポリイソブチレン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等;高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等;高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ヘキシルドデカノール、オクチルドデカノール、セトステアリルアルコール、2−デシルテトラデシノール、コレステロール、フィトステロール、POEコレステロールエーテル、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、モノオレイルグリセリルエーテル(セラキルアルコール)等;エステル油としては、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル、イソノナン酸イソノニル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オクチルドデシルガムエステル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、イソノナン酸イソノニル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、クエン酸トリエチル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸アミル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、リンゴ酸ジイソステアリル等;グリセライド油としては、アセトグリセリル、トリイソオクタン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、ミリスチン酸イソステアリン酸ジグリセリル、シリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン、ビフェニルシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、メチルトリメチコン、アルキル変性シリコーン、フルオロシリコーン等が挙げられる。また、グリセリン、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、ジグリセリン、マルチトール、マルビット液などの多価アルコールも挙げられる。
界面活性剤の例としては、化粧料一般に用いられている界面活性剤であれば、いずれのものも使用でき、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。
非イオン界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール付加物、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーン、グリセリル変性シリコーン等が挙げられる。
アニオン界面活性剤としては、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸のような脂肪酸の無機及び有機塩、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアルカノールアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウム塩等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型のものがあり、人体に対して安全とされるものが使用できる。例えば、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシルメチルアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸、N,N,N−トリアルキル−N−スルフォアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル−1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、レシチン等が挙げられる。
非イオン界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール付加物、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーン、グリセリル変性シリコーン等が挙げられる。
アニオン界面活性剤としては、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸のような脂肪酸の無機及び有機塩、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアルカノールアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウム塩等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型のものがあり、人体に対して安全とされるものが使用できる。例えば、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシルメチルアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸、N,N,N−トリアルキル−N−スルフォアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル−1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、レシチン等が挙げられる。
増粘剤の例としては、通常、化粧料中に増粘剤として配合される化合物であれば、特に限定されるものではないが、具体的には、水性ではアラビアガム、カラギーナン、カラヤガム、トラガカントガム、キャロブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アラギン酸ナトリウム、C M C、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリアクリル酸ナトリウム、アクリル酸Naグラフトデンプン、カルボキシビニルポリマー、ローカストビーンガム、グアーガム、タマリントガム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、および油性ではベントナイト、ヘクトライトモンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライト等のモンモリロナイト群粘土鉱物、バーミキュライト、ベントナイトといった粘土鉱物を、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム等の第4級アンモニウム化合物で変性した有機変性粘土鉱物、煙霧状シリカ、疎水化煙霧状シリカ、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステルといった多糖類脂肪酸エステル、1 2 −ヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム、ミリスチン酸アルミニウムといった金属石鹸、高重合メチルポリシロキサン及び架橋型メチルポリシロキサン等が挙げられる。これらの増粘剤は一種または二種以上が選択され用いられる。これらの中でも特に、アクリル酸Naグラフトデンプンが好ましい。市販品としては、「MAKIMOUSSE」(大東化成工業社製)が望ましいが、これらに限定されるものでない。
水性成分の例としては、水性化粧料や水中油型乳化化粧料の水相を構成するものであり、水の他に、水に可溶な成分であれば何れでもよく、例えば、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、低級アルコール類、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液が挙げられる。
顔料とは、従来公知の顔料が使用でき、その形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、鱗片状、紡錘状等)や粒子径(煙霧状、微粒子、顔料級等)、粒子構造(多孔質、無孔質等)を問わず、いずれのものも使用することができ、例えば無機粉体、有機粉体、界面活性剤金属塩粉体、有色顔料、パール顔料、金属粉末顔料等があげられ、具体的には、無機粉体としては、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ボロン、シリカ等;有機粉体としては、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、シリコーンレジンパウダー、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリスチレンパウダー、ポリウレタンパウダー、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、ポリテトラフルオロエチレンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、セルロース、シルクパウダー、ナイロンパウダー、12ナイロン、6ナイロン、アクリルパウダー、アクリルエラストマー、スチレン・アクリル酸共重合体、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネイト樹脂、微結晶繊維粉体、デンプン末、ラウロイルリジン等;界面活性剤金属塩粉体(金属石鹸)としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、セチルリン酸亜鉛、セチルリン酸カルシウム、セチルリン酸亜鉛ナトリウム等;有色顔料としては、酸化鉄、水酸化鉄、チタン酸鉄の無機赤色顔料、γー酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色顔料、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色顔料、水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の無機緑色顔料、紺青、群青等の無機青色系顔料、微粒子酸化チタン、微粒子酸化セリウム、微粒子酸化亜鉛等の微粒子粉体、タール系色素をレーキ化したもの、天然色素をレーキ化したもの、及びこれらの粉体を複合化した合成樹脂粉体等;パール顔料としては、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆マイカ、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、酸化チタン被覆着色雲母等;金属粉末顔料としては、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー、ステンレスパウダー等から選ばれる粉体が挙げられる。また、タール色素としては、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号等;天然色素としては、カルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリン、クロシン等から選ばれる顔料が挙げられる。これらの粉体は前記同様に各種の表面処理がされていてもいなくても構わない。
本発明の化粧料では、上記アクリル酸アルキル・スチレン共重合体からなるお椀状粒子と共に光散乱性に富み、塗布時の伸展性を向上させ、滑らかな感触を付与するための成分と組み合わせて用いることも好ましい。具体的には、無機球状粉体として、シリカ、アルミナ、ケイ酸マグネシウム等、有機球状粉体として、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、シリコーンレジンパウダー、一次粒子径として1〜100μmの球状粉末からなるオルガノシロキサンエラストマー(例えば東レ・ダウコーニング・シリコーン社製トレフィルEシリーズが挙げられる)、ポリスチレンパウダー、ポリウレタンパウダー、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、ポリテトラフルオロエチレンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、セルロース、シルクパウダー、ナイロンパウダー、12ナイロン、6ナイロン、アクリルパウダー、アクリルエラストマー、スチレン・アクリル酸共重合体等が挙げられる。これらの粉体は前記同様に各種の表面処理がされていてもいなくても構わない。さらには、無定形状シリコーンペースト(例えば信越化学工業社製KSG−15、KSG−1510、KSG−16、KSG−016F、KSG−1610、KSG−18A、KSG−19、KSG−210、KSG−240、KSG−310、KSG−320、KSG−330、KSG−340、KSG−320Z、KSG−350Z、KSG−360Z、KSG−380Z、KSG−41A、KSG−42A、KSG−43、KSG−44、KSG−042Z、KSG−045Z、KSG−048Z、KSG−710、KSG−810、KSG−820、KSG−830、KSG−840、KSG−820Z、KSG−850Zなどが挙げられる。)と組み合わせて用いることも好ましい。
本発明の化粧料では、上記アクリル酸アルキル・スチレン共重合体からなるお椀状粒子と共に、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤と組み合わせて用いることも好ましい。無機紫外線散乱剤としては、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化セリウム、微粒子酸化鉄などが好ましく、単独の微粒子粉体として配合される以外に、例えば、雲母やタルク等の体質顔料粉体上に担持されたもの、ポリメチルメタクリレート等の球状有機粉体やシリカ等の球状無機粉体の表面に担持されたもの、または微粒子金属酸化物の格子欠陥中に鉄等の他の金属を導入したもの等と複合化された状態で用いることができる。更に、通常公知の表面処理剤であるフッ素化合物、シリコーン化合物、金属石ケン、カップリング剤、ロウ、界面活性剤、油脂、炭化水素等を、通常公知の方法により表面処理して配合しても良い。この中でも特にメチルハイドロジェンポリシロキサン等のシリコーン化合物、トリイソステアリン酸イソプロピルチタン、トリエトキシカプリリルシラン等のカップリング剤にて表面処理したものが、粉体の分散性向上の点でより好ましい。更に、シリコーン、エステル、水などへの分散体の状態でも用いることができる。有機紫外線吸収剤としては、通常、日焼け止め化粧料に用いられるものであれば何れのものでも配合することが可能であり、具体的には、例えば、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,4,6−トリアニリノ−p−(カルボ−2’−エチルヘキシル−1’−オキシ)−1,3,5−トリアジン、サリチル酸−2−エチルヘキシル、パラジヒドロキシプロピル安息香酸エチル、パラメトキシ桂皮酸−2−エチルヘキシル、4−tert−4’−メトキシジベンゾイルメタン、2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]安息香酸ヘキシルエステル、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル、2,2’−メチレンビス[6−(2H−ベンゾトリアゾール−2イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール]、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、2−シアノ−3,3−ジフェニルプロパ−2−エン酸2−エチルヘキシルエステル、ジメチコジエチルベンザルマロネート、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸及びそのナトリウム塩等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。
本発明の化粧料としては、メイクアップ化粧料としては、ファンデーション、化粧下地料、白粉、口紅、口紅下地料、コンシーラー、ブラッシャー、アイシャドー、アイシャドー下地料など、スキンケア化粧料としては、化粧水、乳液、クリーム、洗顔料、クレンジング、など、頭髪化粧料として、シャンプー、リンス、ヘアーコンディショナー、スタイリング剤がなど好ましいものとして挙げられる。本発明の化粧料の剤型としては、粉末、固型、スティック、多層分離型、固型状乳化型、流し込み、クリーム、乳液などの形態が挙げられるが特に制限はない。
以下に実施例を挙げ本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
〔実施例1、比較例1〕
表1の処方と製造方法に従ってパウダーファンデーションを試作した。尚、配合量の単位は質量%である。
表1の処方と製造方法に従ってパウダーファンデーションを試作した。尚、配合量の単位は質量%である。
製造方法
成分Aをミキサーを用いて良く混合した。次に成分Bをらいかい機を用いて良く展色した。成分Aを成分Bに入れ、ミキサーを用いて良く混合しながら、均一に加熱溶解した成分Cを除々に加えてさらに混合した後、粉砕し、メッシュを通した後、金型を用いて金皿に打型して製品を得た。
成分Aをミキサーを用いて良く混合した。次に成分Bをらいかい機を用いて良く展色した。成分Aを成分Bに入れ、ミキサーを用いて良く混合しながら、均一に加熱溶解した成分Cを除々に加えてさらに混合した後、粉砕し、メッシュを通した後、金型を用いて金皿に打型して製品を得た。
以下実施例および比較例で作成した化粧料の評価を表2に示す。
女性パネラー10名を用いて、試験品を使用してもらい、使用感をアンケート形式で回答してもらい、評価が悪い場合を0点、評価が良い場合を5点とし、パネラーの平均点数を以って評価結果とした。従って、点数が高い程評価に優れていることを示す。
女性パネラー10名を用いて、試験品を使用してもらい、使用感をアンケート形式で回答してもらい、評価が悪い場合を0点、評価が良い場合を5点とし、パネラーの平均点数を以って評価結果とした。従って、点数が高い程評価に優れていることを示す。
表2の結果より、本発明の実施例は各評価項目において優れた特性を示していることが判る。これに対して比較例1はアクリル酸アルキル・スチレン共重合体からなるお椀状粒子の代わりに球状ポリメタクリル酸メチルを配合したものであるが、全体的に評価が低くなった。これは、アクリル酸アルキル・スチレン共重合体からなるお椀状粒子が、その独特の形状から、球状ポリメタクリル酸メチルより、隠蔽性、肌への付着性、肌の凹凸をぼかす光拡散性の全てにおいて優れているために得られた特性と思われる。また、表2の評価と合わせて実施した製剤の落下強度試験において、本発明の実施例は比較例と比べて落下強度が向上していることが判った。これもアクリル酸アルキル・スチレン共重合体からなるお椀状粒子の独特の形状により、球状粒子に比べて、パウダーファンデーションのプレス性に優れているためであると考えられる。
表3の処方と製造方法に従ってO/W型スキンケアクリームを試作した。尚、配合量の単位は質量%である。
製造方法
成分A、Cを80℃にて良く混合した。
成分Bを成分Cに攪拌下に添加してよく混合した後、上から成分Aを徐々に添加し、徐冷した後、容器に充填して製品を得た。
成分A、Cを80℃にて良く混合した。
成分Bを成分Cに攪拌下に添加してよく混合した後、上から成分Aを徐々に添加し、徐冷した後、容器に充填して製品を得た。
このスキンケアクリームは隠蔽性、肌への付着性、肌の凹凸をぼかす光拡散性に優れていた。また、化粧ののりが良く、上からファンデーションを使用した際にファンデーションが明るく見える効果を持っていた。
表4の処方と製造方法に従って口紅用下地料を試作した。尚、配合量の単位は質量%である。
製造方法
成分Bを60℃に加熱し、良く混合した。ここに成分Cを加えて良く分散させた。ここに成分Aを加え、電子レンジを用いて溶解させた後、3本ローラーを用いて良く混合した。再度電子レンジを用いて加熱溶解させ、金型に流し込み、冷却固化させた。これを口紅容器にセットして製品を得た。
成分Bを60℃に加熱し、良く混合した。ここに成分Cを加えて良く分散させた。ここに成分Aを加え、電子レンジを用いて溶解させた後、3本ローラーを用いて良く混合した。再度電子レンジを用いて加熱溶解させ、金型に流し込み、冷却固化させた。これを口紅容器にセットして製品を得た。
この口紅用下地料は隠蔽性、唇への付着性、唇の縦皺をぼかす光拡散性に優れていた。また、口紅ののりが良く、上から口紅を使用した際に口紅の発色が良くなる効果を持っていた。
表5の処方と製造方法に従ってW/○型化粧下地料を試作した。尚、配合量の単位は質量%である。
製造方法
成分Bをミキサーを用いて良く混合した。一方、成分Aを80℃に加温し、均一になるように良く混合した。ここに成分Bを攪拌下に除々に添加し、50℃まで徐冷した。ついで、成分Cを80℃に加温し、均一に溶解させた後、50℃にまで徐冷した。成分Aに成分Cを攪拌下に加え、さらに良く攪拌し、室温まで冷却した。得られた溶液を容器に充填し、製品を得た。
成分Bをミキサーを用いて良く混合した。一方、成分Aを80℃に加温し、均一になるように良く混合した。ここに成分Bを攪拌下に除々に添加し、50℃まで徐冷した。ついで、成分Cを80℃に加温し、均一に溶解させた後、50℃にまで徐冷した。成分Aに成分Cを攪拌下に加え、さらに良く攪拌し、室温まで冷却した。得られた溶液を容器に充填し、製品を得た。
得られた化粧下地料は隠蔽性、肌への付着性、肌の凹凸をぼかす光拡散性に優れていた。また、化粧ののりが良く、上からファンデーションを使用した際にファンデーションが明るく見える効果を持っていた。またその優れた肌への付着性から、ファンデーションを使用した際に、紫外線防御効果、化粧持続性を向上させる効果にも優れていた。
表6の処方と製造方法に従い水中油型睫用化粧料(マスカラ)を得た。尚、表中の単位は質量%である。
製造方法
成分Bを80℃で均一に溶解した成分Aに加えた。次いで成分Cも80℃で均一に混合し、成分Aに除々に加えてよく混合した。攪拌下に徐冷して液温が30℃になったところで成分Dを加え、最後に成分Eを加えてよく混合した後、ブラシつき密閉容器に充填して製品を得た。
成分Bを80℃で均一に溶解した成分Aに加えた。次いで成分Cも80℃で均一に混合し、成分Aに除々に加えてよく混合した。攪拌下に徐冷して液温が30℃になったところで成分Dを加え、最後に成分Eを加えてよく混合した後、ブラシつき密閉容器に充填して製品を得た。
この水中油型睫用化粧料(マスカラ)は、発色、睫への付着性、持続性に優れていた。また、アクリル酸アルキル・スチレン共重合体からなるお椀状粒子の独特の形状により、ボリュームアップ効果にも優れていた。
表7の処方と製造方法に従い油中水型睫用化粧料(マスカラ)を得た。尚、表中の単位は質量%である。
製造方法
成分Bを成分Aに加え、成分Cも成分Aに除々に加えてよく混合した。攪拌下に成分Dを加え、最後に成分Eを加えてよく混合した後、ブラシつき密閉容器に充填して製品を得た。
成分Bを成分Aに加え、成分Cも成分Aに除々に加えてよく混合した。攪拌下に成分Dを加え、最後に成分Eを加えてよく混合した後、ブラシつき密閉容器に充填して製品を得た。
この油中水型睫用化粧料(マスカラ)は、発色、睫への付着性、持続性に優れていた。
表8の処方と製造方法に従いアイライナー(青色)を得た。尚、表中の単位は質量%である。
製造方法
成分Aを均一に混合し、成分B、次いで成分Cを添加し、均一に混合した後、筆つき密閉容器に充填して製品を得た。
成分Aを均一に混合し、成分B、次いで成分Cを添加し、均一に混合した後、筆つき密閉容器に充填して製品を得た。
このアイライナー(青色)は、発色、まぶたへの付着性、持続性に優れていた。
表9の処方と製造方法に従って水性ムース状アイシャドーを試作した。尚、配合量の単位は質量%である。
製造方法
成分Aを均一に混合し、成分Bに攪拌しながら添加してよく混合し、成分Cを添加して、よく混合する。得られたムース状混合物を容器に充填して製品を得た。
成分Aを均一に混合し、成分Bに攪拌しながら添加してよく混合し、成分Cを添加して、よく混合する。得られたムース状混合物を容器に充填して製品を得た。
この水性ムース状アイシャドーは、発色、まぶたへの付着性、持続性に優れていた。
表10の処方と製造方法に従って水性ジェル状ブラッシャーを試作した。尚、配合量の単位は質量%である。
製造方法
成分Aを均一に混合し、成分Bに攪拌しながら添加してよく混合し、成分Cを添加して、よく混合する。得られた混合物を容器に充填して製品を得た。
成分Aを均一に混合し、成分Bに攪拌しながら添加してよく混合し、成分Cを添加して、よく混合する。得られた混合物を容器に充填して製品を得た。
この水性ジェル状ブラッシャーは、発色、頬への付着性、持続性に優れていた。
表11の処方と製造方法に従って油中水型サンスクリーンを試作した。尚、配合量の単位は質量%である。
製造方法
成分A、Bを均一に混合し、成分Bを成分Aに添加し、よく混合した。成分AとBの混合物に成分Cを攪拌しながら添加し、よく混合し製品を得た。
成分A、Bを均一に混合し、成分Bを成分Aに添加し、よく混合した。成分AとBの混合物に成分Cを攪拌しながら添加し、よく混合し製品を得た。
この油中水型サンスクリーンは隠蔽性、肌への付着性、肌の凹凸をぼかす光拡散性に優れていた。また、紫外線防御効果にも優れ、さらに紫外線防御効果の持続性にも優れていた。
Claims (5)
- アクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキル、アクリル酸、およびメタクリル酸から選ばれる1種類以上の成分とスチレンとのアクリル酸アルキル・スチレン共重合体からなるお椀状粒子を配合することを特徴とする化粧料。
- 請求項1記載のアクリル酸アルキル・スチレン共重合体がアクリル酸アルキル・スチレン共重合体エマルション中に分散されたものであることを特徴とする請求項1に記載の化粧料。
- 請求項1記載のお椀状粒子粉末が、アクリル酸アルキル・スチレン共重合体エマルションをスプレードライすることにより得られることを特徴とする請求項1または2に記載の化粧料。
- 請求項1記載のアクリル酸アルキル・スチレン共重合体のガラス転移温度Tgが、80℃〜120℃であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の化粧料。
- 請求項1記載のお椀状粒子の平均粒子径が0.5〜5μm、中空率が40〜60%であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014019804A JP2015134740A (ja) | 2014-01-17 | 2014-01-17 | 化粧料 |
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JP2018043971A (ja) * | 2016-09-09 | 2018-03-22 | 文稔 大城 | 化粧料 |
-
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- 2014-01-17 JP JP2014019804A patent/JP2015134740A/ja active Pending
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