JP2015132420A - 熱交換器用伝熱管および熱交換器 - Google Patents

熱交換器用伝熱管および熱交換器 Download PDF

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Abstract

【課題】熱交換効率をより向上させること。【解決手段】排気ガス流路GCNが内部に設けられ、第一のプレート130および第一のプレート130と対向して配置された第二のプレート140を備えた伝熱管本体と、第一のプレート130の内周面130Aに設けられた第一のフィン132と、第二のプレート140の内周面140Aに設けられた第二のフィン140とを備え、第一のフィン130と、第二のフィン140との間に形成される隙間G5が、排気ガス流れ方向Fに沿って、第一のプレート130側から第二のプレート140側へ向かう方向、および、その逆方向へと、交互に蛇行するように形成された熱交換器用伝熱管及びこれを用いた熱交換器。【選択図】図4

Description

本発明は、熱交換器用伝熱管および熱交換器に関するものである。
排気ガス中の窒素酸化物の低減や、燃費向上などを目的として、自動車等の内燃機関において、燃焼後の排気ガスの一部を取り出して、吸気側へ導き再度吸気させる技術(Exhaust Gas Recirculation)では、排気ガスを、内燃機関の冷却水を用いて気−液熱交換により冷却する熱交換器が多数提案されている。
このような熱交換器に用いられる熱交換器用伝熱管としては、伝熱管の一部分を構成する一対のプレートの内周面の各々にフィンを設けた熱交換器用伝熱管が広く知られている。このタイプの熱交換器用伝熱管は、大別すると、(1)図12に示すような一方のプレート(上側プレート202)の内周面202Aに設けられた上側フィン204と、一方のプレートに対向して配置された他方のプレート(下側プレート206)の内周面206Aに設けられた下側フィン208とが、これらプレート202、206の幅方向において交互に重なり合う熱交換器用伝熱管200と、(2)図13に示すような一方のプレート(上側プレート212)の内周面212Aに設けられた上側フィン214の先端部214Tと、一方のプレートに対向して配置された他方のプレート(下側プレート216)の内周面216Aに設けられた下側フィン218の先端部218Tとが互いに向き合う熱交換器用伝熱管210とがある。これらの熱交換器用伝熱管200、210では、排気ガスの熱が、フィン204、208、214、218を介してプレート202、206、212、216へと伝達され、さらに、これらプレート202、206、212、216の外周面202B、206B、212B、216Bと接触する冷却用液体(図中、不図示)により吸収される。なお、図12および図13は、熱交換器用伝熱管200、210を、排気ガスの平均的流れ方向と直交する平面で切断した場合の断面構造を示す模式断面図である。
また、この他にも、特許文献1には、伝熱管内に発生する煤の堆積や汚れの付着を抑制すると共に、熱交換性能を向上させた熱交換器用伝熱管が提案されている。特許文献1に記載の技術では、伝熱管内に内装され、ステンレススチール材等からなるフィン構造体が、断面形状略矩形のチャンネル形状の波形で、長手方向(排気ガスの平均的流れ方向)に所定の波形のうねりが形成された湾曲曲面を有している。この波形は、フィン構造体を収納する伝熱管の矩形状断面の一対の長手方向の辺(冷却水と接する辺)と平行な方向において一方側から他方側およびその逆方向へとうねるように形成されている。
特開2007−78194号公報(請求項1、請求項7、段落0007、図1、図5等)
一方、熱交換効率を向上させるためには、排気ガスとフィンとの熱伝達率を大きくすることが有効である。排気ガスとフィンとの熱伝達率を大きくするためには、たとえば、フィンの表面積を大きくする以外にも、排気ガスとフィンとの温度差を大きくすること、すなわち、図12および図13に示す例で具体的に説明すれば、フィン204、208、214、218の温度を、冷却面として機能する外周面202B、206B、212B、216Bの温度に近づけることが必要である。
しかし、図12に示す熱交換器用伝熱管200では、外周面202Bからフィン204の先端部204Tおよび外周面206Bからフィン208の先端部208Tまでの距離が長い。このため、特にフィン204、208の先端部204T、208Tの温度が低下し難く、結果的に、フィン204、208の単位表面積当たりの熱伝達率は低下する。それゆえ、フィンの単位表面積当たりの熱伝達率の向上を考慮すれば、図13に示す熱交換器用伝熱管210の方がより有利である。この熱交換器用伝熱管210では、図12に示す熱交換器用伝熱管200における1枚のフィン204(又はフィン208)の長さ(図中、上下方向の長さ)の約半分の長さを持つ、2枚のフィン214、218を上下方向に並べて配置しているためである。
しかしながら、図13に示す熱交換器用伝熱管210や、特許文献1に示す熱交換器用伝熱管などよりもより熱交換効率に優れた熱交換器用伝熱管が求められている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、より熱交換効率に優れた熱交換器用伝熱管およびこれを用いた熱交換器を提供することを課題とする。
上記課題を達成するために、本発明者は、図13に示す熱交換器用伝熱管210や、特許文献1に示す熱交換器用伝熱管について更なる検討を行った。まず、図13に示す熱交換器用伝熱管210では、図13中の点線で囲まれた領域C内、すなわち、熱交換器用伝熱管210の高さ方向(図13中の上下方向)中央部を流れる排気ガスが最も高温になり易く、この状態が維持されたまま、排気ガス出口へと排気ガスが流れる。これは、領域C内に位置するフィン214の先端部214Tおよびフィン218の先端部218Tが、冷却面として機能する外周面212Bおよび216Bから各々最も離れた位置に存在しており、先端部214T、218Tの熱が奪われにくいためである。これに加えて、フィン214の先端部214Tとフィン218の先端部218Tとの間に形成される隙間Gは、図13中の符号A1−A2間の断面図である図14に示すように排気ガスの平均的流れ方向Fに対して平行を成すように形成されている。このため、隙間Gの存在は、領域C内を流れる最も高温の排気ガスが熱交換器用伝熱管210の高さ方向の中央部に沿って流れ易くなる整流作用を促進しているものと考えられる。したがって、領域C内の排気ガスは高い温度を維持したまま排気ガス出口へと到達するため、結果的に排気ガス出口における排気ガス全体の温度も高くなるものと推定される。
また、特許文献1に示す熱交換器用伝熱管では、既述したように、フィン構造体の波形は、フィン構造体を収納する伝熱管の矩形状断面の一対の長手方向の辺(冷却水と接する辺)と平行な方向において一方側から他方側およびその逆方向へとうねるように形成されている。このため、伝熱管を流れる排気ガスは、伝熱管内を、伝熱管の矩形状断面の長手方向に対して、一方側から他方側およびその逆方向へと蛇行するように流れることになる。しかしながら、このようなガス流が形成されたとしても、伝熱管の矩形状断面の短手方向のガス流には影響しない。これに加えて、伝熱管の矩形状断面の短手方向(高さ方向)の中央部近傍、すなわち、冷却水と接する長手方向の辺から最も離れた位置近傍を流れる排気ガスは、最も冷却され難い。このため、この場合も図13に示す例と同様に、伝熱管の矩形状断面の短手方向(高さ方向)の中央部近傍を流れる排気ガスは高い温度を維持したまま、排気ガス出口へと流れることになる。したがって、結果的に排気ガス出口における排気ガス全体の温度も高くなるものと推定される。
一方、外周面が冷却用液体と接触するプレートの内周面は、フィン全体、特にフィンの先端部よりも温度が低く、冷却面として機能するプレートの外周面に最も近い。したがって、プレートの内周面は、フィン表面と比べると単位面積当たりの冷却効率が高いと言える。したがって、本発明者は、熱交換器用伝熱管の高さ方向の中央部近傍を流れる高温の排気ガスを、フィンよりも温度が低いプレートの内周面を利用して冷却できれば、熱交換効率をより向上させることができると考え、以下の本発明を見出した。
すなわち、本発明の熱交換器用伝熱管は、一方の端が排気ガス入口であり他方の端が排気ガス出口である排気ガス流路が内部に設けられ、外周面の一部を構成する第一のプレートおよび外周面の一部を構成すると共に第一のプレートと対向して配置された第二のプレートを備えた伝熱管本体と、第一のプレートの内周面に設けられた第一のフィンと、第二のプレートの内周面に設けられた第二のフィンと、を備え、第一のフィンの先端部と、第二のフィンの先端部との間に形成される隙間が、排気ガス入口から排気ガス出口へと向かう排気ガス流れ方向に沿って、第一のプレート側から第二のプレート側へ向かう方向、および、その逆方向へと、交互に蛇行するように形成されていることを特徴とする。
本発明の熱交換器用伝熱管の一実施形態は、第一のプレート、第二のプレート、第一のフィンおよび第二のフィンを構成する材料がアルミニウムまたはアルミニウム合金であることが好ましい。
本発明の熱交換器用伝熱管の他の実施形態は、第一のプレートと第一のフィンとが一体的に形成されていると共に、第二のプレートと第二のフィンとが一体的に形成されていることが好ましい。
本発明の熱交換器は、本発明の熱交換器用伝熱管と、熱交換器用伝熱管を収納すると共に、冷却用液体入口および冷却用液体出口が設けられた外筒管と、を備え、熱交換時には、熱交換器用伝熱管の外周側と外筒管の内周側との間を流れる冷却用液体が第一のプレートの外周面および第二のプレートの外周面と接触することを特徴とする。
本発明の熱交換器の一実施形態は、外筒管内に配置される熱交換器用伝熱管の数が1つのみであることが好ましい。
本発明によれば、より熱交換効率に優れた熱交換器用伝熱管およびこれを用いた熱交換器を提供することができる。
本発明の熱交換器の一例を示す分解斜視図である。 本発明の熱交換器用伝熱管の一例を示す拡大断面図(ZX断面図)である。 本発明の熱交換器用伝熱管の他の例を示す拡大断面図(ZX断面図)である。 本発明の熱交換器用伝熱管の他の例を示す拡大断面図(ZX断面図)である。 本発明の熱交換器の一例を示す端面図(YZ端面図)である。ここで、図5(A)は熱交換器用伝熱管を1つのみ備えた熱交換器の一例を示す端面図であり、図5(B)は熱交換器用伝熱管を2つ備えた熱交換器の一例を示す端面図である。 本発明の熱交換器用伝熱管を、プレートと平行を成す平面(XY平面)で切断した断面におけるフィンの形状および配置位置等の一例を示す模式断面図(XY断面図)である。 本発明の熱交換器用伝熱管を、プレートと平行を成す平面(XY平面)で切断した断面におけるフィンの形状および配置位置等の他の例を示す模式断面図(XY断面図)である。 本発明の熱交換器用伝熱管を、プレートと平行を成す平面(XY平面)で切断した断面におけるフィンの形状および配置位置等の他の例を示す模式断面図(XY断面図)である。 本発明の熱交換器用伝熱管を、プレートと平行を成す平面(XY平面)で切断した断面におけるフィンの形状および配置位置等の他の例を示す模式断面図(XY断面図)である。 本発明の熱交換器用伝熱管の排気ガスの平均的流れ方向と直交する平面(YZ平面)における端面構造の他の例を示す模式端面図である。 本発明の熱交換器用伝熱管の排気ガスの平均的流れ方向と直交する平面(YZ平面)におけるフィン先端部の端面構造の他の例を示す模式端面図である。 従来の熱交換器用伝熱管の一例を示す模式断面図である。 従来の熱交換器用伝熱管の他の例を示す模式断面図である。 図13に示す符号A1−A2間の断面構造を示す模式断面図である。
図1は、本実施形態の熱交換器の一例を示す分解斜視図である。ここで、図1中に示すX方向、Y方向、Z方向は互いに直交する方向を意味し、熱交換器用伝熱管の中心軸AXおよび排気ガスの平均的流れ方向FはX方向と平行を成しており、これらの点は、図2〜図9においても同様である。また、Y方向を幅方向あるいは左右方向と称し、Z方向を高さ方向あるいは上下方向と称す場合がある。なお、本願明細書において、「排気ガスの平均的流れ方向F」は、熱交換器用伝熱管内の局所的な排気ガスの流れ方向では無く、熱交換器用伝熱管内を流れる排気ガス全体に着目した場合の平均的な流れ方向を意味し、排気ガス流路の略中央部を、排気ガス入口側から排気ガス出口側へと移動する経路と略平行な方向と言い換えることもできる。また、図2は、本実施形態の熱交換器用伝熱管の一例を示す拡大断面図であり、具体的には、図1中に示す熱交換器用伝熱管を、XZ平面で切断して、Y方向(図1中の紙面の右手前側)から見た場合の拡大断面図の一例を示したものである。
図1に示す熱交換器10は、熱交換器用伝熱管20と、この熱交換器用伝熱管20を収納すると共に、冷却用液体入口32および冷却用液体出口34が設けられた外筒管30と、を備えている。なお、冷却用液体入口32および冷却用液体出口34の位置関係は逆でもよい。
ここで熱交換器用伝熱管20は、一方の端が排気ガス入口102であり他方の端が排気ガス出口104である排気ガス流路GCNが内部に設けられた伝熱管本体100を有している。この伝熱管本体100は、平板状の第一のプレート130からなる第一筐体110と、略直方体状の第二筐体120とから構成されている。そして、第二筐体120は、その上面に開口部122が設けられ、その下面は平板状のプレート(第二のプレート140)からなり、第二筐体120の長手方向の両側に位置する一対の側面には、円形の排気ガス入口102および排気ガス出口104が各々設けられている。そして、第二筐体120の開口部122を塞ぐように第一筐体110(第一のプレート130)が配置される。よって、第一のプレート130および第二のプレート140は、伝熱管本体100の外周面の一部を構成することになる。
そして、外筒管30内に、熱交換器用伝熱管20が収納された状態では、熱交換器用伝熱管20の外周側と外筒管30の内周側との間に外部と遮断された密閉空間が形成される。このため、熱交換時に、冷却用液体入口32から冷却水等の冷却用液体が供給されると、熱交換器用伝熱管20の外周側と外筒管30の内周側との間を流れる冷却用液体が第一のプレート130の外周面130Bおよび第二のプレート140の外周面140Bと接触することになる。すなわち、これら外周面130B、140Bは、冷却用液体と接触することで、プレート130、140の熱を冷却用液体側へと放熱する冷却面として機能する。
また、図1および図2に例示するように第一のプレート130の内周面130Aには、その内周面130Aに対して直立するように複数枚の第一のフィン132が設けられている。この第一のフィン132は、排気ガスの平均的流れ方向F(X方向と平行を成し、排気ガス入口102から排気ガス出口104へと向かう方向)と略平行を成す平板状の部材である。同様に、第二のプレート140の内周面140Aにも、その内周面140Aに対して直立するように複数枚の第二のフィン142が設けられている。この第二のフィン142も、排気ガスの平均的流れ方向Fと略平行を成す平板状の部材である。そして、第一のフィン132と第二のフィン142とは、図13に例示した場合と同様に、第一のフィン132の先端部132Tと第二のフィン142の先端部142Tとが対向するように配置されている。
ここで、図2に示す熱交換器用伝熱管20A(20)において、第一のフィン132としては、Z方向において高さの異なる2種類のフィン132A(相対的に高いフィン)とフィン132B(相対的に低いフィン)とが、排気ガスの平均的流れ方向Fに沿って一定の間隔を置いて交互に配置されており、第二のフィン142としては、Z方向において高さの異なる2種類のフィン142A(相対的に低いフィン)とフィン132B(相対的に高いフィン)とが、排気ガスの平均的流れ方向Fに沿って一定の間隔を置いて交互に配置されている。そして、先端部132T、142T同士が向き合うように配置される一対のフィン132、142の組み合わせは、相対的に高いフィンと相対的に低いフィンとの組み合わせ、すなわち、第一のフィン132A−第二のフィン142Aの組み合わせ、および、第一のフィン132B−第二のフィン142Bの組み合わせからなる。そして、いずれのフィン132A、132B、142A、142Bの平面形状も高さが異なる点を除けば、方形を成している。
ここで、第一のフィン132Aの先端部132Tと第二のフィン142Aの先端部142Tとの間には隙間G1が形成され、第一のフィン132Bの先端部132Tと第二のフィン142Bの先端部142Tとの間には隙間G2が形成される。排気ガスの平均的流れ方向Fに沿って伸びるように形成されたこれらの隙間G1、G2は、第一のプレート130の内周面130A(または第二のプレート140の内周面140A)と平行を成している。そして、Z方向において、隙間G1は、第一のプレート130側よりも第二のプレート140側により近い位置に形成されており、隙間G2は、第二のプレート140側よりも第一のプレート130側により近い位置に形成されている。すなわち、排気ガス流れ方向Fに沿って、隙間G1と隙間G2とが交互に配置されるため、これら2種類の隙間G1、G2は、排気ガス流れ方向F全体で見た場合、第一のプレート130側から第二のプレート140側へ向かう方向、および、その逆方向へと、交互に蛇行するように形成されている。このため、Z方向の中央部近傍を流れる排気ガスは、Z方向の上方側または下方側に撹拌・搖動されるように流れ易くなり、結果的に、排気ガスの平均的流れ方向Fの上流側でZ方向の中央部近傍を流れていたより高温の排気ガスが、下流側へ行くに従い、第一のプレート130の内周面130A側あるいは第二のプレート140の内周面140A側に接触して、冷却されやすくなる。
図3は、本実施形態の熱交換器用伝熱管の他の例を示す拡大断面図であり、具体的には、図2に示す熱交換器用伝熱管20Aの変形例を示す図である。図3に示す熱交換器用伝熱管20B(20)では、第一のフィン132として、平面形状がZ方向に対して線対称を成す2種類のフィン132Cおよびフィン132Dを用いている。ここで、一方のフィン132Cは、その先端部132Tの辺が、排気ガスの平均的流れ方向Fの上流側から下流側へと行くに従い、より第一のプレート130側に近づくように斜めに傾いており、他方のフィン132Dは、その先端部132Tの辺が、排気ガスの平均的流れ方向Fの上流側から下流側へと行くに従い、より第一のプレート130側から離れるように斜めに傾いている。同様に、第二のフィン142としても、平面形状がZ方向に対して線対称を成す2種類のフィン142Cおよびフィン142Dを用いている。ここで、一方のフィン142Cは、その先端部142Tの辺が、排気ガスの平均的流れ方向Fの上流側から下流側へと行くに従い、より第二のプレート140側から離れるように斜めに傾いており、他方のフィン142Dは、その先端部142Tの辺が、排気ガスの平均的流れ方向Fの上流側から下流側へと行くに従い、より第二のプレート140側へと近づくように斜めに傾いている。
そして、先端部132T、142T同士が向き合うように配置される一対のフィン132、142の組み合わせは、排気ガスの平均的流れ方向Fに対する先端部132T、142Tの辺の傾き方向が同一であるフィン同士の組み合わせ、すなわち、第一のフィン132C−第二のフィン142Cの組み合わせ、および、第一のフィン132D−第二のフィン142Dの組み合わせからなる。
ここで、第一のフィン132Cの先端部132Tと第二のフィン142Cの先端部142Tとの間には隙間G3が形成され、第一のフィン132Dの先端部132Tと第二のフィン142Dの先端部142Tとの間には隙間G4が形成される。ここで隙間G3は、排気ガスの平均的流れ方向Fの上流側から下流側へと行くに従い第一のプレート130側により近づくように伸びており、隙間G4は、隙間G3とは逆向き、すなわち、排気ガスの平均的流れ方向Fの上流側から下流側へと行くに従い第一のプレート130側から離れるように伸びている。そして、排気ガス流れ方向Fに沿って、隙間G3と隙間G4とが交互に配置されるため、これら2種類の隙間G3、G4は、排気ガス流れ方向F全体で見た場合、第一のプレート130側から第二のプレート140側へ向かう方向、および、その逆方向へと、交互に蛇行するように形成されていることになる。このため、Z方向の中央部近傍を流れる排気ガスは、Z方向の上方側または下方側に撹拌・搖動されるように流れ易くなり、結果的に、排気ガスの平均的流れ方向Fの上流側でZ方向の中央部近傍を流れていたより高温の排気ガスが、下流側へ行くに従い、第一のプレート130の内周面130A側あるいは第二のプレート140の内周面140A側に接触して、冷却されやすくなる。
なお、図3に示す熱交換器用伝熱管20Bでは、隙間G3、G4が、排気ガスの平均的流れ方向Fに対して交差するように形成されている。このため、隙間G1、G2が排気ガスの平均的流れ方向Fに対して平行に形成されている図2に示す熱交換器用伝熱管20Aと比べると、Z方向の中央部近傍を流れる排気ガスを、より効率的にZ方向の上方側または下方側に撹拌・搖動させることが容易である。なお、排気ガスの平均的流れ方向Fに対する先端部132T、142Tの辺の成す角度は鋭角であれば特に限定されないが、たとえば、0度を超え70度以下とすることが好ましく、15度以上60度以下とすることがより好ましい。また、図3に示す隙間G3、G4の形状は、ZX平面において、直線的な帯状を成しているが、放物線状や円弧状などであってもよい。
図4は、本実施形態の熱交換器用伝熱管の他の例を示す拡大断面図であり、具体的には、図3に示す熱交換器用伝熱管20Bの変形例を示す図である。図4に示す熱交換器用伝熱管20C(20)は、図3中に示される排気ガスの平均的流れ方向Fに沿って順次配置された4枚の第一のフィン132C、132D、132C、132Dを合体させて1枚の第一のフィン132E(132)とし、排気ガスの平均的流れ方向Fに沿って配置された4枚の第二のフィン142C、142D、142C、142Dを合体させて1枚の第二のフィン142E(142)とした点を除けば、その他の構成は、図3に示す熱交換器用伝熱管20Bと同様である。したがって、第一のフィン132Eの先端部132Tと第二のフィン142の先端部142Tとの間に形成される隙間G5は、排気ガスの平均的流れ方向Fの上流側から下流側へと行くに従い、第一のプレート130側から第二のプレート140側へ向かう方向、および、その逆方向へと、2周期分、交互に蛇行するように形成されていることになる。このため、Z方向の中央部近傍を流れる排気ガスは、Z方向の上方側または下方側に撹拌・搖動されるように流れ易くなり、結果的に、排気ガスの平均的流れ方向Fの上流側でZ方向の中央部近傍を流れていたより高温の排気ガスが、下流側へ行くに従い、第一のプレート130の内周面130A側あるいは第二のプレート140の内周面140A側に接触して、冷却されやすくなる。なお、このような1対の第一のフィン132Eと第二のフィン142Eとの組み合わせは、排気ガスの平均的流れ方向Fに沿った方向において、最低1対配置されていればよいが、2対以上配置することもできる。また、図4に示す熱交換器用伝熱管20Cは、1枚のフィン132E(またはフィン142E)の排気ガスの平均的流れ方向Fに対するフィン長さが、図3に示す1枚のフィン132C(、フィン132D、フィン142Cまたはフィン142D)と比べてより長くなっているため、熱交換器用伝熱管20Cの生産性向上等がより容易になる。但し、1枚当たりのフィン長さがより大きくなると熱伝達率は低下するため、熱伝達率の向上という点では図4に示す熱交換器用伝熱管20Cよりも図3に示す熱交換器用伝熱管20Bの方がより有利である。
以上に説明した図2〜図4に例示したように、本実施形態の熱交換器用伝熱管20では、熱交換器用伝熱管20の高さ方向(Z方向)の中央部近傍を流れる高温の排気ガスが、隙間G1〜G5によって、Z方向の上方側または下方側に撹拌・搖動され易い。このため、熱交換器用伝熱管20の高さ方向(Z方向)の中央部近傍を流れる高温の排気ガスを、フィン132、142よりも温度が低いプレート130、140の内周面130A、140Aを利用して冷却でき、結果的に、熱交換効率をより向上させることができる。
なお、一対のフィン132、142により形成される隙間は、図2および図3に例示したようにいずれか1対2枚のフィン132、142のみに着目すると、排気ガスの平均的流れ方向Fに沿って、第一のプレート130側から第二のプレート140側へ向かう方向、および、その逆方向へと、交互に蛇行していない。しかし、このような場合では、1対2枚のフィン132、142を排気ガスの平均的流れ方向Fに沿って複数対配置すれば、複数の隙間G1、G2あるいは隙間G3、G4を、排気ガスの平均的流れ方向Fに沿って、第一のプレート130側から第二のプレート140側へ向かう方向、および、その逆方向へと、交互に蛇行させることができる。
第一のプレート130、第二のプレート140、第一のフィン132および第二のフィン142を構成する材料としては、排気ガスに対する適度な耐腐食性および耐熱性を有し、かつ、適度な熱伝導率を持つ材料であれば特に制限なく利用できるが、実用性やコスト等の観点から、通常は、SUS等に代表されるステンレススチールなどの鉄系材料や、アルミニウムまたはアルミニウム合金を用いることが好ましい。また、通常は、第一のプレート130、第二のプレート140、第一のフィン132および第二のフィン142や、これらの部材以外のその他の部材も含めて熱交換器用伝熱管20全体が同一の材料から構成されることが好ましい。
また、第一のフィン132は、第一のプレート130の内周面130Aに対して溶接や接着などにより物理的又は化学的に接合されていてもよく、嵌め込みなどにより機械的に接合されていてもよい。しかしながら、ダイカスト成形などの鋳造により、第一のプレート130と第一のフィン132とは一体的に形成されていることが特に好ましい。これにより、第一のプレート130と第一のフィン132との間に接合界面が存在しないため、接合界面の存在に起因する伝熱抵抗をゼロにすることができ、第一のフィン132の熱を第一のプレート130側へとスムーズに伝達することができる。この点は、第二のフィン142と第二のプレート140とについても同様である。また、ダイカスト成形を利用して第一のプレート130および第一のフィン132を一体的に成形し、第二のプレート140および第二のフィン142を一体的に成形できるという観点では、これらの部材を構成する材料はアルミニウムまたはアルミニウム合金を用いることが極めて好適である。なお、ステンレススチールを用いる場合、ダイカスト成形は利用できず、特許文献1に例示されるように、コスト面から予め所定の形状に加工したフィンを、伝熱管に取り付けるなどの2部材を組み合わせる組立方法が利用される。
また、アルミニウムまたはアルミニウム合金などを用いたダイカスト成形により第一のプレート130および第一のフィン132を一体的に成形し、第二のプレート140および第二のフィン142を一体的に成形する場合、鋳造性の問題から、プレート130、140の幅方向(図1中のY方向)において互いに隣接する第一のフィン132同士および第二のフィン142同士の幅を狭くすることは困難である。このため、プレート130、140の幅方向において、互いに隣接する1対の第一のフィン132および互いに隣接する1対の第二のフィン142の間の空間には、高温の排気ガスが存在し、排気ガス出口104付近の排気ガスの温度が高くなることが考えられる。しかしながら、熱交換器用伝熱管として、熱交換効率に優れた本実施形態の熱交換器用伝熱管20を採用すれば、上述したようなデメリットを打ち消すことが容易である。
本実施形態の熱交換器用伝熱管20を用いた熱交換器10において、外筒管30内に配置される熱交換器用伝熱管20は、図1に例示したように1つのみでもよいが、外筒管30内に2つ以上の熱交換器用伝熱管20を積層して配置してもよい。なお、この場合においても、いずれの熱交換器用伝熱管20においても第一のプレート130の外周面130Bおよび第二のプレート140の外周面140Bが冷却用液体と接触できるように、隣接する2つの熱交換器用伝熱管20の間に隙間が設けられる。しかしながら、本実施形態の熱交換器用伝熱管20では、高い熱交換効率が実現できるため、外筒管30内に配置される熱交換器用伝熱管20は、図1に例示したように1つのみであることが好ましい。
なお、図5は、本実施形態の熱交換器の断面構造の一例を示す模式端面図であり、具体的には図1に示す熱交換器用伝熱管20の排気ガスの平均的流れ方向Fと直交する平面(YZ平面)における端面構造を模式化して示した図である。ここで図5(A)は、外筒管30内に配置される熱交換器用伝熱管20が1つの場合について示した端面図であり、図5(B)は、外筒管30内に配置される熱交換器用伝熱管20が複数(2つ)の場合について示した端面図である。
図5(A)に示す例では、断面矩形状の外筒管30の内周面のうち、左右一対の内周面30L、30Rにより熱交換器用伝熱管20が挟持されている。そして、熱交換器用伝熱管20の上面を成す外周面130Bと外筒管30の上側の内周面30Uとの間、および、熱交換器用伝熱管20の下面を成す外周面140Bと外筒管30の下側の内周面30Bとの間には冷却用液体が流れる流路CN1およびCN2がそれぞれ形成されている。したがって、流路CN1を流れる冷却用液体と接触する外周面130Bおよび流路CN2を流れる冷却用液体と接触する外周面140Bはそれぞれ冷却面として機能する。
また、図5(B)に示す例では、断面矩形状の外筒管30の内周面のうち、左右一対の内周面30L、30Rにより2つの熱交換器用伝熱管20UP(20)、20BT(20)が挟持されている。そして、これら2つの熱交換器用伝熱管20UP、20BTは、一定の間隔を空けて、Z方向に積層されている。ここで、Z方向の上側に配置された熱交換器用伝熱管20UPの上面を成す外周面130B1と外筒管30の上側の内周面30Uとの間、Z方向の下側に配置された熱交換器用伝熱管20BTの下面を成す外周面140B2と外筒管30の下側の内周面30Bとの間、および、Z方向の上側に配置された熱交換器用伝熱管20UPの下面を成す外周面140B1とZ方向の下側に配置された熱交換器用伝熱管20BTの上面を成す外周面130B2との間には、冷却用液体が流れる流路CN1、CN2およびCN3がそれぞれ形成されている。したがって、流路CN1を流れる冷却用液体と接触する外周面130B1、流路CN2を流れる冷却用液体と接触する外周面140B2、ならびに、流路CN3を流れる冷却用液体と接触する外周面130B2および外周面140B1はそれぞれ冷却面として機能する。
また、プレート130、140と平行を成す平面(XY平面)で熱交換器用伝熱管20を切断した断面におけるフィン132、142の形状や配置位置などについては適度な熱交換効率を確保でき、かつ、大きな圧力損失を招くもので無い限り特に限定されず、たとえば、以下の図6〜図9に例示するような形状・配置位置を適宜選択することができる。
図6〜図9は、本実施形態の熱交換器用伝熱管20を、プレート130、140と平行を成す平面(XY平面)で切断した断面におけるフィン142の形状および配置位置等の一例を示す模式断面図である。なお、図6〜図9では、第二のフィン142を切断した断面図を示しているため、第一のフィン132は記載を省略してあるが、これら図中において第二のフィン142と同位置(図中の紙面手前側)に第一のフィン132が存在している。ここで、図6に示す実施形態では、熱交換器用伝熱管20の伝熱管本体100を構成する第二筐体120内に、排気ガスの平均的流れ方向Fと平行を成す方向に略等間隔で1列当たり5枚、排気ガスの平均的流れ方向Fと直交する方向(幅方向)に略等間隔で1列当たり4枚、合計20枚の第二のフィン142が配置されている。また、各々の第二のフィン142の断面形状は、直線状であり、排気ガスの平均的流れ方向Fと平行を成すように、第二筐体120内に配置されている。したがって、XY平面において排気ガスは、排気ガス入口102から排気ガス出口104へとほぼ直線的に流れることになる。
図7に示す実施形態は、図6に示す実施形態の変形例について示したものである。図7に示す例では、幅方向に伸びる列単位で、排気ガスの平均的流れ方向Fに沿って、1列毎に排気ガスの平均的流れ方向Fに対する第二のフィン142の向きを前列に対して逆向きにしている。すなわち、排気ガスの平均的流れ方向Fの最も上流側の列Lを1列目(L1)とし、下流側に行くに従い、2列目(L2)、3列目(L3)、4列目(L4)および5列目(L5)とした場合、1、3、5列目(L1、L3、L5)は、排気ガスの平均的流れ方向Fに対して一方の側に傾斜し、2、4列目(L2、L4)は、排気ガスの平均的流れ方向Fに対して他方の側に傾斜している。したがって、XY平面において排気ガスは、蛇行しながら排気ガス入口102側から排気ガス出口104側へと流れることになる。この場合、排気ガスは熱交換器用伝熱管20の高さ方向(Z方向)のみならず、幅方向(Y方向)にも蛇行して、撹拌・搖動させられる上に、XY平面における排気ガス入口102から排気ガス出口104までの排気ガスの実質的な移動距離は、図6に示す実施形態よりもより長くなる。このため、図7に示す実施形態では、図6に示す実施形態と比べて、熱交換効率をより高めることができる。なお、排気ガスの平均的流れ方向Fに対する第二のフィン142の傾斜角は、鋭角であれば特に限定されないが、圧力損失の増大抑制と熱交換効率の向上とをバランス良く確保する観点から、5度〜40度の範囲内とすることが好ましく、10度〜30度の範囲内とすることがより好ましい。
図8に示す実施形態は、図6に示す実施形態の変形例について示したものである。図8に示す例では、図6に示す排気ガスの平均的流れ方向Fに沿って列を成す1列5枚の第二のフィン142を合体させて1枚とした場合について示したものである。したがって、XY平面において排気ガスは、排気ガス入口102から排気ガス出口104へとほぼ直線的に流れることになる。
図9に示す実施形態は、図7に示す実施形態の変形例について示したものである。図9に示す例では、図7に示す排気ガスの平均的流れ方向Fに沿って列を成す1列5枚の第二のフィン142を合体させて1枚とした場合について示したものである。したがって、XY平面において排気ガスは、図7に示す場合と同様に、排気ガス入口102から排気ガス出口104へと蛇行しながら流れることになる。
ここで、図2および図3に示す熱交換器用伝熱管20A、20BのXY平面におけるフィン142(またはフィン132)の形状・配置形態としては、図6または図7に例示したように、排気ガスの平均的流れ方向Fに対するフィン142(またはフィン132)の配置枚数が2枚以上であるフィン形状・配置形態が選択されることが特に好ましい。図2および図3に示す熱交換器用伝熱管20A、20B、特に図2に示す熱交換器用伝熱管20Aでは、排気ガスを、Z方向上下に撹拌・搖動するためには、Z方向において対向して配置された1対2枚のフィン132、142単位では、撹拌・搖動能力が不十分となり易い。しかし、これらの熱交換器用伝熱管20A、20Bでは、1対2枚のフィン132、142を排気ガスの平均的流れ方向Fに対して2対以上配置すれば、複数個の隙間G1、G2あるいは隙間G3,G4が、排気ガスの平均的流れ方向Fに対して、Z方向上下に蛇行するように配置されることになる。この場合、排気ガスを、Z方向上下に効率的に撹拌・搖動できる。一方、図4に示す熱交換器用伝熱管20CのXY平面におけるフィン142(またはフィン132)の形状・配置形態としては、図6〜図9に示すフィン形状・配置形態のいずれでも選択できる。
また、図2〜図9に示した例では、第一のフィン132と第二のフィン142とは、図13に例示したように、第一のフィン132の先端部132Tと第二のフィン142の先端部142Tとが対向するように配置されている。しかしながら、第一のフィン132と第二のフィン142とは、図10に例示する端面図のように、先端部132T、142T同士が対向しないように配置されていてもよい。また、図13に例示したフィン配置形態と、図10に例示したフィン配置形態との中間的配置形態、すなわち、第一のフィン132の先端部132Tと第二のフィン142の先端部142Tとが部分的に対向する配置形態であってもよい。さらに、第一のフィン132の先端部132Tおよび第二のフィン142の先端部142Tの頂面は、図11中に例示するフィン132F(132)、142F(142)のように、熱交換器用伝熱管20の幅方向(Y方向)に対して傾斜していてもよい。
なお、図1、図6〜図9に示す例では、熱交換器用伝熱管20内に形成される排気ガスの排気ガス流路GCNの形状は、XY平面方向において、排気ガス入口102から排気ガス出口104へと直線的に伸びる形状を成している。しかし、XY平面方向における排気ガス流路GCNの形状は、排気ガス入口102と排気ガス出口104とを接続する流路が形成できるのであればその形状は如何様であってもよく、たとえば、排気ガス流路GCNをU字状に形成してもよい。また、図1に示す例において、外筒管30との相対的関係で、排気ガス入口102と排気ガス出口104との位置関係を逆にしてもよい。
10 :熱交換器
20、20A、20B、20C、20UP、20BT :熱交換器用伝熱管
30 :外筒管
30U、30B、30L、30R :内周面
32 :冷却用液体入口
34 :冷却用液体出口
100 :伝熱管本体
102 :排気ガス入口
104 :排気ガス出口
110 :第一筐体
120 :第二筐体
122 :開口部
130 :(第一の)プレート
130A :内周面
130B、130B1、130B2 :外周面
132、132A、132B、132C、132D、132E、132F :(第一の)フィン
132T :先端部
140 :(第二の)プレート
140A :内周面
140B、140B1、140B2 :外周面
142、142A、142B、142C、142D、142E、142F :(第二の)フィン
142T :先端部
200 :熱交換器用伝熱管
202 :(上側)プレート
202A :内周面
202B :外周面
204 :(上側)フィン
204T :先端部
206 :(下側)プレート
206A :内周面
206B :外周面
208 :(下側)フィン
208T :先端部
210 :熱交換器用伝熱管
212 :(上側)プレート
212A :内周面
212B :外周面
214 :(上側)フィン
214T :先端部
216 :(下側)プレート
216A :内周面
218 :(下側)フィン
218T :先端部

Claims (5)

  1. 一方の端が排気ガス入口であり他方の端が排気ガス出口である排気ガス流路が内部に設けられ、外周面の一部を構成する第一のプレートおよび外周面の一部を構成すると共に前記第一のプレートと対向して配置された第二のプレートを備えた伝熱管本体と、
    前記第一のプレートの内周面に設けられた第一のフィンと、
    前記第二のプレートの内周面に設けられた第二のフィンと、を備え、
    前記第一のフィンの先端部と、前記第二のフィンの先端部との間に形成される隙間が、前記排気ガス入口から前記排気ガス出口へと向かう排気ガス流れ方向に沿って、第一のプレート側から第二のプレート側へ向かう方向、および、その逆方向へと、交互に蛇行するように形成されていることを特徴とする熱交換器用伝熱管。
  2. 請求項1に記載の熱交換器用伝熱管において、
    前記第一のプレート、前記第二のプレート、前記第一のフィンおよび前記第二のフィンを構成する材料がアルミニウムまたはアルミニウム合金であることを特徴とする熱交換器用伝熱管。
  3. 請求項1または2に記載の熱交換器用伝熱管において、
    前記第一のプレートと前記第一のフィンとが一体的に形成されていると共に、前記第二のプレートと前記第二のフィンとが一体的に形成されていることを特徴とする熱交換器用伝熱管。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の熱交換器用伝熱管と、
    前記熱交換器用伝熱管を収納すると共に、冷却用液体入口および冷却用液体出口が設けられた外筒管と、を備え、
    熱交換時には、前記熱交換器用伝熱管の外周側と前記外筒管の内周側との間を流れる冷却用液体が前記第一のプレートの外周面および前記第二のプレートの外周面と接触することを特徴とする熱交換器。
  5. 請求項4に記載の熱交換器において、
    前記外筒管内に配置される前記熱交換器用伝熱管の数が1つのみであることを特徴とする熱交換器。
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