JP2015132030A - 不織布製造装置 - Google Patents

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Masahiro Goto
雅宏 後藤
弘和 末光
Hirokazu Suemitsu
弘和 末光
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Abstract

【課題】繊維同士の接着を防止し、有機溶剤に溶解したポリマーを高生産で、安定的に不織布化する不織布製造装置の提供。
【解決手段】この製造装置は、幅方向に一列に間隔を置いて配置されたオリフィス群12から有機溶剤に溶解したポリマーを吐出して繊維群を形成するノズルと、ノズルの両側に設けられ第一流体をオリフィス12先端で合流するように導入しながら、繊維群に吹付け細化するための一対の第一流体流路8a、8bと、その下部に繊維群の流れ方向と平行に設けられ合流した第一流体を直進させるための一対の第一壁20a、20bと、第二壁21a、21bと、を設けて、第一壁と第二壁との間に繊維群の流れ方向と同方向に高温の第二流体を噴出し、繊維群に第二流体を吹付け、含まれる有機溶剤を蒸発させながらノズルに対向して配置された担持体に吹き飛ばし集積させるための一対の第二流体流路18a,18bと、により構成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、有機溶剤に溶解したポリマーを不織布化するための不織布製造装置に関するものである。
有機溶剤に溶解したポリマーから製造されるポリイミド繊維、ポリアミドイミド繊維等は、耐熱性・難燃性・耐薬品性に優れることから各種断熱材料、バグフィルター等に代表される耐熱性を必要とする用途に用いられている。
その有機溶剤に溶解したポリマーから繊維、及び、不織布を得る方法として、湿式紡糸法、乾式紡糸法、フラッシュ紡糸法、エレクトロスピニング法等の種々の方法が提案されている。
例えば、特許文献1では高分子樹脂を有機溶剤に溶解した高分子樹脂溶液を吐出する吐出工程と、気体による外力により、吐出した上記高分子樹脂溶液を外力の方向に飛行させ、高分子樹脂溶液に含まれる有機溶剤を蒸発させながら高分子樹脂を紡糸して繊維状に成形している。
特開2009−97123号公報
特許文献1に記載の高分子繊維の製造方法は、繊維数が少ない場合は問題ないが、生産量を上げる為に多ホール化した場合、ポリマー吐出後、繊維群が気体による外力が加わり乾燥するまでに、繊維同士が接着し、繊維径にバラツキが発生しやすく、また、繊維接着の本数が多い場合はショットと呼ばれる大きな塊を生じることもあり、安定した紡糸がしにくい問題があった。
本発明の目的は、有機溶剤に溶解したポリマーを高生産、且つ、安定的に不織布化するための不織布製造装置を提供することである。
本発明に係る不織布製造装置は、幅方向に一列に間隔を置いて配置されたオリフィス群から有機溶剤に溶解したポリマーを吐出して繊維群を形成するノズルと、
前記ノズルの両側に設けられ第一流体を前記ノズルのオリフィス先端で合流するように導入しながら前記ノズルから吐出された前記繊維群に吹付け細化するための一対の第一流体流路と、
前記第一流体流路の下部に前期繊維群の流れ方向と平行に設けられ合流した前記第一流体を直進させるための一対の第一壁と、
前記第一壁の外側に第二壁を設けて、前記第一壁と前記第二壁の間に前期繊維群の流れ方向と同方向に高温の第二流体を噴出し、前記繊維群に前記第二流体を吹付け、含まれる有機溶剤を蒸発させながら前記ノズルに対向して配置された担持体に吹き飛ばし集積させるための一対の第二流体流路を具備することを特徴としている。
上記構成によれば、有機溶剤に溶解したポリマーをノズルから吐出し、繊維群とした後、第一流体を吹付けることによって細化し、更に、その下部で高温の第二流体を吹付けることによって、繊維群に含まれている有機溶剤を蒸発させなら担持体へ集積させて不織布化させる。この構造にすることにより、有機溶剤に溶解したポリマーは第二流体が吹付けられるまで溶媒が蒸発するような高温にならないため、熱劣化を防ぐことができ、更に、第一流体を流すことにより、繊維群を細化させると共にノズルから吐出された前記ポリマーがノズル表面に付着する目ヤニ、ニーリングを回避することができ、高生産で安定した不織布を製造することができる。
本発明に係る不織布製造装置は、幅方向に一列に間隔を置いて配置されたオリフィス群を有するノズルのオリフィスが極細の金属パイプで構成されていることが好ましい。
上記構成によれば、ノズルのオリフィスを極細の金属パイプにすることにより、有機溶剤に溶解したポリマー吐出時のノズルへの付着面積が小さくなるため、目ヤニの発生を抑えるという効果を奏する。
本発明に係る不織布製造装置は、一対の第一壁の幅が1〜10mmであることが好ましい。
上記構成によれば、第一流体により細化された繊維群を第二流体が吹付ける場所までスムースに運ぶことができる。
本発明に係る不織布製造装置は、第二流体流路の幅が0.5〜10mmであることが好ましい。
上記構成によれば、第一流体により細化された繊維群をスムースに担持体まで吹き飛ばすことができる。
本発明に係る不織布製造装置は、繊維群の流れ方向と第二流体流路がおりなす角度αが0〜45°であることが好ましい。
上記構成によれば、第一流体により細化された繊維群に高温の第二流体を吹付け、有機溶媒を蒸発させやすくなり、且つ、スムースに担持体まで吹き飛ばすことができる。
本発明に係る不織布製造装置は、第一流体、及び、第二流体により吹き飛ばされた繊維群が担持体に集積されるまでの間にヒートゾーンが設けられていることが好ましい。
上記構成によれば、繊維群に含まれている有機溶剤を蒸発させる効果を付与することができ、不織布化を容易にすることができる。
本発明に係る不織布の製造方法は、上記した不織布製造装置を用いることにより達成される。
本発明に係る不織布製造方法は、第一流体の温度が40℃以下であり、第2流体の温度が50〜400℃であることが好ましい。
上記方法によれば、有機溶剤に溶解しているポリマーを熱劣化させずに、より安定的に不織布を製造することができるという効果を奏する。
本発明に係る不織布製造方法は、第一流体の速度が0.5〜50m/秒、第二流体の速度が1〜200m/秒であり、第一流体速度と第二流体速度が同じ、又は、第二流体速度の方が速いことが好ましい。
上記方法によれば、ノズルから有機溶剤に溶解したポリマーを吐出後、より安定的な繊維群の形成と、前記繊維群をスムースに担持体まで吹き飛ばすことができる。
本発明に係る不織布の製造方法は、有機溶剤に溶解したポリマーがポリイミド、及び、その前駆体であることが好ましい。
上記方法によれば、耐熱性・難燃性に優れる各種断熱材料、バグフィルターに使用できる不織布を製造することができるという効果を奏する。
本発明に係る不織布製造装置は、上記のように、幅方向に一列に間隔を置いて配置されたオリフィス群から有機溶剤に溶解したポリマーを吐出して繊維群を形成するノズルと、
前記ノズルの両側に設けられ第一流体を前記ノズルのオリフィス先端で合流するように導入しながら前記ノズルから吐出された前記繊維群に吹付け細化するための一対の第一流体流路と、
前記第一流体流路の下部に前期繊維群の流れ方向と平行に設けられ合流した前記第一流体を直進させるための一対の第一壁と、
前記第一壁の外側に第二壁を設けて、前記第一壁と前記第二壁の間に前期繊維群の流れ方向と同方向に高温の第二流体を噴出し、前記繊維群に前記第二流体を吹付け、含まれる有機溶剤を蒸発させながら前記ノズルに対向して配置された担持体に吹き飛ばし集積させるための一対の第二流体流路を具備することを特徴としている。
このため、有機溶剤に溶解したポリマーから容易に、高生産で安定した不織布を製造することができる。
本発明の一例に係る製造装置を示した横断面図である。 図1のオリフィス近傍の構造を示した横断面図である。 図2の更なるオリフィス近傍の構造を示した横断面図である。 本発明のほかの例に係る製造装置を示した横断面図である。 実施例1記載の装置を用いて得られた不織布の電子顕微鏡写真である。 実施例2記載の装置を用いて得られた不織布の電子顕微鏡写真である。
以下、この発明の実施形態を図1に基づいて説明する。
図1は本発明の1例にかかる製造装置を示した横断面図である。図2、及び、図3は図1に示した製造装置のオリフィス近傍の拡大横断面図である。
1はダイと指称されるもので、繊維群を形成するための装置である。ダイ1は2分割された一対の分配ブロック2a、2bをボルトで結合したものである。ダイ1の下方には繊維群を集積するための担持体(図示せず)が配置される。また、ダイ1の上端には、有機溶剤に溶解したポリマーであるポリイミド、ポリアミドイミド等を供給するための供給口9が設けられている。ダイ1の下端にはノズル3が設けられており、供給口9からノズル3へは、有機溶剤に溶解したポリマーが流路10を経由して、ノズル流路11に供給される。ノズル3の下端縁には有機溶剤に溶解したポリマーを吐出して繊維群を形成するためのオリフィス群12が設けられており、ノズル流路11からオリフィス12に有機溶剤に溶解したポリマーが導入される。
ダイ2a、2bには、第一流体マニホールド5a、5bが設けられており、ここから第一流体が流体流路6a、6b及び空間7a,7bを経由して第一流体流路8a、8bから噴出されオリフィス12から吐出された繊維群に吹付け細化させる。第一流体流路8a、8bはいずれもオリフィス12の先端に向けられており、第一流体流路8a、8bから噴出した第一流体はこの先端で合流する。空間7a、7b及び第一流体流路8a、8bは、ノズル3とリップ4a、4b間に形成されている。リップ4a、4bによって形成された第一流体流路の先端において、プレート13a、13bが下方に垂下するように第一壁20a、20bを形成している。第一壁20a、20bは、オリフィス12から吐出される繊維群とほぼ平行、すなわち、担持体に対してほぼ直交するように形成されている。
プレート13a、13bの直下にはブロック14a、14bが設けられており、プレート13a、13bの下面とブロック14a、14bの上面の間には空間17a、17bが設けられている。ブロック14a、14bのオリフィス12側の側面は第二壁21a、21bとなり、この第二壁21a、21bは第一壁20a、20bよりも外側に設けられており、第一壁20a、20bと第二壁21a、21bの間に第二流体流路18a、18bが形成されている。第二流体流路は、オリフィス12から吐出される繊維群の流れ方向と同方向となるように設けられている。第二流体は第二流体マニホールド15a、15bに供給され、流体流路16a、16b及び空間17a、17bを経由して、第二流体流路18a、18bから噴出される。
プレート13a、13bの第一壁20a、20bで形成された長さ19は、1〜10mmであるのが好ましい。この長さ19が1mm未満であるとノズルから吐出された有機溶剤に溶解したポリマーが付着しやすくなり、紡糸調子が悪くなる。また、この長さ19が10mmを超えると第一流体の分配が均一になり難く、繊維径にバラツキが生じやすくなる。
第一壁20a、20bと第二壁21a、21bの間に形成された第二流体流路18a、18bの幅(間隔)22a、22bは0.5〜10mmであるのが好ましい。0.5mm未満であるとスリット長手方向の調整が困難になることに加え、流体の噴出量が少なくなり、繊維群に高温の第二流体を吹付け、有機溶媒を蒸発させる能力が低下しやすくなる。また、10mmを超えると第二流体の分配が均一になり難くなり、繊維径にバラツキが生じやすくなる。
繊維群の流れ方向24と第一壁20a、20bと第二壁21a、21bの間に形成された第二流体流路18a、18bでおりなす角度αが0〜45°であるのが好ましい。角度αを前記範囲内にすることにより、第一流体により細化された繊維群をスムースに担持体まで吹き飛ばすことができる。より好ましい角度αは5〜30°であり、第二流体流路18a、18bでから噴出される高温の第二流体を効率よく繊維群に吹付け、有機溶剤を蒸発させることができる。
また、第一流体、及び、第二流体により吹き飛ばされた繊維群が担持体に集積されるまでの間にヒートゾーンを設けることが繊維群に含まれる有機溶剤を蒸発させやすくなるため好ましい。そのヒートゾーンの熱源は特に限定されず、プレートヒーターや赤外線ヒーターを使用することができる。
第一流体、及び、第二流体に使用される流体は、扱いやすさの点で気体がよく、特に種類は限定されないが、空気、窒素、アルゴン、ヘリウムである。これらの気体は第一流体、第二流体共に同じでも、異なっていてもよく、2種以上の気体を混合して使用してもよい。
第一流体流路8a、8bから噴出す第一流体の温度は40℃以下が好ましい。第一流体が40℃を超えると第一流体はノズル3の側面を通るため、第一流体の温度がノズル3を伝わりノズル流路11、オリフィス12を通過する有機溶剤に溶解したポリマーが熱劣化する問題が発生する。
第二流体流路18a、18bから噴出す第二流体の温度は50〜400℃であることが好ましい。第一流体により繊維群は既に細化されているため、第二流体温度を使用する有機溶剤の沸点付近で使用することにより容易に繊維群に含まれる有機溶剤を蒸発させることができる。
第一流体流路8a、8bから噴出す第一流体の速度は0.5〜50m/秒であることが好ましい。0.5m/秒未満であるとノズル3から吐出した有機溶剤に溶解したポリマーを繊維形状とし、且つ、担持体までスムースに吹き飛ばすことが困難となる。また50m/秒を超えるとノズル3から吐出した有機溶剤に溶解したポリマーが繊維形状を保てない問題が発生する。
第二流体流路18a、18bから噴出す第二流体の速度は1〜200m/秒であり、その速度が第一流体の速度と同じ、又は、それより速い方が好ましい。第一流体より第二流体の速度が遅いと高温の第二流体が第一流体に阻害され繊維群に含まれる有機溶剤を容易に蒸発させることが困難となる問題が発生する。
図4は本発明に係る製造装置の他の例を示した横断面図である。この他の例は、まず、ノズル3のオリフィス12が先端鋭利な稜線部分に一列に形成されているのではく、極細の金属パイプを一列に並べて形成されている。更に、前記した例のようにリップ4a、4bによって形成された第一流体流路の先端において、プレート13a、13bが下方に垂下するように第一壁20a、20bを形成しているものではなく、リップ4a、4bとプレート13a、13bが一体となっている。また、リップ4a、4bには温度調整用の冷却穴23a、23bが設けられており、高温の第二流体の熱がノズル3のオリフィス12に伝わらないようにしている。また、冷却穴23a、23bの冷却方法は特に限定されず、水や空気を流して熱交換できればよい。その他は、前記した例と同様である。
本発明の例に係るこれらの製造装置は、いずれも、有機溶剤に溶解したポリマーがダイ1の供給口9から供給され、オリフィス12から吐出し、繊維群とした後、第一流体を吹付けることによって細化し、更に、その下部で高温の第二流体を吹付けることによって、繊維群に含まれている有機溶剤を蒸発させなら担持体へ集積させて不織布が得られるのである。
実施例1
図1に示した製造装置を用いて不織布を得た。製造条件は以下の通りである。得られた不織布の電子顕微鏡写真は図5に示した通りであり、その繊維群の平均繊維径は4.3μmであった。なお、平均繊維径は不織布を電子顕微鏡により観察し、その中の100本を無作為に抽出して算出したものである。
ポリマー:ポリイミド前駆体(18重量%)(残り有機溶剤:N,N-ジメチルアセトアミド)
オリフィスの構成:25H
オリフィス間距離:5mm
オリフィスの孔径:0.2mm
オリフィスの孔長:2.0mm
オリフィスからの原料吐出量:0.2g/min/ホール
第一流体:圧縮空気
一対の第一壁幅:4.0mm
第一流体速度:10m/秒
第一流体温度:5℃
第二流体:圧縮空気
第二流体流路幅:3.0mm
第二流体速度:40m/秒
第二流体温度:200℃
角度α:30°
実施例2
図4に示した製造装置を用いて不織布を得た。製造条件は以下の通りである。得られた不織布繊維群の平均繊維径は3.2μmであった。なお、平均繊維径は不織布を電子顕微鏡により観察し、その中の100本を無作為に抽出して算出したものである。
ポリマー:ポリイミド前駆体(18重量%)(残り有機溶剤:N,N-ジメチルアセトアミド)
オリフィスの構成:25H
オリフィス間距離:2mm
オリフィスの孔径(金属パイプ内径):0.26mm
金属パイプ外径:0.52mm
オリフィスの孔長:29mm
オリフィスからの原料吐出量:0.2g/min/ホール
第一流体:圧縮空気
一対の第一壁幅:4.0mm
第一流体速度:10m/秒
第一流体温度:5℃
第二流体:圧縮空気
第二流体流路幅:3.0mm
第二流体速度:40m/秒
第二流体温度:200℃
角度α:30°
冷却穴の冷却温度:10℃
冷却穴の冷却媒体:水
実施例2ではノズルのオリフィスを極細の金属パイプにしているため、有機溶剤に溶解したポリマー吐出時、金属との接触面積を少なくすることができ、実施例1と比べて不織布の欠陥であるショットの割合が少なかった。
比較例1
図1に示した製造装置のプレート13a、13b、ブロック14a、14bを取外し、下記の製造条件で紡糸を行った。
ポリマー:ポリイミド前駆体(18重量%)(残り有機溶剤:N,N-ジメチルアセトアミド)
オリフィスの構成:25H
オリフィス間距離:5mm
オリフィスの孔径:0.2mm
オリフィスの孔長:2.0mm
オリフィスからの原料吐出量:0.2g/min/ホール
第一流体:圧縮空気
一対の第一壁幅:4.0mm
第一流体速度:10m/秒
第一流体温度:5℃
その結果、ノズルから吐出された繊維群を担持体へ集積することはできたが、有機溶剤の乾燥が不十分のため繊維形状を保つことができず、直ぐに溶液の状態へと変化し、不織布は得られなかった。
比較例2
図1に示した製造装置のプレート13a、13b、ブロック14a、14bを取外し、比較例1の第一流体温度を150℃に変更したこと以外は比較例1と同条件で紡糸を行った。
その結果、有機溶剤に溶解したポリマーはノズルから吐出直後に高温の第一流体を吹付けられるため、オリフィス先端で有機溶剤が蒸発し、オリフィスが詰まり、ポリマーを吐出することができなくなった。
比較例3
図1に示した製造装置を用いて、第二流体の温度を25℃にしたこと以外は実施例1と同条件で紡糸を行った。その結果、ノズルから吐出された繊維群は乾燥せず、短い繊維、又は球状のショットと呼ばれる状態となり担持体へ集積後、繊維形状を保つことができず、直ぐに溶液の状態へと変化し、不織布は得られなかった。
実施例1、及び、2、比較例1〜3の結果から明らかなように、本実施例1、及び、2に係る製造装置を用いれば、有機溶剤に溶解したポリマーから不織布が容易に得られることが分かる。
1 ダイ
2a、2b 分配ブロック
3 ノズル
4a、4b リップ
5a、5b 第一流体マニホールド
6a、6b 流体流路
7a、7b 空間
8a、8b 第一流体流路
9 供給口
10 流路
11 ノズル流路
12 オリフィス
13a、13b プレート
14a、14b ブロック
15a、15b 第二流体マニホールド
16a、16b 流体流路
17a、17b 空間
18a、18b 第二流体流路
19 第一壁20a、20bの幅
20a、20b 第一壁
21a、21b 第二壁
22a、22b 第二流体流路18a、18bの幅
23a、23b 冷却穴
24 繊維群流れ方向
α 繊維群流れ方向24と第二流体流路がおりなす角度

Claims (10)

  1. 幅方向に一列に間隔を置いて配置されたオリフィス群から有機溶剤に溶解したポリマーを吐出して繊維群を形成するノズルと、
    前記ノズルの両側に設けられ第一流体を前記ノズルのオリフィス先端で合流するように導入しながら前記ノズルから吐出された前記繊維群に吹付け細化するための一対の第一流体流路と、
    前記第一流体流路の下部に前期繊維群の流れ方向と平行に設けられ合流した前記第一流体を直進させるための一対の第一壁と、
    前記第一壁の外側に第二壁を設けて、前記第一壁と前記第二壁の間に前期繊維群の流れ方向と同方向に高温の第二流体を噴出し、前記繊維群に前記第二流体を吹付け、含まれる有機溶剤を蒸発させながら前記ノズルに対向して配置された担持体に吹き飛ばし集積させるための一対の第二流体流路を具備することを特徴とする不織布製造装置。
  2. 幅方向に一列に間隔を置いて配置されたオリフィス群を有するノズルのオリフィスが極細の金属パイプで構成されていることを特徴とする請求項1記載の不織布製造装置。
  3. 一対の第一壁の幅が1〜10mmであることを特徴とする請求項1記載の不織布製造装置
  4. 第二流体流路の幅が0.5〜10mmであることを特徴とする請求項1記載の不織布製造装置
  5. 繊維群の流れ方向と第二流体流路がおりなす角度αが0〜45°であることを特徴とする請求項1〜4記載の不織布製造装置
  6. 第一流体、及び、第二流体により吹き飛ばされた繊維群が担持体に集積されるまでの間にヒートゾーンが設けられていることを特徴とする請求項1〜5記載の不織布製造装置
  7. 請求項1〜6の何れかに記載の不織布製造装置を用いた不織布製造方法。
  8. 第一流体の温度が40℃以下であり、第2流体の温度が50〜400℃であることを特徴とする請求項7記載の不織布製造方法
  9. 第一流体の速度が0.5〜50m/秒、第二流体の速度が1〜200m/秒であり、第一流体速度と第二流体速度が同じ、又は、第二流体速度の方が速いことを特徴とする請求項7又は8記載の不織布製造方法
  10. 有機溶剤に溶解したポリマーがポリイミド、及び、その前駆体であることを特徴とする請求項7〜9記載の不織布製造方法
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