JP7010689B2 - 電界紡糸装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電界紡糸装置に関する。
溶融紡糸法は、原料樹脂の溶融液を吐出して、ナノサイズの直径の繊維(以下、繊維ともいう)を有する繊維シートを簡便且つ高い生産性で製造できる技術として注目を浴びている。特に、樹脂の溶融液を用いた電界紡糸法においては、溶融液を吐出するためのノズルと、ノズルから所定距離を隔てた位置に対向して設置された捕集用電極との間に高電圧を印加して、その状態下で溶融液を吐出する。ノズルの先端から吐出された樹脂液は、クーロン力で延伸されながら冷却固化することによって、より細径の繊維が形成されるものである。
溶融紡糸法による細径繊維の生産性をより高める方法として、特許文献1及び2に記載の製造装置には、溶融樹脂を吐出するノズル部に沿って高温且つ高速の熱風を吹き出すための高温気体流路や熱風吹き出し部が設けられている。このような構成を有していることによって、溶融液の溶融状態を維持しながら、熱風の吹き付けによって生じた外力によって溶融液が引き伸ばされ、より細径の繊維が製造できると、これらの文献には記載されている。
特開2011-89240号公報 特開2016-130377号公報
特許文献1及び2に記載の製造装置は、溶融液を吐出するノズル近傍では溶融液の加熱状態が維持できているので、溶融液が延伸されやすい状態となっている。しかしながら、ノズルから吐出された後は、溶融液が外気にさらされ、溶融液の冷却固化が促進しやすくなっている。その結果、熱風による溶融液の延伸を十分に行うことができず、所望の細径繊維が得られない場合があった。
したがって本発明の課題は、従来技術の欠点を解消し得る電界紡糸装置及びこれを用いた電界紡糸方法を提供することにある。
本発明は、溶融樹脂を吐出するノズルと、
前記ノズルとの間に電界を生じさせるための電極と、
前記電極における前記ノズルに臨む面に配置された電気絶縁性の壁部と、
気体噴出部と、を備えた電界紡糸装置であって、
前記電極が、前記ノズルを囲み、且つ該ノズルの先端側に開口端を有する電極面部を有し、
前記壁部が、前記電極における少なくとも前記電極面部に配置されており、
前記気体噴出部は、前記ノズルを囲むように配置され、且つ該ノズルの延びる方向に沿って且つ該ノズルの後端から先端方向に向けて、加熱された第1気体流を噴出可能に形成されている第1気体噴出部と、
前記ノズルの先端から後端方向に向けて、且つ第1気体流を取り囲むように、加熱された第2気体流を噴出可能に形成されている第2気体噴出部とを備える、電界紡糸装置を提供するものである。
本発明によれば、紡糸時における樹脂の溶融状態を維持して、より細径の繊維を製造できる。
図1は、本発明の電界紡糸装置の構成を示す斜視概略図である。 図2は、図1の電界紡糸装置のI-I面での断面模式図である。 図3は、図1の電界紡糸装置の別の実施形態のI-I面での断面模式図である。 図4は、本発明の電界紡糸装置の第2実施形態の構成を示す斜視概略図である。 図5は、図4の電界紡糸装置のII-II面での断面模式図である。 図6は、図4の電界紡糸装置の別の実施形態のII-II面での断面模式図である。
以下に本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1及び図2には、本発明の電界紡糸装置の第1実施形態の構造が示されている。図2に示すように、電界紡糸装置10は、混練装置20と、紡糸ユニット30とを備えている。
電界紡糸装置10は、混練装置20を備えている。混練装置20は、繊維の原料となる樹脂を溶融し、後述する紡糸ユニット30へ吐出するものである。混練装置20は、その内部に、ヒーターを備えたシリンダ及びスクリュー(図示せず)を有しており、混練装置20内に供給された原料樹脂を溶融混練して、紡糸ユニット30へ押し出して供給できる構造となっている。混練装置20は一般的には導電性の材料から構成されている。
電界紡糸装置10は、紡糸ユニット30を備えている。紡糸ユニット30は、混練装置20から供給された溶融樹脂を外部へ吐出して紡糸するものである。紡糸ユニット30は、混練装置20と連通している中空のノズル31を備えている。ノズル31は、混練装置20から供給された溶融樹脂を、後述する樹脂流路38を介してノズル31の先端31aから吐出できるようになっている。ノズル31の帯電性向上の観点から、ノズル31は金属等の導電体から構成されていることが好ましい。
ノズル31の先端31aの直径は、その下限値を好ましくは50μm以上、更に好ましくは100μm以上に設定することができる。一方、その上限値を好ましくは3000μm以下、更に好ましくは2000μm以下に設定することができる。先端31aの直径は、好ましくは50μm以上3000μm以下、更に好ましくは100μm以上2000μm以下に設定することができる。先端31aの直径をこの範囲内に設定することで、溶融樹脂を容易に、且つ定量的に送液することができる。
図2に示すように、紡糸ユニット30は、ノズル31を帯電させ、ノズル31との間に電界を生じさせるための電極32を備えている。電極32は導電性材料から構成されている。電極32は、ノズル31を囲む電極面部32aを有している。同図における電極面部32aは略椀形状となっており、該電極面部32aにおけるノズル31に臨む面は凹曲面状に形成されている。したがって、以下の説明では、電極面部32aのことを便宜的に「凹曲面部32a」ともいう。凹曲面部32aはノズル31の先端側に開口端32cを有しており、その開口端32cの平面形状は、真円形でもよく、あるいは楕円形でもよい。ノズル31に電荷を集中させて、吐出する溶融樹脂の帯電量を高める観点から、凹曲面部32aの開口端32cは真円形であることが好ましい。電極32は、高電圧発生装置(図示せず)に接続されており、該装置によって正又は負の電圧が印加されている。
凹曲面部32aは、そのいずれの位置においても曲面になっていることが好ましい。ここで言う曲面とは、(イ)平面部を全く有していない曲面のことであるか、(ロ)平面部を有する複数のセグメントを繋ぎ合わせて全体として凹曲面とみなせる形状となっていることであるか、又は(ハ)互いに直交する三軸のうち一軸が曲率を有さない帯状部を有する複数の環状セグメントを繋ぎ合わせて全体として凹曲面とみなせる形状となっていることのいずれかを言う。
凹曲面部32aは、その任意の位置における法線がノズル31の先端31a又はその近傍を通るように形成されていることが好ましい。この観点から、凹曲面部32aは、真球の球殻の内面と同じ形状をしていることが特に好ましい。
紡糸ユニット30は、電気絶縁性の壁部35を備えている。ノズル31と電極32との間の放電を防ぐ観点から、壁部35は、電極32におけるノズル31に臨む面に配置されてることが好ましく、また、凹曲面部32aの少なくとも内面を覆うように配置されていることが好ましい。なお「内面」とは、ノズル31に臨む面のことを言う。
図2に示す壁部35は、電極32と直接に接触して、電極32の全面を被覆している。このような構成とすることによって、壁部35は電極32を支持する支持部材としても機能させることができる。壁部35は、ノズル31の先端側に開口端35cを有している。壁部35の開口端35cの平面形状は、真円形でもよく、あるいは楕円形でもよい。壁部35のうち、ノズル31に臨む面は、開口端35c側に向かって傾斜する壁面35aをなしている。
特に壁部35は、ノズル31と電極32とを電気的に絶縁するための誘電体からなることが好ましい。壁部35を誘電体とすることで、ノズル31の帯電量を一層高めることができる。壁部35は単一種の誘電体から構成されていてもよく、複数種の誘電体が積層された積層体であってもよい。
壁部35に使用する誘電体としては、絶縁材料であるマイカ、アルミナ、ジルコニア、チタン酸バリウム等のセラミックス材料や、ベークライト(フェノール樹脂)、ナイロン(ポリアミド)、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリ四フッ化エチレン、ポリフェニレンサルファイド等の樹脂系材料が挙げられる。これらのうち、アルミナ、ベークライト、ナイロン、塩化ビニル樹脂の中から選ばれる少なくとも1種以上の絶縁材料を用いることが好ましく、特にナイロンを用いることが好ましい。ナイロンとしては、6ナイロンや66ナイロンなどの各種のポリアミドを用いることができる。またナイロンとして市販品を用いることもできる。そのような市販品としては、例えばMCナイロン(登録商標)が挙げられる。
また、壁部35に用いる誘電体には、帯電防止剤を含有させることができる。帯電防止剤を含有させることによって、帯電した溶融樹脂や繊維等が壁部35に付着したとき、壁部35の意図しない帯電を低減することができる。帯電防止剤としては公知の市販品を使用することができ、例えばペレクトロン(登録商標、三洋化成工業(株))、エレクトロストリッパー(登録商標、花王(株))、リケマール(登録商標、理研ビタミン(株))などを用いることができる。
壁部35に使用する誘電体の厚みは、溶融樹脂の帯電量を高める観点から、0.8mm以上であることが好ましく、8mm以上であることがより好ましい。この厚みは、壁部35が単一種又は複数種の誘電体から構成されている場合、壁部35の厚みを指す(すなわち、誘電体の厚みは壁部35の厚みに等しい。)ものとする。また壁部35が内部(表面に露出しない部分)に金属の粒子又は空気の層等を含んだ複合体である場合は、該壁部35の厚みから該壁部35の厚み方向における金属の粒径や空気の層の厚みの合計を差し引いた誘電体のみの厚みを指すものとする。壁部35の厚みは、電極32の大きさ、及びノズル31と電極32との位置関係によるが、少なくともノズル31と壁部35とが直接接することのない値であることが好ましい。
図2に示すとおり、紡糸ユニット30は、混練装置20とノズル31との間に、内筒36と、内筒36を覆う外筒37とで形成された二重管の構造を有している。内筒36の内部には、混練装置20から吐出された溶融樹脂を流通させる樹脂流路38が形成されている。混練装置20と樹脂流路38との間には、混練装置20から吐出された溶融樹脂を樹脂流路38へと送るための第2樹脂流路(図示せず)が形成されている。混練装置20及び第2樹脂流路、並びに樹脂流路38及びノズル31はそれぞれ連通して接続されており、溶融樹脂が流通可能となっている。内筒36と外筒37との間に形成された空間は、第1気体流Aが流通可能な第1気体噴出部40となっている。このように、紡糸ユニット30は、溶融樹脂を流通させる樹脂流路38が形成されているとともに、樹脂流路38の延びる方向に沿って、且つ樹脂流路38を囲むように第1気体噴出部40が形成された構造となっている。
細径の繊維を高い生産性で製造する観点から、第1気体噴出部40は、ノズル31の延びる方向に沿って、且つノズル31を囲むように複数個配置されていることが好ましい。第1気体流Aは、第1気体噴出部40から、ノズル31の後端から先端31a方向に向けて、ノズル31の延びる方向に沿って噴出される。このように第1気体噴出部40が形成されていることで、一層極細化した繊維を形成することができる。細径繊維の形成性向上の観点から、第1気体噴出部40から噴出される第1気体流Aは、加熱された気体流を用いることが好ましい。気体流としては、利便性の観点から、例えば空気流を用いることができる。
加熱された気体流の温度は、原料樹脂の種類にもよるが、100℃以上500℃以下であることが好ましく、200℃以上400℃以下であることが更に好ましい。同様の目的のために、第1気体噴出部40における気体流の流量は、50L/min以上500L/min以下であることが好ましく、150L/min以上250L/min以下であることがより好ましい。このような条件の空気は、第1気体噴出部40と連通して設けられた第1気体導入口55から供給される。
第1気体導入口55には、電界紡糸装置10の外部に設置された第1気体供給源(図示せず)が接続されており、第1気体導入口55を介して第1気体噴出部40に第1気体流Aが供給されるようになっている。第1気体噴出部40へ供給される第1気体流Aとしては、樹脂の溶融状態を維持する観点から、加熱空気を用いることが好ましい。
混練装置20からの溶融樹脂の供給を首尾よく行う観点から、混練装置20と樹脂流路38との間には、溶融樹脂を加熱又は保温する加熱手段(図示せず)が備えられていることが好ましい。加熱手段としては、ヒーターなどの公知の手段を用いることができる。加熱又は保温する温度としては、繊維の製造に使用する原料樹脂の融点以上に加熱又は保温しておくことが好ましい。また混練装置20と樹脂流路38との間の第2樹脂流路は、熱伝導性及び機械的強度等の観点から、例えば金属で構成されていることが好ましく、溶融電界紡糸法において混練装置20への電圧負荷を防止する観点から、接地されていることが好ましい。
ところで、前記課題を解決すべく本発明者が検討した結果、ノズルの延びる方向に沿って噴出する第1気体流Aに加えて、ノズル31の先端31aから後端方向に向けて、且つ該気体流Aを取り囲むように、第2気体流Bを噴出させることによって、溶融樹脂の溶融状態を長時間維持できることを見出した。その結果、紡糸時における溶融樹脂の延伸時間を長くすることができ、より細径の繊維を製造できることを見出した。
そこで本発明においては、図2に示すとおり、紡糸ユニット30におけるノズル31の延びる方向の外方端に、ノズル31の先端31aから後端方向に第2気体流Bを噴出するための複数の第2気体噴出部60を具備させている。第2気体噴出部60には、ノズル31の先端よりも更に前方に位置し、且つノズル31の先端方向から後端方向に向かって延びる噴出口61と、第2気体流Bを紡糸ユニット30へ供給する第2気体導入口65とが設けられている。第2気体噴出部60の構成材料は特に制限されないが、ノズル31の帯電性を考慮して選択することが好ましく、例えば壁部35と同様の材料を用いることができる。
第2気体導入口65には、電界紡糸装置10の外部に設置された第2気体供給源(図示せず)が接続されており、第2気体導入口65を介して第2気体噴出部60に第2気体流Bが供給されるようになっている。このような構成を有する第2気体噴出部60によって、第2気体導入口65から供給された第2気体流Bが、ノズル31の延びる方向に沿うように、ノズル31の先端31aから後端方向に向けて、且つ第1気体流Aを取り囲むように噴出されるようになっている。樹脂の溶融状態を維持する観点から、第2気体流Bは、第1気体流Aと同様に加熱空気を用いることが好ましい。なお、第2気体供給源は第1気体供給源と同一のものであってもよく、異なっていてもよい。
噴出口61は、ノズル31の延びる方向に沿って形成されているので、噴出された第2気体流Bは、壁部35における壁面35aに沿って噴出されるとともに、ノズル31の先端31aから後端方向に向けて、且つ第1気体流Aを取り囲むように噴出されるようになっている。第2気体流Bは、その噴出方向が、壁部35のノズル後端側の面35bに当たることによって、第1気体流Aと同一の方向となるように変化する。
このように噴出された第2気体流Bが、壁部35を含む紡糸ユニット30全体を加熱及び保温して、ノズル31周囲の空間温度を高い状態で維持することができ、吐出された溶融樹脂の冷却固化を遅らせる。その結果、溶融樹脂の延伸状態を長時間維持し、より細径の繊維を製造することができる。このとき、壁部35は紡糸ユニット30を保温するための部材としても機能する。
第2気体流Bの噴出に起因してノズル31周囲の空間温度を高い状態で維持して、溶融樹脂の延伸状態を長時間維持する観点から、壁部35が直円錐台筒形状に形成されていることが好ましい。直円錐台筒形状の壁部35を形成した場合、直円錐台筒の軸方向とノズルの延びる方向とが略一致するように形成されていることも好ましい。このとき、直円錐台筒における上底に相当する面は、ノズル先端側に配されていてもよく、ノズル後端側に配されていてもよい。特に、上述の観点に加えて、紡糸性を高める観点から、図2に示すように、壁部35の形状は、壁部35のノズル後端側の面35bを上底とし、壁部35の開口端35cにおける平面を下底とするように配置して、上底及び下底の平面形状は略真円形であって、且つ図2における壁面35a,35a間の距離がノズル31の先端31aから後端に向かって漸次減少するように構成されていることが更に好ましい。
また、ノズル31に電荷を集中させて、吐出する溶融樹脂の帯電量を一層高める観点から、ノズル31の先端31aが、直円錐台筒形状の壁部35における上底の中心と下底の中心とを結ぶ仮想直線上に位置するか、又は該仮想直線の近傍に位置するように配置されていることが好ましい。
ノズル31周囲の空間温度を保温して、溶融樹脂の延伸状態を長時間維持する観点から、紡糸ユニット30は、壁部35における開口端35cから外方に延出する壁延出部35eを備えていることが好ましい。また、溶融樹脂の帯電性を高める観点から、壁延出部35eは、壁部35と同様に、電気絶縁性の材料から構成されていることが好ましく、誘電体からなることが更に好ましい。壁延出部35eが誘電体からなる場合、単一種の誘電体から構成されていてもよく、複数種の誘電体が積層された積層体であってもよい。
壁延出部35eの形状は、壁部35の開口端35cから外方に延出していれば特に制限はなく、円筒形状に形成されていてもよく、壁延出部35eのノズルに臨む側の壁面間の距離がノズル31の先端方向に向けて漸次減少していてもよく、漸次増加していてもよい。溶融樹脂の紡糸を妨害しないようにする観点からは、図2に示すように、開口端35cの全周縁から延出した円筒形状に形成されていることが好ましい。壁延出部35eは、壁部35と別の部材として形成されていてもよく、図2に示すように壁部35と一体形成されていてもよい。
ノズル31に電荷を一層集中させて、吐出する溶融樹脂の帯電量を高める観点から、紡糸ユニット30には、電極32における開口端32cから外方に延出する電極延出部32eが設けられていることが好ましい。電極延出部32eは、電極32と同様に導電性材料から構成されている。電極延出部32eの形状は、電極32の開口端32cから外方に延出していれば、特に限定されない。図2に示す電極延出部32eは、電極32と一体形成されており、開口端32cの全周縁から延出した円筒の形状をしている。なお、電極延出部32eは、電極32と別の部材として形成されていてもよい。電極延出部32eがいずれの形態であっても、溶融樹脂の帯電量を高く維持する観点から、電極32と電極延出部32eとは同一の電圧が印加されていることが好ましい。
図3には、図1及び図2に示す実施形態の別の実施形態(第1A実施形態)が示されている。本実施形態については、第1実施形態と異なる点を中心に説明し、特に説明しない点については第1実施形態についての説明が適宜適用される。また、図3において、図2と同じ部材には同じ符号を付してある。
図3に示す実施形態では、電極の構造が図2に示す実施形態と異なる。図3に示すように、電極302は、ノズル31に臨む電極面部302aを有している。電極302は略円筒形状となっており、ノズルの延びる方向と、円筒の軸方向とが略一致するように配置されている。電極面部302aは円筒内面となっている。したがって、以下の説明では、電極面部302aのことを便宜的に「円筒内面部302a」ともいう。
円筒内面部302aは、ノズル先端31a方向側(前方側)に位置する前方開口端302cと、ノズル後端方向側(後方側)に位置する後方開口端302dを有している。各開口端302c,302dの平面形状は、真円形でもよく、あるいは楕円形でもよい。ノズル31に電荷を集中させて、吐出する溶融樹脂の帯電量を高める観点から、各開口端302c,302dの平面形状はそれぞれ真円形であることが好ましい。電極302は、高電圧発生装置(図示せず)に接続されており、該装置によって正又は負の電圧が印加されている。
吐出する溶融樹脂の帯電量を高めて、繊維の紡糸性を一層高める観点から、電極302は、該電極の円筒内面における任意の位置とノズル31の中心との間の距離がそれぞれ等距離になるように形成されていることが一層好ましい。つまり、電極302は真円筒形状に形成されており、且つ電極302における円筒軸とノズル31の中心とが一致していることが一層好ましい。
図3に示す電極302はノズル31全体を囲うように配置されているが、本発明の効果が奏される限り、電極302の前後方向における配置位置については特に限定されない。電極302の前後方向における配置位置としては、例えば、図3に示すように、各開口端302c,302dの間にノズル先端31aが位置するように配置してもよく、前方開口端302cがノズル先端31aよりも後方に位置するように配置してもよく、後方開口端302dがノズル先端31aよりも前方に位置するように配置してもよく、又は前方開口端302c若しくは後方側の開口端302dとノズル先端31aとがノズル31の延びる方向において一致するように配置してもよい。なお、電極302に電極延出部を更に設ける場合、前方開口端302cから外方に延出するように設けられていればよい。
次に、本発明の電界紡糸装置10における第2実施形態を、図4及び図5を参照しながら説明する。本実施形態については、第1実施形態と異なる点を中心に説明し、特に説明しない点については第1実施形態についての説明が適宜適用される。また、図4及び図5において、図1及び図2と同じ部材には同じ符号を付してある。
第2実施形態における電界紡糸装置10は、第2気体流Bを噴出する方向が第1実施形態と異なる。図4及び図5に示すように、本実施形態における紡糸ユニット30は、一つの第2気体噴出部60が備えられている。第2気体噴出部60における噴出口61は、ノズル31の先端よりも更に前方に位置し、且つノズル31の先端方向から後端方向に向かって延びている。また噴出口61は、ノズル31の延びる方向と交差するように配置されており、壁部35のノズル側に臨む面の接線方向に第2気体流Bを噴出できるようになっている。このような構成を有することによって、第2気体噴出部60から噴出された第2気体流Bは、ノズル31を正面から見たときに、第2気体流Bが壁部35におけるノズル側に臨む壁面に沿う一方向の旋回流となるように噴出される。
壁部35のノズル側に臨む面の接線方向に噴出された第2気体流Bは、図5に示すように、第1気体流Aを取り囲むように一方向に旋回しながら、ノズル31の先端31a側から後端側に流動する。ノズル31の後端側に到達した第2気体流Bは、その流動方向が第1気体流Aの噴出に伴って変化し、第1気体流Aの噴出方向と同一の方向に噴出されるようになる。本実施形態の構成を有することによって、ノズル31周囲の空間温度を保温して、溶融樹脂の延伸状態を長時間維持することができる。また、旋回流を形成している第2気体流Bは、ノズル31の近傍で遠心力を発生させるので、ノズル31から吐出された溶融樹脂を更に延伸させることができる。その結果、より一層細径の繊維を形成することができるという利点がある。
第2気体流Bが旋回流を形成しやすくする観点から、図5に示すように、壁部35の開口端35cから外方に壁延出部35eが設けられていることが好ましい。また、ノズル31に電荷を一層集中させて、吐出する溶融樹脂の帯電量を高める観点から、電極32における開口端32cから外方に延出する電極延出部32eが設けられていることが好ましい。
図6には、図4及び図5に示す実施形態の別の実施形態(第2A実施形態)が示されている。本実施形態において特に説明しない点については、第1実施形態、第1A実施形態及び第2実施形態についての説明が適宜適用される。また、図6において、図3及び図5と同じ部材には同じ符号を付してある。
図6に示す実施形態では、電極の構造が図5に示す実施形態と異なる。図6に示すように、電界紡糸装置10は、円筒形状の電極302を有しており、電極302におけるノズル31側の面は円筒内面状の電極面部302a(円筒内面部302a)を有している。また、第2実施形態と同様に、第2気体流Bが壁部35におけるノズル側に臨む壁面に沿う一方向の旋回流となるように噴出される。
以上は本発明の電界紡糸装置10に関する説明であったところ、該装置10を用いた電界紡糸方法は、ノズル31と電極32との間に電界を生じさせ、且つ第1気体流A及び第2気体流Bを噴出させた状態下に、ノズル31の先端31aから溶融樹脂を吐出する。吐出された溶融樹脂は、その内部で発生した電気的斥力と、第1気体流A及び第2気体流Bの噴出とによって、溶融樹脂が微細化し、同時に、溶媒の揮発や高分子の凝固等が進行し、細径の繊維が形成される。
本発明の電界紡糸装置10によって製造される繊維は、その太さを円相当直径で表した場合、一般に0.1μm以上10μm以下のものである。繊維の太さは、例えば走査型電子顕微鏡(SEM)観察によって測定することができる。
本発明の電界紡糸装置10において用いられる溶融樹脂は、融点を有する熱可塑性樹脂を含む樹脂組成物である。なお、「融点を有する」とは、示差走査熱量測定法(DSC法)において、樹脂を加熱していったときに、該樹脂が熱分解する前に、固体から液体へ相変化することに起因する吸熱ピークを示すことを言う。
熱可塑性樹脂としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-α-オレフィンコポリマー等のポリオレフィン樹脂;ポリエチレンテレフタレート及びポリブチレンテレフタレート、ポリ乳酸、液晶ポリマー(Liquid Crystal Polymer)等のポリエステル樹脂;ナイロン6及びナイロン66等のポリアミド樹脂;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン及びポリスチレン等のビニル系ポリマー;ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸及びポリメタクリル酸エステル等のアクリル系ポリマー;ポリ酢酸ビニル、ポリ酢酸ビニル-エチレン共重合体;などが挙げられる。これらの樹脂は一種を単独で、又は二種以上を組み合わせて用いることができる。これらの熱可塑性樹脂のうち、低融点、高流動性、高延性といった性質に起因して紡糸し易いという観点から、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-α-オレフィンコポリマー等のポリオレフィン樹脂を用いることが好ましい。
溶融樹脂は、本発明の効果を損なわない限り、熱可塑性樹脂に加えて、添加剤を配合した樹脂組成物とすることもできる。添加剤としては、例えば帯電剤、酸化防止剤、中和剤、光安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、帯電防止剤、金属不活性剤、親水化剤などが挙げられる。帯電剤としては、ステアリン酸、ラウリン酸、リシノール酸等の有機酸とCa、Li、Zn、Ba等の金属とが金属塩を形成している金属石鹸、アルキルスルホン酸塩及び第四級アンモニウム塩等のイオン性界面活性剤などが例示できる。酸化防止剤としては、フェノール系酸化防止剤、フォスファイト系酸化防止剤及びチオ系酸化防止剤などが例示できる。中和剤としては、ステアリン酸カルシウムやステアリン酸亜鉛などの高級脂肪酸塩類が例示できる。光安定剤及び紫外線吸収剤としては、ヒンダードアミン類、ニッケル錯化合物、ベンゾトリアゾール類、ベンゾフェノン類などが例示できる。滑剤としては、ステアリン酸アマイドなどの高級脂肪酸アマイド類が例示できる。帯電防止剤としては、グリセリン脂肪酸モノエステルなどの脂肪酸部分エステル類が例示できる。金属不活性剤としては、フォスフォン類、エポキシ類、トリアゾール類、ヒドラジド類、オキサミド類などが例示できる。親水化剤としては多価アルコール脂肪酸エステル、エチレンオキサイド付加物、アミンアノマイド系などのノニオン性界面活性剤などが例示できる。
溶融樹脂に添加剤を含む場合、添加剤の含有量は、電界紡糸を首尾よく行う観点から、好ましくは0.5質量%以上50質量%以下、更に好ましくは1質量%以上40質量%以下、一層好ましくは3質量%以上30質量%以下である。つまり、本発明の繊維シートの製造に用いられる溶融樹脂は熱可塑性樹脂を主体とするものである。
溶融樹脂を製造する方法は特に制限はなく、例えば加熱して溶融させた熱可塑性樹脂に、必要に応じて添加剤を添加して、これらを加熱混練することによって製造することができる。このような溶融樹脂は、予め溶融混練したものをマスターバッチとして製造してもよく、製造時に熱可塑性樹脂と、必要に応じて添加剤とを混練装置20へ供給し、該装置20内で加熱溶融及び混練して製造してもよい。
本発明の電界紡糸装置10を用いた電界紡糸方法によって製造された繊維又はその堆積体は、それを集積させた繊維成型体として各種の目的に使用することができる。成型体の形状としては、シート、綿状体、糸状体などが挙げられる。繊維成型体は、他のシートと積層したり、各種の液体、微粒子、ファイバなどを含有させたりして使用してもよい。繊維シートは、例えば医療目的や、美容目的、装飾目的等の非医療目的でヒトの肌、歯、歯茎、毛髪、非ヒト哺乳類の皮膚、歯、歯茎、枝や葉等の植物表面等に付着されるシートとして好適に用いられる。また、高集塵性でかつ低圧損の高性能フィルタ、高電流密度での使用が可能な電池用セパレータ、高空孔構造を有する細胞培養用基材等としても好適に用いられる。繊維の綿状体は防音材や断熱材等として好適に用いられる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば、電界紡糸装置10には、ノズル31の先端31aと対向する位置に、紡糸された繊維を捕集する捕集部が配置されていてもよい。捕集部は金属等の導電性材料から構成され、且つ高電圧電源装置によって電圧が印加されていることが好ましい。この場合、捕集部には、ノズル31に印加されている電圧と異なる電圧が印加されていることが好ましい。
また、捕集部によって捕集した繊維を容易に搬送する観点から、ノズル31と捕集部との間にベルトコンベアなどの搬送手段を設けられていてもよい。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲は、かかる実施例に制限されない。特に断らない限り、「%」は「質量%」を意味する。
〔実施例1〕
図4及び図5に示す電界紡糸装置10を用いて、原料の熱可塑性樹脂としてポリプロピレン(PP;PolyMirae社製、MF650Y)を80%含み、添加剤としてステアリン酸亜鉛を20%含む樹脂組成物からなる溶融樹脂を、溶融電界紡糸法によって紡糸した。電界紡糸及び気体流の条件は、以下のとおりとした。
〔繊維の製造条件〕
・製造環境:27℃、50%RH
・溶融液の吐出量:1.2g/min
・ノズル先端31a(ステンレス製)への印加電圧:-30kV
・第1気体噴出部40から噴出される第1気体流Aの温度:350℃
・第1気体噴出部40から噴出される第1気体流Aの流量:170L/min
・第2気体噴出部60から噴出される第2気体流Bの温度:300℃
・第2気体噴出部60から噴出される第2気体流Bの流量:50L/min
〔実施例2ないし5〕
表1に示すように、溶融樹脂の吐出量、第1気体流Aの温度及び流量、並びに第2気体流Bの温度及び流量を変更した他は、実施例1と同様の条件で電界紡糸を実施した。
〔比較例1〕
本比較例は、第2気体流Bの噴出を行わなかった他は、実施例2と同様に電界紡糸を行った。
〔比較例2〕
本比較例は、表1に示すように、溶融樹脂の吐出量及び第1気体流Aの温度を変更した他は、比較例1と同様に電界紡糸を行った。なお、本比較例でも、第2気体流Bの噴出を行わなかった。
〔空間温度の測定〕
実施例4を除く各実施例及び各比較例の製造条件において、ノズル31の延びる方向(紡糸方向)に沿う空間の温度分布を測定した。ノズル31の紡糸方向の延長線上にK型熱電対(ミスミ社製、MSND)を配して、ノズル31の先端31aを0mmとし、ノズル先端31aから0mm、25mm、50mm、75mm及び90mm離間した位置の空間温度を測定した。その結果を表1に示す。
〔平均繊維径〕
各実施例及び各比較例の製造条件において、紡糸された繊維の繊維径を測定した。詳細には、走査型電子顕微鏡(SEM)観察による二次元画像から繊維の塊、繊維の交差部分、ポリマー液滴といった欠陥を除いた繊維を任意に10本選び出し、該繊維の長手方向に直交する線を引いたときの長さを繊維径(直径)として直接読み取ることで測定し、これらの平均値を平均繊維径(μm)とした。結果を表1に示す。
Figure 0007010689000001
表1に示すように、第2気体流を噴出した各実施例では、各比較例と比較して、ノズル先端から90mm離間した位置でも空間温度が高く維持されていることが判る。それに伴って、実施例において紡糸された繊維は、より細径のものであることが判る。このように、ノズル先端から離れた位置でも紡糸時における樹脂の溶融状態を維持しやすくなっており、細径の繊維が製造できることが判る。
10 電界紡糸装置
20 混練装置
30 紡糸ユニット
31 ノズル
31a ノズルの先端
32,302 電極
32a 電極面部(凹曲面部)
302a 電極面部(円筒内面部)
32e 電極延出部
35 壁部
35a 壁面
35e 壁延出部
40 第1気体噴出部
55 第1気体導入口
60 第2気体噴出部
61 噴出口
65 第2気体導入口
A 第1気体流
B 第2気体流

Claims (9)

  1. 溶融樹脂を吐出するノズルと、
    前記ノズルとの間に電界を生じさせるための電極と、
    前記電極における前記ノズルに臨む面に配置された電気絶縁性の壁部と、
    気体噴出部と、を有する紡糸ユニットを備えた電界紡糸装置であって、
    前記電極が、前記ノズルを囲み、且つ該ノズルの先端側に開口端を有する電極面部を有し、
    前記壁部が、前記電極における少なくとも前記電極面部に配置されており、
    前記気体噴出部は、前記ノズルを囲むように配置され、且つ該ノズルの延びる方向に沿って且つ該ノズルの後端から先端方向に向けて、加熱された第1気体流を噴出可能に形成されている第1気体噴出部と、
    前記ノズルの先端から後端方向に向けて、且つ第1気体流を取り囲むように、加熱された第2気体流を噴出可能に形成されている第2気体噴出部とを備え、
    前記第2気体噴出部は、前記ノズルの先端よりも更に前方に位置し、
    前記第2気体噴出部は、
    前記ノズルの先端よりも更に前方に位置し、且つ、前記ノズルの先端方向から後端方向に向かって延びる噴出口と、
    前記第2気体流を前記紡糸ユニットへ供給する第2気体導入口と、を有し、
    前記噴出口が、前記壁部に接して前記ノズルが延びる方向と交差するように配置されている、電界紡糸装置。
  2. 前記壁部が直円錐台筒形状に形成されており、
    前記ノズルの先端が、前記壁部における上底の中心と下底の中心とを結ぶ仮想直線上に位置する、請求項1に記載の電界紡糸装置。
  3. 前記壁部が、前記ノズルの先端側に開口端を有し、
    前記開口端から外方に延出する壁延出部を更に備える、請求項1又は2に記載の電界紡糸装置。
  4. 前記電極における開口端から外方に延出する電極延出部を更に備える、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の電界紡糸装置。
  5. 前記第2気体噴出部は、前記ノズルを正面から見たときに、第2気体流が前記壁部における前記ノズル側に臨む壁面に沿う旋回流となるように噴出可能に形成されている、請求項3又は4に記載の電界紡糸装置。
  6. 前記壁延出部が円筒形状に形成されている、請求項5に記載の電界紡糸装置。
  7. 前記壁部は、前記ノズルと前記電極とを電気的に絶縁するための誘電体からなる、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の電界紡糸装置。
  8. 前記電極面部が凹曲面状又は円筒内面状に形成されている、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の電界紡糸装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれか一項に記載の電界紡糸装置を用い、電界紡糸方法によって繊維を製造し、該繊維を集積させて繊維成型体を製造する方法。
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