JP7010689B2 - 電界紡糸装置 - Google Patents
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Description
前記ノズルとの間に電界を生じさせるための電極と、
前記電極における前記ノズルに臨む面に配置された電気絶縁性の壁部と、
気体噴出部と、を備えた電界紡糸装置であって、
前記電極が、前記ノズルを囲み、且つ該ノズルの先端側に開口端を有する電極面部を有し、
前記壁部が、前記電極における少なくとも前記電極面部に配置されており、
前記気体噴出部は、前記ノズルを囲むように配置され、且つ該ノズルの延びる方向に沿って且つ該ノズルの後端から先端方向に向けて、加熱された第1気体流を噴出可能に形成されている第1気体噴出部と、
前記ノズルの先端から後端方向に向けて、且つ第1気体流を取り囲むように、加熱された第2気体流を噴出可能に形成されている第2気体噴出部とを備える、電界紡糸装置を提供するものである。
図4及び図5に示す電界紡糸装置10を用いて、原料の熱可塑性樹脂としてポリプロピレン(PP;PolyMirae社製、MF650Y)を80%含み、添加剤としてステアリン酸亜鉛を20%含む樹脂組成物からなる溶融樹脂を、溶融電界紡糸法によって紡糸した。電界紡糸及び気体流の条件は、以下のとおりとした。
・製造環境:27℃、50%RH
・溶融液の吐出量:1.2g/min
・ノズル先端31a(ステンレス製)への印加電圧:-30kV
・第1気体噴出部40から噴出される第1気体流Aの温度:350℃
・第1気体噴出部40から噴出される第1気体流Aの流量:170L/min
・第2気体噴出部60から噴出される第2気体流Bの温度:300℃
・第2気体噴出部60から噴出される第2気体流Bの流量:50L/min
表1に示すように、溶融樹脂の吐出量、第1気体流Aの温度及び流量、並びに第2気体流Bの温度及び流量を変更した他は、実施例1と同様の条件で電界紡糸を実施した。
本比較例は、第2気体流Bの噴出を行わなかった他は、実施例2と同様に電界紡糸を行った。
本比較例は、表1に示すように、溶融樹脂の吐出量及び第1気体流Aの温度を変更した他は、比較例1と同様に電界紡糸を行った。なお、本比較例でも、第2気体流Bの噴出を行わなかった。
実施例4を除く各実施例及び各比較例の製造条件において、ノズル31の延びる方向(紡糸方向)に沿う空間の温度分布を測定した。ノズル31の紡糸方向の延長線上にK型熱電対(ミスミ社製、MSND)を配して、ノズル31の先端31aを0mmとし、ノズル先端31aから0mm、25mm、50mm、75mm及び90mm離間した位置の空間温度を測定した。その結果を表1に示す。
各実施例及び各比較例の製造条件において、紡糸された繊維の繊維径を測定した。詳細には、走査型電子顕微鏡(SEM)観察による二次元画像から繊維の塊、繊維の交差部分、ポリマー液滴といった欠陥を除いた繊維を任意に10本選び出し、該繊維の長手方向に直交する線を引いたときの長さを繊維径(直径)として直接読み取ることで測定し、これらの平均値を平均繊維径(μm)とした。結果を表1に示す。
20 混練装置
30 紡糸ユニット
31 ノズル
31a ノズルの先端
32,302 電極
32a 電極面部(凹曲面部)
302a 電極面部(円筒内面部)
32e 電極延出部
35 壁部
35a 壁面
35e 壁延出部
40 第1気体噴出部
55 第1気体導入口
60 第2気体噴出部
61 噴出口
65 第2気体導入口
A 第1気体流
B 第2気体流
Claims (9)
- 溶融樹脂を吐出するノズルと、
前記ノズルとの間に電界を生じさせるための電極と、
前記電極における前記ノズルに臨む面に配置された電気絶縁性の壁部と、
気体噴出部と、を有する紡糸ユニットを備えた電界紡糸装置であって、
前記電極が、前記ノズルを囲み、且つ該ノズルの先端側に開口端を有する電極面部を有し、
前記壁部が、前記電極における少なくとも前記電極面部に配置されており、
前記気体噴出部は、前記ノズルを囲むように配置され、且つ該ノズルの延びる方向に沿って且つ該ノズルの後端から先端方向に向けて、加熱された第1気体流を噴出可能に形成されている第1気体噴出部と、
前記ノズルの先端から後端方向に向けて、且つ第1気体流を取り囲むように、加熱された第2気体流を噴出可能に形成されている第2気体噴出部とを備え、
前記第2気体噴出部は、前記ノズルの先端よりも更に前方に位置し、
前記第2気体噴出部は、
前記ノズルの先端よりも更に前方に位置し、且つ、前記ノズルの先端方向から後端方向に向かって延びる噴出口と、
前記第2気体流を前記紡糸ユニットへ供給する第2気体導入口と、を有し、
前記噴出口が、前記壁部に接して前記ノズルが延びる方向と交差するように配置されている、電界紡糸装置。 - 前記壁部が直円錐台筒形状に形成されており、
前記ノズルの先端が、前記壁部における上底の中心と下底の中心とを結ぶ仮想直線上に位置する、請求項1に記載の電界紡糸装置。 - 前記壁部が、前記ノズルの先端側に開口端を有し、
前記開口端から外方に延出する壁延出部を更に備える、請求項1又は2に記載の電界紡糸装置。 - 前記電極における開口端から外方に延出する電極延出部を更に備える、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の電界紡糸装置。
- 前記第2気体噴出部は、前記ノズルを正面から見たときに、第2気体流が前記壁部における前記ノズル側に臨む壁面に沿う旋回流となるように噴出可能に形成されている、請求項3又は4に記載の電界紡糸装置。
- 前記壁延出部が円筒形状に形成されている、請求項5に記載の電界紡糸装置。
- 前記壁部は、前記ノズルと前記電極とを電気的に絶縁するための誘電体からなる、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の電界紡糸装置。
- 前記電極面部が凹曲面状又は円筒内面状に形成されている、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の電界紡糸装置。
- 請求項1ないし8のいずれか一項に記載の電界紡糸装置を用い、電界紡糸方法によって繊維を製造し、該繊維を集積させて繊維成型体を製造する方法。
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