JP2015130907A - 音楽再生装置、音楽情報共有システム、および音楽再生プログラム - Google Patents

音楽再生装置、音楽情報共有システム、および音楽再生プログラム Download PDF

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伸彰 関
Nobuaki Seki
関  伸彰
正永 中村
Masanaga Nakamura
正永 中村
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Abstract

【課題】覚醒時に入眠の際に再生していた音楽の続きから聞くことができない。
【解決手段】音楽再生装置10は、音楽再生部12と、記憶部13と、脳波検出部14aと、演算処理部14bと、電源制御部19と、制御部11と、を備える。制御部11は、演算処理部14bがユーザが入眠状態にあると判定すると音楽再生部12に音量を減少させる。制御部11は、演算処理部14bがユーザが睡眠状態にあると判定すると再生している曲のファイル名および曲の再生停止位置を再生停止情報13bとして記憶部13に記憶させ音楽再生部12に再生を停止させるとともに電源制御部19により低消費電力モードに移行させる。制御部11は、演算処理部14bがユーザが睡眠状態にあると判定した後に覚醒状態にあると判定すると電源制御部19により通常電力モードに移行させ音楽再生部12に記憶部13に記憶した再生停止情報13bに基づいて音楽を再生させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、音楽再生装置、音楽情報共有システム、および音楽再生プログラムに関する。
余暇の時間や公共交通機関による移動中に、音楽を聴きながら眠りに入ることがよく行われる。この際に再生している音楽の音量が大きく感じられ、入眠の妨げになることがある。特許文献1には、快適な入眠を促進するために、生体情報をもとに入眠状態を検出し再生音量を小さくする発明が開示されている。
特開2005−21331
入眠時に再生していた音楽から覚醒時に再生を再開することができない。
(1)請求項1に記載の音楽再生装置は、複数の音楽および音楽の識別情報を記憶する記憶部と、音量の調整および音楽の再生と停止が可能な音楽再生部と、ユーザの生体情報を測定する生体情報センサと、生体情報センサの出力からユーザが覚醒状態、入眠状態、睡眠状態のいずれの状態にあるかを判定する覚醒度算出部と、通常電力モードと低消費電力モードとを択一的に選択する選択部と、覚醒度算出部がユーザが入眠状態にあると判定すると音楽再生部に音量を減少させ、覚醒度算出部がユーザが睡眠状態にあると判定すると音楽再生部に音楽の再生を停止させ再生していた音楽の識別情報を記憶部に記憶させるとともに選択部により低消費電力モードに移行させ、覚醒度算出部がユーザが睡眠状態にあると判定した後に覚醒状態にあると判定すると選択部により通常電力モードに移行させ記憶した音楽の識別情報により識別される音楽を音楽再生部に再生させる制御部と、を備える。
(2)請求項6に記載の音楽情報共有システムは、データ集約サーバと上記音楽再生装置とからなる。音楽再生装置は、データ集約サーバへデータ送信の要求を送信する音楽再生装置通信部をさらに備える。音楽再生装置の制御部は、覚醒度算出部がユーザが睡眠状態にあると判定すると音楽再生部に音楽の再生を停止させ再生していた音楽の識別情報および再生を停止させた位置を記憶部に再生停止情報として記憶させるとともに選択部により低消費電力モードに移行させるだけでなく、記憶した再生停止情報に含まれる音楽の識別情報を音楽再生装置通信部にデータ集約サーバへ送信させる。データ集約サーバは、音楽再生装置から音楽の識別情報を受信するサーバ通信部と、受信した情報および受信した情報を一定期間ごとに出現回数により順位付けして蓄積する睡眠曲ランキングデータベースと、音楽再生装置からデータ送信の要求を受信すると睡眠曲ランキングデータベースのデータをサーバ通信部より送信するサーバ制御部と、を備える。
(3)請求項7に記載の音楽再生プログラムは、複数の音楽、および音楽の識別情報を記憶部に記憶する記憶工程と、音量の調整および音楽の再生と停止が可能な音楽再生工程と、ユーザの生体情報を測定する生体情報センサの出力からユーザが覚醒状態、入眠状態、睡眠状態のいずれの状態にあるかを判定する覚醒度算出工程と、通常電力モードと低消費電力モードとを択一的に選択する選択工程と、覚醒度算出工程がユーザが入眠状態にあると判定すると音楽再生工程により音量を減少し、覚醒度算出工程がユーザが睡眠状態にあると判定すると音楽再生工程により音楽の再生を停止し再生していた音楽の識別情報を記憶工程により記憶するとともに選択工程により低消費電力モードに移行し、覚醒度算出工程がユーザが睡眠状態にあると判定した後に覚醒状態にあると判定すると選択工程により通常電力モードに移行し記憶した音楽の識別情報により識別される音楽を音楽再生工程により再生する制御工程と、を備えコンピュータにより実行される。
本発明によれば、入眠時に再生していた音楽から覚醒時に再生を再開することとができる。
第1の実施の形態における音楽再生装置のブロック図 第1の実施の形態における制御部の動作を表すフローチャート 第2の実施の形態における音楽情報共有システムのブロック図 音楽データベースの一例を示す図 ユーザデータベースの一例を示す図 音楽再生装置のユーザ交流機能の動作を表すフローチャート 友人リストを表示するインタフェースの例を示す図 第3の実施の形態における音楽再生装置のブロック図 第3の実施の形態における想定状況を説明する図 第3の実施の形態における制御部の動作を表すフローチャート
(第1の実施の形態)
以下、図1〜図2を参照して、本発明による第1の実施の形態を説明する。
はじめに、第1の実施の形態にかかる音楽再生装置の構成を説明する。
図1は音楽再生装置10の構成を表すブロック図である。音楽再生装置10は頭部を覆うヘッドホンの形状をしており、制御部11と、音楽再生部12と、記憶部13と、覚醒判定部14と、入力部15と、電源回路コントローラ19と、を備える。
制御部11は、不図示のCPU、ROM、およびRAMを備え、ROMに保存された後述するプログラムをRAMに展開して実行する。また制御部11は、他の構成部と音楽再生装置10の内部バスで接続されており、データの受け渡しをすることができる。後述する、電源回路コントローラ19に指令を送ることにより、音楽再生部12や記憶部13などの各構成部への電力供給を個別に開始・停止し、消費電力を削減できる。
音楽再生部12は、不図示のDA変換器、アンプ、スピーカーを備え、制御部11からの指示により記憶部13に保存されている音楽データ13aを読み込んで再生する。また、制御部11からの指令によりアンプの動作を変更して音量を変更することや、ある曲の指定された位置から再生を開始することができる。さらに、制御部11からの指令により音楽の再生を停止した際には、現在再生している曲のファイル名および再生を停止した際のその曲の再生時間(以後、曲の再生停止位置)を制御部11に出力する。たとえば、音楽再生部12が「AAA.mp3」というファイル名の音楽の再生を開始してから1分20秒後に制御部11から再生停止の指令を受けると、音楽再生部12はファイル名として「AAA.mp3」を、曲の再生停止位置として「1分20秒」を制御部11に出力する。
記憶部13は、不図示のフラッシュメモリを備え、記憶部13には音楽データ13a、再生停止情報13b、レジューム再生設定13cが保存されている。音楽データ13aはたとえば1曲ごとに独立したファイルに保存されている。ただし、音楽データ13aには楽器による演奏や歌だけではなく、会話や自然音も含まれる。再生停止情報13bとは、前回再生を停止した際に再生していた曲のファイル名、および曲の再生停止位置である。レジューム再生設定13cとは、曲の再生を停止した後に再生を再開する場合に、その再生方法を記述したものである。たとえば、再生を停止した曲の先頭から再生する(以下、頭出し再生設定と呼ぶ)、再生を停止した曲の再生停止位置から通常の音量で再生をする、再生を停止した曲の再生停止位置からフェードイン再生をするなどである。なお、フェードイン再生とは、消音状態から通常の音量まで徐々に音量を大きくしながら再生するものである。
覚醒判定部14は、脳波検出部14aと、演算処理部14bとを備える。脳波検出部14aはヘッドホンの形状をしており頭皮と数か所で接触しており、制御部11からの指令を受けるとα波およびβ波を検出してデジタル信号として演算処理部14bに出力する。演算処理部14bは、脳波検出部14aが出力したデジタル信号を解析し、覚醒/入眠/睡眠のいずれの状態にあるかを判定(以後、覚醒判定)し、制御部11に出力する。
入力部15は、不図示のボタンを備え、音楽再生装置10のユーザの入力を制御部11に伝達する。制御部11は入力部15からの信号にしたがって音楽の再生、停止、レジューム再生設定13cの変更などを行う。
電源回路コントローラ19は、不図示のバッテリーから音楽再生装置10の各構成部へ電力を供給する電源回路の接続を切り替えることができる。通常は全ての構成部へ電力を供給する通常電力モードであるが、制御部11からの指示により音楽再生部12や記憶部13への電力供給を停止し電力消費を削減する省電力モードに移行する。
次に、第1の実施の形態における動作を説明する。
図2はユーザの入力部15への入力により音楽の再生が開始されると同時に制御部11で実行されるプログラムの動作を表すフローチャートである。
ステップS101では、制御部11は、記憶部13の再生停止情報13bにしたがって再生を開始するように音楽再生部12に指示を出し、ステップS102に進む。
ただし、この際は再生停止情報13bの再生していた曲のファイル名のみ伝達してもよい。
ステップS102では、制御部11は覚醒判定部14に覚醒判定を行うよう指示を出し、ステップS103に進む。覚醒判定を行うように指示を受けた覚醒判定部14は、脳波検出部14aが検出したα波およびβ波を演算処理部14bにおいて解析し、覚醒/入眠/睡眠のいずれの状態にあるかを判定し、制御部11に出力する。
ステップS103では制御部11は、覚醒判定部14における覚醒判定の結果が入眠状態であるかを判断し、入眠状態であると判断する場合はステップS104にすすみ、入眠状態でないと判断する場合はステップS105に進む。
ステップS104では制御部11は、音楽再生部12に再生音量を現在よりも下げる指示を出してステップS102に戻る。なお、制御部11の処理がステップS104を通るたびに再生音量が小さくなるので、ユーザの入眠状態が継続するほど再生音量は小さくなる。
ステップS105では制御部11は、音楽再生部12へ電力供給がされており、なおかつ覚醒判定の結果が睡眠状態であるかを判断し、両方の条件を満たすと判断する場合はステップS106に進み、いずれかの条件を満たさないと判断する場合はステップS107に進む。
ステップS106では制御部11は、音楽の再生を停止するよう音楽再生部12に指示するとともに、音楽再生部12から出力される、再生していた曲のファイル名および曲の再生停止位置を記憶部13に再生停止情報13bとして保存する。そして、電力消費を削減するために、電源回路コントローラ19へ省電力モードへの移行を指示し、音楽再生部12および記憶部13への電力供給を停止させ、ステップS102に戻る。
ただし、制御部11は、レジューム再生設定13cを参照し、レジューム再生設定13cに「頭出し再生設定」など曲の再生停止位置を必要としない再生方法が記述されていた場合には、再生していた曲のファイル名のみを記憶部13に保存してもよい。
ステップS107では制御部11は、音楽再生部12への電力供給がされておらず、なおかつ覚醒判定の結果が覚醒状態であるかを判断し、両方の条件を満たすと判断する場合はステップS108に進み、いずれかの条件を満たさないと判断する場合はステップS109に進む。
ステップS108では制御部11は、電源回路コントローラ19へ通常電力モードへの移行を指示するとともに、音楽再生部12へ記憶部13に保存されている再生停止情報13bおよびレジューム再生設定13cにしたがって、再生を停止した位置からフェードイン再生または再生を停止した曲の先頭から再生を開始するように指示し、ステップS102に戻る。
ステップS109では制御部11は、入力部15から再生停止の信号を受信しているかを判断し、受信している場合は音楽再生部12に再生の停止を指示する。そして音楽再生部12から出力される、再生していた曲のファイル名および曲の再生停止位置を記憶部13に再生停止情報13bとして保存し、図2に示すフローチャートを終了する。
ただし、制御部11は、レジューム再生設定13cを参照し、レジューム再生設定13cに「頭出し再生設定」など曲の再生停止位置を必要としない再生方法が記述されていた場合には、再生していた曲のファイル名のみを記憶部13に保存してもよい。
以上説明した本実施の形態によれば、次の作用効果を奏する。
(1)第1の実施の形態に係る音楽再生装置10は、音楽再生部12と、記憶部13と、脳波検出部14aと、演算処理部14bと、電源回路コントローラ19と、制御部11と、を備える。音楽再生部12は、音量の調整および音楽の再生と停止が可能である。記憶部13は、音楽の識別情報、すなわち曲のファイル名、ならびに複数の曲を記憶する。脳波検出部14aは、ユーザの生体情報を測定する。演算処理部14bは、脳波検出部14aの出力からユーザが覚醒状態、入眠状態、睡眠状態のいずれの状態にあるかを判定する。電源回路コントローラ19は、通常電力モードと低消費電力モードとを択一的に選択する。制御部11は、演算処理部14bがユーザが入眠状態にあると判定すると音楽再生部12に音量を減少させる。制御部11は、演演算処理部14bがユーザが入眠状態にあると判定すると音楽再生部12に音量を減少させる。制御部11は、演算処理部14bがユーザが睡眠状態にあると判定すると、音楽再生部12に再生を停止させ再生していた曲のファイル名を記憶部13に記憶させるとともに電源回路コントローラ19により低消費電力モードに移行させる。制御部11は、演算処理部14bがユーザが睡眠状態にあると判定した後に覚醒状態にあると判定すると、電源回路コントローラ19により通常電力モードに移行させ、音楽再生部12に記憶部13に記憶したファイル名から識別される音楽を再生させる。
そのため、入眠時に再生していた音楽から覚醒時に再生を再開することができる。また、演算処理部14bがユーザが睡眠状態にあると判断すると、制御部11は音楽再生を停止させるだけでなく、使用しない音楽再生部12および記憶部13への電力供給を停止して低消費電力モードに移行するので、音楽再生装置10の消費電力を削減できる。
(2)記憶部13は、音楽の識別情報、すなわち曲のファイル名および曲の再生停止位置を再生停止情報13bとして保存する。制御部11は、演算処理部14bがユーザが睡眠状態にあると判定すると、音楽再生部12に再生を停止させ再生していた曲のファイル名および曲の再生停止位置を再生停止情報13bとして記憶部13に記憶させるとともに、電源回路コントローラ19により低消費電力モードに移行させる。制御部11は、演算処理部14bがユーザが睡眠状態にあると判定した後に覚醒状態にあると判定すると電源回路コントローラ19により通常電力モードに移行させ音楽再生部12に記憶部13に記憶したファイル名から識別される音楽を記憶した曲の再生停止位置から再生させる。
そのため、入眠の際に再生していた音楽の続きから覚醒時に音楽を聴くことができ、ユーザが違和感を感じることがない。
(3)第1の実施の形態に係る音楽再生装置10の制御部11は、演算処理部14bが睡眠状態にあると判定した後に覚醒状態にあると判定すると、電源回路コントローラ19により通常電力モードに移行させる。そして、レジューム再生設定13cの記述にしたがって、再生停止情報13bに含まれるファイル名の曲についてその曲の再生停止位置からフェードイン再生をする、または再生停止情報13bに含まれるファイル名の曲の先頭から再生する。
そのため、フェードイン再生であれば覚醒時に大きな音で驚くことなく続きから聞くことができ、曲の先頭からの再生であれば改めて初めから曲を楽しめるだけでなくユーザ自身が寝ていたことに気づくことができる。さらに、この2つの再生をユーザの意思により自由に事前に設定できるという利点がある。
(変形例1)
第1の実施の形態においては覚醒判定部14が音楽再生装置10と一体となっていたが、覚醒判定部14を音楽再生装置10から独立させて、無線もしくは有線による通信により制御部11に覚醒判定の結果を伝達してもよい。また、演算処理部14bは音楽再生装置10が備え、脳波検出部14aのみを音楽再生装置10から独立した構成としてもよい。
この変形例1によれば、覚醒判定部14を音楽再生装置10と分離できるので音楽再生装置10を小型化できる。また、市販されている様々な脳波検出装置を脳波検出部14aとして使用できるため、ユーザの所有している脳波検出装置を有効に活用できる。
(変形例2)
第1の実施の形態においては音楽再生装置10のユーザの覚醒判定に脳波を用いたがこれに限定されない。覚醒状態/入眠状態/睡眠状態の判定ができればよいので他の生体情報、例えば心拍数、手足の動き、または眼球の動きをセンサによって計測してもよい。この変形例2によれば、覚醒判定部14を音楽再生装置10に内蔵していながら音楽再生装置10を小型化することができる。
(第2の実施の形態)
図3〜図7を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる音楽情報共有システムを説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、新たにデータ集約サーバ20が加わり、音楽再生装置10が送信する情報を集計して配信する点で第1の実施の形態と異なる。また、音楽再生装置10が遠隔操作される点でも第1の実施の形態と異なる。
第2の実施の形態における音楽情報共有システムの構成を説明する。
図3は第2の実施の形態における音楽情報共有システムのブロック図である。音楽情報共有システムは、複数の音楽再生装置10と、データ集約サーバ20から構成される。
音楽再生装置10の構成は第1の実施の形態で説明したものに加えて、機器ID13dと、通信部16と、表示部17と、を備える。機器ID13dは音楽情報共有システムにおける利用者を識別するための識別子であり、それぞれの音楽再生装置10に固有な値が保存されている。機器ID13dとユーザ名その他の情報との紐づけはデータ集約サーバ20のユーザデータベース23により行われる。通信部16はデータ集約サーバ20と通信をする。表示部17は不図示の液晶ディスプレイを備え、制御部11からの指令によりユーザへの情報を表示する。
また、制御部11はデータ集約サーバ20から音楽再生部12に関する遠隔操作を受け付けている。遠隔操作の要求を受信すると、必要に応じて電源回路コントローラ19へ通常電力モードへの復帰を指示し、音楽再生部12にデータ集約サーバ20からの動作指令を指示する。
データ集約サーバ20は、制御部21と、音楽データベース22と、ユーザデータベース23と、通信部24と、を備える。
制御部21は、CPU、ROM、RAMを備え、一定時間の経過、および通信部24のデータ受信をトリガーとしてROMに保存されている後述するプログラムをRAMに展開して実行する。このプログラムを実行することにより、音楽データベース22およびユーザデータベース23へのデータ保存およびデータ読み出し、ならびに通信部24による音楽再生装置10との通信を行う。
音楽データベース22には、順次蓄積された多数の音楽情報、および期間ごとに順位付けされた音楽情報(以下、ランキング情報)、たとえば図4に示すような情報が蓄積されている。順次蓄積された音楽情報とは、例えば通信部24が受信した時間と曲名の組合せであり、これを一定期間ごとに集計したものがランキング情報である。
ユーザデータベース23は、不図示のフラッシュメモリを備え、ユーザデータベース23には、図5に示すように機器ID13d、名前、状態、友人のID、親しい友人のIDが保存されている。名前は、その機器ID13dを使用しているユーザ自身が登録したユーザの名前である。状態は、覚醒/睡眠/オフラインのいずれかであり、音楽再生装置10からの通信内容および通信の有無から制御部21により決定される。たとえば、音楽再生装置10から送信される覚醒判定の結果が覚醒であれば覚醒状態と判断し、覚醒判定の結果が睡眠もしくは入眠であれば睡眠状態と判断し、既定の時間、たとえば30分間覚醒判定の結果を受信しなかったらオフラインと判断する。友人のIDは、メッセージを送ることができる機器ID13dの一覧である。親しい友人のIDは、メッセージの送信だけでなく音楽再生装置10の遠隔操作もできる機器ID13dの一覧である。
なお、友人のIDおよび親しい友人のIDのユーザデータベース23への登録は、一定時間内にそれぞれの機器ID13dを有する音楽再生装置10が、相互に友人のIDまたは親しい友人のIDとしてデータ集約サーバ20へ送信することによりなされる。たとえば、音楽再生装置10が当該機器ID13dを001、友人の機器ID13dを002としてデータ集約サーバ20へ送信し、それから一定時間内に別の音楽再生装置10が当該機器ID13dを002、友人の機器ID13dを001としてデータ集約サーバ20へ送信すると、ユーザデータベース23へその旨が登録される。
通信部24は複数の音楽再生装置10と通信をする。
第2の実施の形態における音楽情報共有システムの動作を説明する。本システムは、ランキング機能とユーザ交流機能との2つの機能を有し、それぞれ独立に動作している。まずランキング機能を説明する。
音楽再生装置10では、ユーザの入力部15への入力により音楽の再生が開始されると、第1の実施の形態と同様に、図2に示すフローチャートで動作が表されるプログラムが制御部11により実行される。ただし、ステップS106において、制御部11は、再生停止情報13bを記憶部13に保存するとともに、音楽再生部12が再生していた曲の曲名をデータ集約サーバ20に送信する。なお、曲名はファイル名として、またはファイルの特定の領域に保存されている。
また、音楽再生装置10の制御部11は、ユーザから入力部15によりランキング情報閲覧の入力を受けると、通信部16によりデータ集約サーバ20にランキング情報要求を送信し、データ集約サーバ20からランキング情報を受信して表示部17に表示する。
データ集約サーバ20では、音楽再生装置10から再生していた曲の曲名を受信すると、制御部21は、音楽データベース22に受信した日時とともに曲名を保存する。また、たとえば1時間ごとに曲名の出現回数による順位づけをした、その日、および過去1週間のランキング情報を作成する。そして、通信部24が音楽再生装置10からランキング情報の要求を受信すると、制御部21は、その音楽再生装置10にランキング情報を送信する。
次にユーザ交流機能を利用する。
音楽再生装置10の制御部11は、音楽再生の有無にかかわらず、一定時間ごとに覚醒判定を行い、その結果をデータ集約サーバ20に送信する。また、制御部11はユーザから入力部15によりユーザ交流開始の指令を受けると、図6のフローチャートに示す動作を行うプログラムを実行する。
ステップS201では、制御部11は、データ集約サーバ20に友人情報の要求および当該音楽再生装置10の機器ID13dを送信し、データ集約サーバ20からの応答を受信してからステップS202に進む。この要求を受けたデータ集約サーバ20の制御部21は、ユーザデータベース23から受信した機器ID13dと同一の機器ID13dを検索し、その友人、および親しい友人の名前および状態を音楽再生装置10に送信する。
ステップS202では、制御部11は、データ集約サーバ20からの応答に応じて、例えば図7に示すようなユーザの名前および状態が一覧表示されている友人リストを表示し、ステップS203に進む。
友人リストに表示されている友人にはメッセージを送信できるだけでなく、音符マークが付されている親しい友人に対しては、そのユーザの音楽再生装置10を遠隔操作できる。図7では、ユーザ「三四郎」の4人の友人が表示されており、「ボブ」と「花子」は覚醒状態、「太郎」は睡眠状態、「サクラ」はオフライン状態である。また、音符マークの表示から「三四郎」は「太郎」および「花子」の音楽再生装置10を遠隔操作できることがわかる。
ステップS203では、制御部11は、ユーザが入力部15からの操作により友人リストからいずれかの友人を選択したかを判断する。いずれかの友人を選択したと判断する場合はステップS204に進み、いずれの友人も選択していないと判断する場合はステップS213に進む。
ステップS204では、制御部11は、ユーザが選択した友人が遠隔操作も可能な親しい友人であったかを判断する。親しい友人を選択したと判断する場合はステップS205に進み、親しい友人を選択していないと判断する場合はステップS210に進む。ユーザが選択した友人が親しい友人であるか否かは、ステップS201においてデータ集約サーバ20から受信したデータにより判断できる。
ステップS205では、制御部11は、選択した親しい友人の音楽再生装置10を遠隔操作するのか、メッセージを送信するのかを選択するインタフェースを表示部17に表示してステップS206に進む。ただし、友人の状態がオフラインの場合には遠隔操作が不可能なのでメッセージ送信しかできない旨のメッセージを表示し、メッセージ送信しか選択不可能にする。
ステップS206では、制御部11は、ユーザの選択が遠隔操作であったか否かを判断し、遠隔操作であると判断する場合はステップS207に進み、遠隔操作でなかった、すなわちメッセージ送信であったと判断する場合はステップS210に進む。
ステップS207では、制御部11は、ユーザが選択した親しい友人の音楽再生装置10を遠隔操作するためのインタフェースを表示部17に表示し、ステップS208に進む。ここではたとえば、再生する曲の選択や音量を選択することができる。
ステップS208では、制御部11は、ユーザによる入力部15からの入力があったかを判断し、入力があったと判断する場合はステップS209に進み、入力がないと判断する場合はステップS208に戻りユーザの入力を待つ。
ステップS209では、制御部11は、ユーザによる遠隔操作の入力をデータ集約サーバ20に送信し、ステップS203に戻る。この通信を受信したデータ集約サーバ20の制御部21は、ユーザが選択した友人の音楽再生装置10に対して音楽再生の指令を送信する。
ステップS210では、制御部11は、メッセージを入力するためのインタフェースを表示部17に表示してステップS211に進む。
ステップS211では、制御部11は、ユーザによる入力部15からの入力があったかを判断し、入力があったと判断する場合はステップS212に進み、入力がないと判断する場合はステップS211に戻りユーザの入力を待つ。
ステップS212では、制御部11は、ユーザが入力したメッセージをデータ集約サーバ20に送信し、ステップS203に戻る。この通信を受信したデータ集約サーバ20の制御部21は、ユーザが選択した友人の音楽再生装置10に対してそのメッセージを送信する。ただし、その音楽再生装置10がオフラインの場合は、次にその音楽再生装置10から覚醒判定の結果を受信した際にそのメッセージを送信する。
ステップS213では、制御部11は、ユーザが終了を選択したか否かを判断し、終了を選択したと判断する場合は図4に示すフローチャートを終了し、終了を選択していないと判断する場合はステップS203に戻る。
以上説明した本実施の形態によれば、次の作用効果を奏する。
(1)本発明の第2の実施の形態に係る音楽情報共有システムは、データ集約サーバ20と音楽再生装置10とから構成される。音楽再生装置10は、データ集約サーバ20へランキング情報要求を送信する通信部16をさらに備える。音楽再生装置10の制御部11は、演算処理部14bがユーザが睡眠状態にあると判定すると、音楽再生部12に再生を停止させ再生していた曲のファイル名および曲の再生停止位置を再生停止情報13bとして記憶部13に記憶させるとともに電源回路コントローラ19により低消費電力モードに移行させるだけでなく、音楽再生部12が再生していた曲の識別情報、すなわち曲名を通信部16にデータ集約サーバ20へ送信させる。データ集約サーバ20は、音楽再生装置10から音楽再生部12が再生していた曲の曲名を受信する通信部24と、受信した曲名および受信した情報を一定期間ごとに出現回数により順位付けしたものを記憶する音楽データベース22と、音楽再生装置10からランキング情報要求を受信すると音楽データベース22のランキング情報を通信部24より送信する制御部21と、を備える。
そのため、ユーザは他の音楽再生装置10のユーザが睡眠に入った時に再生されていた曲を知ることができ、積極的に睡眠状態に入るために再生する曲の候補とすることができる。また、順位付けされているため選択の指針になり、ユーザが曲の選択に迷うことがない。さらにこのランキングは順次改訂されるため、ユーザは飽きることなく次々に再生する曲の候補を得ることができる。
(2)音楽再生装置10の制御部11は、一定時間ごとに覚醒判定を行い、その結果をデータ集約サーバ20に送信する。ユーザによる入力部15への入力があると、データ集約サーバ20へ友人情報の要求および音楽再生装置10の機器ID13dを送信し、データ集約サーバ20からの応答に応じて友人リストを表示する。制御部11は、データ集約サーバ20から遠隔操作の要求を受信すると、音楽再生部12にデータ集約サーバ20からの動作指令を指示する。データ集約サーバ20の制御部21は、音楽再生装置10から受信する覚醒判定に基づきユーザデータベース23の当該音楽再生装置10の状態を更新する。また、音楽再生装置10から他の音楽再生装置10へのメッセージ送信または遠隔操作の指令を受信すると、その他の音楽再生装置10へメッセージ送信または遠隔操作の指令を送信する。
そのため、ユーザは友人にメッセージを送信できるだけでなく、親しい友人の音楽再生装置10を遠隔操作することができる。したがって、親しい友人がメッセージへの応答がない場合に友人リストによりその友人の状態を確認し、睡眠状態にあれば遠隔操作によりその友人の音楽再生装置10において音楽を再生してその友人を覚醒させ、メッセージへの応答を促すことができる。
(変形例3)
第2の実施の形態においては、データ集約サーバ20は音楽再生装置10とのみ通信していたが、データ集約サーバ20は他の電子機器、例えばパソコンにランキング情報を送信してもよい。また、ランキング情報にあわせて、そのランキングに記載されている曲を電子配信している販売ページへのハイパーリンクが記載されたファイルをあわせて送信してもよい。
この変形例3によれば、睡眠開始時に再生されていた曲であって多くのユーザが聞いていた人気のある曲の購入をユーザに促すことができ、トラフィックの誘導により利益を得ることができる。また、音楽再生装置10のユーザも自分が所持していない曲を簡便に購入することができる利点がある。
(第3の実施の形態)
図8〜図10を参照して、本発明による音楽再生装置を乗り過ごしアラームに適用した第3の実施の形態を説明する。
第3の実施の形態と第1の実施の形態との構成における主な相違は、音楽再生装置を使用しているユーザが電車内に居り、位置と時間に応じて音楽などを再生する点である。
図8は、第3の実施の形態における音楽再生装置10の構成を示すブロック図である。音楽再生装置10の構成は第1の実施の形態で説明したものに加えて、時刻表13e、GPS受信機18、および不図示の報知手段を備える。報知手段は後述するように、音楽再生装置10が振動するバイブレーションを設けてもよいし、保存部13に保存した特別な音楽データ13aを音楽再生部12により再生することにより実現してもよい。
時刻表13eは、ユーザが乗車している路線について、各駅の上りおよび下りの時刻表を収録している。GPS受信機18は、衛星からの電波を受信することにより現在位置を算出することができる。そのため、制御部11は、GPS受信機18の出力する現在位置、および時刻表13eにより、次の駅で乗り換え可能な電車を算出することができる。
音楽再生装置10の動作の詳細を説明する前に、動作の概要および想定する状況を説明する。図9に示すように、P駅〜S駅が順番に下り方面に並んでおり、ユーザは下り方面の電車でP駅を降車目的地として移動している。ここでP駅を乗り過ごしてしまった際にできるだけ早く降車することが望ましいが、特に、上り方面でかつP駅に到着できる最終電車(以下、目的地に戻る最終電車と呼ぶ)に乗車することに注力する。
たとえば、ユーザの乗車している下り方面の電車がP駅を23時に発車し、全ての駅間の電車での移動に30分を要し、P駅に到着できる上り方面の最終列車はS駅を23時40分に発車する場合を考える。このときユーザは、Q駅およびR駅で降車すれば目的地に戻る最終列車に乗車できるが、S駅で降車しても目的地に戻る最終電車には乗車できない。そのためR駅の直前ではP駅やQ駅以上の注意喚起能力を有する報知を行い、目的地に戻る最終電車には乗車できるように努める。
次に第3の実施の形態における音楽再生装置10の動作を説明する。
図9のフローチャートに示すプログラムは、ユーザの入力部15からの明示の操作により開始される。また、目的地とする駅は予めユーザが入力部15から設定している。
ステップS301において、制御部11は、GPS受信機18の出力を参照して現在地から目的地である駅までの距離が所定の距離よりも近いか否かを判断する。近いと判断する場合はステップS302に進み、近くないと判断する場合はステップS301に留まり再度同じ判断をする。
ステップS302において、制御部11は、第1の報知を行いステップS303に進む。報知は不図示のバイブレーションにより音楽再生装置10を振動させてもよいし、記憶部13に保存した音楽データ13を音楽再生部12により再生することにより実現してもよい。第1の報知とは、後述する第2の報知、および第3の報知との比較による表現であり、第2の報知は第1の報知と同等かそれ以上の注意喚起能力を有し、第3の報知は第2の報知と同等かそれ以上の注意喚起能力を有する。たとえば、バイブレーションよりもアラームの方が注意喚起能力が高く、バイブレーションやアラームの単独よりも組み合わせた方が注意喚起能力が高く、音が大きいほど注意喚起能力が高く、ユーザの操作により報知を停止できない方が注意喚起能力が高い。また、音楽の再生を継続したままアラームを鳴らすよりも音楽の再生を停止してアラームのみを鳴らした方が注意喚起能力が高い。
ステップS303において、制御部11は、GPS受信機18の出力を参照して、ユーザが目的地である駅で電車から降車したか否かを判断する。目的地である駅でユーザが電車から降車したと判断する場合はステップS314に進み、降車していないと判断する場合はステップS304に進む。
ステップS304において、制御部11は、GPS受信機18の出力を参照して、ユーザが目的地である駅を通過したか否かを判断する。目的地である駅を通過したと判断する場合はステップS305に進み、通過していないと判断する場合はステップS303に戻る。
ステップS305において、制御部11は、いったん報知を停止してステップS306に進む。ここで報知を停止するのは、次の停車駅まで時間がある場合には不要な報知となるからである。
ステップS306において、制御部11は、GPS受信機18の出力および時刻表13eを参照して、現在ユーザが乗車している電車の次の停車駅を算出し、ステップS307に進む。なお、簡易には進行方向の最寄駅を次の停車駅とみなすことができるが、快速や急行など限られた駅にしか止まらない電車もあるため、本計算が必要となる。
ステップS307において、制御部11は、GPS受信機18の出力を参照して現在地からステップS306において算出した次の停車駅までの距離が所定の距離よりも近いか否かを判断する。近いと判断する場合はステップS308に進み、近くないと判断する場合はステップS307に留まり再度同じ判断をする。
ステップS308において、制御部11は、次の停車駅を乗り過ごして、さらに次の停車駅で降車しても、目的地に戻る最終電車に乗車できるか否かを判断する。もしも次の停車駅でしか目的地に戻る最終電車に乗車できないのであれば、可能な限りの注意喚起能力を有する報知を行うが、さらに次の停車駅でも目的地に戻る最終電車に乗車できるのであれば、周囲への配慮を優先させた報知を行うからである。制御部11は、さらに次の停車駅で降車しても目的地に戻る最終電車に乗車できると判断する場合はステップS309に進み、次の停車駅で降車しなければ目的地に戻る最終電車に乗車できないと判断する場合はステップS312に進む。
ステップS309において、制御部11は、第2の報知を行いステップS310に進む。前述のとおり第2の報知とは、第1の報知と同等かそれ以上の注意喚起能力を有する報知である。
ステップS310において、制御部11は、GPS受信機18の出力を参照して、ステップS306において算出した次の停車駅でユーザが電車から降車したか否かを判断する。ステップS306において算出した次の停車駅でユーザが電車から降車したと判断する場合はステップS314に進み、降車していないと判断する場合はステップS311に進む。
ステップS311において、制御部11は、GPS受信機18の出力を参照して、ステップS306において算出した次の停車駅をユーザが通過したか否かを判断する。ステップS306において算出した次の停車駅を通過したと判断する場合はステップS305に戻り、通過していないと判断する場合はステップS310に戻る。
ステップS312において、制御部11は、第3の報知を行いステップS313に進む。前述のとおり第3の報知とは、第2の報知と同等かそれ以上の注意喚起能力を有する報知である。
ステップS313において、制御部11は、GPS受信機18の出力を参照して、ステップS306において算出した次の停車駅でユーザが電車から降車した、またはその駅をユーザが通過したか否かを判断する。その駅でユーザが電車から降車した、またはその駅をユーザが通過したと判断する場合はステップS314に進み、まだユーザの乗っている電車がその駅に到達していないと判断する場合はステップS313を再度実行する。
ステップS314において、制御部11は、報知を停止して図10に示すフローチャートを終了する。
第3の実施の形態によれば、制御部11は目的地である降車駅に近いと判断すると、第1の報知を行いユーザに注意喚起を行うので、ユーザは降りるべきことに気づくことができる。ユーザが目的地を乗り過ごすと、制御部11は一旦報知を停止させてそれ以後次の停車駅に近いと判断するごとに第2の報知を行う。そのため、不要な時には報知が停止されユーザおよび周囲の乗客に煩わしい思いをさせることがない。制御部11は次の停車駅で降車しなければ目的地に戻る最終電車に乗車できないと判断すると、第3の報知を行う。そのためユーザは注意喚起能力の高い第3の報知により次の停車駅で降車することができ、目的地に戻る最終電車に乗車することができる。
(変形例4)
第3の実施の形態において、第1の実施の形態と同様に睡眠前に聞いていた曲を再生することをもって報知行為としてもよい。たとえば、制御部11が一定時間ごとに覚醒判定部14に覚醒判定を行わせて、覚醒判定部14がユーザが睡眠状態にあると判断すると、再生していた曲のファイル名および曲の再生停止位置を記憶部13に再生停止情報13bとして保存するとともに再生を停止する。そして次に第1〜第3のいずれかの報知を行う際に、再生停止情報13bに基づき音楽を再生してもよい。
この変形例4によれば、ユーザは睡眠前に再生していた音楽の再生により報知がなされるため、報知に違和感を感じることがないという利点がある。そのため、特に第1の報知への適用が適している。
(変形例5)
第3の実施の形態においてはユーザの睡眠/覚醒に関わらず第1〜第3の報知を行ったが、それぞれの報知を行う前に制御部11が覚醒判定部14に覚醒判定を行わせて、覚醒状態にあると判断された場合には報知を行わなくてもよい。
覚醒状態にあれば降車すべき駅を乗り過ごすことは稀なため、この変形例5によればユーザは不要な報知をユーザが受けることがなく煩わしさを感じることがない。
(変形例6)
第3の実施の形態においては、ユーザの明示の操作により図9のフローチャートに示すプログラムを開始するとした。しかし、制御部11がGPS受信機18の出力信号を一定時間おきに監視し、ユーザが予め入力した乗車駅と降車駅とを結ぶ鉄道路線の線路上にいることにより図9のフローチャートに示すプログラムを開始してもよい。また、時間帯によって予めユーザが入力した乗車駅と降車駅を入れ替えてもよい。
この変形例6によれば、電車に乗車する度に明示の操作によりプログラムを開始する必要がないため簡便である。特に毎日の通勤に使用する場合は、朝と夕方で乗車駅と降車駅を入れ替えて認識されるため、最初の乗車駅と降車駅の設定を済ませればそれ以後はユーザが全く操作する必要がない、という利点がある。
上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
さらに、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における機器構成に何ら限定されない。
本発明または、制御部11が実行する以下の工程のプログラムを含むものである。すなわち、このプログラムは、複数の音楽、および音楽の識別情報を記憶部に記憶する記憶工程と、音量の調整および音楽の再生と停止が可能な音楽再生工程と、ユーザの生体情報を測定する生体情報センサの出力からユーザが覚醒状態、入眠状態、睡眠状態のいずれの状態にあるかを判定する覚醒度算出工程と、通常電力モードと低消費電力モードとを択一的に選択する選択工程と、覚醒度算出工程がユーザが入眠状態にあると判定すると音楽再生工程により音量を減少し、覚醒度算出工程がユーザが睡眠状態にあると判定すると音楽再生工程により音楽の再生を停止し再生していた音楽の識別情報を記憶工程により記憶するとともに選択工程により低消費電力モードに移行し、覚醒度算出工程がユーザが睡眠状態にあると判定した後に覚醒状態にあると判定すると選択工程により通常電力モードに移行し記憶した音楽の識別情報により識別される音楽を音楽再生工程により再生する制御工程と、を備える。
10…音楽再生装置、11…制御部、12…音楽再生部、13…記憶部、13a…音楽データ、13b…再生停止情報、13c…レジューム再生設定、13d…機器ID、13e…時刻表、14…覚醒判定部、14a…脳波検出部、14b…演算処理部、15…入力部、16…通信部、17…表示部、18…GPS受信機、19…電源回路コントローラ、20…データ集約サーバ、21…制御部、22…音楽データベース、23…ユーザデータベース、24…通信部

Claims (7)

  1. 複数の音楽および前記音楽の識別情報を記憶する記憶部と、
    音量の調整および前記音楽の再生と停止が可能な音楽再生部と、
    ユーザの生体情報を測定する生体情報センサと、
    前記生体情報センサの出力から前記ユーザが覚醒状態、入眠状態、睡眠状態のいずれの状態にあるかを判定する覚醒度算出部と、
    通常電力モードと低消費電力モードとを択一的に選択する選択部と、
    前記覚醒度算出部が前記ユーザが入眠状態にあると判定すると前記音楽再生部に音量を減少させ、
    前記覚醒度算出部が前記ユーザが睡眠状態にあると判定すると、前記音楽再生部に前記音楽の再生を停止させ再生していた前記音楽の識別情報を前記記憶部に記憶させるとともに前記選択部により前記低消費電力モードに移行させ、
    前記覚醒度算出部が前記ユーザが睡眠状態にあると判定した後に覚醒状態にあると判定すると、前記選択部により前記通常電力モードに移行させ、前記記憶した音楽の識別情報により識別される音楽を前記音楽再生部に再生させる制御部と、を備える音楽再生装置。
  2. 請求項1に記載の音楽再生装置において、
    前記記憶部は、前記音楽の再生を停止した際の当該音楽の再生時間である再生停止位置をさらに記憶し、
    前記制御部は、前記覚醒度算出部が前記ユーザが入眠状態にあると判定すると前記音楽再生部に音量を減少させ、前記覚醒度算出部が前記ユーザが睡眠状態にあると判定すると前記音楽再生部に前記音楽の再生を停止させ再生していた前記音楽の識別情報および前記再生停止位置を前記記憶部に記憶させるとともに前記選択部により前記低消費電力モードに移行させ、前記覚醒度算出部が前記ユーザが睡眠状態にあると判定した後に覚醒状態にあると判定すると前記選択部により前記通常電力モードに移行させ前記記憶した音楽の識別情報により識別される音楽を前記記憶した再生停止位置から前記音楽再生部に再生させる、音楽再生装置。
  3. 請求項1または2に記載の音楽再生装置において、
    前記記憶部は、音楽の再生開始方法を記述したレジューム再生設定をさらに記憶し、
    前記制御部は、前記覚醒度算出部が睡眠状態にあると判定した後に覚醒状態にあると判定すると、前記選択部により前記通常電力モードに移行させ、前記レジューム再生設定の記述にしたがって、前記記憶した前記音楽の識別情報により識別される音楽を前記音楽の再生停止位置から前記音楽再生部にフェードイン再生をさせる、または前記記憶した前記音楽の識別情報により識別される音楽を先頭から前記音楽再生部に再生させる音楽再生装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の音楽再生装置において、
    前記生体情報が脳波である音楽再生装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の音楽再生装置において、
    前記低消費電力モードとは、少なくとも前記音楽再生部への電力供給を停止する状態である音楽再生装置。
  6. データ集約サーバと請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の音楽再生装置とからなる音楽情報共有システムであって、
    前記音楽再生装置は、前記データ集約サーバへデータ送信の要求を送信する音楽再生装置通信部をさらに備え、
    前記音楽再生装置の前記制御部は、前記覚醒度算出部が前記ユーザが睡眠状態にあると判定すると前記音楽再生部に前記音楽の再生を停止させ、少なくとも再生していた前記音楽の識別情報を前記記憶部に記憶させるとともに、前記選択部により前記低消費電力モードに移行させるだけでなく、前記記憶した音楽の識別情報を前記音楽再生装置通信部に前記データ集約サーバへ送信させ、
    前記データ集約サーバは、
    前記音楽再生装置から前記音楽の識別情報を受信するサーバ通信部と、
    前記受信した情報および前記受信した情報を一定期間ごとに出現回数により順位付けして蓄積する睡眠曲ランキングデータベースと、
    前記音楽再生装置から前記データ送信の要求を受信すると前記睡眠曲ランキングデータベースのデータを前記サーバ通信部より送信するサーバ制御部と、を備える音楽情報共有システム。
  7. 複数の音楽、および前記音楽の識別情報を記憶部に記憶する記憶工程と、
    音量の調整および前記音楽の再生と停止が可能な音楽再生工程と、
    ユーザの生体情報を測定する生体情報センサの出力から前記ユーザが覚醒状態、入眠状態、睡眠状態のいずれの状態にあるかを判定する覚醒度算出工程と、
    通常電力モードと低消費電力モードとを択一的に選択する選択工程と、
    前記覚醒度算出工程が前記ユーザが入眠状態にあると判定すると前記音楽再生工程により音量を減少し、前記覚醒度算出工程が前記ユーザが睡眠状態にあると判定すると前記音楽再生工程により前記音楽の再生を停止し再生していた前記音楽の識別情報を前記記憶工程により記憶するとともに前記選択工程により前記低消費電力モードに移行し、前記覚醒度算出工程が前記ユーザが睡眠状態にあると判定した後に覚醒状態にあると判定すると前記選択工程により前記通常電力モードに移行し前記記憶した音楽の識別情報により識別される音楽を前記音楽再生工程により再生する制御工程と、を備えコンピュータにより実行される音楽再生プログラム。
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