JP2015130399A - 発光素子及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】LED等の発光素子において、保護層の剥がれや割れ防止し、信頼性に優れた発光素子及びその製造方法を提供する。【解決手段】発光素子10は、支持基板上に形成された第1の接合層35、36と、第1の接合層上に配され、発光層13を含み、第1の接合層に接合された第2の接合層を下面に有する半導体構造層17と、半導体構造層の上面及び側面を覆いかつ第1の接合層の表面を覆う絶縁性保護膜37と、を有し、第1の接合層は、上面から順にAuからなる第1の金属層、及びAuよりも当該絶縁性保護膜との密着性の高い金属からなる第2の金属層からなっており、絶縁性保護膜に覆われている第1の金属層の表面に第2の金属層の金属が現れている。【選択図】図1

Description

本発明は、発光素子、特に、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)及びその製造方法に関する。
発光素子を搭載した発光装置が、照明、バックライト、産業機器等に従来から用いられてきた。特許文献1に記載されているような発光素子は、GaAs基板またはサファイア基板等の成長基板上にMOCVD(Metal-Organic Chemical Vapor Deposition)法等を用いてAlGaInPまたはGaN等の半導体層をエピタキシャル成長させ、成長基板上に成長した半導体層を導電性の支持基板に貼り合わせた後、成長基板を除去して製造されている。
特開2011−100974号公報
このような発光素子においては、支持基板の表面に、Au等の接合用金属層が成膜されている。また、発光素子のリーク等を防止するために、半導体層の側面から接合用金属層の表面にかけてSiO2等の保護膜が形成されている。このような発光素子においては、接合用金属層と保護膜との密着性が悪い。このため、保護膜の剥がれや割れが生じてリーク等の不良が発生していた。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、LED等の発光素子において、保護層の剥がれや割れ防止し、信頼性に優れた発光素子及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の発光素子は、基板上に形成された第1の接合層と、当該第1の接合層上に配され、発光層を含み、当該第1の接合層に接合された第2の接合層を下面に有する半導体構造層と、当該半導体構造層の上面及び側面を覆いかつ当該第1の接合層の表面を覆う絶縁性保護膜と、を有し、当該第1の接合層は、上面から順にAuからなる第1の金属層、及びAuよりも当該絶縁性保護膜との密着性の高い金属からなる第2の金属層からなっており、当該絶縁性保護膜に覆われている当該第1の金属層の表面に当該第2の金属層の金属が現れていることを特徴とする。
また、本発明の発光素子の製造方法は、成長基板上に第1の導電型の第1の半導体層、発光層、当該第1の導電型とは反対の導電型の第2の導電型の第2の半導体層を有する半導体構造層をこの順に形成する工程と、当該半導体構造層上に第1の金属接合層を形成する工程と、支持基板上にTi、W及びNiのいずれか1を含む第1の金属層及び当該第1の金属層上に形成されるAuからなる第2の金属層を含む第2の金属接合層を形成する工程と、当該第1の金属接合層と当該第2の金属接合層とを接合させる工程と、当該成長基板を除去する工程と、当該第2の金属接合層の露出している表面にレーザ光を照射して、当該第1の金属層の金属を当該第2の金属層の表面まで侵出させる工程と、当該半導体構造層の上面及び側面を覆いかつ当該レーザ光が照射された当該第2の金属接合層の表面に至る絶縁性保護膜を形成する工程と、を含むことを特徴とする。
図1(a)は本発明の実施例である発光素子の上面図であり、図1(b)は、図1(a)の1b−1b線に沿った断面図である。 図2(a)及び(b)は密着領域の断面図である。 図3(a)−(c)は図1の発光素子の製造工程を示す図である。 図4(a)及び(b)は図1の発光素子の製造工程を示す図である。 図1の発光素子の製造工程の変形例を示す図である。
以下においては、本発明の好適な実施例について説明する。しかし、これらを適宜改変し、組み合わせてもよい。また、以下の説明及び添付図面において、実質的に同一又は等価な部分には同一の参照符を付して説明する。
図1(a)は、本発明の実施例である発光素子10の上面図である。図1(b)は、図1(a)の1b−1b線における断面図である。発光素子10は、発光素子構造体20と支持体30とが接合層35,36(図1(a)においては太線で示す)を介して接合された構造を有するGaN系(AlxInyGa1-x-yN(0≦x≦1、0≦y≦1))の発光ダイオード(LED)である。
図1(b)に示すように、発光素子構造体(以下、単に素子構造体ともいう)20は、支第1の導電型の第1の半導体層11と、発光層13と、第1の導電型とは反対導電型の第2の導電型の第2の半導体層15とが積層された半導体構造層17を有する。第1の半導体層の表面は発光素子10の光取り出し面17Sとなっている。本実施例においては、第1の半導体層11がn型半導体層であり、第2の半導体層15がp型半導体層である場合を例に説明する。
第1の半導体層11は、Siのようなn型ドーパントが添加されたn型半導体層を含む層である。発光層13は、GaNの層とInxGa1-xN(0≦x≦1、0≦y≦1)の層が繰り返し積層された多重量子井戸構造を有する。第2の半導体層15は、Mgのようなp型ドーパントが添加されたp型半導体層である。
半導体構造層17は、発光素子10の中央に第2の半導体層15の表面から第1の半導体層11に至る孔部17Hを有する。第2の半導体層15の表面には、p電極19が形成されている。第2の半導体層15の表面にp電極19を埋設するようにキャップ層21が形成されている。
絶縁層23は、キャップ層21から露出している第2の半導体層15の表面、孔部17Hの側面及びキャップ層21を覆う。また、絶縁層23は孔部17Hの底面を露出する開口部23Aを有する。また、発光素子10のキャップ層21を露出する開口部23Bを有する。
n電極25は、孔部17Hの底面において開口部23Aから露出した第1の半導体層11に接続される。また、孔部17Hの側面上に形成された絶縁層23上に形成されている。
p側接合電極27は、開口部23Bから露出するキャップ層21の表面を覆う。n側接合電極29は、p側接合電極27が形成されている端部領域以外の領域において絶縁層23及びn電極25を覆う。p側接合電極27はn側接合電極29と離れているため、n側接合電極29とは電気的に絶縁されている。p側接合電極27及びn側接合電極29は同一の層構成を有している。
支持体30は、熱伝導性の良い支持基板31と、支持基板31の主面上に形成された絶縁層33とを有する。また、絶縁層33上に接合層35,36が形成されている。接合層35は、p側接合電極27が形成されている領域に対応した領域に形成されている。接合層36は、n側接合電極29が形成されている領域に対応した領域に形成されている。接合層35と接合層36とは電気的に絶縁されている。接合層35,36は、支持基板31の主面に垂直な方向から見て素子構造体20の外側にまで伸びている。すなわち、接合層35,36の表面が素子構造体20から露出している。
接合層35,36は同一の層構成を有している。また、接合層35,36は、それぞれ絶縁層33上にTiからなる厚さ600nmの密着層35A,36A、Ptからなる50nmのバリア層35B,36B、Auからなる厚さ500nmの表面層35C,36Cがこの順に積層されている。バリア層35B,36Bは、密着層35A,36Aと表面層35C,36Cを形成する材料の拡散及びこれらの合金化を防止するための層である。表面層35C,36Cの各々とp側接合電極27及びn側接合電極29の各々とが接合することによって、支持体30と素子構造体20とが一体化する。なお、バリア層35B,36Bは必ずしも形成されていなくてもよい。すなわち、接合層35,36が、それぞれ密着層35A,36A、並びに表面層35C,36Cのみからなっていてもよい。
絶縁性保護膜37は、SiO2からなる。また、絶縁性保護膜37は、発光素子構造体20の上面、側面、接合層35,36の表面であって発光素子構造体20の端部から外方に伸びている領域(密着領域AA)に形成されている。絶縁性保護膜37は、接合層35,36と密着領域AAにおいて接合層35,36の表面に密着している。また、発光素子10への電力供給を行うために接合層35,36の表面は一部露出されている。
図2に密着領域AAの接合層35,36の断面図を示す。なお、接合層35の密着領域AAの断面は、接合層36の密着領域AAの断面と同様の断面構造を有している。図2に示すように、表面層35C,36C内には、部分的に密着層35A,36Aを形成するTiが侵出した、例えば図2(a)に示すような粒状または粒塊状の密着材部39が存在している。密着材部39の一部は表面層35C,36Cの表面に接して形成されている。すなわち、表面層35C,36Cの表面において、密着層35A,36Aと同一の材料であり、表面層35C,36Cを形成するAuよりも絶縁性保護膜37との密着性が高い材料であるTiからなる領域が部分的に現れている(露出している)。なお、密着材部39は、図2(b)に示すように密着層35A,36Aと連続的に形成されていてもよい。また、図2(a)に示すような粒状または粒塊状の密着材部39及び図2(b)に示すような密着層35A,36Aと連続的に形成されている密着材部39とが混在していてもよい。
実施例1の発光装置10は、接合層35,36の最上層の表面層35C,36CがAuからなる。また、密着領域AAにおいて表面層35C,36Cの表面に絶縁性保護膜37の材料であるSiO2等の酸化物絶縁体と密着性が高い密着層35A、36Aと同一の材料であるTiが露出している。従って、実施例1の発光装置10によれば、密着領域AAにおいて接合層35,36の表面と絶縁性保護膜37の密着性を向上させて、絶縁性保護膜37の剥がれや割れ等の不良が防止される。
また、表面層35C,36Cの主たる材料が黄色光に対する反射率が高いAuである。そのため、発光素子10と共に黄色蛍光体を用いる発光装置を形成する場合には、発光素子10から出射した光によって励起された黄色蛍光体からの黄色光が表面層35C,36Cの表面において良好に反射される。よって、発光素子10と共に黄色蛍光体を用いる発光装置において、接合層35,36の表面と絶縁性保護膜37の密着性を向上させて、絶縁性保護膜37の不良を防止しつつ、当該発光装置の光取り出し効率を向上させることが可能である。
なお、密着領域AAは、接合層35,36の素子構造体20の直下の領域、すなわち素子構造体20との接合領域以外の全体に及んでいてもよい。また、密着領域AAは、接合層35,36と絶縁保護層37が接している領域に部分的に形成されていてもよい。また、表面層35C,36Cが、密着層35A,36Aの材料と表面層35C,36Cの材料とが一部合金化した状態であってもよい。
[発光素子10の製造方法]
実施例1である発光素子10の製造方法について、以下に詳細に説明する。図3(a)−(c)、図4(a)−(b)及び図5は、実施例の発光素子10の各製造工程を示す断面図である。以下の説明においては、図の明瞭化のために、1の発光素子の断面図を用いて説明を行うが、複数の発光素子10が1つの基板上に同時進行で形成され、最後にダイシングによって個々の発光素子10に個片化されることとしてもよい。
[発光素子構造体の形成]
まず、MOCVD(Metal-Organic Chemical Vapor Deposition)法を用いて成長基板41上に半導体構造層17を成長する。具体的には、まず、サファイア基板等の成長基板41をMOCVD装置に投入し、サーマルクリーニングを行う。次に、成長基板41上に第1の半導体層11、発光層13、及び第2の半導体層15を順に成膜する。第1の半導体層11は、GaNバッファ層、アンドープのGaN層及びSiのようなn型ドーパントが添加されたn型GaN層が順に積層される。発光層13は、GaNの層とInxGa1−xN(0≦x≦1、0≦y≦1)の層が繰り返し積層された多重量子井戸構造を有する。第2の半導体層15は、Mgのようなp型ドーパントが添加されたp型GaN層を含む。この半導体構造層17は、p型ドーパントであるMgを活性化させるため、例えば900℃、1分間アニールされる。
次に、図3(a)に示すように、p電極19及びキャップ層21を形成し、孔部17Hを形成する。p電極19は、例えばスパッタ法または電子ビーム(EB)蒸着法で、第2の半導体層15の上にNi層を厚さ0.5nmで成膜し、その後Ag層を厚さ300nmで成膜した。キャップ層21は、p電極19を埋設するようにTi層を厚さ100nmで、Pt層を厚さ200nmで、Au層を200nmで、Ti層を30nmで、例えばスパッタ法または電子ビーム(EB)蒸着法で成膜し、p電極と同様の所定の形状にパターニングした。
孔部17Hは、半導体構造層17の中央に、第2の半導体層15の表面から発光層13を貫通し、第1の半導体層11が露出するように形成する。孔部17Hは、例えば、第2の半導体層15、発光層13及び第1の半導体層を反応性イオンエッチング(RIE)等でドライエッチングすることで形成する。
次に、図3(b)に示すように、第2の半導体層15の表面、キャップ層21、及び孔部17Hの側面から露出している第2の半導体層15及び発光層13を覆うように絶縁層23を形成する。この絶縁層23の作製手順は、まず、SiO2またはSiN等の絶縁性材料を、例えばスパッタ法またはCVD(Chemical Vapor Deposition)法等で成膜する。次に、孔部17Hの底面を露出させる開口部23Aに対応する部分と、p側接合電極27を形成する領域のキャップ層21の一部を露出させる開口部23Bに対応する部分の絶縁性材料を除去する。開口部は、絶縁性材料をウェットエッチングまたはドライエッチングで一部除去することで形成してもよい。
次に、図3(c)に示すように、n電極25を形成し、その後にp側接合電極27及びn側接合電極29を形成する。n電極25は、具体的には、孔部17Hの底部にある開口部23Aから露出している第1の半導体層11の表面を覆い、絶縁層23の孔部17Hの側面に形成された部分を覆うように形成する。n電極25は、例えばスパッタ法で、第1の半導体層11の表面からTiを厚さ1nm、Alを厚さ200nm、Tiを厚さ100nm、Ptを厚さ200nm、Auを厚さ200nmで成膜する。
p側接合電極27及びn側接合電極29は、具体的には、まず、絶縁層23と、n電極25と、開口部23Bから露出したキャップ層21を覆うように、例えばTiを厚さ50nmで、Ptを厚さ200nmで、AuSnを厚さ500nmでこの順にEB蒸着法等で成膜する。その後に所定形状にパターニングする。この際、p側接合電極27とn側接合電極29が互いに電気的に絶縁されるようにパターニングする。以上の工程で発光素子構造体20が完成する。なお、複数の発光素子構造体20を1枚の成長基板上に複数形成している場合には、発光素子構造体20を、例えばドライエッチングで個片化する。具体的には、露出している第2の半導体層の表面から成長基板41の表面に至る溝を形成することにより発光素子構造体20を個片化する。
[支持体の形成及び発光素子構造体支持体との接合]
まず、Si等からなる支持基板31の一方の面に例えばSiO2またはSiNからなる絶縁層33を形成して支持体30を形成する。その後、絶縁層33上に発光素子構造体20との接合層35,36を形成する。具体的には、絶縁層33上にTiからなる600nmの密着層35A,36A、Ptからなる50nmのバリア層35B,36B、Auからなる厚さ500nmの表面層35C,36Cをこの順に積層する。接合層35,36の各層の形成には、例えば、抵抗加熱及びEB蒸着法、スパッタ法などから適当な手法を用いることができる。
次に、素子構造体20と支持体30を、例えば熱圧着により接合させる。より詳細には、素子構造体20のp側接合電極27及びn側接合電極29の最表層にあるAuSnと接合層35,36の表面層35C,36Cを形成するAuとを対向させて加熱圧着する、いわゆる共晶接合を行った。
[成長基板の除去]
図4(a)に示すように素子構造体20と支持体30とを接合した後、成長基板41を除去する。成長基板41の除去は、成長基板41の半導体構造層17が形成されている面と反対側の面から成長基板と第1の半導体層11との界面領域に対して、例えば、エキシマレーザーの様なGaNが分解するエネルギーを有する高出力パルスレーザー光を照射する、いわゆるレーザリフトオフ(LLO)法を用いる。なお、成長基板41の除去は、LLO法に限らず、ウエットエッチングドライエッチング、機械研磨法、化学機械研磨(chemical mechanical polishing(CMP))もしくはそれらのうち少なくとも1つの方法を含む組み合わせにより行ってもよい。
[密着領域の形成]
成長基板41の除去の後、図4(b)に示すように、接合層35,36の表面の露出している領域にレーザを照射して、図2に示した密着材部39を形成する。その結果、密着領域AAが形成される。具体的には、発光素子構造体20から露出している接合層35,36の表面にレーザ光(図4(b)の太線矢印)を照射することでレーザ光の照射による熱で表面層35C,36Cを形成しているAuを凝集させる。また、その下にある密着層35A,36Aを形成するTi及びバリア層35B,36Bを形成するPtを溶解させる。この結果、Tiを表面層35C,36Cの表面まで浮き上がらせて侵出させ、TiもしくはTiとAu(表面層35C,36Cの金属)との合金またはこれらにPt(バリア層(35B,36B)の金属)が混入した粒状または粒塊状の密着材部39を形成することで密着領域AAを形成する。
なお、密着材部39を形成して密着領域AAを形成するために使用されるレーザ光の出力は、成長基板41の除去の際に用いられるレーザ光の出力と同程度であってもよい。また、レーザ光を照射することで密着層35A,36Aを形成する材料及び表面層35C,36Cを形成する材料からなる合金を密着領域AAの接合層35,36に全体的に形成することとしてもよい。
また、この密着領域AAは、図5に示すように、成長基板41の除去の工程において接合層35,36の表面にレーザ光を照射することで形成してもよい。このようにすることで、製造工程を簡略化することが可能である。
また、さらに、素子構造体20と支持体30を接合する工程の前に、接合層35,36の表面の密着領域AAとなる領域に予めレーザ光を照射しておいてもよい。
[絶縁性保護膜の形成]
密着領域のAA形成の後、半導体構造層17の上面(光出射面17S)及び側面、p側接合電極27及びn側接合電極29の側面、接合層35,36の露出している表面の密着領域AAに絶縁性保護膜37を形成する。絶縁性保護膜37は、例えば、スパッタ法にて絶縁性酸化物であるSiO2を厚さ350nmとなるように成膜し、接合層35,36の端部領域が露出するようにパターニングをする。絶縁性保護膜37の形成をもって、図1に示した発光素子10が完成する。
上記製造方法によれば、接合層35,36の表面に絶縁性保護膜37を密着させるための材料の成膜をすることなく、接合層35,36へのレーザの照射のみによって接合層35,36と絶縁性保護膜37との密着性を高めることができる。従って、短時間の処理を追加するのみで、発光素子10における絶縁性保護膜37の剥がれや割れによる不良を防止することが可能である。
また、上記製法によれば、表面層35C,36Cの主たる材料を黄色光に対する反射率が高いAuにしつつ絶縁性保護膜の不良を防止することが可能である故に、発光素子10と共に黄色蛍光体を用いる発光装置を形成する場合には、発光素子10から出射した光によって励起された黄色蛍光体からの黄色光が表面層35C,36Cの表面において良好に反射させることができる。よって、発光素子10と共に黄色蛍光体を用いる発光装置において、接合層35,36の表面と絶縁性保護膜37の密着性を向上させて、絶縁性保護膜37の不良を防止しつつ、当該発光装置の光取り出し効率を向上させることが可能である。
上記実施例においては、密着層35A,36AをTiで形成するとしたが、密着層35A,36Aは表面層35C,36Cを形成するAuより絶縁性保護膜37との密着性が高い材料ならば他の材料でもよく、例えばWまたはNiで形成されていてもよい。すなわち、密着層35A,36AはTi、W及びNiのいずれか1つを含んでいることとしてもよい。また、上記実施例においては、バリア層35B,36BをPtで形成することとしたが、バリア層35B,36Bは、密着層35A,36Aと表面層35C,36Cとの合金化を防止可能な材料ならばよく、例えばTiWまたはTaNで形成されていてもよい。また、絶縁性保護膜37はSiO2で形成するとしたが、絶縁性保護膜37は、Si34、Al23、Ti23、TiO2、HfO2、CeO2等の他の絶縁体で形成されていてもよい。
上記実施例においては、n電極及びp電極を素子の一方の面に露出するように形成する素子について説明したが、本発明は他の半導体素子構造を有する素子にも適用可能である。例えば、n電極及びp電極を互いに反対側の面に形成する半導体素子構造を有する素子についても適用可能である。
また、上記実施例においては、説明及び理解の容易さのため、半導体構造層が第1の半導体層、発光層及び第2の半導体層からなる場合について説明したが、第1の半導体層及び/又は第2の半導体層、並びに発光層はそれぞれ複数の層から構成されていてもよい。例えば、当該半導体層には、キャリア注入層、キャリアオーバーフロー防止のための障壁層、電流拡散層、オーミック接触性向上のためのコンタクト層、バッファ層などが含まれていてもよい。また、第1の半導体層及び第2の半導体層の導電型はそれぞれ上記実施例とは反対の導電型であってもよい。
上述した実施例における種々の数値、寸法、材料等は、例示に過ぎず、用途及び製造される半導体素子等に応じて、適宜選択することができる。
10 発光素子
11 第1の半導体層
13 発光層
15 第2の半導体層
17 半導体構造層
19 p電極
21 キャップ層
23 絶縁層
25 n電極
27 p側接合電極
29 n側接合電極
31 支持基板
33 絶縁層
35、36 接合層
35A、36A 密着層
35B、36B バリア層
35C、36C 表面層
37 絶縁性保護膜
39 密着材部
41 成長基板
AA 密着領域

Claims (6)

  1. 基板上に形成された第1の接合層と、
    前記第1の接合層上に配され、発光層を含み、前記第1の接合層に接合された第2の接合層を下面に有する半導体構造層と、
    前記半導体構造層の上面及び側面を覆いかつ前記第1の接合層の表面を覆う絶縁性保護膜と、を有し、
    前記第1の接合層は、上面から順にAuからなる第1の金属層、及びAuよりも前記絶縁性保護膜との密着性の高い金属からなる第2の金属層からなっており、前記絶縁性保護膜に覆われている前記第1の金属層の表面に前記第2の金属層の金属が現れていることを特徴とする発光素子。
  2. 前記第2の金属層は、Ti、W及びNiのいずれか1を含むことを特徴とする請求項1に記載の発光素子。
  3. 前記第1の金属層と前記第2の金属層との間に前記第1の金属層及び第2の金属層の金属の拡散を防ぐバリア金属層を有することを特徴とする請求項1または2に記載の発光素子。
  4. 成長基板上に第1の導電型の第1の半導体層、発光層、前記第1の導電型とは反対の導電型の第2の導電型の第2の半導体層を有する半導体構造層をこの順に形成する工程と、
    前記半導体構造層上に第1の金属接合層を形成する工程と、
    支持基板上にTi、W及びNiのいずれか1を含む第1の金属層及び前記第1の金属層上に形成されるAuからなる第2の金属層を含む第2の金属接合層を形成する工程と、
    前記第1の金属接合層と前記第2の金属接合層とを接合させる工程と、
    前記成長基板を除去する工程と、
    前記第2の金属接合層の露出している表面にレーザ光を照射して、前記第1の金属層の金属を前記第2の金属層の表面まで侵出させる工程と、
    前記半導体構造層の上面及び側面を覆いかつ前記レーザ光が照射された前記第2の金属接合層の表面に至る絶縁性保護膜を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする発光素子の製造方法。
  5. 前記成長基板を除去する工程は前記成長基板の裏面からのレーザ照射によるレーザリフトオフ工程を含み、前記レーザリフトオフ工程における前記レーザ照射によって前記侵出させる工程を行うことを特徴とする請求項4に記載の発光素子の製造方法。
  6. 前記第1金属接合層上に前記第1の金属層及び第2の金属層の金属の拡散を防ぐバリア金属層を形成するステップをさらに含むことを特徴とする請求項4または5に記載の発光素子の製造方法。
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