JP2015129391A - 防火扉用ラッチ錠 - Google Patents

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Abstract

【課題】火災発生時、炎や煙が避難通路へ回り込むのを安価に防ぐことができる防火扉用ラッチ錠を提供する。【解決手段】防火扉用ラッチ錠11において、扉枠17に支持される扉13の戸先側の扉上部と扉下部に設けられるケース43と、ケース43に進退自在且つ揺動自在に保持され扉枠17の係合穴51に係合する反転ラッチ45と、反転ラッチ45の閉扉側面に形成され反転ラッチ45を後退させる傾斜面73と、反転ラッチ45の開扉側面に形成され反転ラッチ45を揺動させる進退方向平行面75と、反転ラッチ45に形成される進退方向に沿うガイド面77と、ケース43に支持され規制ばねによってガイド面77に摺接する位置に付勢され反転ラッチ45の後退を許容して揺動を阻止する規制部材79と、規制ばねに抗して規制部材79をガイド面77に摺接しない位置に保持し火災時の熱により溶解または変形して保持を解除するストッパー47と、を設けた。【選択図】 図3

Description

本発明は、防火扉用ラッチ錠に関する。
扉の上下方向の略中央部に1個のラッチ錠を設けた扉は、火災時の熱により室外側に大きく変形することがあり、ラッチ錠の位置から上方と下方とが反る虞がある。その結果、扉上部と扉下部には建物側扉枠とに隙間が生じ、この隙間から炎や煙が拡散して被害が拡大するという問題点がある。この種の延焼防止や防煙のために使用される防火扉用の錠が知られている(例えば特許文献1、2参照)。
特許文献1の防火扉用錠は、火災発生時に、感温手段であるセンサーピンが素早く反応して溶融または熱変形し、扉が反る前に錠杆が受部材の受孔に確実に進入して施錠する。従って、扉の反りにより生ずる扉と枠との間の隙間からの炎や煙の拡散を防止して、防火や防煙を確実に行なうことができる。
また、特許文献2の扉錠は、閉扉時に、上端部と下端部の少なくとも2箇所のラッチ錠によって確実に施錠されるので、強固な施錠状態が得られると共に、1個のハンドルの操作によりそれらの各ラッチ錠を同時に解錠して開扉できる。火災が発生した場合、少なくとも2箇所のラッチ錠の施錠により扉の反りを防ぐことができるので、炎や煙の拡散を防止することができる。
特開平8−232520号公報 特開2013−19228号公報
しかしながら、上記従来の防火扉用錠や扉錠は、防火扉用の錠として専用に製作されるものである。このため、専用に各部品を製造する必要がある。また、専用の組立ラインによる組立作業が必要となる。その結果、製品が高価となる。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、火災発生時、炎や煙が避難通路等、扉による区画部分から外部へ回り込むのを安価に防ぐことができる防火扉用ラッチ錠を提供することにある。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の防火扉用ラッチ錠11は、蝶番15によって扉枠17に支持されて開閉自在となる扉13の戸先側の扉上部と扉下部に設けられるケース43と、
前記ケース43に進退自在且つ揺動自在に保持されラッチばね65によって前記扉13から突出されて扉枠17の係合穴51に係合する反転ラッチ45と、
前記反転ラッチ45の閉扉側面に形成され閉扉時に前記扉枠17からの反力によって前記反転ラッチ45を後退させる傾斜面73と、
前記反転ラッチ45の開扉側面に形成され開扉時に前記係合穴51からの反力によって前記反転ラッチ45を揺動させる進退方向平行面75と、
前記反転ラッチ45に形成される進退方向に沿うガイド面77と、
前記ケース43に揺動自在に支持され規制ばね81によって前記ガイド面77に摺接する位置に付勢され前記反転ラッチ45の後退を許容して揺動を阻止する規制部材79と、
前記規制ばね81に抗して前記規制部材79を前記ガイド面77に摺接しない位置に保持し火災時の熱により溶解または変形して前記保持を解除するストッパー47と、
を具備することを特徴とする。
この防火扉用ラッチ錠11では、通常状態(非火災時)において、ケース43内に揺動自在に設けられている規制部材79が、反転ラッチ45と干渉せず、摺接しない位置に、規制ばね81の付勢力に抗し、ストッパー47によって保持されている。火災発生時、熱によりストッパー47が溶解または変形すると、ストッパー47による規制部材79の保持が解除される。ストッパー47による保持が無くなった規制部材79は、規制ばね81の付勢力によって反転ラッチ45に摺接する位置に移動される。規制部材79の摺接によって揺動が阻止された反転ラッチ45は、開扉力が扉13に作用しても、進退方向平行面75が垂直な方向で係合穴51に当たり、開扉されることがない。
そして、防火扉用ラッチ錠11では、ケース43、反転ラッチ45、規制部材79を、既存の反転ラッチ錠のものから流用することが可能となる。つまり、ストッパー47のみを新規に製作して組み込み、扉13の戸先側扉上部と扉下部とに取り付けることで、防火扉を簡便に構成することが可能となる。
本発明の請求項2記載の防火扉用ラッチ錠11は、請求項1記載の防火扉用ラッチ錠11であって、
前記ストッパー47は、前記ケース43に開口するストッパー装着穴97へ外側から差し込まれて前記規制部材79を前記ガイド面77に摺接しない位置に保持することを特徴とする。
この防火扉用ラッチ錠11では、既存の反転ラッチ錠の内部構造がそのまま利用され、規制部材79の移動軌跡上に、外部からストッパー47が配置される。ストッパー47は、規制部材79の移動軌跡上に配置されることで、規制ばね81の付勢力によって、反転ラッチ45に摺接する位置に移動しようとする規制部材79の移動を阻止する。これにより、規制部材79が、反転ラッチ45に干渉しない位置に保持される。
本発明の請求項3記載の防火扉用ラッチ錠11は、請求項1または2記載の防火扉用ラッチ錠11であって、
前記規制部材79は、揺動軸83を挟む揺動一端78側が前記ガイド面77に摺接可能となり、前記揺動軸83を挟む揺動他端80側が前記ストッパー47に当たることで揺動規制されて保持されることを特徴とする。
この防火扉用ラッチ錠11では、規制部材79が揺動軸83によって揺動自在にケース43に支持される。規制部材79は、規制ばね81によって揺動一端78側が反転ラッチ45に接近する方向に付勢される。この規制部材79は、防火扉用ラッチ錠11の組み立て時、規制ばね81の付勢力に抗して揺動され、反転ラッチ45と摺接しない揺動位置に保持される。この保持は、揺動他端80側にストッパー47が当接されることで実現される。
このように、揺動自在に枢支した規制部材79の揺動一端78側と揺動他端80側を利用することで、反転ラッチ45の揺動規制と、ストッパー47による保持及び保持解除を、簡素な構造で、確実に作動させることができるようになる。
本発明に係る請求項1記載の防火扉用ラッチ錠によれば、扉の戸先側扉上部と扉下部とに配置させたことで、火災発生時、熱によりストッパーが溶解また変形することで反転ラッチが後退せず開扉を阻止することになるので、扉が反ることがなく、炎や煙が避難通路へ回り込むのを安価に防ぐことができる。
本発明に係る請求項2記載の防火扉用ラッチ錠によれば、既存の反転ラッチ錠を流用し、ケースの外側から挿入し、火災時の熱で溶解または変形可能なストッパーを用いて、簡単に構成できる。
本発明に係る請求項3記載の防火扉用ラッチ錠によれば、簡素な構造で、ストッパーの溶解または変形を利用して、反転ラッチを揺動規制、揺動規制解除できる。
本発明の実施形態に係る防火扉用ラッチ錠を備えた扉の正面図である。 図1に示した防火扉用ラッチ錠の側断面図である。 図1に示した防火扉用ラッチ錠の平断面図である。 図1に示した防火扉用ラッチ錠のストッパー装着前の分解斜視図である。 閉扉時の防火扉用ラッチ錠を平断面とした動作説明図である。 開扉時の防火扉用ラッチ錠を平断面とした動作説明図である。 火災発生時にストッパーの変形した防火扉用ラッチ錠を平断面とした動作説明図である。 火災発生時に規制部材がガイド面に摺接した防火扉用ラッチ錠を側断面とした動作説明図である。 図8の防火扉用ラッチ錠を平断面とした動作説明図である。 ストッパーが異なる変形例に係る防火扉用ラッチ錠の分解斜視図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態に係る防火扉用ラッチ錠を備えた扉の正面図、図2は図1に示した防火扉用ラッチ錠の側断面図、図3は図1に示した防火扉用ラッチ錠の平断面図、図4は図1に示した防火扉用ラッチ錠のストッパー装着前の分解斜視図である。
本実施形態に係る防火扉用ラッチ錠11は、防火の対象となる例えばスチール製の扉13に取り付けられる。扉13は、蝶番15を介して吊元側が扉枠17に吊られて開閉自在となる。扉13には戸先側の上下方向略中央部に、通常の錠装置19が取り付けられる。
錠装置19は、扉室内面21と扉室外面23に、操作部材である例えばレバーハンドル25が取り付けられる。錠装置19は、扉室外面23に鍵孔27が表出するシリンダ錠29と、扉室内面21に取り付けられるサムターン(図示略)とを備える。錠装置19は、シリンダ錠29またはサムターンの施解錠操作によってデッドボルト31を進退させ、扉枠側に係合させて扉13を施解錠可能とする。また、錠装置19には通常時、扉13から突出する方向に付勢されることで扉枠17に係合し、扉13を閉止するラッチボルト33が設けられている。ラッチボルト33は、レバーハンドル25による操作によって後退され、扉枠17との係合が解除される。これにより、扉13は、開扉可能となる。
防火扉用ラッチ錠11は、この通常の錠装置19を挟んで、戸先側の上下に一対のものが設けられ、扉枠17の縦枠35と係合する。上下に設けられる防火扉用ラッチ錠11は、同一のものである。この他、防火扉用ラッチ錠11は、扉13の上辺部(上框37)と下辺部(下框39)に取り付けられ、扉枠17の上枠41と下枠(図示略)とに係合するように配置されてもよい。防火扉用ラッチ錠11は、扉13の厚み内に設けられ、ケース43と、反転ラッチ45と、ストッパー47とで大略構成される。
図3に示すように、防火扉用ラッチ錠11に対応する扉枠17の位置には、ストライク板49が固定される。ストライク板49には反転ラッチ45が進入する係合穴51が形成される。扉枠17には、係合穴51に進入した反転ラッチ45を受け入れる空間としてトロヨケ53が凹設される。
ケース43は、蝶番15によって扉枠17に支持されて開閉自在となる扉13の戸先側の扉上部と扉下部に設けられる。ケース43には、図2に示す扉木口面55と平行なフロント板57が固定される。ケース43は、このフロント板57が、固定ネジ59によって扉木口面55に取り付けられる。フロント板57には、反転ラッチ45を進退させるラッチ開口穴61が形成されている。ケース43の前方の中央部には縦断面がコ字状をなすラッチ枠63が固定される。ラッチ枠63には平面形がほぼ菱形をなす反転ラッチ45が装着される。
反転ラッチ45は、ケース43に進退自在且つ揺動自在に保持され、ラッチばね65によって扉13から突出されて扉枠17の係合穴51に係合する。反転ラッチ45の上下部には、反転ラッチ45の抜け出しを阻止するための離脱規制突起67が一体に設けられている。反転ラッチ45とラッチばね65との間には、押圧部材69が設けられる。押圧部材69は、ラッチ枠63に設けられるガイド溝71に係合し、反転ラッチ45の進退をスムースにガイドする。
ケース43から突出する反転ラッチ45先端部には、傾斜面73と、進退方向平行面75と、が形成されている。傾斜面73は、反転ラッチ45の閉扉側面に形成され、閉扉時に扉枠17からの反力によって反転ラッチ45を後退させる。進退方向平行面75は、反転ラッチ45の開扉側面に形成され、開扉時に係合穴51からの反力によって反転ラッチ45を揺動させる。
また、反転ラッチ45には、進退方向に沿うガイド面77(図2参照)が形成される。このガイド面77は、規制部材79と摺接する。ガイド面77が規制部材79に摺接された反転ラッチ45は、揺動が規制され、進退方向の移動のみが可能となる。
規制部材79は、ケース43に揺動自在に支持され、規制ばね81によってガイド面77に摺接する位置に付勢され、反転ラッチ45の後退を許容して揺動を阻止する。本実施形態において、規制部材79は、揺動軸83を挟む揺動一端78側がガイド面77に摺接可能となり、揺動軸83を挟む揺動他端80側が、連動部材85を介してストッパー47に当たることで揺動規制されて保持される。
連動部材85は、規制部材79の揺動軸83と同方向の連動部材揺動軸87によって揺動自在にケース43に支持される。連動部材85は、連動部材揺動軸87を挟んで揺動一端78側が規制部材当接部89となり、揺動他端80側がストッパー当接部91となる。連動部材85は、ストッパー当接部91にストッパー47が当接することで、図2の時計回りに回転して配置される。この回転姿勢となった連動部材85の規制部材当接部89には、規制部材79の揺動他端80側が当たる。揺動他端80側が規制部材当接部89に当たった規制部材79は、図2に示すように、反転ラッチ45のガイド面77に揺動一端78側が摺接しない位置に保持される。
ストッパー47は、規制ばね81に抗して規制部材79をガイド面77に摺接しない位置に、連動部材85を介して規制部材79を保持する。ストッパー47は、図4に示す矩形状の連結片部93の長手方向両側から同一方向に突出する一対の平行な脚部95を有する。それぞれの脚部95の先端にはストッパー装着穴97に係止する爪部99が設けられる。それぞれの脚部95は、連結片部93と平行な補強板101によって連結される。このストッパー47は、ジュラコンなどの熱により溶解あるいは変形する合成樹脂素材によって一体に成形される。この他、ストッパー47は、火災時の熱により溶解または変形するものであれば低融点合金等が使用されてもよい。
ストッパー47は、火災時の熱により溶解または変形して規制部材79の保持を解除する。本実施形態において、ストッパー47は、ケース43に開口するストッパー装着穴97へ外側から差し込まれて、連動部材85のストッパー当接部91に脚部95が当たる。すなわち、ストッパー47は、連動部材85を介して規制部材79をガイド面77に摺接しない位置に保持する。
なお、上記構成では、規制部材79が、連動部材85を介してストッパー47によって保持されるが、ストッパー47は、連動部材85が省略されることで、直接規制部材79を保持するものであってもよい。
次に、上記構成を有する防火扉用ラッチ錠11の作用を説明する。
図5は閉扉時の防火扉用ラッチ錠を平断面とした動作説明図、図6は開扉時の防火扉用ラッチ錠を平断面とした動作説明図、図7は火災発生時にストッパーの変形した防火扉用ラッチ錠を平断面とした動作説明図、図8は火災発生時に規制部材がガイド面に摺接した防火扉用ラッチ錠を側断面とした動作説明図、図9は図8の防火扉用ラッチ錠を平断面とした動作説明図である。
防火扉用ラッチ錠11では、図3に示すように、反転ラッチ45が、ラッチばね65によって付勢され、ケース43から突出される。ケース43から突出した反転ラッチ45は、扉枠17の係合穴51に係合される。扉枠17に係合状態の反転ラッチ45は、図6に示すように、扉13が開かれれば、進退方向平行面75が係合穴51の縁部に当たり、係合穴51から受ける反力によって揺動するとともに、ラッチばね65の付勢力に抗してケース43内に後退して、係合穴51との係合が解除されて開扉を可能とする。
開扉状態では、反転ラッチ45は、ラッチばね65の付勢力によって扉13から突出されたままの状態となる。開扉状態で扉13から突出している反転ラッチ45は、図5に示すように、扉13が閉められると、閉扉側面の傾斜面73が扉枠17に設けられたストライク板49に当たり、扉枠17からの反力を受けることでラッチばね65の付勢力に抗してケース43内に後退される。反転ラッチ45は、閉扉の完了と同時に、ラッチばね65の付勢力によって再び図3に示すように係合穴51に突出される。
つまり、扉13の開閉に伴って反転ラッチ45は、揺動し、後退することで、扉13の開閉を妨げることがない。
このような通常状態、すなわち非火災時では、ケース43内に揺動自在に設けられている規制部材79が、反転ラッチ45と干渉せず摺接しない位置に、規制ばね81の付勢力に抗し、ストッパー47によって保持されている。図7に示すように、火災発生時、熱によりストッパー47が溶解または変形すると、ストッパー47による規制部材79の保持が解除される。ストッパー47による保持が無くなった規制部材79は、図8に示すように、規制ばね81の付勢力によって反転ラッチ45に摺接する位置に移動される。規制部材79は、反転ラッチ45のガイド面77に摺接することで、反転ラッチ45の揺動を規制し、図9の矢印a方向の進退のみを可能とする。
閉扉時、反転ラッチ45は、進退方向平行面75が係合穴51に当接し、自身が揺動することによって開扉動作を可能とする。ストッパー47による保持が解除され、規制部材79の摺接によって揺動が阻止された反転ラッチ45は、開扉力が扉13に作用しても、進退方向平行面75が垂直な方向で係合穴51に当たり、開扉されることがない。
これにより、火災による熱で扉13が反り、扉上部、扉下部の隙間から炎や煙が拡散しなくなる。
そして、防火扉用ラッチ錠11では、ケース43、反転ラッチ45、規制部材79を、既存の反転ラッチ錠のものから流用することが可能となる。つまり、ストッパー47のみを新規に製作して組み込み、扉13の扉上部と扉下部とに取り付けることで、防火扉を簡便に構成することが可能となる。
また、防火扉用ラッチ錠11では、既存の反転ラッチ錠の内部構造がそのまま利用され、規制部材79の移動軌跡上に、外部からストッパー47が配置される。ストッパー47は、規制部材79の移動軌跡上に配置されることで、規制ばね81の付勢力によって、反転ラッチ45に摺接する位置に移動しようとする規制部材79の移動を阻止する。これにより、規制部材79が、反転ラッチ45に干渉しない位置に保持される。ストッパー47は、火災の熱により溶解または変形した時に、この保持を解除し、規制部材79を反転ラッチ45に摺接させる。その結果、既存の反転ラッチ錠を流用し、ケース43の外側から挿入し、火災時の熱で溶解または変形可能なストッパー47を用いて、簡単に構成できる。
さらに、防火扉用ラッチ錠11では、規制部材79が揺動軸83によって揺動自在にケース43に支持される。規制部材79は、規制ばね81によって揺動一端78側が反転ラッチ45に接近する方向に付勢される。規制部材79は、規制ばね81によって揺動されると、反転ラッチ45に摺接し、反転ラッチ45の揺動を規制する。つまり、開扉を阻止する。
この規制部材79は、防火扉用ラッチ錠11の組み立て時、規制ばね81の付勢力に抗して揺動され、反転ラッチ45と摺接しない揺動位置に保持される。この保持は、揺動他端80側にストッパー47が当接されることで実現される。従って、ストッパー47が火災の熱で溶解または変形すれば、揺動他端80側を保持できなくなり、保持が解除される。
このように、揺動自在に枢支した規制部材79の揺動一端78側と揺動他端80側を利用することで、反転ラッチ45の揺動規制と、ストッパー47による保持及び保持解除を、簡素な構造で、確実に作動させることができるようになる。その結果、簡素な構造で、ストッパー47の溶解または変形を利用して、反転ラッチ45を揺動規制、揺動規制解除できる。
図10はストッパーが異なる変形例に係る防火扉用ラッチ錠の分解斜視図である。
なお、ストッパーの形状は、上述のストッパー47の他に、種々の形状のものが考えられる。ストッパー103は、例えば図10に示すように、下側が開放するコ字状のストッパー本体107の両側の垂下端に、係止突起109と、連動部材回転規制片111と、を設けるものであってもよい。このストッパー103によれば、ケース43の上側から装着されることで、係止突起109が一方のケース側板113に穿設した係止穴(図示略)に進入し、連動部材回転規制片111が他方のケース側板113のストッパー装着穴97に進入して、ケース43に保持される。ストッパー装着穴97に進入した連動部材回転規制片111は、連動部材85に当接することで、規制部材79を、反転ラッチ45と干渉しない位置に保持させる。
さらに、ストッパーは、ケース43を貫通して装着される棒体や管状部材、片状部材等であってもよい。
従って、本実施形態に係る防火扉用ラッチ錠11によれば、火災発生時、炎や煙が扉13の変形による隙間を通過し避難通路側へ回り込むのを安価に且つ容易に防ぐことができる。
11…防火扉用ラッチ錠
13…扉
15…蝶番
17…扉枠
43…ケース
45…反転ラッチ
47…ストッパー
51…係合穴
65…ラッチばね
73…傾斜面
75…進退方向平行面
77…ガイド面
78…揺動一端
79…規制部材
80…揺動他端
81…規制ばね
83…揺動軸
97…ストッパー装着穴

Claims (3)

  1. 蝶番によって扉枠に支持されて開閉自在となる扉の戸先側の扉上部と扉下部に設けられるケースと、
    前記ケースに進退自在且つ揺動自在に保持されラッチばねによって前記扉から突出されて扉枠の係合穴に係合する反転ラッチと、
    前記反転ラッチの閉扉側面に形成され閉扉時に前記扉枠からの反力によって前記反転ラッチを後退させる傾斜面と、
    前記反転ラッチの開扉側面に形成され開扉時に前記係合穴からの反力によって前記反転ラッチを揺動させる進退方向平行面と、
    前記反転ラッチに形成される進退方向に沿うガイド面と、
    前記ケースに揺動自在に支持され規制ばねによって前記ガイド面に摺接する位置に付勢され前記反転ラッチの後退を許容して揺動を阻止する規制部材と、
    前記規制ばねに抗して前記規制部材を前記ガイド面に摺接しない位置に保持し火災時の熱により溶解または変形して前記保持を解除するストッパーと、
    を具備することを特徴とする防火扉用ラッチ錠。
  2. 請求項1記載の防火扉用ラッチ錠であって、
    前記ストッパーは、前記ケースに開口するストッパー装着穴へ外側から差し込まれて前記規制部材を前記ガイド面に摺接しない位置に保持することを特徴とする防火扉用ラッチ錠。
  3. 請求項1または2記載の防火扉用ラッチ錠であって、
    前記規制部材は、揺動軸を挟む揺動一端側が前記ガイド面に摺接可能となり、前記揺動軸を挟む揺動他端側が前記ストッパーに当たることで揺動規制されて保持されることを特徴とする防火扉用ラッチ錠。
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