JP2015128492A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】高確率遊技状態が制限回数継続することが予め定められている所謂ワンセットタイプの遊技機において、制限回数分の大当りを獲得するための高確率遊技状態であっても、遊技者を遊技に集中させることができ、興趣の豊かな遊技を実現するとともに、制限回数分の大当りを獲得するだけに留まらない遊技機を提供する【解決手段】大入賞口内の特定領域への遊技球の入球を条件に、大当り遊技を跨いで所定回数の高確率遊技状態への移行を実施する遊技機において、高確率遊技状態中に大当りを開始すると、大当りの期待できる保留記憶があるか否かの報知を先読判定に基づいて実施する。【選択図】図22

Description

本発明は弾球遊技機、特に始動口への入賞に起因して大当りを生起させるか否かの抽選を、通常確率遊技状態又は該通常確率状態よりも遊技者に有利な高確率遊技状態のいずれかで実施する弾球遊技機に関する。
従来、遊技機たるパチンコ機には、遊技球が始動口へ入球すると、これに起因して複数種類の乱数が抽出され、乱数値に基づいて大当りとなるか否かの当否判定を行ない、判定結果が大当りであれば大入賞口を開放して賞球の獲得に有利な大当り遊技状態に移行するものがある。
この種のパチンコ機には、通常の遊技状態、大当り遊技状態の他、大当り遊技の終了後に、前記当否判定の当選確率を高確率とする高確率遊技状態、および役物により開閉可能に構成されて役物開放時に入球を可能又は入球を容易にする始動口の開放時間を延長する開放延長遊技状態とに移行可能に構成されたものがある。尚、高確率遊技状態と開放延長遊技状態とは重複して移行可能としたものが多い。
また、パチンコ機には、高確率遊技状態を介しての大当りの生起回数を計数して高確率遊技状態への移行を制限するリミッタを設けたものがある(例えば特許文献1参照)。リミッタは、高確率遊技状態を介した大当りの生起回数が予め設定された所定の制限回数に達すると作動し、リミッタが作動した大当り遊技終了後には高確率遊技状態には移行させず、強制的に通常確率遊技状態に戻すものである。
リミッタによれば、遊技を極端に遊技者に有利にさせないように制限できる上、一旦、高確率遊技状態に移行すると、安心してリミッタの制限回数分の大当りを狙えるといった遊技の趣向性を向上させることができる。
特開平10−15177号公報
従来のリミッタを有するパチンコ機は、リミッタの制限回数分の大当りの獲得がほぼ約束された遊技性を有する構成であり、制限回数分の大当りを獲得するまでは、遊技者は大量賞球の獲得を目指して、遊技を楽しむことができる。だが、初当り(通常確率状態での大当り)を獲得した後は、リミッタが作動するまで、ただひたすら制限回数分の大当り遊技を消化するだけであり、賞球を獲得できるものの遊技が単調になり、面白みに欠けるといった問題があった。
そこで本発明は、制限回数分の大当りを獲得するための高確率遊技状態であっても、遊技者を遊技に集中させることができ、興趣豊かな遊技を実現する遊技機を提供することを課題としてなされたものである。
請求項1記載の弾球式遊技機は、
入球率が常時一定な第1始動口と、可変入賞装置の作動時のみ入球が容易な状態となる第2始動口と、
前記第1始動口又は前記第2始動口への遊技球の入球に起因して抽出した乱数値に基づいて、大入賞口を開放する大当り遊技に移行するか否かの当否判定を行う当否判定手段と、
前記第1始動口への入球に起因して抽出した乱数値を、前記当否判定が実施されるまで第1保留記憶として所定の上限数まで記憶する第1保留記憶手段と、
前記第2始動口への入球に起因して抽出した乱数値を、前記当否判定が実施されるまで第2保留記憶として所定の上限数まで記憶する第2保留記憶手段と、
前記第2保留記憶手段が前記第2保留記憶を記憶していれば、前記第1保留記憶手段が前記第1保留記憶を記憶しているか否かに拘らず前記第2保留記憶の前記当否判定を優先して実施する優先判定手段と、
前記第1保留記憶の前記当否判定の判定結果を示す図柄を、可変表示を経て確定表示する第1特別図柄表示装置と、
前記第2保留記憶の前記当否判定の判定結果を示す図柄を、可変表示を経て確定表示する第2特別図柄表示装置と、
前記第2保留記憶の前記当否判定の結果が前記第2特別図柄表示装置に表示される以前に、該第2保留記憶として記憶した乱数が前記大当り遊技に移行する可能性があるか否か判定する事前判定手段と、を備え、
前記大当り遊技が終了すると、少なくとも通常遊技状態か、前記当否判定手段で大当りに当選する確率を該通常遊技状態よりも高い確率とするとともに該通常遊技状態よりも前記可変入賞装置の作動時間が長い、又は/及び作動回数が多い特典遊技状態かのいずれかの遊技状態に移行可能な弾球遊技機において、
前記大当り遊技中に前記大入賞口内に設けられた特定領域を遊技球が通過すると、当該大当り遊技終了後の遊技状態を前記特典遊技状態に移行させる特典遊技移行手段と、
前記特典遊技状態から移行した前記大当り遊技の回数をカウントするカウント手段と、
該カウント手段によるカウント値が所定値に達すると、前記特典遊技移行手段による前記特典遊技状態への移行を禁止する特典移行禁止手段と、
前記カウント手段によるカウント値が前記所定値に達する以前において、前記大当り遊技中に遊技球が前記特定領域を通過しなければ、前記カウント手段がカウントしたカウント値を初期値にリセットするリセット手段と、
前記事前判定手段による前記第2保留記憶の判定に基づいて、前記第2保留記憶手段に前記大当り遊技に移行する可能性がある前記第2保留記憶が記憶されていることを報知する事前報知手段と、を備え、
該事前報知手段は、
前記大当り遊技に移行することを示す判定結果を導出表示する可変表示の開始から、当該判定結果に応じた前記大当り遊技中において前記特定領域へ遊技球が入球するまでの間に前記報知を実施する
ことを特徴とした弾球遊技機である。
大入賞口に備えた特定領域は、大入賞口に入球した遊技球が所定の確率で入球する構成が好適であり、大入賞口に入賞した遊技球が特定領域に入球する場合としない場合とがあればよく、大入賞口内に配置した可動片を制御して特定領域への入球可能状態と入球不可能状態とに変化させてもよい。
始動口への入球に起因して抽出する乱数値は、大当りを生起させるか否かを抽選するための当否(大当り)判定用乱数の他に、該大当り判定用乱数の抽選結果に応じた確定表示図柄の種類と、当該確定表示図柄を導出表示するための図柄変動内容を決定するために用いる乱数であればよく、例えば大当り図柄決定用乱数、小当り図柄決定用乱数、リーチ決定用乱数、変動パターン決定用乱数としてもよい。
当否判定手段によって大当りが生起した場合、該大当り終了後の遊技状態は大当り遊技時に作動する大入賞口内に設けられた特定領域への遊技球の入球の有無によって決定する構成であるため、当該大当り遊技が開始されてから終了するまでに、特典遊技移行手段が実施されるか否かに応じて該大当り遊技終了後の遊技状態を決定する構成となる。なお、大当り遊技終了後の遊技状態を決定するのは、大当り遊技を開始してから終了するまでの大入賞口が作動する期間中となるが、決定した遊技状態が設定されるのは大当り遊技終了時となる。
カウント手段によるカウント値が所定値に達する以前において、大当り遊技中に遊技球が特定領域を通過しなければ、リセット手段によってそれまでにカウントしたカウント値が初期値にリセットされるが、該リセットに合わせて、遊技球が特定領域を通過しなかった大当り遊技が終了すると、遊技状態が通常遊技状態に移行する構成となる。なお、カウント手段は加算方式でもよいし、減算方式でもよし、特典遊技への移行回数をカウントすることにより結果的に連続する大当り回数を計数する構成としてもよい。
「大当り遊技に移行する可能性がある前記第2保留記憶」とは、記憶された乱数に基づいて大当り遊技に移行する、又は大当りを期待させる演出が可能な第2保留記憶としてもよく、例えば、記憶された乱数が大当りとなる値、又はハズレであってもスーパーリーチ等の変動パターンを実施する値であることが好適である。
事前報知手段が報知を開始するタイミングは、事前判定手段が第2保留記憶手段に記憶した第2保留記憶が大当り遊技に移行する可能性があると判定した時点ではなく、該判定した第2保留記憶を第2保留記憶手段に記憶した状態で、当該第2保留記憶よりも以前に記憶した第2保留記憶が大当りとなる変動を開始した時点となる。
事前報知手段が報知を終了するタイミングは、開始契機となった変動表示から発生した大当り遊技中において大入賞口内に設けた特定領域に遊技球が入球するまでとなり、当該大当り遊技中に特定領域に遊技球が入球しなければ、事前報知手段による報知を継続する構成が望ましい。また、大当り遊技終了後も継続した事前報知手段による報知は、該報知の基となった大当り遊技に移行する可能性があると判定された第2保留記憶の当否判定が実施された時点で終了してもよい。従って、事前報知手段が報知を終了するタイミングは少なくとも2か所となる。
請求項2記載の弾球式遊技機は、
請求項1記載の弾球遊技機において、
前記事前報知手段による報知が行われると、前記特定領域への遊技球の入球が行われないまま前記大当り遊技が終了したことを条件に、特別演出を実施する
ことを特徴とした弾球遊技機である。
請求項3記載の弾球式遊技機は、
前記事前報知手段による報知は、該報知時の前記カウント手段によるカウント値に応じて大当りとなる割合が変化する
ことを特徴とした弾球遊技機。
特典遊技移行手段を介して既に獲得した大当り回数が多い(カウント手段によるカウント値が大きい)ほど、実行される事前判定報知の信頼度が低くなる構成が好適であり、カウント手段によるカウント値が大きいほど第2保留記憶が大当り遊技に移行する場合に報知を実行する割合は低くなり、同様にカウント値が大きいほど、ハズレの場合(スーパーリーチ等の大当りを期待させる演出が可能な場合)に実行する割合が高くなり、どのカウント値においても事前報知手段による報知の出現率には変化のない構成が好適である。この構成により、報知の出現率の違いにより信頼度を判断される虞がなくなる。
請求項4記載の弾球式遊技機は、
請求項1から請求項3記載のいずれかの弾球遊技機において、
大当り遊技における前記大入賞口の開放パターンには、少なくとも前記特定領域への遊技球の入球が容易な入球容易開放パターンと、該入球容易開放パターンよりも前記特定領域への遊技球の入球が困難な入球困難開放パターンが有り、何れの開放パターンを行うか決定する開放パターン決定手段を備え、
該開放パターン決定手段は、前記第1保留記憶の前記当否判定に基づいて大当り遊技に移行する場合よりも、前記第2保留記憶の前記当否判定に基づいて前記大当り遊技に移行する場合の方が、高い割合で前記入球容易開放パターンを選択する
ことを特徴とした弾球遊技機である。
入球困難開放パターンであっても、入球が困難なだけであって入球が不可能な構成ではない。開放パターン決定手段は、大当り図柄に応じて開放パターンを選択する構成が好適である。大当り図柄は、第1保留記憶又は第2保留記憶として記憶された当否判定結果を報知する図柄を選択するための乱数によって決定する。開放パターン決定手段は、第2保留記憶の当否判定に基づいて大当り遊技に移行する場合は全て入球容易開放パターンを選択してもよく、その場合、第1保留記憶の当否判定に基づいて大当り遊技に移行する場合に入球困難開放パターンが選択される可能性があればよい。
請求項5記載の弾球式遊技機は、
請求項1から請求項4記載のいずれかの弾球遊技機において、
遊技球が流下する遊技領域は、所定の発射強度以上で発射された遊技球が到達する第1遊技領域と、該第1遊技領域へは到達しない発射強度で発射された遊技球が流下する第2遊技領域とからなり、
前記第1遊技領域に前記大入賞口と前記可変入賞装置と作動口とを配置し、
該作動口への遊技球の入球に起因して抽出した乱数値に基づいて、前記可変入賞装置を作動させるか否かの判定を行う作動判定手段を備えた
ことを特徴とした弾球遊技機である。
請求項1に記載の弾球遊技機によれば、事前報知手段による報知が実行された場合、遊技者は大当り遊技を更に継続させる手段として二者択一の選択が可能となる。その選択可能な手段の一つは、引き続き大当り遊技中に特定領域を備えた大入賞口に遊技球を入球させることを繰り返し、特典移行禁止手段が作動するまで予め定められた所定回数の大当り遊技を消化して遊技球を獲得する安全な手段。もう一つは、あえて特定領域への遊技球の入球を行わず、第2保留記憶が大当りになることを信じ、予め定められた所定回数の大当り遊技を新たに最初から開始することによって、途中で継続を中止した大当りに新たに開始する所定回数の大当り遊技を上積みして更に多くの遊技球を獲得するリスクは高いがその分見返りが大きい手段となる。従来機であれば、予め決められた連続回数の大当り遊技をひたすら消化するだけとなるが、上記したように、遊技者自身の判断により大当り遊技の連続回数を変化させることによって獲得出玉を増加させることが可能となり、遊技の趣向性を増すことができる。
請求項2に記載の弾球遊技機によれば、請求項1と同様の効果を奏しながら、特定領域への入球を行わずに賭けにでた遊技者に対し、特別な演出を提供することによって賭けの結果が分かるまでの期待感を盛り上げることができる。
請求項3に記載の弾球遊技機によれば、請求項1又は請求項2と同様の効果を奏しながら、特典遊技移行手段を介して既に獲得した大当り回数が多いほど、実行される事前判定報知の信頼度を低くする場合は、遊技者が意図して特定領域への遊技球の入球を行わず特典遊技状態への移行を中止した時のカウンタ値が小さければ(大当り遊技の連続回数が少なければ)、事前報知手段による報知が大当りでなかった場合に被る損害が大きくなり、事前報知手段に基づく判断の危険度を増加させてしまうが、カウンタ値が小さいほど事前報知手段による報知の信頼度を高くすることによって、リスクと見返りのバランスをとることができ、どのカウンタ値からでも賭けにでることが可能となる。また、特典遊技移行手段を介して既に獲得した大当り回数が多いほど、実行される事前判定報知の信頼度を高くする場合は、より射幸性を大きくすることができる。
請求項4に記載の弾球遊技機によれば、請求項1から請求項3記載のいずれかと同様の効果を奏しながら、特典遊技状態(大当りに当選する確率が通常遊技状態よりも高く、且つ、可変入賞装置の作動時間が長い、又は/及び作動回数が多い)に移行すると、特典移行禁止手段が作動するまで通常遊技状態に比べ容易に大当りが獲得できるようになる。従って、一旦、特典遊技状態に移行すると、手堅く所定回数の大当りを獲得するのが容易となるため、遊技者は、確実に所定回数の大当りを獲得する安定を望むか、通常遊技状態に移行させて所定回数の大当りを新たに上積みさせるかの選択が難しくなり、遊技者は策を巡らせつつ楽しんで遊技を行うことができる。
請求項5に記載の弾球遊技機によれば、請求項1から請求項4記載のいずれかと同様の効果を奏しながら、特典遊技状態では、全ての遊技球を第1遊技領域に発射することにより、無駄な発射球を減らしながら効率よく更に容易に特典遊技状態を特典移行禁止手段が作動するまで継続させることができる。
遊技盤1の正面図。 第2大入賞口15の説明図。 パチンコ機の電気的構成を示すブロック図。 主制御装置80が実行するメインルーチンを示すフローチャート。 主制御装置80が実行する始動入賞処理を示すフローチャート。 主制御装置80が実行する普図当否判定処理を示すフローチャート1。 主制御装置80が実行する普図当否判定処理を示すフローチャート2。 主制御装置80が実行する普図当否判定処理を示すフローチャート3。 主制御装置80が実行する普電作動処理を示すフローチャート。 主制御装置80が実行する当否判定処理を示すフローチャート。 主制御装置80が実行するリミッタ設定処理を示すフローチャート。 主制御装置80が実行する特別図柄確定処理を示すフローチャート。 主制御装置80が実行する当り遊技開始処理を示すフローチャート。 主制御装置80が実行する特別遊技処理を示すフローチャート1。 主制御装置80が実行する特別遊技処理を示すフローチャート2。 主制御装置80が実行する特別遊技処理を示すフローチャート3。 主制御装置80が実行する特別遊技処理を示すフローチャート4。 大当たり図柄の種類と大入賞口の開放パターンを示す図表。 サブ統合制御装置83が実行する保留数指示コマンド受信処理を示すフローチャート。 サブ統合制御装置83が実行する第2先読判定コマンド受信処理を示すフローチャート。 サブ統合制御装置83が実行する変動指示コマンド受信処理を示すフローチャート。 サブ統合制御装置83が実行するリミッタカウンタコマンド受信処理を示すフローチャート。 サブ統合制御装置83が実行する特定領域コマンド受信処理を示すフローチャート。 サブ統合制御装置83が実行する特別演出処理を示すフローチャート。 先読演出予告表示が出現した場合に実際に大当りとなる確率を示す図表。 演出図柄表示装置6上で実施する事前報知の表示例1。 演出図柄表示装置6上で実施する事前報知の表示例2。 演出図柄表示装置6上で実施する事前報知の表示例3。 演出図柄表示装置6上で実施する事前報知の表示例4。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。尚、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
図1は、本実施例のパチンコ機の遊技盤1の正面図である。図1に示すように遊技盤1には、公知のガイドレール2a、2bによって囲まれた略円形の遊技領域が、第1遊技領域3aと第2遊技領域3bとに分けられており、ほぼ中央部に配置されたセンターケース5の右側が第1遊技領域3a、左側が第2遊技領域3bとなり、第1遊技領域3aは本発明の「所定の発射強度以上で発射された遊技球が到達する第1遊技領域」に相当し、第2遊技領域3bは「第1遊技領域へは到達しない発射強度で発射された遊技球が流下する第2遊技領域」に相当する。従って、図に示したA部まで到達した遊技球は、第1遊技領域誘導路101を転動し、第1遊技領域3a(センターケース5の右側)に至り、Aに到達しない遊技球が第2遊技領域3b(センターケース5の左側)を流下することになる。また、この第1遊技領域3a,第2遊技領域3bには多数の遊技釘が植設されている。
センターケース5は、公知のものと同様に、ワープ入口、ワープ通路、ステージ、演出図柄表示装置6(液晶表示装置であり演出図柄を表示する)の画面を臨ませる窓等を備えている。センターケース5の下には、第1始動口11(本発明の第1始動口に相当)が配置され、第1始動口11の下には第1大入賞口14が配置されている。また、第1始動口11の左方には、4個の一般入賞口31,32,33,34が設けられている。なお、この一般入賞口31から34は、入球率が変化しない普通入賞口である。
センターケース5の右の第1遊技領域3aには、普通図柄始動ゲート17(本発明の作動口に相当)が配置され、普通図柄始動ゲート17の下には普通電動役物(本発明の可変入賞装置に相当)からなる第2始動口12(本発明の第2始動口に相当)が配置され、第2始動口12の下方には、内部に特定領域16を備えたアタッカー式の第2大入賞口15が配置されており、第1遊技領域誘導路101は、第1遊技領域3a(第1遊技領域)を流下する全ての遊技球が通過し、第1遊技領域3aには普通図柄始動ゲート17、第2始動口12、特定領域16を備えた第2大入賞口15が配置された構成となっている。第2大入賞口15の内部構造については、図を用いて後述する。第2始動口12は開閉可能な翼片を供えた普通電動役物からなり、この翼片が開放しないと遊技球は第2始動口12に入球できない構成となっている。
なお、第1始動口11は、植設された遊技釘により、第1遊技領域3aを流下した遊技球が入球困難な構成となっている。第1始動口11は、ほぼ第2遊技領域3bを流下した遊技球のみが入球可能となるが、第1大入賞口14は最下部に配置されているため、第1遊技領域3aを流下した遊技球も容易に入賞可能となっている。
第1遊技領域3aの下部には、複数個のLEDからなる普通図柄表示装置7、普通図柄保留数表示装置8と、7セグメント表示装置からなる第1特別図柄表示装置9(本発明の第1特別図柄表示装置に相当)、第2特別図柄表示装置10(本発明の第2特別図柄表示装置に相当)と、複数個のLEDからなる第1特別図柄保留数表示装置18、第2特別図柄保留数表示装置19とが配置されている。この位置に配置した各種表示装置の表示内容を遊技者が確実に認識することは困難となり、遊技中の遊技者は演出図柄表示装置6の表示内容に注目して遊技を行う。
上記のように遊技盤1を構成することによって、第2遊技領域3bに遊技流を流下させた場合に限り第1始動口11に遊技球が入球(第1始動口スイッチ11a(図3参照)が遊技球を検出)し、第1特別図柄表示装置9において第1特別図柄が変動を開始し、所定時間後に停止する。
第1遊技領域3aに遊技流を流下させると、普通図柄始動ゲート17に遊技球が入球(普通図柄作動スイッチ17a(図3参照)が遊技球を検出)し、普通図柄表示装置7で普通図柄が変動表示を開始し、所定時間後に停止した普通図柄の態様に応じて、後述する普通電役ソレノイド12b(図3参照)を駆動させる。普通電役ソレノイド12bが駆動すると、ほぼ同期して普通電動役物の翼片が開放して、第2始動口12への入球(第2始動口スイッチ12a(図3参照)の検出)が可能となるように構成されている。第2始動口12である普通電動役物に遊技球が入球(第2特図始動スイッチ12a(図3参照)が遊技球を検出)すると、第2特別図柄表示装置10において第2特別図柄が変動表示を開始し、所定時間後に停止する。
また、本実施例では、第2始動口12は普通電動役物の翼片が駆動しなければ遊技球が入球不可能な構成となっているが、入球が困難なだけで入球可能な構成としてもよい。
第1特別図柄(以降、第1特図ともいう)及び第2特別図柄(以降、第2特図ともいう)の変動中は、演出図柄表示装置6において各々の特別図柄の変動に連動した演出態様を表示する。また、第1特別図柄と第2特別図柄は、同時に変動することはなく、第1始動口と第2始動口への入球順に関係なく、第2特別図柄の変動(当否判定)を優先して実施する。具体的には、第1特別図柄の保留記憶がある場合、第2特別図柄の変動が停止し、且つ、第2特別図柄保留記憶が無い状態となって、第1特別図柄保留記憶分の変動を開始する。
第1特別図柄及び第2特別図柄の確定表示した態様に応じて、後述する第1大入賞口ソレノイド14b(図3参照)と第2大入賞口ソレノイド15b(図3参照)とが駆動する。第1大入賞口ソレノイド14bが駆動すると、ほぼ同期して第1大入賞口14の扉部材が開放し、第1大入賞口14への遊技球の入球(第1カウントスイッチ14a(図3参照)が遊技球を検出)が可能となり、第2大入賞口ソレノイド15bが駆動すると、ほぼ同期して第2大入賞口15の扉部材が開放し、第2大入賞口15への遊技球の入球(第2カウントスイッチ15a(図3参照)が遊技球を検出)が可能となるように構成されている。
普通図柄始動ゲート17、普通電動役物からなる第2始動口12、及び第2大入賞口15は第1遊技領域3a(センターケース5の右側)に配置されているため、遊技状態が開放延長状態に移行した場合と第2大入賞口15が開放動作を行う場合は、発射した遊技球の全てが第1遊技領域3aに到達するように発射ハンドルを調整することになる。
本実施例のパチンコ遊技機は、第1特別図柄と第2特別図柄の何れの特別図柄が大当りとなった場合も、大当り遊技の第1ラウンドから第9ラウンドまでは第1大入賞口14が開放動作を行い、最終ラウンドとなる第10ラウンドのみ内部に特定領域16を備えた第2大入賞口15が開放動作を行う構成となっている。上記したように、第1大入賞口14は、第1遊技領域3aを流下した遊技球も容易に入球可能となっているため、第1大入賞口14が開放動作を開始する第1ラウンドの大当り遊技が開始する時点から第1遊技領域3aに遊技球が流下するように発射ハンドルを調整することで、第2大入賞口15が開放動作を行う最終10ラウンドのみ第1遊技領域3aに向けて遊技球を発射するといった煩雑な発射操作を行う必要はない。
更に、最終10ラウンドの第2大入賞口15が開放動作を行う大当り遊技中に、第2大入賞口15に入賞した遊技球が特定領域16に入球すると、大当り遊技終了後は大当り確率が高確率状態となる開放延長状態となるため、第1遊技領域3aに向けて発射していた発射強度をそのままに遊技を進行することができる。
次に、本実施例のパチンコ遊技機の大当り動作と大当りを契機に移行する遊技状態について説明する。大当り遊技を開始すると、まず第1大入賞口14を開放し、所定の時間または入球数が所定数に達して閉じるまでの動作を1ラウンドとして所定数(9)のラウンドを継続し、最終ラウンド(10ラウンド)のみ第2大入賞口15を開放させることを基本遊技としている。
そして、大当り遊技の最終ラウンドにおいて第2大入賞口15が開放し、第2大入賞口15が備える特定領域16(V)へ遊技球が入球すると、当該大当り遊技の終了後、大当りの当選確率を高確率とする高確率遊技状態へ遊技状態を移行するとともに、普図の当選確率も高確率としながら普電役物の平均開放時間が延長される開放延長遊技状態とが組合わされた高確率開放延長遊技状態(本発明の特典遊技状態に相当)へと移行する。尚、高確率遊技状態と開放延長遊技状態は個別に移行可能な機能である。また開放延長は、普通図柄と共に特別図柄の変動時間が短縮されるので時短状態とも呼ばれる。
高確率遊技状態は、後述する「確変カウンタ」により規制され、高確率遊技状態に移行してからの特図の変動回数が予め決められた所定の回数に達するまで、又は大当りが生起するまで継続する。同様に開放延長遊技状態も、後述する「時短カウンタ」によって規制され、開放延長遊技状態に移行してからの特図の変動回数が予め決められた所定の回数に達するまで、又は大当りが生起するまで継続する。
第1特別図柄と第2特別図柄の大当り確率は、ともに通常遊技状態では「1/50」であり、高確率遊技状態では「1/49」となる。普通図柄の変動時間は、通常遊技状態では「6秒」、開放延長状態では「0.5秒」となる。普通電動役物の開放時間は、通常遊技状態では「1秒」であり、開放延長遊技状態では「4秒」となる。
また、本実施例のパチンコ遊技機は、大当り遊技を跨いで所定回数以上連続して高確率開放延長遊技状態へ移行することを規制する「リミッタ機能」(本発明の特典移行禁止手段に相当)を備えている。具体的には、通常遊技状態における大当り生起から、高確率開放延長遊技状態を介して大当りが生起した回数をリミッタカウンタ(本願発明のカウント手段に相当)により計数し、リミッタカウンタの値が所定数(本願発明では5)に達すると、大当り遊技中に第2大入賞口15の特定領域16に遊技球が入球しても大当り遊技終了後に高確率開放延長遊技状態に移行させない構成としている。この構成により、本実施例のパチンコ遊技機では、高確率開放延長遊技状態を介した大当りの連続が5回に規制される。
従って、リミッタ機能が作動した大当り遊技以外の大当り遊技で、最終ラウンドに遊技球が特定領域16に入球しなければ、大当りが5回継続する以前に大当り遊技終了後の遊技状態が通常遊技状態に移行する構成となっている。
次に、図2を用いて、大当り遊技の最終ラウンドのみ開放する第2大入賞口を説明する。図2(a)(b)は第2大入賞口15の作動の説明図である。第2大入賞口15は、開閉扉250の開放時に入球した遊技球を装置内へ取り入れる取入口251を備え、これより内部へ取り込まれる。取入口251の直下位置には開閉可能な左右一対のシャッター253が設置してある。図2(a)に示すように、シャッター253が閉じた状態では取入口251より送り出された遊技球をシャッター253の左右両側位置の入賞口252へ案内する。
一方、図2(b)に示すように、シャッター253が開くことにより、取入口251から送り出される遊技球を下方のVゾーン16へ入球させることが可能となる。このようにシャッター253は、閉位置と開位置とに変位することにより遊技球を入賞口252又はVゾーン16へ振分ける。 本実施形態における、シャッター253の動作は、後述する第2大入賞口15の開閉扉250の開放パターンに準じた動作を行う。なお、第2大入賞口15の開閉扉250のの開放パターンとは無関係に、一定の間隔で開閉作動を繰返してもよい。
次に、図3に本実施例におけるパチンコ遊技機の電気配線を示すブロック図を示し、詳細に説明する。尚、このブロック図には、煩雑になる電源回路に関する記載は行わないが、電源が必要な制御装置若しくはアクチュエータ類には電源装置から直接的または間接的に供給される構成となっている。このブロック図では、遊技の制御を司る主制御装置80を中心に、サブ制御装置として払出制御装置81、サブ統合制御装置83および演出図柄制御装置82を具備する構成である。主制御装置80、払出制御装置81、サブ統合制御装置83および演出図柄制御装置82においては、何れもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備え、これら制御装置は何れもCPUにより、2ms周期又は4ms周期の割り込み信号に起因してROMに搭載しているメインルーチンおよびサブルーチンからなるプログラムが開始され、各種の制御が実行される。発射制御装置84にはCPU、ROM、RAM等が設けられていない。しかしこれに限るわけではなく、発射制御装置44にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置80は、裏配線中継端子板75および外部接続端子板78を介して遊技施設のホールコンピュータ87と電気的に接続される。また主制御装置80には、裏配線中継端子板75を介して、前枠(ガラス枠)および内枠が閉鎖しているか否か検出するガラス枠開放スイッチ35、内枠開放スイッチ36の検出信号が入力され、遊技盤中継端子板74を介して、第1始動口11への入球を検出する第1始動口スイッチ11a、第2始動口12への入球を検出する第2始動口スイッチ12a、普通図柄始動ゲート17への入球を検出する普通図柄作動スイッチ17a、第1大入賞口14への入球を検出する第1カウントスイッチ14a、第2大入賞口15の入賞口252への入球を検出する第2カウントスイッチ15a、特定領域16への入球を検出する特定領域スイッチ16a、および一般入賞口31から34への入球を検出する一般入賞口スイッチ31a等の検出信号が入力される。
また主制御装置80は、搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、払出制御装置81や、演出中継端子板65を介してサブ統合制御装置83、演出図柄制御装置82へ向けてのコマンドの出力や、図柄表示装置中継端子板90を介して第1特図表示装置9、第2特図表示装置10、第1特図保留数表示装置18、第2特図保留数表示装置19、普図表示装置7および普図保留数表示装置8等の表示制御を行なう。
更に主制御装置80は、遊技盤中継端子板74を介して、第1大入賞口ソレノイド14b、第2大入賞口ソレノイド15b、シャッターソレノイド253bおよび普電役物ソレノイド17bが接続されている。そして第1大入賞口ソレノイド14b又は第2大入賞口ソレノイド15bを制御して第1大入賞口14又は第2大入賞口15を開放作動せしめる。またシャッターソレノイド253bを制御して特定領域16を開閉作動せしめ、更に普電役物ソレノイド17bを制御して第2始動口12の普通電動役物の開閉作動せしめる。主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子板78を経てホールコンピュータ87に送られる。主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
払出制御装置81は、裏配線中継端子板75や払出中継端子板76を介して球タンクが空状態になったことを検出する球切れスイッチ23、遊技球が払い出されたことを検出する払出スイッチ21、遊技球貯留皿が満杯状態になったことを検出する満杯スイッチ22等の検出信号が入力される。また主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を稼働させて遊技球を払い出させる。更に、CRユニット端子板24を介してCRユニット56と電気的に接続され、精算表示装置25を介して球貸スイッチ57および精算スイッチ58による貸出要求、精算要求の操作信号を受け付け、CRユニット56とデータを送受し、貸出要求信号に応じて払出モータ20を稼働させて貸球を払い出させ、CRユニット56に挿入されているプリペイドカードの残高表示を制御する。
発射制御装置84は、発射ハンドルの回転操作を検出するスイッチ64、発射停止スイッチ29、発射ハンドルに遊技者が接触(操作)していることを検出するタッチスイッチ28等の検出信号が入力される。払出制御装置81を介して主制御装置80から送られてくるコマンド(タッチスイッチ28の信号や遊技状況を反映している)、発射ハンドル64の回動信号および発射停止スイッチ29の信号に基づいて発射モータ30を制御して遊技球を発射および停止させる。
サブ統合制御装置83には、音量調節83a、遊技者が操作可能な演出ボタンの操作を検出する演出ボタンスイッチ67aなどの操作信号が入力される。そしてサブ統合制御装置83は、スピーカ66を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ26の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置82へキャラクタなどを表示する擬似演出や特図の擬似図柄の表示態様のコマンドを送信する。演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から送られてくるコマンドに応じて演出図柄表示装置6のLCDパネルの表示を制御する。なお、本実施例のパチンコ遊技機は、機外に賞球を払出す構成となっているが、所定数の遊技球を機内に封入し、発射した遊技球を遊技機内で回収して循環的に使用することで遊技を行う封入式遊技機としても何ら問題なく本発明の効果を発揮する。
以下、作動の詳細を主制御装置80及びサブ統合制御装置83で実行されるプログラム処理に基づいて説明する。図4は主制御装置80で実行される「メインルーチン」のフローチャートを示す。「メインルーチン」はマイコンによるハード割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判断される(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるマイコンの暴走等が考えられるが、マイコンの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、ほとんどが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
S10が否定判定、即ち、正常割り込みでないと判断されると(S10:no)、初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値を書き込み、特別図柄及び普通図柄を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)が為され(S15)、残余処理(初期乱数更新処理(S80))に移行する。
正常割り込みとの肯定判断がなされると(S10:yes)、初期値乱数更新処理(S20)、大当り決定用乱数更新処理(S25)、大当り図柄決定用乱数1更新処理(S30)、大当り図柄決定用乱数2更新処理(S35)、小当り図柄判定用乱数更新処理(S40)、当り決定用乱数更新処理(S45)、リーチ判定用乱数更新処理(S50)、変動パターン決定用乱数更新処理(S55)、続く入賞確認処理(S60)、当否判定処理(S65)、画像出力処理等の各出力処理(S70)、不正監視処理(S75)を行って、次に割り込み信号が入力されるまでの残余時間内には初期乱数更新処理(S80)をループ処理する。
次に図5に示したフローチャートを用いて、主制御装置80が実行する始動入賞処理を説明する。始動入賞処理は、第1始動口11、第2始動口12に遊技球が入球したとき、又は普通図柄作動ゲート17を遊技球が通過したときに取得する当否乱数等の種々の乱数を、保留記憶として主制御装置80に格納(記憶)する処理となり、本発明の第1保留記憶手段と第2保留記憶手段とに相当する処理となる。また本処理では、記憶した乱数が予め設定された値か否かを後述する当否判定処理を実施する以前に判定する先読判定処理を行い、これは本発明の事前判定手段に相当する。また、始動入賞処理では、第1始動口11及び第2始動口12への入球に起因する各種コマンドをサブ統合制御装置83に送信する処理を行う。以後、第1始動口11に遊技球が入球したときに格納される保留記憶を第1保留記憶、第2始動口12に遊技球が入球したときに格納される保留記憶を第2保留記憶、普通図柄始動ゲート17を遊技球が通過したときに格納される保留記憶を普図保留記憶として説明する。
本実施形態においては、普通図柄保留数表示装置8、第1特図保留数表示装置18、第2特図保留数表示装置19による各々の点灯数の最大個数は4個(最大保留記憶数が4個)となっているが、これに限るわけではなく、例えばそれぞれの最大記憶個数が8個であってもよい。また、それぞれの保留記憶数が0であっても、第1始動口11、第2始動口12に遊技球が入球したとき、又は普通図柄作動ゲート17を遊技球が通過したときに取得される当否乱数等の種々の乱数は、最大値未満の記憶数がある場合と同様に主制御装置80に格納される。
始動入賞処理を開始すると、第1始動口スイッチ11aが遊技球を検出したか否か判定する(S100)。否定判定なら(S100:no)S130に進み、肯定判定なら(S100:yes)、主制御装置80に格納されている第1保留記憶の数が上限値(=4個)未満か否か判定する(S105)。否定判定なら(S105:no)S130に進み、肯定判定であれば(S105:yes)、抽出した大当り判定用乱数、大当り図柄決定用乱数1、大当り図柄決定用乱数2、小当り図柄判定用乱数、リーチ決定用乱数、変動パターン決定用乱数を第1保留記憶として記憶し第1保留記憶の数を示す第1保留記憶カウンタに1を加算する(S110)。
S110に続いては、記憶した第1保留記憶の先読判定を行う(S115)。具体的には、大当り判定用乱数の値が大当りを生起させる値か否かを確認し、大当り値なら大当り図柄の種類を確認する。大当り判定がハズレなら、小当りを生起する値か否かを確認し、ハズレならリーチ決定用乱数がスーパーリーチとなる値か否かを確認する。スーパーリーチでなければ、リーチとなる値か否かを確認し、変動パターン決定用乱数の値から変動時間を確認する。上記判定を行うことによって、記憶した乱数値が、遊技者が大当りの期待が持てる特定の値か否か(はずれでも大当りを期待させる演出が可能な否か)を判定する。
続いて、S115の判定結果に基づいて第1先読判定コマンドを生成してサブ統合制御装置83に送信し(S120)、S110で加算した第1保留記憶カウンタの値を示す第1保留数指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信する(S125)。
S125の処理、又はS100、S105の否定判定(S100:no、S105:no)に続いては、第2始動口スイッチ12aが遊技球を検出したか否か判定する(S130)。否定判定なら(S130:no)S160に進み、肯定判定なら(S130:yes)、主制御装置80に格納されている第2保留記憶の数が上限値(=4個)未満か否か判定する(S135)。否定判定なら(S135:no)S160に進み、肯定判定であれば(S135:yes)、抽出した大当り判定用乱数、大当り図柄決定用乱数1、大当り図柄決定用乱数2、小当り図柄判定用乱数、リーチ決定用乱数、変動パターン決定用乱数を第2保留記憶として記憶し、第2保留記憶数を示す第2保留記憶カウンタに1を加算し(S140)、S110と同様に記憶した第2保留記憶の先読判定を行うが、第2保留記憶の高確率中の先読判定処理では、通常確率において大当りとなる乱数値か否かを判定する(S145)(本発明の事前判定手段に相当)。
続いて、S145の判定結果に基づいて第2先読判定コマンドを生成しサブ統合制御装置83に送信し(S150)、S140で加算した第2保留記憶カウンタの値を示す第2保留数指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信して(S155)、S160に進む。
S160では、普通図柄作動スイッチ17aが遊技球を検出したか否か判定する(S160)。否定判定なら(S160:no)リターンに抜け、肯定判定なら(S160:yes)、主制御装置80に格納されている普図保留記憶数が上限値(=4個)未満か否か判定する(S165)。否定判定なら(S165:no)リターンに抜け、肯定判定であれば(S165:yes)、抽出した当り判定用乱数と当り図柄決定用乱数とを普図保留記憶として記憶し、普図保留記憶数を示す普図保留記憶カウンタに1を加算し(S170)、加算した普図保留記憶カウンタの値を示す普図保留記憶数指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S175)、リターンする。
サブ統合制御装置83は第1及び第2保留記憶数指示コマンドを受信すると、受信したコマンドが示す保留記憶数に応じて演出図柄表示装置6上で表示する各保留記憶数を変化させる指示信号を演出図柄制御装置82に送信する。また、本実施例では、演出図柄表示装置6上では普通図柄の保留記憶数表示は行わないが、普図保留記憶数指示コマンドの受信に応じて表示する構成としてもよいし、普図保留記憶数指示コマンド自体を送信しない構成としてもよい。また、普図の先読判定を実施し判定結果をサブ統合制御装置に送信する構成も考えられる。これにより、普通電動役物(第2始動口12)の開放を期待させる先読予告の実施が可能となる。
次に、図6,7,8を用いて、主制御装置80が行う普図当否判定処理について説明する。普図当否判定処理は、本発明の作動判定手段に相当する処理となる。なお、普通電動役物は普図当否判定で当たったことに起因して作動し、普通電動役物が作動することで第2始動口12への入球が可能になる。
本処理を開始すると、普通電動役物が非作動中か否か判定する(S200)。否定判定なら(S200:no)、リターンし、肯定判定なら(S200:yes)、普通図柄が非変動中か否か(S205)、普通図柄が非確定表示中か否か(S210)判定する。どちらも肯定判定なら(S205:yes、S210:yes)、普図保留記憶があるか否か判定し(S215)、否定判定なら(S215:no)リターンし、肯定判定なら(S215:yes)、時短フラグが0か否か判定する(S220)。
時短フラグは、主制御装置80が記憶する値であり、値が「0」のときは、普通電動役物の作動時間を通常時よりも長くする開放延長機能が未作動の非時短状態であることを、値が「1」のときは、開放延長機能が作動中の時短状態であることを主制御装置80が判断するための値である。これにより本実施例では時短フラグが立つことで開放延長機能(1回の普通図柄当選に対する普通電動役物の作動時間を長くするための機能)が作動し、時短フラグが落ちると開放延長機能が終了する構成となっている。
S220が否定判定、即ち時短状態なら(S220:no)、時短状態中の処理を行うが、時短状態では普通図柄の変動パターンを選択する変動パターンテーブルの内容が異なる(上述したように非時短時よりも変動時間が短い)だけとなり従来技術と何ら変わらないため、説明は割愛する。S220が肯定判定なら(S220:yes)、普図保留記憶のシフト処理を行い、これにより最も古い普図保留記憶を当否判定の対象とするとともに、普図保留記憶数を示す普図保留記憶カウンタから1を減算する(S225)。次に、減算した普図保留記憶カウンタの値を示す普図保留数指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信する(S230)。
続く、当り判定用乱数比較処理(S235)では、当否判定の対象とした普図保留記憶の当り判定用乱数と、予め設定された普図当否判定テーブルとを比較して、当り判定用乱数の値が普図当否判定テーブル内の判定値と一致するか比較する。当否判定は通常確率(低確率)と高確率の2種類あり、当否判定時の遊技状態が通常遊技であれば通常確率(50/100)で比較し、高確率の遊技状態であれば高確率(100/100)で比較する。
続いて、S235の比較結果が当りであるか否か判定する(S240)(本発明の作動判定手段に相当)。肯定判定なら(S240:yes)、当り図柄選択(S245)、変動パターン決定(S255)を行う。S240が否定判定なら(S240:no)、はずれ図柄の決定(S250)、変動パターンの決定(S255)を行い、上記処理結果に応じた普通図柄の変動開始処理を行い(S260)リターンする。
S205が否定判定、即ち普通図柄の変動中なら(S205:no)、図7のフローチャートに進み、普通図柄の変動時間(通常時6.0秒、開放延長時0.5秒)が経過したか否か判定する(S300)。否定判定なら(S300:no)、リターンに抜け、肯定判定なら(S300:yes)、変動中の普通図柄をS245又はS250で決定した図柄で停止表示する処理を行い(S305)、停止表示した図柄が普通電動役物を作動させる当り図柄か否か判定する(S310)。否定判定なら(S310:no)、はずれ図柄の確定表示時間を設定し(S320)リターンに抜ける。
S310が肯定判定なら(S310:yes)、当り図柄の確定表示時間を設定し(S315)、時短フラグが0か否か判定する(S325)。肯定判定、即ち通常状態なら(S325:yes)、通常遊技状態の普通電動役物の作動設定を行い(S330)、否定判定、即ち、開放延長状態(時短状態)なら(S325:no)、開放延長状態の普通電動役物の作動設定を行う(S330)。S330、又はS335に続いては、普通電動役物の作動開始処理を行い(S340)、リターンする。
図6のS210が否定判定、即ち、普通図柄の確定表示中なら(S210:no)、図8のフローチャートに進み、確定図柄の表示時間が終了したか否か判定する(S400)。否定判定なら(S400:no)リターンし、肯定判定なら(S400:yes)、確定図柄表示終了処理を行い(S405)、リターンする。
以上が主制御装置80が実行する普図当否判定処理となる。本実施例では、普通図柄は普通図柄表示装置7のみでの表示となるが、当否判定結果に応じた普図変動指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信し、サブ統合制御装置83は受信した普図変動指示コマンドに応じて、普通図柄に対応した演出用の擬似図柄を選択し、演出図柄表示装置6に該擬似図柄を用いて演出変動と確定図柄を表示する構成も考えられる。
次に、図9のフローチャートを用いて主制御装置80が実行する普電作動処理を説明する。本処理を開始すると、普通電動役物が作動中か否か判定する(S450)。否定判定なら(S450:no)リターンし、肯定判定なら(S450:yes)、第2始動口スイッチ12aが規定入賞数(本実施例では10個)となる遊技球を検出したか否か判定する(S455)。否定判定なら(S455:no)、S330、又はS335で設定した普通電動役物の作動時間が終了したか否か判定し(S465)、否定判定なら(S465:no)リターンに抜け、S455、又はS465が肯定判定なら(S455:yes、S465:yes)、普通電動役物の作動を終了する処理を行い(S460)リターンする。
次に、図10に示したフローチャートを用いて主制御装置80が実行する当否判定処理を説明する。本処理は、本発明の当否判定手段、優先判定手段、開放パターン決定手段、特典移行禁止手段を含む処理となる。
本処理を開始すると、特図の始動条件が成立しているか否か判定する(S500)。この判定処理では、大当り遊技中でないこと、第1及び第2特図が変動中又は確定表示中でないことを確認する。否定判定なら(S500:no)リターンに抜け、肯定判定なら(S500:yes)、第2保留記憶が有るか否か判定する(S505)。肯定判定なら(S505:yes)、S515に進み、否定判定なら(S505:no)第1保留記憶が有るか否か判定し(S510)、否定判定なら(S510:no)リターンに抜け、肯定判定なら(S510:yes)、S515に進む。S505とS510の判定順により、第2保留記憶の当否判定を優先して実施し、これにより本発明における優先判定手段を構成している。
S515では、保留記憶のシフト処理を行い(S515)、これにより最も古い保留記憶を当否判定の対象とするとともに、保留記憶数を示す保留記憶カウンタから1を減算する。
続く、大当り判定用乱数比較処理(S520)では、当否判定の対象とした保留記憶の大当り判定用乱数と予め設定された当否判定テーブルとを比較して、大当り判定用乱数の値が当否判定テーブル内の判定値と一致するか比較する。当否判定テーブルは通常確率(低確率1/50)用と高確率(1/49)用の2種類のテーブルが設定してあり、当否判定時の遊技状態が通常遊技であれば通常確率用の当否判定テーブルを用いて比較し、高確率の遊技状態であれば高確率用の当否判定テーブルを用いて比較する(本発明の当否判定手段に相当)。
続くS525の処理では、大当り判定用乱数の比較処理(S520)の結果が大当りであるか否か判定する(本発明の当否判定手段に相当)。肯定判定なら(S525:yes)、即ち大当りであるなら上述したリミッタ機能を作動させるためのリミッタ設定処理を行なう。
図11に示すリミッタ設定処理では、リミッタカウンタに当該大当り分としてプラス1するインクリメント処理を行い(S605)(本発明のカウント手段に相当)、リミッタカウンタの値が5か否か判定する(S610)。否定判定なら(S610:no)リターンし、肯定判定なら(S610:yes)、リミッタフラグに1を設定する(S615)。リミッタフラグは主制御装置80が記憶する値であり、値が0であれば大当り遊技後の遊技状態を高確率遊技状態に移行させることを、値が1であれば大当り遊技後の遊技状態を通常確率遊技状態に移行させること(本発明の特典移行禁止手段に相当)を、主制御装置80が判断するための値である。S615に続いては、リミッタカウンタをクリアし(S620)、大当り図柄選択処理に進む。
図10に戻り、リミッタ設定処理に続く大当り図柄選択処理では、当否判定の対象とした保留記憶の種類(第1保留記憶又は第2保留記憶)と、保留記憶の大当り図柄決定用乱数1に基づいて第1特図表示装置9、又は第2特図表示装置10に表示する大当り図柄を選択する(S540)。尚、大当り図柄は、「図柄1〜図柄18」の18通り備えている。
続いて、当否判定結果と当否判定の対象とした保留記憶のリーチ決定用乱数および変動パターン決定用乱数に基づいて、第1特図表示装置9、又は第2特図表示装置10に表示する図柄の変動時間となる変動パターンを選択する(S545)。
続いて、S540で選択した大当り図柄と対象となる保留記憶の種類に応じて第1大入賞口14と第2大入賞口15の開放パターンを設定する処理を行う(S550)。具体的な設定内容を図18を用いて説明する。図18は、大当り図柄の種類と大入賞口の開放パターンとの関係を示す図表となり、その内容は、第1特図(第1保留記憶)と第2特図(第2保留記憶)とでは異なる内容となっている。
第1特図として、「図柄1〜図柄18」の18通りの中から、図柄1,3,5,7,9,11,13,15,17(9種類)の何れかがS540で選択された場合、大当り遊技の1ラウンドから9ラウンドまでは第1大入賞口14が28.0秒の開放又は第1カウントスイッチ14aが9個の遊技球を検出するまで開放を繰り返し、最終の10ラウンドとして、特定領域16を備えた第2大入賞口15が0.9秒の開放(又は第2カウントスイッチ15aが9個の遊技球を検出)を1回行う。従って、この場合に選択された図柄は特定領域16への「入球困難図柄」となる。
対して、第1特図で上記とは異なる図柄2,4,6,8,10,12,14,16,18(9種類)の何れかがS540で選択された場合、大当り遊技の1ラウンドから9ラウンドまでは上記と同様の動作を行い、最終の10ラウンドとして、特定領域16を備えた第2大入賞口15が28.0秒の開放又は第2カウントスイッチ15aが9個の遊技球を検出するまで開放する。従って、この場合に選択された図柄は「入球容易図柄」となる。なお、第2特図は選択する全ての図柄(18種類)が「入球容易図柄」となる。「入球容易図柄」と「入球困難図柄」とに基づいて開放パターン(詳しくは第2大入賞口15の開放パターン)を決定する構成は、本発明の開放パターン決定手段に相当する。
S550に続いては、S540で選択した大当り図柄が「入球容易図柄」(最終10ラウンドが28.0秒の長時間開放を行う開放パターンを実施)か否か判定(第1特図と第2特図共通)し(S555)、肯定判定なら(S555:yes)、S605でインクリメントしたリミッタカウンタの値を示すリミッタカウンタコマンドをサブ統合制御装置83に送信する(S560)。
S560、又はS555の否定判定(S555:no)に続いては、上記処理によって選択された図柄および変動パターンの情報を、変動指示コマンドとしてサブ統合制御装置83へ送信し(S565)リターンに抜ける。S565で送信した変動指示コマンドを受信したサブ統合制御装置83からの指示に基づいて、演出図柄制御装置82は、演出図柄表示装置6を制御し、擬似図柄および変動パターンの情報に対応する図柄の変動表示を開始する。サブ統合制御装置83への送信とほぼ同時に主制御装置80は、第1特図表示装置9又は第2特図表示装置10を直接制御して特図の変動を開始する。
S525が否定判定なら(S525:NO)、大当り判定用乱数の比較処理(S520)の結果が小当りであるか否か判定し(1/20)(S570)、肯定判定なら(S570:yes)、小当り図柄を選択し(S575)、小当りに対応する変動パターンの選択処理(S545)、第1大入賞口14を0.2秒開放させる小当り遊技の開放パターン設定処理(S550)を行い、小当り変動パターンの情報を変動指示コマンドとしてサブ統合制御装置83へ送信し(S565)、リターンする。小当りの変動指示コマンドを受信したサブ統合制御装置83からの指示に基づき演出図柄制御装置82は演出図柄表示装置6を制御し、小当り変動パターンの情報に対応する図柄の変動表示を開始する。サブ統合制御装置83への送信とほぼ同時に主制御装置8は、第1特図表示装置9又は第2特図表示装置10を直接制御して特図の変動を開始する。
S570が否定判定なら(S570:no)、ハズレ図柄を選択し(S580)、続いてハズレに対応する変動パターンの設定処理(S545)を実行し、ハズレ変動パターンの情報を変動指示コマンドとしてサブ統合制御装置83へ送信し(S565)、リターンする。ハズレ変動指示コマンドを受信したサブ統合制御装置83からの指示に基づき演出図柄制御装置82は演出図柄表示装置6を制御し、前記擬似図柄および変動パターンの情報に対応する図柄の変動表示を開始する。サブ統合制御装置83への送信とほぼ同時に主制御装置80は、第1特図表示装置9又は第2特図表示装置10を直接制御して特図の変動を開始する。
次に、図12に示したフローチャートを用いて主制御装置80が実行する特別図柄確定処理を説明する。本処理を開始すると、S545で選択した第1又は第2特別図柄の変動パターンが示す変動時間が経過したか否か判定する(S650)。否定判定なら(S650:no)リターンし、肯定判定なら(S650:yes)、確定コマンドをサブ統合制御装置83へ送信するとともに図10のS540,S575,S580で選択された図柄を第1特図表示装置9又は第2特図表示装置10に確定表示し、サブ統合制御装置83からの指示に基づいて演出図柄表示装置6の図柄を確定表示する(S655)。
続いて、第1特図表示装置9又は第2特図表示装置10に確定表示した図柄が大当り図柄か否か判定する(S660)。肯定判定なら(S660:yes)、大当りフラグに「1」をセットし(S665)リターンに抜ける。S660が否定判定なら(S660:no)、確定表示した図柄が小当り図柄か否か判定し(S670)、肯定判定なら(S670:yes)、小当りフラグに「1」をセットする(S675)。S670の否定判定(S670:no)、又はS675に続いては、リターンに抜ける。
次に、図13に示すフローチャートを用いて主制御装置80が行う当り遊技開始処理を説明する。本処理を開始すると、大当りフラグが1か否か判定し(S700)、肯定判定なら(S700:yes)、図10のS550で設定された開放パターンに従って、条件装置および役物連続作動装置を作動して大当り遊技を開始する大当り遊技設定処理を行う(S705)。続くS710〜S725では、当否抽選時の遊技状態を示す時短フラグ、時短カウンタ、確変フラグ、確変カウンタをクリアする。S700が否定判定なら(S700:no)、小当りフラグが「1」か否か判定し(S735)、否定判定なら(S735:no)リターンし、肯定判定なら(S735:yes)、図10のS550で設定された開放パターンに従って、小当り遊技の遊技内容を設定し、小当り遊技を開始し(S740)、S725又はS740に続いては、当り開始演出指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信する処理を行い(S730)リターンする。
次に、図14,15,16,17に示すフローチャートを用いて主制御装置80が行う特別遊技処理を説明する。本処理は本発明の特典遊技移行手段と特典遊技禁止手段とを含む処理となる。本処理を開始すると、主制御装置80は、役物連続作動装置が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S800)。否定判定なら(S800:no)リターンし、肯定判定なら(S800:yes)、第1大入賞口14が開放中か否か(S805)、第2大入賞口15が開放中か否か(S810)、インターバル中か否か(S815)、大当り終了演出中か否か(S820)を順に判定し、全てが否定判定なら(S805:no、S810:no、S815:no、S820:no)、大当り開始演出時間が終了したか否か判定し(S825)、否定判定なら(S825:no)リターンし、肯定判定なら(S825:yes)、第1大入賞口14の開放処理を行い(S830)リターンする。
S805が肯定判定、即ち、第1大入賞口14が開放中なら(S805:yes)、図15のS850に進み、第1カウントスイッチ14aが遊技球を検出したか否か判定する(S850)。肯定判定なら(S850:yes)、9個入賞したか否か判定する(S855)。S855、又はS850が否定判定なら(S855:no、S850:no)、第1大入賞口14の開放時間が終了したか否か判定する(S860)。S860が否定判定なら(S860:no)リターンし、S860又はS855が肯定判定(S860:yes、S855:yes)なら、第1大入賞口14の閉鎖処理を行い(S865)、サブ統合制御装置83に大当りインターバルの表示を指示するコマンドを送信して(S870)リターンする。
図14に戻り、S810が肯定判定、即ち、第2大入賞口15を開放する最終10ラウンドの実施中なら(S810:yes)、図15のS875に進み、特定領域スイッチ16aが遊技球を検出したか否か判定する(S875)。肯定判定なら(S875:yes)、リミッタフラグが0か否か判定し(S880)、肯定判定なら(S880:yes)、特定領域フラグに1をセットし(S885)、サブ統合制御装置83に特定領域への遊技球の入球を示す特定領域入球コマンドを送信する(S890)。
S890、又はS875,S880の否定判定(S875:no、S880:no)に続いては、第2カウントスイッチ15aが遊技球を検出したか否か判定し(S895)、肯定判定なら(S895:yes)、9個入賞したか否か判定する(S900)。S895、又はS900が否定判定なら(S895:no、S900:no)、第2大入賞口15の開放時間が終了したか否か判定する(S905)。S905が否定判定なら(S905:no)リターンし、S905又はS900が肯定判定(S905:yes、S900:yes)なら、第2大入賞口15の閉鎖処理を行い(S910)、リミッタフラグが1か否か判定する(S915)。肯定判定、即ち、初当りを含め所定回数(本実施例では5回)の大当り遊技を実施したなら(S915:yes)、リミッタフラグに0を設定する(S920)。S920、又はS915の否定判定(S915:no)に続いては、
サブ統合制御装置83に大当り終了演出を開始する表示コマンドを送信して(S925)リターンする。
上記したように、S880が否定判定であれば、即ち、当該大当り遊技が初当り(通常遊技状態における大当り)から所定回数(本実施例では5回)の大当りが高確率遊技状態を介して発生した状況であれば、特定領域スイッチ16aが遊技球を検出しても特定領域フラグを立てる処理を行わない。なお、リミッタフラグが1の場合は、第2大入賞口15の開放中はシャッター253を絶えず閉状態にすることで、遊技球が特定領域16に入球しない構成としてもよい。
図14に戻り、S815が肯定判定、即ち、大当りインターバル中なら(S815:yes)、図16のS950に進み、大当りインターバル時間が終了したか否か判定する(S950)。否定判定なら(S950:no)リターンし、肯定判定なら(S950:yes)、9ラウンドが終了したインターバルか否か判定し(S955)、肯定判定なら(S955:yes)、第2大入賞口15の開放処理を行い(S960)リターンし、否定判定なら(S955:no)第1大入賞口14の開放処理を行って(S965)リターンする。
図14に戻り、S820が肯定判定、即ち、大当り終了演出の実施中なら(S820:yes)、図17のS1000に進み、大当り終了演出の時間が経過したか否か判定する(S1000)。否定判定なら(S1000:no)リターンし、肯定判定なら(S1000:yes)、役物連続作動装置の作動を停止し(S1005)、条件装置の作動を停止し(S1010)、特定領域フラグが1か否か、即ち、大当り遊技終了後からの遊技状態として高確率遊技状態に移行するか否か判定する(S1015)。
S1015が肯定判定、即ち、大当り遊技終了後に高確率遊技状態に移行するなら(S1015:yes)、時短フラグに1を設定し(S1020)、時短カウンタに10000をセットし(S1025)、確変フラグに1を設定し(S1030)、確変カウンタに10000をセットし(S1035)、特定領域フラグに0をセットし(S1040)、高確率遊技状態への移行を示す第1終了コマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S1045)する。なお、S1015の肯定判定からS1035にかけてが本発明における特典遊技移行手段に相当する。
S1015が否定判定、即ち、特定領域フラグの値が0なら(S1015:no)、リミッタカウンタの値が0よりも大きいか否か、即ち、高確率遊技状態への移行が可能であるにもかかわらず、特定領域16に遊技球が入球していない状態か否か判定し(S1055)、肯定判定なら(S1055:yes)、リミッタカウンタをクリアする(S1060)。S1060、又はS1055の否定判定(S1055:no)に続いては、サブ統合制御装置83に通常遊技状態への移行を示す第2終了コマンドを送信する(S1065)。
S1045、又はS1065に続いては、大当りフラグに0をセットして(S1050)リターンする。S1015の判定が否定判定、即ち、特定領域フラグの値が0ということは、大当り遊技の最終10ラウンドで特定領域16に遊技球が入球しなかったか、又は、既に高確率遊技状態を跨いだ大当り遊技の連続回数が所定回数(本実施例では5回)に達しているかのどちらかとなり、特定領域16に入球しなかった場合は、遊技者が意図して該入球を避けた場合も含まれる。従って、S1055の肯定判定からS1060にかけてが、本発明のリセット手段に相当する。
次に、サブ統合制御装置83が実行する保留数指示コマンド受信処理を、図19のフローチャートを用いて説明する。本処理を開始すると、第1保留数指示コマンド(図5、S125により送信)を受信したか否か判定し(S1100)、肯定判定なら(S1100:yes)、サブ統合制御装置83が備える第1保留数カウンタの値に1を加算し(S1105)、加算後の第1特図の保留数に応じた表示態様を指定する信号を演出図柄制御装置82に送信する(S1110)。
S1110、またはS1100の否定判定(S1100:no)に続いては、第2保留数指示コマンド(図5、S155により送信)を受信したか否か判定し(S1115)、否定判定なら(S1115:no)リターンし、肯定判定なら(S1115:yes)、サブ統合制御装置83が備える第2保留数カウンタの値に1を加算し(S1120)、加算後の第2特図の保留数に応じた表示態様を指定する信号を演出図柄制御装置82に送信し(S1125)リターンする。
次に、サブ統合制御装置83が実行する第2先読判定コマンド受信処理を、図20のフローチャートを用いて説明する。本処理を開始すると、第2先読判定コマンド(図5、S150により送信)を受信したか否か判定し(S1150)、否定判定なら(S1150:no)リターンし、肯定判定なら(S1150:yes)、受信した第2先読判定コマンドの内容を保留記憶順と関連付けて記憶し(S1120)リターンする。変動指示コマンドを受信すると、当該変動指示コマンドの基となる保留記憶と関連付けられて記憶していた第2先読判定コマンド内容が削除される。
次に、図21を用いてサブ統合制御装置83が実行する変動指示コマンド受信処理を説明する。本処理を開始すると、第1変動指示コマンドを受信したか否か判定し(S1150)、肯定判定なら(S1150:yes)、振り分け乱数を抽出し(S1155)、受信した第1変動指示コマンドの内容とS1155で抽出した振分乱数の値に応じてサブ統合制御装置83が記憶する複数種類の演出態様の中から演出図柄表示装置6に表示する演出表示態様の種類を選択し(S1160)、サブ統合制御装置83が備える第1保留数カウンタからデクリメントし(S1165)、デクリメントされた値に応じて表示中の第1保留数を減少させる指示信号を演出図柄制御装置82に送信し(S1170)、S1160で選択した演出表示態様を演出図柄表示装置6に表示する指示信号を演出図柄制御装置82に送信して(S1175)リターンする。
S1150が否定判定なら(S1150:no)、第2変動指示コマンドを受信したか否か判定し(S1180)、否定判定なら(S1180:no)リターンし、肯定判定なら(S1180:yes)、S1150の肯定判定時と同様に振り分け乱数を抽出し(S1155)、受信した第2変動指示コマンドの内容とS1155で抽出した振分乱数の値に応じてサブ統合制御装置83が記憶する複数種類の演出態様の中から演出図柄表示装置6に表示する演出表示態様の種類を選択し(S1160)、サブ統合制御装置83が備える第2保留数カウンタからデクリメントし(S1185)、デクリメントされた値に応じて表示中の第2保留数を減少させる指示信号を演出図柄制御装置82に送信する(S1190)。
S1190に続いては、事前報知フラグの値が1か否か判定する(S1195)。事前報知フラグはサブ統合制御装置83が記憶する値であり、値が1なら、S1120で記憶していた先読判定コマンドに基づいて、第2保留記憶の中に大当りの期待ができるものがあることを報知する事前報知の実施中であることを、値が0なら、事前報知の実施中ではないことをサブ統合制御装置83が判断する。なお、事前報知の具体的な内容は、先読予告演出として図を用いて後述する。
S1195が肯定判定なら(S1195:yes)、S1185,S1190による第2保留記憶数表示の減少によって、事前報知を実施する第2保留記憶態様が消えたか否か判定し(S1200)、肯定判定なら(S1200:yes)、事前報知フラグに0をセットする(S1205)。S1205、又はS1195,S1200の否定判定(S1195:no,S1200:no)に続いては、S1185,S1190によって消去した第2保留記憶に関連付けて記憶していた先読判定コマンドの内容を消去し(S1210)、S1160で選択した演出表示態様を演出図柄表示装置6に表示する指示信号を演出図柄制御装置82に送信して(S1175)リターンする。
次に、図22を用いてサブ統合制御装置83が実行するリミッタカウンタコマンド受信処理を説明する。本処理は、主制御装置80が実行する当否判定処理において、大当り図柄として「入球容易図柄」(第1特図の場合は半分、第2特図の場合は全て)を選択した大当り判定時にサブ統合制御装置83に送信するリミッタカウンタコマンド(図10、S560)の受信を契機に行う処理となり、本発明の事前報知手段を含む処理となる。従って事前報知手段の開始契機は、大当り判定時、即ち、大当りとなる変動表示の開始時となる。
本処理を開始すると、リミッタカウンタコマンドを受信したか否か判定する(1300)。否定判定なら(S1300:no)リターンし、肯定判定なら(S1300:yes)、サブ統合制御装置83が備える連続回数カウンタをインクリメントし(S1305)、インクリメントした連続回数カウンタの値が5よりも小さいか否か、即ち、高確率遊技状態を跨いでの大当り遊技の連続回数がリミッタ回数に達していないか否か判定する(S1310)。否定判定なら(S1310:no)、連続回数カウンタをクリアして(S1390)リターンし、肯定判定なら(S1310:yes)、予告決定用乱数を抽出し(S1315)、S1120で記憶した全て(最高4個)の先読判定コマンドの内容を参照し(S1320)、参照した中に大当り判定となる記憶があるか否か判定する(S1325)。
S1325が肯定判定なら(S1325:yes)、連続回数カウンタの値が1か否か判定し(S1330)、肯定判定なら(S1330:yes)、S1315で抽出した予告決定用乱数を第1大当り予告判定用テーブルを用いて比較する(S1335)。サブ統合制御装置83が備える大当り予告判定用テーブルは第1から第4までの4種類があり、図25に示した図表にあるように、連続回数カウンタの値が1なら第1大当り予告判定用テーブルを用いて比較し、連続回数カウンタの値が2なら第2大当り予告判定用テーブル、連続回数カウンタの値が3なら第3大当り予告判定用テーブル、連続回数カウンタの値が4なら第4大当り予告判定用テーブルを用いて比較する構成となっている。
また、第1大当り予告判定用テーブルを用いた場合は、後述する先読予告の実施時には、当該先読予告を行った保留記憶の8割が大当りとなり、第2大当り予告判定用テーブルを用いた場合は6割、第3大当り予告判定用テーブルを用いた場合は4割、第4大当り予告判定用テーブルを用いた場合は2割が大当りとなるように構成されている。これは、より多くの大当り遊技を既に獲得しているほど、保留記憶が大当りの場合に先読予告を実施する割合が低いこと、又は、多くの大当り遊技を既に獲得しているほど、所謂ガセの予告が多いことを示し、この構成は、本発明の「事前報知手段による報知は、該報知時の前記カウント手段によるカウント値が大きいほど、前記事前判定手段による判定結果が前記大当り遊技に移行する場合に実行する割合が低くなる」に相当する。
この構成により、遊技者が意図的に特定領域16への入球を回避するのが初当りからの継続回数が何回目(最高4回目まで)であっても、トータルの大当り獲得回数(大当り平均継続回数)を均等にしている。具体的には、初当りの時点では残り4回の大当りが保障されているにも拘らず、実施されている先読予告に従って意図的に最終ラウンドの特定領域16への入球を回避すると、先読予告を実施した保留記憶の変動から80%の割合で大当りとなるが、初当りから高確率遊技状態を跨いで既に4回の大当り遊技を獲得した状態(連続回数カウンタの値が4)で特定領域16への入球を回避した場合は、先読予告を実施した保留記憶の変動から大当りとなる割合は20%と低くなる。
これにより、初当りからの高確率遊技状態を跨いでの大当り継続回数が少ない(連続回数カウンタ値が小さい)ほど、先読予告の信頼度を高くすることによって、遊技者のリスクと見返りのバランスがとれ、遊技者はどの継続回数からでもチャレンジすることができるようになっている。
図22に戻り、S1335に続いては、S1335における比較結果として予告決定用乱数が予告実施値であったか否か判定する(S1340)。否定判定なら(S1340:no)リターンし、肯定判定なら(S1340:yes)、予告判定した先読判定コマンドと関連付けされた保留記憶を示す演出図柄表示装置6上の表示態様を先読予告態様に変更する指示信号を演出図柄制御装置82に送信し(S1345)(本発明の事前報知手段に相当)、事前報知フラグに1をセットして(S1350)リターンする。事前報知フラグは、サブ統合制御装置83が記憶する値であり、値が1なら後述する内容の先読予告演出を実施していることを、値が0なら先読予告演出を実施していないことをサブ統合制御装置83が判断する。
S1330が否定判定なら(S1355:no)、連続回数カウンタの値が2か否か判定し(S1355)、肯定判定なら(S1355:yes)、S1315で抽出した予告決定用乱数を第2大当り予告判定用テーブルを用いて比較して(S1360)、上述したS1340に進む。S1355が否定判定なら(S1355:no)、連続回数カウンタの値が3か否か判定し(S1365)、肯定判定なら(S1365:yes)、S1315で抽出した予告決定用乱数を第3大当り予告判定用テーブルを用いて比較して(S1370)、上述したS1340に進む。S1365が否定判定なら(S1365:no)、S1315で抽出した予告決定用乱数を第4大当り予告判定用テーブルを用いて比較して(S1375)、上述したS1340に進む。
S1325が否定判定、即ち、S1320で参照した全ての先読判定コマンドの中に大当り判定となる記憶がなければ(S1325:no)、S1320で参照した全ての先読判定コマンドの中にスーパーリーチとなる記憶があるか否か判定する(S1380:no)。否定判定なら(S1380:no)リターンし、肯定判定なら(S1380:yes)、大当り予告判定と同様に連続回数カウンタの値毎に異なるスーパーリーチ予告判定用テーブルを用いて予告決定用乱数を比較し(S1385)、上述したS1340に進む。
次に、図23を用いてサブ統合制御装置83が実行する特定領域入球コマンド受信処理を説明する。本処理は、主制御装置80が図15のS890により送信した特定領域入球コマンドの受信により起動する処理となり、大当り遊技終了後の遊技状態として高確率遊技状態が確定した場合にサブ統合制御装置83が実行する処理となる。
本処理を開始すると、特定領域入球コマンドを受信したか否か判定し(S1400)否定判定なら(S1400:no)リターンし、肯定判定なら(S1400:yes)、特定コマンドフラグに1をセットし(S1405)、演出図柄制御装置82に大当り遊技終了後に高確率遊技状態に移行することを演出報知する指示信号を送信する(S1410)。特定コマンドフラグは、サブ統合制御装置83が記憶する値であり、値が1なら最終ラウンドで特定領域16に入球したことにより大当り遊技終了後に高確率遊技状態に移行することを、値が0なら大当り遊技終了後に通常遊技状態に移行することをサブ統合制御装置83が判断する。
S1410に続いては、事前報知フラグが1か否か、即ち、現在保留記憶している第2保留記憶の先読判定コマンドに基づいて先読演出を実施中か否か判定する(S1415)。否定判定なら(S1415:no)リターンし、肯定判定なら(S1415:yes)、実施中の先読予告演出態様の保留記憶表示を通常の表示態様に変更する指示信号を演出図柄制御装置82に送信し(S1420)、事前報知フラグに0をセットして(S1425)リターンする。
次に、図24を用いてサブ統合制御装置83が実行する特別演出処理を説明する。本処理は本発明の特別演出に相当する演出を実行する処理となる。本処理を開始すると、特別演出フラグが0か否か判定する(S1450)。特別演出フラグは、サブ統合制御装置83が記憶する値であり、値が1なら特別演出を実行中であることを、値が0なら特別演出を実行中ではないことをサブ統合制御装置83が判断する。
S1450が肯定判定なら(S1450:yes)、第2終了コマンドを受信したか否か判定し(S1455)、否定判定なら(S1455:no)リターンし、肯定判定、即ち、大当り遊技が終了し通常遊技状態に移行するなら(S1455:yes)、事前報知フラグが1か否か判定し(S1460)、否定判定なら(S1460:no)リターンし、肯定判定、即ち、先読予告演出の実施中なら(S1460:yes)、事前報知が行われている状態で、特定領域16へ遊技球が入球しないまま大当り遊技が終了したことにより、演出図柄制御装置82に特別演出を実施する指示信号を送信し(S1465)、特別演出フラグに1をセットして(S1470)リターンする。
S1450が否定判定、即ち、特別演出の実施中なら(S1450:no)、事前報知フラグが0か否か判定する(S1475)。なお、本実施例の先読予告演出は、先読予告態様を実施していた保留記憶が変動表示を開始した時点で終了(事前報知フラグに0がセットされる)となる。S1475が否定判定、即ち、先読予告演出を実施中なら(S1475:no)リターンし、肯定判定、即ち、先読予告演出が終了したなら(S1475:yes)、演出図柄制御装置82に特別演出の終了を指示する信号を送信し(S1480)、特別演出フラグに0をセットして(S1485)リターンする。
次に、図26,27,28,29を用いて、演出図柄表示装置6上の表示例を説明する。図26の(1)は、高確率遊技状態及び開放延長状態中(電サポ中)に行われる通常の表示内容となり、表示例は初当りから3回目の大当り時に特定領域16に遊技球を入球させたことにより移行した高確率遊技状態及び開放延長状態中となる。具体的な表示は、画面上段の遊技状態報知部において、「高確率電サポ中」「最高あと2回」の文言と、キャラクタ(熊の達吉)を表示し、画面中段の擬似図柄表示部では左中右の擬似図柄が変動表示を行い、画面左下の第1特図保留記憶数表示領域では第1保留記憶数を黒丸の数で示し、画面右下の第2特図保留記憶数表示領域では第2保留記憶数を黒丸の数で示している。この構成により、通常の高確率遊技状態及び開放延長状態中は、熊の達吉が高確率及び開放延長状態により容易に獲得可能な大当りの回数をアナウンスする演出を行っている。
図26の(2)は、高確率及び開放延長状態中において大当りとなる変動表示が開始された時点から行われる先読予告演出(事前報知)の表示内容となる(リミッタカウンタコマンドの受信に応じて先読予告演出が実施された場合)。具体的な表示は、(1)の表示に対して遊技状態報知部では「しかし、星印が出現!」の文言が追加されると同時に、熊の達吉の表情が笑顔に変化し、第2特図保留記憶数表示領域の保留記憶を表す何れか(リミッタカウンタコマンド受信処理に応じた)の黒丸表示が、星印に変化する。
(2)の表示では、(1)と同一の内容も報知することにより、特定領域16に入球させていれば容易に獲得可能な大当り回数を遊技者に提示するとともに、第2特図保留記憶数表示領域に大当りを期待させる先読予告演出となる保留記憶の表示態様を出現させることにより、リスクを冒してでもより多くの大当り出球の獲得を狙うかどうかの判断材料を遊技者に提供している。
図27(1)(2)は、大当り遊技中の表示内容となり、(1)は連続した5回目以外で通常(先読予告演出無し)の表示例、(2)は先読予告演出を実施中の表示例となる。(1)の具体的な表示は、画面上段がラウンド表示部となり実施中のラウンド数を表示する。表示例では、最終ラウンド直前を示す「9R」を表示している。画面中段は継続状況報知部となり、「最終10ラウンドでVにいれれば高確率継続!」の文言を表示する。第1特図保留記憶数表示領域,第2特図保留記憶数表示領域では通常の保留記憶数表示を行う。
(2)の具体的な表示は、(1)の表示に対して継続状況報知部において「しかし、保留記憶には星印が・・・」の文言が追加されるとともに、熊の達吉の表情が悩んでいる表情に変化する。この場合、第2特図保留記憶数表示領域の先読予告演出表示態様は大当りが生起する変動が開始した時点から表示されている。この継続状況報知部の表示は、特定領域16を備えた第2大入賞口15が開放動作を行う前の1ラウンドから9ラウンドの大当り遊技中に継続して表示するのが好適であり、遊技者に判断する時間を長く提供することができる。また、表示する内容もラウンド毎に変化させてもよく、例えばラウンド数が増えるほど遊技者を煽る(特定領域16に入球させないことによって結果的に遊技者が得をする)内容にしてもよい。
これにより(2)の継続状況報知部では、(1)と同一の内容も報知すると共に、第2特図保留記憶数表示領域に大当りを期待させる先読予告演出態様が表示されていることを再認識させることにより、リスクを冒してでもより多くの大当り出球の獲得を狙うかどうかの判断期限が、間近に迫った状態であることを報知する。
図28(1)(2)は、大当り遊技終了インターバルの表示内容となり、(1)は直前の最終10ラウンド中に特定領域16に遊技球を入球させた場合の表示例、(2)は、直前の最終10ラウンド中に特定領域16に遊技球を入球させずに意図的に高確率遊技状態への移行を行わなかった場合の表示例となる。(1)の具体的な表示は、画面のほぼ全域を占める継続状況報知部において「大当り遊技終了」「V入賞!」「高確率継続決定!」の文字列と、笑顔のキャラクタを表示する。
(2)の具体的な表示は、(1)と同様に画面のほぼ全域を占める継続状況報知部において「大当り遊技終了」「通常確率開始」「星印に期待」の文字列と、神妙な表情のキャラクタを表示する。この場合、第2特図保留記憶数表示領域の先読予告演出態様の表示は大当りが生起する変動が開始した時点から変わらず表示されている。
(2)の継続状況報知部の表示により、最終10ラウンドで特定領域16に遊技球を入球させなかったことによって、通常遊技状態に移行することとともに、変動開始間近な星印の保留記憶が大当りの期待できるものであることを報知する。
図29(1)は、先読予告演出態様を表示した状態で大当り遊技中に特定領域16に入球させずに大当り遊技が終了した場合に実施する特別演出の表示例であり、大当り遊技が終了して、1個目の第2保留記憶が変動表示を開始した状況となる。具体的な表示は、画面上部の特別演出表示部において、「星印は大当りの期待大」「連続大当り回数を上積みできるかも!!」の文字列と、キャラクタを表示する。特別演出表示部の表示によって、先読予告演出態様の星印が大当りであった場合の状況を示唆し、期待感を膨らませる演出を行う。
以上が実施例の説明となる。実施例では、大当り遊技終了後に通常確率遊技状態に移行する場合(S1015が否定判定の場合)は、時短フラグは0のままに非開放延長状態としたが、大当り遊技終了後に通常確率遊技状態に移行する場合においても、特別図柄が所定回数(例えば20回)の変動を実施するまで時短状態とする構成としてもよい。また、リミッタが作動した場合の大当り遊技終了後は、通常遊技状態(確変フラグ値=0、時短フラグ値=0)に移行し、リミッタが作動していない状態で特定領域16に遊技球を入球させずに大当り遊技が終了した場合は、通常確率の時短状態(確変フラグ値=0、時短フラグ値=1、例えば時短カウンタ=20)に移行する構成としてもよい。
この構成により、リミッタが作動して通常遊技状態に移行した場合は、大当り遊技終了時が明確な遊技の止めどきと認識させることができ、意図的に特定領域16に入球させなかった場合は、大当り遊技終了時に通常確率でありながら時短状態(開放延長状態)とすることにより、さらに大当り回数を上積みできるか否かの結果を迅速に提供し、スピード感のある遊技の継続を演出することができる。
なお、実施例においては、先読予告演出(事前報知)の開始時期を大当りとなる変動表示の開始時としたが、これに限らず、大当り遊技中の第2大入賞口15の開放以前に終了するのであれば、大当り遊技開始時から先読予告演出(事前報知)を開始してもよいし、他の契機で開始してもよい。また、開始契機及び終了契機を複数備えて実施期間を複数種類とし、先読予告演出(事前報知)実施時に何れかの実施期間を選択して実施する構成としてもよく、これにより、遊技者が特定領域16への遊技球入球の判断を行う時間に長短を設けて、遊技の興趣を増加させることが可能となる。
以上のように、本発明の弾球遊技機によれば、大当り遊技中に大入賞口に備えられた特定領域に遊技球を入球させるか又は入球を回避するかによって大当り遊技終了後の遊技状態を決定する構成となっている。従って、始動口への入球に起因して特定領域を備えた大入賞口を作動させるか否かの大当り抽選を実施する弾球遊技機に適用することができる。
1 遊技盤
6 演出図柄表示装置
9 第1特別図柄表示装置
10 第2特別図柄表示装置
11 第1始動口
11a 第1始動口スイッチ
12 第2始動口(普通電動役物)
12a 第2始動口スイッチ
14 第1大入賞口
14a 第1カウントスイッチ
15 第2大入賞口
15a 第2カウントスイッチ
16 特定領域
16a 特定領域スイッチ
17 普通図柄始動ゲート
17a 普通図柄作動スイッチ
80 主制御装置
82 演出図柄制御装置
83 サブ統合制御装置

Claims (5)

  1. 入球率が常時一定な第1始動口と、可変入賞装置の作動時のみ入球が容易な状態となる第2始動口と、
    前記第1始動口又は前記第2始動口への遊技球の入球に起因して抽出した乱数値に基づいて、大入賞口を開放する大当り遊技に移行するか否かの当否判定を行う当否判定手段と、
    前記第1始動口への入球に起因して抽出した乱数値を、前記当否判定が実施されるまで第1保留記憶として所定の上限数まで記憶する第1保留記憶手段と、
    前記第2始動口への入球に起因して抽出した乱数値を、前記当否判定が実施されるまで第2保留記憶として所定の上限数まで記憶する第2保留記憶手段と、
    前記第2保留記憶手段が前記第2保留記憶を記憶していれば、前記第1保留記憶手段が前記第1保留記憶を記憶しているか否かに拘らず前記第2保留記憶の前記当否判定を優先して実施する優先判定手段と、
    前記第1保留記憶の前記当否判定の判定結果を示す図柄を、可変表示を経て確定表示する第1特別図柄表示装置と、
    前記第2保留記憶の前記当否判定の判定結果を示す図柄を、可変表示を経て確定表示する第2特別図柄表示装置と、
    前記第2保留記憶の前記当否判定の結果が前記第2特別図柄表示装置に表示される以前に、該第2保留記憶として記憶した乱数が前記大当り遊技に移行する可能性があるか否か判定する事前判定手段と、を備え、
    前記大当り遊技が終了すると、少なくとも通常遊技状態か、前記当否判定手段で大当りに当選する確率を該通常遊技状態よりも高い確率とするとともに該通常遊技状態よりも前記可変入賞装置の作動時間が長い、又は/及び作動回数が多い特典遊技状態かのいずれかの遊技状態に移行可能な弾球遊技機において、
    前記大当り遊技中に前記大入賞口内に設けられた特定領域を遊技球が通過すると、当該大当り遊技終了後の遊技状態を前記特典遊技状態に移行させる特典遊技移行手段と、
    前記特典遊技状態から移行した前記大当り遊技の回数をカウントするカウント手段と、
    該カウント手段によるカウント値が所定値に達すると、前記特典遊技移行手段による前記特典遊技状態への移行を禁止する特典移行禁止手段と、
    前記カウント手段によるカウント値が前記所定値に達する以前において、前記大当り遊技中に遊技球が前記特定領域を通過しなければ、前記カウント手段がカウントしたカウント値を初期値にリセットするリセット手段と、
    前記事前判定手段による前記第2保留記憶の判定に基づいて、前記第2保留記憶手段に前記大当り遊技に移行する可能性がある前記第2保留記憶が記憶されていることを報知する事前報知手段と、を備え、
    該事前報知手段は、
    前記大当り遊技に移行することを示す判定結果を導出表示する可変表示の開始から、当該判定結果に応じた前記大当り遊技中において前記特定領域へ遊技球が入球するまでの間に前記報知を実施する
    ことを特徴とした弾球遊技機。
  2. 請求項1記載の弾球遊技機において、
    前記事前報知手段による報知が行われると、前記特定領域への遊技球の入球が行われないまま前記大当り遊技が終了したことを条件に、特別演出を実施する
    ことを特徴とした弾球遊技機。
  3. 請求項1又は請求項2記載の弾球遊技機において、
    前記事前報知手段による報知は、該報知時の前記カウント手段によるカウント値に応じて大当りとなる割合が変化する
    ことを特徴とした弾球遊技機。
  4. 請求項1から請求項3記載のいずれかの弾球遊技機において、
    大当り遊技における前記大入賞口の開放パターンには、少なくとも前記特定領域への遊技球の入球が容易な入球容易開放パターンと、該入球容易開放パターンよりも前記特定領域への遊技球の入球が困難な入球困難開放パターンが有り、何れの開放パターンを行うか決定する開放パターン決定手段を備え、
    該開放パターン決定手段は、前記第1保留記憶の前記当否判定に基づいて大当り遊技に移行する場合よりも、前記第2保留記憶の前記当否判定に基づいて前記大当り遊技に移行する場合の方が、高い割合で前記入球容易開放パターンを選択する
    ことを特徴とした弾球遊技機。
  5. 請求項1から請求項4記載のいずれかの弾球遊技機において、
    遊技球が流下する遊技領域は、所定の発射強度以上で発射された遊技球が到達する第1遊技領域と、該第1遊技領域へは到達しない発射強度で発射された遊技球が流下する第2遊技領域とからなり、
    前記第1遊技領域に前記大入賞口と前記可変入賞装置と作動口とを配置し、
    該作動口への遊技球の入球に起因して抽出した乱数値に基づいて、前記可変入賞装置を作動させるか否かの判定を行う作動判定手段を備えた
    ことを特徴とした弾球遊技機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018015491A (ja) * 2016-07-29 2018-02-01 株式会社ニューギン 遊技機
JP2018061563A (ja) * 2016-10-11 2018-04-19 株式会社高尾 弾球遊技機
JP2018061564A (ja) * 2016-10-11 2018-04-19 株式会社高尾 弾球遊技機
JP7050510B2 (ja) 2018-02-02 2022-04-08 株式会社平和 遊技機

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