JP6718618B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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本発明は、パチンコ機など(以下、弾球遊技機ともいう)に関するものである。
現時点において、一番主流なパチンコ機は、発射された遊技球が始動口に入球した際に抽出した乱数値が大当りと判定される値か否かが判定され、大当りと判定されると特別図柄を大当りを示す図柄で確定表示させた後に大当り遊技が実行される(図柄当り)、俗に言う第1種パチンコ機である。
なお、第1種パチンコ機以外のパチンコ機としては、第1種パチンコ機の遊技性に、発射された遊技球が始動口に入球した際に抽出した乱数値が小当りと判定される値であるか否かが判定され、小当りと判定されると特別図柄を小当りを示す図柄で確定表示させた後に小当り遊技が実行され、当該小当り遊技中に開放される大入賞口内に設けられた特定領域に遊技球が入球すると、大当り遊技が実行される構成(役物当り)を追加した、俗に言う混合機も存在する。
現在、市場に流通している混合機の多くは、特許文献1に記載されているように、遊技領域の左側から流下する遊技球が入球し易い位置に、小当りと判定される乱数値が抽出される確率が低い又は小当りと判定される乱数値が抽出されない第1始動口を配置することで、通常遊技中(左打ち遊技中)は図柄当りを目指して遊技させ、図柄当りでの大当りが発生すると、大当り遊技終了後に所定確率で開放延長状態に移行させ、遊技領域の右側から流下する遊技球が入球し易い位置に、小当りと判定される乱数値が抽出される確率が高く、開閉部材を備えた第2始動口と、開閉部材を開放させるか否かを抽選するための普通図柄作動ゲートと、特定領域を備えた大入賞口を配置し、開放延長状態では、開閉部材の開放時間を長くすることで開放延長状態中(右打ち遊技中)は役物当りを狙わせる遊技性となっている。
特開2013−233375号公報 特開2013−042885号公報
上述したように、市場に流通している多くの混合機が通常遊技状態である場合、第1種パチンコ機と同じ、図柄当りを目指す遊技性となっており、通常遊技状態では混合機の良さが十分に発揮できないという問題がある。
この問題を解決するために、通常遊技状態において、役物当りが狙える確率が異なる複数の状態が発生可能とすればよいが、通常遊技状態において役物当りが頻発して発生可能とすると遊技者に有利すぎる構成となってしまいパチンコ機として成立しなくなってしまうので、役物当りが狙える複数の状態の中の一つは、極めて役物当りが発生する確率が低いように設定しなければならない。
上述したように、開放延長状態では役物当りが発生し易くさせるために、第2始動口や特定領域を備えた大入賞口が遊技領域の右側に設けられており、通常遊技状態で左打ちをしている最中に役物当りが狙える状態が発生すると、遊技者に役物当りのチャンスを逃さないために右打ちを指示しなければならないが、極めて役物当りが発生する確率が低い状態が発生した場合に右打ち報知を行うと、遊技者は何も理解していない状態にて無駄に遊技球を消費してしまうという問題が発生してしまう。
本願発明は、上記の問題を解決することができる弾球遊技機を作り出すために考え出されたものである。
上記課題を解決するためになされた本発明の請求項1に記載の弾球遊技機は、遊技の進行を制御する主制御装置と、演出装置の制御を行うサブ制御装置と、普通図柄作動ゲートに遊技球が入球した際に抽出した数値データに基づいて開閉部材を開放させるか否かの判定である普通図柄判定の判定結果を報知する普通図柄表示装置と、常時入球可能な第1始動口と、前記開閉部材を備えた第2始動口と、前記第1始動口に遊技球が入球した際に抽出した数値データをもとに行われる特別図柄判定の判定結果を報知する第1特別図柄表示装置と、前記第2始動口に遊技球が入球した際に抽出した数値データをもとに行われる特別図柄判定の判定結果を報知する第2特別図柄表示装置と、前記第1特別図柄表示装置、又は前記第2特別図柄表示装置にて小当り図柄が確定表示されることで、特定領域を備えた大入賞口を開放させる小当り遊技を実行させる小当り遊技実行手段と、前記第1特別図柄表示装置、又は前記第2特別図柄表示装置に大当り図柄が確定表示されることで、又は前記小当り遊技中に前記特定領域に遊技球が入球することで大当り遊技を実行させる大当り遊技実行手段と、通常遊技状態よりも、単位時間あたりの前記第2始動口への入球率が高くなるように設定された状態である開放延長状態に移行させる開放延長状態移行手段と、備え、所定の発射威力未満で発射された遊技球が流下する第1遊技領域と、前記所定の発射威力以上で発射された遊技球が流下する第2遊技領域とに、遊技球を打ち分けて発射可能な弾球遊技機において、前記主制御装置による制御にて、前記第2遊技領域への遊技球の流下を促す報知を実行する第1報知手段と、前記サブ制御装置による制御にて、前記第2遊技領域への遊技球の流下を促す報知を実行する第2報知手段と、前記第2遊技領域の所定領域を流下した遊技球を検出する遊技球検出手段と、少なくとも、前記遊技球検出手段によって所定数の遊技球が検出されたことを条件に前記第1遊技領域への遊技球の流下を促す報知を実行させる注意報知制御手段と、を備え、前記第2遊技領域を流下した遊技球よりも前記第1遊技領域を流下した遊技球のほうが入球し易い位置に前記第1始動口を配置し、前記第1遊技領域を流下した遊技球よりも前記第2遊技領域を流下した遊技球のほうが入球し易い位置に前記普通図柄作動ゲートと、前記第2始動口と、前記特定領域を備えた大入賞口と、を配置し、前記特別図柄判定によって、前記第2特別図柄表示装置には前記大当り図柄が確定表示される確率よりも前記小当り図柄が確定表示される確率を高くし、前記第1特別図柄表示装置に前記小当り図柄が確定表示されたことで行われる前記特定領域を備えた大入賞口の開放パターンとして、大入賞口短開放と、該大入賞口短開放よりも開放時間が長い大入賞口長開放と、があり、該大入賞口長開放が行われている際には、前記第1報知手段及び前記第2報知手段による報知が実行され、前記大入賞口短開放が行われている際には、前記第1報知手段による報知が実行されるが、前記第2報知手段による報知は実行されないものとし、前記注意報知制御手段は、前記第1特別図柄表示装置に前記大入賞口短開放を示す前記小当り図柄が確定表示されてから所定時間が経過するまでに、前記遊技球検出手段によって前記所定数の遊技球が検出されても前記第1遊技領域への遊技球の流下を促す報知を実行させないようにしたことを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の弾球遊技機は、遊技の進行を制御する主制御装置と、演出装置の制御を行うサブ制御装置と、普通図柄作動ゲートに遊技球が入球した際に抽出した数値データに基づいて開閉部材を開放させるか否かの判定である普通図柄判定の判定結果を報知する普通図柄表示装置と、常時入球可能な第1始動口と、前記開閉部材を備えた第2始動口と、前記第1始動口に遊技球が入球した際に抽出した数値データをもとに行われる特別図柄判定の判定結果を報知する第1特別図柄表示装置と、前記第2始動口に遊技球が入球した際に抽出した数値データをもとに行われる特別図柄判定の判定結果を報知する第2特別図柄表示装置と、前記第1特別図柄表示装置、又は前記第2特別図柄表示装置にて小当り図柄が確定表示されることで、特定領域を備えた大入賞口を開放させる小当り遊技を実行させる小当り遊技実行手段と、前記第1特別図柄表示装置、又は前記第2特別図柄表示装置に大当り図柄が確定表示されることで、又は前記小当り遊技中に前記特定領域に遊技球が入球することで大当り遊技を実行させる大当り遊技実行手段と、通常遊技状態よりも、単位時間あたりの前記第2始動口への入球率が高くなるように設定された状態である開放延長状態に移行させる開放延長状態移行手段と、備え、所定の発射威力未満で発射された遊技球が流下する第1遊技領域と、前記所定の発射威力以上で発射された遊技球が流下する第2遊技領域とに、遊技球を打ち分けて発射可能な弾球遊技機において、前記主制御装置による制御にて、前記第2遊技領域への遊技球の流下を促す報知を実行する第1報知手段と、前記サブ制御装置による制御にて、前記第2遊技領域への遊技球の流下を促す報知を実行する第2報知手段と、前記第2遊技領域の所定領域を流下した遊技球を検出する遊技球検出手段と、少なくとも、前記遊技球検出手段によって所定数の遊技球が検出されたことを条件に前記第1遊技領域への遊技球の流下を促す報知を実行させる注意報知制御手段と、を備え、前記第2遊技領域を流下した遊技球よりも前記第1遊技領域を流下した遊技球のほうが入球し易い位置に前記第1始動口を配置し、前記第1遊技領域を流下した遊技球よりも前記第2遊技領域を流下した遊技球のほうが入球し易い位置に前記普通図柄作動ゲートと、前記第2始動口と、前記特定領域を備えた大入賞口と、を配置し、前記特別図柄判定によって、前記第2特別図柄表示装置には前記大当り図柄が確定表示される確率よりも前記小当り図柄が確定表示される確率を高くし、前記第1特別図柄表示装置に前記小当り図柄が確定表示されたことで行われる前記特定領域を備えた大入賞口の開放パターンとして、大入賞口短開放と、該大入賞口短開放よりも開放時間が長い大入賞口長開放と、があり、該大入賞口長開放が行われている際には、前記第1報知手段及び前記第2報知手段による報知が実行され、前記大入賞口短開放が行われている際には、前記第1報知手段及び前記第2報知手段による報知は実行されないものとし、前記注意報知制御手段は、前記第1特別図柄表示装置に前記大入賞口短開放を示す前記小当り図柄が確定表示されてから所定時間が経過するまでに、前記遊技球検出手段によって前記所定数の遊技球が検出されても前記第1遊技領域への遊技球の流下を促す報知を実行させないようにしたことを特徴とする。
「大当り遊技」とは、大入賞口が複数回、開閉を繰り返す遊技の総称である。特別図柄表示装置に大当り図柄が確定表示されることで実行される大当り遊技と、小当り遊技中に特定領域に遊技球が入球することで実行される大当り遊技とで、大当り遊技の種類が異なっていても当然よい。ここで、大当り遊技の種類が異なるとは、例えば、大当り遊技は大入賞口を開放させるラウンド遊技を複数行うことにより構成されている場合、大当り遊技でのラウンド遊技の回数が異なることが考えられる。また、大当り遊技の種類に応じて、大当り遊技終了後に開放延長状態に移行する確率が異なるものであってもよい。
サブ制御装置は、主制御装置からの信号を受信すると、第2報知手段を制御して報知を実行する構成としてもよい。
第1遊技領域への遊技球の流下を促す報知を実行させる注意報知制御手段が、主制御装置又はサブ制御装置のどちらに備えられた構成であってもよい。
開放延長状態は、通常遊技状態よりも普通図柄の変動時間を短くする、通常遊技状態よりも普通図柄抽選で当選と判定される確率を高くする、通常遊技状態よりも開閉部材の平均開放時間を長くする等によって単位時間あたりの第2始動口の入球確率を高くする構成が好適である。
通常遊技状態時に大当り遊技が実行される場合よりも開放延長状態時に大当り遊技が実行される場合のほうが、大当り遊技終了後に開放延長状態に移行する確率が高い構成が好適である。
「少なくとも、前記遊技球検出手段によって所定数の遊技球が検出されたことを条件に」と記載されているように、注意報知制御手段が第1遊技領域への遊技球の流下を促す報知を実行させるために、遊技球検出手段による所定数の遊技球が検出されたこと以外に他の条件を加えてもよい。例えば、通常遊技状態であることや、大入賞口の開放中でないこと等の条件に加えることが考えられる。また、所定数とは1球であってもよい。また、2球、3球又は4球等であってもよい。
遊技球検出手段は、第2遊技領域の中の所定領域を流下した遊技球を検出出来ればよい。また、遊技球検出手段による遊技球の検出は注意報知制御手段が第1遊技領域への遊技球の流下を促す報知を実行させるためだけのものではなく、他の用途に使用してもよい。例えば、普通図柄作動ゲートに遊技球が通過したことを検出する普通図柄検出手段や、入賞口に遊技球が入球したことを検出する入賞口検出手段として使用してもよい。
第2報知手段による第2遊技領域への遊技球の流下を促す報知とは、例えば、「第2遊技領域に遊技球を流下して下さい」としても良いが、「右打ちして下さい」といった遊技者が認識している表現を使用して報知してもよいし、「発射ハンドルを右に回して下さい」といった遊技球の発射威力を調整するための発射ハンドルの操作方法を利用して報知しても良い。また、注意報知制御手段が実行させる第1遊技領域への遊技球の流下を促す報知とは、例えば、「第1遊技領域に遊技球を流下して下さい」でもよいし、遊技者の認識している表現として「左打ちに戻して下さい」でもよいし、発射ハンドルの操作方法を利用して「発射ハンドルを左に戻して下さい」と報知してもよい。
第2特別図柄表示装置に小当り図柄が確定表示されたことで行われる大入賞口の開放パターンは、第1特別図柄表示装置に小当り図柄が確定表示されたことで行われる大入賞口の開放パターンである大入賞口長開放と同じであってもよいし、第1特別図柄表示装置に小当り図柄が確定表示されたことで行われる大入賞口の開放パターンである大入賞口長開放と異なるものであってもよい。
所定時間とは、大入賞口短開放に基づく大入賞口の開放時間以上である構成が好適である。
開放延長状態や大入賞口長開放が行われている間に遊技球検出手段によって所定数の遊技球が検出されても注意報知制御手段は第1遊技領域への遊技球の流下を促す報知を実行させない構成となっている。
請求項1に記載の弾球遊技機によれば、通常遊技状態であっても、特別図柄が小当り図柄で確定表示されると、小当り遊技が実行され、当該小当り遊技中に特定領域に遊技球を入球させて大当り遊技(役物当り)を狙うことが可能となり、通常遊技状態であっても遊技球の挙動によって遊技者を楽しませることができるといった混合機の良さを活かすことが出来る。また、大入賞口の開放パターンとして、大入賞口長開放だけでなく、大入賞口短開放も設けたことで、通常遊技状態が遊技者に有利すぎる構成とはならない。
さらに、大入賞口短開放が行われた場合には、大入賞口長開放が行われる時と違い、第2報知手段による報知が行われないので、遊技者としては、役物当りが発生する確率が低いと理解することができるので、第2遊技領域に向けて遊技球を発射させないという選択が可能となり、遊技者が何も理解していない状態にて無駄に遊技球を消費してしまうといった確率を大幅に下げることが可能となる。
なお、大入賞口短開放が行われた場合であっても、第1報知手段による報知は行われるので、極めて役物当りが発生する確率が低いことを分かったうえで、第2遊技領域に向けて発射させようと思っている遊技者に対して、どのタイミングで入球させなければならないかを示すことができる。
また、第1始動口よりも第2始動口に遊技球を入球させたほうが、遊技者にとって有利な大当り遊技が実行される確率が高い場合、遊技者は通常遊技状態においても第1遊技領域ではなく、第2遊技領域に向けて遊技球を長期間発射させ、有利な大当り遊技を発生させようとする。しかし、注意報知制御手段を設けたことで、通常遊技状態における長期間の第2遊技領域に向けての発射を防止することが可能となるうえ、大入賞口短開放が行われることを示す判定結果が報知されてから所定時間が経過するまでは、遊技球検出手段によって所定数の遊技球が検出されても、注意報知制御手段は第1遊技領域への遊技球の流下を促す報知を実行させないので、大入賞口短開放が行われる状態であっても、諦めずに挑戦している遊技者が注意報知制御手段により実行される第1遊技領域への遊技球の流下を促す報知により、遊技意欲が萎えてしまうことを防止することが出来る。
請求項2に記載の弾球遊技機によれば、通常遊技状態であっても、特別図柄が小当り図柄で確定表示されると、小当り遊技が実行され、当該小当り遊技中に特定領域に遊技球を入球させて大当り遊技(役物当り)を狙うことが可能となり、通常遊技状態であっても遊技球の挙動によって遊技者を楽しませることができるといった混合機の良さを活かすことが出来る。また、大入賞口の開放パターンとして、大入賞口長開放だけでなく、大入賞口短開放も設けたことで、通常遊技状態が遊技者に有利すぎる構成とはならない。
さらに、大入賞口短開放が行われた場合には、大入賞口長開放時と違い、第1報知手段及び第2報知手段による報知が行われないので、遊技者としては、役物当りが発生する確率が低いと理解することができるので、第2遊技領域に向けて遊技球を発射させないという選択が可能となり、遊技者が何も理解していない状態にて無駄に遊技球を消費してしまうといった確率を大幅に下げることが可能となる。
また、第1始動口よりも第2始動口に遊技球を入球させたほうが、遊技者にとって有利な大当り遊技が実行される確率が高い場合、遊技者は通常遊技状態においても第1遊技領域ではなく、第2遊技領域に向けて遊技球を長期間発射させ、有利な大当り遊技を発生させようとする。しかし、注意報知制御手段を設けたことで、通常遊技状態における長期間の第2遊技領域に向けての発射を防止することが可能となるうえ、大入賞口短開放が行われることを示す判定結果が報知されてから所定時間が経過するまでは、遊技球検出手段によって所定数の遊技球が検出されても、注意報知制御手段は第1遊技領域への遊技球の流下を促す報知を実行させないので、大入賞口短開放が行われる状態であっても、諦めずに挑戦している遊技者が注意報知制御手段により実行される第1遊技領域への遊技球の流下を促す報知により、遊技意欲が萎えてしまうことを防止することが出来る。
パチンコ機50の正面図。 パチンコ機50の遊技盤1の正面図。 振分装置93の動作を説明する図。 パチンコ機50の背面図。 パチンコ機50の電気構成図。 パチンコ機の作動内容を示す図表。 パチンコ機50の主制御装置80で実行されるメイン処理の概要を示すフローチャート。 主制御装置80が実行する始動入賞処理を示すフローチャート。 主制御装置80が実行する普図当否判定処理を示すフローチャート1。 主制御装置80が実行する普図当否判定処理を示すフローチャート2。 主制御装置80が実行する普図当否判定処理を示すフローチャート3。 主制御装置80が実行する普通図柄当り遊技処理を示すフローチャート1。 主制御装置80が実行する普通図柄当り遊技処理を示すフローチャート2。 主制御装置80が実行する特図当否判定処理を示すフローチャート1。 主制御装置80が実行する特図当否判定処理を示すフローチャート2。 主制御装置80が実行する特図当否判定処理を示すフローチャート3。 主制御装置80が実行する特別遊技処理を示すフローチャート1。 主制御装置80が実行する特別遊技処理を示すフローチャート2。 主制御装置80が実行する特別遊技処理を示すフローチャート3。 主制御装置80が実行する特別遊技処理を示すフローチャート4。 主制御装置80が実行する特別遊技処理を示すフローチャート5。 主制御装置80が実行する特別遊技処理を示すフローチャート6。 主制御装置80が実行する特別遊技処理を示すフローチャート7。 サブ統合制御装置83が実行する右遊技領域発射報知処理1を示すフローチャート。 サブ統合制御装置83が実行する右遊技領域発射報知処理2を示すフローチャート。 サブ統合制御装置83が実行する右遊技領域発射報知処理3を示すフローチャート。 サブ統合制御装置83が実行する左遊技領域発射報知処理1を示すフローチャート。 サブ統合制御装置83が実行する左遊技領域発射報知処理2を示すフローチャート。 演出図柄表示装置6の表示例1。 演出図柄表示装置6の表示例2。 演出図柄表示装置6の表示例3。 演出図柄表示装置6の表示例4。 実施例2の主制御装置80が実行する普図当否判定処理を示すフローチャート2。
以下に本発明の好適な実施形態について説明する。尚、本発明の実施の形態は下記の実施形態例に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する種々を採ることができ、各実施例に記載された内容を適宜組み合わせることが可能なことはいうまでもない。
図1に示すように、遊技機の一種であるパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて構成の各部を保持する構造である。外枠51の左側上下には、ヒンジ53が設けられており、該ヒンジ53の他方側には図4に記載する内枠70が取り付けられており、内枠70は外枠51に対して開閉可能な構成になっている。前枠52には、板ガラス61が取り外し自在に設けられており、板ガラス61の奥には図2に記載する遊技盤1が内枠70に取り付けられている。
前枠52の上側左右には、スピーカ66が設けられており、パチンコ機50から発生する遊技音が出力され、遊技者の趣向性を向上させる。また、遊技者の趣向性を向上させるために前枠52に遊技状態などに応じて発光する枠側装飾ランプ65も複数設けられている。前枠52の下方には、上皿55と下皿63が一体に形成されている。下皿63の右側には発射ハンドル64が取り付けられており、該発射ハンドル64を時計回りに回動操作することによって発射装置(図示省略)が可動して、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
上皿55の上部ほぼ中央には、遊技者が操作可能な演出ボタン67が備えられている。また、演出ボタン67は、その周囲にジョグダイヤル68を備えたものとなっている。
演出ボタン67を遊技者が所定期間中に押下することで、後述する演出図柄表示装置6の画面に表示される演出内容を変化させ、スピーカにより出力される遊技音が変化させるものとなっている。また、ジョグダイヤル68を回転させることにより、演出用の画像に変化を与えることが可能に構成されている。
このパチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書き等を行うためのプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属しており、パチンコ機50には、貸出ボタン57、精算ボタン58及び残高表示器59を有するCR精算表示装置が備わっている。
図2は、遊技盤1の正面図である。図2に示すように遊技盤1には、公知のガイドレール2a、2bによって囲まれた略円形の遊技領域4が、ほぼ中央部に配置されたセンターケース5を境に遊技者側から見て、右遊技領域Rと左遊技領域Lとに分けられており、センターケース5の左側が左遊技領域L、右側が右遊技領域Rとなり、図2に示したA部まで到達した遊技球は、右遊技領域誘導路97を転動し、右遊技領域R(センターケース5の右側)に至り、Aに到達しない遊技球が左遊技領域L(センターケース5の左側)を流下することになる。また、この右遊技領域R,左遊技領域Lには多数の遊技釘3が植設されている。
センターケース5は、公知のものと同様に、ワープ入口、ワープ通路、ステージ、演出図柄表示装置6の画面を臨ませる窓等を備えている。センターケース5の下には第1始動口11が配置され、第1始動口11の左方には、第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33が設けられている。なお、第1始動口11は、常時、入球可能となっている。また、第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33が、常時、入球率が変化しない一般入賞口である。これら一般入賞口を総じて一般入賞口31ともいう。
センターケース5の右の右遊技領域Rには、普通図柄作動ゲート17が配置され、普通図柄作動ゲート17の下には、センターケース5右側面と一体化し片羽根が開閉動作を行う第1大入賞口14が設置されている。第1大入賞口14の下には、第2始動口12が配置されている。第2始動口12は開閉部材91を備えている。普通電動役物が作動すると、開閉部材91が開放されて第2始動口12への遊技球の入球が可能となる。
第2始動口12の左下(第1始動口11の右)には、特定領域95を備えた振分装置93を設けた第2大入賞口92が配置されている。この振分装置93の構造については図3を用いて後述する。
本実施例の大当りとして、特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)で大当り図柄が確定表示される場合に発生する大当り(図柄当りと称する)と、第2特別図柄で小当り図柄が確定表示され、小当り遊技中に特定領域95に遊技球が入球して発生する大当り(役物当りと称する)が存在する。なお、第1大入賞口14は大当り遊技時(役物大当り生起後の大当り遊技も含む)に作動し、第2大入賞口92は小当り遊技時に作動する。
第1始動口11は、植設された遊技釘3及びセンターケース5の成型形状により、右遊技領域Rを流下した遊技球が入球困難な構成となっているが、左遊技領域Lを流下した遊技球が入球し易い位置に配置されている。また、普通図柄作動ゲート17、第1大入賞口14、第2始動口12、第2大入賞口92については、同様の理由により、右遊技領域Rを流下した遊技球が入球し易い位置に配置され、左遊技領域Lを流下した遊技球が入球困難な構成となっている。
右遊技領域Rの下部には、7セグメント表示装置からなる普通図柄表示装置7、第1特別図柄表示装置9、第2特別図柄表示装置10と、複数個のLEDからなる普通図柄保留数表示装置8、第1特別図柄保留数表示装置18、1個のLEDからなる第2特別図柄保留数表示装置19とが配置されている。
また、普通図柄表示装置7、第1特別図柄表示装置9、第2特別図柄表示装置10の下方には、1個のLEDからなる右遊技領域表示装置96が配置されている。本実施例では、右遊技領域表示装置96のLEDを点灯させることで遊技者に右遊技領域Rへの遊技球の流下を促す。
上記のように遊技盤1を構成することによって、左遊技領域Lを流下した遊技球が第1始動口11に入球(第1始動口スイッチ11a(図5参照)が遊技球を検出)すると、第1特別図柄表示装置9において第1特別図柄が変動を開始し、所定時間後に停止する。
右遊技領域Rに遊技球を流下させると、右遊技領域Rを流下した遊技球が普通図柄作動ゲート17に入球(普通図柄作動スイッチ17a(図5参照)が遊技球を検出)すると、普通図柄表示装置7で普図が変動表示を開始し、所定時間後に停止した普図の態様に応じて、後述する普通電役ソレノイド12b(図5参照)を駆動させる。普通電役ソレノイド12bが駆動すると、ほぼ同期して開閉部材91を開放して、第2始動口12への入球(第2始動口スイッチ12a(図5参照)の検出)が可能となるように構成されている。第2始動口12に遊技球が入球すると、第2特別図柄表示装置10において第2特別図柄が変動表示を開始し、所定時間後に停止する。
第1特別図柄(以降、第1特図ともいう)及び第2特別図柄(以降、第2特図ともいう)の変動中は、演出図柄表示装置6において各々の特別図柄(以降、特図ともいう)の変動に連動した演出態様を表示する。また、第1特別図柄と第2特別図柄は、同時に変動することはなく、第1始動口と第2始動口への入球順に関係なく、第2特別図柄の変動(当否判定)を優先して実施する。具体的には、第1特別図柄の保留記憶がある場合、第2特別図柄の変動が停止し、且つ、第2特別図柄保留記憶が無い状態となって、第1特別図柄保留記憶分の変動を開始する。
第1特別図柄及び第2特別図柄の確定表示した態様に応じて、後述する第1大入賞口ソレノイド14b(図5参照)、又は第2大入賞口ソレノイド92bが駆動する。第1大入賞口ソレノイド14bが駆動(大当り遊技時)すると、ほぼ同期して第1大入賞口14の扉部材が開放し、第1大入賞口14への遊技球の入球(第1カウントスイッチ14a(図5参照)が遊技球を検出)が可能となり、第2大入賞口ソレノイド92bが駆動(小当り遊技時)すると、ほぼ同期して第2大入賞口92の扉部材が開放し、第2大入賞口92への遊技球の入球(第2カウントスイッチ92a(図5参照)が遊技球を検出)が可能となるように構成されている。
普通電動役物からなる第2始動口12、第1大入賞口14、第2大入賞口92は、右遊技領域R(センターケース5の右側)に配置されているため、遊技状態が開放延長遊技状態に移行した場合、大当り遊技に移行した場合、開放延長状態又は通常遊技状態にて小当り遊技に移行した場合には、発射した遊技球が右遊技領域Rに到達するように発射ハンドルを調整することになる。
次に、図3を用いて、特定領域95を備えた振分装置93を説明する。振分装置93の内側上部にはワープ出口93aが設けられており、第2大入賞口92に入球した遊技球は全てワープ出口93aから振分装置93内に流れ込む。ワープ出口93aの下方には一対の振分羽根94が設けられている。通常時、振分羽根94は図3(a)に示すように、閉鎖した状態となっている。しかし、特別図柄で確定表示された小当り図柄に基づいて小当り遊技が実行されると、第2大入賞口92の開閉動作時に、常に一定の開閉動作を行う。
振分羽根94が閉鎖されているとき(図3(a))にワープ出口93aから遊技球が流出すると、遊技球はハズレ口93bに導かれるため特定領域95には入球しない。また、振分羽根ソレノイド94bが作動すると、振分羽根94は図3(b)に示すように、開放した状態となる。開放されているとき(図3(b))にワープ出口93aから遊技球が流出すると、特定領域95へ導かれ、特定領域95に入球する。本実施例では、第1特別図柄で確定表示される小当り図柄として、第1開放小当り図柄と、第2開放小当り図柄があり、各小当り図柄が確定表示された場合の第2大入賞口92の開放パターンは異なる。しかし、各小当り図柄が確定表示された場合に第2大入賞口92が開放するタイミングは同じである。なお、振分装置93に誘導される遊技球は、第2カウントスイッチ92aで検出済みの遊技球となる。
また、振分羽根94の作動を、小当り遊技発生時に開閉するようにし、小当り遊技の生起時に決定される小当り図柄に応じて振分羽根94の開閉作動が異なる構成としてもよい。その他にも、振分羽根94は通常遊技時、小当り遊技時にかかわらず常に一定に開閉動作を繰り返す構成であってもよい。
パチンコ機の裏面は図4に示すとおり、前述した遊技盤1を脱着可能に取り付ける内枠70が前述した外枠51に収納されている。この内枠70には、上方から、球タンク71、タンクレール72及び払出装置73が設けられている。この構成により、遊技盤1上の入賞口に遊技球の入賞があれば球タンク71からタンクレール72を介して所定個数の遊技球を払出装置73により前述した上皿55に排出することができる。また、パチンコ機50の裏側には(図5も参照のこと)、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、発射制御装置84、電源基板85が設けられている。なお、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83がサブ制御装置に該当する。
主制御装置80、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83は遊技盤1に設けられており、払出制御装置81、発射制御装置84、電源基板85が内枠70に設けられている。なお、図4では、発射制御装置84が描かれていないが、発射制御装置84は払出制御装置81の下に設けられている。また、球タンク71の右側には、外部接続端子78が設けられており、この外部接続端子78より、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータに送られる。なお、従来はホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子78には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠用(枠側(前枠52、内枠70、外枠51)から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施例では、一つの外部接続端子78を介してホールコンピュータへ遊技状態や遊技結果を示す信号を送信している。
図5は、パチンコ機の電気的構成を示すブロック図となり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するだけのためのいわゆる中継基板及び電源回路等は記載していない。また、詳細な図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えているが、本実施例では発射制御装置84にはCPU、ROM、RAMは設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置84にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口スイッチ11a、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口スイッチ12a、普通図柄を作動させる普通図柄作動ゲート17に進入した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ17a、第1大入賞口14に入球した遊技球を計数するための第1カウントスイッチ14a、第2大入賞口92に入球した遊技球を計数するための第2カウントスイッチ92a、一般入賞口31に入球した遊技球を検出する一般入賞口スイッチ31a、特定領域95に入球した遊技球を検出する特定領域スイッチ95a等の検出信号が入力され、裏配線中継端子板75を介して、前枠(ガラス枠)および内枠が閉鎖しているか否か検出するガラス枠開放スイッチ35、内枠開放スイッチ36の検出信号が入力される。
主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。また主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特別図柄表示装置9、第2特別図柄表示装置10及び普通図柄表示装置7の表示、第1特別図柄保留数表示装置18、第2特別図柄保留数表示装置19、普通図柄保留数表示装置8、右遊技領域表示装置96の点灯を制御する。
更に、主制御装置80は、第1大入賞口ソレノイド14bを制御することで第1大入賞口14の開閉を制御し、第2大入賞口ソレノイド92bを制御することで第2大入賞口92の開閉を制御し、普通電動役物ソレノイド(図5では普電役物ソレノイドと表記)12bを制御することで開閉部材91の開閉を制御し、振分羽根ソレノイド94bを制御することで振分装置93内の振分羽根94の開閉を制御する。主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り(特別遊技ともいう)等の管理用の信号が外部接続端子78に出力されてホールコンピュータ87に送られる。
主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が行われ、払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を制御して賞球を払い出す。本実施例においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出スイッチ21の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出スイッチ21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81はガラス枠開放スイッチ35、内枠開放スイッチ36、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23からの信号が入力され、満杯スイッチ22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合及び球切れスイッチ23により球タンクに遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力されると払出モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。なお、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ20の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81はCRユニット端子板24を介してプリペイドカードユニットと交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出スイッチ21に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。なお、CRユニット端子板24は精算表示基板25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示基板25には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン、精算を要求するための返却ボタン、残高表示器が接続されている。
また、払出制御装置81は、外部接続端子78を介して賞球に関する情報、枠(内枠、前枠)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータに送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。なお本実施例では遊技球を払い出す構成であるが、入賞等に応じて発生した遊技球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
発射制御装置84は発射モータ30を制御して遊技球を発射させる。なお、発射制御装置84には払出制御装置81以外に発射ハンドルからの回動量信号、タッチスイッチ28からのタッチ信号、発射停止スイッチ29から発射停止信号が入力される。回動量信号は、遊技者が発射ハンドルを操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドルを触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドルを触っていても遊技球は発射できないようになっている。
サブ統合制御装置83はCPU、ROM、RAM等の電気部品を備えており、搭載するROMに記憶されたプログラムに従ってCPUにて処理を実行し、入力される遊技スイッチ67aの入力ならびに主制御装置80から入力されるコマンドに基づいて演出に関わる各種コマンド等を生成し、演出図柄制御装置82に出力する。
また、サブ統合制御装置83には、音量を調節する音量調節スイッチ83aが備えられ、音量調節スイッチ83aの状態(位置)を検出し、その検出結果とスピーカ66へ送信する内容とを判断し、スピーカ66から出力する音量をソフト的に制御するように構成されている。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して疑似図柄等の演出画像を表示する。尚、サブ統合制御装置83と主制御装置80とは間に演出中継端子板65を介した主制御装置80からサブ統合制御装置83への一方向通信回路として構成され、サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とはサブ統合制御装置83から演出図柄制御装置82への一方向通信回路として構成されている。
次に、図6に示した図表を用いて、実施例1のパチンコ機の作動内容について説明する。本実施例におけるパチンコ機は普通電動役物の作動時間を変化させる開放延長機能を備え、且つ、開放延長機能未作動時での開閉部材91の開放パターンを1通り備えている。
普通図柄の当り確率は開放延長機能の作動又は未作動に関係なく常時95/100となっている。開放延長機能未作動時では、95/100の確率で開閉部材91が0.2秒の開放動作を1回行うように設定されている。
従って、開放延長機能未作動時において、開閉部材91が開放されたとしても、第2始動口12に遊技球を入球させることは困難である。
また、開放延長機能作動時では、普通図柄の1回の当りに対して開閉部材91が5.0秒の開放動作を1回行うよう設定されている。
開放延長機能が作動する遊技状態(開放延長状態)での第1及び第2特別図柄の変動パターン(変動時間)は、開放延長機能が未作動時の遊技状態で使用する変動パターン選択テーブルよりも平均変動時間が短くなるように設定された変動パターン選択テーブルを用いて選択される構成となっている。これにより、開放延長機能作動時の単位時間あたりの特別図柄の変動回数が、開放延長機能未作動時よりも増加する構成(時短状態)となっており、この時短機能は、開放延長機能の作動開始と終了の契機と同じくして作動する。
尚、開放延長機能作動時には、普通図柄の変動時間を短縮(単位時間当りの普通図柄の変動回数が増加)する時短機能も作動する構成となっている。具体的には、開放延長機能未作動時となる通常時の普通図柄の変動時間は12.4秒に設定され、開放延長機能作動時の普通図柄の変動時間は0.7秒に設定されている。これにより、開放延長機能作動時では単位時間当りの普通図柄の変動回数が増加し、普通電動役物の作動契機を大きく増加させている。よって、単位時間当たりの第2始動口12への入球率が増加し、第2特別図柄の変動回数が増える。
本実施例におけるパチンコ機の大当り確率は、第1特図と第2特図とで共通の1/199で、特図当否判定に係る確率変動機能は備えていない。小当り確率は、第1特別図柄が1/10、第2特別図柄が197/199に設定されている。第1特別図柄が小当りに当選した場合の第2大入賞口92の開放パターンが2種類存在する。第1特別図柄にて第1開放小当り図柄が確定表示された場合には、第2大入賞口92が0.25秒の開放動作を1回行う(以下、第2大入賞口92の第1開放ともいう)。また、第1特別図柄にて第2開放小当り図柄が確定表示された場合には、第2大入賞口92が1.8秒の開放動作を1回行う(以下、第2大入賞口92の第2開放ともいう)。このように、第1特別図柄が小当りに当選した場合の第2大入賞口92の開放パターンとして、2種類設けたことで、第2大入賞口92に遊技球を入球させることが極めて困難な状態(第2大入賞口92の第1開放)と、第2大入賞口92の第1開放が行われるときよりも第2大入賞口92に遊技球が入球させることが容易な状態(第2大入賞口92の第2開放)とを作り出すことが出来る。
第2特別図柄が小当りに当選した場合の第2大入賞口92の開放パターンは1種類となっている。第2特別図柄にて小当り図柄が確定表示された場合には、第2大入賞口92が1.8秒で1回の開放動作を行う。本実施例では、第2特別図柄が小当りに当選した場合の第2大入賞口92の開放パターン(1.8秒1回)は、第1特別図柄が小当りに当選した場合の第2大入賞口92の第2開放(1.8秒1回)と同じである。これに限定されず、第2大入賞口92の第2開放と異なる開放パターンでもよい。
第1特別図柄が0,2,4,6,8の図柄で大当りすると(5/10の割合)、第1大入賞口14が5ラウンドの開放を行う大当り遊技(1ラウンド最大29.0秒の開放または10カウント)を実施する。この場合、大当り遊技終了後に時短状態(開放延長状態)には移行しない(5ラウンド時短無図柄)。
第1特別図柄が1,3,5,7,9の図柄で大当りすると(5/10の割合)、第1大入賞口14が5ラウンドの開放を行う大当り遊技(1ラウンド最大29.0秒の開放または10カウント)を実施し、大当り遊技終了後は特別図柄が100回の変動を行うまで時短状態(開放延長状態)となる(5ラウンド時短100回図柄)。
第2特別図柄が0,1,2,3,4,5,6,7,8,9の図柄で大当りすると(10/10の割合)、第1大入賞口14が15ラウンドの開放を行う大当り遊技(1ラウンド最大29.0秒の開放または10カウント)を実施し、大当り遊技終了後は特別図柄が100回の変動を行うまで時短状態(開放延長状態)となる(15ラウンド時短100回図柄)。
第1特別図柄が、A,B,C,D,E,Fの図柄(第1開放小当り図柄)で小当り(6/10の割合)した場合には、第2大入賞口92の第1開放(0.25秒1回)が行われる。第2大入賞口92の第1開放にて、第2大入賞口92に入賞した遊技球が特定領域95に入球し役物大当りが生起すると、第1大入賞口14が15ラウンドの開放を行う大当り遊技(1ラウンド最大29.0秒の開放または10カウント)を実施し、大当り遊技終了後は特別図柄が100回の変動を行うまで時短状態(開放延長状態)となる(15ラウンド時短100回図柄)。
また、第1特別図柄がG,H,I,Jの図柄(第2開放小当り図柄)で小当り(4/10の割合)した場合には、第2大入賞口92の第2開放(1.8秒1回)が行われる。第2大入賞口92の第2開放にて、第2大入賞口92に入賞した遊技球が特定領域95に入球し役物大当りが生起すると、第1大入賞口14が15ラウンドの開放を行う大当り遊技(1ラウンド最大29.0秒の開放または10カウント)を実施し、大当り遊技終了後は特別図柄が100回の変動を行うまで時短状態(開放延長状態)となる(15ラウンド時短100回図柄)。
第2特別図柄がA,B,C,D,E,F,G,H,I,Jの図柄で小当り(10/10の割合)した場合には、第2大入賞口92が1.8秒1回の開放が行われ、第2大入賞口92に入賞した遊技球が特定領域95に入球し役物大当りが生起すると、第1大入賞口14が15ラウンドの開放を行う大当り遊技(1ラウンド最大29.0秒の開放または10カウント)を実施し、大当り遊技終了後は特別図柄が100回の変動を行うまで時短状態(開放延長状態)となる(15ラウンド時短100回図柄)。
本実施例では、第1始動口11又は第2始動口12に1個の遊技球が入賞すると、3個の賞球が払い出される。また、第1大入賞口14又は第2大入賞口92に1個の遊技球が入賞すると、13個の賞球が払い出される。一般入賞口31に1個の遊技球が入賞すると、10個の賞球が払い出される。
次に、図7を用いて、主制御装置80が実行するメインルーチンを説明する。メインルーチンは、約2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される。本実施形態では、S10〜S75までの1回だけ実行される処理を「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるS80の処理を「残余処理」と称する。「本処理」は上記割り込みにより定期的に実行されることになる。
マイコンによるハード割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判断される(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるマイコンの暴走等が考えられるが、マイコンの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、ほとんどが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
S10が否定判定、即ち、正常割り込みでないと判断されると(S10:no)、初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値を書き込み、特別図柄及び普通図柄を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)が為され(S15)、残余処理(初期乱数更新処理(S80))に移行する。
正常割り込みとの肯定判断がなされると(S10:yes)、初期値乱数更新処理(S20)、大当り決定用乱数更新処理(S25)、大当り図柄決定用乱数1更新処理(S30)、大当り図柄決定用乱数2更新処理(S35)、小当り図柄決定用乱数更新処理(S40)、当り決定用乱数更新処理(S45)、リーチ判定用乱数更新処理(S50)、変動パターン決定用乱数更新処理(S55)が行われる。
続く入賞確認処理(S60)では、第1始動口11、第2始動口12への入賞、第1大入賞口14、第2大入賞口92への入賞、一般入賞口31への入賞及び普通図柄作動ゲート17、特定領域95への入球の確認、及びパチンコ機50に設けられ主制御装置80に接続された各スイッチ類の入力処理が実行される。各始動口及び作動口への入賞(入球)確認処理(始動入賞処理)については、図8を用いて後述する。
次に、図8を用いて、主制御装置80が実行する始動入賞処理を説明する。本処理は、図7に示した入賞確認処理(S60)のサブルーチンの一つとなる。
以後、第1始動口11に遊技球が入球したときに格納される保留記憶を第1保留記憶、第2始動口12に遊技球が入球したときに格納される保留記憶を第2保留記憶、普通図柄始動ゲート17を遊技球が通過したときに格納される保留記憶を普図保留記憶として説明する。なお、本実施例では第1保留記憶の上限数を4個、第2保留記憶の上限数を1個、普図保留記憶の上限数を4個とする。
本処理を開始すると、第1始動口スイッチ11aが遊技球を検出したか否か判定する(S100)。肯定判定であれば(S100:yes)、主制御装置80に既に格納されている第1保留記憶数が上限数(本実施例では4個)未満であるか否か判定する(S105)。肯定判定であれば(S105:yes)、当否乱数等の各種乱数値(大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数1,2、小当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等)を抽出し、第1保留記憶として主制御装置80の保留記憶数に応じた記憶領域に格納し、第1保留記憶の数を示す第1保留記憶カウンタに1を加算する(S110)。
S110に続いては、記憶した第1保留記憶の先読判定を行う(S115)。具体的には、大当り決定用乱数の値が大当りを生起させる値か否かを確認し、大当り値なら大当り図柄の種類を確認する。大当り判定がハズレなら、小当りを生起する値か否かを確認し、小当り値なら小当り図柄の種類を確認する。大当りでも小当りでもないハズレなら、ハズレ図柄の種類を確認する。
続いて、S115の先読判定結果に基づいて第1先読判定コマンドを生成してサブ統合制御装置83に送信し(S120)、S110で加算した第1保留記憶カウンタの値を示す第1保留数指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信する(S125)。本実施例では、第1先読判定コマンドと第1保留数指示コマンドとを個別のコマンドとしてサブ統合制御装置83に送信しているが、この二つのコマンド内容を一つのコマンドに生成してサブ統合制御装置83に送信する構成も考えられる。
S125の処理、第1始動口スイッチ11aにより遊技球が検出されなかった場合(S100:no)、又は第1保留記憶数が上限数以上である場合には(S105:no)、第2始動口スイッチ12aが遊技球を検出したか否か判定する(S130)。肯定判定なら(S130:yes)、主制御装置80に格納されている第2保留記憶の数が上限数(=1個)未満か否か判定する(S135)。肯定判定であれば(S135:yes)、当否乱数等の各種乱数値(大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数1,2、小当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等)を抽出し、第2保留記憶として主制御装置80の保留記憶数に応じた記憶領域に格納し、第2保留記憶の数を示す第2保留記憶カウンタに1を加算し(S140)、S115と同様に記憶した第2保留記憶の先読判定を行う(S145)。なお、本実施例では第2保留記憶の上限数を1個としているため、第2保留記憶の有無のみを確認し第2保留記憶が無い時に記憶可能とする構成としてもよい。
なお、混合機の特性上、第2特別図柄に保留記憶機能を備えると、時短(開放延長)状態が終了した後も保留個数分の小当りが発生する可能性が生じる。第2特別図柄の小当り確率が高いため、これを避けようとするならば、第2特図には保留記憶を備えないことが望ましい。また、保留記憶機能を備える場合は、第1特別図柄に比べて少ない保留上限個数で備えれば、上記した保留個数分の小当りが発生する問題も回数を抑えることができて好適となる。
続いて、S145の判定結果に基づいて第2先読判定コマンドを生成しサブ統合制御装置83に送信し(S150)、S140で加算した第2保留記憶カウンタの値を示す第2保留数指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信して(S155)、S160に進む。
また、第2始動口スイッチ12aにより遊技球が検出されなかった場合(S130:no)又は第2保留記憶数が上限数以上である場合には(S135:no)、S160へ移行する。
S160では、普通図柄作動スイッチ17aが遊技球を検出したか否か判定し(S160)、肯定判定の場合には(S160:yes)、パチンコ機50の遊技状態が通常遊技状態であるか否かを判定する(S165)。肯定判定の場合には(S165:yes)、所定期間内であるか否かを判定する(S170)。ここで言う所定期間とは、第1特別図柄で小当り図柄(第1開放小当り図柄、第2開放小当り図柄)が確定表示されてから第2大入賞口92の開放時間(通常遊技状態での第2大入賞口92の第1開放の開放時間(0.25秒)と、第2大入賞口92の第2開放の開放時間(1.8秒))を経過するまでの期間をいいます。
所定期間外であると判定された場合には(S170:no)、遊技球検出コマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S175)、S180へ移行する。遊技球検出コマンドには、通常遊技状態時に普通図柄作動ゲート17により1球の遊技球が検出されたこと示す内容が含まれている。本実施例では、遊技球が1球検出された場合に、遊技球検出コマンドを送信する構成となっているが、1球に限定されるものではなく、2球、3球、4球等であってもよい。この構成により、通常遊技状態中で、第2大入賞口92が開放されていない状態での右打ちを確認することができ、遊技者に注意喚起(左打ち報知)を行うことが出来る。
また、現在のパチンコ機50の遊技状態が時短(開放延長)状態である場合(S165:no)、S180へ移行する。S180では、主制御装置80に格納されている普図保留記憶数が上限数(=4個)未満か否か判定する(S180)。肯定判定であれば(S180:yes)、抽出した当り判定用乱数、当り図柄決定用乱数、普図変動パターン決定用乱数を普図保留記憶として記憶し、普図保留記憶数を示す普図保留記憶カウンタに1を加算し(S185)、加算した普図保留記憶カウンタの値を示す普図保留記憶数指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S190)、本処理を終了(リターン)する。
普通図柄作動スイッチ17aにより遊技球が検出されていない場合(S160:no)、所定期間内であると判定された場合には(S170:yes)、又は普通図柄保留記憶数が上限数以上である場合には(S180:no)、本処理を終了(リターン)する。
サブ統合制御装置83は第1及び第2保留記憶数指示コマンドを受信すると、受信したコマンドが示す保留記憶数に応じて演出図柄表示装置6上で表示する各保留記憶数を変化させる指示信号を演出図柄制御装置82に送信する。また、本実施例では、演出図柄表示装置6上では普通図柄の保留記憶数表示は行わないが、普図保留記憶数指示コマンドの受信に応じて表示する構成としてもよいし、普図保留記憶数指示コマンド自体を送信しない構成としてもよい。
次に、図9から図11を用いて、主制御装置80が実行する普図当否判定処理を説明する。先ず、S200において主制御装置80は、普通電動役物が作動中か否か判定し(S200)、否定判定なら(S200:no)、普通図柄が変動中か否かを判定し(S205)、変動中でなければ(S205:no)、普通図柄の確定図柄表示中であるか否か判定し(S210)、確定表示中でなければ(S210:no)、普図保留記憶が有るか否か判定し(S215)、肯定判定、即ち、普図保留記憶があれば(S215:yes)、判定対象となる普図保留記憶のシフト処理を行う(S220)。これにより最も古い普図保留記憶を当否判定の対象とするとともに、保留記憶数を示す普図保留記憶カウンタから1を減算する。
続いて、普図当否判定の対象とした普図保留記憶の当り判定用乱数値と、予め設定された当否判定テーブル(95/100)とを比較して、判定対象の乱数値が当否判定テーブル内の判定値と一致するか比較する(S225)。
S225に続いては、比較結果が当り(判定値と同一)であるか否か判定し(S230)、肯定判定なら(S230:yes)、判定対象の当り図柄決定用乱数の値に基づいて普図当り図柄選択処理を行う(S235)。
続いて時短フラグを参照して変動パターンを選択する変動パターン選択テーブルを決定し(S240)、普図変動パターン決定用乱数に基づいて普図変動パターン選択処理を行い(S245)、S250へ移行する。
なお、時短フラグは、主制御装置80が記憶する値であり、値が1なら特別図柄と普通図柄の変動時間が短縮され、尚且つ普通電動役物の開放延長機能が作動する時短状態(開放延長状態)であることを、値が0なら通常遊技状態(非開放延長状態)であることを主制御装置80が判断する。
S230において、比較結果がはずれである場合には(S230:no)、時短フラグを参照して(S240)、はずれ変動用の普図変動パターン選択処理を行い(S245)、S250へ移行する。S250において、選択した当り図柄又はハズレ図柄と、変動パターンに基づいて普通図柄表示装置7上の普通図柄の変動を開始し(S250)、普通図柄当り遊技処理へ移行する。
普通電動役物が作動中である場合(S200:yes)、又は普通図柄保留記憶がない場合(S215:no)には、そのまま普通図柄当り遊技処理へ移行する。
S205において、普通図柄が変動中なら(S205:yes)、図10のS300へ移行する。S300において、主制御装置80は、普通図柄の変動時間(S245で選択された変動パターンに基づく)が経過したか否か判定する。肯定判定なら(S300:yes)、普通図柄表示装置7を制御して普通図柄の当否判定結果となる普通図柄を確定表示させる普図確定図柄表示処理を行い(S305)、本処理を終了(リターン)する。また、普通図柄の変動時間が経過していなかった場合には(S300:no)、本処理を終了(リターン)する。
図9に戻る。S210において、普通図柄の確定表示中なら(S210:yes)、図11のS350へ移行する。S350において、主制御装置80は、確定図柄の表示時間が経過したか否か判定する(S350)。肯定判定なら(S350:yes)、普通図柄表示装置7の確定図柄表示を終了させ(S355)、普通図柄当り遊技処理へ移行する。また、確定図柄の表示時間が経過していない場合には(S350:no)、普通図柄当り遊技処理へ移行する。
次に、図12及び図13を用いて、主制御装置80が実行する普通図柄当り遊技処理について説明する。
S400において、主制御装置80は、普通電動役物が作動中か否か判定し(S400)、作動中でなければ(S400:no)、普通図柄が当り図柄を確定表示しているか判定し(S405)、肯定判定なら(S405:yes)、時短フラグが0か否か判定し(S410)、肯定判定なら(S410:yes)、通常遊技状態普電作動開始処理(S415)にて、普通電動役物を作動させて開閉部材91の開放動作(0.2秒1回)を行い、本処理を終了(リターン)する。また、普通図柄がハズレ図柄を確定表示していない場合には(S405:no)、本処理を終了(リターン)する。
S410において、時短フラグが1である場合、即ち、時短状態で開放延長機能が作動している場合には(S410:no)、普通電動役物を作動させ、開放延長状態での開閉部材91の開放動作(5.0秒1回)を行い(S420)、本処理を終了(リターン)する。
S400において、主制御装置80は普通電動役物が作動中であると判定した場合には(S400:yes)、図13のS450へ移行する。S450において、主制御装置80は、普通電動役物の作動中に第2始動口12に遊技球が10個入賞したか否かを判定する(S450)。肯定判定の場合には(S450:yes)、S460へ移行する。また、普通電動役物の作動中に第2始動口12に遊技球が10個入賞しなかった場合には(S450:no)、普通電動役物の作動時間が終了となったか否かを判定する(S455)。肯定判定の場合には(S455:yes)、S460へ移行する。S460において、主制御装置80は普通電動役物の作動を終了し、サブ統合制御装置83に普通電動役物の作動が終了した旨の内容が含まれる開閉部材閉鎖コマンドを送信する。その後、本処理を終了(リターン)する。また、普通電動役物の作動時間が終了していない場合には(S455:no)、本処理を終了(リターン)する。
次に、図14から図16に示したフローチャートを用いて、主制御装置80が実行する特図当否判定処理を説明する。
先ず、S500において、主制御装置80は条件装置が作動中、即ち大入賞口が作動中か否かを判定し(S500)、否定判定なら(S500:no)、第1又は第2特図が変動中か否かを判定し(S505)、変動中でなければ(505:no)、第1又は第2特図の確定図柄表示中であるか否か判定し(S510)、確定表示中でなければ(S510:no)、第2保留記憶が有るか否か判定する(S515)。
第2保留記憶がある場合には(S515:yes)、S525へ移行する。第2保留記憶が無い場合には(S515:no)、第1保留記憶が有るか否か判定し(S520)、第1保留記憶がある場合には(S520:yes)、S525へ移行する。このS515とS520の判定順序により、第2保留記憶が優先的に当否判定を実施する。
S525では、時短フラグが0か否か判定し(S525)、否定判定、即ち、時短状態及び開放延長状態なら(S525:no)、時短状態中の処理を行うが、時短状態では、当否判定結果に応じて選択する変動パターンの選択テーブルが異なるだけとなり従来技術と何ら変わらないため、説明は割愛する。
S525が肯定判定、即ち、通常遊技状態なら(S525:yes)、保留記憶のシフト処理を行う(S530)。これにより最も古い(保留記憶されてから最も時間が経過している)第1又は第2保留記憶を当否判定の対象とするとともに、該当する保留記憶を示す保留記憶カウンタから1を減算する。
続く、大当り判定用乱数比較処理では、特図当否判定の対象とした保留記憶の大当り判定用乱数と予め設定された当否判定テーブルとを比較して、大当り判定用乱数の値が当否判定テーブル内の判定値と一致するか比較する(S535)。
続くS540では、S535の結果が大当り(大当り判定値と同一)であるか否か判定する。大当りである場合には(S540:yes)、図柄モード設定処理を行う(S545)。図柄モード設定処理では、判定対象となる第1又は第2保留記憶の大当り図柄決定用乱数1に基づいて、大当り遊技の内容と大当り遊技終了後の遊技状態(通常遊技状態、時短,開放延長状態)を決定する図柄モードを設定する。
続いて、設定した図柄モードの種類と大当り図柄決定用乱数2に基づいて大当り図柄選択処理を行う(S550)。これは、図柄モードの設定によって決定した大当り遊技の種類を大当り図柄によって報知するために、図柄モードの種類毎に設定された図柄郡の中から確定表示する大当り図柄を決定する処理となる。
次にS545で設定した図柄モードに基づいてモードバッファ設定処理を行う(S555)。モードバッファは当否判定時に確定した大当り遊技終了後の遊技状態の内容を、該遊技状態を設定する大当り遊技終了時まで記憶する装置である(大当り遊技中は遊技状態を設定する確変フラグ、時短フラグをクリアする必要があるため)。モードバッファとしては、具体的な遊技内容は記憶せず、具体的な遊技内容に対応した値を記憶する構成となっている。
次に、S545で設定した図柄モードに基づいて大当り遊技の内容となる第1大入賞口14の開放パターン設定処理を行い(S560)、当否判定の対象とした第1又は第2保留記憶のリーチ決定用乱数および変動パターン決定用乱数に基づいて、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10、及び演出図柄表示装置6に表示する図柄の変動時間となる変動パターンを選択する変動パターン選択処理を行い(S565)、S570へ移行する。
S570において、主制御装置80は、選択した大当り図柄および変動パターンの情報を、変動指示コマンドとしてサブ統合制御装置83へ送信する(S570)。この情報を受信したサブ統合制御装置83からの指示に基づいて、演出図柄制御装置82は演出図柄表示装置6を制御し、第1又は第2特別図柄の大当り図柄及び変動パターンの情報に基づいた演出図柄の演出変動表示を開始する。サブ統合制御装置83への送信とほぼ同時に、主制御装置80は、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10を直接制御して特別図柄の変動を開始する。
S540が否定判定、即ちハズレなら(S540:no)、S535の比較処理の結果が小当りであるか否か判定する(S575)。小当り確率は、第1特別図柄が1/10、第2特別図柄が197/199に設定されている。小当りであると判定された場合には(S575:yes)、遊技状態、及び小当り図柄決定用乱数に基づいて小当り図柄を選択し(S580)、続いて当否判定の対象とした特別図柄の種類に基づいて第2大入賞口92の開放パターン設定処理を行い(S560)、小当り図柄に対応する前述した変動パターン選択処理を行い(S565)、小当り図柄および変動パターンの情報となる変動指示コマンドをサブ統合制御装置83へ送信する(S570)。この情報を受信したサブ統合制御装置83からの指示に基づき演出図柄制御装置82は演出図柄表示装置6を制御し、小当り図柄および変動パターンの情報に基づいた第1特別図柄又は第2特別図柄に対応した演出図柄の変動表示を開始する。サブ統合制御装置83への送信とほぼ同時に、主制御装置80は、第1特別図柄表示装置9、又は第2特別図柄表示装置10を直接制御して特別図柄の変動を開始する。
S575において、S535の比較処理の結果が小当りではなくハズレであると判定された場合には(S575:no)、ハズレ図柄を選択し(S585)、続いてハズレ図柄に対応する変動パターン設定処理を行い(S565)、ハズレに関する図柄及び変動パターンの情報となる変動指示コマンドをサブ統合制御装置83へ送信する(S570)。この情報を受信したサブ統合制御装置83からの指示に基づき演出図柄制御装置82は演出図柄表示装置6を制御し、ハズレ図柄および変動パターンの情報に基づいた疑似図柄の変動表示を開始する。サブ統合制御装置83への送信とほぼ同時に主制御装置80は、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10を直接制御して特別図柄の変動を開始する。
次に、S505が肯定判定、即ち、特別図柄の変動中であれば(S505:yes)、図15のS600に移行する。S600において、主制御装置80は、特別図柄の変動時間(S565で選択された変動パターンに基づく)が経過したか否か判定する(S600)。否定判定の場合には(S600:no)、本処理を終了(リターン)し、肯定判定の場合(S600:yes)、確定コマンドをサブ統合制御装置83に送信し、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10を制御してS550,S580又はS585で選択した確定図柄を確定表示させる(S605)。確定コマンドを受信したサブ統合制御装置83は演出図柄制御装置82に予め選択されていた演出図柄を確定表示させる指示信号を送信し、演出図柄制御装置82は、その信号に応じて演出図柄表示装置6を制御して演出図柄を確定表示させる。これにより、第1又は第2特別図柄と演出図柄の変動の開始と終了とが同じタイミングになる(同期する)。
S605に続いては、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10で確定表示させた第1又は第2特別図柄が大当り図柄か否か判定し(S610)、大当り図柄である場合(S610:yes)、確定図柄の表示設定処理(確定図柄で表示させておく時間の設定)を行い(S615)、時短フラグが1か否か判定し(S620)、肯定判定なら(S620:yes)、時短フラグに0をセットし(S625)、S625、又はS620の否定判定(S620:no)に続いては、条件装置作動開始処理(S630)と、役物連続作動装置作動開始処理(S635)とを行うことで大当り遊技を開始する。そして、右遊技領域表示処理(S640)を行い、報知フラグを1にセット(S645)、大当り開始演出処理を行い(S650)、大当りフラグに1をセットし(S655)、S660へ移行する。
右遊技領域表示処理(S640)において、主制御装置80は、右遊技領域表示装置96のLEDを点灯させる。また、大当り開始演出処理(S650)では、大当り遊技を開始するコマンド、右遊技領域Rへの遊技球の発射を促す演出を行うことを指示する大当り発射指示コマンド及び大当り遊技に係る情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)をサブ統合制御装置83に送信する。
一方、確定図柄が大当り図柄でない場合には(S610:no)、確定図柄の表示設定処理(確定図柄で表示させておく時間の設定)を行い(S665)、時短フラグが1か否か判定し(S670)、肯定判定なら(S670:yes)、時短カウンタからデクリメントし(S675)、時短カウンタが0か否か判定し(S680)、肯定判定なら(S680:yes)、時短フラグに0をセットする(S685)。S665からS680によって、特別図柄が当否判定に応じたハズレ確定表示を行うごとに、時短(開放延長)状態を規制する時短カウンタが計数され、これらのカウンタが所定値に至ることで遊技状態が変化(時短(開放延長)状態が終了し通常遊技状態に移行)する。
時短フラグに0をセットした場合(S685)、つまり時短(開放延長)状態が終了して通常遊技状態へ移行する場合には、右遊技領域表示終了処理(S690)を行い、報知フラグを0にし(S695)、開放延長発射指示終了コマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S697)、左遊技領域発射指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S700)、S705へ移行する。なお、右遊技領域表示終了処理(S690)において、主制御装置80は、右遊技領域表示装置96を消灯させる。また、左遊技領域発射指示コマンドをサブ統合制御装置83が受信すると、演出図柄表示装置6にて、遊技者に左打ちに戻すように指示する演出(図30(c)を参照)が表示されることになる。
時短フラグが0である場合(S670:no)、時短カウンタが0ではない場合(S680:no)、又はS770の後に、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10で確定表示させた第1又は第2特別図柄が小当り図柄か否か判定し(S705)、否定判定の場合には(S705:no)、S660へ移行し、小当り図柄である場合には(S705:yes)、確定表示された第1特別図柄が小当り図柄であるか否かを判定する(S710)。肯定判定の場合には(S710:yes)、右遊技領域表示処理(S715)を行い、報知フラグを1にし(S720)、S725へ移行する。
また、確定表示された小当り図柄が第2開放小当り図柄であるか否かを判定する(S725)。第1開放小当り図柄であると判定された場合には(S725:no)、第1特図小当り遊技設定処理1(S730)へ移行し、S735へ移行する。また、第2開放小当り図柄であると判定された場合には(S725:yes)、第1特図小当り遊技設定処理2(S740)へ移行し、S735へ移行する。また、第2特別図柄表示装置10で確定表示された第2特別図柄が小当り図柄であると判定された場合には(S710:no)、第2特図小当り遊技設定処理(S745)へ移行し、S735へ移行する。S730,S740又はS745に続いて小当りフラグを1にセットし(S735)、S660へ移行する。
第1特図小当り遊技設定処理1(S730)は、決定した第1開放小当り図柄によって、小当り遊技にかかる情報(小当りのオープニング時間、開放パターン(0.25秒1回)、小当りのエンディング時間等)を設定する処理である。S730において、主制御装置80は右遊技領域Rへの発射を促す小当り発射指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信する。なお、S730にて送信される小当り発射指示コマンドには、第2大入賞口92の第1開放が行われる内容が含まれている。小当り発射指示コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、受信した小当り発射指示コマンドに第2大入賞口92の第1開放が行われる内容が含まれていると判断すると、演出図柄表示装置6に、右遊技領域Rに遊技球を発射させて、第2大入賞口92への入球を促す演出を表示させない。
第1特図小当り遊技設定処理2(S740)は、決定した第2開放小当り図柄によって、小当り遊技にかかる情報(小当りのオープニング時間、開放パターン(1.8秒1回)、小当りのエンディング時間等)を設定する処理である。S740において、主制御装置80は右遊技領域Rへの発射を促す小当り発射指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信する。なお、S740にて送信される小当り発射指示コマンドには、第2大入賞口92の第2開放が行われる内容が含まれている。小当り発射指示コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、受信した小当り発射指示コマンドに第2大入賞口92の第2開放が行われる内容が含まれていると判断すると、演出図柄表示装置6に、右遊技領域Rに遊技球を発射させて、第2大入賞口92への入球を促す第3右遊技領域発射演出を表示させる(図31(c)を参照)。
第2特図小当り遊技設定処理(S745)は、決定した小当り図柄によって、小当り遊技にかかる情報(小当りのオープニング時間、開放パターン(1.8秒1回)、小当りのエンディング時間等)を設定する処理である。本実施例では、S745において、主制御装置80は右遊技領域Rへの発射を促す小当り発射指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信する。当該小当り発射指示コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置6に、右遊技領域Rに遊技球を発射させて、第2大入賞口92への入球を促す第4右遊技領域発射演出を表示する(図32(b)を参照)。
S655、S705の否定判定(S705:no)、S735に続いては、上記処理の結果に基づく遊技状態を示す状態指定コマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S660)、本処理を終了(リターン)する。
図14に戻る。S510において、主制御装置80は確定図柄を表示中であると判定した場合には(S510:yes)、図16のS750へ移行する。S750において、主制御装置80は、確定図柄表示時間が経過したか否か判定し(S750)、肯定判定なら(S750:yes)、確定図柄表示終了処理(S755)を行い、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10を制御して特別図柄の確定表示を終了させ、サブ統合制御装置83に演出図柄の確定表示を終了させる指示を行い、本処理を終了(リターン)する。また、確定図柄表示時間が経過していないと判定された場合には(S750:no)、本処理を終了(リターン)する。
次に、図17から図23を用いて、主制御装置80が実行する特別遊技処理を説明する。
先ず、S800において、主制御装置80は、大当りフラグの値が0か否か判定する(S800)。肯定判定なら(S800:yes)、小当りフラグの値が0か否か判定する(S805)。肯定判定なら(S805:yes)、本処理を終了(リターン)する。大当りフラグの値が1である場合には(S800:no)、図21のS1050へ移行する。また、小当りフラグの値が1である場合には(S805:no)、図18のS850へ移行する。
図18のS850において、主制御装置80は小当り開始インターバル中であるか否か判定する(S850)。否定判定なら(S850:no)、第2大入賞口92が開放中か否か判定する(S855)。否定判定なら(S855:no)、特定領域95が有効か(遊技球を検出すると役物連続作動装置が作動する期間か)否か判定する(S860)。否定判定なら(S860:no)、小当り終了演出中か否か判定する(S865)。肯定判定なら(S865:yes)、小当り終了演出終了時間が経過したか否か判定する(S870)。肯定判定なら(S870:yes)、条件装置の作動終了処理を行い小当りフラグに0をセットし(S875)、本処理を終了(リターン)する。また、小当り終了演出中ではない場合には(S865:no)、小当り開始インターバル開始処理を行ない(S895)、サブ統合制御装置83へ小当り開始コマンドを送信し、本処理を終了(リターン)する。また、小当り終了演出が終了となっていない場合には(S870:no)、本処理を終了(リターン)する。
S850において、小当り開始インターバル中であると判定された場合には(S850:yes)、小当り開始インターバル時間が終了した否か判定する(S880)。肯定判定なら(S880:yes)、第2大入賞口開放処理を行い(S885)、特定領域95の有効化処理を行い(S890)、本処理を終了(リターン)する。また、小当り開始インターバル時間が終了ではない場合には(S880:no)、本処理を終了(リターン)する。
S855において、第2大入賞口92が開放中であると判定された場合には(S855:yes)、図19のS900へ移行する。S900において、主制御装置80は、第2大入賞口92への入賞数が10個未満か否か判定し(S900)、肯定判定なら(S900:yes)、第2大入賞口92の開放時間が終了したか否か判定する(S905)。S905が肯定判定(S905:yes)、又はS900において、入賞数が10個を超えている場合には(S900:no)、第2大入賞口92の閉鎖処理を行い(S910)、本処理を終了(リターン)する。第2大入賞口92の開放時間が終了していない場合には(S905:no)、図20のS950へ移行する。
S950において、主制御装置80は、特定領域スイッチ95aが遊技球を検出したか否か判定する(S950)。S950が肯定判定、即ち、遊技球が特定領域95に入球したなら(S950:yes)、役物連続作動装置の作動開始処理を行い(S955)、第2大入賞口92が開放中か否か判定し(S960)、肯定判定なら(S960:yes)、第2大入賞口92の閉鎖処理を行い(S965)、S970へ移行する。また、第2大入賞口92が閉鎖中である場合には(S960:no)、S970へ移行する。
主制御装置80は、右遊技領域表示終了処理(S970)を行い、報知フラグを0にし(S972)、S975へ移行する。右遊技領域表示終了処理(S970)では、右遊技領域表示装置96のLEDを消灯させる。
その後、小当り図柄を参照し(S975)、参照した図柄の種類に基づいて、大当り遊技の内容と大当り遊技終了後の遊技状態(通常遊技状態、時短,開放延長状態)を決定する図柄モードを設定し(S980)、設定した図柄モードに基づいてモードバッファ設定処理(S555と共通内容)を行い(S985)、S980で設定した図柄モードに基づいて大当り遊技の内容となる第1大入賞口14の開放パターン設定処理を行い(S990)、特定領域無効化処理を行い(S995)、右遊技領域表示処理(S997)を行い、報知フラグを「1」にセットし(S999)、大当り開始演出指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S1000)、大当りフラグに1をセットし(S1005)、S1010へ移行する。なお、右遊技領域表示処理(S997)では、右遊技領域表示装置96のLEDを点灯させる。
S950において、特定領域スイッチ95aにより遊技球が検出されなかった場合には(S950:no)、有効化期間が終了となったか否かを判定する(S1015)。肯定判定の場合には(S1015:yes)、小当り終了演出処理を行い(S1020)、S1030へ移行する。この小当り終了演出処理では、サブ統合制御装置83へ小当り終了コマンドと、小当り遊技中の右遊技領域への遊技球の発射を促す演出を終了させる旨の小当り発射指示終了コマンドを送信する。小当り終了コマンドを受信したサブ統合制御装置83側では演出図柄制御装置82の制御により演出図柄表示装置6に演出(役物大当りが生起せずに小当り遊技が終了したことを報知する内容)が表示される。また、小当り発射指示終了コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、小当り遊技中の右遊技領域Rへの遊技球の発射を促す演出表示を終了する。また、有効化期間が終了となっていない場合には(S1015:no)、本処理を終了(リターン)する。
S1030において、主制御装置80は、時短フラグが0であるか否かを判定する(S1030)。肯定判定の場合には(S1030:yes)、右遊技領域表示終了処理(S1035)を行い、報知フラグを0にし(S1040)、S1010へ移行する。
S1010において、主制御装置80は、小当りフラグを0にし(S1010)、本処理を終了(リターン)する。なお、ここまでが小当り遊技に係る処理構成となる。
図17に戻る。S800において、主制御装置80は、大当りフラグが1である場合には(S800:no)、図21のS1050へ移行する。S1050において、主制御装置80は、第1大入賞口14が開放中か否か判定し(S1050)、否定判定なら(S1050:no)、開放間インターバル中か否か判定する(S1055)。否定判定なら(S1055:no)、大当り終了演出中か否か判定し(S1060)、否定判定なら(S1060:no)、大当り開始演出中か否か判定し(S1065)、肯定判定なら(S1065:yes)、大当り開始演出時間が経過したか否か判定し(S1070)、肯定判定なら(S1070:yes)、第1大入賞口14の開放処理を行い(S1075)、本処理を終了(リターン)する。
開放間インターバル中であると判定された場合には(S1055:yes)、インターバル時間が終了したか否か判定し(S1085)、肯定判定なら(S1085:yes)、第1大入賞口14の開放処理を行い(S1090)、本処理を終了(リターン)する。また、インターバル時間が終了となっていない場合には(S1085:no)、本処理を終了(リターン)する。
大当り開始演出中でない場合には(S1065:no)、大当り開始演出処理を行い(S1080)、リターンする。大当り開始演出処理(S1080)ではサブ統合制御装置83へ大当り開始コマンドを送信する。
第1大入賞口14が開放中である場合には(S1050:yes)、図22のS1100へ移行する。S1100において、主制御装置80は、第1大入賞口14への入賞が規定数である10個を満たしたか否か判定し(S1100)、否定判定なら(S1100:no)、第1大入賞口14の開放時間が終了したか否か判定する(S1105)。肯定判定なら(S1105:yes)、S1110へ移行する。また、第1大入賞口14への入賞が規定数である10個を満たした場合には(S1100:yes)、S1110へ移行する。S1110において、第1大入賞口14の閉鎖処理を行い(S1110)、大当り遊技の最終ラウンドが終了したか否か判定する(S1115)。肯定判定なら(S1115:yes)、大当り終了演出処理を行い(S1120)、右遊技領域表示終了処理(S1125)を行い、報知フラグを0にし(S1130)、本処理を終了(リターン)する。最終ラウンドが終了していない場合には(S1115:no)、開放間インターバル処理を行ない(S1135)、本処理を終了(リターン)する。また、第1大入賞口14の開放時間が終了となっていない場合には(S1105:no)、本処理を終了(リターン)する。
大当り終了演出処理(S1120)では、サブ統合制御装置83へ大当り終了コマンドと大当り遊技中の右遊技領域Rへの遊技球の発射を促す演出表示を終了する旨の大当り発射指示終了コマンドを送信する。大当り終了コマンドを受信したサブ統合制御装置83側では演出図柄制御装置82の制御により演出図柄表示装置6に演出が表示され、大当り発射指示終了コマンドを受信すると演出図柄表示装置6に表示された大当り遊技中の右遊技領域Rへの遊技球の発射を促す演出を終了する。
開放間インターバル処理(S1135)では、インターバルコマンドをサブ統合制御装置83に送信する。インターバルコマンドを受信したサブ統合制御装置83側では演出図柄制御装置82の制御により演出図柄表示装置6に演出が表示される。
図21に戻る。図21のS1060において、大当り終了演出中であれば(S1060:yes)、図23のS1150へ移行する。S1150において、主制御装置80は、大当り終了演出の終了時間か否か判定し(S1150)、肯定判定なら(S1150:yes)、役物連続作動装置停止処理(S1155)、条件装置作動停止処理(S1160)を行い、設定されているモードバッファを参照し(S1165)、参照したモードバッファの内容に基づいて時短フラグと時短カウンタを設定し(S1170、S1175)、モードバッファをクリアし(S1180)、終了コマンドと、大当り遊技終了後の遊技状態を指示する状態指定コマンドとをサブ統合制御装置83に送信し(S1185、S1190)、大当りフラグに0をセットする(S1195)。
その後、S1170において時短フラグが1にセットされたか否か、つまり大当り遊技終了後に時短(開放延長)状態へ移行するか否かを判定する(S1200)。肯定判定の場合には(S1200:yes)、右遊技領域表示処理(S1205)を行い、報知フラグを1にし(S1210)、開放延長発射指示コマンド送信処理(S1215)を行い、本処理を終了(リターン)する。また、時短フラグが0である場合、つまり大当り遊技終了後に通常遊技状態へ移行する場合(S1200:no)、左遊技領域発射指示コマンド送信処理(S1220)を行い、本処理を終了(リターン)する。また、大当り終了演出の終了時間が経過していないと判定した場合には(S1150:no)、本処理を終了(リターン)する。
右遊技領域表示処理(S1205)において、主制御装置80は右遊技領域表示装置96を点灯させる。開放延長発射指示コマンド送信処理(S1215)において、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に、開放延長状態での右遊技領域Rへの遊技球の発射を促す演出を表示する旨の開放延長発射指示コマンドを送信する。当該コマンドを受信したサブ統合制御装置83は演出図柄制御装置82の制御により、演出図柄表示装置6に右遊技領域Rへの遊技球の発射を促す演出を表示する(図30(b)を参照)。また、左遊技領域発射コマンド送信処理(S1220)において、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に、左遊技領域Lに遊技球が流下するよう遊技球の発射を促す演出を表示する旨の左遊技領域発射指示コマンドを送信する。当該コマンドを受信したサブ統合制御装置83は演出図柄制御装置82の制御により、演出図柄表示装置6に左遊技領域Lに遊技球が流下するよう遊技球の発射を促す演出表示を表示する(図30(c)を参照)。
次に、図24に示したフローチャートを用いて、大当り遊技が発生する場合と、大当り遊技が終了する場合に、サブ統合制御装置83が実行する右遊技領域発射報知処理1について説明する。
S1250において、サブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置6に第1右遊技領域発射演出が表示されているか否かを判定する(S1250)。ここで、第1右遊技領域発射演出とは、大当り遊技中に第1大入賞口14へ遊技球を入球させるために、右遊技領域Rへの遊技球の発射を促す演出表示となっている。否定判定の場合には(S1250:no)、大当り発射指示コマンドを受信したか否かを判定する(S1255)。肯定判定の場合には(S1255:yes)、右遊技領域発射表示処理1(S1260)を行い、本処理を終了(リターン)する。右遊技領域発射表示処理1(S1260)では、右遊技領域Rに遊技球が流下するように、右打ちをするように指示する第1右遊技領域発射演出を表示する(図30(a)を参照)。なお、第1右遊技領域発射演出中は、右遊技領域Rに配置されている第1大入賞口14までの流下経路が発光する。
また、演出図柄表示装置6に第1右遊技領域発射演出が表示されている場合には(S1250:yes)、大当り発射指示終了コマンドを受信したか否かを判定する(S1265)。肯定判定の場合には(S1265:yes)、第1右遊技領域発射演出を終了させる右遊技領域発射表示終了処理1(S1270)を行い、本処理を終了(リターン)する。また、大当り発射指示コマンドを受信していない場合(S1255:no)、又は大当り発射指示終了コマンドを受信していない場合には(S1265:no)、本処理を終了(リターン)する
次に、図25に示したフローチャートを用いて、パチンコ機50の遊技状態が開放延長状態である場合に、サブ統合制御装置83が実行する右遊技領域発射報知処理2について説明する。
S1300において、サブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置6に第2右遊技領域発射演出が表示されているか否かを判定する(S1300)。ここで、第2右遊技領域発射演出とは、開放延長状態中に第2始動口12に遊技球を入球させるために、右遊技領域Rへの遊技球の発射を促す演出表示となっている。
また、否定判定の場合には(S1300:no)、開放延長発射指示コマンドを受信したか否かを判定する(S1305)。肯定判定の場合には(S1305:yes)、右遊技領域発射表示処理2(S1310)を行い、本処理を終了(リターン)する。右遊技領域発射表示処理2(S1310)では、右遊技領域Rに遊技球が流下するように、右打ちをするように指示する第2右遊技領域発射演出を表示する(図30(b)を参照)。また、第2右遊技領域発射演出だけでなく、ランプやLEDを発光させて右遊技領域Rへの発射を指示する。
また、演出図柄表示装置6に第2右遊技領域発射演出が表示されている場合には(S1300:yes)、開放延長発射指示終了コマンドを受信したか否かを判定する(S1315)。肯定判定の場合には(S1315:yes)、第2右遊技領域発射演出を終了させる右遊技領域発射表示終了処理2(S1320)を行い、本処理を終了(リターン)する。また、開放延長発射指示コマンドを受信していない場合(S1305:no)、又は開放延長発射指示終了コマンドを受信していない場合には(S1315:no)、本処理を終了(リターン)する。
次に、図26に示したフローチャートを用いて、第1特別図柄で確定表示された小当り図柄に基づく小当り遊技が発生する場合又は小当り遊技が終了する場合に、サブ統合制御装置83が実行する右遊技領域発射報知処理3について説明する。
S1400において、サブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置6に第3右遊技領域発射演出が表示されているか否かを判定する(S1400)。否定判定の場合には(S1400:no)、小当り発射指示コマンドを受信したか否かを判定する(S1405)。肯定判定の場合には(S1405:yes)、第2大入賞口92の長開放が行われるか否かを判定する(S1410)。肯定判定の場合には(S1410:yes)、右遊技領域発射表示処理3(S1415)を行い、本処理を終了(リターン)する。右遊技領域発射表示処理3(S1415)では、右遊技領域Rに遊技球が流下するように、右打ちをするように指示する第3右遊技領域発射演出を表示する(図31(c)を参照)。演出図柄表示装置6に第3右遊技領域発射演出が表示されている場合には(S1400:yes)、小当り発射指示終了コマンドを受信したか否かを判定する(S1420)。肯定判定の場合には(S1420:yes)、第3右遊技領域発射演出を終了させる右遊技領域発射表示終了処理3(S1425)を行い、本処理を終了(リターン)する。また、小当り発射指示コマンドを受信していない場合(S1405:no)、第2大入賞口92の第2開放が行われない場合には(S1410:no)、又は小当り発射指示終了コマンドを受信していない場合には(S1420:no)、本処理を終了(リターン)する。
図27に示したフローチャートを用いて、大当り遊技が終了し、開放延長状態へ移行しない場合、又は開放延長状態から通常遊技状態へ移行した場合に、サブ統合制御装置83が実行する左遊技領域発射報知処理1について説明する。
S1450において、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から送信された左遊技領域発射指示コマンドを受信したか否かを判定する(S1450)。肯定判定の場合には(S1450:yes)、左遊技領域発射演出表示処理1(S1455)を行い、終了条件設定処理(S1460)を行い、本処理を終了(リターン)する。また、左遊技領域発射指示コマンドを受信していない場合には(S1450:no)、本処理を終了(リターン)する。
左遊技領域発射演出表示処理1(S1455)では、演出図柄制御装置82の制御により演出図柄表示装置6に左遊技領域Lへ遊技球が流下するように遊技球を発射するよう指示する演出を表示し(図30(c)を参照)、スピーカ66から「左打ちに戻して下さい」と音声が出力される構成となっている。また、終了条件設定処理(S1460)とは、第1左遊技領域発射演出を終了させるための条件を設定する処理であり、設定された条件が成立したら第1左遊技領域発射演出は終了する。ここで、終了条件として考えられる条件は、例えば、左遊技領域発射演出表示処理1(S1455)による報知開始から所定時間(例えば、10秒)を経過したことや、左遊技領域発射演出表示処理1(S1455)による報知が開始されてから第1始動口11に遊技球が入球したことなどが考えられる。
図28に示したフローチャートを用いて、通常遊技状態であって、第2大入賞口92の短開放(0.25秒1回)や第2大入賞口92の長開放(1.8秒1回)が行われていない場合に、普通図柄作動ゲート17を遊技球が通過すると、サブ統合制御装置83が実行する左遊技領域発射報知処理2について説明する。
S1500において、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から送信された遊技球検出コマンドを受信したか否かを判定する(S1500)。なお、主制御装置80は、大当り遊技中や、パチンコ機50の遊技状態が開放延長状態であるとき、又はパチンコ機50の遊技状態が通常遊技状態であって、かつ、第1特別図柄で小当り図柄(第1開放小当り図柄、第2開放小当り図柄)が確定表示されてから第2大入賞口92の開放時間(通常遊技状態での第2大入賞口92の第1開放の開放時間(0.25秒)と、第2大入賞口92の第2開放の開放時間(1.8秒))を経過するまでの期間を除く場合に、普通図柄作動ゲート17を1個の遊技球が通過すると、サブ統合制御装置83に遊技球検出コマンドを送信する構成となっている。
ここで、肯定判定の場合には(S1500:yes)、左遊技領域発射演出表示処理2(S1505)を行い、終了条件設定処理(S1510)を行い、本処理を終了(リターン)する。また、遊技球検出コマンドを受信していない場合には(S1500:no)、本処理を終了(リターン)する。
左遊技領域発射演出表示処理2(S1505)では、左遊技領域Lに遊技球が流下するように、左打ちに戻すように指示する第2左遊技領域発射演出を表示し(図30(d)を参照)、スピーカ66から「遊技球の通過を検出しました。左打ちに戻して下さい。」と音声が出力される構成となっている。
また、終了条件設定処理(S1510)とは、第2左遊技領域発射演出を終了させるための条件を設定する処理であり、設定された条件が成立したら第2左遊技領域発射演出は終了する。ここで、終了条件として考えられる条件は、例えば、演出図柄表示装置6に第2左遊技領域発射演出が表示されてから10秒を経過したか、又は第2左遊技領域発射演出の表示中に第1始動口11に遊技球が入球したなどが考えられる。
次に、図29を用いて、通常遊技状態時における特別図柄の変動時の演出図柄表示装置6の演出表示例について説明する。
図29(a)に示すように、特別図柄の変動に対応して演出図柄表示装置6の画面中央の演出図柄が変動する。演出図柄表示装置6の左下方に第1保留記憶表示領域1001が表示される。その右方には、第2保留記憶表示領域1002が表示される。第1保留記憶表示領域1001には第1保留記憶を表す保留図柄が最大4個まで表示される。本図例では、第1保留図柄1003、第2保留図柄1004及び第3保留図柄1005が表示されている。
その後、図29(a)から図29(b)へ移行する。図29(b)に示すように、演出図柄1000のうち、左演出図柄及び右演出図柄が「7」で停止し、中演出図柄が変動中となっていることから、遊技者にリーチ状態であることを報知している。そして、図29(c)へ移行すると、演出図柄1000が「7」で停止し、遊技者に大当りとなったことを報知している。
図30(a)を用いて、主制御装置80から送信された大当り発射指示コマンドを受信したサブ統合制御装置83が、演出図柄表示装置6にて実行する第1右遊技領域発射演出について説明する。
大当り遊技が開始される場合、演出図柄表示装置6では、図30(a)に示す右遊技領域Rへ遊技球を発射すべきことを遊技者に報知する第1右遊技領域発射演出が表示される。演出図柄表示装置6の画面上方には、演出図柄が「7」で停止し、大当りとなったことを報知している。そして、演出図柄表示装置6の画面下方には、第1右遊技領域発射表示1007が表示されている。これにより、大当り遊技での右遊技領域Rへ遊技球を発射すべきことを遊技者に報知している。
図30(b)を用いて、主制御装置80から送信された開放延長発射指示コマンドを受信したサブ統合制御装置83が、演出図柄表示装置6にて実行する第2右遊技領域発射演出について説明する。
大当り遊技の終了後に時短(開放延長)状態へ移行する場合、演出図柄表示装置6では、図30(b)に示す右遊技領域Rへ遊技球を発射すべきことを遊技者に報知する第2右遊技領域発射演出が表示される。図30(b)に示すように、符号1009が示す表示には、「達吉モード」と表示されている。時短(開放延長)状態へ移行すると、演出図柄表示装置6の画面に符号1009が示す表示が表示される。演出図柄表示装置6の画面右上方には、演出キャラクタ1008である「熊の達吉」が表示されている。演出図柄表示装置6の画面中央には、時短(開放延長)状態に、右遊技領域Rへ遊技球が発射すべきことを遊技者に報知する第2右遊技領域発射表示1010が表示されている。これにより、時短(開放延長)状態での右遊技領域Rへ遊技球を発射すべきこと遊技者に報知している。
図30(c)を用いて、大当り遊技終了後に通常遊技状態へ移行する場合、又は時短(開放延長)状態から通常遊技状態へ移行する場合に、演出図柄表示装置6に表示される演出表示例について説明する。
図30(c)に示すように、演出図柄表示装置6の画面中央には、演出図柄1000が表示されている。演出図柄表示装置6の画面左下方には、第1保留記憶表示領域1001と第2保留記憶表示領域1002が表示されている。第1保留記憶表示領域1001には、第1保留図柄1003と第2保留図柄1004が表示されている。
大当り遊技の終了後に通常遊技状態へ移行する場合、又は時短(開放延長)状態から通常遊技状態へ移行する場合に、主制御装置80から左遊技領域発射指示コマンドが送信される。サブ統合制御装置83は、左遊技領域発射指示コマンドを受信すると、演出図柄表示装置6の画面に図30(c)に示す第1左遊技領域発射演出を表示する。図30(c)に示すように、演出図柄表示装置6の画面上方に、左打ちに戻すように指示する第1左遊技領域発射表示1011が表示される。なお、スピーカ66から「左打ちに戻して下さい。」と音声が出力される。これにより、右遊技領域Rから左遊技領域Lへの遊技球の発射に戻すように遊技者に報知している。
図30(d)を用いて、通常遊技状態において、第2大入賞口92が開放されていない場合に、右遊技領域Rへ遊技球を発射して、普通図柄作動ゲート17を遊技球が通過すると、演出図柄表示装置6に表示される第2左遊技領域発射演出について説明する。
図30(d)に示すように、演出図柄表示装置6の右下方には、変動中の演出図柄1000が表示されている。演出図柄表示装置6の左下方には、第1保留記憶表示領域1001と第2保留記憶表示領域1002が表示されている。第1保留記憶表示領域1001には、第1保留図柄1003と第2保留図柄1004が表示されている。
パチンコ機50の遊技状態が通常遊技状態において、第2大入賞口92が開放されていない場合に、右遊技領域Rへと遊技球を発射させて、普通図柄作動ゲート17を遊技球が通過すると、主制御装置80から遊技球検出コマンドが送信され、サブ統合制御装置83は、当該遊技球検出コマンドを受信すると、図30(d)に示す演出図柄表示装置6の画面中央に、左打ちに戻すように指示する第2左遊技領域発射表示1012が表示される。なお、スピーカ66から「遊技球の通過を検出しました。左打ちに戻して下さい」と音声が出力される。これにより、右遊技領域Rに向けて発射された遊技球が普通図柄作動ゲート17を通過したことを報知し、右遊技領域Rから左遊技領域Lへの遊技球の発射に戻すように遊技者に報知している。また、図30(d)に示す演出表示は、時短(開放延長)状態又は大当り遊技中に表示されることはない。
図31を用いて、通常遊技状態において、第1特別図柄で小当り図柄が確定表示されてから小当り遊技が終了するまでの一連の演出表示例について説明する。
パチンコ機50の遊技状態が通常遊技状態であるときに、第1特別図柄にて小当り図柄で確定表示されると、主制御装置80からサブ統合制御装置83に小当り発射指示コマンドが送信される。なお、小当り発射指示コマンドには、第1特別図柄で確定表示された第1開放小当り図柄に基づいて、第2大入賞口92の第1開放(0.25秒1回)が行われる内容、又は確定表示された第2開放小当り図柄に基づいて、第2大入賞口92の第2開放(1.8秒1回)が行われる内容が含まれている。
第1特別図柄表示装置9にて第2開放小当り図柄が確定表示されると、図31(a)に示すように、演出図柄表示装置6で演出図柄1000のうち、左演出図柄が「2」、中演出図柄が「4」、右演出図柄が「6」で停止して、小当り遊技が開始されることになる。その後、図31(b)へ移行し、演出図柄表示装置6の画面中央には、演出キャラクタ1008の「熊の達吉」が表示されている。演出キャラクタ1008の上方に、符号1013が示す表示が表示されている。符号1013が示す表示には、「Vチャレンジ GET!!」と表示されている。
主制御装置80から送信された第2開放小当り図柄に基づいて、第2大入賞口92の第2開放(1.8秒1回)が行われる内容が含まれる小当り発射指示コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置6に図31(c)に示す第3右遊技領域発射演出を表示する。演出図柄表示装置6の画面右下方に、演出図柄1000が表示されている。演出図柄1000のうち、左演出図柄が「2」、中演出図柄が「4」、右演出図柄が「6」で停止している。演出図柄表示装置6の上方に、第3右遊技領域発射表示1014が表示されている。第3右遊技領域発射表示1014には、「Vチャレンジ!!大入賞口(右下)が開放します。右打ちして下さい。」と表示されている。これにより、遊技者に右打ちさせて、第2大入賞口92に遊技球を入球させることを指示している。
通常遊技状態で、第2大入賞口92の長開放が行われた際に、第2大入賞口92に遊技球を入球させ、特定領域95に入球させることができれば、図31(d)へ移行する。図31(d)に示すように、演出図柄表示装置6の画面中央に大きく「V」の表示が表示されている。また、演出図柄表示装置6の上方の符号1015が示す表示には、「Vチャレンジ成功」と表示されている。この後、大当り遊技へと移行することになる。
また、通常遊技状態における第2大入賞口92の短開放時に、第2大入賞口92に遊技球を入球させて、特定領域95に入球することは極めて稀ではあるが、仮に入球することが出来た場合には、図31(d)に示す演出表示のように、演出図柄表示装置6の画面に、特定領域95に入球させることが出来たことを報知する演出表示が表示される。
一方、通常遊技状態で、第2大入賞口92の長開放が行われた際に、第2大入賞口92に遊技球を入球させ、特定領域95に入球させることができなければ、図31(e)へ移行する。また、第2大入賞口92の長開放が行われた際に、第2大入賞口92に遊技球を入球させることができなかった場合にも、図31(e)へ移行する。図31(e)に示すように、演出図柄表示装置6の画面中央には「×」の表示が表示されている。一方、通常遊技状態における第2大入賞口92の短開放時に、特定領域95又は第2大入賞口92に遊技球が入球できなくても図31(e)に示す演出表示は表示されることはない。
図32を用いて、時短(開放延長)状態において、第2特別図柄で小当り図柄が確定表示され、小当り遊技が発生して小当り遊技が終了するまでの一連の演出表示例について説明する。
時短(開放延長)状態において、第2特別図柄表示装置10に小当り図柄が確定表示されると、図32(a)に示すように、第2特別図柄に対応する演出図柄が「2」「4」「6」と停止し、小当り遊技が発生する。演出図柄表示装置6の右上方には、演出キャラクタ1008の「熊の達吉」が表示されている。演出キャラクタ1008の左方に、符号1009が示す表示が表示されている。符号1009が示す表示には、「達吉モード」と表示されている。これは、パチンコ機50の遊技状態が時短(開放延長)状態である場合に、演出図柄表示装置6に表示されるものとなっている。
第2特別図柄で小当り図柄が確定表示されて、主制御装置80から送信された小当り発射指示コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置6に図32(b)に示す第4右遊技領域発射演出を表示する。演出図柄表示装置6の上方に、第4右遊技領域発射表示1016が表示されている。第4右遊技領域発射表示1016には、「Vチャレンジ!!大入賞口(右下)が開放します。そのまま右打ちを継続して下さい。」と表示されている。なお、図32(b)に示す第4右遊技領域発射演出は、開放延長状態にて、第2特別図柄にて小当り図柄が確定表示された場合に演出図柄表示装置6に表示されるものとなっている。
時短(開放延長)状態で、第2大入賞口92の開放が行われた際に、第2大入賞口92に遊技球を入球させ、特定領域95に入球させることができれば、図32(c)へ移行する。図32(c)に示すように、演出図柄表示装置6の画面中央に大きく「V」の表示が表示されている。また、演出図柄表示装置6の上方の符号1015が示す表示には、「Vチャレンジ成功」と表示されている。この後、大当り遊技へと移行することになる。
一方、時短(開放延長)状態で、第2大入賞口92の長開放が行われた際に、第2大入賞口92に遊技球を入球させ、特定領域95に入球させることができなければ、図32(d)へ移行する。図32(d)に示すように、演出図柄表示装置6の画面中央には「×」の表示が表示されている。また、演出図柄表示装置6の上方の符号1015が示す表示には、「Vチャレンジ失敗・・・・」と表示されている。
実施例1のパチンコ機50によれば、通常遊技状態であっても、第1特別図柄にて小当り図柄が確定表示され、小当り遊技が発生して第2大入賞口92に入球を入球させることで大当り遊技へ移行する役物当りを狙うことが可能となり、通常遊技状態であっても遊技球の挙動によって遊技者を楽しませることができるといった混合機の良さを活かすことが出来る。また、第2大入賞口92の開放パターンとして、第2大入賞口92の第2開放(1.8秒1回)だけでなく、第2大入賞口92の第1開放(0.25秒1回)も設けたので、通常遊技状態が遊技者に有利すぎる構成とはならない。
さらに、第1特別図柄で第1開放小当り図柄が確定表示され、第2大入賞口92の第1開放(0.25秒1回)が行われる場合には、第2大入賞口92の第2開放(1.8秒1回)が行われる場合と異なり、演出図柄表示装置6にて右遊技領域Rに向けて遊技球の発射を促す演出が表示されないので、遊技者としては、役物当りが発生する確率が低いと理解することができ、右遊技領域Rに向けて遊技球を発射させないという選択が可能となり、遊技者が何も理解していない状態にて無駄球が発生するといった確率を大幅に下げることが可能となる。
なお、通常遊技状態にて第2大入賞口92の第1開放(0.25秒1回)が行われる場合でも、右遊技領域表示装置96のLEDは点灯することから、役物当りが発生する確率が低いことが分かったうえで、右遊技領域Rに向けて遊技球を発射させようと思っている遊技者に対して、どのタイミングで入球させなければならないか示すことが出来る。
本実施例では、第1特別図柄で確定表示された大当り図柄に基づく大当り遊技よりも、第2特別図柄で確定表示された小当り図柄に基づく小当り遊技にて特定領域95に入球することで発生する大当り遊技、又は第2特別図柄で確定表示された大当り図柄に基づく大当り遊技のほうが、ラウンド数や大当り遊技の終了後に時短(開放延長)状態に移行する確率が高い構成となっているため、通常遊技状態に、右遊技領域Rを流下するように遊技球を長期間発射して、第2特別図柄での大当り遊技を発生させようとすることが考えられる。
しかし、実施例1では、通常遊技状態にて右打ちされた遊技球が普通図柄作動ゲート17を通過すると、演出図柄表示装置6にて左打ちに戻すように指示する左遊技領域発射演出が表示されるため、通常遊技状態での長期間の右打ちを防止することが可能となるうえ、第2大入賞口92の第1開放が行われ、第2大入賞口92に入球させて、特定領域95への入球を諦めずチャレンジしている遊技者が演出図柄表示装置6の画面に表示された左遊技領域発射演出を見て、遊技意欲が萎えてしまうことを防止することが出来る。
[実施例2]
実施例2について図33を用いて説明する。なお、本実施例は、実施例1と共通点が多いため、異なる点を重点的に説明する。
実施例1の主制御装置80は、第1特別図柄にて第1開放小当り図柄が確定表示された場合には、右遊技領域表示装置96のLEDを点灯させると共に、サブ統合制御装置83へ第2大入賞口92の第1開放が行われる内容が含まれた小当り発射指示コマンドを送信する。しかし、実施例1のサブ統合制御装置83は当該コマンドを受信したとしても、受信したコマンドに第2大入賞口92の第1開放が行われる内容が含まれていると判断すると、演出図柄表示装置6に右遊技領域Rへの遊技球が流下するように、右打ちを指示する右遊技領域発射演出を表示しない構成となっている。
実施例2の主制御装置80は、第1特別図柄にて第1開放小当り図柄が確定表示された場合には右遊技領域表示装置96のLEDを点灯させないほか、サブ統合制御装置83へ第2大入賞口92の第1開放が行われる内容が含まれた小当り発射指示コマンドも送信しない。そのため、実施例2のサブ統合制御装置83は、第2大入賞口92の第1開放が行われる場合には、演出図柄表示装置6に右遊技領域Rに遊技球が流下するように、右打ちを指示する右遊技領域発射演出を表示しない構成となっている。
図33を用いて、実施例2の特図当否判定処理について説明する。
図14のS505において、主制御装置80により特別図柄が変動中であると判定された場合には(S505:yes)、図33のS1550へ移行する。S1550において、主制御装置80は、特別図柄の変動時間(S565で選択された変動パターンに基づく)が経過したか否か判定する(S1550)。否定判定の場合には(S1550:no)、本処理を終了(リターン)し、肯定判定の場合(S1550:yes)、確定コマンドをサブ統合制御装置83に送信し、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10を制御してS550,S580又はS585で選択した確定図柄を確定表示させる(S1555)。確定コマンドを受信したサブ統合制御装置83は演出図柄制御装置82に予め選択されていた演出図柄を確定表示させる指示信号を送信し、演出図柄制御装置82は、その信号に応じて演出図柄表示装置6を制御して演出図柄を確定表示させる。これにより、第1又は第2特別図柄と演出図柄の変動の開始と終了とが同じタイミングになる(同期する)。
S1555に続いては、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10で確定表示させた第1又は第2特別図柄が大当り図柄か否か判定し(S1560)、大当り図柄である場合(S1560:yes)、確定図柄の表示設定処理(確定図柄で表示させておく時間の設定)を行い(S1565)、時短フラグが1か否か判定し(S1570)、肯定判定なら(S1570:yes)、時短フラグに0をセットし(S1575)、S625、又はS620の否定判定(S1570:no)に続いては、条件装置作動開始処理(S1580)と、役物連続作動装置作動開始処理(S1585)を行うことで大当り遊技を開始する。そして、右遊技領域表示処理(S1590)を行い、報知フラグを1にセット(S1595)、大当り開始演出処理を行い(S1600)、大当りフラグに1をセットし(S1605)、S1610へ移行する。
右遊技領域表示処理(S1590)において、主制御装置80は、右遊技領域表示装置96のLEDを点灯させる。なお、右遊技領域表示装置96が点灯している場合には、報知フラグの値が「1」にセットされている。報知フラグの値が0である場合には、右遊技領域表示装置96が消灯していることになる。
また、大当り開始演出処理(S1600)では、大当り遊技を開始するコマンド、右遊技領域Rへの遊技球の発射を促す演出を行うことを指示する大当り発射指示コマンド及び大当り遊技に係る情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)をサブ統合制御装置83に送信する。
一方、確定図柄が大当り図柄でない場合には(S1560:no)、確定図柄の表示設定処理(確定図柄で表示させておく時間の設定)を行い(S1615)、時短フラグが1か否か判定し(S1620)、肯定判定なら(S1620:yes)、時短カウンタからデクリメントし(S1625)、時短カウンタが0か否か判定し(S1630)、肯定判定なら(S1630:yes)、時短フラグに0をセットする(S1635)。S665からS680によって、特別図柄が当否判定に応じたハズレ確定表示を行うごとに、時短(開放延長)状態を規制する時短カウンタが計数され、これらのカウンタが所定値に至ることで遊技状態が変化(時短(開放延長)状態が終了し通常遊技状態に移行)する。
時短フラグに0をセットした場合(S1635)、つまり時短(開放延長)状態が終了して通常遊技状態へ移行する場合には、右遊技領域表示終了処理(S1640)を行い、報知フラグを0にし(S1645)、開放延長発射指示終了コマンド送信処理(S1647)を行い、左遊技領域発射指示コマンド送信処理(S1650)を行い、S1655へ移行する。
時短フラグが0である場合(S1620:no)、時短カウンタが0ではない場合(S1630:no)、又はS1650の後に、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10で確定表示させた第1又は第2特別図柄が小当り図柄か否か判定し(S1655)、否定判定の場合には(S1655:no)、S1610へ移行し、小当り図柄である場合には(S1655:yes)、確定表示された第1特別図柄が小当り図柄であるか否かを判定する(S1660)。肯定判定の場合には(S1660:yes)、確定表示された小当り図柄が第2開放小当り図柄であるか否かを判定する(S1665)。否定判定の場合には(S1665:no)、第1特図小当り遊技設定処理1(S1670)を行い、S1675へ移行する。第2開放小当り図柄である場合には(S1665:yes)、右遊技領域表示処理(S1680)、報知フラグを1にセットし(S1685)、第1特図小当り遊技設定処理2(S1690)を行い、S1675へ移行する。
また、確定表示された第2特別図柄が小当り図柄であると判定された場合には(S1660:no)、第2特図小当り遊技設定処理(S1695)を行い、S1675へ移行する。 S1670,S1690又はS1695に続いて小当りフラグを1にセットし(S1675)、S1610へ移行する。
第1特図小当り遊技設定処理1(S1670)では、決定した第1開放小当り図柄によって、小当り遊技にかかる情報(小当りのオープニング時間、開放パターン(0.25秒1回)、小当りのエンディング時間等)を設定する処理である。なお、本実施例では、S1670において、主制御装置80は右遊技領域Rへの発射を促す小当り発射指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信しない構成となっている。
第1特図小当り遊技設定処理2(S1690)では、決定した第2開放小当り図柄によって、小当り遊技にかかる情報(小当りのオープニング時間、開放パターン(1.8秒1回)、小当りのエンディング時間等)を設定する処理である。なお、本実施例では、S1690において、主制御装置80は右遊技領域Rへの発射を促す小当り発射指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信する。なお、S1690において送信される小当り発射指示コマンドには、第2大入賞口92の第2開放が行われる内容が含まれている。小当り発射指示コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、受信した小当り発射指示コマンドに第2大入賞口92の第2開放が行われる内容が含まれていると判断すると、演出図柄表示装置6にて右遊技領域Rに遊技球を発射させて、第2大入賞口92への入球を促す第3右遊技領域発射演出を表示する(図31(c)を参照)。
第2特図小当り遊技設定処理(S1695)では、決定した小当り図柄によって、小当り遊技にかかる情報(小当りのオープニング時間、開放パターン(1.8秒1回)、小当りのエンディング時間等)を設定する処理である。なお、本実施例では、S1695において、主制御装置80は右遊技領域Rへの発射を促す小当り発射指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信する。当該小当り発射指示コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置6にて右遊技領域Rに遊技球を発射させて、第2大入賞口92への入球を促す第4右遊技領域発射演出を表示する(図32(b)を参照)。
実施例2のパチンコ機50によれば、通常遊技状態であっても、第1特別図柄にて小当り図柄が確定表示されると小当り遊技が発生し、小当り遊技からの大当り遊技への役物当りを狙うことが可能となり、通常遊技状態であっても遊技球の挙動によって遊技者を楽しませることができるといった混合機の良さを活かすことが出来る。また、第2大入賞口92の開放パターンとして、第2大入賞口92の第2開放(1.8秒1回)だけでなく、第2大入賞口92の第1開放(0.25秒1回)も設けたので、通常遊技状態が遊技者に有利すぎる構成とはならない。
さらに、第1特別図柄で第1開放小当り図柄が確定表示され、第2大入賞口92の第1開放(0.25秒1回)が行われる場合には、第2大入賞口92の第2開放(1.8秒1回)が行われる場合と異なり、演出図柄表示装置6にて右遊技領域Rに向けて遊技球の発射を促す演出が表示されないので、遊技者としては、役物当りが発生する確率が低いと理解することができ、右遊技領域Rに向けて遊技球を発射させないという選択が可能となり、遊技者が何も理解していない状態にて無駄球が発生するといった確率を大幅に下げることが可能となる。
本実施例では、第1特別図柄で確定表示された大当り図柄に基づく大当り遊技よりも、第2特別図柄で確定表示された小当り図柄に基づく小当り遊技にて特定領域95に入球することで発生する大当り遊技、又は第2特別図柄で確定表示された大当り図柄に基づく大当り遊技のほうが、ラウンド数や大当り遊技の終了後に時短(開放延長)状態に移行する確率が高い構成となっているため、通常遊技状態に、右遊技領域Rを流下するように遊技球を長期間発射して、第2特別図柄での大当り遊技を発生させようとすることが考えられる。
しかし、実施例2では、通常遊技状態にて右打ちされた遊技球が普通図柄作動ゲート17を通過すると、演出図柄表示装置6にて左打ちに戻すように指示する左遊技領域発射演出が表示されるため、通常遊技状態での長期間の右打ちを防止することが可能となるうえ、第2大入賞口92の第1開放が行われ、第2大入賞口92へ遊技球を入球させ、特定領域93への入球を諦めずチャレンジしている遊技者が演出図柄表示装置6の画面に表示された左遊技領域発射演出を見て、遊技意欲が萎えてしまうことを防止することが出来る。
ここで、実施例1及び実施例2の構成・状態と、本発明の構成要件との対応関係を説明します。
本発明の「主制御装置」が主制御装置80に相当し、「サブ統合制御装置」がサブ統合制御装置83に相当し、「開閉部材」が開閉部材91に相当し、「普通図柄表示装置」が普通図柄表示装置7に相当し、「第1始動口」が第1始動口11に相当し、「第1特別図柄表示装置」が第1特別図柄表示装置9に相当し、「第2特別図柄表示装置」が第2特別図柄表示装置10に相当し、「特定領域」が特定領域95に相当し、「第1遊技領域」が左遊技領域Lに相当し、「第2遊技領域」が右遊技領域Rに相当し、「普通図柄作動ゲート」が普通図柄作動ゲート17に相当し、「遊技球検出手段」が普通図柄作動スイッチ17aに相当し、「大入賞口」が第2大入賞口92に相当し、「大入賞口短開放」が、第2大入賞口92の第1開放に相当し、「大入賞口長開放」が、第2大入賞口92の第2開放に相当し、「所定時間」が、第2大入賞口92の第1開放の開放時間(0.25秒)に相当し、「第1報知手段」が右遊技領域表示装置96に相当し、「第2報知手段」が演出図柄表示装置6の画面に相当し、「注意報知制御手段」が図28の左遊技領域発射演出表示処理2(S1505)に相当する。
実施例1及び実施例2では、「遊技球検出手段」が普通図柄作動スイッチ17aに相当すると記載したが、限定されるものではない。例えば、右遊技領域Rに新たな演出用ゲートを設ける。演出用ゲートに遊技球の通過を検出する演出用ゲートスイッチを備え、演出用ゲートスイッチが「遊技領域検出手段」に相当する構成でもよい。なお、右遊技領域Rに配置されている第2始動口12の第2始動口スイッチ12aが「遊技領域検出手段」に相当しないものとする。なぜなら、通常遊技状態において、第2始動口12への遊技球の入球は出来ない構成となっているため、通常遊技状態での遊技球の通過を検出することができないためである。
実施例1及び実施例2では、「所定時間」を第2大入賞口92の第1開放の開放時間(0.25秒)に相当することを記載したが、これに限定されるものではなく、上記の開放時間よりも長い時間であってもよい。
本実施例では、図31(c)又は図32(b)で示したように、右遊技領域Rへの遊技球の流下を促す報知として、「右打ち」という、遊技者が認識し易い表現の一例を使用した。これに限定されるものではなく、例えば、演出図柄表示装置6に「発射ハンドルを右に操作して下さい」といった、遊技球の発射威力を調整するための発射ハンドル64の操作方法を利用して報知する構成でもよい。
また、図30(c)、図30(d)で示したように、左遊技領域lへの遊技球の流下を促す報知として、遊技者が認識し易い表現として「左打ちに戻して下さい」を使用した。これに限定されるものではなく、左遊技領域Lへの遊技球の流下を促す報知として「左遊技領域Lに遊技球を流下して下さい」、又は発射ハンドル64の操作方法を利用して「発射ハンドルを左に戻して下さい」と報知してもよい。
6:演出図柄表示装置
7:普通図柄表示装置
11:第1始動口
12:第2始動口
14:第1大入賞口
17:普通図柄作動ゲート
80:主制御装置
83:サブ統合制御装置
91:開閉部材
92:第2大入賞口
93:振分装置
94:振分羽根
95:特定領域
96:右遊技領域表示装置

Claims (2)

  1. 遊技の進行を制御する主制御装置と、
    演出装置の制御を行うサブ制御装置と、
    普通図柄作動ゲートに遊技球が入球した際に抽出した数値データに基づいて開閉部材を開放させるか否かの判定である普通図柄判定の判定結果を報知する普通図柄表示装置と、
    常時入球可能な第1始動口と、
    前記開閉部材を備えた第2始動口と、
    前記第1始動口に遊技球が入球した際に抽出した数値データをもとに行われる特別図柄判定の判定結果を報知する第1特別図柄表示装置と、
    前記第2始動口に遊技球が入球した際に抽出した数値データをもとに行われる特別図柄判定の判定結果を報知する第2特別図柄表示装置と、
    前記第1特別図柄表示装置、又は前記第2特別図柄表示装置にて小当り図柄が確定表示されることで、特定領域を備えた大入賞口を開放させる小当り遊技を実行させる小当り遊技実行手段と、
    前記第1特別図柄表示装置、又は前記第2特別図柄表示装置に大当り図柄が確定表示されることで、又は前記小当り遊技中に前記特定領域に遊技球が入球することで大当り遊技を実行させる大当り遊技実行手段と、
    通常遊技状態よりも、単位時間あたりの前記第2始動口への入球率が高くなるように設定された状態である開放延長状態に移行させる開放延長状態移行手段と、備え、
    所定の発射威力未満で発射された遊技球が流下する第1遊技領域と、前記所定の発射威力以上で発射された遊技球が流下する第2遊技領域とに、遊技球を打ち分けて発射可能な弾球遊技機において、
    前記主制御装置による制御にて、前記第2遊技領域への遊技球の流下を促す報知を実行する第1報知手段と、
    前記サブ制御装置による制御にて、前記第2遊技領域への遊技球の流下を促す報知を実行する第2報知手段と、
    前記第2遊技領域の所定領域を流下した遊技球を検出する遊技球検出手段と、
    少なくとも、前記遊技球検出手段によって所定数の遊技球が検出されたことを条件に前記第1遊技領域への遊技球の流下を促す報知を実行させる注意報知制御手段と、を備え、
    前記第2遊技領域を流下した遊技球よりも前記第1遊技領域を流下した遊技球のほうが入球し易い位置に前記第1始動口を配置し、
    前記第1遊技領域を流下した遊技球よりも前記第2遊技領域を流下した遊技球のほうが入球し易い位置に前記普通図柄作動ゲートと、前記第2始動口と、前記特定領域を備えた大入賞口と、を配置し、
    前記特別図柄判定によって、前記第2特別図柄表示装置には前記大当り図柄が確定表示される確率よりも前記小当り図柄が確定表示される確率を高くし、
    前記第1特別図柄表示装置に前記小当り図柄が確定表示されたことで行われる前記特定領域を備えた大入賞口の開放パターンとして、大入賞口短開放と、該大入賞口短開放よりも開放時間が長い大入賞口長開放と、があり、
    該大入賞口長開放が行われている際には、前記第1報知手段及び前記第2報知手段による報知が実行され、
    前記大入賞口短開放が行われている際には、前記第1報知手段による報知が実行されるが、前記第2報知手段による報知は実行されないものとし、
    前記注意報知制御手段は、
    前記第1特別図柄表示装置に前記大入賞口短開放を示す前記小当り図柄が確定表示されてから所定時間が経過するまでに、前記遊技球検出手段によって前記所定数の遊技球が検出されても前記第1遊技領域への遊技球の流下を促す報知を実行させないようにしたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 遊技の進行を制御する主制御装置と、
    演出装置の制御を行うサブ制御装置と、
    普通図柄作動ゲートに遊技球が入球した際に抽出した数値データに基づいて開閉部材を開放させるか否かの判定である普通図柄判定の判定結果を報知する普通図柄表示装置と、
    常時入球可能な第1始動口と、
    前記開閉部材を備えた第2始動口と、
    前記第1始動口に遊技球が入球した際に抽出した数値データをもとに行われる特別図柄判定の判定結果を報知する第1特別図柄表示装置と、
    前記第2始動口に遊技球が入球した際に抽出した数値データをもとに行われる特別図柄判定の判定結果を報知する第2特別図柄表示装置と、
    前記第1特別図柄表示装置、又は前記第2特別図柄表示装置にて小当り図柄が確定表示されることで、特定領域を備えた大入賞口を開放させる小当り遊技を実行させる小当り遊技実行手段と、
    前記第1特別図柄表示装置、又は前記第2特別図柄表示装置に大当り図柄が確定表示されることで、又は前記小当り遊技中に前記特定領域に遊技球が入球することで大当り遊技を実行させる大当り遊技実行手段と、
    通常遊技状態よりも、単位時間あたりの前記第2始動口への入球率が高くなるように設定された状態である開放延長状態に移行させる開放延長状態移行手段と、備え、
    所定の発射威力未満で発射された遊技球が流下する第1遊技領域と、前記所定の発射威力以上で発射された遊技球が流下する第2遊技領域とに、遊技球を打ち分けて発射可能な弾球遊技機において、
    前記主制御装置による制御にて、前記第2遊技領域への遊技球の流下を促す報知を実行する第1報知手段と、
    前記サブ制御装置による制御にて、前記第2遊技領域への遊技球の流下を促す報知を実行する第2報知手段と、
    前記第2遊技領域の所定領域を流下した遊技球を検出する遊技球検出手段と、
    少なくとも、前記遊技球検出手段によって所定数の遊技球が検出されたことを条件に前記第1遊技領域への遊技球の流下を促す報知を実行させる注意報知制御手段と、を備え、
    前記第2遊技領域を流下した遊技球よりも前記第1遊技領域を流下した遊技球のほうが入球し易い位置に前記第1始動口を配置し、
    前記第1遊技領域を流下した遊技球よりも前記第2遊技領域を流下した遊技球のほうが入球し易い位置に前記普通図柄作動ゲートと、前記第2始動口と、前記特定領域を備えた大入賞口と、を配置し、
    前記特別図柄判定によって、前記第2特別図柄表示装置には前記大当り図柄が確定表示される確率よりも前記小当り図柄が確定表示される確率を高くし、
    前記第1特別図柄表示装置に前記小当り図柄が確定表示されたことで行われる前記特定領域を備えた大入賞口の開放パターンとして、大入賞口短開放と、該大入賞口短開放よりも開放時間が長い大入賞口長開放と、があり、
    該大入賞口長開放が行われている際には、前記第1報知手段及び前記第2報知手段による報知が実行され、
    前記大入賞口短開放が行われている際には、前記第1報知手段及び前記第2報知手段による報知は実行されないものとし、
    前記注意報知制御手段は、
    前記第1特別図柄表示装置に前記大入賞口短開放を示す前記小当り図柄が確定表示されてから所定時間が経過するまでに、前記遊技球検出手段によって前記所定数の遊技球が検出されても前記第1遊技領域への遊技球の流下を促す報知を実行させないようにしたことを特徴とする弾球遊技機。
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