JP2015128246A - スピーカシステム - Google Patents

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毛利 雄一
Yuichi Mori
雄一 毛利
高橋 健二
Kenji Takahashi
健二 高橋
進平 星野
Shinpei Hoshino
進平 星野
智規 石附
Tomonori Ishizuki
智規 石附
亀一郎 大友
Kameichiro Otomo
亀一郎 大友
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Abstract

【課題】エンクロージャの高さをスピーカユニットの口径よりも小さくできるスピーカシステムを提供する。
【解決手段】互いに反対方向に音を放射する少なくとも1組のスピーカユニット1をエンクロージャ2内に設ける。スピーカユニット1をエンクロージャ2の上面21と下面22に保持する。エンクロージャ2の下面22の下方に第1の所定の空間S1を作るための脚3を備える。エンクロージャ2の上面21は他の装置を載置するための載置面21Aを有し、1組のスピーカユニット1は、第1の所定の空間S1に向かって音を放射することによって音放射方向とは略直角な全周方向に音を放射する。スピーカユニット1はエンクロージャ2の上面21の上方に音を放射する。
【選択図】図1

Description

本発明は、スピーカシステムに関する。
従来、スピーカシステムとして、例えば特開2009−135837号公報(特許文献1)に開示されたものがある。このスピーカシステムは、2つのスピーカ装置(スピーカユニット)を背中合わせに設置することで、スピーカ装置の駆動時の振動を打ち消けして、エンクロージャの全体の揺れ等を防止するようにした、無反動型のスピーカシステムである。
この従来のスピーカシステムは、スピーカユニット(1)を固定する円筒形の固定具(2)によって、同一性能のスピーカユニット(1,1)を対称に配置して固定している。また、エンクロージャへの取り付けは、固定具(2)に放射状の取り付け金具を設けてエンクロージャに取り付けたり、固定具(2)に脚を設けて固定している。そして、スピーカユニット(1)は、その振動板がエンクロージャ(3)の前後方向に向くように配置し、エンクロージャ(3)の前後方向に音波を放射するように取り付けられている。これにより、直列あるいは並列に接続したスピーカユニット(1,1)に音響電気信号を送ると、スピーカユニット全体としてみた場合、2個のユニットの振動板は互いに反対方向に駆動され、フレームに作用する力は互いに打ち消されるので、フレームが振動することがなく、再生音は高忠実度が維持される。
特開2009−135837号公報
前記従来のスピーカシステムでは、スピーカユニットが固定具で相互に連結されるとともに、エンクロージャの前後方向に音波を放射するように取り付けられている。すなわち、スピーカユニットに対するバッフル板を、使用者側に向けて縦方向に配置するようにしている。このため、エンクロージャの高さを小さくできない。特に、この場合、エンクロージャの高さをスピーカユニットの口径(フレームを含む)よりも小さくすることができない。また、スピーカユニットはエンクロージャの前後方向に音波を放射するので、使用者は直接音を聞くものであり。それ以外の使用方法は想定されていない。
本発明が解決しようとする課題には、従来のスピーカユニットにおいては、エンクロージャの高さを小さくするには不利な構造となっているという問題が一例として挙げられる。
請求項1に記載のスピーカシステムは、互いに反対方向に音を放射する少なくとも1組のスピーカユニットと、前記スピーカユニットを上面と下面に保持するエンクロージャと、前記エンクロージャの前記下面の下方に第1の所定の空間を作るためのスペーサと、を備え、前記エンクロージャの前記上面には他の装置を載置するための載置面を有し、前記1組のスピーカユニットは、前記第1の所定の空間に向かって音を放射することによって音放射方向とは略直角な全周方向に音を放射するとともに、前記上面の上方に音を放射することを特徴とする。
本発明の第1実施例のスピーカシステムを示す図である。 本発明の第2実施例のスピーカシステムを示す図である。 本発明の第3実施例のスピーカシステムを示す図である。 本発明の第4実施例のスピーカシステムを示す図である。 本発明の第5実施例のスピーカシステムを示す図である。 本発明の第6実施例のスピーカシステムを示す図である。 本発明の第7実施例のスピーカシステムを示す図である。 本発明の実施例のスピーカシステムの使用例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態を説明する。本発明の一実施形態に係るスピーカシステムは、互いに反対方向に音を放射する少なくとも1組のスピーカユニットと、前記スピーカユニットを上面と下面に保持するエンクロージャと、前記エンクロージャの前記下面の下方に第1の所定の空間を作るためのスペーサと、を備え、前記エンクロージャの前記上面には他の装置を載置するための載置面を有し、前記1組のスピーカユニットは、前記下面側から前記第1の所定の空間に向かって音を放射することによって音放射方向とは略直角な全周方向に音を放射するとともに、前記上面側から前記上面の上方に音を放射するスピーカシステムである。スピーカユニットの音放射方向を上下方向とする構造となっているので、エンクロージャの高さを十分に低くできる。さらに、エンクロージャの高さよりも口径の大きなスピーカユニットを搭載できる。スペーサによって、下側に第1の所定の空間が作られるとともに、この第1の所定の空間から360度の方向を全周方向にわたって音が放射させることができる。載置面を有するので他の装置を載置するなどユニットはスピーカシステムの配置の仕方に応じて、好みの音場を選択することができる。
また、前記エンクロージャの前記上面の上方に第2の所定の空間を作るための他の装置側スペーサを有する前記他の装置が前記載置面に載置された状態で、前記1組のスピーカユニットは、前記第2の所定の空間に向かって音を放射することによって音放射方向とは略直角な全周方向に音を放射するスピーカシステムである。
また、前記1組のスピーカユニットは2つのスピーカ装置から成り、一方のスピーカ装置は前記第1の所定の空間に、他方のスピーカ装置は前記第2の所定の空間に、それぞれ音を放射するスピーカシステムである。
また、前記2つのスピーカ装置のうち前記下面のスピーカ装置の振動板は前記下面よりも内側に配置され、前記上面のスピーカ装置の振動板は前記上面より内側に配置されているスピーカシステムである。
また、前記2つのスピーカ装置は、同軸に配置されているスピーカシステムである。
また、前記2つのスピーカ装置は鉛直方向に音を放射するスピーカシステムである。
また、前記エンクロージャは略直方体であり、前記エンクロージャの高さは、幅よりも小さい、または、奥行きよりも小さい、または幅及び奥行きよりも小さい、スピーカシステムである。
また、前記スペーサは前記エンクロージャの下面に複数備えられ、前記複数のスペーサの高さが等しいスピーカシステムである。
また、前記1組のスピーカユニットにより前記エンクロージャ内に放射される音を、前記上面及び下面とは異なる面から放射するポートを備えるスピーカシステムである。
また、前記ポートは、上面及び下面とは異なる前記面に取り付けられた開口部と略筒状の筒部とを備え、前記筒部の長さは前記エンクロージャの高さよりも長いスピーカシステムである。
また、前記1組のスピーカユニットは、前記上面及び下面の中央より前記エンクロージャの前面寄りに配置され、前記ポートの前記開口部は前記エンクロージャの後面に備えられているスピーカシステムである。
また、前記載置面は、前記上面に載置される他の装置側スペーサの下面の面積よりも大い面積を有する平面であるスピーカシステムである。
また、前記スペーサが接する設置面は、このスピーカシステムのキャビネットの底面積より大きい面積を有する平面であるスピーカシステムである。
次に本発明の第1乃至第8実施例を、図1乃至図8に基づいて説明する。各実施例のスピーカシステム10はサブウーハーであって、約2000Hz以下の再生帯域を有している。しかし、本発明は、他の再生帯域を有するスピーカシステムにも適用できる。なお、以下の各実施例において、同様な要素には同符号を付記してある。
(第1実施例)本発明の第1実施例のスピーカシステム10は図1に示す構造である。図1(A) は上面図、図1(B) はエンクロージャを断面とした正面図、図1(C) は側面図である。このスピーカシステム10は、上側のスピーカ装置11と下側のスピーカ装置12とからなる一組のスピーカユニット1を備えている。また、スピーカユニット1を保持する略直方体のエンクロージャ2を備えている。なお、エンクロージャ2の上面21と下面22は水平なバッフル板を構成している。また、エンクロージャ2の高さは、幅よりも小さく、かつ、奥行きよりも小さくなっている。さらに、エンクロージャ2は上面21と下面22を有し、下面22の表面(外側)には「スペーサ」としての脚3を備えている。この実施例で脚3は4つ設けられており、この4つの脚3の高さは等しくなっている。
エンクロージャ2や略直方体であり、図1(A) におけるエンクロージャ2の左右方向の長さが「幅」であり、上下方向の長さが「奥行き」であり、図1(B) におけるエンクロージャ2の上下方向の長さが「高さ」である。
エンクロージャ2の上面21には放音孔21aが形成され、下面22には放音孔22aが形成されている。上側のスピーカ装置11は、エンクロージャ2の内側において図示しないフレームにより放音孔21aの位置に固定され、下側のスピーカ装置12は、エンクロージャ2の内側において図示しないフレームにより放音孔22aの位置に固定されている。すなわち、エンクロージャ2は、その内部においてスピーカユニット1を上面21と下面22に保持している。
スピーカ装置11とスピーカ装置12は同型、同一性能のものであり、スピーカ装置11とスピーカ装置12は、振動板11a,12aを備えるとともに、振動板11a,12aをそれぞれ駆動する駆動部11b,12bを備えている。そして、上側のスピーカ装置11の振動板11aは駆動部11bにより駆動されて振動し、エンクロージャ2の上方に音を放射する。また、下側のスピーカ装置12の振動板12aは駆動部12bにより駆動されて振動し、エンクロージャ2の下方に音を放射する。すなわち、スピーカ装置11,12は、互いに反対方向に音を放射する少なくとも1組のスピーカユニット1を構成している。
当該スピーカシステム10は、床、テーブル、キャビネット、他の機機等の上面等の設置面Fに設置される。設置面Fはこのスピーカシステムのキャビネットの底面積より大きい面積を有し、好ましくは水平である。また、設置面は、金属や木材、ガラス、樹脂等、音を反射する素材であることが好ましい。脚3は円柱形状の部材で、下面22の四隅に隣接した位置に設けられている。そして、脚3は、スピーカシステム10を設置面Fに設置したとき設置面Fに当接し、この脚3は設置面Fとエンクロージャ2の下面22との間(下面22の下方)に第1の所定の空間S1を作る。
エンクロージャ2の上面21は、その表面に図1(A) に一点鎖線で囲った載置面21Aを有している。この載置面21Aは他の装置を載置するためのものであり、当該スピーカシステム10に他の装置を載置するとき、その装置の脚(スペーサ)がこの載置面21Aに当接する。
以上の構成により、上側のスピーカ装置11の駆動部11bと、下側のスピーカ装置12の駆動部12bとに同じ音響信号が供給される。そして、それぞれの振動板11a,12aが逆方向に振動する。これにより、エンクロージャ2の全体にスピーカ装置の振動による反動等が生じず、スピーカ装置11,12は音響信号に応じた音を放射する。
上側のスピーカ装置11は、振動板11aから放音孔21aを介してエンクロージャ2の上面21の上方に音を放射する。一方、下側のスピーカ装置12は、まず振動板12aから放音孔22aを介して第1の所定の空間S1に向かって音を放射し、これによって、第1の所定の空間S1を介して、上記振動板12aからの音放射方向とは略直角な全周方向に音を放射する。この「音放射方向とは略直角な全周方向」は、図1(A) に点線の矢印で示すように、スピーカ装置12を中心にした360度の各方向のことである。なお、脚3の箇所は音が反射するが、この脚3の径は小さいので、この略360度の方向を全周方向とする。
このように、同一性能のスピーカ装置11,12をエンクロージャ2の上面21と下面22に配置しているので、図1(B) ,(C) に示すように、エンクロージャ2の高さをスピーカユニット1の口径(フレームを含む)よりも小さくできる。すなわち、バッフル板として機能する上面21と下面22が水平になるように、スピーカユニット1の音放射方向を上下方向とする構造(スピーカ装置11,12を上面21と下面22に配置する構造)となっているので、エンクロージャ2の高さを十分に低くできる。さらに、エンクロージャ2の高さよりも口径の大きなスピーカユニットを搭載できる。
(第2実施例)本発明の第2実施例のスピーカシステム10は図2に示す構造である。図2(A) は上面図、図2(B) はエンクロージャを断面とした正面図、図2(C) は側面図である。なお、以下の各実施例で、第1実施例と同様な要素及び対応する要素には同符号を付記して、詳細な説明は省略する。
この第2実施例のスピーカシステム10は、第1実施例と同様に、上側のスピーカ装置11と下側のスピーカ装置12とからなる一組のスピーカユニット1をエンクロージャ2で保持している。この第2実施例では、スピーカユニット1は、エンクロージャ2の中心から僅かに左側に偏った位置で、さらに前面板23側に偏って位置に設置されている。そして、エンクロージャ2内にポート4を備えている。
ポート4は、エンクロージャ2の上面21及び下面22とは異なる面である背面板(後面)24に取り付けられた開口部4aと、この開口部4aからエンクロージャ2の内側に延びる円筒状(略筒状)の筒部4bとを備えている。すなわち、ポート4は、筒部4bの軸を水平方向に向けて配置されている。そして、ポート4は、スピーカユニット1の振動板11a,12aの背面の音をエンクロージャ2の後方に放音する役割をする。なお、ポート4はエンクロージャ2の前面あるいは側面に放音するように設けてもよい。このように、スピーカユニット1を偏った位置に設置することで、ポート4を設けるなど、設計自由度が増す。
また、この第2実施例のエンクロージャ2は、上面21の放音孔21aから内側に延設されたリング状のリム部21bと、下面22の放音孔22aから内側に延設されたリング状のリム部22bとを有している。そして、上側のスピーカ装置11は、エンクロージャ2の内側において図示しないフレームによりリム部21bに固定され、下側のスピーカ装置12は、エンクロージャ2の内側において図示しないフレームによりリム部22bに固定されている。
これにより、上側のスピーカ装置11の振動板11aは、エンクロージャ2の上面21よりも内側(上面21の下側)に配置され、下側のスピーカ装置12の振動板12aは、エンクロージャ2の下面22よりも内側(下面22の上側)に配置されている。このように、振動板11a,12aを上面21及び下面22よりも内側に設けることで、振動板11a,12aの前面の空間が広くなり、振動板11a,12aの振幅より大きな振幅が得られる。
ここで、仮に、スピーカユニット1が音を放射する上面21と下面22(バッフル板)にポートを設けると、バッフル板に凹凸があるのと同様であり、不要な音の回折が起こり、音の歪みの原因になる。また、ポートからの音とスピーカユニット1からの音が干渉しやすく、やはり音の歪みの原因になる。しかし、この実施例では、ポート4がスピーカユニット1の音放射方向(上下方向)と別な背面板24に設けられているので、音の歪を回避することができる。
また、本発明ではエンクロージャ2の高さを小さくしているので、ポート4を、スピーカユニット1の音放射方向(上下方向)と別な背面板24に設けることで、ポート4の筒部4bの長さを十分確保することできる。したがって、必要とされる低音域の再生に効果的である。なお、ポート4は前面板や側面板に設けるようにしてもよい。
(第3実施例)本発明の第3実施例のスピーカシステム10は図3に示す構造である。図3(A) は上面図、図3(B) はエンクロージャを断面とした正面図である。なお、以下の実施例では側面図を省略する。第1、第2実施例では、スピーカユニット1の上側のスピーカ装置11と下側のスピーカ装置12は同軸になっているが、この第3実施例のスピーカユニット1は、上側のスピーカ装置11と下側のスピーカ装置12は同軸になっていない。ただし、上面視において、スピーカ装置11とスピーカ装置12は一部重なっている。このように一部重なる程度の軸のずれがあっても、エンクロージャ2の全体の揺れ等を防止できる。また、スピーカ装置11,12の位置がある程度自由になるので、設計の自由度が増す。
(第4実施例)本発明の第4実施例のスピーカシステム10は図4に示す構造である。図4(A) は上面図、図4(B) はエンクロージャを断面とした正面図である。この第4実施例のスピーカシステム10は、エンクロージャ2で保持されるスピーカユニット1を、駆動部11b,12bの背面が接続されたスピーカ装置11,12で構成したものである。これにより、スピーカユニット1の高さを小さくできる分、大きな口径のスピーカユニットを採用できる。
(第5実施例)本発明の第5実施例のスピーカシステム10は図5に示す構造である。図5(A) は上面図、図5(B) はエンクロージャを断面とした正面図である。この第5実施例のスピーカシステム10は、スピーカユニット1として、国際公開番号WO2010/106686の図12、図13にに記載されているような薄型スピーカを採用した例である。なお、この薄型スピーカは、上側に配置された振動板13と下側に配置された振動板14を備えるとともに、この上下の振動板13,14を駆動する駆動部15を振動板13,14の間に備えている。この駆動部15は水平方向に動くボイスコイル等を配置しており、このボイスコイルの水平方向への振動きをリンク機構等によって振動板13,14の垂直方向の動きに変換させて発音するものである。図5では上方から見て円形の振動板が採用されているが、略長方形の振動板でもよい。
エンクロージャ2の上面21,下面22には、放音孔21a,22aが形成されている。そして、上側の振動板13は、エンクロージャ2の内側において図示しないフレームにより放音孔21aの位置に固定され、下側の振動板14は、エンクロージャ2の内側において図示しないフレームにより放音孔22aの位置に固定されている。すなわち、エンクロージャ2は、その内部においてスピーカユニット1を上面21と下面22に保持している。また、スピーカユニット1の振動板13,14は逆方向に振動し、互いに反対方向(上下方向)に音を放射する。
この第4実施例のように、スピーカユニット1を薄型スピーカで構成すると、エンクロージャ2の高さをさらに小さくできる。
(第6実施例)本発明の第6実施例のスピーカシステム10は図5に示す構造である。図6(A) は上面図、図6(B) はエンクロージャを断面とした正面図である。この第6実施例のスピーカシステム10は、エンクロージャ2で保持される2組のスピーカユニット1,1を備えた例である。このスピーカユニット1,1は、比較的口径の小さなスピーカ装置11,12で構成したものであり、複数(2組)設けることで、振動板11a,12aの面積このように複数のスピーカユニットを用いることにより、個々の駆動部11b,12bの背面が小さくでも、十分に音量が得られる。また、スピーカ装置11,12は口径が小さい分、厚みも小さくできるので、結果として、エンクロージャ2の高さを小さくできる。
(第7実施例)本発明の第7実施例のスピーカシステム10は図7に示す構造である。図7(A) は上面図、図7(B) はエンクロージャを断面とした正面図である。この第7実施例のスピーカユニット1は、上側のスピーカ装置11と下側のスピーカ装置12は同軸になっていない。さらに、前記実施例ではスピーカ装置11,12の音放射方向(軸)は鉛直方向であるが、この第7実施例のスピーカ装置11,12の音放射方向は鉛直k方向から多少傾いている。このような傾斜しものでも、エンクロージャ2のスピーカ装置の振動による反動等を防止できる。
図8は実施例のスピーカシステム10の使用例を示す図である。実施例のスピーカシステム10は、無反動なので、例えばアンプ20やプレーヤー30等の他の機器をこのスピーカシステムの上下に設置することができる。例えば、図8(A) は、スピーカシステム10を設置面Fに設置し、スピーカシステム10の上面21の上にアンプ20を乗せた場合である。この場合、前述のよぅに、脚3によって設置面Fとエンクロージャ2の下面22との間に第1の所定の空間S1が作られる。また、アンプ20の脚20a(他の装置側スペーサ)によって、エンクロージャ2の上面21とアンプ20の下面20bとの間に第2の所定の空間S2が作られる。なお、アンプ20の脚20aは前記載置面21Aに載せられる。
また、図8(B) は、アンプ20の上面20cの上にスピーカシステム10を乗せ、さらに、スピーカシステム10の上面21の上にプレーヤー30を乗せた場合である。この場合、脚3によって、アンプの上面20cとエンクロージャ2の下面22との間に第1の所定の空間S1が作られる。また、プレーヤー30の脚30a(他の装置側スペーサ)によって、エンクロージャ2の上面21とプレーヤー30の下面30bとの間に第2の所定の空間S2が作られる。
なお、エンクロージャ2の上面21の載置面21Aは、物側スペーサである脚20a,30aの下面の面積よりも大きくかつ平面となっている。これにより、アンプ20、プレーヤー30等の他の装置を安定して載置することができる。
さらに、図8(C) は、アンプ20の上面20cの上にスピーカシステム10を乗せた場合である。この場合、前記同様に脚3によって、アンプの上面20cとエンクロージャ2の下面22との間に第1の所定の空間S1が作られる。なお、このスピーカシステムの上または下に設置する対象は他の機器に限らず、たとえばスペーサを有する家具や板、箱等、その他のものでもよい。また、このスピーカシステムの上または下に設置する対象は、金属や木材、ガラス、樹脂等、音を反射する素材であればよい。
図8(A) と図8(B) の場合には、スピーカシステム10の下に第1の所定の空間S1が作られるとともに、スピーカシステム10の上に第2の所定の空間S2が作られる。したがって、上下のスピーカ装置11,12のそれぞれから、前述のよぅに360度の方向を全周方向にわたって音が放射される。図8(C) の場合には、スピーカシステム10の下に第1の所定の空間S1のみが作られるので、下側のスピーカ装置12のみから360度の方向を全周方向にわたって音が放射される。したがって、ユーザーはスピーカシステム10の配置の仕方に応じて、好みの音場を選択することができる。
また、従来技術のスピーカーシステムではユーザーは直接音を聞く構成となっている。これに対して、この前記各実施例では、下側のスピーカ装置12により360度にわたって音を放射するのでユーザーは間接音を聞くことになる。特に低音域の場合、間接音の方が自然な音場、広がり感のある音場を得ることができる場合がある。
さらに、実施例のスピーカシステム10の上部を開放した場合(他の装置を乗せない場合)は、前記のように下側の第1の所定の空間S1のみから360度にわたって音を放射させることができる。また、スピーカシステム10の上部(上面21)に他の装置を載置した場合は下側の第1の所定の空間S1と上側の第2の所定の空間S2から360度にわたって音を放射できる。したがって、ユーザーは好みの音場を選択することができる。
なお、以上の実施例では特に図示していないが、エンクロージャ2内には吸音材が適宜充填されている。
以上の各実施例で、エンクロージャ2は略直方体の形状の場合を例にして説明したが、上面21に載置面21Aを有するものであれば、上面21と下面22の形状は実施例に限定されるものではない。
また、各実施例では、エンクロージャ2の高さがスピーカユニット1の口径(フレームを含む)よりも小さい(あるいは同程度である)例について説明したが、スピーカユニット1の口径のほうがエンクロージャ2の高さよりも多少は小さくてもよい。
また、各実施例では、スペーサとしての脚3が4つの場合について説明したが、3つあるいは5つ以上であってもよい。各実施例における載置面も4箇所に限らず、それ以上でも以下でもよい。
また、ポートについては、第2実施例を例に説明したが、第1実施例、第3乃至第7実施例のスピーカシステム10に第2実施例と同様なポート4を設けるようにしてもよい。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。上述の各図で示した実施例は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
1 スピーカユニット
11 上側のスピーカ装置
11a 振動板
11b 駆動部
12 下側のスピーカ装置
12a 振動番
12b 駆動部
13 上側の振動板
14 下側の振動板
15 駆動部
2 エンクロージャ
21 上面
21a 放音孔
21b リム部
21A 載置面
22 下面
22a 放音孔
22b リム部
3 脚(スペーサ)
4 ポート
4a 開口部
4b 筒部4
S1 第1の所定の空間
S2 第2の所定の空間

Claims (13)

  1. 互いに反対方向に音を放射する少なくとも1組のスピーカユニットと、
    前記スピーカユニットを上面と下面に保持するエンクロージャと、
    前記エンクロージャの前記下面の下方に第1の所定の空間を作るためのスペーサと、を備え、
    前記エンクロージャの前記上面には他の装置を載置するための載置面を有し、
    前記1組のスピーカユニットは、
    前記下面側から前記第1の所定の空間に向かって音を放射することによって音放射方向とは略直角な全周方向に音を放射するとともに、前記上面側から前記上面の上方に音を放射することを特徴とするスピーカシステム。
  2. 前記エンクロージャの前記上面の上方に第2の所定の空間を作るための他の装置側スペーサを有する前記他の装置が前記載置面に載置された状態で、
    前記1組のスピーカユニットは、
    前記第2の所定の空間に向かって音を放射することによって音放射方向とは略直角な全周方向に音を放射することを特徴とする請求項1に記載のスピーカシステム。
  3. 前記1組のスピーカユニットは2つのスピーカ装置から成り、
    前記下面のスピーカ装置は前記第1の所定の空間に、前記上面のスピーカ装置は前記第2の所定の空間に、それぞれ音を放射することを特徴とする請求項2に記載のスピーカシステム。
  4. 前記2つのスピーカ装置のうち前記下面のスピーカ装置の振動板は前記下面よりも内側に配置され、前記上面のスピーカ装置の振動板は前記上面より内側に配置されていることを特徴とする請求項3に記載のスピーカシステム。
  5. 前記2つのスピーカ装置は、同軸に配置されていることを特徴とする請求項3または4に記載のスピーカシステム。
  6. 前記2つのスピーカ装置は鉛直方向に音を放射することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか一項に記載のスピーカシステム。
  7. 前記エンクロージャは略直方体であり、
    前記エンクロージャの高さは、幅よりも小さい、または、奥行きよりも小さい、または幅及び奥行きよりも小さい、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のスピーカシステム。
  8. 前記スペーサは前記エンクロージャの下面に複数備えられ、前記複数のスペーサの高さが等しいことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のスピーカシステム。
  9. 前記1組のスピーカユニットにより前記エンクロージャ内に放射される音を、前記上面及び下面とは異なる面から放射するポートを備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載のスピーカシステム。
  10. 前記ポートは、上面及び下面とは異なる前記面に取り付けられた開口部と略筒状の筒部とを備え、
    前記筒部の長さは前記エンクロージャの高さよりも長いことを特徴とする請求項9に記載のスピーカシステム。
  11. 前記1組のスピーカユニットは、前記上面及び下面の中央より前記エンクロージャの前面寄りに配置され、前記ポートの前記開口部は前記エンクロージャの後面に備えられていることを特徴に請求項10に記載のスピーカシステム。
  12. 前記載置面は、前記上面に載置される前記他の装置側スペーサの下面の面積よりも大きい面積を有する平面であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載のスピーカシステム。
  13. 前記スペーサが接する設置面は、このスピーカシステムのキャビネットの底面積より大きい面積を有する平面であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載のスピーカシステム。
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