JP2015126514A - 通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】通常動作の停止中であっても、外部装置からの非接触給電を元に、その給電量を抑えつつ、外部装置との非接触通信を良好に行うことが可能な通信装置を提供する。
【解決手段】通信装置1は、外部装置100との非接触通信を制御する通信制御部21と、複数の通信ノード4,5とを備える。通信制御部21と複数の通信ノード4,5は、主電源である第1電源電圧Vccにより動作可能であって、通信ラインLを通じて相互にデータ通信可能である。通信装置1は、第1電源電圧Vccを生成する電源回路9とは別に、外部装置100からの受電電力を元に第2電源電圧Vnを生成する給電回路24を備え、通信制御部及び各通信ノード4,5は第2電源電圧Vnによっても動作可能である。給電回路24は、第2電源電圧Vnを、2つの通信ノード4,5のうち何れか一方に選択的に切り替えて給電できるように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、外部装置との間で非接触通信が可能な通信装置に関する。
外部装置との間で非接触通信が可能な各種の通信装置が提供されている。非接触通信を用いることで、例えば、外部装置から通信装置内のメモリにアクセスしてデータの読み書きを行ったり、外部装置から通信装置に対して機能実行を指示したりすることが可能となる。なお、非接触通信方式としては、例えばNFC(Near Field Communication;近距離無線通信)が知られている。
このような通信装置においては、たとえ電源がオフされていたり電源コンセントが抜かれていたりするなどして通常動作を停止している状態であっても、必要に応じて外部装置との非接触通信を実行して、メモリアクセスや機能実行指示などを行うことができると便利である。
特許文献1には、電池が装着されていない端末装置に対して外部装置から非接触給電を行うことによって、その給電電力により端末装置を通常通り起動させて必要な処理を実行させる技術が記載されている。
特開2012−14422号公報
しかし、特許文献1に記載の技術では、端末装置を通常動作時と同じように起動・動作させるのに必要な電力を、非接触給電によって外部装置から供給する必要がある。
そのため、電力供給源となる外部装置が例えば携帯電話やスマートフォンなどの電力供給能力の低い装置であったり、電力供給対象の装置が携帯電話のような小型の端末装置ではなく比較的大きな通信装置であってその通常動作に多くの電力を必要としたりする場合は、電力供給対象に対してその通常動作に必要な電力を十分に供給できない可能性がある。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、通常動作の停止中であっても、外部装置からの非接触給電を元に、その給電量を抑えつつ、外部装置との非接触通信を良好に行うことが可能な通信装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明は、通信装置であって、第1電源部と、アンテナと、第2電源部と、通信制御部と、主制御部と、複数の通信ノードとを備える。
第1電源部は、当該通信装置を動作させるための第1電源電圧を生成する。アンテナは、外部装置と非接触通信を行うために備えられている。第2電源部は、アンテナにより外部装置から受電された電力を元に第2電源電圧を生成する。通信制御部は、第1電源電圧又は第2電源電圧の供給を受けて動作する。通信制御部は、アンテナを介した外部装置との非接触通信を制御し、且つ特定のデータ通信方式にて他のデータ通信対象とデータ通信が可能に構成されている。主制御部は、第1電源電圧の供給を受けて動作し、当該通信装置が備える機能の実行を制御する。複数の通信ノードは、いずれも、第1電源電圧又は第
2電源電圧により動作可能であって、上記特定のデータ通信方式にて他のデータ通信対象とデータ通信が可能に構成されている。
第2電源部は、第2電源電圧を通信制御部及び複数の通信ノードへ供給可能であって、複数の通信ノードのうち特定の第1通信ノード及び第2通信ノードへの供給については、供給先を両者の何れか一方に選択的に切り替え可能に構成されている。
本発明の通信装置によれば、第1電源部が動作停止中であっても、第2電源部からの受電電力により(つまり第2電源電圧により)外部装置との非接触通信を実行でき、且つその外部装置からの受電電力により通信ノードを動作させることもできる。これにより、第1電源部が動作停止中であっても外部装置から通信ノードへアクセス可能となる。
しかも、第2電源部からの第2電源電圧は、第1電源電圧の供給対象全てに供給されるのではなく、少なくとも主制御部には供給されない。さらに、第2電源電圧を、第1通信ノード及び第2通信ノードの何れか一方に選択的に供給させることもできる。例えば、非接触通信の内容や状況に応じて、第1通信ノードのみ動作必要ならば第1通信ノードに第2電源電圧を供給して第2通信ノードには第2電源電圧を供給しない、といった選択的給電が可能となる。
そのため、第1電源部が動作停止中であっても、外部装置からの給電量を抑えつつ、外部装置との非接触通信中に第2電源部からの第2電源電圧を必要箇所に適切に供給して非接触通信及びそれに伴う必要な処理を適切に実行することができ、よって、外部装置との非接触通信を良好に行うことが可能となる。
実施形態の複合機1の概略構成を示す説明図である。 第1実施形態のファームウェア更新手順を示す説明図である。 第1実施形態のNFC制御処理を示すフローチャートである。 図3のNFC制御処理における、S40の電源オフ時NFC通信処理の詳細を示すフローチャートである。 第2実施形態の電源オフ時NFC通信処理を示すフローチャートである。 第3実施形態の電源オフ時NFC通信処理を示すフローチャートである。
以下に、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
(1)複合機1の構成
図1に示す本実施形態の複合機1は、プリンタ機能、電話機能などの複数の機能を有する多機能周辺装置である。複合機1は、無線LAN及びNFCの2種類の無線通信方式による無線通信機能を備えている。無線LANは、例えばIEEE802.11a/b/g/nの規格で定められる通信方式等であり、2.4GHz帯又は5GHz帯の周波数帯域の電波が用いられる。NFCは、通信可能距離が約10cm程度に限定された近距離無線通信(非接触通信)であり、例えば13.56MHzの周波数帯域の電波が用いられる。複合機1は、NFCによる無線通信(以下「NFC通信」という)の機能を持った外部の通信機器との間で、NFC通信が可能である。本実施形態では、NFC通信が可能な通信機器の一例として、図1に示すスマートフォン100を例に挙げて説明する。
複合機1は、より具体的には、図1に示すように、制御回路2、NFC−IC3、EEPROM4、フラッシュROM5、無線LAN通信部6、プリンタ部7、通信回線接続部8、電源回路9、RAM10、及びシリアルライン遮断スイッチ(以下「遮断スイッチ」
と略す)20を備えている。
電源回路9は、外部から入力される電力(例えば商用AC100Vの電力)を整流・変圧等して、複合機1を動作させるための主電源である第1電源電圧Vccを生成する。電源回路9で生成された第1電源電圧Vccは、制御回路2やNFC−IC3、EEPROM4、フラッシュROM5、RAM10などの、複合機1内の各部に供給される。
RAM10は、制御回路2が各種制御処理を実行する際に、実行対象のプログラムを展開したり、各種データや演算結果などを一時記憶させたりするために用いられる。
制御回路2は、複合機1が有する各種機能を制御する。制御回路2は、メイン制御部11と、シリアル通信I/F(インタフェース)12とを備えている。また、制御回路2は、電力や信号が入力又は出力されるポートとして、シリアルポート13、主電源入力ポート14、割込ポート15、スイッチ制御ポート16、及びRAMポート17を備えている。
シリアルポート13には、シリアル通信の通信バスであるシリアルラインLが接続されている。主電源入力ポート14には、電源回路9から第1電源電圧Vccが入力される。制御回路2は、電源回路9から第1電源電圧Vccが入力されているときに、その第1電源電圧Vccを電源として動作する。
割込ポート15には、NFC−IC3からの割り込みが入力される。NFC−IC3から割込ポート15に入力される割り込みは、実際は、H(High)レベル又はL(Low)レベルのステート通知信号Stである。割り込みが入力されるとは、ステート通知信号StがHレベルになることを意味する。
スイッチ制御ポート16からは、遮断スイッチ20へスイッチ制御信号Ssが出力される。スイッチ制御信号Ssは、Hレベル又はLレベルの二値信号である。RAMポート17は、RAM10に接続されている。制御回路2からRAM10へのアクセスは、RAMポート17を介して行われる。
制御回路2において、シリアル通信I/F12は、NFC−IC3やその他の通信対象の通信ノードとのシリアル通信によるデータ通信を行うための通信インタフェースであり、シリアルポート13に接続されている。シリアル通信のデータは、シリアル通信I/F12及びシリアルポート13を介して送受信される。
制御回路2は、シリアルラインLによって、NFC−IC3、EEPROM4、及びフラッシュROM5を含む複数のデータ通信対象と相互に接続されている。そのため、制御回路2は、NFC通信部3、EEPROM4、及びフラッシュROM5を含む複数のデータ通信対象とシリアルラインLを通じて相互にシリアル通信可能である。
本実施形態のシリアル通信は、マスタースレーブ方式のシリアル通信である。制御回路2は、マスタースレーブ方式のシリアル通信において、マスターとして動作する。これに対し、他の各通信ノードは、スレーブとして動作する。但し、NFC−IC3は、通常はスレーブとして動作するが、特定の場合においては、マスターとして動作する。つまり、NFC−IC3は、シリアル通信において、マスターとしてもスレーブとしても動作可能である。なお、マスタースレーブ方式の通信方式には、例えばI2C(Inter-Integrated
Circuit)、USB(Universal Serial Bus)、SDIO(Secure Digital Input/Output Card)、SPI(Serial Peripheral Interface)などの、種々の規格がある。
制御回路2において、メイン制御部11は、CPUやメモリ等を有するマイクロコンピ
ュータを少なくとも含む。メイン制御部11は、起動すると、フラッシュROM5やEEPROM4から必要な設定情報やプログラムを読み込んでRAM10に展開し、通常動作に必要な起動処理を適宜実行する。この起動処理が完了すると、メイン制御部11による各種機能の実行が可能な状態となる。なお、フラッシュROM5に記憶されているプログラムには、後述するように、複合機1内の各種ハードウェアを制御するためのプログラムであるファームウェアが含まれる。
メイン制御部11は、起動後、起動処理を終えて通常動作を開始すると、シリアル通信I/F12を介したシリアル通信の制御や、無線LAN通信部6の制御、プリンタ部7の制御、通信回線接続部8の制御などを行う。また、メイン制御部11は、NFC−IC3から入力される割り込み(ステート通知信号St)に基づく各種制御や、スイッチ制御信号Ssの出力制御なども行う。
無線LAN通信部6は、無線LANによる外部通信機器との通信を実行する。プリンタ部7は、各種の被記録媒体に画像を形成(印刷)する。通信回線接続部8は、外部の通信回線に接続され、電話やファクシミリ等の通信を実行する。
NFC−IC3は、NFC通信可能な他の通信機器とNFC通信を行うための無線通信モジュールである。NFC−IC3は、複合機1の内部における上部側に搭載され、NFC通信用のループアンテナ3aが接続されている。スマートフォン100をループアンテナ3aの上部近傍の所定領域内に近接させる(かざす)と、複合機1とスマートフォン100とのNFC通信が可能となり、特定の通信手順で無線通信が行われる。
なお、本明細書において、スマートフォン100について、複合機1に対して「近接させる」あるいは「かざす」などというときは、特に断りのない限り、スマートフォン100と複合機1とが相互にNFC通信可能となるような位置関係にされることを意味するものとする。
NFC−IC3は、通信制御部21と、NFCI/F22と、シリアル通信I/F23と、給電回路24とを備えている。また、NFC−IC3は、電力や信号が入力又は出力されるポートとして、シリアルポート25、主電源入力ポート26、ステート通知ポート27、及び少なくとも2つの給電ポート31,32を備えている。
シリアルポート25には、シリアルラインLが接続されている。主電源入力ポート26には、電源回路9からの電源供給路が接続されており、電源回路9から第1電源電圧Vccが入力される。NFC−IC3は、電源回路9から第1電源電圧Vccが入力されると、その第1電源電圧Vccを電源として動作する。2つの給電ポート31,32からは、給電回路24で生成された第2電源電圧Vn(詳細は後述)が出力される。ステート通知ポート27からは、制御回路2へ割り込み(ステート通知信号St)が発行(出力)される。
通信制御部21は、スマートフォン100がかざされると、シリアル通信の実行の可能性があるため、制御回路2へ割り込みを発行する(ステート通知信号StをHレベルとする)。
NFC−IC3において、シリアル通信I/F23は、制御回路2やその他のシリアル通信によるデータ通信を行うための通信インタフェースであり、シリアルポート25に接続されている。シリアル通信のデータは、シリアル通信I/F12及びシリアルポート25を介して送受信される。NFCI/F22は、スマートフォン100とNFC通信を行うための無線通信インタフェースであり、ループアンテナ3aが接続されている。
給電回路24は、スマートフォン100が複合機1にかざされることによってループアンテナ3aに誘起される誘導起電力(つまりスマートフォン100から受電された電力)をもとに、直流の第2電源電圧Vnを生成する。第2電源電圧Vnの値は、本実施形態では、電源回路9が生成する第1電源電圧Vccと同じ値である。ただし、第2電源電圧Vnの値は、その供給対象であるEEPROM4やフラッシュROM5などのシリアル通信の通信ノードが動作可能な電圧である限り、適宜決めることができる。
ループアンテナ3aによりスマートフォン100から電力が受電された場合、給電回路24は、第2電源電圧Vnを生成して通信制御部21や各I/F22,23などのNFC−IC3内の各部へ供給する。そのため、NFC−IC3に電源回路9から第1電源電圧Vccが供給されていなくても、スマートフォン100がかざされて第2電源電圧Vnが生成されれば、通信制御部21が動作を開始する。
給電回路24が生成した第2電源電圧Vnは、各給電ポート31,32から外部(複合機1内におけるNFC−IC3の外部)へ出力可能である。本実施形態では、給電回路24から各給電ポート31,32への第2電源電圧Vnの出力は、通信制御部21によって個別に制御される。つまり、通信制御部21は、給電回路24で生成された第2電源電圧Vnを、第1給電ポート31にのみ出力してその第1給電ポート31から外部へ出力させたり、第2給電ポート32にのみ出力してその第2給電ポート32から外部へ出力させたり、各給電ポート31,32の双方から外部へ出力させたりすることができる。
第1給電ポート31は、第1ダイオードD21を介してEEPROM4の電源入力ポート42に接続されている。第2電源電圧Vnが第1給電ポート31から出力されると、EEPROM4にその第2電源電圧Vnが供給される。
第2給電ポート32は、第2ダイオードD22を介してフラッシュROM5の電源入力ポート52に接続されている。第2電源電圧Vnが第2給電ポート32から出力されると、フラッシュROM5にその第2電源電圧Vnが供給される。
通信制御部21は、CPU21aやメモリ21b等を有するマイクロコンピュータを少なくとも含む。通信制御部21は、メモリ21bに記憶されている各種プログラムやデータをもとに、シリアル通信I/F23を介したシリアル通信の制御や、NFCI/F22を介したNFC通信の制御、給電回路24の制御(例えば第2電源電圧Vnの外部への出力制御)を行うことが可能である。通信制御部21は、スマートフォン100の近接有無に基づく、ステート通知信号Stの制御も行う。
通信制御部21は、シリアル通信の制御において、通常は自身をスレーブとして動作させるが、特定の状態では、自身をマスターに設定してマスターとして動作させる。具体的には、通信制御部21は、NFC−IC3に第1電源電圧Vccが供給されているか否かを確認し、第1電源電圧Vccが供給されている場合は自身をスレーブに設定する。通信制御部21は、NFC−IC3に第1電源電Vccが供給されていない場合、即ち第2電源電圧Vnにより動作している場合は、自身をマスターに設定する。マスターとして実際にシリアル通信を実行しているときに、第1電源電圧Vccの供給が始まった場合は、少なくともその実行中のシリアル通信が終了するまでは、マスターとしての動作を継続する。
EEPROM4は、記憶内容を電気的に書き換え可能な不揮発性のメモリである。本実施形態では、EEPROM4には、制御回路2のメイン制御部11が各種機能の実行を制御するために必要な情報や、メイン制御部11が各種機能の実行を制御することにより生
じた情報などの、各種の情報が記憶される。
EEPROM4に対する各種情報の読み出しや書き込みは、電源がオンされている(即ち第1電源電圧Vccが供給されている)通常時は、主に、制御回路2のメイン制御部11が行う。また、本実施形態では、電源がオフされていて第2電源電圧VnによりNFC−IC3が起動している電源オフ時は、NFC−IC3の通信制御部21がEEPROM4に対する情報の読み書きを行うことができる。
EEPROM4に記憶される情報としては、例えば、図1に示す設定環境データやファーム情報がある。その他、EEPROM4には、複合機1のモデル情報や、電話帳情報、故障時のエラー情報などの様々な情報が記憶される。ファーム情報は、フラッシュROM5に記憶されているファームウェアの名称やバージョンなど、ファームウェアに関する各種情報を含む。
設定環境データは、通常動作中に、ユーザの操作内容や使用状況などに応じて、制御回路2のメイン制御部11が適宜書き込んだり更新したりするデータである。設定環境データの具体例としては、例えば、印刷用紙の種類毎の印刷回数、カラーモード(例えば白黒印刷、カラー印刷など)毎の印刷回数、無線LANの設定情報(例えばアクセスポイントの識別情報やSSIDなど)、お気に入りボタン設定情報などがある。複合機1のユーザは、複合機1が有する各種機能のうち特定の機能(例えば使用頻度の高い機能)をお気に入り機能として登録しておくことができる。複合機1には、お気に入りボタンが設けられており、ユーザがお気に入りボタンを操作すると、お気に入り機能として登録されている機能が一覧表示される。ユーザは、その一覧表示されたお気に入り機能の中から所望の機能を選択することで、その機能を実行させることができる。お気に入りボタン設定情報とは、お気に入り機能として登録されている機能を示す情報である。このように、設定環境データは、複合機1のユーザの使用状況が反映された情報である。
EEPROM4は、シリアル通信の通信ノードとして動作可能である。即ち、EEPROM4は、シリアルポート41を備えている。このシリアルポート41には、シリアルラインLが接続されている。そのため、EEPROM4は、シリアルポート41を介して、制御回路2やNFC−IC3などとシリアル通信を行うことができる。EEPROM4は、シリアル通信においてスレーブとして動作する。EEPROM4に対する各種情報の書き込みや読み出しは、シリアル通信によって(つまりシリアルラインLを通じて)行われる。
EEPROM4は、電源入力ポート42を備えている。電源入力ポート42は、ダイオードD11を介して電源回路9に接続されていると共に、第1ダイオードD21を介してNFC−IC3の第1給電ポート31に接続されている。つまり、EEPROM4の電源入力ポート42には、ダイオードD11を介して電源回路9から第1電源電圧Vccが供給可能であり、且つ、第1ダイオードD21を介してNFC−IC3から第2電源電圧Vnが供給可能である。そのため、EEPROM4は、第1電源電圧Vcc及び第2電源電圧Vnのうち少なくとも一方が供給されると動作を開始し、これにより上述のシリアル通信が可能な状態となる。
フラッシュROM5は、電気的にデータの書き換えが可能な不揮発性のメモリ(フラッシュメモリ)である。フラッシュROM5には、ファームウェアやその他各種プログラム、データなどが記憶されている。
フラッシュROM5は、シリアル通信の通信ノードとして動作可能である。即ち、フラッシュROM5は、シリアルポート51を備えている。このシリアルポート51には、シ
リアルラインLが接続されている。そのため、フラッシュROM5は、シリアルポート51を介して、制御回路2やNFC−IC3などとシリアル通信を行うことができる。フラッシュROM5は、シリアル通信においてスレーブとして動作する。フラッシュROM5に対する各種情報の書き込みや読み出しは、シリアル通信によって(つまりシリアルラインLを通じて)行われる。
フラッシュROM5は、電源入力ポート52を備えている。電源入力ポート52は、ダイオードD12を介して電源回路9に接続されていると共に、第2ダイオードD22を介してNFC−IC3の第2給電ポート32に接続されている。つまり、フラッシュROM5の電源入力ポート52には、ダイオードD12を介して電源回路9から第1電源電圧Vccが供給可能であり、且つ、第2ダイオードD22を介してNFC−IC3から第2電源電圧Vnが供給可能である。そのため、フラッシュROM5は、第1電源電圧Vcc及び第2電源電圧Vnのうち少なくとも一方が供給されると動作を開始し、これにより上述のシリアル通信が可能な状態となる。
なお、ダイオードD11及びダイオードD12は、NFC−IC3の各給電ポート31,32から出力される第2電源電圧Vnが、本来の供給対象であるEEPROM4やフラッシュROM5などの通信ノード以外の、他の第1電源電圧Vccの供給対象へ、第1電源電圧Vccの供給路を通じて供給されるのを遮断するために設けられている。
第1ダイオードD21は、電源回路9から出力される第1電源電圧Vccが、第2電源電圧Vnの供給路を介してNFC−IC3の第1給電ポート31に入力される(逆流する)のを遮断するために設けられている。第2ダイオードD22は、電源回路9から出力される第1電源電圧Vccが、第2電源電圧Vnの供給路を介してNFC−IC3の第2給電ポート32に入力される(逆流する)のを遮断するために設けられている。
シリアルラインLには、制御回路2と他の通信ノードとの接続を遮断するための遮断スイッチ20が設けられている。そのため、遮断スイッチ20がオンされている間は、制御回路2が他の通信ノードと接続されて相互にシリアル通信が可能であるが、遮断スイッチ20がオフされている間は、制御回路2と他の通信ノードとの接続が遮断されて、制御回路2は他の通信ノードとのシリアル通信ができない。
遮断スイッチ20のオン・オフは、制御回路2からのスイッチ制御信号Ssによって制御される。スイッチ制御信号SsがLレベルの間は、遮断スイッチ20はオフ状態となって、シリアルラインLが遮断される。スイッチ制御信号SsがHレベルの間は、遮断スイッチ20はオン状態となり、制御回路2が他の通信ノードとシリアル通信可能となる。
遮断スイッチ20は、本実施形態では、いわゆるノーマリーオープンタイプのスイッチである。そのため、制御回路2に第1電源電圧Vccが供給されずに制御回路2が動作を停止している間(即ちスイッチ制御信号SsがLレベルの間)はオフ状態となり、シリアルラインLの遮断状態が維持される。
制御回路2のメイン制御部11は、起動時に、NFC−IC3から割り込みが発行されている場合は、遮断スイッチ20のオフ状態を維持させる。そして、起動後、割り込みが解除された場合に、遮断スイッチ20をオンさせる。制御回路2のメイン制御部11は、起動時にNFC−IC3から割り込みが発行されていない場合は、遮断スイッチ20をオンさせる。遮断スイッチ20をオンさせた後は、再び割り込みが発行されたとしても遮断スイッチ20のオン状態を継続させる。
なお、制御回路2、NFC−IC3、EEPROM4、フラッシュROM5は、いずれ
も、パッケージ化された半導体集積回路(IC)により構成されている。
(2)スマートフォン100の概略構成
スマートフォン100は、携帯電話やメール機能などの一般的な携帯電話が備えている機能に加えて、インターネット接続機能を備え、さらに各種アプリケーションソフト(以下「アプリ」と略す)のインストールにより各種の機能を付加可能な、多機能携帯通信端末である。
スマートフォン100は、無線LAN通信及びNFC通信が可能である。そのため、スマートフォン100は、複合機1との間でNFC通信により相互に通信可能である。また、スマートフォン100は、他の通信機器と無線LAN通信が可能である。
スマートフォン100が有するアプリには、複合機1のファームウェアを更新するためのファーム更新アプリが含まれる。スマートフォン100でファーム更新アプリを起動すると、複合機1のファームウェアについて、サーバからその最新バージョンのプログラム(以下「ファームデータ」という)をダウンロードするか否かの問い合わせ画面が表示される。ユーザが、ダウンロードすべき旨の操作を行うと、サーバからスマートフォン100へファームデータがダウンロードされる。なお、ファームデータには、ファームデータの内容に関するファームヘッダ情報も付加される。ファームヘッダ情報とは、旧バージョン(通常は1つ前のバージョン)と比較して何が変わっているのかを示す情報である。
サーバからダウンロードされるファームデータは、通常、そのダウンロード時点における最新のバージョンのファームデータである。但し、最新バージョンよりも古い特定のバージョンのファームデータを指定してダウンロードし、そのファームデータに更新できるようにしてもよい。
ファームデータがダウンロードされたスマートフォン100を複合機1にかざすと、複合機1とのNFC通信が開始され、複合機1において更新が必要と判断された場合は、スマートフォン100から複合機1へファームデータが送信される。これにより、複合機1内で、ファームウェアの更新(サーバからダウンロードしたファームデータへの更新)が行われる。
本実施形態では、複合機1が電源オフの状態(第1電源電圧Vccが供給されていない状態)でも、スマートフォン100を複合機1にかざすと、スマートフォン100からの非接触給電により複合機1のNFC−IC3内で第2電源電圧Vnが生成される。そのため、複合機1の主電源がオフ状態のまま、スマートフォン100を介したファームウェアの更新が可能である。
(3)複合機1の動作例
(3−1)電源オン時の動作
複合機1において、主電源がオンされて制御回路2が起動すると、メイン制御部11は、既述の起動処理を経て通常動作を開始する。通常動作中にスマートフォン100がかざされた場合、まずNFC−IC3の通信制御部21によりスマートフォン100とのNFC通信が行われ、その通信内容に応じて、制御回路2とNFC−IC3とのシリアル通信も行われる。例えば、スマートフォン100から無線LANの設定情報が通知されてきた場合は、その設定情報がシリアル通信によりNFC−IC3から制御回路2へ送信される。制御回路2のメイン制御部11は、NFC−IC3から設定情報を受信すると、既定の処理(例えばEEPROM4への書き込み)を行う。
ファーム更新アプリが起動されてファームデータがダウンロードされているスマートフォン100が複合機1にかざされると、NFC−IC3の通信制御部21は、スマートフ
ォン100からファームデータを取得し、シリアル通信で制御回路2に送信する。制御回路2のメイン制御部11は、NFC−IC3からファームデータを取得すると、その内容(ファームヘッダ情報の内容も含む)をもとに、フラッシュROM5に記憶されているファームウェアの更新処理を行う。
(3−2)電源オフ時のファームウェア更新手順
電源オフ時にスマートフォン100を用いて複合機1のファームウェアを更新する際の手順について、図2を用いて説明する。なお、前提として、スマートフォン100では、ファーム更新アプリが起動されていてファームデータがすでにサーバからダウンロードされているものとする。
また、図2では、NFC−IC3とスマートフォン100との通信は全てNFC通信で行われ、NFC−IC3とEEPROM4及びフラッシュROM5との通信は全て、NFC−IC3をマスターとするシリアル通信で行われる。
図2に示すように、複合機1が電源オフのときにスマートフォン100がかざされると、複合機1では、スマートフォン100からの非接触受電電力により第2電源電圧Vnが生成され、NFC−IC3が起動する。NFC−IC3は、起動すると、スマートフォン100へデータを要求する。
このデータ要求に対し、スマートフォン100は、ダウンロード済みのファームデータを複合機1へ送信する。NFC−IC3は、スマートフォン100からファームデータを受信すると、その受信したファームデータをメモリ21bに一時的に保存する。
NFC−IC3は、ファームデータを受信したことによって、スマートフォン100でファーム更新アプリが起動されていることを認識すると、第1給電ポート31からEEPROM4へ第2電源電圧Vnを供給する。なおこのとき、第1給電ポート31以外の他の給電ポートからは第2電源電圧Vnを供給しない。EEPROM4は、第2電源電圧Vnが供給されると起動する。なお、図2において、EEPROM4について「IC」とは、要するにEEPROM4のことを指し、フラッシュROM5について「IC」とは、要するにフラッシュROM5のことを指す。
NFC−IC3は、EEPROM4へ第2電源電圧Vnを供給した後、EEPROM4へ、設定環境データ要求コマンドを送信する。EEPROM4は、起動後、NFC−IC3から設定環境データ要求コマンドを受信すると、NFC−IC3へ設定環境データを送信する。NFC−IC3は、EEPROM4から設定環境データを受信すると、EEPROM4への第2電源電圧Vnの供給を停止する。これにより、EEPROM4は動作を停止する。
NFC−IC3は、EEPROM4への第2電源電圧Vnの供給を停止した後、メモリ21bに一時保存されているファームデータと、EEPROM4から取得した設定環境データとを比較して、フラッシュROM5に記憶されているファームウェアの更新が必要か否か判断する。この判断は、具体的には、設定環境データに含まれている情報と、ファームデータに付加されているファームヘッダ情報との間に関連性があるか否か、さらにはその関連性が高いか否か、などに基づいて行われる。
例えば、ファームヘッダ情報が、無線LANに関するプログラムが更新されていることを示すものであった場合に、設定環境データの中に無線LANの設定情報があれば、ファームヘッダ情報と設定環境データとの関連性があって更新が必要と判断する。逆に、設定環境データの中に無線LANの設定情報がない場合は、複合機1のユーザが複合機1の無
線LAN機能を使っていないことが予想され、その場合は必ずしも無線LAN関連のファームウェア更新を行う必要はないため、上記関連性はなく、更新は不要と判断する。
また例えば、ファームヘッダ情報が、お気に入り機能として登録されている機能に関するプログラムの更新を示すものであった場合は、上記関連性があって更新が必要と判断する。また例えば、ファームヘッダ情報が、カラー印刷機能に関するプログラムの更新を示すものであった場合に、設定環境データが示すカラー印刷の回数が非常に少ない場合は、関連性があるもののその関連性は非常に低いと判断して、更新は不要と判断する。
このように、ファームヘッダ情報が示す更新内容の中に、設定環境データとの関連性がある(または関連性が高い)内容が含まれていれば、ファームウェアの更新が必要と判断する。逆に、設定環境データとの関連性がない(または関連性が低い)場合は、ファームウェアの更新は不要と判断する。なお、ファームデータ自体と設定環境データとの比較によって関連性の有無や程度を判断できる場合は、ファームヘッダ情報ではなく(或いはファームヘッダ情報と共に)ファームデータ自体と設定環境データとを比較して更新の要否を判断するようにしてもよい。
NFC−IC3は、ファームウェアの更新が必要と判断した場合は、第2給電ポート32からフラッシュROM5へ第2電源電圧Vnを供給する。なおこのとき、第2給電ポート32以外の他の給電ポートからは第2電源電圧Vnを供給しない。フラッシュROM5は、第2電源電圧Vnが供給されると起動する。
NFC−IC3は、フラッシュROM5へ第2電源電圧Vnを供給した後、フラッシュROM5へ、ファームデータを送信する。フラッシュROM5は、起動後、NFC−IC3からファームデータを受信すると、そのファームデータを書き込むことにより、ファームウェアの更新を行う。
なお、フラッシュROM5におけるファームウェアの更新は、既存のファームウェアに上書き(既存のファームウェアを書き換え)することにより行ってもよいし、既存のファームウェアを残したまま、新たなファームデータを書き込むことにより行ってもよい。
また、フラッシュROM5におけるファームウェアの更新は、例えば、NFC−IC3からは単にファームデータを送信するだけとしてフラッシュROM5が主体的に更新処理を実行するようにしてもよい。また例えば、NFC−IC3が主体的に、ファームデータの送信及び更新の命令等を行い、フラッシュROM5はNFC−IC3からの受信データや命令等に従って受動的にファームウェアの更新を行うようにしてもよい。
NFC−IC3は、フラッシュROM5においてファームウェアの更新が終了すると、フラッシュROM5への第2電源電圧Vnの供給を停止する。これにより、フラッシュROM5は動作を停止する。
一方、NFC−IC3は、ファームウェアの更新要否判断において更新は不要と判断した場合は、スマートフォン100へ更新不要通知を送信する。スマートフォン100は、複合機1から更新不要通知を受信すると、スマートフォン100の表示画面に、ファームウェア更新不要を示す表示と、あらためてユーザに更新の要否を問うための更新要否確認表示を行う。
これに対し、スマートフォン100において、ユーザによる更新の指示があった場合は、スマートフォン100は、複合機1へ更新要求を送信する。NFC−IC3は、スマートフォン100から更新要求を受信した場合は、フラッシュROM5へ第2電源電圧Vn
を供給して、上記同様、ファームウェアの更新を実行する。
NFC−IC3は、ファームウェアの更新終了後、又は更新不要通知を送信したもののスマートフォン100から更新要求が送信されてこなかった場合は、スマートフォン100へ、メモリ21bに一時保存しているファームデータを削除してもよいかどうかの可否確認要求を送信する。
スマートフォン100は、複合機1から可否確認要求を受信すると、スマートフォン100の表示画面に、メモリ21bに保存されているファームウェアの削除の可否を問うための削除可否確認表示を行う。これに対し、スマートフォン100において、ユーザによる削除許可の指示があった場合は、スマートフォン100は、複合機1へ削除命令を送信する。NFC−IC3は、スマートフォン100から削除命令を受信した場合は、メモリ21bに一時保存しているファームデータを削除し、削除完了通知をスマートフォン100へ送信する。
スマートフォン100は、複合機1から削除完了通知を受信した場合、又は削除可否確認表示に対してユーザから削除不可の指示があった場合は、作業終了を示す画面を表示する。
(4)NFC−IC3で実行されるNFC制御処理
NFC−IC3の通信制御部21が実行するNFC制御処理について、図3を用いて説明する。NFC−IC3の通信制御部21では、第1電源電圧Vcc又は第2電源電圧Vnの供給を受けて起動すると、CPU21aが、初期設定の1つとして、NFC−IC3自身のシリアル通信モードをスレーブに設定する。初期設定後、CPU21aは、メモリ21bから図3のNFC制御処理のプログラムを読み込んで繰り返し実行する。
通信制御部21のCPU21aは、図3のNFC制御処理を開始すると、S10で、第1電源電圧Vccが主電源入力ポート26に入力されているか否か(即ち複合機1本体が電源オン状態であるか否か)判断する。第1電源電圧Vccが入力されている場合は(S10:YES)、S60で、電源オン時における通常制御処理を実行する。
第1電源電圧Vccが入力されていない場合は(S10:NO)、S20で、NFC−IC3のシリアル通信モードをマスターに切り換える。なお、S10で第1電源電圧Vccが入力されていないと判断されたということは、NFC通信が可能な外部の通信機器(例えばスマートフォン100。以下「外部装置」ともいう)がかざされたことにより第2電源電圧Vnが生成されてその第2電源電圧VnによりNFC−IC3が起動していること意味する。
S30では、NFC通信により外部装置からNFC通信コマンドを受信したか否か判断する。NFC通信コマンドを受信していない場合は(S30:NO)、NFC制御処理を終了する。NFC通信コマンドを受信した場合は(S30:YES)、S40で、電源オフ時NFC通信処理を実行する。S40の電源オフ時NFC通信処理が終了すると、S50で、NFC−IC3のシリアル通信モードをスレーブに復帰させて、NFC制御処理を終了する。
S40の電源オフ時NFC通信処理の詳細は、図4に示す通りである。通信制御部21のCPU21aは、図4に示す電源オフ時NFC通信処理に移行すると、S110で、外部装置へNFC通信によりデータを要求する。S120では、S110のデータ要求に対して外部装置からNFC通信で送信されてきたデータを受信し、メモリ21bに一時保存する。
S130では、外部装置から受信したデータがファームデータであるか否か判断する。受信したデータがファームデータではない場合は(S130:NO)、S290で、受信したデータに対応した処理である受信データ対応処理を実行して、この電源オフ時NFC通信処理を終える。
S130で、受信したデータがファームデータであった場合は(S130:NO)、外部装置でファーム更新アプリが起動されているということであるため、S140で、第1給電ポート31からEEPROM4へ第2電源電圧Vnを供給する。S150では、EEPROM4へシリアル通信により設定環境データ要求コマンドを送信する。S160では、S150の設定環境データ要求コマンドに対してEEPROM4からシリアル通信で送信されてきた設定環境データを受信する。設定環境データの受信後、S170で、EEPROM4への第2電源電圧Vnの供給を停止する。
S180では、メモリ21bに一時保存されているファームデータと、EEPROM4から取得した設定環境データとを比較して、フラッシュROM5に記憶されているファームウェアの更新が必要か否か判断する。S190では、S180の比較判断結果に基づき、ファームウェアの更新が必要か否か判断する。具体的な判断方法は、既述の通りである。
ファームウェアの更新は不要と判断した場合は(S190:NO)、S200で、外部装置へNFC通信により更新不要通知を送信する。S210では、S200で送信した更新不要通知に対して外部装置から更新要求を受信したか否か判断する。更新要求を受信しなかった場合は(S210:NO)、S250に進む。
S190で、ファームウェアの更新が必要と判断した場合は(S190:YES)、S220で、第2給電ポート32からフラッシュROM5へ第2電源電圧Vnを供給する。S230では、フラッシュROM5へシリアル通信によりファームデータを送信して、フラッシュROM5のファームウェアを更新させる。ファームウェアの更新が終了したら、S240で、フラッシュROM5への第2電源電圧Vnの供給を停止して、S250に進む。
S250では、外部装置へ、NFC通信にて、メモリ21bに一時保存中のファームデータについての削除可否確認を要求する。S260では、S250の削除可否確認要求に対して外部装置から削除命令を受信したか否か判断する。削除命令を受信しなかった場合は(S260:NO)、電源オフ時NFC通信処理を終了する。
S260で、削除命令を受信した場合は(S260:YES)、S270で、メモリ21bに一時保存しているファームデータを削除する。S280では、削除完了通知をNFC−IC通信により外部装置へ送信する。
(5)実施形態の効果
以上説明した本実施形態の複合機1によれば、複合機1本体の電源オフ時であっても、外部装置がかざされると、外部装置からの受電電力により(つまり第2電源電圧Vnにより)外部装置とのNFC通信を実行でき、且つその外部装置からの受電電力によりEEPROM4やフラッシュROM5などの通信ノードを動作させることもできる。そのため、電源オフ時でも外部装置からEEPROM4等の通信ノードへアクセス可能となる。
しかも、NFC−IC3で生成される第2電源電圧Vnは、第1電源電圧Vccの供給対象全てに供給されるのではなく、少なくとも制御回路2には供給されない。さらに、第
2電源電圧Vnを、EEPROM4及びフラッシュROM5の何れか一方に選択的に供給させることもできる。
そのため、本体の電源オフ時であっても、外部装置からの給電量(換言すれば受電電力の消費量)を抑えつつ、第2電源電圧Vnを必要箇所に適切に供給して、NFC通信及びそれに伴う複数の通信ノードとのシリアル通信を適切且つ良好に実行することができる。
特に、本実施形態では、外部装置からファームデータを受信した場合に、EEPROM4の起動が必要となったタイミングでEEPROM4へ第2電源電圧Vnが供給され、EEPROM4の動作が不要となった場合は速やかにEEPROM4への第2電源電圧Vnの供給が停止される。フラッシュROM5についても同様であり、動作必要時に第2電源電圧Vnが供給されて、動作が不要となったら速やかに第2電源電圧Vnの供給が停止される。このように、本実施形態では、第2電源電圧Vnの供給先が、NFC通信或いはシリアル通信の進行状況に応じて適切に制御される。
また、上記のように電源オフ時でもNFC通信及びシリアル通信が可能であるため、電源オフ時であっても、ファームウェアを更新することができる。つまり、外部装置からの受電電力の消費量を抑制しつつ、ファームウェアの更新要否確認およびその確認結果に基づく処理を実行することができる。しかも、外部装置でファーム更新アプリを立ち上げてファームデータをダウンロードした後、その外部装置を複合機1にかざすだけで、ファームウェアの更新を自動で実行させることができる。そのため、例えば複合機1が梱包されている状態であったり、電源コンセントが抜かれていたりしても、ファームウェアの更新を容易に行うことができる。
NFC−IC3は、ファームウェアの更新の要否判断を、ユーザの使用状況に基づいて行うようにしている。具体的には、ファームウェアの更新内容を示すファームヘッダ情報とEEPROM4に記憶されている設定環境データとの関連性に基づいて、更新の要否を判断する。
ファームヘッダ情報と設定環境データとの関連性がない(又は関連性が低い)場合、複合機1のユーザにとっては、ファームウェアを更新する必要性はあまりない。このような場合にも一律にファームウェアを更新するようにすると、実質的に消費電力の浪費を招く。
これに対し、本実施形態のように、ユーザの利用状況に応じて更新の要否を判断することで、複合機1のユーザにとって真に更新が必要な場合に、EEPROM4及びフラッシュROM5へ順次給電を行ってファームウェアの更新を実行させることができる。これにより、ユーザにとって必ずしも必要のない更新処理(延いては第2電源電圧Vnの無駄な供給)を抑制することができ、本体電源オフ時の電力消費量をより効果的に低減することができる。
NFC−IC3は、ファームウェアの更新が不要と判断した場合は、外部装置へ更新不要通知を送信する。そのため、外部装置のユーザは、複合機1においてファームウェアの更新が不要と判断されたことを知ることができる。さらに、外部装置のユーザは、複合機1でファームウェアの更新が不要と判断されても、ユーザ自身が望む場合には強制的にファームウェアの更新を実行させることができる。
また、NFC−IC3は、ファームウェアの更新後、或いはファームウェアの更新を不要と判断した後に、外部装置へ、メモリ21bに一時保存したファームデータの削除の要否を問い合わせる。そして、外部装置から削除命令を受信した場合、メモリ21bのファ
ームデータを削除する。このように、ユーザの要望に従ってメモリ21bの記憶内容を削除できるようにすることで、メモリ21bの有効活用が可能となる。
なお、本実施形態において、電源回路9は本発明の第1電源部の一例に相当し、給電回路24は本発明の第2電源部の一例に相当し、メイン制御部11は本発明の主制御部の一例に相当し、NFC−IC3内のメモリ21bは本発明の記憶部の一例に相当し、EEPROM4及びフラッシュROM5は本発明の通信ノードの一例に相当し、ファームデータは本発明の新主情報(特定ファームウェア)の一例に相当し、ファームヘッダ情報は本発明の新主情報関連情報(特徴情報)の一例に相当し、設定環境データは本発明の処理要求情報(ユーザ利用状況情報)の一例に相当する。
[第2実施形態]
図4に示した第1実施形態の電源オフ時NFC通信処理の他の例を、第2実施形態として説明する。図5は、本第2実施形態の電源オフ時NFC通信処理を示すフローチャートである。
図5に示す本第2実施形態の電源オフ時NFC通信処理は、図4に示した第1実施形態の電源オフ時NFC通信処理と比較して、数カ所の処理内容が異なっているものの、共通する部分も多い。そのため、図5において、図4と同じ処理には図4と同じ符号を付している。そこで、以下、図5に示した本第2実施形態の電源オフ時NFC通信処理について、図4と同じ処理については説明を省略し、図4と異なる処理に絞って説明する。
なお、本第2実施形態では、前提として、外部装置のファーム更新アプリが、第1実施形態とは異なる。第1実施形態のファーム更新アプリは、複合機1からのデータ要求に対して、ファームデータ全体を複合機1へ送信する構成であった。これに対し、本第2実施形態のファーム更新アプリは、複合機1からのデータ要求に対して、ファームデータ全体を送信せず、ファームヘッダ情報のみを送信する。そして、その後、複合機1からファームデータの要求を受けた場合に、複合機1へファームデータを送信する。
NFC−IC3のCPU21aは、図5に示す本第2実施形態の電源オフ時NFC通信処理を開始後、S120で外部装置からデータを受信してメモリ21bに一時保存すると、S131の処理を実行する。S131では、外部装置から受信したデータがファームヘッダ情報であるか否か判断する。受信したデータがファームヘッダ情報ではない場合は(S131:NO)、S290に進む。受信したデータがファームヘッダ情報であった場合は(S131:YES)、S140に進む。
CPU21aは、S160でEEPROM4から設定環境データを受信し、S170でEEPROM4への給電を停止させた後は、S181で、ファームヘッダ情報と設定環境データとの比較に基づくファームウェアの更新の要否判断を行う。なお、図4のS180でも、実質的にはファームヘッダ情報と設定環境データとの比較に基づくファームウェアの更新の要否判断を行っているため、S181の判断処理は、実質的には図4のS180と同じである。
CPU21aは、S190でファームウェアの更新が必要と判断した場合(S190:YES)、又はS210で更新要求を受信したと判断した場合は(S210:YES)、S211に進む。
S211では、外部装置に対し、NFC通信により、ファームデータを要求する。外部装置は、この要求を受けると、複合機1へファームデータを送信する。そこで、S212で、外部装置から送信されたファームデータを受信し、メモリ21bへ一時保存する。こ
のようにしてファームデータを取得した後に、S220以降の処理(フラッシュROM5へのファームデータ送信等)に進む。
なお、外部装置側では、複合機1からファームデータを要求される前に、予め、ファームデータ全体をサーバからダウンロードしておいてもよい。又は、外部装置側においても、ファームヘッダ情報等の必要情報のみをサーバからダウンロードし、複合機1からファームデータを要求された場合に、サーバからファームデータ全体をダウンロードして複合機1へ送信するようにしてもよい。
このように、ファームウェアの更新が必要と判断された場合にファームデータ全体を外部装置から取得するようにすることで、外部装置とのNFC通信の通信量低減や、メモリ21bの使用頻度低減が可能となる。
[第3実施形態]
図4に示した第1実施形態の電源オフ時NFC通信処理の他の例を、第3実施形態として説明する。図6は、本第3実施形態の電源オフ時NFC通信処理を示すフローチャートである。
図6に示す本第3実施形態の電源オフ時NFC通信処理は、図4に示した第1実施形態の電源オフ時NFC通信処理と比較して、数カ所の処理内容が異なっているものの、共通する部分も多い。そのため、図6において、図4と同じ処理には図4と同じ符号を付している。また、図6に示す本第3実施形態の電源オフ時NFC通信処理において、S131及びS181の処理は、図5に示した第2実施形態の電源オフ時NFC通信処理におけるS131及びS181の処理と同じである。そこで、以下、図6に示した本第3実施形態の電源オフ時NFC通信処理について、図4及び図5と同じ処理については説明を省略し、図4及び図5と異なる処理(即ち、S220〜S240の処理)に絞って説明する。
なお、本第3実施形態では、前提として、外部装置のファーム更新アプリが、第2実施形態とは異なる。第2実施形態のファーム更新アプリは、複合機1からファームデータの要求を受けると、ファームデータ全体を複合機1へ送信する構成であった。これに対し、本第3実施形態のファーム更新アプリは、複合機1からのファームデータ要求に対して、ファームデータ全体を送信せず、ファームデータ全体を複数のデータブロックに分割してその分割したデータブロック(以下「分割データ」という)を1つずつ順次複合機1へ送信する。具体的には、分割データを1つ送信する毎に、複合機1から再びファームデータ要求が受信されるのを待ち、ファームデータ要求が受信されたら次の分割データを1つ送信する。
NFC−IC3のCPU21aは、図6に示す本第3実施形態の電源オフ時NFC通信処理を開始後、S190でファームウェアの更新が必要と判断した場合(S190:YES)、又はS210で更新要求を受信したと判断した場合は(S210:YES)、S220に進む。S220では、第2給電ポート32からフラッシュROM5へ第2電源電圧Vnを供給する。
S220の処理後、S221で、外部装置に対し、NFC通信により、ファームデータを要求する。外部装置は、この要求を受けると、複合機1へファームデータの分割データを1つ送信する。そこで、S222で、外部装置から送信されたファームデータの分割データを受信し、メモリ21bへ一時保存する。
S223では、S222で一時保存した分割データを、フラッシュROM5へ送信して、フラッシュROM5のファームウェアを更新させる。なお、フラッシュROM5へ送信
した分割データだけでは更新処理を進めることができない場合は、次の分割データの送信まで更新処理を待機させる。
S224では、ファームウェアの更新処理が完了したか否か判断する。ファームウェアの更新処理が完了している場合は、分割データを全て受信しているということを意味する。一方、ファームウェアの更新処理が完了していない場合は、分割データをまだ全て受信していないということを意味する。
そのため、S224で、更新処理が完了していないと判断した場合は(S224:NO)、S221に戻り、ファームデータの要求を行う。S224で、更新処理が完了していると判断した場合は(S224:YES)、S240に進む。
なお、外部装置においては、第2実施形態と同様、ファームデータをサーバからダウンロードするタイミングを、複合機1からファームデータを要求されたときとしてもよい。さらにその場合、サーバからファームデータ全体をまとめてダウンロードするのではなく、複合機1からファームデータ要求を受信する毎に分割データを1つずつサーバからダウンロードして複合機1へ送信するようにしてもよい。
[他の実施形態]
(1)ファームウェアの更新の要否を判断する方法として、上記実施形態では、ファームヘッダ情報と設定環境データとの関連性を判断する方法を採用したが、このような判断方法は一例であり、他の方法を採用してもよい。例えば、単に、ファームウェアのバージョンを比較して、フラッシュROM5に記憶されているファームウェアのバージョンの方が古ければ更新するようにしてもよい。
(2)ファームウェアの更新方法として、ファームデータ(ファームウェアの最新版のプログラム)全体を取得して更新する方法のほかに、更新に必要なプログラムやデータのみをまとめた更新プログラム(本発明の更新情報に相当)を用いて更新する方法を採用してもよい。更新プログラムは、既に記憶されているプログラムの一部を更新することにより結果としてファームウェア全体を最新バージョンの状態にするためのプログラムである。
(3)NFC−IC3以外の、スレーブとして動作する通信ノードとして、EEPROM4及びフラッシュROM5を示したが、これらはあくまでも一例であり、通信ノードの種類や数は特に限定されるものではない。また、これら通信ノードの全てに第2電源電圧Vnを供給できるようにする必要は必ずしもない。例えば、本体電源オフ状態のときでもシリアル通信を行う必要性がある通信ノードに対しては第2電源電圧Vnの供給を可能とし、本体電源オフ状態のときにシリアル通信を行う必要性がない通信ノードに対しては第2電源電圧Vnを供給しないようにしてもよい。
また、3つ以上のn個の通信ノードに対してNFC−IC3から第2電源電圧Vnを供給できるようにする場合、n個の通信ノード全てについて第2電源電圧Vnの供給を個別に制御できるようにしてもよい。また、n個の通信ノードのうち何れか2つ以上(ただしn−1以下)の通信ノードに対しては第2電源電圧Vnの供給及び供給停止が同時に行われる構成であってもよい。
(4)通信ノード間のデータ通信方式として、上記実施形態では、マスタースレーブ方式のシリアル通信を例示したが、本発明の適用は、マスタースレーブ方式に限定されるものではなく、また、シリアル通信に限定されるものでもない。
(5)上記実施形態では、複合機1とNFC通信可能な外部装置として、スマートフォン100を例示したが、スマートフォン100以外の他の外部装置(ただしNFC通信機能を有する外部装置)であっても、スマートフォン100と同様に複合機1とNFC通信を行うことができる。
(6)その他、本発明は、上記の実施形態に示された具体的手段や構造等に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の形態を採り得る。例えば、上記の実施形態の構成の一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えたり、他の実施形態の構成に対して付加、置換等したり、課題を解決できる限りにおいて省略したりしてもよい。また、上記の複数の実施形態を適宜組み合わせて構成してもよい。
1…複合機、2…制御回路、3…NFC−IC、3a…ループアンテナ、4…EEPROM、5…フラッシュROM、6…無線LAN通信部、7…プリンタ部、8…通信回線接続部、9…電源回路、10…RAM、11…メイン制御部、12,23…シリアル通信I/F、13,25,41,51…シリアルポート、14,26…主電源入力ポート、15…割込ポート、16…スイッチ制御ポート、17…RAMポート、20…遮断スイッチ、21…通信制御部、21a…CPU、21b…メモリ、22…NFCI/F、24…給電回路、27…ステート通知ポート、31…第1給電ポート、32…第2給電ポート、42,52…電源入力ポート、100…スマートフォン、D11,D12…ダイオード、D21…第1ダイオード、D22…第2ダイオード、L…シリアルライン。

Claims (10)

  1. 通信装置であって、
    当該通信装置を動作させるための第1電源電圧を生成する第1電源部と、
    外部装置と非接触通信を行うためのアンテナと、
    前記アンテナにより前記外部装置から受電された電力を元に第2電源電圧を生成する第2電源部と、
    前記第1電源電圧又は前記第2電源電圧の供給を受けて動作し、前記アンテナを介した外部装置との非接触通信を制御し、且つ特定のデータ通信方式にて他のデータ通信対象とデータ通信が可能に構成された通信制御部と、
    前記第1電源電圧の供給を受けて動作し、当該通信装置が備える機能の実行を制御する主制御部と、
    前記第1電源電圧又は前記第2電源電圧により動作可能であって前記特定のデータ通信方式にて他のデータ通信対象とデータ通信が可能に構成された、複数の通信ノードと、
    を備え、
    前記第2電源部は、前記第2電源電圧を前記通信制御部及び複数の前記通信ノードへ供給可能であり、複数の前記通信ノードのうち特定の第1通信ノード及び第2通信ノードへの供給については、供給先を何れか一方に選択的に切り替え可能に構成されている
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 請求項1に記載の通信装置であって、
    前記通信制御部は、前記第2電源電圧による動作開始後、前記外部装置から特定の処理要求情報を受信した場合に、
    前記第2電源部に対し前記第2通信ノードへの前記第2電源電圧の供給は停止させつつ前記第1通信ノードへの前記第2電源電圧の供給を実行させることにより前記第1通信ノードを起動させる第1供給処理と、
    前記第1供給処理の開始後、前記第1通信ノードとデータ通信を行う第1データ通信処理と、
    前記第1データ通信処理の終了後、前記第2電源部に対し前記第1通信ノードへの前記第2電源電圧の供給を停止させる第1停止処理と、
    前記第1停止処理の実行後、前記第2電源部に対し前記第2通信ノードへの前記第2電源電圧の供給を実行させることにより前記第2通信ノードを起動させる第2供給処理と、
    前記第2供給処理の開始後、前記第2通信ノードとデータ通信を行う第2データ通信処理と、
    を実行することを特徴とする通信装置。
  3. 請求項2に記載の通信装置であって、
    前記通信制御部は、
    前記第1データ通信処理では、前記第1通信ノードから特定の処理関連情報を取得し、
    前記第1データ通信処理の終了後に、前記処理要求情報と前記処理関連情報とに基づいて、前記第2通信ノードとのデータ通信が必要か否か判断する判断処理を実行し、
    前記判断処理の結果、前記第2通信ノードとのデータ通信が必要と判断した場合に、前記第2供給処理を実行する
    ことを特徴とする通信装置。
  4. 請求項3に記載の通信装置であって、
    前記第1通信ノード及び前記第2通信ノードは、情報を記憶可能であって、
    前記第2通信ノードには、特定の主情報が記憶され、前記第1通信ノードには前記主情報に関連する情報である前記処理関連情報が記憶されており、
    前記外部装置からの前記処理要求情報には、特定の時期における前記主情報の最新版で
    ある新主情報、前記主情報を前記新主情報に更新するために必要な更新情報、及び、前記新主情報の内容を示す新主情報関連情報、のうち少なくとも1つが含まれており、
    前記判断処理は、前記第2通信ノードに前記新主情報を記憶させる更新処理が必要か否かを判断して前記更新処理が必要である場合に前記第2通信ノードとのデータ通信が必要と判断する処理であり、
    前記第2データ通信処理は、前記新主情報及び前記更新情報の少なくとも一方を前記第2通信ノードへ送信する処理である
    ことを特徴とする通信装置。
  5. 請求項4に記載の通信装置であって、
    前記第2通信ノードは、前記通信制御部による前記第2データ通信処理によって受信した情報に基づいて、前記更新処理を実行する
    ことを特徴とする通信装置。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の通信装置であって、
    前記主情報は、当該通信装置の制御用のプログラムであるファームウェアであり、
    前記新主情報は、特定のバージョンの前記ファームウェアである特定ファームウェアであり、
    前記新主情報関連情報は、前記特定ファームウェアの特徴を示す特徴情報である
    ことを特徴とする通信装置。
  7. 請求項6に記載の通信装置であって、
    前記処理関連情報は、当該通信装置のユーザによる、当該通信装置が有する機能の利用状況を示すユーザ利用状況情報であり、
    前記判断処理では、前記処理関連情報と前記ユーザ利用状況情報とが特定の関連性を持つ場合に、前記更新処理が必要であると判断する
    ことを特徴とする通信装置。
  8. 請求項4〜請求項7の何れか1項に記載の通信装置であって、
    前記通信制御部は、前記判断処理において前記第2通信ノードとのデータ通信が不要と判断した場合、前記第2データ通信処理が行われないことを前記外部装置へ前記非接触通信により通知する通知処理を実行する
    ことを特徴とする通信装置。
  9. 請求項8に記載の通信装置であって、
    前記通信制御部は、前記通知処理の実行後、前記外部装置から前記非接触通信により前記第2データ通信処理の実行要求を受信した場合は、前記判断処理の結果にかかわらず、前記第2供給処理及び前記第2データ通信処理を実行する
    ことを特徴とする通信装置。
  10. 請求項2〜請求項9の何れか1項に記載の通信装置であって、
    前記通信制御部は、情報を記憶可能な記憶部を有し、
    前記通信制御部は、
    前記外部装置から前記処理要求情報を受信した場合にその一部又は全てを前記記憶部に記憶させる記憶処理と、
    前記第2データ通信処理を実行しなかった場合に、前記記憶処理によって前記記憶部に記憶させた情報を削除すべきか否かを前記外部装置へ問い合わせる削除要否確認処理と、
    前記削除要否確認処理に対して前記外部装置から削除すべき旨の応答があった場合に前記記憶処理によって前記記憶部に記憶させた情報を削除する削除処理と、
    を実行することを特徴とする通信装置。
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