JP6260270B2 - 通信装置 - Google Patents

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本発明は、外部装置との間で非接触通信が可能な通信装置に関する。
外部装置との間で非接触通信が可能な各種の通信装置が提供されている。非接触通信を用いることで、例えば、外部装置から通信装置内のメモリにアクセスしてデータの読み書きを行ったり、外部装置から通信装置に対して機能実行を指示したりすることが可能となる。なお、非接触通信方式としては、例えばNFC(Near Field Communication;近距離無線通信)が知られている。
このような通信装置においては、たとえ電源がオフされていたり電源コンセントが抜かれていたりするなどして通常動作を停止している状態であっても、必要に応じて外部装置との非接触通信を実行できると便利である。
特許文献1には、電池が装着されていない端末装置に対して外部装置から非接触給電を行うことによって、その給電電力により端末装置を通常通り起動させて必要な処理を実行させる技術が記載されている。
特開2012−14422号公報
しかし、特許文献1に記載の技術では、端末装置を通常動作時と同じように起動・動作させるのに必要な電力を、非接触給電によって外部装置から供給する必要がある。
そのため、電力供給源となる外部装置が例えば携帯電話やスマートフォンなどの電力供給能力の低い装置であったり、電力供給対象の装置が携帯電話のような小型の端末装置ではなく比較的大きな通信装置であってその通常動作に多くの電力を必要としたりする場合は、電力供給対象に対してその通常動作に必要な電力を十分に供給できない可能性がある。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、通常動作の停止中であっても、外部装置からの非接触給電を元に、その給電量を抑えつつ、その外部装置との非接触通信を良好に行うことが可能な通信装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明は、通信装置であって、第1電源部と、アンテナと、第2電源部と、通信制御部と、主制御部と、通信ノードと、通信ラインと、スイッチ部と、スイッチ制御部とを備える。
第1電源部は、当該通信装置を動作させるための第1電源電圧を生成する。アンテナは、外部装置と非接触通信を行うために備えられている。第2電源部は、アンテナにより外部装置から受電された電力を元に第2電源電圧を生成する。通信制御部は、第2電源電圧又は第1電源電圧の供給を受けて動作する。通信制御部は、アンテナを介した外部装置との非接触通信を制御し、且つ特定のデータ通信方式にて他のデータ通信対象とデータ通信が可能に構成されている。主制御部は、第1電源電圧の供給を受けて動作する。主制御部
は、当該通信装置が備える機能の実行を制御し、且つ上記特定のデータ通信方式にて他のデータ通信対象とデータ通信が可能に構成されている。通信ノードは、第1電源電圧又は第2電源電圧により動作可能であって、上記特定のデータ通信方式にて他のデータ通信対象とデータ通信が可能に構成されている。通信ラインは、通信制御部、主制御部、及び通信ノードが相互に上記特定のデータ通信方式にてデータ通信可能となるようにこれらを相互に接続するために備えられている。スイッチ部は、通信ラインにおいて、主制御部と他のデータ通信対象との間のデータ通信を遮断するために設けられている。スイッチ制御部は、第1電源電圧の供給を受けて動作し、スイッチ部を制御する。
第2電源部は、アンテナにより外部装置から電力が受電された場合、第2電源電圧を通信制御部及び通信ノードへ供給可能に構成されている。スイッチ制御部は、主制御部の起動時に通信制御部と通信ノードとの間でデータ通信が実行されている場合、スイッチ部により通信ラインを遮断させる。
本発明の通信装置によれば、第1電源部が動作停止中であっても、外部装置との非接触通信を実行できる。しかも、外部装置からの受電電力は、通信ノードを動作可能とするために通信ノードには供給されるが、少なくとも主制御部には供給されない。つまり、第2電源電圧の供給対象は、第1電源電圧の供給対象の全てではなく、第1電源電圧の供給対象よりも限定的である。そのため、外部装置からの受電量を抑えつつ、通信ノードを動作させることができる。これにより、第1電源部の動作停止中であっても、外部装置から当該通信装置へ非接触通信により良好にアクセス(特に通信ノードへのアクセス)することができる。
しかも、外部装置との非接触通信中に第1電源部から第1電源電圧が供給されて主制御部が起動した場合は、スイッチ部により通信ラインが遮断されて主制御部から他のデータ通信対象へのアクセスが遮断される。これにより、既に実行中のデータ通信と起動した主制御部からのデータとの衝突が抑止され、既に実行中のデータ通信を良好に維持できる。
実施形態の複合機1の概略構成を示す説明図である。 複合機1の動作例を示す説明図である。 メイン制御処理を示すフローチャートである。 NFC制御処理を示すフローチャートである。 NFC制御処理の他の実施例を示すフローチャートである。
以下に、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
(1)複合機1の構成
図1に示す本実施形態の複合機1は、プリンタ機能、電話機能などの複数の機能を有する多機能周辺装置である。複合機1は、無線LAN及びNFCの2種類の無線通信方式による無線通信機能を備えている。無線LANは、例えばIEEE802.11a/b/g/nの規格で定められる通信方式等であり、2.4GHz帯又は5GHz帯の周波数帯域の電波が用いられる。NFCは、通信可能距離が約10cm程度に限定された近距離無線通信(非接触通信)であり、例えば13.56MHzの周波数帯域の電波が用いられる。複合機1は、NFCによる無線通信(以下「NFC通信」という)の機能を持った外部の通信機器との間で、NFC通信が可能である。本実施形態では、NFC通信が可能な通信機器の一例として、図1に示すスマートフォン100を例に挙げて説明する。
複合機1は、より具体的には、図1に示すように、制御回路2、NFC通信部3、EEPROM4、カートリッジIC5、無線LAN通信部6、プリンタ部7、通信回線接続部
8、電源回路9、及びシリアルライン遮断スイッチ(以下「遮断スイッチ」と略す)10を備えている。
電源回路9は、外部から入力される電力(例えば商用AC100Vの電力)を整流・変圧等して、複合機1を動作させるための主電源である第1電源電圧Vccを生成する。電源回路9で生成された第1電源電圧Vccは、制御回路2やNFC通信部3、EEPROM4、カートリッジIC5などの、複合機1内の各部に供給される。
制御回路2は、複合機1が有する各種機能を制御する。制御回路2は、メイン制御部11と、シリアル通信I/F(インタフェース)12とを備えている。また、制御回路2は、電力や信号が入力又は出力されるポートとして、シリアルポート13、主電源入力ポート14、割込ポート15、及びスイッチ制御ポート16を備えている。
シリアルポート13には、シリアル通信の通信バスであるシリアルラインLが接続されている。主電源入力ポート14には、電源回路9から第1電源電圧Vccが入力される。制御回路2は、電源回路9から第1電源電圧Vccが入力されているときに、その第1電源電圧Vccを電源として動作する。
割込ポート15には、NFC通信部3からの割り込みが入力される。NFC通信部3から割込ポート15に入力される割り込みは、実際は、H(High)レベル又はL(Low)レベルのステート通知信号Stである。割り込みが入力されるとは、ステート通知信号StがHレベルになることを意味する。
スイッチ制御ポート16からは、遮断スイッチ10へスイッチ制御信号Ssが出力される。スイッチ制御信号Ssは、Hレベル又はLレベルの二値信号である。
制御回路2において、シリアル通信I/F12は、NFC通信部3やその他の通信対象の通信ノードとのシリアル通信によるデータ通信を行うための通信インタフェースであり、シリアルポート13に接続されている。シリアル通信のデータは、シリアル通信I/F12及びシリアルポート13を介して送受信される。
制御回路2は、シリアルラインLによって、NFC通信部3、EEPROM4、及びカートリッジIC5を含む複数のデータ通信対象と相互に接続されている。そのため、制御回路2は、NFC通信部3、EEPROM4、及びカートリッジIC5を含む複数のデータ通信対象とシリアルラインLを通じて相互にシリアル通信可能である。
本実施形態のシリアル通信は、マスタースレーブ方式のシリアル通信である。制御回路2は、マスタースレーブ方式のシリアル通信において、マスターとして動作する。これに対し、他の各通信ノードは、スレーブとして動作する。但し、NFC通信部3は、通常はスレーブとして動作するが、特定の場合においては、マスターとして動作する。つまり、NFC通信部3は、シリアル通信において、マスターとしてもスレーブとしても動作可能である。なお、マスタースレーブ方式の通信方式には、例えばI2C(Inter-Integrated
Circuit)、USB(Universal Serial Bus)、SDIO(Secure Digital Input/Output Card)、SPI(Serial Peripheral Interface)などの、種々の規格がある。
制御回路2において、メイン制御部11は、CPUやメモリ等を有するマイクロコンピュータを少なくとも含む。メイン制御部11は、シリアル通信I/F12を介したシリアル通信の制御や、無線LAN通信部6の制御、プリンタ部7の制御、通信回線接続部8の制御などを行う。また、メイン制御部11は、NFC通信部3から入力される割り込み(ステート通知信号St)に基づく各種制御や、スイッチ制御信号Ssの出力制御なども行う。
無線LAN通信部6は、無線LANによる外部通信機器との通信を実行する。プリンタ部7は、各種の被記録媒体に画像を形成(印刷)する。通信回線接続部8は、外部の通信回線に接続され、電話やファクシミリ等の通信を実行する。
NFC通信部3は、スマートフォン100とNFC通信を行うための無線通信モジュールである。NFC通信部3は、複合機1の内部における上部側に搭載され、NFC通信用のループアンテナ3aが接続されている。スマートフォン100をループアンテナ3aの上部近傍の所定領域内に近接させる(かざす)と、複合機1とスマートフォン100とのNFC通信が可能となり、特定の通信手順で無線通信が行われる。
なお、本明細書において、スマートフォン100について、複合機1に対して「近接させる」あるいは「かざす」などというときは、特に断りのない限り、通信機器と複合機1とが相互にNFC通信可能となるような位置関係にされることを意味するものとする。
NFC通信部3は、通信制御部21と、NFCI/F22と、シリアル通信I/F23と、給電回路24とを備えている。また、NFC通信部3は、電力や信号が入力又は出力されるポートとして、シリアルポート25、主電源入力ポート26、給電ポート27、及びステート通知ポート28を備えている。
シリアルポート25には、シリアルラインLが接続されている。主電源入力ポート26には、電源回路9からの電源供給路が接続されており、電源回路9から第1電源電圧Vccが入力される。NFC通信部3は、電源回路9から第1電源電圧Vccが入力されると、その第1電源電圧Vccを電源として動作する。給電ポート27からは、給電回路24で生成された第2電源電圧Vn(詳細は後述)が出力される。ステート通知ポート28からは、制御回路2へ割り込み(ステート通知信号St)が発行(出力)される。
通信制御部21は、スマートフォン100がかざされると、シリアル通信の実行の可能性があるため、制御回路2へ割り込みを発行する(ステート通知信号StをHレベルとする)。
NFC通信部3において、シリアル通信I/F23は、制御回路2やその他のシリアル通信によるデータ通信を行うための通信インタフェースであり、シリアルポート25に接続されている。シリアル通信のデータは、シリアル通信I/F12及びシリアルポート25を介して送受信される。NFCI/F22は、スマートフォン100とNFC通信を行うための無線通信インタフェースであり、ループアンテナ3aが接続されている。
給電回路24は、スマートフォン100が複合機1にかざされることによってループアンテナ3aに誘起される誘導起電力(つまり通信機器から受電された電力)をもとに、直流の第2電源電圧Vnを生成する。第2電源電圧Vnの値は、本実施形態では、電源回路9が生成する第1電源電圧Vccと同じ値である。ただし、第2電源電圧Vnの値は、その供給対象であるEEPROM4やカートリッジIC5などのシリアル通信の通信ノードが動作可能な電圧である限り、適宜決めることができる。
ループアンテナ3aによりスマートフォン100から電力が受電された場合、給電回路24は、第2電源電圧Vnを生成して通信制御部21や各I/F22,23などのNFC通信部3内の各部へ供給する。そのため、NFC通信部3に電源回路9から第1電源電圧Vccが供給されていなくても、スマートフォン100がかざされて第2電源電圧Vnが生成されれば、通信制御部21が動作を開始する。
給電回路24が生成した第2電源電圧Vnは、給電ポート27から外部(複合機1内におけるNFC通信部3の外部)へ出力可能である。本実施形態では、給電回路24から外部への第2電源電圧Vnの出力は、通信制御部21により制御される。給電ポート27は、第2ダイオードD2を介してEEPROM4やカートリッジIC5などの通信ノードの各電源入力ポート32,42に接続されている。第2電源電圧Vnが給電ポート27から出力されると、EEPROM4やカートリッジIC5などの通信ノードにその第2電源電圧Vnが供給される。
通信制御部21は、CPUやメモリ等を有するマイクロコンピュータを少なくとも含む。通信制御部21は、シリアル通信I/F23を介したシリアル通信の制御や、NFCI/F22を介したNFC通信の制御、給電回路24の制御(例えば第2電源電圧Vnの外部への出力制御)を行う。通信制御部21は、シリアル通信の制御において、通常は自身をスレーブとして動作させるが、特定の状態では、自身をマスターに設定してマスターとして動作させる。通信制御部21は、スマートフォン100の近接有無に基づく、ステート通知信号Stの制御も行う。
EEPROM4は、記憶内容を電気的に書き換え可能な不揮発性のメモリである。本実施形態では、EEPROM4には、制御回路2のメイン制御部11が各種機能の実行を制御するために必要な制御情報や、メイン制御部11が各種機能の実行を制御することにより生じた機能実行情報などの、各種の情報が記憶される。
制御情報としては、例えば、製品設定情報、無線LAN通信における中継装置であるアクセスポイント(図示略)との接続情報、罫線調整・色補正情報などが挙げられる。機能実行情報としては、例えば、電話帳情報、故障時のエラー情報、純正カートリッジの使用履歴などが挙げられる。
EEPROM4は、シリアル通信の通信ノードとして動作可能である。即ち、EEPROM4は、シリアルポート31を備えている。このシリアルポート31には、シリアルラインLが接続されている。そのため、EEPROM4は、シリアルポート31を介して、制御回路2やNFC通信部3などとシリアル通信を行うことができる。EEPROM4は、シリアル通信においてスレーブとして動作する。EEPROM4に対する各種情報の書き込みや読み出しは、シリアル通信によって(つまりシリアルラインLを通じて)行われる。
EEPROM4は、電源入力ポート32を備えている。電源入力ポート32は、第1ダイオードD1を介して電源回路9に接続されていると共に、第2ダイオードD2を介してNFC通信部3の給電ポート27に接続されている。つまり、EEPROM4の電源入力ポート32には、第1ダイオードD1を介して電源回路9から第1電源電圧Vccが供給可能であり、且つ、第2ダイオードD2を介してNFC通信部3から第2電源電圧Vnが供給可能である。そのため、EEPROM4は、第1電源電圧Vcc及び第2電源電圧Vnのうち少なくとも一方が供給されると動作を開始し、これにより上述のシリアル通信が可能な状態となる。
カートリッジIC5は、プリンタ部7が印刷の際に用いるインク(又はトナー)カートリッジに搭載されている。なお、プリンタ部7がカラー印刷機能を備えておらず白黒印刷機能のみ備えている場合は、通常、インクカートリッジは1つであるため、カートリッジICも1つである。一方、プリンタ部7がカラー印刷機能を備えている場合は、通常、インクカートリッジは複数あるため、カートリッジICもその複数のインクカートリッジ毎に複数ある。本実施形態のプリンタ部7は、一例として、白黒印刷機能のみ備えているものとして説明する。
カートリッジIC5は、情報を記憶可能なメモリを有しており、自身が搭載されているインクカートリッジに関する種々の情報をそのメモリに記憶させる。カートリッジIC5のメモリに記憶される情報としては、例えば、インクカートリッジの型番情報やインク残量情報などがある。
カートリッジIC5は、シリアル通信の通信ノードとして動作可能である。即ち、カートリッジIC5は、シリアルポート41を備えている。このシリアルポート41には、シリアルラインLが接続されている。そのため、カートリッジIC5は、シリアルポート41を介して、制御回路2やNFC通信部3などとシリアル通信を行うことができる。カートリッジIC5は、シリアル通信においてスレーブとして動作する。カートリッジIC5に対する各種情報の書き込みや読み出しは、シリアル通信によって(つまりシリアルラインLを通じて)行われる。
カートリッジIC5は、電源入力ポート42を備えている。電源入力ポート42は、第1ダイオードD1を介して電源回路9に接続されていると共に、第2ダイオードD2を介してNFC通信部3の給電ポート27に接続されている。つまり、カートリッジIC5の電源入力ポート42には、第1ダイオードD1を介して電源回路9から第1電源電圧Vccが供給可能であり、且つ、第2ダイオードD2を介してNFC通信部3から第2電源電圧Vnが供給可能である。そのため、カートリッジIC5は、第1電源電圧Vcc及び第2電源電圧Vnのうち少なくとも一方が供給されると動作を開始し、これにより上述のシリアル通信が可能な状態となる。
なお、第1ダイオードD1は、NFC通信部3の給電ポート27から出力される第2電源電圧Vnが、本来の供給対象であるEEPROM4やカートリッジIC5などの通信ノード以外の、他の第1電源電圧Vccの供給対象へ、第1電源電圧Vccの供給路を通じて供給されるのを遮断するために設けられている。
第2ダイオードD2は、電源回路9から出力される第1電源電圧Vccが、第2電源電圧Vnの供給路を介してNFC通信部3の給電ポート27に入力される(逆流する)のを遮断するために設けられている。
シリアルラインLには、制御回路2と他の通信ノードとの接続を遮断するための遮断スイッチ10が設けられている。即ち、遮断スイッチ10の一端側は制御回路2のシリアルポート13に接続され、遮断スイッチ10の他端側は、NFC通信部3及び各通信ノード4,5のシリアルポートに接続されている。
そのため、遮断スイッチ10がオンされている間は、制御回路2が他の通信ノードと接続されて相互にシリアル通信が可能であるが、遮断スイッチ10がオフされている間は、制御回路2と他の通信ノードとの接続が遮断されて、制御回路2は他の通信ノードとのシリアル通信ができない。
遮断スイッチ10のオン・オフは、制御回路2からのスイッチ制御信号Ssによって制御される。スイッチ制御信号SsがLレベルの間は、遮断スイッチ10はオフ状態となって、シリアルラインLが遮断される。スイッチ制御信号SsがHレベルの間は、遮断スイッチ10はオン状態となり、制御回路2が他の通信ノードとシリアル通信可能となる。
遮断スイッチ10は、本実施形態では、いわゆるノーマリーオープンタイプのスイッチである。そのため、制御回路2に第1電源電圧Vccが供給されずに制御回路2が動作を停止している間(即ちスイッチ制御信号SsがLレベルの間)はオフ状態となり、シリア
ルラインLの遮断状態が維持される。
制御回路2のメイン制御部11は、起動時に、NFC通信部3から割り込みが発行されている場合は、遮断スイッチ10のオフ状態を維持させる。そして、起動後、割り込みが解除された場合に、遮断スイッチ10をオンさせる。制御回路2のメイン制御部11は、起動時にNFC通信部3から割り込みが発行されていない場合は、遮断スイッチ10をオンさせる。起動後、遮断スイッチ10をオンさせた後は、再び割り込みが発行されたとしても遮断スイッチ10のオン状態を継続させる。
なお、制御回路2、NFC通信部3、EEPROM4、カートリッジIC5は、いずれも、パッケージ化された半導体集積回路により構成されている。
(2)スマートフォン100の概略構成
スマートフォン100は、携帯電話やメール機能などの一般的な携帯電話が備えている機能に加えて、インターネット接続機能を備え、さらに各種アプリケーションソフト(以下「アプリ」と略す)のインストールにより各種の機能を付加可能な、多機能携帯通信端末である。
スマートフォン100は、無線LAN通信及びNFC通信が可能である。そのため、スマートフォン100は、複合機1との間でNFC通信により相互に通信可能である。また、スマートフォン100は、他の通信機器と無線LAN通信が可能である。
スマートフォン100が有するアプリには、複合機1内のEEPROM4やカートリッジIC5などに記憶されている各種情報をNFC通信を介して取得できるアプリ(以下「情報取得アプリ」ともいう)や、複合機1内のEEPROM4やカートリッジIC5などへNFC通信を介して情報を書き込むことができるアプリ(以下「情報書込アプリ」ともいう)などが含まれる。これら各アプリを用いることで、例えば、複合機1から所望の情報を読み取って他の複合機へ書き込んだり、逆に他の複合機から読み取った情報を複合機1へ書き込んだりすることができる。しかも、本実施形態では、複合機1の主電源がオフ(つまり第1電源電圧Vccが供給されていない)状態でも、スマートフォン100を複合機1にかざすと、スマートフォン100からの非接触給電により複合機1のNFC通信部3内で第2電源電圧Vnが生成される。そのため、複合機1の主電源がオフ状態のまま、上記各アプリを使用することができる。
(3)複合機1の動作例
図2を用いて、複合機1の動作例を説明する。なお、図2では、説明の簡略化のため、複合機1が備える各構成要素のうち、動作例の説明に必要な構成要素を簡潔に図示している。
複合機1の電源コンセントが抜かれていて且つスマートフォン100がかざされていないときは(図2(a)参照)、第1電源電圧Vcc及び第2電源電圧Vnは何れも生成されず、制御回路2及びNFC通信部3はいずれも動作を停止している。図2(a)は、その状態をイメージ的に示している。電源コンセントは挿入されているもののスイッチによって主電源がオフされている場合も、第1電源電圧Vccは生成されない。
なお、本実施形態の複合機1は、動作モードとして、オフモードを備えている。具体的には、起動後、特定のオフモード条件が成立した場合に、電源回路9からの第1電源電圧Vccの供給を完全に停止させることで、オフモードに移行する。ただし、オフモードでは、電源スイッチのオン・オフ検知やオフモード解除条件検知などの必要最小限の機能のみ、別途、二次電池やスーパーキャパシタなどのバックアップ電源(図示略)によって動作が継続される。そのため、オフモード中に電源スイッチがオンされたり、例えば電話や
ファクシミリの着信が発生するなどのオフモード解除条件が成立した場合は、オフモードが解除され、電源回路9が起動して通常動作に移行する。
各電源Vcc、Vnが生成されずに複合機1の動作が停止している状態では、割り込みは発行されておらず(つまりステート通知信号StはLレベル)、スイッチ制御信号SsはLレベルで遮断スイッチ10はオフされている。
このように複合機1の動作が停止している状態で、例えばスマートフォン100が複合機1にかざされると、図2(b)に示すように、NFC通信部3において第2電源電圧Vnが生成されることによりNFC通信部3が起動する。NFC通信部3が起動すると、NFC通信部3からEEPROM4やカートリッジIC5などの通信ノードへ第2電源電圧Vnが供給され、これによりNFC通信部3と通信ノードとのシリアル通信が可能となり、ひいてはスマートフォン100と通信ノードとの間のNFC通信部3を介した通信が可能となる。この場合のシリアル通信では、NFC通信部3は、マスターとして動作する。また、NFC通信部3は、起動時、スマートフォン100がかざされていることを検知すると、制御回路2へ割り込みを発行(ステート通知信号StをHレベル)する。
図2(b)に示す状態で、電源スイッチがオンされたりオフモード解除条件が成立したりすることで電源回路9が起動すると、図2(c)に示すように、電源回路9から第1電源電圧Vccが出力される。これにより制御回路2が起動する。制御回路2は、起動時、割り込みが発行されていることを検知すると、スイッチ制御信号SsをLレベルに維持して、遮断スイッチ10をオフ状態に維持させる。
その後、スマートフォン100が複合機1から離されて、NFC通信およびNFC通信部3をマスターとするシリアル通信が行われなくなると、図2(d)に示すように、NFC通信部3は、割り込みを解除(ステート通知信号StをLレベル)する。この割り込み解除により、制御回路2は、スイッチ制御信号SsをHレベルにして遮断スイッチ10をオンさせる。
NFC通信部3は、割り込みを解除すると、シリアル通信においてスレーブとしての動作を開始する。これにより、制御回路2、NFC通信部3、及びEEPROM4は、互いにシリアル通信が可能となる。電源回路9の起動後にスマートフォン100が複合機1から離されて第2電源電圧Vnが生成されなくなっても、複合機1内の各部は、第1電源電圧Vccにより引き続き通常動作可能である。
(4)複合機1で実行される各種制御処理
複合機1において、制御回路2のメイン制御部11が実行するメイン制御処理、及びNFC通信部3の通信制御部21が実行するNFC制御処理について、図3及び図4を用いて説明する。
(4−1)メイン制御処理
制御回路2のメイン制御部11が実行するメイン制御処理について、図3を用いて説明する。メイン制御部11では、第1電源電圧Vccにより起動すると、CPUがメモリから図3のメイン制御処理のプログラムを読み込んで実行する。
メイン制御部11のCPUは、図3のメイン制御処理を開始すると、S110で、NFC通信部3から割り込みが入力されているか否か、即ちステート通知信号StがHレベルになっているか否か判断する。
S110で、割り込みが入力されている場合は(S110:YES)、S120で、ス
イッチ制御信号SsのLレベル状態を維持させることで、遮断スイッチ10のオフ状態を維持させる。S120の処理後はS110に戻る。つまり、遮断スイッチ10は、メイン制御部11の起動時に割り込みが入力されていた場合は、その割り込みが解除されるまではオフ状態が維持される。S110で、割り込みが入力されていない場合は(S110:NO)、S130で、スイッチ制御信号SsをHレベルにすることにより遮断スイッチ10をオンさせ、S140に進む。
S140では、NFC通信部3から割り込みが入力されているか否か判断する。割り込みが入力されていない場合は(S140:NO)、S170で、他の処理(他の各種機能に関する処理。詳細は省略。)を実行して、S140に戻る。S140で、割り込みが入力されている場合は(S140:YES)、S150で、割り込みに対するNFC通信部3への返信をシリアル通信にて行う。S160では、NFC通信部3とのデータ通信(シリアル通信)を実行して、S140に戻る。
(4−2)NFC制御処理
NFC通信部3の通信制御部21が実行するNFC制御処理について、図4を用いて説明する。通信制御部21では、第1電源電圧Vcc又は第2電源電圧Vnにより起動すると、CPUがメモリから図4のNFC制御処理のプログラムを読み込んで実行する。
通信制御部21のCPUは、図4のNFC制御処理を開始すると、S210で、シリアル通信における動作モードをスレーブに設定する。S220では、スマートフォンが近接されたか否か判断し、近接されたら(S220:YES)、S230で、制御回路2へ割り込みを発行する。つまり、ステート通知信号StをHレベルにする。
S240では、割り込み発行に対して制御回路2から返信があったか否か判断する。制御回路2から返信があった場合は(S240:YES)、S250で、スマートフォンとのNFC通信を開始したか否か判断する。スマートフォンとのNFC通信が開始されていない場合は(S250:NO)、S270に進む。スマートフォンとのNFC通信が開始された場合は(S250:YES)、S260で、第1通信処理を実行する。第1通信処理は、スマートフォンとのNFC通信処理、及びそのNFC通信に伴って生じる制御回路2とのシリアル通信処理を含む。 S270では、スマートフォンが複合機1から離されたか否か判断する。この判断は、例えば、第2電源電圧Vnが生成可能であるか否か、あるいはNFC通信が可能な状態であるか否か、などに基づいて行うことができる。スマートフォンが離されていない場合(即ちまだかざされている場合)は、S250に戻る。スマートフォンが離された場合は(S270:YES)、S280で、制御回路2への割り込みを解除する。つまり、ステート通知信号StをLレベルにする。S280の処理の後は、S220に戻る。
S240で、割り込み発行に対する制御回路2からの返信がない場合は(S240:NO)、S290で、シリアル通信における動作モードをマスターに設定する。S300では、スマートフォンとのNFC通信を開始したか否か判断する。スマートフォンとのNFC通信が開始されていない場合は(S300:NO)、S340に進む。スマートフォンとのNFC通信が開始された場合は(S300:YES)、S310で、給電回路24を制御することにより給電回路24で生成されている第2電源電圧Vnを給電ポート27から出力させる。つまり、第2電源電圧VnをNFC通信部3の外部に供給する。スマートフォンとのNFC通信が開始されたということは、EEPROM4やカートリッジIC5などの通信ノードとのシリアル通信が必要となる可能性があるため、第2電源電圧Vnの外部供給を開始するのである。
S320では、第2通信処理を実行する。第2通信処理は、スマートフォンとのNFC
通信処理、及びそのNFC通信に伴って生じる、EEPROM4やカートリッジIC5などの通信ノードとのシリアル通信処理を含む。S330では、第2電源電圧Vnの外部供給を終了する。
S340では、S270と同様、スマートフォンが複合機1から離されたか否か判断する。スマートフォンが離されていない場合は、S300に戻る。スマートフォンが離された場合は(S340:YES)、S350に進む。S350では、制御回路2への割り込みを解除する。S350の処理の後は、S210に戻る。
(5)実施形態の効果
以上説明した本実施形態の複合機1によれば、主電源がオフされたりオフモードであったりすること等により電源回路9が動作を停止していて第1電源電圧Vccが生成されていない状態(以下「本体電源オフ状態」ともいう)であっても、スマートフォン100とNFC通信が可能である。また、本体電源オフ状態であっても、外部の通信機器がかざされて電力が受電されると、第2電源電圧Vnが通信ノードに供給される。そのため、NFC通信部3は、本体電源オフ状態であっても、外部通信機器とのNFC通信及び他の通信ノードとのシリアル通信が可能である。
このような構成により、例えば、複合機1から電源コンセントが抜かれていたり、複合機1がオフモードになっていたり、複合機1が故障して制御回路2が動作できなくなっていたりしても、スマートフォン100をかざすことで、EEPROM4やカートリッジIC5などの通信ノードとの間で情報の読み書きを行うことができる。
しかも、スマートフォン100とのNFC通信中に電源回路9が起動して第1電源電圧Vccが供給され、制御回路2のメイン制御部11が起動した場合は、遮断スイッチ10のオフ状態が維持され、制御回路2から他のシリアル通信対象へのシリアルラインLを通じたアクセスは遮断される。
仮に、遮断スイッチ10がないとすると、制御回路2が動作停止中も、NFC通信部3と他の通信ノードとのシリアル通信のデータが制御回路2のシリアルポート13に入力される(即ち、シリアルラインLの電気的変化が入力される)。動作停止中であるにもかかわらずシリアルポート13の電位が変化すると、制御回路2の内部回路に悪影響を及ぼすおそれがある。また、NFC通信部3が他の通信ノードとシリアル通信実行中に制御回路2が起動した場合、マスターが複数存在することになり、マスター同士のデータの衝突が生じてしまう。
これに対し、本実施形態の複合機1は、シリアルラインL上に遮断スイッチ10を備え、制御回路2がこの遮断スイッチ10のオン・オフを適切に制御する。しかも本実施形態の遮断スイッチ10は、ノーマリーオープンタイプのスイッチである。そのため、上記問題の発生を抑制することができる。
したがって、本実施形態の複合機1によれば、電源回路9が動作停止中であっても、スマートフォン100からの給電量を抑えつつ、外部の通信機器から複合機1へNFC通信により良好にアクセス(特にEEPROM4やカートリッジIC5等の通信ノードへアクセス)できる。そして、NFC通信実行中に電源回路9が起動されても、少なくともその実行中は遮断スイッチ10がオフに維持されるため、NFC通信部3は実行中のNFC通信を引き続き良好に実行することができる。
制御回路2の起動時に遮断スイッチ10のオフ状態が維持されても、スマートフォン100が複合機1から離されたら、遮断スイッチ10はオンされ、NFC通信部3はスレー
ブに切り替わる。そのため、遮断スイッチ10のオフ状態を維持する必要がなくなり次第、制御回路2は、迅速に他の通信ノードとのシリアル通信を開始することができる。
また、NFC通信部3は、複合機1にスマートフォン100がかざされている間は、制御回路2に対して割り込みを発生させ続けるようにしている。これにより、制御回路2は、自身の起動時に、NFC通信部3がNFC通信を実行中あるいは実行する可能性がある状態であるかどうかを容易且つ適切に判断することができる。そして、その判断結果に基づいて遮断スイッチ10を適切に制御することができる。
なお、本実施形態において、電源回路9は本発明の第1電源部の一例に相当し、給電回路24は本発明の第2電源部の一例に相当し、メイン制御部11は本発明の主制御部及びスイッチ制御部の一例に相当し、EEPROM4及びカートリッジIC5は本発明の通信ノードの一例に相当し、遮断スイッチ10は本発明のスイッチ部の一例に相当し、Hレベルのステート通知信号St(つまり割り込み発行)は本発明の通信中情報の一例に相当する。
[他の実施形態]
(1)NFC通信部3の通信制御部21が実行するNFC制御処理としては、図4に示した処理内容以外にも種々の処理内容が考えられ、例えば図5に示すような処理内容を採用することもできる。図5のNFC制御処理について説明する。
通信制御部21のCPUは、図5のNFC制御処理を開始すると、S410で、電源回路9から第1電源電圧Vccが供給されているか否か判断する。第1電源電圧Vccが供給されている場合は(S410:YES)、S420で、シリアル通信における動作モードをスレーブに設定する。S430では、スマートフォンが近接されたか否か判断し、近接されたら(S430:YES)、S440で、スマートフォンとのNFC通信を開始したか否か判断する。スマートフォンとのNFC通信が開始されていない場合は(S440:NO)、S460に進む。スマートフォンとのNFC通信が開始された場合は(S440:YES)、S450で、第1通信処理を実行する。
S460では、スマートフォンが複合機1から離されたか否か判断する。スマートフォンが離されていない場合は、S440に戻る。スマートフォンが離された場合は(S460:YES)、S430に戻る。
S410で、第1電源電圧Vccが供給されていない場合(S410:NO)、即ち第2電源電圧Vnにより通信制御部21が起動された場合は、S470で、シリアル通信における動作モードをマスターに設定する。S480では、制御回路2へ割り込みを発行する。S490では、給電回路24で生成されている第2電源電圧Vnを給電ポート27から出力させる。
S500では、スマートフォンとのNFC通信を開始したか否か判断する。スマートフォンとのNFC通信が開始されていない場合は(S500:NO)、S520に進む。スマートフォンとのNFC通信が開始された場合は(S500:YES)、S510で、第2通信処理を実行する。
S520では、スマートフォンが複合機1から離されたか否か判断する。スマートフォンが離されていない場合は、S500に戻る。スマートフォンが離された場合は(S520:YES)、S530に進む。
S530では、第2電源電圧Vnの外部供給を終了する。S540では、制御回路2へ
の割り込みを解除する。S540の処理の後は、S410に戻る。
図5のNFC制御処理によっても、図4のNFC制御処理と同等の作用効果を得ることができる。
(2)スマートフォン100がかざされているか否かを制御回路2に通知する方法としてステート通知信号Stを用いることや、遮断スイッチ10の制御方法として制御回路2からのスイッチ制御信号Ssを用いることは、あくまでも一例である。これら各信号St、Ssを用いる方法以外の他の方法で、同等の機能を実現するようにしてもよい。
(3)遮断スイッチ10の制御を、制御回路2からではなく、NFC通信部3から行うようにしてもよい。例えば、NFC通信部3は、第2電源電圧Vnの供給により動作していてNFC通信やシリアル通信を実行中、遮断スイッチ10へスイッチ制御信号を出力してオフ状態に制御するようにしてもよい。
(4)NFC通信部3から制御回路2への割り込みの発行は、実際にスマートフォン100とのNFC通信が開始されてから終了するまでの期間に行うようにしてもよい。或いは、スマートフォン100とのNFC通信の開始後、EEPROM4やカートリッジIC5などの通信ノードとのシリアル通信が必要と判断した場合に、その判断時から少なくともそのシリアル通信が不要となるまでの期間に行うようにしてもよい。少なくとも、NFC通信部3と通信ノードとのシリアル通信が実行されている間には割り込みを発行するようにしてもよい。そして、そのシリアル通信の終了後は割り込みを解除するようにしてもよい。
(5)給電回路24の第2電源電圧Vnを外部に供給する期間や、NFC通信部3をマスターに設定するタイミング(及びスレーブに戻すタイミング)についても、上述した、割り込みを発行する期間と同様、NFC通信の実行状況やシリアル通信の必要性、実行状況等に応じて適宜決めることができる。
第2電源電圧Vnは、給電回路24で生成されている期間中は常に外部へ供給するようにしてもよい。電源回路9から第1電源電圧Vccが供給されている場合に第2電源電圧Vnを生成したり外部出力したりするか否かについては、適宜決めることができる。
図4に示したNFC制御処理において、S240で否定判定された場合に、マスター及びスレーブの切り替えや、第2電源電圧Vnの外部供給の実行及び停止などを、どのタイミングで行うかについては、適宜決めることができる。
(6)NFC通信部3以外の、スレーブとして動作する通信ノードとして、EEPROM4及びカートリッジIC5を示したが、これらはあくまでも一例であり、通信ノードの種類や数は特に限定されるものではない。また、これら通信ノードの全てに第2電源電圧Vnを供給できるようにする必要は必ずしもない。例えば、本体電源オフ状態のときでもシリアル通信を行う必要性がある通信ノードに対しては第2電源電圧Vnの供給を可能とし、本体電源オフ状態のときにシリアル通信を行う必要性がない通信ノードに対しては第2電源電圧Vnを供給しないようにしてもよい。
(7)通信ノード間のデータ通信方式として、上記実施形態では、マスタースレーブ方式のシリアル通信を例示したが、本発明の適用は、マスタースレーブ方式に限定されるものではなく、また、シリアル通信に限定されるものでもない。
(8)上記実施形態では、複合機1とNFC通信可能な外部装置として、スマートフォン100を例示したが、スマートフォン100以外の他の外部装置(ただしNFC通信機
能を有する外部装置)であっても、スマートフォン100と同様に複合機1とNFC通信を行うことができる。
(9)その他、本発明は、上記の実施形態に示された具体的手段や構造等に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の形態を採り得る。例えば、上記の実施形態の構成の一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えたり、他の実施形態の構成に対して付加、置換等したり、課題を解決できる限りにおいて省略したりしてもよい。また、上記の複数の実施形態を適宜組み合わせて構成してもよい。
1…複合機、2…制御回路、3…NFC通信部、3a…ループアンテナ、4…EEPROM、5…カートリッジIC、6…無線LAN通信部、7…プリンタ部、8…通信回線接続部、9…電源回路、10…遮断スイッチ、11…メイン制御部、12,23…シリアル通信I/F、13,25,31,41…シリアルポート、14,26…主電源入力ポート、15…割込ポート、16…スイッチ制御ポート、21…通信制御部、22…NFCI/F、24…給電回路、27…給電ポート、28…ステート通知ポート、32,42…電源入力ポート、100…スマートフォン、D1…第1ダイオード、D2…第2ダイオード、L…シリアルライン。

Claims (5)

  1. 通信装置であって、
    当該通信装置を動作させるための第1電源電圧を生成する第1電源部と、
    外部装置と非接触通信を行うためのアンテナと、
    前記アンテナにより前記外部装置から受電された電力を元に第2電源電圧を生成する第2電源部と、
    前記第2電源電圧又は前記第1電源電圧の供給を受けて動作し、前記アンテナを介した外部装置との非接触通信を制御し、且つ特定のデータ通信方式にて他のデータ通信対象とデータ通信が可能に構成された通信制御部と、
    前記第1電源電圧の供給を受けて動作し、当該通信装置が備える機能の実行を制御し、且つ前記特定のデータ通信方式にて他のデータ通信対象とデータ通信が可能に構成された主制御部と、
    前記第1電源電圧又は前記第2電源電圧により動作可能であって、前記特定のデータ通信方式にて他のデータ通信対象とデータ通信が可能に構成された通信ノードと、
    前記通信制御部、前記主制御部、及び前記通信ノードが相互に前記特定のデータ通信方式にてデータ通信可能となるようにこれらを相互に接続する通信ラインと、
    前記通信ラインに設けられ、前記主制御部と他のデータ通信対象との間のデータ通信を遮断するためのスイッチ部と、
    前記第1電源電圧の供給を受けて動作し、前記スイッチ部を制御するスイッチ制御部と、
    を備え、
    前記第2電源部は、前記アンテナにより前記外部装置から電力が受電された場合、前記第2電源電圧を前記通信制御部及び前記通信ノードへ供給可能に構成されており、
    前記スイッチ制御部は、前記主制御部の起動時に前記通信制御部と前記通信ノードとの間でデータ通信が実行されている場合、前記スイッチ部により前記通信ラインを遮断させ
    前記特定のデータ通信方式は、マスタースレーブ方式のデータ通信方式であり、
    前記通信制御部は、前記第1電源電圧の供給を受けて動作している場合にデータ通信を開始する際は、前記特定のデータ通信方式においてスレーブとして動作し、前記第1電源電圧が供給されずに前記第2電源電圧の供給を受けて動作している場合にデータ通信を開始する際は、前記特定のデータ通信方式においてマスターとして動作す
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 請求項1に記載の通信装置であって、
    前記スイッチ制御部は、前記主制御部の起動時に前記通信制御部と前記通信ノードとの間でデータ通信が実行されていたことにより前記スイッチ部により前記通信ラインを遮断させた場合、前記通信制御部と前記通信ノードとのデータ通信が終了した後に、前記スイッチ部による前記通信ラインの遮断状態を解除させる
    ことを特徴とする通信装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の通信装置であって、
    前記スイッチ部は、前記主制御部が前記第1電源電圧の供給を受けずに動作を停止している間は前記通信ラインを遮断した状態に維持されるよう構成されている
    ことを特徴とする通信装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の通信装置であって、
    前記通信制御部は、前記通信ノードと前記特定のデータ通信方式によるデータ通信を実行している間、データ通信を実行中であることを示す通信中情報を出力し、
    前記スイッチ制御部は、前記主制御部の起動時に前記通信制御部から前記通信中情報が出力されている場合に、前記スイッチ部により前記通信ラインを遮断させる
    ことを特徴とする通信装置。
  5. 請求項1〜請求項の何れか1項に記載の通信装置であって、
    前記通信ノードは、データを記憶可能な記憶部を備え、
    前記記憶部には、前記主制御部が当該通信装置が備える機能の実行を制御するために必要なデータ、及び前記主制御部が当該通信装置が備える機能の実行を制御することにより生じたデータ、のうち少なくとも一方が記憶されており、
    前記第1電源部が前記第1電源電圧を生成していないときに前記第2電源部から前記第2電源電圧が前記通信制御部及び前記通信ノードに供給された場合、前記通信制御部は、前記外部装置との前記非接触通信の内容に基づいて、前記通信ノードとデータ通信を行うことにより前記記憶部に記憶されているデータの読み出し及び前記記憶部へのデータの書き込みのうち少なくとも一方を実行可能である
    ことを特徴とする通信装置。
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