JP2015126291A - 誘導性負荷駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】昇圧コンデンサへの蓄電及び昇圧コンデンサからの放電による電力損失や、余剰な逆起電力をアースに破棄することによる電力損失を抑制することを目的とする。【解決手段】一方の誘導性負荷への電力供給時に、第1切替手段及び第2切替手段をオン状態にし、一方の誘導性負荷への電力供給時であって、他方の誘導性負荷への供給電流が立ち下る際に、第3切替手段及び第4切替手段をオフ状態にすることによって他方の誘導性負荷で発生した逆起電力を一方の誘導性負荷に供給し、他方の誘導性負荷への電力供給時に、第3切替手段及び第4切替手段をオン状態にし、他方の誘導性負荷への電力供給時であって、一方の誘導性負荷への供給電流が立ち下る際に、第1切替手段及び第2切替手段をオフ状態にすることによって一方の誘導性負荷で発生した逆起電力を他方の誘導性負荷に供給する。【選択図】図1

Description

本発明は、誘導性負荷駆動装置に関する。
下記特許文献1には、昇圧回路における回路素子の破壊を防止することが可能な誘導性負荷駆動装置が開示されている。この誘導性負荷駆動装置は、電源からの電力を昇圧して出力端子から出力する昇圧回路と、該昇圧回路の出力端子と誘導性負荷の一端との間に介挿された第1のスイッチング素子と、誘導性負荷の他端とアースとの間に介挿された第2のスイッチング素子と、第1及び第2のスイッチング素子の両方がオフの時に誘導性負荷の他端から出力される逆起電力を昇圧回路に設けられた昇圧コンデンサに回生する逆起電流回生回路と、昇圧回路の出力電圧が予め設定された閾値以上となった場合に、第2のスイッチング素子をオンにすることによって誘導性負荷で発生した逆起電力をアースに出力する回路素子保護回路と、を備える。
特開2012−70534号公報
ところで、上記従来技術では、誘導性負荷で発生した逆起電力を昇圧回路の昇圧コンデンサに回生して蓄電し、昇圧コンデンサに蓄電された電力を放電して誘導性負荷の駆動に利用しているが、昇圧コンデンサへの充電及び昇圧コンデンサからの放電によって電力損失が生じてしまうという問題があった。また、上記従来技術では、昇圧回路の出力電圧が予め設定された閾値以上となった場合、つまり、昇圧コンデンサへ印加される逆起電力の電圧が予め設定された閾値以上となった場合、誘導性負荷で発生した逆起電力をアースに破棄しているが、破棄分の電力損失が発生するという問題もあった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、昇圧コンデンサへの蓄電及び昇圧コンデンサからの放電による電力損失や、余剰な逆起電力をアースに破棄することによる電力損失を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、第1の解決手段として、出力端が2つの誘導性負荷に接続され、該2つの誘導性負荷に電力を供給する電源回路と、前記電源回路の出力端と一方の誘導性負荷の一端との間に介挿され、一端が前記出力端及び他方の誘導性負荷の一端に、他端が前記一方の誘導性負荷の一端にそれぞれ接続される第1切替手段と、一端が前記一方の誘導性負荷の他端に、他端がアースにそれぞれ接続される第2切替手段と、一端が前記出力端及び前記一方の誘導性負荷の一端に、他端が前記他方の誘導性負荷の一端にそれぞれ接続される第3切替手段と、一端が前記他方の誘導性負荷の他端に、他端がアースにそれぞれ接続される第4切替手段と、アノード端子が前記一方の誘導性負荷の他端に、カソード端子が前記第3切替手段の一端にそれぞれ接続される第1ダイオードと、アノード端子が前記他方の誘導性負荷の他端に、カソード端子が前記第1切替手段の一端にそれぞれ接続される第2ダイオードとを具備し、前記一方の誘導性負荷への電力供給時に、前記第1切替手段及び前記第2切替手段をオン状態にし、該一方の誘導性負荷への電力供給時であって、前記他方の誘導性負荷への供給電流が立ち下る際に、前記第3切替手段及び前記第4切替手段をオフ状態にすることによって該他方の誘導性負荷で発生した逆起電力を該一方の誘導性負荷に供給し、前記他方の誘導性負荷への電力供給時に、前記第3切替手段及び前記第4切替手段をオン状態にし、該他方の誘導性負荷への電力供給時であって、該一方の誘導性負荷への供給電流が立ち下る際に、前記第1切替手段及び前記第2切替手段をオフ状態にすることによって該一方の誘導性負荷で発生した逆起電力を該他方の誘導性負荷に供給する、という手段を採用する。
本発明では、第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記電源回路は、電源からの電力を昇圧する昇圧回路であり、前記電源回路から前記誘導性負荷に電力を供給する経路と前記電源から電力を前記誘導性負荷に直接供給する経路とを切り替える第5切替手段をさらに具備する、という手段を採用する。
本発明では、第3の解決手段として、上記第2の解決手段において、前記第5切替手段が、一端が前記電源回路の出力端、前記第1ダイオードのカソード端子及び前記第2ダイオードのカソード端子に、他端が前記第1切替手段の一端、前記第3切替手段の一端及び前記電源にそれぞれ接続されるスイッチング素子からなり、アノード端子が前記電源に、カソード端子が前記第1切替手段の一端、前記第3切替手段の一端及び前記スイッチング素子の他端に接続される第3ダイオードをさらに具備する、という手段を採用する。
本発明では、第4の解決手段として、上記第2の解決手段において、前記第5切替手段は、一端が前記電源回路の出力端及び前記第1ダイオードのカソード端子に、他端が前記第1切替手段の一端及び前記電源にそれぞれ接続される一方のスイッチング素子と、一端が前記電源回路の出力端及び前記第2ダイオードのカソード端子に、他端が前記第3切替手段の一端及び前記電源にそれぞれ接続される他方のスイッチング素子とからなり、アノード端子が前記電源に、カソード端子が前記第1切替手段の一端、前記第3切替手段の一端及び2つの前記スイッチング素子の他端に接続される第3ダイオードをさらに具備する、という手段を採用する。
本発明によれば、一方の誘導性負荷への電力供給時に、第1切替手段及び第2切替手段をオン状態にし、一方の誘導性負荷への電力供給時であって、他方の誘導性負荷への供給電流が立ち下る際に、第3切替手段及び第4切替手段をオフ状態にすることによって他方の誘導性負荷で発生した逆起電力を一方の誘導性負荷に供給し、他方の誘導性負荷への電力供給時に、第3切替手段及び第4切替手段をオン状態にし、他方の誘導性負荷への電力供給時であって、一方の誘導性負荷への供給電流が立ち下る際に、第1切替手段及び第2切替手段をオフ状態にすることによって一方の誘導性負荷で発生した逆起電力を他方の誘導性負荷に供給することによって、昇圧コンデンサへの蓄電及び昇圧コンデンサからの放電による電力損失や、余剰な逆起電力をアースに破棄することによる電力損失を抑制できる。
本発明の第1実施形態に係る誘導性負荷駆動装置の回路図である。 本発明の第1実施形態に係る誘導性負荷駆動装置のスイッチング動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態に係る誘導性負荷駆動装置の回路図である。 本発明の第2実施形態に係る誘導性負荷駆動装置のスイッチング動作を示すタイミングチャートである。
〔第1実施形態〕
初めに第1実施形態について説明する。本第1実施形態に係る誘導性負荷駆動装置は、第1誘導性負荷Y1及び第2誘導性負荷Y2に電力(駆動電力)を供給して駆動するものである。
この誘導性負荷駆動装置は、図1に示すように、昇圧回路G、第1スイッチング素子S1(第1切替手段)、第2スイッチング素子S2(第2切替手段)、第3スイッチング素子S3(第3切替手段)、第4スイッチング素子S4(第4切替手段)、第5スイッチング素子S5(第5切替手段)、第6スイッチング素子S6、第7スイッチング素子S7、第1ダイオードD1、第2ダイオードD2、第3ダイオードD3及びスイッチ制御部Mから構成されている。なお、上記第1誘導性負荷Y1及び第2誘導性負荷Y2は、例えば、エンジンの振動を吸収するためのアクティブコントロールマウントを構成するものであり、一方が車両のフロント側に設けられ、他方がリア側に設けられている。
昇圧回路Gは、電源E(例えば、複数の電池セルからなるバッテリ)から供給される電力を昇圧して第1誘導性負荷Y1及び第2誘導性負荷Y2に供給するものである。昇圧回路Gは、電源Eに接続された入力端1と、第1誘導性負荷Y1の一端及び第2誘導性負荷Y2の一端に接続された出力端2と、一端が入力端1に接続されたコイル3と、アノード端子がコイル3の他端に接続され、カソード端子が出力端2に接続されたダイオード4と、出力端2とアースとの間に介挿された分圧回路5と、ダイオード4のアノード端子とアースとの間に介挿されたスイッチング素子6と、分圧回路5の出力値を参照しつつ、出力電圧を一定にするようにスイッチング素子6のオン/オフ動作をPWM制御する制御IC7と、出力端2とアースとの間に介挿された昇圧コンデンサ8とを備えている。なお、昇圧回路Gの回路構成は、これに限定されるものではない。
第1スイッチング素子S1は、昇圧回路Gの出力端2と第1誘導性負荷Y1の一端との間に介挿され、一端が昇圧回路Gの出力端2及び第2誘導性負荷Y2の一端に、他端が第1誘導性負荷Y1の一端にそれぞれ接続される。
第2スイッチング素子S2は、一端が第1誘導性負荷Y1の他端に、他端がアースにそれぞれ接続される。
第3スイッチング素子S3は、一端が昇圧回路Gの出力端2及び第1誘導性負荷Y1の一端に、他端が第2誘導性負荷Y2の一端にそれぞれ接続される。
第4スイッチング素子S4は、一端が第2誘導性負荷Y2の他端に、他端がアースにそれぞれ接続される。
第5スイッチング素子S5は、一端が昇圧回路Gの出力端2、第1ダイオードD1のカソード端子及び第2ダイオードD2のカソード端子に、他端が第1スイッチング素子S1の一端、第3スイッチング素子S3の一端及び電源Eにそれぞれ接続される。
第6スイッチング素子S6は、一端が第1誘導性負荷Y1の一端に、他端がアースにそれぞれ接続される。
第7スイッチング素子S7は、一端が第2誘導性負荷Y2の一端に、他端がアースにそれぞれ接続される。
上述した第1〜第7スイッチング素子S1〜S7は、例えば、FET(Field Effect Transistor:電界効果トランジスタ)であり、ゲート端子がスイッチ制御部Mに接続され、スイッチ制御部Mから電圧値がハイレベルである制御信号がゲート端子に入力されるとオン状態となり、電圧値がローレベルである制御信号がゲート端子に入力されるとオフ状態となる。本実施形態は、第1〜第7スイッチング素子S1〜S7としてFETを用いることで、安価で実現可能である。
また、第1〜第7スイッチング素子S1〜S7は、FET以外にも、例えばバイポーラトランジスタやIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)であってもよい。また、各第1〜第7スイッチング素子S1〜S7には、カソード端子が一端に、アノード端子が他端にそれぞれ接続されるダイオードSD1〜SD7が設けられている。
第1ダイオードD1は、アノード端子が第1誘導性負荷Y1の他端に、カソード端子が第3スイッチング素子S3の一端にそれぞれ接続される。
第2ダイオードD2は、アノード端子が第2誘導性負荷Y2の他端に、カソード端子が第1スイッチング素子S1の一端にそれぞれ接続される。
第3ダイオードD3は、アノード端子が電源Eに、カソード端子が第1スイッチング素子S1の一端、第3スイッチング素子S3の一端及び第5スイッチング素子S5の他端に接続される。
スイッチ制御部Mは、第1〜第7スイッチング素子S1〜S7のスイッチング制御を行うマイクロコントローラであり、内部に記憶するプログラムに基づいて第1〜第7スイッチング素子S1〜S7のゲート端子それぞれに、上述した制御信号を出力する。
次に、このように構成された本誘導性負荷駆動装置の動作について図2を参照して説明する。
本誘導性負荷駆動装置は、第1誘導性負荷Y1及び第2誘導性負荷Y2に駆動電力を供給するために、第1〜第7スイッチング素子S1〜S7を制御する。つまり、本誘導性負荷駆動装置において、スイッチ制御部Mは、以下に説明する動作を実行する。
まず、スイッチ制御部Mは、図2に示す時間T1から時間T2までの間、第3、第4、第7スイッチング素子S3,S4,S7をオフ状態のまま、第1、第2、第6、第5スイッチング素子S1,S2,S6,S5のオン状態とオフ状態とを制御することによって、第1誘導性負荷Y1に駆動電力を供給する。
つまり、スイッチ制御部Mは、図2に示す時間T1から時間T2まで(第1誘導性負荷Y1への駆動電力の供給を開始して停止するまで)の間、第1、第6スイッチング素子S1,S6を交互にオン/オフ状態を切り替えると共に、第2スイッチング素子S2をオン状態とする。また、スイッチ制御部Mは、図2に示す時間T1を始点に、第5スイッチング素子S5をオン状態とし、図2に示す時間T2より所定時間前に第5スイッチング素子S5をオフ状態とする。
第5スイッチング素子S5は、昇圧回路Gから第1誘導性負荷Y1に電力を供給する経路と電源Eから電力を第1誘導性負荷Y1に直接供給する経路とを切り替えるものである。つまり、第5スイッチング素子S5がオン状態の間、昇圧回路Gが第1誘導性負荷Y1に電力を供給する供給源となり、一方、第5スイッチング素子S5がオフ状態の間、電源Eが第1誘導性負荷Y1に電力を供給する供給源となる。供給源が昇圧回路Gであれば、大電流及び高応答性を必要とする場合にも対応することができる。供給源が電源Eであれば、昇圧回路Gの出力は消費されることがないため、無駄な電力消費を抑制することができる。そして、これらの効果は、スイッチング素子を一つ設けるだけで実現できるため、安価である。
また、第1、第6スイッチング素子S1,S6は交互にオン/オフ状態を切り替えられるが、第1スイッチング素子S1がオン状態であり、かつ第6スイッチング素子S6がオフ状態である場合には、昇圧回路Gあるいは電源Eから第1誘導性負荷Y1に電力が供給される。ここで、図2に示す駆動電流K1(第1誘導性負荷Y1に供給される駆動電流)は、例えば、時間T1から時間T11までの間のように、急激に上昇する。
一方、第1スイッチング素子S1がオフ状態であり、かつ第6スイッチング素子S6がオン状態である場合には、第1誘導性負荷Y1の他端から、第2スイッチング素子S2を介してアースに流入し、第6スイッチング素子S6を順に介して第1誘導性負荷Y1の一端に至る循環経路を介して逆起電流が還流する。ここで、図2に示す駆動電流K1は、例えば、時間T11から時間T12までの間のように、一定に推移する。そして、第1、第6スイッチング素子S1,S6が交互にオン/オフ状態を切り替えられることによって、図2に示すように駆動電流K1が立ち上がる。
続いて、スイッチ制御部Mは、図2に示す時間T2になると、時間T2から時間T3までの間、第1スイッチング素子S1をオフ状態、第2スイッチング素子S2をオン/オフ状態を交互に繰り返し、第5スイッチング素子S5をオフ状態、第6スイッチング素子S6をオン状態とすることによって、第1誘導性負荷Y1への駆動電力の供給を停止する。
上述したように、時間T2から時間T3までの間、第2スイッチング素子S2はオン/オフ状態を交互に繰り返すが、第2スイッチング素子S2がオフ状態である場合には、第1誘導性負荷Y1で発生した逆起電力が昇圧回路Gにおける昇圧コンデンサ8に給電され、蓄電される。ここで、図2に示す駆動電流K1は、例えば、時間T2から時間T13までの間のように、急激に下降する。なお、昇圧コンデンサ8に蓄電された電力は、次回、昇圧回路Gから電力を出力する際に、放電される。
一方、第2スイッチング素子S2がオン状態である場合には、第1誘導性負荷Y1の他端から、第2スイッチング素子S2を介してアースに流入し、第6スイッチング素子S6を順に介して第1誘導性負荷Y1の一端に至る循環経路を介して逆起電流が還流する。ここで、図2に示す駆動電流K1は、例えば、時間T13から時間T14までの間のように、一定に推移する。そして、第2スイッチング素子S2はオン/オフ状態を交互に繰り返すことによって、図2に示すように駆動電流K1が立ち下がる。
続いて、スイッチ制御部Mは、図2に示す時間T3になると、時間T3から時間T4までの間、第3、第4、第7、第5スイッチング素子S3,S4,S7,S5のオン状態とオフ状態とを制御することによって、第2誘導性負荷Y2に駆動電力を供給する。
つまり、スイッチ制御部Mは、図2に示す時間T3から時間T4まで(第2誘導性負荷Y2への駆動電力の供給を開始して停止するまで)の間、第3、第7スイッチング素子S3,S7を交互にオン/オフ状態を切り替えると共に、第4スイッチング素子S4をオン状態とする。また、スイッチ制御部Mは、図2に示す時間T3を始点に、第5スイッチング素子S5をオン状態とし、図2に示す時間T4より所定時間前に第5スイッチング素子S5をオフ状態とする。
さらに、スイッチ制御部Mは、図2に示す時間T3から時間T4までの間、時間T2から時間T3までの間と同様に、第1スイッチング素子S1をオフ状態、第2スイッチング素子S2をオン/オフ状態を交互に繰り返し、第6スイッチング素子S6をオン状態とすることによって、第1誘導性負荷Y1への駆動電力の供給を停止する。
上述したように、時間T3から時間T4までの間、第2スイッチング素子S2はオン/オフ状態を交互に繰り返すが、第2スイッチング素子S2がオフ状態である場合には、第1誘導性負荷Y1で発生した逆起電力が第2誘導性負荷Y2に向けて出力される。ここで、図2に示す駆動電流K1は、例えば、時間T3から時間T15までの間のように、急激に下降する。
一方、第2スイッチング素子S2がオン状態である場合には、第1誘導性負荷Y1の他端から、第2スイッチング素子S2を介してアースに流入し、第6スイッチング素子S6を順に介して第1誘導性負荷Y1の一端に至る循環経路を介して逆起電流が還流する。ここで、図2に示す駆動電流K1は、例えば、時間T15から時間T16までの間のように、一定に推移する。そして、第2スイッチング素子S2はオン/オフ状態を交互に繰り返すことによって、図2に示すように駆動電流K1が立ち下がる。
また、第5スイッチング素子S5がオン状態の間、第1誘導性負荷Y1あるいは昇圧回路Gが第2誘導性負荷Y2に電力を供給する供給源となり、一方、第5スイッチング素子S5がオフ状態の間、電源Eが第2誘導性負荷Y2に電力を供給する供給源となる。つまり、第5スイッチング素子S5がオン状態の間では、第1誘導性負荷Y1と昇圧回路Gとの電圧の高い方から第2誘導性負荷Y2に電力が供給される。一方、第5スイッチング素子S5がオフ状態の間では、電源Eから第2誘導性負荷Y2に電力が供給される。
また、第3、第7スイッチング素子S3,S7は交互にオン/オフ状態を切り替えられるが、第3スイッチング素子S3がオン状態であり、かつ第7スイッチング素子S7がオフ状態である場合には、上述したように、第1誘導性負荷Y1、昇圧回路Gあるいは電源Eから第2誘導性負荷Y2に電力が供給される。ここで、図2に示す駆動電流K2(第2誘導性負荷Y2に供給される駆動電流)は、例えば、時間T3から時間T15までの間のように、急激に上昇する。
一方、第3スイッチング素子S3がオフ状態であり、かつ第7スイッチング素子S7がオン状態である場合には、第2誘導性負荷Y2の他端から、第4スイッチング素子S4を介してアースに流入し、第7スイッチング素子S7を順に介して第2誘導性負荷Y2の一端に至る循環経路を介して逆起電流が還流する。ここで、図2に示す駆動電流K2は、例えば、時間T15から時間T16までの間のように、一定に推移する。そして、第3、第7スイッチング素子S3,S7が交互にオン/オフ状態を切り替えられることによって、図2に示すように駆動電流K2が立ち上がる。
続いて、スイッチ制御部Mは、図2に示す時間T4になると、時間T4から時間T5までの間、第3スイッチング素子S3をオフ状態、第4スイッチング素子S4をオン/オフ状態を交互に繰り返し、第5スイッチング素子S5をオフ状態、第7スイッチング素子S7をオン状態とすることによって、第2誘導性負荷Y2への駆動電力の供給を停止する。
上述したように、時間T4から時間T5までの間、第4スイッチング素子S4はオン/オフ状態を交互に繰り返すが、第4スイッチング素子S4がオフ状態である場合には、第2誘導性負荷Y2で発生した逆起電力が昇圧回路Gにおける昇圧コンデンサ8に給電され、蓄電される。ここで、図2に示す駆動電流K2は、例えば、時間T4から時間T17までの間のように、急激に下降する。また、昇圧コンデンサ8に蓄電された電力は、次回、昇圧回路Gから電力を出力する際に、放電される。
一方、第4スイッチング素子S4がオン状態である場合には、第2誘導性負荷Y2の他端から、第4スイッチング素子S4を介してアースに流入し、第7スイッチング素子S7を順に介して第2誘導性負荷Y2の一端に至る循環経路を介して電力が還流する。ここで、図2に示す駆動電流K2は、例えば、時間T17から時間T18までの間のように、一定に推移する。そして、第4スイッチング素子S4はオン/オフ状態を交互に繰り返すことによって、図2に示すように駆動電流K2が立ち下がる。
続いて、スイッチ制御部Mは、図2に示す時間T5になると、時間T5から時間T6までの間、第1、第2、第6、第5スイッチング素子S1,S2,S6,S5のオン状態とオフ状態とを制御することによって、第2誘導性負荷Y2に駆動電力を供給する。
つまり、スイッチ制御部Mは、図2に示す時間T5から時間T6まで(第1誘導性負荷Y1への駆動電力の供給を開始して停止するまで)の間、第1、第6スイッチング素子S1,S6を交互にオン/オフ状態を切り替えると共に、第2スイッチング素子S2をオン状態とする。また、スイッチ制御部Mは、図2に示す時間T5を始点に、第5スイッチング素子S5をオン状態とし、図2に示す時間T6より所定時間前に第5スイッチング素子S5をオフ状態とする。
さらに、スイッチ制御部Mは、図2に示す時間T5から時間T6までの間、時間T4から時間T5までの間と同様に、第3スイッチング素子S3をオフ状態、第4スイッチング素子S4をオン/オフ状態を交互に繰り返し、第7スイッチング素子S7をオン状態とすることによって、第2誘導性負荷Y2への駆動電力の供給を停止する。
上述したように、時間T5から時間T6までの間、第4スイッチング素子S4はオン/オフ状態を交互に繰り返すが、第4スイッチング素子S4がオフ状態である場合には、第2誘導性負荷Y2で発生した逆起電力が第1誘導性負荷Y1に向けて出力される。
一方、第4スイッチング素子S4がオン状態である場合には、第2誘導性負荷Y2の他端から、第4スイッチング素子S4を介してアースに流入し、第7スイッチング素子S7を順に介して第2誘導性負荷Y2の一端に至る循環経路を介して逆起電流が還流する。そして、第2スイッチング素子S2はオン/オフ状態を交互に繰り返すことによって、図2に示すように駆動電流K2が立ち下がる。
また、第5スイッチング素子S5がオン状態の間、第2誘導性負荷Y2あるいは昇圧回路Gが第1誘導性負荷Y1に電力を供給する供給源となり、一方、第5スイッチング素子S5がオフ状態の間、電源Eが第1誘導性負荷Y1に電力を供給する供給源となる。つまり、第5スイッチング素子S5がオン状態の間では、第2誘導性負荷Y2と昇圧回路Gとの電圧の高い方から第1誘導性負荷Y1に電力が供給される。一方、第5スイッチング素子S5がオフ状態の間では、電源Eから第1誘導性負荷Y1に電力が供給される。
また、第1、第6スイッチング素子S1,S6は交互にオン/オフ状態を切り替えられるが、第1スイッチング素子S1がオン状態であり、かつ第6スイッチング素子S6がオフ状態である場合には、上述したように、第2誘導性負荷Y2、昇圧回路Gあるいは電源Eから第1誘導性負荷Y1に電力が供給される。
一方、第1スイッチング素子S1がオフ状態であり、かつ第6スイッチング素子S6がオン状態である場合には、第1誘導性負荷Y1の他端から、第2スイッチング素子S2を介してアースに流入し、第6スイッチング素子S6を順に介して第1誘導性負荷Y1の一端に至る循環経路を介して逆起電流が還流する。そして、第1、第6スイッチング素子S1,S6が交互にオン/オフ状態を切り替えられることによって、図2に示すように駆動電流K1が立ち上がる。
本誘導性負荷駆動装置は、上述した動作を繰り返すことによって、第2誘導性負荷Y2で発生した逆起電力を第1誘導性負荷Y1に供給し、また、第1誘導性負荷Y1で発生した逆起電力を第2誘導性負荷Y2に供給する。
このような本実施形態によれば、第2誘導性負荷Y2で発生した逆起電力を第1誘導性負荷Y1に供給し、また、第1誘導性負荷Y1で発生した逆起電力を第2誘導性負荷Y2に供給することによって、昇圧コンデンサへの蓄電及び昇圧コンデンサからの放電による電力損失や、余剰な逆起電力をアースに破棄することによる電力損失を抑制することができる。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態に係る誘導性負荷駆動装置について説明する。
本第2実施形態に係る誘導性負荷駆動装置は、以下の点において、上記第1実施形態と相違する。つまり、本実施形態に係る誘導性負荷駆動装置は、図3に示すように、第5スイッチング素子S5に代えて、第5スイッチング素子S15及び第5スイッチング素子S25を備える点において、上記第1実施形態と相違する。これ以外の構成要素については第1実施形態と同様である。よって、第2実施形態において第1実施形態と同様の構成要素については説明を省略する。
第5スイッチング素子S15は、一端が昇圧回路Gの出力端2、第1ダイオードのカソード端子に、他端が第1スイッチング素子S1の一端及び電源Eにそれぞれ接続される。
第5スイッチング素子S5は、一端が昇圧回路Gの出力端2及び第2ダイオードのカソード端子に、他端が第3スイッチング素子S3の一端及び電源Eにそれぞれ接続される。
次に、このように構成された本誘導性負荷駆動装置の動作について図4を参照して説明する。
本誘導性負荷駆動装置は、第1誘導性負荷Y1及び第2誘導性負荷Y2に駆動電力を供給するために、第1〜第7スイッチング素子S1〜S7を制御する。つまり、本誘導性負荷駆動装置において、スイッチ制御部Mは、以下に説明する動作を実行する。
まず、スイッチ制御部Mは、図4に示す時間T1から時間T2までの間、第3、第4、第7、第5スイッチング素子S3,S4,S7,S25をオフ状態のまま、第1、第2、第6、第5スイッチング素子S1,S2,S6,S15のオン状態とオフ状態とを制御することによって、第1誘導性負荷Y1に駆動電力を供給する。
つまり、スイッチ制御部Mは、図4に示す時間T1から時間T2まで(第1誘導性負荷Y1への駆動電力の供給を開始して停止するまで)の間、第1、第6スイッチング素子S1,S6を交互にオン/オフ状態を切り替えると共に、第2スイッチング素子S2をオン状態とする。また、スイッチ制御部Mは、図4に示す時間T1を始点に、第5スイッチング素子S15をオン状態とし、図4に示す時間T2より所定時間前に第5スイッチング素子S15をオフ状態とする。
第5スイッチング素子S15は、昇圧回路Gから第1誘導性負荷Y1に電力を供給する経路と電源Eから電力を第1誘導性負荷Y1に直接供給する経路とを切り替えるものである。つまり、第5スイッチング素子S15がオン状態の間、昇圧回路Gが第1誘導性負荷Y1に電力を供給する供給源となり、一方、第5スイッチング素子S15がオフ状態の間、電源Eが第1誘導性負荷Y1に電力を供給する供給源となる。
また、第1、第6スイッチング素子S1,S6は交互にオン/オフ状態を切り替えられるが、第1スイッチング素子S1がオン状態であり、かつ第6スイッチング素子S6がオフ状態である場合には、昇圧回路Gあるいは電源Eから第1誘導性負荷Y1に電力が供給される。ここで、図4に示す駆動電流K1(第1誘導性負荷Y1に供給される駆動電流)は、例えば、時間T1から時間T11までの間のように、急激に上昇する。
一方、第1スイッチング素子S1がオフ状態であり、かつ第6スイッチング素子S6がオン状態である場合には、第1誘導性負荷Y1の他端から、第2スイッチング素子S2を介してアースに流入し、第6スイッチング素子S6を順に介して第1誘導性負荷Y1の一端に至る循環経路を介して逆起電流が還流する。ここで、図4に示す駆動電流K1は、例えば、時間T11から時間T12までの間のように、一定に推移する。そして、第1、第6スイッチング素子S1,S6が交互にオン/オフ状態を切り替えられることによって、図4に示すように駆動電流K1が立ち上がる。
続いて、スイッチ制御部Mは、図4に示す時間T2になると、時間T2から時間T3までの間、第1スイッチング素子S1をオフ状態、第2スイッチング素子S2をオン/オフ状態を交互に繰り返し、第5スイッチング素子SS15をオフ状態、第6スイッチング素子S6をオン状態とすることによって、第1誘導性負荷Y1への駆動電力の供給を停止する。
上述したように、時間T2から時間T3までの間、第2スイッチング素子S2はオン/オフ状態を交互に繰り返すが、第2スイッチング素子S2がオフ状態である場合には、第1誘導性負荷Y1で発生した逆起電力が昇圧回路Gにおける昇圧コンデンサ8に給電され、蓄電される。ここで、図4に示す駆動電流K1は、例えば、時間T2から時間T13までの間のように、急激に下降する。なお、昇圧コンデンサ8に蓄電された電力は、次回、昇圧回路Gから電力を出力する際に、放電される。
一方、第2スイッチング素子S2がオン状態である場合には、第1誘導性負荷Y1の他端から、第2スイッチング素子S2を介してアースに流入し、第6スイッチング素子S6を順に介して第1誘導性負荷Y1の一端に至る循環経路を介して逆起電流が還流する。ここで、図4に示す駆動電流K1は、例えば、時間T13から時間T14までの間のように、一定に推移する。そして、第2スイッチング素子S2はオン/オフ状態を交互に繰り返すことによって、図4に示すように駆動電流K1が立ち下がる。
続いて、スイッチ制御部Mは、図4に示す時間T3になると、時間T3から時間T4までの間、第3、第4、第7、第5スイッチング素子S3,S4,S7,S25のオン状態とオフ状態とを制御することによって、第2誘導性負荷Y2に駆動電力を供給する。
つまり、スイッチ制御部Mは、図4に示す時間T3から時間T4まで(第2誘導性負荷Y2への駆動電力の供給を開始して停止するまで)の間、第3、第7スイッチング素子S3,S7を交互にオン/オフ状態を切り替えると共に、第4スイッチング素子S4をオン状態とする。また、スイッチ制御部Mは、図4に示す時間T3を始点に、第5スイッチング素子S25をオン状態とし、図4に示す時間T4より所定時間前に第5スイッチング素子S25をオフ状態とする。
さらに、スイッチ制御部Mは、図4に示す時間T3から時間T4までの間、時間T2から時間T3までの間と同様に、第1スイッチング素子S1をオフ状態、第2スイッチング素子S2をオン/オフ状態を交互に繰り返し、第5スイッチング素子S15をオフ状態、第6スイッチング素子S6をオン状態とすることによって、第1誘導性負荷Y1への駆動電力の供給を停止する。
上述したように、時間T3から時間T4までの間、第2スイッチング素子S2はオン/オフ状態を交互に繰り返すが、第2スイッチング素子S2がオフ状態である場合には、第1誘導性負荷Y1で発生した逆起電力が第2誘導性負荷Y2に向けて出力される。ここで、図4に示す駆動電流K1は、例えば、時間T3から時間T15までの間のように、急激に下降する。
一方、第2スイッチング素子S2がオン状態である場合には、第1誘導性負荷Y1の他端から、第2スイッチング素子S2を介してアースに流入し、第6スイッチング素子S6を順に介して第1誘導性負荷Y1の一端に至る循環経路を介して逆起電流が還流する。ここで、図4に示す駆動電流K1は、例えば、時間T15から時間T16までの間のように、一定に推移する。そして、第2スイッチング素子S2はオン/オフ状態を交互に繰り返すことによって、図4に示すように駆動電流K1が立ち下がる。
また、第5スイッチング素子S25がオン状態の間、第1誘導性負荷Y1あるいは昇圧回路Gが第2誘導性負荷Y2に電力を供給する供給源となり、一方、第5スイッチング素子S25がオフ状態の間、電源Eが第2誘導性負荷Y2に電力を供給する供給源となる。つまり、第5スイッチング素子S25がオン状態の間では、第1誘導性負荷Y1と昇圧回路Gとの電圧の高い方から第2誘導性負荷Y2に電力が供給される。一方、第5スイッチング素子S25がオフ状態の間では、電源Eから第2誘導性負荷Y2に電力が供給される。
また、第3、第7スイッチング素子S3,S7は交互にオン/オフ状態を切り替えられるが、第3スイッチング素子S3がオン状態であり、かつ第7スイッチング素子S7がオフ状態である場合には、上述したように、第1誘導性負荷Y1、昇圧回路Gあるいは電源Eから第2誘導性負荷Y2に電力が供給される。ここで、図4に示す駆動電流K2(第2誘導性負荷Y2に供給される駆動電流)は、例えば、時間T3から時間T15までの間のように、急激に上昇する。
一方、第3スイッチング素子S3がオフ状態であり、かつ第7スイッチング素子S7がオン状態である場合には、第2誘導性負荷Y2の他端から、第4スイッチング素子S4を介してアースに流入し、第7スイッチング素子S7を順に介して第2誘導性負荷Y2の一端に至る循環経路を介して逆起電流が還流する。ここで、図4に示す駆動電流K2は、例えば、時間T15から時間T16までの間のように、一定に推移する。そして、第3、第7スイッチング素子S3,S7が交互にオン/オフ状態を切り替えられることによって、図4に示すように駆動電流K2が立ち上がる。
続いて、スイッチ制御部Mは、図4に示す時間T4になると、時間T4から時間T5までの間、第3スイッチング素子S3をオフ状態、第4スイッチング素子S4をオン/オフ状態を交互に繰り返し、第5スイッチング素子S25をオフ状態、第7スイッチング素子S7をオン状態とすることによって、第2誘導性負荷Y2への駆動電力の供給を停止する。
上述したように、時間T4から時間T5までの間、第4スイッチング素子S4はオン/オフ状態を交互に繰り返すが、第4スイッチング素子S4がオフ状態である場合には、第2誘導性負荷Y2で発生した逆起電力が昇圧回路Gにおける昇圧コンデンサ8に給電され、蓄電される。ここで、図4に示す駆動電流K2は、例えば、時間T4から時間T17までの間のように、急激に下降する。また、昇圧コンデンサ8に蓄電された電力は、次回、昇圧回路Gから電力を出力する際に、放電される。
一方、第4スイッチング素子S4がオン状態である場合には、第2誘導性負荷Y2の他端から、第4スイッチング素子S4を介してアースに流入し、第7スイッチング素子S7を順に介して第2誘導性負荷Y2の一端に至る循環経路を介して逆起電流が還流する。ここで、図4に示す駆動電流K2は、例えば、時間T17から時間T18までの間のように、一定に推移する。そして、第4スイッチング素子S4はオン/オフ状態を交互に繰り返すことによって、図4に示すように駆動電流K2が立ち下がる。
続いて、スイッチ制御部Mは、図4に示す時間T5になると、時間T5から時間T6までの間、第1、第2、第6、第5スイッチング素子S1,S2,S6,S15のオン状態とオフ状態とを制御することによって、第2誘導性負荷Y2に駆動電力を供給する。
つまり、スイッチ制御部Mは、図4に示す時間T5から時間T6まで(第1誘導性負荷Y1への駆動電力の供給を開始して停止するまで)の間、第1、第6スイッチング素子S1,S6を交互にオン/オフ状態を切り替えると共に、第2スイッチング素子S2をオン状態とする。また、スイッチ制御部Mは、図4に示す時間T5を始点に、第5スイッチング素子S15をオン状態とし、図4に示す時間T6より所定時間前に第5スイッチング素子S15をオフ状態とする。
さらに、スイッチ制御部Mは、図4に示す時間T5から時間T6までの間、時間T4から時間T5までの間と同様に、第3スイッチング素子S3をオフ状態、第4スイッチング素子S4をオン/オフ状態を交互に繰り返し、第5スイッチング素子S25をオフ状態、第7スイッチング素子S7をオン状態とすることによって、第2誘導性負荷Y2への駆動電力の供給を停止する。
上述したように、時間T5から時間T6までの間、第4スイッチング素子S4はオン/オフ状態を交互に繰り返すが、第4スイッチング素子S4がオフ状態である場合には、第2誘導性負荷Y2で発生した逆起電力が第1誘導性負荷Y1に向けて出力される。
一方、第4スイッチング素子S4がオン状態である場合には、第2誘導性負荷Y2の他端から、第4スイッチング素子S4を介してアースに流入し、第7スイッチング素子S7を順に介して第2誘導性負荷Y2の一端に至る循環経路を介して電力が還流する。そして、第4スイッチング素子S4はオン/オフ状態を交互に繰り返すことによって、図4に示すように駆動電流K2が立ち下がる。
また、第5スイッチング素子S15がオン状態の間、第2誘導性負荷Y2あるいは昇圧回路Gが第1誘導性負荷Y1に電力を供給する供給源となり、一方、第5スイッチング素子S15がオフ状態の間、電源Eが第1誘導性負荷Y1に電力を供給する供給源となる。つまり、第5スイッチング素子S15がオン状態の間では、第2誘導性負荷Y2と昇圧回路Gとの電圧の高い方から第1誘導性負荷Y1に電力が供給される。一方、第5スイッチング素子S15がオフ状態の間では、電源Eから第1誘導性負荷Y1に電力が供給される。
また、第1、第6スイッチング素子S1,S6は交互にオン/オフ状態を切り替えられるが、第1スイッチング素子S1がオン状態であり、かつ第6スイッチング素子S6がオフ状態である場合には、上述したように、第2誘導性負荷Y2、昇圧回路Gあるいは電源Eから第1誘導性負荷Y1に電力が供給される。
一方、第1スイッチング素子S1がオフ状態であり、かつ第6スイッチング素子S6がオン状態である場合には、第1誘導性負荷Y1の他端から、第2スイッチング素子S2を介してアースに流入し、第6スイッチング素子S6を順に介して第1誘導性負荷Y1の一端に至る循環経路を介して逆起電流が還流する。そして、第1、第6スイッチング素子S1,S6が交互にオン/オフ状態を切り替えられることによって、図2に示すように駆動電流K1が立ち上がる。
本誘導性負荷駆動装置は、上述した動作を繰り返すことによって、第2誘導性負荷Y2で発生した逆起電力を第1誘導性負荷Y1に供給し、また、第1誘導性負荷Y1で発生した逆起電力を第2誘導性負荷Y2に供給する。
このような本実施形態によれば、第2誘導性負荷Y2で発生した逆起電力を第1誘導性負荷Y1に供給し、また、第1誘導性負荷Y1で発生した逆起電力を第2誘導性負荷Y2に供給することによって、昇圧コンデンサへの蓄電及び昇圧コンデンサからの放電による電力損失や、余剰な逆起電力をアースに破棄することによる電力損失を抑制することができる。また、本実施形態によれば、第1誘導性負荷Y1及び第2誘導性負荷Y2それぞれに応じて第5スイッチング素子S15,S25を設けているので、精密な制御を実行することが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、例えば以下のような変形が考えられる。
(1)上記実施形態では、第1誘導性負荷Y1及び第2誘導性負荷Y2から発生した逆起電力を還流させるための循環経路を形成するために、第6スイッチング素子S6及び第7スイッチング素子S7を設けているが、第1誘導性負荷Y1や第2誘導性負荷Y2で発生した逆起電力を還流させる必要がない場合には、第6スイッチング素子S6及び第7スイッチング素子S7を設けなくてもよい。
(2)上記実施形態では、誘導性負荷駆動装置に電源電圧を供給する電源回路として昇圧回路Gを例示したが、出力端とアースとの間にコンデンサが介挿された構成を少なくとも有するものであれば電源回路として採用してもよい。
G…昇圧回路、S1…第1スイッチング素子(第1切替手段)、S2…第2スイッチング素子(第2切替手段)、S3…第3スイッチング素子(第3切替手段)、S4…第4スイッチング素子(第4切替手段)、S5, S15, S25…第5スイッチング素子(第5切替手段)、S6…第6スイッチング素子、S7…第7スイッチング素子、D1…第1ダイオード、D2…第2ダイオード、D3…第3ダイオード、M…スイッチ制御部

Claims (4)

  1. 出力端が2つの誘導性負荷に接続され、該2つの誘導性負荷に電力を供給する電源回路と、
    前記電源回路の出力端と一方の誘導性負荷の一端との間に介挿され、一端が前記出力端及び他方の誘導性負荷の一端に、他端が前記一方の誘導性負荷の一端にそれぞれ接続される第1切替手段と、
    一端が前記一方の誘導性負荷の他端に、他端がアースにそれぞれ接続される第2切替手段と、
    一端が前記出力端及び前記一方の誘導性負荷の一端に、他端が前記他方の誘導性負荷の一端にそれぞれ接続される第3切替手段と、
    一端が前記他方の誘導性負荷の他端に、他端がアースにそれぞれ接続される第4切替手段と、
    アノード端子が前記一方の誘導性負荷の他端に、カソード端子が前記第3切替手段の一端にそれぞれ接続される第1ダイオードと、
    アノード端子が前記他方の誘導性負荷の他端に、カソード端子が前記第1切替手段の一端にそれぞれ接続される第2ダイオードと
    を具備し、
    前記一方の誘導性負荷への電力供給時に、前記第1切替手段及び前記第2切替手段をオン状態にし、該一方の誘導性負荷への電力供給時であって、前記他方の誘導性負荷への供給電流が立ち下る際に、前記第3切替手段及び前記第4切替手段をオフ状態にすることによって該他方の誘導性負荷で発生した逆起電力を該一方の誘導性負荷に供給し、
    前記他方の誘導性負荷への電力供給時に、前記第3切替手段及び前記第4切替手段をオン状態にし、該他方の誘導性負荷への電力供給時であって、前記一方の誘導性負荷への供給電流が立ち下る際に、前記第1切替手段及び前記第2切替手段をオフ状態にすることによって該一方の誘導性負荷で発生した逆起電力を該他方の誘導性負荷に供給することを特徴とする誘導性負荷駆動装置。
  2. 前記電源回路は、電源からの電力を昇圧する昇圧回路であり、
    前記電源回路から前記誘導性負荷に電力を供給する経路と前記電源から電力を前記誘導性負荷に直接供給する経路とを切り替える第5切替手段をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の誘導性負荷駆動装置。
  3. 前記第5切替手段が、一端が前記電源回路の出力端、前記第1ダイオードのカソード端子及び前記第2ダイオードのカソード端子に、他端が前記第1切替手段の一端、前記第3切替手段の一端及び前記電源にそれぞれ接続されるスイッチング素子からなり、
    アノード端子が前記電源に、カソード端子が前記第1切替手段の一端、前記第3切替手段の一端及び前記スイッチング素子の他端に接続される第3ダイオードをさらに具備することを特徴とする請求項2に記載の誘導性負荷駆動装置。
  4. 前記第5切替手段は、一端が前記電源回路の出力端及び前記第1ダイオードのカソード端子に、他端が前記第1切替手段の一端及び前記電源にそれぞれ接続される一方のスイッチング素子と、一端が前記電源回路の出力端及び前記第2ダイオードのカソード端子に、他端が前記第3切替手段の一端及び前記電源にそれぞれ接続される他方のスイッチング素子とからなり、
    アノード端子が前記電源に、カソード端子が前記第1切替手段の一端、前記第3切替手段の一端及び2つの前記スイッチング素子の他端に接続される第3ダイオードをさらに具備することを特徴とする請求項2に記載の誘導性負荷駆動装置。
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