JP2015125196A - 焦点調節装置及び方法及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 点光源被写体と照明された通常被写体が混在する場合などにおいても、より正確な焦点調節が可能にすること。【解決手段】 AE処理回路(13)と、複数の焦点検出領域それぞれについて、点光源被写体が存在するか否かを判定する判定手段(15)と、測光結果に基づいて、判定手段が用いる判定条件を設定する設定手段(15)と、フォーカスレンズ群(3)の異なる位置で得られた画像信号の高周波成分に基づいて、焦点検出領域ごとに焦点評価値を求め、該焦点評価値に基づいて焦点検出処理を行うスキャンAF処理回路(14)と、焦点検出結果に基づいて、フォーカスレンズ群を制御する制御手段とを有し、設定手段は、測光手段が測定した輝度が低い程、より点光源被写体が存在すると判定し易い前記判定条件を設定し、スキャンAF処理回路は、AE処理回路が測定した輝度及び判定手段による判定結果に応じて、異なる条件で焦点検出処理を行う。【選択図】 図1

Description

本発明は、焦点調節装置及び方法及び撮像装置に関し、更に詳しくは、撮像光学系により結像される被写体像を光電変換する撮像素子により取得される画像信号を使用して、焦点調整を行う焦点調整装置及び方法及び撮像装置に関する。
従来、電子スチルカメラやビデオカメラなどにおいてオートフォーカス(AF)を行う場合、撮像素子から得られる輝度信号の高域周波数成分が最大になるフォーカスレンズ位置を合焦位置とする方式が用いられている。この方式の1つとして、次のスキャン方式が知られている。まず、焦点検出範囲の全域に亘ってフォーカスレンズを駆動しながら、撮像素子から得られる輝度信号の高域周波数成分に基づく評価値(以下、「焦点評価値」と呼ぶ。)を求め、記憶していく。この時、画面内の中央付近や被写体を検出した領域付近に焦点評価値を取得するための領域(以下、「AF枠」と呼ぶ。)を設定し、設定したAF枠で焦点評価値が最大となるフォーカスレンズ位置を取得し、これを撮影時のフォーカスレンズ位置として決定する。
また、従来より、高輝度被写体に対する様々な自動焦点調整方法が知られている。例えば、特許文献1では、撮像画面の映像信号の低輝度部あるいは中輝度部の面積を比較することにより、被写体が高輝度被写体かどうかの判定を行う。判定の結果、被写体が一般的な被写体の場合の合焦動作はコントラスト信号を用い、高輝度被写体の場合には高輝度信号の面積が小さくなるように合焦動作を行うことで、高輝度被写体に対しても正確な合焦動作が行えるようにする技術が開示されている。
また、点光源被写体に対する様々な自動焦点調整方法も知られている。例えば、特許文献2では、AE処理によって被写体の平均的な明るさを検出し、明るさが規定値よりも暗い場合に、AE結果に基づく適正露出レベルでAFサーチ動作を行い、焦点評価値のピークを示す合焦位置を検出する動作を実行する。AFサーチ動作によって合焦位置を検出できなかった場合には、適正露出よりも露光量を減らしてAFサーチ動作を行い、点光源による撮像信号の飽和を回避する。このように、複数回のAFサーチ動作の結果を基に、より正確な合焦位置の検出を行い、得られた合焦位置にレンズを移動させる。これにより、夜景など高輝度の点光源が散在する被写体について正確な合焦動作が行えるようにする技術が開示されている。
特許第3105334号公報 特開2002−196220号公報
上述した特許文献1においては、高輝度被写体・点光源被写体の場合には高輝度信号の面積が小さくなるように合焦動作を行っている。そのため点光源のみで主被写体が構成される場合は良いが、点光源被写体と照明された通常被写体が混在する場合などは、正確な焦点調節ができない場合がある。最近の機器は高画素化が進んでいるため、わずかなピントのずれが無視できなくなり、より正確な焦点調節が要求されている。
正確な焦点調整ができない理由としては、
・光源の色の影響
・通常被写体の照明された部分がぼけることで輝度を落とし、高輝度部の面積が小さくなる
ことなどが考えられる。
また特許文献2においては、合焦位置が検出できない場合に露光量を適正露出よりも減らしてAFサーチを行うこと、明るさが規定値より暗い場合に、適正露光と適正より低い露光の複数回のAFサーチを行うことが記載されている。しかしながら、高輝度被写体や点光源被写体の場合には、その影響により合焦位置ではない位置を合焦位置と誤判定してしまうことが問題であり、特許文献2のように合焦位置が検出できない場合の対策を行っても問題を解決することはできない。また適正露光と適正より低い露光の複数回のAFサーチを行うことで、AF処理に要する時間が長くなってしまうという問題点がある。
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、点光源被写体と照明された通常被写体が混在する場合などにおいても、より正確な焦点調節を可能にすることを目的とする。
上記目的を達成するために、撮影光学系により結像される被写体像を光電変換する撮像手段から得られる画像信号に基づいて、焦点調節手段を駆動して焦点調節を行う本発明の焦点調節装置は、前記画像信号により表される画像の輝度を測定する測光手段と、前記画像信号により表される画像における複数の焦点検出領域それぞれについて、点光源被写体が存在するか否かを判定する判定手段と、前記測光手段による測光結果に基づいて、前記判定手段が用いる判定条件を設定する設定手段と、前記焦点調節手段を移動させながら、前記焦点調節手段の異なる位置で得られた画像信号の高周波成分に基づいて、前記焦点検出領域ごとに焦点評価値を求め、該焦点評価値に基づいて焦点検出処理を行う焦点検出手段と、前記焦点検出手段による前記焦点検出処理の結果に基づいて、前記焦点調節手段を制御する制御手段とを有し、前記設定手段は、前記測光手段が測定した輝度が低い程、より点光源被写体が存在すると判定し易い前記判定条件を設定し、前記焦点検出手段は、前記測光手段が測定した輝度及び前記判定手段による判定結果に応じて、異なる条件で焦点検出処理を行う。
本発明によれば、点光源被写体と照明された通常被写体が混在する場合などにおいても、より正確な焦点調節が可能になる。
本発明の第1〜第3の実施形態にかかる撮像装置の概略構成を示すブロック図。 第1の実施形態の撮影処理シーケンスを示すフローチャート。 第1の実施形態におけるスキャンAF処理を示すフローチャート。 第1の実施形態における点光源判定処理の動作手順を示すフローチャート。 第1の実施形態におけるヒストグラムYp、ヒストグラムMMを求める動作手順を示すフローチャート。 第1の実施形態におけるAF枠及びヒストグラム枠の位置の説明図。 第1の実施形態における通常画像用AF処理時のスキャンAFの説明図。 第3の実施形態におけるスキャンAF処理を示すフローチャート。 第3の実施形態におけるスキャンAFの動作手順を示すフローチャート。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための形態を詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態における撮像装置の概略構成を示すブロック図である。図1において、撮像装置1は、例えばデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等である。ズームレンズ群2及びフォーカスレンズ群3は、撮影光学系を構成している。絞り4は撮影光学系を透過する光束の量を制御する。ズームレンズ群2、フォーカスレンズ群3、絞り4は、レンズ鏡筒31内に構成される。
撮影光学系を透過した被写体像は、撮像素子5の撮像面上に結像し、光電変換される。撮像回路6は撮像素子5により光電変換された電気信号を受けて各種の画像処理を施すことにより所定の画像信号を生成する。A/D変換回路7は撮像回路6により生成されたアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する。
メモリ8はA/D変換回路7から出力されるデジタル画像信号を一時的に記憶するバッファメモリ等のメモリである。D/A変換回路9はメモリ8に記憶された画像信号を読み出してアナログ信号に変換するとともに、再生出力に適する形態の画像信号に変換する。LCD10は、D/A変換回路9により変換された画像信号を表示する液晶表示装置(LCD)等である。圧縮伸長回路11は、メモリ8に一時記憶された画像信号を読み出して圧縮処理や符号化処理を施し、記憶用メモリ12での記憶に適した形態の画像データにする。記憶用メモリ12は、圧縮伸長回路11により処理された画像データを記憶する。また、圧縮伸長回路11は、記憶用メモリ12に記憶された画像データを読み出して伸長処理や復号化処理を施し、再生表示等をするのに最適な形態の画像データにする。
記憶用メモリ12としては様々な形態のものを適用することができる。例えば、装置に対して着脱可能なカード形状やスティック形状を有するフラッシュメモリ等の半導体メモリの他、ハードディスクやフレキシブルディスク等の磁気記憶媒体であってもよい。
AE処理回路13(測光手段)はA/D変換回路7から出力される画像信号を用いて自動露出(AE)処理を行う。また、スキャンAF処理回路14はA/D変換回路7から出力される画像信号を用いてAF評価値を生成するオートフォーカス(AF)処理を行う。
CPU15は撮像装置1の各構成の制御を行うものであり、演算用のメモリを内蔵している。タイミングジェネレータ(TG)16は所定のタイミング信号を発生する。センサードライバー17は、TG16からのタイミング信号に基づいて、撮像素子5を駆動する。
第1モータ駆動回路18は、CPU15の制御に基づいて絞り駆動モータ21を駆動することで絞り4を駆動する。第2モータ駆動回路19は、CPU15の制御に基づいてフォーカス駆動モータ22を駆動することでフォーカスレンズ群3を駆動する。また、第3モータ駆動回路20は、CPU15の制御に基づいてズーム駆動モータ23を駆動することでズームレンズ群2を駆動する。
操作スイッチ24は各種のスイッチ群からなり、例えば、主電源スイッチ、レリーズスイッチ、再生スイッチ、ズームスイッチ、光学式ファインダー(OVF)/電子ビューファインダー(EVF)切り替えスイッチ等を含む。主電源スイッチは、撮像装置1を起動させ、電源供給を行うためのものである。レリーズスイッチは、二段スイッチにより構成され、第1ストローク(SW1)では、撮影動作(記憶動作)等を開始させる撮影動作に先立って行われるAE処理、AF処理を開始させる指示信号を発生する。そして第2ストローク(SW2)では、実際の露光動作を開始させる指示信号を発生する。再生スイッチは再生動作を開始させ、ズームスイッチは撮影光学系のズームレンズ群2を移動させズームを行わせる。
EEPROM25は電気的に書き換え可能な読み出し専用メモリで、各種制御等を行うプログラムや各種動作を行わせるために使用するデータ等が予め記憶されている。26は電池である。スイッチング回路27は、フラッシュ発光部28の閃光発光を制御する。表示素子29はLEDなどにより警告表示などを行う。スピーカー30は音声によるガイダンスや警告などを行う。
AF補助光発光部33はAF評価値(焦点評価値)を取得する際に被写体の全部又は一部を照明するLED等の光源で構成される。AF補助光駆動回路32はAF補助光発光部33を駆動する。振れ検出センサー35は手振れなどを検出し、振れ検出回路34は振れ検出センサー35の信号を処理する。顔検出回路36はA/D変換回路7からの出力を受けて画面上での顔位置や顔の大きさなどを検出する。
このように構成された撮像装置1の基本動作を以下に説明する。まず、撮影時には、撮像装置1のレンズ鏡筒31を透過した被写体からの光束は、絞り4によってその光量が調整された後、撮像素子5の受光面に結像される。結像された被写体像は、撮像素子5による光電変換処理により電気的な信号に変換され、撮像回路6に出力される。撮像回路6では、入力した信号に対して各種の信号処理が施され、所定の画像信号が生成される。この画像信号はA/D変換回路7に出力され、デジタル画像信号(画像データ)に変換された後、メモリ8に一時的に格納される。メモリ8に格納された画像データはD/A変換回路9へ出力されアナログ信号に変換され、表示に適した形態の画像信号に変換された後、LCD10に画像として表示される。なお、撮像素子5による画像信号の出力からLCD10に画像を表示する処理を所定間隔で繰り返すことで、電子ビューファインダ(EVF)として機能させることができる。
一方、メモリ8に格納された画像データは圧縮伸長回路11にも出力される。この圧縮伸長回路11における圧縮回路によって圧縮処理が行われた後、記憶に適した形態の画像データに変換され、記憶用メモリ12に記憶される。
他方、A/D変換回路7によってデジタル化された画像データは、メモリ8とは別にAE処理回路13、スキャンAF処理回路14及び顔検出回路36に対しても出力される。まずAE処理回路13においては、入力された画像データを受けて、一画面分の画像データの輝度値に対して累積加算等の演算処理が行われる。これにより、被写体の明るさに応じたAE評価値が算出される。算出されたAE評価値はCPU15に出力される。
またスキャンAF処理回路14においては、入力された画像データを受けて、その高周波成分をハイパスフィルター(HPF)等を介して抽出し、更に累積加算等の演算処理を行って、高域側の輪郭成分量等に対応するAF評価値を算出する。一般的には、このスキャンAF処理を、AF領域として指定された画面の一部分の領域に相当する画像データに対して処理を行う。AF領域としては、中央部分あるいは画面上の任意の部分の一箇所である場合や、中央部分あるいは画面上の任意の部分とそれに隣接する複数箇所である場合、離散的に分布する複数箇所である場合などがある。
また、顔検出回路36においては、入力された画像データを受けて、目、眉などの顔を特徴付ける部分を画像上で探索し、人物の顔の画像上での位置を求める。更に顔の大きさや傾きなどを、顔を特徴付ける部分の間隔などの位置関係から求める。
一方、TG16からは所定のタイミング信号がCPU15、撮像回路6、センサードライバー17へ出力されており、CPU15はこのタイミング信号に同期させて各種の制御を行う。また撮像回路6は、TG16からのタイミング信号を受け、これに同期させて色信号の分離等の各種画像処理を行う。さらにセンサードライバー17は、TG16のタイミング信号を受け、これに同期させて撮像素子5を駆動する。
またCPU15は、第1モータ駆動回路18、第2モータ駆動回路19、第3モータ駆動回路20をそれぞれ制御する。これにより、絞り駆動モータ21、フォーカス駆動モータ22、ズーム駆動モータ23を介して、絞り4、フォーカスレンズ群3、ズームレンズ群2を駆動制御する。すなわちCPU15は、AE処理回路13において算出されたAE評価値等に基づき第1モータ駆動回路18を制御して絞り駆動モータ21を駆動し、絞り4の絞り量が適正になるように調整するAE制御を行う。またCPU15はスキャンAF処理回路14において算出されるAF評価値に基づき第2モータ駆動回路19を制御してフォーカス駆動モータ22を駆動し、フォーカスレンズ群3(焦点調節手段)を合焦位置に移動させるAF制御を行う。なお、フォーカスレンズ群3の代わりに、撮像素子5の位置を光軸方向に移動させることで焦点調節を行うように構成しても構わない。また操作スイッチ24のうち不図示のズームスイッチが操作された場合は、これを受けてCPU15は、第3モータ駆動回路20を制御してズーム駆動モータ23を駆動制御することによりズームレンズ群2を移動し、撮影光学系の変倍動作(ズーム動作)を行う。
また、例えば操作スイッチ24のうち、不図示の再生スイッチが操作されオン状態になると、再生動作が開始される。すると記憶用メモリ12に圧縮された形で記憶された画像データは圧縮伸長回路11に出力され、圧縮伸長回路11における伸長回路において復号化処理や伸長処理等が施された後、メモリ8に出力され一時的に記憶される。更に、この画像データはD/A変換回路9へ出力されアナログ信号に変換され、更に表示に適した形態の画像信号に変換された後、LCD10に画像として表示される。
●撮影処理全体の流れ
次に本第1の実施形態における撮影処理について、図2に示すフローチャートを用いて説明する。撮像装置1の主電源スイッチがオン状態であり、かつ撮像装置1の動作モードが撮影(録画)モードにあるときに、以下に説明する撮影処理シーケンスが実行される。
まずS1において、CPU15は、レンズ鏡筒31を透過し撮像素子5上に結像した像をLCD10に表示するEVF表示を開始する。次いでS2において、CPU15はレリーズスイッチの状態を確認する。撮影者によってレリーズスイッチが操作され、SW1がオン状態になると次のS3に進み、AE処理が実行される。続いてS4においてスキャンAF処理を行う。なお、このスキャンAF処理については、詳細に後述する。
スキャンAF処理の結果、合焦可能と判断されれば、S5においてAFOK表示を行う。ここでは例えば、表示素子29を点灯したり、LCD10上に緑の枠を表示するなどの処理を行う。また、S4において合焦可能と判断されなかった場合には、S5においてAFNG表示を行う。ここでは例えば、表示素子29を点滅表示したり、LCD10上に黄色の枠を表示するなどの処理を行う。なお、S5における表示の方法は、撮影者に通知できるのであれば、上記表示方法に限定されるものではない。
次に、CPU15はS6においてSW2の確認を行い、SW2がオンになるとS7に進んで撮影を行い、一連の撮影処理を終了する。
●スキャンAF処理
次に、S4で行われるスキャンAF処理について、図3のフローチャートを参照して説明する。なお、以下の説明においては、フォーカスレンズ群3を移動させながらAF評価値(焦点評価値)を取得する動作をスキャン、AF評価値を取得するフォーカスレンズ群3の位置の間隔をスキャン間隔と呼ぶものとする。また、AF評価値を取得するためにフォーカスレンズ群を移動する範囲をスキャン範囲、AF評価値を取得するための画像信号を取得する領域である焦点検出領域を示す枠をAF枠と呼ぶものとする。
なお、本実施の形態では、AF枠として、図6(a)に示すように、中央部分とそれに隣接する複数箇所に複数の枠が設定され、ヒストグラムを取る枠(ヒストグラム枠)として、図6(b)に示す複数箇所に複数の枠が設定されているものとする。
まずS301において、顔検出の結果から、顔検出が成功したかどうかを判断し、顔検出が成功していればS330に進み、通常のAFを行う。なお、S301では、顔が検出でき、かつ検出した顔が所定以上の大きさである場合に、顔検出が成功したと判断する。顔が検出された場合、AF枠の大きさは顔の大きさに一致させるので、通常はAF枠内に点光源被写体が入ることはほとんど無い。しかしながら、顔の大きさが小さく、それに合わせてAF枠が小さくなり過ぎると、AF評価値を取得する際の信号量が減り精度の良いAFが期待できなくなる。そのため、AF枠の大きさには下限を設けるため、検出された顔の大きさがAF枠の大きさに比べて小さい場合、AF枠内に点光源被写体が入る可能性がある。そのため、顔が検出されても、その大きさが小さい場合には、後述する点光源被写体か否かの判定を行う処理に進む。
顔検出に成功しなかった場合は、S302において、S3で行ったAE処理の結果である輝度(Bv値)を所定の輝度BvTh1及びBvTh3と比較する。輝度Bvが輝度BvTh1以上の場合は、S330に進んで通常のAFを行う。また所定の輝度BvTh3より暗い場合はS320へ進み、輝度(Bv)に応じた点光源被写体判定処理を行う。同様にBvTh1より暗く、BvTh3より明るい場合はS303へ進み輝度(Bv)に応じた点光源被写体判定処理を行う。
S303、S320における点光源被写体判定処理は、点光源の判定に用いる判定パラメータを設定する処理と、設定した判定パラメータを用いて、ヒストググラム枠毎に点光源の有無を判定する点光源判定処理とを含む。
まず、判定パラメータとして、測光結果に基づいて、暗いほど点光源被写体を領域内に含むと判定しやすいように設定する。点光源被写体を含む場合とは、一般的に、低輝度部が多く、高輝度部がある程度以上存在し、高輝度部が十分明るく、コントラストが高い場合である。具体的には以下の判定条件が全て満たされる場合に、その領域に点光源被写体が存在すると判断する。
(1)低輝度画素数NumBlightLowと高輝度画素数NumBlightHighの和が所定画素数(NumHighLowPixs)より多い。
(2)高輝度画素数NumBlightHighが所定画素数(NumHighPixs)より多い。
(3)領域内の高輝度部の値であるヒストグラムYpが所定値(Yp0)より大きい。
(4)領域内のコントラストを表わす値であるヒストグラムMMが所定値(MM0)より大きい。
そこで輝度(Bv)が小さくなるほど、これらの条件が緩くなるように、判定パラメータであるNumHighLowPixs、NumHighPixs、Yp0、MM0を設定する。即ち、予め決められた値以上及び予め決められた値未満の画像信号が占める割合に対応する所定画素数NumHighLowPixsと、予め決められた値以上の画像信号が占める割合に対応するNumHighPixsを、輝度(Bv)が小さくなるほど小さい値にする。またYp0は輝度(Bv)に関わらず同じ値とするが、MM0は誤判定を避けるため、輝度(Bv)が小さくなるほど大きな値とする。また高輝度とみなす画素を検出するために用いる判定パラメータである閾値BlightHigh、低輝度とみなす画素を検出するために用いる閾値BlightLowの値も変え、輝度(Bv)が小さくなるほど、点光源と判定する条件が緩くなるようにする。即ち、輝度(Bv)に応じて、例えば以下のように設定する。なお、BvTh2は、BvTh1とBvTh3との間の値とする。
・BvTh1>Bv値≧BvTh2の場合(S303)
NumHighLowPixs=領域内の総画素数の70%(1画素未満は四捨五入)
NumHighPixs =領域内の総画素数の1%(1画素未満は四捨五入)
Yp0 =240
MM0 =160
BlightHigh =235
BlightLow =100
・BvTh2>Bv値≧BvTh3の場合(S303)
NumHighLowPixs=領域内の総画素数の60%(1画素未満は四捨五入)
NumHighPixs =領域内の総画素数の0.9%(1画素未満は四捨五入)
Yp0 =240
MM0 =170
BlightHigh =230
BlightLow =80
・Bv値<BvTh3の場合(S320)
NumHighLowPixs=領域内の総画素数の50%(1画素未満は四捨五入)
NumHighPixs =領域内の総画素数の0.8%(1画素未満は四捨五入)
Yp0 =240
MM0 =180
BlightHigh =225
BlightLow =60
ただし、輝度値の最小値は0、最大値は255とした場合の数値である。
もちろんこれらと異なる組み合わせであっても、暗いほど点光源被写体を領域内に含むと判定しやすいように設定であれば構わない。また撮像装置1の姿勢差も考慮した上で画面の位置によって判定パラメータを変えても良い。
画面下方のヒストグラム枠に存在する被写体は近い距離にある可能性が高いので、その被写体の近辺にある点光源によって照明された部分の面積が画面上で大きくなる。そのため中間輝度(BlightHighとBlightLowの間の輝度)の面積が増え、点光源判定されづらくなると予想される。そこで画面下方のヒストグラム枠に関しては、点光源被写体と判定され易いようにパラメータを変更する。具体的は以下のように判定パラメータを設定する。
通常の判定パラメータと画面下側の判定パラメータの2セットを持たせる。通常のパラメータはこれまでに設定されたパラメータのままであるが、画面下側の判定パラメータは、それぞれのパラメータに対して、
NumHighLowPixs―5%
NumHighPixs―0.1%
BlightHigh×1.1
BlightLow×0.9
と変更する。なお、所定値Yp0及びMM0は変更しない。
そして図6(b)に示すヒストグラム枠のうち、横位置であれば、3枠、4枠に対して、また、縦位置であれば姿勢に応じて判定時に画面下側になる1枠、3枠もしくは2枠、4枠に対して、判定パラメータを変更する。
S303またはS320では、上述したようにして設定した判定パラメータを用いて、ヒストグラム枠毎に点光源判定処理を行う。
ここで、S303またはS320において行われる、ヒストグラム枠毎に行う点光源判定処理の動作手順について図4を参照して説明する。まず、S401において、ヒストグラム枠の位置を1枠目(図6(b)の1枠)に設定する。次いでS402において、設定されたヒストグラム枠内の輝度分布を示すヒストグラムを取る。即ち、ここでは、ヒストグラム枠内の画素について、一つづつその輝度値を測定し、各輝度値の画素がいくつ存在するかを示すヒストグラムを生成する。例えばA/D変換された後の輝度値が0〜255である場合、輝度値0〜255の画素がそれぞれ何画素あるかを求める。
そしてS403において、ヒストグラムから所定輝度値BlightLowより低い輝度の画素数を求め、これをNumBlightLowとする。次にS404において、ヒストグラムから所定輝度値BlightHighより高い輝度の画素数を求め、これをNumBlightHighとする。
更に、S405において、有効輝度値の最大値であるヒストグラムYp、S406において有効輝度値の最大値と最小値との差であるヒストグラムMMを求める。なお、ヒストグラムYp及びヒストグラムMMの求め方については後述する。
これら4つの指標が求められたならば、S407〜S410において、求めた指標とそれぞれ設定した判定パラメータとを比較する。そして、それぞれの所定の条件を満たすか否かを調べ、全ての指標が条件を満たしたならば、その枠は点光源被写体を含む枠であると判定する。すなわち、低輝度部が多く、高輝度部がある程度以上存在し、高輝度部が十分明るく、コントラストが高い場合は点光源被写体を含む枠と判定する。
まずS407で、低輝度画素数NumBlightLowと高輝度画素数NumBlightHighの和が所定画素数(NumHighLowPixs)より多いか否かを調べる。多ければS408へ進む。次いでS408で高輝度画素数NumBlightHighが所定画素数(NumHighPixs)より多いか否かを調べる。多ければS409へ進む。そしてS409でヒストグラムYpが所定値(Yp0)より大きいか調べ、大きければS410へ進む。更にS410でヒストグラムMMが所定値(MM0)より大きいか調べ、大きければS411へ進む。
このように全ての条件を満たした場合はそのヒストグラム枠内に点光源被写体が存在すると判定できるので、S411においてそのヒストグラム枠を点光源被写体を含む枠と判定する。一方、いずれかの条件が満たされていない場合、そのヒストグラム枠内に点光源被写体が存在しないと判定し、S411を介さずにそのままS412へ進む。
S412において、全枠について判定が終了したかを調べる。図6(b)に示すようにヒストグラム枠が設定されているので、判定は1枠→2枠→3枠→4枠の順序で行われる。よって4枠の判定が終了したか否かを調べれば良い。全枠の判定が終了していない場合はS413へ進み、判定する枠を次の枠に設定する。1枠の判定が終了していたならば2枠に、2枠の判定が終了していたならば3枠にというように設定する。全枠の判定が終了すると、図3のS304またはS321の処理に進む。
ここでS405、S406における、ヒストグラムYp、ヒストグラムMMを求める処理について、図5を参照して説明する。
まずS501において、ヒストグラム枠内の総画素数NumHistPixsを求める。次いでS502において、有効とみなす画素数の閾値ThrNumHistを、総画素数NumHistPixsと、有効とみなす画素数の割合ThrRatioとの積を取ることで求める。この有効とみなす画素数はノイズ等で本来は存在しない輝度値が存在してしまう場合があるので、所定の画素数に満たない輝度値はノイズ等による見せ掛けのものと判断し、ヒストグラムYp、ヒストグラムMMを求める際に用いないようにするための閾値である。
閾値ThrNumHistが求められたならば、S503で輝度値を0に初期化し、輝度値0から有効な輝度値であるか否かの判定を開始する。S504において、判定する輝度値の画素数を閾値ThrNumHistと比較し、その値以上であれば、S505で有効輝度値とする。閾値ThrNumHist未満であれば無効な輝度値となる。この処理をS507で輝度値を更新しながら続け、輝度値の最大値255の判定を終えたならば、S506からS508へ進む。
S508では有効と判定された輝度値の最大値と最小値を求める。そしてS509で有効と判定された輝度値の最大値をヒストグラムYpとして記録し、S510で有効と判定された輝度値の最大値と最小値の差を求め、これをヒストグラムMMとして記録する。その後、図4のS407へ進む。
上記の処理により、各ヒストグラム枠内に点光源被写体を含むか否かを判定し終わると、S304またはS321へ進む。
S321では、全てのヒストグラム枠に点光源被写体が存在するかどうかを判定する。全てのヒストグラム枠に存在する場合、通常のAFでは焦点調整ができないため、S325へ進み、予め決められたフォーカスレンズ位置へフォーカスレンズ群3を移動する。
点光源被写体として想定されるのは、イルミネーションで装飾された建造物・オブジェクト、ネオンサイン、装飾されたクリスマスツリー、電球・ロウソクを使用したオブジェクトなど数m以上離れているものがほとんどで、近距離で撮影することは稀である。そこで、S325では、過焦点位置と呼ばれる無限遠を被写界深度の遠側に含む最も近距離のフォーカスレンズ位置へフォーカスレンズ群3を移動する。またマクロモードは既に近側(例えば50cmからそれぞれの焦点距離における至近端)にAF範囲が限定されているので、過焦点位置へは制御せず、近側の適当な距離(例えば50cm)にフォーカスレンズ群3を制御する。
一方、S321での判定の結果、いずれかのヒストグラム枠に点光源被写体が存在せず、通常のAFで焦点調整が可能と判断された場合は、S322に進む。S322では、S321におけるヒストグラム枠の点光源判定結果から、各AF枠に点光源被写体が存在するか否かを判定する。ここで行われる処理について、図6を参照して説明する。
図6(a)に示すようにAF枠が設定され、図6(b)に示すようにヒストグラムを取る枠(ヒストグラム枠)が設定されている場合、両者の位置関係は図6(c)のようになる。この場合、ヒストグラム枠とAF枠との位置関係に基づいて、点光源被写体が各AF枠内に存在するか否かを判定する。
AF00枠はヒストグラム枠の1枠が点光源被写体を含まなければ、点光源被写体を含まないと判定する。AF01枠はヒストグラム枠の1枠と2枠が共に点光源被写体を含まなければ、点光源被写体を含まないと判定する。AF02枠はヒストグラム枠の2枠が点光源被写体を含まなければ、点光源被写体を含まないと判定する。同様に、AF10枠はヒストグラム枠の1枠と3枠、AF11枠は全てのヒストグラム枠、AF12枠はヒストグラム枠の2枠と4枠に点光源被写体が含まれていなければ、点光源被写体を含まないと判定する。また、AF20枠はヒストグラム枠の3枠、AF21枠はヒストグラム枠の3枠と4枠、AF22枠はヒストグラム枠の4枠に点光源被写体を含まなければ、点光源被写体を含まないと判定する。
なお、ヒストグラム枠とAF枠とが一致している場合には、S322の処理を省略することができる。
S322における各AF枠の判定の後、S323に進み、中央のAF枠(AF11枠)が点光源被写体を含まないか否かを判定する。中央のAF枠が点光源被写体を含まないと判定された場合はS307に進み、点光源被写体を含まないと判定されたAF枠のみで通常AFを行ってから、S308へ進む。一方、中央のAF枠が点光源被写体を含むと判定された場合はS325へ進み、上述したように予め決められたフォーカスレンズ位置へフォーカスレンズ群3を移動する。
一方、S304においてもS321と同様に、全てのヒストグラム枠に点光源被写体が存在するかどうかを判定する。そして、全てのヒストグラム枠に存在する場合、通常のAFでは焦点調整ができないため、S310へ進む。S310では、全てのAF枠でスキャン範囲(移動範囲)を限定したAFを行う。
まずS310では、画像信号の高周波成分を抽出するためのフィルター特性をより高周波の成分のみ抽出するように変更し、次いでS311でスキャン範囲を限定する。
上述したように、点光源被写体として想定されるのは、イルミネーションで装飾された建造物・オブジェクト、ネオンサイン、装飾されたクリスマスツリー、電球・ロウソクを使用したオブジェクトなど数m以上離れているものがほとんどである。そのため、近距離で撮影することは稀である。そこで、S310では、スキャン範囲を、例えば、無限遠から至近側3mの範囲に限定する。この距離は設定された撮影レンズ鏡筒31の焦点距離で変えても良い。またマクロモードは既に近側(例えば50cmからそれぞれの焦点距離における至近端)にスキャン範囲が限定されているので、スキャン範囲の限定は行わない。
このようにスキャン範囲を限定することにより、点光源被写体による誤測距により至近にピントが合う位置にフォーカスレンズ群3が制御され、点光源被写体が大きくボケてしまう事を防止することができる。すなわちスキャン範囲が遠距離側に限定されるため、点光源による誤測距が生じてもスキャン範囲内に影響が限定される。また誤測距の影響が近側の被写体にピントを合わせる位置にフォーカスレンズ群3がある際に起きるようなシーンにおいては、誤測距の影響を受けずに済む。S311の処理が終了すると、S308へ進む。
一方、S304での判定の結果、いずれかのヒストグラム枠内に点光源被写体が存在せず、通常のAFで焦点調整が可能と判断された場合は、S305に進む。S305では、上述したS322と同様の処理を行い、各ヒストグラム枠内の点光源判定結果から、各AF枠に点光源被写体が存在するか否かを判定する。なお、ヒストグラム枠とAF枠とが一致している場合には、S305の処理を省略することができる。
S305における判定の後、S306に進み、中央のAF枠(AF11枠)が点光源被写体を含まないか否かを判定する。中央のAF枠が点光源被写体を含まないと判定された場合はS307に進み、点光源被写体を含まないと判定されたAF枠のみで通常AFを行ってから、S308へ進む。一方、中央のAF枠が点光源被写体を含むと判定された場合はS310へ進み、上述したように、スキャン範囲を限定したAFを行う。
S308では、S307、S311、S330によるAFの結果、いずれかのAF枠で焦点調整が可能かどうかを判断する。いずれかのAF枠で焦点調整が可能な場合は、S309へ進み、焦点調整可能なAF枠の合焦位置から所定のアルゴリズムに従って選択された合焦位置へフォーカスレンズ群3を制御する。このアルゴリズムの詳細は、例えば、特登録02620235号などで公知であるが、簡単に説明すると、前方障害物ではないと判断されるもののうち、最も近側の合焦位置を選択するものである。逆に全てのAF枠で焦点調整が不可能な場合は、S308からS325へ進み、上述したように予め決められたフォーカスレンズ位置へフォーカスレンズ群3を移動する。
ここで、S307、S311、S330において行われるAF動作について図7を参照して説明する。スキャンAF(焦点検出処理)は、撮像素子5により生成された画像信号から抽出される高周波成分が最も多くなるフォーカスレンズ群3の位置を求める処理であり、AF枠単位で行われる。
CPU15はフォーカス駆動モータ22を駆動制御する第2モータ駆動回路19を介してフォーカス駆動モータ22を制御する。これにより、S307及びS330では、フォーカスレンズ群3を、各々の撮影モードにおいて設定される無限遠側の位置(図7における「A」)から至近側の位置(図7における「B」)まで駆動する。そして、駆動しながらスキャンAF処理回路14の出力であるAF評価値を取得し、スキャン範囲のスキャンが終了した時点で、取得したAF評価値が最大になるフォーカスレンズ群3の位置、即ち合焦位置(図7における「C」)を求める。S311のAFにおいては、マクロモード以外では、図7における「B」の位置が、例えば限定前の30cmから3mに変更される。
なお、スキャンAF処理回路14からのAF評価値の取得はスキャンAFの高速化のために、全てのフォーカスレンズ群3の停止位置については行わず、所定のスキャン間隔で行う。例えば、図7に示すa1、a2、a3においてAF評価値を取得する。このような場合、「C」の位置ではAF評価値を求めていないので、取得したAF評価値が最大となった点とその前後の点とから合焦位置Cを計算にて求める。このような補間計算を行ってAF評価値が最大となる合焦位置(図7における「C」)を求める前に、AF評価値の信頼性を評価する。具体的な方法の例は特許第04235422号公報や特許第04185741号公報に記載されているので、ここでの説明は割愛する。
S330で行われる通常AF処理では、上記に説明したスキャンAFを設定されたAF枠全てに対して行い、各AF枠についてその信頼性が十分であれば、AF評価値が最大となる合焦位置を求める。信頼性が十分でないAF枠に関してはAF評価値が最大となる点を求める処理は行わない。そして全てのAF枠でAF評価値の信頼性を評価した結果、いずれかのAF枠のAF評価値の信頼性が十分であれば、AFOK表示を行う(図2のS5)。反対に、全てのAF枠でその信頼性が低い場合には、AFNG表示を行う(図2のS5)。
また、S307においては、通常AF可能と判定されたAF枠のみで上記に説明したスキャンAFを行う。S330と同様に、スキャンAFを行ったAF枠の信頼性が十分であれば、AF評価値が最大値となる点を求め、信頼性が十分でないAF枠に関してはAF評価値が最大値となる点を求める処理は行わない。そして、スキャンAFを行ったAF枠でAF評価値の信頼性を評価した結果、いずれかのAF枠の信頼性が十分であれば、AFOK表示を行う(図2のS5)。一方、スキャンAFを行った全てのAF枠でAF評価値の信頼性が低い場合には、AFNG表示を行う(図2のS5)。
S311においては、スキャン範囲を無限遠に相当するフォーカスレンズ群3の位置から、範囲を限定しない場合に比べて遠距離側に相当するフォーカスレンズ群3の位置にスキャン範囲を限定してスキャンAFを行う。例えば30cmに相当するフォーカスレンズ群3の位置から、3mに相当するフォーカスレンズ群3の位置に限定する。この場合、スキャン範囲は限定前の約8分の1になる。
このようにスキャン範囲を限定してスキャンAFを設定されたAF枠全てに対して行い、そして全てのAF枠でAF評価値の信頼性を評価した結果、いずれかのAF枠についてその信頼性が十分であれば、AF評価値が最大値となる点を求める。AF評価値の信頼性が十分でないAF枠に関してはAF評価値が最大値となる点を求める処理は行わない。そしていずれかのAF枠の信頼性が十分であれば、AFOK表示を行う(図2のS5)。一方、全てのAF枠でAF評価値の信頼性が低い場合にはAFNG表示を行う(図2のS5)。
なお、S330で行う通常AFにおいては、ユーザーによって1点AF(中央1枠もしくはユーザーが指定した任意の1枠によるAF)が設定されている場合や顔AFで検出された顔位置にAF枠が設定されている場合、その枠についてのみ上記の処理を行う。但し、S307、311のAFにおいては点光源被写体の影響を除去するため9枠のAF枠を設定する。
上記の通り本第1の実施形態によれば、点光源被写体と照明された通常被写体が混在する場合などにおいても、より正確な焦点調節が可能になる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。上述した第1の実施形態との違いは、図3のS311におけるスキャン範囲を限定する方法が異なる点である。それ以外の装置構成及び処理は、上述した第1の実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
スキャン範囲は、製造時に測定された無限遠に合焦するフォーカスレンズ群3の位置を中心に、以下の条件を満たす所定の範囲をスキャンするように設定する。即ち、点光源被写体として想定されるイルミネーションで装飾された建造物・オブジェクト、ネオンサイン、クリスマスツリー、電球・ロウソクを使用したオブジェクトなど数m以上離れているものをスキャン範囲に含み、かつ近距離の障害物を避けるように設定する。
例えば、製造時に測定された無限遠に合焦するフォーカスレンズ群3の位置を中心に複数深度(1深度は撮影レンズ鏡筒31の開放F値に許容錯乱円径を掛けたもの)の範囲をスキャンするように、スキャン範囲を設定する。例えば、図7の「A」の位置を、製造時に測定された無限遠に合焦する位置より10深度、超無限遠側のフォーカスレンズ群3の位置とする。また、図7「B」の位置を、製造時に測定された無限遠に合焦する位置より10深度、至近側のフォーカスレンズ群3の位置とする。
そして、スキャンの結果得られたAF評価値が最大(もしくは極大)になるフォーカスレンズ群3の位置が所定の距離(例えば3m)に相当する位置より至近側の場合は、所定の距離に相当する位置へフォーカスレンズ群3を制御するようにする。これにより、短い焦点距離で、近距離(例えば50cm)までスキャンしてしまい、偽合焦することを防ぐことができる。
このようにスキャン範囲を限定することにより、一律の距離に相当するフォーカスレンズ群3の位置までスキャンする場合に比べ、焦点距離の影響を取り除くことが可能となる。
また、長い焦点距離に設定して撮影する場合は、点光源被写体として想定される被写体までの距離は遠くなる傾向にある。上記のように無限遠に合焦する位置より所定の範囲をスキャンすることにより、長い焦点距離の場合は、短い焦点距離の場合に比べて比較的遠い距離までスキャンするようになるので、実際に被写体が存在する距離範囲のみをスキャンする確率が高くなる。
このように、本第2の実施形態によれば、点光源被写体と照明された通常被写体が混在する場合などにおいても、より正確な焦点調節が可能になる。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。上述した第1の実施形態との違いは、所定値より小さい出力の画素数をカウントする枠とAF枠を一致させ、スキャン時に得られる所定値より小さい出力の画素数の変化とAF評価値の変化から点光源によるAFへの影響を判断する点である。それ以外の装置構成及び処理は、上述した第1の実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
図8は、本第3の実施形態におけるスキャンAF処理の動作を示す図である。なお、図3と同様の処理には同じステップ番号を付し、適宜説明を省略する。図3に示す処理とは、S800及びS811で行われるAF動作の内容が、第1の実施形態で説明したものと異なり、また、S800におけるAF動作の後、AF処理を行った全てのAF枠でAFNGだった場合に、S310の処理に進むところが異なる。
S306において、中央AF枠(AF11枠)が点光源被写体を含まないと判定された場合はS800に進み、点光源被写体を含まないと判定されたAF枠のみで通常AFを行う。一方、点光源被写体を含むと判定された場合はS310へ進む。
そして、S800におけるAF動作の結果、いずれかのAF枠で焦点調整が可能な場合は、S801からS309へ進み、焦点調整可能なAF枠の合焦位置から所定のアルゴリズムに従って選択された合焦位置へフォーカスレンズ群3を制御する。一方、全てのAF枠で焦点調整が不可能な場合は、S801からS310へ進む。
S310では、画像信号の高周波成分を抽出するためのフィルター特性をより高周波の成分のみ抽出するように変更した後、S811でスキャン範囲を限定し、AF動作を行う。スキャン範囲の限定方法は上述した第1の実施形態で説明した方法及び第2の実施形態で説明した方法のいずれを用いてもでも構わない。
S811におけるAF動作の結果、いずれかのAF枠で焦点調整が可能な場合は、S308からS309へ進み、焦点調整可能なAF枠の合焦位置から所定のアルゴリズムに従って選択された合焦位置へフォーカスレンズ群3を制御する。逆に、全てのAF枠で焦点調整が不可能な場合は、S308からS325へ進み、過焦点位置と呼ばれる無限遠を被写界深度の遠側に含む最も近距離のフォーカスレンズ位置へフォーカスレンズ群3を制御する。
次に、S800及びS811で行われる、第3の実施形態におけるスキャンAFの動作について図9を参照して説明する。S800では、点光源被写体を含まないと判定されたAF枠のみに対して、図9に示す手順でAF動作を行う。
まず、S901でフォーカスレンズ群3をスキャン開始位置へ移動する。次いでS902でAF評価値と、AF評価値を取得した際のフォーカスレンズ群3の位置を記録する。
次に、S903でダーク画素数と、ダーク画素数を取得した際のフォーカスレンズ群3の位置を記録する。ダーク画素数とは、所定値以下の出力の画素の数であり、AF枠内に所定値より暗い画素が何画素あるかを表す。よって所定値として、暗いと見なせる出力値である、例えば、出力範囲がA/D変換後0〜255であれば、その10%の25程度の値に設定する。
点光源被写体の場合、ピントが合っていない場合は点光源被写体自体の出力が飽和していることにより明るい部分が広がり、暗い背景の部分が減ってしまう。よってピントが合うに従い輝度の高い画素数が減り、合焦位置近傍では、ダーク画素数が極大になる。従ってダーク画素数極大位置を求めることで大まかな合焦位置を知ることができる。
S904でフォーカスレンズ群3の位置がスキャン終了位置に到達したかを調べ、到達していなければS905へ進みフォーカスレンズ群3を次のAF評価値及びダーク画素数取得の位置へ移動し、S902に戻る。上述した動作をフォーカスレンズ群3の位置がスキャン終了位置に到達するまで繰り返す。
フォーカスレンズ群3がスキャン終了位置へ到達したならば、S906へ進み、AF評価値などを取得したAF枠毎にAF評価値の信頼性を評価する。信頼性があれば、S907において、AF評価値が極大となるフォーカスレンズ群3の位置(AF評価値極大位置)と、ダーク画素数が極大となるフォーカスレンズ群3の位置(ダーク画素数極大位置)を求める。
なお、図7を参照して上述したように、スキャンAF処理回路14からのAF評価値の取得はスキャンAFの高速化のために、全てのフォーカスレンズ群3の位置については行わず、所定のスキャン間隔で行うため、極大値をとる位置で値を取得しないことがある。このような場合はAF評価値(ダーク画素数)の測定値が極大となった点とその前後の点から真の極大位置を計算にて求める。
この動作がAFスキャンした全AF枠について終了すると、S908からS910へ進む。全AF枠について処理が終了していなければ、S909で処理するAF枠を更新しS906から処理を行う。
S910において、信頼性のあるAF枠が存在するかを判定し、信頼性のあるAF枠が存在しない場合は、S920へ進み、過焦点位置と呼ばれる無限遠を被写界深度の遠側に含む最も近距離のフォーカスレンズ位置へフォーカスレンズ群3を制御する。いずれかのAF枠の信頼性があると判定された場合は、S911へ進み、AF評価値の極大位置とダーク画素数の極大位置との差が所定値より小さいAF枠が存在するかを判定する。ここで、この点光源被写体か否かの判定に関する所定値を、明るさによって変えるようにする。明るい場合は点光源被写体の影響が小さいと考えられるので、例えば、
・BvTh1>Bv値≧BvTh2の場合
所定値=1.4Fδ
・BvTh2>Bv値≧BvTh3の場合
所定値=1.0Fδ
・Bv値<BvTh3の場合
所定値=0.7Fδ
とする。
但し、FはスキャンAFを行った際の絞り値、δは許容錯乱円である。また、BvTh2は、BvTh1とBvTh3との間の値とする。
AF評価値の極大位置とダーク画素数の極大位置との差が所定値より小さいAF枠が存在しない場合は、全てのAF枠が点光源被写体の影響を受けて、AF評価値の極大値が正しく求められていないと判断できる。よってS917へ進み、ダーク画素極大位置へフォーカスレンズ群3を制御する。こうすることで厳密な合焦位置へフォーカスレンズ群3を制御することはできないかもしれないが、ほぼピントの合った画像を得ることができる。
極大位置の差が所定値より小さいAF枠が存在する場合は、S913へ進み、AF評価値の極大値を測定したスキャンポイント(図7を例にとると、「a2」のスキャンポイント)と、ダーク画素数極大位置が等しいAF枠があるか調べる。
等しいAF枠がある場合は、そのAF枠は点光源被写体の影響を受けず、AF評価値の極大値が正しく求められていると判断できる。そこでS916へ進み、そのAF枠でS907の計算で求められたAF評価値の極大位置へフォーカスレンズ群3を制御する。こうすることで厳密な合焦位置へフォーカスレンズ群3を制御することができる。
もし、AF評価値の極大位置とダーク画素数の極大位置との差が所定値より小さいAF枠が複数存在する場合は、所定のアルゴリズムに従って選択された合焦位置へフォーカスレンズ群3を制御する。このアルゴリズムの詳細は、例えば、特登録02620345号公報などで公知であるが、簡単に説明すると、前方障害物ではないと判断されるもののうち最も近側の合焦位置を選択するものである。
AF評価値の極大値を測定したスキャンポイントと、ダーク画素数の極大位置が等しくない場合は、S914へ進み、AF評価値及びダーク画素数のそれぞれの極大位置周辺で極大値に次いで、出力が2番目に大きいスキャンポイントを選択する。図7を例にとると、「a3」のスキャンポイントにあたる。
そしてS915において、AF評価値の極大位置とダーク画素数2番目の位置とが等しく、かつAF評価値が2番目の位置とダーク画素数の極大位置とが等しいか調べる。等しい場合、すなわち計算されたAF評価値及びダーク画素の極大位置が、同じスキャンポイント間に存在する場合は、そのAF枠は点光源被写体の影響を受けずAF評価値の極大値が正しく求められていると判断できる。そこでS916へ進み、上述した処理を行う。また、S915での条件を満たさない場合はS917へ進み、上述した処理を行う。
また、画素の出力値を処理する機能の制約により、所定の輝度より明るい出力の画素の数しか検出できない場合は、AF枠内の全体の画素数と所定輝度より明るい画素数との差分を求めて、所定輝度より暗い輝度の画素数としても良い。
このように、点光源被写体の影響を受けていないAF枠が存在する場合は、AF評価値極大位置へフォーカスレンズ群3を制御し、全てのAF枠が点光源被写体の影響を受けている場合は、ダーク画素極大位置へフォーカスレンズ群3を制御する。これにより、点光源被写体の影響を受けていない場合は厳密に合焦した画像を得ることができると共に、点光源の影響を受けている場合もほぼピントの合った画像を得ることができる。
上記の通り本第3の実施形態によれば、点光源被写体と照明された通常被写体が混在する場合などにおいても、より正確な焦点調節が可能になる。
なお、上述した第1〜第3の実施形態では、コンパクトタイプのデジタルカメラを例に説明したが、本発明は、デジタルビデオカメラやデジタル一眼レフのライブビュー時のAFにも適用可能である。
<他の実施形態>
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インターフェイス機器、スキャナ、ビデオカメラなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。

Claims (14)

  1. 撮影光学系により結像される被写体像を光電変換する撮像手段から得られる画像信号に基づいて、焦点調節手段を駆動して焦点調節を行う焦点調節装置であって、
    前記画像信号により表される画像の輝度を測定する測光手段と、
    前記画像信号により表される画像における複数の焦点検出領域それぞれについて、点光源被写体が存在するか否かを判定する判定手段と、
    前記測光手段による測光結果に基づいて、前記判定手段が用いる判定条件を設定する設定手段と、
    前記焦点調節手段を移動させながら、前記焦点調節手段の異なる位置で得られた画像信号の高周波成分に基づいて、前記焦点検出領域ごとに焦点評価値を求め、該焦点評価値に基づいて焦点検出処理を行う焦点検出手段と、
    前記焦点検出手段による前記焦点検出処理の結果に基づいて、前記焦点調節手段を制御する制御手段とを有し、
    前記設定手段は、前記測光手段が測定した輝度が低い程、より点光源被写体が存在すると判定し易い前記判定条件を設定し、前記焦点検出手段は、前記測光手段が測定した輝度及び前記判定手段による判定結果に応じて、異なる条件で焦点検出処理を行うことを特徴とする焦点調節装置。
  2. 前記設定手段は、更に、前記複数の焦点検出領域の位置に基づいて前記判定手段が用いる判定条件を設定し、下方にある焦点検出領域に対する判定条件を、他の焦点検出領域よりも、点光源が存在すると判定し易くすることを特徴とする請求項1に記載の焦点調節装置。
  3. 前記判定条件は、画像信号の最大値、最大値と最小値の差、予め決められた値以上の画像信号の割合、及び予め決められた値未満の画像信号の割合を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の焦点調節装置。
  4. 前記焦点検出手段は、更に、前記焦点調節手段の異なる位置で、前記焦点検出領域ごとに予め決められた値未満の画像信号の画素数を求め、前記焦点評価値と前記画素数とに基づいて、前記焦点検出処理を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の焦点調節装置。
  5. 前記複数の焦点検出領域のうち、前記判定手段が、少なくとも予め決められた焦点検出領域が点光源被写体を含まないと判定した場合に、前記焦点検出手段は、前記複数の焦点検出領域のうち、前記判定手段が点光源被写体を含まないと判定した焦点検出領域について前記焦点検出処理を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の焦点調節装置。
  6. 前記測光手段により測定された輝度が予め決められた輝度の範囲にあって、前記判定手段が、少なくとも予め決められた焦点検出領域が点光源被写体を含むと判定した場合に、前記焦点検出手段は、前記焦点調節手段の移動範囲を、少なくとも前記予め決められた焦点検出領域が点光源被写体を含まないと判定した場合よりも狭くすることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の焦点調節装置。
  7. 前記測光手段により測定された輝度が予め決められた輝度の範囲にあって、前記判定手段が、少なくとも予め決められた焦点検出領域が点光源被写体を含むと判定した場合に、前記焦点検出手段は、更に、少なくとも前記予め決められた焦点検出領域が点光源被写体を含まないと判定した場合よりも、より高周波の信号を検出するように変更することを特徴とする請求項6に記載の焦点調節装置。
  8. 前記焦点検出手段は、前記焦点調節手段の移動範囲を、無限遠被写体に合焦する焦点調節手段の位置を中心として、超無限遠側及び至近側に複数深度の範囲に限定することを特徴とする請求項6または7に記載の焦点調節装置。
  9. 前記焦点評価値に基づいて得られた前記焦点調節手段の合焦位置が、予め決められた位置より至近側にある場合に、前記予め決められた位置に前記焦点調節手段を制御することを特徴とする請求項8に記載の焦点調節装置。
  10. 前記測光手段により測定された輝度が予め決められた輝度よりも低く、前記判定手段が、少なくとも予め決められた焦点検出領域が点光源被写体を含むと判定した場合に、前記制御手段は、予め決められた位置に前記焦点調節手段を制御することを特徴とすることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の焦点調節装置。
  11. 前記焦点検出手段は、前記焦点評価値と前記画素数とが、予め決められた条件を満たしている場合に、前記焦点評価値に基づいて焦点検出処理を行い、前記予め決められた条件を満たしていない場合に、前記画素数に基づいて焦点検出処理を行い、
    前記予め決められた条件は、前記焦点評価値が最大である前記焦点調節手段の位置と、前記画素数が最大または2番目に大きい焦点調節手段の位置とが一致すること、または、前記焦点評価値が2番目に大きい前記焦点調節手段の位置と、前記画素数が最大となる焦点調節手段の位置とが一致することであることを特徴とする請求項4に記載の焦点調節装置。
  12. 撮影光学系により結像される被写体像を光電変換する撮像手段と、
    請求項1乃至11のいずれか1項に記載の焦点調節装置と
    を有することを特徴とする撮像装置。
  13. 撮影光学系により結像される被写体像を光電変換する撮像手段から得られる画像信号に基づいて、焦点調節手段を駆動して焦点調節を行う焦点調節方法であって、
    測光手段が、前記画像信号により表される画像の輝度を測定する測光工程と、
    判定手段が、前記画像信号により表される画像における複数の焦点検出領域それぞれについて、点光源被写体が存在するか否かを判定する判定工程と、
    設定手段が、前記判定工程に先立って、前記測光工程における測光結果に基づいて、前記判定工程で用いる判定条件を設定する設定工程と、
    焦点検出手段が、前記焦点調節手段を移動させながら、前記焦点調節手段の異なる位置で得られた画像信号の高周波成分に基づいて、前記焦点検出領域ごとに焦点評価値を求め、該焦点評価値に基づいて焦点検出処理を行う焦点検出工程と、
    制御手段が、前記焦点検出工程における前記焦点検出処理の結果に基づいて、前記焦点調節手段を制御する制御工程とを有し、
    前記設定工程では、前記測光工程で測定した輝度が低い程、より点光源被写体が存在すると判定し易い前記判定条件を設定し、前記焦点検出工程では、前記測光工程で測定した輝度及び前記判定工程における判定結果に応じて、異なる条件で前記焦点検出処理を行うことを特徴とする焦点調節方法。
  14. 前記焦点検出工程では、更に、前記焦点調節手段の異なる位置で、前記焦点検出領域ごとに予め決められた値未満の画像信号の画素数を求め、前記焦点評価値と前記画素数とに基づいて、前記焦点検出処理を行うことを特徴とする請求項13に記載の焦点調節方法。
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