JP2015125146A - 動翼の健全性を監視するための方法およびシステム - Google Patents

動翼の健全性を監視するための方法およびシステム Download PDF

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Abstract

【課題】動翼の共振周波数の変動に基づいてロータの健全性を監視する。
【解決手段】ロータの健全性を監視するためのシステムが提供される。このシステムが含む処理サブシステムは、翼および第1の感知デバイスに対応する複数の共振周波数の第1のデルタ到着時間ベクトルと、翼および第2の感知デバイスに対応する複数の共振周波数の第2のデルタ到着時間ベクトルとに基づいて計測行列を生成し、この計測行列に基づいて、共振行列のエントリが実質的に一次無相関かつ一次独立であるように共振行列を生成して、共振行列のエントリの第1のサブセットを用いて共振信号を生成するものであり、この共振信号は、複数の共振周波数の第1のデルタ到着時間ベクトルと複数の共振周波数の第2のデルタ到着時間ベクトルとの共通の観測値および成分を実質的に含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、動翼の健全性を監視するための方法およびシステムに関する。
動翼またはエーロフォイルは、軸流圧縮機、タービン、エンジン、または他のターボ機械を含むいくつかの例を有する多くの装置で使用されている。たとえば、軸流圧縮機は、一連の段を有する1つまたは複数のロータを有し、各段が、静翼または静止エーロフォイルの並びが続く動翼またはエーロフォイルの並びを備える。したがって、各段は、1対の動翼またはエーロフォイルと静止エーロフォイルとを備える。一般に、動翼またはエーロフォイルは、入口を通って軸流圧縮機に入る流体の運動エネルギーを増加する。さらに、静翼または静止エーロフォイルは、一般に、流体の増加した運動エネルギーを、拡散によって静的圧力に変換する。したがって、動翼またはエーロフォイルと静止エーロフォイルとにより、流体の圧力が増加する。
動作中、動翼は、一般に同期周波数および非同期周波数で振動する。たとえば、動翼は、一般にロータの回転速度/周波数による同期周波数において振動し得るが、旋回失速およびフラッタなどの空力的不安定のために非同期周波数で振動する可能性もある。動翼は、動翼の特定の同期周波数において、より大きな振幅で振動する自然な傾向を有する。そのような同期周波数は、動翼の共振周波数と称される。動翼の同期周波数は、一般的には、ロータの一定のロータ回転速度で活性化される。さらに、共振周波数が活性化されると、動翼の振動の振幅が増加する可能性がある。そのような振動の振幅の増加が、動翼に損傷を与えるか、または動翼に亀裂をもたらす可能性がある。
動翼は、エーロフォイルの健全性に影響を及ぼす高速、圧力、および温度など、変動する極端な動作条件下で長時間動作する。変動する極端な動作条件に加えて、特定の他の要因がエーロフォイルの疲労および応力の原因となる。これらの要因には、たとえば遠心力、圧力、エーロフォイルの共振周波数、エーロフォイルの振動、振動応力、温度応力、エーロフォイルの再設置、ガスまたは他の流体の負荷などを含む慣性力が含まれ得る。応力および疲労の増加が長期にわたると、動翼に損傷を与え、動翼の欠陥または亀裂をもたらす。そのような動翼の欠陥、損傷、または亀裂により、動翼の共振周波数を活性化するロータ回転速度が変動する可能性がある。たとえば、健全な動翼において、ロータ回転速度Rで共振周波数が活性化される場合、動翼に亀裂があると、R±rのロータ回転速度で共振周波数が活性化される可能性がある。したがって、動翼の共振周波数を活性化するロータ回転速度のこれらの変動は、動翼の健全性を監視するのに有用であり得る。
したがって、健全な動翼の共振周波数を活性化するロータ回転速度を求めるのが望ましい。さらに、動翼の健全性を監視して評価するために、共振周波数を活性化するロータ回転速度の変動の存在を求めるのが望ましい。
そのような従来の手法と関連したこれらおよび他の難点は、ここで、ロータの健全性を監視するためのシステムを様々な実施形態で提供することによって対処される。このシステムに含まれる処理サブシステムが、翼および第1の感知デバイスに対応する複数の共振周波数の第1のデルタ到着時間ベクトルと、翼および第2の感知デバイスに対応する複数の共振周波数の第2のデルタ到着時間ベクトルとに基づいて計測行列を生成し、この計測行列に基づいて、共振行列のエントリが実質的に一次無相関かつ一次独立であるように共振行列を生成して、共振行列のエントリの第1のサブセットを用いて共振信号を生成し、共振信号には、複数の共振周波数の第1のデルタ到着時間ベクトルと複数の共振周波数の第2のデルタ到着時間ベクトルとの共通の観測値および成分が実質的に含まれる。
方法が提示される。この方法は、翼および第1の感知デバイスに対応する複数の共振周波数の第1のデルタ到着時間ベクトルと、翼および第2の感知デバイスに対応する複数の共振周波数の第2のデルタ到着時間ベクトルとに基づいて計測行列を生成するステップと、この計測行列に基づいて、共振行列のエントリが実質的に一次無相関かつ一次独立であるように共振行列を生成するステップと、共振行列のエントリの第1のサブセットを用いて共振信号を生成するステップとを含み、共振信号は、複数の共振周波数の第1のデルタ到着時間ベクトルと複数の共振周波数の第2のデルタ到着時間ベクトルとの共通の観測値および成分を実質的に含む。
本発明の、これらおよび他の特徴、態様、および利点は、添付図面を参照しながら以下の詳細な説明を読めば一層よく理解されるであろう。
本システムの一実施形態による翼の健全性監視システムの概略図である。 本技法の特定の態様による、デルタTOAに基づいて翼の共振周波数のロータ回転速度領域を識別するための例示的方法を示す流れ図である。 本技法の一態様により、デルタTOA信号に沿って信号のウィンドウをシフトすることによって、複数の周波数ピーク値を求めるための例示的方法を示す流れ図である。 複数の周波数ピーク値の割出しおよび結果として得られる値を示すための、ロータの翼に対応するデルタTOAベクトル信号のシミュレーション結果を示すグラフである。 周波数信号および求められた同期周波数の閾値に基づく第1の周波数ピーク値の割出しについて説明するための、周波数信号のシミュレーション結果を示すグラフである。 本技法の一実施形態による、翼の共振周波数のロータ回転速度領域のシミュレーション結果を示すグラフである。 本技法の一実施形態による、ロータの健全性を監視するための方法の流れ図である。 翼の亀裂の存在または亀裂の可能性を判断するのに用いられ得るインデックス値と相関値との相関図である。 翼の過去の共振信号のシミュレーション結果を示すグラフである。 翼の共振信号のシミュレーション結果を示すグラフである。 本技法の一実施形態による、共振周波数の第1のデルタTOAおよび共振周波数の第2のデルタTOAに基づいて計測行列を生成するための方法の流れ図である。 本技法の一実施形態による、計測行列に基づいて共振行列を生成するための方法の流れ図である。 翼および第1の感知デバイスに対応する共振周波数の第1のデルタ到着時間ベクトル信号のシミュレーション結果を示すグラフである。 翼および第2の感知デバイスに対応する共振周波数の第2のデルタ到着時間ベクトル信号のシミュレーション結果を示すグラフである。 白色化行列の行を用いて生成されたサブクリーニングされた共振周波数のデルタTOAベクトル信号のシミュレーション結果を示すグラフである。 図12(c)で参照された白色化行列の別の行を用いて生成された半ノイズ信号のシミュレーション結果を示すグラフである。 共振信号のシミュレーション結果を示すグラフである。 ノイズ信号のシミュレーション結果を示すグラフである。 本技法の一実施形態による、白色化行列を生成するための方法の流れ図である。
本発明の様々な実施形態の要素を導入するとき、冠詞「a(1つの)」、「an(1つの)」、「the(その)」、および「said(前記)」は、その要素の1つまたは複数を意味するように意図される。用語「comprising(備える、含む)」、「including(含む)」、および「having(有する)」は、包括的であるように意図され、列挙された要素以外にさらなる要素があり得ることを意味する。本明細書で用いられる場合、「および/または」という用語は、列挙された関連する項目の1つまたは複数の、いずれかの組合せおよびすべての組合せを含む。
本明細書および特許請求の範囲の全体にわたって本明細書で用いられる場合、近似の言語は、ほとんど関連し得る基本的機能が変わることなく変動することを許され得る何らかの量的表現を修飾するのに適用されてよい。したがって、「約」などの用語によって修飾された値は、指定された正確な値に限定されない。いくつかの例では、近似の言語は、その値を測定するための測定器の精度に対応することがある。
本明細書で用いられる場合、「予期された到着時間(TOA)」という用語は、翼に欠陥または亀裂がなく、翼が理想状態で運転していて、負荷条件が最適であって、翼の振動が最小限であるとき、回転中に、基準位置における翼のTOAを指すのに用いられてよい。本明細書で用いられる場合、「共振周波数のロータの回転速度」という用語は、ロータの翼の1つまたは複数の共振周波数の活性化をもたらす、装置のロータの速度を指す。
動作において、ロータの翼の固有周波数または共振周波数は、軸流圧縮機などの装置のロータの特定のロータ回転速度で活性化される。以下、「翼の共振周波数の活性化をもたらすロータの速度」という慣用句は、共振周波数のロータ回転速度を指す。以下で詳細に論じられるように、本システムおよび本方法は、ロータの基準位置における翼の到着時間(TOA)(以下、実際のTOAと称する)に基づいて、翼の共振周波数のロータ回転速度を識別する。翼に1つまたは複数の亀裂があると、翼の共振周波数のロータ回転速度が変動する可能性がある。一実施形態による本システムおよび方法の技術的効果は、共振周波数のロータ回転速度における1つまたは複数の変動を求め、その変動に基づいて翼の亀裂の存在または亀裂の存在の可能性を判断することにある。この技術的効果により、保守整備の兆候が強調され、予定外の休止時間の割合が低下する。
図1は、本システムの一実施形態による翼の健全性監視システム10の概略図である。図1に示されるように、システム10は、ロータ11の中に1つまたは複数の翼またはエーロフォイルを含んでおり、これらは翼の亀裂の存在または亀裂の存在の可能性を判断するためにシステム10によって監視される。図1がロータ11の一部分を示すことが注意される。ロータ11は、たとえば圧縮機、軸流圧縮機、地上にあるガスタービンなどの装置の構成要素でよい。ロータ11は、たとえば翼12を含む。本システムおよび技法は、理解を容易にするために翼12を参照しながら説明されるが、ロータ11の翼のそれぞれに適用可能である。現在企図された構成に示されるように、システム10は、基準ポイントにおける翼12の到着時間(TOA)24、26を表す翼通過信号BPS 18、20を生成するために基準ポイントにおける翼12の到着を感知する1つまたは複数のセンサ14および16を含む。以下、「基準ポイントにおける翼のTOA」という慣用句は、実際のTOAと称される。たとえば、第1の感知デバイス14は、基準ポイントにおける翼12の第1の実際のTOA 24を表す第1のBPS 18を生成する。たとえば、第2の感知デバイス16は、基準ポイントにおける翼12の第2の実際のTOA 26を表す第2のBPS 20を生成する。基準ポイントは、たとえば、センサ14、16の下にあってよく、またはセンサ14、16に隣接してもよい。実際のTOAは、たとえば時間または角度の単位で測定されてよい。BPS 18、20は、たとえば、ロータの起動状態、ロータ11の過渡状態、ロータ11の定常状態、ロータ11の速度過剰状態、またはそれらの組合せの期間中に生成されてよい。
一実施形態では、センサ14、16は、翼12の前縁の到着を感知してBPS 18、20を生成してよい。別の実施形態では、センサ14、16は、翼12の後縁の到着を感知してBPS 18、20を生成してよい。さらに別の実施形態では、センサ14が翼12の前縁の到着を感知してBPS 18を生成し、センサ16が翼12の後縁の到着を感知してBPS 20を生成してもよく、その逆も可能である。センサ14、16は、翼12の到着が効率的に感知され得るような位置に、たとえば翼12に隣接して静止物体上に取り付けられてよい。一実施形態では、センサ14、16のうち少なくとも1つは翼のケーシング(図示せず)に取り付けられる。限定的でない例として、センサ14、16は、磁歪センサ、磁気センサ、容量センサ、渦電流センサなどでよい。
現在企図された構成に示されるように、BPS 18、20は処理サブシステム22によって受け取られる。処理サブシステム22は、BPS 18、20に基づいて、翼12の第1の実際のTOA 24および第2の実際のTOA 26を求める。詳細には、処理サブシステム22は、第1のBPS 18に基づいて第1の実際のTOA 24を求め、第2のBPS 20に基づいて第2の実際のTOA 26を求める。特定の実施形態では、処理サブシステム22は、第1の実際のTOA 24および第2の実際のTOA 26を前処理して、第1の実際のTOA 24および第2の実際のTOA 26からノイズおよび非同期周波数を除去する。処理サブシステム22は、たとえば第1の実際のTOA 24および第2の実際のTOA 26に対して平滑化フィルタ技法およびメジアンフィルタ技法のうち少なくとも1つを適用して、第1の実際のTOA 24および第2の実際のTOA 26を前処理してよい。一例では、処理サブシステム22は、記憶装置および通信部分に結合されている少なくとも1つのプロセッサを含む。センサデータなどの情報は、通信部分を介して有線または無線の機構によって通信され得て、続く処理のために記憶装置に記憶され得る。記憶装置の一例には、実行可能プログラムおよびアプリケーションを実行するための関連するファイルも含まれ得る。
さらに、処理サブシステム22は、第1の実際のTOA 24および第2の実際のTOA 26に基づいて翼12の健全性を監視する。処理サブシステム22は、翼12の第1の実際のTOA 24および予期されたTOAに基づいて、翼12および第1の感知デバイス14に対応する第1のデルタTOA 28を求める。加えて、処理サブシステム22は、翼12の第2の実際のTOA 26および予期されたTOAに基づいて、翼12および第2の感知デバイス16に対応する第2のデルタTOA 30を求める。第1のデルタTOAは、第1の感知デバイス14によって生成された第1のBPS 18に基づいて求められた第1の実際のTOA 24に基づいて求められるので、第1のデルタTOA 28は第1の感知デバイス14に対応する。第2のデルタTOA30は、第2の感知デバイス16によって生成された第2のBPS 20に基づいて求められた第2の実際のTOA 26に基づいて求められるので、第2のデルタTOA 30は第2の感知デバイス16に対応する。第1のデルタTOA 28または第2のデルタTOA 30は、次の式(1)を用いて求められ得る。
一実施形態では、第1のデルタTOA 28は、第1のデルタTOA 28を、ロータ11の対応するロータ回転速度に対してマッピングすることにより、第1のデルタTOAベクトル32として表され得る。別の実施形態では、第2のデルタTOAは、第2のデルタTOA 30を、ロータ11の対応するロータ回転速度に対してマッピングすることにより、第2のデルタTOAベクトル34として表され得る。たとえば、第1の実際のTOAが、ロータ回転速度がR1のときタイムスタンプT1において生成されたBPSに基づいて生成される場合、第1のデルタTOAは第1の実際のTOAに基づいて求められ、第1のデルタTOAは、第1のデルタTOAをロータ回転速度R1に対してマッピングすることにより、第1のデルタTOAベクトルとして表される。第1のデルタTOAがアナログの第1のデルタTOA信号のデジタル表現であるので、以下では、慣用句「第1のデルタTOA」と「第1のデルタTOA信号」とは互換性があるように用いられる。さらに、第2のデルタTOAがアナログの第2のデルタTOA信号のデジタル表現であるので、慣用句「第2のデルタTOA」と「第2のデルタTOA信号」とは互換性があるように用いられる。加えて、第1のデルタTOAベクトルがアナログの第1のデルタTOAベクトル信号のデジタル表現であるので、慣用句「第1のデルタTOAベクトル」と「第1のデルタTOAベクトル信号」とは互換性があるように用いられる。加えて、第2のデルタTOAベクトルがアナログの第1のデルタTOAベクトル信号のデジタル表現であるので、慣用句「第2のデルタTOAベクトル」と「第2のデルタTOAベクトル信号」とは互換性があるように用いられる。
ロータ11は複数のロータ回転速度で動作することが注意される。ロータ回転速度のサブセットが、ロータ11の翼の共振周波数を活性化する。「翼の共振周波数を活性化するロータ回転速度」は、以下で共振周波数のロータ回転速度と称される。ロータの翼の共振周波数のロータ回転速度は、別のロータの翼の共振周波数のロータ回転速度とは異なり得ることが注意される。さらに、ロータ11の翼の共振周波数のロータ回転速度は、ロータ11の別の翼の共振周波数のロータ回転速度とは異なり得ることが注意される。
図1の実施形態では、処理サブシステム22は、第1のデルタTOA 28/第1のデルタTOAベクトル32から、それぞれ共振周波数の第1のデルタTOA/共振周波数の第1のデルタTOAベクトルを抽出する。共振周波数の第1のデルタTOA/共振周波数の第1のデルタTOAベクトルは、それぞれ第1のデルタTOA 28/第1のデルタTOAベクトル32のサブセットである。加えて、処理サブシステム22は、第2のデルタTOA 30/第2のデルタTOAベクトル34から、それぞれ共振周波数の第2のデルタTOA/共振周波数の第2のデルタTOAベクトルを抽出する。共振周波数の第2のデルタTOA/共振周波数の第2のデルタTOAベクトルは、それぞれ第2のデルタTOA 30/第2のデルタTOAベクトル34のサブセットである。一実施形態では、処理サブシステム22は、共振周波数の第1のデルタTOAおよび共振周波数の第2のデルタTOAに基づいて、翼12の共振周波数のロータ回転速度を求める。別の実施形態では、処理サブシステム22は、共振周波数の第1のデルタTOAベクトルおよび共振周波数の第2のデルタTOAベクトルに基づいて、翼12の共振周波数のロータ回転速度を求める。
加えて、処理サブシステム22は、過去の共振周波数のロータ回転速度に対する共振周波数のロータ回転速度の何らかの変動の存在を求めて、翼12の亀裂の存在または亀裂の存在の可能性を判断する。処理サブシステム22は、翼12の共振周波数のロータ回転速度に1つまたは複数の変動があると判断したとき、翼12に亀裂があるかまたは亀裂が存在する可能性があると判断する。翼12の亀裂の割出しが、図7を参照しながら、より詳細に説明される。
図2は、本技法の特定の態様による、デルタTOA 220に基づいて翼12の共振周波数のロータ回転速度領域220を識別するための例示的方法200を示す流れ図である。共振周波数のロータ回転速度領域220は、翼12の1つまたは複数の共振周波数の活性化をもたらす翼12の広範囲のロータ回転速度である。たとえば、翼12の共振周波数は、毎分1200回転から毎分1400回転の範囲のロータ回転速度において活性化され得、したがって、毎分1200回転から毎分1400回転は、翼の共振周波数のロータ回転速度範囲である。
参照数字202は、翼12に対応するデルタTOAを表す。デルタTOA 202は、翼12に欠陥または亀裂がないとき、第1の感知デバイス14または第2の感知デバイス16によって生成された実際のTOAに基づいて求められたものであり、翼12およびロータ11は理想状態で作動し、負荷条件は最適であって、翼12の振動は最小限である。一実施形態では、翼12に欠陥または亀裂がないとき、第1の実際のTOA 24が第1の感知デバイス14によって生成されたものであれば、デルタTOA 202は第1のデルタTOA 28(図1を参照されたい)であり得、翼12およびロータ11は理想状態で作動し、負荷条件は最適であって、翼12の振動は最小限である。別の実施形態では、翼12に欠陥または亀裂がないとき、第2の実際のTOA 26が第2の感知デバイス16によって生成されたものであれば、デルタTOA 202は第2のデルタTOA 30(図1を参照されたい)であり得、翼12およびロータ11は理想状態で作動し、負荷条件は最適であって、翼12の振動は最小限である。一実施形態では、デルタTOA信号202は、デルタTOA信号202をそれぞれのロータ回転速度に対してマッピングすることによって、デルタTOAベクトル信号として表され得る。例示的デルタTOAベクトル信号が図3に示されている。図2の実施形態では、方法200の各ブロックは図1の処理サブシステム22によって実行される。
ブロック204で、信号の第1のウィンドウおよび信号の第2のウィンドウが選択される。信号の第1のウィンドウおよび信号の第2のウィンドウは、ロータ回転速度の帯域である。加えて、信号の第1のウィンドウおよび信号の第2のウィンドウのそれぞれが、それぞれの幅を有する。たとえば、図2の実施形態では、信号の第1のウィンドウは毎分25回転のロータ回転速度の帯域であり、信号の第1のウィンドウの幅は毎分25回転である。なおまた図2の実施形態では、信号の第2のウィンドウは毎分50回転のロータ回転速度の帯域であり、信号の第2のウィンドウの幅は毎分50回転である。信号の第2のウィンドウの幅は、信号の第1のウィンドウの幅を上回るものである。
ブロック206で、信号の第1のウィンドウをデルタTOA信号202に沿って繰り返しシフトすることにより、複数の第1の周波数ピーク値が生成される。ブロック208で、信号の第2のウィンドウをデルタTOA信号202に沿って繰り返しシフトすることにより、複数の第2の周波数ピーク値が生成される。第1の周波数ピーク値および第2の周波数ピーク値の割出しが、図3および図4を参照しながら、より詳細に説明される。
ブロック210で、第1の周波数ピーク値および第2の周波数ピーク値に基づいて、結果として得られる複数の値が求められる。詳細には、結果として得られる値は、それぞれの第1の周波数ピーク値から第2の周波数ピーク値を減じることによって求められる。結果として得られる値は、たとえば次の式(2)を用いて求めることができ、
RVは結果として得られる値である。
ブロック212で、結果として得られた値が求められた値未満であるかどうか判断するために検査が実行される。ブロック212で、結果として得られた値が求められた値未満であれば、制御はブロック214に移る。ブロック214で、第2の周波数ピーク値に対応するロータ回転速度が求められる。結果として得られた値が求められた値未満であるとき、第2の周波数ピーク値に対応するロータ回転速度の極大値が、共振周波数のロータ回転速度領域220として求められる。たとえば、第2の周波数ピーク値に対応するロータ回転速度が毎分1200回転であると、次いで、1200±50の極大値が共振周波数のロータ回転速度領域として求められる。
しかしながら、戻ってブロック212を参照すると、結果として得られた値が求められた値以上であるとき、制御はブロック216に移る。ブロック216で、信号の後続のウィンドウが選択される。信号の後続のウィンドウの幅は、信号の第1のウィンドウの幅および信号の第2のウィンドウの幅を上回るものである。たとえば、限定的でない例として、信号の後続のウィンドウの幅は毎分75回転以上であり得る。さらに、ブロック218で、信号の後続のウィンドウをデルタTOA 202に沿って繰り返しシフトすることにより、複数の後続の周波数ピーク値が求められる。信号の後続のウィンドウをデルタTOA信号202に沿って繰り返しシフトすることによる後続の周波数ピーク値の割出しが、図3および図4を参照しながら説明される。さらに、制御はブロック210に移る。ブロック210で、後続の周波数ピーク値および以前の周波数ピーク値に基づいて、結果として得られる複数の後続の値が求められる。一実施形態では、以前の周波数ピーク値は第2の周波数ピーク値である。なおまたブロック212で、結果として得られた1つまたは複数の後続の値が、求められた値未満であるかどうか判断するために、検査が実行される。ブロック212で、結果として得られた後続の値が求められた値未満であると、ブロック216から212が再び実行される。しかしながら、ブロック212で、結果として得られた後続の値が求められた値未満であれば、制御はブロック214に移る。ブロック214で、後続の周波数ピーク値に対応するロータ回転速度のそれぞれの極大値が、共振周波数のロータ回転速度領域220であると識別される。たとえば、後続の周波数ピーク値に対応するロータ回転速度がrである場合、共振周波数のロータ回転速度領域としてr+50が選択されてよい。図6は、図2を参照しながら説明されたプロセスを用いて識別された、翼の共振周波数の速度領域のシミュレーション結果を示す。
図3は、本技法の一態様により、図1で参照された第1のデルタTOA信号202に沿って信号のウィンドウ302をシフトすることによって、複数の周波数ピーク値310を求めるための例示的方法300を示す流れ図である。詳細には、図3は、図2のブロック206、208、および218について、より詳細に説明するものである。複数の周波数ピーク値310は、たとえば信号のウィンドウ302が図2で参照された信号の第1のウィンドウであるときには、第1の周波数ピーク値であり得る。同様に、複数の周波数ピーク値310は、信号のウィンドウ302が図2で参照された信号の第2のウィンドウであるときには、第2の周波数ピーク値であり得る。なおまた、信号のウィンドウ302が信号の後続のウィンドウであるときには、複数の周波数ピーク値310は後続の周波数ピーク値であり得る。(図2を参照されたい)。
ブロック304で、信号のウィンドウ302がデルタTOA 202上に置かれて、信号のウィンドウ302によって含有される、すなわち覆われる、デルタTOA 202の第1のサブセットが選択される。さらに、ブロック306で、デルタTOA信号202の第1のサブセットに基づいて周波数ピーク値が生成される。たとえば、周波数ピーク値は、デルタTOA信号202の第1のサブセットを高速フーリエ変換して周波数信号を求め、周波数信号から周波数ピーク値を選択することによって生成され、周波数ピーク値は、求められた同期周波数の閾値以下である。本明細書で用いられる場合「求められた同期周波数の閾値」という用語は、求められた同期周波数の閾値を上回る周波数は実質的に非同期周波数であり、求められた同期周波数の閾値以下の周波数は実質的に同期周波数であるように選択された数値的な周波数値である。限定的でない例として、求められた同期周波数の閾値の大きさは約2ヘルツであり得る。周波数ピーク値の割出しが、図5を参照しながら、より詳細に説明される。
さらに、ブロック308で、周波数ピーク値が複数の周波数ピーク値310に加算され、制御はブロック312に移る。ブロック312で、信号のウィンドウ302が、求められた回数だけ信号のデルタ時間202に沿ってシフトされたかどうか判断するために検査が実行される。図3の間、信号のウィンドウ302が、求められた回数だけシフトされたかどうか判断するために検査が実行され、特定の実施形態では、信号のウィンドウ302がデルタ到着時間202にわたってシフトされたかどうか判断するために検査が実行されてよい。ブロック312で、信号のウィンドウ302の第1のデルタTOA信号202に沿ったシフトが、求められた回数だけなされていないと判断されると、制御はブロック314に移る。ブロック314で、信号のウィンドウ302をデルタTOA信号202に沿って求められたロータ回転速度の帯域だけシフトすることにより、シフトされたウィンドウが求められる。さらに、ブロック316で、信号のシフトされたウィンドウによって含有されているかまたは覆われているデルタTOA信号202の後続のサブセットが選択される。ブロック318で、デルタTOA信号202の後続のサブセットに基づいて、後続の周波数ピーク値が求められる。後続の周波数ピーク値は、たとえば第1のデルタTOA信号202の後続のサブセットを高速フーリエ変換して、対応する周波数信号を生成し、続いて周波数信号から後続の周波数ピーク値を選択することによって生成され、後続の周波数ピーク値は、求められた同期周波数の閾値以下である。制御はブロック318からブロック308に移る。ブロック308で、後続の周波数ピーク値が複数の周波数ピーク値310に加算される。続いて、ブロック312で、信号のウィンドウ302が、求められた回数だけ、デルタTOA信号202に沿ってシフトされたかどうか判断するために検査が実行される。ブロック312で、信号のウィンドウ302が、求められた回数だけシフトされたと判断されると、複数の周波数ピーク値310が求められる。
図4は、複数の周波数ピーク値の割出しおよび結果として得られる値を示すための、ロータの翼に対応するデルタTOAベクトル信号402のシミュレーション結果を示すグラフ400である。一実施形態では、図4は、図2のステップ206、208および218について、より詳細に説明するものである。さらに、図4は図2のステップ210について説明する。加えて、図4は、図3のステップ306について、より詳細に説明する。ロータの翼のデルタTOAをそれぞれのロータ回転速度に対してマッピングすることにより、デルタTOAベクトル信号402のシミュレーション結果が生成される。一実施形態では、デルタTOAベクトル信号402は、第1のデルタTOAベクトル信号32であり得る(図1を参照されたい)。別の実施形態では、デルタTOAベクトル信号402は、第2のデルタTOAベクトル信号34であり得る(図1を参照されたい)。
グラフ400のX軸406はロータ回転速度を表し、グラフ400のY軸408は翼に対応するデルタTOAを表す。参照数字410は幅W1を有する信号の第1のウィンドウを表し、参照数字412は幅W2を有する信号の第2のウィンドウを表す。信号の第1のウィンドウ410は、信号の第1のウィンドウ410によって含有されているかまたは覆われているデルタTOAベクトル信号402の第1のサブセットを選択する。図4に示されるように、デルタTOAベクトル信号402の第1のサブセットは、ポイント414で始まってポイント416で終わる。さらに、デルタTOAベクトル信号402の第1のサブセットに基づいて、図5に示される周波数信号502が生成される。周波数信号502は、デルタTOAベクトル信号402の第1のサブセットをフーリエ変換するかまたは高速フーリエ変換することよって求められる。さらに、周波数信号502および求められた同期周波数の閾値510(図5に示されている)に基づいて、信号の第1のウィンドウ410およびデルタTOAベクトル信号402の第1のサブセットに対応する第1の周波数ピーク値508(図5に示されている)が求められる。第1のウィンドウおよびデルタTOAの第1のサブセットに対応する第1の周波数ピーク値の割出しが、図5を参照しながら、より詳細に説明される。
信号の第2のウィンドウ412は、信号の第2のウィンドウ412によって含有されているかまたは覆われているデルタTOAベクトル信号402の第2のサブセットを選択する。図4に示されるように、デルタTOAベクトル信号402の第2のサブセットは、ポイント418で始まってポイント420で終わる。さらに、デルタTOAベクトル信号402の第2のサブセットに基づいて周波数信号が生成される。周波数信号は、デルタTOAベクトル信号の第2のサブセットをフーリエ変換するかまたは高速フーリエ変換することよって求められる。さらに、周波数信号および求められた同期周波数の閾値に基づいて、信号の第2のウィンドウ412に対応する第2の周波数ピーク値およびデルタTOAの第2のサブセットが求められる。第2の周波数ピーク値は、たとえば図5を参照しながら説明された方法を用いて求められ得る。さらに、第1の周波数ピーク値から第2の周波数ピーク値を減じることにより、結果として得られる第1の値が求められる。
続いて、信号の第1のウィンドウ410がロータ回転速度の帯域SB1だけシフトされて、シフトされた第1のウィンドウSW1が生成され、第2のウィンドウ412がロータ回転速度の帯域SB1だけシフトされて、信号のシフトされた第2のウィンドウSW2が生成される。再び、信号のシフトされた第1のウィンドウSW1によって覆われているデルタTOAベクトル信号402のサブセットに基づいて、信号のシフトされた第1のウィンドウSW1に対応する後続の第1の周波数ピーク値が求められる。加えて、信号のシフトされた第2のウィンドウSW2によって覆われているデルタTOAベクトル信号402のサブセットに基づいて、信号のシフトされた第2のウィンドウSW2に対応する後続の第2の周波数ピーク値が求められる。さらに、後続の第1の周波数ピーク値から後続の第2の周波数ピーク値を減じることによって、結果として得られる第2の値が求められる。
デルタTOAベクトル信号402を完全に渡りきっていない限り、信号の第1のウィンドウ410および信号の第2のウィンドウ412がシフトされる。さらに、信号の第1のウィンドウ410と信号の第2のウィンドウ412とをシフトすることにより、複数の第1の周波数ピーク値、複数の第2の周波数ピーク値、および結果として得られる複数の値が求められる。複数の第1の周波数ピーク値は、第1の周波数ピーク値および後続の第1の周波数ピークを含む。複数の第2の周波数ピーク値は、第2の周波数ピーク値および後続の第2の周波数ピークを含む。さらに、結果として得られる複数の値は、結果として得られる第1の値および結果として得られる第2の値を含む。
図5は、周波数信号502および求められた同期周波数の閾値510に基づく第1の周波数ピーク値508の割出しについて説明するための、図4で参照された周波数信号502のグラフ500である。グラフ500のX軸504はデルタTOAベクトル信号402の第1のサブセットの周波数を表し、グラフ500のY軸506はその周波数の振幅を表す。第1の周波数ピーク値508は、たとえば図1で参照された処理サブシステム22によって求められる。処理サブシステム22は、求められた同期周波数の閾値510未満の周波数を選択する。選択された周波数は同期周波数である。周波数信号502から、求められた同期周波数の閾値510未満の周波数を選択すると、結果的に周波数信号502から同期周波数が選択されることが注意される。さらに、同期周波数または選択された周波数から、最大振幅を有する周波数が選択される。図5の実施形態では、周波数512は最大振幅508を有する。最大振幅508は、第1の周波数ピーク値508として求められる。
図6は、図2を参照しながら説明された方法を用いて求められた、翼の共振周波数のロータ回転速度領域602、604のシミュレーション結果を示すグラフ600である。X軸606はロータ回転速度を表し、Y軸は周波数ピーク値を表す。周波数ピーク値は、図2のブロック208で求められた第2の周波数ピーク値または図2で参照されたブロック218において求められた後続の周波数ピーク値であり得る。図6に示されるように、2つの共振周波数のロータ回転速度領域602、604が識別される。
図7は、本技法の一実施形態による、図1で参照された翼12の健全性を監視するための方法700の流れ図である。参照数字220は、ロータ11の翼12の共振周波数のロータ回転速度領域を表す(図2を参照されたい)。参照数字32は、図1の処理サブシステム22によって求められた第1のデルタTOAベクトルを表す。さらに、参照数字34は、図1の処理サブシステム22によって求められた第2のデルタTOAベクトルを表す。ブロック702で、第1のデルタTOAベクトル32から、共振周波数の第1のデルタTOAベクトルが選択される。本明細書で用いられる場合、「共振周波数の第1のデルタTOAベクトル」という慣用句は、第1のデルタTOAベクトル32のサブセットを指すのに用いられ、このサブセットは翼12の共振周波数のロータ回転速度領域に対応する。ブロック704で、第2のデルタTOAベクトル34から、共振周波数の第2のデルタTOAベクトルが選択される。本明細書で用いられる場合、「共振周波数の第2のデルタTOAベクトル」という慣用句は、第2のデルタTOAベクトル34のサブセットを指すのに用いられ、このサブセットは翼12の共振周波数のロータ回転速度領域に対応する。
さらに、ブロック706で、共振周波数の第1のデルタTOAベクトルおよび共振周波数の第2のデルタTOAベクトルに基づいて、計測行列が生成される。計測行列は、たとえば、共振周波数の第1のデルタTOAベクトルおよび共振周波数の第2のデルタTOAベクトルを、初期行列を生成するように構成し、初期行列をトレンド除去して計測行列を生成することによって生成され得る。初期行列は、たとえば多項式曲線当てはめ技法、またはウェーブレットベース曲線当てはめ技法を含む1つまたは複数の技法を用いてトレンド除去され得る。さらに、計測行列の生成が、図10を参照しながら、より詳細に説明される。
ブロック708で、この計測行列に基づいて、共振行列のエントリが実質的に一次無相関かつ一次独立であるように共振行列が生成される。共振行列は、たとえば計測行列に対して少なくとも1つの技法を適用することによって求められ得、少なくとも1つの技法には、白色化技法、キュムラント行列推定技法、および行列回転技法が含まれる。
共振行列は、クリーニングされた共振周波数のデルタTOAベクトル712およびノイズデータ710を含む。詳細には、共振行列の1つの行が共振周波数のデルタTOAベクトル712を含み、共振行列の別の行がノイズデータ714を含む。クリーニングされた共振周波数のデルタTOAベクトル信号712は、共振周波数の第1のデルタTOAベクトル信号および共振周波数の第2のデルタTOAベクトル信号からノイズを除去した後の第1の感知デバイス14と第2の感知デバイス16の共通の観察または測定値を含む。理解を容易にするために、「クリーニングされた共振周波数のデルタTOAベクトル」という用語は、共振信号と称されることになる。さらに、ノイズ信号710は、共振周波数の第1のデルタTOAベクトル信号および共振周波数の第2のデルタTOAベクトル信号のノイズを含む。理解を容易にするために、「クリーニングされた共振周波数のデルタTOAベクトル信号712」は、共振信号712と互換性があるように参照される。図7の方法を用いる共振信号の一例が、図9(a)および図12(e)に示されている。図7の方法を用いるノイズ信号の一例が、図12(f)に示されている。
参照数字714は、翼12に欠陥または亀裂がなく、翼12が理想状態で作動しているとき生成された翼12の過去の共振信号を表すものであり、負荷条件は最適であって、翼12の振動は最小限である。過去の共振信号714は、翼12に欠陥または亀裂がないときに、翼12の過去のクリーニングされたデルタTOAに対してマッピングされた翼12の過去の共振周波数のロータ回転速度を示す。
ブロック716で、翼12の過去の共振周波数のロータ回転速度に対して翼12の共振周波数のロータ回転速度に変動があるかどうか判断される。たとえば、翼12の過去の共振周波数のロータ回転速度に対する翼12の共振周波数のロータ回転速度の変動は、共振信号712と過去の共振信号714に相関関数を適用することによって求められる。相関関数を適用すると、結果としてインデックス値および相関値が求められる。本明細書で用いられる場合、「相関値」という用語は、共振信号と過去の共振信号の間の相関または類似性の測定値である。本明細書で用いられる場合、「インデックス値」という用語は、共振信号と過去の共振信号の間の位相シフトの測定値である。相関値がより大きければ、共振信号712と過去の共振信号714の間の類似性がより大きい。なおまた、インデックス値がより大きければ、過去の共振信号714に対する共振信号712の位相シフトがより大きい。したがって、相関値およびインデックス値は、過去の共振信号714に対する共振信号712の変動を求めるのに用いられ得る。
さらに、ブロック718で、過去の共振信号714に対する共振信号712の変動に基づいて、亀裂の存在、亀裂のない状態または亀裂の可能性が判断されてよい。たとえば、過去の共振信号714に対して共振信号712に変動があれば、翼12に亀裂があると判断されることがある。一実施形態では、インデックス値、相関値および相関図に基づいて、亀裂の存在、亀裂のない状態または亀裂の可能性が判断されてよい。インデックス値、相関値および相関図に基づく、亀裂の存在、亀裂のない状態または亀裂の可能性の割出しが図8に示されている。
図8は、亀裂の存在、亀裂のない状態または翼12の亀裂の可能性を判断するために本技法の一実施形態によって用いられ得る相関図800を示す。一実施形態では、図8は図7のステップ718について説明するものである。相関図800は、第1象限802、第2象限804、第3象限806、および第4象限808を含む4つの象限を備える。第1象限802は、小さいインデックス値および大きい相関値を表す。第2象限804は、大きいインデックス値および大きい相関値を表す。第3象限806は、大きいインデックス値および小さい相関値を表す。さらに、第4象限808は、小さいインデックス値および小さい相関値を表す。
翼12の亀裂の存在または亀裂の存在の可能性を判断するために、図7のブロック716で求められたインデックス値および相関値が相関図800に配置されている。たとえば、インデックス値および相関値が相関図800の第1象限802に入るとき、翼12には亀裂がないと判断されてよい。さらに、ブロック716で求められたインデックス値および相関値が相関図800の第2象限804に入るとき、翼12には1つまたは複数の亀裂があると判断されてよい。加えて、ブロック716で求められたインデックス値および相関値が相関図800の第3象限806に入るとき、翼12には亀裂が存在する可能性があると判断されてよい。加えて、ブロック716で求められたインデックス値および相関値が相関図800の第4象限808に入るとき、翼12には亀裂が存在する可能性があると判断されてよい。
図9(a)は翼の過去の共振信号902のシミュレーション結果を示すグラフ900であり、図9(b)は図7に説明された方法を用いて生成された翼の共振信号906のシミュレーション結果のグラフ904を示す。グラフ900、904のX軸908は共振周波数のロータ回転速度範囲を表し、グラフ900、904のY軸910はクリーニングされた共振周波数のデルタTOAを表す。図9(a)の過去の共振信号902によって示されるように、翼が亀裂および振動がなく健全なとき、翼の共振周波数は共振周波数のロータ回転速度912で活性化される。しかしながら、共振信号906から明らかなように、翼の共振周波数は、シフトされた共振周波数のロータ回転速度914で活性化される。したがって、過去の共振信号902によって示された翼の共振周波数のロータ回転速度912の変動またはシフトのために、翼には亀裂があると判断され得る。
図10は、本技法の一実施形態による、共振周波数の第1のデルタTOAおよび共振周波数の第2のデルタTOAに基づいて計測行列を生成するための方法1000の流れ図である。一実施形態では、図10は、図7のブロック706について、より詳細に説明するものである。図7のブロック702における第1のデルタTOA 32から、共振周波数の第1のデルタTOAが選択される。さらに、図7のブロック704における第2のデルタTOA 34から、共振周波数の第2のデルタTOAが選択される。ブロック1002で、共振周波数の第1のデルタTOAベクトルおよび共振周波数の第2のデルタTOAに基づいて初期行列が生成される。一実施形態では、LE1が共振周波数の第1のデルタTOAベクトルを表し、LE2が共振周波数の第2のデルタTOAベクトルを表す場合、初期行列Iは次式で表され得る。
さらに、ブロック1004で、初期行列Iをトレンド除去することによって計測行列が生成され得る。初期行列は、たとえば初期行列Iに対して少なくとも1つの技法を適用することによってトレンド除去されてよい。この技法には、たとえば多項式曲線当てはめ、ウェーブレットベースの曲線当てはめ、またはそれらの組合せが含まれる。
図11は、本技法の一実施形態による、計測行列に基づいて共振行列を生成するための方法1100の流れ図である。一実施形態では、図11は、図7のステップ708について説明するものである。ブロック1102で、計測行列に基づいて、白色化行列が求められる。白色化行列は、計測行列のエントリ間の線形相関を実質的に除去することによって求められる。詳細には、白色化行列は、計測行列の第1の行のエントリと計測行列の第2の行のエントリの間の線形相関を実質的に除去することによって求められる。したがって、白色化行列の第1の行のエントリと白色化行列の第2の行のエントリには線形の相関がない。E{xyT}=0であるとき、2つの信号「x」と「y」、または2つのエントリ「x」と「y」には線形の相関がなく、「E」は期待値または平均であり、xyTは相関演算であることが注意される。計測行列を白色化行列に変換することによる白色化行列の割出しが、図13を参照しながら、より詳細に説明される。一実施形態では、白色化行列は2つの行を含み、第1の行は、共振周波数の第1のデルタTOAベクトルと共振周波数の第2のデルタTOAベクトルの共通の観測値/成分を実質的に含み、第2の行は、共振周波数の第1のデルタTOAベクトルと共振周波数の第2のデルタTOAベクトルのノイズを実質的に含む。したがって、白色化行列の第1の行は、共振周波数の第1のデルタTOAベクトルと共振周波数の第2のデルタTOAベクトルとの共通の観測値/成分を実質的に含むサブクリーニングされた共振周波数のデルタTOAベクトル信号1104を生成するのに用いられ得る。さらに、白色化行列の第2の行は、共振周波数の第1のデルタTOAベクトルおよび共振周波数の第2のデルタTOAベクトルのノイズを実質的に含む半ノイズ信号1106を生成するのに用いられ得る。
さらに、ブロック1108で、白色化行列に対してキュムラント母関数を適用することにより、白色化行列に基づいてキュムラント行列が求められる。一実施形態では、キュムラント行列は4次のキュムラント行列である。一実施形態では、キュムラント行列は、白色化行列のエントリの独立性の測度である。ブロック1110で、キュムラント行列に基づいて回転行列が求められ得る。回転行列は、キュムラント行列のエントリ間の線形相関を実質的に除去することによって求められる。詳細には、回転行列は、キュムラント行列の第1の行のエントリとキュムラント行列の第2の行のエントリの間の線形相関を除去することによって求められる。したがって、回転行列の第1の行のエントリと回転行列の第2の行のエントリには線形の相関がない。回転行列の割出しが、図13を参照しながら、より詳細に説明される。
ブロック1112で、回転行列と回転行列のエントリとの間の線形従属性を実質的に除去することによって求められた回転行列とに基づいて、回転行列を回転させることにより、ユニタリ行列が求められる。ブロック1114で、ユニタリ行列と白色化行列との積を求めることにより、共振行列が求められる。共振行列のエントリには線形の相関がなく、一次独立である。さらに、ユニタリ行列のエントリには線形の相関がない。一実施形態では、共振行列の第1の行のエントリと共振行列の第2の行のエントリには線形の相関がなく、一次独立である。共振行列は、たとえば図7のブロック708で求められた共振行列である。共振行列は、クリーニングされたデルタTOAベクトル712、および図7で参照されたノイズデータ710を含む。
図12(a)は、翼12および第1の感知デバイス14に対応する共振周波数の第1のデルタ到着時間ベクトル信号1202のシミュレーション結果のグラフ1200を示す。共振周波数の第1のデルタ到着時間ベクトル信号1202は、たとえば、図7のブロック702で、第1のデルタTOA 32から選択された共振周波数の第1のデルタ到着時間ベクトルであり得る。加えて、図12(b)には、翼および第2の感知デバイス16に対応する共振周波数の第2のデルタ到着時間ベクトル信号1206のシミュレーション結果のグラフ1204が示されている。共振周波数の第2のデルタ到着時間ベクトル信号1206は、たとえば図7のブロック704で第2のデルタTOA 34から選択された共振周波数の第2のデルタ到着時間ベクトルであり得る。グラフ1200のX軸1208は、翼の共振周波数のロータ回転速度範囲を表す。グラフ1200のY軸1210は、共振周波数の第1のデルタTOA 1202を表す。同様に、グラフ1204のX軸1212は、翼の共振周波数のロータ回転速度範囲を表す。グラフ1204のY軸1214は、共振周波数の第2のデルタTOA 1206を表す。
共振周波数の第1のデルタ到着時間ベクトル信号1202および共振周波数の第2のデルタ到着時間ベクトル信号1206が、図7のブロック706および図10で説明された方法を用いて処理されて計測行列を形成する。さらに、計測行列を変換することにより、白色化行列が求められる。白色化行列は、図12(c)が示すサブクリーニングされた共振周波数のデルタTOAベクトル信号1216および図12(d)が示す半ノイズ信号1218を生成するのに用いられる。サブクリーニングされた共振周波数のデルタTOAベクトル信号1216および半ノイズ信号1218は、図11のブロック1102で説明された方法を用いて生成される。サブクリーニングされた共振周波数のデルタTOAベクトル信号1216に示されるように、信号1202、1206(図12(a)、図12(b)を参照されたい)の共通の観測値が、サブクリーニングされた共振周波数のデルタTOAベクトル信号1216において捕捉されている。しかしながら、それでもなお、サブクリーニングされた共振周波数のデルタTOAベクトル信号1216には最小限のノイズしか残っていない。さらに、図12(d)に示されるように、ノイズ信号1218は、信号1202、1204のかなりのノイズを含有している。
さらに、図11のブロック1108〜1112を用いて、白色化行列または信号1216、1218が処理されて、図12(e)に示される共振信号1220および図12(f)に示されるノイズ信号1222を生成する。共振信号1220およびノイズ信号1222は、図7および図11のブロック708を参照しながら説明された方法を用いて生成される。図12(e)に示されるように、共振信号1220において信号1202、1206(図12(a)、図12(b)を参照されたい)の共通の観測値が捕捉されており、ノイズ信号1222はノイズが皆無であり、すなわちゼロノイズを有する。さらに、図12(f)に示されるように、ノイズ信号1222は信号1202、1204のノイズを含有している。
図13は、本技法の一実施形態による、白色化行列1314を生成するための方法の流れ図である。一実施形態では、図13は、図11のブロック1102について、より詳細に説明するものである。別の実施形態では、図13は、図11のブロック1110について、より詳細に説明するものである。参照数字1302は、白色化すべき行列を表す。白色化すべき行列1302は、たとえば、図11のブロック1102で参照された計測行列または図11のブロック1108で参照されたキュムラント行列でよい。白色化すべき行列1302が計測行列であるとき、白色化行列1314は、図11のブロック1102で参照された白色化行列である。白色化すべき行列1302がキュムラント行列であるとき、白色化行列は、図11のブロック1110で参照されたユニタリ行列である。
ブロック1304で、白色化すべき行列1302の共変量を求めることによって共変行列が生成される。ブロック1306で、共変行列に対して固有ベクトル分解技法を適用することにより、固有値行列および固有値が求められる。ブロック1308で固有値の平方根が求められる。さらに、ブロック1310で、固有ベクトル行列と固有値の平方根を掛けることによって積行列が求められる。ブロック1312で、積行列と計測行列を掛けることによって白色化行列1314が求められる。
本システムおよび方法は、動翼と、動翼を含有しているロータと、動翼を含有している装置と、ロータとが健全なときの、動翼の共振周波数のロータ回転速度を識別することによって、動翼の健全性を監視する。さらに、本システムおよび方法は、動翼の共振周波数のロータ回転速度の変動を求める。本システムおよび方法は、動翼の共振周波数の変動に基づいて動翼の亀裂の有無を判断する。
本発明の、単なる特定の特徴が本明細書に示され説明されてきたが、当業者なら多くの修正形態および変更形態を思いつくことができるであろう。したがって、添付の特許請求の範囲は、そのような修正形態および変更形態のすべてが、本発明の真の趣旨の範囲内に入る対象として含まれるように意図されていることを理解されたい。
10 翼の健全性監視システム
11 ロータ
12 翼
14 センサ1
16 センサ2
18 第1の翼通過信号
20 第2の翼通過信号
22 処理サブシステム
24 第1の実際のTOA
26 第2の実際のTOA
28 第1のデルタTOA
30 第2のデルタTOA
32 第1のデルタTOAベクトル
34 第2のデルタTOAベクトル

Claims (18)

  1. 処理サブシステム、記憶装置および通信部分を備える、ロータの健全性を監視するためのシステムであって、
    翼および第1の感知デバイスに対応する複数の共振周波数の第1のデルタ到着時間ベクトルと、前記翼および第2の感知デバイスに対応する複数の共振周波数の第2のデルタ到着時間ベクトルとに基づいて計測行列を生成し、
    前記計測行列に基づいて、前記共振行列のエントリが実質的に一次無相関かつ一次独立であるように共振行列を生成して、
    前記共振行列のエントリの第1のサブセットを用いて共振信号を生成するシステムにおいて、
    前記共振信号が、前記複数の共振周波数の第1のデルタ到着時間ベクトルと前記複数の共振周波数の第2のデルタ到着時間ベクトルとの共通の観測値および成分を実質的に含むシステム。
  2. 前記処理サブシステムが、前記共振信号に基づいて前記翼の共振周波数のロータ回転速度を求める請求項1記載のシステム。
  3. 前記処理サブシステムが、前記翼の過去の共振周波数のロータ回転速度に対して前記翼の前記共振周波数のロータ回転速度に変動があるかどうかさらに判断して、
    前記翼の前記共振周波数のロータ回転速度の前記変動に基づいて前記翼の亀裂の存在、亀裂のない状態、または亀裂の存在の可能性を判断する請求項2記載のシステム。
  4. 前記処理サブシステムが、前記共振信号と過去の共振信号に対して相関関数を適用することにより、前記共振周波数のロータ回転速度に変動があるかどうか判断する請求項3記載のシステム。
  5. 前記処理サブシステムが、
    過去の共振信号と前記共振信号に対して相関関数を適用することにより、インデックス値および相関値を求めて、
    前記インデックス値、前記相関値および相関図に基づいて、前記翼の亀裂の存在、亀裂のない状態または亀裂の存在の可能性を判断することによって翼の健全性をさらに監視する請求項1記載のシステム。
  6. 前記処理サブシステムが、前記共振行列の第2のサブセットに基づいてノイズ信号をさらに生成し、前記ノイズ信号が、前記複数の共振周波数の第1のデルタ到着時間ベクトルおよび前記複数の共振周波数の第2のデルタ到着時間ベクトルのノイズを含む請求項1記載のシステム。
  7. 前記複数の共振周波数の第1のデルタ到着時間ベクトルが、前記翼の共振周波数のロータ回転速度に対応する第1のデルタTOAベクトルのサブセットを含む請求項1記載のシステム。
  8. 前記複数の共振周波数の第2のデルタ到着時間ベクトルが、前記翼の共振周波数のロータ回転速度に対応する第2のデルタTOAベクトルのサブセットを含む請求項1記載のシステム。
  9. 前記処理サブシステムが、
    前記複数の共振周波数の第1のデルタ到着時間ベクトルおよび前記複数の共振周波数の第2のデルタ到着時間ベクトルに基づいて初期行列を生成し、
    多項式曲線当てはめまたはウェーブレットベースの曲線当てはめを含む技法のうち少なくとも1つを適用して前記初期行列からトレンドを除去することによって前記計測行列を生成する請求項1記載のシステム。
  10. 前記処理サブシステムが、前記計測行列に対して少なくとも1つの技法を適用することによって前記共振行列を生成し、前記少なくとも1つの技法が、白色化技法、キュムラント行列推定技法、および行列回転技法を含む請求項1記載のシステム。
  11. 前記処理サブシステムが、
    前記計測行列のエントリ間の相関を実質的に除去することにより、前記計測行列に基づく白色化行列を求め、
    前記白色化行列に基づいてキュムラント行列を求め、
    前記キュムラント行列のエントリ間の相関を実質的に除去することにより、前記キュムラント行列に基づく回転行列を求め、
    ユニタリ行列および求められた回転行列に基づいて前記回転行列を回転させることにより、前記ユニタリ行列を生成して、
    前記ユニタリ行列と前記白色化行列の積を求めることよって共振行列を生成する請求項1記載のシステム。
  12. 前記処理サブシステムが、
    白色化すべき行列の共変量を求めることによって共変行列を生成し、
    前記共変行列に対して固有ベクトル分解技法を適用することによって固有ベクトル行列および前記共変行列に関する固有値を求め、
    前記固有値の平方根を求め、
    前記固有ベクトル行列と前記固有値の前記平方根とを掛けることによって積行列を求め、
    前記積行列と前記計測行列を掛けることによって、白色化行列を求めるシステムであって、
    前記白色化すべき行列が前記計測行列であるとき、前記白色化行列が前記白色化行列であり、前記白色化すべき行列が前記キュムラント行列であるとき、前記白色化行列が、回転白色化行列である請求項11記載のシステム。
  13. 前記白色化行列のエントリが実質的に一次無相関であり、前記白色化行列の前記エントリの共変量が約ゼロである請求項11記載のシステム。
  14. 前記ユニタリ行列の前記エントリの共変量が約ゼロである請求項11記載のシステム。
  15. 前記翼に対応する第1の到着時間信号を生成するための前記第1の感知デバイスと、
    前記翼に対応する第2の到着時間信号を生成するための第2の感知デバイスとをさらに備える請求項1記載のシステム。
  16. 前記処理サブシステムが、前記第1の到着時間信号および前記第2の到着時間信号から非同期信号を除去するために平滑化フィルタ技法およびメジアンフィルタ技法のうち少なくとも1つを適用することにより、前処理された第1の到着時間信号と前処理された第2の到着時間信号とをさらに生成する請求項15記載のシステム。
  17. 前記処理サブシステムが、さらに、前記前処理された第1の到着時間および予期された到着時間に基づいて第1のデルタ到着時間を求め、
    前記前処理された第2のデルタ到着時間および前記予期された到着時間に基づいて第2のデルタ到着時間を求め、
    前記ロータのそれぞれの共振周波数の速度に基づいて、前記翼に対応する第1のデルタ到着時間から複数の共振周波数の第1のデルタ到着時間を抽出し、
    前記ロータの前記それぞれの共振周波数の速度に基づいて、前記翼に対応する第2のデルタ到着時間から複数の共振周波数の第2のデルタ到着時間を抽出し、
    前記共振周波数の第1のデルタ到着時間および前記それぞれの共振周波数に基づいて、前記複数の第1のデルタ到着時間ベクトルを求め、
    前記共振周波数の第2のデルタ到着時間および前記それぞれの共振周波数に基づいて、前記複数の第2のデルタ到着時間ベクトルを求める請求項16記載のシステム。
  18. 翼および第1の感知デバイスに対応する複数の共振周波数の第1のデルタ到着時間ベクトルと、前記翼および第2の感知デバイスに対応する複数の共振周波数の第2のデルタ到着時間ベクトルとに基づいて計測行列を生成するステップと、
    前記計測行列に基づいて、前記共振行列のエントリが実質的に一次無相関かつ一次独立であるように共振行列を生成するステップと、
    前記共振行列の前記エントリの第1のサブセットを用いて共振信号を生成するステップとを含む方法であって、
    前記共振信号が、前記複数の共振周波数の第1のデルタ到着時間ベクトルと前記複数の共振周波数の第2のデルタ到着時間ベクトルとの共通の観測値および成分を実質的に含む方法。
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