JP2015124952A - 空気調和機 - Google Patents

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洋平 高田
Yohei Takada
洋平 高田
雅紀 出口
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Abstract

【課題】熱交換器の樹脂製支持部材に固定される端部において、分割熱交換器の接合部に取り付けるシール部材の端部が浮き上がらないようした空気調和機を提供すること。【解決手段】空気流れ方向と直角を成す側方から見て、ファンを取り囲むように複数の分割熱交換器が接合された熱交換器と、複数の分割熱交換器の端部を予め設定された位置に支持するための樹脂製支持部材35と、分割熱交換器の接合部における空気のバイパスを抑制するシール部材40とを有する。シール部材40は、樹脂製支持部材35側の端部において樹脂製支持部材35に係止され、他の箇所においては前記熱交換器を構成する伝熱管33に係止されている。【選択図】 図2

Description

本発明は、空気調和機に関し、特に、空気調和機の側方から見て複数の分割熱交換器を接合する熱交換器を有する空気調和機に関する。
一般家庭用の空気調和機としては壁掛け型空気調和機が普及している。このような壁掛け型空気調和機の例として特許文献1〜特許文献3を挙げることができる。
これら特許文献に記載された空気調和機は、上下方向の寸法に対し水平方向の寸法が長い筐体を備え、この筐体の前面下方に室内吹出口を、さらに、上面に室内吸込口を備えている。また、この空気調和機は、送風機として回転軸を水平方向としたクロスフローファンが収納され、このクロスフローファンの羽根車を取り囲むように複数の分割されたクロスフィンチューブ式熱交換器が配置されている。
このような空気調和機においては、分割された熱交換器の接合部において、隙間あるいは熱交換器の端部から空気がバイパスされて、熱交換器の風下側に吸い込まれる。このため、バイパスされた空気中の水分が凝縮し、クロスフローファンに結露するおそれがある。
従来の空気調和機においては、分割された熱交換器の接合部に対し風上側からシール部材が取り付けられていた。また、シール板は、長手方向の数か所において伝熱管に係止するフック部を有していた。また、このフック部は、フィン間の隙間から伝熱管に係合されるか、端部において伝熱管のUベンド部に係合されていた。
特許2004−156891号公報 特開2005−24223号公報 特開2012−211719号公報
一方、最近の空気調和機においては分割された熱交換器の一端部を樹脂製支持部材により支持する傾向にある。この場合、シール部材は、フィン間、或いは樹脂製支持部材に固定されていない側の端部においては、従来のフック構造により固定することができるが、樹脂製支持部材が取り付けられている端部では伝熱管が支持部材により囲まれるため、この樹脂製支持部材側の端部では固定できないという問題があった。このため、樹脂製支持部材側の端部ではシール部材が浮き上がり、浮き上がった隙間から空気が熱交換器の風下側にバイパスし、バイパス空気中の水分がクロスフローファンに結露する恐れがあった。
本発明は、このような事情に鑑み成されたものであって、樹脂製支持部材に固定される熱交換器の端部において、分割熱交換器の接合部に取り付けるシール部材の端部が浮き上がらないようした空気調和機を提供することを目的とする。
この課題を解決する空気調和機は、空気流れ方向と直角を成す側方から見て、ファンを取り囲むように複数の分割熱交換器が接合された熱交換器と、複数の分割熱交換器の端部を予め設定された位置に支持するための樹脂製支持部材と、分割熱交換器の接合部における空気のバイパスを抑制するシール部材とを有し、前記シール部材は、前記接合部の一端から他端にかけて延びるとともに、前記樹脂製支持部材側の端部において前記樹脂製支持部材に係止され、他の箇所においては前記熱交換器を構成する伝熱管に係止されるように構成されている。
ここに、前記伝熱管というときは、冷媒通路を形成する伝熱管のすべての部分を包含する。具体的には、フィンに挿通されるU字型伝熱管のみならず、このU字型伝熱管の端部を接続するUベントも包含される。
このような構成によれば、シール部材は、樹脂製支持部材が設けられている端部において浮き上がることがなく、端部から空気がバイパスすることを抑制することができる。これにより、ファン等への結露を抑制することができる。
前記シール部材は、前記樹脂製支持部材に対し圧入式に係止される係止部と、その他の箇所において、前記伝熱管に対し圧入式に係止されるフック部とを有し、前記樹脂製支持部材は、前記係止部を圧入式に係合するための係止溝を有することが好ましい。
このような構成によれば、シール部材を押圧することにより取り付けることができるので、取り付け作業が簡略化される。
前記シール部材は、前記分割熱交換器の接合部の形状に沿う断面形状を備えた帯状のシール本体と、前記シール本体の前記樹脂製支持部材側の端部に形成された前記係止部と、前記シール本体の他端部に形成された前記フック部と、両端の中間部の少なくとも1か所に形成された前記フック部とを有し、さらに、前記係止部及び前記フック部は、前記シール部材を前記接合部に貼り付けるように押圧する方向の力により係合されるように構成されていることが好ましい。
このような構成によれば、係止部とフック部とは、シール部材を接合部に貼り付けるように押圧する同一方向の力により係合させることができる。したがって、シール部材の取り付け作業は、先ずシール部材の一端に設けられたフック部を伝熱管に係止し、その後作業者がシール部材を分割熱交換器の接合部に向けて押圧しながらその指先を他端の方に滑らせると、中間部のフック部及び他端の係止部が係止される。したがって、シール部材の取り付け作業がきわめて簡略化される。
前記シール部材は、前記シール本体、前記係止部、前記中間部に形成されたフック部、及び、前記他端部に形成された前記フック部が樹脂一体成型されていることが好ましい。
このような構成によれば、シール部材の製作、保管、取扱の工数が節減され、無駄なコストの上昇を抑制することができる。
前記熱交換器は、方形状の多数の金属製フィンに複数のU字型伝熱管が挿通され、一端部においてこれらU字型伝熱管の端部をUベンドで接合することにより冷媒を流す経路を形成したものであって、前記樹脂製支持部材は、前記U字型伝熱管のU字型を成す端部を保持するように形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、樹脂製支持部材がU字型伝熱管のU字型端部を支持するので、分割熱交換器の取付位置の精度を向上させることができる。これにより、分割熱交換器同士の接合部における間隔寸法の精度を向上させることができるので、シール部材の取付が容易になる。
上記発明によれば、シール部材は、樹脂製支持部材が設けられている端部において浮き上がることがなく、端部から空気がバイパスすることを抑制することができる。これにより、ファン等への結露を緩和することができる。
本実施の形態に係る空気調和機における室内機の側断面図である。 同空気調和機の前面パネル及びエアフィルタを取り外した状態の斜視図である。 同斜視図における樹脂製支持部材側の拡大図である。 図3におけるA−A断面図である。 シール部材の斜視図であって、(a)は上面側から見た斜視図、(b)は下面側から見た斜視図である。 同シール部材の左側面図である。 図5(a)におけるB−B断面図である。 図5(a)におけるC−C断面図である。 同シール部材の右側面図である。 図3におけるD−D断面図である。 図2におけるE−E断面図である。
本発明の実施形態に係る空気調和機の具体例を図面を参照しつつ以下に説明する。なお、本発明は、これら例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、以下の説明において左右、上下、及び前後の方向をいうときは、据え付けられた状態の空気調和機を正面から見た方向をいうものとする。
[本空気調和機の全体構成]
図1の側断面図に示すように、本実施の形態に係る空気調和機は、壁掛け型の室内機であって、室内ケーシング1の内部にクロスフローファン2と室内熱交換器3とが収納されている。
室内ケーシング1は、背面から下方前方の吹出口にかけての壁面やこの壁面の側方に形成される側壁が一体化された底フレーム4と、前面側から見て外装ケースとして機能する前面パネル5とからなる。この底フレーム4及び前面パネル5は、樹脂成形品である。
底フレーム4は、背面上方の背壁、背面下方部における背壁としての機能を兼用するクロスフローファンのファンケーシング6、室内熱交換器3の吹出側の風路を形成する風路側壁(不図示)、室内熱交換器3の下方に取り付けられるドレンパン7、ファンケーシング6に連なる吹出口8などが一体的に形成されている。
吹出口8は、室内ケーシング1の中央部に配置されたクロスフローファン2に連通し、室内ケーシング1の下方から前方に向かって熱交換された空気を吹き出す形状に形成されている。また、吹出口8には、吹出空気の上下方向の風向を駆動モータの駆動により調節する風向変更板としての水平羽根9と、吹出空気の左右方向の風向を手動にて調節する垂直羽根10とを備えている。
前面パネル5は、底フレーム4の前面側に取り付けられるものであって外装ケースとしての前面、天面及び側面を備えている。そして、前面パネル5は、上面に吸込口12を備えている。また、前面パネル5の内方において、室内熱交換器3の前面にはエアフィルタ13が取り付けられている。また、前面パネル5は、前面にエアフィルタ13のメンテナンスを可能とするサービス蓋11が取り付けられている。サービス蓋11は、上方部を支点として前面を回転式に開く構造を有しており、容易にエアフィルタ13をサービスできるように形成されている。
クロスフローファン2は、回転軸が水平方向となるように、室内ケーシング1の略中央部に配置され、前方及び上方から空気を吸込み下方向から前方の吹出口8に向かって吹き出すように形成されている。
室内熱交換器3は、クロスフローファン2の前方に3段階に折曲した第1分割熱交換器31と、クロスフローファン2の後方上方部に位置する第2分割熱交換器32とから形成されている。図2に示すように、これら熱交換器は、取り付け部材として正面から見て右側の端部には、伝熱管33を挿通させるアルミニウム製の管板34が取り付けられている。また、図2−図4に示すように、これら分割熱交換器は、取り付け部材として正面から見て左側の端部には、伝熱管33の左側端部におけるU字型を成す部分を支持する樹脂製支持部材35が設けられている。支持部材としての管板34及び樹脂製支持部材35は、適宜底フレーム4等に固定されている。
図3、図4に示すように、樹脂製支持部材35は、周囲及び伝熱管の挿入穴の周囲などに立ち上げ壁を有する、左右方向に厚みのある構造体であって、伝熱管33のU字型を成す部分を挿通させることにより室内熱交換器3を所定の位置に取り付ける。また、このように取り付けることにより、第1分割熱交換器31及び第2分割熱交換器32が概ね設計通りの組み合わせ位置に配置されている。第1分割熱交換器31及び第2分割熱交換器32は、これら支持部材によりクロスフローファン2の上部において上方端面がV字状に繋がるように連結されている。しかしながら、このV字状の接合部36に隙間やフィンの配列が不十分な個所ができないようにすることは、このような組み合わせものの構造物において困難である。
接合部36の隙間やフィンの配列が不十分な個所をそのまま放置しておくと、上面の吸込口12などから吸い込まれた室内空気が室内熱交換器3で冷却されることなくクロスフローファン2に吸い込まれる。また、このようにして吸い込まれた空気は、クロスフローファン2を構成するファンケーシング6、羽根車等の構成物に触れる。この場合に、これら構成物が冷却されているため空気中の水分がこれら構成物の表面に結露するという問題が生じる。そこで、このような問題を回避するために、接合部36の隙間を全長にわたって被せるようにシール部材40が設けられている。
[シール部材の構成]
図5(a)及び図5(b)に示すように、シール部材40は、主として、シール本体41と、正面から見て左端部に形成された係止部42と、中間部に形成された複数のフック部43と、正面から見て右端部に形成されたフック部44とを有する。なお、本明細書においては、伝熱管33に引っ掛けられるように係止される構造の係止部をフック部と称している。
図6、図7に示すように、シール本体41は、接合部36の隙間全長にわたって被せられるため、第1分割熱交換器31の上方端面と第2分割熱交換器32の上方端面とによって形成される頂上部のV字状形状に沿うように開き角度の大きい略V字状の断面形状に形成されている。また、図2に示すように、この接合部36は室内熱交換器3の長手方向全長にわたって存在するため、シール本体41は、室内熱交換器3の長手方向の長さと略同じ長さの帯状となっている。
ここで、図3に示すように、シール本体41を構成する第1分割熱交換器31の上方端面の上に形成される片を第1シール片41aとし、シール本体41を構成する第2分割熱交換器32の上方端面の上に形成される片を第2シール片41bと称する。
シール本体41は、第2シール片41bに複数のドレン孔41cが形成されている。このドレン孔41cは、シール本体41の表面に結露した水を室内熱交換器3のフィン表面上に排出するためのものである。ドレン孔41cは、シール本体41の長手方向に沿ってほぼ等間隔に8個設けられている。
図3、図5(a)及び図5(b)に示すように、係止部42は、第2シール片41bの左端から樹脂製支持部材35の上面に向かって突出するように形成されている。係止部42の下方部は、樹脂製支持部材35の上面部に係合する係止片42aを構成する。
一方、図3及び図4に示すように、樹脂製支持部材35の上面に形成されているV字状上面35aは、第1分割熱交換器31と第2分割熱交換器32とにより形成されるV字状端面の形状をそのまま延長した形状に近い形状を成している。また、図4及び図6に示すように、樹脂製支持部材35のV字状上面35aには、このV字状上面35aの一部の表面部材を上方に突出させた傾斜部35bが形成され、その下方に係止溝35cが形成されている。係止溝35cは、係止部42の下方部に形成された係止片42aを上方から圧入可能とする。
図4に示すように、係止部42は、このような構成を有することにより、シール部材40を接合部36の前記V字状端面に押し付ける押圧力が加えられた場合に、係止片42aが傾斜部35bの先端部に当接しながら弾性的に圧入される。これにより、シール部材40の左端部が浮き上がらないように取り付けられる。また、係止部42は、シール部材40を上方に引き上げることにより、係止溝35cとの係合を外すことができる。
図5(a)及び図5(b)に示すように、シール本体41の中間部に形成されるフック部43は、本実施の形態においては3個あり、シール本体41の長手方向に沿ってほぼ等間隔に設けられている。図3及び図10に示すように、フック部43は、室内熱交換器3の左右方向の中間において、上方からフィン間に挿入される。そして、図8及び図10に示すように、フック部43は、第1分割熱交換器31の前側最上部に位置する伝熱管33に前側から引っ掛けられる前側の爪部43aと、第2分割熱交換器32の前側最上部に位置する伝熱管33に後ろ側から引っ掛けられる後側の爪部43bとを有する。また、図10、図5(a)及び図5(b)に示すように、フック部43は、第1分割熱交換器31におけるフィンの最上部前端面に押し当てられる係止片43cを有している。この係止片43cは、シール部材40の、側面から見た回転方向の動きを規制するためのものである。
図10に示すように、フック部43は、このような構成を有することにより、シール部材40を接合部36のV字状端面に押し付ける押圧力が加えられた場合に、前記二つの伝熱管33を前後から挟み込むように弾力的に係止される。また、シール部材40は、シール部材40を上方に引き上げることにより、伝熱管33との係合を外すことができる。シール部材40は、フック部43の係止によりその中間部が係止される。また、フック部43は、このとき係止片43cが第1分割熱交換器の最上部前端面に押し当てられるので、空気調和機運転中にシール部材40が振動などにより外れないように安定的に取り付けられる。
図5(a)及び図5(b)に示すように、シール本体41の右端に形成されるフック部44は、シール本体41の右端から右方向に突出した態様で形成されている。図2に示すように、このフック部44は、室内熱交換器3の右端の管板34から突出する伝熱管33に対し係合するように取り付けられる。図9及び図11に示すように、フック部44は、前後に二つの爪部44a、44bを有し、これら爪部44a、44bが前後方向に連結されている。図11に示すように、前側の爪部44aは、第1分割熱交換器31の前側最上部の伝熱管33に引っ掛けられ、後側の爪部44bは、第2分割熱交換器32の前側最上部の伝熱管33に引っ掛けられるように構成されている。また、図11、図5(a)及び図5(b)に示すように、前側の爪部44aの管板34側には、第1分割熱交換器31におけるフィンの最上部前端面に押し当てられる係止片44cが設けられている。この係止片44cは、シール部材40の、側面から見た回転方向の動きを規制するためのものである。
図11に示すように、フック部44は、このような構成を有することにより、シール部材40を接合部36のV字状端面に押し付ける押圧力が加えられた場合に、前記二つの伝熱管33を前後から挟み込むように弾力的に係止される。また、シール部材40は、このシール部材40を上方に引き上げることにより、伝熱管33との係合を外すことができる。このようにして、シール部材40は、フック部44の係止によりその右端部が係止される。また、このとき係止片44cが第1分割熱交換器の最上部前端面に押し当てられるので、空気調和機運転中にシール部材40が振動などにより外れないように安定的に取り付けられる。
[実施の形態に係る空気調和機の作用]
次に、上記のように構成された本空気調和機の作用として、本空気調和機の冷房運転時のシール部材40の作用について説明する。
図1に示すように、冷房運転が開始されると、クロスフローファン2の駆動により吸込口12から白抜き矢印Fのように室内空気が吸入される。吸入された空気は、室内熱交換器3により冷却され吹出口8から白抜き矢印Gのように吹き出される。吹出空気の方向は、風向変更板によりユーザの好みの方向に吹き出される。
このような冷房運転において、第1分割熱交換器31と第2分割熱交換器32との接合部36に隙間やフィンの配列不十分な個所が形成されることは回避し難いが、シール部材40が接合部36に取り付けられているので、接合部36の隙間やフィンの配列不十分な個所を通じての室内空気のバイパスが抑制される。
また、このシール部材40は、空気調和機の運転中に温度変化の影響を受けて反り返ることが懸念されるが、室内熱交換器3の両端部に跨るシール部材40が、両端部において係止されるとともに、中間部分においても係止されているので、シール部材40の変形による浮き上がりが防止される。
次に、本実施の形態に係る空気調和機の作用の一部として、シール部材40の取付方法について説明する。
先ず、第1分割熱交換器31と第2分割熱交換器32との接合部36の上側に沿わせるようにシール部材40を配置する。次いで、室内熱交換器3の右端部において、管板34の外側に突出する伝熱管33の部分に対し、シール部材40の右端部に形成されているフック部44を係止する。次に、作業者がシール部材40を接合部36に向けて押圧しながら、その指先を左端の方に滑らせる。このようにすると、中間部の複数のフック部43が順次係止され、その後に左端部における係止部42が樹脂製支持部材35に係止され、シール部材40の取付が完了する。
[実施の形態の効果]
本実施の形態に係る空気調和機は、以上のように構成されているので、次のような効果を奏することができる。
(1)シール部材40は、右端部と、中間部の複数個所と、左端部とにおいて室内熱交換器3に係止されているので、樹脂製のシール部材40が経年変化等により変形して部分的に接合部36から浮き上がることを抑止することができる。これにより、シール部材40は、分割熱交換器の接合部36における室内空気のバイパスを長期にわたり抑制することができる。このように冷却されていない室内空気のバイパスを抑制することにより、クロスフローファン2等への結露を防止することができる。また、室内熱交換器3のバイパスを抑制することにより、空調能力の低下を抑制することができる。
(2)シール部材40は、樹脂製支持部材35が設けられている端部において係止されるので、浮き上がることがなく、端部から空気がバイパスすることを抑制することができる。
(3)シール部材40は、樹脂製支持部材35に対し係止される係止部42、室内熱交換器3の中間部において伝熱管33に係止されるフック部43、並びに室内熱交換器3の右端部において伝熱管33に係止されるフック部44がそれぞれ圧入式に係止される構造となっている。したがって、シール部材40を押圧作業により取り付けることができるので、取り付け作業が簡略化される。
(4)また、このような係止部42及びフック部43,44は、接合部36の隙間にシール部材40を押し付けるような同一方向の押圧力により係止することができる。したがって、作業者がシール部材40の右端部のフック部44を係止させた後、シール部材40を分割熱交換器の接合部36に向けて押圧しながらその指先を右端から樹脂製支持部材35側の方へ滑らせる。このように作業を進めると、中間部のフック部43が順次結合され、その後、樹脂製支持部材35への係止部42が係止される。したがって、シール部材40の取り付け作業がきわめて簡略化される。
(5)シール部材40は、左端部のシール本体41、中間部の複数のフック部43、及び右端部のフック部44が樹脂一体成型されているので、シール部材40の製作、保管、取扱の工数が節減され、無駄なコストの上昇を抑制することができる。
(6)室内熱交換器3はクロスフィンチューブ式熱交換器である。そして、樹脂製支持部材35が伝熱管33のU字型端部を支持するので、分割熱交換器の取付位置の精度を向上させることができる。これにより、分割熱交換器同士の接合部36における間隔寸法の精度を向上させることができ、シール部材40の取付が容易になる。
(7)中間のフック部43及び右端部のフック部44に設けられている係止片43c、44cは、第1分割熱交換器31の最上部前面に接合するように形成されているので、爪部43a,44a,43b,44bが引っ掛けられている伝熱管33を軸として、シール本体41が回動することを抑止することができる。また、この係止片43c、44cは、フック部43,44を取り付けるときの位置規制及び位置ガイドの機能を果たす。
[変形例]
上記実施の形態において以下のように変更することもできる。
・室内熱交換器3は、クロスフィンチューブ式熱交換器であったが、他の形式の熱交換器であってもよく、分割熱交換器の接合部36に隙間の生じるようなものであれば同様の構成を適用することができる。
・シール部材40は、シール本体41、左端部の係止部42、中間部の複数のフック部43、及び右端部のフック部44を含め樹脂一体成型されていたが、これに限定されるものではない。例えば、フック部43,44に代えて、別部材で熱交換器に係止するようなものでもよい。また、樹脂一体成形品でなく、金属製のものでもよい。
・中間に配置されるフック部43は、前記実施の形態においては3個であったが、この個数に限定されるものではない。熱交換器の大きさとの兼ね合いによりこの数を適宜増減してもよい。
・前記実施の形態においては、中間部に配置されるフック部43及び右端部に配置されるフック部44において、第1分割熱交換器31の最上部前面に当接させる係止片43c、44cを有していたが、これを含まないものも本発明に含まれる。また、他の方法により伝熱管33を中心とする回動を抑止したり、取付位置を規制したりするようにしてもよい。
・前記実施の形態において、ファンとしてクロスフローファン2が用いられていたが、他の形式のファンでもよい。このようなファンとしては、遠心型ファンであるシロッコファンやターボファンを用いたものでもよい。
F 白抜き矢印
G 白抜き矢印
1 室内ケーシング
2 クロスフローファン
3 室内熱交換器
4 底フレーム
5 前面パネル
6 ファンケーシング
7 ドレンパン
8 吹出口
9 水平羽根
10 垂直羽根
11 サービス蓋
12 吸込口
13 エアフィルタ
31 第1分割熱交換器
32 第2分割熱交換器
33 伝熱管
34 管板
35 樹脂製支持部材
35a V字状上面
35b 傾斜部
35c 係止溝
36 接合部
40 シール部材
41 シール本体
41a 第1シール片
41b 第2シール片
41c ドレン孔
42 係止部
42a 係止片
43 (シール本体の中間に形成される)フック部
43a (前側の)爪部
43b (後側の)爪部
43c 係止片
44 (シール本体の右端に形成される)フック部
44a (前側の)爪部
44b (後側の)爪部
44c 係止片

Claims (5)

  1. 空気流れ方向と直角を成す側方から見て、ファンを取り囲むように複数の分割熱交換器が接合された熱交換器と、複数の分割熱交換器の端部を予め設定された位置に支持するための樹脂製支持部材(35)と、分割熱交換器の接合部(36)における空気のバイパスを抑制するシール部材(40)とを有し、
    前記シール部材(40)は、前記接合部(36)の一端から他端にかけて延びるとともに、前記樹脂製支持部材側(35)の端部において前記樹脂製支持部材(35)に係止され、他の箇所においては前記熱交換器を構成する伝熱管(33)に係止されるように構成されている
    空気調和機。
  2. 前記シール部材(40)は、前記樹脂製支持部材(35)に対し圧入式に係止される係止部(42)と、その他の箇所において、前記伝熱管(33)に対し圧入式に係止されるフック部(43,44)とを有し、
    前記樹脂製支持部材(35)は、前記係止部(42)を圧入式に係合するための係止溝(35c)を有する
    請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記シール部材(40)は、前記分割熱交換器の接合部(36)の形状に沿う断面形状を備えた帯状のシール本体(41)と、前記シール本体(41)の前記樹脂製支持部材(35)側の端部に形成された前記係止部(42)と、前記シール本体(40)の他端部に形成された前記フック部(44)と、両端の中間部の少なくとも1か所とに形成された前記フック部(43)とを有し、
    さらに、前記係止部(42)及び前記フック部(43,44)は、前記シール部材(40)を前記接合部(36)に押し付ける力により係合されるように構成されている
    請求項2に記載の空気調和機。
  4. 前記シール部材(40)は、前記シール本体(41)、前記係止部(42)、前記中間部に形成されたフック部(43)、及び、前記他端部に形成された前記フック部(44)が樹脂一体成型されている
    請求項3に記載の空気調和機。
  5. 前記熱交換器は、方形状の多数の金属製フィンに複数のU字型伝熱管(33)が挿通され、一端部においてこれらU字型伝熱管(33)の端部をUベンドで接合することにより冷媒を流す経路を形成したものであって、
    前記樹脂製支持部材(35)は、前記U字型伝熱管(33)のU字型を成す端部を保持するように形成されている
    請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の空気調和機。
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