JP2015124218A - 毛髪化粧料用組成物及びその製造方法、並びに毛髪化粧料用組成物を含有する毛髪化粧料 - Google Patents
毛髪化粧料用組成物及びその製造方法、並びに毛髪化粧料用組成物を含有する毛髪化粧料 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015124218A JP2015124218A JP2013272346A JP2013272346A JP2015124218A JP 2015124218 A JP2015124218 A JP 2015124218A JP 2013272346 A JP2013272346 A JP 2013272346A JP 2013272346 A JP2013272346 A JP 2013272346A JP 2015124218 A JP2015124218 A JP 2015124218A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hair
- composition
- mass
- ceramide
- squalane
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Abstract
【解決手段】本発明の毛髪化粧料用組成物は、セラミド類、スクワラン、リン酸系界面活性剤及び水を含み、セラミドを0.01質量%以上1質量%未満、スクワランを0.1〜10質量%、リン酸系界面活性剤を2〜10質量%を含有することを特徴とする毛髪化粧料用組成物である。
【選択図】なし
Description
また、皮膚だけでなく毛髪にも存在していることが知られている。
しかし、毛髪の脂質成分は、パーマネントウェーブ剤や染毛剤等に含まれるアルカリ性物質により流出し易く、毛髪の損傷により毛髪のパサつきや枝毛等が問題となっている。
そこで、毛髪化粧料にセラミドを配合することが試みられているが、セラミドはほとんどが油溶性であり、水溶性の化粧品基剤(溶媒)に対して著しく相溶性が低く、均一に含有させることは困難である。
特にパーマネントウェーブ剤や染毛剤、染毛料へのセラミドの配合は、製剤中の高い塩濃度、アルカリ性、酸性が影響し、セラミドが経時的に結晶化して、製剤へ安定に配合することは難しい。
(1)セラミド類、スクワラン、リン酸系界面活性剤及び水を含み、セラミドを0.01質量%以上1質量%未満、スクワランを0.1〜10質量%、リン酸系界面活性剤を2〜10質量%を含有することを特徴とする毛髪化粧料用組成物である。
セラミド類、スクワラン、リン酸系活性剤を加熱溶解し、加熱した水を加え、室温まで冷却することを特徴とする毛髪化粧料用組成物の製造方法である。
セラミド類、スクワラン、リン酸系活性剤を加熱溶解し、加熱した多価アルコール類及び水を加え、室温まで冷却することを特徴とする毛髪化粧料用組成物の製造方法である。
また、本発明の毛髪化粧料用組成物の製造方法は、本発明の毛髪化粧料用組成物を効率よく製造することができる。
更に、本発明の毛髪化粧料は、本発明の毛髪化粧料用組成物を含むため、セラミドをパーマネントウェーブ剤や染毛剤、染毛料等の水性の化粧料に均一に混合することができ、損傷した毛髪に外部からセラミドを均質に有効に付与することができることとなる。
本発明の毛髪化粧料用組成物は、セラミド類、スクワラン、リン酸系界面活性剤及び水を含み、セラミドを0.01質量%以上1質量%未満、スクワランを0.1〜10質量%、リン酸系界面活性剤を2〜10質量%を含有する毛髪化粧料用組成物である。
本発明の毛髪化粧料用組成物に用いるセラミド類は、市場で入手しうる任意のセラミド類を用いることができる。例えば、セラミド1、セラミド2、セラミド3、セラミド4、セラミド5、セラミド6I、セラミド6II等の天然セラミド類又はスフィンゴシン、フィトスフィンゴシン等や、セラミド類似化合物を例示することができる。
本発明の毛髪化粧料用組成物中に含有されるスクワランの含有量は、0.1〜10質量%であり、好ましくは0.5〜5質量%である。かかる範囲であると、得られる毛髪化粧料用組成物の乳化均質性状が優れるとともに、保存安定性にも優れることとなり、毛髪化粧料に配合した場合には、スクワランを損傷した毛髪に外部から均質に付与することができる。
一方、油成分として、スクワランを含まず、スクワラン以外の公知の植物油脂(椿油)、高級アルコール、エステル油、シリコーン油等を配合した場合では、セラミドが経時的に結晶化することがあり、耐アルカリ性・耐酸性等の耐薬品性にも優れた毛髪化粧料用組成物ができない。
リン酸系界面活性剤を必須含有成分とすることで、極めて乳化均質性状に優れることとなり、セラミドが経時的に結晶化することがなく、耐アルカリ性・耐酸性等の耐薬品性にも優れた毛髪化粧料用組成物が得られる。
一方、リン酸系界面活性剤以外の他の公知の界面活性剤、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトールテトラ脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤では、セラミドが経時的に結晶化することがあり、耐アルカリ性・耐酸性等の耐薬品性にも優れた毛髪化粧料用組成物ができない。
2質量%未満であると、セラミドが経時的に結晶化することがあり、10質量%を超えると毛髪化粧料に配合した場合、保存安定性が低下することがある。
多価アルコールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,3−プロパンジオール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、1,2−ペンチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、グリセリン、ポリグリセリン、マルチトール、エリスリトール等を例示することができ、望ましくはジプロピレングリコール、グリセリンなどを用いることができる。
その配合量は、上記効果を阻害しない範囲であれば、特に限定されないが、例えば、毛髪化粧料用組成中0.1〜50質量%配合することが可能である。
また、本発明の毛髪化粧料用組成物は、例えば水酸化ナトリウム等によりpHを4〜7に調整して、毛髪化粧料組成物の保存安定性を、更に良好にすることができる。
本発明の毛髪化粧料用組成物は、セラミド類、スクワラン等を均質に含有しているものであり、例えば、パーマネントウェーブ剤、染毛剤、ヘアシャンプー剤、ヘアトリートメント剤等の水性の材料に配合した場合においても、成分が分離したり析出したりすることなく、均質な水性の毛髪化粧料を得ることができる。その含有量は所望に応じて変化させることができ、好ましくは0.001〜50質量%である。
A:毛髪化粧料用組成物
(実施例1〜20、比較例1〜16)
下記表1〜4の各配合成分を下記表に示す配合割合で均一に混合して各毛髪化粧料用組成物を調製した。
具体的には、多価アルコールとパラオキシ安息香酸メチルとエデト酸二ナトリウムと精製水とを80〜100℃に加熱混合して均一な水性混合物を調製した。該水性混合物に、別途セラミドと油成分と界面活性剤を80〜100℃に加熱混合して調製した油性混合物を徐々に添加して、均一な混合物を調製し、室温まで冷却した。次いで、水酸化ナトリウムを添加してpHを約5程度に調整して、各毛髪化粧料用組成物を製造した。
実施例1〜20及び比較例1〜16の各毛髪化粧料用組成物を調製した後、室温で24時間放置後の性状を目視により評価した。その結果を下記表1〜4に示す。
評価は下記の評価基準にしたがっておこなった。
〇・・・析出・分離なし
△・・・僅かに析出・分離あり
×・・・析出・分離あり
実施例1〜20及び比較例1〜16の各毛髪化粧料用組成物を調製した後、各組成物をそれぞれ室温と、−5℃と、50℃とに設定した恒温槽内に3ヶ月放置した後の外観を目視により評価した。その結果を下記表1〜4に示す。
評価は下記の評価基準にしたがっておこなった。
〇・・・室温、−5℃、50℃のすべての場合において析出・分離なし
△・・・室温、−5℃、50℃のいずれかに析出・分離あり
×・・・室温、−5℃、50℃のすべてに析出・分離あり
(実施例21〜24、比較例17〜20)
下記表5の各配合成分を下記表5に示す配合割合で均一に混合して各毛髪化粧料であるパーマネントウェーブ剤を調製した。
下記表6〜10の各配合成分を下記表6〜10に示す配合割合で均一に混合して、それぞれ各毛髪化粧料であるパーマネントウェーブ剤、ヘアシャンプー剤、ヘアトリートメント剤、ヘアミスト剤、染毛剤を調製した。
実施例21〜27及び比較例17〜20の各毛髪化粧料を調製した後、各化粧料をそれぞれ室温と、5℃と、40℃とに設定した恒温槽内に放置した後の外観を目視により評価した。その結果を下記表5に示す。
評価は下記の評価基準にしたがっておこなった。
〇・・・室温、5℃、40℃のすべての場合において析出・分離がなし
△・・・室温、5℃、40℃のいずれかに析出・分離あり
×・・・室温、5℃、40℃のすべてに析出・クリーミングあり
Claims (5)
- セラミド類、スクワラン、リン酸系界面活性剤及び水を含み、セラミドを0.01質量%以上1質量%未満、スクワランを0.1〜10質量%、リン酸系界面活性剤を2〜10質量%を含有することを特徴とする毛髪化粧料用組成物。
- 請求項1に記載の毛髪化粧料組成物において、多価アルコール類を含有することを特徴とする毛髪化粧料用組成物。
- セラミド類、スクワラン、リン酸系界面活性剤及び水を含み、セラミドを0.01〜1未満質量%、スクワランを0.1〜10質量%、リン酸系界面活性剤を2〜10質量%を含有する毛髪化粧料用組成物を製造するにあたり、
セラミド類、スクワラン、リン酸系活性剤を加熱溶解し、加熱した水を加え、室温まで冷却することを特徴とする毛髪化粧料用組成物の製造方法。 - 請求項3に記載の毛髪化粧料組成物の製造方法において、更に多価アルコールを含み、当該多価アルコールは加熱して、前記加熱した水とともに添加配合することを特徴とする、毛髪化粧料用組成物の製造方法。
- 請求項1又は2に記載の毛髪化粧料用組成物を、0.001〜50質量%含有することを特徴とする毛髪化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013272346A JP2015124218A (ja) | 2013-12-27 | 2013-12-27 | 毛髪化粧料用組成物及びその製造方法、並びに毛髪化粧料用組成物を含有する毛髪化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013272346A JP2015124218A (ja) | 2013-12-27 | 2013-12-27 | 毛髪化粧料用組成物及びその製造方法、並びに毛髪化粧料用組成物を含有する毛髪化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015124218A true JP2015124218A (ja) | 2015-07-06 |
Family
ID=53535186
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013272346A Pending JP2015124218A (ja) | 2013-12-27 | 2013-12-27 | 毛髪化粧料用組成物及びその製造方法、並びに毛髪化粧料用組成物を含有する毛髪化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015124218A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016017031A (ja) * | 2014-07-04 | 2016-02-01 | ロレアル | ケラチン繊維のための美容組成物を調製する方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04112810A (ja) * | 1990-08-31 | 1992-04-14 | Kao Corp | 水性化粧料及びその製造法 |
JPH11322572A (ja) * | 1998-05-15 | 1999-11-24 | Kurooda Japan Kk | 化粧料組成物 |
JP2011016768A (ja) * | 2009-07-10 | 2011-01-27 | Kao Corp | 化粧料の製造法 |
-
2013
- 2013-12-27 JP JP2013272346A patent/JP2015124218A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04112810A (ja) * | 1990-08-31 | 1992-04-14 | Kao Corp | 水性化粧料及びその製造法 |
JPH11322572A (ja) * | 1998-05-15 | 1999-11-24 | Kurooda Japan Kk | 化粧料組成物 |
JP2011016768A (ja) * | 2009-07-10 | 2011-01-27 | Kao Corp | 化粧料の製造法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016017031A (ja) * | 2014-07-04 | 2016-02-01 | ロレアル | ケラチン繊維のための美容組成物を調製する方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101337811B1 (ko) | O/w 미세 에멀젼 외용제의 제조 방법 | |
JP5072245B2 (ja) | 水中油型乳化白濁皮膚化粧料 | |
KR20150116655A (ko) | 난용성 기능성 성분을 안정화한 화장료 조성물 | |
JP2011213702A (ja) | 乳化組成物 | |
TW201008597A (en) | Cream-like o/w type emulsified composition and method for producing same | |
CN111511345B (zh) | 脂质微粒分散物 | |
TW201249467A (en) | Transparent or translucent oil-in-water emulsion cosmetic composition | |
KR102181475B1 (ko) | 난용성 성분 안정화용 조성물 및 이를 포함하는 화장료 조성물 | |
TWI230073B (en) | Ceramide emulsifier | |
JPH0745394B2 (ja) | 保湿用皮膚化粧料 | |
JP7411421B2 (ja) | 化粧料 | |
JP6036188B2 (ja) | クレンジングクリーム | |
JP2016060716A (ja) | 白濁化粧料 | |
KR101448847B1 (ko) | 세라마이드를 함유한 고내상 유중수형 유화 화장료 조성물 및 그 제조 방법 | |
JP4778256B2 (ja) | 水中油型エマルション及びその製造方法 | |
KR102395902B1 (ko) | 투명한 화장료 조성물 | |
JP2008120731A (ja) | ベシクル組成物及びそれを配合した皮膚外用剤 | |
JP2007153771A (ja) | 皮膚用乳化組成物 | |
JP2010222317A (ja) | 水中油型乳化化粧料 | |
JPS6186940A (ja) | 水中油型乳化組成物 | |
JP2015124218A (ja) | 毛髪化粧料用組成物及びその製造方法、並びに毛髪化粧料用組成物を含有する毛髪化粧料 | |
JP2005306760A (ja) | 乳化組成物 | |
JPS59161309A (ja) | 乳化化粧料 | |
JP2016185916A (ja) | セラミド含有化粧料用エマルジョン組成物、その製造方法及び当該化粧料用エマルジョン組成物を配合した化粧料 | |
KR20200131795A (ko) | 난용성 성분 안정화용 조성물 및 이를 포함하는 화장료 조성물 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160530 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170517 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170606 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170807 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170905 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20180306 |