JP2015124144A - フッ化カルシウム光学部材、フッ化カルシウム部材の製造方法、及びフッ化カルシウム単結晶の加工方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フッ化カルシウム部材の製造方法は、フッ化カルシウム単結晶を250℃以上に加熱することと、加熱された前記フッ化カルシウム単結晶に圧力を与えて塑性変形させることとを含む。例えば、CaF2単結晶のインゴットから削り出し加工により中空円筒Cを形成し、その内部に高圧の気体Gを封止する。これにより、内壁は常に気体Gからの圧力を受けて半径方向外側に加圧された状態にある。このような状態において、ヒータ51によって中空円筒Cの中央部Coを局部的に加熱することによって、加熱により塑性変形が可能な状態となり、中空円筒Cの中央部Coが外側に膨らみ、球殻部1sが形成される。
【選択図】図4
Description
フッ化カルシウム部材の製造方法であって、
フッ化カルシウム単結晶を250℃以上に加熱することと、
加熱されたフッ化カルシウム単結晶に圧力を与えて塑性変形させることとを含む製造方法が提供される。
フッ化カルシウム単結晶からなる光学部材であって、
塑性変形により成形された透光部を備え、
前記透光部は、波長125nmの光に対して33%以上の透過率を有し、波長130nmの光に対して約70%以上の透過率を有する光学部材が提供される。
フッ化カルシウム単結晶の加工方法であって、
フッ化カルシウム単結晶を250℃以上に加熱することと、
加熱された前記フッ化カルシウム単結晶に圧力を与えて塑性変形させることとを含む加工方法が提供される。
図1〜図13を参照して、本願の第1実施形態について説明する。
本実施形態の光学部材1の製造においては、まず、CaF2単結晶のインゴットに対して削り出し加工を行い、図2に示すような、中心軸XCを有する中空円筒Cを形成する。CaF2単結晶のインゴットは、例えば特許第4569872号、特開第2006−327837号等に記載された単結晶製造方法を用いて製造することができる。CaF2単結晶のインゴットに対して削り出し加工を行う工程においては、中空円筒Cの中心軸XC方向とCaF2単結晶のへき開面({111}結晶面)の延在方向とが一致するように削り出しを行う。
次に中空円筒Cに塑性加工を施し、第1円筒部1x、第2円筒部1y及び球殻部1sをそれぞれ形成する。塑性加工は、図3に示す炉50の内部において中空円筒Cを加熱及び加圧し、中空円筒Cの一部に塑性変形を生じさせることにより行う。
次に、上記の塑性加工によって得られた光学部材1に対し、炉50内でアニール処理を行う。本発明者は、アニール処理により、塑性加工における加熱及び加圧によって変化した光学的特性を、塑性加工前の数値へと近づけることができることを見出した。
であってもよい。
第1の実施形態の変形例1として、図12に示す形状の光学部材2を得ることができる。光学部材2はCaF2単結晶から形成されており、半球殻状の透光部20と、透光部20が設置される平板部21とを有する。透光部20は、波長125nmの光に対して約33%以上の透過率を有し、波長130nmの光に対して約70%以上の透過率を有する。
第1の実施形態の変形例2として、図13の断面図に示す形状の光学部材3を得ることができる。光学部材3はCaF2単結晶から形成されており、中心軸X3を有する中空円筒状の透光部30と、透光部30の中心軸X3方向の両端部の第1テーパ部31及び第2テーパ部32とを有する。透光部30は、波長125nmの光に対して約33%以上の透過率を有し、波長130nmの光に対して約70%以上の透過率を有する。第1テーパ部31及び第2テーパ部32はそれぞれ円錐台の輪郭を有し、透光部30から離れるにしたがって、内径及び外径が大きくなる。
図14を参照して、本願の第2実施形態について説明する。
1x 第1円筒部
1y 第2円筒部
1s 球殻部
20、30 透光部
50 炉
51 ヒータ
52 温度制御部
60 閉塞具
61 気体出入口
65 加圧具
66 柄
67 伸縮部
68 半球部
70 プレス
C 中空円筒
G 気体
Claims (20)
- フッ化カルシウム部材の製造方法であって、
フッ化カルシウム単結晶を250℃以上に加熱することと、
加熱されたフッ化カルシウム単結晶に圧力を与えて塑性変形させることとを含む製造方法。 - 前記フッ化カルシウム単結晶の加熱は、5℃/h〜200℃/hの温度上昇速度で行われる請求項1に記載の製造方法。
- 前記フッ化カルシウム単結晶への圧力の付与は、気体による加圧である請求項1又は2に記載の製造方法。
- 前記気体の温度を、前記加熱されたフッ化カルシウム単結晶の温度にほぼ等しくなるように制御することを含む請求項3に記載の製造方法。
- 前記フッ化カルシウム単結晶への圧力の付与は、前記フッ化カルシウム単結晶のへき開面の延在方向に直交する方向に圧力を付与することを含む請求項1〜4のいずれか一項に記載の製造方法
- 前記フッ化カルシウム単結晶への圧力の付与は不活性雰囲気中又は減圧雰囲気中で行われる請求項1〜5のいずれか一項に記載の製造方法
- 前記塑性変形を与えたフッ化カルシウム単結晶をアニール処理することを更に含む請求項1〜6のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記アニール処理は、前記フッ化カルシウム単結晶を800℃〜1300℃に昇温して行われる請求項7に記載の製造方法
- 前記塑性変形によって、前記フッ化カルシウム単結晶の曲面が形成される請求項1〜8のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記塑性変形によって、前記フッ化カルシウム単結晶の球殻が形成される請求項9に記載の製造方法。
- 前記フッ化カルシウム単結晶は中空筒であり、
前記中空筒の内部に気体を密封することを更に含み、
前記加熱された前記フッ化カルシウム単結晶に圧力を与えて塑性変形させることは、前記密封された気体によって、前記中空筒の内部から、前記中空筒に対して圧力を与えて、前記中空筒の一部を塑性変形させて前記球殻を形成することである請求項10に記載の製造方法。 - 前記アニールを処理を与えたフッ化カルシウム単結晶が、波長125nmの光に対して33%以上の透過率を有し、波長130nmの光に対して約70%以上の透過率を有する請求項7〜11のいずれか一項に記載の製造方法。
- フッ化カルシウム単結晶からなる光学部材であって、
塑性変形により成形された透光部を備え、
前記透光部は、波長125nmの光に対して33%以上の透過率を有し、波長130nmの光に対して約70%以上の透過率を有する光学部材。 - 前記透光部が球殻である請求項13に記載の光学部材。
- 前記光学部材は更に第1円筒部、第2円筒部を有し、前記透光部が前記第1円筒部及び前記第2円筒部に接続しており、前記第1円筒部の中心軸、前記第2円筒部の中心軸、及び前記透光部の回転軸が同一軸である請求項14に記載の光学部材。
- 前記透光部は中空筒の一部であり、
前記中空筒は、軸方向に延在して前記軸方向に交差する方向において対向する一対の平板部と、前記一対の平板部を連結する一対の曲面とを有し、
前記透光部は前記一対の平板部である請求項13に記載の光学部材。 - 前記フッ化カルシウム単結晶のへき開面の延在方向が、前記軸に直交する方向である請求項15又は16に記載の光学部材。
- 前記光学部材は、気体密封用部材である請求項13〜17のいずれか一項に記載の光学部材。
- フッ化カルシウム単結晶の加工方法であって、
フッ化カルシウム単結晶を250℃以上に加熱することと、
加熱された前記フッ化カルシウム単結晶に圧力を与えて塑性変形させることとを含む加工方法。 - 前記フッ化カルシウム単結晶への圧力の付与は、気体による加圧である請求項19に記載の加工方法。
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