JP2015123910A - 車両用シート装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウォークイン機構およびフォールダウン機構の構成を簡素化し得る車両用シート装置を提供する。
【解決手段】回動部材20の第1片部22が当接縁22aにてストッパ31に当接することでシートバックが前傾姿勢に維持され、この状態では、回動部材20のピン24によりリンク35がスライド規制解除位置まで押し下げられることで、ロック部材53によるスライド規制が解除されて、ウォークイン状態に移行する。また、ストラップ42の引っ張り操作に応じてストッパ31を移動させることで当該ストッパ31と第1片部22の当接縁22aとの当接状態が解除されて回動部材20の回動規制が解除され、この状態では、回動部材20が前傾方向にさらに回動することでピン24によるリンク35の押圧状態が解除されてロック部材53が規制状態になり、フォールダウン状態に移行する。
【選択図】図5

Description

本発明は、ウォークイン機構およびフォールダウン機構を備える車両用シート装置に関するものである。
従来、ウォークイン機構およびフォールダウン機構を備える車両用シート装置に関する技術として、下記特許文献1に開示されるシートアレンジ装置が知られている。このシートアレンジ装置は、リア側の乗員がウォークインおよびフォールダウンの二つのモードを操作できるように、ウォークイン機構およびフォールダウン機構と、ウォークイン機構とフォールダウン機構の切替え作動機構と、リア側の乗員が操作するリクライニングロックの開錠用並びに切替え作動機構用の作動子とを、シートクッションが組み付けられるクッションブラケットの板面に集中させて組付け配置している。
特開2010−083343号公報
ところで、ウォークイン機構およびフォールダウン機構は、シートクッションのスライド状態とシートバックの傾倒状態とをそれぞれ連動して制御する必要がある。このため、必要な部品が多くなることから両機構をそれぞれ簡素化することが困難であり、車両用シート装置の小型化を図る際の阻害要因ともなってしまう。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、ウォークイン機構およびフォールダウン機構の構成を簡素化し得る車両用シート装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1の発明では、車体に対してスライド可能に取り付けられるシートクッション(12)と、前記シートクッションに対して所定の傾倒軸を中心に傾倒可能に取り付けられるシートバック(13)と、前記シートクッションのスライドを規制可能なスライドロック機構(50,53)と、前記シートクッションに対して前傾姿勢まで傾倒した前記シートバックの傾倒を規制するとともに前記スライドロック機構による規制を解除するウォークイン機構と、前記シートバックを前記前傾姿勢からさらに傾倒させる際に、前記ウォークイン機構による前記シートバックの傾倒規制を解除するとともに前記スライドロック機構を規制状態にするフォールダウン機構と、を備える車両用シート装置(10)であって、前記ウォークイン機構は、当接部(22)および押圧部(23,24)を有し前記シートバックの傾倒に応じて前記所定の傾倒軸(17)を中心に回動する回動部材(20)と、前記当接部に当接することで前記シートバックが前記前傾姿勢に維持されるように前記回動部材の前傾方向への回動を規制するストッパ(31)と、前記ストッパが前記当接部に当接する際に前記押圧部により押圧されることで前記スライドロック機構によるスライド規制を解除する規制解除手段(35,54)と、を備え、前記フォールダウン機構は、前記ストッパを移動させることで当該ストッパと前記当接部との当接状態を解除して前記回動部材の回動規制を解除する際に操作される操作手段(37,42)を備え、前記規制解除手段は、前記操作手段の操作による回動規制の解除に応じて前記回動部材が前記前傾方向にさらに回動することで前記押圧部による押圧状態が解除されて前記スライドロック機構を規制状態にするように形成されることを特徴とする。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
請求項1の発明では、回動部材の当接部がストッパに当接することでシートバックが前傾姿勢に維持され、この状態では、押圧部による押圧状態の規制解除手段により、スライドロック機構によるスライド規制が解除される。これにより、車両用シート装置は、シートバックが前傾姿勢のままシートクッションがスライド可能なウォークイン状態となる。また、操作手段の操作に応じてストッパを移動させることで当該ストッパと当接部との当接状態が解除されて回動部材の回動規制が解除され、この状態では、回動部材が前傾方向にさらに回動することで押圧部による規制解除手段の押圧状態が解除されてスライドロック機構が規制状態になる。これにより、車両用シート装置は、シートバックが前傾姿勢からさらに前傾した状態でシートクッションのスライドが規制されるフォールダウン状態となる。
このようにウォークイン機構およびフォールダウン機構を構成することで、これら両機構を構成するための部品点数が削減されるため、ウォークイン機構およびフォールダウン機構の構成を簡素化した車両用シート装置を実現することができる。
請求項2の発明では、操作手段は、第1傾動状態にて接触するストッパを当接部に当接させこの当接状態を第2傾動状態にて解除するレバーと、レバーを第1傾動状態に向けて付勢する付勢部材と、レバーを付勢部材による付勢に抗して第2傾動状態に向けて傾動させる際に引張操作される引張部材と、を備えている。
これにより、シートバックを前傾姿勢からさらに傾倒させる場合には、引張部材を引張操作することでレバーが第2傾動状態に傾動してストッパと当接部との当接が解除されるので、ウォークイン状態からフォールダウン状態への移行を容易に実施することができる。
本実施形態に係る車両用シート装置の正面図である。 図1の車両用シート装置の側面図である。 図1の車両用シート装置の平面図である。 図4(A)は、ウォークイン状態の車両用シート装置を示す正面図であり、図4(B)は、フォールダウン状態の車両用シート装置を示す正面図である。 他方の傾倒軸の周囲を拡大して示す正面図である。 シートバックフレームの下端部とこの下端部に組み付けられる部品との位置関係を説明する説明図である。 シートクッションフレームの上端部とこの上端部に組み付けられる部品との位置関係を説明する説明図である。 図8(A)は、ロック状態のスライドレール部材を示す断面図であり、図8(B)は、アンロック状態のスライドレール部材を示す断面図である。 回動部材の第1片部がストッパに当接した状態を説明する説明図である。 レバーが第2傾動状態まで傾動したときのストッパの傾動状態を説明する説明図である。 回動部材のピンがリンクを乗り越えた直後の状態を説明する説明図である。 ストッパが回動部材の第1片部の外縁に接触した状態を説明する説明図である。
以下、本発明に係る車両用シート装置の一実施形態について図を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る車両用シート装置10の正面図である。図2は、図1の車両用シート装置10の側面図である。図3は、図1の車両用シート装置10の平面図である。図4(A)は、ウォークイン状態の車両用シート装置10を示す正面図であり、図4(B)は、フォールダウン状態の車両用シート装置10を示す正面図である。なお、図1〜図4では、便宜上、シートクッションやシートバックの図示を省略している。
図1〜図3に示す車両用シート装置10は、シートクッションに対してシートバックが傾倒可能に支持される車両用シート11と、この車両用シート11を車体に対してスライド可能に支持しそのスライドを規制可能なスライドロック機構を有するスライドレール部材50とを備えている。この車両用シート装置10は、シートクッションに対するシートバックの傾倒角度が調整可能な状態(以下、着座状態ともいう)やウォークイン状態、フォールダウン状態を切り替え可能に構成されている。
ここで、ウォークイン状態は、図4(A)に示すように、所定の前傾姿勢(例えば、着座状態から54°前傾した姿勢)まで傾倒したシートバックの更なる前傾が規制されるとともにスライドロック機構による規制が解除される状態である。また、フォールダウン状態は、図4(B)に示すように、シートバックを上記前傾姿勢からさらに前傾方向に傾倒(例えば、上記前傾姿勢から51°前傾)させる際にその前傾規制が解除されるとともにスライドロック機構が規制される状態である。
次に、車両用シート11の構成について、以下に説明する。
車両用シート11は、シートクッションおよびシートバックに加えて、シートクッションをスライドレール部材50に固定するシートクッションフレーム12と、このシートクッションフレーム12の後部に傾動自在に取り付けられて、シートバックをシートクッションに対して傾倒可能に支持するシートバックフレーム13とを備えるように構成されている。
シートバックフレーム13は、両下端部13aの貫通穴にそれぞれ係合する傾倒軸がシートクッションフレーム12の上端部12aの貫通穴にそれぞれ軸支されることで、シートクッションフレーム12に対して傾倒可能に支持されている。
一方の傾倒軸には、シートクッションフレーム12に対するシートバックフレーム13の傾倒の規制およびその傾倒角度を制御するための公知のリクライニング装置14が設けられている。このリクライニング装置14には、シートバックフレーム13の肩口に設けられる肩口レバー15からのケーブル16が接続されている。リクライニング装置14は、肩口レバー15の引き上げ操作に応じて引っ張られるケーブル16に応じて、シートクッションフレーム12に対するシートバックフレーム13の傾倒規制を解除するように構成されている。
次に、他方の傾倒軸(以下、単に傾倒軸17ともいう)の周囲の構成について、図5〜図7を用いて詳細に説明する。なお、図5は、傾倒軸17の周囲を拡大して示す正面図である。図6は、シートバックフレーム13の下端部13aとこの下端部13aに組み付けられる部品との位置関係を説明する説明図である。図7は、シートクッションフレーム12の上端部12aとこの上端部12aに組み付けられる部品との位置関係を説明する説明図である。なお、図5等では、便宜上、ピン24およびピン34にハッチングを付している。また、図7では、便宜上、シートクッションフレーム12および上端部12aの他側に組み付けられる部品を二点鎖線にて図示する。
図5および図6に示すように、傾倒軸17が係合する下端部13aの一側(上端部12aに対向する側)には、上端部12aとの間に介在するように、回動部材20が組み付けられている。この回動部材20は、シートバックフレーム13の傾倒(前傾)に応じて傾倒軸17を中心に(前傾方向に)回動するように構成されている。なお、傾倒軸17は、「所定の傾倒軸」の一例に相当し得る。
回動部材20は、下端部13aに固定される略円形状の基部21と、この基部21の外縁に連結される第1片部22および第2片部23とを備えている。第1片部22は、上記前傾姿勢までシートバックフレーム13が前傾したときに、その当接縁22aにて後述するストッパ31に当接することで、回動部材20の前傾方向への回動を規制、すなわち、シートバックフレーム13の前傾を規制するように形成されている。また、第1片部22の外縁22bは、傾倒軸17を中心に円弧状であって、フォールダウン状態でのストッパ31が接触するように形成されている。なお、第1片部22は、「当接部」の一例に相当し得る。
第2片部23は、第1片部22に対して下端部13a側に位置するように段差を介して基部21の外縁に連結されている。この第2片部23の先端部には、略円柱状のピン24が設けられており、このピン24は、その高さが第1片部22を含む平面に達しない程度に設定されている。ピン24は、第1片部22が当接縁22aにてストッパ31に当接する際、後述するリンク35を押し下げた状態が維持されるように配置されている。なお、第2片部23およびピン24は、「押圧部」の一例に相当し得る。
図5および図7に示すように、傾倒軸17を軸支するシートクッションフレーム12の上端部12aの一側(下端部13aに対向する側)には、下端部13aとの間に介在するように、ストッパ31がピン32を中心に傾動可能に支持されている。ストッパ31は、図5および図7に示す位置(以下、係止位置ともいう)に位置するようにストッパ用ばね部材(図示略)により付勢されている。このストッパ31は、上記係止位置では、回動する回動部材20の第1片部22の当接縁22aに当接するように配置されている。
また、上端部12aには、ピン32を中心とした円弧に相当するガイド穴12bが形成されており、このガイド穴12bに案内されるピン34がその一端にてストッパ31に固定されている。このガイド穴12bは、その上縁側にピン34の一端が案内されるときにストッパ31が上記係止位置に位置し(図7参照)、その下縁側にピン34の一端が案内されるときにストッパ31と第1片部22の当接縁22aとの当接が解除されるように形成されている。
また、ピン32には、リンク35が傾動可能に支持されている。このリンク35は、その一側縁35aおよび他側縁35bが、回動する回動部材20のピン24に接触可能な位置(以下、リンク基準位置ともいう:図7参照)に位置するようにリンク用ばね部材(図示略)により付勢されている。このため、前傾方向に回動する回動部材20のピン24により一側縁35aが押し下げられる場合のリンク35の傾動方向と、前傾方向と異なる方向に回動する回動部材20のピン24により他側縁35bが押し下げられる場合のリンク35の傾動方向とが異なることとなる。特に、第1片部22が当接縁22aにてストッパ31に当接する際、リンク35は、一側縁35aにてピン24による押圧によりスライド規制解除位置まで傾動する(図9参照)。
リンク35には、スライドケーブル41の一端が固定されている。このスライドケーブル41は、スライドレール部材50のスライドロック機構によるロック状態を制御可能なケーブルである。このスライドケーブル41は、リンク35がスライド規制解除位置まで傾動した場合に、スライドレール部材50に対してアンロック状態に切り替えるための引張力を付与するように機能する。なお、リンク35は、「規制解除手段」の一例に相当し得る。
また、上端部12aの他側には、レバー37がピン38を中心に傾動可能に支持されており、このレバー37は、レバー用ばね部材(図示略)により図5および図7に示す状態(以下、第1傾動状態ともいう)に傾動するように付勢されている。このレバー37には、ピン34の他端が案内されるガイド穴37aが設けられている。このため、レバー37は、ガイド穴37aに案内されるピン34の他端の位置に応じて、ピン38を中心とする傾動角度が変化する。ガイド穴37aは、一端にてガイド穴12bの上縁側に案内されたピン34の他端が、その上縁側に案内され(図5参照)、一端にてガイド穴12bの下縁側に案内されたピン34の他端が、その下縁側に案内されるように形成されている。
レバー37の先端部37bには、ストラップ42の一端が固定されている。このストラップ42は、ストッパ31を上記係止位置から傾動させることでシートバックフレーム13の前傾規制を解除する際に、乗員等により引っ張り操作される引張部材である。ストラップ42の他端は、図1〜図3に示すように、シートクッションフレーム12の側部に引き出されている。なお、レバー37、レバー用ばね部材およびストラップ42は、「操作手段」の一例に相当し得る。また、レバー用ばね部材は、「付勢部材」の一例に相当し、ストラップ42は、「引張部材」の一例に相当し得る。
これにより、ストラップ42が引っ張られない状態では、レバー用ばね部材により付勢されたレバー37のガイド穴37aの上縁側にピン34の他端が案内され、このピン34の一端がガイド穴12bの上縁側に案内される。この場合には、ストッパ31が上記係止位置に位置することとなる。
一方、ストラップ42の他端が引っ張られると、レバー用ばね部材の付勢に抗して傾動したレバー37のガイド穴37aの下縁側にピン34の他端が案内され、このピン34の一端がガイド穴12bの下縁側に案内される。この場合には、ストッパ31が第1片部22の当接縁22aに当接しない位置まで回動することとなる。
次に、スライドレール部材50の構成について、図8を参照して説明する。なお、図8(A)は、ロック状態のスライドレール部材50を示す断面図であり、図8(B)は、アンロック状態のスライドレール部材50を示す断面図である。
図8(A),(B)に示すように、スライドレール部材50は、車体に固定されるロアレール51と、車両用シート11に固定されるアッパーレール52と、ロアレール51とアッパーレール52とを所望のスライド位置で相対移動不能にロック(固定)するロック部材53と、ロック部材53のロック状態およびロック解除状態を切り替えるための操作レバーとを備えている。
ロアレール51およびアッパーレール52は、両部材間にリテーナに保持されるスチールボール等を介在させることで、前後方向に円滑に摺動できるようになっている。
ロック部材53は、アッパーレール52に傾動可能に支持されており、その先端部には、ロアレール51に形成される複数の歯部51aのいずれかに係合可能な複数の係合部53aが形成されている。このロック部材53は、図略の付勢部材により係合部53aがロアレール51の対応する歯部51aに係合する傾動状態(以下、ロック傾動状態ともいう:図8(A)参照)となるように付勢されている。
このため、ロック傾動状態のロック部材53は、ロアレール51に対するアッパーレール52のスライドを規制するスライドロック機構として機能する。一方、操作レバーによる操作に応じてロック部材53がロック解除方向に傾動すると、係合部53aと歯部51aとの係合が解除されて、ロアレール51に対するアッパーレール52のスライド規制が解除される。
また、アッパーレール52には、操作レバーと異なるスライドロック制御用の機構として、ロック部材53をロック解除方向に傾動させるように押圧可能な押圧片54が回動可能に支持されている。この押圧片54は、ばね部材55によりロック部材53から離間する方向(図8の時計方向)に付勢され、この付勢方向に抗する方向から引張力を受けるようにスライドケーブル41の他端が固定されている。
このため、図8(B)に示すように、スライドケーブル41から引張力を受ける状態では、押圧片54がばね部材55に抗してロック部材53を押圧する方向(以下、押圧回動方向ともいう)に回動し、その結果、係合部53aと歯部51aとの係合が解除されて上記スライド規制が解除される。一方、上記引張力がなくなると、図8(A)に示すように、ばね部材55の付勢力によりロック部材53が反押圧回動方向に回動し、その結果、係合部53aと歯部51aとが係合してロアレール51に対するアッパーレール52のスライドが規制される。なお、押圧片54は、「規制解除手段」の一例に相当し得る。
次に、上述のように構成される車両用シート装置10のウォークイン状態やフォールダウン状態等について、図面を参照して説明する。なお、図9は、回動部材20の第1片部22がストッパ31に当接した状態を説明する説明図である。図10は、レバー37が第2傾動状態まで傾動したときのストッパ31の傾動状態を説明する説明図である。図11は、回動部材20のピン24がリンク35を乗り越えた直後の状態を説明する説明図である。図12は、ストッパ31が回動部材20の第1片部22の外縁22bに接触した状態を説明する説明図である。なお、図9〜図12では、便宜上、シートクッションフレーム12および上端部12aの他側に組み付けられる部品を二点鎖線にて図示する。
まず、図1に示す着座状態から、図4(A)に示すウォークイン状態に移行する場合について説明する。
肩口レバー15を引き上げ操作することでリクライニング装置14によるシートバックフレーム13の傾倒規制が解除される。この状態でシートバックを前傾させると、図9に示すように、回動部材20の第1片部22が当接縁22aにてストッパ31に当接する前傾姿勢でシートバックの前傾が規制される。
この前傾規制に際し、回動部材20のピン24によりリンク35がスライド規制解除位置まで押し下げられるように傾動する。このため、スライドケーブル41が引っ張られることで、図8(B)に示すように、押圧片54が押圧回動方向に回動して、ロック部材53の係合部53aとロアレール51の歯部51aとの係合が解除される。
これにより、ロアレール51に対するアッパーレール52のスライド規制が解除され、シートバックが前傾姿勢のまま車両用シート11がスライド可能な、ウォークイン状態への移行が完了する。
このように、第1片部22とピン24が形成される第2片部23とを有しシートバックの傾倒に応じて傾倒軸17を中心に回動する回動部材20と、第1片部22の当接縁22aに当接することでシートバックが前傾姿勢に維持されるように回動部材20の前傾方向への回動を規制するストッパ31と、ストッパ31が当接縁22aに当接する際にピン24により押圧されることでロック部材53によるスライド規制を解除するリンク35と、を備えるようにウォークイン機構を構成することができる。
次に、図4(A)に示すウォークイン状態から、図4(B)に示すフォールダウン状態に移行する場合について説明する。
ウォークイン状態にてストラップ42の他端を引っ張ると、第1傾動状態のレバー37が、図10に示す状態(以下、第2傾動状態ともいう)まで傾動し、この第2傾動状態のレバー37のガイド穴37aの下縁側にピン34の他端が案内される。このため、ピン34の一端がガイド穴12bの下縁側に案内されることでストッパ31が上記係止位置から傾動し、ストッパ31と第1片部22の当接縁22aとの当接が解除される。これにより、ストッパ31による回動部材20の回動規制が解除されて、図4(B)に示す前傾状態までシートバックが前傾可能となる。
この前傾規制解除に際し、回動部材20のピン24がリンク35を乗り越えることで、図11に示すように、リンク35がリンク用ばね部材による付勢に応じて傾動し、スライドケーブル41による引っ張り状態が解除される。このため、図8(A)に示すように、押圧片54がばね部材55による付勢に応じて回動し、ロック部材53の係合部53aとロアレール51の歯部51aとが係合する。
これにより、ロアレール51に対するアッパーレール52のスライドが規制され、シートバックが前傾姿勢からさらに前傾可能な、フォールダウン状態への移行が完了する。
このように、ストッパ31を傾動させることで当該ストッパ31と当接縁22aとの当接状態を解除して回動部材20の回動規制を解除する際に操作されるストラップ42およびレバー37を備え、リンク35を、ストラップ42の引張操作による回動規制の解除に応じて回動部材20が前傾方向にさらに回動することでピン24による押圧状態が解除されてロック部材53を規制状態にするように形成することで、フォールダウン機構を構成することができる。
なお、ストッパ31と第1片部22の当接縁22aとの当接が解除されて回動部材20が前傾方向に回動した後にストラップ42の引っ張り状態が解除されても、図12に示すように、ストッパ31が第1片部22の外縁22bに接触することで、前傾規制解除状態が維持される。
次に、図4(B)に示すフォールダウン状態から、図1に示す着座状態に移行する場合について説明する。
シートバックを後傾させるように引き起こすと、シートバックフレーム13の後傾とともに回動部材20が後傾方向に回動する。このとき、ストッパ31は第1片部22の外縁22bに摺接しており、ピン34の他端がガイド穴37aの下縁側に案内されているため、レバー37は、第2傾動状態に維持される。そして、ストッパ31が外縁22bを乗り越えると、ストッパ31が上記係止位置に向けて傾動するとともに、ピン34の他端がガイド穴37aの上縁側に案内される。これにより、レバー37が第1傾動状態に向けて傾動する。
さらに、シートバックが引き起こされると、後傾方向に回動する回動部材20のピン24が、リンク基準位置に位置するリンク35の他側縁35bに接触する。この状態から回動部材20がさらに後傾方向に回動することで、ピン24により他側縁35bが押し下げられるようにリンク35が傾動する。このリンク35の傾動方向では、スライドケーブル41が引っ張られる状態にならないため、スライドレール部材50がロック解除状態になることもない。
そして、ピン24がリンク35を乗り越えるように回動部材20がさらに回動することで、リクライニング装置14によるシートクッションに対するシートバックの傾倒角度が調整可能な着座状態への移行が完了する。
以上説明したように、本実施形態に係る車両用シート装置10では、回動部材20の第1片部22が当接縁22aにてストッパ31に当接することでシートバックが前傾姿勢に維持され、この状態では、回動部材20のピン24によりリンク35がスライド規制解除位置まで押し下げられることで、ロック部材53によるスライド規制が解除される。これにより、車両用シート装置10は、シートバックが前傾姿勢のままシートクッションがスライド可能なウォークイン状態となる。また、ストラップ42の引っ張り操作に応じてストッパ31を移動させることで当該ストッパ31と第1片部22の当接縁22aとの当接状態が解除されて回動部材20の回動規制が解除され、この状態では、回動部材20が前傾方向にさらに回動することでピン24によるリンク35の押圧状態が解除されてロック部材53が規制状態になる。これにより、車両用シート装置10は、シートバックが前傾姿勢からさらに前傾した状態でシートクッションのスライドが規制されるフォールダウン状態となる。
このようにウォークイン機構およびフォールダウン機構を構成することで、これら両機構を構成するための部品点数が削減されるため、ウォークイン機構およびフォールダウン機構の構成を簡素化した車両用シート装置10を実現することができる。
特に、ストッパ31を傾動させる操作手段として、第1傾動状態にて接触するストッパ31を第1片部22の当接縁22aに当接させ、この当接状態を第2傾動状態にて解除するレバー37と、レバー37を第1傾動状態に向けて付勢するレバー用ばね部材と、レバー37をレバー用ばね部材による付勢に抗して第2傾動状態に向けて傾動させる際に引張操作されるストラップ42と、を備えている。
これにより、シートバックを前傾姿勢からさらに傾倒させる場合には、ストラップ42を引張操作することでレバー37が第2傾動状態に傾動してストッパ31と第1片部22の当接縁22aとの当接が解除されるので、ウォークイン状態からフォールダウン状態への移行を容易に実施することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよい。
(1)ストラップ42は、シートクッションフレーム12の側部に引き出されることに限らず、例えば、シートクッションフレーム12の後部に引き出されてもよい。このように、車両用シート11に着座する乗員等に応じてストラップ42の引き出し位置を容易に変更することができる。
(2)レバー37の傾動状態を第1傾動状態および第2傾動状態のいずれかに切り替えるための手段として、ストラップ42を採用することに限らず、他の引張部材を採用してもよい。また、他の機械的構成を用いて、レバー37の傾動状態を第1傾動状態および第2傾動状態のいずれかに切り替えてもよい。
10…車両用シート装置
11…車両用シート
12…シートクッションフレーム
13…シートバックフレーム
15…肩口レバー
20…回動部材
22…第1片部(当接部)
23…第2片部(押圧部)
24…ピン(押圧部)
31…ストッパ
35…リンク(規制解除手段)
37…レバー(操作手段)
42…ストラップ(引張部材,操作手段)
50…スライドレール部材
53…ロック部材(スライドロック機構)
54…押圧片(規制解除手段)

Claims (2)

  1. 車体に対してスライド可能に取り付けられるシートクッションと、
    前記シートクッションに対して所定の傾倒軸を中心に傾倒可能に取り付けられるシートバックと、
    前記シートクッションのスライドを規制可能なスライドロック機構と、
    前記シートクッションに対して前傾姿勢まで傾倒した前記シートバックの傾倒を規制するとともに前記スライドロック機構による規制を解除するウォークイン機構と、
    前記シートバックを前記前傾姿勢からさらに傾倒させる際に、前記ウォークイン機構による前記シートバックの傾倒規制を解除するとともに前記スライドロック機構を規制状態にするフォールダウン機構と、
    を備える車両用シート装置であって、
    前記ウォークイン機構は、
    当接部および押圧部を有し前記シートバックの傾倒に応じて前記所定の傾倒軸を中心に回動する回動部材と、
    前記当接部に当接することで前記シートバックが前記前傾姿勢に維持されるように前記回動部材の前傾方向への回動を規制するストッパと、
    前記ストッパが前記当接部に当接する際に前記押圧部により押圧されることで前記スライドロック機構によるスライド規制を解除する規制解除手段と、を備え、
    前記フォールダウン機構は、
    前記ストッパを移動させることで当該ストッパと前記当接部との当接状態を解除して前記回動部材の回動規制を解除する際に操作される操作手段を備え、
    前記規制解除手段は、前記操作手段の操作による回動規制の解除に応じて前記回動部材が前記前傾方向にさらに回動することで前記押圧部による押圧状態が解除されて前記スライドロック機構を規制状態にするように形成されることを特徴とする車両用シート装置。
  2. 前記操作手段は、
    傾動可能に支持されて、第1傾動状態にて接触する前記ストッパを前記当接部に当接させ、第2傾動状態にて前記当接状態を解除するレバーと、
    前記レバーを前記第1傾動状態に向けて付勢する付勢部材と、
    前記レバーを前記付勢部材による付勢に抗して前記第2傾動状態に向けて傾動させる際に引張操作される引張部材と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート装置。
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