JP2015122861A - ステータ用絶縁紙 - Google Patents

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哲志 水谷
Tetsushi Mizutani
哲志 水谷
高橋 範行
Noriyuki Takahashi
範行 高橋
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Abstract

【課題】絶縁紙の絶縁性の低下を抑制しつつ、コイル側からステータコアのスロット内壁面へのワニスの浸透を可能にする。【解決手段】絶縁紙10は複数の絶縁シート10A〜10Cの積層体から構成される。それぞれの絶縁シート10A〜10Cには、コイル14側に供給されたワニスをスロット内壁面16まで浸透させる貫通孔22A〜22Cが形成されている。貫通孔22A〜22Cは、絶縁シート10A〜10Cを積層させたときに、隣接する絶縁シート10A〜10C間で重ならないように形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、回転電機のステータに用いられる絶縁紙に関する。
回転電機の固定子であるステータは、回転磁束を生じさせるコイルと、磁束通路となるステータコアを備える。コイルはステータコアに設けられたスロットに挿入される。また、コイルとステータコアの導通を防ぐために、両者の間には絶縁紙が設けられる。例えば特許文献1では、絶縁特性や強度の異なる複数の絶縁シート材を積層させた絶縁紙が開示されている。
図3に示すように、絶縁紙102の両端部には、カフス104と呼ばれる折り返し部が設けられる。カフス104がステータコア108の中心軸方向両端面(以下、単に端面と呼ぶ)107に引っ掛かることで、絶縁紙102のスロット106からの抜けが防止される。
また、スロットに絶縁紙及びコイルを挿入した後に、これらをスロット内壁面に固着させるために、スロットにワニスが注入される。ワニスは、ステータコアの端面側(コイルエンド側)からスロットに注入される。例えば、ステータコアの中心軸を鉛直方向と略一致させるようにステータコアを寝かせて、鉛直方向上方からスロットに向かってワニスを垂らす。垂らされたワニスが、コイルと絶縁紙との間隙、及び絶縁紙とスロット内壁面との間隙に充填されることで、絶縁紙及びコイルがスロット内壁面に固着される。
特開2008−178197号公報
ところで、絶縁紙のカフスによって、ワニスの充填が困難となる場合がある。カフスは、ステータコア端面のスロット周りを覆うようにして設けられており、その結果、当該端面からスロットへのワニスの流れが妨げられる。これにより、絶縁紙とスロット内壁面との間隙へのワニスの直接充填が困難となる。
上記間隙へワニスを供給するために、図4に示すように、絶縁紙102に貫通孔109を設けて、コイル110と絶縁紙102との間隙に注入されたワニスをスロット内壁面112側に浸透させることが考えられる。しかし、このように貫通孔109を設けると、コイル110とスロット内壁面112との沿面距離(2つの導電性部材間の、絶縁物の表面に沿った最短距離)L0が短くなってしまい、絶縁紙102の絶縁性が低下するという、別の問題が生じる。そこで、本発明は、絶縁性の低下を抑制しつつ、スロット内壁面へのワニスの浸透を可能にする絶縁紙を提供することを目的とする。
本発明に係るステータ用絶縁紙は、ステータコアのスロット内壁面に沿って設けられ、前記ステータコアとそのスロットに挿入されるコイルとを絶縁させる。前記絶縁紙は複数の絶縁シートの積層体から構成され、それぞれの前記絶縁シートには、前記コイル側に供給されたワニスを前記スロット内壁面まで浸透させる貫通孔が形成される。前記貫通孔は、前記絶縁シートを積層させたときに、隣接する前記絶縁シート間で重ならないように形成される。
本発明によれば、絶縁紙の絶縁性の低下を抑制しつつ、ステータコア内壁面へワニスを浸透させることが可能になる。
本実施形態に係るステータ用絶縁紙を例示する図である。 本実施形態に係るステータ用絶縁紙の一部拡大図である。 絶縁紙のカフスを説明する図である。 従来技術に係る絶縁紙を例示する図である。
図1に、本実施形態に係るステータ用の絶縁紙10を例示する。なお、図1では、ステータコア12の中心軸から内周面を見たときの模式図が示されている。また、図1では、当該中心軸を紙面上下方向と一致させている。
絶縁紙10は、ステータコア12とコイル14の間に設けられ、両者を絶縁させる。絶縁紙10は、ステータコア12のスロット内壁面16に沿って設けられ、その内側にコイル14が配置される。
ステータコア12の中心軸方向に沿った絶縁紙10の長さは、ステータコア12の厚さより長く形成され、その両端部には折り返し部であるカフス20が形成されている。このような構成を備えることで、絶縁紙10をスロット18に挿入した際に、カフス20がスロット18から突出するとともにその先端がステータコア12の端面(中心軸方向端面)21に引っ掛かる。これによりカフス20のスロット18からの抜けが防止される。
絶縁紙10は、複数の絶縁シートの積層体から構成される。例えば、3層の絶縁シート10A〜10Cから絶縁紙10が構成される。それぞれの絶縁シート10A〜10Cは、絶縁特性や磨耗特性等が異なっていることが好適である。
例えば、コイル14やスロット内壁面16と接する絶縁シート10A、10Cは、絶縁シート10Bよりも耐磨耗性の高い部材から構成される。例えば、絶縁シート10A、10Cは、ノーメックス(登録商標)等の、メタ系アラミド繊維フィルムから構成される。また、絶縁シート10A、10Cに挟まれる絶縁シート10Bは、絶縁シート10A、10Cよりも絶縁性の高い部材から構成される。例えば、絶縁シート10Bは、テオネックス(登録商標)等の、ポリエチレンナフタレートフィルムから構成される。
図2には、図1の破線で囲った部分の拡大図が示されている。絶縁シート10A〜10Cには、それぞれ貫通孔22A〜22Cが設けられている。後述するように、貫通孔22A〜22Cは、コイル14側に供給されたワニスをスロット内壁面16に浸透させるための経路となる。ワニスの迅速な浸透を図るために、貫通孔22A〜22Cは、絶縁シート10A〜10Cに複数設けられていることが好適である。例えば、それぞれの絶縁シート10A〜10Cに対して、配置間隔dごとに、それぞれ貫通孔22A〜22Cを設ける。
貫通孔22A〜22Cは、絶縁シート10A〜10Cを積層させたときに、隣接する絶縁シート間で重ならないように形成されている。例えば、貫通孔パターンの始点位置、言い換えると絶縁シートの端部から貫通孔22までの距離を、絶縁シート10A〜10C間で、配置間隔dの半ピッチ分(d/2)ずらす。このようにすることで、絶縁シート10A〜10Cを積層させたときに、それぞれの貫通孔22A〜22Cが半ピッチd/2分ずれる。
なお、図2の例では、ステータコア12の中心軸方向に沿って各絶縁シート10A〜10Cの貫通孔22A〜22Cをずらしていたが、この形態に限らない。例えば円周方向に沿って貫通孔22A〜22Cをずらすようにしてもよい。
絶縁シート10A〜10Cは、互いに未接着の状態で積層されて、スロット18に挿入される。なお、絶縁シート10A〜10Cの積層体は、カフス20を形成するために両端が折り曲げられる。この折り曲げにより、それぞれの絶縁シート10A〜10Cが仮留めされ、絶縁シート10A〜10Cの位置ずれや散逸が防止される。また、仮留めの機能を強化するために、絶縁シート10A〜10Cを部分的に、つまり層間間隙を完全に塞がない範囲で、これら絶縁シート10A〜19Cを接着するようにしてもよい。
図1に戻り、ワニスの注入工程について説明する。コイル14への通電時に生じる電磁力によってコイル14が振動し、絶縁紙10やステータコア12と摺動するおそれがある。そこで、スロットにワニスを注入することで、コイル14及び絶縁紙10をスロット内壁面16に固着させて、上記の摺動を防ぐ。また、ワニスは、スロット18の空隙を埋めて、絶縁性を高める機能も備えている。ワニスは、例えば、熱可塑性の樹脂を有機溶剤に溶かした、絶縁性の粘性流体から構成される。
ワニスは、ステータコア12の端面21側(コイルエンド側)から注入される。例えば、ステータコア12の中心軸を鉛直方向に略一致させるようにしてステータコア12を寝かせるともに、図1の白抜き矢印にて示すように、鉛直方向上方からスロット18にワニスを垂らす。
垂らされたワニスは、図1の矢印にて示すように、絶縁紙10とコイル14の間隙に入り込む。さらに図2に示すように、各絶縁シート10A〜10Cの貫通孔22A〜22Cを経由して、コイル14側からスロット内壁面16にワニスが浸透する。
具体的には、図2の矢印に示すように、コイル14側の絶縁シート10Aの貫通孔22Aから流入したワニスが、絶縁シート10A,10Bの層間間隙を通過して、絶縁シート10Bの貫通孔22Bに至る。さらに貫通孔22Bから、絶縁シート10B,10Cの層間間隙を通過して、スロット内壁面16側の絶縁シート10Cの貫通孔22Cに至る。これによりワニスがスロット内壁面16に到達する。
ここで、コイル14からスロット内壁面16までの沿面距離L1は、上記したような、非直線的に連通されたワニスの流通経路に沿ったものとなる。すなわち、貫通孔22Aから貫通孔22Bに至るまでに、絶縁シート10A,10Bの層間間隙を経由し、また、貫通孔22Bから貫通孔22Cに至るまでに、絶縁シート10B,10Cの層間間隙を経由する。これらの層間間隙を通過することで、沿面距離L1が長くなり、層間間隙を通らない従来の場合(図4のL0)と比較して、絶縁性の低下を抑制することが可能となる。
ワニスがコイル14と絶縁紙10の間、及び、絶縁紙10とスロット内壁面16の間に充填されることで、ワニスの硬化に伴って、コイル14及び絶縁紙10がスロット内壁面16に固着される。また、層間間隙にワニスが充填されることで、絶縁シート10A〜10Cが固着される。
10 絶縁紙、10A〜10C 絶縁シート、12 ステータコア、14 コイル、16 スロット内壁面、22A〜22C 貫通孔。

Claims (1)

  1. ステータコアのスロット内壁面に沿って設けられ、前記ステータコアとそのスロットに挿入されるコイルとを絶縁させる、ステータ用絶縁紙であって、
    前記絶縁紙は複数の絶縁シートの積層体から構成され、
    それぞれの前記絶縁シートには、前記コイル側に供給されたワニスを前記スロット内壁面まで浸透させる貫通孔が形成され、
    前記貫通孔は、前記絶縁シートを積層させたときに、隣接する前記絶縁シート間で重ならないように形成されていることを特徴とする、ステータ用絶縁紙。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017208984A (ja) * 2016-05-20 2017-11-24 デュポン帝人アドバンスドペーパー株式会社 金属板積層体及びその製造方法
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