JP2015122700A - マイクロ波受信用アンテナ及びマイクロ波受信用アンテナアレイ - Google Patents

マイクロ波受信用アンテナ及びマイクロ波受信用アンテナアレイ Download PDF

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Abstract

【課題】十分な受信感度を確保できるとともに、アレイ化したときに、隣接するアンテナとの干渉を十分に低減できるマイクロ波受信用アンテナを提供する。【解決手段】誘電体基板20の両側面の前部にそれぞれダイポール21,22がプリントされてダイポールアンテナが形成されるとともに、一側面の後部に受信回路80を有する。誘電体基板20と、ダイポール21,22が形成された前部にそれぞれ積層された一対の誘電体30,34により、積層体40が構成されている。積層体40の四方周囲を導体シールドで覆って導波管100を形成して、エヴァネッセント波を受信する。この構成により十分な受信感度を確保できるとともに、アレイ化したときに、隣接するアンテナとの干渉を十分に低減する。【選択図】図2

Description

本発明は、マイクロ波受信用アンテナ及びマイクロ波受信用アンテナアレイに関するものである。
マイクロ波アンテナアレイでは、非特許文献1〜非特許文献4が公知である。
非特許文献1は、平面八木−宇田(Yagi-Uda)アンテナを並べて2次元マイクロ波アンテナアレイが構成されて、プラズマのマイクロ波イメージング反射計測に応用されている(以下、従来技術1という)。
非特許文献2は、ホーンアンテナを並べて2次元マイクロ波アンテナアレイが構成されて、プラズマのマイクロ波イメージング反射計測に応用されている(以下、従来技術2という)。
非特許文献3では、誘電体と金属板で囲んだ双極子アンテナが提案されている(以下、従来技術3という)。
非特許文献4は、ロッドアンテナを使用したマイクロ波CT(コンピュータトモグラフィ)実験が行われている(以下、従来技術4という)。
Y. Nagayama, S.Yamaguchi,et al,"Microwave Imaging Reflectometry Experiment in TPE-RX",Plasma and Fusion Research.p.053(2008) Y. Nagayama, D.Kuwabara,T.Yoshinaga et al,"Development of 3D microwave imaging reflectometry in LHD",Review of Scientgific Instruments vol.83.p.10E305(2012) Zhuowen Sun ,"A Dielectric-filled Cavity-backed Dipole Antenna for Microwave/Millmeter-wave Applications "Microwave Symposium Digest,2006,IEEE MTT-S International,pp.206-209 P.m. Meany, D.Goodwin, et al,"Clinical Microwave Tomographic Imaging of the Calcaneus:A First-in-Humann Case Study of Two Subjects" IEEE Trans. Biomedical Enfineering. vol.59,IEEE Trans.Biomedical Engineering,vol.59.pp3304-3313(2012)
従来技術1の平面八木−宇田(Yagi-Uda)アンテナは、双極子アンテナの前に導波器を付けたものとしている。しかし、このアンテナをアレイ化した場合、アンテナ間の相互誘導・干渉が問題となる。
従来技術2のホーンアンテナアレイは、その大きさを導波管のカットオフ波長の1/2以下にはできないため、高密度実装ができない問題がある。
従来技術3の双極子アンテナは、プリント基板の面からマイクロ波を放射・受信するタイプであり、アレイ化は考慮されていない。仮にアレイ化しても1次元アンテナアレイは可能であるが、2次元、3次元の高密度のアレイ化は困難である。
従来技術4のロッドアンテナを使用したマイクロ波CT実験では、立体的に置くべきアンテナアレイが平面上に配置されており、実機にはほど遠い問題がある。
本発明の目的は、十分な受信感度を確保できるとともに、アレイ化したときに、隣接するアンテナとの干渉を十分に低減できるマイクロ波受信用アンテナを提供することを目的としている。
また、本発明の他の目的は、プリント基板は十分な機械強度を持ちながらも厚さが波長の1/10と高密度に実装できるマイクロ波受信用アンテナアレイを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載のマイクロ波受信用アンテナは、両側面の前部にそれぞれアンテナ素子がプリントされてアンテナが形成されるとともに、一側面の後部に受信回路を有する誘電体基板と、前記誘電体基板の両側面の前記アンテナ素子が形成された前部にそれぞれ積層された一対の誘電体とにより、積層体を構成し、前記積層体の四方周囲を導体シールドで覆って導波管を形成し、前記積層体の四方周囲を導体シールドで覆うことにより、隣接アンテナ間の相互誘導・干渉を低減する一方、前記導波管により、受信周波数がカットオフ周波数以下であっても、エヴァネッセント波を受信することを要旨としている。
請求項2のマイクロ波受信用アンテナアレイは、請求項1に記載のマイクロ波受信用アンテナが、同一プリント基板上に電磁的に分離されながらも並列配置されることで直線状あるいは曲線状の1次元アンテナアレイが形成されてなるものである。
請求項3のマイクロ波受信用アンテナアレイでは、前記1次元アンテナアレイが積み重ねられて2次元アンテナアレイが形成されてなるものである。
請求項4のマイクロ波受信用アンテナアレイでは、請求項1に記載のマイクロ波受信用アンテナが、前記積層体の積層方向に複数連結されて直線状あるいは曲線状の1次元アンテナアレイが形成されてなるものである。
請求項5のマイクロ波受信用アンテナアレイでは、請求項2および請求項4の1次元アンテナアレイが組み合わされ積み重ねられて2次元アンテナアレイが形成されてなるものである。
請求項6のマイクロ波受信用アンテナアレイでは、請求項2の1次元アンテナアレイの受信側側面が凹状に形成されるとともに、前記積層体の積層方向に前記1次元アンテナアレイが複数個配置されて3次元アンテナアレイが形成されてなるものである。
請求項7のマイクロ波受信用アンテナアレイでは、請求項2および請求項4の1次元アンテナアレイが組み合わされ積み重ねられて、受信側側面が観測対象物体を取り囲むように配置されて3次元アンテナアレイが形成されてなるものである。
本発明のマイクロ波受信用アンテナによれば、十分な受信感度を確保できるとともに、アレイ化したときに、隣接するアンテナとの干渉を十分に低減できる。
また、本発明のマイクロ波受信用アンテナアレイによれば、プリント基板は十分な機械強度を持ち、厚さを波長の1/10と高密度に実装できる。
第1実施形態のマイクロ波受信用アンテナの斜視図。 第1実施形態のマイクロ波受信用アンテナの分解斜視図。 (a)は第1実施形態の誘電体基板の裏面の斜視図、(b)は第1実施形態の誘電体基板の表面の斜視図。 第1実施形態の受信回路のブロック図。 (a)は第2実施形態のマイクロ波受信用アンテナアレイの一部分解斜視図、(b)はシールド部材の斜視図。 (a)は第3実施形態のマイクロ波受信用アンテナアレイの斜視図、(b)は第3実施形態の誘電体基板の表面の斜視図、(c)は第3実施形態の誘電体基板の裏面の斜視図、(d)は第3実施形態のシールド部材の斜視図。 第2実施形態のマイクロ波受信用アンテナにおけるアンテナ間の誘導信号、及び他のアンテナから照射されたマイクロ波の受信信号の変化を示す特性図。 同じく、受信信号と誘導信号の比を示す特性図。 誘電体を挟んだ場合と、誘電体を挟まない場合の双極子アンテナの受信感度周波数特性図。 マイクロ波受信用アンテナアレイ(2次元マイクロ波アンテナアレイ)を用いたマイクロ波カメラの模式図。 マイクロ波受信用アンテナアレイ(1次元マイクロ波アンテナアレイ)を用いたマイクロ波CTの検出部の模式図。 マイクロ波受信用アンテナアレイ(3次元マイクロ波アンテナアレイ)を用いたマイクロ波CTの検出部の断面の模式図。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化したマイクロ波受信用アンテナのユニット(以下、単にアンテナユニットという)を図1〜図4を参照して説明する。
図1に示すように、アンテナユニット10は、フィルム状をなすプリント基板からなる誘電体基板20と、誘電体基板20の第1面M1、第2面M2の前部20a,20cを挟んで積層体40を構成する一対の誘電体30,34と、積層体40の四方周囲を覆う導体シールド50を備えている。
また、図2に示すように、アンテナユニット10は、誘電体基板20の第1面M1、第2面M2の各後部20b,20dをサンドイッチ状に挟むようにして積層された四角枠状の枠体60及び四角ブロック状のベース70を備えている。
図2に示す枠体60、ベース70は、全体が金属製であってもよく、或いは、全体が合成樹脂などの絶縁材で形成されている場合であっても、表面全体が金属層で覆われていればよい。また、金属層の形成は、例えば、メッキがあるが、メッキに限定されるものではなく、蒸着等の他の方法でもよい。
また、前記導体シールド50は、前記ベース70及び枠体60を覆うように配置されている。前記誘電体基板20は、マイクロストリップライン23の線幅が後述する導波管100に比べて十分狭くなるように、薄くなることから、フィルム状の誘電体により構成されている。このため、誘電体基板20自体の機械的強度は強くない。誘電体基板20は、アルミナ、エポキシ等にて構成されているが、この材質に限定されるものではない。なお、説明の便宜上、本明細書における本実施形態を含めた各実施形態では、誘電体基板20の厚みは誇張して描かれている。
図3(a)、(b)に示すように、誘電体基板20の第1面M1及び第2面M2に、ダイポール21,22と、ダイポール21,22に給電する平行なマイクロストリップライン23がプリントされている。ダイポール21,22は、アンテナ素子に相当する。また、マイクロストリップライン23は給電線に相当する。また、ここで、第1面M1と第2面M2は、誘電体基板20の表裏面に相当する面である。ダイポール21,22により、双極子アンテナ、すなわち、ダイポールアンテナが構成されている。ダイポール21,22の合計長さは、受信したい電磁波の波長λの約1/2に設定されている。
基板20の第2面M2において、長手方向において中央から後部20d全面には地導体25がプリントされている。前記第2面M2の前部20cにおいて、ダイポール22と地導体25との間にはテーパ形バラン26が設けられて、ダイポール22は地導体25に対してテーパ形バラン26を介して電気的に接続されている。前記テーパ形バラン26は、図3(a)に示すように、直線状に延びるマイクロストリップライン23を基準として線対称状に形成されている。なお、前記マイクロストリップライン23の長さは制限する必要がない。
誘電体基板20上に形成するダイポール21,22、マイクロストリップライン23、テーパ形バラン26、地導体25の金属箔パターンの形成は、例えば、誘電体基板20上に導電性インクで印刷する方法で行われる。また、前記金属箔パターンの形成は、プリントする代わりに、金属薄膜を化学的に除去するエッチング、金属薄膜を機械的に除去するミーリング、或いは誘電体基板20上に金属薄膜を気相或いは液相で成長させるなどの方法で行ってもよい。
図1、図2に示すように導体シールド50は、積層体40の誘電体30、枠体60を覆うシールド部材52、及び誘電体34、ベース70を覆うシールド部材54を有する。シールド部材52,54は板状に形成され、誘電体基板20と平行に配置されている。また、図1、図2に示すように導体シールド50は、シールド部材52、積層体40(誘電体30、誘電体基板20、及び誘電体34)の幅方向の各端面を覆うシールド部材56,58を有する。シールド部材56,58は板状に形成されている。
図2に示すように誘電体30,34、及び誘電体基板20の各幅方向の端縁には、相互に同軸に配置されたネジ挿通孔30a、34a,20eを一組とする、複数組のネジ挿通孔が透設されている。
また、図2に示すように枠体60、ベース70及び誘電体基板20の各幅方向の端縁には、相互に同軸に配置されたネジ挿通孔60a、70a,20fを一組とする、複数組のネジ挿通孔が透設されている。
また、シールド部材52,54には、各組のネジ挿通孔30a、34a,20e、及び各組のネジ挿通孔60a、70a,20fと同軸に配置されたザグリ孔52a、52b及び雌ネジ孔54a,54bがそれぞれ透設されている。
図1に示すように、シールド部材52,54は、各組のザグリ孔52a、52b、ネジ挿通孔30a,60a,20e,20f,34a,70aにそれぞれ挿通されるとともに、各組の雌ネジ孔54a,54bに螺着された皿ネジ52c,52dにより、締め付けされている。
なお、ザグリ孔52a、52bは、前記皿ネジ52c、52dの頭がシールド部材52から突出しないように形成されている。なお、皿ネジ以外のネジであってもよく、また、ネジ以外の他の連結手段、または締結手段であってもよい。
図2に示すように誘電体30,34の各幅方向の端面には、雌ネジ孔30b、34bが形成されている。なお、図2では、説明の便宜上、誘電体30,34の上端面の雌ネジ孔30b、34bのみが示されている。また、図2に示すように枠体60、ベース70の各幅方向の端面には、雌ネジ孔60b、70bが形成されている。なお、図2では、説明の便宜上、枠体60、ベース70の上端面の雌ネジ孔60b、70bのみが示されている。また、図2に示すように、シールド部材56,58には、前記雌ネジ孔30b,60b,34b,70bと同軸に配置されたザグリ孔56a,56b,58a,58bがそれぞれ透設されている。
図1に示すように、シールド部材56,58は、各ザグリ孔56a,56b,58a,58bに挿通されるとともに、雌ネジ孔30b,60b,34b,70bに螺着された皿ネジ56c,56dにより、積層体40に取付けられている。なお、ザグリ孔56a,56b,58a,58bは、前記皿ネジ56c、56dの頭がシールド部材52から突出しないように形成されている。
図1に示すように、誘電体基板20の前部20a,20cをシールド部材52,54,56,58により囲まれることにより、導波管100が形成されている。シールド部材52,54,56,58は、全体が金属製であってもよく、或いは、全体が合成樹脂などの絶縁材で形成されている場合であっても、表面全体が金属層で覆われていればよい。また、金属層の形成は、例えば、メッキがあるが、メッキに限定されるものではなく、蒸着等の他の方法でもよい。さらに、金属層の表面はマイクロ波を透過する薄い絶縁膜で覆われていてもよい。
(受信回路80について)
次に、誘電体基板20が有する受信回路80を図3(b)及び図4を参照して説明する。図3(b)に示すように誘電体基板20の第1面M1の後部20bにおいて、受信回路80が、前記マイクロストリップライン23に対して接続されている。また、受信回路80は、図2に示す枠体60内に位置するように配置されている。
前記受信回路80は、例えば、図4に示す回路で構成されている。
本実施形態が受信対象とするマイクロ波は、マイクロストリップ回路で扱うことができる比較的低周波数である。このため、受信回路80は受信波(マイクロ波)RFを、マイクロストリップライン23に接続されて増幅(高周波増幅)するRFアンプ82を備えている。なお、RFアンプ82は、ミキサ84の変換損失が大きいために混合前に増幅するためのものである。また、受信回路80は、RFアンプ82で高周波増幅した受信波(マイクロ波)RFを、局部発信波LOで回路上で混合するミキサ84及び前記局部発信波LOを発生する発信器(図示しない)を備えている。
また、受信回路80は、ミキサ84で得られた中間周波数IFを増幅するIFアンプ86と、IFアンプ86で増幅した中間周波数IFから狭帯域を選択するバンドパスフィルタ88を備えている。IFアンプ86とバンドパスフィルタ88とにより、IF選択回路90が構成されている。このように受信回路80により、高感度に望む周波数の信号のみが選択できる。
これらの回路素子はディスクリートのものでも、マイクロストリップラインだけで構成してもよい。又、必要に応じて半導体チップも使用することができる。
(実施形態の作用)
前記アンテナユニット10は、積層体40の四方周囲を覆う導体シールド50により、アンテナ間の誘導や干渉を防止する。しかし、導体シールド50は、受信感度にも影響を与える。
図1に示すようにダイポール21,22と直角方向のシールド部材52,54の距離をa、ダイポール21,22と同一方向のシールド部材56,58間の距離をbとする。また、図3(a)、(b)に示すように、誘電体基板20の第1面M1のダイポール21の長さqと第2面M2のダイポール22の長さをqとすると、合計長さは2qとなる。また、ダイポール21,22から誘電体基板20の前端までの距離をpとする。
ここで、アンテナユニット10は、導体シールド50により四方周囲を囲まれているため、導波管100を構成する。
図3(b)に示すOをダイポール21,22のアンテナ中心としたとき、アンテナ中心Oを原点とする3次元座標(x,y,z)により、各シールド部材のアンテナ中心Oからの距離をx,y,zで下記のように表す。なお、xは、アンテナ中心Oからダイポール22が延出する方向であり、yはxに直交する方向であり、zは誘電体基板20の前端から奥行き方向(後方)である。また、アンテナ中心Oは、正確には、誘電体基板20の厚みの1/2の深さにあるが、説明の便宜上、図3(b)では、ダイポール21の表面に図示している。
シールド部材56の距離 x=−b/2
シールド部材58の距離 x=b/2
シールド部材52の距離 y=a/2
シールド部材54の距離 y=−a/2
また、ダイポールアンテナ(アンテナ中心O)の誘電体基板20の前端からの距離は、下記の通りである。
ダイポールアンテナ(アンテナ中心O)の距離 z=p
このpは、ダイポールアンテナが導体シールド50に潜る深さを表している。
アンテナユニット10で受信できる最低次のモードの電場Eは、
ただし、
となる。
なお、式中、Aは定数、ωは角周波数、cは光速である。
すなわち、波長(λ)について、λ>2bとなる長波長のマイクロ波は導波管100の入口から奥に行くほど減衰するもので、エヴァネッセント波である。
この場合、アンテナユニット間の誘導信号と受信信号のどちらがより減衰するかが問題となる。
この問題を検証するためにシールド開口部から測定対象のアンテナ先端までの距離pを変化させた場合において、隣接する他のアンテナユニット間の誘導信号と、測定対象のアンテナユニットの正面から離間した他のアンテナから照射されたマイクロ波(7.5GHz)の受信信号を測定した。前記測定対象のアンテナユニットは、アンテナユニット10の構成において、距離pのみ異ならせたアンテナユニットである。その結果を図7に示す。図7において、横軸は、ダイポールアンテナ(アンテナ中心O)の距離p、縦軸は対数軸であって信号の強度を表す。
ここで、前記隣接する他のアンテナユニットは、測定対象のアンテナユニットと同じ構成のユニットである。
また、測定対象のアンテナユニットの正面において離間配置した他のユニットは、導体シールド50を有しない以外は測定対象のアンテナユニットと同じ構成としたアンテナユニットと、Xバンドコルゲートホーンアンテナである。
前記測定では、測定対象のアンテナユニットを、具体的に製作した大きさで表すと、a=4.2mm、b=20mm、q=15mmとした。図7において、XTalkは、pを変化させた場合の測定対象のアンテナユニットが受信した隣接するアンテナユニット間の誘導信号である。HL143mmは、正面の他のアンテナユニット(HL143mm)であって、測定対象のアンテナユニット正面から143mm離間するとともに導体シールド50を有していない同形のアンテナユニット(ダイポールアンテナ)である。また、Xバンドコルゲートホーンアンテナ(Horn)は、測定対象のアンテナユニット正面から同じく343mm離間させた。
図7に示すように、前記距離pが+値となって、ダイポールアンテナ(アンテナ中心O)が導体シールド50内に深く潜ると、他のアンテナの誘導信号も減少するが、受信信号も減衰する。
しかし、図7に示すように誘導信号の減衰がより急激であるため、最適な距離pが存在することが分かる。
図8には、受信信号と、誘導信号の比を表したものであり、同図において横軸はpであり、縦軸は前記比である。
図8において、「Horn 7.5GHz」及び「HL143mm 7.5GHz」は、図8の例から得られた比である。また、「HL143mm 6GHz」は、図8の例において、7.5GHzの代わりに、HL143mmのユニットをマイクロ波6GHzで照射した場合の例である。
図8に示すように、この場合、いずれの例においても、導体シールド50が無い場合(p<0の場合)でも、導体シールド50内に深く潜っても(例えば、(p>6mmの場合))受信信号が、誘導信号の1以下、或いは半分以下である。これに対して、例えば、いずれの例においても、p=2mmでは、受信信号が誘導信号の約3倍または、3倍に近い値となることがわかる。
すなわち、適正なシールドを行うことで誘導信号の影響を大幅に減らすことがわかる。
(誘電体30,34について)
次に、誘電体30,34の作用について説明する。
本実施形態では、誘電体30,34の波長短縮作用を利用して受信感度の低周波数特性の向上を図っている。
図9は、誘電体30,34を有するアンテナユニット10の場合と、アンテナユニット10の構成から誘電体30,34を省いた場合のアンテナユニットの場合のそれぞれのダイポールアンテナ(q=15mm)の受信感度の周波数特性を示している。横軸は周波数、縦軸は対数軸であって、受信感度を示している。ここで、誘電体の材料として、FRP(ガラス繊維強化プラスチック,比誘電率:約4)を使用した。なお、a,bの各値は、図7の例と同じである。
この測定では、測定対象のアンテナユニットの正面から離間した他のアンテナユニットから照射されるマイクロ波の周波数を変えたときのそれぞれの受信信号を測定した。他のアンテナユニットの測定対象のアンテナユニット正面からの距離を343mmとした。
図9に示すように、誘電体(有)の場合の方が、誘電体(無)の場合よりも、約半分の周波数まで低周波数側の受信感度が伸びていることがわかる。
本実施形態のアンテナユニットによれば、下記の特徴がある。
(1)本実施形態のマイクロ波受信用アンテナは、両側面の前部にそれぞれダイポール21,22(アンテナ素子)がプリントされてダイポールアンテナ(双極子アンテナ)が形成されるとともに、一側面の後部に受信回路80を有する誘電体基板20を備える。また、誘電体基板20の両側面のダイポール21,22が形成された前部にそれぞれ積層された一対の誘電体30,34とにより、積層体40が構成されている。また、積層体40の四方周囲を導体シールドで覆うと導波管100が形成されるが、導波管のカットオフ周波数以下の周波数でも、エヴァネッセント波を受信する。また、前記積層体の四方周囲を導体シールドで覆うことにより、隣接アンテナ間の相互誘導・干渉を低減する。この結果、本実施形態によれば、十分な受信感度を確保できるとともに、アレイ化したときに、隣接するアンテナとの干渉を十分に低減できる。
(2)また、一般的に、フィルム状の誘電体基板は、機械的強度は強くなく、曲がりやすく、そのため基板上の電子部品がはがれたり、破壊しやすいが、本実施形態では、誘電体基板20は、誘電体30,34、及びベース70、枠体60で挟まれて固定される。このため、曲がりにくく、基板上の電子部品が安定できる効果がある。
(3)また、枠体60内に位置するように受信回路80が設けられているため、受信回路80は、外部から保護できる。
(4)また、受信回路80の主要部品である誘電体基板20の回路パターンはエッチングなどの方法で作成できる。また、誘電体30,34、導体シールド50を構成するシールド部材52,54,56,58は切削などの方法で容易に製作できるため、これらの組立は、それらの部材を重ねるだけであるため、容易に作成することができる。
(5)また、誘電体基板20に給電線(マイクロストリップライン23)、ミキサ84、RFアンプ82,IFアンプ86等を設置することができる。特に、受信波の増幅素子(アンプ)の設置も容易であるから、ヘテロダイ受信のための局部発信波LOをマイクロストリップラインで供給し、受信波(マイクロ波)RFをミキサで混合することで、大きなIF信号を得ることができる良好な受信感度が期待できる。
(第2実施形態)
次に、マイクロ波受信用アンテナアレイを1次元アンテナアレイに具体化した第2実施形態を図5(a)、図5(b)を参照して説明する。
本実施形態の1次元アンテナアレイは、第1実施形態のアンテナユニットの構成と同一または相当する構成を有するため、第1実施形態と同一構成、又は相当する構成については、第1実施形態と同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
図5(a)に示すように、1次元アンテナアレイ110は、複数のアンテナユニット10が横方向、すなわち、積層体40の積層方向と同じ方向に一列になるように直線状に連結されたものであり、互いに隣接するアンテナユニット10は、シールド部材52とシールド部材54を兼用するようにしている。以下、この実施形態では、互いに隣接するアンテナユニット10間のシールド部材には、説明の便宜上、符号52(54)を付す。
また、第1実施形態のアンテナユニット10のシールド部材56,58の代わりに、前記複数のアンテナユニット10を並べた長さを有する共通のシールド部材56A,56Bが設けられている。
図5(a)に示すようにシールド部材56A,56Bの長手方向の両端に配置されたシールド部材52及びシールド部材54は、板状に形成されるとともに前記実施形態よりも肉厚の板厚を有する。また、図5(b)に示すようにシールド部材52(54)はダイポール21,22側の端部を除いた部分が、肉厚の板厚を有するとともにそのダイポール21,22側の端部が、肉薄の板厚を有している。
図5(a)に示すシールド部材56A,56Bの長手方向の両端に配置されたシールド部材52,54、並びに図5(b)に示すシールド部材52(54)の幅方向(図では上下方向)の端面には、雌ネジ孔42,44が形成されている。なお、図5(a)では、シールド部材52,54、並びに図5(b)に示すシールド部材52(54)の下端面の雌ネジ孔42,44は図示されていない。
図5(a)に示すように、シールド部材56Aにはシールド部材52,54,52(54)の各雌ネジ孔42,44と相対するように配置されたザグリ孔56a、56bが形成されている。また、図示はしないが、シールド部材58Aにはシールド部材52,54,52(54)の各雌ネジ孔42,44と相対するように配置されたザグリ孔が形成されている。
シールド部材56Aは、ザグリ孔56a、56bに挿入された皿ネジ56c,56dが、シールド部材52,54,52(54)の各雌ネジ孔42,44に対して螺合されることにより、シールド部材52A,54,52(54)に対して締結されている。また、同様にシールド部材58Aはザグリ孔に挿入された皿ネジ(ともに図示しない)がシールド部材52,54,52(54)の図示しない各雌ネジ孔に対して螺合されて、シールド部材52A,54,52(54)に対して締結されている。
なお、図5(a)では、ベース70はシールド部材56Aに隠れて図示されていない。また、図5(a)では、向かって右端のシールド部材52については、分解した状態で図示されている。
また、1次元アンテナアレイ110の一端(図5(a)では右端)のシールド部材52の各組のザグリ孔52a、52bには、図示しないネジが挿通されている。そして、前記ネジが各積層体40のネジ挿通孔30a,60a,20e,20f,34a,70a(図2参照)にそれぞれ挿通されて、図5(b)の左端のシールド部材54の図示しない雌ネジ孔に対して螺合されて締結されている。
前記締結により、シールド部材52,54が,それぞれシールド部材56A、58Aに電気的に接触する。この構成により、電磁的にシールドができる。
本実施形態の1次元アンテナアレイによれば、第1実施形態のアンテナユニット10の効果(1)〜(5)の他に下記の特徴がある。
(1)本実施形態の1次元アンテナアレイ110は、アンテナユニット10が、積層体40の積層方向に複数個直線状に連結されて構成されている。この結果、1次元アンテナアレイ110として使用することができる。
(第3実施形態)
次に、マイクロ波受信用アンテナアレイを他の1次元アンテナアレイに具体化した第3実施形態を図6(a)〜(d)を参照して説明する。本実施形態の1次元アンテナアレイ220は、第1実施形態のアンテナユニットの構成と同一または相当する構成を有する。このため、第1実施形態と同一構成、又は相当する構成については、第1実施形態と同一符号を付して、詳細な説明を省略して、異なる構成を中心に説明する。
前記第2実施形態が複数のアンテナユニット10を積層体40の積層方向に連結したのに対して、本実施形態の1次元アンテナアレイ220は、直線状をなし、すなわち、複数のアンテナユニット10が積層体40の積層方向とは直交する方向に延びるように連結されているところが異なっている。
具体的には、図6(a)〜(c)に示すように1次元アンテナアレイ220は、共通(同一)のプリント基板、すなわち誘電体基板20Aを備えている。誘電体基板20Aの第1面M1には、前記複数のアンテナユニット分のダイポール21、マイクロストリップライン23及び受信回路80と、金属箔からなる複数の仕切パターン230が並設されている。
前記仕切パターン230は、誘電体基板20Aの第1面M1の両端にそれぞれ設けられたものと、相互に隣接する前記マイクロストリップライン23、及び受信回路80の組間に設けられたものを含む。
誘電体基板20Aの第1面M1の両端にそれぞれ設けられた仕切パターン230は、全体が長方形状に形成されている。相互に隣接する前記マイクロストリップライン23、及び受信回路80の組間に設けられた仕切パターン230は、マイクロストリップライン23、及び受信回路80の組同士を分離区画するためのものであって、ダイポール21側の端部は、それ以外の部分の幅よりも幅狭く形成されている。これらの仕切パターン230の形成方法は、マイクロストリップライン23と同様の方法でよく、限定されるものではない。
図6(a)に示すように、誘電体基板20Aの第1面M1の両端にそれぞれ設けられた仕切パターン230には、四角柱状のシールド部材56C、58Cが配置されている。
また、図6(b)に示す、相互に隣接する前記マイクロストリップライン23、及び受信回路80の組間に設けられた仕切パターン230には、図6(d)に示すシールド部材56C、58Cが配置されている。このシールド部材56C、58Cは、ダイポール21側の端部を除いた部分が四角柱状に形成されるとともに、ダイポール21側の端部が、それ以外の部分の幅よりも細長く形成されて、仕切パターン230の幅狭く形成された部分と合致して配置されている。
図6(a)、(d)に示すようにシールド部材56C、58Cにはそれぞれ貫通孔62,64が形成されている。
図6(c)に示すように、誘電体基板20Aの第2面M2には、前記複数のアンテナユニット分のダイポール22、テーパ形バラン26、及び地導体25と、金属箔からなる複数の仕切パターン240が前記仕切パターン230と同ピッチで並設されている。また、各仕切パターン240は、仕切パターン230と誘電体基板20Aを挟んで合致するように配置されている。前記誘電体基板20Aの第2面M2の両端にそれぞれ設けられた仕切パターン240は、全体が長方形状に形成されている。
前記仕切パターン240は、誘電体基板20Aの第2面M2の両端にそれぞれ設けられたものと、相互に隣接するダイポール22、テーパ形バラン26の組を分離するためのものとを含む。図6(c)に示すように各仕切パターン240は、地導体25と電気的に接続されている。これらの仕切パターン240の形成方法は、マイクロストリップライン23と同様の方法でよく、限定されるものではない。
また、相互に隣接する前記ダイポール22及びテーパ形バラン26の組間に設けられた仕切パターン240において、ダイポール22側の端部は、それ以外の部分の幅よりも幅狭く形成されている。
図6(a)に示すように、誘電体基板20Aの第2面M2の両端にそれぞれ設けられた仕切パターン240には、四角柱状のシールド部材56B、58Bが配置されている。
また、図6(c)に示すように相互に隣接する前記ダイポール22、及びテーパ形バラン26の組間に設けられた仕切パターン240には、図6(d)に示すシールド部材56B、58Bが配置されている。このシールド部材56B、58Bは、ダイポール22側の端部を除いた部分が四角柱状に形成されるとともに、ダイポール22側の端部が、それ以外の部分の幅よりも細長く形成されて、仕切パターン240の幅狭く形成された部分と合致して配置されている。
図6(a)〜(c)に示すように、誘電体基板20Aにおいて、各仕切パターン230,240間には、複数の貫通孔72が形成されている。
誘電体基板20Aに対して平行に配置されたシールド部材52A及びシールド部材54Aは、誘電体基板20Aと同一長、及び同一幅を有するように板状に形成されている。
前記シールド部材52Aには、図6(a)に示すように、誘電体基板20Aの各貫通孔72と相対するように配置されたザグリ孔52a、52bが形成されている。
シールド部材52A,54Aは、ザグリ孔52a、52b、シールド部材56C,58Cの貫通孔62,64、誘電体基板20Aの各貫通孔72、シールド部材56B,58Bの貫通孔62,64を通した皿ネジ52c,52dがシールド部材54Aの雌ネジ孔54a,54bに螺合されることにより、相互に締結されている。
前記締結により、シールド部材56C,58Cはそれぞれ仕切パターン230に電気的に接するとともに、シールド部材56B,58Bはそれぞれ仕切パターン240に電気的に接する。また、シールド部材56C,58Cはシールド部材52Aにそれぞれ電気的に接するとともに、シールド部材56B,58Bはシールド部材54Aにそれぞれ電気的に接する。この構成により、相互に隣接するアンテナユニット10は電磁的に分離、すなわち、電磁的にシールドができる。
また、誘電体基板20Aの各アンテナユニット10において、前部がシールド部材52A,54A,56B,56C,58B,58Cにより囲まれることにより、導波管100が形成される。
本実施形態の1次元アンテナアレイ220によれば、第1実施形態のアンテナユニット10の効果(1)〜(5)の他に下記の特徴がある。
(1)本実施形態では、第1実施形態におけるマイクロ波受信用アンテナが、その積層体40の積層方向とは直交する方向に複数連結されて1次元アンテナアレイが形成されている。すなわち、マイクロ波受信用アンテナが、同一プリント基板上に電磁的に分離されながらも並列配置されている。この結果、1次元アンテナアレイ220として使用することができる。
(2) 本実施形態の1次元アンテナアレイ220では、複数の積層体40を構成する誘電体基板20Aが、各積層体40に共通(同一)のプリント基板としている。そして、前記基板に各積層体40のダイポールアンテナ(双極子アンテナ)が形成されている。この結果、本実施形態によれば、複数の積層体40が共通の誘電体基板20A上に設けられるため、1次元アンテナアレイを構成する部品点数を少なくすることができる。
(第4実施形態)
次に、1次元アンテナアレイを、マイクロ波受信用アンテナアレイとしての2次元アンテナアレイに構成するとともにこの2次元アンテナアレイ300の使用例となる応用例の一実施形態を、図10を参照して説明する。
本実施形態の2次元アンテナアレイ300は、第3実施形態の1次元アンテナアレイ220を図10に示すように積み重ねることにより構成されている。
本実施形態では、2次元アンテナアレイ300をマイクロ波カメラとして使用するものである。具体的には、2次元アンテナアレイ300に対して、マイクロ波RFを結像させる結像光学系310が配設けられている。
結像光学系310は、マイクロ波照射器322が照射したマイクロ波RFのビームを収束させるレンズ312と、前記収束したマイクロ波RFを物体320へ反射させるミラー314と、物体320からのマイクロ波RFを2次元アンテナアレイ300の位置で結像させるレンズ316を備えている。
図10に示すようにマイクロ波発信器330は、周波数ω1の信号を発信する発信器332と、周波数ω0の局部発信波LOを発信する局部発信器334と、両信号を混合するミキサ336を備えている。ヘテロダイン受信のための局部発信波LOは、同軸ケーブルにより、2次元アンテナアレイ300に供給する。図4に示す2次元アンテナアレイ300の各アンテナの受信回路80は、ミキサ84で受信したマイクロ波RFと混合し、IF信号を取得する。このように、マイクロ波RFには、局部発信波LOの周波数ω0よりIF信号の周波数ω1分だけ離れた周波数ω0+ω1を用いる。
図10に示すように2次元アンテナアレイ300は信号処理装置340に接続されている。信号処理装置340は、検波器343、直交復調器342、デジダイザ344及びコンピュータ346を備えている。
2次元アンテナアレイ300から前記IF信号は、信号処理装置340に入力される。前記検波器343は前記IF信号の振幅Aを検波し、直交復調器342は、マイクロ波発信器330から入力された周波数ω1の信号(搬送波)を使用して、前記IF信号に含まれている搬送波と同相のI信号及びI信号と直交するQ信号を検波する。検波器343は前記A信号を、直交復調器342は、前記I信号、及びQ信号を、デジダイザ344を介してコンピュータ346に入力する。コンピュータ346は、前記振幅A、及び前記I信号、及びQ信号に基づいて位相φ=tan−1(Q/I)を取得する。
本実施形態では、このように得られた位相φを用いることにより、被写体である物体320のカメラ方向の運動量が測定できるだけでなく、照射したマイクロ波RFの周波数をコンピュータ346が掃引することにより、被写体とカメラ(2次元アンテナアレイ300)との距離測定が可能となる。
本実施形態の2次元アンテナアレイ300によれば、下記の特徴がある。
(1)本実施形態の2次元アンテナアレイ300では、第2実施形態の1次元アンテナアレイが積み重ねられて構成されている。この結果、本実施形態によれば、1次元アンテナアレイを積み重ねるだけで簡単に2次元アンテナアレイとすることができる。
また、マイクロ波カメラには、濃霧や煙幕などの視界不良状態での透視、非破壊検査、温度イメージングなどの幅広い応用分野で使用できる。なお、前記応用分野では、非特許文献2のホーンアンテナアレイが2次元検出器としては実現されている。しかしながら、本実施形態の2次元アンテナアレイ300では、ホーンアンテナアレイと異なり、マイクロ波電界方向については、波長の1/3程度、磁界方向には波長の1/2程度と、ホーンアンテナアレイより小型化にできる。また、磁界方向に薄いことを利用すると、1次元アンテナアレイを電界方向に1チャンネルの1/4ずつずらして重ねた2次元アンテナアレイ300として構成することにより、より高分解能にすることが可能である。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態を図4、図11を参照して説明する。
第5実施形態は、第2実施形態の1次元アンテナアレイ110と第3実施形態の1次元アンテナアレイ220とを組み合わせて2次元断面マイクロ波CT(コンピュータトモグラフィ)の検出部450としたものである。なお、前記各実施形態と同一構成については同一符号を付す。検出部450は、マイクロ波受信用アンテナアレイに相当する。
図11に示すように、検出部450は、直線状の1次元アンテナアレイ110及び1次元アンテナアレイ220のそれぞれの長手方向を一致させて互いに重ね合わされている。そして、検出部450は、両アンテナの前部を検査対象物400に対して、マッチング媒体410を介して、配置されている。
前記マッチング媒体410は、観測対象物体である検査対象物400の外表面の誘電率と同じものが好ましい。マッチング媒体410により、検査対象物400の外表面でのマイクロ波の反射を低減する。なお、マッチング媒体410は、検査対象物400と検出部450のそれぞれの相対面が合わない場合に配置されるものであって、相対面が合う場合には、省略してもよい。
図11に示すように、検出部450上には前記マッチング媒体410を介して接触するように垂直偏波マイクロ波照射器420及び水平偏波照射器430が図10に示す矢印方向(すなわち、水平方向)に移動自在に配置される。
物体は、誘電率及び形状によって特有のマイクロ波散乱を行う。そこで、図11に示すように、検査対象物400に垂直方向にほぼ一様な物体402が存在して垂直偏波を強く散乱することが予想される場合、垂直偏波マイクロ波照射器420と1次元アンテナアレイ110が主要な機器となる。さらに、水平偏波照射器430と1次元アンテナアレイ220を備えていることにより、検出精度の向上が期待できる。
多方向からのマイクロ波散乱を測定するために、垂直偏波マイクロ波照射器420及び水平偏波照射器430を図11に示すように水平方向にスキャンする。また、垂直方向、すなわち、検査対象物400の深さ方向の距離測定のために、周波数スキャン或いはパルス照射を、垂直偏波マイクロ波照射器420及び水平偏波照射器430により行う。
すなわち、1次元アンテナアレイ110,220は、誘電体30,34を備えた積層体40を有することから、図9に示すように、誘電体を備えていないアンテナよりも2倍を越えて3倍近くまで広い周波数帯域で測定可能である。従って、深さ方向の距離測定に対応可能である。
図11の1次元アンテナアレイ110及び1次元アンテナアレイ220は、信号処理装置340に電気的に接続されている。
1次元アンテナアレイ110及び1次元アンテナアレイ220では、検出した信号を図4に示す各受信回路80で増幅するとともに、図10、図11の信号処理装置340において、パワーA及びI信号、及びQ信号に基づいて位相φを取得(検出)する。上記のようにして、パワーA及び位相φに基づいて、検査対象物400の2次元断面の取得が可能となる。
なお、本実施形態においても、垂直偏波マイクロ波照射器420及び水平偏波照射器430には、図10のマイクロ波発信器330に相当する発振器が接続されているが、説明の便宜上省略されている。
検出部450が備える受信回路80、及び信号処理装置340が備えるミキサ、RFアンプ、検波器、直交復調器等は、市販品のMMIC(モノリシックマイクロ波集積回路)で構成できる。このため、1次元アンテナアレイ110、220のように多チャンネルであっても、低コストで製造することが可能である。
(第6実施形態)
次に、3次元断面マイクロ波CTの検出部500に具体化した一実施形態を、図12を参照して説明する。検出部500は、マイクロ波受信用アンテナアレイに相当する。なお、前記各実施形態の構成と同一または相当する構成については同一符号を付す。
3次元断面マイクロ波CTの検出部500は、複数の1次元アンテナアレイ220を、積層体40の積層方向において相互に積み重ねて配置し、或いは相互に適宜離間して配置されている。すなわち、前記複数の1次元アンテナアレイ220の前部側側面、すなわち、受信側側面が凹状に湾曲形成されており、これらを前記のように配置することにより、全体で略半球状又は半球状の凹部502が形成された3次元マイクロ波アンテナアレイとなっている。前記3次元マイクロ波アンテナアレイは、3次元アンテナアレイの一例である。
図12は検出部500を構成している前記複数の1次元アンテナアレイ220のうち、1つの1次元アンテナアレイ220をその長手方向に沿うように切断したときの断面の模式図である。
図12に示すように本実施形態の1次元アンテナアレイ220では、マイクロ波照射器510が設けられている。図12に示すマイクロ波照射器510の1次元アンテナアレイ220における配置順序は一例である。図示されていない他の1次元アンテナアレイ220においては、多方向から検査対象物にマイクロ波を照射して、その検査対象物内での散乱を測定するために、1次元アンテナアレイ220の長手方向における一端からの配置順序は、マイクロ波照射器510の配置順序は異ならせることが好ましい。なお、マイクロ波照射器510が、共通の誘電体基板20A上に設けることができない形式の照射器の場合は、複数の1次元アンテナアレイ220の間に配置してもよい。或いは、マイクロ波照射器510と、1次元アンテナアレイ220と第1実施形態のアンテナユニット10と組み合わせて配置してもよい。前記マイクロ波照射器510は、検査対象物の深さ方向の距離を測定するために、周波数スキャン或いはパルス照射が行われる。
上記のように構成された検出部500は、図12に示すように信号処理装置340に接続される。
検出部500は、例えば、図12に示すように人の乳癌検診に使用できる。マイクロ波帯での乳房600の脂肪組織の比誘電率が約4に対し、乳癌組織の比誘電率が約50と大きく異なる。このため、3次元断面マイクロ波CTは乳癌検診に使用できると期待される。この場合、例えば周波数10GHz以下のマイクロ波を使用すると、大きさ5mmの乳癌610(図12参照)の検出が可能となる。
なお、脂肪組織における約2倍の波長短縮を考慮しても、波長の半分以下の空間分解能が要求される。そのために、本実施形態では、複数の1次元アンテナアレイ220及び複数のマイクロ波照射器510を略半球状又は半球状の凹部502に内面に沿って配置されることで、高分解能が図られている。
3次元断面マイクロ波CTではFDTD法(Finite-difference time-domain method)などの数値計算によってマイクロ波電磁界を計算し、受信信号の計算と実測が一致するように物体内の誘電率や、導電率、透磁率などの電気的パラメータの空間分布を決定する。この場合、検出部500の受信アンテナも前記数値計算時の計算メッシュに組み込まれるが、本実施形態では、双極子アンテナ及びシールド部材、誘電体30,34も線状及び面状で構成されており、3次元断面マイクロ波CT計算にとって好都合である。
なお、乳房600の検査時には、検出部500の凹部502と乳房600との間に両者に密接するマッチング媒体480を介在させて乳房600を取り囲むように3次元的に単数または複数配置する。前記マッチング媒体480は、乳房600の誘電率と同じものが好ましい。マッチング媒体480により、乳房600の面でのマイクロ波の反射を低減する。
本実施形態の3次元マイクロ波アンテナアレイは、誘電体30,34を備えた積層体40を有することから、図9に示すように、誘電体を備えていないアンテナよりも2倍を越えて3倍近くまで広い周波数帯域で測定可能である。従って、深さ方向の距離測定に対応可能である。
また、本実施形態によれば、検出部500が1次元アンテナアレイ220を含むため、配線、部品間のコネクタの数を減らすことができる。
この場合、90°異なる2つの偏波の測定を行う必要がある場合は、マイクロ波照射器510については、1箇所に2個配置して、90°異なる偏波を照射すればよい。
また、90°異なる2つの偏波の測定時の受信については、例えば、異なる偏波を測定する毎に、前記1次元アンテナアレイ220の部分を90°回転して配置し直せばよい。
検出部500では、検出した信号を図4に示す各受信回路80で増幅するとともに、図10、図12の信号処理装置340において、パワーA及びI信号、及びQ信号に基づいて位相φを取得(検出)する。上記のようにして、パワーA及び位相φに基づいて、検査対象物400の3次元断面の取得が可能となる。
また、検出部500が備える受信回路80、及び信号処理装置340が備えるミキサ、RFアンプ、検波器、直交復調器等は、市販品のMMIC(モノリシックマイクロ波集積回路)で構成できる。このため、1次元アンテナアレイ110,220のように多チャンネルであっても、低コストで製造することが可能である。
本実施形態によれば、下記の特徴がある。
(1) 本実施形態では、第3実施形態の1次元アンテナアレイ220の受信側側面が凹状に形成されるとともに、積層体40の積層方向に1次元アンテナアレイ220が複数個配置されて3次元アンテナアレイが形成されている。この結果、1次元アンテナアレイ220を組み合わせることにより簡単に3次元アンテナアレイを得ることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、下記のように構成してもよい。
・第2実施形態では、図5(a)に示すように、1次元アンテナアレイ110は、複数のアンテナユニット10が横方向、すなわち、積層体40の積層方向と同じ方向に一列になるように直線状にした。この直線状に代えて、複数のアンテナユニット10を曲線状に連結した1次元アンテナアレイとしてもよい。
・第3実施形態の1次元アンテナアレイ220は、同一プリント基板上に電磁的に分離されて並列配置されて直線状にした。この直線状にする代わりに、アンテナユニット10を同一プリント基板上に電磁的に分離されて並列配置する場合、曲線状にしてもよい。
・第4実施形態では、第3実施形態の1次元アンテナアレイ220により2次元アンテナアレイ300を構成したが、第2実施形態の1次元アンテナアレイ110を積み重ねて2次元アンテナアレイ300を構成してもよい。
・第5実施形態では、直線状の1次元アンテナアレイ110及び1次元アンテナアレイ220のそれぞれの長手方向を一致させて互いに重ね合わせて2次元アンテナアレイを構成した。この代わりに、Rを有する曲線状の1次元アンテナアレイ110及びRを有する曲線状の1次元アンテナアレイ220のそれぞれの長手方向を一致させるとともに、Rを有する側を一致させて互いに重ね合わせるようにして、2次元アンテナアレイを構成してもよい。なお、曲線状の1次元アンテナアレイ110及び1次元アンテナアレイ220の各Rは、同一でもよく、観測対象物に合わせて異なっていてもよい。
・第6実施形態では、第3実施形態の1次元アンテナアレイ220の受信側側面が凹状に形成されるとともに、積層体40の積層方向に1次元アンテナアレイ220が複数個配置されて3次元アンテナアレイを形成した。この構成に代えて、第2実施形態の1次元アンテナアレイ110の前部(受信側側面)を凹状に形成するとともに、積層体40の積層方向とは直交する方向に1次元アンテナアレイ110が複数個配置して3次元アンテナアレイを形成するようにしてもよい。
・図11に示す第5実施形態では、直線状の1次元アンテナアレイ110及び1次元アンテナアレイ220をそれぞれの長手方向を一致させて互いに重ね合わせることにより2次元アンテナアレイである検出部450を構成した。そして、観測対象物である検査対象物400に対し、一側面側に配置した。この構成に代えて、前記1次元アンテナアレイ110及び1次元アンテナアレイ220を組み合わせて相互に積み重ねて、検査対象物体の四方周囲を取り囲むようにした3次元アンテナアレイに構成してもよい。この場合、各1次元アンテナの受信側側面は、検査対象物体に向けるものとする。なお、検査対象物の側面が曲面を有する場合、その曲面に合わせて曲線状の各1次元アンテナアレイ110及び1次元アンテナアレイ220を組み合わせて積み重ねることにより3次元アンテナアレイを構成する検出部450としてもよい。
10…アンテナユニット、20,20A…誘電体基板、
21,22…ダイポール、23…マイクロストリップライン、
26…テーパ形バラン、30,34…誘電体、40…積層体、
52,54,56,58…シールド部材、
52A,54A,56A,58A…シールド部材、
80…受信回路、110,220…1次元アンテナアレイ、
300…2次元アンテナアレイ、330…マイクロ波発信器、
340…信号処理装置、450,500…検出部、
M1…第1面、M2…第2面。

Claims (7)

  1. 両側面の前部にそれぞれアンテナ素子がプリントされてアンテナが形成されるとともに、一側面の後部に受信回路を有する誘電体基板と、前記誘電体基板の両側面の前記アンテナ素子が形成された前部にそれぞれ積層された一対の誘電体とにより、積層体を構成し、
    前記積層体の四方周囲を導体シールドで覆って導波管を形成し、前記積層体の四方周囲を導体シールドで覆うことにより、隣接アンテナ間の相互誘導・干渉を低減する一方、前記導波管により、受信周波数がカットオフ周波数以下となっても、エヴァネッセント波を受信するマイクロ波受信用アンテナ。
  2. 請求項1に記載のマイクロ波受信用アンテナが、同一プリント基板上に電磁的に分離されながらも並列配置されることで直線状あるいは曲線状の1次元アンテナアレイが形成されてなるマイクロ波受信用アンテナアレイ。
  3. 請求項2に記載の1次元アンテナアレイが積み重ねられて2次元アンテナアレイが形成されてなるマイクロ波受信用アンテナアレイ。
  4. 請求項1に記載のマイクロ波受信用アンテナが、前記積層体の積層方向に複数連結されて直線状あるいは曲線状の1次元アンテナアレイが形成されてなるマイクロ波受信用アンテナアレイ。
  5. 請求項2および請求項4の1次元アンテナアレイが組み合わされ積み重ねられて2次元アンテナアレイが形成されてなるマイクロ波受信用アンテナアレイ。
  6. 請求項2の1次元アンテナアレイの受信側側面が凹状に形成されるとともに、前記積層体の積層方向に前記1次元アンテナアレイが複数個配置されて3次元アンテナアレイが形成されてなるマイクロ波受信用アンテナアレイ。
  7. 請求項2および請求項4の1次元アンテナアレイが組み合わされ積み重ねられて、受信側側面が観測対象物体を取り囲むように配置されて3次元アンテナアレイが形成されてなるマイクロ波受信用アンテナアレイ。
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