JP2015122610A - フライバック回路 - Google Patents

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【課題】フライバック回路の実装スペースを小型化する。【解決手段】本発明に係るフライバック回路は、モータ160と、モータ160に電圧を供給するための電源110と、モータ160をバイパスして接続するフライバックライン194と、フライバックライン194に設けられた第2の電界効果トランジスタ素子186と、正電圧ライン190と第2の電界効果トランジスタ素子186のゲート端子188に直列に接続され、且つ電源スイッチ170に対して並列に接続されるスナバ回路と、第2の電界効果トランジスタ186のゲート端子とソース端子との間に接続される抵抗188と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、フライバック回路に関し、特にインダクタンス成分を有する電気部品に生じる逆起電力をフライバックするフライバック回路に関するものである。
近年、自動車等の車両制御には、ABS(Antilock Brake System)システム、及びEPS(Electric Power Steering)システムなどの各種システムが用いられるようになっている。
ABSシステムは、車両のタイヤがロックしそうになると、これを感知して、ブレーキを弱めることによってタイヤのロックを抑制するシステムである。より具体的には、ABSシステムは、車両の速度及びブレーキの油圧などをモニターし、モニターした値に基づいて車両のタイヤがロックしそうな状態を検出したら、ブレーキの油圧を下げることによってブレーキを弱める。また、ABSシステムは、ブレーキを弱めることによってタイヤがロックしそうな状態から復帰したら、再びブレーキの油圧を上げることによってブレーキを強める。ABSシステムは、このようなブレーキの強弱(ブレーキの油圧の上下)を、モータで制御することにより、ポンピングブレーキと同じ効果を発揮して、急ブレーキ時の急なハンドル操作でも車両のスリップや横滑りを抑制することができる。
EPSシステムは、電気の力によって車両の操舵力をアシストするものである。EPSシステムは、例えば、モータの回転によって直接に操舵力をアシストする場合もあるし、モータの回転によって発生させた油圧で操舵力をアシストする場合もある。EPSシステムは、例えば操舵力、及び車速などをモニターし、モニターした検出した値に基づいてモータへの電流量を制御することによって操舵力をアシストする力を発生させる。EPSシステムを用いることによって、車両の運転者は軽い力で操舵を行うことができる。
ところで、ABSシステムやEPSシステムなどの各種システムにおいて、モータの駆動のオンオフ制御を行う場合には、モータに由来する逆起電力が発生する。すなわち、モータにはインダクタンス成分を有するコイルが含まれている。モータを駆動させるために例えば半導体のモータ駆動スイッチをオンにするとコイルに電流が流れて磁界が生じる。この状態からモータ駆動スイッチをオフすることによってコイルに流れる電流が切れると、磁界を維持しようとするために電流を流し続けようとする電力がコイルの中に逆方向に生じる。この逆起電力は、モータ駆動スイッチに大きな負荷を与える場合がある。
このため、従来技術では、モータに並列にフライバック電流経路を接続するとともに、フライバック電流経路にフライバックダイオードを設けている。これにより、モータ駆動スイッチをオフした場合に、モータに蓄積されたエネルギーを、フライバック電流経路を介して再びモータへと戻すことができる。その結果、モータのインダクタンス成分によって発生する逆起電力を抑制し、モータ駆動スイッチへかかる負荷を低減させることができる。
特表2009−523001号
しかしながら、従来のフライバック回路では、フライバック電流経路にダイオードを使用しているため、ダイオードの順方向電圧降下による発熱が問題となる場合がある。特に、多くのブレーキ量を要する車両、又は操舵に大きなアシスト力を要する車両においては、モータの出力が大きくなるのでモータ電流も大きくなる。その結果、フライバックダイオードには、熱容量の大きな大型部品を選定することが求められるので、フライバック回路の実装スペースが大きくなるおそれがある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係るフライバック回路は、インダクタンス成分を有する電気部品と、電源装置から前記電気部品へ第1の電圧を印加する第1の電源ラインと、前記電源装置から前記電気部品へ前記第1の電圧より低い第2の電圧を印加する第2の電源ラインと、前記第1の電源ライン又は前記第2の電源ラインのオンオフを切り替える電源スイッチと、前記第1の電源ライン及び前記第2の電源ラインの間を、前記電気部品をバイパスして接続するフライバックラインと、前記フライバックラインに設けられた電界効果トランジスタと、前記第1の電源ライン及び前記電界効果トランジスタのゲート端子に直列に接続され、前記電源スイッチに対して並列に接続されるスナバ回路と、前記電界効果トランジスタのゲート端子とソース端子との間に接続される第1の抵抗と、を備え、前記フライバックラインは、前記第1の電源ライン及び前記電界効果トランジスタを接続する第1のフライバックラインと前記第2の電源ライン及び前記電界効果トランジスタを接続する第2のフライバックラインと、を有し、前記電界効果トランジスタは、該電界効果トランジスタの寄生ダイオードのカソードが前記第1のフライバックラインに接続され、アノードが前記第2のフライバックラインに接続されるように設けられ、前記スナバ回路は、相互に直列に接続されたコンデンサ及び第2の抵抗と、前記第2の抵抗に並列に接続されたダイオードと、を有するRCDスナバ回路であることを特徴とする。
本発明の別の形態に係るフライバック回路は、前記電源スイッチがオフしたときに、前記電界効果トランジスタのゲート端子に前記スナバ回路を介して電圧が印加される、ことを特徴とする。
本発明の別の形態に係るフライバック回路は、前記第1のフライバックラインに設けられ、該第1のフライバックラインのオンオフを切り替えるフライバックスイッチを備えることを特徴とする。
本発明の別の形態に係るフライバック回路は、前記フライバックスイッチは、電界効果トランジスタで形成され、該フライバックスイッチの電界効果トランジスタ及び前記フライバックラインに設けられた電界効果トランジスタは、1パッケージ内に収容された2素子複合電界効果トランジスタであることを特徴とする。
本発明の別の形態に係るフライバック回路は、前記フライバックスイッチは、電界効果トランジスタで形成され、該フライバックスイッチの電界効果トランジスタと前記フライバックラインに設けられた電界効果トランジスタはそれぞれ、別々のパッケージ内に収容された電界効果トランジスタであることを特徴とする。
本願発明によれば、フライバック回路の実装スペースを小型化することができる。
図1は、本願発明の第1実施形態のフライバック回路を含むモータ制御回路の構成を示す図である。 図2は、図1のモータ制御回路における各部位の電圧/電流の波形を示すものである。 図3は、本願発明の第2実施形態のフライバック回路を含むモータ制御回路の構成を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係るフライバック回路を図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
図1は、本願発明の第1実施形態のフライバック回路を含むモータ制御回路の構成を示す図である。
モータ制御回路100は、マイクロコンピュータ102から出力されたモータ制御信号(Motor Control Signal)に応じてモータ160の駆動を制御するものである。まず、モータ制御回路100の構成について説明する。
(モータ制御回路100の構成)
モータ制御回路100は、マイクロコンピュータ102、電源110、2素子複合バイポーラトランジスタ120、抵抗130,132,148、コンデンサ134、フライバック回路150及びスナバ回路140を備える。フライバック回路150は、インダクタンス成分を有する電気部品であるモータ160、電源スイッチ170、及び2素子複合電界効果トランジスタ180を備える。
マイクロコンピュータ102は、モータ160の駆動をオンオフするためのモータ制御信号を生成して電源スイッチ170に出力する。また、マイクロコンピュータ102は、後述するフライバックラインが正常に機能しているか否かを判定するためのテスト制御信号(IFS_EN)を2素子複合バイポーラトランジスタ120へ出力する。
モータ160は、例えばDCモータで構成することができる。モータ160は、自動車等の車両のABSシステム又はEPSシステムにおいて、車両のブレーキの油圧又は車両の操舵のアシスト力を発生させる油圧を制御するために用いられる。
電源110は、例えば直流電源で構成することができる。電源110は、電源110の正電圧出力端子112に接続された正電圧ライン190(第1の電源ライン)を介してモータ160の第1の端子162に正電圧(第1の電圧)を印加する。また、電源110は、負電圧出力端子114に接続された負電圧ライン195(第2の電源ライン)を介してモータ160の第2の端子164に負電圧(第1の電圧より低い第2の電圧)を印加する。なお、本明細書において、電源110の負電圧出力端子114から出力される電圧は正電圧に対して相対的に低い電圧という意味で負電圧というが、実際には回路の基準となるグラウンド電位とすることができる。
電源スイッチ170は、例えばNチャネル電界効果トランジスタで構成することができる。電源スイッチ170は、正電圧ライン190に設けられる。より具体的には、電源スイッチ170は、ドレイン端子172と電源110の正電圧出力端子112とが接続され、ソース端子174とモータ160の第1の端子162とが接続されるように、正電圧ライン190に設けられる。電源スイッチ170のゲート端子176には、マイクロコンピュータ102から出力されたモータ制御信号が入力される。電源スイッチ170は、ゲート端子176に入力されたモータ制御信号に応じてドレイン端子172‐ソース端子174間の経路のオンオフを切り替える。なお、電源スイッチ170は、Nチャネル電界効果トランジスタに限らず、正電圧ライン190のオンオフを切り替えることができる各種スイッチを用いることができる。
2素子複合バイポーラトランジスタ120は、1パッケージ内にNPN型バイポーラトランジスタ122とPNP型バイポーラトランジスタ126が収容された部品を用いることができる。より具体的には、2素子複合バイポーラトランジスタ120は、NPN型バイポーラトランジスタ122のコレクタ端子とPNP型バイポーラトランジスタ126のベース端子とが、パッケージ内で接続された部品を用いることができる。NPN型バイポーラトランジスタ122のベース端子123には、マイクロコンピュータ102から出力されたテスト制御信号が入力される。NPN型バイポーラトランジスタ122のエミッタ端子124は接地される。PNP型バイポーラトランジスタ126のエミッタ端子127は正電圧ライン190に接続される。PNP型バイポーラトランジスタ126のコレクタ端子128は抵抗130を介して2素子複合電界効果トランジスタ180に入力される。
2素子複合電界効果トランジスタ180は、例えば2つのNチャネル電界効果トランジスタ(第1の電界効果トランジスタ素子182及び第2の電界効果トランジスタ素子186)が1パッケージ内に収容されており、ドレイン端子同士がパッケージ内で短絡された部品を用いることができる。
ここで、モータ制御回路100では、電源スイッチ170をオンからオフに切り替えてモータ160に供給する電源を切った際にモータ160に由来して発生する逆起電力を抑制するために、フライバックライン194が形成されている。フライバックライン194は、正電圧ライン190のうち電源スイッチ170のソース端子174とモータ160の第1の端子162とを接続するライン192と、負電圧ライン195との間を、モータ160をバイパスして接続するように形成される。
2素子複合電界効果トランジスタ180は、フライバックライン194に設けられる。より具体的には、2素子複合電界効果トランジスタ180は、第1の電界効果トランジスタ素子182のソース端子183とライン192とが接続され、第2の電界効果トランジスタ素子186のソース端子187と負電圧ライン195とが接続されるように、フライバックライン194に設けられる。言い換えると、フライバックライン194は、ライン192(正電圧ライン190)及び2素子複合電界効果トランジスタ180と接続する第1のフライバックライン194−1と、負電圧ライン195及び2素子複合電界効果トランジスタ180と接続する第2のフライバックライン194−2とを有する。第1の電界効果トランジスタ素子182は、第1のフライバックライン194−1のオンオフを切り替えるフライバックスイッチとして機能する。
第1の電界効果トランジスタ素子182のゲート端子184には、2素子複合バイポーラトランジスタ120から出力された信号が抵抗130を介して入力される。また、第1の電界効果トランジスタ素子182のゲート端子184と、第2の電界効果トランジスタ素子186のソース端子187との間には、抵抗132とコンデンサ134とが並列に接続されている。
抵抗132は、第1の電界効果トランジスタ素子182のゲート端子184の電位がフローティング(不定)になるのを防止するために設けられたプルダウン抵抗である。コンデンサ134は、高周波等の各種ノイズのフィルタリングのために設けられたデカップリングコンデンサである。
本実施形態においては、第2の電界効果トランジスタ素子186のゲート端子188が抵抗148(第1の抵抗)を介して負電圧ライン195(グラウンド電位)と接続されている。これにより、第2の電界効果トランジスタ素子186は、ゲート端子188の電位がグラウンド電位となるので、後述する電源スイッチ170がオフになるときを除いて、スイッチオフになる。よって、第2の電界効果トランジスタ素子186は、スイッチオフ
時には第2の電界効果トランジスタ素子186に形成された寄生ダイオード189として機能する。より具体的には、第2の電界効果トランジスタ素子186に形成された寄生ダイオード189は、アノードが負電圧ライン195(第2のフライバックライン194−2)側に接続され、カソードが第1の電界効果トランジスタ素子182を介して正電圧ライン190(第1のフライバックライン194−1)側に接続されている。
スナバ回路140は、相互に直列に接続されたコンデンサ142及び抵抗146(第2の抵抗)と、抵抗146に並列に接続されたダイオード144とを備える、いわゆるRCDスナバ回路である。スナバ回路140は、正電圧ライン190と第2の電界効果トランジスタ素子186のゲート端子188に直列に接続され、且つ電源スイッチ170に対して並列に接続される。より具体的には、スナバ回路140は、コンデンサ142の一端が正電圧ライン190に接続され、コンデンサ142の他端が抵抗146の一端及びダイオード144のアノード側に接続される。また、抵抗146の他端及びダイオード144のカソード側は、第2の電界効果トランジスタ素子186のゲート端子188及び抵抗148の一端に接続される。
(モータ制御回路100の動作)
次に、モータ制御回路100の動作について説明する。図2は、図1のモータ制御回路における各部位の電圧/電流の波形を示すものである。
図2は、モータ制御信号の電圧波形202、電源スイッチ170のドレイン電流波形204、電源スイッチ170のソース端子174の電圧波形206、第1の電界効果トランジスタ素子182のゲート端子184の電圧波形208、第2の電界効果トランジスタ素子186のゲート端子188の電圧波形210、2素子複合電界効果トランジスタ180のドレイン電流波形212をそれぞれ時間軸に沿って示したタイムチャートである。図2において横軸は時間経過を表し、縦軸は各波形の電圧値(V)又は電流値(A)を示している。
マイクロコンピュータ102は、モータ制御回路100を通常動作させる場合には、テスト制御信号に正電圧(High電圧)を印加する。これにより、NPN型バイポーラトランジスタ122、及びPNP型バイポーラトランジスタ126はいずれもスイッチオンする。その結果、電圧波形208に示すように、第1の電界効果トランジスタ素子182のゲート端子184(VFBG1)には、正電圧ライン190から抵抗130を介して常に正電圧が印加される。これにより、第1の電界効果トランジスタ素子182は常にスイッチオンした状態になる。
続いて、第1の電界効果トランジスタ素子182が常にスイッチオンした状態で、マイクロコンピュータ102からモータ制御信号が印加された場合の動作を説明する。
マイクロコンピュータ102から出力されたモータ制御信号(VMRG)は、電圧波形202に示すように、正電圧(High電圧)と負電圧(Low電圧)が交互に現れる波形となり、電源スイッチ170のゲート端子176に印加される。電源スイッチ170は、ゲート端子176に印加されたモータ制御信号(VMRG)に応じてオンオフされる。
具体的には、モータ制御信号(VMRG)が正電圧のときに電源スイッチ170はオンし、モータ制御信号(VMRG)が負電圧のときに電源スイッチ170はオフする。
電源スイッチ170のオンオフの切り替えによって、電源スイッチ170のソース端子174、及びモータ160の第1の端子162(VMRS)には、電圧波形206に示すように電圧が印加されるとともに、ドレイン電流波形204に示すように電源スイッチ170のドレイン電流(IMRD)が流れる。
ここで、第2の電界効果トランジスタ素子186のゲート端子188は、抵抗148を介してソース端子187及び負電圧ライン195(グラウンド電位)と接続されているので、電圧波形210に示すように、第2の電界効果トランジスタ素子186のゲート端子188(VFBG2)は、電源スイッチ170のオン時には、グラウンド電位が印加される。すなわち、第2の電界効果トランジスタ素子186のゲート端子188とソース端子187は同電位(グラウンド電位)となる。これにより、電源スイッチ170のオン時には、第2の電界効果トランジスタ素子186はスイッチオフとなるので、第2の電界効果トランジスタ素子186は寄生ダイオード189として機能する。
第2の電界効果トランジスタ素子186に形成された寄生ダイオード189は、アノードが負電圧ライン195(第2のフライバックライン194−2)側に接続され、カソードが第1の電界効果トランジスタ素子182を介して正電圧ライン190(第1のフライバックライン194−1)側に接続されている。また、上述のように、第1の電界効果トランジスタ素子182は、スイッチオンした状態になっている。
したがって、電源スイッチ170のオン時には、フライバックライン194には、正電圧ライン190側にカソードが接続され、負電圧ライン195側にアノードが接続されたフライバックダイオードが設けられているのと等価になる。このため、電源スイッチ170のオン時に流れるドレイン電流(IMRD)は、第1の電界効果トランジスタ素子182及び第2の電界効果トランジスタ素子186(フライバックライン190)には流れずに、モータ160に流れ、モータ160を駆動させる。
電源スイッチ170がオフされると、電圧波形202が正電圧から負電圧へ立ち下がり、電源110からモータ160への電力供給が遮断される(電圧波形206参照)。このとき、正電圧ライン190のインダクタンス成分に蓄積されたエネルギー(電荷)が、ダイオード144及び抵抗148を介してコンデンサ142に蓄積される。これにより、第2の電界効果トランジスタ素子186のゲート端子188にはスナバ回路140を介して電圧が印加される。第2の電界効果トランジスタ素子186のゲート端子188は、抵抗148を介してソース端子187及び負電圧ライン195に接続されているので、ゲート端子188とソース端子187との間に電位差が生じ、電圧波形210に示すように、ゲート端子188の電位が瞬間的に上昇する。これによって、第2の電界効果トランジスタ素子186がオンする。
また、電源スイッチ170をオフしたときは(電圧波形202が正電圧から負電圧へ立ち下がったとき)、第2の電界効果トランジスタ素子186がオンすると同時に、モータ160由来の逆起電力に応じて電流波形212に示す電流(IFBD)が、オンした第2の電界効果トランジスタ素子186及び第1の電界効果トランジスタ素子182を流れ、電源スイッチ170のソース端子174にかかる電圧(VMRS)の変動を抑制することができる。
なお、図2に示した電圧波形206には示されていないが、電源スイッチ170をオフしたとき、モータ160の逆起電力によりモータ160の第1の端子162側の電圧(VMRS)は若干0Vを下回る微小な負電圧となる。これにより、第2の電界効果トランジスタ素子186のソース端子187側と第1の電界効果トランジスタ182のソース端子183側との間に電位差が生じ、電流波形212に示す電流(IFBD)が発生することになる。
このように、本実施形態によれば、モータ160に蓄積されたエネルギーを、フライバックライン194を介して再びモータ160へと戻すことができる。その結果、モータ160のインダクタンス成分によって発生する逆起電力を抑制し、電源スイッチ170へかかる負荷を低減させることができる。また、第2の電界効果トランジスタ素子186がオ
ンすることで、モータ160由来の逆起電力に応じた電流(IFBD)が寄生ダイオード189に流れることを防止し、寄生ダイオード189の発熱を抑制することができる。
一方で、コンデンサ142にチャージされた電荷は、再び電源スイッチ170がオンする前に、抵抗146及び抵抗148を介して放電され、ゲート端子188の電位(VFBG2)はグラウンド電位に戻り、第2の電界効果トランジスタ素子186がオフされる(電圧波形210参照)。これにより、再び電源スイッチ170がオンしたときに、電流が電界効果トランジスタ素子180に流れることを防止することができる。
以上のように本実施形態は、従来技術のようにフライバック回路150のテスト用のトランジスタとフライバックダイオードとを別々の部品で設けるのではなく、2素子一体型の部品(2素子複合電界効果トランジスタ180)とするものである。これにより、従来技術のフライバックダイオードの機能を第2の電界効果トランジスタ素子186で代替し、テスト用のトランジスタを第1の電界効果トランジスタ素子182で代替する。よって、本実施形態では、フライバックダイオードを設ける必要がないので、フライバック回路の部品点数を少なくすることができるとともに、フライバック回路の実装スペースの小型化、及びコスト削減を実現することができる。
また、本実施形態では、従来技術のフライバックダイオードに代えて第2の電界効果トランジスタ素子186が設けられ、電源スイッチ170のオフ時に第2の電界効果トランジスタ素子186がオンするので、モータ160由来の逆起電力に応じた電流が発生したときに、第2の電界効果トランジスタ素子186をこの電流が通過する。よって、本実施形態では、従来フライバックダイオードに発生していた順方向電圧降下による発熱が起こることがなく、モータ160の駆動に大電流を必要とする車両、例えば多くのブレーキ液量を必要とする車両にも、本フライバック回路を適用することができる。
また、本実施形態では、フライバックスイッチ用の電界効果トランジスタ素子182及びフライバックダイオードの代替である電界効果トランジスタ素子186を、1パッケージ内に収容された2素子複合電界効果トランジスタ180としている。これにより、フライバック回路の実装スペースを小型化するとともに、部品の実装点数を低減することができる。
なお、マイクロコンピュータ102は、フライバック回路150をテストする際には、テスト制御信号に負電圧(Low電圧)を印加することができる。この場合には、NPN型バイポーラトランジスタ122、及びPNP型バイポーラトランジスタ126はいずれもスイッチオフになる。したがって、第1の電界効果トランジスタ素子182のゲート端子184(VFBG1)はグラウンド電位に固定され、第1の電界効果トランジスタ素子182は常にスイッチオフした状態になる。その結果、フライバックライン194はオープンになってフライバックの機能を果たさない。テスト制御信号の正電圧と負電圧を切り替えながらテストを行うことにより、第2の電界効果トランジスタ素子186がフライバックダイオードとして正常に機能しているか否かを判定することができる。
<第2実施形態>
第2実施形態のフライバック回路について説明する。図3は、本願発明の第2実施形態のフライバック回路を含むモータ制御回路の構成を示す図である。
第2実施形態は、第1実施形態と比べて、2素子複合電界効果トランジスタ180を2個の別パッケージの電界効果トランジスタで形成した点が異なる。その他の構成は第1実施形態と同様であるので、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図3に示すように、フライバック回路350は、第1の電界効果トランジスタ382、及び第2の電界効果トランジスタ386を備える。
第1の電界効果トランジスタ382及び第2の電界効果トランジスタ386は、フライバックライン194に設けられる。より具体的には、第1の電界効果トランジスタ382は、ソース端子383がライン192に接続され、ゲート端子384が抵抗130に接続されるようにフライバックライン194に設けられる。
また、第2の電界効果トランジスタ386は、ソース端子387が負電圧ライン195に接続され、ゲート端子388が抵抗148,132及びコンデンサ134を介して第1の電界効果トランジスタ382のゲート端子384に接続されるようにフライバックライン194に設けられる。また、第1の電界効果トランジスタ382と第2の電界効果トランジスタ386は、互いのドレイン端子385同士が接続される。
第1の電界効果トランジスタ382は、第1実施形態における第1の電界効果トランジスタ素子182と同様に、フライバック回路350が正常に動作しているか否かをテストするためにフライバックライン194のオンオフを切り替えるフライバックスイッチとして機能する。言い換えると、第1の電界効果トランジスタ382は、第1のフライバックライン194−1のオンオフを切り替えるフライバックスイッチとして機能する。通常時には、第1の電界効果トランジスタ382は、常にスイッチオンしている。
また、第2の電界効果トランジスタ386のゲート端子388が抵抗148を介して負電圧ライン195と接続されている。これにより、第2の電界効果トランジスタ386は、ゲート端子188の電位がグラウンド電位となるので、電源スイッチ170がオフになるときを除いて、スイッチオフになる。よって、第2の電界効果トランジスタ386は、スイッチオフ時には第2の電界効果トランジスタ386に形成された寄生ダイオード389として機能する。
このように、第2実施形態は、フライバックライン194に、テスト用の電界効果トランジスタとフライバックダイオードとしての電界効果トランジスタを別々のパッケージ部品として実装するものであるが、第2実施形態のモータ制御回路300の動作は、第1実施形態と同様である。
第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、電源スイッチ170をオフした場合に、モータ160由来の逆起電力による電流は、フライバックライン194を介して流れるので、電源スイッチ170のソース端子174にかかる電圧の変動が抑制される。すなわち、第2実施形態によれば、モータ160に蓄積されたエネルギーを、フライバックライン194を介して再びモータ160へと戻すことができる。その結果、モータ160のインダクタンス成分によって発生する逆起電力を抑制し、電源スイッチ170へかかる負荷を低減させることができる。
また、第2実施形態では、従来技術における大型のフライバックダイオードを、第2の電界効果トランジスタ386で代替する。したがって、第2実施形態によれば、従来技術のように大型のフライバックダイオードを設ける必要がないので、フライバック回路の実装スペースの小型化、及びコスト削減を実現することができる。
また、第2実施形態では、第1実施形態と同様に、電源スイッチ170のオフ時に第2の電界効果トランジスタ386がオンするので、モータ160由来の逆起電力に応じた電流が発生したときに、第2の電界効果トランジスタ386をこの電流が通過する。よって、第2実施形態によれば、従来フライバックダイオードに発生していた順方向電圧降下による発熱が起こることがなく、モータ160の駆動に大電流を必要とする車両、例えば多
くのブレーキ液量を必要とする車両にも、本フライバック回路を適用することができる。
また、第2実施形態においては、2素子複合電界効果トランジスタ180を2個の別パッケージの電界効果トランジスタで形成したので、フライバックラインのスイッチ用の電界効果トランジスタと、フライバックダイオードの代替となる電界効果トランジスタとを、個別の部品として実装することができるので、回路設計の汎用性を向上させることができる。
なお、上述の第1実施形態及び第2実施形態では、第1の電界効果トランジスタ素子182を有する2素子複合電界効果トランジスタ180を設けたり、第1の電界効果トランジスタ382を設けたりしているが、これには限定されない。第1の電界効果トランジスタ素子182及び第1の電界効果トランジスタ382は、フライバック回路が正常に動作しているか否かをテストするために設けられたものである。したがって、このテストを行わない場合には、第2の電界効果トランジスタ素子186に相当する部品、又は第2の電界効果トランジスタ386のみを設けることもできる。
以上に本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。
100,300 モータ制御回路
102 マイクロコンピュータ
110 電源(電源装置)
112 正電圧出力端子
114 負電圧出力端子
140 スナバ回路
142 コンデンサ
144 ダイオード
146 抵抗(第2の抵抗)
148 抵抗(第1の抵抗)
150,350 フライバック回路
160 モータ(電気部品)
170 電源スイッチ
180 2素子複合電界効果トランジスタ
182 第1の電界効果トランジスタ素子(フライバックスイッチ)
186 第2の電界効果トランジスタ素子
188,388 ゲート端子
187,387 ソース端子
189,389 寄生ダイオード
190 正電圧ライン(第1の電源ライン)
194 フライバックライン
194−1 第1のフライバックライン
194−2 第2のフライバックライン
195 負電圧ライン(第2の電源ライン)
382 第1の電界効果トランジスタ(フライバックスイッチ)
386 第2の電界効果トランジスタ

Claims (5)

  1. インダクタンス成分を有する電気部品と、
    電源装置から前記電気部品へ第1の電圧を印加する第1の電源ラインと、
    前記電源装置から前記電気部品へ前記第1の電圧より低い第2の電圧を印加する第2の電源ラインと、
    前記第1の電源ライン又は前記第2の電源ラインのオンオフを切り替える電源スイッチと、
    前記第1の電源ライン及び前記第2の電源ラインの間を、前記電気部品をバイパスして接続するフライバックラインと、
    前記フライバックラインに設けられた電界効果トランジスタと、
    前記第1の電源ライン及び前記電界効果トランジスタのゲート端子に直列に接続され、前記電源スイッチに対して並列に接続されるスナバ回路と、
    前記電界効果トランジスタのゲート端子とソース端子との間に接続される第1の抵抗と、を備え、
    前記フライバックラインは、前記第1の電源ライン及び前記電界効果トランジスタを接続する第1のフライバックラインと前記第2の電源ライン及び前記電界効果トランジスタを接続する第2のフライバックラインと、を有し、
    前記電界効果トランジスタは、該電界効果トランジスタの寄生ダイオードのカソードが前記第1のフライバックラインに接続され、アノードが前記第2のフライバックラインに接続されるように設けられ、
    前記スナバ回路は、相互に直列に接続されたコンデンサ及び第2の抵抗と、前記第2の抵抗に並列に接続されたダイオードと、を有するRCDスナバ回路である、
    ことを特徴とするフライバック回路。
  2. 請求項1に記載されたフライバック回路において、
    前記電源スイッチがオフしたときに、前記電界効果トランジスタのゲート端子に前記スナバ回路を介して電圧が印加される、
    ことを特徴とするフライバック回路。
  3. 請求項1又は2に記載されたフライバック回路において、さらに、
    前記第1のフライバックラインに設けられ、該第1のフライバックラインのオンオフを切り替えるフライバックスイッチを備える
    ことを特徴とするフライバック回路。
  4. 請求項3に記載されたフライバック回路において、
    前記フライバックスイッチは、電界効果トランジスタで形成され、
    該フライバックスイッチの電界効果トランジスタ及び前記フライバックラインに設けられた電界効果トランジスタは、1パッケージ内に収容された2素子複合電界効果トランジスタである
    ことを特徴とするフライバック回路。
  5. 請求項3に記載されたフライバック回路において、
    前記フライバックスイッチは、電界効果トランジスタで形成され、
    該フライバックスイッチの電界効果トランジスタと前記フライバックラインに設けられた電界効果トランジスタはそれぞれ、別々のパッケージ内に収容された電界効果トランジスタである
    ことを特徴とするフライバック回路。
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