JP2015122368A - 電流測定用コイル、それに適する回路基板及びその回路基板の製造方法 - Google Patents

電流測定用コイル、それに適する回路基板及びその回路基板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来と同じサイズの回路基板を用いてトロイダルコイルの巻き数の増加を可能とし、さらに歩留まりの向上を可能にする電流測定用コイルを提供する。
【解決手段】開口3を有し、第1導電層に形成された第1導電パターン10と第2導電層に第2導電パターンと、回路基板2の厚み方向の端壁に形成された導電膜51,52でトロイダルコイルが形成された電流測定用コイルであって、開口3の周囲において、第1導電パターンの一部と第2導電パターンの一部が、回路基板の厚み方向から透視して、重なり合っており、回路基板の端壁のうち第1導電パターン及び第2導電パターンの重なり合っている部分が形成されていない絶縁部分に略台形状の突起41,42が形成され、略台形状の突起の斜面及び谷の部分に、第1導電パターンと第2導電パターンを電気的に接続する導電膜51、52が形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、分電盤などにおいて電流検出センサとして用いられる電流測定用コイル、特に複数の導電層を有する多層回路基板に形成されたトロイダルコイルと、その回路基板の製造方法に関する。
分電盤などの電流検出センサとしてロゴスキーコイルが用いられているが、このような電流測定用コイルは、複数(例えば2層)の導電層を有する回路基板に形成されている。図7は特許文献1に記載された従来のロゴスキーコイル201を示す。環状の回路基板202には、被測定電流が流れる導体を貫通させる円形の開口203に沿って、同一円周上に一定間隔で内周側のスルーホール(ビアホール)211・・・及び231・・・が形成されている。また、回路基板202の外周部には、2つの同心円周上に所定のパターンで外周側のスルーホール221・・・及び241・・・が形成されている。回路基板202の表面において、巻き進みコイルを構成するスルーホール211からは、外周部に向かって放射状に延び、外周部近傍で右ドッグレッグした導電パターン251が形成されている。導電パターン251の右ドッグレッグした先にはスルーホール221が形成されている。回路基板202の裏面において、スルーホール211の2つ右隣のスルーホール213からは、外周部に向かって放射状に延び、外周部近傍で左ドッグレッグ(裏側から見れば右ドッグレッグ)した導電パターン252が形成され、さらに上記スルーホール221に接続されている。このように、表面の導電パターン251、スルーホール221、裏面の導電パターン252及びスルーホール212で巻き進みコイルの1ターンが形成される。このような導電パターン及びスルーホールが環状の回路基板202上にトロイダル方向に一周するように形成されており、巻き進みコイルを形成している。
回路基板202の表面において、巻き戻しコイルを構成するスルーホール231からは、外周部に向かって単純に放射状に延びた導電パターン261が形成され、導電パターン261の先にはスルーホール241が形成されている。このスルーホール241は、回路基202の外周部の2つの同心円のうち内側の同心円周上に形成されている。回路基板202の裏面において、スルーホール241からは、回路基板202の外周部の2つの同心円のうち外側の同心円に向かって左ドッグレッグ(裏側から見れば右ドッグレッグ)した短い導電パターン262が形成され、外側の同心円周上に形成されたスルーホール242に接続されている。回路基板202の表面において、スルーホール242からは、回路基板202の外周部の2つの同心円のうち内側の同心円に向かって左ドッグレッグした短い導電パターン263が形成され、外側の同心円周上に形成されたスルーホール243に接続されている。回路基板202の裏面において、スルーホール243からは、内周部に向かって単純に放射状に延びた導電パターン264が形成され、スルーホール232に接続されている。このように、表面の導電パターン261、スルーホール241、裏面の導電パターン262、スルーホール242、表面の導電パターン263、スルーホール243、裏面の導電パターン264及びスルーホール232で巻き戻しコイルの1ターンが形成される。このような導電パターン及びスルーホールが環状の回路基板202上にトロイダル方向に一周するように形成されており、巻き戻しコイルを形成している。
図7から明らかなように、環状の回路基板202の開口203に近い側には、単一の円周上にほぼ等間隔でスルーホール211・・・が形成されている。このようなスルーホールは、例えばガラス入りエポキシ樹脂で形成された絶縁層の表面と裏面に形成された導電パターンを電気的に接続するために形成される。導電パターンは、絶縁基板の表面に接着剤で貼付された導体層をエッチングすることによって形成される。一方、スルーホールは、表面と裏面の導電パターンの重複する箇所に、回路基板の絶縁層と導電層の積層方向に貫通穴を形成し、表側の導電パターンと裏側の導電パターンを電気的に接続させるように、貫通穴の側面に溶融された金属を付着させて形成される。そのため、絶縁基板の厚みに対して貫通穴の直径が小さい場合、金属膜の形成が十分ではなく、表面側から形成された金属膜と裏面側から形成された金属膜が繋がらず、スルーホールとしては不良品となる。従って、絶縁基板の厚みに対してスルーホールの直径を小さくするには限界がある。また、スルーホールの周囲に形成されるランドの直径を小さくするにも限界がある。一例として、回路基板の厚みt=1.6mmの場合、スルーホールの直径φ=0.3mm、ランドの直径D=0.5mm程度が限界である。
一方、図7からわかるように、トロイダルコイルを構成する導電パターン251の幅は、スルーホール211の周囲のランドの直径よりも小さい。換言すれば、環状の回路基板202の大きさが同じであるとして、回路基板202に形成されるトロイダルコイルのターン数は、回路基板202の厚みに対するスルーホールの直径とその周囲のランドの直径によって決定される。
特開2007−155427号公報
本発明は、上記従来例の問題を解決するためになされたものであり、従来と同じサイズの回路基板を用いてトロイダルコイルの巻き数の増加を可能とし、さらに歩留まりの向上を可能にする電流測定用コイル、それに適する回路基板及びその回路基板の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る電流測定用コイルは、中央部に被測定電流が流れる導体を貫通させる開口を有し、少なくとも1つの絶縁層その絶縁層を挟んで少なくとも第1導電層と第2導電層が形成され、前記第1導電層に第1導電パターンが形成され、前記第2導電層に第2導電パターンが形成された回路基板に、前記開口を囲むようにトロイダルコイルが形成された電流測定用コイルであって、
前記回路基板の前記開口の周囲において、前記第1導電パターンの一部と前記第2導電パターンの一部が、前記回路基板の厚み方向から透視して、重なり合っており、
前記回路基板の厚み方向から見て、前記回路基板の前記開口の端壁には、前記第1導電パターン及び前記第2導電パターンの重なり合っている部分が形成されていない絶縁部分に、その中央部を頂上とし、該頂上部から前記第1導電パターン及び前記第2導電パターンが形成されている部分に向かって斜面が形成され、前記第1導電パターン及び前記第2導電パターンの重なり合っている部分を谷とする略台形状の突起が形成され、
前記略台形状の突起の前記斜面及び前記谷の部分に、前記第1導電パターンと前記第2導電パターンの重なり合っている部分同士を電気的に接続する導電膜が形成されていることを特徴とする。
前記回路基板の前記開口の端壁のうち前記第1導電パターン及び前記第2導電パターンの重なり合っている部分が形成されていない絶縁部分に、前記回路基板の厚み方向から見て、略三角形の突起があらかじめ形成されており、
前記略台形状の突起は、前記略三角形の突起を含む前記回路基板の前記開口の端壁の全周に導電膜を形成した後、前記略三角形の突起の先端部分を切削することによって形成されることが好ましい。
前記回路基板は、前記回路基板の厚み方向から見て略環状であり、前記回路基板の外周部においても、前記第1導電パターンの一部と前記第2導電パターンの一部が、前記回路基板の厚み方向から透視して、重なり合っており、
前記回路基板の厚み方向から見て、前記回路基板の前記外周部の端壁にも、前記第1導電パターン及び前記第2導電パターンの重なり合っている部分が形成されていない絶縁部分に、その中央部を頂上とし、該頂上部から前記第1導電パターン及び前記第2導電パターンが形成されている部分に向かって斜面が形成され、前記第1導電パターン及び前記第2導電パターンの重なり合っている部分を谷とする略台形状の突起が形成され、
前記回路基板の前記外周部の端壁に形成された前記略台形状の突起の前記斜面及び前記谷の部分にも、前記第1導電パターンと前記第2導電パターンの重なり合っている部分同士を電気的に接続する導電膜が形成され、前記第1導電パターンと前記第2導電パターンと、前記開口の端壁に形成された導電膜及び前記外周部の端壁に形成された導電膜によってトロイダルコイルが形成されていることが好ましい。
前記電流測定用コイルはロゴスキーコイルであり、
前記回路基板は、表面の第1導電層と裏面の第2導電層と中間の第3導電層を有し、
前記第3導電層には、前記開口の端壁に形成された導電膜及び前記外周部の端壁に形成された導電膜を介して前記第1導電パターン及び前記第2導電パターンに接続された第3導電パターンが形成され、
前記第1導電層の前記第1導電パターンと前記第2導電層の前記第2導電パターンと、前記開口の端壁に形成された導電膜及び前記外周部の端壁に形成された導電膜によって形成されたトロイダルコイルの巻き進みコイルを構成し、
前記第3導電層は、トロイダルコイルの巻き戻しコイルを構成し、前記開口の周囲を略一周するように形成された平面コイルを有することが好ましい。
本発明に係る回路基板は、少なくとも1つの絶縁層その絶縁層を挟んで少なくとも第1導電層と第2導電層が形成され、前記第1導電層に第1導電パターンが形成され、前記第2導電層に第2導電パターンが形成されており、
前記回路基板の少なくとも1つの辺の周囲において、前記第1導電パターンの一部と前記第2導電パターンの一部が、前記回路基板の厚み方向から透視して、重なり合っており、
前記回路基板の厚み方向から見て、前記回路基板の前記少なくとも1つの辺の端壁には、前記第1導電パターン及び前記第2導電パターンの重なり合っている部分が形成されていない絶縁部分に、その中央部を頂上とし、該頂上部から前記第1導電パターン及び前記第2導電パターンが形成されている部分に向かって斜面が形成され、前記第1導電パターン及び前記第2導電パターンの重なり合っている部分を谷とする略台形状の突起が形成され、
前記略台形状の突起の前記斜面及び前記谷の部分に、前記第1導電パターンと前記第2導電パターンの重なり合っている部分同士を電気的に接続する導電膜が形成されていることを特徴とする。
前記回路基板の前記少なくとも1つの辺の端壁のうち前記第1導電パターン及び前記第2導電パターンの重なり合っている部分が形成されていない絶縁部分に、前記回路基板の厚み方向から見て、略三角形の突起があらかじめ形成されており、
前記略台形状の突起は、前記略三角形の突起を含む前記回路基板の前記開口の端壁の全周に導電膜を形成した後、前記略三角形の突起の先端部分を切削することによって形成されることが好ましい。
少なくとも1つの絶縁層その絶縁層を挟んで少なくとも第1導電層と第2導電層が形成され、前記第1導電層に第1導電パターンが形成され、前記第2導電層に第2導電パターンが形成された回路基板の製造方法であって、
前記第1導電層に前記第1導電パターンを形成し、前記第2導電層に前記第2導電パターンを形成する工程であって、前記回路基板の少なくとも1つの辺の端部において、前記回路基板の厚み方向から透視して、前記第1導電パターンの一部と前記第2導電パターンの一部が、重なり合うようにエッチングして導電パターンを形成する工程と、
前記回路基板の前記少なくとも1つの辺の端壁のうち前記第1導電パターン及び前記第2導電パターンの重なり合っている部分が形成されていない絶縁部分に、前記回路基板の厚み方向から見て、略三角形の突起を形成する工程と、
前記回路基板の前記少なくとも1つの辺の端壁の前記略三角形の突起を含む全周に導電膜を形成する工程と、
前記略三角形の突起の先端部分を切削し、前記少なくとも1つの辺の端壁に前記絶縁層を露出させる工程を備えることを特徴とする。
本発明によれば、回路基板にスルーホールを設けずに、回路基板の開口の端壁又は1つの辺の端壁にスルーホールと同等の機能をする導電膜が厚み方向に形成されているので、回路基板の表面と裏面の胴体パターンを電気的に接続することができる。また、回路基板に形成された開口又は1つの辺は、スルーホールの直径と比較してその直径が非常に大きい(直線の場合は無限大)であるので、基板の厚みにかかわらず、確実に導電膜を形成することができる。さらに、回路基板の開口の端壁又は1つの辺の端壁の全周には導電膜が形成されるけれども、後処理によって突起部分が切削され、表面の導電膜が削除されるので、隣接する導電パターン同士を確実に絶縁することができる。さらに、多数のスルーホールを形成する従来の回路基板に比べて、歩留まりが格段に向上する。導電パターンの幅はスルーホールの周囲のランドの直径に比べて小さいので、隣接する2つの導電パターンの間の最短絶縁距離を、隣接する2つのランドの最短絶縁距離と同じにした場合、回路基板上に形成しうる導電パターンの本数を多くすることができる。この回路基板を用いてトロイダルコイルを形成すれば、トロイダルコイルのターン数を従来のものよりも多くすることができる。
本発明の一実施形態に係るロゴスキーコイルが形成された回路基板及びこの回路基板の第1導電層に形成された第1導電パターンを示す正面図。 上記回路基板の裏面の第2導電層に形成された第2導電パターンを正面側から見た透視図。 上記回路基板の中間の第3導電層に形成された第3導電パターンを正面側から見た透視図。 図1の部分拡大図。 上記回路基板の製造工程を示す図。 上記製造工程の次の工程を示す図。 従来のロゴスキーコイルを示す平面図。
本発明の一実施形態に係る電流測定用コイルについて説明する。なお、本実施形態においては、電流測定用コイルの一例としてロゴスキーコイル1について説明する。図1は、ロゴスキーコイル1が形成された略環状の回路基板2及びこの回路基板2の第1導電層に形成された第1導電パターン10を示す。また、図2は、正面側から透視した回路基板2の裏面の第2導電層に形成された第2導電パターン20を示し、図3は、回路基板2の中間の第3導電層に形成された第3導電パターン30を示す。また、図4は、分かりやすくするために、図1を部分的に拡大したものである。
本実施形態に係るロゴスキーコイル1は、3つの導電層と2つの絶縁層を交互に積層して形成された環状の回路基板2に形成されており、回路基板2の中央部に、被測定電流が流れる導体を貫通させるための円形の開口3が形成されている。ロゴスキーコイル1の巻き進みコイルは、回路基板2の表面の第1導電層と裏面の第2導電層に形成された巻き進み導電パターンとこれら2つの導電層に形成された巻き進み導電パターンを電気的に接続する導電膜(詳細は後述する)で形成されたトロイダルコイルであり、開口3を囲むように形成されている。一方、ロゴスキーコイル1の巻き戻しコイルは、回路基板2の中間の第3導電層に形成され、開口3の周囲を略一周するように形成された平面コイルである。
各図に示すように、回路基板2の厚み方向から見て、円形の開口3の端壁には、複数の略台形状の突起41が形成されている。回路基板2の外周部も円形であり、回路基板2の外周部の端壁にも複数の略台形状の突起42が形成されている。図1に示すように、第1導電パターン10は、開口3の端壁側の隣接する2つの突起41の間の谷43と外周部側の隣接する2つの突起42の谷44を繋ぐ直線状の導電パターンが、開口3のほぼ全周にわたって等角度で放射状に形成されている。なお、巻き始めの導電パターン11のみ、クランク状に形成されており、略台形状の突起の頂上部から引き出される。
図2に示すように、回路基板2の裏面の第2導電パターン20も、開口3の端壁側の隣接する2つの突起41の間の谷43と外周部側の隣接する2つの突起42の谷44を繋ぐように放射状に形成されている。図1と図2を比較してわかるように、回路基板2の開口3の周囲及び外周部において、回路基板2の表側の第1導電パターン10の一部と裏側の第2導電パターン20の一部が、回路基板2の厚み方向から透視して、重なり合っている。しかしながら、トロイダルコイルを形成するために、第2導電パターン20は途中でクランク状に折れ曲がっており、開口3の端壁側の谷43と外周部側の谷44が1つずつずれている。また、図2から明らかなように、回路基板の裏面の第2導電層には、1箇所だけ第2導電パターン20が設けられていない箇所が存在する。
図4において太線で示すように、開口3の端壁側の隣接する2つの突起41の間の谷43と斜面45、及び外周部側の隣接する2つの突起42の谷44と斜面46には、回路基板2の厚み方向に、導電膜51及び52が形成されている。これらの導電膜51及び52により、回路基板2の表面の第1導電パターン10と裏面の第2導電パターン20が電気的に接続され、開口3の周囲を一周するようにトロイダルコイルが形成される。このトロイダルコイルは、上記ロゴスキーコイル1の巻き進みコイルを構成する。
一方、図3に示すように、回路基板2の中間の第3導電層の導電パターン30は、回路基板2の外周部から開口3側に向かって形成された第1放射状部31と、開口3の周囲を略一周するように、且つ鋸歯状に形成された平面コイル部32と、平面コイル部32の終点から開口3側に向かって形成された第2放射状部33で構成されている。第1放射状部31と第2放射状部33は、上記第2導電パターン20が設けられていない箇所に対応して形成されており、上記導電膜51及び52により回路基板の表面の第1導電パターン10と裏面の第2導電パターン20に電気的に接続されている。それによって、上記トロイダルコイルで構成された巻き進みコイルと第2導電パターンの平面コイル部32で構成された巻き戻しコイルが接続され、ロゴスキーコイル1が形成される。第1放射状部31は、回路基板の中間の第3導電層から外側の導電膜52を介して回路基板2の表面の第1導電パターンの引き出し部12に接続されている。
次に、このような回路基板2の製造方法について説明する。まず、1つの絶縁層の表面の導電層(積層後は回路基板2の第1導電層となる)及び裏面(積層後は回路基板の第3導電層となる)に形成された導電層をそれぞれエッチングして、図1に示す第1導電パターン及び図3に示す第3導電パターンを形成すると共に、他の1つの絶縁層の導電層(積層後は回路基板2の第2導電層となる)をエッチングして図2に示す第2導電パターンを形成する。別々にエッチングされた2つの基板を、各導電パターンの所定の部分同士が重なり合うように貼り合わせた後、図5に示すように、回路基板2の厚み方向から見て、回路基板2の開口の端壁及び外周部の端壁に、表面側の第1導電パターン10及び裏面側の第2導電パターン20が形成されていない絶縁部分にその中央部を頂上とする略三角形の突起61及び62を形成する。このとき、開口3が同時に形成されるようにしてもよい。次に、回路基板2の開口3の端壁及び外周部の端壁の上記略三角形の突起61及び62を含む全周に導電膜51及び52を形成する。さらに、図6に示すように、エンドミルなどの切削工具70を用いて略三角形の突起61及び62の先端部分を切削する。そうすると、図1などに示す略台形状の突起41及び42が形成される。略台形状の突起41及び42は、その斜面45及び46と谷43及び44の部分に導電膜51及び52が形成されており、頂上部分47及び48には、回路基板2の絶縁層が露出されている。このような工程により、上記回路基板に及びそれに形成されたロゴスキーコイル1が得られる。
なお、本発明に係る電流測定用コイルは、ロゴスキーコイルに限定されるものではなく、トロイダルコイルのみ、又はトロイダルコイルの中心部にコアが形成された一般的なCTであってもよい。その場合、回路基板の中間の第3導電層及び第3導電パターンは不要である。また、回路基板の導電層の層数は3層に限定されず、2層や4層などであってもよい。
また、本発明に係る回路基板は、上記電流測定用コイルのみに用途が限定されるものではなく、その他全ての積層型回路基板に応用できることは言うまでもない。すなわち、上記実施形態における電流測定用コイルに用いられる略環状の回路基板に限定させず、長方形の回路基板やその他任意の形状の回路基板であってもよい。そのため、回路基板の少なくとも1つの辺の周囲において、第1導電パターンの一部と第2導電パターンの一部が、回路基板の厚み方向から透視して、重なり合っており、その少なくとも1つの辺の端壁に、第1導電パターン及び第2導電パターンの重なり合っている部分が形成されていない絶縁部分に略台形状の突起が形成され、略台形状の突起の斜面及び谷の部分に導電膜が形成されていればよい。
1 ロゴスキーコイル
2 回路基板
3 開口
10 第1導電パターン
20 第2導電パターン
30 第3導電パターン
41、42 略台形状の突起
43、44 略台形状の突起の谷
45、46 略台形状の突起の斜面
47、48 略台形状の突起の頂上部
51、52 導電膜
61、62 略三角形の突起

Claims (7)

  1. 中央部に被測定電流が流れる導体を貫通させる開口を有し、少なくとも1つの絶縁層その絶縁層を挟んで少なくとも第1導電層と第2導電層が形成され、前記第1導電層に第1導電パターンが形成され、前記第2導電層に第2導電パターンが形成された回路基板に、前記開口を囲むようにトロイダルコイルが形成された電流測定用コイルであって、
    前記回路基板の前記開口の周囲において、前記第1導電パターンの一部と前記第2導電パターンの一部が、前記回路基板の厚み方向から透視して、重なり合っており、
    前記回路基板の厚み方向から見て、前記回路基板の前記開口の端壁には、前記第1導電パターン及び前記第2導電パターンの重なり合っている部分が形成されていない絶縁部分に、その中央部を頂上部とし、該頂上部から前記第1導電パターン及び前記第2導電パターンが形成されている部分に向かって斜面が形成され、前記第1導電パターン及び前記第2導電パターンの重なり合っている部分を谷とする略台形状の突起が形成され、
    前記略台形状の突起の前記斜面及び前記谷の部分に、前記第1導電パターンと前記第2導電パターンの重なり合っている部分を電気的に接続する導電膜が形成されていることを特徴とする電流測定用コイル。
  2. 前記回路基板の前記開口の端壁のうち前記第1導電パターン及び前記第2導電パターンの重なり合っている部分が形成されていない絶縁部分に、前記回路基板の厚み方向から見て、略三角形の突起があらかじめ形成されており、
    前記略台形状の突起は、前記略三角形の突起を含む前記回路基板の前記開口の端壁の全周に導電膜を形成した後、前記略三角形の突起の先端部分を切削することによって形成されることを特徴とする請求項1に記載の電流測定用コイル。
  3. 前記回路基板は、前記回路基板の厚み方向から見て略環状であり、前記回路基板の外周部においても、前記第1導電パターンの一部と前記第2導電パターンの一部が、前記回路基板の厚み方向から透視して、重なり合っており、
    前記回路基板の厚み方向から見て、前記回路基板の前記外周部の端壁にも、前記第1導電パターン及び前記第2導電パターンの重なり合っている部分が形成されていない絶縁部分に、その中央部を頂上部とし、該頂上部から前記第1導電パターン及び前記第2導電パターンが形成されている部分に向かって斜面が形成され、前記第1導電パターン及び前記第2導電パターンの重なり合っている部分を谷とする略台形状の突起が形成され、
    前記回路基板の前記外周部の端壁に形成された前記略台形状の突起の前記斜面及び前記谷の部分にも、前記第1導電パターンと前記第2導電パターンの重なり合っている部分を電気的に接続する導電膜が形成され、前記第1導電パターンと前記第2導電パターンと、前記開口の端壁に形成された導電膜及び前記外周部の端壁に形成された導電膜によってトロイダルコイルが形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電流測定用コイル。
  4. 前記電流測定用コイルはロゴスキーコイルであり、
    前記回路基板は、表面の第1導電層と裏面の第2導電層と中間の第3導電層を有し、
    前記第3導電層には、前記開口の端壁に形成された導電膜及び前記外周部の端壁に形成された導電膜を介して前記第1導電パターン及び前記第2導電パターンに接続された第3導電パターンが形成され、
    前記第1導電層の前記第1導電パターンと前記第2導電層の前記第2導電パターンと、前記開口の端壁に形成された導電膜及び前記外周部の端壁に形成された導電膜によって形成されたトロイダルコイルの巻き進みコイルを構成し、
    前記第3導電層は、トロイダルコイルの巻き戻しコイルを構成し、前記開口の周囲を略一周するように形成された平面コイルを有することを特徴とする請求項3に記載の電流測定用コイル。
  5. 少なくとも1つの絶縁層その絶縁層を挟んで少なくとも第1導電層と第2導電層が形成され、前記第1導電層に第1導電パターンが形成され、前記第2導電層に第2導電パターンが形成された回路基板であって、
    前記回路基板の少なくとも1つの辺の周囲において、前記第1導電パターンの一部と前記第2導電パターンの一部が、前記回路基板の厚み方向から透視して、重なり合っており、
    前記回路基板の厚み方向から見て、前記回路基板の前記少なくとも1つの辺の端壁には、前記第1導電パターン及び前記第2導電パターンの重なり合っている部分が形成されていない絶縁部分に、その中央部を頂上部とし、該頂上部から前記第1導電パターン及び前記第2導電パターンが形成されている部分に向かって斜面が形成され、前記第1導電パターン及び前記第2導電パターンの重なり合っている部分を谷とする略台形状の突起が形成され、
    前記略台形状の突起の前記斜面及び前記谷の部分に、前記第1導電パターンと前記第2導電パターンの重なり合っている部分同士を電気的に接続する導電膜が形成されていることを特徴とする回路基板。
  6. 前記回路基板の前記少なくとも1つの辺の端壁のうち前記第1導電パターン及び前記第2導電パターンの重なり合っている部分が形成されていない絶縁部分に、前記回路基板の厚み方向から見て、略三角形の突起があらかじめ形成されており、
    前記略台形状の突起は、前記略三角形の突起を含む前記回路基板の前記開口の端壁の全周に導電膜を形成した後、前記略三角形の突起の先端部分を切削することによって形成されることを特徴とする回路基板。
  7. 少なくとも1つの絶縁層その絶縁層を挟んで少なくとも第1導電層と第2導電層が形成され、前記第1導電層に第1導電パターンが形成され、前記第2導電層に第2導電パターンが形成された回路基板の製造方法であって、
    前記第1導電層に前記第1導電パターンを形成し、前記第2導電層に前記第2導電パターンを形成する工程であって、前記回路基板の少なくとも1つの辺の端部において、前記回路基板の厚み方向から透視して、前記第1導電パターンの一部と前記第2導電パターンの一部が重なり合うようにエッチングして導電パターンを形成する工程と、
    前記回路基板の前記少なくとも1つの辺の端壁のうち前記第1導電パターン及び前記第2導電パターンの重なり合っている部分が形成されていない絶縁部分に、前記回路基板の厚み方向から見て、略三角形の突起を形成する工程と、
    前記回路基板の前記少なくとも1つの辺の端壁の前記略三角形の突起を含む全周に導電膜を形成する工程と、
    前記略三角形の突起の先端部分を切削し、前記少なくとも1つの辺の端壁に前記絶縁層を露出させる工程を備えることを特徴とする回路基板の製造方法。
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