JP2015121381A - 熱交換装置、および、発電システム - Google Patents

熱交換装置、および、発電システム Download PDF

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英一 坂上
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将太 津田
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Abstract

【課題】効果的な熱交換を実現可能であって安価な熱交換装置、および、効率化を容易に実現可能な発電システムを提供する。
【解決手段】本実施形態の熱交換装置では、一次流体と二次流体との熱交換が行われ、二次流体が加熱される。熱交換装置は、複数の中空管と中空胴複数のバッフルとを有する。複数の中空管は、一次流体が内部を流れる。中空胴は、複数の中空管を内部に収容しており、二次流体が複数の中空管の周囲を流れる。複数のバッフルは、中空胴の内部において二次流体が入口から出口に向かって蛇行して流れるように、中空胴の内部に間を隔てて並んで設置されている。ここでは、複数のバッフルは、一のバッフルと、当該一のバッフルの隣に設置された他のバッフルとの間の距離が、中空胴の内部での二次流体の流れに沿って、短くなった後に長くなるように、設置されている。
【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、熱交換装置、および、発電システムに関する。
熱交換装置は、高温流体である一次流体と、低温流体である二次流体との間において熱交換が行われる装置であって、エネルギ分野、発電システム、化学プラント等の種々の分野において利用されている。熱交換装置において、代表的な形式として、直接接触式、プレート式、および、多管式(シェル&チューブ型)がある。
熱交換装置において、多管式は、機器の容積に対して大きな伝熱面積が得られること、内部を流動する流体の圧力損失が小さいことなどの特徴がある。また、多管式の熱交換装置は、幅広い温度範囲および圧力範囲において適用可能であり、流体の相変化が伴うときなど、様々な用途で用いることができる。
図27,図28は、従来技術に係る多管式の熱交換装置を示す図である。ここで、図27は、側方から見たときの様子を示し、図28は、上方から見たときの様子を示している。
多管式の熱交換装置は、図27,図28に示すように、中空管21と中空胴22と管板23と水室部24とバッフル25とを備える。多管式の熱交換装置においては、中空胴22の内部に複数の中空管21および複数のバッフル25が設置されている。
多管式の熱交換装置では、たとえば、一次流体F(高温流体)が左側の水室部24の内部に導入管24Aを介して流入した後に、複数の中空管21のそれぞれを流れ、右側の水室部24から排出管24Bを介して外部に流出する。また、たとえば、二次流体M(低温流体)が、導入管22Aを介して中空胴22の内部に流入し、複数のバッフル25によって中空胴22の内部を蛇行して流れた後に(図28参照)、中空胴22の内部から排出管22Bを介して外部へ流出する。一次流体Fと二次流体Mとの間においては、中空胴22の内部で中空管21の管壁を介して、熱交換が行われる。
多管式の熱交換装置では、一次流体Fと二次流体Mとのそれぞれを、中空管21と中空胴22とのどちらかに流通させるかが、設計上、重要である。特に、熱交換によって、相変化や、それに類似する事象が生ずる場合には重要である。
たとえば、亜臨界圧の二次流体Mを一次流体Fとの熱交換によって飽和温度を超える温度に加熱し、液体から気体へ気化させる場合には、気体と液体とが混在した気液二相流が生じる。その結果、浮力の影響によって、二次流体Mが液相と気相とに分離し、温度分布が不均一になるため、熱交換を効果的に行うことが、困難になる場合がある。
また、二次流体Mが超臨界圧流体である場合には、沸騰類似現象の発生によって、上記と同様な問題が生ずる場合がある。超臨界圧流体は、圧力が臨界圧を超えた流体であり、擬臨界温度の近傍に加熱されたときには、比熱が急激に変化すると共に、密度が急激に低下する。また、超臨界圧流体は、擬臨界温度よりも低いときには液体的な性質の状態になり、擬臨界温度よりも高いときには気体的な性質の状態になる。このため、超臨界圧である場合も亜臨界圧の場合と同様に、浮力の影響によって、温度分布が不均一になり、熱交換が効果的に行われなくなる場合がある。
このような事情から、亜臨界圧の二次流体Mを、飽和温度を超える温度まで加熱する場合には、一次流体Fを中空管21の内部に流通させ、二次流体Mを中空胴22の内部に流通させている。同様に、超臨界圧の二次流体Mを、擬臨界温度を超える温度に加熱する場合には、一次流体Fを中空管21の内部に流通させ、二次流体Mを中空胴22の内部に流通させている。
多管式の熱交換装置において熱交換を効果的に行うために、さまざまな方法が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2012-172907号公報
しかしながら、従来の熱交換装置においては、熱交換の効率化を十分に実現することが容易でない。特に、熱交換によって、相変化や、それに類似する事象が生ずる場合においては、熱交換の効率化が容易でない。また、熱交換装置においては、複雑な構成でなく、安価であることが求められている。そして、上記の熱交換装置を用いた発電システムにおいては、効果的な熱交換を行うことが容易でないため、発電システムの効率化を十分に実現することが困難な場合がある。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、効果的な熱交換を実現可能であって安価な熱交換装置、および、効率化を容易に実現可能な発電システムを提供することである。
本実施形態の熱交換装置では、一次流体と二次流体との熱交換が行われ、二次流体が加熱される。熱交換装置は、複数の中空管と中空胴複数のバッフルとを有する。複数の中空管は、一次流体が内部を流れる。中空胴は、複数の中空管を内部に収容しており、二次流体が複数の中空管の周囲を流れる。複数のバッフルは、中空胴の内部において二次流体が入口から出口に向かって蛇行して流れるように、中空胴の内部に間を隔てて並んで設置されている。ここでは、複数のバッフルは、一のバッフルと、当該一のバッフルの隣に設置された他のバッフルとの間の距離が、中空胴の内部での二次流体の流れに沿って、短くなった後に長くなるように、設置されている。
図1は、第1実施形態に係る発電システムを示す系統図である。 図2は、第1実施形態に係る発電システムにおいて、熱交換装置の要部を示す図である。 図3は、第1実施形態に係る発電システムにおいて、熱交換装置の要部を示す図である。 図4は、第1実施形態に係る発電システムにおいて、熱交換装置の要部を示す図である。 図5は、第1実施形態に係る発電システムにおいて、熱交換装置の要部を示す図である。 図6は、第1実施形態に係る熱交換装置において、複数のバッフルの配置を詳細に示す断面図である。 図7は、超臨界圧流体について、温度と密度の関係を示す図である。 図8は、第2実施形態において、熱交換装置の要部を示す図である。 図9は、第2実施形態において、熱交換装置の要部を示す図である。 図10は、第2実施形態に係る熱交換装置において、複数のバッフルの配置を詳細に示す断面図である。 図11は、第3実施形態において、熱交換装置の要部を示す図である。 図12は、第3実施形態において、熱交換装置の要部を示す図である。 図13は、第3実施形態において、熱交換装置の要部を示す図である。 図14は、第3実施形態に係る熱交換装置において、複数のバッフルの配置を詳細に示す断面図である。 図15は、第4実施形態において、熱交換装置の要部を示す図である。 図16は、第4実施形態において、熱交換装置の要部を示す図である。 図17は、第4実施形態に係る熱交換装置において、複数のバッフルの配置を詳細に示す断面図である。 図18は、第5実施形態において、熱交換装置の要部を示す図である。 図19は、第5実施形態において、熱交換装置の要部を示す図である。 図20は、第5実施形態に係る熱交換装置において、複数のバッフルの配置を詳細に示す断面図である。 図21は、第6実施形態において、熱交換装置の要部を示す図である。 図22は、第6実施形態において、熱交換装置の要部を示す図である。 図23は、第6実施形態に係る熱交換装置において、複数のバッフルの配置を詳細に示す断面図である。 図24は、第7実施形態において、熱交換装置の要部を示す図である。 図25は、第7実施形態において、熱交換装置の要部を示す図である。 図26は、第7実施形態に係る熱交換装置において、複数のバッフルの配置を詳細に示す断面図である。 図27は、従来技術に係る多管式の熱交換装置を示す図である。 図28は、従来技術に係る多管式の熱交換装置を示す図である。
実施形態について、図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
[A]発電システムの構成
図1は、第1実施形態に係る発電システムを示す系統図である。
本実施形態において、発電システムは、たとえば、ORC(Organic Rankine Cycle)発電システムであって、図1に示すように、熱交換装置2と、タービン3と、凝縮器4と、ポンプ5と、冷却水供給部6とを有する。
以下より、発電システムを構成する各部について、順次、説明する。
[A−1]熱交換装置2
熱交換装置2は、図1に示すように、一次流体供給源1から供給された一次流体F1を用いて、二次流体M5を加熱する。
具体的には、熱交換装置2は、一次流体供給源1との間に配管が設けられており、その配管を介して、一次流体供給源1から一次流体F1が加熱媒体として流入する。一次流体供給源1は、たとえば、地熱で加熱された地熱水を供給する生産井(図示省略)であり、その生産井から地熱水が、一次流体F1として、熱交換装置2の内部に入る。
これと共に、熱交換装置2は、ポンプ5との間に配管が設けられており、その配管を介して、ポンプ5で昇圧された二次流体M5が流入する。たとえば、二次流体M5は、フロン(ハイドロフルオロカーボン(HFC)、ハイドロフルオロオレフィン(HFO)など)、炭化水素(ブタン,ペンタンなど)などのように、水よりも沸点が低い有機媒体である。そして、二次流体M5は、ポンプ5によって、たとえば、超臨界圧に昇圧される。
そして、熱交換装置2では、一次流体F1と二次流体M5との間において、熱交換が行われる。
熱交換装置2においては、一次流体F1が、二次流体M5との熱交換によって冷却される。そして、熱交換後の一次流体F2が、熱交換装置2から外部へ排出される。
この一方で、熱交換装置2においては、二次流体M5が一次流体F1との熱交換によって加熱される。ここでは、熱交換によって、臨界温度よりも低い温度から擬臨界温度Tpcを超えた温度に上昇するように、二次流体M5が加熱される。そして、その熱交換が行われた超臨界圧の二次流体M2が、熱交換装置2からタービン3の内部に作動媒体として流入する。
熱交換装置2の詳細な構成については、後述する。
[A−2]タービン3
タービン3は、熱交換装置2での熱交換によって加熱された二次流体M2が、作動媒体として供給されて、駆動する。
具体的には、タービン3は、主蒸気止め弁VM2(MSV)が設置された配管が、熱交換装置2との間に設けられており、その配管を介して、二次流体M2が作動媒体として流入する。そして、タービン3は、その二次流体M2の供給によって、ケーシング(図示省略)の内部に設置されたタービンロータ(図示省略)が回転する。
タービン3は、たとえば、多段式の軸流タービンであって、静翼(ノズル翼)と動翼(タービン羽根)とによって構成されるタービン段落が、タービンロータの回転軸に沿って、複数段、設けられている。二次流体M2は、タービン3において一方の端部に位置する初段のタービン段落に供給された後に、各タービン段落において、順次、仕事を行ってタービンロータを回転させる。二次流体M2は、一方の端部から他方の端部へ流れるに従って、圧力および温度が低下し、他方の端部に位置する最終段のタービン段落を通過した後に、排気される。
タービン3においてタービンロータの回転軸には、発電機3Gが連結されており、タービンロータの回転によって発電機3Gが駆動して、発電が行われる。
なお、本実施形態では、上記のように、タービン3が軸流式である場合について示したが、これに限らない。タービン3は、半径流式(幅流式)などの種々の方式であってもよい。
[A−3]凝縮器4
凝縮器4は、タービン3から排気された二次流体M3を冷却し、凝縮させる。凝縮器4は、冷却水供給部6から供給された冷却水f62を用いて、二次流体M3の凝縮を行う。
具体的には、凝縮器4は、タービン3の排気口との間に配管が設けられており、その配管を介して、タービン3から二次流体M3が流入する。これと共に、凝縮器4は、冷却水供給部6との間に配管が設けられており、その配管を介して、冷却水供給部6から冷却水f62が流入する。そして、凝縮器4では、二次流体M3と冷却水f62との間において、熱交換が行われる。
凝縮器4においては、二次流体M3が冷却水f62との熱交換によって冷却されて凝縮し液化する。そして、その液体の二次流体M4が、凝縮器4から流出する。
この一方で、凝縮器4においては、冷却水f62が二次流体M3との熱交換によって加熱される。そして、その熱交換後の冷却水f4が、凝縮器4から外部へ流れ出る。
[A−4]ポンプ5
ポンプ5は、凝縮器4で凝縮した二次流体M4を昇圧して、熱交換装置2に送る。
具体的には、ポンプ5は、凝縮器4との間に配管が設けられており、その配管を介して、凝縮器4から液体の二次流体M4が流入する。そして、ポンプ5は、その二次流体M4を、たとえば、超臨界圧に昇圧し、その昇圧した二次流体M5が熱交換装置2に移送される。
[A−5]冷却水供給部6
冷却水供給部6は、冷却水ポンプ61と冷却器62と冷却ファン63とを含み、凝縮器4に冷却水f62を供給する。
具体的には、冷却水供給部6においては、冷却水ポンプ61が外部から冷却水f1を吸引し、その吸引した冷却水f61を冷却器62に送る。そして、冷却器62では、冷却ファン63による冷却風で、その冷却水f61を冷却する。そして、冷却器62で冷却された冷却水f62が、凝縮器4に供給される。
[B]熱交換装置2の詳細構成
図2,図3,図4,図5は、第1実施形態に係る発電システムにおいて、熱交換装置2の要部を示す図である。
図2と図3とのそれぞれは、熱交換装置2の断面を模式的に示している。ここで、図2は、図27と同様に、側方から見たときの様子を示し、図3は、図28と同様に、上方から見たときの様子を示している。図2と図3とにおいては、一次流体F1,F2の流れを実線の矢印で示すと共に、二次流体M2,M5の流れを、破線の矢印で示している。図4は、図2および図3において、X−X部分の断面を示している。図5は、図2および図3において、Xa−Xa部分の断面を示している。
熱交換装置2は、図2,図3に示すように、多管式(シェル&チューブ型)の熱交換器であって、中空管21と中空胴22と管板23と水室部24とバッフル25とを備える。
熱交換装置2は、一次流体F1と二次流体M5とが互いに向い合って流れる部分と、互いが直交して流れる部分とを含み、一次流体F1と二次流体M5との間において熱交換が行われて、二次流体M5が加熱される。
熱交換装置2を構成する各部の詳細について、順次、説明する。
[B−1]中空管21(チューブ)
中空管21は、図2,図3,図4に示すように、中空胴22の内部において、複数が間を隔てて配列されている。複数の中空管21のそれぞれは、円筒形状の平滑管であり、中空管21の管軸方向(x方向)が水平方向に沿うように設置されている。
図2に示すように、複数の中空管21のそれぞれは、左端(一端)に位置する入口21Aから一次流体F1が流入し、内部を流れる。そして、右端(他端)に位置する出口21Bから外部に一次流体F2が流出する。
[B−2]中空胴22(シェル)
中空胴22は、図2,図3に示すように、円筒形状の管であって、複数の中空管21のそれぞれと同様に、中心軸22cが水平方向に沿うように設置されている。つまり、中空胴22の中心軸22cと中空管21の管軸方向(x方向)とが平行になるように設置されている。
図2に示すように、中空胴22の外周面において、右端(一端)側の下部には、導入管22Aが設置されている。導入管22Aは、鉛直方向(z方向)に中心軸が沿っており、上端(一端)が中空胴22に連結されている。
また、中空胴22の外周面において、左端(他端)側の上分には、排出管22Bが設置されている。排出管22Bは、鉛直方向(z方向)に中心軸が沿っており、下端(一端)が中空胴22に連結されている。
中空胴22においては、導入管22Aを介して、二次流体M5が外部から内部に流入し、排出管22Bを介して、その内部から外部に二次流体M2が流出する。
[B−3]管板23(チューブプレート)
管板23は、図2,図3,図4に示すように、たとえば、中空胴22の外径よりも直径が大きい円板状の板状体であって、中空胴22の右端(一端)と左端(他端)とのそれぞれにおいて、一対が対面するように設置されている。
一対の管板23のそれぞれは、中空管21の両端部(右端部,左端部)のそれぞれが貫通しており、複数の中空管21のそれぞれを支持している。
具体的には、一対の管板23のうち、中空胴22の右端に設置された管板23は、複数の中空管21において右端側の部分が貫通している。また、一対の管板23のうち、中空胴22の左端に設置された管板23は、複数の中空管21において左端側の部分が貫通している。
[B−4]水室部24(ボンネット,ヘッダ)
水室部24は、図2,図3に示すように、たとえば、半球形状であって、中空胴22の右端と左端とのそれぞれにおいて、一対が対面するように設けられている。
一対の水室部24のうち、中空胴22の右端に設置された水室部24には、排出管24Bが設置されている。排出管24Bは、鉛直方向(z方向)に中心軸が沿っており、上端が水室部24に連結されている。排出管24Bにおいては、上端から下端へ一次流体F2が流れ、下端から一次流体F2が水室部24の外部に流出する。
また、一対の水室部24のうち、中空胴22の左端に設置された水室部24には、導入管24Aが設置されている。導入管24Aは、鉛直方向(z方向)に中心軸が沿っており、下端が水室部24に連結されている。導入管24Aにおいては、上端から下端へ一次流体F1が流れ、下端から一次流体F1が水室部24の内部に流入する。
[B−5]バッフル25(邪魔板)
バッフル25は、図2,図3に示すように、中空胴22の内部において複数が間を隔てて配置されている。たとえば、中空胴22の内部において導入管22A(入口)の側から排出管22B(出口)の側に向かって、第1から第7のバッフル25a〜25gが、順次、設置されている。
第1から第7のバッフル25a〜25gは、図2,図3に示すように、互いに厚みが同一であって、中空胴22の内部において鉛直方向(z方向)に沿って立つように設置されている。第1から第7のバッフル25a〜25gは、中空胴22の内部の空間を、導入管22A(入口)の側から排出管22B(出口)の側に向かって、順次、第1から第8の室R1〜R8に分割している。
図2,図3,図5に示すように、第1のバッフル25aは、板状体であって、中空胴22の内径よりも直径が小さい円板に、切り欠き部25Kが形成されている。第1のバッフル25aは、平面形状が欠円形状であって、切り欠き部25Kは、鉛直方向(z方向)に沿った切り欠き線25Lで円板を分断したときの一方の部分に相当する。また、第1のバッフル25aは、複数の貫通孔が形成されており、その複数の貫通孔のそれぞれに中空管21が貫通している。
第1のバッフル25a以外の他のバッフル(第2から第7のバッフル25b〜25g)については、平面形状の図示を省略しているが、いずれも、上記と同様に、切り欠き部25Kが形成された欠円形状の板状体であって、互いに同様な形状である。そして、第1のバッフル25aの場合と同様に、複数の貫通孔が形成されており、その複数の貫通孔のそれぞれに中空管21が貫通している。
第1から第7のバッフル25a〜25gのそれぞれは、図3に示すように、中空胴22の内部において、二次流体M5が導入管22A(入口)から排出管22B(出口)に向かって蛇行して流れるように、中空胴22の内周面に固定されている。ここでは、第1から第7のバッフル25a〜25gのそれぞれは、中空管21の管軸方向(x方向)および鉛直方向(z方向)に対して直交する方向(y方向)において、切り欠き部25Kの位置が中空胴22の中心軸22cを介して互い違いに並ぶように設置されている。
具体的には、図3に示すように、中心軸22cを通る鉛直面(xz面)で中空胴22の内部を区切った空間のうち、一方の空間(図3では上側)に第1のバッフル25aの切り欠き部25Kが位置している。そして、その第1のバッフル25aの隣に設置された第2のバッフル25bにおいては、第1のバッフル25aとは逆に、他方の空間(図3では下側)に切り欠き部25Kが位置している。
第1のバッフル25aと同様に、第3のバッフル25cと第5のバッフル25eと第7のバッフル25gとのそれぞれは、切り欠き部25Kが一方の空間(図3では上側)に位置している。これに対して、第4のバッフル25dと第6のバッフル25fとのそれぞれは、第2のバッフル25bと同様に、切り欠き部25Kが他方の空間(図3では下側)に位置している。
図6は、第1実施形態に係る熱交換装置2において、複数のバッフル25の配置を詳細に示す断面図である。図6は、図3と同じ断面を示しているが、中空管21などについては記載を省略している。
図6に示すように、第1から第7のバッフル25a〜25gのそれぞれにおいては、一のバッフル25と、その一のバッフル25の隣に設置された他のバッフル25との間の距離D(=Dab,Dbc,・・・,Dfg)が、中空胴22の内部での二次流体M5の流れに沿って、短くなった後に長くなるように設置されている。また、第1から第7のバッフル25a〜25gのそれぞれは、中空胴22の中心軸22cに沿った方向において、中空胴22の中心に対して対称に配置されている。
具体的には、第1のバッフル25aと第2のバッフル25bとの間の距離Dabよりも、第2のバッフル25bと第3のバッフル25cとの間の距離Dbcの方が短い。第2のバッフル25bと第3のバッフル25cとの間の距離Dbcよりも、第3のバッフル25cと第4のバッフル25dとの間の距離Dcdの方が短い(Dab>Dbc>Dcd)。そして、第4のバッフル25dと第5のバッフル25eとの間の距離Ddeよりも、第5のバッフル25eと第6のバッフル25fとの間の距離Defの方が長い。第5のバッフル25eと第6のバッフル25fとの間の距離Defよりも、第6のバッフル25fと第7のバッフル25gとの間の距離Dfgの方が長い(Dde<Def<Dfg)。
これと共に、本実施形態では、第1のバッフル25aと第2のバッフル25bとの間の距離Dab、および、第6のバッフル25fと第7のバッフル25gとの間の距離Dfgは、互いに同じである(Dab=Dfg)。また、第2のバッフル25bと第3のバッフル25cとの間の距離Dbc、および、第5のバッフル25eと第6のバッフル25fとの間の距離Defは、互いに同じである(Dbc=Def)。また、第3のバッフル25cと第4のバッフル25dとの間の距離Dcd、および、第4のバッフル25dと第5のバッフル25eとの間の距離Ddeは、互いに同じである(Dcd=Dde)。
このように、本実施形態では、中空胴22の内部において隣りに並ぶ一対のバッフル25の間の間隙は、二次流体M5の流れに沿って、広い状態から段階的に狭い状態になった後に、再度、段階的に広い状態になっている。つまり、中空胴22の内部において複数のバッフル25によって区画された第2から第7の室R2〜R7の容積は、二次流体M5の流れに沿って、大きい状態から小さくなった後に、再度、大きくなっている。
ここでは、複数のバッフル25のそれぞれにおいて、一のバッフル(たとえば、25a)と、当該一のバッフル(たとえば、25a)の隣に設置された他のバッフル(たとえば、25b)との間の距離D(=Dab,Dbc,・・・,Dfg)は、中空胴22の内部での二次流体M5の密度の変化に応じて異なっている。たとえば、複数のバッフル25のそれぞれにおいて上記の距離Dが最も短い部分が、中空胴22の内部において二次流体M5の密度が最も急激に低下する部分に位置するように、複数のバッフル25が配置されている。本実施形態においては、中空胴22の内部のうち、複数のバッフル25の間の距離Dが最も短い部分において、二次流体M5が擬臨界温度Tpcになるように構成されている。
なお、図6に示すように、第1から第7のバッフル25a〜25gのそれぞれは、切り欠き部25Kの切り欠き線25Lと、中空胴22の内周面との間の最大距離Ya〜Ygが、互いに同じである(Ya=Yb=Yc=Yd=Ye=Yf=Yg)。つまり、第1から第7のバッフル25a〜25gのそれぞれは、切り欠き部25Kの面積S(=Sa,Sb,・・・,Sg)が、中空胴22の内部での二次流体M5の流れに沿って互いに同じになるように形成されている。
また、中空胴22の内部において、第1のバッフル25aと右端側に設置された管板23との間の距離Daと、第7のバッフル25gと左端側に設置された管板23との間の距離Dgとの両者は、同じになるように構成されている(Da=Dg)。
[C]動作
上記の熱交換装置2における動作に関して、図1,図2,図3を参照して説明する。
ここでは、熱交換装置2の動作に関して、一次流体F1,F2の流れと、二次流体M2,M3,M4,M5の流れとのそれぞれに分けて、詳細に説明する。
[C−1]一次流体F1,F2について
熱交換装置2においては、図1に示すように、一次流体供給源1から一次流体F1が流入する。そして、一次流体F1は、熱交換装置2において、二次流体M5との熱交換がされる。その後、その熱交換がされた一次流体F2が、熱交換装置2から外部へ流出する。
具体的には、一次流体F1は、図2に示すように、まず、導入管24Aを介して、中空胴22の左端に設置された水室部24の内部(水室)に流入する。
つぎに、一次流体F1は、図2,図3に示すように、複数の中空管21のそれぞれにおいて、左端に位置する入口21Aから流入し、内部を流れる。このとき、一次流体F1は、複数の中空管21の周囲を流れる二次流体M5との間において熱交換を行う。
つぎに、一次流体F1は、図2,図3に示すように、複数の中空管21のそれぞれにおいて、右端に位置する出口21Bから流出し、中空胴22の右端に設置された水室部24の内部(水室)に流入する。
つぎに、一次流体F2は、図2に示すように、その中空胴22の右端に設置された水室部24の内部から、排出管24Bを介して、外部に流出する。
[C−2]二次流体M2,M3,M4,M5について
二次流体M2,M3,M4,M5は、図1に示すように、熱交換装置2とタービン3と凝縮器4とポンプ5とを、順次、循環する。
ここでは、図1に示すように、熱交換装置2から二次流体M2がタービン3の内部に作動媒体として流入し、発電機3Gを駆動させた後に、タービン3から排出される。つぎに、タービン3から二次流体M3が凝縮器4に流入し、凝縮器4で凝縮される。つぎに、凝縮器4で凝縮された二次流体M4がポンプ5に流入し、ポンプ5において超臨界圧に昇圧されて移送される。つぎに、ポンプ5で昇圧された二次流体M5は、熱交換装置2に流入する。つまり、二次流体M2,M3,M4,M5は、ランキンサイクルによって、各部を循環する。
図2,図3に示すように、熱交換装置2において、二次流体M5は、中空胴22の内部に流入し、一次流体F1との熱交換によって順次温度が上昇した後に、外部へ流出する。本実施形態では、超臨界圧の二次流体M5が、熱交換装置2において、臨界温度よりも低い温度から擬臨界温度Tpcを超えた温度に上昇する。
具体的には、二次流体M5は、まず、中空胴22の内部のうち、右端に設置された管板23と、第1のバッフル25aとの間に位置する第1の室R1に、導入管22Aを介して、流入する。第1の室R1では、二次流体M5は、一次流体F1の流れ方向に対して直交する方向に流れる。
つぎに、二次流体M5は、第1の室R1から、第1のバッフル25aの切り込み部25Kを介して、第1のバッフル25aと第2のバッフル25bとの間に位置する第2の室R2に流入する。二次流体M5は、第1のバッフル25aの切り込み部25Kでは、一次流体F1の流れ方向に対して逆行する方向に流れる。そして、第2の室R2では、二次流体M5は、一次流体F1の流れ方向に対して直交する方向であって、第1の室R1で二次流体M5が流れた方向と逆の方向に流れる。
つぎに、二次流体M5は、第2の室R2から、第2のバッフル25bの切り込み部25Kを介して、第2のバッフル25bと第3のバッフル25cとの間に位置する第3の室R3に流入する。二次流体M5は、第2のバッフル25bの切り込み部25Kでは、第1のバッフル25aの切り込み部25Kでの流れと同様に、一次流体F1の流れ方向に対して逆行する方向に流れる。そして、第3の室R3では、二次流体M5は、第1の室R1で二次流体M5が流れた方向と同じ方向に流れる。
このように、二次流体M5は、中空胴22の内部を蛇行して、第1から第8の室R1〜R8のそれぞれを、順次、流れる。
そして、最後に、二次流体M2は、図2に示すように、中空胴22の内部から、排出管22Bを介して、外部へ流出する。
[D]まとめ
以上のように、本実施形態の発電システムにおいて、熱交換装置2は、一次流体F1と二次流体M5との熱交換が行われ、超臨界圧の二次流体M5が擬臨界温度Tpcを超える温度に加熱される。
図7は、超臨界圧流体について、温度と密度の関係を示す図である。図7において、横軸は、温度Tを示し、縦軸は、密度ρを示している。図7では、超臨界圧流体が第1の圧力P1である場合を実線で示し、その第1の圧力P1よりも高い第2の圧力P2の場合を破線で示している。
図7に示すように、超臨界圧流体は、温度Tの上昇に伴って、密度ρが低くなり、擬臨界温度Tpcの近傍になると、密度ρの低下が急激になる。このため、従来技術(図27,図28参照)においては、擬臨界温度Tpcの近傍に達したときに、中空胴22の内部を流れる二次流体M5の流速が増大し、大きな圧力損失が生ずる場合がある。また、上述したように、超臨界圧流体は、擬臨界温度Tpcよりも低いときには液体的な性質の状態になり、擬臨界温度Tpcよりも高いときには気体的な性質の状態になるので、浮力の影響が大きくなって、熱交換が効果的に行われなくなる場合がある。
しかし、本実施形態では、隣り合う一対のバッフル25の間の距離Dが、中空胴22の内部での二次流体M5の流れに沿って、長い状態から短い状態になった後に、再度、長い状態になっている。このため、本実施形態では、中空胴22の内部のうち、その一対のバッフル25の間の距離Dが長い入口側の部分において、まず、超臨界圧の二次流体M5の温度が上昇する。そして、中空胴22の内部のうち、バッフル25の間の距離Dが入口側の部分よりも短い中央部分(遷移領域)において、超臨界圧の二次流体M5が擬臨界温度Tpcに加熱され、密度ρが低下する。その後、中空胴22の内部のうち、バッフル25の間の距離Dが中央部分よりも長い出口側の部分において、その密度ρが小さくなった超臨界圧の二次流体M5が加熱される。
このように、本実施形態では、バッフル25の間の距離Dが短い中央部分(遷移領域)で二次流体M5が擬臨界温度Tpcに加熱されるため、この中央部分において、二次流体M5が液体的な性質の状態と気体的な性質の状態とに分離することを防止することができる。また、この中央部分(遷移領域)は、バッフル25の間の距離Dが短いので、二次流体M5の流速が増大し、二次流体M5が効果的に混合される。つまり、流れが均一になる。その結果、本実施形態では、熱交換を効果的に行うことができる。
また、本実施形態では、二次流体M5が擬臨界温度Tpcになって密度が低下した後には、バッフル25の間の距離Dが長い出口側の部分を二次流体M5が流れる。このため、二次流体M5の流速を低下させることができる。その結果、本実施形態では、圧力損失を低減することができる。なお、この部分においては、二次流体M5の体積流量が十分に大きいため、流路面積が大きいが流速は大きく、伝熱性能の低下を抑制することができる。
そして、本実施形態の発電システムにおいては、上記の熱交換装置2を用いているので、効率化を容易に実現することができる。
なお、図7に示すように、超臨界圧流体の圧力が高い場合(P2の場合)には、擬臨界温度Tpc近傍での密度ρの変化は、圧力が小さい場合(P1の場合)よりも小さくなる。このため、超臨界圧流体の圧力を高くすることで熱交換の効率を向上させることができるが、この場合には、その高い圧力に耐えるために、中空胴22を強固にする必要がある。このため、材料コストが上昇する。しかし、本実施形態では、上記のように、簡便な構成によって、効果的な熱交換を実現することができる。
[E]変形例
上記したように、本実施形態では、第1から第7のバッフル25a〜25gの7枚が、バッフル25として設置されているが、これに限らない。当然ながら、7枚を超える枚数のバッフル25を設置してもよく、7枚未満の枚数のバッフル25を設置してもよい。
上記したように、本実施形態では、熱交換装置2に高温媒体として流入する一次流体F1が、地熱で加熱された地熱流体である場合について説明したが、これに限らない。一次流体F1は、地熱の他に、バイオマス資源による熱、製鉄所の廃熱など、他の熱源で加熱された高温媒体であってもよい。つまり、本実施形態の熱交換装置2を、地熱発電システム以外の発電システムに適用してもよい。
上記したように、本実施形態では、熱交換装置2に低温媒体として流入する二次流体M5が、水よりも沸点が低い有機媒体である場合について説明したが、これに限らない。二次流体M5は、たとえば、水、二酸化炭素などの他の流体でもよい。つまり、本実施形態の熱交換装置2を、ORC発電システム以外の発電システムに適用してもよい。
上記したように、本実施形態では、熱交換装置2に低温媒体として流入する二次流体M5の圧力が、超臨界圧である場合について説明したが、これに限らない。熱交換装置2に流入する二次流体M5の圧力が、臨界圧よりも低い亜臨界圧であってもよい。この場合には、亜臨界圧の二次流体M5を加熱して液体から気体へ気化させる場合に、上記の熱交換装置2を好適に利用することができる。このとき、中空胴22の内部のうち、複数のバッフル25の間の距離Dが最も短い部分において、二次流体M5が飽和温度に加熱されるように、構成することが好ましい。上述したように、亜臨界圧流体を飽和温度に加熱して気化させたときには、亜臨界圧流体の密度が急激に低下し、体積流量が増大する。このため、従来技術(図27,図28参照)においては、大きな圧力損失が生ずる場合がある。また、気体と液体とが混在した気液二相流が存在し、浮力の影響が大きくなって、熱交換が効果的に行われなくなる場合がある。しかし、上記した本実施形態のように構成したときには、バッフル25の間の距離Dが短い中央部分(遷移領域)で二次流体M5が飽和温度に加熱される。このため、この中央部分において、二次流体M5が液体と気体とに分離することを防止可能であって、熱交換を効果的に行うことができる。また、二次流体M5が飽和温度になって密度が低下した後には、バッフル25の間の距離Dが長い出口側の部分を二次流体M5が流れる。このため、この出口部分において、二次流体M5の流速が低下し、圧力損失の発生を抑制することができる。
<第2実施形態>
[A]構成等
図8,図9は、第2実施形態において、熱交換装置2の要部を示す図である。
図8と図9とのそれぞれは、図2と図3とのそれぞれと同様に、熱交換装置2の断面を示している。図8は、図2と同様に、側方から見たときの様子を示し、図9は、図3と同様に、上方から見たときの様子を示している。図8と図9とにおいては、一次流体F1,F2の流れを実線の矢印で示すと共に、二次流体M2,M5の流れを、破線の矢印で示している。
図8,図9に示すように、本実施形態において、熱交換装置2は、バッフル25の配置が第1実施形態の場合と異なっている。本実施形態は、上記の点、および、関連する点を除き、上記の実施形態の場合と同様である。このため、本実施形態において、上記の実施形態と重複する個所については、適宜、説明を省略する。
図8,図9に示すように、バッフル25は、複数が中空胴22の内部において間を隔てて並んでいる。
本実施形態では、中空胴22の内部において導入管22A(入口)の側から排出管22B(出口)の側に向かって、第1から第8のバッフル25a〜25hが、順次、設置されている。第1から第8のバッフル25a〜25hは、中空胴22の内部の空間を、導入管22A(入口)の側から排出管22B(出口)の側に向かって、順次、第1から第9の室R1〜R9に分割している。
第1から第8のバッフル25a〜25hのそれぞれは、図9に示すように、中空胴22の内部において、二次流体M5が導入管22A(入口)から排出管22B(出口)に向かって蛇行して流れるように、中空胴22の内周面に固定されている。ここでは、第1から第8のバッフル25a〜25hのそれぞれは、中空管21の管軸方向(x方向)および鉛直方向(z方向)に対して直交する方向(y方向)において、切り欠き部25Kの位置が中空胴22の中心軸22cを介して互い違いに並ぶように設置されている。
図10は、第2実施形態に係る熱交換装置2において、複数のバッフル25の配置を詳細に示す断面図である。図10は、図9と同じ断面を示しているが、中空管21などについては記載を省略している。
図10に示すように、第1から第8のバッフル25a〜25hのそれぞれにおいては、一のバッフル25と、その一のバッフル25の隣に設置された他のバッフル25との間の距離D(=Dab,Dbc,・・・,Dfg,Dgh)が、第1実施形態の場合と同様に、中空胴22の内部での二次流体M5の流れに沿って、短くなった後に長くなっている。
しかし、本実施形態においては、第1実施形態の場合と異なり、第1から第8のバッフル25a〜25hのそれぞれは、中空胴22の中心軸22cに沿った方向において、中空胴22の中心に対して対称に配置されていない。
本実施形態では、中空胴22の内部において互いに隣り合う一対のバッフル25の間の距離D(=Dab,Dbc,・・・,Dfg,Dgh)のうち、二次流体M5が流出する出口側に最も近い部分は、二次流体M5が流入する入口側に最も近い部分よりも長くなっている(Dab<Dgh)。
具体的には、第1のバッフル25aと第2のバッフル25bとの間の距離Dabよりも、第2のバッフル25bと第3のバッフル25cとの間の距離Dbcの方が短い。第2のバッフル25bと第3のバッフル25cとの間の距離Dbcよりも、第3のバッフル25cと第4のバッフル25dとの間の距離Dcdの方が短い。第3のバッフル25cと第4のバッフル25dとの間の距離Dcdよりも、第4のバッフル25dと第5のバッフル25eとの間の距離Ddeの方が短い。第4のバッフル25dと第5のバッフル25eとの間の距離Ddeよりも、第5のバッフル25eと第6のバッフル25fとの間の距離Defの方が短い(Dab>Dbc>Dcd>Dde>Def)。また、第5のバッフル25eと第6のバッフル25fとの間の距離Defよりも、第6のバッフル25fと第7のバッフル25gとの間の距離Dfgの方が長い。第6のバッフル25fと第7のバッフル25gとの間の距離Dfgよりも、第7のバッフル25gと第8のバッフル25hとの間の距離Dghの方が長い(Def<Dfg<Dgh)。
本実施形態では、第1から第6のバッフル25a〜25fのそれぞれの間の距離(Dab,Dbc,Dcd,Dde,Def)が二次流体M5の流れに沿って減少する割合よりも、第5から第8のバッフル25e〜25hのそれぞれの間の距離(Def,Dfg,Dgh)が二次流体M5の流れに沿って増加する割合の方が大きくなるように配置されている。
ここでは、複数のバッフル25のそれぞれにおいて上記の距離Dが最も短い部分が、中空胴22の内部において二次流体M5の密度が最も急激に低下する部分に位置するように、複数のバッフル25が配置されている。本実施形態においては、中空胴22の内部のうち、複数のバッフル25の間の距離Dが最も短い部分において、二次流体M5が擬臨界温度Tpcになるように構成されている。
[B]まとめ
以上のように、本実施形態において、熱交換装置2は、一次流体F1と二次流体M5との熱交換が行われ、超臨界圧の二次流体M5が擬臨界温度Tpcを超える温度に加熱される。本実施形態では、第1実施形態の場合と同様に、隣り合う一対のバッフル25の間の距離Dが、中空胴22の内部での二次流体M5の流れに沿って、長い状態から短い状態になった後に、再度、長い状態になっている。
本実施形態では、複数のバッフル25において、二次流体M2が流出する出口側に最も近い部分は、二次流体M5が流入する入口側に最も近い部分よりも、一のバッフル25と当該一のバッフル25の隣に設置された他のバッフル25との間の距離が長い。
このため、本実施形態では、熱交換を効果的に行うことができると共に、圧力損失を低減することができる。その結果、発電システムにおいては、効率化を容易に実現することができる。
[C]変形例
上記したように、本実施形態では、熱交換装置2に低温媒体として流入する二次流体M5の圧力が、超臨界圧である場合について説明したが、これに限らない。熱交換装置2に流入する二次流体M5の圧力が、臨界圧よりも低い亜臨界圧であってもよい。その他、本実施形態では、他の実施形態の場合と同様に、種々の変形形態を適用することができる。
<第3実施形態>
[A]構成等
図11,図12,図13は、第3実施形態において、熱交換装置2の要部を示す図である。
図11と図12とのそれぞれは、図2と図3とのそれぞれと同様に、熱交換装置2の断面を示している。図11は、図2と同様に、側方から見たときの様子を示し、図12は、図3と同様に、上方から見たときの様子を示している。図11と図12とにおいては、一次流体F1,F2の流れを実線の矢印で示すと共に、二次流体M2,M5の流れを、破線の矢印で示している。図13は、図11および図12において、Xc−Xc部分の断面を示している。
図11,図12,図13に示すように、本実施形態において、熱交換装置2は、バッフル25の配置が第1実施形態の場合と異なっている。本実施形態は、上記の点、および、関連する点を除き、上記の実施形態の場合と同様である。このため、本実施形態において、上記の実施形態と重複する個所については、適宜、説明を省略する。
図11,図12に示すように、バッフル25は、複数が中空胴22の内部において間を隔てて並んでいる。
本実施形態においては、第1実施形態の場合と同様に、中空胴22の内部において導入管22A(入口)の側から排出管22B(出口)の側に向かって、第1から第7のバッフル25a〜25gが、順次、設置されている。第1から第7のバッフル25a〜25gは、中空胴22の内部の空間を、導入管22A(入口)の側から排出管22B(出口)の側に向かって、順次、第1から第8の室R1〜R8に分割している。
しかし、本実施形態では、第1実施形態の場合(図2参照)と異なり、第1から第7のバッフル25a〜25gのうち、第3のバッフル25cと第4のバッフル25dとの設置が異なっている。
具体的には、図11,図12,図13に示すように、第3のバッフル25cは、板状体であって、中空胴22の内径よりも直径が小さい円板に、切り欠き部25Kが形成されている。第3のバッフル25cは、第1実施形態の場合(図5参照)と同様に、平面形状が欠円形状であるが、本実施形態では、切り欠き線25Lが鉛直方向(z方向)に沿っていない。本実施形態においては、第3のバッフル25cの切り欠き線25Lは、中空管21の管軸方向(x方向)および鉛直方向(z方向)に対して直交する方向(y方向)に沿っている。
第4のバッフル25dについては、平面図を省略しているが、図11,図12に示すように、第3のバッフル25cと同様に、切り欠き線25Lが、中空管21の管軸方向(x方向)および鉛直方向(z方向)に対して直交する方向(y方向)に沿っている。
第3のバッフル25cと第4のバッフル25dのそれぞれは、図11,図12に示すように、中空胴22の内部において、二次流体M5が鉛直方向(z方向)において蛇行して流れるように、中空胴22の内周面に固定されている。ここでは、第3のバッフル25cと第4のバッフル25dのそれぞれは、第1実施形態の場合と異なり、鉛直方向(z方向)において、切り欠き部25Kの位置が中空胴22の中心軸22cを介して互い違いに並ぶように設置されている。
具体的には、図11に示すように、中心軸22cを通る水平面(xy面)で中空胴22の内部を区切った空間のうち、一方の空間(図11では上側)に第3のバッフル25cの切り欠き部25Kが位置している。そして、その第3のバッフル25cの隣に設置された第4のバッフル25dにおいては、第3のバッフル25cとは逆に、他方の空間(図11では下側)に切り欠き部25Kが位置している。
図14は、第3実施形態に係る熱交換装置2において、複数のバッフル25の配置を詳細に示す断面図である。図14は、図3と同じ断面を示しているが、中空管21などについては記載を省略している。
図14に示すように、第1から第7のバッフル25a〜25gのそれぞれにおいては、一のバッフル25と、その一のバッフル25の隣に設置された他のバッフル25との間の距離D(=Dab,Dbc,・・・.Dfg)が、第1実施形態の場合と同様に、中空胴22の内部での二次流体M5の流れに沿って、長い状態から短くなった後に、再度、長くなるように設置されている。
しかし、本実施形態においては、第3のバッフル25cと第4のバッフル25dとの間の距離Dcdの方が、他(Dab,Dbc,Dde,Def,Dfg)と比較して最も短くなっている。そして、第3のバッフル25cと第4のバッフル25dとの間において、二次流体M5が擬臨界温度Tpcになるように構成されている。
このように、本実施形態では、複数のバッフル25のうち互いが対面する間の距離Dが最も短い一対のバッフル25(ここでは、25c,25d)において、二次流体M5の上流側に位置する一方のバッフル25(25c)は上方に切り欠き部25Kが位置し、下流側に位置する他方のバッフル25(25d)は、下方に切り欠き部25Kが位置している。
[B]動作
上記の熱交換装置2を流れる二次流体M5について説明する。
熱交換装置2において、二次流体M5は、図11,図12に示すように、中空胴22の内部に流入し、一次流体F1との熱交換によって順次温度が上昇した後に、外部へ流出する。本実施形態では、第1実施形態の場合と同様に、超臨界圧の二次流体M5が、熱交換装置2において、臨界温度よりも低い温度から擬臨界温度Tpcを超えた温度に上昇する。
しかし、本実施形態においては、図11に示すように、第1実施形態の場合(図2,図3参照)と異なり、二次流体M5は、第3のバッフル25cにおいて上側に設けられた切り欠き部25Kを介して、第3の室R3から第4の室R4へ流入する。
そして、二次流体M5は、第4の室R4の内部において、鉛直方向のうち下側へ流れる。その後、二次流体M5は、第4のバッフル25dにおいて下側に設けられた切り欠き部25Kを介して、第4の室R4から第5の室R5へ流出する。
[C]まとめ
以上のように、本実施形態では、隣り合う一対のバッフル25の間の距離Dが、中空胴22の内部での二次流体M5の流れに沿って、長い状態から短い状態になった後に、再度、長い状態になっている。
上述したように、中空管21の管壁において熱交換が行われると、浮力によって、鉛直方向において上方へ向かう力が作用する。しかし、本実施形態では、上記のように、隣り合う一対のバッフル25の間の距離Dが最も短い部分(遷移領域)において、二次流体M5が鉛直方向の下方へ向かう。このため、本実施形態では、この部分において、二次流体M5が液体的な性質の状態と気体的な性質の状態とに分離することを防止することができる。つまり、二次流体M5が効果的に混合され、流れが均一になる。
その結果、本実施形態では、熱交換を効果的に行うことができる。そして、上記の熱交換装置2を用いることによって、発電システムの効率化を容易に実現することができる。
[D]変形例
上記したように、本実施形態では、熱交換装置2に低温媒体として流入する二次流体M5の圧力が、超臨界圧である場合について説明したが、これに限らない。熱交換装置2に流入する二次流体M5の圧力が、臨界圧よりも低い亜臨界圧であってもよい。その他、本実施形態では、他の実施形態等の場合と同様に、種々の変形形態を適用することができる。
<第4実施形態>
[A]構成等
図15,図16は、第4実施形態において、熱交換装置2の要部を示す図である。
図15と図16とのそれぞれは、図2と図3とのそれぞれと同様に、熱交換装置2の断面を示している。図15は、図2と同様に、側方から見たときの様子を示し、図16は、図3と同様に、上方から見たときの様子を示している。図15と図16とにおいては、一次流体F1,F2の流れを実線の矢印で示すと共に、二次流体M2,M5の流れを、破線の矢印で示している。
図15,図16に示すように、本実施形態において、熱交換装置2は、バッフル25の配置が第1実施形態の場合と異なっている。本実施形態は、上記の点、および、関連する点を除き、上記の実施形態の場合と同様である。このため、本実施形態において、上記の実施形態と重複する個所については、適宜、説明を省略する。
図15,図16に示すように、バッフル25は、複数が中空胴22の内部において間を隔てて並んでいる。
本実施形態では、中空胴22の内部において導入管22A(入口)の側から排出管22B(出口)の側に向かって、第1から第8のバッフル25a〜25hが、順次、設置されている。第1から第8のバッフル25a〜25hは、中空胴22の内部の空間を、導入管22A(入口)の側から排出管22B(出口)の側に向かって、順次、第1から第9の室R1〜R9に分割している。
第1から第8のバッフル25a〜25hのそれぞれは、図16に示すように、中空胴22の内部において、二次流体M5が導入管22A(入口)から排出管22B(出口)に向かって蛇行して流れるように、中空胴22の内周面に固定されている。ここでは、第1から第8のバッフル25a〜25hのそれぞれは、中空管21の管軸方向(x方向)および鉛直方向(z方向)に対して直交する方向(y方向)において、切り欠き部25Kの位置が中空胴22の中心軸22cを介して互い違いに並ぶように設置されている。
図17は、第4実施形態に係る熱交換装置2において、複数のバッフル25の配置を詳細に示す断面図である。図14は、図16と同じ断面を示しているが、中空管21などについては記載を省略している。
図17に示すように、第1から第8のバッフル25a〜25hのそれぞれにおいては、一のバッフル25と、その一のバッフル25の隣に設置された他のバッフル25との間の距離D(=Dab,Dbc,・・・,Dfg,Dgh)が、第1実施形態の場合と同様に、中空胴22の内部での二次流体M5の流れに沿って、短くなった後に長くなっている。
しかし、本実施形態においては、第1実施形態の場合と異なり、第1から第8のバッフル25a〜25hのそれぞれは、中空胴22の中心軸22cに沿った方向において、中空胴22の中心に対して対称に配置されていない。
本実施形態では、隣り合う一対のバッフル25の間の距離Dが最も短い部分(遷移領域)が、中空胴22の内部において二次流体M5の下流側に位置するように、第1から第8のバッフル25a〜25hが配置されている。
具体的には、第5のバッフル25eと第6のバッフル25fとの間の距離Defは、他(Dab,Dbc,Dcd,Dde,Dfg,Dgh)よりも短い。そして、第5のバッフル25eと第6のバッフル25fとの間は、中空胴22の中心よりも二次流体M5の出口側に位置している。
[B]まとめ
以上のように、本実施形態において、熱交換装置2は、一次流体F1と二次流体M5との熱交換が行われ、超臨界圧の二次流体M5が擬臨界温度Tpcを超える温度に加熱される。本実施形態では、第1実施形態の場合と同様に、隣り合う一対のバッフル25の間の距離Dが、中空胴22の内部での二次流体M5の流れに沿って、長い状態から短い状態になった後に、再度、長い状態になっている。
また、本実施形態では、複数のバッフル25のうち、一のバッフル25と当該一のバッフル25の隣に設置された他のバッフル25との間の距離Dが最も短い一対のバッフル25は、中空胴22の内部において二次流体M5の下流側に位置している。
このため、本実施形態では、熱交換を効果的に行うことができると共に、圧力損失を低減することができる。その結果、発電システムにおいては、効率化を容易に実現することができる。
[C]変形例
上記したように、本実施形態では、熱交換装置2に低温媒体として流入する二次流体M5の圧力が、超臨界圧である場合について説明したが、これに限らない。熱交換装置2に流入する二次流体M5の圧力が、臨界圧よりも低い亜臨界圧であってもよい。その他、本実施形態では、他の実施形態の場合と同様に、種々の変形形態を適用することができる。
<第5実施形態>
[A]構成等
図18,図19は、第5実施形態において、熱交換装置2の要部を示す図である。
図18と図19とのそれぞれは、図2と図3とのそれぞれと同様に、熱交換装置2の断面を示している。図18は、図2と同様に、側方から見たときの様子を示し、図19は、図3と同様に、上方から見たときの様子を示している。図18と図19とにおいては、一次流体F1,F2の流れを実線の矢印で示すと共に、二次流体M2,M5の流れを、破線の矢印で示している。
図18,図19に示すように、本実施形態において、熱交換装置2は、仕切り板26が設置されていること、および、バッフル25の配置が、第1実施形態の場合と異なっている。本実施形態は、上記の点、および、関連する点を除き、上記の実施形態の場合と同様である。このため、本実施形態において、上記の実施形態と重複する個所については、適宜、説明を省略する。
仕切り板26は、図18,図19に示すように、中空胴22の内部において、鉛直面(xz面)に沿って立つように設置されている。
本実施形態では、仕切り板26は、図19に示すように、中空胴22の中心軸22cが貫通するように配置されており、中空管21の管軸方向(x方向)および鉛直方向(z方向)に対して直交する方向(y方向)において、中空胴22の内部を2つに分割している。
また、仕切り板26は、右端側においては、管板23に連結されている。これに対して、左端側においては、仕切り板26は、管板23に連結されておらず、仕切り板26と管板23との間には、開口が設けられている。
バッフル25は、図18,図19に示すように、複数が中空胴22の内部において間を隔てて並んでいる。
本実施形態では、図19に示すように、中空胴22の内部において導入管22A(入口)の側から排出管22B(出口)の側に向かって、第1から第11のバッフル25a〜25kが、順次、設置されている。第1から第11のバッフル25a〜25hは、中空胴22の内部の空間を、導入管22A(入口)の側から排出管22B(出口)の側に向かって、順次、第1から第13の室R1〜R13に分割している。第1から第11のバッフル25a〜25kのそれぞれは、中空胴22の中心軸22cを介して、対称に配置されている。
第1から第11のバッフル25a〜25kのそれぞれは、図19に示すように、中空胴22の内部において、二次流体M5が導入管22A(入口)から排出管22B(出口)に向かって蛇行して流れるように、中空胴22の内周面または仕切り板26に固定されている。ここでは、第1から第11のバッフル25a〜25kのそれぞれは、中空管21の管軸方向(x方向)および鉛直方向(z方向)に対して直交する方向(y方向)において、切り欠き部25Kの位置が互い違いに並ぶように設置されている。
図示を省略しているが、部品点数を減少させるために、第1のバッフル25aと第11のバッフル25kとの両者は、たとえば、一体であって、両者全体として、たとえば、環形状になるように形成されている。第3のバッフル25cと第9のバッフル25i、および、第5のバッフル25eと第7のバッフル25gのそれぞれも、第1のバッフル25aと第11のバッフル25kの場合と同様に形成されている。
同様に、第2のバッフル25bと第10のバッフル25jは、たとえば、一体であって、両者全体として、たとえば、円形状になるように形成されている。第4のバッフル25dと第8のバッフル25hは、第2のバッフル25bと第10のバッフル25jとの場合と同様に形成されている。
また、第6のバッフル25fは、たとえば、円形状で形成されている。
図20は、第5実施形態に係る熱交換装置2において、複数のバッフル25の配置を詳細に示す断面図である。図20は、図19と同じ断面を示しているが、中空管21などについては記載を省略している。
図20に示すように、第1から第11のバッフル25a〜25kのそれぞれにおいては、一のバッフル25と、その一のバッフル25の隣に設置された他のバッフル25との間の距離D(=Dab,Dbc,・・・,Djk)が、第1実施形態の場合と同様に、中空胴22の内部での二次流体M5の流れに沿って、長い状態から短くなった後に、再度、長くなっている。
また、仕切り板26の左端側に設置された第6のバッフル25fと、中空胴22の左端側に設置された管板23との間の距離Dfは、隣り合う一対のバッフル25の間の距離D(=Dab,Dbc,・・・,Djk)よりも短い。
[B]動作
上記の熱交換装置2を流れる二次流体M5について説明する。
熱交換装置2において、二次流体M5は、図18,図19に示すように、中空胴22の内部に流入し、一次流体F1との熱交換によって順次温度が上昇した後に、外部へ流出する。本実施形態では、第1実施形態の場合と同様に、超臨界圧の二次流体M5が、熱交換装置2において、臨界温度よりも低い温度から擬臨界温度Tpcを超えた温度に上昇する。
本実施形態においては、図19に示すように、二次流体M5は、まず、中空管21の内部のうち、仕切り板26で分割された一方の空間を蛇行して流れる。ここでは、二次流体M5は、中空管21の内部において、第1の室R1に流入した後に、第2から第6の室R2〜R6のそれぞれにおいて、一次流体F1の流れ方向と逆の方向に向かって、蛇行して流れる。
つぎに、二次流体M5は、左端側において仕切り板26と管板23との間に位置する第7の室R7を介して、中空管21の内部のうち仕切り板26で分割された他方の空間に流入する。
そして、二次流体M5は、中空管21の内部のうち仕切り板26で分割された他方の空間を蛇行して流れる。ここでは、二次流体M5は、中空管21の内部において、第8の室R8に流入した後に、第9から第13の室R9〜R13のそれぞれにおいて、一次流体F1の流れ方向と同じ方向に向かって、蛇行して流れる。
このように、本実施形態では、二次流体M5は、中空管21の内部において、折り返して流れる。
[B]まとめ
以上のように、本実施形態において、熱交換装置2は、一次流体F1と二次流体M5との熱交換が行われ、超臨界圧の二次流体M5が擬臨界温度Tpcを超える温度に加熱される。本実施形態では、第1実施形態の場合と同様に、隣り合う一対のバッフル25の間の距離Dが、中空胴22の内部での二次流体M5の流れに沿って、長い状態から短い状態になった後に、再度、長い状態になっている。
本実施形態では、中空胴22の内部を分割する仕切り板26を有し、二次流体M5は、中空胴22の内部において仕切り板26で分割された一対の空間のうち、一方から他方へ折り返して流れる。
このため、本実施形態では、熱交換を効果的に行うことができると共に、圧力損失を低減することができる。その結果、発電システムにおいては、効率化を容易に実現することができる。
また、本実施形態では、中空胴22の内部において二次流体M5が折り返す側に設置された管板23と第6のバッフル25fの間の距離Dfは、隣り合う一対のバッフル25の間の距離D(=Dab,Dbc,・・・,Djk)よりも短い。このため、本実施形態では、さらに、混合を促進できるので、熱交換を効果的に行うことができる
[C]変形例
上記したように、本実施形態では、熱交換装置2に低温媒体として流入する二次流体M5の圧力が、超臨界圧である場合について説明したが、これに限らない。熱交換装置2に流入する二次流体M5の圧力が、臨界圧よりも低い亜臨界圧であってもよい。その他、本実施形態では、他の実施形態の場合と同様に、種々の変形形態を適用することができる。
<第6実施形態>
[A]構成等
図21,図22は、第6実施形態において、熱交換装置2の要部を示す図である。
図21と図22とのそれぞれは、図18と図19とのそれぞれと同様に、熱交換装置2の断面を示している。図21は、図18と同様に、側方から見たときの様子を示し、図22は、図19と同様に、上方から見たときの様子を示している。図21と図22とにおいては、一次流体F1,F2の流れを実線の矢印で示すと共に、二次流体M2,M5の流れを、破線の矢印で示している。
図21,図22に示すように、本実施形態において、熱交換装置2は、第5実施形態の場合と同様に、仕切り板26が設置されているが、バッフル25の配置が、第5実施形態の場合と異なっている。本実施形態は、上記の点、および、関連する点を除き、上記の実施形態の場合と同様である。このため、本実施形態において、上記の実施形態と重複する個所については、適宜、説明を省略する。
本実施形態では、図21,図22に示すように、第5実施形態の場合と同様に、仕切り板26が中空胴22の内部において鉛直面(xz面)に沿って立つように設置されている。
また、本実施形態では、図22に示すように、第5実施形態の場合と同様に、第1から第11のバッフル25a〜25kが、中空胴22の内部において導入管22A(入口)の側から排出管22B(出口)の側に向かって、順次、設置されている。第1から第11のバッフル25a〜25kのそれぞれは、中空胴22の内部において、二次流体M5が導入管22A(入口)から排出管22B(出口)に向かって蛇行して流れるように、中空胴22の内周面または仕切り板26に固定されている。
しかし、本実施形態では、第1から第11のバッフル25a〜25kのそれぞれは、中空胴22の中心軸22cを介して、対称に配置されていない。
図23は、第6実施形態に係る熱交換装置2において、複数のバッフル25の配置を詳細に示す断面図である。図23は、図22と同じ断面を示しているが、中空管21などについては記載を省略している。
図23に示すように、第1から第11のバッフル25a〜25kのそれぞれにおいては、一のバッフル25と、その一のバッフル25の隣に設置された他のバッフル25との間の距離D(=Dab,Dbc,・・・,Djk)が、中空胴22の内部での二次流体M5の流れに沿って、長い状態から短くなった後に、再度、長くなっている。
これと共に、本実施形態では、中空胴22の内部において互いに隣り合う一対のバッフル25の間の距離D(=Dab,Dbc,・・・,Djk)のうち、二次流体M5が流出する出口側に最も近い部分は、二次流体M5が流入する入口側に最も近い部分よりも長くなっている(Dab<Djk)。
本実施形態では、仕切り板26で分割された一方の空間において第1から第7のバッフル25a〜25gのそれぞれの間の距離D(Dab,・・・,Dfg)が二次流体M5の流れに沿って減少する割合よりも、他方の空間において第7から第11のバッフル25g〜25kのそれぞれの間の距離D(Dgh,・・・,Djk)が二次流体M5の流れに沿って増加する割合の方が大きくなるように配置されている。
[B]まとめ
以上のように、本実施形態において、熱交換装置2は、一次流体F1と二次流体M5との熱交換が行われ、超臨界圧の二次流体M5が擬臨界温度Tpcを超える温度に加熱される。本実施形態では、第5実施形態の場合と同様に、隣り合う一対のバッフル25の間の距離Dが、中空胴22の内部での二次流体M5の流れに沿って、長い状態から短い状態になった後に、再度、長い状態になっている。
このため、本実施形態では、熱交換を効果的に行うことができると共に、圧力損失を低減することができる。その結果、発電システムにおいては、効率化を容易に実現することができる。
[C]変形例
上記したように、本実施形態では、熱交換装置2に低温媒体として流入する二次流体M5の圧力が、超臨界圧である場合について説明したが、これに限らない。熱交換装置2に流入する二次流体M5の圧力が、臨界圧よりも低い亜臨界圧であってもよい。その他、本実施形態では、他の実施形態の場合と同様に、種々の変形形態を適用することができる。
<第7実施形態>
[A]構成等
図24,図25は、第7実施形態において、熱交換装置2の要部を示す図である。
図24と図25とのそれぞれは、図18と図19とのそれぞれと同様に、熱交換装置2の断面を示している。図24は、図18と同様に、側方から見たときの様子を示し、図25は、図19と同様に、上方から見たときの様子を示している。図21と図22とにおいては、一次流体F1,F2の流れを実線の矢印で示すと共に、二次流体M2,M5の流れを、破線の矢印で示している。
図24,図25に示すように、本実施形態において、熱交換装置2は、仕切り板26の配置、および、バッフル25の配置が、第5実施形態の場合と異なっている。本実施形態は、上記の点、および、関連する点を除き、上記の実施形態の場合と同様である。このため、本実施形態において、上記の実施形態と重複する個所については、適宜、説明を省略する。
仕切り板26は、図24,図25に示すように、第5実施形態の場合と異なり、中空胴22の内部において、水平面(xy面)に沿うように設置されている。
本実施形態では、仕切り板26は、図24に示すように、中空胴22の中心軸22cが貫通するように配置されており、鉛直方向(z方向)において、中空胴22の内部を2つに分割している。
バッフル25は、図24,図25に示すように、複数が中空胴22の内部において間を隔てて並んでいる。
本実施形態では、図24に示すように、中空胴22の内部において導入管22A(入口)の側から排出管22B(出口)の側に向かって、第1から第15のバッフル25a〜25oが、順次、設置されている。第1から第15のバッフル25a〜25oは、中空胴22の内部の空間を、導入管22A(入口)の側から排出管22B(出口)の側に向かって、順次、第1から第17の室R1〜R17に分割している。第1から第15のバッフル25a〜25oのそれぞれは、中空胴22の中心軸22cを介して、対称に配置されている。
第1から第15のバッフル25a〜25oのそれぞれは、図24に示すように、中空胴22の内部において、二次流体M5が導入管22A(入口)から排出管22B(出口)に向かって蛇行して流れるように、中空胴22の内周面または仕切り板26に固定されている。ここでは、第1から第15のバッフル25a〜25oのそれぞれは、鉛直方向(z方向)において、切り欠き部25Kの位置が互い違いに並ぶように設置されている。
図26は、第7実施形態に係る熱交換装置2において、複数のバッフル25の配置を詳細に示す断面図である。図26は、図24と同じ断面を示しているが、中空管21などについては記載を省略している。
図26に示すように、第1から第15のバッフル25a〜25oのそれぞれにおいて、一のバッフル25と、その一のバッフル25の隣に設置された他のバッフル25との間の距離D(=Dab,Dbc,・・・,Dno)は、他の実施形態と異なり、互いに同じである。
[B]動作
上記の熱交換装置2を流れる二次流体M5について説明する。
熱交換装置2において、二次流体M5は、図24,図25に示すように、中空胴22の内部に流入し、一次流体F1との熱交換によって順次温度が上昇した後に、外部へ流出する。本実施形態では、第1実施形態の場合と同様に、超臨界圧の二次流体M5が、熱交換装置2において、臨界温度よりも低い温度から擬臨界温度Tpcを超えた温度に上昇する。
本実施形態においては、図24に示すように、二次流体M5は、まず、中空管21の内部のうち、仕切り板26で分割された一方の空間を蛇行して流れる。ここでは、二次流体M5は、中空管21の内部において、第1の室R1に流入した後に、第2から第8の室R2〜R8のそれぞれにおいて、一次流体F1の流れ方向と逆の方向に向かって、蛇行して流れる。
つぎに、二次流体M5は、左端側において仕切り板26と管板23との間に位置する第9の室R9を介して、中空管21の内部のうち仕切り板26で分割された他方の空間に流入する。この第9の室R9では、二次流体M5は、鉛直方向(z方向)の下方へ流れる。
そして、二次流体M5は、中空管21の内部のうち仕切り板26で分割された他方の空間を蛇行して流れる。ここでは、二次流体M5は、中空管21の内部において、第10の室R10に流入した後に、第10から第17の室R10〜R17のそれぞれにおいて、一次流体F1の流れ方向と同じ方向に向かって、蛇行して流れる。
このように、本実施形態では、二次流体M5は、中空管21の内部において、折り返して流れる。
[B]まとめ
以上のように、本実施形態において、熱交換装置2は、一次流体F1と二次流体M5との熱交換が行われ、超臨界圧の二次流体M5が擬臨界温度Tpcを超える温度に加熱される。
上述したように、中空管21の管壁において熱交換が行われると、浮力によって、鉛直方向において上方へ向かう力が作用する。しかし、本実施形態では、中空管21の内部において仕切り板26で分割された一対の空間のうち、一方から他方へ二次流体M5が折り返して流れるときには、二次流体M5は鉛直方向の下方へ向かう。このため、本実施形態では、この部分において、二次流体M5が液体的な性質の状態と気体的な性質の状態とに分離することを防止することができる。つまり、二次流体M5が効果的に混合され、流れが均一になる。
その結果、本実施形態では、熱交換を効果的に行うことができる。そして、上記の熱交換装置2を用いることによって、発電システムの効率化を容易に実現することができる。
[C]変形例
上記したように、本実施形態では、熱交換装置2に低温媒体として流入する二次流体M5の圧力が、超臨界圧である場合について説明したが、これに限らない。熱交換装置2に流入する二次流体M5の圧力が、臨界圧よりも低い亜臨界圧であってもよい。その他、本実施形態では、他の実施形態の場合と同様に、種々の変形形態を適用することができる。
<その他>
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…一次流体供給源、2…熱交換装置、3…タービン、3G…発電機、4…凝縮器、5…ポンプ、6…冷却水供給部、21…中空管,22…中空胴、23…管板、24…水室部、25…バッフル

Claims (8)

  1. 一次流体と二次流体との熱交換が行われ、前記二次流体が加熱される熱交換装置であって、
    前記熱交換装置は、
    前記一次流体が内部を流れる複数の中空管と
    前記複数の中空管を内部に収容しており、前記二次流体が前記複数の中空管の周囲を流れる中空胴と、
    前記中空胴の内部において前記二次流体が入口から出口に向かって蛇行して流れるように、前記中空胴の内部に間を隔てて並んで設置されている複数のバッフルと
    を有し、
    前記複数のバッフルは、一のバッフルと、当該一のバッフルの隣に設置された他のバッフルとの間の距離が、前記中空胴の内部での前記二次流体の流れに沿って、短くなった後に長くなるように、設置されていることを特徴とする、
    熱交換装置。
  2. 前記複数のバッフルにおいて、前記二次流体が流出する出口側に最も近い部分は、前記二次流体が流入する入口側に最も近い部分よりも、一のバッフルと当該一のバッフルの隣に設置された他のバッフルとの間の距離が長いことを特徴とする、
    請求項1に記載の熱交換装置。
  3. 前記複数のバッフルのうち、一のバッフルと当該一のバッフルの隣に設置された他のバッフルとの間の距離が最も短い一対のバッフルの間においては、前記二次流体が鉛直方向の下方へ向かって流れることを特徴とする、
    請求項1または2に記載の熱交換装置。
  4. 前記複数のバッフルのうち、一のバッフルと当該一のバッフルの隣に設置された他のバッフルとの間の距離が最も短い一対のバッフルは、前記中空胴の内部において前記二次流体の下流側に位置していることを特徴とする、
    請求項1から3のいずれかに記載の熱交換装置。
  5. 前記中空胴の内部を分割する仕切り板
    を有し、
    前記二次流体は、前記中空胴の内部において前記仕切り板で分割された一対の空間のうち、一方から他方へ折り返して流れることを特徴とする、
    請求項1から4のいずれかに記載の熱交換装置。
  6. 前記中空管の内部において前記仕切り板で分割された一対の空間のうち、一方から他方へ前記二次流体が折り返して流れるときに、前記二次流体が鉛直方向の下方へ向かうように、前記仕切り板が設置されていることを特徴とする、
    請求項5に記載の熱交換装置。
  7. 前記中空胴の内部において前記二次流体が折り返す側に設置された管板とバッフルとの間の距離は、隣り合う一対のバッフルの間の距離よりも短いことを特徴とする、
    請求項5または6に記載の熱交換装置。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の熱交換装置と、
    前記熱交換装置での熱交換によって加熱された前記二次流体が作動媒体として供給されるタービンと
    を備えることを特徴とする、
    発電システム。
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KR101779936B1 (ko) * 2017-05-11 2017-09-20 (주)귀뚜라미 배기가스를 이용하는 열 교환 장치
KR102014483B1 (ko) * 2019-04-04 2019-08-26 (주)에코트리메디칼 미산성 차아염소산수 제조용 전해조 및 이를 구비하는 미산성 차아염소산수 제조 장치

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