JP2014222033A - 発電システム - Google Patents

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アスハリ モハメッド ハディアント
Mohammand Ashari Hadianto
アスハリ モハメッド ハディアント
尭 川口
Takashi Kawaguchi
尭 川口
勇一 吉田
Yuichi Yoshida
勇一 吉田
将太 津田
Shota Tsuda
将太 津田
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Katsuya Yamashita
勝也 山下
古屋 修
Osamu Furuya
修 古屋
高柳 幹男
Mikio Takayanagi
幹男 高柳
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Yoshio Mochida
芳雄 餅田
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Abstract

【課題】出力を増加し、性能を向上することができる、発電システムを提供する。【解決手段】実施形態の発電システムは、熱源媒体熱交換部と、媒体タービンと、凝縮器と、再生ヒータとを有する。熱源媒体熱交換部では、沸点が水よりも低い低沸点媒体と熱源媒体との間の熱交換が行なわれる。媒体タービンでは、熱源媒体熱交換部において熱交換が行われた低沸点媒体が、作動媒体として流入する。凝縮器は、媒体タービンから排気された低沸点媒体を凝縮する。再生ヒータでは、凝縮器において凝縮された低沸点媒体と媒体タービンから抽気された低沸点媒体との間の熱交換が行なわれる。ここで、再生ヒータは、凝縮器において凝縮された低沸点媒体と媒体タービンから抽気された低沸点媒体との両者が直接的に接触することによって熱交換が行われる直接接触式であり、当該熱交換が行われた低沸点媒体が、熱源媒体熱交換部に流入する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、発電システムに関する。
地熱、工場の排熱などを熱源として用いて作動媒体を加熱し、発電を行う発電システムが知られている。
このような発電システムでは、作動媒体を加熱する熱源媒体の温度が比較的低いため、水よりも沸点が低い低沸点媒体を作動媒体として用いる場合がある。たとえば、有機媒体(フロン類、炭化水素など)が低沸点媒体として用いられる。
上記の発電システムについて、発電出力などの性能を向上させるために、さまざまな提案がされている。
たとえば、媒体タービンの出口に再生器を設置すると共に、再生器で加熱された低沸点媒体を再生ヒータで更に加熱することが提案されている。これにより、再生ヒータなどを設置した場合と設置しない場合との間において、サイクルへの入熱量、および、熱源媒体との熱交換後の低沸点媒体の温度の両者が同じ条件であれば、その設置によって、作動媒体の循環量を増加できるので、出力を増加することができる(たとえば、特許文献1参照)。
米国特許第7797940号明細書(図5などを参照)
上記の発電システムでは、再生ヒータは、「シェル&チューブ式」などの「間接接触式」の熱交換器であって、媒体タービンから抽気した低沸点媒体の熱を用いて、再生器から排出された低沸点媒体を加熱している。このため、再生ヒータにおいて圧力損失が生じ、作動媒体である低沸点媒体の温度を十分に上昇させることができない場合がある。その結果、発電システムにおいて低沸点媒体の循環量を十分に増やすことができずに、タービンの出力を増加させることが困難な場合がある。つまり、上記の発電システムでは、性能の向上に限界がある。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、出力の増加が可能であって、性能を向上することができる、発電システムを提供することである。
実施形態の発電システムは、熱源媒体熱交換部と、媒体タービンと、凝縮器と、再生ヒータとを有する。熱源媒体熱交換部では、沸点が水よりも低い低沸点媒体と熱源媒体との間の熱交換が行なわれる。媒体タービンでは、熱源媒体熱交換部において熱交換が行われた低沸点媒体が、作動媒体として流入する。凝縮器は、媒体タービンから排気された低沸点媒体を凝縮する。再生ヒータでは、凝縮器において凝縮された低沸点媒体と媒体タービンから抽気された低沸点媒体との間の熱交換が行なわれる。ここで、再生ヒータは、凝縮器において凝縮された低沸点媒体と媒体タービンから抽気された低沸点媒体との両者が直接的に接触することによって熱交換が行われる直接接触式であり、当該熱交換が行われた低沸点媒体が、熱源媒体熱交換部に流入する。
図1は、第1実施形態に係る発電システムを示す系統図である。 図2は、第2実施形態に係る発電システムを示す系統図である。
実施形態について、図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
[A]発電システムの構成
図1は、第1実施形態に係る発電システムを示す系統図である。
本実施形態において、発電システムは、有機媒体ランキンサイクル(ORC(Organic Rankine Cycle))発電システムであって、図1に示すように、熱源媒体熱交換部20と、媒体タービン21と、再生器23と、凝縮器24と、再生ヒータ25と、冷却水供給部30とを有する。
以下より、本実施形態の発電システムを構成する各部について、順次、説明する。
[A−1]熱源媒体熱交換部20
熱源媒体熱交換部20は、図1に示すように、熱源媒体供給源1から供給された熱源媒体F1と、水よりも沸点が低い低沸点媒体M25との熱交換が行なわれ、低沸点媒体M25が加熱される。
ここでは、熱源媒体供給源1は、たとえば、地熱で加熱された地熱媒体(地熱水)を供給する生産井(図示省略)であり、熱源媒体熱交換部20においては、地熱媒体が生産井から熱源媒体F1として流入する。熱源媒体F1は、地熱の他に、工場の排熱、バイオマス資源による熱などの熱で加熱された媒体であってもよい。
また、低沸点媒体M25は、たとえば、フロン(ハイドロフルオロカーボン(HFC)、ハイドロフルオロオレフィン(HFO)など)、炭化水素(ブタン,ペンタンなど)などの有機媒体であって、高圧媒体ポンプP25によって超臨界圧に昇圧されて、熱源媒体熱交換部20に流入する。
本実施形態では、熱源媒体熱交換部20は、ベーパライザ201と予熱器202と含み、低沸点媒体M25が、予熱器202とベーパライザ201とにおいて順次加熱される。
[A−1−1]ベーパライザ201(気化器)
熱源媒体熱交換部20において、ベーパライザ201は、熱源媒体供給源1から供給された熱源媒体F1を用いて、予熱器202から供給された低沸点媒体M202を加熱する。
具体的には、ベーパライザ201は、熱源媒体供給源1との間に配管が設けられており、その配管を介して、熱源媒体供給源1から熱源媒体F1が流入する。
また、ベーパライザ201は、予熱器202との間に配管が設けられており、その配管を介して、超臨界圧の低沸点媒体M202が流入する。
そして、ベーパライザ201では、熱源媒体F1と超臨界圧の低沸点媒体M202との間において、熱交換が行われる。ベーパライザ201は、たとえば、胴(シェル)の内部に伝熱管(チューブ)が設置されたシェル&チューブ型の熱交換器であって、伝熱管の内部を流れる熱源媒体F1と、胴の内部において伝熱管の周囲を流れる低沸点媒体M202との間において、熱交換が行われる。
ベーパライザ201においては、熱源媒体F1が、超臨界圧の低沸点媒体M202との熱交換によって冷却される。そして、その熱交換後の熱源媒体F201が、ベーパライザ201から排出され、予熱器202に流入する。
この一方で、ベーパライザ201においては、超臨界圧の低沸点媒体M202が、熱源媒体F1との熱交換によって加熱される。ここでは、この熱交換によって、超臨界圧の低沸点媒体M202は、気化する。そして、ベーパライザ201において加熱された超臨界圧の低沸点媒体M20が、ベーパライザ201から媒体タービン21の内部に作動媒体として流入する。
[A−1−2]予熱器202
熱源媒体熱交換部20において、予熱器202は、ベーパライザ201から供給された熱源媒体F201を用いて、再生ヒータ25から高圧媒体ポンプP25を介して供給された低沸点媒体M25を加熱する。
具体的には、予熱器202は、ベーパライザ201との間に配管が設けられており、その配管を介して、ベーパライザ201から熱源媒体F201が流入する。
また、予熱器202は、高圧媒体ポンプP25が設置された配管が、再生ヒータ25との間に設けられており、その配管を介して、超臨界圧の低沸点媒体M25が流入する。
そして、予熱器202では、熱源媒体F201と超臨界圧の低沸点媒体M25との間において、熱交換が行われる。予熱器202は、ベーパライザ201と同様に、たとえば、シェル&チューブ型の熱交換器であって、伝熱管の内部を流れる熱源媒体F201と、胴の内部において伝熱管の周囲を流れる低沸点媒体M25との間において、熱交換が行われる。
予熱器202においては、熱源媒体F201が、超臨界圧の低沸点媒体M25との熱交換によって冷却される。そして、その熱交換後の熱源媒体F20が、予熱器202から外部へ排出される。
この一方で、予熱器202においては、超臨界圧の低沸点媒体M25が、熱源媒体F201との熱交換によって加熱される。そして、予熱器202において熱交換が行われた超臨界圧の低沸点媒体M202が、予熱器202からベーパライザ201に流入する。
[A−2]媒体タービン21
媒体タービン21は、熱源媒体熱交換部20での熱交換によって加熱された超臨界圧の低沸点媒体M20(気化媒体)が、作動媒体として供給されて駆動する。
具体的には、媒体タービン21は、主蒸気止め弁VM20a(MSV)と主蒸気加減弁VM20b(CV)とが設置された配管が、熱源媒体熱交換部20との間に設けられており、その配管を介して、超臨界圧の低沸点媒体M20が流入する。そして、媒体タービン21は、その超臨界圧の低沸点媒体M20の供給によって、ケーシング(図示省略)の内部に設置されたタービンロータ(図示省略)が回転する。
媒体タービン21は、たとえば、多段式の軸流タービンであって、静翼(ノズル翼)と動翼(タービン羽根)とによって構成されるタービン段落が、タービンロータの回転軸に沿って、複数段、設けられている。超臨界圧の低沸点媒体M20は、媒体タービン21において一方の端部に位置する初段のタービン段落に供給された後に、各タービン段落において、順次、仕事を行ってタービンロータを回転させる。
媒体タービン21において、超臨界圧の低沸点媒体M20は、各タービン段落において順次仕事を行うに伴って、圧力および温度が低下する。そして、媒体タービン21において、他方の端部に位置する最終段のタービン段落を通過した後に、低沸点媒体M21B(排気蒸気)が外部へ排出される。
この他に、本実施形態では、媒体タービン21において並ぶ複数のタービン段落の途中から低沸点媒体M21A(抽気蒸気)が抽気される。つまり、媒体タービン21において初段と最終段との間に位置する中段のタービン段落を介して、低沸点媒体M21A(抽気蒸気)が外部へ排出される。
また、媒体タービン21は、タービンロータの回転軸に、発電機22が連結されており、タービンロータの回転によって発電機22が駆動して、発電が行なわれる。
[A−3]再生器23
再生器23は、媒体タービン21から排気された低沸点媒体M21B(排気蒸気)を用いて、凝縮器24から低圧媒体ポンプP24を介して供給された液体の低沸点媒体M24(凝縮媒体)を加熱する。
具体的には、再生器23は、媒体タービン21の排気口との間に配管が設けられており、その配管を介して、媒体タービン21から排気された低沸点媒体M21Bが流入する。
これと共に、再生器23は、低圧媒体ポンプP24が設置された配管が、凝縮器24との間に設けられており、その配管を介して、低圧媒体ポンプP24で昇圧された低沸点媒体M24が流入する。
そして、再生器23では、媒体タービン21から排気された低沸点媒体M21Bと、凝縮器24から低圧媒体ポンプP24を介して供給された低沸点媒体M24との間において、熱交換が行われる。再生器23は、たとえば、シェル&チューブ型の熱交換器であって、伝熱管の内部を流れる低沸点媒体M24と、胴の内部において伝熱管の周囲を流れる低沸点媒体M21Bとの間において、熱交換が行われる。
再生器23においては、媒体タービン21から排気された低沸点媒体M21Bが、凝縮器24から低圧媒体ポンプP24を介して供給された低沸点媒体M24との熱交換によって冷却される。そして、再生器23で冷却された低沸点媒体M23Aが、凝縮器24に流入する。
この一方で、再生器23においては、凝縮器24から低圧媒体ポンプP24を介して供給された低沸点媒体M24が、媒体タービン21から排気された低沸点媒体M21Bとの熱交換によって加熱される。そして、再生器23で加熱された低沸点媒体M23Bが、再生ヒータ25に流入する。
[A−4]凝縮器24
凝縮器24は、媒体タービン21から排気された後に再生器23を介して流入する低沸点媒体M23Aを凝縮する。凝縮器24は、冷却水供給部30から供給される冷却水f31を用いて、その低沸点媒体M23Aを冷却して液化する。
具体的には、凝縮器24は、再生器23との間に配管が設けられており、その配管を介して、再生器23から低沸点媒体M23Aが流入する。つまり、媒体タービン21から排気された低沸点媒体M21B(排気媒体)が、再生器23を介して、凝縮器24に流入する。
また、凝縮器24は、冷却水供給部30との間に配管が設けられており、その配管を介して、冷却水供給部30から冷却水f31が流入する。
そして、凝縮器24では、低沸点媒体M23Aと冷却水f31との間において、熱交換が行われる。
凝縮器24においては、低沸点媒体M23Aが冷却水f31との熱交換によって冷却されて凝縮される。そして、その凝縮された液体の低沸点媒体M24が、低圧媒体ポンプP24によって昇圧されて、再生器23に流入する。
この一方で、凝縮器24においては、冷却水f31が低沸点媒体M23Aとの熱交換によって加熱される。そして、凝縮器24から冷却水f24が外部へ排出される。
[A−5]再生ヒータ25
再生ヒータ25は、媒体タービン21から抽気された低沸点媒体M21A(抽気蒸気)を用いて、再生器23で加熱された液体の低沸点媒体M23B(凝縮媒体)を加熱する。
具体的には、再生ヒータ25は、媒体タービン21の抽気口との間に配管が設けられており、その配管を介して、媒体タービン21から抽気された低沸点媒体M21Aが流入する。
これと共に、再生ヒータ25は、再生器23との間に配管が設けられており、その配管を介して、再生器23で加熱された低沸点媒体M23Bが流入する。
そして、再生ヒータ25では、媒体タービン21から抽気された低沸点媒体M21Aと、再生器23で加熱された低沸点媒体M23Bとの間において、熱交換が行われる。
本実施形態では、再生ヒータ25は、「直接接触式」の熱交換器であり、媒体タービン21から抽気された低沸点媒体M21A(抽気蒸気)と、再生器23で加熱された液体の低沸点媒体M23B(凝縮媒体)とが、直接、接触することによって、両者の間において熱交換が行われる。
再生ヒータ25においては、再生器23で加熱された液体の低沸点媒体M23B(凝縮媒体)が、媒体タービン21から抽気された低沸点媒体M21A(抽気蒸気)と直接的に接触して混合することで、加熱される。そして、再生ヒータ25で加熱された低沸点媒体M25は、高圧媒体ポンプP25(超臨界圧媒体ポンプ)によって臨界圧を超える圧力に昇圧された後に、熱源媒体熱交換部20に移送される。
[A−6]冷却水供給部30
冷却水供給部30は、冷却塔31を含み、冷却塔31で冷却した冷却水f31を凝縮器24に供給する。
具体的には、冷却水供給部30においては、冷却塔31が、凝縮器24から排出された冷却水f24を冷却する。そして、その冷却塔31で冷却された冷却水f31を、冷却水ポンプP31が凝縮器24に移送する。
[B]発電システムの動作
上記の発電システムにおける動作について、図1を参照して説明する。
ここでは、発電システムにおける動作に関して、熱源媒体F1,F20,F201(実線の矢印)の流れと、低沸点媒体M20,M21A,M21B,M23A,M23B,M24,M25,M202の流れ(破線の矢印)とに分けて、説明する。
[B−1]熱源媒体F1,F20,F201の流れについて
熱源媒体F1,F20,F201は、図1に示すように、熱源媒体供給源1から熱源媒体熱交換部20に流入し、低沸点媒体M25との熱交換を行った後に、熱源媒体熱交換部20から外部へ流出する。
具体的には、熱源媒体F1は、まず、高温な蒸気を含んだ状態で、熱源媒体熱交換部20のベーパライザ201に流入する。そして、ベーパライザ201において、熱源媒体F1は、予熱器202で加熱された低沸点媒体M202と熱交換を行い、冷却される。
つぎに、ベーパライザ201で冷却された熱源媒体F201は、予熱器202に流入する。予熱器202において、熱源媒体F201は、高圧媒体ポンプP25で超臨界圧に昇圧された液体の低沸点媒体M25と熱交換を行い、更に冷却される。
そして、予熱器202で冷却された熱源媒体F20は、熱水となって、熱源媒体熱交換部20から外部へ排出される。
[B−2]低沸点媒体M20,M21A,M21B,M23A,M23B,M24,M25,M202の流れについて
低沸点媒体M20,M21A,M21B,M23A,M23B,M24,M25,M202は、図1に示すように、各部(熱源媒体熱交換部20、媒体タービン21、再生器23、凝縮器24、再生ヒータ25)を、順次、循環する。
具体的には、低沸点媒体M20が媒体タービン21に作動媒体として流入する。ここでは、低沸点媒体M20は、超臨界圧状態で、熱源媒体熱交換部20において加熱された後に、主蒸気止め弁VM20aと主蒸気加減弁VM20bとを順次介して、媒体タービン21の内部に流入する。
そして、媒体タービン21の内部において、低沸点媒体M20は、各タービン段落で膨張し仕事を行なって、発電機22を駆動させる。低沸点媒体M20は、各タービン段落での仕事によって、温度および圧力が順次低下する。
このとき、媒体タービン21においては、中段のタービン段落から低沸点媒体M21A(抽気蒸気)が、抽気され、その後、再生ヒータ25に流入する。
この他に、媒体タービン21においては、低沸点媒体M21B(排気蒸気)が、最終段のタービン段落を通過した後に排気され、その後、再生器23に流入する。
再生器23において、低沸点媒体M21B(排気蒸気)は、凝縮器24で凝縮された液体の低沸点媒体M24との熱交換によって、冷却される。
つぎに、再生器23で冷却された低沸点媒体M23Aは、凝縮器24に流入する。
凝縮器24において、低沸点媒体M23Aは、冷却水供給部30の冷却塔31で冷却された冷却水f31との熱交換によって、更に冷却されて、凝縮(液化)する。
つぎに、凝縮器24で凝縮された液体の低沸点媒体M24は、低圧媒体ポンプP24によって昇圧されて、再生器23に流入する。
再生器23においては、凝縮器24で凝縮された低沸点媒体M24は、媒体タービン21から排気された低沸点媒体M21B(排気蒸気)との熱交換によって、加熱される。
つぎに、再生器23で加熱された低沸点媒体M23Bは、再生ヒータ25に流入する。
再生ヒータ25においては、再生器23で加熱された液体の低沸点媒体M23B(凝縮媒体)が、媒体タービン21から抽気された低沸点媒体M21A(抽気蒸気)との熱交換によって加熱される。
上記したように、再生ヒータ25は、「直接接触式」の熱交換器であり、再生器23で加熱された液体の低沸点媒体M23B(凝縮媒体)と媒体タービン21から抽気された低沸点媒体M21A(抽気蒸気)との両者が、直接的に接触することによって、両者の間において熱交換が行われる。そして、再生器23で加熱された液体の低沸点媒体M23B(凝縮媒体)は、媒体タービン21から抽気された低沸点媒体M21A(抽気蒸気)と直接的に接触して混合することで、加熱される。
つぎに、再生ヒータ25で加熱された低沸点媒体M25は、高圧媒体ポンプP25によって臨界圧を超える圧力に昇圧されて、熱源媒体熱交換部20に移送される。
熱源媒体熱交換部20においては、超臨界圧の低沸点媒体M25が、熱源媒体供給源1から流入した熱源媒体F1との熱交換によって、加熱される。
具体的には、超臨界圧の低沸点媒体M25が、予熱器202で加熱される。そして、予熱器202で加熱された超臨界圧の低沸点媒体M201が、ベーパライザ201で更に加熱され、気化する。
その後、熱源媒体熱交換部20において加熱された超臨界圧の低沸点媒体M201は、上述したように、媒体タービン21へ作動媒体として供給される。
[C]まとめ
以上のように、本実施形態の発電システムは、凝縮器24で凝縮された低沸点媒体M24が、再生器23を介して、再生ヒータ25に流入する。再生ヒータ25においては、凝縮器24で凝縮された後に再生器23を介して流入する低沸点媒体M23B(液媒体)と、媒体タービン21から抽気された低沸点媒体M21A(抽気媒体)との両者が直接的に接触して熱交換が行われる。そして、再生ヒータ25での熱交換により加熱された低沸点媒体M25(液媒体)が、熱源媒体熱交換部20に流入する。
このように、本実施形態では、再生ヒータ25は、「直接接触式」であって、チューブ内を流れる媒体と、シェル内においてチューブの周囲を流れる媒体との間において、チューブの管壁を介して熱交換が行なわれる「シェル&チューブ式」などの「間接接触式」ではない。このため、本実施形態の再生ヒータ25においては、媒体が流れるときの管路による抵抗が小さいので、圧力損失が小さく、熱交換効率が高いため、流体温度差TDを小さくすることが可能である。つまり、本実施形態の再生ヒータ25は、「直接接触式」であるので、媒体タービン21から抽気された低沸点媒体M21Aと、再生ヒータ25から排出される低沸点媒体M25との間の温度差が、「間接接触式」の場合よりも小さい。したがって、本実施形態では、熱源媒体熱交換部20に流入する低沸点媒体M25の温度が上昇し、熱源媒体熱交換部20に流入する低沸点媒体M25と、熱源媒体熱交換部20から流出する低沸点媒体M20との間のエンタルピーの差が小さくなる。その結果、本実施形態では、作動媒体の循環量を増加させることができるので、タービンの出力を容易に増加させることができる。
また、本実施形態では、再生ヒータ25が「直接接触式」であるため、再生ヒータ25について構成の簡略化が可能であると共に、メンテナンスを容易に行うことができる。また、再生ヒータ25については、「シェル&チューブ式」のように、高価なチューブを使用しないので、発電システムについてコストの上昇を抑制することができる。さらに、本実施形態では、上述したように、再生ヒータ25の圧力損失が小さいので、媒体ポンプの動力を小さくすることができる。
また、本実施形態の発電システムにおいては、高圧媒体ポンプP25(超臨界圧媒体ポンプ)が、再生ヒータ25での熱交換により加熱された低沸点媒体M25(液媒体)を、超臨界圧に昇圧し、熱源媒体熱交換部20に移送する。そして、熱源媒体熱交換部20において加熱された超臨界圧の低沸点媒体M20が、作動媒体として媒体タービン21に供給される。このように、本実施形態では、媒体タービン21に作動媒体として供給される低沸点媒体M20が、超臨界条件であって、高温および高圧である。このため、本実施形態では、断熱熱落差が増加するので、出力を増加させることができる。特に、本実施形態では、低沸点媒体M20が超臨界条件であると共に、上記したように、再生ヒータ25が「直接接触式」であるため、サイクル効率を十分に向上させることができる。
また、本実施形態の発電システムにおいては、再生器23が設置されている。再生器23では、媒体タービン21から排気された低沸点媒体M21B(排気媒体)と、凝縮器24で凝縮された低沸点媒体M24(液媒体)との間の熱交換が行なわれる。そして、媒体タービン21から排気された低沸点媒体M21B(排気媒体)は、再生器23での熱交換後に、凝縮器24に流入する。この一方で、凝縮器24で凝縮された低沸点媒体M24(液媒体)は、再生器23での熱交換後に、再生ヒータ25に流入する。このように、本実施形態では、媒体タービン21から排気された低沸点媒体M21Bの熱を用いて、凝縮器24で凝縮された低沸点媒体M24を加熱することができる。このため、本実施形態では、熱源媒体熱交換部20に流入する低沸点媒体M25の温度が更に上昇する。上述したように、再生器23などを設置した場合と設置しない場合との間において、サイクルへの入熱量、および、熱源媒体との熱交換後の低沸点媒体が同じ条件であれば、再生器23などを設置した場合の方が、低沸点媒体のエンタルピーの差分が小さくなる。したがって、本実施形態では、低沸点媒体の循環量を更に増加させることができるので、タービンの出力を更に効果的に増加させることができる。
[D]変形例
本実施形態においては、媒体タービン21に供給される低沸点媒体M20が、超臨界圧である場合について示したが、これに限らない。媒体タービン21に供給される低沸点媒体M20が、臨界圧よりも低い亜臨界圧であってもよい。
本実施形態では、作動媒体として用いる低沸点媒体が、たとえば、フロン、炭化水素などの有機媒体である場合について示したが、これに限らない。作動媒体として用いる低沸点媒体が、アンモニアなどの無機媒体であってもよい。
本実施形態では、熱源媒体熱交換部20が、ベーパライザ201と予熱器202との2つの熱交換器を含む場合について示したが、これに限らない。熱交換器については、必要に応じて、単数、または、3つ以上であってもよい。
<第2実施形態>
[A]構成等
図2は、第2実施形態に係る発電システムを示す系統図である。
図2に示すように、本実施形態では、再生ヒータ循環部251を更に有する。本実施形態は、上記の点、および、関連する点を除き、第1実施形態の場合と同様である。このため、本実施形態において、上記の実施形態と重複する個所については、適宜、説明を省略する。
再生ヒータ循環部251は、流量調整弁VM25が設置された配管を含み、その配管の一端が、熱源媒体熱交換部20と再生ヒータ25との間に設けられた配管の途中に連結されていると共に、他端が、再生器23と再生ヒータ25との間に設けられた配管の途中に連結されている。
本実施形態では、再生ヒータ25で加熱された低沸点媒体M25のうち、一部M25Aが、高圧媒体ポンプP25によって熱源媒体熱交換部20に移送され、他の一部M25Bが、再生ヒータ循環部251に設けられた配管に流入する。再生ヒータ循環部251では、流量調整弁VM25によって流量が調整されて、低沸点媒体M25の一部M25Bが流れる。流量調整弁VM25は、再生ヒータ25での加熱量が十分でないときに、弁が開けられ、低沸点媒体M25の一部M25Bが流れる。
そして、その低沸点媒体M25の一部M25Bは、再生器23から再生ヒータ25に流れる低沸点媒体M23Bに合流する。そして、その合流した低沸点媒体(M23B+M25B)が、再生ヒータ25に流入する。
そして、再生ヒータ25においては、その合流した低沸点媒体(M23B+M25B)と、媒体タービン21から抽気された低沸点媒体M21A(抽気蒸気)とが直接的に接触することによって、両者の間において熱交換が行われ、その合流した低沸点媒体(M23B+M25B)が、加熱される。
[B]まとめ
以上のように、本実施形態の発電システムにおいては、再生ヒータ循環部251が設置されている。再生ヒータ循環部251は、再生ヒータ25において熱交換が行われた後に熱源媒体熱交換部20へ流れる低沸点媒体M25(液媒体)の一部を、再生器23から再生ヒータ25に流れる低沸点媒体M23B(液媒体)に合流させる。
これにより、本実施形態では、再生ヒータ25に流入する低沸点媒体(M23B+M25B)の温度が上昇し、再生ヒータ25での流体温度差TDが小さくなる。このため、本実施形態では、熱変換効率を上げることができる。その結果、本実施形態では、タービンの出力を更に増加させることができる。
<その他>
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…熱源媒体供給源、20…熱源媒体熱交換部、21…媒体タービン、22…発電機、23…再生器、24…凝縮器、25…再生ヒータ、30…冷却水供給部、31…冷却塔、201…ベーパライザ、202…予熱器、251…再生ヒータ循環部、P24…低圧媒体ポンプ、P25…高圧媒体ポンプ(超臨界圧媒体ポンプ)

Claims (4)

  1. 沸点が水よりも低い低沸点媒体と熱源媒体との間の熱交換が行なわれる熱源媒体熱交換部と、
    前記熱源媒体熱交換部において熱交換が行われた低沸点媒体が、作動媒体として流入する媒体タービンと、
    前記媒体タービンから排気された低沸点媒体を凝縮する凝縮器と、
    前記凝縮器において凝縮された低沸点媒体と前記媒体タービンから抽気された低沸点媒体との間の熱交換が行なわれる再生ヒータと、
    を備え、
    前記再生ヒータは、前記凝縮器において凝縮された低沸点媒体と前記媒体タービンから抽気された低沸点媒体との両者が直接的に接触することによって熱交換が行われる直接接触式であり、当該熱交換が行われた低沸点媒体が、前記熱源媒体熱交換部に流入することを特徴とする、
    発電システム。
  2. 前記再生ヒータにおいて熱交換が行われた低沸点媒体を超臨界圧に昇圧し、前記熱源媒体熱交換部に移送する超臨界圧媒体ポンプ
    を有することを特徴とする、
    請求項1に記載の発電システム。
  3. 前記媒体タービンから排気された低沸点媒体と、前記凝縮器で凝縮された低沸点媒体との間の熱交換が行なわれる再生器
    を有し、
    前記媒体タービンから排気された低沸点媒体は、前記再生器での熱交換後に、前記凝縮器に流入し、
    前記凝縮器で凝縮された低沸点媒体は、前記再生器での熱交換後に、前記再生ヒータに流入することを特徴とする、
    請求項1または2に記載の発電システム。
  4. 前記再生ヒータにおいて熱交換が行われた後に前記熱源媒体熱交換部へ流れる低沸点媒体の一部を、前記再生器から前記再生ヒータに流れる低沸点媒体に合流させる再生ヒータ循環部
    を有することを特徴とする、
    請求項3に記載の発電システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115493423A (zh) * 2022-08-19 2022-12-20 杭州华电能源工程有限公司 用于超临界机组冷却塔防冻与热网疏水冷却的系统及方法

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