JP2015121287A - 管材取付サドル - Google Patents

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Abstract

【課題】橋梁を走行する貨物車等の振動、水撃作用の管内圧力変化による長さ及び管径の変化、環境温度変化に伴う管の太さの変化によって、円管及び切断した開口が卵のシルエットラインと同様の形状となる卵状管をも取付け可能なこと。
【解決手段】両端の足部20に形成した長円孔21に、コンクリート基礎2に埋設したアンカーボルト12を通し、ダブルナット13等の固着手段で固着する。足部20の内側から直角に起立した起立部30は、その相互間を所定の曲率で湾曲させた管材受部40を保持している。起立部30と管材受部40は一体となった板材から形成されており、起立部30と管材受部40との接線は20〜60度の角度で折曲されており、その交差部に起立部30の幅方向に貫通する長孔45が設けられている。起立部30と一体となった管材受部40は曲げられることにより高度が増し、また、そこに長孔45が形成されても、管材受部40の曲げによって強靭になっているので、変形も生じ難いし、破損もされ難い。
【選択図】図2

Description

この発明は、水道の上水管、下水管等の液体流通管を施工する場合、または、橋架橋等に設ける橋梁用配管を施工する場合、内部に電力線をケーブル等を埋設する電力用配管として施工する場合、内部に光ケーブル等を埋設する通信ケーブル用配管として施工する場合等に使用されるもので、例えば、橋梁に管材を直接配設する場合の管材取付サドル、地中のコンクリート基盤にボルトで取り付ける管材取付サドル等として使用されるもので、特に、円管、楕円管、偏平管、卵形管等の異形管を含む管材を取付ける管材取付サドルに関するものである。円管、楕円管、偏平管、卵形管等の異形管を含む管材の用途を特定するものではない。
従来からあるサドルは、管材を下に開で、Ω状のサドルの全体形状を成し、そのサドルを逆U字状に嵌合させて、サドルの両足にある取付孔に木ねじ等をねじ込んで取付けていた。このΩ状のサドルによる管材の取付は、管材のサイズに合わせたサドルが準備されていて、壁面または天井等に取付けられていた。
このサドルの基本形態を改良した先行技術として特許文献1の技術がある。
特許文献1の発明は、構築面上に配線・配管材を固定するための、配線・配管材固定具である。この配線・配管材固定具は、前記構築面に接着固定される基体と、その基体とは分離別体であって、前記配線・配管材を保持する保持部を有して前記基体に取り付けられる固定具本体とを備える。ここで、前記保持部は、前記配線・配管材の外形に対応した形状を備え、前記固定具本体は、その保持部の形状を維持する剛性を有する。前記基体は、前記固定具本体が取り付けられる取付部と、前記構築面に接着材により貼り付けられる貼付部とを有する。そして、前記貼付部は、湾曲可能に形成されている。
この配線・配管材固定具によると、構築面へは、基体が接着材により固定され、釘打ちの場合とは異なり構築面が損傷することがない。そして、配線・配管材固定具は、この基体と、配線・配管材を保持する保持部を有する固定具本体とに分離されている。このため、配線・配管材を構築面上に固定するにあたって、基体の貼付部を構築面に接着材により貼り付け、その接着材が固化後、固定具本体を、その保持部で配線・配管材を保持するように、基体の取付部に取り付けることができる。こうして、接着材が固化した後に、固定具本体を、保持部で配線・配管材を保持するように、基体に取り付けることで、基体の貼付部は、保持部が配線・配管材の長手形状のくせで押されたりしても、構築面に対してずれることがない。しかも、基体の貼付部は、湾曲可能に形成されているため、構築面が湾曲する場合であっても、貼付部を、構築面の湾曲に合わせて湾曲させ貼り付けることで、基体を、構築面に強固に固定することができる。
特開2012−102863
特許文献1の配線・配管材固定具は、構築面に接着固定される基体と、基体に取付けられる固定具本体とを備え、基体は固定具本体5が取付けられる取付部と、構築面1に接着材6により貼り付けられる貼付部とを有し、しかも、この貼付部は湾曲可能に形成され、そして、固定具本体は配線・配管材を保持する保持部を有するから、この固定具本体は、その保持部の形状を維持する剛性を有し、配線・配管材を構築面上に容易かつ確実に固定することができる。
ところが、管材が直径10cmよりも太くなると、例えば、水道管等の塩化ビニル管であると、道路、橋梁を走行する貨物車等の振動が加わると、固定具本体にそれが伝わり、固定具本体と管材との間にその振動エネルギが伝わり固定手段が破損する可能性がある。また、管材内の流体が流れたり遮断されたり、圧力脈動が生ずると、その水撃作用のため大きな圧力が管材に加わり、管材を固定する位置にも大きな外力が加わり、管材またはそれを固定する固定手段が破損する可能性がある。
また、管材を固定する固定手段によって大径の管材を固定するとき、無理な位置で固着すると、車両の振動、水撃作用の際または外気温の変動で固定手段にストレスが入り、管材または固定手段が破損する可能性もある。
そして、長さ方向に直角に切断した開口が水平方向と垂直方向とが異なる楕円管、長さ方向に直角に切断した開口が卵形のシルエットラインと同様の卵状の異径管を取付ける場合には安定した取付けが不可能であった。
そこで、本願発明は、上記問題点を解消すべく取付けた道路、橋梁を走行する貨物車等の振動が加わっても、また、水撃作用の管内圧力変化による長さ及び管径の変化、環境温度変化に伴う管の太さの変化によって、円管及び切断した開口が卵のシルエットラインと同様の形状となる卵状管等の異形管も取付け可能な管材取付サドルの提供を課題とするものである。
請求項1の発明の管材受サドルは、並行する1対の起立部と、前記起立部相互間を所定の曲率で湾曲させた管材受部と、前記起立部と前記管材受部とが所定の角度で交差する位置に、前記起立部の幅方向に設けた表裏に貫通する長孔と、前記長孔を通過させて円管、楕円管、偏平管、卵状管等の異形管の何れか1つからなる管材の外周を巻付ける帯体と、前記帯体を前記長孔を通過させて前記管材と前記管材受部を同時に締付ける締付具とを具備するものである。
ここで、上記起立部は、前記足部から直角に起立した起立片であり、管材の荷重が加わるので垂直に立設する構造が望ましい。
そして、上記管材受部は、前記起立部相互間を所定の曲率で湾曲させたものであり、管材とその管材受部の間に震動が生じないように、貨物車両の走行振動が加わらないように、また、水撃作用の粗密波の影響を受けないように接触させるものである。
更に、上記長孔は、前記起立部と前記管材受部と交点、即ち、例えば、20〜60度の角度で交差する位置に、前記起立部の幅方向に表裏に貫通する孔を設けたもので、当該長孔は前記起立部と前記管材受部の境界に設けたものである。
更にまた、上記帯体は、前記長孔を通過させて円管、楕円管、偏平管、卵状管等の異形管の何れかからなる管材の外周を巻き込む帯で、通常、金属薄板、合成樹脂繊維で編み込んだ帯が使用できる。上記合成樹脂繊維で編み込んだ帯体は、一重に限定されるものではなく、二重以上とすることもできる。
加えて、上記締付具は、前記帯体を前記長孔を通過させて前記管材と前記管材受部を同時に締め付けるもので、単純なものはボルト・ナットの螺合による締付け、通常では帯長を螺合によって変化させる締付具(商品名として、トルククランプ、パーカークランプ、ワンイヤークランプ、ホースクランプ等がある)である。
加えて、上記起立部と上記管材受部との接線が特定の角度で交差する位置は、接線角度θが小さくなると、一般的に、管材の荷重が起立部に垂直に加わる荷重よりも、管材受部を下方に伸ばそうとする張力が大きく作用し、使用中に後述する帯体が伸びる可能性がある。また、接線角度θが大きくなると、管材受部における管材の配置が安定し難くなくなる。そして、この曲げによって、前記起立部の幅方向に表裏に貫通する長孔を設けたもので、当該長孔は前記起立部と前記管材受部の境界に設けているから、前記起立部と前記管材受部の境界の硬度が上がり、その部位の機械的強度を上げるものである。
請求項2の発明の管材受サドルは、更に、前記起立部相互間の間隔を維持するための前記起立部相互間に配設した距離保持部材を具備するものである。
ここで、上記起立部相互間の間隔を維持するための前記起立部相互間に配設した距離保持部材とは、起立部相互間の間隔が拡大または縮小しないように維持させる板材、棒材、管材からなり、当然に機械的強度を増加させる加工が施されている。
請求項3の発明の管材受サドルの前記締付具は、円管、楕円管、偏平管、卵状管等の異形管の何れか1つからなる管材の長さ方向に対する垂直断面の最大水平幅以上で、その上方向の位置で接続を行ったものである。
ここで、円管、楕円管、偏平管、卵状管等の異形管の何れか1つからなる管材の長さ方向に対する垂直断面の最大幅以上の上方向の位置で接続を行ったものであるから、円管、楕円管、偏平管、卵状管等の異形管の何れか1つからなる管材の下側に手をまわして接続作業を行う必要がなくなり、安定した機械的接続作業ができる。
請求項1の発明にかかる管材受サドルは、並行する1対の起立部は、前記起立部相互間を所定の曲率で湾曲させた管材受部を保持する。前記起立部と前記管材受部は一体となった板材から形成されており、前記起立部と前記管材受部との特定の角度で交差する(折曲されている)ものであり、その交差部に前記起立部の幅方向に貫通する長孔が設けられている。したがって、前記起立部と前記管材受部とは特定の角度で交差しているので、前記起立部と一体となった前記管材受部は曲げられることにより硬度が増し、また、そこに長孔が形成されても、前記管材受部の曲げによって強靭になっているので、変形も生じ難いし、破損もされ難い。
また、前記長孔を通過させて円管、楕円管、偏平管、卵状管、異形管等の何れか1つからなる管材の外周を巻き込む帯体は、前記帯体を前記長孔を通過させて前記管材と前記管材受部を同時に締め付ける締付具が配設されているから、管材の外周に巻き付け乍ら締付具で固着できるから、ガタツキの原因となる空間が生じない。そして、帯体は、円管、楕円管、偏平管、卵状管等の異形管のうちの何れか1つからなる管材の外周を巻き付ければよいから、簡単に施工できる。
そして、上記起立部と上記管材受部とが特定の角度で交差する位置は、接線角度θが小さくなると、一般的に、管材の荷重が起立部に垂直に加わる荷重よりも、管材受部を下方に伸ばそうとする張力が大きくなり、使用中に後述する帯体が伸びる可能性がある。また、接線角度θが大きくなると、管材受部における管材の配置が安定し難くなくなる。
請求項2の発明は、更に、前記起立部相互間の間隔を維持するための前記起立部相互間に配設した距離保持部材を具備するものであるから、請求項1に記載の効果に加えて、前記管材受部が前記起立部相互間を所定の曲率で湾曲させ、そこに管材が挿着されているとき、管材の荷重で前記起立部が外方向に湾曲することなく、また、異形管を取付け対象としても前記起立部が外方向または内方向に湾曲することのないようにできる。
請求項3の発明の前記管材受サドルの前記締付具は、円管、楕円管、偏平管、卵状管等の異形管のうち何れか1つからなる管材の長さ方向に対する垂直断面の最大水平幅以上の上方向の位置で接続を行ったものであり、請求項1または請求項2に記載の効果に加えて、前記締付具の操作のために手を管材の最大径の箇所よりも下側の操作が不要となるから、安定した機械的接続作業ができる。また、前記管材受サドルの設置を管材の横幅に若干のスペースを確保できればよい。
図1は本発明の実施の形態1にかかる管材受サドルの施工事例を示す斜視図である。 図2は本発明の実施の形態1にかかる管材受サドルの右上から見た要部斜視図である。 図3は本発明の実施の形態1にかかる管材受サドルの右下から見た要部斜視図である。 図4は本発明の実施の形態1にかかる管材受サドルの垂直切断面から見た正面図である。 図5は本発明の実施の形態1にかかる管材受サドルの要部右側面図である。 図6は本発明の実施の形態2にかかる管材受サドルの締付具の他の事例の斜視図である。 図7は本発明の実施の形態3にかかる管材受サドルの距離保持部材を具備しない他の事例の斜視図である。 図8は本発明の実施の形態4にかかる管材受サドルで、(a)は卵状管を安定的に保持する事例の正面図、(b)は卵状管を安定的に保持する機構で円環を保持した事例の正面図である。 図9は本発明の実施の形態5にかかる管材受サドルの右上から見た図6に相当する要部斜視図である。 図10は本発明の実施の形態6にかかる管材受サドルの右上から見た図6に相当する要部斜視図である。 図11は本発明の実施の形態7にかかる管材受サドルの右上から見た図6に相当する要部斜視図である。 図12は本発明の実施の形態8にかかる管材受サドルの右上から見た図6に相当する要部斜視図である。
以下、本発明の実施の形態にかかる管材受サドルについて、図面を参照しながら説明する。
なお、実施の形態において、同一記号及び同一符号は、実施の形態の同一または相当する機能部分を意味し、実施の形態相互との同一記号及び同一符号は、それら実施の形態に共通する機能部分であるから、ここでは重複する詳細な説明を省略する。
[実施の形態1]
まず、本発明の実施の形態1の管材受サドルについて、図1乃至図5を用いて説明する。
本実施の形態1の管材受サドル1は、円管、楕円管、偏平管、卵状管等の異形管の管材10に取付けられ、基礎となるコンクリート基礎2の上に配設される。このコンクリート基礎2は、地下施設または暗渠として形成されたものの基礎に該当するが、特定の基礎に限定されるものではない。
本実施の形態1では2〜3mの長さの塩化ビニール管等の合成樹脂管または炭素鋼、合金鋼、ステンレス鋼等の何れかの鋼管からなる管材10は、継手11によって連接されているのを、管材受サドル1が、例えば、1対2対1の直線間隔で管材10を支持している。コンクリート基礎2と管材受サドル1との間は、コンクリート基礎2に埋設したアンカーボルト12に管材受サドル1の足部20の表裏に貫通した長円孔21に挿入され、ダブルナット13で固着されている。なお、本実施の形態における管材10の長さは、任意の長さとすることができる。
なお、管材受サドル1の足部20の取付けは、アンカーボルト12に限定されるものではなく、建造物の強度が適当に維持できる部材に配設される。
継手11は直線継手で、同一径の管材10が連続接続されている事例であり、1本の管材10に対して2個の管材受サドル1が配設されている。1本の管材10に対して2個の管材受サドル1というのは一義的に決定されているものではなく、機械的強度を考慮して任意に配設できればよい。しかし、管材受サドル1の配設間隔は直線間隔の任意の位置とすることができる。また、管材受サドル1は継手11を保持することもできるが、特に、複雑な形状の部分を固定すると、角に接触し、その部分にストレスが入るので、部分的にストレスが入らない変化の少ない個所で固着するのが望ましい。
両端の足部20の長円孔21が、コンクリート基礎2に埋設したアンカーボルト12にダブルナット13で固着されると、足部20から直角に起立した起立部30が形成される。また、起立部30と同一板材料で形成された起立部30相互間を所定の曲率で湾曲させた管材受部40が形成される。管材受部40は使用する管材10の外周に巻き付けるような曲率の円弧を描いたものであり、管材受部40は起立部30と同一材料で、板状部材を切断し、金型でプレス加工したものである。
管材受部40は起立部30の上端で湾曲形成されており、その管材受部40の端部と起立部30の端部で、外周の接線A−Aと起立部30の垂線B−Bとの接線角度θが20〜60度の角度で交差させている。このときの管材受部40の接線は、湾曲されている起立部30の端部に最も近い位置で、管材10の曲率の一部として算出される。
このとき、接線角度θが20度以下では、一般的に、管材10の荷重が起立部30に垂直に加わる荷重よりも、管材受部40を下方に伸ばそうとする張力が大きくなり、使用中に後述する帯体50が伸びる可能性がある。接線角度θが60度以上では、管材10の配置が安定し難くなくなる。しかし、本実施の形態において、厳格に接線角度θが20〜60度の角度である必要はなく、管材受部40及び起立部30の板材の強度によっては、2〜3割の誤差は許される。
起立部30の上端と管材受部40との間には、湾曲形成されている端部に、表裏に貫通する長孔45が穿設されている。その管材受部40の端部と起立部30の端部に設けた長孔45は、挿通する帯体50が通過するに必要な幅を設けている。しかし、それに起因して機械的強度が低下しないように、管材受部40の端部と起立部30の端部の両側の幅を所定の幅を維持している。
管材受部40の端部と起立部30の端部は、接線角度θが20〜60度の角度に湾曲されているから、その部位の硬度が高くなっており、機械的強度が強くなっている。
長孔45を通過させて円管、楕円管、偏平管、卵状管300等の異形管を含む管材10の外周に巻き付ける帯体50は、薄手の鋼帯またはステンレス帯からなり、引張強度の高いものが使用される。この帯体50は、1対の長孔45を通り、管材受部40の外周面に配置される。帯体50の一端には締付具60が配設されており、長孔45を通過させて管材10と管材受部40とを同時に締め付けている。締付具60としては、本実施の形態では、商品名として、トルククランプ、パーカークランプ、ワンイヤークランプ等として市販のものを使用している。本発明を実施する場合の締付具60としては、帯体50の端部の距離を変化させ、帯体50の長さを変化させる手段の使用が可能である。また、ロックバンド等の呼称で呼ばれているものも使用でき、1個の帯体50及び締付具60は1本に限定されるものではなく、2本以上の複数本の帯体50及び締付具60とすることができる。
本実施の形態の締付具60は、帯体50の端部に全体を構成する本体61が取付けられており、本体61にはボルト状の螺合回転子62が回転自在に配設されていて、その螺合回転子62の回転歯が帯体50の端部に形成されている係合溝63に係合し、螺合回転子62を回転することにより、係合溝63の係合位置が変化し、帯体50の周囲の長さが変化し、結果的に、管材受部40及び管材10を締付け固定することができる。
加えて、1対の起立部30の高さの1/2以下の位置に補助支持辺70が配設されている。補助支持辺70は、本実施の形態では、略コ字状の板材を設けているが、本発明を実施する場合には、1対の起立部30の開口が広くなったり、狭くなったりしない材料またはそのような形態であればよい。即ち、管材10に流体が流れるとその荷重によって足部20が広がろうとする。このとき、コンクリート基礎2に埋設したアンカーボルト12に対しダブルナット13で足部20が固定されているので簡単にはナットが緩み、足部30が移動しないものの、繰り返しの橋梁を走行する貨物車等の振動が加わっても、また、水撃作用等を受けても、特に、道路に近接したコンクリート基礎2に埋設したアンカーボルト12に対する取付けであっても、貨物トラック等の走行振動で固着状態が緩むことも想定される。
そこで、補助支持辺70は、管材10の荷重によっては、橋梁を走行する貨物車等の振動、水撃作用の大きさによっては、管材受部40側を軸に足部20を広げようとする力が大きくなる可能性があるので、1対の起立部30の高さの1/2以下の位置に補助支持辺70を配設し、1対の起立部30が広がるのを防止している。
補助支持辺70の配設は、補助支持辺70の両端を1対の起立部30に溶接してもよいが、本実施の形態では、ボルト71とナット72によって固着されている。なお、補助支持辺70は、プレス加工の際にその長さ方向に線条を形成し、機械的強度を上げるのが望ましい。
このように構成された本実施の形態の管材受サドル1は、次のように使用される。
予め、基礎コンクリート2にアンカーボルト12を埋設して打設する。この基礎コンクリート2の打設は、アンカーボルト12の埋設強度の高い、公知の方法が採用できる。
また、管材受サドル1の締付具60によって帯体50を緩め帯体50の周囲を長くし、1本の管材10に対して必要数の管材受サドル1を挿入する。
管材10については、その状態で継手11で次の管材10とを公知の方法で接続する。勿論、継手11を使用しないで、管材10の先端に配設されたフランジで接続するものもある。
管材受サドル1の足部20に設けられた長円孔21に、コンクリート基礎2の打設の際に埋設されたアンカーボルト12を通し、ダブルナット13でアンカーボルト12側に管材受サドル1の足部20を固定する。なお、このとき、コンクリート基礎2の打設の際に埋設されたアンカーボルト12は、予め、足部20の取付け位置に配設されていることが前提となる。
なお、足部20に設けられた長円孔21は、管材10の長さ方向に対し垂直な変化を孔の長さで吸収できる。
次いで、管材10の位置決めをしながら、帯体50で管材受部40の下側を通り、管材受部40の起立部30の上端と管材受部40との間に形成した長孔45を貫通した帯体50を締付具60によって管材10を巻き、締付具60によって管材10及び管材受部40を締付ける。
この締付具10で帯体50を締付ける際に、締付具60が管材10の水平方向の直径位置よりも上に配置されているから、工具で締付具60の螺合回転子62を回転操作が自在となり、帯体50の周囲の長さに部分的な歪等が存在しないことを確認して、管材受部40及び管材10を締付け固定することができる。
本実施の形態では、コンクリート基礎2にアンカーボルト12を埋設して打設し、そのアンカーボルト12に対し、管材受サドル1の締付具60によって帯体50を緩め、帯体50の周囲を長くし、管材10に対して必要数の管材受サドル1を挿入し、その状態でアンカーボルト12に接続するものである。
しかし、本発明を実施する場合には、他の方法によって施工することもできる。
即ち、コンクリート基礎2に埋設したアンカーボルト12に対して、管材受サドル1の起立部30及び管材受部40及び補助支持辺70からなる部品をアンカーボルト12に沿って固着しておく。
次に、管材10及び継手11を順次接続しながら、管材受部40に対して管材10及び継手11を順次配設する。その管材10及び継手11の配置が可能になったとき、帯体50をもって、その先端を起立部30と管材受部40との間に形成した2個の長孔45を貫通させ、管材10の上まで引き出す。
この状態で、締付具60を管材10の上から見た最大径の位置よりも上に移動させ、そこで帯体50と係合させ、かつ、工具で締付具60の螺合回転子62を回転操作が自在となるように位置決めする。その後、締付具60の螺合回転子62を回転させ、帯体50との結合を深くし、帯体50の周囲長を短くすることにより、帯体50の周囲の長さに歪等が存在しないことを確認しながら、管材受部40及び管材10を帯体50で締付け、固定することができる。
このように、本実施の形態の管材受サドル1は、その施工方法が特定の方法に捕らわれるものではなく、任意の順序で組付けることができる。即ち、施工者または施工条件によって任意の施工方法を採用できる。
ところで、図1乃至図5は、締付具60として、トルククランプ、パーカークランプ、ワンイヤークランプ等として市販のものを例示したが、例えば、図6のように更に公知のロックバンド等の固着手段が使用できる。
また、足部20に設けられた長円孔21は、管材10の長さ方向に対し垂直な変化を孔の長さで吸収できるようにしているが、本発明を実施する場合は、一方のみ長円孔21として実施することもできる。
[実施の形態2]
図6の実施の形態2は、固着手段としてボルト601及びナット602を使用した締付具600としたものである。
帯体500は、鋼材帯またはステンレス鋼帯からなり、先端501及び先端502が直角に折曲されている。この先端501及び先端502の形状は、起立部30と管材受部40との間に形成した2個の長孔45を貫通させることができる形状としている。したがって、施工の際には、先に、起立部30と管材受部40との間に形成した2個の長孔45を両側に通過させ、中央断面図における垂線の位置で、最高位置から±90度の角度位置に先端501及び先端502が位置している。
この先端501及び先端502の位置状態で管材10を包み込み、ボルト601及びナット602からなる締付具600で、帯体500の周囲長を短くすることにより、帯体500の周囲の長さを確認しながら、管材受部40及び管材10を帯体500で締付け、固定することができる。
即ち、本発明を実施使用とする場合の締付具60及び締付具600は、公知の手段が採用できる。
また、足部20に設けられた長円孔21は、管材10の長さ方向に対し垂直な変化を孔の長さで吸収できるようにしているが、本発明を実施する場合は、一方のみ長円孔21として実施することもできる。
[実施の形態3]
図7の実施の形態3は本実施の形態1、実施の形態2の変形例に相当するものである。
即ち、図1乃至図6において、補助支持辺70は管材受部40側を軸に足部20を広げようとする力が大きくなる可能性があるのでその対策として用いている。
しかし、1対の起立部30の高さが低いもの、或いは、管材10の径が細いもののときには、外力が小さいので、補助支持辺70を省略することができる。
そして、足部20に設けられた長円孔21は、管材10の長さ方向に対し垂直な変化を孔の長さで吸収できるようにしているが、本発明を実施する場合は、一方のみ長円孔21として実施することもできる。即ち、足部20に設けられた長円孔21は、1個または2個とすることができる。
[実施の形態4]
図8は本実施の形態4で、本実施の形態1乃至実施の形態3の変形例にかかる管材受サドルの事例で、(a)は卵状管を安定的に保持する事例の正面図、(b)は卵状管を安定的に保持する機構で円環を保持した事例の正面図である。
図1乃至図7においては、管材10が円管100であることについて説明した。しかし、楕円管、偏平管、卵状管300等の異形管にも使用できる。
例えば、図8において、管材10を卵を垂直に切断した縦断面を有する卵状管300として実施する場合について説明する。管材受部40は使用する管材10が卵状管300であり、その外周に巻き付けるように下方にシャープな曲率の円弧を形成したものであり、管材受部40は起立部30と同一材料で、板状部材を切断及び金型で成形したものである。
この実施の形態では、管材受部40に卵状管300の下方にシャープな曲率の形状を帯体50で締め付けるものであるから、安定した施工状態が維持できる。
仮に施工する際に、図8に示す卵状管300が使用されていて、その後、卵状管300の施工から円管100からなる管材10になったときでも、両端に表裏に貫通した長円孔21を形成した足部20と、足部20から直角に起立した起立部30と、起立部30相互間を所定の曲率で湾曲させた管材受部40と、起立部30と管材受部40との接線が20〜60度の角度で交差する位置に、起立部40の幅方向に設けた表裏に貫通する長孔45と、長孔45を通過させて円管100、楕円管、偏平管、卵状管300等の異形管を含む管材10の外周を巻き付ける帯体50,500と、帯体50,500を長孔45を通過させて管材10と管材受部40を同時に締め付ける締付具60,600とを具備する構成がそのまま使用できる。
本発明の上記実施の形態4の管材受サドル1によれば、両端の足部20に穿設形成した長円孔21に、コンクリート基礎2に埋設したアンカーボルト12を通し、ダブルナット13等のナット締め等の固着手段で固着する。足部20の内側から直角に起立した起立部30は、起立部30相互間を所定の曲率で湾曲させた管材受部40を保持している。構造的には、起立部30と管材受部40は一枚板でプレス加工により、連続形成されている。
起立部30と管材受部40は一体となった板材から形成されており、起立部30と管材受部40との接線は20〜60度の角度で折曲されており、その交差部に起立部30の幅方向に貫通する長孔45が設けられている。したがって、起立部30と管材受部40との接線は20〜60度の角度で交差しているので、起立部30と一体となった管材受部40は曲げられることにより高度が増し、また、そこに長孔45が形成されても、管材受部40の曲げによって強靭になっているので、変形も生じ難いし、破損もされ難い。
また、長孔45を通過させて円管100、楕円管、偏平管、卵状管300等の異形管の管材10の外周を巻き込む帯体50,500は、帯体50,500を長孔45を通過させて管材10と管材受部40を同時に締め付ける締付具60,600が配設されているから、管材10の外周に巻き付け乍ら締付具60,600で固着でき、ガタツキの原因となる空間が生じない。そして、帯体50,500は、円管10,100、楕円管、偏平管、卵状管300等の異形管からなる管材10の外周を巻き付ければよいから、簡単に施工できる。
但し、上記足部20は、表裏に貫通した長円孔21を両側に形成したものであり、コンクリート基礎2にアンカーボルト12、ダブルナット13等で固着するものである。また、起立部30は、足部20から直角に起立し、管材10の荷重が加わるから垂直に立設する構造が望ましい。
また、管材受部40は起立部30相互間を所定の曲率で湾曲させたものであり、管材10とその管材受部40の間に震動が生じないように接触させることの構造であればよい。そして、長孔45は、起立部30と管材受部40との接線が20〜60度の角度で交差する位置に、起立部30の幅方向に表裏に貫通する孔を設けたもので、長孔45は起立部30と管材受部40の境界に設けたものである。
そして、帯体50,500は、長孔45を通過させて円管100、楕円管、偏平管、卵状管300等の異形管を含む管材10の外周を巻き込む帯で、通常、金属薄板、合成樹脂繊維で編み込んだ帯が使用できる。
更に、締付具60,600は、帯体50,500を長孔45を通過させて管材10と管材受部40を同時に締め付けるもので、単純なものはボルト・ナットの螺合による締付け、通常では帯長を螺合によって変化させる締付具である。
更に、本発明の上記実施の形態は、起立部30相互間の間隔を維持するための起立部30相互間に配設した距離保持部材としての補助支持辺70を具備するものであるから、管材受部40が起立部30相互間を所定の曲率で湾曲させ、そこに管材10が挿着されているとき、管材10の荷重で起立部30が外方向に湾曲することなく、また、異形管を取付け対象としても起立部30が外方向または内方向に湾曲することのないようにできる。
ここで、起立部30相互間の間隔を維持するための起立部30相互間に配設した補助支持辺70とは、起立部30相互間の間隔が拡大または縮小しないように維持させる板材、棒材、管材からなり、当然に機械的強度を増加させる加工を施したものが望ましい。
本発明の上記実施の形態の管材受サドル1の締付具60,600は、円管100、楕円管、偏平管、卵状管300等の異形管からなる管材10の長さ方向に対する垂直断面の最大幅以上の上方向の位置で接続を行ったものであり、締付具60,600の操作のために施工者の手を管材10の最大径の箇所よりも下側の操作が不要となるから、安定した機械的接続作業ができる。
ここで、円管100、楕円管、偏平管、卵状管300等の異形管からなる管材10の長さ方向に対する垂直断面の最大幅以上の上方向の位置で接続を行ったものであるから、円管100、楕円管、偏平管、卵状管300等の異形管からなる管材10の下側に手をまわして接続作業を行う必要が難くなり、安定した機械的接続作業ができる。
この実施の形態においても、足部20に設けられた長円孔21は、管材10の長さ方向に対し垂直な変化を孔の長さで吸収できるようにしているが、本発明を実施する場合は、一方のみ長円孔21として実施することもできる。
[実施の形態5]
本発明の実施の形態1の管材受サドルの変形例について、図9を用いて説明する。
図6の実施例は、起立部30相互間の間隔を維持するための起立部30相互間に配設した補助支持辺70を具備するものであるが、次のように変形させることができる。
足部200は図6の両端の長さに設定した長さの板材を使用している。当該板材の両側には、表裏に貫通した長円孔21が穿設されている。
そして、板材からなる足部200の長さ方向の中央に、1対の起立部30の間隔の中央を位置決めし、1対の起立部30の下端を板材からなる足部200に溶接している。
即ち、1対の起立部30は図6の実施例と相違し、1対の起立部30の下端は切断されていて、板材からなる足部200に直角に起立させた状態で、両者を溶接201することにより、図6の足部200から起立部30の構成と、起立部30相互間の補助支持辺70の機能を持たせている。本実施の形態5では、板材からなる足部200に直角に起立させた1対の起立部30を溶接201する事例で説明したが、板材からなる足部200に1対の起立部30をボルト・ナット締めしてもよい。コスト的にも、取り扱い的にも、図9に示した実施の形態の方が優位である。
なお、本実施の形態においても、足部200に設けられた長円孔21は、管材10の長さ方向に対し垂直な変化を孔の長さで吸収できるようにしているが、本発明を実施する場合は、一方のみ長円孔21として実施することもできる。
[実施の形態6]
本発明の実施の形態1の管材受サドルの変形例について、図10を用いて説明する。
図6の実施の形態6は、起立部30相互間の間隔を維持するための起立部30相互間に配設した補助支持辺70を具備するものであるが、次のように変形させることができる。
即ち、足部210は図6の実施の形態の片側の足部20と起立部30と同じ構造である。他方の起立部30Aも立設形成されていることに相違はないが、起立部30よりも起立部30Aの厚みだけ長く形成されている。起立部30Aに対して足部220は内方向に折曲されている。即ち、起立部30Aの先端は、起立部30Aに対して足部220が足部210方向に折曲されている。その足部220の先端は、図6の実施の形態の他方の起立部30の足部210の先端と同一になっている。勿論、足部220の先端には表裏に貫通した長円孔221が穿設されており、足部210の長円孔21と同一位置に長円孔221が穿設されている。ここで、長円孔21を有する足部210及び長円孔220を有する足部220は、足部230を構成している。
この実施例の管材受サドル1は、橋梁の柱、建造物の柱等に足部220を宛がい、ボルト及びダブルナットで、長円孔21,221側を上方にして固着する。これによって荷重は、偶力となって足部220の面で対応することとなる。特に、内部に電力線をケーブル等を埋設する電力用配管として、または内部に光ケーブル等を埋設する通信ケーブル用配管として施工する場合に、橋梁用配管として縦付けまたは横付けして施工するのが好適である。
なお、本実施の形態では。足部220に設けられた長円孔21,221は、管材10の長さ方向に対し垂直な変化を孔の長さで吸収できるものであり、本発明を実施する場合は、両方を長円孔21,221または円孔とすることができる。
[実施の形態7]
本発明の実施の形態1の管材受サドルの変形例について、図11を用いて説明する。
図11に示す実施の形態7の起立部30は、図6の起立部30に対して足部20を切断除去した形状となっている。
施工現場には、例えば、橋梁では、車道または歩道に沿ってトラス(上弦材、垂直材、斜材、下弦材)に沿って、鉄骨、形鋼の柱または梁を配置し、図示では、C型のチャンネル鋼80がトラスに取付けられ、そのチャンネル鋼80に所定の間隔で円孔を穿設しておき、その円孔にボルト81とダブルナット82で固着したものである。
即ち、1対の起立部30は、図9乃至図11に示すように、使用態様によってその形態が変化するものである。例えば、起立部30はトラスの上弦材、垂直材、斜材、下弦材に沿って配設されるとき、鉄骨、形鋼の柱または梁に起立部30または図6の実施の形態2の足部20がそれらに取付けられる。
このときの取付形態としては、構造物に堅固な部材が存在すれば、直接、起立部30をその構造物に取付ければよい。そのため、足部20は省略することができる。
図11に示す実施の形態7の起立部30は、C型のチャンネル鋼80にボルト81及びダブルナット82で固着するものであるが、堅固な構造物が鉄骨の柱または梁の場合には、直接起立部30をそのC型のチャンネル鋼80等の部材に溶接することもできる。本発明を実施する場合、起立部30と堅固な構造物との固着手段を限定されるものではない。
本実施の形態7の基本的構成は、図12に示すように、1対の起立部30の下端から足部20を切断された形態となるが、図10の実施の形態6の構成から起立部30の右側に延びた足部210の距離で、両者を切断した形態とすることもできる。
[実施の形態8]
特に、図12に示す実施の形態8では、起立部30と管材受部40との交差する位置に、起立部40の幅方向に表裏に貫通する長孔45が設けられている。その長孔45に対して端部が加工されていない帯体500を貫通させる。貫通させた上で、端部に貫通孔511及び端部の硬度を上げるリブ513を付して折曲端部をプレス加工する。
リブ513を形成したものでも、リブ513の高さを大きくしなければ、長孔45に対して端部が直角に折曲された帯体500も、その帯体500の端部を挿通できる。
したがって、本実施の形態の帯体500の端部は、ボルト512とダブルナット514で堅固に固着することができる。勿論、ボルト512またはナット514を帯体500の端部にスポット溶接しておくこともできる。
本発明を実施する場合には、帯状の鋼帯である帯体500の端部を90度折曲することにより、折曲部の硬度が高くなるので、その端部をボルトナットで締め付けることができる。しかし、前述のように、プレス加工で帯体500の端部を90度折曲する際、リブ513を形成すると、90度折曲した部分の硬度が上がり、かつ、90度の折曲部分にバイパス状に形成されるから、機械的強度も上がる。
したがって、取付けた場合、恒久的な固着が可能となり、安定した固着状態が維持できる。
なお、起立部30と管材受部40とが交差する位置に、起立部40の幅方向に表裏に貫通する長孔45が設けられ、その長孔45に対して端部が加工されていない帯体500を貫通させ、端部に貫通孔511及び端部の硬度を上げるリブ513を付して折曲端部をプレス加工する事例で説明したが、本発明を実施する場合には、その加工方法を問うものではない。
以上、上記実施の形態の管材受サドル1は、並行する1対の起立部30は、起立部30相互間を所定の曲率で湾曲させた管材受部40を保持する。起立部30と管材受部40は一枚ものの板材から形成されており、起立部30と管材受部40とは特定の角度で交差する(折曲されている)ものであり、その交差部に起立部30の幅方向に貫通する長孔45が設けられている。したがって、起立部30と管材受部40との接線は20〜60度等の所定の角度で交差しているので、起立部30と一体となった管材受部40は曲げられることにより硬度が増し、また、そこに長孔45が形成されても、管材受部40の曲げによって強靭になっているので、変形も生じ難いし、破損もされ難い。
また、長孔45を通過させて円管100、楕円管、偏平管、卵状管300等の異形管の何れか1つからなる管材10の外周を巻き込む帯体50,500は、帯体50,500を長孔45を通過させて管材10と管材受部40を同時に締め付ける締付具60,600が配設されているから、管材10の外周に巻き付け乍ら締付具60,600で固着できるから、ガタツキの原因となる空間が生じない。そして、帯体50,500は、円管100、楕円管、偏平管、卵状管300、異形管等の何れか1つからなる管材10の外周を巻き付ければよいから、簡単に施工できる。
そして、起立部30と管材受部40との接線が20〜60度等の特定の角度で交差する位置は、接線角度θが20度以下では、一般的に、管材10の荷重が起立部30に垂直に加わる荷重よりも、管材受部40を下方に伸ばそうとする張力が大きくなり、使用中に後述する帯体50,500が伸びる可能性がある。また、接線角度θが60度を超えると、管材受部40における管材10の配置が安定し難くなくなる。ところが、この20〜60度の角度の曲げの位置に起立部30の幅方向に表裏に貫通する長孔45を設けているから、即ち、長孔45は起立部30と管材受部40の境界に設けているから、起立部30と管材受部40の境界の硬度が上がり、その部位の機械的強度を上げることができる。
また、上記実施の形態の管材受サドル1は、両端に表裏に貫通した長円孔21,221を形成した足部20,200,230と、足部20,200,230から直角に、並行に起立した起立部30と、起立部30相互間を所定の曲率で湾曲させた管材受部40と、起立部30と管材受部40との接線が特定の角度、即ち、20〜60度の角度で交差する位置に、起立部30の幅方向に設けた表裏に貫通する長孔45と、長孔45を通過させて円管100、楕円管、偏平管、卵状管300等の異形管の何れか1つからなる管材10の外周を巻付ける帯体50,500と、帯体50,500を長孔45を通過させて円管100と管材受部40を同時に締付ける締付具60,600とを具備するものである。
ここで、上記足部20,200,230は、表裏に貫通した長円孔21,221を両側の端部に形成したものであり、コンクリート基礎2にボルト・ナット等で固着するものである。また、上記起立部30は、足部20,200,230から直角に起立した起立片であり、管材10の荷重が加わるので垂直に立設する構造が望ましい。そして、上記管材受部40は、前記起立部30相互間を所定の曲率で湾曲させたものであり、管材10とその管材受部40の間に震動が生じないように、道路、橋梁を走行する貨物車等の振動が加わってもその影響をなくし、また、水撃作用の粗密波の影響を受けないように接触させるものである。
本実施の形態にかかる管材受サドル1は、両端の足部20,200,230に形成した長円孔21に、コンクリート基礎2に埋設したアンカーボルト12を通しナット13で締め付ける。足部20,200,230から直角に起立した起立部30は、起立部30相互間を所定の曲率で湾曲させた管材受部40を保持する。起立部30と管材受部40は一体となった板材から形成されており、起立部30と管材受部40との接線は所定の角度で交差する(折曲されている)ものであり、その交差部に前記起立部30の幅方向に貫通する長孔45が設けられている。
したがって、起立部30と管材受部40との接線は所定角度で交差しているので、起立部30と一体となった管材受部40は曲げられることにより高度が増し、また、そこに長孔45が形成されても、管材受部40の曲げによって強靭になっているので、変形も生じ難いし、破損もされ難い。
また、長孔45を通過させて円管100、楕円管、偏平管、卵状管300等の異形管の何れか1つからなる管材10の外周を巻き込む帯体50,500は、帯体50,500を長孔45を通過させて管材10と管材受部40を同時に締め付ける締付具60,600が配設されているから、管材10の外周に巻き付け乍ら締付具60,600で固着できるから、ガタツキの原因となる空間が生じない。そして、帯体50,500は、円管、楕円管、偏平管、卵状管300、異形管等の何れか1つからなる管材10の外周を巻き付ければよいから、簡単に施工できる。
更に、本実施の形態にかかる管材受サドル1は、起立部30相互間に、起立部30相互間の間隔を維持する距離保持する補助支持辺70を具備するものであるから、管材受部40が起立部30相互間を所定の曲率で湾曲させ、そこに管材10が挿着されているとき、管材10の荷重で起立部30が外方向に湾曲することなく、また、異形管を取付け対象としても起立部30が外方向または内方向に湾曲することのないようにできる。
また、本実施の形態にかかる管材受サドル1の締付具60,600は、円管100、楕円管、偏平管、卵状管300、異形管等の何れか1つからなる管材10の長さ方向に対する垂直断面の最大水平幅以上の上方向の位置で接続を行うことができ、締付具60,600の操作のために手を管材10の最大径の箇所よりも下側の操作が不要となるから、安定した機械的接続作業ができる。
なお、本実施の形態では。足部20,200,230、足部220に設けられた長円孔21,221は、管材10の長さ方向に対し垂直な変化を孔の長さで吸収できるものであるが、本発明を実施する場合は、両方を長円孔21,221または円孔とすることができ、また、長円孔21,221を30°または45°等のように所定の角度傾斜させることができる。
また、管材11を収容する構造体との間隔は、管材受サドル1の設置を管材10の横幅に若干のスペースを確保できればよい。勿論、足部20,200,230の長円孔21,221までを管材10の横幅以内とすることもできる。そして、足部20,200,230の全長を管材10の横幅以内とすることもできる。それによって作業性を難しくすることがない構成となる。
上記実施の形態の管材受サドル1では、帯体50,500及び締付具60,600が市販のものが使用できると説明したが、本発明を実施する場合の帯体50,500は、起立部30と管材受部40に設けた長孔45を通過自在で、その長孔45を通過させて円管100、楕円管、偏平管、卵状管300等の管材10の外周に巻き付ける機能を充足するものであればよい。
また、締付具60,600は起立部30と管材受部40に設けた長孔45を通過自在で、円管100、楕円管、偏平管、卵状管300等の管材10の外周に巻き付ける機能を有する帯体50,500の係合長さを変化させることができ、容易に解けないものであればよい。
1 管材受サドル
2 コンクリート基礎
10 管材
12 アンカーボルト
20 足部
30 起立部
40 管材受部
50,500 帯体
60,600 締付具
70 補助支持辺
100 円管
200,230 足部
300 卵状管

Claims (3)

  1. 並行する1対の起立部と、
    前記起立部と同一板材料で形成され、前記起立部相互間を所定の曲率で湾曲させた管材受部と、
    前記起立部の直線と前記管材受部の接線が所定の角度で交差する位置に、前記起立部の幅方向に設けた表裏に貫通し、前記起立部及び前記管材受部の長さ方向に対して直角に穿設した長孔と、
    前記長孔を通過させて円管、楕円管、偏平管、卵状管等の異形管の何れか1つの管材の外周に巻き付ける帯体と、
    前記帯体を前記長孔を通過させて前記管材と前記管材受部を同時に締め付ける締付具と
    を具備することを特徴とする管材受サドル。
  2. 更に、前記起立部相互間の間隔を維持するための前記起立部相互間に配設した距離保持部材を具備することを特徴とする請求項1に記載の管材受サドル。
  3. 前記締付具は、円管、楕円管、偏平管、卵状管等の異形管の何れか1つの管材の長さ方向に対する垂直断面の最大幅以上の上方位置で締付けを行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の管材受サドル。
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