JP2015120860A - 活性エネルギー線硬化性組成物、その硬化塗膜、及び該硬化塗膜を有する物品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポリグリセリンにアルキレンオキサイドを付加した構造を有する(メタ)アクリレート(A)とウレタン(メタ)アクリレート(B)とを含有する活性エネルギー線硬化性組成物であって、前記(メタ)アクリレート(A)と前記ウレタン(メタ)アクリレート(B)との質量比[(A)/(B)]が、95/5〜50/50の範囲であることを特徴とする活性エネルギー線硬化性組成物を用いる。
【選択図】なし
Description
前記(メタ)アクリレート(A)の(メタ)アクリロイル基濃度は、得られる塗膜の基材追従性、耐擦傷性が向上することから、5〜7.5mmol/gの範囲であることが好ましい。
「組成物の固形分中の(メタ)アクリロイル濃度(mmol/g)」=「組成物の固形分中の(メタ)アクリロイル基のモル数(mmol)」/「組成物の固形分の質量(g)」に従い計算により求めたものである。
温度計、攪拌機、還流冷却管、水分離管、空気吹き込み管を備えた反応器に、ポリグリセリン(阪本薬品工業株式会社製「ポリグリセリン#750」、重合度約10)1molにエチレンオキサイド12molを付加した化合物100質量部、トルエン150質量部、パラトルエンスルホン酸7.5質量部、ハイドロキノン0.5質量部、アクリル酸80質量部を仕込み、一定量の空気を吹き込みながら攪拌することでトルエン還流雰囲気まで昇温し、約15時間かけて脱水エステル化反応を行った。反応終了後、60℃まで冷却し、トルエンを追加した。その後、水酸化ナトリウム水溶液で未反応アクリル酸を中和洗浄し、水層を除去した。更に有機層を塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、水層を除去してから、トルエンを減圧留去し、ポリグリセリンにエチレンオキサイド12molが付加した構造を有する(メタ)アクリレート(A−1)(アクリロイル基濃度:6.0mmol/g)を得た。
攪拌機、温度計、滴下ロート、冷却管及び空気導入口を備えた反応容器に、ヘキサメチレンジイソシアネートの3量化物(NCO:23.5質量%)178.72質量部、ジブチルヒドロキシトルエン1.8質量部、メトキノン0.2質量部及びジオクチル錫ジネオデカネート0.2質量部を仕込んで、空気の通気下、攪拌しながら、60℃まで昇温した。次いで、ポリカプロラクトン変性ヒドロキシエチルモノアクリレート(株式会社ダイセル製「プラクセルFA−5」、カプロラクトンの平均繰り返し単位数n=5、水酸基価=80.0)715.3質量部を1時間かけて滴下した。滴下終了後、反応容器中を80℃まで昇温し、5時間攪拌することによりウレタン化反応を行い、不揮発分80質量%になるように酢酸エチルで希釈し、(メタ)アクリレート(B−1)(固形分中のアクリロイル基濃度:1.0mmol/g)の溶液を得た。
攪拌機、温度計、滴下ロート、冷却管及び空気導入口を備えた反応容器に、ヘキサメチレンジイソシアネート(NCO:50.0質量%)84質量部、ジブチルヒドロキシトルエン1.44質量部、メトキノン0.14質量部及びジオクチル錫ジネオデカネート0.14質量部を仕込んで、空気の通気下、攪拌しながら、60℃まで昇温した。次いで、ペンタエリスリトールトリアクリレート(東亞合成株式会社製「アロニックスM−305」、水酸基価=110)520.2質量部を1時間かけて滴下した。滴下終了後、反応容器中を80℃まで昇温し、5時間攪拌することによりウレタン化反応を行い、不揮発分80質量%になるように酢酸エチルで希釈し、多官能アクリレート(B−2)の溶液を得た(固形分中のアクリロイル基濃度:9.2mmol/g)。
合成例1で得られた(メタ)アクリレート(A−1)90質量部、合成例2で得られた(メタ)アクリレート(B−1)の溶液(不揮発分80質量%)12.5質量部((メタ)アクリレート(B−1)として10質量部)の混合物に、光重合開始剤(BASFジャパン株式会社製「イルガキュア184」、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン)3質量部を加えて均一に混合し、固形分中のアクリロイル基濃度が5.5mmol/gの活性エネルギー線硬化性組成物(1)を得た。
下記の表1に示す組成に変更した以外は実施例1と同様に操作することにより、活性エネルギー線硬化性組成物(2)〜(3)を調製した。
下記の表1に示す組成に変更した以外は実施例1と同様に操作することにより、活性エネルギー線硬化性組成物(R1)〜(R3)を調製した。
基材(X)(ABS板、厚さ2mm、70mm×150mm)、基材(Y)(ABS板、厚さ3mm、70mm×150mm)、及び、基材(Z)(ポリカーボネート板、厚さ2mm、50mm×50mm)の表面に上記で得られた活性エネルギー線硬化性組成物(1)をスプレー塗装が可能な粘度になるまでシンナー(ジアセトンアルコール/酢酸イソブチル/酢酸エチル/酢酸ブチル=30/30/30/10(質量%))で希釈した後、スプレー塗装した。その後、室温(25℃)で10分間放置した後、乾燥機中で70℃で10分間の予備乾燥した後、出力80W/cmの高圧水銀ランプを用いて、照射量0.8J/cm2の紫外線照射を行い、基材(X)、(Y)、及び(Z)上に、膜厚15μmの評価用硬化塗膜(X)、(Y)、及び、(Z)を作製した。
上記で得られた評価用硬化塗膜(X)をJIS K−5400の碁盤目試験法に基づいて測定した。前記硬化塗膜の上にカッターで1mm幅の切込みを入れ碁盤目の数を100個とし、全ての碁盤目を覆うようにセロハンテープを貼り付け、すばやく引き剥がして付着して残っている碁盤目の数から、下記の基準により密着性を評価した。
◎:90〜100個
○:80〜89個
△:50〜79個
×:49個以下
上記で得られた評価用硬化塗膜(X)を基材ごと直径110mmの金属製の容器に巻きつけた際の塗膜のクラック発生状況から、下記の基準により基材追従性を評価した。
◎:クラックなし
○:クラック1〜4本
△:クラック5本〜10本
×:クラック10本以上
上記で得られた評価用硬化塗膜(Y)をJIS K 5600−5−3の耐おもり落下性試験に基づいて測定した。東洋精機株式会社製デュポン式落下衝撃試験機(H−50)を用いて、落下おもりの質量を500g、直径12.7mmを使用し、落下高さを50cmから10cm刻みで5水準(50cm、40cm、30cm、20cm、10cm)で試験した際の塗膜割れが発生する最低の落下高さにより耐衝撃性を評価した。
◎:50cmで割れなし
○:50cmで割れ発生
△:30cm又は40cmで割れ発生
×:10cm又は20cmで割れ発生
上記で得られた評価用硬化塗膜(Z)をRUBBING TESTER(大平理化学工業株式会社製)にセットし、スチールウール(日本スチールウール株式会社製、BON STAR(No.0000))を用いて、塗膜表面を1kg荷重で100回ラビングした。ラビング前後の硬化塗膜のヘーズ値の差(%)により塗膜の耐擦傷性を評価した。
◎:0.5%未満
○:0.5%以上1%未満
△:1%以上3%未満
×:3%以上
実施例4で用いた実施例1で得られた活性エネルギー線硬化性組成物(1)に代えて、実施例2〜3で得られた活性エネルギー線硬化性組成物(2)〜(3)をそれぞれ用いた以外は、実施例4と同様に行い、評価用硬化塗膜を作製し、密着性、基材追従性、耐衝撃性及び耐擦傷性を評価した。
実施例8で用いた実施例1で得られた活性エネルギー線硬化性組成物(1)に代えて、比較例1〜3で得られた活性エネルギー線硬化性組成物(R1)〜(R3)をそれぞれ用いた以外は、実施例4と同様に行い、評価用硬化塗膜を作製し、密着性、基材追従性、耐衝撃性及び耐擦傷性を評価した。
Claims (4)
- ポリグリセリンにアルキレンオキサイドを付加した構造を有する(メタ)アクリレート(A)とウレタン(メタ)アクリレート(B)とを含有する活性エネルギー線硬化性組成物であって、前記(メタ)アクリレート(A)と前記ウレタン(メタ)アクリレート(B)との質量比[(A)/(B)]が、95/5〜50/50の範囲であることを特徴とする活性エネルギー線硬化性組成物。
- 固形分中の(メタ)アクリロイル基濃度が4〜7.5mmol/gの範囲である請求項1記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
- 請求項1又は2記載の活性エネルギー線硬化性組成物に活性エネルギー線を照射して得られることを特徴とする硬化塗膜。
- 請求項3記載の硬化塗膜を有することを特徴とする物品。
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JP2011198434A (ja) * | 2010-03-23 | 2011-10-06 | Nippon Shokubai Co Ltd | 光記録媒体用硬化性樹脂組成物、硬化物及び光記録媒体 |
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