JP2015120149A - 多数並行フィルタ素子を備えた流体フィルタ及び関連する方法 - Google Patents

多数並行フィルタ素子を備えた流体フィルタ及び関連する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のフィルタカートリッジの流入側との間で並行した流体連通を提供するように構成され、流出マニホールドは、流体流出口と複数のフィルタカートリッジの各フィルタカートリッジの流出側との間で並行した流体連通する流体フィルタの提供。【解決手段】流入マニホールドと流体流入口102と、流体流出口104とを有する単一ヘッド106を有し、フィルタハウジング116は、単一ヘッド106に接続され、フィルタハウジングは単一ヘッドから個々に取り外し可能であり、フィルタカートリッジは、対応するフィルタハウジング内に配置される。流入マニホールドは、流体流入口と複数のフィルタカートリッジの各フィルタカートリッジの流入側との間で並行な流体連通を提供するように構成され、流出マニホールドは、流体流出口と複数のフィルタカートリッジの各フィルタカートリッジの流出側との間で並行な流体連通を提供する流体フィルタ100。【選択図】図1

Description

[0001]本開示の実施形態は、概して多数のフィルタ素子を含む流体フィルタに関する。追加の実施形態は、その流体フィルタを製造し使用する方法を含む。
[0002]多くの産業では、流体ポンプを使用して流体を加圧し且つ/又は輸送する必要がある。例えば、流体ポンプは、輸送、処理、製造、灌漑、ガソリン供給、空気調節システム、流体制御、海洋サービス等の産業においてみられる。異なる産業は、様々な種類のポンプされる対象流体を使用し得る。例えば、産業は空気、オイル、水、酸等をポンプし得る。
[0003]流体内の粒子汚染は一般的な問題であり、ポンプ又は他のシステム部品における故障に最も寄与し得るものである。粒子及び他の物質は、フィルタ素子を有する流体フィルタを通じて対象流体をポンプすることにより、対象流体から取り除かれ得る。
[0004]フィルタ素子は、流体の流れに対する抵抗を生成し得、その大きさは、フィルタ媒体及びろ液の所望の純度(即ち、除去されることが望まれる粒子汚染の量及びサイズ)の特定の特性を含み得る変数に依存する。流れの抵抗は、流体システムの圧力、流量、及び効率において好ましくない損失につながり得る。ろ過素子により生成される流れ抵抗は、流体流れが流通されるろ過素子の表面積を増加させることにより低減され得る。表面積は、例えば、フィルタのサイズを増大させること、又は複数のフィルタ素子を利用することにより、増加され得る。しかしながら、フィルタサイズを増大させることは、フィルタのハウジングのサイズの対応する増大を要し得、所与の流体圧力の結果ハウジングに加わる力が、ハウジングの表面積に比例して増加する。ハウジングの設計及びシステムの圧力操作に応じて、一部の材料は、大きいハウジングに関連する力に耐えるための強度が不足し得る。複数のフィルタ素子の配列は、余分な取り付け及び配管部品を要し得、スペースの非能率的な使用、より大きな部品コスト、及びより長い組立時間を引き起こす。
[0005]一実施形態では、流体フィルタは、流入マニホールドと流体連通する流体流入口と流出マニホールドと流体連通する流体流出口とを有する単一ヘッドを有し得る。複数のフィルタハウジングは、単一ヘッドに接続され得、複数のフィルタハウジングの各々のフィルタハウジングは、単一ヘッドから個別に取り外し可能であり得る。また、流体フィルタは、複数のフィルタカートリッジを有し得、複数のフィルタカートリッジの各々のフィルタカートリッジは、複数のフィルタハウジングの対応するフィルタハウジング内に配置され得る。流入マニホールドは、流体流入口と複数のフィルタカートリッジの各フィルタカートリッジの流入側との間で並行した流体連通を提供するように構成され得、流出マニホールドは、流体流出口と複数のフィルタカートリッジの各フィルタカートリッジの流出側との間で並行した流体連通を提供するように構成され得る。
[0006]他の実施形態では、流体フィルタの製造方法は、単一ヘッドであって、流体流入口と、単一ヘッド内の流入マニホールドと、流体流出口と、単一ヘッド内の流出マニホールドと、を含む単一ヘッドを提供することを含み得る。流体流入口は、流入マニホールドと流体連通し、流体流出口は流出マニホールドと流体連通する。方法は、さらに、複数のフィルタハウジングを提供することを含む。複数のフィルタハウジングの各々は、単一ヘッドに個々に取り付けられるように構成される。流入マニホールドが、流体流入口に流入する流入流体流れを流れ分岐に並行に分割し、且つ各並行流れ分岐を各フィルタカートリッジの流入側に向かわせ、流出マニホールドが各フィルタカートリッジの流出側からの流れ分岐を並行に受け入れ、各流れ分岐を流出流れに再結合し、且つ流出流れを流体流出口に向かわせるように、複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジングは、複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジング内に配置されたフィルタカートリッジを備えた状態で単一ヘッドに取り付けられる。
[0001]図1は、本開示の一実施形態による流体フィルタの斜視図である。 [0002]図2は、図1の流体フィルタの横断面図である。 [0003]図3は、図1の流体フィルタの横断面斜視図であり、この横断面は図2の横断面に対する横軸の面で得られる。 [0004]図4は、図1−図3の流体フィルタのフィルタ素子の一実施形態の横断面斜視図である。
[0005]ここで示される図は、特定の材料、装置、システム、又は方法の実際の図を意味するものではなく、単に理想的な描写であり、本発明の実施形態を説明するために採用されるものである。
[0006]ここで使用されるように、所与のパラメータに関する用語「実質的に」は、所与のパラメータ、特性、又は状態が受け入れ可能な製作公差のようなわずかの差異を許容することを当業者が理解する程度を意味する。
[0007]ここで使用されるように、用語「マニホールド」は、複数の通路に分岐する単一の通路、又は単一の通路に分岐する複数の通路を意味し且つ含む。
[0008]図1は、本開示の流体フィルタ100を示す。流体フィルタ100は、対象流体の流れ(即ち、供給)が流体フィルタ100に入り得る流体流入口102と、フィルタされた流体の流れ(即ち、ろ液)が流体フィルタ100から流出し得る流体流出口104と、を含み得る。流体流入口102及び流体流出口104は、単一ヘッド106内に配置され得る。一部の実施形態では、流体流入口102及び流体流出口104は、流入ポート109に配置される流入フィッティング108と、流出ポート111に配置される流出フィッティング110とを含み得る。流入ポート109及び流出ポート111は、単一ヘッド106内に形成され得る。流入フィッティング108及び流出フィッティング110は、流体流れをポンプ及び/又は他の器具へ、又はポンプ及び/又は他の器具から流体フィルタ100へ導くための外部配管系統、例えばライン、ホース、又はチューブと接続するように構成され得る。単一ヘッド106は、流体フィルタ100を流体システムの他の要素に取り付けることができるようにするように構成される機構を含み得る。例えば、単一ヘッド106は、流体フィルタ100が取り付けられる表面、例えばフレーム、又は他の要素の取り付けプレート(図示せず)に隣接するように構成される概して平坦な表面112を含み得る。単一ヘッドは、単一ヘッド106をフレーム又は取り付けプレートに取り付けるためのボルト又はねじ等のハードウェアが通過し得る穴114を含み得る。
[0009]一部の実施形態では、単一ヘッド106の少なくとも流体接触表面が、フルオロポリマー材料から実質的に構成され得る。例であり、限定されないが、単一ヘッド106は、ネオプレン、ブナN、エチレンジエンMクラス(EPDM)、バイトン(登録商標)、ポリウレタン、ハイトレル(登録商標)、サントプレーン(登録商標)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、パーフルオロアルコキシフルオロカーボン樹脂(PFA)、エチレンクロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、ナイロン、ポリエチレン、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ノーデル(登録商標)、及びニトリルの一又は複数を有し得る。一部の実施形態では、単一ヘッド106は、単一片の材料から例えば機械加工により形成され得る。代替的に、単一ヘッド106は、射出成形、鋳造、又は他の製造方法により、ポリマーから形成され得る。
[0010]流体フィルタ100は、単一ヘッド106に取り付けられる複数のフィルタハウジング116を同様に含み得る。複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジング116は、単一ヘッド106から個々に取り外し可能であり得る。例えば、本開示の一実施形態では、流体フィルタ100は、2つのフィルタハウジング116を含み得、各々は、個々に取り外し可能な保持リング118により単一ヘッド106に取り付けられる。フィルタハウジング116は、例えば、単一ヘッド106に関連して上述された材料及び方法を使用して形成され得る。一部の実施形態では、フィルタハウジング116の少なくとも流体接触面が、フルオロポリマー材料を有し得る。
[0011]図2を参照すると、複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジング116が、ろ過素子、例えばフィルタカートリッジ200を取り囲み且つ包囲し得る。各フィルタカートリッジ200は、対象流体の流れが流入し得る流入側202と、ろ過された流体の流れが流出し得る流出側204とを含み得る。各フィルタカートリッジ200の流入側202は、単一ヘッド106に形成される複数のフィルタ流入口のうちの一つのフィルタ流入口206に流体連通し得る。複数のフィルタ流入口の各フィルタ流入口206は、単一ヘッド106の流体流入口102と直接流体連通し得る(即ち、並行に流体連通し得る)。例えば、各フィルタ流入口206は、図3に関連して以下に示され且つ説明されるように、流入マニホールドを通じて流体流入口102に接続され得る。
[0012]各フィルタ素子の流出側204は、単一ヘッド106に形成される複数の流体流出口208のフィルタ流出口208と流体連通し得る。複数のフィルタ流出口の各フィルタ流出口208は、単一ヘッド106の流体流出口104と直接に(即ち、並列に)流体連通し得る。例えば、図2に示されるように、複数のフィルタ流出口の各フィルタ流出口208は、流出マニホールド210と流体連通し得る。流出マニホールド210は、細長く実質的に円筒形状のキャビティとして単一ヘッド内に形成され得る。例えば、流出マニホールド210は、ドリルビット又はボールミルを用いて単一ヘッド106内にキャビティをドリル又はミリングすることにより形成され得る。同様に、複数のフィルタ流出口の各フィルタ流出口208は、単一ヘッド106を通じてドリル又はミリングし、流体が流出マニホールド210及びその後流体流出口104を通過するための開口を形成することにより、形成され得る。
[0013]図3は、図1及び図2に関連して示される流体フィルタ100を示し、図3の断面は、図2の断面とは直交する面で得られる。単一ヘッド106は、流体流入口102と流体連通する流入マニホールド212を含み得る。単一ヘッド106は、複数のフィルタ流入口206(図3の面ではフィルタ流入口206が一つのみ示される)を含み得、各フィルタ流入口206は流入マニホールド212と直接に(即ち並列に)流体連通する。複数のフィルタ流入口の各フィルタ流入口206は、単一ヘッド106内に配置され且つフィルタカートリッジ200の流入側202の上部に位置する実質的に円形の凹部として形成され得る。流入マニホールド212は、図2に関連して上述された流出マニホールド210と同様に形成され得る、即ち、流入マニホールド212は、単一ヘッド106内に細長い円筒のキャビティをミリング又はドリルすることにより形成され得る。各フィルタ流入口206の一部が、流体が流入マニホールド212から複数のフィルタ流入口の各フィルタ流入口206に通過して、その後複数のフィルタカートリッジの各フィルタカートリッジ200の流入側202に達するための流入マニホールド212への開口を形成するように、複数のフィルタ流入口の各フィルタ流入口206が形成され得る。
[0014]一部の実施形態では、各フィルタ流入口206は、単一ヘッド106内の実質的に円形の凹部として形成され得、円形の凹部は、破線間に示される可変の高さ314を有する。可変高さ314は、図3において破線で示されるように、フィルタカートリッジ200の直径に渡る流入マニホールド212と反対の位置における最小高さから、流入マニホールド212に近接した位置における最大高さに変化し得る。フィルタ流入口206は、流入マニホールド212に近接した最大高さにおいて、又はこの近くにおいて、流入マニホールド212への開口を形成し得る。
[0015]作動中、例えば流体ポンプによって生成される圧力差に促される、粒子汚染を含み得る流体の流れは、流体流入口102に流入し、流入マニホールド212内に流入し得る。流入マニホールド212から、流体流れの部分は、複数の流入口の各フィルタ流入口206に流入し得る(即ち、流体は、流入マニホールド212から各フィルタ流入口206に並列分岐して同時に流入し得る)。並列の各流れ分岐は、複数のフィルタカートリッジの各フィルタカートリッジ200の流入側202に流入し、流れている対象流体から粒子汚染を除去(例えば、低減又は除外)するように構成された(図4に関連して以下により詳細に説明される)ろ過媒体を通過し得る。ろ過された流体は、各フィルタカートリッジ200の流出側204から各フィルタ流出口208に同時に流れ得、流体の並列分岐は、流出マニホールド210内への単一の流体流れに再結合し、流体流出口104を通じて流体フィルタ100から流出し得る(図1及び図2)。
[0016]流体流入口102と流体流出口104との間で並列の流れ経路を備えた多数のフィルタカートリッジ200を有することで、フィルタ表面領域を増加させ、その結果、典型的に流体フィルタに関連する圧力及び流量におけるロスを低減し得る。単一ヘッド106により、分離して配される多数のフィルタ配置の場合に比べて、著しく改善された梱包効率を可能にする。さらに、複数のフィルタカートリッジ200は、各個別のフィルタハウジング116のサイズの対応する増加なしに、フィルタ表面領域の増加を提供し得る。
[0017]再び図3を参照すると、複数のフィルタカートリッジの各フィルタカートリッジ200は、フィルタハウジング116内に収容され得る。各フィルタハウジング116は、単一ヘッド106に対して取り付けられ、且つ個々に取り外し可能であり得る。さらに、各フィルタハウジング116は、ハウジング116に加えられる力に耐えるように構成され得、この力は、加圧された流体が作用するフィルタハウジング116の全体の内部領域によって増加する流体流れの圧力に等しい。各フィルタハウジング116は、各フィルタカートリッジ200を包囲して封止し、単一ヘッド106に各フィルタカートリッジ200保持するように構成され得る。例えば、複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジング116は、第1端部303及び第2端部305を備えた実質的に中空の円筒本体302と、第1端部303に取り付けられる端部キャップ304と、第2端部305に取り付けられる封止リング306と、を含み得る。端部キャップ304及び封止リング306は、図3に示すように、ネジ山308により円筒本体302に取り付けられ得、或いは、代替的に、接着剤による化学結合、又は摩擦溶接によって取り付けられ得、又は円筒本体302と一体に形成され得る。封止リング306は、単一ヘッド106と各フィルタハウジング116との間の流体シールを形成するように構成され得る。一部の実施形態では、封止リング306は、単一ヘッド106に直接接触することによりシールを形成するように構成される。他の実施形態では、封止リング306は、封止リング306と単一ヘッド106との間に配置されるオーリング又は他の圧縮性のシール等の、一以上の封止素子を含み得る。
[0018]複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジング116は、保持リング118により単一ヘッド106に取り付けられ得る。保持リング118は、封止リング306に隣接するように構成された円形突起物又はフランジ312を含み、フィルタハウジング116を単一ヘッド106に保持させ得る。保持リング118は、単一ヘッド106に形成される補完ネジ溝とかみ合うように構成される保持リング118に形成されたネジ溝310によって単一ヘッド106と接合され得る。代替的に、保持リング118は、クランプ、クリップ、又は他の機械的な保持装置によって単一ヘッド106に接合され得る。したがって、フィルタカートリッジ200を交換することが求められる又は必要とされるとき、保持リング118が単一ヘッド106から取り外され得、フィルタカートリッジ200が流体フィルタ100から取り除かれ得、交換のフィルタカートリッジがフィルタハウジング116内に配置され得る、即ち単一ヘッド106内に挿入され得る。その後、フィルタハウジング116は、単一ヘッド106に戻され得、保持リング118がフィルタハウジング116とフィルタカートリッジ200とを単一ヘッド106に保持するために再配置され得る。複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジング116は、各フィルタハウジング116に関連する保持リング118を取り外すことにより、単一ヘッド106から個々に取り外し可能にされ得る。
[0019]図4を参照すると、複数のフィルタカートリッジの各フィルタカートリッジ200は、ろ過媒体から形成されるフィルタ素子400を含み得る。本開示の一部の実施形態では、フィルタ素子400は、第1端部402と第2端部404とを備えた実質的に円筒で中空形状を有するように形成され得る。フィルタ素子400は、セルロース、グラスファイバー、アラミド、ポリエステル、ナイロン、フルオロポリマーファイバー、又は他の材料等の織り繊維又はマット繊維等のろ過媒体から製造され得る。付加的に、又は代替的に、フィルタ素子400は、多孔質膜を含むろ過媒体から製造され得る。一部の実施形態では、ろ過媒体は、強酸等の流体による劣化に抵抗力のある、又はこれに影響されない材料から形成され得る。ろ過媒体は、フィルタ素子400を形成するために複数の円筒形の層を含み得、ろ過媒体は、フィルタ表面領域を増加させるためにひだを備えて形成され得る。図2及び図3に関連して上述されたように、各フィルタカートリッジは、流入側202(即ち、供給物が流れ入る側)と、流出側204(即ち、ろ液が流れ出る側)とを含み得る。
[0020]各フィルタカートリッジ200は、支持構造406を同様に含み得る。支持構造406は、加圧された流体がフィルタ素子400の表面領域に作用したときに形状を維持し且つフィルタ素子400の崩壊を防止するために十分な強度及び剛性を有する材料から製造され得る。例えば、一部の実施形態では、支持構造の流体接触表面の少なくとも全面が、フルオロポリマー材料から構成され得る。支持構造406は、フィルタ素子400の第1端部402に配置された閉止端部プレート408を含み得る。支持構造406は、同様に、フィルタ素子400の第2端部404に配置される封止フランジ410を含み得る。封止フランジは、フィルタカートリッジ200と単一ヘッド106(図2)との間の流体シールを生成するように構成された、一以上の封止素子412、例えばオーリング又は他の圧縮性シールを含み得る。
[0021]支持構造406は、フィルタカートリッジ200の流入側202及び流出側204に対応するフィルタ素子400の露出表面上に配置される格子型構造414を含み得る。例えば、一部の実施形態では、格子型構造414は、フィルタ素子400が露出される開口部又は穴418を画定する支持物の列を含み得る。一部の実施形態では、支持構造406は、格子型構造414を形成するために実質的に円筒状の外郭構造に穴418を機械加工することによって形成され得る。他の実施形態では、支持構造は、射出成形、鋳造、又は他の製造プロセスによって形成され得る。穴418は、図4に示すように実質的に長方形形状であり、或いは円形、楕円形、台形、又は他の適切な形状であり得る。穴418の形状、大きさ、及び数は、支持構造406の剛性を実質的に維持しつつ、穴418に露出されるフィルタ素子400の表面領域を最大化(増加)するように選択され得る。
[0022]一部の実施形態では、流体フィルタを製造する方法は、単一ヘッドを提供することを含む。流体流入口及び流入マニホールドは、単一ヘッドに形成され得、流体流入口及び流入マニホールドは、流体連通し得る。流体流出口及び流出マニホールドは、単一ヘッドに形成され得、流体流出口及び流出マニホールドは、流体連通し得る。流体フィルタを製造する方法は、複数のフィルタハウジングを形成することを含み得、各フィルタハウジングは、単一ヘッドに個々に取り付けられるように構成され得る。複数のカートリッジフィルタが形成され得、複数のカートリッジフィルタの各カートリッジフィルタは、複数のフィルタハウジングの対応するフィルタハウジング内に配置されるように構成され得る。複数のフィルタカートリッジの各フィルタカートリッジは、流入側と流出側とを含み得る。流入マニホールドは、流体流入口に流入する流入流体流れを並行流れ分岐に分割し、各並行流れ分岐を複数のフィルタカートリッジの各フィルタカートリッジの流入側に向かわせる。流出マニホールドは、複数のフィルタカートリッジの各フィルタカートリッジの流出側からの並行流れ分岐を受け入れ、各並行流れ分岐を流出流れに再結合し、流出流れを流体流出口へ向かわせるように構成され得る。単一ヘッドを提供することは、単一ヘッドの流体接触表面の少なくとも全部が少なくとも実質的にフルオロポリマーから構成される単一ヘッドを提供することを含み得る。流入マニホールド及び流出マニホールドの少なくとも一つを形成することは、単一ヘッド内に細長く概して円筒形のキャビティを形成することを含み得る。
[0023]本開示の範囲内の非限定的な追加の実施形態は、限定されないが、以下の形態を含む。
[0024]実施形態1:
流体フィルタであって、
流入マニホールドと流体連通する流体流入口と、流出マニホールドと流体連通する流体流出口と、を有する単一ヘッドと、
前記単一ヘッドに接続される複数のフィルタハウジングであって、前記複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジングは前記単一ヘッドから個々に取り外し可能である、複数のフィルタハウジングと、
複数のフィルタカートリッジであって、前記複数のフィルタカートリッジの各フィルタカートリッジは前記複数のフィルタハウジングの対応するフィルタハウジング内に配置される、複数のフィルタカートリッジと、を有し、
前記流入マニホールドは、前記流体流入口と前記複数のフィルタカートリッジの各フィルタカートリッジの流入側との間で並行な流体連通を提供するように構成され、
前記流出マニホールドは、前記流体流出口と前記複数のフィルタカートリッジの各フィルタカートリッジの流出側との間で並行な流体連通を提供するように構成される、流体フィルタ。
[0025]実施形態2:
実施形態1の流体フィルタにおいて、
前記単一ヘッドの流体接触表面の少なくとも全部が、少なくとも実質的にフルオロポリマーから構成される、流体フィルタ。
[0026]実施形態3:
実施形態1又は2の流体フィルタにおいて、
前記複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジングの流体接触表面の少なくとも全部が、少なくとも実質的にフルオロポリマーから構成される、流体フィルタ。
[0027]実施形態4:
実施形態1ないし3のいずれかの流体フィルタにおいて、
前記複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジングは、実質的に円筒形状を有する、流体フィルタ。
[0028]実施形態5:
実施形態4の流体フィルタにおいて、
前記複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジングは、中空円筒本体を有し、端部キャップが前記中空円筒本体の第1端部に配置され、封止リングが前記中空円筒本体の第2端部に配置され、前記第2端部は前記単一ヘッドに結合するように構成される、流体フィルタ。
[0029]実施形態6:
実施形態4又は5の流体フィルタにおいて、
前記複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジングは、保持リングによって前記単一ヘッドに取り付けられる、流体フィルタ。
[0030]実施形態7:
実施形態6の流体フィルタにおいて、
前記保持リングは、前記単一ヘッドに設けられる補完ネジ溝と相互作用するように構成されたネジ溝を有する、流体フィルタ。
[0031]実施形態8:
実施形態1ないし7のいずれかの流体フィルタにおいて、
前記流入マニホールドは、前記単一ヘッドに形成された複数の流入口と流体連通する、前記単一ヘッドに形成された概して円筒状の通路を有する、流体フィルタ。
[0032]実施形態9:
実施形態8の流体フィルタにおいて、
前記複数の流入口の各流入口は、前記単一ヘッドに形成された実質的に円形の凹部を有し、各円形の凹部は、深さと幅を有し、前記深さは円形の凹部の円周の周囲に沿って変化する、流体フィルタ。
[0033]実施形態10:
実施形態9の流体フィルタにおいて、
各流入口の各円形の凹部は、前記円形の凹部の深さが最大となる位置において前記流入マニホールドに接続される、流体フィルタ。
[0034]実施形態11:
実施形態1ないし10のいずれかの流体フィルタにおいて、
前記流出マニホールドは、前記単一ヘッドに形成される概して円筒状の通路と、前記単一ヘッドに形成され、前記概して円筒状のキャビティに延在する複数の流出口と、を有する、流体フィルタ。
[0035]実施形態12:
実施形態1ないし11のいずれかの流体フィルタにおいて、
前記複数のフィルタハウジングは、二つのフィルタハウジングを有し、前記複数のフィルタカートリッジは、二つのフィルタカートリッジを有する、流体フィルタ。
[0036]実施形態13:
実施形態1ないし12のいずれかの流体フィルタにおいて、
前記複数のフィルタカートリッジの各フィルタカートリッジは、ろ過媒体から構成され、実質的に円筒形状を有するフィルタ素子と、前記フィルタ素子の少なくとも一つの露出された表面上に配置される支持構造と、を有する、流体フィルタ。
[0037]実施形態14:
実施形態13の流体フィルタにおいて、
前記フィルタ素子は実質的に円筒状の内部キャビティを有し、前記支持構造は前記ろ過媒体の外側の露出された表面上と前記ろ過媒体の内側の露出された表面上とに配置される、流体フィルタ。
[0038]実施形態15:
実施形態13または14の流体フィルタにおいて、
前記支持構造は、前記実質的に円筒状のフィルタ素子の第1端部に配置される閉止端部プレートを有する、流体フィルタ。
[0039]実施形態16:
実施形態13ないし15のいずれかの流体フィルタにおいて、
前記支持構造は、少なくとも一つの封止素子を有する封止フランジを有する、流体フィルタ。
[0040]実施形態17:
実施形態13ないし16のいずれかの流体フィルタにおいて、
前記支持構造の少なくとも全ての流体接触表面は、少なくとも実質的にフルオロポリマーから構成される、流体フィルタ。
[0041]実施形態18:
流体フィルタであって、
単一ヘッドに形成される流体流入口と、
前記単一ヘッドに形成され、前記流体流入口と流体連通する流入マニホールドであって、前記流入マニホールドは、流入流体流れを複数の並行分岐流れに分割するように構成された、流入マニホールドと、
複数のフィルタ素子であって、前記複数のフィルタ素子の各フィルタ素子は、前記複数の並行分岐流れの各並行分岐流れの流れ通路に配置された、複数のフィルタ素子と、
前記単一ヘッドに形成され、前記複数のフィルタ素子の各フィルタ素子からの並行分岐流れを受け入れ、前記並行分岐流れを流出流体流れに再結合し、且つ前記単一ヘッドに形成された流体流出口に前記流体流出流れを向かわせるように構成された、流出マニホールドと、
複数のフィルタハウジングであって、前記複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジングは、前記複数のフィルタ素子の各フィルタ素子を取り囲み且つ包囲し、前記複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジングは、前記単一ヘッドから個々に取り外し可能である、複数のフィルタハウジングと、を有する、流体フィルタ。
[0042]実施形態19:
実施形態18の流体フィルタにおいて、
前記複数のフィルタ素子の各フィルタ素子は、前記流体フィルタから個々に取り外し可能である、流体フィルタ。
[0043]実施形態20:
実施形態18又は19の流体フィルタにおいて、
各フィルタ素子は、実質的にフルオロポリマーから構成される支持構造内に配置される、フィルタ素子。
[0044]実施形態21:
流体フィルタを製造する方法であって、
単一ヘッドを提供するステップであって、前記単一ヘッドは、
流体流入口と、
前記単一ヘッド内の流入マニホールドであって、前記流体流入口は前記流入マニホールドと流体連通する、流入マニホールドと、
流体流出口と、
前記単一ヘッド内の流出マニホールドであって、前記流体流出口は、前記流出マニホールドと流体連通する、流出マニホールドと、を有する、ステップと、
複数のフィルタハウジングを提供するステップであって、前記複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジングは、前記単一ヘッドに個々に取り付けられるように構成される、ステップと、
前記流入マニホールドが、前記流体流入口に流入する流入流体流れを流れ分岐に並行に分割し、且つ各並行流れ分岐を各フィルタカートリッジの流入側に向かわせ、前記流出マニホールドが各フィルタカートリッジの流出側からの流れ分岐を並行に受け入れ、各流れ分岐を流出流れに再結合し、且つ前記流出流れを前記流体流出口に向かわせるように、前記複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジングを、前記複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジング内に配置されたフィルタカートリッジを備えた状態で前記単一ヘッドに取り付けるステップと、を有する、方法。
[0045]実施形態22:
実施形態21の方法において、
単一ヘッドを提供するステップは、さらに、フルオロポリマーから構成される流体接触表面を有する単一ヘッドを含むように前記単一ヘッドを選択することを有する、方法。
[0046]実施形態23:
実施形態21又は22の方法において、
前記単一ヘッドと、前記複数のフィルタハウジングのフィルタハウジングと、のうち少なくとも一つを形成するステップを有する、方法。
[0047]特定の例示的な実施形態が図面に関連して説明されてきたが、当業者は、本開示の範囲がここで明確に示され且つ説明されたこれらの実施形態に限定されないことを認識し且つ理解するであろう。むしろ、ここで説明される実施形態への多くの追加、削除、及び修正が、以降で権利主張され法的な均等を含む実施形態のように、本開示の範囲内の実施形態を生成するためになされ得る。さらに、開示された一実施形態からの特徴は、発明者によって予期されるように、本開示の範囲内において、開示された他の実施形態の特徴と組み合わされ得る。
[0002]本開示の実施形態は、概して多数のフィルタ素子を含む流体フィルタに関する。追加の実施形態は、その流体フィルタを製造し使用する方法を含む。
[0003]多くの産業では、流体ポンプを使用して流体を加圧し且つ/又は輸送する必要がある。例えば、流体ポンプは、輸送、処理、製造、灌漑、ガソリン供給、空気調節システム、流体制御、海洋サービス等の産業においてみられる。異なる産業は、様々な種類の対象流体をポンプすること必要とし得る。例えば、産業は空気、オイル、水、酸等をポンプし得る。
[0004]流体内の粒子汚染は一般的な問題であり、ポンプ又は他のシステム部品における故障に最も寄与し得るものである。粒子及び他の物質は、フィルタ素子を有する流体フィルタを通じて対象流体をポンプすることにより、対象流体から取り除かれ得る。
[0005]フィルタ素子は、流体の流れに対する抵抗を生成し得、その大きさは、フィルタ媒体及びろ液の所望の純度(即ち、除去されることが望まれる粒子汚染の量及びサイズ)の特定の特性を含み得る変数に依存する。流れの抵抗は、流体システムの圧力、流量、及び効率において好ましくない損失につながり得る。ろ過素子により生成される流れ抵抗は、流体流れが流通されるろ過素子の表面積を増加させることにより低減され得る。表面積は、例えば、フィルタのサイズを増大させること、又は複数のフィルタ素子を利用することにより、増加され得る。しかしながら、フィルタサイズを増大させることは、フィルタのハウジングのサイズの対応する増大を要し得、所与の流体圧力の結果ハウジングに加わる力が、ハウジングの表面積に比例して増加する。ハウジングの設計及びシステムの圧力操作に応じて、一部の材料は、大きいハウジングに関連する力に耐えるための強度が不足し得る。複数のフィルタ素子の配列は、余分な取り付け及び配管部品を要し得、スペースの非能率的な使用、より大きな部品コスト、及びより長い組立時間を引き起こす。
[0006]一実施形態では、流体フィルタは、流入マニホールドと流体連通する流体流入口と流出マニホールドと流体連通する流体流出口とを有する単一ヘッドを有し得る。複数のフィルタハウジングは、単一ヘッドに接続され得、複数のフィルタハウジングの各々のフィルタハウジングは、単一ヘッドから個別に取り外し可能であり得る。また、流体フィルタは、複数のフィルタカートリッジを有し得、複数のフィルタカートリッジの各々のフィルタカートリッジは、複数のフィルタハウジングの対応するフィルタハウジング内に配置され得る。流入マニホールドは、流体流入口と複数のフィルタカートリッジの各フィルタカートリッジの流入側との間で並行した流体連通を提供するように構成され得、流出マニホールドは、流体流出口と複数のフィルタカートリッジの各フィルタカートリッジの流出側との間で並行した流体連通を提供するように構成され得る。
[0007]他の実施形態では、流体フィルタの製造方法は、単一ヘッドであって、流体流入口と、単一ヘッド内の流入マニホールドと、流体流出口と、単一ヘッド内の流出マニホールドと、を含む単一ヘッドを提供することを含み得る。流体流入口は、流入マニホールドと流体連通し、流体流出口は流出マニホールドと流体連通する。方法は、さらに、複数のフィルタハウジングを提供することを含む。複数のフィルタハウジングの各々は、単一ヘッドに個々に取り付けられるように構成される。流入マニホールドが、流体流入口に流入する流入流体流れを流れ分岐に並行に分割し、且つ各並行流れ分岐を各フィルタカートリッジの流入側に向かわせ、流出マニホールドが各フィルタカートリッジの流出側からの流れ分岐を並行に受け入れ、各流れ分岐を流出流れに再結合し、且つ流出流れを流体流出口に向かわせるように、複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジングは、複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジング内に配置されたフィルタカートリッジを備えた状態で単一ヘッドに取り付けられる。
[0008]図1は、本開示の一実施形態による流体フィルタの斜視図である。 [0009]図2は、図1の流体フィルタの横断面図である。 [0010]図3は、図1の流体フィルタの横断面斜視図であり、この横断面は図2の横断面に対する横軸の面で得られる。 [0011]図4は、図1−図3の流体フィルタのフィルタ素子の一実施形態の横断面斜視図である。
[0012]ここで示される図は、特定の材料、装置、システム、又は方法の実際の図を意味するものではなく、単に理想的な描写であり、本発明の実施形態を説明するために採用されるものである。
[0013]ここで使用されるように、所与のパラメータに関する用語「実質的に」は、所与のパラメータ、特性、又は状態が受け入れ可能な製作公差のようなわずかの差異を許容することを当業者が理解する程度を意味する。
[0014]ここで使用されるように、用語「マニホールド」は、複数の通路に分岐する単一の通路、又は単一の通路に分岐する複数の通路を意味し且つ含む。
[0015]図1は、本開示の流体フィルタ100を示す。流体フィルタ100は、対象流体の流れ(即ち、供給)が流体フィルタ100に入り得る流体流入口102と、フィルタされた流体の流れ(即ち、ろ液)が流体フィルタ100から流出し得る流体流出口104と、を含み得る。流体流入口102及び流体流出口104は、単一ヘッド106内に配置され得る。一部の実施形態では、流体流入口102及び流体流出口104は、単一ヘッド106内に形成される流入ポート109部分的に配置される流入フィッティング108と、単一ヘッド106内に形成される流出ポート111部分的に配置される流出フィッティング110とを含み得る。流入フィッティング108及び流出フィッティング110は、ポンプ及び/又は他の器具と流体フィルタ100との間で流体流れを導くための外部配管系統、例えばライン、ホース、又はチューブと接続するように構成され得る。単一ヘッド106は、流体フィルタ100を流体システムの他の要素に取り付けることができるようにするように構成される機構を含み得る。例えば、単一ヘッド106は、流体フィルタ100が取り付けられる表面、例えばフレーム、又は他の要素の取り付けプレート(図示せず)に隣接するように構成される概して平坦な表面112を含み得る。単一ヘッドは、単一ヘッド106をフレーム又は取り付けプレートに取り付けるためのボルト又はねじ等のハードウェアが通過し得る穴114を含み得る。
[0016]一部の実施形態では、単一ヘッド106の少なくとも流体接触表面が、フルオロポリマー材料から実質的に構成され得る。例であり、限定されないが、単一ヘッド106は、ネオプレン、ブナN、エチレンジエンMクラス(EPDM)、バイトン(登録商標)、ポリウレタン、ハイトレル(登録商標)、サントプレーン(登録商標)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、パーフルオロアルコキシフルオロカーボン樹脂(PFA)、エチレンクロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、ナイロン、ポリエチレン、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ノーデル(登録商標)、及びニトリルの一又は複数を有し得る。一部の実施形態では、単一ヘッド106は、単一片の材料から例えば機械加工により形成され得る。代替的に、単一ヘッド106は、射出成形、鋳造、又は他の製造方法により、ポリマーから形成され得る。
[0017]流体フィルタ100は、単一ヘッド106に取り付けられる複数のフィルタハウジング116を含み得る。複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジング116は、単一ヘッド106から個々に取り外し可能であり得る。例えば、本開示の一実施形態では、流体フィルタ100は、2つのフィルタハウジング116を含み得、各々は、個々に取り外し可能な保持リング118により単一ヘッド106に取り付けられる。フィルタハウジング116は、例えば、単一ヘッド106に関連して上述された材料及び方法を使用して形成され得る。一部の実施形態では、フィルタハウジング116の少なくとも流体接触面が、フルオロポリマー材料を有し得る。
[0018]図2を参照すると、複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジング116が、ろ過素子、例えばフィルタカートリッジ120を取り囲み且つ包囲し得る。各フィルタカートリッジ120は、対象流体の流れが流入し得る流入側122と、ろ過された流体の流れが流出し得る流出側124とを含み得る。各フィルタカートリッジ120の流入側122は、単一ヘッド106に形成される複数のフィルタ流入口のうちの一つのフィルタ流入口126に流体連通し得る。複数のフィルタ流入口の各フィルタ流入口126、流体流入口102と直接流体連通し得る(即ち、並行に流体連通し得る)。例えば、各フィルタ流入口126は、図3に関連して以下に示され且つ説明されるように、流入マニホールドを通じて流体流入口102に接続され得る。
[0019]各フィルタカートリッジ120の流出側124は、単一ヘッド106に形成される複数の流体流出口のフィルタ流出口128と流体連通し得る。複数のフィルタ流出口の各フィルタ流出口128、流体流出口104と直接に(即ち、並列に)流体連通し得る。例えば、図2に示されるように、複数のフィルタ流出口の各フィルタ流出口128は、流出マニホールド130と流体連通し得る。非限定的な例として、流出マニホールド130は、細長く実質的に円筒形状のキャビティとして単一ヘッド内に形成され得る。例えば、流出マニホールド130は、ドリルビット又はボールミルを用いて単一ヘッド106内にキャビティをドリル又はミリングすることにより形成され得る。同様に、複数のフィルタ流出口の各フィルタ流出口128は、単一ヘッド106を通じてドリル又はミリングし、流体が流出マニホールド130及びその後流体流出口104を通過するための開口を形成することにより、形成され得る。
[0020]図3は、図1及び図2に関連して示される流体フィルタ100を示し、図3の断面は、図2の断面とは直交する面で得られる。単一ヘッド106は、流体流入口102と流体連通する流入マニホールド132を含み得る。単一ヘッド106は、複数のフィルタ流入口126(図3の面ではフィルタ流入口126が一つのみ示される)を含み得、各フィルタ流入口126は流入マニホールド132と直接に(即ち並列に)流体連通する。複数のフィルタ流入口の各フィルタ流入口126は、単一ヘッド106内に配置され且つフィルタカートリッジ120の流入側122の上部に位置する実質的に円形の凹部として形成され得る。流入マニホールド132は、図2に関連して上述された流出マニホールド130と同様に形成され得る、即ち、流入マニホールド132は、単一ヘッド106内に細長い円筒のキャビティをミリング又はドリルすることにより形成され得る。各フィルタ流入口126の一部が、流体が流入マニホールド132から複数のフィルタ流入口の各フィルタ流入口126に通過して、その後複数のフィルタカートリッジの各フィルタカートリッジ120の流入側122に達するための流入マニホールド132への開口を形成するように、複数のフィルタ流入口の各フィルタ流入口126が形成され得る。
[0021]一部の実施形態では、各フィルタ流入口126、実質的に円形の形状を有し得、実質的に円形の形状は、破線に示される高さ134,135を有する。高さ134,135、フィルタカートリッジ120の直径に渡る流入マニホールド132と反対の位置における最小高さ134から、流入マニホールド132に近接した位置における最大高さ135に変化し得る。フィルタ流入口126は、流入マニホールド132に近接した最大高さ135の近くにおいて、流入マニホールド132への開口を形成し得る。
[0022]作動中、例えば流体ポンプによって生成される圧力差に促される、粒子汚染が同伴される流体の流れは、流体流入口102に流入し、流入マニホールド132内に流入し得る。流入マニホールド132から、流体流れの部分は、複数の流入口の各フィルタ流入口126に流入し得る(即ち、流体は、流入マニホールド132から各フィルタ流入口126に並列分岐して同時に流入し得る)。並列の各流れ分岐は、複数のフィルタカートリッジの各フィルタカートリッジ120の流入側122に流入し、流れている対象流体から粒子汚染を除去(例えば、低減又は除外)するように構成された(図4に関連して以下により詳細に説明される)ろ過媒体を通過し得る。ろ過された流体は、各フィルタカートリッジ120の流出側124から各フィルタ流出口128に同時に流れ得、流体の並列分岐は、流出マニホールド130内への単一の流体流れに再結合し、流体流出口104を通じて流体フィルタ100から流出し得る(図1及び図2)。
[0023]流体流入口102と流体流出口104との間で並列の流れ経路を備えた多数のフィルタカートリッジ120を有することで、フィルタ表面領域を増加させ、その結果、典型的に流体フィルタに関連する圧力及び流量におけるロスを低減し得る。単一ヘッド106により、分離して配される多数のフィルタ配置の場合に比べて、著しく改善された梱包効率を可能にし得る。さらに、複数のフィルタカートリッジ120は、各個別のフィルタハウジング116のサイズの対応する増加なしに、フィルタ表面領域の増加を提供し得る。
[0024]再び図3を参照すると、複数のフィルタカートリッジの各フィルタカートリッジ120は、フィルタハウジング116内に収容され得る。各フィルタハウジング116は、単一ヘッド106に対して取り付けられ、且つ個々に取り外し可能であり得る。さらに、各フィルタハウジング116は、ハウジング116に加えられる力に耐えるように構成され得、この力は、加圧された流体が作用するフィルタハウジング116の全体の内部領域によって増加する流体流れの圧力に等しい。各フィルタハウジング116は、各フィルタカートリッジ120を包囲して封止し、単一ヘッド106に各フィルタカートリッジ120を保持するように構成され得る。例えば、複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジング116は、第1端部138及び第2端部142を備えた実質的に中空の円筒本体136と、第1端部138に取り付けられる端部キャップ140と、第2端部142に取り付けられる封止リング144と、を含み得る。端部キャップ140及び封止リング144は、図3に示すように、ネジ山145により円筒本体136に取り付けられ得、或いは、代替的に、接着剤による化学結合、又は摩擦溶接によって取り付けられ得、又は円筒本体136と一体に形成され得る。封止リング144は、単一ヘッド106と各フィルタハウジング116との間の流体シールを形成するように構成され得る。一部の実施形態では、封止リング144は、単一ヘッド106に直接接触することによりシールを形成するように構成される。他の実施形態では、封止リング144は、封止リング144と単一ヘッド106との間に配置されるオーリング又は他の圧縮性のシール等の、一以上の封止素子を含み得る。
[0025]複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジング116は、保持リング118により単一ヘッド106に取り付けられ得る。保持リング118は、封止リング144に隣接するように構成された突起物146(例えばフランジを含み、フィルタハウジング116を単一ヘッド106に保持させ得る。保持リング118は、単一ヘッド106に形成される補完ネジ溝とかみ合うように構成される保持リング118に形成されたネジ溝147によって単一ヘッド106と接合され得る。代替的に、保持リング118は、クランプ、クリップ、又は他の機械的な保持装置によって単一ヘッド106に接合され得る。ィルタカートリッジ120を交換することが必要とされ又は求められるとき、保持リング118が単一ヘッド106から取り外され得、フィルタカートリッジ120が流体フィルタ100から取り除かれ得、交換のフィルタカートリッジがフィルタハウジング116内に配置され得る、即ち単一ヘッド106内に挿入され得る。その後、フィルタハウジング116は、単一ヘッド106に戻され得、保持リング118がフィルタハウジング116とフィルタカートリッジ120とを単一ヘッド106に保持するために再配置され得る。複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジング116は、各フィルタハウジング116に関連する保持リング118を取り外すことにより、単一ヘッド106から個々に取り外し可能にされ得る。
[0026]図4を参照すると、複数のフィルタカートリッジの各フィルタカートリッジ120は、ろ過媒体を有するフィルタ素子148を含み得る。本開示の一部の実施形態では、フィルタ素子148は、第1端部150と第2端部152とを備えた実質的に円筒中空形状を有得る。フィルタ素子148は、セルロース、グラスファイバー、アラミド、ポリエステル、ナイロン、フルオロポリマーファイバー、又は他の材料等の織り繊維又はマット繊維等のろ過媒体を有し得る。付加的に、又は代替的に、フィルタ素子148は、多孔質膜を備えたろ過媒体を有し得る。一部の実施形態では、ろ過媒体は、強酸等の流体による劣化に抵抗力のある、又はこれに影響されない材料を有し得る。ろ過媒体は、フィルタ素子148を形成する複数の円筒形の層を含み得、ろ過媒体は、フィルタ表面領域を増加させるためにひだを含み得る。図2及び図3に関連して上述されたように、各フィルタカートリッジは、流入側122(即ち、供給物が流れ入る側)と、流出側124(即ち、ろ液が流れ出る側)とを含み得る。
[0027]各フィルタカートリッジ120は、支持構造154を含み得る。支持構造154は、加圧された流体がフィルタ素子148の表面領域に作用したときに形状を維持し且つフィルタ素子148の崩壊を防止するために十分な強度及び剛性を有する材料を有し得る。例えば、一部の実施形態では、支持構造の流体接触表面の少なくとも全面が、フルオロポリマー材料から構成され得る。支持構造154は、フィルタ素子148の第1端部150に配置された閉止端部プレート156を含み得る。支持構造154は、同様に、フィルタ素子148の第2端部152に配置される封止フランジ158を含み得る。封止フランジは、フィルタカートリッジ120と単一ヘッド106(図2)との間の流体シールを生成するように構成された、一以上の封止素子160、例えばオーリング又は他の圧縮性シールを含み得る。
[0028]支持構造154は、フィルタカートリッジ120の流入側122及び流出側124に対応するフィルタ素子148の露出表面上に配置される格子型構造162を含み得る。例えば、一部の実施形態では、格子型構造162は、フィルタ素子148が露出される開口部164(例えば、を画定する相互に垂直に配向され且つ離間された直線状の支持物の列を含み得る。一部の実施形態では、支持構造154は、格子型構造162を形成するために実質的に円筒状の外郭構造に穴164を機械加工することによって形成され得る。他の実施形態では、支持構造は、射出成形、鋳造、又は他の製造プロセスによって形成され得る。穴164は、図4に示すように実質的に長方形形状であり、或いは円形、楕円形、台形、又は任意の他の適切な形状であり得る。穴164の形状、大きさ、及び数は、支持構造154の剛性を実質的に維持しつつ、穴164に露出されるフィルタ素子148の表面領域を最大化(例えば、増加)するように選択され得る。
[0029]一部の実施形態では、流体フィルタを製造する方法は、単一ヘッドを提供することを含む。流体流入口及び流入マニホールドは、単一ヘッドに形成され得、流体流入口及び流入マニホールドは、流体連通し得る。流体流出口及び流出マニホールドは、単一ヘッドに形成され得、流体流出口及び流出マニホールドは、流体連通し得る。流体フィルタを製造する方法は、複数のフィルタハウジングを形成することを含み得、各フィルタハウジングは、単一ヘッドに個々に取り付けられるように構成され得る。複数のカートリッジフィルタが形成され得、複数のカートリッジフィルタの各カートリッジフィルタは、複数のフィルタハウジングの対応するフィルタハウジング内に配置されるように構成され得る。複数のフィルタカートリッジの各フィルタカートリッジは、流入側と流出側とを含み得る。流入マニホールドは、流体流入口に流入する流入流体流れを並行流れ分岐に分割し、各並行流れ分岐を複数のフィルタカートリッジの各フィルタカートリッジの流入側に向かわせる。流出マニホールドは、複数のフィルタカートリッジの各フィルタカートリッジの流出側からの並行流れ分岐を受け入れ、各並行流れ分岐を流出流れに再結合し、流出流れを流体流出口へ向かわせるように構成され得る。単一ヘッドを提供することは、単一ヘッドの流体接触表面の少なくとも全部が少なくとも実質的にフルオロポリマーから構成される単一ヘッドを提供することを含み得る。流入マニホールド及び流出マニホールドの少なくとも一つを形成することは、単一ヘッド内に細長く概して円筒形のキャビティを形成することを含み得る。
[0030]本開示の範囲内の非限定的な追加の実施形態は、限定されないが、以下の形態を含む。
[0031]実施形態1:
流体フィルタであって、
流入マニホールドと流体連通する流体流入口と、流出マニホールドと流体連通する流体流出口と、を有する単一ヘッドと、
前記単一ヘッドに接続される複数のフィルタハウジングであって、前記複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジングは前記単一ヘッドから個々に取り外し可能である、複数のフィルタハウジングと、
複数のフィルタカートリッジであって、前記複数のフィルタカートリッジの各フィルタカートリッジは前記複数のフィルタハウジングの対応するフィルタハウジング内に配置される、複数のフィルタカートリッジと、を有し、
前記流入マニホールドは、前記流体流入口と前記複数のフィルタカートリッジの各フィルタカートリッジの流入側との間で並行な流体連通を提供するように構成され、
前記流出マニホールドは、前記流体流出口と前記複数のフィルタカートリッジの各フィルタカートリッジの流出側との間で並行な流体連通を提供するように構成される、流体フィルタ。
[0032]実施形態2:
実施形態1の流体フィルタにおいて、
前記単一ヘッドの流体接触表面の少なくとも全部が、少なくとも実質的にフルオロポリマーから構成される、流体フィルタ。
[0033]実施形態3:
実施形態1又は2の流体フィルタにおいて、
前記複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジングの流体接触表面の少なくとも全部が、少なくとも実質的にフルオロポリマーから構成される、流体フィルタ。
[0034]実施形態4:
実施形態1ないし3のいずれかの流体フィルタにおいて、
前記複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジングは、実質的に円筒形状を有する、流体フィルタ。
[0035]実施形態5:
実施形態4の流体フィルタにおいて、
前記複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジングは、中空円筒本体を有し、端部キャップが前記中空円筒本体の第1端部に配置され、封止リングが前記中空円筒本体の第2端部に配置され、前記第2端部は前記単一ヘッドに結合するように構成される、流体フィルタ。
[0036]実施形態6:
実施形態1ないし5のいずれかの流体フィルタにおいて、
前記複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジングは、保持リングによって前記単一ヘッドに取り付けられる、流体フィルタ。
[0037]実施形態7:
実施形態6の流体フィルタにおいて、
前記保持リングは、前記単一ヘッドに設けられる補完ネジ溝と相互作用するように構成されたネジ溝を有する、流体フィルタ。
[0038]実施形態8:
実施形態1ないし7のいずれかの流体フィルタにおいて、
前記流入マニホールドは、前記単一ヘッドに形成された複数の流入口と流体連通する、前記単一ヘッドに形成された概して円筒状の通路を有する、流体フィルタ。
[0039]実施形態9:
実施形態8の流体フィルタにおいて、
前記複数の流入口の各流入口は、前記単一ヘッドに形成された実質的に円形の凹部を有し、各円形の凹部は、円形の凹部の円周の周囲に沿って変化する高さを有する、流体フィルタ。
[0040]実施形態10:
実施形態9の流体フィルタにおいて、
各流入口の各円形の凹部は、前記円形の凹部の前記高さが最大となる位置において前記流入マニホールドに接続される、流体フィルタ。
[0041]実施形態11:
実施形態1ないし10のいずれかの流体フィルタにおいて、
前記流出マニホールドは、前記単一ヘッドに形成される概して円筒状の通路と、前記単一ヘッドに形成され、前記概して円筒状のキャビティに延在する複数の流出口と、を有する、流体フィルタ。
[0042]実施形態12:
実施形態1ないし11のいずれかの流体フィルタにおいて、
前記複数のフィルタハウジングは、二つのフィルタハウジングを有し、前記複数のフィルタカートリッジは、二つのフィルタカートリッジを有する、流体フィルタ。
[0043]実施形態13:
実施形態1ないし12のいずれかの流体フィルタにおいて、
前記複数のフィルタカートリッジの各フィルタカートリッジは、ろ過媒体から構成され、実質的に円筒形状を有するフィルタ素子と、前記フィルタ素子の少なくとも一つの露出された表面上に配置される支持構造と、を有する、流体フィルタ。
[0044]実施形態14:
実施形態13の流体フィルタにおいて、
前記フィルタ素子は実質的に円筒状の内部キャビティを有し、前記支持構造は前記ろ過媒体の外側の露出された表面上と前記ろ過媒体の内側の露出された表面上とに配置される、流体フィルタ。
[0045]実施形態15:
実施形態13または14の流体フィルタにおいて、
前記支持構造は、前記実質的に円筒状のフィルタ素子の第1端部に配置される閉止端部プレートを有する、流体フィルタ。
[0046]実施形態16:
実施形態13ないし15のいずれかの流体フィルタにおいて、
前記支持構造は、少なくとも一つの封止素子を有する封止フランジを有する、流体フィルタ。
[0047]実施形態17:
実施形態13ないし16のいずれかの流体フィルタにおいて、
前記支持構造の少なくとも全ての流体接触表面は、少なくとも実質的にフルオロポリマーから構成される、流体フィルタ。
[0048]実施形態18
流体フィルタを製造する方法であって、
単一ヘッドを提供するステップであって、前記単一ヘッドは、
流体流入口と、
前記単一ヘッド内の流入マニホールドであって、前記流体流入口は前記流入マニホールドと流体連通する、流入マニホールドと、
流体流出口と、
前記単一ヘッド内の流出マニホールドであって、前記流体流出口は、前記流出マニホールドと流体連通する、流出マニホールドと、を有する、ステップと、
複数のフィルタハウジングを提供するステップであって、前記複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジングは、前記単一ヘッドに個々に取り付けられるように構成される、ステップと、
前記流入マニホールドが、前記流体流入口に流入する流入流体流れを流れ分岐に並行に分割し、且つ各並行流れ分岐を各フィルタカートリッジの流入側に向かわせ、前記流出マニホールドが各フィルタカートリッジの流出側からの流れ分岐を並行に受け入れ、各流れ分岐を流出流れに再結合し、且つ前記流出流れを前記流体流出口に向かわせるように、前記複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジングを、前記複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジング内に配置されたフィルタカートリッジを備えた状態で前記単一ヘッドに取り付けるステップと、を有する、方法。
[0049]実施形態19
実施形態18の方法において、
単一ヘッドを提供するステップは、さらに、フルオロポリマーから構成される流体接触表面を有する単一ヘッドを含むように前記単一ヘッドを選択することを有する、方法。
[0050]実施形態20
実施形態18又は19の方法において、
前記単一ヘッドと、前記複数のフィルタハウジングのフィルタハウジングと、のうち少なくとも一つを形成するステップを有する、方法。
[0051]特定の例示的な実施形態が図面に関連して説明されてきたが、当業者は、本開示の範囲がここで明確に示され且つ説明されたこれらの実施形態に限定されないことを認識し且つ理解するであろう。むしろ、ここで説明される実施形態への多くの追加、削除、及び修正が、以降で権利主張され法的な均等を含む実施形態のように、本開示の範囲内の実施形態を生成するためになされ得る。さらに、開示された一実施形態からの特徴は、発明者によって予期されるように、本開示の範囲内において、開示された他の実施形態の特徴と組み合わされ得る。

Claims (20)

  1. 流体フィルタであって、
    流入マニホールドと流体連通する流体流入口と、流出マニホールドと流体連通する流体流出口と、を有する単一ヘッドと、
    前記単一ヘッドに接続される複数のフィルタハウジングであって、前記複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジングは前記単一ヘッドから個々に取り外し可能である、複数のフィルタハウジングと、
    複数のフィルタカートリッジであって、前記複数のフィルタカートリッジの各フィルタカートリッジは前記複数のフィルタハウジングの対応するフィルタハウジング内に配置される、複数のフィルタカートリッジと、を有し、
    前記流入マニホールドは、前記流体流入口と前記複数のフィルタカートリッジの各フィルタカートリッジの流入側との間で並行な流体連通を提供するように構成され、
    前記流出マニホールドは、前記流体流出口と前記複数のフィルタカートリッジの各フィルタカートリッジの流出側との間で並行な流体連通を提供するように構成される、流体フィルタ。
  2. 請求項1に記載された流体フィルタにおいて、
    前記単一ヘッドの流体接触表面の少なくとも全部が、少なくとも実質的にフルオロポリマーから構成される、流体フィルタ。
  3. 請求項1に記載された流体フィルタにおいて、
    前記複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジングの流体接触表面の少なくとも全部が、少なくとも実質的にフルオロポリマーから構成される、流体フィルタ。
  4. 請求項1に記載された流体フィルタにおいて、
    前記複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジングは、実質的に円筒形状を有する、流体フィルタ。
  5. 請求項4に記載された流体フィルタにおいて、
    前記複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジングは、中空円筒本体を有し、端部キャップが前記中空円筒本体の第1端部に配置され、封止リングが前記中空円筒本体の第2端部に配置され、前記第2端部は前記単一ヘッドに結合するように構成される、流体フィルタ。
  6. 請求項4に記載された流体フィルタにおいて、
    前記複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジングは、保持リングによって前記単一ヘッドに取り付けられる、流体フィルタ。
  7. 請求項6に記載された流体フィルタにおいて、
    前記保持リングは、前記単一ヘッドに設けられる補完ネジ溝と相互作用するように構成されたネジ溝を有する、流体フィルタ。
  8. 請求項1に記載された流体フィルタにおいて、
    前記流入マニホールドは、前記単一ヘッドに形成された複数の流入口と流体連通する、前記単一ヘッドに形成された概して円筒状の通路を有する、流体フィルタ。
  9. 請求項8に記載された流体フィルタにおいて、
    前記複数の流入口の各流入口は、前記単一ヘッドに形成された実質的に円形の凹部を有し、各円形の凹部は、深さと幅を有し、前記深さは円形の凹部の円周の周囲に沿って変化する、流体フィルタ。
  10. 請求項9に記載された流体フィルタにおいて、
    各流入口の各円形の凹部は、前記円形の凹部の深さが最大となる位置において前記流入マニホールドに接続される、流体フィルタ。
  11. 請求項1に記載された流体フィルタにおいて、
    前記流出マニホールドは、前記単一ヘッドに形成される概して円筒状の通路と、前記単一ヘッドに形成され、前記概して円筒状のキャビティに延在する複数の流出口と、を有する、流体フィルタ。
  12. 請求項1に記載された流体フィルタにおいて、
    前記複数のフィルタハウジングは、二つのフィルタハウジングを有し、前記複数のフィルタカートリッジは、二つのフィルタカートリッジを有する、流体フィルタ。
  13. 請求項1に記載された流体フィルタにおいて、
    前記複数のフィルタカートリッジの各フィルタカートリッジは、ろ過媒体から構成され、実質的に円筒形状を有するフィルタ素子と、前記フィルタ素子の少なくとも一つの露出された表面上に配置される支持構造と、を有する、流体フィルタ。
  14. 請求項13に記載された流体フィルタにおいて、
    前記フィルタ素子は実質的に円筒状の内部キャビティを有し、前記支持構造は前記ろ過媒体の外側の露出された表面上と前記ろ過媒体の内側の露出された表面上とに配置される、流体フィルタ。
  15. 請求項13に記載された流体フィルタにおいて、
    前記支持構造は、前記実質的に円筒状のフィルタ素子の第1端部に配置される閉止端部プレートを有する、流体フィルタ。
  16. 請求項13に記載された流体フィルタにおいて、
    前記支持構造は、少なくとも一つの封止素子を有する封止フランジを有する、流体フィルタ。
  17. 請求項13に記載された流体フィルタにおいて、
    前記支持構造の少なくとも全ての流体接触表面は、少なくとも実質的にフルオロポリマーから構成される、流体フィルタ。
  18. 流体フィルタを製造する方法であって、
    単一ヘッドを提供するステップであって、前記単一ヘッドは、
    流体流入口と、
    前記単一ヘッド内の流入マニホールドであって、前記流体流入口は前記流入マニホールドと流体連通する、流入マニホールドと、
    流体流出口と、
    前記単一ヘッド内の流出マニホールドであって、前記流体流出口は、前記流出マニホールドと流体連通する、流出マニホールドと、を有する、ステップと、
    複数のフィルタハウジングを提供するステップであって、前記複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジングは、前記単一ヘッドに個々に取り付けられるように構成される、ステップと、
    前記流入マニホールドが、前記流体流入口に流入する流入流体流れを流れ分岐に並行に分割し、且つ各並行流れ分岐を各フィルタカートリッジの流入側に向かわせ、前記流出マニホールドが各フィルタカートリッジの流出側からの流れ分岐を並行に受け入れ、各流れ分岐を流出流れに再結合し、且つ前記流出流れを前記流体流出口に向かわせるように、前記複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジングを、前記複数のフィルタハウジングの各フィルタハウジング内に配置されたフィルタカートリッジを備えた状態で前記単一ヘッドに取り付けるステップと、を有する、方法。
  19. 請求項18に記載された方法において、
    単一ヘッドを提供するステップは、さらに、フルオロポリマーから構成される流体接触表面を有する単一ヘッドを含むように前記単一ヘッドを選択することを有する、方法。
  20. 請求項18に記載された方法において、
    前記単一ヘッドと、前記複数のフィルタハウジングのフィルタハウジングと、のうち少なくとも一つを形成するステップを有する、方法。
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