JP2015119086A - 半導体発光装置 - Google Patents

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竜舞 斎藤
紀子 二瓶
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Abstract

【課題】非発光領域への光の伝播が大幅に抑制された半導体発光装置を提供する。
【解決手段】搭載基板11と、搭載基板上に並置された複数の半導体発光素子20,30と、複数の半導体発光素子の隣接する半導体発光素子間に跨って、かつ隣接する半導体発光素子間の素子間領域の長手方向に沿って配置された複数の光吸収体12からなる光吸収体群13と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光ダイオード(LED)などの半導体発光素子を複数個用いた半導体発光装置に関する。
半導体発光素子は、通常、成長用基板上に、n型半導体層、発光層及びp型半導体層からなる半導体構造層を成長し、それぞれn型半導体層及びp型半導体層に電圧を印加するn電極及びp電極を形成して作製される。さらに、放熱性能の向上を図る半導体発光素子として、半導体構造層を成長用基板とは別の支持基板に接合した後、成長用基板を除去した半導体発光素子が知られている。また、複数の半導体発光素子を実装基板上に固定し、さらに波長変換用の蛍光体層を形成した後、樹脂などで封止することによって、半導体発光装置が作製される。
特許文献1には、ベース基板の主面に、発光素子であるLEDが直列に接続されたLEDアレイが配置され、当該LEDアレイを覆う蛍光体膜が設けられた半導体発光装置が開示されている。
特開2011-044741号公報
近年、自動車用ヘッドライトにおいて、LEDアレイを光源として使用することが着目されている。さらに、所望の形状の配光を形成する為に光源前方にシャッター等を設ける等の技術が知られている。また、前方の状況、すなわち対向車や前走車などの有無及びその位置に応じて配光形状をリアルタイムで制御する技術も注目されている。この技術によって、例えば走行用の配光形状すなわちハイビームでの走行中に対向車を検知した際には、ヘッドライトに照射される領域のうち、当該対向車の領域のみをリアルタイムで遮光することが可能となる。従って、ドライバに対して常にハイビームに近い視界を与えることができ、その一方で対向車に眩惑光(グレア)を与えることが防止される。このような配光可変型のヘッドライトシステムは、例えば、複数の半導体発光素子をアレイ状に配置した半導体発光装置を作製し、当該半導体発光素子の各々への導通及び非導通をリアルタイムで制御することによって実現することができる。
しかし、一般に、複数の半導体発光素子が並置された半導体発光装置の半導体発光素子のうち、導通されている素子から放出された光が蛍光体層に入射した後に進路を変え、蛍光体層内を非発光の領域に向かって伝播してしまう場合があった。装置への給電用に設けられた電極パッドに向かって光が漏れ出た場合、当該電極パッド上の領域からも光が放出されているような状態となり、これがグレアの原因の1つとなっていた。また、複数の半導体発光素子の各々を制御するような半導体発光装置の場合、非導通の素子の上から光が漏れ出てしまうクロストークの原因の一つとなっていた。光のクロストークの問題は、さらに、発光装置の照射領域と非照射領域との境界を曖昧にすることや、所望の配光形状を得られないという問題を引き起こす。複数の素子を用いる発光装置の様々な応用分野において、光のクロストークはないことが望ましい。
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであり、装置内における非発光領域への光の伝播が大幅に抑制された半導体発光装置を提供することを目的としている。
本発明による半導体発光装置は、搭載基板と、搭載基板上に並置された複数の半導体発光素子と、複数の半導体発光素子の隣接する半導体発光素子間に跨って、かつ隣接する半導体発光素子間の素子間領域の長手方向に沿って配置された複数の光吸収体からなる光吸収体群と、を有することを特徴としている。
また、本発明による半導体発光装置は、搭載基板と、搭載基板上に並置された複数の半導体発光素子と、半導体発光素子の配列方向に沿って搭載基板上に形成された電極パッドと、半導体発光素子と電極パッドとの間における搭載基板上のパッド素子間領域において、配列方向に沿って並置された非発光体と、非発光体と非発光体に隣接する半導体発光素子との間に跨って、かつパッド素子間領域の長手方向に沿って配置された複数の光吸収体からなる光吸収体群と、を有することを特徴としている。
(a)及び(b)は、実施例1の半導体発光装置の構成を示す図である。 (a)は実施例1の半導体発光装置の詳細構造を示す図であり、(b)は実施例1の半導体発光装置における光の進路を説明する図である。 (a)〜(c)は、実施例1の半導体発光装置の製造方法を示す図である。 実施例1の変形例に係る半導体発光装置の上面図である。 (a)及び(b)は、実施例2の半導体発光装置の構成を示す図である。 実施例2の半導体発光装置における非発光体の構造を示す図である。
以下に本発明の実施例について詳細に説明する。なお、以下の説明及び添付図面においては、実質的に同一又は等価な部分には同一の参照符号を付している。
図1(a)は、実施例1の半導体発光装置10の上面を模式的に示す図である。図1(b)は、図1(a)のV−V線に沿った断面図である。半導体発光装置10は、搭載基板11と、搭載基板11上に並置された2つの半導体発光素子20及び30と、を有している。本実施例においては、搭載基板11に垂直な方向から見たとき、半導体発光素子20及び30が矩形形状を有する場合について説明する。
半導体発光装置10は、隣接する半導体発光素子20及び30間に跨って、かつ隣接する半導体発光素子20及び30間の領域R1の長手方向に沿って配置された複数の光吸収体12からなる光吸収体群13を有している。以下においては、隣接する半導体発光素子20及び30間の領域R1を素子間領域R1と称する。光吸収体12は、例えば蛍光体粒子など、半導体発光素子から放出される光を吸収する部材から構成されている。光吸収体群13の光吸収体12の各々は、素子間領域R1の全体に亘って密に配されていること、すなわち光吸収体12が互いに隣接して隙間なく並置されていることが望ましい。
半導体発光装置10は、隣接する半導体発光素子20及び30の配列方向に沿って搭載基板11上に設けられた第1の電極パッド14及び第2の電極パッド15を有している。第1の電極パッド14及び15は、外部電源(図示せず)の一端と、半導体発光素子20及び半導体発光素子30とに接続されている。搭載基板11上には、半導体発光素子20及び30、光吸収体群13並びに第1及び第2の電極パッド14及び15を埋設するように蛍光体層16が形成されている。図1(a)においては、蛍光体層16の領域を破線で示している。
図1(b)は、図1(a)のV−V線に沿った断面図であり、半導体発光装置10の構造を示す断面図である。蛍光体層16は樹脂材料又はガラス材料からなるバインダからなり、蛍光体層16内には、波長変換部材としての蛍光体16Aが多数分散して設けられている。蛍光体16Aは、例えば青色波長の光を黄色波長の光に変換する。なお、本実施例においては、光吸収体群13の光吸収体12は、蛍光体層16の蛍光体16Aと同様の材料から構成されている。光吸収体12は、球形状を有し、隣接する半導体発光素子20及び30間に架設されるように設けられている。光吸収体12は、隣接する半導体発光素子20及び30の間隔よりも大きな粒径を有している。また、光吸収体12の粒径は、蛍光体層16の蛍光体16Aの粒径に比べてばらつきが少ないことが望ましい。
光吸収体12すなわち光吸収体群13は、例えば、蛍光体層16の層厚が蛍光体16Aの平均粒径の2倍以下となるように蛍光体層16を形成することによって形成することができる。蛍光体層16の層厚が蛍光体16Aの平均粒径の2倍以下であることによって、蛍光体層16の形成時に蛍光体16A及び光吸収体12が積層方向に重ならず、半導体発光素子20及び30上並びに素子間領域R1において並置されるからである。なお、光吸収体群13は、蛍光体層16とは別の工程で形成されてもよく、例えば蛍光体層16の形成前後において光吸収体12を素子間領域R1上に配置することによって形成されてもよい。また、光吸収体12は、蛍光体16Aとは異なる材料によって形成されていてもよい。
図2(a)は、半導体発光装置10の詳細構造を示す断面図である。半導体発光素子20は、半導体構造層21、n電極(第1の電極)22及びp電極(第2の電極)23からなる。半導体構造層21は発光層21Bがn型半導体層(第1の半導体層)21A及びp型半導体層(第2の半導体層)21Cに挟まれるように形成された構造を有している。半導体構造層21は、例えば、AlxInyGa1-x-yN(0≦x≦1、0≦y≦1)の組成を有するn型半導体層21A、発光層21B及びp型半導体層21Cが搭載基板11上に順次積層された構造を有している。半導体構造層21は、n型半導体層21Aの表面に、複数の突起21Pからなる凹凸構造面を有している。n型半導体層21Aの当該凹凸構造面は光取出し面として機能する。
n電極22は、p型半導体層21Cの表面からp型半導体層21C及び発光層21Bを貫通し、n型半導体層21Aに接続されている。n電極22は、例えばTi、Al、Pt及びAuなどの金属材料を用いて形成される。p電極23はp型半導体層21C上に形成され、反射性の高い金属からなる反射金属層23A及び反射金属層23Aの全体を覆うように形成されたキャップ層23Bからなる。反射金属層23Aは、例えばAg、Pt、Ni、Al及びPdなどの金属材料並びにこれらを含む合金を用いて形成される。なお、反射金属層23Aは、上記金属材料並びにこれらを含む合金に加え、ITO等の透明電極層が積層されて設けられていてもよい。すなわち、反射金属層23Aは、p型半導体層21C上に設けられた透明電極層及び透明電極層を覆うように形成された金属層からなる2層構造を有していてもよい。キャップ層23Bは、例えばTi、W、Pt、Pd、Mo、Ru、Ir、Auなど、自身が他の層にマイグレーションしにくく、反射金属層23Aのマイグレーションを防止する金属材料を用いて形成される。
半導体発光素子30は、半導体発光素子20と同様の構成を有している。半導体発光素子30は半導体構造層31、n電極32及びp電極33を有し、半導体構造層31(n型半導体層31A、突起31P、発光層31B及びp型半導体層31C)は半導体構造層21と、n電極32はn電極22と、p電極33(反射金属層33A及びキャップ層33B)はp電極33と、それぞれ同様の構成を有している。
半導体発光素子20の半導体構造層21は、その隣接する半導体発光素子30に対向する側面が、隣接する半導体発光素子30の半導体構造層31との間隔、すなわち隣接する半導体構造層21及び31間の間隔が搭載基板11に向かって拡大するように傾斜している。本実施例においては、半導体構造層21の全ての側面が傾斜している。半導体発光素子30の半導体構造層31の側面は、半導体構造層21の側面と同様に傾斜している。なお、素子側面から素子間領域に伝播した光をより多く光吸収体12へ導くことを考慮すると、半導体構造層21の側面は、図2(a)に示すように、p型半導体層21Cからn型半導体層21Aに達する凹部によって段差形状を有していることが望ましい。
搭載基板11上には、n電極22及び32に接続されたn側接続電極18が形成されている。具体的には、n側接続電極18は、半導体発光素子20及び30と搭載基板11との間において、キャップ層22A及び32Aを介して、n電極22及び32にそれぞれ接続されている。また、搭載基板11上には、p電極23及び33にそれぞれ接続されたp側配線電極23C及び33Cが部分的に形成されている。具体的には、p側配線電極23C及び33Cは、図2(a)に示すように、半導体発光素子20及び30と搭載基板11との間において、n側接続電極18並びにキャップ層22A及び32Aの各々を貫通するp側接続電極23C1及び33C1によって、p電極23及び33にそれぞれ接続されている。p側接続電極23C1及び33C1の各々は、第1の接合層及び第2の接合層からなる。第1及び第2の接合層については図3を用いて後述する。
n電極22及び33、キャップ層22A及び32A並びにn側接続電極18と、p電極23及び33、p側接続電極23C1及び33C1並びにp側配線電極23C及び33Cとは、絶縁層17、絶縁膜24及び34によって絶縁されている。半導体発光素子20及び30は、n側接続電極18を介して電気的に接続される。このようにして半導体発光素子20及び30は、搭載基板11上に並置されている。
搭載基板11上には隣接する半導体発光素子20及び30の配列方向に沿って第1の電極パッド14及び第2の電極パッド15が形成されている。第1の電極パッド14及び第2の電極パッド15は、n側接続電極18上に形成されており、半導体発光素子20及び30のn電極22及び32にそれぞれ接続されている。従って、半導体発光装置10は、電極パッド及び配線電極間において半導体発光素子20及び30が互いに並列に接続された構造を有しており、p側配線電極23C及び33Cの導通及び非導通を制御することで所望の素子を個別に発光させることが出来る。
搭載基板11は、例えばSi、AlN、Mo、W、CuWなどの放熱性の高い材料からなる。絶縁層17並びに絶縁膜24及び34は、例えばSiO2及びSi34などの絶縁材料からなる。第1及び第2の接合層、各接続電極並びにキャップ層22A及び32Aは、Au及びSn、Au及びIn、Pd及びIn、Cu及びSn、Ag及びSn、Ag及びIn並びにNi及びSnなど、互いに融着して接合される材料の組み合わせか、又はAuなどの互いに拡散して接合される材料を用いて形成される。キャップ層22A及び32A並びにn側接続電極18と、p側接続電極23C1及び33C1とは、互いに離間して形成されており、これによって互いに絶縁されている。
次に、図2(b)を用いて、半導体発光装置10内における光の進路を説明する。図2(b)は、図2(a)の破線で囲まれた部分を拡大して示す部分拡大断面図である。なお、図2(b)においては、図の明確さのため、一部においてハッチングを省略してある。また、図2(b)においては、半導体構造層21の側面が段差形状を有しておらず、傾斜しているのみの場合について示している。まず、半導体発光素子20の発光層21Bから放出され、蛍光体層16に入射した後、蛍光体層16の表面において素子間領域R1に向かって反射された光L1は、光吸収体12に入射する。また、発光層21Bから搭載基板11に向かって放出され、絶縁膜24を通過して素子間領域R1に漏れた光L2は、n側接続電極18において反射され、光吸収体12に入射する。光L1及びL2のような光は、光吸収体12によって吸収され、減衰又は消滅する。
素子間領域R1上に光吸収体12が設けられていることによって、素子間領域R1に漏れた光を減衰させ、素子間領域R1から光が他の素子30に伝播することを抑制することができる。また、光吸収体12が隣接する半導体発光素子20及び30間に架設されるように設けられていることによって、素子間領域R1において素子と光吸収体12との間に隙間がなくなり、より確実に素子間領域R1に漏れた光を減衰させることができる。また、光吸収体群13が、素子間領域R1の全体に亘って密に配されていることによって、素子間領域R1の全体において隣接する素子への光の伝播が抑制される。
なお、図示していないが、発光層21Bから半導体構造層21の側面に向かって放出された光は、当該側面が傾斜していることによって、当該側面において全反射を起こす確率が高い。従って、側面から素子間領域R1に光が漏れることが抑制される。従って、半導体構造層21の隣接する半導体発光素子30に面する側面は、隣接する半導体構造層21及び31間の間隔が搭載基板11に向かって拡大するように傾斜していることが望ましい。
図3(a)〜(c)は、半導体発光装置10の製造過程を示す断面図である。図3(a〜(c)を用いて半導体発光装置10の製造方法について説明する。まず、図3(a)は、搭載基板11に接合する直前における半導体発光素子20及び30を含む半導体ウェハを示す断面図である。本実施例においては、まず、成長用基板19としてサファイア基板を準備した。次に、成長用基板19上に半導体構造層21及び31となる、n型半導体層、発光層及びp型半導体層からなる半導体膜をこの順で順次成長した。次に、当該半導体膜上にスパッタリングを行い、p電極23及び33として、反射金属層23A及び33A並びにキャップ層23B及び33Bを形成した。このとき、半導体膜の一部の表面にはp電極23及び33が形成されないようにした。
次に、当該半導体膜にエッチングを行うことによって、p電極23及び33(反射金属層23A及び33A並びにキャップ層23B及び33B)が形成されていない半導体膜の領域の表面から、n型半導体層に至るn電極22及び32用のコンタクトホールを形成した。次に、p電極23及び33を含む半導体膜の全体を覆うように絶縁膜24及び34となる絶縁膜を形成した。なお、p電極23及び33の金属材料のマイグレーションを防止することを考慮して、絶縁膜を形成する前に、半導体膜上においてp電極23及び33を囲むように封止絶縁部24Aを形成した。続いて、コンタクトホール内に形成された絶縁膜の一部を除去し、当該コンタクトホール内にそれぞれn電極22及び32を形成した。また、p電極23及び33上に形成された絶縁膜の一部を除去してp電極23及び33に至る開口部を形成し、当該開口部にそれぞれ第1の接合層23C2及び33C2を形成した。また、絶縁膜上において、n電極22及び32に至るコンタクトホールを形成し、当該コンタクトホールにおいてn電極22及び32に接続されるように、それぞれキャップ層22A及び32Aを形成した。このとき、第1の接合層23C2及び33C2とキャップ層22A及び32Aとが離間するように、互いに間隔を空けて形成した。その後、p型半導体層上に直接絶縁膜が形成されている領域にエッチングを行って成長用基板19に至る溝部TRを形成し、これによって半導体膜を半導体構造層21及び31に分割した。このとき、溝部TRが成長用基板19に向かってテーパ形状をなすようにエッチング条件を調整した。このようにして、搭載基板11に接合する半導体ウェハを作製した。
図3(b)は、半導体発光素子20及び30を含む半導体ウェハを接合する直前の搭載基板11を示す断面図である。まず、搭載基板11を準備し、搭載基板11上にp側配線電極23C及び33Cを含む複数のp側配線電極からなる配線電極群を形成し、当該配線電極群を覆うように絶縁層17を形成した。次に、絶縁層17上にスパッタリングを行うことによってn側接続電極18を形成した。続いて、p側配線電極23C及び33C上のn側接続電極18の表面からp側配線電極23C及び33Cに至る開口部を形成し、当該開口部に第2の接合層23C3及び33C3をそれぞれ形成した。次に、n側接続電極18上に第1の電極パッド14及び第2の電極パッド15を形成した。
続いて、n側接続電極18とキャップ層22A及び32Aとが接するように、また第1の接合層23C2及び33C2と第2の接合層23C3及び33C3とが接するように、搭載基板11に半導体ウェハを密着させ、加熱及び圧着によって両者を接合した。同時にp側接続電極23C1及び33C1を形成した。次に、成長用基板19をレーザリフトオフによって除去した。続いて、露出したn型半導体層21A及び31Aの表面にエッチングを行い、複数の突起21P及び31Pを形成し、凹凸構造面とした。次に、光吸収体12及び蛍光体16Aを含む蛍光体層16を、半導体発光素子20及び30を埋設するようにスプレー塗布等によって形成した。その後、蛍光体層16を硬化させ、図3(c)に示すように半導体発光装置10を作製した。
図4は、実施例1の変形例に係る半導体発光装置10Aの上面を模式的に示す図である。本変形例の半導体発光装置10Aは、搭載基板11上に6つの隣接する半導体発光素子が3行2列でアレイ状に並置された構造を有している。より具体的には、搭載基板11上に2つの半導体発光素子20A及び30Aが互いに隣接して1列に配置され、その配列方向に沿ってかつ2つの素子の外側に並置された第1及び第2の電極パッド14A及び15Aが設けられている。また、同様に2つの半導体発光素子20B及び30Bと第1及び第2の電極パッド14B及び15Bとが、半導体発光素子20C及び30Cと第1及び第2の電極パッド14C及び15Cとが搭載基板11上に並置されている。また、第1の電極パッド14A〜14Cの各々、半導体発光素子20A〜20Cの各々、半導体発光素子30A〜30Cの各々並びに第2の電極パッド15A〜15Cの各々は、それぞれ互いに隣接して一列に並置されている。
半導体発光装置10Aには、図4に示すように、搭載基板11に垂直な方向から見たとき、3つの線状の素子間領域R1A、R1B及びR1Cが形成される。半導体発光装置10Aには、この素子間領域R1A、R1B及びR1Cの各々の長手方向に沿って光吸収体群13A、13B及び13Cがそれぞれ設けられている。本変形例においては、複数の矩形形状の半導体発光素子がアレイ状に並置されており、光吸収体群13A、13B及び13Cは全体として格子状に設けられる。このように格子状に光吸収体群を設けた場合、隣接する他の素子のみならず、当該隣接する他の素子に隣接する素子、すなわち上面視において1の素子の斜向かいの素子への光の伝播も抑制することができる。具体的には、半導体発光素子20Bからの光は、光吸収体群によって半導体発光素子20A、20C及び30Bへ伝播することが抑制される。さらに、光吸収体群は各素子間領域の交点上にも設けられているため、半導体発光素子20Bの上面視における斜向かいの素子、すなわち斜め方向に配置(隣接)された素子である半導体発光素子30A及び30Cへ光が伝播することが抑制される。
図5(a)は、実施例2の半導体発光装置50の上面を模式的に示す図である。図5(b)は、半導体発光装置50の構造を示す断面図である。図5(b)は、図5(a)のW−W線に沿った断面図である。半導体発光装置50は、非発光体60及び70を有している点を除いては実施例1の半導体発光装置10と同様の構造を有している。実施例1の半導体発光装置10と同様の構成要素には同一の参照符号を付してある。
半導体発光装置50は、電極パッドと半導体発光素子との間の搭載基板11上の領域R2、すなわち搭載基板11上における第1の電極パッド14と半導体発光素子20との間及び半導体発光素子30と第2の電極パッド15との間に非発光体60及び70を有している。非発光体60及び70は、隣接する半導体発光素子20及び30の配列方向に沿って搭載基板11上に並置されている。なお、非発光体60と半導体発光素子20との間及び半導体発光素子30と非発光体70との間には、光吸収体群13と同様の光吸収体群51及び52がそれぞれ設けられている。以下においては、領域R2をパッド素子間領域と称する。
非発光体60及び70は、例えば、搭載基板上に壁状体を形成したのち、半導体ウェハを接合することによって作製することができる。当該壁状体の材料としては、例えば、Ti、Fe、W、Co及びZnなどの金属材料、Si及びCなどの半導体材料、並びにポリイミドなどの有機材料を用いることができる。非発光体は半導体発光素子20及び30と同程度の高さを有していることが望ましい。また、非発光体は、パッド素子間領域R2の長手方向に沿って延在していることが望ましい。また、非発光体の材料としては、光を吸収する材料を用いることが望ましい。
半導体発光装置50は、素子と電極パッドとの間のパッド素子間領域R2に非発光体を有している。また、半導体発光装置50は、非発光体60及び70と非発光体60及び70にそれぞれ隣接する半導体発光素子20及び30との間に跨って、かつパッド素子間領域R2の長手方向に沿って配置された複数の光吸収体からなる光吸収体群51及び52を有している。半導体発光素子20及び30から蛍光体層16を通じて第1及び第2の電極パッド14及び15に向かって導波する光は、非発光体60及び70との間に設けられた光吸収体群に吸収された後、減衰する。従って、半導体発光素子から電極パッドに向かって漏れた光が電極パッド上の領域から外部に放出されることを抑制することができる。また、実施例1と同様に、素子間に漏れて他の素子に伝播する光を減衰させることができる。従って、本実施例においては、素子間領域への光のクロストークを低減することができる上に、電極パッドからのグレア光を低減することができる。なお、パッド素子間領域に光吸収体群51及び52が設けられている場合、素子間領域に光吸収体群13が設けられなくてもよい。すなわち、パッド素子間領域にのみ光吸収体群が設けられていてもよい。
図6は、半導体発光装置50の非発光体60及び70の一例を示す断面図である。図6は図5(b)と同様の断面図であるが、一部の構成要素を省略してある。本実施例においては、非発光体60及び70は、発光駆動されない半導体発光素子として構成されている。発光駆動されない半導体発光素子60及び70は、隣接する半導体発光素子20及び30の外側に並置されている。発光駆動されない半導体発光素子60及び70は、それぞれ半導体発光素子20及び30との間において電極パッドに向かって蛍光体層16内を導波する光を吸収する光吸収体群51及び52を設置する非発光体として機能する。
発光駆動されない半導体発光素子60及び70は、例えば、電極パッドに隣接することとなる半導体膜の領域にはn電極を形成しない点を除いては半導体発光装置10と同様の工程を経て半導体発光装置を作製することによって、形成することができる。本実施例においては、発光駆動されない半導体発光素子60及び70は、搭載基板11上に、それぞれp側接続電極63C1及び73C1、絶縁層64及び74、p電極63及び73並びに半導体構造層61及び71(それぞれp型半導体層61C及び71C、発光層61B及び71B並びにn型半導体層61A及び71A)が順次積層された構造を有している。また、例えば半導体発光素子20及び30と同一構造を有する半導体発光素子を形成し、当該半導体発光素子には電流が印加されないように電極パッドからの配線を形成することによっても、発光駆動されない半導体発光素子60及び70を形成することができる。非発光体として発光駆動されない半導体発光素子60及び70を形成する場合、非発光体の形成用に工程を追加する必要がない。すなわち、例えば半導体膜の形成や電極の形成時に用いるフォトリソグラフィ用マスクのパターンを変更するのみで、容易に半導体発光装置50を作製することができる。
なお、上記においては、第1及び第2の半導体層がそれぞれp型半導体層及びn型半導体層である場合について説明したが、第1及び第2の半導体層の導電型は反対であってもよい。また、光取出し面である半導体構造層の表面が複数の突起からなる凹凸構造面である場合について説明したが、半導体構造層の表面は平坦であってもよい。また、半導体発光装置が2つの半導体発光素子からなる場合について説明したが、半導体発光素子は2つ以上であればよく、複数の半導体発光素子が基板上に並置されていればよい。半導体発光素子の個数に合わせてp側配線電極の個数が決定される。例えば、3つの半導体発光素子を配置する場合、3つのp側配線電極が搭載基板上に設けられ、当該p側接続電極の各々がp側接続電極によって半導体発光素子の各々のp電極に接続される。また、半導体発光装置における並置された複数の発光素子が並列に接続された場合について説明したが、複数の発光素子は、直列に接続されていてもよく、また、アレイ状に並置された素子にマトリクス状に電極が配置されていてもよい。また、各素子が互いに電気的に分離されていてもよい。
10、50 半導体発光装置
11 搭載基板
20、30 半導体発光素子
12 光吸収体
13、51、52 光吸収体群
60、70 非発光体
R1 素子間領域
R2 パッド素子間領域

Claims (7)

  1. 搭載基板と、
    前記搭載基板上に並置された複数の半導体発光素子と、
    前記複数の半導体発光素子の隣接する前記半導体発光素子間に跨って、かつ前記隣接する前記半導体発光素子間の素子間領域の長手方向に沿って配置された複数の光吸収体からなる光吸収体群と、を有することを特徴とする半導体発光装置。
  2. 前記光吸収体の各々は、前記素子間領域の全体に亘って密に配されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体発光装置。
  3. 前記光吸収体は蛍光体粒子であり、前記光吸収体は隣接する前記半導体発光素子間の間隔よりも大きな粒径を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体発光装置。
  4. 前記隣接する前記半導体発光素子の配列方向に沿って前記搭載基板上に形成された電極パッドと、
    前記半導体発光素子と前記電極パッドとの間における前記搭載基板上のパッド素子間領域において、前記配列方向に沿って並置された非発光体と、を有し、
    前記光吸収体群は、さらに、前記非発光体と前記非発光体に隣接する前記半導体発光素子との間に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の半導体発光装置。
  5. 前記非発光体は、発光駆動されない半導体発光素子であることを特徴とする請求項4に記載の半導体発光装置。
  6. 前記複数の半導体発光素子及び前記光吸収体群を埋設するように形成された蛍光体層を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1つに記載の半導体発光装置。
  7. 搭載基板と、
    前記搭載基板上に並置された複数の半導体発光素子と、
    前記半導体発光素子の配列方向に沿って前記搭載基板上に形成された電極パッドと、
    前記半導体発光素子と前記電極パッドとの間における前記搭載基板上のパッド素子間領域において、前記配列方向に沿って並置された非発光体と、
    前記非発光体と前記非発光体に隣接する前記半導体発光素子との間に跨って、かつ前記パッド素子間領域の長手方向に沿って配置された複数の光吸収体からなる光吸収体群と、を有することを特徴とする半導体発光装置。
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