JP2015119048A - 半導体装置 - Google Patents

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長瀬 茂樹
Shigeki Nagase
茂樹 長瀬
多田 和夫
Kazuo Tada
和夫 多田
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Abstract

【課題】半導体装置の端子を配線基板に接合する際に、半導体素子に割れが発生するのを抑制または防止できる構造を有する半導体装置を提供する。【解決手段】パワーモジュール3は、上下方向に間隔をおいて対向配置された第1のスイッチング素子Tr1および第2のスイッチング素子Tr2を内蔵している。両スイッチング素子Tr1,Tr2は、平面視において、互いに重なり合うように配置されている。上部絶縁膜17には、第1の電源端子P1、第2の電源端子N1、出力端子OUT1、第1のゲート端子、第2のゲート端子が設けられている。これらの端子は、上部絶縁膜17を貫通している。各端子は、平面視において、パワーモジュール3上面における、第2のスイッチング素子Tr2が配置されている領域よりも外側の領域に配置されている。【選択図】図3

Description

この発明は、パワーモジュール等の半導体装置に関する。
パワーモジュールは、電源と接地(GND)との間に一対のスイッチング素子を直列に接続し、その一対のスイッチング素子の間から出力を得る装置である。このようなパワーモジュールは、たとえば、電動モータを駆動するための駆動回路を構成するインバータ回路に用いられる。
特開2012−80030号公報 特開2012−9602号公報
本出願人等は、パワーモジュールを製造する新しい製造方法を開発した。具体的には、所定の加工が予め施された複数のシート状部材を用意する。各シート状部材は、熱可塑性樹脂フィルムを含んでいる。所定の加工には、回路を形成するためのエッチング加工、孔を形成するための孔加工、ビア等の接続導電部材を形成するための導電ペースト充填等がある。なお、所定のシート状部材には、電子部品を収納するための部品孔が形成されている。
これらの複数のシート状部材を積み重ねる。この過程において、直列接続される2つのスイッチング素子のそれぞれを所定の部品孔に収納する。これらの2つのスイッチング素子は、積層方向に間隔をおいて対向配置される。そして、全てのシート状部材が重ね合わされた状態で、熱プレスする。これにより、直列接続された2つのスイッチング素子が内蔵され、その表面(上面または下面)に、第1の電源端子、第2の電源端子、出力端子、第1のゲート端子および第2のゲート端子が設けられたパワーモジュールが得られる。
このようなパワーモジュールをインバータ回路等の電子回路として機能させるために、予め配線が形成されたプリント配線板等の配線基板に複数のパワーモジュールを実装する。配線基板へのパワーモジュールの実装は、パワーモジュールの各端子を、熱圧着によって配線基板に接合することによって行われる。パワーモジュールの各端子を配線基板に熱圧着する際、各スイッチング素子には、端子およびビアを介して大きな応力がかかる。このため、スイッチング素子に割れが発生するおそれがある。
この発明の目的は、半導体装置の端子を配線基板に接合する際に、半導体素子に割れが発生するのを抑制または防止できる構造を有する半導体装置を提供することである。
請求項1記載の発明は、半導体素子(Tr2)が内蔵された素子内蔵膜(15)と、前記素子内蔵膜上に形成された配線層(16)と、前記配線層上に形成された絶縁膜(17)と、前記絶縁膜を貫通した状態で前記絶縁膜に設けられ、前記半導体素子の電極に電気的に接続される複数の端子(N1,OUT1,G2)とを含み、平面視において、前記半導体素子が配置されている領域よりも外側の領域に、前記各端子(N1,OUT1,G2)が配置されている、半導体装置(3)である。なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表すが、むろん、この発明の範囲は当該実施形態に限定されない。以下、この項において同じ。
この発明では、半導体素子の電極に電気的に接続される各端子は、平面視において、前記半導体素子が配置されている領域よりも外側の領域に配置されている。このため、半導体装置の端子を熱圧着によって配線基板に接合する際、半導体装置内の半導体素子と配線基板との間には絶縁膜が存在するが端子は存在しないので、半導体素子に係る応力を低減することができる。これにより、半導体装置の端子を配線基板に接合する際に、半導体素子に割れが発生するのを抑制または防止できる。
請求項2記載の発明は、第1配線層(12)と、前記第1配線層上に形成された第1層間膜(13)と、前記第1層間膜に内蔵された第1の半導体素子(Tr1)と、前記第1層間膜上に形成された第2配線層(14)と、前記第2配線層上に形成された第2層間膜(15)と、前記第2層間膜に内蔵され、前記第1の半導体素子と対向配置されるとともに前記第1の半導体素子に直列接続された第2の半導体素子(Tr2)と、前記第2層間膜上に形成された第3配線層(16)と、前記第3配線層上に形成された絶縁膜(17)と、前記絶縁膜を貫通した状態で前記絶縁膜に設けられた、第1の電源端子(P1)、第2の電源端子(N1)、出力端子(OUT1)、第1のゲート端子(G1)および第2のゲート端子(G2)とを含み、平面視において、前記第2の半導体素子が配置されている領域よりも外側の領域に、前記各端子が配置されている、半導体装置(3)である。
この発明では、第1の電源端子、第2の電源端子、出力端子、第1のゲート端子および第2のゲート端子は、平面視において、第2の半導体素子が配置されている領域よりも外側の領域に配置されている。このため、半導体装置の端子を熱圧着によって配線基板に接合する際、半導体装置内の各半導体素子と配線基板との間には絶縁膜が存在するが端子は存在しないので、各半導体素子に係る応力を低減することができる。これにより、半導体装置の端子を配線基板に接合する際に、各半導体素子に割れが発生するのを抑制または防止できる。
請求項3記載の発明は、前記第1の半導体素子および前記第2の半導体素子がMOSFETである、請求項2に記載の半導体装置(3)である。
図1は、本発明の一実施形態に係るパワーモジュールが適用されたHブリッジインバータ回路を示す電気回路図である。 図2は、第1のパワーモジュールを示す平面図である。 図3は、図2のIII-III線に沿う断面図である。 図4は、第1のパワーモジュールの製造方法を説明するための説明図である。 図5は、図1のインバータユニットの構成を示す図解的な側面図である。 図6は、図1のインバータユニットの構成を示す図解的な平面図である。
以下、図面を参照して、この発明をパワーモジュールに適用した場合の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るパワーモジュールが適用されたHブリッジインバータ回路を示す電気回路図である。
Hブリッジインバータ回路1は、インバータユニット2を含む。インバータユニット2は、第1のパワーモジュール3と第2のパワーモジュール4とを含む。第1のパワーモジュール3は、第1の電源端子(正極側電源端子)P1と、第2の電源端子(負極側電源端子)N1と、第1のゲート端子G1と、第2のゲート端子G2と、出力端子OUT1とを備えている。第2のパワーモジュール4は、第1の電源端子P2と、第2の電源端子N2と、第3のゲート端子G3と、第4のゲート端子G4と、出力端子OUT2とを備えている。各パワーモジュール3,4の第1の電源端子P1,P2は、電源6の正極端子に接続されている。各パワーモジュール3,4の出力端子OUT1,OUT2の間には、電動モータ7が接続されている。各パワーモジュール3,4の第2の電源端子N1,N2は、電源6の負極端子に接続されている。各パワーモジュール3,4のゲート端子G1,G2,G3,G4は、制御ユニット8(図6参照)に接続される。
第1のパワーモジュール3は、ハイサイドの第1のスイッチング素子Tr1と、それに直列に接続されたローサイドの第2のスイッチング素子Tr2とを含む。各スイッチング素子Tr1,Tr2は、Nチャンネル型MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)で構成されている。各スイッチング素子Tr1,Tr2は、ドレイン(ドレイン電極)Dとソース(ソース電極)Sとゲート(ゲート電極)Gを有している。第1のスイッチング素子Tr1および第2のスイッチング素子Tr2には、それぞれ第1のダイオードDi1および第2のダイオードDi2が内蔵されている。これらのダイオードDi1,Di2は、寄生ダイオードまたはボディダイオードと呼ばれている。
第1のスイッチング素子Tr1と第1のダイオードDi1とは、ハイサイド回路51を形成している。第2のスイッチング素子Tr2と第2のダイオードDi2とは、ローサイド回路52を形成している。ハイサイド回路51とローサイド回路52とは、第1の電源端子P1と第2の電源端子N1との間に直列に接続されており、ハイサイド回路51とローサイド回路52との接続点53に出力端子OUT1が接続されている。
第1のダイオードDi1は、第1のスイッチング素子Tr1に並列に接続されている。具体的には、第1のダイオードDi1のアノードが第1のスイッチング素子Tr1のソースSに接続され、第1のダイオードDi1のカソードが第1のスイッチング素子Tr1のドレインDに接続されている。第2のダイオードDi2は、第2のスイッチング素子Tr2に並列に接続されている。具体的には、第2のダイオードDi2のアノードが第2のスイッチング素子Tr2のソースSに接続され、第2のダイオードDi2のカソードが第2のスイッチング素子Tr2のドレインDに接続されている。
第1のスイッチング素子Tr1のドレインDは、第1の電源端子P1に接続されている。第1のスイッチング素子Tr1のソースSは、第2のスイッチング素子Tr2のドレインDに接続されている。第2のスイッチング素子Tr2のソースSは、第2の電源端子N1に接続されている。第1のスイッチング素子Tr1のソースSと、第2のスイッチング素子Tr2のドレインDとの接続点53は、出力端子OUT1に接続されている。第1のスイッチング素子Tr1のゲートGは、第1のゲート端子G1に接続されている。第2のスイッチング素子Tr2のゲートGは、第2のゲート端子G2に接続されている。
第2のパワーモジュール4は、ハイサイドの第3のスイッチング素子Tr3と、それに直列に接続されたローサイドの第4のスイッチング素子Tr4とを含む。各スイッチング素子Tr3,Tr4は、Nチャンネル型MOSFETで構成されている。各スイッチング素子Tr3,Tr4は、ドレイン(ドレイン電極)Dとソース(ソース電極)Sとゲート(ゲート電極)Gを有している。第3のスイッチング素子Tr3および第4のスイッチング素子Tr3には、それぞれ第3のダイオードDi3および第4のダイオードDi4が内蔵されている。これらのダイオードDi3,Di4は、寄生ダイオードまたはボディダイオードと呼ばれている。
第3のスイッチング素子Tr3と第3のダイオードDi3とは、ハイサイド回路54を形成している。第4のスイッチング素子Tr4と第4のダイオードDi4とは、ローサイド回路55を形成している。ハイサイド回路54とローサイド回路55とは、第1の電源端子P2と第2の電源端子N2との間に直列に接続されており、ハイサイド回路54とローサイド回路55との接続点56に出力端子OUT2が接続されている。
第3のダイオードDi3は、第3のスイッチング素子Tr3に並列に接続されている。具体的には、第3のダイオードDi3のアノードが第3のスイッチング素子Tr3のソースSに接続され、第3のダイオードDi3のカソードが第3のスイッチング素子Tr3のドレインDに接続されている。第4のダイオードDi4は、第4のスイッチング素子Tr4に並列に接続されている。具体的には、第4のダイオードDi4のアノードが第4のスイッチング素子Tr4のソースSに接続され、第4のダイオードDi4のカソードが第4のスイッチング素子Tr4のドレインDに接続されている。
第3のスイッチング素子Tr3のドレインDは、第1の電源端子P2に接続されている。第3のスイッチング素子Tr3のソースSは、第4のスイッチング素子Tr4のドレインDに接続されている。第4のスイッチング素子Tr4のソースSは、第2の電源端子N2に接続されている。第3のスイッチング素子Tr3のソースSと、第4のスイッチング素子Tr4のドレインDとの接続点56は、出力端子OUT2に接続されている。第3のスイッチング素子Tr3のゲートGは、第3のゲート端子G3に接続されている。第4のスイッチング素子Tr4のゲートGは、第4のゲート端子G4に接続されている。
このようなHブリッジインバータ回路1では、第1〜第4のスイッチング素子Tr1〜Tr4のうち、第1のスイッチング素子Tr1と第4のスイッチング素子Tr4とがオンされると、電動モータ7が所定の第1方向に回転駆動される。また、第1〜第4のスイッチング素子Tr1〜Tr4のうち、第2のスイッチング素子Tr2と第3のスイッチング素子Tr3とがオンされると、電動モータ7が第1方向とは反対の第2方向に回転駆動される。
図2は、第1のパワーモジュール3を示す平面図である。図3は、図2のIII-III線に沿う断面図である。
パワーモジュール3は、平面視において略長方形に形成されている。説明の便宜上、以下において、図2または図3に示した+x方向、−x方向、+y方向、−y方向、+z方向および−z方向を用いることがある。+x方向および−x方向は、平面視において、パワーモジュール3の長辺に沿う2つの方向であり、これらを総称するときには単に「x方向」という。+y方向および−y方向は、平面視において、パワーモジュール3の短辺に沿う2つの方向であり、これらを総称するときには単に「y方向」という。+z方向および−z方向は、パワーモジュール3の表面に垂直な2つの方向であり、これらを総称するときには単に「z方向」という。
図2および図3に示すように、パワーモジュール3は、上下方向(z方向)に間隔をおいて対向配置された第1のスイッチング素子Tr1および第2のスイッチング素子Tr2を内蔵している。平面視において、各スイッチング素子Tr1,Tr2は四角形状である。両スイッチング素子Tr1,Tr2は、平面視において、その4辺がパワーモジュール3の4辺と平行となる姿勢で、かつ互いに重なり合うように配置されている。各スイッチング素子Tr1,Tr2は、下側の表面(−z方向側表面)にドレイン電極Dを有している。各スイッチング素子Tr1,Tr2は、上側の表面(+z方向側表面)にソース電極Sおよびゲート電極Gを有している。
図2に示すように、パワーモジュール3の+z側表面(上面)には、第1の電源端子P1、第2の電源端子N1、出力端子OUT1、第1のゲート端子G1および第2のゲート端子G2が形成されている。第1の電源端子P1および第2の電源端子N1は、平面視において、y方向に長い略長方形である。平面視において、出力端子OUT1は、x方向に長い略長方形である。平面視において、第1のゲート端子G1および第2のゲート端子G2は、略正方形である。第2の電源端子N1は、第1の電源端子P1とほぼ同形同大である。出力端子OUT1のy方向長さは第1の電源端子P1のy方向長さより短く、出力端子OUT1のx方向長さは第1の電源端子P1のx方向長さより長い。
各端子P1,N1,OUT1,G1,G2は、平面視で、パワーモジュール3上面における、第2のスイッチング素子Tr2(第1のスイッチング素子Tr1)が配置されている領域よりも外側の領域に配置されている。第1の電源端子P1および第2の電源端子N1は、平面視において、パワーモジュール3上面における−x方向側の辺と第2のスイッチング素子Tr2の−x方向側の辺との間の領域に、x方向に並んで配置されている。第1の電源端子P1は、パワーモジュール3上面の−x方向側の辺寄りの位置に配置されている。第2の電源端子N1は、第1の電源端子P1の+x方向側に配置されている。
出力端子OUT1は、平面視において、パワーモジュール3上面における+x方向側の辺と第2のスイッチング素子Tr2の+x方向側の辺との間の領域に配置されている。第1のゲート端子G1および第2のゲート端子G2は、パワーモジュール3上面における−y方向側の辺と出力端子OUT1との間の領域に、x方向に並んで配置されている。第2のゲート端子G2は、パワーモジュール3上面の+x方向側の辺寄りの位置に配置されている。第1のゲート端子G1は、第2のゲート端子G2の−x方向側に配置されている。
なお、第1の電源端子P1および第2の電源端子N1の配置は、入れ替わっていてもよい。
図3に示すように、下部絶縁膜11上に第1配線12Aを有する第1配線層12が形成されている。第1配線層12上には、第1層間膜13が形成されている。第1層間膜13上には、第2配線14Aを有する第2配線層14が形成されている。第2配線14A間の間隙には、絶縁性樹脂14Bが充填されている。第2配線層14上には、第2層間膜15が形成されている。第2層間膜15上には、第3配線16Aを有する第3配線層16が形成されている。第3配線16A間の間隙には、絶縁性樹脂16Bが充填されている。第3配線層16上には、上部絶縁膜17が形成されている。
第1層間膜13は、第1配線層12の側から順に、第1絶縁膜21、第2絶縁膜22および第3絶縁膜23が積層された構造を有している。第2層間膜15は、第2配線層14の側から順に、第4絶縁膜24、第5絶縁膜25および第6絶縁膜26が積層された構造を有している。
この実施形態では、下部絶縁膜11、第1絶縁膜21、第2絶縁膜22、第3絶縁膜23、第4絶縁膜24、第5絶縁膜25、第6絶縁膜26および上部絶縁膜17は、絶縁性を有する熱可塑性樹脂から構成されている。第1配線12A、第2配線14Aおよび第3配線16Aは、銅によって構成されている。
第1のスイッチング素子Tr1は、第1層間膜13内に内蔵されている。具体的には、第1層間膜13内の第2絶縁膜22には、それを貫通する部品孔22aが形成されており、この部品孔22aに第1のスイッチング素子Tr1が配置されている。
第2のスイッチング素子Tr2は、第1のスイッチング素子Tr1の真上位置に配置されている。具体的には、第2のスイッチング素子Tr2は、第2層間膜15内に内蔵されている。より具体的には、第2層間膜15内の第5絶縁膜25には、それを貫通する部品孔25aが形成されており、この部品孔25aに第2のスイッチング素子Tr2が配置されている。
第1のスイッチング素子Tr1のドレイン電極Dと第1配線12Aとの間は、第1絶縁膜21を貫通する第1ビア31によって電気的に接続されている。第1ビア31は、平面視で略長方形である。第1のスイッチング素子Tr1のソース電極Sと第2配線14Aとの間は、第3絶縁膜23を貫通する第2ビア32によって電気的に接続されている。第2ビア32は、平面視で略長方形である。第1のスイッチング素子Tr1のゲート電極Gと第2配線14Aとの間は、第3絶縁膜23を貫通する第3ビア33によって電気的に接続されている。第3ビア33は、平面視が円形の円錐台形である。
第1のスイッチング素子Tr1のソース電極Sが接続されている第2配線14Aと第2スイッチング素子Tr2のドレイン電極Dとの間は、第4絶縁膜24を貫通する第4ビア34によって電気的に接続されている。これにより、第1のスイッチング素子Tr1のソース電極Sと第2のスイッチング素子Tr2のドレイン電極Dとが電気的に接続されている。第4ビア34は、平面視で略長方形である。
第2のスイッチング素子Tr2のソース電極Sと第3配線16Aとの間は、第6絶縁膜26を貫通する第5ビア35によって電気的に接続されている。第5ビア35は、平面視で略長方形である。第2のスイッチング素子Tr2のゲート電極Gと第3配線16Aとの間は、第6絶縁膜26を貫通する第6ビア36によって電気的に接続されている。第6ビア36は、平面視が円形の円錐台形である。
第1配線12Aと第2配線14Aとの間は、第1層間膜13を貫通する第7ビア37によって電気的に接続されている。第7ビア37は、第1絶縁膜21、第2絶縁膜22および第3絶縁膜23をそれぞれ貫通する3つの部分から構成されている。第7ビア37を構成する3つの部分は、それぞれ平面視が円形の円錐台形である。
第7ビア37が接続された第2配線14Aと第3配線16Aとの間は、第2層間膜15を貫通する第8ビア38によって電気的に接続されている。第8ビア38は、第4絶縁膜24、第5絶縁膜25および第6絶縁膜26をそれぞれ貫通する3つの部分から構成されている。第8ビア38を構成する3つの部分は、それぞれ平面視が円形の円錐台形である。
第3ビア33および第4ビア34が接続された第2配線14Aと第3配線16Aとの間は、第2層間膜15を貫通する第9ビア39によって電気的に接続されている。第9ビア39は、第4絶縁膜24、第5絶縁膜25および第6絶縁膜26をそれぞれ貫通する3つの部分から構成されている。第9ビア39を構成する3つの部分は、それぞれ平面視が円形の円錐台形である。各ビア31〜39は、たとえば、Sn/Agから構成されている。
上部絶縁膜17には、第1の電源端子P1、第2の電源端子N1、出力端子OUT1、第1のゲート端子G1、第2のゲート端子G2が設けられている。これらの端子P1,N1,OUT1,G1,G2は、上部絶縁膜17を貫通している。これらの端子P1,N1,OUT1,G1,G2は、たとえば、Sn/Agから構成されている。
第1のスイッチング素子Tr1のドレイン電極Dは、第1ビア31、第1配線12A、第7ビア37、第2配線14A、第8ビア38および第3配線16Aを介して、第1電源端子P1に接続されている。第1のスイッチング素子Tr1のソース電極Sは、第2ビア32、第2配線14Aおよび第4ビア34を介して、第2のスイッチング素子Tr2のドレイン電極Dに接続されている。
第1のスイッチング素子Tr1のソース電極Sおよび第2のスイッチング素子Tr2のドレイン電極Dが接続されている第2配線14Aは、第9ビア39および第3配線16Aを介して出力端子OUT1に接続されている。つまり、第1のスイッチング素子Tr1のソース電極Sと、第2のスイッチング素子Tr2のドレイン電極Dとは、出力端子OUT1に接続されている。
第1のスイッチング素子Tr1のゲート電極Gは、第3ビア33、第2配線14A(図2に鎖線14Aで示す第2配線)、この第2配線14Aに接続されかつ第2層間膜15を貫通する図示されていないビアおよびこのビアに接続された図示されていない第3配線16Aを介して、第1ゲート端子G1に接続されている。
第2のスイッチング素子Tr2のソース電極Sは、第5ビア35および第3配線16Aを介して、第2の電源端子N1に接続されている。第2のスイッチング素子Tr2のゲート電極Gは、第6ビア36および第3配線16A(図2に鎖線16Aで示す第3配線)を介して、第2ゲート端子G2に接続されている。以下の説明において、第1のパワーモジュール3の表面のうち、端子P1,N1,OUT1,G1,G2が形成されている側の表面を「端子形成側表面」という場合がある。
図4は、第1のパワーモジュール3の製造方法を説明するための説明図である。
まず、図4に示されるように、所定の加工が施された複数のシート状部材S1〜S8(第1のシート状部材S1〜第8のシート状部材S8)を予め用意する。各シート状部材S1〜S8は、次のようにして作成される。
第1のシート状部材S1は、下部絶縁膜11および第1配線12Aを形成するためのものである。第1のシート状部材S1は、片面に銅箔が接合された熱可塑性樹脂フィルムを基材としている。この基材の銅箔をエッチング加工することにより、下部絶縁膜11としての可塑性樹脂フィルム上に第1配線12Aを形成する。これにより、第1のシート状部材S1が作成される。
第2のシート状部材S2は、第1絶縁膜21を形成するためのものである。第2のシート状部材S2は、可塑性樹脂フィルムを基材としている。この基材に、第1ビア31および第7ビア37の一部分をそれぞれ形成するためのビア孔を含む複数のビア孔を形成する。そして、各ビア孔にSn/Agの導電ペースト40を充填する。これにより、第2のシート状部材S2が作成される。
第3のシート状部材S3は、第2絶縁膜22を形成するためのものである。第3のシート状部材S3は、可塑性樹脂フィルムを基材としている。この基材に、第1のスイッチング素子Tr1を収納するための部品孔22aを形成する。また、この基材に、第7ビア37の一部分を形成するためのビア孔を含む少なくとも1つのビア孔を形成する。そして、各ビア孔に導電ペースト40を充填する。これにより、第3のシート状部材S3が作成される。
第4のシート状部材S4は、第3絶縁膜23および第2配線14Aを形成するためのものである。第4のシート状部材S4は、片面に銅箔が接合された熱可塑性樹脂フィルムを基材としている。この基材の銅箔をエッチング加工することにより、第3絶縁膜23としての可塑性樹脂フィルム上に第2配線14Aを形成する。また、第3絶縁膜23としての可塑性樹脂フィルムに、第1のスイッチング素子Tr1のソース電極Sおよびゲート電極Gをそれぞれ収納するための孔を形成する。さらに、第3絶縁膜23としての可塑性樹脂フィルムに、第2ビア32、第3ビア33および第7ビア37の一部分をそれぞれ形成するためのビア孔を含む複数のビア孔を形成する。そして、各ビア孔に導電ペースト40を充填する。これにより、第4のシート状部材S4が作成される。
第5のシート状部材S5は、第4絶縁膜24を形成するためのものである。第5のシート状部材S5は、可塑性樹脂フィルムを基材としている。この基材に、第4ビア34、第8ビア38の一部分および第9ビア39の一部分をそれぞれ形成するためのビア孔を含む複数のビア孔を形成する。そして、各ビアに導電ペースト40を充填する。これにより、第5のシート状部材S5が作成される。
第6のシート状部材S6は、第5絶縁膜25を形成するためのものである。第6のシート状部材S6は、可塑性樹脂フィルムを基材としている。この基材に、第2のスイッチング素子Tr2を収納するための部品孔25aを形成する。また、この基材に、第8ビア38の一部分および第9ビア39の一部分をそれぞれ形成するためのビア孔を含む複数のビア孔を形成する。そして、各ビア孔に導電ペースト40を充填する。これにより、第6のシート状部材S6が作成される。
第7のシート状部材S7は、第6絶縁膜26および第3配線16Aを形成するためのものである。第7のシート状部材S7は、片面に銅箔が接合された熱可塑性樹脂フィルムを基材としている。この基材の銅箔をエッチング加工することにより、第6絶縁膜26としての可塑性樹脂フィルム上に第3配線16Aを形成する。また、第6絶縁膜26としての可塑性樹脂フィルムに、第2のスイッチング素子Tr2のソース電極Sおよびゲート電極Gをそれぞれ収納するための孔を形成する。さらに、第6絶縁膜26としての可塑性樹脂フィルムに、第5ビア35、第6ビア36、第8ビア38の一部分および第9ビア39の一部分をそれぞれ形成するためのビア孔を含む複数のビア孔を形成する。そして、各ビア孔に導電ペースト40を充填する。これにより、第7のシート状部材S7が作成される。
第8のシート状部材S8は、上部絶縁膜17を形成するためのものである。第8のシート状部材S8は、可塑性樹脂フィルムを基材としている。この基材に、第1の電源端子P1、第2の電源端子N1、出力端子OUT1、第1のゲート端子G1および第2のゲート端子G2をそれぞれ形成するための端子形成用孔を含む複数の端子形成用孔を形成する。そして、各端子形成用孔に導電ペースト40を充填する。これにより、第8のシート状部材S8が作成される。
次に、第1〜第3のシート状部材S1〜S3を積み重ねる。そして、第3のシート状部材S3の部品孔22aに第1のスイッチング素子Tr1を収納する。この後、その上に、第4〜第6のシート状部材S4〜S6を積み重ねる。そして、第6のシート状部材S6の部品孔25aに第2のスイッチング素子Tr2を収納する。この後、その上に、第7および第8のシート状部材S7,S8を積み重ねる。最後に、これらの積層体に対して熱プレスを行う。
これにより、導電ペースト40が焼結する。これにより、各ビア31〜39等および各端子P1,N1,OUT1,G1,G2が形成され、シート状部材間の電気的接合と、スイッチング素子Tr1,Tr2の電極とビアとの電気的接合とが行われる。また、熱可塑性樹脂の流動により、熱可塑性樹脂(絶縁性樹脂)が間隙に充填されるとともに、スイッチング素子Tr1,Tr2が樹脂封止される。これにより、第2配線14A間の間隙に絶縁性樹脂14Bが充填されるとともに、第3配線16A間の間隙に絶縁性樹脂16Bが充填される。このようにして、図2および図3に示すような第1のパワーモジュール3が得られる。
第2のパワーモジュール4の構造および製造方法は、第1のパワーモジュール3の構造および製造方法と同様であるので、その説明を省略する。
図5は、図1のインバータユニット2の構成を示す図解的な側面図である。図6は、図1のインバータユニット2の構成を示す図解的な平面図である。図6においては、説明の便宜上、各パワーモジュール3,4における端子以外の部分は省略している。
インバータユニット2は、配線基板60と、配線基板60上に固定された第1のパワーモジュール3および第2のパワーモジュール4とを含む。この実施形態では、配線基板60は、プリント配線板である。配線基板60は、平面視において略長方形に形成されている。配線基板60の表面には、導体パターンが形成されている。導体パターンは銅、アルミニウム等の導電体で構成されている。第1のパワーモジュール3と第2のパワーモジュール4は、配線基板60の表面(上面)に、端子形成側表面が下方を向いた姿勢で、配線基板60の長手方向に沿って並べて配置されている。
説明の便宜上、以下において、図5または図6に示した+X方向、−X方向、+Y方向、−Y方向、+Z方向および−Z方向を用いることがある。+X方向および−X方向は、配線基板60の長辺に沿う2つの方向であり、これらを総称するときには単に「X方向」という。+Y方向および−Y方向は、配線基板60の短辺に沿う2つの方向であり、これらを総称するときには単に「Y方向」という。+Z方向および−Z方向は、配線基板60の法線に沿う2つの方向であり、これらを総称するときには単に「Z方向」という。配線基板60を水平面においたとき、X方向およびY方向は互いに直交する2つの水平な直線(X軸およびY軸)に沿う2つの水平方向となり、Z方向は鉛直な直線(Z軸)に沿う鉛直方向(高さ方向)となる。
配線基板60の上面(+Z方向側表面)には、第1のパワーモジュール3と第2のパワーモジュール4とが、その順番で+X方向に並べて配置されている。各パワーモジュール3,4は、平面視において、その長辺が配線基板60の長辺と平行となり、その短辺が配線基板60の短辺と平行となり、第2の電源端子N1,N2に対して出力端子OUT1,OUT2が+X方向側に配置されるような姿勢で、配線基板60上に固定されている。
配線基板60の上面(+Z方向側表面)に形成された導体パターンは、複数の端子接合用ランド61〜70と、複数の端子形成用ランド71〜78と、ランド間を接続するための複数の配線81〜90とを含んでいる。以下において、各端子接合用ランド61〜70を、それぞれ第1〜第10の端子接合用ランド61〜70という場合がある。以下において、各端子形成用ランド71〜78、それぞれ第1〜第8の端子形成用ランド71〜78という場合がある。
第1〜第5の端子接合用ランド61〜65は、配線基板60上面において、第1のパワーモジュール3の端子P1,N1,OUT1,G1,G2が固定されるべき位置にそれぞれ形成されている。第1〜第5の端子接合用ランド61〜65には、それぞれ端子P1,N1,OUT1,G1,G2の表面(−Z方向側表面)が接合されている。端子接合用ランド61〜65への端子P1,N1,OUT1,G1,G2の接合は、たとえば、熱圧着により行われる。
第6〜第10の端子接合用ランド66〜70は、配線基板60上面において、第2のパワーモジュール4の端子P2,N2,OUT2,G3,G4が固定されるべき位置にそれぞれ形成されている。第6〜第10の端子接合用ランド66〜70には、それぞれ端子P2,N2,OUT2,G3,G4の表面(−Z方向側表面)が接合されている。端子接合用ランド66〜70への端子P2,N2,OUT2,G3,G4の接合は、たとえば、熱圧着により行われる。
第1の端子形成用ランド71は、両パワーモジュール3,4の第1の電源端子P1,P2を、外部配線を介して電源6の正極端子に接続させるための接続端子である。第1の端子形成用ランド71は、配線基板60上面の−Y方向側縁部における第1の電源端子P1(第1の端子接合用ランド61)に近い位置に形成されている。第1の端子形成用ランド71は、第1の電源用配線81によって、第1および第6の端子接合用ランド61,66に接続されている。
第1の電源用配線81は、第1および第2のパワーモジュール3,4の第1の電源端子P1,P2を互いに接続して外部に引き出すための配線である。第1の電源用配線81は、第1の端子接合用ランド61と第1の端子形成用ランド71とを接続するY方向にのびた第1部分81aと、第1部分81aの中間部と第6の端子接合用ランド66とを接続する第2部分81bとから構成されている。
第1部分81aの一端は第1の端子接合用ランド61の−Y方向側端部に接続され、他端は第1の端子形成用ランド71に接続されている。第2部分81bは、第1部分81aの中間部から+X方向にのびた第1直線部分と、第1直線部分の+X方向側端から+Y方向にのびて先端部が第6の端子接合用ランド66の−Y方向側端部に接続された第2直線部分とから構成されている。
第2の端子形成用ランド72は、両パワーモジュール3,4の第2の電源端子N1,N2を、外部配線を介して電源6の負極端子に接続させるための接続端子である。第2の端子形成用ランド72は、配線基板60上面の−Y方向側縁部における第2の電源端子N1(第2の端子接合用ランド62)に近い位置に形成されている。第2の端子形成用ランド72は、第2の電源用配線82によって、第7および第2の端子接合用ランド67,62に接続されている。
第2の電源用配線82は、第1および第2のパワーモジュール3,4の第2の電源端子N1,N2を互いに接続して外部に引き出すための配線である。第2の電源用配線82は、第2の端子接合用ランド62と第7の端子接合用ランド67とを接続する第1部分82aと、第7の端子接合用ランド67と第2の端子形成用ランド72とを接続する第2部分82bとを含んでいる。
第1部分82aは、第2の端子接合用ランド62の−Y方向側端から−Y方向にのびた第1直線部分と、第1直線部分の−Y方向側端から+X方向にのびた第2直線部分と、第2直線部分の+X方向側端から+Y方向にのびた第3直線部分とを含んでいる。第1部分82aは、さらに、第3直線部分の+Y方向側端から+X方向にのびた第4直線部分と、第4直線部分の+X方向側端から−Y方向にのびて先端部が第7の端子接合用ランド67の+Y方向側端に接続された第5直線部分とを含んでいる。第2部分82bは、第7の端子接合用ランド67の−Y方向側端から−Y方向にのびた第1直線部分と、第1直線部分の−Y方向側端から−X方向にのびた第2直線部分と、第2直線部分の−X方向側端から−Y方向にのびて先端部が第2の端子形成用ランド72に接続された第3直線部分とを含んでいる。
第3の端子形成用ランド73は、第1のパワーモジュール3の出力端子OUT1を、外部配線を介して電動モータ7の一方の端子に接続させるための接続端子である。第3の端子形成用ランド73は、配線基板60上面の+Y方向側縁部における、出力端子OUT1(第3の端子接合用ランド63)と第1の電源端子P2(第6の端子接合用ランド66)との間に対応する位置に形成されている。
第3の端子形成用ランド73は、第1のパワーモジュール3の出力端子OUT1を外部に引き出すための第1の出力用配線83によって、第3の端子接合用ランド63に接続されている。第1の出力用配線83は、第3の端子接合用ランド63の+X方向側縁部の長さ中央部から+X方向にのびた第1直線部分と、第1直線部分の+X方向側端から+Y方向にのびて先端部が第3の端子形成用ランド73に接続された第2直線部分とから構成されている。
第4の端子形成用ランド74は、第2のパワーモジュール4の出力端子OUT2を、外部配線を介して電動モータ7の他方の端子に接続させるための接続端子である。第4の端子形成用ランド74は、配線基板60上面の+Y方向側縁部における、第2の電源端子N2(第7の端子接合用ランド67)と出力端子OUT2(第8の端子接合用ランド68)との間に対応する位置に形成されている。
第4の端子形成用ランド74は、第2のパワーモジュール4の出力端子OUT2を外部に引き出すための第2の出力用配線84によって、第8の端子接合用ランド68に接続されている。第2の出力用配線84は、第8の端子接合用ランド68の−X方向側縁部の長さ中央部から−X方向にのびた第1直線部分と、第1直線部分の−X方向側端から+Y方向にのびて先端部が第4の端子形成用ランド74に接続された第2直線部分とから構成されている。
第5の端子形成用ランド75は、第1のパワーモジュール3の第1のゲート端子G1を、外部配線を介して制御ユニット8に接続させるための接続端子である。第5の端子形成用ランド75は、配線基板60上面の+Y方向側縁部における第1のゲート端子G1(第4の端子接合用ランド64)に近い位置に形成されている。第5の端子形成用ランド75は、第1のゲート端子G1を外部に引き出すためのY方向にのびた第1のゲート用配線85によって、第4の端子接合用ランド64に接続されている。
第6の端子形成用ランド76は、第1のパワーモジュール3の第2のゲート端子G2を、外部配線を介して制御ユニット8に接続させるための接続端子である。第6の端子形成用ランド76は、配線基板60上面の+Y方向側縁部における第2のゲート端子G2(第5の端子接合用ランド65)に近い位置に形成されている。第6の端子形成用ランド76は、第2のゲート端子G2を外部に引き出すためのY方向にのびた第2のゲート用配線86によって、第5の端子接合用ランド65に接続されている。
第7の端子形成用ランド77は、第2のパワーモジュール4の第3のゲート端子G3を、外部配線を介して制御ユニット8に接続させるための接続端子である。第7の端子形成用ランド77は、配線基板60上面の+Y方向側縁部における第3のゲート端子G3(第9の端子接合用ランド69)に近い位置に形成されている。第7の端子形成用ランド77は、第3のゲート端子G3を外部に引き出すためのY方向にのびた第3のゲート用配線87によって、第9の端子接合用ランド69に接続されている。
第8の端子形成用ランド78は、第2のパワーモジュール4の第4のゲート端子G4を、外部配線を介して制御ユニット8に接続させるための接続端子である。第8の端子形成用ランド78は、配線基板60上面の+Y方向側縁部における第4のゲート端子G4(第10の端子接合用ランド70)に近い位置に形成されている。第8の端子形成用ランド78は、第4のゲート端子G4を外部に引き出すためのY方向にのびた第4のゲート用配線88によって、第10の端子接合用ランド70に接続されている。
第1のパワーモジュール3の第1の電源端子P1、第2の電源端子N1、出力端子OUT1、第1のゲート端子G1および第2のゲート端子G2は、平面視において、第2のスイッチング素子Tr2(第1のスイッチング素子Tr1)が配置されている領域よりも外側の領域に配置されている。このため、第1のパワーモジュール3の端子P1,N1,OUT1,G1,G2を熱圧着によって配線基板60に接合する際、第1のパワーモジュール3内の各スイッチング素子Tr1,Tr2と配線基板60との間には上部絶縁膜17が存在するが端子は存在しないので、各スイッチング素子Tr1,Tr2に係る応力を低減することができる。これにより、第1のパワーモジュール3の端子P1,N1,OUT1,G1,G2を配線基板60に接合する際に、各スイッチング素子Tr1,Tr2に割れが発生するのを抑制または防止できる。
第2のパワーモジュール4の構造も第1のパワーモジュール3の構造と同様なので、第2のパワーモジュール4の端子P2,N2,OUT2,G3,G4を配線基板60に接合する際に、各スイッチング素子Tr3,Tr4に割れが発生するのを抑制または防止できる。
また、前述のインバータユニット2では、配線基板60に形成される各配線81〜88を交差させることなく配置することができるので、配線基板60における配線を効率的に行うことができる。たとえば、配線基板60として単層配線基板を用いることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、さらに他の形態で実施することもできる。たとえば、前述の実施形態では、スイッチング素子Tr1,Tr2,Tr3,Tr4は、MOSFETから構成されているが、他の半導体素子であってもよい。たとえば、スイッチング素子Tr1,Tr2,Tr3,Tr4は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)であってもよい。この場合には、IGBTのコレクタ電極およびエミッタ電極が主電極となり、IGBTのゲート電極が制御電極となる。
また、前述の実施形態では、2つの半導体素子(スイッチング素子)が内蔵されたパワーモジュールに本発明を適用した場合について説明したが、本発明は1つの半導体素子(スイッチング素子)が内蔵されたモジュールにも適用することができる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1…Hブリッジインバータ回路、2…インバータユニット、3,4…パワーモジュール(半導体装置)、60…配線基板、Tr1〜Tr4…スイッチング素子、P1,P2…第1の電源端子、N1,N2…第2の電源端子、OUT1,OUT2…出力端子、G1〜G4…ゲート端子

Claims (3)

  1. 半導体素子が内蔵された素子内蔵膜と、
    前記素子内蔵膜上に形成された配線層と、
    前記配線層上に形成された絶縁膜と、
    前記絶縁膜を貫通した状態で前記絶縁膜に設けられ、前記半導体素子の電極に電気的に接続される複数の端子とを含み、
    平面視において、前記半導体素子が配置されている領域よりも外側の領域に、前記各端子が配置されている、半導体装置。
  2. 第1配線層と、
    前記第1配線層上に形成された第1層間膜と、
    前記第1層間膜に内蔵された第1の半導体素子と、
    前記第1層間膜上に形成された第2配線層と、
    前記第2配線層上に形成された第2層間膜と、
    前記第2層間膜に内蔵され、前記第1の半導体素子と対向配置されるとともに前記第1の半導体素子に直列接続された第2の半導体素子と、
    前記第2層間膜上に形成された第3配線層と、
    前記第3配線層上に形成された絶縁膜と、
    前記絶縁膜を貫通した状態で前記絶縁膜に設けられた、第1の電源端子、第2の電源端子、出力端子、第1のゲート端子および第2のゲート端子とを含み、
    平面視において、前記第2の半導体素子が配置されている領域よりも外側の領域に、前記各端子が配置されている、半導体装置。
  3. 前記第1の半導体素子および前記第2の半導体素子がMOSFETである、請求項2に記載の半導体装置。
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