JP2015118962A - 量子干渉装置、原子発振器、電子機器および移動体 - Google Patents

量子干渉装置、原子発振器、電子機器および移動体 Download PDF

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智博 田村
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智博 田村
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Abstract

【課題】例えば基板の歪み等に起因する光軸ずれを低減することができ、外部からの熱による影響を軽減することができる量子干渉装置、原子発振器、電子機器および移動体を提供すること。
【解決手段】本発明の量子干渉装置は、配線基板5と、金属原子が封入されているガスセル31を有する第2ユニット3と、金属原子に共鳴するための共鳴光対を含む光を出射する光出射部21を有する第1ユニット2と、板状をなし、第1ユニットと第2ユニット3とを一方の面側で支持し、他方の面側で配線基板5に接続されている支持板7と、を備えている。また、支持板7の第2ユニット3を支持している第2支持部72は、配線基板5と離間している部分を有している。
【選択図】図4

Description

本発明は、量子干渉装置、原子発振器、電子機器および移動体に関するものである。
長期的に高精度な発振特性を有する発振器として、ルビジウム、セシウム等のアルカリ金属の原子のエネルギー遷移に基づいて発振する原子発振器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
一般に、原子発振器の動作原理は、光およびマイクロ波による二重共鳴現象を利用した方式と、波長の異なる2種類の光による量子干渉効果(CPT:Coherent Population Trapping)を利用した方式とに大別されるが、量子干渉効果を利用した原子発振器は、二重共鳴現象を利用した原子発振器よりも小型化できることから、近年、様々な機器への搭載が期待されている。
量子干渉効果を利用した原子発振器は、例えば、特許文献1に開示されているように、ガス状の金属原子を封入したガスセルと、ガスセル中の金属原子に周波数の異なる2種の共鳴光を含むレーザー光を照射する光出射部と、ガスセルを透過したレーザー光を検出する光検出部と、光出射部とガスセルとの間に設けられた光学部品とを備えている。そして、このような原子発振器では、2種類の共鳴光の周波数差が特定の値のときに2種類の共鳴光の双方がガスセル内の金属原子に吸収されずに透過する電磁誘起透明化(EIT:Electromagnetically Induced Transparency)現象を生じるが、そのEIT現象に伴って発生する急峻な信号であるEIT信号を光検出器で検出する。
また、特許文献1に記載の原子発振器では、ガスセルおよび光検出部が第1パッケージに収納され、光出射部が第2パッケージに収納され、光学部品が第3パッケージに収納されている。各パッケージは、第1パッケージ、第3パッケージおよび第2パッケージの順に接合されており、各パッケージがそれぞれ接合された状態で、例えば基板上に搭載されて用いられる。
しかしながら、このような原子発振器では、基板に外力が加わり、変形した場合、その外力が基板を介して各パッケージに伝達される。その結果、各パッケージの位置ずれ、すなわち、原子発振器の光軸ずれが生じる可能性がある。さらに、例えば環境温度の変化や、光出射部の排熱等により基板の温度が変化する可能性がある。この場合、基板上の各パッケージにも温度変化の影響を及ぼすおそれがある。
特開2012−191523号公報
本発明の目的は、例えば基板の歪み等に起因する光軸ずれを低減することができ、さらに外部からの熱による影響を軽減することができる量子干渉装置、原子発振器、電子機器および移動体を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本発明の量子干渉装置は、基板と、
金属原子が封入されているガスセルを有するガスセル部と、
前記金属原子に共鳴するための共鳴光対を含む光を出射する光源を有する光源部と、
一方の面側で前記ガスセル部と前記光源部とに接続し、他方の面側で前記基板に接続している接続部材と、を備え、
前記接続部材の前記ガスセル部と接続している部分は、前記基板と離間している部分を有していることを特徴とする。
本発明の量子干渉装置によれば、ガスセル部と基板とが離間しているため、ガスセル部の基板からの熱による影響を軽減することができる。さらに、ガスセル部と光出射部とが接続部材の同一面上で接続されているため、例えば基板の歪み等に起因するガスセル部と光出射部との光軸ずれを低減することができる。
[適用例2]
本発明の量子干渉装置では、前記ガスセル部は、前記基板との間に空隙を有しているのが好ましい。
これにより、ガスセル部の基板からの熱による影響を軽減することができる。
[適用例3]
本発明の量子干渉装置では、前記接続部材の平面視において、前記接続部材と前記ガスセル部とが重なっている領域の面積は、前記接続部材の平面視における前記ガスセル部の面積の50%以下であるのが好ましい。
これにより、ガスセル部と接続部材との接触面積を十分に減少させることができる。よって、接続部材を介して基板からガスセル部に熱が伝達されるのを効果的に低減することができる。
[適用例4]
本発明の量子干渉装置では、前記接続部材と前記ガスセル部とは、複数の面で接触しているのが好ましい。
これにより、接続部材とガスセル部とが1つの面で接触している場合に比べて、複数の面で接触している分、熱が分散される。その結果、接続部材を介して基板からガスセル部に熱が伝達されるのをより効果的に低減することができる。
[適用例5]
本発明の量子干渉装置では、前記接続部材は、前記基板に片持ち支持されており、自由端側で前記ガスセル部に接続しているのが好ましい。
これにより、本発明の効果を顕著に発揮することができる。
[適用例6]
本発明の量子干渉装置では、前記接続部材の前記ガスセル部に接続している部分と前記基板との間には、それらの離間距離を規制する規制部材が設けられているのが好ましい。
これにより、接続部材が変形し、ガスセル部を支持している部分が変位するのを防止することができる。すなわち、接続部材の強度を高めることができる。
[適用例7]
本発明の量子干渉装置では、前記接続部材と前記ガスセル部との間には、断熱材が設けられているのが好ましい。
これにより、接続部材からガスセル部に熱が伝達されるのを効果的に低減することができる。
[適用例8]
本発明の量子干渉装置では、前記接続部材の少なくとも前記光源部に接続している部分は、金属材料を含んでいるのが好ましい。
これにより、光源部で生じた熱を、比較的熱伝導率の高い金属材料を介して、効果的に外部に放出することができる。
[適用例9]
本発明の量子干渉装置では、前記接続部材は、前記光の出射方向の位置決めを行う位置決め部を有しているのが好ましい。
これにより、ガスセル部および光源部の位置決めを容易に行うことができる。
[適用例10]
本発明の原子発振器は、本発明の量子干渉装置を備えることを特徴とする。
これにより、信頼性に優れた原子発振器を提供することができる。
[適用例11]
本発明の電子機器は、本発明の量子干渉装置を備えることを特徴とする。
これにより、信頼性に優れた電子機器を提供することができる。
[適用例12]
本発明の移動体は、本発明の量子干渉装置を備えることを特徴とする。
これにより、信頼性に優れた移動体を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る原子発振器(量子干渉装置)の概略構成を示す模式図である。 アルカリ金属のエネルギー状態を説明するための図である。 光出射部から出射される2つの光の周波数差と、光検出部で検出される光の強度との関係を示すグラフである。 図1に示す原子発振器(量子干渉装置)の分解斜視図である。 図1に示す原子発振器が備える光出射部およびガスセル部を説明するための模式図である。 図4中のA−A線断面図である。 本発明の第2実施形態に係る原子発振器(量子干渉装置)が備える接続部材を示す図であり、(a)が斜視図であり、(b)が平面図である。 本発明の第3実施形態に係る原子発振器(量子干渉装置)が備える接続部材を示す図であり、(a)が平面図であり、(b)が(a)中のB−B線断面図である。 本発明の第4実施形態に係る原子発振器(量子干渉装置)の側面図である。 本発明の第5実施形態に係る原子発振器(量子干渉装置)の断面図である GPS衛星を利用した測位システムに本発明の原子発振器(量子干渉装置)を用いた場合の概略構成を示す図である。 本発明の移動体の一例を示す図である。
以下、本発明の量子干渉装置および原子発振器を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
1.原子発振器(量子干渉装置)
まず、本発明の原子発振器(本発明の量子干渉装置を備える原子発振器)について説明する。なお、以下では、本発明の量子干渉装置を原子発振器に適用した例を説明するが、本発明の量子干渉装置は、これに限定されず、原子発振器の他、例えば、磁気センサー、量子メモリー等にも適用可能である。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る原子発振器(量子干渉装置)の概略構成を示す模式図である。また、図2は、アルカリ金属のエネルギー状態を説明するための図、図3は、光出射部から出射される2つの光の周波数差と、光検出部で検出される光の強度との関係を示すグラフ、図4は、図1に示す原子発振器の分解斜視図である。
図1に示す原子発振器1は、量子干渉効果を利用した原子発振器である。
この原子発振器1は、図1に示すように、光出射側のユニットである第1ユニット(光源部)2と、光検出側のユニットである第2ユニット(ガスセル部)3と、ユニット2、3を支持する支持板(接続部材)7と、ユニット2、3間に設けられた光学部品41、42、43と、第1ユニット2および第2ユニット3を制御する制御部6と、これらを支持する配線基板5と、を備える。
ここで、第1ユニット2は、光出射部(光源)21と、光出射部21を収納する第1パッケージ22とを備える。
また、第2ユニット3は、ガスセル31と、光検出部32と、ヒーター33と、温度センサー34と、コイル35と、これらを収納する第2パッケージ36と、第2パッケージ36を収納する磁気シールド38とを備える。
まず、原子発振器1の原理を簡単に説明する。
図1に示すように、原子発振器1では、光出射部21がガスセル31に向けて励起光LLを出射し、ガスセル31を透過した励起光LLを光検出部32が検出する。
ガスセル31内には、ガス状のアルカリ金属(金属原子)が封入されており、アルカリ金属は、図2に示すように、3準位系のエネルギー準位を有し、エネルギー準位の異なる2つの基底状態(基底状態1、2)と、励起状態との3つの状態をとり得る。ここで、基底状態1は、基底状態2よりも低いエネルギー状態である。
光出射部21から出射された励起光LLは、周波数の異なる2種の共鳴光1、2を含んでおり、この2種の共鳴光1、2を前述したようなガス状のアルカリ金属に照射したとき、共鳴光1の周波数ω1と共鳴光2の周波数ω2との差(ω1−ω2)に応じて、共鳴光1、2のアルカリ金属における光吸収率(光透過率)が変化する。
そして、共鳴光1の周波数ω1と共鳴光2の周波数ω2との差(ω1−ω2)が基底状態1と基底状態2とのエネルギー差に相当する周波数に一致したとき、基底状態1、2から励起状態への励起がそれぞれ停止する。このとき、共鳴光1、2は、いずれも、アルカリ金属に吸収されずに透過する。このような現象をCPT現象または電磁誘起透明化現象(EIT:Electromagnetically Induced Transparency)と呼ぶ。
例えば、光出射部21が共鳴光1の周波数ω1を固定し、共鳴光2の周波数ω2を変化させていくと、共鳴光1の周波数ω1と共鳴光2の周波数ω2との差(ω1−ω2)が基底状態1と基底状態2とのエネルギー差に相当する周波数ω0に一致したとき、光検出部32の検出強度は、図3に示すように、急峻に上昇する。このような急峻な信号をEIT信号として検出する。このEIT信号は、アルカリ金属の種類によって決まった固有値をもっている。したがって、このようなEIT信号を用いることにより、発振器を構成することができる。
以下、本実施形態の原子発振器1の具体的な構成について説明する。
図4は、図1に示す原子発振器の分解斜視図、図5は、図1に示す原子発振器が備える光出射部およびガスセル部を説明するための模式図、図6は、図1中のA−A線断面図である。なお、以下では、図4〜図6の上側を「上」、図5の下側を「下」ともいう。
原子発振器1は、図4に示すように、制御部6が実装され、第1ユニット2、第2ユニット3および光学部品41、42、43を保持する配線基板5(保持部材)と、第1ユニット2および第2ユニット3を同一面側で支持(接続)する支持板7とを備える。
そして、第1ユニット2および第2ユニット3は、配線基板5の配線およびコネクター(図示せず)を介して制御部6に電気的に接続され、制御部6により駆動制御される。
以下、原子発振器1の各部を順次詳細に説明する。
(第1ユニット)
前述したように、第1ユニット2は、光出射部21と、光出射部21を収納する第1パッケージ22とを備える。
[光出射部]
光出射部21は、ガスセル31中のアルカリ金属原子を励起する励起光LLを出射する機能を有する。
より具体的には、光出射部21は、前述したような周波数の異なる2種の光(共鳴光1および共鳴光2)を含む光を励起光LLとして出射するものである。
共鳴光1の周波数ω1は、ガスセル31中のアルカリ金属を前述した基底状態1から励起状態に励起(共鳴)し得るものである。
また、共鳴光2の周波数ω2は、ガスセル31中のアルカリ金属を前述した基底状態2から励起状態に励起(共鳴)し得るものである。
この光出射部21としては、前述したような励起光LLを出射し得るものであれば、特に限定されないが、例えば、垂直共振器面発光レーザー(VCSEL)等の半導体レーザー等を用いることができる。
また、このような光出射部21は、図示しない温度調節素子(発熱抵抗体、ペルチェ素子等)により、所定温度に温度調節される。
[第1パッケージ]
第1パッケージ22は、前述した光出射部21を収納する。
この第1パッケージ22は、図4に示すように、外形形状がブロック状をなす筐体で構成された第1パッケージ本体221と、板状をなし、第1パッケージ本体221の下端部に設けられた複数(本実施形態では4つ)の脚部222とを有している。各脚部222は、第1ユニット2が支持板7に搭載された際、支持板7と当接する部分である。各脚部222は、第1パッケージ本体221の角部にそれぞれ設けられている。これにより、第1ユニット2を支持板7に安定的に搭載することができる。
また、第1パッケージ本体221からは、例えば、複数のリード(図示せず)が突出しており、これらは、配線を介して光出射部21に電気的に接続されている。そして、前記各リードは、図示しないコネクター等で配線基板5と電気的に接続されている。このコネクターとしては、例えば、フレキシブル基板や、ソケット状をなすもの等を用いることができる。
また、第1パッケージ本体221の第2ユニット3側の壁部には、窓部23が設けられている。この窓部23は、ガスセル31と光出射部21との間の光軸(励起光LLの軸a)上に設けられている。そして、窓部23は、前述した励起光LLに対して透過性を有する。
本実施形態では、窓部23は、レンズである。これにより、励起光LLを無駄なくガスセル31へ照射することができる。また、窓部23は、励起光LLを平行光とする機能を有する。すなわち、窓部23はコリメートレンズであり、内部空間Sにおける励起光LLは平行光である。これにより、内部空間Sに存在するアルカリ金属の原子のうち、光出射部21から出射した励起光LLにより共鳴するアルカリ金属の原子の数を多くすることができる。その結果、EIT信号の強度を高めることができる。
なお、窓部23は、励起光LLに対する透過性を有するものであれば、レンズに限定されず、例えば、レンズ以外の光学部品であってもよいし、単なる光透過性の板状部材であってもよい。この場合、前述したような機能を有するレンズは、例えば、後述する光学部品41、42、43と同様、第1パッケージ22および第2パッケージ36との間に設けられていてもよい。
このような第1パッケージ22の窓部23以外の部分の構成材料としては、特に限定されず、例えば、セラミックス、金属、樹脂等を用いることができる。
ここで、第1パッケージ22の窓部23以外の部分が励起光に対して透過性を有する材料で構成されている場合、第1パッケージ22の窓部23以外の部分と窓部23と一体的に形成することができる。また、第1パッケージ22の窓部23以外の部分が励起光に対して透過性を有しない材料で構成されている場合、第1パッケージ22の窓部23以外の部分と窓部23とを別体で形成し、これらを公知の接合方法により接合すればよい。
また、第1パッケージ22内が気密空間であることが好ましい。これにより、第1パッケージ22内を減圧状態または不活性ガス封入状態とすることができ、その結果、原子発振器1の特性を向上させることができる。
また、第1パッケージ22内には、光出射部21の温度を調節する温度調節素子や温度センサー等が収納されている(図示せず)。かかる温度調節素子としては、例えば、発熱抵抗体(ヒーター)、ペルチェ素子等が挙げられる。
このような第1パッケージ22によれば、光出射部21から第1パッケージ22外への励起光の出射を許容しつつ、光出射部21を第1パッケージ22内に収納することができる。
(第2ユニット)
前述したように、第2ユニット3は、ガスセル31と、光検出部32と、ヒーター33と、温度センサー34と、コイル35と、これらを収納する第2パッケージ36と、第2パッケージ36を収納する磁気シールド38とを備える。
[ガスセル]
ガスセル31内には、ガス状のルビジウム、セシウム、ナトリウム等のアルカリ金属が封入されている。また、ガスセル31内には、必要に応じて、アルゴン、ネオン等の希ガス、窒素等の不活性ガスが緩衝ガスとしてアルカリ金属ガスとともに封入されていてもよい。
例えば、ガスセル31は、図5に示すように、柱状の貫通孔311aを有する本体部311と、その貫通孔311aの両開口を封鎖する1対の窓部312、313とを有する。これにより、前述したようなアルカリ金属が封入される内部空間Sが形成されている。
本体部311を構成する材料としては、特に限定されず、金属材料、樹脂材料、ガラス材料、シリコン材料、水晶等が挙げられるが、加工性や窓部312、313との接合の観点から、ガラス材料、シリコン材料を用いるのが好ましい。
このような本体部311には、窓部312、313が気密的に接合されている。これにより、ガスセル31の内部空間Sを気密空間とすることができる。
本体部311と窓部312、313との接合方法としては、これらの構成材料に応じて決められるものであり、特に限定されないが、例えば、接着剤による接合方法、直接接合法、陽極接合法等を用いることができる。
また、窓部312、313を構成する材料としては、前述したような励起光LLに対する透過性を有していれば、特に限定されないが、例えば、シリコン材料、ガラス材料、水晶等が挙げられる。
このような各窓部312、313は、前述した光出射部21からの励起光LLに対する透過性を有している。そして、一方の窓部312は、ガスセル31内へ入射する励起光LLが透過するものであり、他方の窓部313は、ガスセル31内から出射した励起光LLが透過するものである。
また、ガスセル31は、ヒーター33により加熱され、所定温度に温度調節される。
[光検出部]
光検出部32は、ガスセル31内を透過した励起光LL(共鳴光1、2)の強度を検出する機能を有する。
この光検出部32としては、上述したような励起光を検出し得るものであれば、特に限定されないが、例えば、太陽電池、フォトダイオード等の光検出器(受光素子)を用いることができる。
[ヒーター]
ヒーター33は、前述したガスセル31(より具体的にはガスセル31中のアルカリ金属)を加熱する機能を有する。これにより、ガスセル31中のアルカリ金属を所望濃度のガス状に維持することができる。
このヒーター33は、通電により発熱するものであり、例えば、ガスセル31の外表面上に設けられた発熱抵抗体で構成されている。このような発熱抵抗体は、例えば、プラズマCVD、熱CVDのような化学蒸着法(CVD)、真空蒸着等の乾式メッキ法、ゾル・ゲル法等を用いて形成される。
ここで、かかる発熱抵抗体は、ガスセル31の励起光LLの入射部または出射部に設けられる場合、励起光に対する透過性を有する材料、具体的には、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、In、SnO、Sb含有SnO、Al含有ZnO等の酸化物等の透明電極材料で構成される。
なお、ヒーター33は、ガスセル31を加熱することができるものであれば、特に限定されず、ガスセル31に対して非接触であってもよい。また、ヒーター33に代えて、または、ヒーター33と併用して、ペルチェ素子やセラミックヒーターを用いて、ガスセル31を加熱してもよい。
このようなヒーター33は、後述する制御部6の温度制御部62に電気的に接続され、通電制御される。
[温度センサー]
温度センサー34は、ヒーター33またはガスセル31の温度を検出するものである。そして、この温度センサー34の検出結果に基づいて、前述したヒーター33の発熱量が制御される。これにより、ガスセル31内のアルカリ金属原子を所望の温度に維持することができる。
なお、温度センサー34の設置位置は、特に限定されず、例えば、ヒーター33上であってもよいし、ガスセル31の外表面上であってもよい。
温度センサー34としては、それぞれ、特に限定されず、サーミスタ、熱電対等の公知の各種温度センサーを用いることができる。
このような温度センサー34は、図示しない配線を介して、後述する制御部6の温度制御部62に電気的に接続されている。
[コイル]
コイル35は、通電により、内部空間Sに励起光LLの軸aに沿った方向(平行な方向)の磁場を発生させる機能を有する。これにより、ゼーマン分裂により、内部空間Sに存在するアルカリ金属の原子の縮退している異なるエネルギー準位間のギャップを拡げて、分解能を向上させ、EIT信号の線幅を小さくすることができる。
なお、コイル35が発生する磁場は、直流磁場または交流磁場のいずれかの磁場であってもよいし、直流磁場と交流磁場とを重畳させた磁場であってもよい。
このコイル35の設置位置は、特に限定されず、図示しないが、例えば、ソレノイド型を構成するようにガスセル31の外周に沿って巻回して設けられていてもよいし、ヘルムホルツ型を構成するように1対のコイルをガスセル31を介して対向させてもよい。
このコイル35は、図示しない配線を介して、後述する制御部6の磁場制御部63に電気的に接続されている。これにより、コイル35に通電を行うことができる。
[第2パッケージ]
第2パッケージ36は、外形形状がブロック状をなす筐体で構成され、前述したガスセル31、光検出部32、ヒーター33、温度センサー34およびコイル35を収納する。また、第2パッケージ36は、ガスセル31、光検出部32、ヒーター33、温度センサー34およびコイル35を内部で直接的または間接的に支持する。
また、第2パッケージ36の第1ユニット2側の壁部には、窓部37が設けられている。この窓部37は、ガスセル31と光出射部21との間の光軸(軸a)上に設けられている。そして、窓部37は、前述した励起光に対して透過性を有する。
なお、窓部37は、励起光に対する透過性を有するものであれば、光透過性を有するものに限定されず、例えば、レンズ、偏光板、λ/4波長板等の光学部品であってもよい。
このような第2パッケージ36の窓部37以外の部分の構成材料としては、特に限定されず、例えば、セラミックス、金属、樹脂等を用いることができる。
[磁気シールド]
磁気シールド38は、外形形状がブロック状をなす筐体で構成されており、内部に第2パッケージ36を収納する。この磁気シールド38は、磁気シールド性を有し、ガスセル31内のアルカリ金属を外部磁界から遮蔽する機能を有している。これにより、コイル35の磁場の磁気シールド38内での安定性の向上を図ることができる。よって、原子発振器1の発振特性の向上を図ることができる。
また、磁気シールド38の第1ユニット2側の壁部には、窓部382が設けられている。これにより、光出射部21から出射した光が窓部382を介して第2パッケージ36の窓部37およびガスセル31内に入射することができる。
また、磁気シールド38の下端部には、光の出射方向に対向する壁部の下端部付近に一対の突出片381が設けられている。これにより、支持板7に第2ユニット3を搭載する際、この一対の突出片381を目安にして容易に把握することができる。
このような磁気シールド38の構成材料としては、磁気シールド性を有する材料が用いられ、例えば、Fe、各種鉄系合金(ケイ素鉄、パーマロイ、アモルファス、センダスト、コバール)等の軟磁性材料が挙げられ、中でも、磁気シールド性が優れるという観点から、コバール、パーマロイ等のFe−Ni系合金を用いることが好ましい。
また、磁気シールド38からは、例えば、複数のリード(図示せず)が突出しており、これらは、配線を介して光検出部32、ヒーター33、温度センサー34およびコイル35に電気的に接続されている。また、前記各リードは、図示しないコネクター等で配線基板5と電気的に接続されている。このコネクターとしては、例えば、フレキシブル基板や、ソケット状をなすもの等を用いることとができる。
(光学部品)
前述したような第1ユニット2と第2ユニット3との間には、複数の光学部品41、42、43が配置されている。この複数の光学部品41、42、43は、それぞれ、前述した第1パッケージ22内の光出射部21と、前述した第2パッケージ36内のガスセル31との間の光軸(軸a)上に設けられている。
また、本実施形態では、第1ユニット2側から第2ユニット3側へ、光学部品41、光学部品42、光学部品43の順に配置されている。
光学部品41は、λ/4波長板である。これにより、例えば、光出射部21からの励起光が直線偏光である場合、その励起光を円偏光(右円偏光または左円偏光)に変換することができる。
前述したようにコイル35の磁場によりガスセル31内のアルカリ金属原子がゼーマン分裂した状態において、仮に直線偏光の励起光をアルカリ金属原子に照射すると、励起光とアルカリ金属原子との相互作用により、アルカリ金属原子がゼーマン分裂した複数の準位に均等に分散して存在することとなる。その結果、所望のエネルギー準位のアルカリ金属原子の数が他のエネルギー準位のアルカリ金属原子の数に対して相対的に少なくなるため、所望のEIT現象を発現する原子数が減少し、所望のEIT信号が小さくなり、その結果、原子発振器1の発振特性の低下をもたらす。
これに対し、前述したようにコイル35の磁場によりガスセル31内のアルカリ金属原子がゼーマン分裂した状態において、円偏光の励起光をアルカリ金属原子に照射すると、励起光とアルカリ金属原子との相互作用により、アルカリ金属原子がゼーマン分裂した複数の準位のうち、所望のエネルギー準位のアルカリ金属原子の数を他のエネルギー準位のアルカリ金属原子の数に対して相対的に多くすることができる。そのため、所望のEIT現象を発現する原子数が増大し、所望のEIT信号が大きくなり、その結果、原子発振器1の発振特性を向上させることができる。
なお、光学部品41の平面視形状は、これに限定されず、例えば、四角形、五角形等の多角形をなしていてもよい。
このような光学部品41に対して第2ユニット3側には、光学部品42、43が配置されている。
光学部品42、43は、それぞれ、減光フィルター(NDフィルター)である。これにより、ガスセル31に入射する励起光LLの強度を調整(減少)させることができる。そのため、光出射部21の出力が大きい場合でも、ガスセル31に入射する励起光を所望の光量とすることができる。本実施形態では、前述した光学部品41により円偏光に変換された励起光の強度を光学部品42、43により調整する。
本実施形態では、光学部品42、43は、それぞれ、板状をなしている。
なお、光学部品42、43の平面視形状は、これに限定されず、例えば、四角形、五角形等の多角形をなしていてもよい。
また、光学部品42および光学部品43は、互いに減光率が等しくてもよいし異なっていてもよい。
また、光学部品42、43は、それぞれ、上側と下側とで連続的または段階的に減光率の異なる部分を有していてもよい。この場合、光学部品42、43を配線基板5に対して上下方向での位置を調整することにより、励起光の減光率を調整することができる。
また、光学部品42、43は、それぞれ、周方向で連続的または断続的に減光率が異なる部分を有していてもよい。この場合、光学部品42、43を回転させることにより、励起光の減光率を調整することができる。なお、この場合、光学部品42、43の回転中心が軸aに対してずれていればよい。
なお、この光学部品42、43のうちのいずれか一方の光学部品を省略してもよい。また、光出射部21の出力が適度である場合、光学部品42、43の双方を省略することができる。
また、光学部品41、42、43は、前述した種類、配置順、数等に限定されない。例えば、光学部品41、42、43は、それぞれ、λ/4波長板または減光フィルターに限定されず、レンズ、偏光板等であってもよい。
(配線基板)
配線基板5は、図示しない配線を有し、かかる配線を介して、配線基板5に搭載された制御部6等の電子部品と、例えばコネクターとを電気的に接続する機能を有する。
また、配線基板5は、前述した原子発振器1の各部を保持する機能を有する。なお、光学部品41、42、43を保持する方法としては、例えば、配線基板5に3つの凹部を設け、各凹部内に光学部品41、42、43をそれぞれ挿入させる方法等が挙げられる。
この配線基板5としては、各種プリント配線基板を用いることができるが、前述したように保持した第1ユニット2、第2ユニット3および光学部品41、42、43の位置関係を維持するのに必要な剛性を確保する観点から、リジット部を有する基板、例えば、リジット基板、リジットフレキシブル基板等を用いるのが好ましい。
なお、配線基板5として、リジット部を有しない配線基板(例えば、フレキシブル基板)を用いた場合であっても、例えば、かかる配線基板に、剛性を向上させるための補強部材を接合することにより、第1パッケージ22、第2パッケージ36および光学部品41、42、43の位置関係を維持することができる。
このような配線基板5の一方の面には、制御部6が設置されている。なお、配線基板5には、制御部6以外の電子部品が搭載されていてもよい。
[制御部]
図1に示す制御部6は、ヒーター33、コイル35および光出射部21をそれぞれ制御する機能を有する。
本実施形態では、制御部6は、配線基板5に搭載されたIC(Integrated Circuit)チップで構成されている。
このような制御部6は、光出射部21の共鳴光1、2の周波数を制御する励起光制御部61と、ガスセル31中のアルカリ金属の温度を制御する温度制御部62と、ガスセル31に印加する磁場を制御する磁場制御部63とを有する。
励起光制御部61は、前述した光検出部32の検出結果に基づいて、光出射部21から出射される共鳴光1、2の周波数を制御する。より具体的には、励起光制御部61は、前述した光検出部32の検出結果に基づいて、前述した周波数差(ω1−ω2)がアルカリ金属固有の周波数ω0となるように、光出射部21から出射される共鳴光1、2の周波数を制御する。
また、励起光制御部61は、図示しないが、電圧制御型水晶発振器(発振回路)を備えており、その電圧制御型水晶発振器の発振周波数を光検出部32の検知結果に基づいて同期・調整しながら原子発振器1の出力信号として出力する。
また、温度制御部62は、温度センサー34の検出結果に基づいて、ヒーター33への通電を制御する。これにより、ガスセル31を所望の温度範囲内に維持することができる。
また、磁場制御部63は、コイル35が発生する磁場が一定となるように、コイル35への通電を制御する。
[支持板]
図4および図6に示すように、支持板7は、第1ユニット2を支持する第1支持部71と、第2ユニット3を支持する第2支持部72と、第1支持部71と第2支持部72とを連結する一対の連結部73とを有している。この支持板7は、第1ユニット2と第2ユニット3とを同一面側(上面側)で支持し、かつ、下面側で配線基板5上に載置(接続)される部材である。
第1支持部71は、支持板7の平面視で矩形をなし、第1支持部71には、第2支持部72側の一部が切り欠かれて凹部713が形成されている。また、第1支持部71は、上面711で第1ユニット2を支持している。第1支持部71の下面712は、支持板7を配線基板5に載置した際、配線基板5と当接する部分である。
第2支持部72は、支持板7の平面視で矩形をなし、第2支持部72には、第1支持部71側の一部が切り欠かれて凹部723が形成されている。また、第2支持部72は、上面721で第2ユニット3を支持している。第2支持部72の下面722は、支持板7を配線基板5上に載置した状態では、配線基板5と離間している。
また、第2支持部72の上面721には、支持板7の厚さ方向に向って突出した一対のリブ724が形成されている。この一対のリブ724は、励起光LLの出射方向に沿って延在しており、励起光LLの出射方向の同一直線上に配置されている。
各連結部73は、第2支持部72が第1支持部71に対して第1支持部71の上面711側にずれた位置で、かつ、第1支持部71と第2支持部72とが平行となるように各支持部71、72を連結している。各連結部73は、各支持部71、72の端面にそれぞれ設けられており、互いに離間している。また、各連結部73は、ブロック状をなし、各支持部71、72の板厚よりも厚くなっている。これにより、各連結部73の剛性を高めることができ、各連結部73を支点として変形するのを効果的に低減することができる。
また、連結部73は、第1支持部71の上面711および第2支持部72の上面721よりも上側に突出している。これにより、後述するように、第1ユニット2および第2ユニット3を位置決めする際、第1ユニット2および第2ユニット3は、各連結部73に当接することができる。
このような原子発振器1では、第1ユニット2および第2ユニット3が、支持板7の厚さ方向にずれた位置で支持板7に支持されているが、光出射部21から出射した励起光LLがガスセル31を介して光検出部32に入射するように構成されている。
また、支持板7では、各連結部73が光軸aと直交する方向に離間して設けられ、かつ、第1支持部71に凹部713が形成され、第2支持部72に凹部723が形成されている。このため、支持板7には、その平面視で、第1支持部71と第2支持部72との間に厚さ方向に貫通する貫通孔74が形成されることとなる。これにより、貫通孔74に各光学部品41、42、43を配置することができる。この配置方法としては、例えば、配線基板5に各光学部品41、42、43に対応する孔部を設け、該孔部に各光学部品41、42、43を配置する方法等が挙げられる。この場合、支持板7の貫通孔74を各光学部品41、42、43用の孔部と重なるように支持板7を配線基板5に配置する。
さて、第2ユニット3のガスセル31中のアルカリ金属は、前述したように、ヒーター33および温度センサー34によって温度管理されており、所望濃度のガス状に維持されている。従来のように配線基板5上に第2ユニット3が設けられていた場合、例えば環境温度の変化や光出射部21からの排熱等により配線基板5の温度が上昇(変化)し、配線基板5から第2ユニット3に熱が伝達されるおそれがある。これにより、ガス状のアルカリ金属の濃度が変化して原子発振器の発振特性が低下するおそれがある。
しかしながら、第2ユニット3は、支持板7によって配線基板5と離間した状態となっている。すなわち、第2ユニット3は、排せえん基板5との間に空隙を有している。これにより、配線基板5から第2ユニット3への直接的な熱伝達を防止することができる。よって、原子発振器1は信頼性に優れたものとなる。
また、前述したように、各連結部73は、離間して一対設けられている。これにより、例えば、連結部73が一枚の板片で構成されている場合に比べて、連結部73の断面積を小さくすることができる。よって、断面積が小さい分、第1支持部71から第2支持部72への熱伝導量を低減することができる。よって、原子発振器1はより信頼性に優れたものとなる。
また、配線基板5上に第1ユニット2および第2ユニット3が直接設けられていたり、支持板7が平板状であった場合には、配線基板5が変形した際、第1ユニット2と第2ユニット3との位置関係が変化して、光出射部21から出射した励起光LLが効率よく光検出部32に入射しない可能性がある。原子発振器1では、配線基板5に支持板7が両持ち支持されていてもよいが、片持ち支持され、自由端側(第2支持部72)に第2ユニット3が配置されている方が好ましい。このため、配線基板5が変形して第1ユニット2が変位したとしても、第1ユニット2は、第2ユニット3とともに変位することとなる。すなわち、第1ユニット2および第2ユニット3は、支持板7によって位置関係が固定されている。これにより、第1ユニット2と第2ユニット3との位置関係は変化せず、光出射部21から出射した励起光LLは、光検出部32に確実に入射する。よって、原子発振器1の高い発振特性を維持することができ、信頼性に優れた原子発振器1を得ることができる。
ここで、支持板7に対して第1ユニット2および第2ユニット3を位置決めする方法について説明する。
支持板7の第1支持部71に第1ユニット2を配置する際には、まず、第1支持部71の上面711に第1パッケージ22の各脚部222を当接させる。そして、この当接状態から、各脚部222のうちの連結部73側の2つの脚部222を連結部73に、励起光LLの出射方向に沿って図6中右側に押しつける。これにより、第1ユニット2の励起光LLの出射方向の位置決めを行うことができる。
なお、第1ユニット2の支持板7の幅方向(光軸aと直交する方向)の位置決め方法としては、例えば、支持板7の幅方向に対向する脚部222の離間距離を第1支持部71の凹部713の幅とを同じ寸法で形成する。そして、それらを目安にして、各脚部222の離間距離と凹部713の幅とが一致するように、第1ユニット2を支持板7に対してずらしつつ行うことができる。
一方、支持板7の第2支持部72に第2ユニット3を配置する際には、まず、第2支持部72の上面721に磁気シールド38の下面を当接させる。そして、この当接状態から各連結部73に磁気シールド38の連結部73側の側面を連結部73に、励起光LLの出射方向に沿って図6中左側に押しつける。これにより、第2ユニット3の励起光LLの出射方向の位置決めを行うことができる。
また、第2ユニット3の支持板7の幅方向の位置決めは、第2支持部72の上面721に設けられた一対のリブ724に、磁気シールド38のリブ724側の側面を押し付けることにより行うことができる。なお、第1ユニット2の支持板7の幅方向の位置決めに関しても、同様に、第1支持部71の上面711にリブ等を設け、該リブに押しつけるようにして行ってもよい。
このように、連結部73は、第1ユニット2および第2ユニット3の励起光LLの出射方向の位置決めを行う位置決め部としても機能する。
以上のように、支持板7によれば、第1ユニット2と第2ユニット3とを支持板7上で位置決めして、光軸が一致した状態で配線基板5上に配置することができる。支持板7を省略した場合、配線基板5上で第1ユニット2および第2ユニット3の位置決めを行う必要がある。この場合、配線基板5に前述したようなリブを設けたり、配線基板5にアライメントマークを高精度で形成したりする必要がある。このような方法に比べて、原子発振器1では、第1ユニット2および第2ユニット3の位置決めを前記のように支持板7上で容易に行い、その後に支持板7を配線基板5に配置するという非常に簡単な方法で、高精度に位置決めされた原子発振器1を得ることができる。
支持板7を構成する材料としては特に限定されず、例えば、各種セラミックス材料、各種金属材料、各種樹脂材料等を用いることができる。これらの中でも支持板7の構成材料は、金属材料であるのが好ましい。特に、第1支持部71は、第1ユニット2の排熱を第1ユニット2の外部に放熱するという観点から、比較的熱伝導率の高い金属材料を用いることにより、前記放熱を効果的に行うことができる。この金属材料としては、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄等が挙げられる。なお、支持板7のうちの少なくとも第1支持部71が金属材料で構成されていれば、前記効果を奏することができる。
また、支持板7は、第1支持部71、第2支持部72および連結部73が一体的に形成されていてもよく、それぞれ別体として構成され、これらの別体同士を連結したものでもよい。第1支持部71、第2支持部72および連結部73は、それぞれ同じ材料で構成されていてもよく、それぞれ異なる材料で構成されていてもよい。
以上説明したように、支持板7によれば、配線基板5の歪み等に起因する第1ユニット2および第2ユニット3の光軸ずれを低減することができるとともに、外部からの熱によるガスセル31への影響を軽減することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図7は、本発明の第2実施形態に係る原子発振器(量子干渉装置)が備える接続部材を示す図であり、(a)が斜視図であり、(b)が平面図である。
本実施形態は支持板の構成が異なること以外は、前述した第1実施形態と同様である。
なお、以下の説明では、第2実施形態に関し、第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図7において、前述した実施形態と同様の構成については、同一符号を付している。また、図7(b)では、理解を容易にするため、突出片381の図示を省略している(図8に関しても同様である)。
図7(a)および(b)に示すように、原子発振器1Aでは、支持板7Aの第2支持部72には、厚さ方向に貫通する貫通孔725が形成されている。貫通孔725は、支持板7Aの平面視で矩形をなし、貫通孔74と連通している。また、支持板7の平面視における貫通孔725の開口の面積は、支持板7の平面視における第2ユニット3(磁気シールド38)の面積よりも小さい、これにより、第2支持部72に第2ユニット3を、貫通孔725を覆うように配置することができる。この配置状態では、第2ユニット3は、支持板7Aと配線基板5との間の空隙に臨むように構成されている。また、配置状態では、これにより、第2ユニット3と支持板7Aとの接触面積を減少させることができる。
また、配置状態では、支持板7の平面視において、支持板7と第2ユニット3とが重なっている、すなわち、接触している領域(図7(b)中の網状のハッチングが付してある部分)の面積S1は、支持板7の平面視における第2ユニット3(図7(b)中の右下がりのハッチングが付してある部分)の面積S2の50%以下であるのが好ましく、30%以下であるのがより好ましい。これにより、第2支持部72と第2ユニット3との接触面積を十分に小さくすることができる。その結果、第2支持部72から第2ユニット3への熱伝導を十分に低減することができる。
さらに、支持板7と第2ユニット3と接触している部分は、互いに連続している5つの面M1、M2、M3、M4、M5に分けることができる。また、面M1〜M5は、互いに配置位置および配置方向が異なる。このため、接触面積(面M1〜M5の面積の和)が同じであっても、これらが、例えば長方形をなすように一ヶ所に集約されている場合に比べて、支持板7から第2ユニット3に伝達される熱は分散される。よって、第2支持部72から第2ユニット3への熱伝導をより効果的に低減することができる。
なお、第2支持部72は、面M1〜M5が互いに独立している形状、すなわち、非連続となるような形状であってもよい。
また、貫通孔725は、第2支持部72の厚さ方向に貫通しておらず、第2支持部72の上面721に開放する有底の凹部であっても略同様の効果を奏することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図8は、本発明の第3実施形態に係る原子発振器(量子干渉装置)が備える接続部材を示す図であり、(a)が平面図であり、(b)が(a)中のB−B線断面図である。
本実施形態にかかる原子発振器は、断熱材が設けられていること以外は、前述した第2実施形態にかかる原子発振器と同様である。
なお、以下の説明では、第3実施形態の原子発振器に関し、第2実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図8において、前述した実施形態と同様の構成については、同一符号を付している。
図8に示すように、原子発振器1Bでは、支持板7Aと第2ユニット3との間に断熱材101が設けられている。これにより、支持板7Aと第2ユニット3とを離間して保持することができる。よって、支持板7Aから第2ユニット3に熱が伝達されるのをより効果的に低減することができる。さらに、各断熱材101は、熱伝導率が比較的低い材料で構成されている。このため、支持板7Aから断熱材101を介して第2ユニット3に熱が伝達されるのを効果的に低減することができる。
さらに、支持板7の平面視で第2ユニット3の四隅に対応する部分に4か所に設けられている。これにより、支持板7(断熱材101)上に配置された第2ユニット3は、安定的に支持される。また、支持板7と第2ユニット3との接触面積も非常に小さいため、支持板7Aから第2ユニット3に熱が伝達されるのをさらに効果的に低減することができる。
断熱材101を構成する材料としては特に限定されず、例えば、各種樹脂材料、各種セラミックス材料等、比較的熱伝導率が低い材料を用いることができる。
このように、断熱材101は、支持板7Aと第2ユニット3との間での熱伝導を低減させるとともに、支持板7Aと第2ユニット3とを離間して保持するスペーサーとしても機能する。また、断熱材101は、接着剤としての機能を有するものであってもよい。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
図9は、本発明の第4実施形態に係る原子発振器(量子干渉装置)の側面図である。
本実施形態にかかる原子発振器は、断熱材が設けられていること以外は、前述した第1実施形態にかかる原子発振器と同様である。
なお、以下の説明では、第4実施形態の原子発振器に関し、第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図9において、前述した実施形態と同様の構成については、同一符号を付している。
図9に示すように、原子発振器1Cでは、支持板7の第2支持部72と配線基板5との間には、それらの離間距離を規制する規制部材としてのスペーサー203が設けられている。これにより、連結部73を支点として支持板7が変形するのをさらに効果的に低減することができる。
スペーサー203は、ブロック状をなし、上面(支持板7側の面)に開放する凹部201と、下面(配線基板5側の面)に開放する凹部202とが形成されている。これにより、スペーサー203を支持板7と配線基板5との間に配置した際、それらとの接触面積を減少させることができる。その結果、スペーサー203を介して支持板7と配線基板5との間で熱が伝達されるのを低減することができる。
なお、このスペーサー203を構成する材料としては特に限定されないが、前述したような断熱材101と同様に熱伝導率の低い材料で構成されているのが好ましい。これにより、スペーサー203は、前述した効果をより顕著に発揮することができる。
また、このスペーサーは、複数設けられていてもよく、一本の棒状をなしていてもよい。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態について説明する。
図10は、本発明の第5実施形態に係る原子発振器(量子干渉装置)の断面図である。
本実施形態にかかる原子発振器は、外パッケージが設けられていること以外は、前述した第1実施形態にかかる原子発振器と略同様である。
なお、以下の説明では、第5実施形態の原子発振器に関し、第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図10において、前述した実施形態と同様の構成については、同一符号を付している。
図10に示すように、原子発振器1Dは、配線基板5Aおよび支持板7を収納する外パッケージ600を備えている。外パッケージ600は、配線基板5Aおよび支持板7を支持するベースプレート310と、ベースプレート310に対して配線基板5Aおよび支持板7を覆うように設けられたカバー部材410とを有している。また、ベースプレート310とカバー部材410とは、図示しない接着剤等により固定されている。
また、配線基板5Aは、枠状をなし、第1ユニット2および第2ユニット3が配置された支持板7を囲むように設けられている。また、この配線基板5A上に制御部や配線等が配置されている。そしてこのような配線基板5は、複数の導電性ピン500でベースプレート310から離間して保持されている。
各導電性ピン500は、ベースプレート310を貫通しての外パッケージ600の外側に露出しており、この露出した部分で外部と、配線基板5Aとを電気的に接続している。
このような原子発振器1Dでも前記各実施形態と同様の効果を奏することができる。なお、本実施形態では、第1ユニットと第2ユニットとが配線基板5Aと離間しているため、第1ユニット2と第2ユニット3とは配線基板5Aからの熱の影響を受けることを低減できる。また、ベースプレート310と支持板7の第2支持部72とが離間しているため、ベースプレート310から第2支持部72および第2ユニット3に熱が伝達するのを低減することができる。
以上説明したような量子干渉装置および原子発振器は、各種電子機器に組み込むことができる。このような電子機器は、優れた信頼性を有する。
以下、本発明の量子干渉装置および原子発振器を備える本発明の電子機器について説明する。
2.電子機器
以下、本発明の電子機器について説明する。
図12は、GPS衛星を利用した測位システムに本発明の原子発振器(量子干渉装置)を用いた場合の概略構成を示す図である。
図12に示す測位システム100は、GPS衛星200と、基地局装置300と、GPS受信装置400とで構成されている。
GPS衛星200は、測位情報(GPS信号)を送信する。
基地局装置300は、例えば電子基準点(GPS連続観測局)に設置されたアンテナ301を介してGPS衛星200からの測位情報を高精度に受信する受信装置302と、この受信装置302で受信した測位情報をアンテナ303を介して送信する送信装置304とを備える。
ここで、受信装置302は、その基準周波数発振源として前述した本発明の原子発振器1を備える電子装置である。このような受信装置302は、優れた信頼性を有する。また、受信装置302で受信された測位情報は、リアルタイムで送信装置304により送信される。
GPS受信装置400は、GPS衛星200からの測位情報をアンテナ401を介して受信する衛星受信部402と、基地局装置300からの測位情報をアンテナ403を介して受信する基地局受信部404とを備える。
3.移動体
図12は、本発明の移動体の一例を示す図である。
この図において、移動体1500は、車体1501と、4つの車輪1502とを有しており、車体1501に設けられた図示しない動力源(エンジン)によって車輪1502を回転させるように構成されている。このような移動体1500には、原子発振器1が内蔵されている。
このような移動体によれば、優れた信頼性を発揮することができる。
なお、本発明の原子発振器(量子干渉装置)を備える電子機器は、前述したものに限定されず、例えば、携帯電話機、ディジタルスチルカメラ、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、パーソナルコンピューター(モバイル型パーソナルコンピューター、ラップトップ型パーソナルコンピューター)、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレーター、地上デジタル放送、携帯電話基地局等に適用することができる。
以上、本発明の量子干渉装置、原子発振器、電子機器および移動体について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これらに限定されるものではない。
また、本発明の量子干渉装置、原子発振器、電子機器および移動体は、各部の構成は、同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を付加することもできる。
また、本発明の量子干渉装置、原子発振器、電子機器および移動体は、前述した各実施形態の任意の構成同士を組み合わせるようにしてもよい。
なお、前記各実施形態では、磁気シールドが省略されていてもよい。この場合、第2パッケージと支持板とが接触することとなるが、量子干渉装置、原子発振器、電子機器および移動体では、前述した効果を同様に発揮することができる。
1……原子発振器 1A……原子発振器 1B……原子発振器 1C……原子発振器 1D……原子発振器 2……第1ユニット 3……第2ユニット 5……配線基板 5A……配線基板 6……制御部 7……支持板 7A……支持板 21……光出射部 22……第1パッケージ 23……窓部 31……ガスセル 32……光検出部 33……ヒーター 34……温度センサー 35……コイル 36……第2パッケージ 37……窓部 38……磁気シールド 41……光学部品 42……光学部品 43……光学部品 61……励起光制御部 62……温度制御部 63……磁場制御部 71……第1支持部 72……第2支持部 73……連結部 74……貫通孔 100……測位システム 101……断熱材 200……GPS衛星 201……凹部 202……凹部 203……スペーサー 221……第1パッケージ本体 222……脚部 300……基地局装置 301……アンテナ 302……受信装置 303……アンテナ 304……送信装置 310……ベースプレート 311……本体部 311a……貫通孔 312……窓部 313……窓部 381……突出片 382……窓部 400……GPS受信装置 401……アンテナ 402……衛星受信部 403……アンテナ 404……基地局受信部 410……カバー部材 500……導電性ピン 600……外パッケージ 711……上面 712……下面 713……凹部 721……上面 722……下面 723……凹部 724……リブ 72……貫通孔 1500……移動体 1501……車体 1502……車輪 LL……励起光 M1〜M5……面 S……内部空間 S1……面積 S2……面積 a……軸(光軸) ω0……周波数 ω1……周波数 ω2……周波数
以下、本実施形態の原子発振器1の具体的な構成について説明する。
図4は、図1に示す原子発振器の分解斜視図、図5は、図1に示す原子発振器が備える光出射部およびガスセル部を説明するための模式図、図6は、図中のA−A線断面図である。なお、以下では、図4〜図6の上側を「上」、図5の下側を「下」ともいう。
しかしながら、第2ユニット3は、支持板7によって配線基板5と離間した状態となっている。すなわち、第2ユニット3は、配線基板5との間に空隙を有している。これにより、配線基板5から第2ユニット3への直接的な熱伝達を防止することができる。よって、原子発振器1は信頼性に優れたものとなる。
また、配線基板5Aは、枠状をなし、第1ユニット2および第2ユニット3が配置された支持板7を囲むように設けられている。また、この配線基板5A上に制御部や配線等が配置されている。そしてこのような配線基板5Aは、複数の導電性ピン500でベースプレート310から離間して保持されている。
各導電性ピン500は、ベースプレート310を貫通しての外パッケージ600の外側に露出しており、この露出した部分で外部と、配線基板5Aとを電気的に接続している。

Claims (12)

  1. 基板と、
    金属原子が封入されているガスセルを有するガスセル部と、
    前記金属原子に共鳴するための共鳴光対を含む光を出射する光源を有する光源部と、
    一方の面側で前記ガスセル部と前記光源部とに接続し、他方の面側で前記基板に接続している接続部材と、を備え、
    前記接続部材の前記ガスセル部と接続している部分は、他方の面側で前記基板と離間している部分を有していることを特徴とする量子干渉装置。
  2. 前記ガスセル部は、前記基板との間に空隙を有している請求項1に記載の量子干渉装置。
  3. 前記接続部材の平面視において、前記接続部材と前記ガスセル部とが重なっている領域の面積は、前記接続部材の平面視における前記ガスセル部の面積の50%以下である請求項1または2に記載の量子干渉装置。
  4. 前記接続部材と前記ガスセル部とは、複数の面で接触している請求項1ないし3のいずれか1項に記載の量子干渉装置。
  5. 前記接続部材は、前記基板に片持ち支持されており、自由端側で前記ガスセル部に接続している請求項1ないし4のいずれか1項に記載の量子干渉装置。
  6. 前記接続部材の前記ガスセル部に接続している部分と前記基板との間には、それらの離間距離を規制する規制部材が設けられている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の量子干渉装置。
  7. 前記接続部材と前記ガスセル部との間には、断熱材が設けられている請求項1ないし6のいずれか1項に記載の量子干渉装置。
  8. 前記接続部材の少なくとも前記光源部に接続している部分は、金属材料を含んでいる請求項1ないし7のいずれか1項に記載の量子干渉装置。
  9. 前記接続部材は、前記光の出射方向の位置決めを行う位置決め部を有している請求項1ないし8のいずれか1項に記載の量子干渉装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の量子干渉装置を備えることを特徴とする原子発振器。
  11. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の量子干渉装置を備えることを特徴とする電子機器。
  12. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の量子干渉装置を備えることを特徴とする移動体。
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