JP2015118862A - シールド構造及び電線付きシールドコネクタの製造方法 - Google Patents

シールド構造及び電線付きシールドコネクタの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易に編組を取り付けることができるシールド構造を提供することにある。
【解決手段】本発明のシールド構造は、シールドリング104がハウジング102に固定された場合、編組122が、リング本体104aと外面102fとによって、編組122の先端部122aが挟持される。
【選択図】図4

Description

本発明は、シールド構造及び電線付きシールドコネクタの製造方法に関し、特に、シールドリングにシールド部材を取り付けるための構造に関する。
特許文献1には、シールド電線の編組をシールドコネクタのシールドシェルに取り付けるためのシールド電線の固定構造について記載されている。特許文献1のシールド電線の固定構造では、シールドシェル40の小径部41の外周に編組22を配置した状態で、シールドリング30を小径部41に対して加締めることにより、編組22をシールドシェル40に取り付けている。
特許文献1に記載されているシールドシェル40の小径部41は、インナーホルダー50が収容されるシールドシェル40の本体部42から延設された中空円筒状である。このような小径部41及び本体部42から構成されるシールドシェル40は、絞り加工プレスによって成形される。
また、特許文献2には、シールドシェルをダイキャストによって製造することが記載されている。
特開2010−268562号公報 特開2013−115072号公報
しかしながら、シールドリングによって加締められる中空円筒状の筒部を有するシールドシェルは、その筒部を形成するための手法として、特許文献1に記載されている絞り加工プレス、または特許文献2に記載されているダイキャストを採用する必要がある。これらの手法を採用してシールドシェルを製造する場合、その製造方法の複雑さのためにシールドシェルを製造する製造コストが嵩んでしまう。このため、このようなシールドシェルを用いることなく、簡易に編組を取り付けることができるシールド構造が求められている。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡易に編組を取り付けることができるシールド構造及び電線付きシールドコネクタの製造方法を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るシールド構造は、下記(1)〜(5)を特徴としている。
(1) 中空筒状のシールド部材と、
貫通孔が形成された平板状のリング本体を有するシールドリングと、
平坦な外面を有する筐体と、
前記リング本体が前記外面に重ねられた状態で、前記シールドリングを前記筐体に固定する固定部材と、
を備え、
前記シールドリングが前記筐体に固定された場合、前記シールド部材は、前記リング本体と前記外面とによって、該シールド部材の先端部が挟持される、
ことを特徴とするシールド構造。
(2) 前記シールド部材は、前記貫通孔に挿通され、前記リング本体と前記外面とによって、該シールド部材の外側に向かって延びる該シールド部材の先端部が挟持される、
ことを特徴とする上記(1)に記載のシールド構造。
(3) 前記リング本体には、該リング本体の厚み方向に穿設された孔が形成され、
前記外面には、前記シールドリングが前記筐体に固定された場合の前記孔に対応する位置に突起が形成された、
ことを特徴とする上記(1)または(2)に記載のシールド構造。
(4) 前記シールド部材の先端部は、該シールド部材の他の部分よりも剛性が高い、
ことを特徴とする上記(1)から(3)のいずれか1項に記載のシールド構造。
(5) 前記シールド部材の先端部は、該シールド部材が複数層になるように折り返されて平板状に形成された、
ことを特徴とする上記(4)に記載のシールド構造。
上記(1)の構成のシールド構造によれば、従来のシールドシェルが用いられていない。このため、部品点数が少なくて済む。このため、シールドコネクタを製造する製造コストを低減することができる。
上記(2)の構成のシールド構造によれば、筐体とシールドリングによって挟持されるシールド部材の先端部が、内側(シールドリングの内縁側)から外側(シールドリングの外縁側)に向かう。このような構造は、挟持されるシールド部材の先端部が上記外側から上記内側に向かう場合と比べて、シールド部材の径を小さくすることができる。このため、シールド部材として小型のものを採用することができる。
上記(3)の構成のシールド構造によれば、シールド部材が筐体とシールドリングとの間から抜け出ることが抑制される。
上記(4)の構成のシールド構造によれば、筐体とシールドリングによってシールド部材の先端部を容易に挟み込むことができる。
上記(5)の構成のシールド構造によれば、シールド部材の先端部に簡便に剛性を持たせることができる。
前述した目的を達成するために、本発明に係る電線付きシールドコネクタの製造方法は、下記(6)を特徴としている。
(6) 金属製の平板をプレス成形することによって、貫通孔が形成された平板状のリング本体を有するシールドリングを形成するプレス成形ステップと、
筐体の平坦な外面に前記リング本体を重ねるとともに、中空筒状に形成されたシールド電線のシールド部材の先端部を前記リング本体と前記外面との間に配置する配置ステップと、
前記シールドリングを前記筐体に固定することによって、前記リング本体と前記外面とによって前記シールド部材の先端部を挟持する固定ステップと、
を有することを特徴とする電線付きシールドコネクタの製造方法。
上記(6)の構成の電線付きシールドコネクタの製造方法によれば、従来のシールドシェルが用いられていない。このため、従来のようにシールドシェルにシールドリングを加締める作業をする必要が無い。このため、シールドコネクタを製造する作業工数を低減することができる。
本発明のシールド構造及び電線付きシールドコネクタの製造方法によれば、簡易に編組を取り付けることができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の第1実施形態の電線付きシールドコネクタ及び機器側ケースの分解斜視図である。 図2は、本発明の第1実施形態の電線付きシールドコネクタ及び機器側ケースの斜視図である。 図3は、本発明の第1実施形態のシールドリングを示す斜視図である。 図4は、本発明の第1実施形態の電線付きシールドコネクタが機器側ケースに取り付けられた状態の断面図である。 図5は、本発明の第2実施形態の電線付きシールドコネクタ及び機器側ケースの分解斜視図である。 図6は、本発明の第2実施形態の電線付きシールドコネクタ及び機器側ケースの斜視図である。 図7は、本発明の第2実施形態のシールドリングを示す斜視図である。 図8は、本発明の第2実施形態の電線付きシールドコネクタが機器側ケースに取り付けられた状態の断面図である。 図9は、図8のIX部分の拡大図である。 図10は、本発明の第3実施形態の電線付きシールドコネクタ及び機器側ケースの分解斜視図である。 図11は、本発明の第3実施形態の電線付きシールドコネクタ及び機器側ケースの斜視図である。 図12は、本発明の第3実施形態の電線付きシールドコネクタに用いられる編組の斜視図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。まず、本発明の第1実施形態について説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態の電線付きシールドコネクタ及び機器側ケースの分解斜視図である。図2は、本発明の第1実施形態の電線付きシールドコネクタ及び機器側ケースの斜視図である。図3は、本発明の第1実施形態のシールドリングを示す斜視図である。図4は、本発明の第1実施形態の電線付きシールドコネクタが機器側ケースに取り付けられた状態の断面図である。
[第1実施形態の各部材の構成]
本発明の第1実施形態の電線付きシールドコネクタは、図1及び図2に示すように、シールドコネクタ100と、シールド電線120と、によって構成される。電気自動車やハイブリッド自動車にはインバータやモータなどの様々な電気機器が搭載されるが、シールドコネクタ100がその電気機器の筺体(以下、機器側ケースと称する)130に設けられた差し込み口131に差し込まれることによって、その電気機器とシールド電線120との接続が図られる。以下、シールドコネクタ100の構成について詳述する。
シールドコネクタ100は、図1から図4に示すように、オスターミナル101、ハウジング102、リアホルダ103、シールドリング104、及びボルト105によって構成される。
オスターミナル101は、金属製の部材であり、その一端が平板状に形成される。オスターミナル101の一端は、シールドコネクタ100が機器側ケース130に設けられた差し込み口131に差し込まれることによって、電気機器側のメスターミナル(図示せず。)に嵌め合わされる。他方、オスターミナル101の他端は、レーザ接合、超音波接合などの各種の工法により、シールド電線120の電線121に接合されている。これにより、電気機器と電線121がオスターミナル101を介して接続される。
ハウジング102は、樹脂材料を用いて成形された部材である。ハウジング102は、オスターミナル101を収容する端子収容室が形成され、該端子収容室にオスターミナル101が保持されるハウジング本体102aと、ハウジング本体102aの外周に設けられた4つのフランジ102bと、ハウジング本体102aに連設され、ハウジング本体102aの端子収容室に連通されるリアホルダ収容室が形成されたリアホルダ収容部102cとを含んで構成される。
ハウジング本体102aは、図1に示すように、全体として直方体状に形成される。オスターミナル101を収容する端子収容室は、オスターミナル101が挿入される方向に沿ってハウジング本体102aを貫通するように形成されている。端子収容室は、オスターミナル101が挿入される方向に垂直な面における高さ方向及び幅方向の間隔が、オスターミナル101の長手方向に垂直な面における高さ方向及び幅方向の板厚と同程度である。これにより、端子収容室に収容されたオスターミナル101が、端子収容室に保持される。また、ハウジング本体102aは、その一部の外径が機器側ケース130に設けられた差し込み口131の内径よりもわずかに小さい。これにより、ハウジング本体102aを差し込み口131に差し込んだ際、ハウジング本体102aが差し込み口131に仮保持される。また、ハウジング本体102aは、別の一部の外径が差し込み口131の内径よりも大きい。これにより、ハウジング本体102aを差し込み口131に差し込んだ際、その別の一部が機器側ケース130に接触し、それ以上のハウジング本体102aの差し込みが規制される。尚、図4に示すように、ハウジング本体102aの外表面に環状の防水パッキン102dを設け、ハウジング本体102aを差し込み口131に差し込んだ際に、その防水パッキン102dがハウジング本体102a−機器側ケース130間を伝わる水の浸入を防ぐ構成としてもよい。
4つのフランジ102bは、図1から図3に示すように、ハウジング本体102aの外周から突出するように設けられる。これらのフランジ102bは、ハウジング本体102aの中心を挟んで向かい合う位置に配置される。特に、本第1実施形態では、これらのフランジ102bは、ハウジング本体102aに保持されるオスターミナル101の上下の位置に、並び方向に沿って2つずつ配置されている。また、これらのフランジ102bそれぞれには、該フランジ102bの板厚方向を貫通するボルト孔102eが形成されている。他方、機器側ケース130には、差し込み口131を挟んで4つのボルト穴132が設けられている。これら4つのボルト穴132は、フランジ102bそれぞれに設けられた4つのボルト孔102eに対応する位置に形成されている。ハウジング本体102aを差し込み口131に差し込んだ際には、ハウジング本体102aは、図2及び図4に示すように、機器側ケース130に設けられたボルト穴132と、フランジ102bに設けられたボルト孔102eとの位置が一致するように、位置合わせされる。
リアホルダ収容部102cは、オスターミナル101を保持した状態のリアホルダ103がリアホルダ収容室に差し込まれる。このとき、オスターミナル101は、リアホルダ収容部102cのリアホルダ収容室を貫通し、さらにハウジング本体102aの端子収容室を貫通した状態で、該ハウジング本体102aの端子収容室に保持される。リアホルダ収容部102cには、リアホルダ収容室に収容されたリアホルダ103と係合する係合機構が設けられている。これにより、リアホルダ収容部102cに対してリアホルダ103が収容された状態が維持される。
リアホルダ103は、樹脂材料を用いて成形された部材である。リアホルダ103は、一対の半割体を組み立てることにより形成される。リアホルダ103は、半割体に貫通孔が形成されており、オスターミナル101に接合された電線121は、その貫通孔に挿入されることによって、その貫通孔の内面に保持される。こうして、リアホルダ103に電線121が固定される。このようにして電線121が固定されたリアホルダ103は、図1に示すように、一方の側に延びるようにオスターミナル101を保持し、その反対の側に延びるように電線121を保持する。また、リアホルダ103には、該リアホルダ103がリアホルダ収容部102cに進入した際に該リアホルダ収容部102cと係合する係合機構が設けられている。この係合機構が、リアホルダ収容部102cに設けられた係合機構と係合することにより、リアホルダ収容部102cに対してリアホルダ103が収容された状態が維持される。尚、リアホルダ103が取り付けられた電線121には、該リアホルダ103に隣り合うようにゴム栓を設け、リアホルダ収容部102cに対してリアホルダ103が収容された状態において、リアホルダ収容部102cへの水の浸入を防止する構成としてもよい。
シールドリング104は、金属製の部材であり、図1及び図3に示すように、全体として環状に形成される。このシールドリング104は、中空筒状に形成されたシールド部材の長手方向の先端部と接触することによって、シールド部材との電気的な接続が図られる。シールドリング104は、打ち抜き加工プレス及び曲げ加工プレスによって平板状の金属板材を加工することにより製造される。シールドリング104は、貫通孔104cが形成された平板状のリング本体104aと、リング本体104aの外縁から延設された4つのフランジ104bと、を含んで構成される。
リング本体104aは、図3に示すように、リング本体104aの外縁が四角形状に形成されている。また、リング本体104aは、その内部には貫通孔104cが穿設されている。この貫通孔104cを画成するリング本体104aの内縁は、4隅を丸めた矩形状に形成されている。このようなリング本体104aの内縁(貫通孔104c)及びリング本体104aの外縁は、それぞれの中心が一致するように形成されている。また、リング本体104aの外縁の形状は、図1及び図2に示すように、ハウジング本体102aの底面(リアホルダ収容部102cに連結された面)の外縁の形状と略一致する。尚、本第1実施形態では、リング本体104aの内縁及びリング本体104aの外縁が、四角形状である場合について説明するが、円形状、楕円形状、多角形状などの形状であってもよい。
4つのフランジ104bは、図3に示すように、リング本体104aの4隅に位置する外縁から、該外縁の径方向外側に向かって延在するように打ち抜き加工プレスされて形成されたものである。これらのフランジ104bそれぞれには、該フランジ104bの板厚方向を貫通するボルト孔104dが形成されている。これらのフランジ104bそれぞれに設けられたボルト孔104dは、ハウジング102のフランジ102bそれぞれに設けられたボルト孔102eと対応する位置に設けられている。ハウジング102にシールドリング104を取り付けた際には、シールドリング104は、図2及び図4に示すように、ハウジング102のフランジ102bそれぞれに設けられた4つのボルト孔102eと、シールドリング104のフランジ104bそれぞれに設けられた4つのボルト孔104dとの位置が一致するように、位置合わせされる。
4つのボルト105それぞれは、金属製の部材であり、機器側ケース130に設けられたボルト穴132に螺合する。機器側ケース130にシールドコネクタ100を取り付ける際には、図4に示すように、ボルト105は、シールドリング104のフランジ104bに設けられたボルト孔104dを貫通し、ハウジング102のフランジ102bに設けられたボルト孔102eを貫通した状態で、機器側ケース130に設けられたボルト穴132に螺合する。こうして4つのボルト105を締結することにより、図2及び図4に示すように、シールドリング104がハウジング102に対して固定され、そのハウジング102が機器側ケース130に固定される。尚、本実施形態において、シールドリング104をハウジング102に固定する固定部材の一例として、ボルト105を用いる構成を説明した。本発明は、シールドリング104をハウジング102に固定する手法は、ボルト105を用いたものに限られない。シールドリング104及びハウジング102に係合機構をそれぞれ設け、それらの係合機構が係合することによりシールドリング104をハウジング102に固定するものであってもよい。本発明の固定部材には、シールドリング104がハウジング102に組み付けられた状態を維持することができる任意の構造を適用することができる。
ところで、シールドリング104は、電気機器のGNDに接地される必要がある。この接地を実現するにあたって、機器側ケース130全体を金属製で形成し、または機器側ケース130のボルト穴132を金属製にして、機器側ケース130またはボルト穴132を電気機器のGNDと電気的に接続しておく。こうしておけば、ボルト105をボルト穴132に螺合し締結することにより、ボルト105を介してシールドリング104と機器側ケース130またはボルト穴132との導通が図られる。こうして、シールドリング104と電気機器とのGNDを共通化することができる。
続いて、シールド電線120の構成について説明する。シールド電線120は、電線121と、編組122とを含んで構成される。
電線121は、芯線と、その芯線を覆う絶縁被覆とによって構成される。電線121は、芯線がオスターミナル101に接合された状態でリアホルダ103に組み付けられている。本第1実施形態では、シールド電線120は、図1及び図2に示すように、3本の電線が隣接するように配置された構成である。シールドコネクタ100が接続される電気機器が、インバータやモータなどの比較的大きな電流の供給を必要とする機器である場合、電線121の芯線及び絶縁被覆の形状はその電流値に応じて適宜、設計される。
編組122は、導電性を有する線材を編み込み、中空筒状に形成したものである。編組122は、シールド部材に相当する部材である。編組122としては、例えばナイロン等の伸縮性のある繊維にメッキ処理を施した線材を編み込んだものが挙げられる。編組122は、図1及び図2に示すように、3本の電線121を覆うように、該電線の外周に配置される。尚、本発明のシールド部材は、編組に限られるものではない。中空筒状に形成された導電性のある部材(例えば、金属箔等)を本発明のシールド部材として適用することができる。
[ハウジングへのシールドリングの取付手順、及びシールド構造]
次に、ハウジング102にシールドリング104を取り付ける手順、及びハウジング102にシールドリング104が取り付けられた状態のシールド構造について説明する。
まず、ハウジング102にシールドリング104を取り付けるに先だって、シールドリング104及び編組122を用意しておく必要がある。シールドリング104は、図3に示すように、金属製の平板を打ち抜き加工プレスすることによって、リング本体104a、フランジ104b、貫通孔104c及びボルト孔104dを有するシールドリングが平板状に形成される。
他方、編組122に関しては、図1に示すように、編組122の長手方向の一端に向かって末広がりとなるように、編組122の端部を加工しておく。具体的には、編組122は、3本の電線121を該電線121に最も近い位置で覆う小径部122c、小径部122cの端部から延びる、小径部122cから段階的に径が大きくなる拡径部122b、拡径部122bの端部から編組122の長手方向とは垂直な方向に、且つ拡径部122bの端部の外方に延びる先端部122a、の順に形成されている。拡径部122bは、概ね、矩形状に形成され、貫通孔104cの寸法よりも小さいものとする。これにより、貫通孔104cに拡径部122bを挿通することができる。また、先端部122aは、先端部122aは、貫通孔104cを画成する内縁よりも外方に延設されている。先端部122aは、言い換えれば、貫通孔104cに拡径部122bを挿通したとき、シールドリング104のリング本体104aに対向する位置にある。これにより、シールドリング104がハウジング102に取り付けられた際、先端部122aが、ハウジング本体102aとリング本体104aによって挟まれる。
このようにして形成したシールドリング104及び編組122を用いて、ハウジング102にシールドリング104を取り付ける。まず、シールドリング104の貫通孔104cに電線121、並びに編組122の拡径部122b及び小径部122cを挿通する。そして、編組122の先端部122a近傍までシールドリング104を移動させた後、ハウジング102のリアホルダ収容部102cが貫通孔104cを挿通するようにハウジング102に対してシールドリング104を移動させる。そして、ハウジング102のハウジング本体102aの外面(リアホルダ収容部102cとの連結箇所に位置する壁面)102fまでシールドリング104を移動させる。このとき、編組122の先端部122aが、ハウジング本体102aとリング本体104aによって挟まれる。
この後、リング本体104aがハウジング本体102aの外面102fに重ねられた状態で、シールドコネクタ100を機器側ケース130に取り付ける。このとき、シールドコネクタ100は、ハウジング本体102aが差し込み口131に差し込まれるとともに、機器側ケース130に設けられたボルト穴132と、フランジ102bに設けられたボルト孔102eとの位置が一致するように、位置合わせされる。そして、ボルト105を、シールドリング104のフランジ104bに設けられたボルト孔104d、及びハウジング102のフランジ102bに設けられたボルト孔102eに貫通させた状態で、機器側ケース130に設けられたボルト穴132に螺合する。こうして4つのボルト105を締結することにより、シールドリング104がハウジング102に対して固定され、そのハウジング102が機器側ケース130に固定される。また、編組122の先端部122aが、ハウジング本体102aの外面102fとリング本体104aによって挟持される。
編組122の先端部122aがハウジング本体102aの外面102fとリング本体104aによって挟持されるシールド構造によって、編組122がシールドリング104を介して電気機器のGNDに接地される。こうして、本発明のシールド構造は、ハウジング102、シールドリング104、ボルト105(固定部材)、及び編組122(シールド部材)によりシールド機能が実現されている。
[第1実施形態の効果]
以上、本発明の第1実施形態によれば、シールドコネクタ100には従来のシールドシェルが用いられていない。このため、部品点数が少なくて済み、また、従来のようにシールドシェルにシールドリングを加締める作業をする必要が無い。このため、シールドコネクタ100を製造する製造コスト及び作業工数を低減することができる。この結果、シールドコネクタが部品として含まれるワイヤハーネスのコストを低減することができる。
また、本発明の第1実施形態によれば、シールドコネクタ100に採用されるシールドリング104は、打ち抜き加工プレス及び曲げ加工プレスのみによって成形される形状である。さらに、シールドコネクタ100に編組122を取り付ける構造は、ハウジング102とシールドリング104によって挟持するという簡易なものである。このため、ハウジング102及びシールドリング104の形状として簡易なものを採用することができる。このため、シールドコネクタ100を製造する製造コストを低減することができる。この結果、シールドコネクタが部品として含まれるワイヤハーネスのコストを低減することができる。
また、本発明の第1実施形態によれば、機器側ケース130のボルト穴132にボルト105を締結する作業によって、ハウジング102及びシールドリング104が共締めされるとともに、編組122が挟持されるものである。この構造であれば、ハウジング102及びシールドリング104を共締めする作業と、編組122を挟持する作業を同時に行うことができる。このため、シールドコネクタ100を製造する作業工数を低減することができる。この結果、シールドコネクタが部品として含まれるワイヤハーネスのコストを低減することができる。
また、本発明の第1実施形態によれば、編組122が貫通孔104cに挿通された構造である。この構造では、ハウジング102とシールドリング104によって挟持される編組122の先端部122aが、内側(シールドリング104の内縁側)から外側(シールドリング104の外縁側)に向かう。このような構造は、挟持される編組122の先端部122aが上記外側から上記内側に向かう場合と比べて、編組122の拡径部122bの径を小さくすることができる。このため、編組122として小型のものを採用することができる。このため、シールドコネクタ100を製造する製造コストを低減することができる。この結果、シールドコネクタが部品として含まれるワイヤハーネスのコストを低減することができる。
尚、本発明の第1実施形態では、本発明のシールド構造をシールドコネクタ100に適用した形態について説明したが、この形態に限られない。すなわち、シールドリング104が固定される対象はハウジング102に限られない。例えば、シールド電線120の先端部122aを電気機器の筺体に接続するにあたって、ハウジング102を用いることなく、シールドリング104と機器側ケース(筐体)130とによって先端部122aを挟持するようにシールドリング104を機器側ケース130に直接固定し、機器側ケース130と編組122との導通接続を図るようにしてもよい。
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。
[第2実施形態]
図5は、本発明の第2実施形態の電線付きシールドコネクタ及び機器側ケースの分解斜視図である。図6は、本発明の第2実施形態の電線付きシールドコネクタ及び機器側ケースの斜視図である。図7は、本発明の第2実施形態のシールドリングを示す斜視図である。図8は、本発明の第2実施形態の電線付きシールドコネクタが機器側ケースに取り付けられた状態の断面図である。図9は、図8のIX部分の拡大図である。
[第2実施形態の各部材の構成]
本発明の第2実施形態は、第1実施形態に比して、図5から図9に示すように、ハウジング102に突起102gが、シールドリング104に孔104eが、それぞれ設けられた点が異なる。以下では、突起102g及び孔104eの構成、及びその構成による作用、効果について詳細に説明する。尚、第1実施形態で既に説明した部材には、第1実施形態と同一の符号を付与し、ここでの説明を省略する。
突起102gは、平板状のハウジング本体102aの2面のうち、シールドリング104に対向する側の面に設けられる。本第2実施形態では、ハウジング本体102aに6個の突起102gが設けられており、うち3個がハウジング本体102aの上方に、残りの3個がハウジング本体102aの下方に、それぞれ設けられている。各突起102gは、ハウジング本体102aの内縁及び外縁の略中間に形成されている。突起102gは、シールドリング104がハウジング102に固定された場合の、孔104eに対応する位置に形成されている。
他方、孔104eは、平板状のリング本体104aに設けられており、リング本体104aの厚さ方向に穿設されたものである。本第2実施形態では、リング本体104aに6個の孔104eが設けられており、うち3個がリング本体104aの上方に、残りの3個がリング本体104aの下方に、それぞれ設けられている。各孔104eは、リング本体104aの内縁及び外縁の略中間に形成されている。孔104eは、シールドリング104がハウジング102に固定された場合の、突起102gに対応する位置に形成されている。
[ハウジングへのシールドリングの取付手順、及びシールド構造]
ハウジング102にシールドリング104を取り付ける手順は、第1実施形態で説明した手順と同様である。ここでは、第2実施形態のシールド構造について説明する。4つのボルト105を締結することにより、シールドリング104がハウジング102に対して固定され、そのハウジング102が機器側ケース130に固定されたシールド構造において、上記の突起102g及び孔104eは、互いに嵌合する。このとき、編組122の先端部122aは、図9に示すように、突起102gの形状に沿って一部が隆起し、その隆起した一部が孔104eを貫通する。これにより、ハウジング102とシールドリング104との間から抜け出る方向に編組122に外力が作用しても、編組122の先端部122aが突起102gに引っ掛かる。このため、編組122がハウジング102とシールドリング104との間から抜け出ることが抑制される。或いは、編組122における繊維と繊維の隙間に突起102gが進入すれば、ハウジング102とシールドリング104との間から抜け出る方向に編組122に外力が作用しても、突起102gがそれらの繊維に引っ掛かることによって編組122がハウジング102とシールドリング104との間から抜け出ることが抑制される。本第2実施形態では、ハウジング102とシールドリング104とによる編組122の先端部122aを把持する把持力を一層高めるために、ハウジング102に突起102gが、シールドリング104に孔104eが、それぞれ設けられている。
[第2実施形態の効果]
以上、本発明の第2実施形態によれば、ハウジング102とシールドリング104との間から抜け出る方向に編組122に外力が作用しても、編組122の先端部122aが突起102gに引っ掛かる、或いは、編組122における繊維と繊維の隙間に突起102gが進入すれば、突起102gがそれらの繊維に引っ掛かる。これにより、編組122がハウジング102とシールドリング104との間から抜け出ることが抑制される。
尚、第2実施形態では、ハウジング102に突起を、シールドリング104に孔を設ける形態について説明した。突起及び孔の凹凸関係を入れ替えてもよい。この場合、ハウジング102には、ハウジング本体102aの厚み方向を貫通する孔、またはハウジング本体102aの表面から窪んだ穴が設けられ、他方、シールドリング104には打ち出しプレスをすることによって形成された突起が形成される。この形態であれば、シールドリング104に簡易に突起を形成することができる。
続いて、本発明の第3実施形態について説明する。
[第3実施形態]
図10は、本発明の第3実施形態の電線付きシールドコネクタ及び機器側ケースの分解斜視図である。図11は、本発明の第3実施形態の電線付きシールドコネクタ及び機器側ケースの斜視図である。図12は、本発明の第3実施形態の電線付きシールドコネクタに用いられる編組の斜視図である。
[第3実施形態の各部材の構成]
本発明の第3実施形態は、第1実施形態に比して、図10から図12に示すように、シールド電線220を構成する編組222の形状が異なる。以下では、編組222の先端部222aの構成、及びその構成による作用、効果について詳細に説明する。尚、第1実施形態で既に説明した部材には、第1実施形態と同一の符号を付与し、ここでの説明を省略する。
編組222は、先端部222aが拡径部222b及び小径部222cよりも剛性が高くなっている。先端部222aは、拡径部222bの端末部が広げられ折り返されて編祖同士が積層したものが、平板状に成形されている。この平板状の先端部222aは、拡径部222bの長手方向に対して直交する面に沿って延在している。このように編組222の一部が複数層に折り返されて平板状に成形された先端部222aは、拡径部222b及び小径部222cよりも高い剛性を有する。このとき、先端部222aは、該先端部222aを拡径部222bの長手方向に視たときに、編組線の間に隙間が生じない程度に複数回折り返されることが好ましい。
先端部222aを平板状に成形するにあたっては、次の過程を経る。まず、編組222の先端を編組222の内側または外側に向かって編組222の一部が積層するように複数回折り返す。次いで、編組222の一部が積層した箇所をプレス機を用いてプレスする。こうして、編組222に、編祖同士が積層し、且つ平板状に成形された先端部222aが形成される。尚、編組222の一部が積層するように複数回折り返すにあたっては、編組222の先端を編組222の外側に向かって拡げ、その先端が中心に位置するように編組222の一部を巻き取りながら折り返すようにしてもよい。このようにして巻き取られた編組222の一部をプレス機を用いてプレスすれば、編祖同士が積層し、且つ平板状に成形された先端部222aが形成される。
上述のように形成される先端部222aは、プレス機を用いたプレスの際に、該先端部222aの板厚方向を貫通するボルト挿通孔223と、拡径部222bに向かって突出する位置決め部224と、が形成される。ボルト挿通孔223は、ハウジング102のフランジ102bそれぞれに設けられたボルト孔102eと対応する位置に4つ設けられている。
位置決め部224は、先端部222aの高さ方向(図12の上下方向)の両端にそれぞれ設けられており、位置決め部224を除く先端部222aが形成された面よりも拡径部222b側に一段高くなった段部である。このようにして先端部222aから突出する位置決め部224は、全体として直方体状に形成され、その長手方向が先端部222aの幅方向(図12中の左右方向)に沿うように設けられている。また、2つの位置決め部224は、リング本体104aの外縁の高さ分だけ、先端部222aの高さ方向に離間した位置関係にある。
[ハウジングへのシールドリングの取付手順、及びシールド構造]
次に、ハウジング102にシールドリング104を取り付ける手順、及びハウジング102にシールドリング104が取り付けられた状態のシールド構造について説明する。
まず、ハウジング102にシールドリング104を取り付けるに先だって、シールドリング104及び編組222を用意しておく必要がある。シールドリング104は、図10に示すように、金属製の平板を打ち抜き加工プレスすることによって、リング本体104a、フランジ104b、貫通孔104c及びボルト孔104dを有するシールドリングが平板状に形成される。
他方、編組222に関しては、[第3実施形態の各部材の構成]にて説明したように、拡径部222bの端末部が広げられ折り返されて編祖同士が積層したものを平板状に成形し、ボルト挿通孔223および位置決め部224を設けた先端部222aを形成しておく。
このようにして形成したシールドリング104及び編組22を用いて、ハウジング102にシールドリング104を取り付ける。まず、シールドリング104の貫通孔104cに電線221、並びに編組222の拡径部222b及び小径部222cを挿通する。そして、編組222の先端部222a近傍までシールドリング104を移動させる。このとき、リング本体104aが2つの位置決め部224の間に収容されるようにシールドリング104を移動させる。こうして、シールドリング104は編組222に対して位置決めされると同時に、シールドリング104のボルト孔104dがボルト挿通孔223に対して位置決めされる。
編組222の先端部222aにシールドリング104を移動させた後、ハウジング102のリアホルダ収容部102cが貫通孔104cを挿通するようにハウジング102に対してシールドリング104を移動させる。そして、ハウジング102のハウジング本体102aの外面(リアホルダ収容部102cとの連結箇所に位置する壁面)102fまでシールドリング104を移動させる。このとき、編組222の先端部222aが、ハウジング本体102aとリング本体104aによって挟まれる。
この後、リング本体104aがハウジング本体102aの外面102fに重ねられた状態で、シールドコネクタ100を機器側ケース130に取り付ける。このとき、シールドコネクタ100は、ハウジング本体102aが差し込み口131に差し込まれるとともに、機器側ケース130に設けられたボルト穴132と、フランジ102bに設けられたボルト孔102eとの位置が一致するように、位置合わせされる。そして、ボルト105を、シールドリング104のフランジ104bに設けられたボルト孔104d、編組222のボルト挿通孔223、及びハウジング102のフランジ102bに設けられたボルト孔102eに貫通させた状態で、機器側ケース130に設けられたボルト穴132に螺合する。こうして4つのボルト105を締結することにより、シールドリング104がハウジング102に対して固定され、そのハウジング102が機器側ケース130に固定される。また、編組222の先端部222aが、ハウジング本体102aの外面102fとリング本体104aによって挟持される。
編組222の先端部222aがハウジング本体102aの外面102fとリング本体104aによって挟持されるシールド構造によって、編組222がシールドリング104を介して電気機器のGNDに接地される。こうして、本発明のシールド構造は、ハウジング102、シールドリング104、ボルト105(固定部材)、及び編組222(シールド部材)によりシールド機能が実現されている。
[第3実施形態の効果]
以上、本発明の第3実施形態によれば、編組222の先端部222aが剛性を有しているため、ハウジング本体102aの外面102fとリング本体104aによって編組222の先端部222aを容易に挟み込むことができる。編組222の先端部222aが剛性を有していることは、ハウジング102とシールドリング104によって編組222を挟み込むにあたって特に優位な構成である。
また、本発明の第3実施形態によれば、編組222の先端部222aが剛性を有する平板状に成形されていることによって、編組222の先端部222aにシールドリング104を移動させるだけで、必然的に先端部222aとリング本体104aが対向する。そして、この状態で、リング本体104aをハウジング本体102aの外面102fに近づける際には、先端部222aとリング本体104aが対向した状態が維持される。このため、リング本体104aとハウジング本体102aの間に編組を引き出すといった作業をする必要が無くなり、組み付け作業性が向上する。また、編組222の一部を折り返すという簡便な方法によって、編組222の先端部222aに剛性を持たせることができる。
また、本発明の第3実施形態によれば、編組222の先端部222aが剛性を有しているため、編組222に該編組222の長手方向に張力が作用しても先端部222aの剛性がその張力に抗する反発力を生む。このため、編組222がシールドリング104とハウジング102の間から抜け出ることが抑制される。
また、本発明の第3実施形態によれば、編組222の先端部222aにボルト挿通孔223が形成されていることにより、編組222がボルト105によって共締めされる。このため、編組222に該編組222の長手方向に張力が作用しても、ボルト挿通孔223がボルト105に引っ掛かることによって、編組222がシールドリング104とハウジング102の間から抜け出ることが抑制される。
また、本発明の第3実施形態によれば、編組222の先端部222aに位置決め部224が形成されていることにより、編組222の先端部222aに対してシールドリング104を位置決めすることができる。このように先端部222aの所定位置にシールドリング104を配置することができる結果、編組222の先端部222aとシールドリング104のリング本体104aとを確実に接触することができる。また、編組222の先端部222aに対してシールドリング104を位置決めする結果、編組222のボルト挿通孔223に対してシールドリング104のボルト孔104dをも位置決めすることができる。このため、先端部222aのボルト挿通孔223にボルト105を通す作業が容易になる。
また、本発明の第3実施形態によれば、編組222の先端部222aのプレス成形と同時に、ボルト挿通孔223及び位置決め部224が先端部222aに形成される。このため、ボルト挿通孔223及び位置決め部224を設ける工程を別途追加する必要が無い。このため、編組222を形成する工程数を抑えることができる。
ここで、上述した本発明に係るシールド構造及び電線付きシールドコネクタの製造方法の実施形態の特徴をそれぞれ以下(1)〜(6)に簡潔に纏めて列記する。
(1) 中空筒状のシールド部材(編組122)と、
貫通孔(104c)が形成された平板状のリング本体(104a)を有するシールドリング(104)と、
平坦な外面(102f)を有する筐体(ハウジング102、機器側ケース130)と、
前記リング本体が前記外面に重ねられた状態で、前記シールドリングを前記筐体に固定する固定部材(ボルト105)と、
を備え、
前記シールドリングが前記筐体に固定された場合、前記シールド部材は、前記リング本体と前記外面とによって、該シールド部材の先端部(122a)が挟持される、
ことを特徴とするシールド構造。
(2) 前記シールド部材は、前記貫通孔に挿通され、前記リング本体と前記外面とによって、該シールド部材の外側に向かって延びる該シールド部材の先端部が挟持される、
ことを特徴とする上記(1)に記載のシールド構造。
(3) 前記リング本体には、該リング本体の厚み方向に穿設された孔(104e)が形成され、
前記外面には、前記シールドリングが前記筐体に固定された場合の前記孔に対応する位置に突起(102g)が形成された、
ことを特徴とする上記(1)または(2)に記載のシールド構造。
(4) 前記シールド部材の先端部は、該シールド部材の他の部分よりも剛性が高い、
ことを特徴とする上記(1)から(3)のいずれか1項に記載のシールド構造。
(5) 前記シールド部材の先端部は、該シールド部材が複数層になるように折り返されて平板状に形成された、
ことを特徴とする上記(4)に記載のシールド構造。
(6) 金属製の平板をプレス成形することによって、貫通孔が形成された平板状のリング本体を有するシールドリングを形成するプレス成形ステップと、
筐体の平坦な外面に前記リング本体を重ねるとともに、中空筒状に形成されたシールド電線(120)のシールド部材の先端部を前記リング本体と前記外面との間に配置する配置ステップと、
前記シールドリングを前記筐体に固定することによって、前記リング本体と前記外面とによって前記シールド部材の先端部を挟持する固定ステップと、
を有することを特徴とする電線付きシールドコネクタの製造方法。
100 シールドコネクタ
101 オスターミナル
102 ハウジング
102a ハウジング本体
102b フランジ
102c リアホルダ収容部
102d 防水パッキン
102e ボルト孔
102f 外面
102g 突起
103 リアホルダ
104 シールドリング
104a リング本体
104b フランジ
104c 貫通孔
104d ボルト孔
104e 孔
105 ボルト
120 シールド電線
121 電線
122 編組
122a 先端部
122b 拡径部
122c 小径部
130 機器側ケース
131 差し込み口
132 ボルト穴

Claims (6)

  1. 中空筒状のシールド部材と、
    貫通孔が形成された平板状のリング本体を有するシールドリングと、
    平坦な外面を有する筐体と、
    前記リング本体が前記外面に重ねられた状態で、前記シールドリングを前記筐体に固定する固定部材と、
    を備え、
    前記シールドリングが前記筐体に固定された場合、前記シールド部材は、前記リング本体と前記外面とによって、該シールド部材の先端部が挟持される、
    ことを特徴とするシールド構造。
  2. 前記シールド部材は、前記貫通孔に挿通され、前記リング本体と前記外面とによって、該シールド部材の外側に向かって延びる該シールド部材の先端部が挟持される、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシールド構造。
  3. 前記リング本体には、該リング本体の厚み方向に穿設された孔が形成され、
    前記外面には、前記シールドリングが前記筐体に固定された場合の前記孔に対応する位置に突起が形成された、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のシールド構造。
  4. 前記シールド部材の先端部は、該シールド部材の他の部分よりも剛性が高い、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のシールド構造。
  5. 前記シールド部材の先端部は、該シールド部材が複数層になるように折り返されて平板状に形成された、
    ことを特徴とする請求項4に記載のシールド構造。
  6. 金属製の平板をプレス成形することによって、貫通孔が形成された平板状のリング本体を有するシールドリングを形成するプレス成形ステップと、
    筐体の平坦な外面に前記リング本体を重ねるとともに、中空筒状に形成されたシールド電線のシールド部材の先端部を前記リング本体と前記外面との間に配置する配置ステップと、
    前記シールドリングを前記筐体に固定することによって、前記リング本体と前記外面とによって前記シールド部材の先端部を挟持する固定ステップと、
    を有することを特徴とする電線付きシールドコネクタの製造方法。
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