以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の実施の形態の1つにおけるプリントシステムの全体概要を示す図である。図1を参照して、プリントシステム1は、画像処理装置として機能する複合機(以下、「MFP」という)100と、パーソナルコンピューター(以下、「PC」という)300と、無線局5と、携帯情報装置200,200A,200Bと、を含む。MFP(Multi Function Peripheral)100およびPC300は、ネットワーク3に接続される。携帯情報装置200,200A,200Bは、無線局5を通して、ネットワーク3に接続される。
ネットワーク3は、ローカルエリアネットワーク(LAN)であり、接続形態は有線または無線を問わない。また、ネットワーク3は、LANに限らず、ワイドエリアネットワーク(WAN)、公衆交換電話網(PSTN)、インターネット等であってもよい。
PC300は、一般的なコンピューターである。PC300は、MFP100に対応するプリンタードライバープログラムがインストールされており、プリンタードライバープログラムを実行することにより、MFP100を制御して、MFP100に、画像形成処理、原稿読取処理等を実行させることが可能である。
携帯情報装置200,200A,200Bは、スマートフォン、PDA(PerSonal Digital ASSiStantS)など、ユーザーが携帯して使用するしコンピューターである。携帯情報装置200,200A,200Bのハードウェア構成および機能は同じなので、ここでは特に言及しない限り携帯情報装置200を例に説明する。ここでは、携帯情報装置200を、スマートフォンとしており、無線LAN機能と、通話機能とを備えている。このため、携帯情報装置200は、携帯電話用基地局と無線で通信することにより携帯電話網に接続し、通話が可能である。
本実施の形態におけるプリントシステム1において、携帯情報装置200,200A,200Bそれぞれは、MFP100を遠隔制御する。この場合、携帯情報装置200,200A,200Bそれぞれは、MFP100を遠隔操作する遠隔操作装置として機能し、MFP100は、携帯情報装置200,200A,200Bそれぞれによって遠隔操作される遠隔制御装置として機能する。ここでは、携帯情報装置200がMFP100を遠隔制御する場合を例に説明する。この場合、携帯情報装置200には、MFP100を遠隔制御するための遠隔操作プログラムがインストールされる。遠隔操作プログラムは、MFP100に対応して開発された専用のアプリケーションプログラムであってもよいし、MFP100がWebサーバーとして機能する場合には、ブラウジングプログラムであってもよい。
携帯情報装置200は、携帯情報装置200を操作するユーザーにより遠隔操作が入力されると、MFP100に遠隔制御コマンドを送信する。一方、MFP100には、携帯情報装置200から遠隔制御コマンドを受信し、受信された遠隔制御コマンドにしたがって処理を実行する遠隔制御プログラムがインストールされている。
なお、本実施の形態においては、MFP100を遠隔制御するための遠隔操作プログラムを携帯情報装置200にインストールする場合を例に説明するが、MFP100を遠隔制御するための遠隔操作プログラムを、PC300にインストールしてもよい。この場合には、ユーザーは、携帯情報装置200を用いてMFP100を遠隔制御する場合と同様に、PC300を用いてMFP100を遠隔制御することが可能である。
図2は、MFPの外観を示す斜視図である。図3は、MFPのハードウェア構成の概要を示すブロック図である。図2および図3を参照して、MFP100は、メイン回路110と、原稿を読み取るための原稿読取部130と、原稿を原稿読取部130に搬送するための自動原稿搬送装置120と、原稿読取部130が原稿を読み取って出力する画像データに基づいて用紙等に画像を形成するための画像形成部140と、画像形成部140に用紙を供給するための給紙部150と、画像が形成された用紙を処理する後処理部155と、ユーザーインターフェースとしての操作パネル160とを含む。
後処理部155は、画像形成部140により画像が形成された1以上の用紙を並び替えて排紙するソート処理、パンチ穴加工するパンチ処理、ステープル針を打ち込むステープル処理を実行する。
メイン回路110は、CPU111と、通信インターフェース(I/F)部112と、ROM113と、RAM114と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)115と、ファクシミリ部116と、CD−ROM118が装着される外部記憶装置117と、を含む。CPU111は、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、画像形成部140、給紙部150、後処理部155および操作パネル160と接続され、MFP100の全体を制御する。
ROM113は、CPU111が実行するプログラム、またはそのプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。RAM114は、CPU111がプログラムを実行する際の作業領域として用いられる。さらに、RAM114は,設定値記憶領域と設定画面記憶領域とを含む。設定値記憶領域は、処理を実行するための設定値を記憶する領域である。設定画面記憶領域は、表示部161に表示する設定画面の記憶する領域である。また、RAM114は、原稿読取部130から連続的に送られてくる読取データ(画像データ)を一時的に記憶する。
通信I/F部112は、MFP100をネットワーク3に接続するためのインターフェースである。CPU111は、通信I/F部112を介して、PC300または携帯情報装置200,200A,200Bとの間で通信し、データを送受信する。また、通信I/F部112は、ネットワーク3を介してインターネットに接続されたコンピューターと通信が可能である。
ファクシミリ部116は、公衆交換電話網(PSTN)に接続され、PSTNにファクシミリデータを送信する、またはPSTNからファクシミリデータを受信する。ファクシミリ部116は、受信したファクシミリデータを、HDD115に記憶する、または画像形成部140に出力する。画像形成部140は、ファクシミリ部116により受信されたファクシミリデータを用紙にプリントする。また、ファクシミリ部116は、HDD115に記憶されたデータをファクシミリデータに変換して、PSTNに接続されたファクシミリ装置に送信する。
外部記憶装置117は、CD−ROM(Compact DiSk ROM)118が装着される。CPU111は、外部記憶装置117を介してCD−ROM118にアクセス可能である。CPU111は、外部記憶装置117に装着されたCD−ROM118に記録されたプログラムをRAM114にロードして実行する。なお、CPU111が実行するプログラムを記憶する媒体としては、CD−ROM118に限られず、光ディスク(MO(Magnetic Optical DiSc)/MD(Mini DiSc)/DVD(Digital VerSatile DiSc))、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM(EraSable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)などの半導体メモリであってもよい。
また、CPU111が実行するプログラムは、CD−ROM118に記録されたプログラムに限られず、HDD115に記憶されたプログラムをRAM114にロードして実行するようにしてもよい。この場合、ネットワーク3に接続された他のコンピューターが、MFP100のHDD115に記憶されたプログラムを書換える、または、新たなプログラムを追加して書き込むようにしてもよい。さらに、MFP100が、ネットワーク3に接続された他のコンピューターからプログラムをダウンロードして、そのプログラムをHDD115に記憶するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU111が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
操作パネル160は、MFP100の上面に設けられる。図4は、操作パネルの一例を示す平面図である。なお、図中の点線は、後述するハードキー部167を示すために付したもので、実際には存在しない。図4を参照して、操作パネル160は、表示部161と操作部163とを含む。表示部161は、例えば、液晶表示装置(LCD)であり、ユーザーに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。
操作部163は、タッチパネル165と、ハードキー部167とを含む。タッチパネル165は、表示部161の上面または下面に表示部161に重畳して設けられる。ハードキー部167は、複数のハードキーを含む。ハードキーは、例えば接点スイッチである。タッチパネル165は、表示部161の表示面中でユーザーにより指示された位置を検出する。ユーザーがMFP100を操作する場合は直立した姿勢となる場合が多いので、表示部161の表示面、タッチパネル165の操作面およびハードキー部167は、上方を向いて配置される。ユーザーが表示部161の表示面を容易に視認することができ、ユーザーが指で操作部163を容易に指示することができるようにするためである。
図5は、携帯情報装置のハードウェア構成の概要を示すブロック図である。図5を参照して、本実施の形態における携帯情報装置200は、携帯情報装置200の全体を制御するためのCPU201と、カメラ202と、データを不揮発的に記憶するフラッシュメモリ203と、通話部205と接続された無線通信部204と、情報を表示する表示部206と、ユーザーの操作を受け付ける操作部207と、無線LANI/F208と、加速度センサー210と、外部記憶装置211と、を含む。
表示部206は、液晶表示装置(LCD)、有機ELD等の表示装置であり、ユーザーに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。操作部207は、メインキー207Aと、タッチパネル207Bとを備える。また、ユーザーが、表示部206の表示面を指示する場合、操作部207は、タッチパネル207Bにより検出される表示面の位置をCPU201に出力する。CPU201は、タッチパネル207Bによる検出された位置に基づいて、表示部206に表示されている画面中でユーザーにより指示された位置を検出する。CPU201は、表示部206に表示されている画面と、タッチパネル207Bによる検出された位置とに基づいて、ユーザーの操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受け付ける。例えば、表示部206にテンキーの画像を含む画面を表示する場合には、タッチパネル207Bによる検出された位置に表示されたキーに対応する数字を受け付ける。
カメラ202は、レンズおよび光電変換素子を備え、レンズで集光した光を光電変換素子に結像し、光電変換素子は受光した光を光電変換して画像データをCPU201に出力する。光電変換素子は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサー、CCD(Charge Coupled Device)センサー等である。
無線通信部204は、電話通信網に接続された携帯電話用基地局と無線通信する。無線通信部204は、携帯情報装置200を電話通信網に接続し、通話部205を用いた通話を可能とする。無線通信部204は、携帯電話用基地局から受信した無線信号を復調した音声信号を復号して通話部205に出力する。また、無線通信部204は、通話部205から入力される音声を符号化し、携帯電話用基地局に送信する。通話部205は、マイクおよびスピーカーを備え、無線通信部204から入力される音声をスピーカーから出力し、マイクから入力される音声を無線通信部204に出力する。さらに、無線通信部204は、CPU201により制御され、携帯情報装置200を電子メールサーバーに接続し、電子メールを送受信する。
無線LANI/F208は、無線局5と通信し、携帯情報装置200をネットワーク3に接続するためのインターフェースである。携帯情報装置200に、PC300、MFP100それぞれのIP(Internet Protocol)アドレスを登録しておくことにより、携帯情報装置200は、PC300、MFP100と通信することができ、データの送受信が可能となる。なお、本実施の形態においては、携帯情報装置200が無線LANI/F208を用いて、PC300、MFP100と通信する場合を例に説明するが、他の通信方法を用いて通信するようにしてもよい。具体的には、携帯情報装置200、PC300、MFP100が、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離無線装置を搭載する場合には、携帯情報装置200が、PC300、MFP100のいずれかと、1対1で通信するようにしてもよい。
フラッシュメモリ203は、CPU201が実行するプログラム、またはそのプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。CPU201は、フラッシュメモリ203に記録されたプログラムを、CPU201が備えるRAMにロードして実行する。
加速度センサー210は、X軸、Y軸およびZ軸の3方向の加速度を測定する3軸加速度センサーである。加速度センサー210は、検出した加速度をCPU201に出力する。
外部記憶装置211は、携帯情報装置200に着脱自在であり、遠隔操作プログラムを記憶したCD−ROM210Aが装着可能である。CPU201は、外部記憶装置211を介してCD−ROM210Aにアクセス可能である。CPU201は、外部記憶装置211に装着されたCD−ROM210Aに記録された遠隔操作プログラムを、CPU201が備えるRAMにロードして実行することが可能である。
なお、CPU201が実行するプログラムとして、フラッシュメモリ203またはCD−ROM210Aに記録されたプログラムについて説明したが、ネットワーク3に接続された他のコンピューターが、フラッシュメモリ203に記憶されたプログラムを書換えたプログラム、または、追加して書き込んだ新たなプログラムであってもよい。さらに、携帯情報装置200が、ネットワーク3に接続された他のコンピューターからダウンロードしたプログラムでもよい。ここでいうプログラムは、CPU201が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
なお、CPU201が実行するプログラムを記憶する媒体としては、CD−ROM211Aに限られず、光ディスク(MO/MD/DVD)、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROMなどの半導体メモリであってもよい。
図6は、第1の実施の形態におけるMFPが備えるCPUの機能の一例を示すブロック図である。図6に示す機能は、MFP100が備えるCPU111が、ROM113、HDD115、CD−ROM118に記憶された遠隔制御プログラムを実行することにより、CPU111に形成される機能である。図6を参照して、CPU111は、遠隔制御部51を含む。遠隔制御部51は、遠隔操作装置から受信される遠隔操作に従って処理を実行する。遠隔制御部51は、通信I/F部112を制御して、遠隔操作装置から接続要求を受信し、遠隔操作装置との間で通信経路を確立する。ここでは、遠隔操作装置である携帯情報装置200から接続要求を受信する場合を例に説明する。この場合、遠隔制御部51は、携帯情報装置200との間で通信経路を確立し、携帯情報装置200から要求により操作画面を携帯情報装置200に送信し、携帯情報装置200から受信される遠隔操作に従って処理を実行する。
遠隔制御部51は、制御対象画面サイズ送信部61と、ハードキー情報送信部63と、操作画面送信部65と、指示受信部67と、処理実行部69と、を含む。制御対象画面サイズ送信部61は、遠隔操作装置である携帯情報装置200との間で通信経路が確立すると、通信I/F部112を介して制御対象画面サイズを携帯情報装置200に送信する。制御対象画面サイズは、表示部161の表示面のサイズである。表示部161は、その表示面の全面に操作画面を表示するので、制御対象画面サイズは操作画面のサイズと同じである。制御対象画面サイズは、ここでは、表示部161の縦方向の画素数と、横方向の画素数としている。
ハードキー情報送信部63は、遠隔操作装置である携帯情報装置200との間で通信経路が確立すると、通信I/F部112を介してハードキー情報を携帯情報装置200に送信する。ハードキー情報は、ハードキー部167に含まれる複数のハードキーそれぞれに対応する情報である。ハードキー情報は、ハードキーを識別するためのキー識別情報と、そのハードキーが属するグループを識別するためのグループ識別情報と、配列方向と、を含む。グループ識別情報は、1以上のハードキーを含むグループを識別する情報である。配列方向は、グループに対応し、グループに含まれる複数のハードキーを配列する方向を定める。方向は、操作画面に対応して定まり、操作画面の横方向と並行な横方向と、操作画面の縦方向と平行な縦方向とを含む。
ハードキー部167に含まれる複数のハードキーの一部は、複数のグループのいずれかに分類される。複数のグループは、機能別に複数のハードキーを分類するために、予め定められている。例えば、機能は、所定の操作画面に切り換えるコマンドが割り当てられたショートカット機能、MFP100が実行するジョブを制御するコマンドが割り当てられたジョブ制御機能、ユーザーがMFP100を操作中に別の処理を実行させる割り込み処理機能、設定値を入力するための入力処理機能を含む。
ハードキー情報は、グループをさらに分割した複数のサブグループを定める場合がある。ハードキー情報は、グループ識別情報に対応して複数のサブグループそれぞれを識別するためのサブグループ識別情報と、サブ配列方向と、複数のサブグループ識別情報それぞれの優先順位と、を含む。サブ配列方向は、グループに対応し、複数のサブグループを配列する方向を定める。配列する方向は、操作画面に対応して定まり、操作画面の横方向と並行な横方向と、操作画面の縦方向と平行な縦方向とを含む。ハードキー情報によって、グループに含まれる1以上のハードキーについて、複数のサブグループそれぞれに含まれる1以上のハードキーが定まる。
図7は、ハードキー部が備える複数のハードキーとハードキー情報との関係の一例を示す図である。図7を参照して、ハードキー部165は、第1グループ410、第2グループ430、第3グループ430、第4グループ440にそれぞれ分類された複数のハードキーと、電源のオンオフを切り換えるためのハードキー451と、を含む。なお、図中の点線は、第1〜第4グループを示すためにふしたもので、実際には存在しない。
第1グループ410には、ユーザーがMFP100を操作中に別の処理を実行させる割り込み処理機能を有する6つのハードキー411〜416が分類される。第2グループ420には、設定値を入力するための入力処理機能を有する複数のハードキーが分類され、第1〜第7サブグループ421〜427を含む。第1サブグループ421は、1つのハードキー421Aを含む。第2サブグループ422は、3つのハードキー422A〜422Cを含む。第3サブグループ423は、3つのハードキー423A〜423Cを含む。第4サブグループ424は、3つのハードキー424A〜424Cを含む。第5サブグループ425は、3つのハードキー425A〜425Cを含む。第6サブグループ426は、1つのハードキー426Aを含む。第7サブグループ427は、1つのハードキー427Aを含む。
第3グループ430には、MFP100が実行するジョブを制御するコマンドが割り当てられたジョブ制御機能を有する3つのハードキー431〜433が分類される。第4グループ440には、所定の操作画面に切り換えるコマンドが割り当てられたショートカット機能を有する3つのハードキー441〜443が分類される。
図8は、ハードキー情報の一例を示す図である。図8に示すハードキー情報は、図7に示したハードキー部165が備える複数のハードキーに対応している。図8を参照して、ハードキー情報460は、11個のハードキーレコードを含む。ハードキーレコードは、メイングループの項目と、サブグループの項目と、キーの項目と、配列方向の項目と、優先順位の項目と、サブ優先順位の項目と、サブ配列方向の項目と、を含む。メイングループの項目は、グループを識別するためのグループ識別情報が設定される。ここでは、第1〜第4グループのグループ識別情報が設定されている場合を例に示している。サブグループの項目は、サブグループを識別するためのサブグループ識別情報が設定される。ここでは、第2グループのみが第1〜第7サブグループを含むので、それらのサブグループ識別情報が設定される場合を例に示している。キーの項目は、ハードキーを識別するためのキー識別情報が設定される。ここでは、図7に示した、ハードキーにそれぞれ付した符号を、キー識別情報として示している。配列方向の項目は、ハードキーを配列する配列方向が設定され、優先順位の項目は、第1〜第4グループそれぞれに対する優先順位が設定される。サブ優先順位の項目は、第2グループ420に含まれる第1〜第7サブグループ421〜427それぞれに対する優先順位が設定され、サブ配列方向の項目は、第1〜第7サブグループ421〜427を配列する配列方向が設定される。
図6に戻って、操作画面送信部65は、通信I/F部112を制御して、操作画面を遠隔操作装置である携帯情報装置200に送信する。これにより、携帯情報装置200によって操作画面が表示される。操作画面は複数あり、複数の操作画面それぞれは、別の1以上の操作画面と関連付けられており、階層構造を形成する。ユーザーが表示された操作画面を別の操作画面に切り換えることができるように、操作画面は、別の操作画面の表示に切り換える指示を入力するためのボタンを含み、そのボタンは別の操作画面と関連付けられている。以下、操作画面において、その操作画面に関連付けられた別の操作画面に切り換えるための操作を受け付けるボタンを、遷移ボタンという。
指示受信部67は、通信I/F部112を制御して、遠隔操作装置である携帯情報装置200から送信される遠隔指示を受信する。遠隔指示は、操作画面中の位置を示す位置情報を含む場合と、ハードキーのキー識別情報を含む場合とがある。指示受信部67は、位置情報を含む遠隔指示を受信する場合、その直前に操作画面送信部65により送信された遠隔操作画面中の位置を特定し、特定された位置から遠隔操作を特定する。遠隔操作は、設定値を設定するための設定操作と、設定画面を変更する画面遷移操作と、処理の実行を指示する実行指示操作と、を含む。遠隔指示に含まれる位置情報によって、操作画面送信部65により送信された操作画面中で特定される位置が、遷移ボタン内ならば画面遷移操作を特定する。遠隔指示に含まれる位置情報によって、操作画面送信部65により送信された操作画面中で特定される位置が、設定値を設定するコマンドが割り当てられた領域内ならば設定操作を特定する。遠隔指示に含まれる位置情報によって、操作画面送信部65により送信された操作画面中で特定される位置が、実行コマンドが割り当てられた領域内ならば実行指示操作を特定する。また、指示受信部67は、キー識別情報を含む遠隔指示を受信する場合、キー識別情報で特定されるハードキーに関連付けられた遠隔操作を特定する。
指示受信部67は、遠隔操作に基づいて設定操作を特定する場合、設定操作で特定される設定値の設定を指示する設定コマンドを処理実行部93に出力し、遠隔操作に基づいて実行指示操作を特定する場合、実行指示操作で特定される処理の実行を指示する実行コマンドを処理実行部69に出力し、遠隔操作に基づいて画面遷移操作を特定する場合、画面遷移操作で特定される操作画面を識別するための画面識別情報を操作画面送信部65に出力する。
処理実行部69は、指示受信部67から設定コマンドが入力されることに応じて、設定値を変更する。また、処理実行部69は、指示受信部67から実行コマンドが入力されることに応じて、設定値にしたがって、実行コマンドで特定される処理を実行する。処理実行部69が実行する処理は、自動原稿搬送装置120および原稿読取部130を制御して原稿の画像を読み取るスキャン処理、画像形成部140、給紙部150および後処理部155を制御して用紙に画像を形成する画像形成処理、HDD115またはCD−ROM118に記憶されたデータを読み出しまたは書き込みするデータ管理処理、ファクシミリ部116を制御してファクシミリデータを送受信するファクシミリ処理、通信I/F部112を制御してデータを送受信するデータ送受信処理、を含む。処理実行部93が実行する処理は、上記の2以上の処理を組み合わせた処理を含む。例えば、スキャン処理と画像形成処理を組み合わせたコピー処理、スキャン処理とデータ送信処理を組み合わせて原稿画像を読み取った画像データを送信するスキャンto送信処理、スキャン処理とデータ管理処理とを組み合わせて原稿画像を読み取った画像データをHDD115に記憶するスキャンtoBOX処理を含む。
図9は、第1の実施の形態における携帯情報装置が備えるCPUの機能の概要の一例を示すブロック図である。図9に示す機能は、携帯情報装置200が備えるCPU201が、フラッシュメモリ203、またはCD−ROM211Aに記憶された遠隔操作プログラムを実行することにより、CPU201に形成される機能である。遠隔操作プログラムは、画面生成プログラムを含む。図9を参照して、CPU201は、MFP100を遠隔制御する遠隔操作部221と、画面生成部241と、を含む。
遠隔操作部221は、ユーザーが操作部207を操作して、MFP100を遠隔操作する指示を入力すれば、無線LANI/F208を制御して、MFP100に接続要求を送信し、MFP100との間の通信経路を確立する。遠隔操作部221は、制御対象画面サイズ受信部231と、姿勢検出部233と、表示用画面サイズ取得部235と、操作画面受信部237と、ハードキー情報受信部239と、位置検出部281と、位置変換部283と、キー情報変換部285と、遠隔操作画面表示部287と、指示送信部289と、を含む。
制御対象画面サイズ受信部231は、MFP100との間で通信経路が確立すると、無線LANI/F208を制御して、MFP100から制御対象画面サイズを受信し、受信された制御対象画面サイズを、画面生成部241に出力する。
姿勢検出部233は、加速度センサー210が出力する3軸の加速度に基づいて、携帯情報装置200の姿勢を検出し、検出された携帯情報装置200の姿勢を、画面生成部241に出力する。ここでは、携帯情報装置200の姿勢を、表示部206の重力方向に対する方向で示す。携帯情報装置200の姿勢は、表示部206の表示面の形状が長方形なので、表示部206の長手方向が短手方向よりも重力方向に近くなる縦方向と、表示部206の短手方向が長手方向よりも重力方向に近くなる横方向と、のいずれかとする。姿勢検出部233は、表示部206の表示面の短手方向が重力方向となす角が小さいならば表示部206の表示面が横長となる姿勢を検出し、長手方向が重力方向となす角が小さいならば表示部206の表示面が縦長となる姿勢を検出する。
表示用画面サイズ取得部235は、表示用画面サイズを検出し、表示用画面サイズを画面生成部241に出力する。表示用画面サイズは、表示部206の表示面のサイズである。以下、表示部206の表示面を表示用画面という。ここでは、表示用画面を長方形としているので、表示用画面サイズは、表示用画面の長手方向の画素数と、短手方向の画素数とで示される。
操作画面受信部237は、MFP100との間で通信経路が確立すると、無線LANI/F208を制御して、MFP100から操作画面を受信し、受信された操作画面を画面生成部241に出力する。
ハードキー情報受信部239は、制御対象装置であるMFP100との間で通信経路が確立すると、無線LANI/F208を介してハードキー情報をMFP100から受信し、受信されたハードキー情報を、画面生成部241に出力する。
画面生成部241は、基準方向決定部243と、サイズ変更部245と、ハードキー画面生成部247と、遠隔操作画面生成部249と、を含む。基準方向決定部243は、制御対象画面サイズ受信部231から制御対象画面サイズが入力され、姿勢検出部233から携帯情報装置200の姿勢が入力され、表示用画面サイズ取得部235から表示用画面サイズが入力される。基準方向決定部243は、制御対象画面サイズ、携帯情報装置200の姿勢および表示用画面サイズに基づいて、基準方向を決定する。基準方向は、操作画面に対する方向であって、操作画面の縦方向および横方向のいずれか一方である。ここでは、操作画面は、MFP100の表示部161の表示面のサイズと同じとしており、MFP100の表示部161の表示面は横長の長方形である。この場合、操作画面を囲む4辺のうち短い方の辺に平行な方向が縦方向、長い方の辺に平行な方向が横方向である。
基準方向決定部243は、基準方向を決定する場合と、基準方向を決定しない場合とがある。基準方向決定部243は、基準方向を決定する場合、基準方向をサイズ変更部245に出力し、基準方向を決定しない場合、基準方向を決定しないことを示す信号をサイズ変更部245に出力する。
基準方向決定部243は、表示用画面(表示部206の表示面)の形状が操作画面の形状よりも縦長ならば基準方向を横方向に決定し、表示用画面の形状が操作画面の形状よりも横長ならば基準方向を縦方向に決定し、表示用画面の形状と操作画面の形状とがほぼ同じならば基準方向を決定しない。
表示用画面(表示部206の表示面)の形状は、携帯情報装置200の姿勢により定まる。例えば、表示用画面の縦横比を、R1=(表示用画面の縦方向の長さ)/(表示用画面の横方向の長さ)とすれば、携帯情報装置200の姿勢として表示用画面が縦長となる姿勢が検出される場合は、表示用画面の形状は縦長となり、縦横比R1は1より大きくなる。携帯情報装置200の姿勢として表示用画面が横長となる姿勢が検出される場合は、表示用画面の形状は横長となり、縦横比R1は1より小さくなる。なお、表示用画面が正方形ならば携帯情報装置200の姿勢に関係なく、縦横比R1は1となる。
操作画面の縦横比を、R2=(操作画面の縦方向の長さ)/(操作画面の横方向の長さ)とすれば、操作画面が縦長ならば、縦横比R2は1より大きくなり、操作画面が横長ならば、縦横比R2は1より小さくなる。操作画面が、正方形ならば縦横比R2は1となる。
基準方向決定部243は、表示部206の表示面の縦横比R1を操作画面の縦横比R2で除算した値が、しきい値T1以上ならば基準方向を横方向に決定し、しきい値T2以下ならば基準方向を縦方向に決定し、しきい値T2以上かつしきい値T1以下ならば基準方向を決定しない。
サイズ変更部245は、操作画面受信部237から操作画面が入力され、基準方向決定部243から基準方向が入力される。サイズ変更部245は、操作画面のサイズを変更したサイズ変更画面を生成し、生成されたサイズ変更画面を遠隔操作画面生成部249に出力する。サイズ変更部245は、操作画面の縦方向および横方向のうち基準方向と異なる方向である従属方向のサイズを変更することによってサイズ変更画面を生成する。基準方向が縦方向の場合は、従属方向は横方向であり、サイズ変更部245は、操作画面の横方向のサイズを変更したサイズ変更画面を生成する。基準方向が横方向の場合は、従属方向は縦方向であり、サイズ変更部245は、操作画面の縦方向のサイズを変更したサイズ変更画面を生成する。
サイズ変更部245は、分類部251を含む。分類部251は、操作画面に含まれる複数の構成部品をグループに分類し、構成部品情報を削除部253に出力する。構成部品情報は、構成部品ごとに、それが分類されたグループを特定する情報である。分類部251は、操作画面がマークアップ言語で記述されたWebページでMFP100から受信される場合、Webページを解析することにより、関連する構成部品を、同じグループに分類する。例えば、構成部品として項目名称と、設定値の入力欄と、を含む場合、項目名称とその項目に対応する設定値の入力欄とを同じグループに分類する。また、同じ列または同じ行に配置される複数の項目名称を同じグループに分類する。
分類部251は、操作画面が画像データとしてMFP100から受信される場合、画像データを解析することにより構成部品を抽出する。例えば、連続する文字列を含む矩形の領域を1つの構成部品として抽出する。また、線で囲まれた領域を1つの構成部品として抽出する。分類部は、複数の構成部品それぞれが操作画面中で配置される位置によって、複数の構成部品を1以上のグループに分類する。例えば、縦方向の位置が同じ複数の構成部品を同じグループに分類し、横方向の位置が同じ複数の構成部品を同じグループに分類する。構成部品を操作画面中の矩形の領域として抽出するので、構成部品の左上の座標に基づいて、縦方向の位置および横方向の位置が同じか否かを判断する。
削除部253は、分類部251から構成部品情報が入力され、操作画面中で従属方向に配列する2以上の構成部品それぞれの両隣のスペースの少なくとも一部を削除する。スペースを削除する量は、予め定められた割合だけ削除する。例えば、削除する割合を80%とすれば、スペースを20%のサイズに縮小する。ただし、削除部253は、同じグループに属し、基準方向に配列された2以上の構成部品の従属方向の位置をすべて同じにする。これにより、操作画面に含まれる複数の構成部品を、操作画面において複数の構成部品が配置される関係と同じ関係で、サイズ変更画面に配置することができる。
遠隔操作画面生成部249は、サイズ変更部245からサイズ変更画面が入力され、後述するハードキー画面生成部247からハードキー画面が入力され、サイズ変更画面およびハードキー画面を含む遠隔操作画面を生成し、生成された遠隔操作画面を遠隔操作画面表示部287に出力する。
遠隔操作画面生成部249は、領域決定部257と、画面配置部259と、を含む。領域決定部257は、遠隔操作画面にサイズ変更画面およびハードキー画面を配置する領域を決定する。領域決定部257は、遠隔操作画面にサイズ変更画面を配置するための第1領域を決定し、残りの領域を、ハードキー画面を配置するための第2領域に決定する。領域決定部257は、第2領域をハードキー画面生成部247に出力し、第1領域および第2領域を画面配置部259に出力する。
領域決定部257は、単独決定部267と、連続表示時決定部269と、全体サイズ決定部271と、を含む。領域決定部257は、領域決定モードに従って、単独決定部267、連続表示時決定部269、および全体サイズ決定部271のいずれか1つを能動化する。領域決定モードは、単独モード、連続表示モードおよび全体モードのいずれかに、ユーザーによって予め設定される。領域決定部257は、領域決定モードが、単独モードに設定されているならば単独決定部267を能動化し、連続表示モードに設定されているならば連続表示時決定部269を能動化し、全体モードに設定されているならば全体サイズ決定部271を能動化する。
単独決定部267は、第1領域をサイズ変更画面ごとに、換言すれば、操作画面ごとに決定する。このため、サイズ変更画面(操作画面)が異なれば、第1領域が異なる場合がある。単独決定部267は、サイズ変更部245からサイズ変更画面が入力されるごとに、サイズ変更画面の基準方向のサイズが、遠隔操作画面の基準方向と同じサイズとなるように、サイズ変更画面のサイズを変倍し、変倍したサイズ変更画面と同じサイズの領域を第1領域に決定する。
連続表示時決定部269は、第1領域を最初に決定する処理は、単独決定部267による方法と同じである。連続表示時決定部269は、先に入力された第1サイズ変更画面に基づいて第1領域が決定されている状態で、次に入力される第2サイズ変更画面が入力される場合、第1サイズ変更画面の従属方向のサイズが、第2サイズ変更画面の従属方向のサイズ以上ならば、第1サイズ変更画面に基づいて決定された第1領域を、第2サイズ変更画面に対応する第1領域に決定する。連続表示時決定部269は、第1サイズ変更画面の従属方向のサイズが、第2サイズ変更画面の従属方向のサイズより小さいならば、第2サイズ変更画面の基準方向のサイズが、遠隔操作画面の基準方向と同じサイズとなるように、第2サイズ変更画面のサイズを変倍し、変倍した第2サイズ変更画面と同じサイズの領域を第1領域に決定する。
全体サイズ決定部271は、MFP100が記憶する全ての複数の操作画面にそれぞれ対応する複数のサイズ変更画面のうちから従属方向のサイズが最大のサイズ変更画面を、基準サイズ変更画面に決定し、基準サイズ変更画面の基準方向のサイズが、遠隔操作画面の基準方向と同じサイズとなるように、基準サイズ変更画面のサイズを変倍し、変倍した基準サイズ変更画面と同じサイズの領域を第1領域に決定する。
ハードキー画面生成部247は、ハードキー情報受信部239からハードキー情報が入力され、領域決定部257から第2領域が入力される。ハードキー画面生成部247は、キー配置部255を含む。キー配置部255は、第2領域と同じサイズのハードキー画面に、ハードキー情報により定められる1以上のハードキーにそれぞれ対応する1以上のソフトキー画像を配置することによって、ハードキー画面を生成し、生成されたハードキー画面を画面配置部259および位置変換部283に出力する。ハードキー情報は、ハードキーを識別するためのキー識別情報と、そのハードキーが属するグループを識別するためのグループ識別情報と、配列方向と、を含む。携帯情報装置200は、ハードキーごとに、それに対応するソフトキー画像を予め記憶している。ソフトキー画像は、ハードキーを模した画像である。ソフトキー画像のサイズは、予め定められている。ハードキー画面生成部247は、同じグループに含まれる1以上のハードキーにそれぞれ対応する1以上のソフトキー画像を、別のグループに含まれる1以上のハードキーに対応するソフトキー画像のうち最も近くに配置されるソフトキー画像との間隔よりも狭い間隔で配置する。これにより、複数のグループそれぞれにおいて、そのグループに含まれる1以上のハードキーにそれぞれに対応する1以上のソフトキー画像を、他のグループに含まれるハードキーに対応するソフトキー画像と区別して配置することができる。
キー配置部255は、グループ内配置部261と、配列方向変更部263と、複数方向配置部265と、を含む。グループ内配置部261は、同じグループに含まれる1以上のハードキーにそれぞれ対応する1以上のソフトキー画像を、ハードキー情報によってそのグループにより定められる配列方向に配置する。
グループ内配置部261によって、1以上のソフトキー画像を配置できない場合がある。例えば、第2領域の残りの残領域の配列方向の長さが1以上のソフトキー画像を配列方向に配列した長さより短い場合である。第2領域の残領域は、別のグループに含まれる1以上のソフトキー画像を配置した後に残された領域である。配列方向変更部263は、グループ内配置部261によって、1以上のソフトキー画像を配置できないグループについて、そのグループにより定められる配列方向と異なる方向で、そのグループに含まれる1以上のハードキーにそれぞれ対応する1以上のソフトキー画像を配置する。
配列方向変更部263によって、1以上のソフトキー画像を配置できない場合がある。例えば、第2領域の残りの残領域において、残領域の長手方向の長さが、1以上のソフトキー画像を長手方向に配列した長さより短い場合、または、残領域の短手方向の長さが、1以上のソフトキー画像を第2領域の短手方向に配列した長さより短い場合である。
複数方向配置部265は、配列方向変更部263によって、1以上のソフトキー画像を配置できないグループについて、そのグループに含まれる1以上のハードキーにそれぞれ対応する1以上のソフトキー画像を、そのグループにより定められる配列方向に係わりなく、1以上のソフトキー画像を複数の方向に配置する。具体的には、複数方向配置部265は、グループに含まれる1以上のハードキーにそれぞれ対応する1以上のソフトキー画像を、グループにより定められる配列方向に第2領域に配置できるまで配置し、残りの1以上のソフトキー画像を、配列した1以上のソフトキー画像に対して配列方向と異なる方向の領域に、配列方向で配置する。
ハードキー情報によって、グループをさらに分割した複数のサブグループが定められる場合がある。この場合、ハードキー情報は、グループ識別情報に対応して複数のサブグループそれぞれを識別するためのサブグループ識別情報と、複数のサブグループを配列するサブ配列方向と、複数のサブグループ識別情報それぞれの優先順位と、を含む。ハードキー情報によって、グループに含まれる1以上のハードキーについて、複数のサブグループそれぞれに含まれる1以上のハードキーが定まる。
複数方向配置部265は、複数のサブグループのうち優先順位の最も高いサブグループに含まれる1以上のハードキーにそれぞれ対応する1以上のソフトキー画像を、第2領域の残領域に配列方向で配置する。次に、第2領域に配置した1以上のソフトキー画像に対してサブ配列方向に残領域が存在する場合と残領域が存在しない場合とがある。複数方向配置部265は、残領域が存在すれば、次に優先順位の高い第2のサブグループに含まれる1以上のハードキーにそれぞれ対応する1以上のソフトキー画像を、第2領域に配置した1以上のソフトキー画像に対してサブ配列方向に存在する領域に配列方向に配置する。複数方向配置部265は、残領域が存在しなければ、次に優先順位の高い第2のサブグループに含まれる1以上のハードキーにそれぞれ対応する1以上のソフトキー画像を、第2領域に配置した1以上のソフトキー画像に対してサブ配列方向とは異なる方向に存在する領域に配列方向に配置する。
例えば、図7に示した第2グループ420を例に、図8に示したハードキー情報460を用いてハードキー画面を生成する場合を例に説明する。第2グループ420は、第1〜第7サブグループ421〜427を含む。
第2領域に十分な残領域が存在すれば、優先順位の最も高い第2サブグループ422の3つのハードキーに対応する3つのソフトキー画像422A〜422Cを配列方向である横方向に配置し、そのサブ配列方向ここでは縦方向である下側の領域に、次に優先順位の高い第3サブグループ423の3つのハードキーに対応する3つのソフトキー画像423A〜423Cを配列方向である横方向に配置し、そのサブ配列方向である下側の領域に、次に優先順位の高い第4サブグループ424の3つのハードキーに対応する3つのソフトキー画像424A〜424Cを配列方向である横方向に配置し、そのサブ配列方向である下側の領域に、次に優先順位の高い第5サブグループ425の3つのハードキーに対応する3つのソフトキー画像425A〜425Cを配列方向である横方向に配置し、そのサブ配列方向である下側の領域に、次に優先順位の高い第1サブグループ421のハードキーに対応する3つのソフトキー画像421Aを配置し、そのサブ配列方向である下側の領域に、次に優先順位の高い第6サブグループ426のハードキーに対応するソフトキー画像426Aを配置し、そのサブ配列方向である下側の領域に、次に優先順位の高い第7サブグループ427のハードキーに対応するソフトキー画像427Aを配置する。
画面配置部259は、領域決定部257から第1領域および第2領域が入力され、サイズ変更部245からサイズ変更画面が入力され、ハードキー画面生成部247からハードキー画面が入力される。画面配置部259は、遠隔操作画面の第1領域にサイズ変更画面を配置し、第2領域にハードキー画面を配置することによって、遠隔操作画面を生成し、生成された遠隔操作画面、第1領域および第2領域を遠隔操作画面表示部287に出力する。画面配置部259は、サイズ変更画面と第1領域のサイズとが異なる場合、サイズ変更画面の基準方向のサイズが、遠隔操作画面の基準方向と同じサイズとなるように、サイズ変更画面のサイズを変倍し、変倍したサイズ変更画面と同じサイズの領域を第1領域に配置する。
なお、サイズ変更画面を変倍(拡大または縮小)するのに代えて、操作画面中で基準方向に配列する2以上の構成部品それぞれの両隣のスペースの少なくとも一部を削除または追加するようにしてもよい。スペースを削除または追加する量は、サイズ変更画面の基準方向のサイズと、遠隔操作画面の基準方向のサイズとの差から求められる。スペースを削除する際には、同じグループに属し、従属方向に配列された2以上の構成部品の基準方向の位置をすべて同じにする。これにより、操作画面に含まれる複数の構成部品を、操作画面において複数の構成部品が配置される関係と同じ関係で、サイズ変更画面に配置することができる。
遠隔操作画面表示部287は、遠隔操作画面生成部249から入力される遠隔操作画面を、表示部206に表示し、遠隔操作画面、第1領域および第2領域を位置変換部283に出力する。
位置検出部281は、タッチパネル207Bを制御し、タッチパネル207Bがユーザーにより指示された位置を検出する場合、検出された位置に基づいて表示部206の表示面中の位置を特定し、特定された位置を示す位置情報を、位置変換部283に出力する。
位置変換部283は、遠隔操作画面表示部287から遠隔操作画面、第1領域および第2領域が入力され、操作画面受信部237から操作画面が入力され、位置検出部281から位置情報が入力される。遠隔操作画面の第1領域は、操作画面に対応するサイズ変更画面を含む。
位置変換部283は、位置情報に基づいて、遠隔操作画面中の位置を特定する。位置変換部283は、特定された位置が、遠隔操作画面の第1領域内の場合、サイズ変更画面中の位置を特定し、特定された位置を操作画面中の位置に変換する。操作画面中で、サイズ変換画面中で特定された位置に存在する構成部品と同じ構成部品中の位置に変換する。位置変換部283は、操作画面中の位置に変換された位置を示す位置情報を指示送信部289に出力する。
位置変換部283は、位置情報に基づいて特定した遠隔操作画面中の位置が、遠隔操作画面の第2領域内の場合、ハードキー画面と、第2領域中の位置を示す位置情報と、をキー情報変換部83に出力する。
キー情報変換部285は、ハードキー情報受信部239からハードキー情報が入力され、位置変換部283からハードキー画面と第2領域中の位置を示す位置情報とが入力される。キー情報変換部285は、ハードキー画面に含まれる1以上のソフトキー画像のうちから第2領域中の位置を示す位置情報により特定される位置に配置されたソフトキー画像を特定する。キー情報変換部285は、特定されたソフトキー画像に対応するキー識別情報を特定し、特定したキー識別情報を指示送信部289に出力する。
指示送信部289は、位置変換部283から位置情報が入力される場合と、キー情報変換部285からキー識別情報が入力される場合とがある。指示送信部289は、位置情報が入力される場合、位置情報を含む遠隔指示を、無線LANI/F208を介して、MFP100に送信する。また、指示送信部289は、キー識別情報が入力される場合、キー識別情報を含む遠隔指示を、無線LANI/F208を介して、MFP100に送信する。
なお、画面生成部241は、複数の操作画面の全てに対して、ハードキー画面を含む遠隔操作画面を生成するようにしたが、予め定められた操作画面に対してのみハードキー画面を含む遠隔操作画面を生成し、他の操作画面に対してはその操作画面のみを含む遠隔操作画面を生成するようにしてもよい。予め定められた操作画面は、その操作画面が表示される場合にユーザーによりハードキーを指示する操作が入力される可能性が、他の操作画面が表示される場合に比較して高い画面である。統計データに基づいて、操作画面に対してハードキー画面を追加するか否かを決定すればよい。例えば、複数の操作画面ごとに、ハードキーが指示される回数を記憶しておき、ハードキーが指示される回数を、操作画面が表示された回数で除算した値が所定のしきい値以上ならばハードキー画像を追加する操作画面に決定する。これにより、ハードキーが指示される可能性が高い場合にハードキー画面を含む遠隔操作画面を携帯情報装置200に表示させることができる。また、ハードキーが指示される可能性が低い場合にハードキー画面を含まず、操作画面のみを含む遠隔操作画面を携帯情報装置200に表示されるので、操作画面を可能な限り大きなサイズで表示させることができる。
図10は、操作画面の一例を示す図である。図10を参照して、操作画面500は、構成部品501、502、511,512、521,522、531、532、541,542、503、504を含む。構成部品501,502の組は、縦方向の位置が同じなので同じグループである。同様に、構成部品511,512の組、構成部品521,522の組、構成部品531,532の組、構成部品541,542の組、構成部品503,504の組は、それぞれが同じグループである。
また、構成部品511,521,531,541の組は、横方向の位置が同じなので同じグループである。さらに、構成部品512,522,532,542の組は、横方向の位置が同じなので同じグループである。
図11は、遠隔操作画面の一例を示す第1の図である。図11に示す遠隔操作画面601は、携帯情報装置200の表示部206の表示面(制御対象画面)の縦横比と、操作画面(表示用画面)の縦横比との比Pがしきい値TP1以上の場合、換言すれば、携帯情報装置200の表示部206の表示面がMFP100の表示部161の表示面よりも縦長の場合における遠隔操作画面を示す。図11を参照して、遠隔操作画面601は、第1領域603と、第2領域605と、を含む。第1領域603は、サイズ変更画面500Aを含み、第2領域605はハードキー画面607を含む。
サイズ変更画面500Aは、図10に示した操作画面において、複数の構成部品間の縦方向のスペースを所定の割合で縮小した画面である。例えば、サイズ変更画面500Aにおいては、構成部品511と構成部品521の間のスペースが、操作画面500における構成部品511と構成部品521の間のスペースより短い。したがって、操作画面500に比較して、サイズ変更画面500Aは、横長の形状となっている。
ハードキー画面607は、図8に示したハードキー情報に従って、複数のハードキーにそれぞれ対応するソフトキー画像を配置した画面となっている。具体的には、第1〜第4グループの領域が優先順位の高い順に確保され、それぞれの領域にそのグループに含まれる1以上のハードキーにそれぞれ対応する1以上のソフトキー画像が原則として配列方向に配置される。より具体的には、優先順位の最も高い第2グループ420に含まれる第1〜第7サブグループ421〜427において、サブ優先順位の高い順に、サブ配列方向に第1〜第7サブグループ421〜427それぞれの領域が確保されている。具体的には、サブ優先順位の高い順に第2サブグループ422、第3サブグループ423、第4サブグループ424および第5サブグループの領域が、サブ配列方向である縦方向に確保される。次に優先順位の高い第1サブグループに対しての領域がサブ配列方向に存在しないため、サブ配列方向とは異なる横方向に確保される。次に優先順位の高い第6サブグループに対する領域が、サブ配列方向である縦方向に確保され、同様に、最も優先順位の低い第7サブグループに対する領域がサブ配列方向である縦方向に確保される。
さらに、第2〜第5サブグループそれぞれにおいて、それに含まれる3つのハードキーにそれぞれ対応する3つのソフトキー画像が配列方向である横方向に配置されている。
次に優先順位の高い第1グループ410に含まれる5つのハートキーにそれぞれ対応する5つのソフトキー画像を配列方向である縦方向に配置する領域が存在しないので、5つのソフトキー画像を配列方向とは異なる横方向に配置する領域が確保される。次に優先順位の高い第4グループ440に含まれる3つのハートキーにそれぞれ対応する3つのソフトキー画像が配列方向である横方向に配置する領域が確保され、最も優先順位の低い第3グループ430に含まれる3つのハードキーにそれぞれ対応する3つのソフトキー画像のうち2つが配列方向である横方向に配置し、残りの1つを配列方向とは異なる縦方向に配置する領域が確保される。
図12は、遠隔操作画面の一例を示す第2の図である。図12に示す遠隔操作画面611は、携帯情報装置200の表示部206の表示面(制御対象画面)の縦横比と、操作画面(表示用画面)の縦横比と、の比Pがしきい値TP2以下の場合、換言すれば、携帯情報装置200の表示部206の表示面がMFP100の表示部161の表示面よりも横長の場合における遠隔操作画面を示す。図12を参照して、遠隔操作画面611は、第1領域613と、第2領域615と、を含む。第1領域613は、サイズ変更画面500Bを含み、第2領域615はハードキー画面617を含む。
サイズ変更画面500Bは、図10に示した操作画面において、複数の構成部品間の横方向のスペースを所定の割合で縮小した画面である。例えば、サイズ変更画面500Bにおいては、構成部品511と構成部品512の間のスペースが、操作画面500における構成部品511と構成部品512の間のスペースより短い。したがって、操作画面500に比較して、サイズ変更画面500は、縦長の形状となっている。
ハードキー画面617は、図8に示したハードキー情報に従って、複数のハードキーにそれぞれ対応するソフトキー画像を配置した画面となっている。具体的には、第1〜第4グループの領域が優先順位の高い順に確保され、それぞれの領域にそのグループに含まれる1以上のハードキーにそれぞれ対応する1以上のソフトキー画像が原則として配列方向に配置される。より具体的には、優先順位の最も高い第2グループ420に含まれる第1〜第7サブグループ421〜427において、サブ優先順位の高い順に、サブ配列方向に第1〜第7サブグループ421〜427それぞれの領域が確保されている。より具体的には、サブ優先順位の高い順に第2サブグループ422、第3サブグループ423、第4サブグループ424、第5サブグループ425の領域が、サブ配列方向である縦方向に確保される。次にサブ優先順位の高い第1サブグループ、第6サブグループ426、第7サブグループ427に対しての領域は、サブ配列方向に領域が存在するが、他のグループの構成部品を配置するための領域を確保するために、サブ配列方向とは異なる横方向に確保される。
さらに、第2〜第5サブグループそれぞれにおいて、それに含まれる3つのハードキーにそれぞれ対応する3つのソフトキー画像が配列方向である横方向に配置されている。
次に優先順位の高い第1グループ410に含まれる5つのハートキーにそれぞれ対応する5つのソフトキー画像が配列方向である縦方向に配置され、次に優先順位の高い第4グループ440に含まれる3つのハートキーにそれぞれ対応する3つのソフトキー画像の2つが配列方向である横方向に配置され、残りの1つが配列方向とは異なる縦方向に配置される。最も優先順位の低い第3グループ430に含まれる3つのハードキーにそれぞれ対応する3つのソフトキー画像の2つが配列方向である横方向に配置され、残りの1つが配列方向とは異なる縦方向に配置される。
図13は、遠隔操作画面の一例を示す第3の図である。図13に示す遠隔操作画面621は、携帯情報装置200の表示部206の表示面(制御対象画面)の縦横比と、操作画面(表示用画面)の縦横比と、の比Pがしきい値TP1以上かつしきい値TP2以下の場合、換言すれば、携帯情報装置200の表示部206の表示面がMFP100の表示部161の表示面とほぼ同じ形状の場合における遠隔操作画面を示す。図13を参照して、遠隔操作画面621は、第1領域623と、第2領域625と、を含む。第1領域623は、サイズ変更画面500Cを含み、第2領域625はハードキー画面627を含む。
サイズ変更画面500Cは、図10に示した操作画面500と相似であり、所定の倍率で拡大または縮小した画面である。ハードキー画面627は、図8に示したハードキー情報に従って、複数のハードキーにそれぞれ対応するソフトキー画像を配置した画面となっている。具体的には、優先順位の最も高い第2グループ420に含まれる第1〜第7サブグループ421〜427において、サブ優先順位の高い順に第2サブグループ422、第3サブグループ423の領域が、サブ配列方向である縦方向に確保される。次にサブ優先順位の高い第4サブグループ424の領域については、縦方向である下方向に領域が存在しないため、サブ配列方向と異なる横方向に確保され、第5サブグループ425の領域が、サブ配列方向である縦方向に確保される。次にサブ優先順位の高い第1サブグループの領域については、縦方向である下方向に領域が存在しないため、サブ配列方向と異なる横方向に確保され、第6サブグループ426、第7サブグループ427に対しての領域は、サブ配列方向である縦方向に確保される。
さらに、第2〜第5サブグループそれぞれにおいて、それに含まれる3つのハードキーにそれぞれ対応する3つのソフトキー画像が配列方向である横方向に配置されている。
次に優先順位の高い第1グループ410に含まれる5つのハードキーにそれぞれ対応する5つのソフトキー画像が配列方向である縦方向に配置され、次に優先順位の高い第4グループ440に含まれる3つのハートキーにそれぞれ対応する3つのソフトキー画像が配列方向である横方向に配置される。最も優先順位の低い第3グループ430に含まれる3つのハードキーにそれぞれ対応する3つのソフトキー画像は配列方向とは異なる任意の方向に配置される。
図14は、遠隔操作画面の一例を示す第4の図である。図14に示す遠隔操作画面631は、携帯情報装置200の表示部206の表示面(制御対象画面)の縦横比と、操作画面(表示用画面)の縦横比と、の比Pがしきい値TP2以下の場合、換言すれば、携帯情報装置200の表示部206の表示面がMFP100の表示部161の表示面よりも縦長の場合における遠隔操作画面を示す。特に、図11に示した場合と比較して、図11に示した遠隔操作画面601は、携帯情報装置200の姿勢が横長方向の場合であったのに対して、図14に示す遠隔操作画面631は、携帯情報装置200の姿勢が縦長方向の場合である。
図14を参照して、遠隔操作画面631は、第1領域633と、第2領域635と、を含む。第1領域633は、サイズ変更画面500Dを含み、第2領域635はハードキー画面637を含む。
サイズ変更画面500Dは、図10に示した操作画面において、複数の構成部品間の縦方向のスペースを所定の割合で縮小した画面である。例えば、サイズ変更画面500Dにおいては、構成部品511と構成部品521の間のスペースが、操作画面500における構成部品511と構成部品521の間のスペースより短い。したがって、操作画面500に比較して、サイズ変更画面500Dは、横長の形状となっている。
ハードキー画面637は、図8に示したハードキー情報に従って、複数のハードキーにそれぞれ対応するソフトキー画像を配置した画面となっている。具体的には、優先順位の最も高い第2グループに含まれる第1〜第7サブグループ421〜427において、サブ配列方向に第1〜第7サブグループ421〜427それぞれの領域が確保されている。ハードキー画面637は、ハードキー情報によって定められる複数のハードキーにそれぞれ対応する複数のソフトキー画像を配置するために十分なサイズの領域が存在するので、サブ優先順に関係なく、第1〜第7サブグループ421〜427それぞれに対する領域が、第1〜第7サブグループ421〜427の順にサブ配列方向である縦方向に確保される。さらに、第2〜第5サブグループ422〜425それぞれにおいて、それに含まれる3つのハードキーにそれぞれ対応する3つのソフトキー画像が配列方向である横方向に配置されている。
次に優先順位の高い第1グループ410に含まれる5つのハートキーにそれぞれ対応する5つのソフトキー画像が配列方向である縦方向に配置され、次に優先順位の高い第4グループ440に含まれる3つのハートキーにそれぞれ対応する3つのソフトキー画像が配列方向である横方向に配置され、最も優先順位の低い第3グループ430に含まれる3つのハードキーにそれぞれ対応する3つのソフトキー画像が配列方向である横方向に配置される。
図15は、第1の実施の形態における遠隔操作処理の流れの一例を示すフローチャートである。遠隔操作処理は、携帯情報装置200が備えるCPU201が、フラッシュメモリ203、またはCD−ROM211Aに記憶された遠隔操作プログラムを実行することにより、CPU201により実行される処理である。遠隔操作プログラムは、画面生成プログラムを含む。図15を参照して、CPU201は、遠隔操作指示を受け付けたか否かを判断する(ステップS01)。操作部207がユーザーにより入力される遠隔操作指示を受け付けたならば遠隔操作指示を受け付ける。遠隔操作指示を受け付けるまで待機状態となり(ステップS01でNO)、遠隔操作指示を受け付けたならば(ステップS01でYES)、処理をステップS02に進める。
ステップS02においては、MFP100に接続要求を送信する。無線LANI/F208を制御して、MFP100との間の通信経路を確立するために接続要求を送信する。そして、通信経路が確立したか否かを判断する(ステップS03)。MFP100とネゴシエーションすることによって、通信経路を確立する。通信経路が確立するまでステップS02を繰り返し(ステップS03でNO)、通信経路が確立したならば(ステップS03でYES)、処理をステップS04に進める。
ステプS04においては、MFP100から制御対象画面サイズを取得する。ステップS03において確立した通信経路を介して、MFP100から制御対象画面サイズを取得する。制御対象画面サイズは、MFP100が備える表示部161の表示面のサイズである。制御対象画面サイズは、MFP100によって表示部161に表示される画面、ここでは、操作画面のサイズと同じである。
次のステップS05においては、MFP100からハードキー情報を取得する。ステップS03において確立した通信経路を介して、MFP100からハードキー情報を取得する。ハードキー情報は、MFP100が備えるハードキー部167に含まれる複数のハードキーそれぞれに対応する情報である。ハードキー情報は、ハードキーを識別するためのキー識別情報と、そのハードキーが属するグループを識別するためのグループ識別情報と、配列方向と、を含む。
次のステップS06においては、姿勢を検出する。加速度センサー210が出力する3軸の加速度に基づいて、携帯情報装置200の姿勢を検出する。携帯情報装置200の姿勢は、表示部206の長手方向が短手方向よりも重力方向に近くなる縦方向と、表示部206の短手方向が長手方向よりも重力方向に近くなる横方向と、のいずれかである。
ステップS07においては、表示用画面サイズを取得し、処理をステップS08に進める。表示用画面サイズは、表示部206の表示面のサイズである。ステップS08においては、基準方向決定処理を実行する。基準方向決定処理の詳細は後述するが、操作画面の縦方向または横方向のいずれか一方を基準方向に決定する処理である。
ステップS09においては、ステップS03において確立した通信経路が、MFP100によって切断されたか否かを判断する。通信経路が切断されたならば処理を終了するが、そうでなければ処理をステップS10に進める。
ステップS10においては、操作画面を受信したか否かを判断する。無線LANI/F208を制御して操作画面をMFP100から受信する。操作画面を受信したならば処理をステップS11に進めるが、そうでなければ処理をステップS09に戻す。ステップS11においては、画面生成処理を実行し、処理をステップS12に進める。画面生成処理の詳細は後述するが、操作画面に基づいて表示部206に表示するための遠隔操作画面を生成する処理である。
ステップS12においては、遠隔操作画面を表示部206に表示し、処理をステップS13に進める。ステップS13においては、指示を受け付けたか否かを判断する。タッチパネル207Bによりユーザーが指示する位置を検出すると、指示を受け付ける。指示を受け付けるまで待機状態となり(ステップS13でNO)、指示を受け付けたならば(ステップS13でYES)、処理をステップS14に進める。
ステップS14においては、検出される遠隔操作画面中の位置が、第1領域内か否かを判断する。第1領域内ならば処理をステップS15に進めるが、そうでなければ処理をステップS16に進める。ステップS15においては、遠隔操作画面中の位置を操作画面中の位置に変換し、処理をステップS16に進める。ステップS16においては、検出される遠隔操作画面中の位置が、第2領域内か否かを判断する。第2領域内ならば処理をステップS17に進めるが、そうでなければ処理をステップS18に進める。ステップS17においては、検出された位置に対応するハードキーを決定し、処理をステップS18に進める。遠隔操作画面の第2領域には、ハードキー画面が設定されているので、ハードキー画面に配置された複数のソフトキー画像のうちから検出された位置を含むソフトキー画像を特定し、特定されたソフトキー画像に対応するハードキーを決定する。
ステップS18においては、受け付けられた指示が終了操作か否かを判断する、終了操作でなければ処理をステップS19に進めるが、終了操作ならば遠隔操作処理を終了する。ステップS19においては、無線LANI/F208を制御して、遠隔指示をMFP100に送信し、処理をステップS09に戻す。遠隔指示は、ステップS15が実行される場合、換言すれば、遠隔操作画面の第1領域内がユーザーにより指示される場合は、操作画面中の位置を示す位置情報を含む。遠隔操作は、ステップS17が実行される場合、換言すれば、遠隔操作画面の第2領域内がユーザーにより指示される場合は、ステップS17において決定されたハードキーのキー識別情報を含む。
図16は、基準方向決定処理の流れの一例を示すフローチャートである。基準方向決定処理は、図15のステップS08において実行される処理であり、ステップS08が実行される前の段階で、制御対象画面サイズ、表示用画面サイズ、携帯情報装置200の姿勢が検出されている。図16を参照して、CPU201は、携帯情報装置200の姿勢から表示用画面の方向を決定する(ステップS21)。表示用画面の方向は、表示用画面の長手方向と短手方向のいずれを上下方向とするかによって定まり、長手方向を上下方向にする場合の表示用画面の方向を縦長方向といい、短手方向を上下方向にする場合の表示用画面の方向を横長方向という。携帯情報装置200の姿勢が表示用画面が縦長となる姿勢を示す場合、表示用画面の方向を縦長方向に決定し、携帯情報装置200の姿勢が表示用画面が横長となる姿勢を示す場合、表示用画面の方向を横長方向に決定する。なお、表示用画面が正方形ならば表示用画面の方向は、携帯情報装置200の姿勢に関係なく、縦方向および横方向の何れに決定してもよい。
次のステップS22においては、表示用画面の縦横比R1を算出する。表示用画面の縦横比R1=(表示用画面の縦方向の長さ)/(表示用画面の横方向の長さ)として算出する。表示用画面の方向が縦長方向の場合、縦横比R1は1より大きくなり、表示用画面の方向が横長方向の場合、縦横比R1は1より小さくなる。また、表示用画面が正方形ならば携帯情報装置200の姿勢に関係なく、縦横比R1は1となる。
次のステップS23においては、制御対象画面の縦横比R2を算出する。制御対象画面サイズは、縦方向および横方向それぞれ定まっているので、制御対象画面の縦横比R2=(制御対象画面の縦方向の長さ)/(制御対象画面の横方向の長さ)として算出する。
ステップS24においては、表示用画面の縦横比R1を制御対象画面の縦横比R2で除算した値を、縦横比の比P(P=R1/R2)として算出する。そして、縦横比の比Pがしきい値TP1以上か否かを判断する(ステップS25)。換言すれば、表示用画面が制御対象画面がよりも縦長であるか否かを判断する。しきい値TP1は、任意に定めることができるが、後述するハードキー画面を配置する第2領域のサイズを確保するのに必要な値とするのが好ましい。縦横比の比Pがしきい値TP1以上ならば処理をステップS26に進めるが、そうでなければ処理をステップS27に進める。
ステップS27においては、縦横比の比Pがしきい値TP2以下か否かを判断する。換言すれば、表示用画面が制御対象画面よりも横長であるか否かを判断する。しきい値TP2は、任意に定めることができるが、後述するハードキー画面を配置する第2領域のサイズを確保するのに最低限必要な値とするのが好ましい。縦横比の比Pがしきい値TP2以下ならば処理をステップS28に進めるが、そうでなければ処理をステップS29に進める。
ステップS28においては、表示用画面の縦方向を基準方向に決定し、処理を遠隔操作処理に戻す。ステップS29においては、基準方向を決定することなく、基準方向無しに設定し、処理を遠隔操作処理に戻す。
図17は、領域決定モードが単独モードに設定されている場合における画面生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。図17に示す画面生成処理は、図15のステップS11において実行される処理である。領域決定モードが単独モードに設定されている場合における画面生成処理が実行される前の段階で、基準方向が、「縦方向」、「横方向」および「基準方向無し」のいずれかに決定されている。図17を参照して、基準方向が決定されているか否かを判断する(ステップS31)。基準方向が「縦方向」および「横方向」のいずれかに決定されていれば処理をステップS32に進めるが、そうでなければ処理をステップS36に進める。
ステップS32においては、第1サイズ変更画面生成処理を実行する。第1サイズ変更画面生成処理の詳細は後述するが、操作画面の縦方向および横方向のうち基準方向と異なる方向である従属方向のサイズを変更したサイズ変更画面を生成する処理である。次のステップS33においては、遠隔操作画面中のサイズ変更画面と同じサイズの領域を第1領域に決定する。遠隔操作画面は、制御対象画面と同じサイズの画面である。
次のステップS34においては、遠隔操作画面中の第1領域以外の領域を第2領域に決定する。ステップS35においては、第1サイズ変更画面を遠隔操作画面の第1領域に配置し、処理をステップS40に進める。
処理がステップS36に進む場合、基準方向が「基準方向無し」に設定されている場合である。この場合は、制御対象画面の縦横比と表示用画面の縦横比とから算出される縦横比の比Pがしきい値TP2より大きく、しきい値TP1より小さい場合であり、制御対象画面の縦横比と表示用画面の縦横比がほぼ同じ場合である。ステップS36においては、遠隔操作画面の一部を第1領域に決定する。第1領域のサイズは、予め定めておけばよい。例えば、遠隔操作画面のサイズに対して、予め定められた割合の領域を第1領域に決定する。具体的には、遠隔操作画面の縦方向および横方向それぞれのサイズの80%のサイズの領域を第1領域に決定する。
ステップS37においては、遠隔操作画面中の第1領域以外の領域を第2領域に決定する。次のステップS38においては、第2サイズ変更画面生成処理を実行し、処理をステップS39に進める。第2サイズ変更画面生成処理の詳細は後述するが、操作画面の縦方向および横方向それぞれのサイズを変更した第2サイズ変更画面を生成する処理である。ステップS39においては、第2サイズ変更画面を遠隔操作画面の第1領域に配置し、処理をステップS40に進める。
ステップS40においては、ハードキー画面生成処理を実行し、処理をステップS41に進める。ハードキー画面生成処理の詳細は後述するが、ハードキー情報で定められる1以上のハードキーそれぞれに対応する1以上のソフトキー画像を配置したハードキー画面を生成する処理である。ハードキー画面は、第2領域と同じサイズである。ステップS41においては、生成されたハードキー画面を遠隔操作画面の第2領域に配置し、処理を遠隔操作処理に戻す。
図18は、第1サイズ変更画面生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。第1サイズ変更画面生成処理は、図17のステップS32で実行される処理である。図18を参照して、操作画面に含まれる1以上の構成部品をグループに分類する(ステップS51)。操作画面がマークアップ言語で記述されたWebページの場合、Webページを解析することにより、関連する構成部品を、同じグループに分類する。例えば、構成部品として項目名称と、設定値の入力欄と、を含む場合、項目名称とその項目に対応する設定値の入力欄とを同じグループに分類する。また、同じ列または同じ行に配置される複数の項目名称を同じグループに分類する。また、操作画面が画像データの場合、画像データを解析することにより構成部品を抽出する。例えば、連続する文字列を含む矩形の領域を1つの構成部品として抽出する。また、線で囲まれた領域を構成部品として抽出する。そして、複数の構成部品のうち縦方向の位置が同じ複数の構成部品を同じグループに分類し、横方向の位置が同じ複数の構成部品を同じグループに分類する。
次のステップS52においては、基準方向に構成部品が配列するグループを基準方向グループに設定する。基準方向が横方向の場合には、構成部品が横方向に配列するグループを基準方向グループに設定する。そして、基準方向グループに含まれる複数の構成部品の従属方向の位置を同じ位置に設定する。構成部品の従属方向の位置が変動する場合であっても、構成部品が属するグループが基準方向グループの場合、基準方向グループに属する他の構成部品の従属方向の位置をすべて同じにする。
次のステップS54においては、構成部品間の従属方向のスペースを縮小し、処理を画面生成処理に戻す。例えば、基準方向が横方向の場合には、構成部品間の縦方向のスペースを、予め定められた倍率で縮小する。ただし、縮小した結果、基準方向グループに属する複数の構成部品の縦方向の位置が同じにならない場合には、基準方向グループに属する複数の構成部品の縦方向の位置が同じになるように、倍率を決定し、構成部品間の縦方向のスペースを縮小する。
図19は、第2サイズ変更画面生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。第2サイズ変更画面生成処理は、図17のステップS38で実行される処理である。第2サイズ変更画面生成処理が実行される前の段階で実行されるステップS36において、第1領域のサイズが決定されている。図19を参照して、ステップS51〜ステップS53の処理は、図18に示したステップS51〜ステップS53の処理と同じである。従って、ここでは説明を繰り返さない。
ステップS54Aにおいては、構成部品間の従属方向のスペースを縮小し、操作画面の従属方向のサイズを第1領域の従属方向のサイズに合わせる。ただし、基準方向グループに属する複数の構成部品の縦方向の位置が同じになるように、スペースを縮小する。
次のステップS55においては、従属方向に構成部品が配列するグループを従属方向グループに設定する。従属方向が縦方向の場合には、構成部品が縦方向に配列するグループを従属方向グループに設定する。そして、従属方向グループに含まれる複数の構成部品の基準方向の位置を同じ位置に設定する(ステップS56)。構成部品の基準方向の位置が変動する場合であっても、構成部品が属するグループが従属方向グループの場合、従属方向グループに属する他の構成部品の基準方向の位置をすべて同じにする。
次のステップS57においては、構成部品間の基準方向のスペースを縮小し、操作画面の基準方向のサイズを第1領域の基準方向のサイズに合わせる。ただし、従属方向グループに属する複数の構成部品の基準方向の位置が同じになるように、スペースを縮小する。
図20は、ハードキー画面生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。ハードキー画面生成処理は、図17のステップS40で実行される処理である。ハードキー画面生成処理が実行される前の段階で実行されるステップS34またはステップS37において、第2領域のサイズが決定されている。図20を参照して、CPU201は、グループを選択する(ステップS62)。グループに優先順位が付されている場合には、優先順位の高い順に1つのグループを選択する。グループに含まれる複数のハードキーにそれぞれ対応する複数のソフトキー画像を第2領域の残余部分に、そのグループに対して定められた配列方向に並べて配置する(ステップS62)。次のステップS63においては、ソフトキー画像の配置に成功したか否かを判断する。配置に成功したならば処理をステップS75に進めるが、配置に失敗したならば処理をステップS64に進める。配置に失敗する場合は、複数のソフトキー画像の全てを配置するだけのスペースが残っていない場合である。
ステップS64においては、グループに含まれる複数のハードキーにそれぞれ対応する複数のソフトキー画像を第2領域の残余部分に、そのグループに対して定められた配列方向と垂直な方向に並べて配置する。次のステップS65においては、ソフトキー画像の配置に成功したか否かを判断する。配置に成功したならば処理をステップS75に進めるが、配置に失敗したならば処理をステップS66に進める。配置に失敗する場合は、複数のソフトキー画像の全てを配置するだけのスペースが残っていない場合である。
ステップS66においては、グループに含まれる複数のサブグループのうちから1つを選択する。サブグループに優先順位が付されている場合には、優先順位の最も高いサブグループを選択する。そして、サブグループに含まれる複数のハードキーにそれぞれ対応する複数のソフトキー画像を第2領域の残余部分に、そのサブグループが含まれるグループに対して定められた配列方向に並べて配置する(ステップS67)。
次のステップS68においては、グループに含まれる複数のサブグループのうちから未選択のサブグループを1つ選択する。サブグループに優先順位が付されている場合には、優先順位の高いサブグループから順に選択する。配置したソフトキー画像に対してサブ配列方向に領域が存在するか否かを判断する。領域が存在するならば処理をステップS70に進めるが、そうでなければ処理をステップS72に進める。ステップS70においては、配置したソフトキー画像に対してサブ配列方向に存在する領域を、次に処理対象とする領域に決定する。そして、決定された領域に、サブグループに含まれる複数のハードキーにそれぞれ対応する複数のソフトキー画像を、そのサブグループが含まれるグループに対して定められた配列方向に並べて配置し(ステップS71)、処理をステップS74に進める。
ステップS72においては、配置したソフトキー画像に対してサブ配列方向と垂直な方向に存在する領域を、次に処理対象とする領域に決定する。そして、決定された領域に、サブグループに含まれる複数のハードキーにそれぞれ対応する複数のソフトキー画像を、そのサブグループが含まれるグループに対して定められた配列方向に並べて配置し(ステップS73)、処理をステップS74に進める。
ステップS74においては、未選択のサブグループが存在するか否かを判断する。未だ処理対処として選択されていないサブグループが存在するならば処理をステップS68に戻すが、そうでなければ処理をステップS75に進める。ステップS75においては、未選択のグループが存在するか否かを判断する。未だ処理対処として選択されていないグループが存在するならば処理をステップS61に戻すが、そうでなければ処理を画面生成処理に戻す。
図21は、領域決定モードが連続表示モードに設定されている場合における画面生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。図21に示す画面生成処理は、図15のステップS11において実行される処理である。領域決定モードが連続表示モードにおける画面生成処理が実行される前の段階で、基準方向が、「縦方向」、「横方向」および「基準方向無し」のいずれかに決定されている。図21を参照して、図17と異なる点は、ステップS33とステップS34との間に、ステップS71〜ステップS73が追加された点である。その他の処理は、図17に示した処理と同じなので、ここでは説明を繰り返さない。ステップS32において、第1サイズ変更画面が生成されると、次のステップS71においては、既に生成された遠隔操作画面が存在するか否かを判断する。遠隔操作画面が存在するならば処理をステップS72に進めるが、存在しなければ処理をステップS33に進める。
ステップS72においては、ステップS32において生成された第1サイズ変更画面のサイズが、遠隔操作画面の第1領域のサイズ以下か否かを判断する。ここでは、第1サイズ変更画面の基準方向の長さが第1領域の基準方向の長さと同じ長さとなるまで、第1サイズ変更画面を縮小した場合に、第1サイズ変更画面の従属方向の長さが第1領域の従属方向の長さ以下か否かを判断する。第1サイズ変更画面のサイズが、遠隔操作画面の第1領域のサイズ以下ならば処理をステップS73に進めるが、そうでなければ処理をステップS33に進める。ステップS73においては、すでに生成されている遠隔操作画面の第1領域を、ステップS32において生成された第1サイズ変更画面で更新し、処理を遠隔操作処理に戻す。この場合には、ハードキー画面を生成する必要がないので、処理の負荷を低減することができる。また、第1サイズ変更画面が、遠隔操作画面の第1領域よりも小さい場合には、第1領域の従属方向の長さと同じサイズとなる第1サイズ変更画面を生成するようにしてもよい。
図22は、領域決定モードが全体モードに設定されている場合おける遠隔操作処理の流れの一例を示すフローチャートである。図22を参照して、図20に示した遠隔操作処理と異なる点は、ステップS08とステップS09との間に、ステップS08Aが追加された点、およびステップS11がステップS11Aに変更された点である。その他の処理は、図20に示した遠隔操作処理と同じなので、ここでは説明を繰り返さない。CPU201は、ステップS08において基準方向が決定されると、領域決定処理を実行する(ステップS08A)。また、ステップS11Aにおいては、領域決定モードが全体モードに設定されている場合おける画面生成処理を実行する。
図23は、領域決定処理の流れの一例を示すフローチャーとである。領域決定処理は、図22のステップS08Aにおいて実行される処理である。図23を参照して、CPU201は、MFP100から全ての操作画面を取得する(ステップS81)。そして、基準方向が決定されているか否かを判断する(ステップS82)。基準方向が「縦方向」および「横方向」のいずれかに決定されていれば処理をステップS83に進めるが、そうでなければ処理をステップS89に進める。
ステップS83においては、ステップS81において取得された全ての操作画面それぞれに対して第1サイズ変更画面生成処理を実行する。第1サイズ変更画面生成処理は、図18に示した処理と同じであり、操作画面の縦方向および横方向のうち基準方向と異なる方向である従属方向のサイズを変更したサイズ変更画面を生成する処理である。次のステップS84においては、全ての操作画面それぞれに対応する第1サイズ変更画面の生成が終了したか否かを判断する。全ての操作画面それぞれに対応する第1サイズ変更画面の生成が終了したならば処理をステップS85に進めるが、そうでなければ処理をステップS83に戻す。
ステップS85においては、全ての操作画面それぞれに対応する第1サイズ変更画面のうちサイズが最大の第1サイズ変更画面と同じサイズの領域を第1領域に決定する。そして、遠隔操作画面中の第1領域以外の領域を第2領域に決定する(ステップS86)。
処理がステップS87に進む場合、基準方向が「基準方向無し」に設定されている場合である。ステップS87においては、遠隔操作画面の一部を第1領域に決定する。第1領域のサイズは、予め定めておけばよい。例えば、遠隔操作画面のサイズに対して、予め定められた割合の領域を第1領域に決定する。具体的には、遠隔操作画面の縦方向および横方向それぞれのサイズの80%のサイズの領域を第1領域に決定する。次のステップS88においては、遠隔操作画面中の第1領域以外の領域を第2領域に決定し、処理をステップS89に進める。
ステップS89においては、図20に示したハードキー画面生成処理を実行し、処理をステップS90に進める。ステップS90においては、生成されたハードキー画面を遠隔操作画面の第2領域に配置し、処理を遠隔操作処理に戻す。
図24は、領域決定モードが全体モードに設定されている場合おける画面生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。図24に示す画面生成処理は、図22のステップS11Aにおいて実行される処理である。図24を参照して、ステップS91においては、図19に示した第2サイズ変更画面生成処理を実行し、処理をステップS92に進める。ステップS92においては、遠隔操作画面の第1領域を、第2サイズ変更画面で更新し、処理を遠隔操作処理に戻す。
図25は、第1の実施の形態における遠隔制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。遠隔制御処理は、MFP100が備えるCPU111が、ROM113、HDD115、CD−ROM118に記憶された遠隔制御プログラムを実行することにより、CPU111により実行される処理である。
図25を参照して、CPU111は、接続要求を受信したか否かを判断する(ステップS101)。通信I/F部112が外部から接続要求を受信したか否かを判断する。接続要求を受信するまで待機状態となり、接続要求を受信したならば処理をステップS102に進める。ここでは、携帯情報装置200から接続要求を受信した場合を例に説明する。
ステップS102においては、携帯情報装置200との間で通信経路を確立する。そして、操作画面を、遠隔操作装置である携帯情報装置200に、通信I/F部112を介して送信し(ステップS103)、処理をステップS104に進める。
ステップS104おいては、遠隔指示を受信したか否かを判断する。通信I/F部112が遠隔操作装置である携帯情報装置200から遠隔指示を受信するまで待機状態となり(ステップS104でNO)、遠隔指示を受信したならば(ステップS104でYES)、処理をステップS105に進める。ステップS105においては、受信された遠隔指示が位置情報を含むか否かを判断する。遠隔操作が位置情報を含むならば、処理をステップS106に進めるが、そうでなければ処理をステップS107に進める。ステップS106においては、ステップS103または後述するステップS110で携帯情報装置200に送信された操作画面中で、遠隔指示に含まれる位置情報で特定される位置から遠隔操作を特定し、処理をステップS108に進める。例えば、操作画面中で特定される位置が遷移ボタン内ならば画面遷移操作を特定し、操作画面中で特定される位置が設定値を設定するコマンドが割り当てられた領域内ならば設定操作を特定し、操作画面中で特定される位置が実行コマンドが割り当てられた領域内ならば実行指示操作を特定する。
処理がステップS107に進む場合、受信された遠隔指示はキー識別情報を含む。ステップS107においては、遠隔指示に含まれるキー識別情報で特定されるハードキーに関連付けられた遠隔操作を特定し、処理をステップS108に進める。
ステップS108においては、特定された遠隔操作によって処理を分岐させる。遠隔操作が表示用画面を切り換える画面遷移操作ならば処理をステップS109に進め、遠隔操作が設定値を設定する設定操作ならば処理をステップS111に進め、遠隔操作が処理の実行を指示する実行指示操作ならば処理をステップS112に進め、遠隔操作が遠隔制御を終了させる終了操作ならば処理をステップS113に進める。
ステップS109においては、操作画面を特定し、処理をステップS110に進める。ステップS110においては、特定された操作画面を、遠隔操作装置である携帯情報装置200に、通信I/F部112を介して送信し、処理をステップS104に戻す。ステップS111においては、設定操作により特定される設定値に変更し、処理をステップS104に戻す。ステップS112においては、実行指示操作により特定される処理を、その時点で設定されている設定値に従って実行し、処理をステップS104に戻す。ステップS113においては、ステップS102において確立された通信経路を切断し、処理を終了する。
以上説明したように第1の実施の形態における携帯情報装置200は、表示部206の表示面の縦横比と、MFP100の表示部161の表示面の縦横比とに基づいて、基準方向を決定し、MFP100の表示部161に表示するための操作画面の基準方向と異なる方向である従属方向のサイズを変更したサイズ変更画面を生成し、遠隔操作画面のうちサイズ変更画面に基づいて第1領域を決定し、サイズ変更画面を第1領域に配置する。このため、操作画面に対応するサイズ変更画面のレイアウトを、操作画面のレイアウトと類似するレイアウトにすることができる。また、第1領域以外の領域を第2領域に決定し、ハードキー部167が備える1以上のハードキーに関するハードキー情報に基づいて1以上のハードキーそれぞれに対応する1以上のソフトキー画像を配置したハードキー画面を生成し、ハードキー画面を第2領域に配置することにより遠隔操作画面を生成する。このため、遠隔操作画面においてハードキー画面を配置する領域のサイズをできるだけ広くすることができる。
また、携帯情報装置200は、MFP100から第1操作画面の後に第2操作画面が取得される場合、第2操作画面に基づいて生成されるサイズ変更画面の従属方向のサイズが、第1操作画面に基づいて生成されるサイズ変更画面の従属方向のサイズ以下の場合、第2操作画面に対応して生成されるサイズ変更画面に基づいて第1領域を決定することなく、第1操作画面に基づいて生成されるサイズ変更画面に基づいて決定される第1領域に第2操作画面に対応する」サイズ変更画面を配置する。このため、遠隔操作画面において、ハードキー画面のサイズをできるだけ変更しないようにすることができる。
また、携帯情報装置200は、MFP100が記憶する複数の操作画面にそれぞれに対応する複数のサイズ変更画面を生成し、複数のサイズ変更画面のうちサイズが最大のサイズ変更画面と同じサイズの領域を、複数の操作画面の全てに共通の第1領域に決定する。このため、遠隔操作画面において、ハードキー画面のサイズを変更しないようにすることができる。
また、サイズ変更画面を生成する際に、従属方向に配列する2以上の構成部品それぞれの両隣のスペースの少なくとも一部を、同じグループに属し、基準方向に配列された2以上の構成部品の従属方向の位置がすべて同じになるように、削除するので、操作画面に対応するサイズ変更画面のレイアウトを、操作画面のレイアウトと類似するレイアウトにすることができる。
また、ハードキー画面を生成する際に、同じグループに含まれる1以上のハードキーにそれぞれ対応する1以上のソフトキー画像を、別のグループに含まれるソフトキー画像との間隔よりも狭い間隔で配置するので、グループごとにまとめてソフトキー画像を配置することができる。
さらに、ハードキー画面を生成する際に、グループに含まれる1以上のハードキーにそれぞれ対応する1以上のソフトキー画像を配列方向に並べて配置し、配列方向に並べて配置できない場合、配列方向を変更するので、グループごとに、1以上のソフトキー画像を予め定められた方向に配列して配置することができる。
さらに、1以上のソフトキー画像を同じ方向に配置できない場合、グループにより定められる配列方向に係わりなく、1以上のソフトキー画像を複数の方向に配置するので、1以上のソフトキー画像の全てを配置することができる。
さらに、携帯情報装置200は、操作画面が予め定められた操作画面であることを条件に、遠隔操作画面を生成するので、ハードキーに対する操作が不要な操作画面に対しては、遠隔操作画面にハードキー画面を含めないようにすることができる。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態におけるプリントシステム1は、携帯情報装置200において、MFP100で表示される操作画面に基づいて遠隔操作画面を生成するようにした。第2の実施の形態におけるプリンとシステム1は、MFP100において、操作画面に基づいて遠隔操作画面を生成するようにしたものである。以下、第2の実施の形態におけるプリントシステム1Aについて説明する。
第2の実施の形態におけるプリントシステムの全体概要は、図1に示した第1の実施の形態におけるプリントシステムの全体概要と同じである。また、第2の実施の形態におけるMFP100の概観およびハードウェア構成は、図2に示した概観および図3に示したハードウェア構成と同じである。さらに、第2の実施の形態における携帯情報装置200,200A,200Bのハードウェア構成は、図5に示したハードウェア構成と同じである。したがって、これらの説明は繰り返さない。
図26は、第2の実施の形態におけるMFPが備えるCPUの機能の一例を示すブロック図である。図26に示す機能は、第2の実施の形態におけるMFP100が備えるCPU111が、ROM113、HDD115、CD−ROM118に記憶された遠隔制御プログラムを実行することにより、CPU111に形成される機能である。遠隔制御プログラムは、画面生成プログラムを含む。図26を参照して、CPU111は、遠隔制御部51Aと、画面生成部241と、を含む。画面生成部241は、図9に示した画面生成部241と同じである。従って、ここでは説明を繰り返さない。
遠隔制御部51Aは、遠隔操作装置から受信される遠隔操作に従って処理を実行する。遠隔制御部51は、通信I/F部112を制御して、遠隔操作装置から接続要求を受信し、遠隔操作装置との間で通信経路を確立する。ここでは、遠隔操作装置である携帯情報装置200から接続要求を受信する場合を例に説明する。この場合、遠隔制御部51Aは、携帯情報装置200との間で通信経路を確立し、携帯情報装置200から要求により操作画面を携帯情報装置200に送信し、携帯情報装置200から受信される遠隔操作に従って処理を実行する。
遠隔制御部51Aは、制御対象画面サイズ取得部71と、デバイス姿勢受信部73と、表示用画面サイズ受信部75と、操作画面取得部77と、ハードキー情報取得部79と、指示受信部67Aと、位置変換部81と、キー情報変換部83と、遠隔操作画面送信部85と、指示決定部87と、処理実行部69と、を含む。処理実行部69は、図6に示した処理実行部69と同じである。したがって、ここでは説明を繰り返さない。
制御対象画面サイズ取得部71は、表示部161の表示面のサイズを表示対象画面サイズとして取得し、取得した制御対象画面サイズを、画面生成部241に出力する。制御対象画面サイズは、ここでは、表示部161の縦方向の画素数と、横方向の画素数としている。
デバイス姿勢受信部73は、携帯情報装置200との間で通信経路が確立すると、通信I/F部112を制御して、携帯情報装置200から携帯情報装置200の姿勢を受信し、受信された携帯情報装置の姿勢を画面生成部241に出力する。携帯情報装置200の姿勢は、表示部206の表示面の形状が長方形なので、表示部206の長手方向が短手方向よりも重力方向に近くなる縦方向と、表示部206の短手方向が長手方向よりも重力方向に近くなる横方向と、のいずれかである。
表示用画面サイズ受信部75は、携帯情報装置200との間で通信経路が確立すると、通信I/F部112を制御して、携帯情報装置200から表示用画面サイズを受信し、受信された表示用画面サイズを、画面生成部241に出力する。表示用画面サイズは、表示部206の表示面(表示用画面)のサイズである。
操作画面取得部77は、HDD115に記憶された複数の操作画面のうちから1つを読出し、読み出された操作画面を画面生成部241および位置変換部81に出力する。操作画面取得部77は、後述する指示決定部87から画面遷移指示が入力される場合には、画面遷移指示に含まれる画面識別情報で特定される操作画面をHDD115から読出し、その操作画面を画面生成部241および位置変換部81に出力する。
ハードキー情報取得部79は、HDD115に予め記憶されたハードキー情報を読出し、読み出されたハードキー情報を画面生成部241およびキー情報変換部83に出力する。ハードキー情報は、操作部163のハードキー部167に含まれる複数のハードキーそれぞれを識別するためのキー識別情報と、そのハードキーが属するグループを識別するためのグループ識別情報と、配列方向と、を含む。ハードキー情報は、さらに、複数のサブグループを定めるグループについて、グループ識別情報に対応して複数のサブグループそれぞれを識別するためのサブグループ識別情報と、そのサブグループに含まれるハードキーのキー識別情報と、複数のサブグループを配列するサブ配列方向と、複数のサブグループ識別情報それぞれのサブ優先順位と、を含む。サブ配列方向は、グループに対応し、複数のサブグループを配列する方向を定める。方向は、操作画面に対応して定まり、操作画面の横方向と並行な横方向と、操作画面の縦方向と平行な縦方向とを含む。ハードキー情報によって、グループに含まれる1以上のハードキーについて、複数のサブグループそれぞれに含まれる1以上のハードキーが定まる。
遠隔操作画面送信部85は、遠隔操作画面生成部249から遠隔操作画面、第1領域および第2領域が入力される。遠隔操作画面送信部85は、通信I/F部112を制御して、遠隔操作装置である携帯情報装置200に、遠隔操作画面を送信する。また、遠隔操作画面送信部85は、遠隔操作画面の送信に応じて、その遠隔操作画面と、第1領域および第2領域とを位置変換部81に出力する。
指示受信部67Aは、通信I/F部112を制御して、遠隔操作装置である携帯情報装置200から送信される遠隔指示を受信する。遠隔指示は、遠隔操作画面中の位置を示す位置情報を含む。指示受信部67Aは、受信された遠隔指示を位置変換部81に出力する。
位置変換部81は、遠隔操作画面送信部85から遠隔操作画面、第1領域および第2領域が入力され、指示受信部67Aから遠隔指示が入力され、操作画面取得部77から操作画面が入力される。遠隔操作画面の第1領域は、操作画面に対応するサイズ変更画面を含む。
位置変換部81は、遠隔指示に含まれる位置情報に基づいて、遠隔操作画面中の位置を特定する。位置変換部81は、特定された位置が、遠隔操作画面の第1領域内の場合、サイズ変更画面中の位置を特定し、特定された位置を操作画面中の位置に変換する。操作画面中で、サイズ変換画面中で特定された位置に存在する構成部品と同じ構成部品中の位置に変換する。位置変換部81は、操作画面中の位置に変換された位置を示す位置情報を指示決定部87に出力する。
位置変換部81は、位置情報に基づいて特定した遠隔操作画面中の位置が、遠隔操作画面の第2領域内の場合、ハードキー画面と、第2領域中の位置を示す位置情報と、をキー情報変換部83に出力する。
キー情報変換部83は、ハードキー情報取得部79からハードキー情報が入力され、位置変換部81からハードキー画面と、第2領域中の位置を示す位置情報とが入力される。キー情報変換部83は、ハードキー画面に含まれる1以上のソフトキー画像のうちから第2領域中の位置を示す位置情報により特定される位置に配置されたソフトキー画像を特定する。キー情報変換部83は、特定されたソフトキー画像に対応するキー識別情報を特定し、特定したキー識別情報を指示決定部87に出力する。
指示決定部87は、位置変換部81から入力される位置情報で特定される操作画面中の位置から遠隔操作を特定する。遠隔操作は、設定値を設定するための設定操作と、設定画面を変更する画面遷移操作と、処理の実行を指示する実行指示操作と、を含む。位置変換部81から入力される位置情報によって、操作画面中で特定される位置が、遷移ボタン内ならば画面遷移操作を特定する。位置変換部81から入力される位置情報によって、操作画面中で特定される位置が、設定値を設定するコマンドが割り当てられた領域内ならば設定操作を特定する。位置変換部81から入力される位置情報によって、操作画面中で特定される位置が、実行コマンドが割り当てられた領域内ならば実行指示操作を特定する。また、指示決定部87は、キー情報変換部83からキー識別情報が入力される場合、キー識別情報で特定されるハードキーに関連付けられた遠隔操作を特定する。
指示決定部87は、遠隔操作に基づいて設定操作を特定する場合、設定操作で特定される設定値の設定を指示する設定コマンドを処理実行部69に出力し、遠隔操作に基づいて実行指示操作を特定する場合、実行指示操作で特定される処理の実行を指示する実行コマンドを処理実行部69に出力し、遠隔操作に基づいて画面遷移操作を特定する場合、画面遷移操作で特定される操作画面を識別するための画面識別情報を含む画面遷移指示を操作画面取得部77に出力する。
図27は、第2の実施の形態における携帯情報装置が備えるCPUの機能の概要の一例を示すブロック図である。図27に示す機能は、第2の実施の形態における携帯情報装置200が備えるCPU201が、フラッシュメモリ203、またはCD−ROM211Aに記憶された遠隔操作プログラムを実行することにより、CPU201に形成される機能である。図27を参照して、CPU201は、遠隔操作画面受信部291と、遠隔操作画面表示部287と、位置検出部281と、指示送信部289と、を含む。
遠隔操作画面受信部291は、MFP100との間で通信経路を確立すると、無線LANI/F208を制御して、MFP100から遠隔操作画面を受信し、受信された遠隔操作画面を遠隔操作画面表示部287および位置検出部281に出力する。遠隔操作画面表示部287は、遠隔操作画面受信部291から入力される遠隔操作画面を、表示部206に表示する。
位置検出部281は、タッチパネル207Bを制御し、タッチパネル207Bがユーザーにより指示された位置を検出する場合、検出された位置に基づいて、遠隔操作画面受信部291から入力される遠隔操作画面中の位置を特定する。位置検出部281は、遠隔操作画面中の位置を示す位置情報を、指示送信部289に出力する。指示送信部289は、位置検出部281から入力される位置情報を含む遠隔指示を、無線LANI/F208を介して、MFP100に送信する。
図28は、第2の実施の形態における遠隔操作処理の流れの一例を示すフローチャートである。図15に示した第1の実施の形態における遠隔操作処理と異なる点は、ステップS06A、ステップS07Aが追加された点、ステップS10がステップS10Aに変更された点、ステップS08、ステップS11、ステップS14〜ステップS17が削除された点である。その他の処理は、図15に示した第1の実施の形態における遠隔操作処理と同じである。以下、図15に示した第1の実施の形態における遠隔操作処理と異なる点を主に説明する。
ステップS06Aにおいては、ステップS06において検出された姿勢を、無線LANI/F208を介して、MFP100に送信し、処理をステップS07に進める。ステップS07Aにおいては、ステップS07において取得された表示用画面サイズを、無線LANI/F208を介して、MFP100に送信し、処理をステップS09に進める。
ステップS09においては、ステップS03において確立した通信経路が、MFP100によって切断されたか否かを判断する。通信経路が切断されたならば処理を終了するが、そうでなければ処理をステップS10Aに進める。
ステップS10Aにおいては、遠隔操作画面を受信したか否かを判断する。無線LANI/F208を制御して遠隔操作画面をMFP100から受信する。遠隔操作画面を受信したならば処理をステップS12に進めるが、そうでなければ処理をステップS09に戻す。
ステップS12においては、遠隔操作画面を表示部206に表示し、処理をステップS13に進める。ステップS13においては、指示を受け付けたか否かを判断する。指示を受け付けるまで待機状態となり(ステップS13でNO)、指示を受け付けたならば(ステップS13でYES)、処理をステップS18に進める。ステップS18においては、受け付けられた指示が終了操作か否かを判断する、終了操作でなければ処理をステップS19に進めるが、終了操作ならば遠隔操作処理を終了する。ステップS19においては、ステップS13において受け付けられた指示により特定される位置を示す位置情報を含む遠隔指示を、無線LANI/F208を制御して、MFP100に送信し、処理をステップS09に戻す。
図29は、第2の実施の形態における遠隔制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。遠隔制御処理は、第2の実施の形態におけるMFP100が備えるCPU111が、ROM113、HDD115、CD−ROM118に記憶された遠隔制御プログラムを実行することにより、CPU111により実行される処理である。遠隔制御プログラムは、画面生成プログラムを含む。なお、図25に示した処理と同じ処理については同じ符号を付している。
図29を参照して、CPU111は、接続要求を受信したか否かを判断する(ステップS101)。通信I/F部112が外部から接続要求を受信したか否かを判断する。接続要求を受信するまで待機状態となり、接続要求を受信したならば処理をステップS102に進める。ここでは、携帯情報装置200から接続要求を受信した場合を例に説明する。
ステップS102においては、携帯情報装置200との間で通信経路を確立する。そして、制御対象画面サイズを取得する(ステップS121)。制御対象画面サイズは、表示部161の表示面のサイズである。次のステップS122においては、ハードキー情報を取得する。ハードキー情報は、MFP100が備えるハードキー部167に含まれる複数のハードキーそれぞれに対応する情報であり、HDD115に予め記憶されている。ハードキー情報は、ハードキーを識別するためのキー識別情報と、そのハードキーが属するグループを識別するためのグループ識別情報と、配列方向と、を含む。
次のステップS123においては、ステップS03において確立した通信経路を介して、携帯情報装置200から表示用画面サイズを受信する。表示用画面サイズは、携帯情報装置200の表示部206の表示面のサイズである。ステップS124においては、ステップS03において確立した通信経路を介して、携帯情報装置200から姿勢を受信する。
次のステップS125においては、図16に示した基準方向決定処理を実行する。次のステップS127においては、画面生成処理を実行し、処理をステップS103Aに進める。ステップS127において実行される画面生成処理は、領域決定モードが単独モードに設定されている場合には、図17に示した画面生成処理を実行し、領域決定モードが連続表示モードに設定されている場合には、図21に示した画面生成処理を実行する。
次のステップS103Aにおいては、画面生成処理が実行されることにより生成される遠隔操作画面を、ステップS102において確立した通信経路を介して、携帯情報装置200に送信する。これにより、携帯情報装置200において遠隔操作画面が表示される。
次のステップS104おいては、遠隔指示を受信したか否かを判断する。通信I/F部112が遠隔操作装置である携帯情報装置200から遠隔指示を受信するまで待機状態となり(ステップS104でNO)、遠隔指示を受信したならば(ステップS104でYES)、処理をステップS128に進める。ステップS128においては、受信された遠隔指示に含まれる位置情報で特定される遠隔操作画面中の位置が、第1領域内か否かを判断する。第1領域内ならば処理をステップS129に進めるが、そうでなければ処理をステップS131に進める。
ステップS129においては、遠隔操作画面中の位置を操作画面中の位置に変換し、処理をステップS130に進める。ステップS130においては、操作画面中の位置から遠隔操作を特定し、処理をステップS131に進める。例えば、操作画面中で特定される位置が遷移ボタン内ならば画面遷移操作を特定し、操作画面中で特定される位置が設定値を設定するコマンドが割り当てられた領域内ならば設定操作を特定し、操作画面中で特定される位置が実行コマンドが割り当てられた領域内ならば実行指示操作を特定する。
ステップS131においては、受信された遠隔指示に含まれる位置情報で特定される遠隔操作画面中の位置が、第2領域内か否かを判断する。第2領域内ならば処理をステップS132に進めるが、そうでなければ処理をステップS108に進める。ステップS132においては、検出された位置に対応するハードキーを決定し、処理をステップS133に進める。遠隔操作画面の第2領域には、ハードキー画面が設定されているので、ハードキー画面に配置された複数のソフトキー画像のうちから検出された位置を含むソフトキー画像を特定し、特定されたソフトキー画像に対応するハードキーを決定する。ステップS133においては、決定されたハードキーに関連付けられた遠隔操作を特定し、処理をステップS108に進める。
ステップS108においては、ステップS130またはステップS133において特定された遠隔操作によって処理を分岐させる。遠隔操作が操作画面を切り換える画面遷移操作ならば処理をステップS109に進め、遠隔操作が設定値を設定する設定操作ならば処理をステップS111に進め、遠隔操作が処理の実行を指示する実行指示操作ならば処理をステップS112に進め、遠隔操作が遠隔制御を終了させる終了操作ならば処理をステップS113に進める。
ステップS109においては、操作画面を特定し、処理をステップS127に戻す。ステップS111においては、設定操作により特定される設定値に変更し、処理をステップS127に戻す。ステップS112においては、実行指示操作により特定される処理を、その時点で設定されている設定値に従って実行し、処理をステップS127に戻す。ステップS113においては、ステップS102において確立された通信経路を切断し、処理を終了する。
図30は、第2の実施の形態における遠隔操作処理であって領域決定モードが全体モードに設定されている場合の流れの一例を示すフローチャートである。図30を参照して、図29に示した遠隔操作処理と異なる点は、ステップS125とステップS126との間に、ステップS125Aが追加された点、およびステップS127がステップS127Aに変更された点である。その他の処理は、図29に示した遠隔操作処理と同じなので、ここでは説明を繰り返さない。CPU201は、ステップS125において基準方向が決定されると、図23に示した領域決定処理を実行する(ステップ125A)。また、ステップS127Aにおいては、図24に示した領域決定モードが全体モードに設定されている場合おける画面生成処理を実行する。
以上説明したように第2の実施の形態におけるMFP100は、携帯情報装置200に表示するための遠隔操作画面を生成するに際し、第1の実施の形態における携帯情報装置200が遠隔操作画面を生成する際に奏する場合と同様の効果を奏することができる。
なお、上述した実施の形態においては、画面生成装置の一例として携帯情報装置200およびMFP100を例に説明したが、図15〜図24に示した遠隔操作処理を携帯情報装置200に実行させる画面生成方法、その画面生成方法を携帯情報装置200を制御するCPU201に実行させる画面生成プログラム、または図29または図30に示した遠隔制御処理をMFP100に実行させる画面生成方法、その画面生成方法をMFP100を制御するCPU111に実行させる画面生成プログラムとして発明を捉えることができるのは言うまでもない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。